JP2003343961A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2003343961A
JP2003343961A JP2002156060A JP2002156060A JP2003343961A JP 2003343961 A JP2003343961 A JP 2003343961A JP 2002156060 A JP2002156060 A JP 2002156060A JP 2002156060 A JP2002156060 A JP 2002156060A JP 2003343961 A JP2003343961 A JP 2003343961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食品の品質の低下を防止、抑制することが可能
な冷凍装置を提供すること。 【解決手段】本発明の冷凍装置10は、冷凍対象物5中
の水のクラスターを細分化するクラスター細分化装置1
と、冷凍対象物5を載置する載置部7と、熱交換機8
と、冷気を循環させるファン9とを有する。クラスター
細分化装置1は、冷凍対象物5に磁場を与えかつその磁
場強度を経時的に変化させる、複数の磁場発生装置2A
等と、各磁場発生装置が発生する磁場の強度を制御する
磁場制御装置20と、電圧を印加することによりマイナ
スイオンを発生するマイナスイオン発生装置3とを有す
る。この冷凍装置10では、磁場発生装置2A等から所
定のタイミングで交番磁場が発生されるとともに、マイ
ナスイオン発生装置3からマイナスイオンが供給され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、冷凍装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】氷点下以下の温度で、食品等を冷凍さ
せ、保存する冷凍庫が広く用いられている。このような
冷凍庫は、主として、食品の腐敗等を防止することによ
り長期間保存することを目的とするものであった。
【0003】ところで、食品の冷凍に従来の冷凍庫を用
いた場合、冷凍時における食品のミクロ的な構造の変化
(例えば、食品を構成する細胞の破壊等)が原因と考え
られる、食品の品質(例えば、風味、外観、香り等)の
低下を生じる場合があった。また、食品の種類によって
は、冷凍することによる品質の劣化が著しく、実質的に
冷凍保存が不可能なものもあった。
【0004】また、冷凍された食品は、通常、解凍して
食されるが、食品の種類によっては、解凍時に、ドリッ
プを発生するという問題点も有していた。
【0005】また、中華麺等の麺類は、冷凍後、解凍し
て調理した場合、著しく風味・外観が損なわれ易かっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、食品
の品質の低下を防止、抑制することが可能な冷凍装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(25)の本発明により達成される。
【0008】(1) 水を含む冷凍対象物を冷凍する冷
凍装置であって、前記冷凍対象物に磁場を与え、かつそ
の強度を経時的に変化させる磁場発生装置と、電圧を印
加することにより、マイナスイオンを発生するマイナス
イオン発生装置と有することを特徴とする冷凍装置。
【0009】(2) 前記磁場発生装置が複数設置され
ている上記(1)に記載の冷凍装置。
【0010】(3) 冷凍を行うに際し、前記磁場発生
装置のうち少なくとも1つからの磁場の発生タイミング
が、他の前記磁場発生装置からの磁場の発生タイミング
と異なるように制御する上記(2)に記載の冷凍装置。
【0011】(4) 前記磁場発生装置を3つ以上有
し、冷凍を行うに際し、前記磁場発生装置のうち少なく
とも2つからの磁場の発生タイミングが、これら以外の
1つ以上の前記磁場発生装置からの磁場の発生タイミン
グと異なるように制御する上記(2)に記載の冷凍装
置。
【0012】(5) 前記磁場発生装置を3つ以上有
し、冷凍を行うに際し、前記磁場発生装置のうち少なく
とも2つからの磁場の発生タイミングが同期し、かつ、
これら以外の1つ以上の前記磁場発生装置からの磁場の
発生タイミングと異なるように制御し、磁場の発生タイ
ミングが同期する2つ以上の前記磁場発生装置の組み合
わせが経時的に変化する上記(2)に記載の冷凍装置。
【0013】(6) 複数個の前記磁場発生装置は、前
記冷凍対象物に対向する面が、互いに直交するように設
置された上記(2)ないし(5)のいずれかに記載の冷
凍装置。
【0014】(7) 少なくとも2つの前記磁場発生装
置が対面するように配置された上記(2)ないし(6)
のいずれかに記載の冷凍装置。
【0015】(8) 前記冷凍対象物を載置する載置部
と、熱交換機と、冷気を循環させるファンとを有する上
記(1)ないし(7)のいずれかに記載の冷凍装置。
【0016】(9) 前記ファンからの送風速度は、
0.5〜10m/sである上記(8)に記載の冷凍装
置。
【0017】(10) 前記磁場発生装置は、前記載置
部またはその近傍に配置されている上記(8)または
(9)に記載の冷凍装置。
【0018】(11) 前記載置部付近において、磁力
線の方向が回転するように、前記磁場発生装置からの磁
場の発生を制御した上記(10)に記載の冷凍装置。
【0019】(12) 前記マイナスイオン発生装置
は、前記冷気の流路の途中に配置されている上記(8)
ないし(11)のいずれかに記載の冷凍装置。
【0020】(13) 前記マイナスイオンの前記冷凍
対象物への到達量を経時的に変化させ得るよう構成され
ている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の冷
凍装置。
【0021】(14) 前記磁場発生装置による磁場の
強度の変化と、前記マイナスイオンの前記冷凍対象物へ
の到達量の変化とが同期して行なわれる上記(13)に
記載の冷凍装置。
【0022】(15) 前記マイナスイオン発生装置
は、耐低温性を有するものである上記(1)ないし(1
4)のいずれかに記載の冷凍装置。
【0023】(16) 前記マイナスイオン発生装置
は、マイナスイオンとともにオゾンを発生する上記
(1)ないし(15)のいずれかに記載の冷凍装置。
【0024】(17) 前記冷凍対象物に波長500n
m以下の光を照射する光照射手段を有する上記(1)な
いし(16)のいずれかに記載の冷凍装置。
【0025】(18) 前記光照射手段は、照射光の強
度および/または照射方向を経時的に変化させ得るよう
構成されている上記(17)に記載の冷凍装置。
【0026】(19) 前記磁場発生装置による磁場の
強度の変化と、前記照射手段による照射光の強度および
/または照射方向の変化とが同期して行なわれる上記
(18)に記載の冷凍装置。
【0027】(20) 前記磁場発生装置は、交番磁場
を発生させるものである上記(1)ないし(19)のい
ずれかに記載の冷凍装置。
【0028】(21) 前記磁場発生装置は、耐低温性
を有するものである上記(1)ないし(20)のいずれ
かに記載の冷凍装置。
【0029】(22) 前記冷凍対象物中の水のクラス
ターが細分化した状態で、前記冷凍対象物を凍結させる
上記(1)ないし(21)のいずれかに記載の冷凍装
置。
【0030】(23) 使用時における冷凍装置内の温
度が−30℃以下である上記(1)ないし(22)のい
ずれかに記載の冷凍装置。
【0031】(24) 前記冷凍対象物が食品である上
記(1)ないし(23)のいずれかに記載の冷凍装置。
【0032】(25) 前記冷凍対象物が野菜または緑
黄色の食品または該食品を含むものである上記(1)な
いし(24)のいずれかに記載の冷凍装置。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適実施形態に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明の冷凍装置の第
1実施形態を示す概略図であり、図2は、図1に示す冷
凍装置が有するクラスター細分化装置の構成を示す概略
図であり、図3は、図1に示す冷凍装置が有するマイナ
スイオン発生装置の構成を示す概略図であり、図4、図
5は、クラスター細分化装置の各磁場発生装置からの磁
場の発生タイミングを示すタイミングチャートの一例で
ある。なお、図1〜図3(後述する図6、図7、図1
0、図11、図14および図15も同様)は、一部を誇
張して示したものであり、実際の大きさを反映するもの
ではない。
【0034】本発明の冷凍装置10は、水を含む冷凍対
象物5に対して用いるものであり、冷凍対象物5中の水
のクラスターを細分化した状態で冷凍する機能を有す
る。言い換えると、本発明の冷凍装置10は、冷凍対象
物5中の水分子等が形成する水素結合を部分的に切断し
た状態で冷凍する機能を有する。
【0035】本明細書中では、「水のクラスター」と
は、主として水分子で構成されたクラスター(Cluste
r)のことを指すものとして説明する。「水のクラスタ
ー」としては、例えば、実質的に水分子のみで構成され
たクラスターや、主として水分子で構成され、かつ水以
外の成分(水分子以外の分子、イオン等)を含むもの等
が挙げられる。
【0036】本発明の冷凍装置10に適用される冷凍対
象物5は、水を含むものであれば、いかなるものであっ
てもよい。このような冷凍対象物5としては、例えば、
食品(飲料を含む)、飼料、生体組織(例えば、血液
(血液成分)、臓器、皮膚組織、筋組織、神経組織、骨
組織、軟骨組織等の各種組織や、生殖細胞等の各種細胞
等)、生花、薬品(医薬品、試薬等を含む)や、これら
のうち少なくとも一つを含むもの等が挙げられ、これら
をそのまま用いてもよいし、例えば、梱包、包装した状
態で用いてもよい。この中でも、冷凍対象物5として
は、食品が好ましい。食品は、従来の冷凍装置を用いた
場合に、品質(例えば、風味、外観、香り等)の低下を
特に生じ易く、実質的に冷凍保存が不可能なものもあ
る。食品の中でも特に、中華麺、パスタ等の麺類は、冷
凍後、解凍して調理した場合、著しく形状(構造)や風
味が損なわれ易かった。また、野菜のような緑黄色の食
品は、鮮度が損なわれ易かった。以下の説明では、食品
を冷凍対象物5の代表として説明する。
【0037】図1に示すように、本実施形態の冷凍装置
10は、冷凍装置本体101と、冷凍対象物5中に含ま
れる水のクラスターを細分化するためのクラスター細分
化装置1と、冷凍対象物5を載置する載置部7と、熱交
換機8と、冷気を循環させるファン9と、マイナスイオ
ン発生装置3とを有している。
【0038】冷凍装置本体101は、その内部に、冷凍
対象物5を収納するための空間を有している。
【0039】載置部7は、冷凍装置本体101の内部に
配されている。図示の構成では、載置部7は、複数のト
レイ71を有するラックである。載置部7がこのような
ラックであることにより、例えば、冷凍装置本体101
内を循環する冷気と、冷凍対象物5との接触面積が大き
くなるように、冷凍対象物5を配することが可能とな
る。このため、例えば、冷凍対象物5の総量が比較的多
い場合であっても(冷凍対象物5が複数個ある場合であ
っても)、冷凍対象物5の冷凍処理を効率良く行うこと
ができる。
【0040】ラックは、いかなる材料で構成されたもの
であってもよいが、主として、アルミニウム、銅等の非
磁性金属や、各種プラスチック等の非磁性材料で構成さ
れたものであるのが好ましく、主としてアルミニウムで
構成されたものであるのがより好ましい。
【0041】熱交換機8は、蒸発器81と、圧縮機82
と、凝縮器83とを有し、蒸発器81−圧縮機82間お
よび蒸発器81−凝縮器83間は、それぞれ、冷媒配管
84、85で接続されている。また、熱交換機8内に
は、冷媒が充填されている。
【0042】このような熱交換機8は、冷凍装置本体1
01の内部と外部との間で熱交換を行うことにより、冷
凍装置本体101の内部を冷温に保つ作用を有する。
【0043】すなわち、熱交換機8は、その内部に充填
された冷媒が、蒸発器81において冷凍装置本体101
内部の熱を奪い、圧縮機82において圧縮され、凝縮器
83において外気に熱を排出することにより、冷凍装置
本体101の内部を冷温に保つ。
【0044】ファン9は、冷凍装置本体101の内部の
冷気を循環させる機能を有する。これにより、冷凍装置
本体101の内部の各部位における温度のバラツキが小
さくなり、より安定した冷却速度で冷凍対象物5を冷
却、冷凍させることが可能となる。
【0045】ファン9からの送風量(送風速度)は、特
に限定されないが、例えば、0.5〜10m/sである
のが好ましく、2〜8m/sであるのがより好ましい。
【0046】ファン9からの送風量が前記下限値未満で
あると、冷凍装置本体101の容積等によっては、冷凍
装置本体101の内部の各部位における温度のバラツキ
を十分に小さくすることができない可能性がある。
【0047】一方、ファン9からの送風量が前記上限値
を超えると、後述するクラスター細分化装置1の機能が
十分に発揮されず、冷凍対象物5中の水のクラスターが
十分に細分化されない状態で、冷凍対象物5が凍結する
可能性がある。その結果、冷凍対象物5(食品)の品質
の低下を十分に防止、抑制するのが困難となる可能性が
ある。
【0048】また、このファン9により循環される冷気
により、マイナスイオン発生装置3が発生するマイナス
イオンを冷凍装置本体101内で循環させる。これによ
り、マイナスイオンが冷凍対象物5に到達する(供給さ
れる)。
【0049】マイナスイオン発生装置3は、電圧を印加
することにより、マイナスイオンを発生させるものであ
る。マイナスイオンを冷凍対象物5に供給することによ
り、後述する磁場発生装置による磁場の印加と相まっ
て、冷凍対象物5の品質を長期間良好に維持することが
できる。
【0050】このマイナスイオン発生装置3は、複数
(本実施形態では、3本)の針状をなす放電電極32
と、各放電電極32を固定、支持する基体31とを有し
ている。各放電電極32には、図3に示すように、電圧
印加装置30が電気的に接続されている。
【0051】電圧印加装置30がマイナスイオン発生装
置3に電圧を印加することにより、マイナスイオン発生
装置3は、マイナスイオンを発生する。具体的には、電
圧印加装置30が各放電電極32に電圧を印加すると、
各放電電極32の先端部においてコロナ放電が起こり、
その周辺の空間に存在する分子に電子が付与されマイナ
スイオンが発生する。
【0052】電圧印加装置30による印加電圧は、特に
限定されないが、−10〜−1kV程度であるのが好ま
しく、−8〜−3kV程度であるのがより好ましい。
【0053】この印加電圧は、直流、交流のいずれであ
ってもよく、また、電圧は、パルス状に印加してもよ
い。
【0054】また、各放電電極32は、それらの先端部
が互いに離間するよう(放射状)に配置されている。こ
れにより、発生したマイナスイオンを空間により均一に
(濃度ムラがより少なくなるよう)供給することができ
る。
【0055】隣接する放電電極32同士のなす角度(図
3中角度θ)は、特に限定されないが、例えば、15〜
45°程度とされる。
【0056】このようなマイナスイオン発生装置3は、
前記冷気の流路の途中に配置されているのが好ましく、
本実施形態では、ファン9の冷気の噴出口近傍に設置さ
れている。これにより、マイナスイオン発生装置3が発
生したマイナスイオンは、冷凍装置本体101内をより
効率よく循環される。その結果、マイナスイオンが冷凍
対象物5により均一に到達するようになる。
【0057】マイナスイオンの冷凍対象物5への到達量
は、連続的または段階的に変化(増減)することができ
るのが好ましい。すなわち、マイナスイオンの冷凍対象
物5への到達量(供給量)を経時的に変化させるのが好
ましい。これにより、冷凍対象物5に含まれる水のクラ
スターをより効率的に細分化することができる。
【0058】マイナスイオンの冷凍対象物5への到達量
を変化させる方法の例としては、マイナスイオン発生装
置3(各放電電極32)への印加電圧を増減させて、マ
イナスイオンの発生量自体を変化させる方法、ファン9
の送風量(送風速度)を変化させる方法、吸着手段(捕
捉手段)によりマイナスイオンを捕捉して、空間に存在
するマイナスイオンの量を変化させる方法等が挙げられ
る。
【0059】また、マイナスイオン発生装置3は、冷凍
装置本体101の内部の温度に耐え得る耐低温性を有す
るものであるのが好ましい。後述するように、冷凍装置
本体101の内部は、極めて低温に保持されるが、マイ
ナスイオン発生装置3が耐低温性を有するものであるこ
とにより、マイナスイオン発生装置3の耐久性が向上す
るため、冷凍装置10は、長期間にわたって安定した効
果を発揮するものとなる。また、マイナスイオン発生装
置3の交換を行わなくてもよいので(または、マイナス
イオン発生装置3の交換回数を少なくできるので)、冷
凍装置10のメンテナンスも容易となる。
【0060】また、このようなマイナスイオン発生装置
3、すなわち、電圧の印加によりマイナスイオンを発生
させる装置では、マイナスイオンの発生とともにオゾン
も発生する。オゾンは、例えばエチレンガス、アルデヒ
ドガス等の腐敗ガスの分解作用を有している。また、オ
ゾンおよびマイナスイオンは、いずれも腐敗菌に対する
殺菌作用を有している。このため、冷凍装置10に、こ
のようなマイナスイオン発生装置3を設置することによ
り、冷凍対象物5の腐敗防止効果の向上を図ることもで
きる。
【0061】なお、図示の構成では、マイナスイオン発
生装置3と磁場発生装置2とは、個別に(独立して)設
けられているが、これらは一体的に設けることもでき
る。
【0062】冷凍装置10を使用する際における冷凍装
置本体101の内部の温度は、冷凍対象物5の少なくと
も一部が冷凍される温度であれば、特に限定されない
が、例えば、−20℃以下であるのが好ましく、−30
〜−70℃であるのがより好ましい。冷凍装置本体10
1の内部の温度を−20℃以下とすることにより、冷凍
対象物5中に含まれる水のクラスターを十分に微細化し
た状態(水素結合を効率良く切断した状態)で、冷凍対
象物5を凍結させることができ、その後、クラスター細
分化装置1の運転を停止させたり、凍結した冷凍対象物
5を、本発明の冷凍装置10から取り出し、公知の冷凍
装置(クラスター細分化装置を有していない冷凍装置)
内に移した場合であっても、冷凍対象物5の品質を十分
長期間にわたって、維持することができる。
【0063】冷凍装置本体101の内部に配された冷凍
対象物5は、クラスター細分化装置1の作用により、冷
凍対象物5中に含まれる水のクラスターが細分化され
る。以下、クラスター細分化装置1について詳細に説明
する。
【0064】図1、図2に示すように、クラスター細分
化装置1は、水を含む冷凍対象物5に磁場を与え、かつ
その磁場強度を経時的に変化させる、複数個の磁場発生
装置(第1の磁場発生装置2A、第2の磁場発生装置2
B、第3の磁場発生装置2C)と、各磁場発生装置が発
生する磁場の強度を制御する磁場制御装置20とを有し
ている。
【0065】まず、磁場発生装置について説明する。第
1の磁場発生装置2A、第2の磁場発生装置2Bおよび
第3の磁場発生装置2Cは、同様の構成であるので、第
1の磁場発生装置2Aについて代表的に説明する。
【0066】第1の磁場発生装置2Aは、コイル21
と、非磁性体カバー22とを有する。コイル21は、電
流が流れることにより、その周辺に磁場を発生する。そ
して、例えば、コイル21に流れる電流の方向や量を変
化させることにより、発生する磁場の強度を変化させる
ことができる。その結果、第1の磁場発生装置2Aの近
傍に置かれた冷凍対象物5に与える磁場強度(冷凍対象
物5が受ける磁力)を経時的に変化させることが可能と
なる。
【0067】このように、冷凍対象物5に対して、強度
が経時的に変化する磁場を与えることにより、冷凍対象
物5中において、主として水分子−水分子間で形成され
ている水素結合が効率良く切断され、水のクラスターが
細分化される。
【0068】このようにして水のクラスターが細分化さ
れることにより、冷凍対象物5(食品)は、例えば、風
味、外観、香り等の品質の劣化がし難いものとなる。
【0069】また、前述したように、冷凍装置10の使
用時における冷凍装置本体101の内部は、冷凍対象物
5の少なくとも一部を冷凍する温度となっている。この
ため、冷凍対象物5中に含まれる水のクラスターは、細
分化した状態で固化する。これにより、冷凍対象物5中
に形成される氷の結晶も微細化された(結晶粒径の小さ
い)ものとなる。
【0070】ところで、食品の冷凍に従来の冷凍庫を用
いた場合、食品の品質(例えば、風味、外観、香り等)
の低下を生じる場合があった。このような食品の品質の
低下は、冷凍時における食品のミクロ的な構造の変化
(例えば、食品を構成する細胞の破壊等)が原因と考え
られる。そして、本発明者は、このようなミクロ的な構
造の変化が、主として、冷凍時に形成される、粗大化し
た氷によるものであることを見出した。
【0071】上述したように、本発明の冷凍装置10を
用いた場合、冷凍対象物5中に形成される氷の結晶は、
微細化されたものとなる。このため、本発明では、冷凍
により、冷凍対象物5中でのミクロ的な構造が冷凍前の
構造から変化するのを、効果的に防止・抑制することが
できる(冷凍対象物を構成する細胞が破壊されるのを効
果的に防止することができる)。その結果、冷凍対象物
5の品質を十分に保持しつつ、極めて長期間にわたって
保存することが可能となる。また、冷凍時における前記
細胞の破壊を、効果的に防止、抑制することができるた
め、冷凍対象物5の解凍時におけるドリップの発生も効
果的に防止することができる。
【0072】コイル21を流れる電流は、直流であって
も、交流であってもよい。特に、コイル21を流れる電
流が交流であると、第1の磁場発生装置2Aが発生する
磁場の強度を比較的容易に変化させることができる。
【0073】図示の構成では、コイル21は円形コイル
であるが、コイル21の形状は、特に限定されない。コ
イル21は、例えば、ベースボールコイル、角形コイル
等、いかなる形状のものであってもよい。
【0074】非磁性体カバー22は、コイル21を保
護、固定する機能を有する。非磁性体カバー22の構成
材料としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系
樹脂等の各種樹脂材料等が挙げられる。
【0075】第1の磁場発生装置2Aが発生する磁場
は、特に限定されないが、例えば、交番磁場であるのが
好ましい。これにより、冷凍対象物5における磁場強度
を容易に変化させることができ、また、冷凍対象物5中
の水のクラスターをより効率良く細分化することが可能
となる。
【0076】交番磁場における周波数は、特に限定され
ないが、例えば、20〜25000Hzであるのが好ま
しく、40〜1200Hzであるのがより好ましい。交
番磁場における周波数が前記範囲内の値であると、冷凍
対象物5中の水のクラスターを、より効果的に細分化す
ることができる。
【0077】第1の磁場発生装置2Aが発生する磁場の
最大強度(絶対値)は、特に限定されないが、例えば、
冷凍対象物5における磁場が、100〜12000Gs
であるのが好ましく、300〜7000Gsであるのが
より好ましい。第1の磁場発生装置2Aが発生する磁場
の強度が前記下限値未満であると、冷凍対象物5におけ
る磁場強度の変化量を十分に大きくすることが困難とな
り、冷凍対象物5の種類等によっては、冷凍対象物5中
の水のクラスターを十分に小さくすることが困難となる
可能性がある。一方、第1の磁場発生装置2Aが発生す
る磁場の強度が前記上限値を超えると、装置の大型化を
招く。
【0078】また、第1の磁場発生装置2Aが発生する
磁場は、上述したような交番磁場に限定されない。例え
ば、第1の磁場発生装置2Aが発生する磁場は、間欠的
なものであってもよい。この場合、発生する磁場の周波
数、最大強度等の好ましい範囲は、前記と同様である。
【0079】以上、第1の磁場発生装置2Aについて説
明したが、第2の磁場発生装置2B、第3の磁場発生装
置2Cについても、第1の磁場発生装置2Aと同様の構
成、機能を有している。
【0080】本発明では、磁場発生装置は、単数でもよ
いが、複数個の磁場発生装置を有するのが好ましい。複
数個の磁場発生装置を有することにより、冷凍対象物5
に対しより均一に磁場を与えることができるとともに、
後に詳述するように、磁場制御装置20で、各磁場発生
装置が発生する磁場の発生パターンを、個別に制御する
ことができる。これにより、クラスター細分化装置1全
体として発生する磁場(各磁場発生装置が発生する磁場
の総和)を、容易に、所望の形状、大きさ、強度を有す
るものとすることができる。その結果、冷凍対象物5中
の水のクラスターをより効率良く細分化することができ
る。
【0081】上述したように、本発明の冷凍装置10
は、複数個の磁場発生装置、すなわち、2つ以上の磁場
発生装置を有するものであれば良いが、3つ以上の磁場
発生装置を有するものであるのが好ましい。これによ
り、冷凍対象物5中の水のクラスターを、さらに効率良
く細分化することが可能となる。
【0082】また、クラスター細分化装置1を構成する
磁場発生装置のうち、少なくとも2つが対面するように
配置されたものであるのが好ましい。これにより、冷凍
対象物5中の水のクラスターを、さらに効率良く細分化
することが可能となる。
【0083】また、例えば、それぞれの磁場発生装置
で、コイル21の形状、大きさは、同じであってもよい
し、異なるものであってもよい。
【0084】このような磁場発生装置は、載置部7また
はその近傍に配置されているのが好ましい。これによ
り、冷凍対象物5中の水のクラスターをより効果的に細
分化することが可能となる。
【0085】磁場発生装置(第1の磁場発生装置2A、
第2の磁場発生装置2Bまたは第3の磁場発生装置2
C)と冷凍対象物5との距離(最短距離)は、磁場発生
装置が発生する磁場強度等により異なるが、例えば、1
50cm以下であるのが好ましく、50cm以下である
のがより好ましく、20cm以下であるのがさらに好ま
しい。磁場発生装置と冷凍対象物5との距離(最短距
離)が150cmを超えると、磁場発生装置が発生する
磁場強度等によっては、冷凍対象物5中の水のクラスタ
ーを十分に小さくすることが困難となる可能性がある。
【0086】図示のように、本実施形態では、第2の磁
場発生装置2Bと、載置部7(特にトレイ71)とが一
体的に形成されている。これにより、冷凍対象物5と、
第2の磁場発生装置2Bとの距離を、常に短くすること
ができる。その結果、クラスター細分化の効果をさらに
高めることができる。また、別部材として設置する磁場
発生装置の数を減らすことができるため、冷凍装置の大
容量化、省スペース化に有利である。
【0087】また、磁場発生装置は、冷凍装置本体10
1の内部の温度に耐え得る耐低温性を有するものである
のが好ましい。これにより、磁場発生装置の耐久性が向
上するため、冷凍装置10は、長期間にわたって安定し
た効果を発揮するものとなる。また、磁場発生装置の交
換を行わなくてもよいので(または、磁場発生装置の交
換回数を少なくできるので)、冷凍装置10のメンテナ
ンスも容易となる。
【0088】次に、磁場制御装置20について説明す
る。磁場制御装置20は、各磁場発生装置(第1の磁場
発生装置2A、第2の磁場発生装置2B、第3の磁場発
生装置2C)が発生する磁場の強度を、個別に制御する
機能を有する。これにより、磁場発生装置のうち少なく
とも1つからの磁場の発生のタイミング(磁場の発生パ
ターン)を、他の磁場発生装置からの磁場の発生タイミ
ングと異なるように制御することができる。このよう
に、複数個の磁場発生装置で、磁場の発生タイミングを
異なるものとすることにより、冷凍対象物5中の水のク
ラスターをより効率良く細分化することができる。すな
わち、冷凍対象物5中の水分子等が形成する水素結合を
効率良く切断することができる。その結果、品質の低下
を十分に防止・抑制しつつ、冷凍対象物5を冷凍するこ
とができる。
【0089】磁場制御装置20は、例えば、各磁場発生
装置(第1の磁場発生装置2A、第2の磁場発生装置2
B、第3の磁場発生装置2C)のコイル21を流れる電
流の方向、周波数や電流量等を変化させる可変機能を有
するものであってもよい。これにより、各磁場発生装置
が発生する磁場の強度を、より正確に制御することがで
き、クラスター細分化装置1全体として発生する磁場
(各磁場発生装置が発生する磁場の総和)を、容易に、
所望の形状、大きさ、強度を有するものとすることがで
きる。その結果、冷凍対象物5中の水のクラスターをよ
り効率良く細分化することができる。
【0090】各磁場発生装置からの磁場の発生タイミン
グ(発生パターン)は、例えば、図4に示すように制御
することができる。
【0091】すなわち、まず、第1の磁場発生装置2A
および第2の磁場発生装置2Bのコイル21に交流電圧
を印加し、これら2つの磁場発生装置から磁場を発生さ
せる。このとき、第3の磁場発生装置2Cのコイル21
には、電圧を印加しない。また、第1の磁場発生装置2
Aからの磁場の発生タイミングと、第2の磁場発生装置
2Bからの磁場の発生タイミングとが同期するようにす
る。第1の磁場発生装置2Aおよび第2の磁場発生装置
2Bが発生する磁場の変化に伴い、冷凍対象物5におけ
る磁場が変化し、冷凍対象物5中の水のクラスターが細
分化する。
【0092】所定時間、第1の磁場発生装置2Aおよび
第2の磁場発生装置2Bのコイル21に通電した後、第
1の磁場発生装置2Aのコイル21への通電を中止し、
第3の磁場発生装置2Cのコイル21への通電を開始す
る。すなわち、交流電圧の印加を、第1の磁場発生装置
2Aのコイル21から、第3の磁場発生装置2Cのコイ
ル21に切り替える。これにより、クラスター細分化装
置1全体として、冷凍対象物5に与える磁場の方向が切
り替わり、冷凍対象物5付近での磁力線の方向が変化す
る。これにより、冷凍対象物5の各部位における磁場を
まんべんなく変化させることが可能となり、冷凍対象物
5中におけるクラスターの細分化が効率良く進行する。
【0093】その後、前記と同様に、所定時間、第2の
磁場発生装置2Bおよび第3の磁場発生装置2Cのコイ
ル21に通電する。これにより、冷凍対象物5中のクラ
スターの細分化がさらに進行する。
【0094】その後、第2の磁場発生装置2Bのコイル
21への通電を中止し、第1の磁場発生装置2Aのコイ
ル21への通電を開始する。すなわち、交流電圧の印加
を、第2の磁場発生装置2Bのコイル21から、第1の
磁場発生装置2Aのコイル21に切り替える。これによ
り、クラスター細分化装置1全体として、冷凍対象物5
に与える磁場の方向が切り替わり、冷凍対象物5付近で
の磁力線の方向が変化する。これにより、冷凍対象物5
中におけるクラスターの細分化が効率良く進行する。
【0095】その後、上記と同様に、交流電圧を印加す
る磁場発生装置のコイルを、繰り返し、切り替える。こ
れにより、冷凍対象物5における磁力線の方向、磁場強
度が、経時的に変化する。このように、冷凍対象物5に
おける磁力線の方向、磁場強度を、経時的に変化させる
ことにより、冷凍対象物5中の各部位において、均等
に、水のクラスターを微細化することができる。
【0096】以上説明したように、本実施形態の冷凍装
置10は、各磁場発生装置について、稼動−休止を繰り
返し行う。そして、本発明者は、冷凍装置本体101内
部の温度がほぼ一定に保たれているにも関わらず、冷凍
対象物5中の水分の氷結が、稼動していた磁場発生装置
を休止する際に(すなわち、磁場を発生する磁場発生装
置を切り替える際に)、優先的に進行することを見出し
た。これは、以下のような理由によるものであると考え
られる。
【0097】すなわち、磁場発生装置から磁場が発生し
ている状態では、与えられた磁場により、冷凍対象物5
中の水分子等が振動しているため、その温度が氷結温度
以下になっても、冷凍対象物5は氷結に至らず、過冷却
の状態になる。このような状態で、磁場を発生していた
磁場発生装置の運転を休止することにより、冷凍対象物
5中の水分は一気に氷結に至る。そして、本実施形態で
は、上記のような磁場の発生−停止を繰り返し行うた
め、冷凍対象物5の冷凍を速やかに進行させることがで
きる。また、上記のような磁場の発生−停止を、各磁場
発生装置について、順次繰り返し行うため、冷凍対象物
5の氷結が各部位で均等に進行する。このため、冷凍対
象物5は、その品質を十分に維持した状態で凍結に至
る。
【0098】また、上記のように、本実施形態では、2
つの磁場発生装置からの磁場の発生タイミングを同期さ
せ、かつ、同期する磁場発生装置の組み合わせを経時的
に変化させることにより、冷凍対象物5付近において、
磁力線が回転するように、磁場の発生を制御する。これ
により、冷凍対象物5中の各部位において、より均等
に、水のクラスターを微細化することができる。
【0099】なお、図4に示すタイミングチャートで
は、同期する2つの磁場発生装置において、発生する磁
場の位相が常に一致しているが、必ずしも位相は一致し
なくてもよい。例えば、同期する2つの磁場発生装置に
おいて、発生する磁場の位相は、2分の1波長分ずれた
もの等であってもよい。
【0100】また、各磁場発生装置が発生する磁場の最
大強度は、ほぼ等しいものであってもよいし、各磁場発
生装置で異なるものであってもよい。
【0101】また、クラスター細分化装置1は、常に稼
動させる必要はない。例えば、冷凍対象物5が凍結した
後、クラスター細分化装置1の稼動を終了してもよい。
【0102】また、各磁場発生装置からの磁場の発生タ
イミング(発生パターン)は、例えば、図5に示すよう
に制御してもよい。
【0103】すなわち、第1の磁場発生装置2Aおよび
第3の磁場発生装置2Cから、所定の周波数の交番磁場
を連続的に発生しつつ、第2の磁場発生装置2Bから非
連続的に(断続的に)所定の周波数の交番磁場を発生し
てもよい。
【0104】この場合、各磁場発生装置から発生する交
番磁場の周波数は、同一のものであってもよいし、互い
に異なるものであってもよい。
【0105】クラスター細分化装置1は、マイナスイオ
ン発生装置3を有し、磁場発生装置(第1の磁場発生装
置2A〜第3の磁場発生装置2Cのいずれか)による磁
場の発生とともに、マイナスイオンを発生する。
【0106】前述したように、冷凍対象物5は、磁場の
印加により、その内部に含まれる水のクラスターが細分
化されるが、それに加えてマイナスイオンが供給される
ことにより、水のクラスターは、マイナスイオンの電気
的作用により、磁場の影響をより受け易い状態となる。
その結果、その細分化がさらに促進される。
【0107】マイナスイオンは、図4中に示すように、
いずれかの磁場発生装置により磁場が印加されている間
常時発生させるようにしても、断続的(間欠的)に発生
させるようにしてもよい。後者の場合、例えば図5中に
示すように、第2の磁場発生装置2Bからの磁場の発生
に同期してマイナスイオンを発生させる(マイナスイオ
ン発生装置3を作動する)ことができる。なお、図4お
よび図5(後述する図8、図9、図12および図13も
同様)の例では、いずれも、マイナスイオンの冷凍対象
物5への到達量の増減(変化)を、マイナスイオン発生
装置3(各放電電極32)への印加電圧を増減(変化)
させて、マイナスイオンの発生量自体を変化させる方法
により行う場合を代表して示す。
【0108】この図5の例では、3つの磁場発生装置に
よる合計の磁場の強度の増減と、マイナスイオンの発生
量(マイナスイオンの冷凍対象物5への到達量)の増減
とが同期して行なわれる。すなわち、図5に示す例で
は、3つの磁場発生装置2A〜2Cが作動しているとき
と2つの磁場発生装置2Aおよび2Cが作動していると
きが交互に訪れるが、前者のときに、すなわち磁場の強
度の合計が大きいときに、これに同期してマイナスイオ
ン発生装置3に電圧を印加し、マイナスイオンを発生さ
せる。このようにすることにより、より一層効率的に、
冷凍対象物5に含まれる水のクラスターを細分化するこ
とができる。
【0109】なお、図5においては、2つの磁場発生装
置2Aおよび2Cが作動しているとき(第2の磁場発生
装置2Bが作動していないとき)は、電圧の印加が停止
され、マイナスイオンを発生させないようになっている
が、これに限らず、2つの磁場発生装置2Aおよび2C
が作動しているときは、印加電圧を減少させるなどし
て、マイナスイオンの発生量(すなわち、マイナスイオ
ンの冷凍対象物5への到達量)を減少させる(図9参
照)ようにしてもよい。
【0110】クラスター細分化装置1は、さらに、マイ
クロ波、α線、遠赤外線および超音波のうち少なくとも
一つを照射するエネルギー付与手段を有するものであっ
てもよい。クラスター細分化装置1が、このようなエネ
ルギー付与手段を有するものであると、冷凍対象物5中
の水のクラスターを、さらに効率良く細分化することが
可能となる。
【0111】エネルギー付与手段がマイクロ波を照射す
るものである場合、当該マイクロ波は、断続的(非連続
的)に照射されるものであるのが好ましい。具体的に
は、0.1〜10秒間のマイクロ波の照射と、1〜20
秒間のマイクロ波の照射の停止とを繰り返し行うのが好
ましい。これにより、冷凍対象物5中の水のクラスター
を、さらに効率良く細分化することが可能となる。
【0112】エネルギー付与手段が遠赤外線を照射する
ものである場合、エネルギー付与手段の構成材料として
は、例えば、アルミナ(Al)、マグネシア(M
gO)、ジルコニア(ZrO)、チタニア(Ti
)、二酸化珪素(SiO)、酸化クロム(Cr
)、フェライト(FeO・Fe)、スピネル
(MgO・Al)、セリア(CeO)、ベリリ
ア(BeO)、Na、SnO、SiC、Zr
C、TaC、ZrB等のセラミックス、トルマリン等
の鉱石等を用いることができる。この中でも、特に優れ
た効率で遠赤外線を照射することが可能であると言う点
で、エネルギー付与手段の構成材料としてセラミックス
を用いるのが好ましい。
【0113】また、エネルギー付与手段が超音波を照射
するものである場合、エネルギー付与手段としては、例
えば、超音波振動子等を用いることができる。
【0114】なお、このようなエネルギー付与手段は、
磁場発生装置と一体的に形成されていても、別体でもよ
い。
【0115】次に、本発明の冷凍装置の第2実施形態に
ついて説明する。以下、第2実施形態の冷凍装置につい
て、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、
同様の事項についてはその説明を省略する。
【0116】本実施形態の冷凍装置10は、クラスター
細分化装置1Aの構成が前記第1実施形態で用いたもの
と異なる以外は前記第1実施形態と同様の構成を有す
る。
【0117】図6は、本発明の冷凍装置の第2実施形態
を示す概略図であり、図7は、図6に示す冷凍装置が有
するクラスター細分化装置の構成を示す概略図であり、
図8、図9は、クラスター細分化装置の各磁場発生装置
からの磁場の発生タイミングを示すタイミングチャート
の一例である。
【0118】図6および図7に示すように、クラスター
細分化装置1Aは、前記クラスター細分化装置1の構成
に加え、冷凍対象物5に所定の光を照射する光照射手段
4を有している。
【0119】この光照射手段4は、冷凍対象物5に光を
照射するものであり、図示の構成では、1または2以上
の光源41と、各光源41を後述するような所定の条件
で駆動する光源駆動制御手段42とを有する。
【0120】この光の波長は、500nm以下であるの
が好ましく、400〜500nm程度であるのがより好
ましい。このような比較的短波長の光を照射することに
より、磁場発生装置による磁場の印加と相まって、冷凍
対象物5の品質を長期間良好に維持することができる。
なお、照射光の波長が500nmを超えると、光照射に
よる効果が少なくなる。また、波長400〜500nm
の光を照射する場合は、その光源として、比較的簡易な
もの、安価なものを用いることができる。
【0121】この光源41の具体例としては、青色光ラ
ンプ、紫色光ランプ、紫外線ランプ、ハロゲンランプ、
ネオンランプ、キセノンランプ、半導体レーザー、発光
ダイオード等の各種光源や、X線源(以下これらを総称
して「光源」と言う)が挙げられ、これらのうちの1種
または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0122】なお、図示の構成では、光源41は、冷凍
対象物5の図中上方に設置されているが、光源41の設
置位置や配置は、図示のものに限定されず、例えば、冷
凍対象物5の側方、後方、前方、下部、斜め上方など、
冷凍対象物5に対し光を照射可能であれば、いかなる箇
所であってもよい。
【0123】また、光源41から発せられた光を冷凍対
象物5に直接照射する場合に限らず、例えば、ミラー、
反射板、集光板、レンズ、プリズム、光学フィルター、
拡散板、光ファイバー等の各種光学素子(図示せず)を
介して照射してもよい。特に、これらの光学素子を用い
て、冷凍対象物5に対しより広範囲に、あるいは多方向
から光を照射することは、冷凍対象物5の全体に対しよ
り均一に光が照射されるので、有効である。
【0124】光照射手段4は、冷凍対象物5に対する照
射光の光量(強度)を連続的または段階的に変化(増
減)することができるものであるのが好ましい。これに
より、冷凍対象物5への照射光の強度を経時的に変化さ
せることができ、冷凍対象物5に含まれる水のクラスタ
ーをより効率的に細分化することができる。
【0125】冷凍対象物5に対する照射光の光量(強
度)を変化させる方法の例としては、光源への印加電圧
を増減する方法、光源の稼動本数(面積)を変化させる
方法、冷凍対象物5と光源41との距離を変化させる方
法、遮光手段による遮光を行なう方法、照射光の波長を
500nm以下と500nm超とに切り替える方法等が
挙げられる。
【0126】また、光照射手段4は、冷凍対象物5に対
し照射する光の方向(または照射位置)を変えることが
できるよう構成されていてもよい。この場合、例えば、
光源41を冷凍対象物5に対し相対的に変位(移動、回
転等)可能とする構成が挙げられる。なお、この場合、
光源41を相対的に変位させる変位手段(図示せず)
は、光照射手段4の構成要素に含まれる。さらには、ミ
ラー等の前述した光学素子を用いる場合、その光学素子
を冷凍対象物5に対し相対的に変位(移動、回転等)さ
せてもよい。このような構成とすることにより、冷凍対
象物5に対する照射光の照射位置を変えたり、照射光の
強度を変えたりすることができ、より均一に、より効率
的に、冷凍対象物5に含まれる水のクラスターを細分化
することができる。
【0127】なお、光照射手段4は、照射光の強度およ
び照射方向の双方を経時的に変化させ得るよう構成され
ていてもよい。
【0128】クラスター細分化装置1Aは、光照射手段
4を有し、磁場発生装置(第1の磁場発生装置2A〜第
3の磁場発生装置2Cのいずれか)による磁場の発生、
マイナスイオンの冷凍対象物5への供給とともに、冷凍
対象物5に対し、波長500nm以下、特に波長400
〜500nmの光(以下「短波長光」と言う)を照射す
る。
【0129】冷凍対象物5は、磁場の印加およびマイナ
スイオンの供給に加えて、さらに短波長光が照射される
ことにより、冷凍対象物5の組織が短波長光により励起
され、また、磁場の影響をより受け易い状態となり、そ
の結果、水のクラスターの細分化がさらに促進される。
特に、通常の食品はもちろんのこと、野菜のような緑黄
色の食品でも、照射光が短波長光であるため、吸収され
易く、上記効果が得られる。
【0130】各磁場発生装置2A〜2Cからの磁場の発
生タイミング(発生パターン)、および、マイナスイオ
ン発生装置3からのマイナスイオンの発生タイミング
(発生パターン)は、それぞれ、例えば、図8(図4と
同様)、図9(図5と同様)とすることができる。
【0131】ただし、図9の例では、第2の磁場発生装
置2Bが作動していないタイミングに同期して、マイナ
スイオン発生装置3への電圧の印加を停止するのではな
く、印加電圧を減少させるように制御して、マイナスイ
オンの発生量を減少させる。
【0132】また、短波長光の照射は、図8中に示すよ
うに、いずれかの磁場発生装置により磁場が印加されて
いる間常時行なわれても、断続的(間欠的)に行なわれ
てもよい。後者の場合、例えば図9中に示すように、第
2の磁場発生装置2Bからの磁場の発生に同期して短波
長光の照射(光照射手段4の作動)を行なうことができ
る。
【0133】この図9の例では、3つの磁場発生装置に
よる合計の磁場の強度の増減と光照射手段4による短波
長光の強度の増減とが同期して行なわれる。すなわち、
図9に示す例では、3つの磁場発生装置2A〜2Cが作
動しているときと2つの磁場発生装置2Aおよび2Cが
作動しているときが交互に訪れるが、前者のときに、す
なわち磁場の強度の合計が大きいときに、これに同期し
て光照射手段4をオンとし、短波長光を照射する。この
ようにすることにより、より一層効率的に、冷凍対象物
5に含まれる水のクラスターを細分化することができ
る。
【0134】さらに、図9の例では、マイナスイオンの
発生量の増減が、これらに同期して行われるので、前記
効果がより向上する。
【0135】なお、図9においては、2つの磁場発生装
置2Aおよび2Cが作動しているとき(第2の磁場発生
装置2Bが作動していないとき)は、光照射手段4がオ
フとなり、短波長光が照射されないようになっている
が、これに限らず、2つの磁場発生装置2Aおよび2C
が作動しているときは、光照射手段4をパワーダウン
(点灯する光源の数の減少および/または光源への印加
電圧の減少等)するなどして、短波長光の照射光量を減
少させるような構成としてもよい。また、光照射手段4
の光源41等が冷凍対象物5に対し相対的に変位(移
動、回転等)するなどして、短波長光の照射方向(照射
位置)を変化させるような構成としてもよい。以上のよ
うな光源41の点灯/消灯制御、パワーの制御、変位の
制御等は、光源駆動制御手段42により行なわれる。
【0136】次に、本発明の冷凍装置の第3実施形態に
ついて説明する。以下、第3実施形態の冷凍装置につい
て、前述した第1および第2実施形態との相違点を中心
に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
【0137】本実施形態の冷凍装置10は、クラスター
細分化装置1Bの構成が前記第2実施形態で用いたもの
と異なる以外は前記第2実施形態と同様の構成を有す
る。
【0138】図10は、第3実施形態の冷凍装置が有す
るクラスター細分化装置の構成を示す概略図である。
【0139】図10に示すように、クラスター細分化装
置1Bは、複数個の磁場発生装置、すなわち第1の磁場
発生装置2A、第2の磁場発生装置2B、第3の磁場発
生装置2Cの3つの磁場発生装置を有しており、これら
の冷凍対象物5に対向する面が、互いに直交するよう
に、各磁場発生装置が設置されている。
【0140】複数個の磁場発生装置がこのように配置さ
れることにより、クラスター細分化装置1B全体とし
て、冷凍対象物5に与える磁場の形状、冷凍対象物5付
近における磁力線の方向を、三次元的に効率良く変化さ
せることができる。これにより、冷凍対象物5中におけ
るクラスターの細分化を、均等かつ効率良く進行させる
ことができる。
【0141】各磁場発生装置2A〜2Cからの磁場の発
生タイミング(発生パターン)、マイナスイオン発生装
置3からのマイナスイオンの発生パターン(マイナスイ
オン発生装置3への電圧の印加パターン)や光照射手段
4からの短波長光の照射パターンは、例えば、前記実施
形態で説明した図8のように制御することができる。
【0142】本実施形態では、前述したような各磁場発
生装置2A〜2Cの配置と図8に示すような磁場の発生
タイミングとにより、冷凍対象物5付近において、磁力
線が三次元的に回転するように、磁場の状態(発生)が
制御される。その結果、冷凍対象物5が複雑な形状を有
するものであっても、冷凍対象物5中の各部位におい
て、より均等に、水のクラスターを微細化することがで
きる。
【0143】なお、本実施形態においても、各磁場発生
装置2A〜2Cからの磁場の発生タイミング(発生パタ
ーン)や光照射手段4からの短波長光の照射パターン
は、図8に限定されるものではなく、図9のように、あ
るいはその他任意のパターンに制御することができる。
【0144】次に、本発明の冷凍装置の第4実施形態に
ついて説明する。以下、第4実施形態の冷凍装置につい
て、前述した第1〜第3実施形態との相違点を中心に説
明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
【0145】本実施形態の冷凍装置10は、クラスター
細分化装置1Cの構成が前記第1〜第3実施形態で用い
たものと異なる以外は前記実施形態と同様の構成を有す
る。
【0146】図11は、第4実施形態の冷凍装置が有す
るクラスター細分化装置の構成を示す概略図である。図
12、図13は、クラスター細分化装置の各磁場発生装
置からの磁場の発生タイミングを示すタイミングチャー
トの一例である。
【0147】図11に示すように、クラスター細分化装
置1Cは、4つの磁場発生装置(第1の磁場発生装置2
A、第2の磁場発生装置2B、第3の磁場発生装置2
C、第4の磁場発生装置2D)を有している。また、ク
ラスター細分化装置1Cにおいては、第1の磁場発生装
置2Aと、第3の磁場発生装置2Cとが対面しており、
同様に、第2の磁場発生装置2Bと、第4の磁場発生装
置2Dとが対面している。そして、第1の磁場発生装置
2Aおよび第3の磁場発生装置2Cの冷凍対象物5に対
向する面が、第2の磁場発生装置2Bおよび第4の磁場
発生装置2Dの冷凍対象物5に対向する面に直交するよ
うに、各磁場発生装置が設置されている。すなわち、第
4の磁場発生装置2Dは、図1および図6中の左側に示
された冷凍装置10の扉の内面側に形成されている。
【0148】このように、冷凍対象物5の四方を包囲す
るように、複数の磁場発生装置を配置することにより、
冷凍対象物5中におけるクラスターをより効率良く細分
化することが可能となる。
【0149】各磁場発生装置からの磁場の発生タイミン
グ(発生パターン)は、例えば、図12に示すように制
御することができる。
【0150】すなわち、まず、第1の磁場発生装置2A
および第2の磁場発生装置2Bのコイル21に交流電圧
を印加し、これら2つの磁場発生装置から磁場を発生さ
せる。このとき、第3の磁場発生装置2Cおよび第4の
磁場発生装置2Dのコイル21には、電圧を印加しな
い。また、第1の磁場発生装置2Aからの磁場の発生タ
イミングと、第2の磁場発生装置2Bからの磁場の発生
タイミングとが同期するようにする。第1の磁場発生装
置2Aおよび第2の磁場発生装置2Bが発生する磁場の
変化に伴い、冷凍対象物5における磁場が変化し、冷凍
対象物5中の水のクラスターが細分化する。
【0151】所定時間、第1の磁場発生装置2Aおよび
第2の磁場発生装置2Bのコイル21に通電した後、第
1の磁場発生装置2Aのコイル21への通電を中止し、
第3の磁場発生装置2Cのコイル21への通電を開始す
る。すなわち、交流電圧の印加を、第1の磁場発生装置
2Aのコイル21から、第3の磁場発生装置2Cのコイ
ル21に切り替える。これにより、クラスター細分化装
置1C全体として、冷凍対象物5に与える磁場の方向が
切り替わり、冷凍対象物5付近での磁力線の方向が変化
する。これにより、冷凍対象物5中におけるクラスター
の細分化が効率良く進行する。
【0152】その後、前記と同様に、所定時間、第2の
磁場発生装置2Bおよび第3の磁場発生装置2Cのコイ
ル21に通電する。これにより、冷凍対象物5中のクラ
スターの細分化がさらに進行する。
【0153】その後、第2の磁場発生装置2Bのコイル
21への通電を中止し、第4の磁場発生装置2Dのコイ
ル21への通電を開始する。すなわち、交流電圧の印加
を、第2の磁場発生装置2Bのコイル21から、第4の
磁場発生装置2Dのコイル21に切り替える。これによ
り、クラスター細分化装置1C全体として、冷凍対象物
5に与える磁場の方向が切り替わり、冷凍対象物5付近
での磁力線の方向が変化する。これにより、冷凍対象物
5中におけるクラスターの細分化が効率良く進行する。
【0154】その後、前記と同様に、所定時間、第3の
磁場発生装置2Cおよび第4の磁場発生装置2Dのコイ
ル21に通電する。これにより、冷凍対象物5中のクラ
スターの細分化がさらに進行する。
【0155】その後、第3の磁場発生装置2Cのコイル
21への通電を中止し、第1の磁場発生装置2Aのコイ
ル21への通電を開始する。すなわち、交流電圧の印加
を、第3の磁場発生装置2Cのコイル21から、第1の
磁場発生装置2Aのコイル21に切り替える。これによ
り、クラスター細分化装置1C全体として、冷凍対象物
5に与える磁場の方向が切り替わり、冷凍対象物5付近
での磁力線の方向が変化する。これにより、冷凍対象物
5中におけるクラスターの細分化が効率良く進行する。
【0156】その後、前記と同様に、所定時間、第4の
磁場発生装置2Dおよび第1の磁場発生装置2Aのコイ
ル21に通電する。これにより、冷凍対象物5中のクラ
スターの細分化がさらに進行する。
【0157】その後、第4の磁場発生装置2Dのコイル
21への通電を中止し、第2の磁場発生装置2Bのコイ
ル21への通電を開始する。すなわち、交流電圧の印加
を、第4の磁場発生装置2Dのコイル21から、第2の
磁場発生装置2Bのコイル21に切り替える。これによ
り、クラスター細分化装置1C全体として、冷凍対象物
5に与える磁場の方向が切り替わり、冷凍対象物5付近
での磁力線の方向が変化する。これにより、冷凍対象物
5中におけるクラスターの細分化が効率良く進行する。
【0158】その後、上記と同様に、交流電圧を印加す
る磁場発生装置のコイルを、繰り返し、切り替える。こ
れにより、冷凍対象物5における磁力線の方向、磁場強
度が、経時的に変化する。このように、冷凍対象物5に
おける磁力線の方向、磁場強度を、経時的に変化させる
ことにより、冷凍対象物5中の各部位において、均等
に、水のクラスターを微細化することができる。
【0159】このように、本実施形態では、2つの磁場
発生装置からの磁場の発生タイミングを同期させ、か
つ、同期する磁場発生装置の組み合わせを経時的に変化
させることにより、冷凍対象物5付近において、磁力線
が回転するように、磁場の発生を制御する。これによ
り、冷凍対象物5中の各部位において、より均等に、水
のクラスターを微細化することができる。
【0160】また、図12の例では、マイナスイオン発
生装置3への電圧の印加は、連続的に行われ、これによ
り、マイナスイオン発生装置3は、マイナスイオンを常
時発生している。
【0161】また、光照射手段4からの短波長光の照射
パターンは、例えば図12に示すように制御することが
できる。この場合、光源41Aと光源41Bとの点灯タ
イミングがそれぞれ異なるパターンとなるように制御す
る。図12に示す例では、光源41Aおよび光源41B
の双方が点灯している場合、光源41Aのみが点灯して
いる場合、および光源41Bのみが点灯している場合が
あり(光源41Aおよび光源41Bの双方が消灯してい
る場合があってもよい。)、これらの点灯/消灯は、好
ましくは第1〜第4の磁場発生装置2A〜2Dの作動に
同期して行なわれる。また、短波長光の照射パターン
は、図8または図9のように制御してもよい。
【0162】なお、図12に示すタイミングチャートで
は、同期する2つの磁場発生装置において、発生する磁
場の位相が常に一致しているが、必ずしも位相は一致し
なくてもよい。例えば、同期する2つの磁場発生装置に
おいて、発生する磁場の位相は、2分の1波長分ずれた
もの等であってもよい。
【0163】また、各磁場発生装置が発生する磁場の最
大強度は、ほぼ等しいものであってもよいし、各磁場発
生装置で異なるものであってもよい。
【0164】また、クラスター細分化装置1Cは、常に
稼動させる必要はない。例えば、冷凍対象物5が凍結し
た後、クラスター細分化装置1Cの稼動を終了してもよ
い。
【0165】また、図12に示すタイミングチャートで
は、2つの磁場発生装置からの磁場の発生タイミングを
同期させ、かつ、同期する磁場発生装置の組み合わせを
経時的に変化させているが、発生タイミングを同期させ
る磁場発生装置は3つであってもよい。
【0166】また、各磁場発生装置からの磁場の発生タ
イミング(発生パターン)は、例えば、図13に示すよ
うに制御してもよい。
【0167】すなわち、第1の磁場発生装置2Aおよび
第3の磁場発生装置2Cから、所定の周波数の交番磁場
を連続的に発生しつつ、第2の磁場発生装置2Bおよび
第4の磁場発生装置2Dから非連続的に(断続的に)所
定の周波数の交番磁場を発生してもよい。
【0168】この場合、第2の磁場発生装置2Bからの
磁場の発生タイミングと、第4の磁場発生装置2Dから
の磁場の発生タイミングとは、同期していてもしていな
くてもよい。
【0169】また、各磁場発生装置から発生する交番磁
場の周波数は、同一のものであってもよいし、互いに異
なるものであってもよい。
【0170】図13の例では、光照射手段4からの短波
長光の照射パターンは、光源41Aは連続的に点灯し、
光源41Bは点灯/消灯(または減光)を繰り返し行な
うように制御される。この場合、光源41Bの点灯は、
第2および第4の磁場発生装置2B、2Dの作動に同期
して(または同期的に)なされる。
【0171】また、図13の例では、マイナスイオン発
生装置3からのマイナスイオンの発生パターンは、第2
および第4の磁場発生装置2B、2Dの作動に同期して
(または同期的に)繰り返し行なうように制御される。
したがって、短波長光の照射パターンとマイナスイオン
の発生パターンも同期する。なお、図13の例では、光
源41Bが点灯しているタイミングで、マイナスイオン
の発生を停止(または減量)し、光源41Bが消灯して
いるタイミングで、マイナスイオンを発生させるよう制
御されている。
【0172】このように、磁場の強弱と、マイナスイオ
ンの発生量(マイナスイオンの冷凍対象物5への到達
量)の増減と、短波長光の光量(合計光量)の強弱とが
同期し、より一層効率的に、冷凍対象物5に含まれる水
のクラスターを細分化することができる。
【0173】なお、マイナスイオンの発生パターン(マ
イナスイオン発生装置3への電圧の印加パターン)は、
上記に限定されるものではなく、図5または図9のよう
に、あるいはその他任意のパターンに制御してもよい。
また、短波長光の照射パターン等も、上記に限定される
ものではなく、図8または図9のように、あるいはその
他任意のパターンに制御してもよい。
【0174】次に、本発明の冷凍装置の第5実施形態に
ついて説明する。以下、第5実施形態の冷凍装置につい
て、前述した第1〜第4実施形態との相違点を中心に説
明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
【0175】本実施形態の冷凍装置10は、クラスター
細分化装置1Dの構成が前記第1〜第4実施形態で用い
たものと異なる以外は前記実施形態と同様の構成を有す
る。
【0176】図14は、第5実施形態の冷凍装置が有す
るクラスター細分化装置の構成を示す概略図である。
【0177】図14に示すように、クラスター細分化装
置1Dは、前記第4実施形態でのクラスター細分化装置
1Cと同様に、4つの磁場発生装置(第1の磁場発生装
置2A、第2の磁場発生装置2B、第3の磁場発生装置
2Cおよび第4の磁場発生装置2D)を有しているが、
これらの配置がクラスター細分化装置1Cと異なる。す
なわち、クラスター細分化装置1Dでは、第1の磁場発
生装置2Aの冷凍対象物5に対向する面と、第2の磁場
発生装置2Bの冷凍対象物5に対向する面とが、同一面
上に位置し、かつ、第3の磁場発生装置2Cの冷凍対象
物5に対向する面と、第4の磁場発生装置2Dの冷凍対
象物5に対向する面とが、同一面上に位置するように配
置されている。また、第1の磁場発生装置2Aと、第4
の磁場発生装置2Dとは、対面するように配置されてお
り、かつ、第2の磁場発生装置2Bと、第3の磁場発生
装置2Cとは、対面するように配置されている。
【0178】各磁場発生装置2A〜2Dからの磁場の発
生タイミング(発生パターン)、マイナスイオン発生装
置3からのマイナスイオンの発生パターン(マイナスイ
オン発生装置3への電圧の印加パターン)や光照射手段
4からの短波長光の照射パターンは、例えば、前述した
図12または図13のように制御することができる。
【0179】なお、マイナスイオンの発生パターン(マ
イナスイオン発生装置3への電圧の印加パターン)は、
上記に限定されるものではなく、図5または図9のよう
に、あるいはその他任意のパターンに制御してもよい。
また、短波長光の照射パターン等も、上記に限定される
ものではなく、図8または図9のように、あるいはその
他任意のパターンに制御してもよい。
【0180】次に、本発明の冷凍装置の第6実施形態に
ついて説明する。以下、第6実施形態の冷凍装置につい
て、前述した第1〜第5実施形態との違いを中心に説明
し、同様の事項についてはその説明を省略する。
【0181】本実施形態の冷凍装置10は、クラスター
細分化装置1Eの構成が前記第1〜第5実施形態で用い
たものと異なる以外は前記実施形態と同様の構成を有す
る。
【0182】図15は、第6実施形態の冷凍装置が有す
るクラスター細分化装置の構成を示す概略図である。
【0183】図15に示すように、クラスター細分化装
置1Eでは、第4の磁場発生装置2Dが、載置部7(特
にトレイ71)と一体的に形成されている。これによ
り、冷凍対象物5と、磁場発生装置との距離を、常に短
くすることができる。その結果、クラスター細分化の効
果をさらに高めることができる。また、別部材として設
置する磁場発生装置の数を減らすことができるため、冷
凍装置の大容量化、省スペース化に有利である。
【0184】また、各磁場発生装置を、図15に示すよ
うに配置することにより、第4の磁場発生装置2Dの冷
凍対象物5に対向する面は、第1の磁場発生装置2A、
第2の磁場発生装置2Bおよび第3の磁場発生装置2C
の冷凍対象物5に対向する面と、直交する。これによ
り、クラスター細分化装置1E全体として、冷凍対象物
5に与える磁場の形状、冷凍対象物5付近における磁力
線の方向を、三次元的に効率良く変化させることができ
る。これにより、冷凍対象物5中におけるクラスターの
細分化を、均等かつ効率良く進行させることができる。
【0185】各磁場発生装置2A〜2Dからの磁場の発
生タイミング(発生パターン)、マイナスイオン発生装
置3からのマイナスイオンの発生パターン(マイナスイ
オン発生装置3への電圧の印加パターン)や光照射手段
4からの短波長光の照射パターンは、例えば、前述した
図12のように制御することができる。これにより、冷
凍対象物5付近において、磁力線が三次元的に回転する
ように、磁場の発生が制御される。その結果、冷凍対象
物5中の各部位において、より均等に、水のクラスター
を微細化することができる。
【0186】また、各磁場発生装置2A〜2Dからの磁
場の発生タイミング(発生パターン)、マイナスイオン
発生装置3からのマイナスイオンの発生パターン(マイ
ナスイオン発生装置3への電圧の印加パターン)や光照
射手段4からの短波長光の照射パターンは、例えば、前
述した図13のように制御することもできる。
【0187】なお、マイナスイオンの発生パターン(マ
イナスイオン発生装置3への電圧の印加パターン)は、
上記に限定されるものではなく、図5または図9のよう
に、あるいはその他任意のパターンに制御してもよい。
また、短波長光の照射パターン等も、上記に限定される
ものではなく、図8または図9のように、あるいはその
他任意のパターンに制御してもよい。
【0188】以上、本発明を好適な実施形態に基づいて
説明したが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
【0189】例えば、前述の実施形態では、冷凍対象物
として食品を用いたものについて説明したが、冷凍対象
物は、水を含むものであればいかなるものであってもよ
い。冷凍対象物として、例えば、移植等に用いられる臓
器等の生体組織を用いた場合、前記生体組織内の水のク
ラスターが細分化した状態で冷凍することにより、前記
生体組織を構成する細胞が破壊されるのを効果的に防
止、抑制することができる。従って、生体組織の機能低
下を十分に防止、抑制しつつ、前記生体組織を長期間に
わたって保存することが可能となる。結果として、移植
後においても、前記生体組織は、本来有する機能を、十
分に発揮することができる。
【0190】また、冷凍対象物として、例えば、薬品を
用いた場合、当該薬品の品質の低下を防止、抑制するこ
とができる。
【0191】また、前述した実施形態では、マイナスイ
オン発生装置は、1つのみ設置される構成であったが、
その設置数は、特に限定されず、複数設けるようにして
もよい。
【0192】また、前述した実施形態では、磁場発生装
置を3つまたは4つ有する構成について説明したが、磁
場発生装置の数は、2つであってもよいし、5つ以上で
あってもよい。同様に、光照射手段の構成、特に光源の
形状、形態、個数、配置、点灯パターン等についても、
特に限定されない。
【0193】また、前述した実施形態では、磁場発生装
置および光照射手段が固定され、冷凍対象物を静置した
状態で冷凍する構成の冷凍装置について説明したが、磁
場発生装置および/または光照射手段と、冷凍対象物と
が相対的に移動する構成であってもよい。すなわち、磁
場発生装置および/または光照射手段と、冷凍対象物の
うち少なくとも一方が移動する構成のものであってもよ
い。これにより、冷凍対象物における磁場や短波長光の
照射パターンをより複雑に変化させることができ、冷凍
対象物5中におけるクラスターを、より効率良く細分化
することが可能となる。このような構成の冷凍装置とし
ては、例えば、ベルトコンベア式のトンネル型冷凍装置
等が挙げられる。
【0194】また、前述した各実施形態では、磁場発生
装置としては、平板状の形状を有するものについて説明
したが、磁場発生装置の形状や形態は、特に限定される
ものではなく、例えば、筒状、湾曲板状、棒状等、いか
なるものであってもよい。
【0195】また、前述した実施形態では、ファン、熱
交換機を、それぞれ1つずつ有する構成のものについて
説明したが、ファンや熱交換機を複数個有する構成のも
のであってもよい。
【0196】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0197】[冷凍対象物の冷凍] (実施例1)まず、図2に示すようなクラスター細分化
装置を作製した。
【0198】次に、このクラスター細分化装置を用い
て、図1に示すような冷凍装置を作製した。このように
して得られた冷凍装置を、以下に示すような条件で作動
させた。
【0199】各磁場発生装置が発生する磁場の発生パタ
ーンおよびマイナスイオン発生装置が発生するマイナス
イオンの発生パターンを図4に示すように制御した。各
磁場発生装置が発生する磁場は、いずれも60Hzの交
番磁場とした。
【0200】また、クラスター細分化装置全体として発
生する磁場(各磁場発生装置が発生する磁場の総和)の
最大強度(絶対値)は、2000Gsとした。
【0201】また、マイナスイオン発生装置において、
放電電極同士のなす角度は、30°に設定し、印加電圧
は、−5kVとした。また、ファンの送風量(送風速
度)は、3.5m/sとした。
【0202】以上のような条件で、冷凍装置を作動さ
せ、冷凍装置本体の内部の温度を−50℃とした後、載
置部の各トレイ上に冷凍対象物を載置し、冷凍対象物を
凍結した。このとき、磁場発生装置と、冷凍対象物との
距離(最短距離)は、5cmであった。冷凍対象物とし
ては、パック詰めした中華麺(200g)を用いた。
【0203】(実施例2)各磁場発生装置が発生する磁
場の発生パターンおよびマイナスイオン発生装置が発生
するマイナスイオンの発生パターンを図5に示すように
制御した以外は、前記実施例1と同様の冷凍装置を用い
て、前記実施例1と同様の条件で、パック詰めした中華
麺(冷凍対象物)を冷凍した。
【0204】(実施例3)クラスター細分化装置とし
て、図7に示すような構成のものを用いるとともに、各
磁場発生装置が発生する磁場(60Hzの交番磁場、各
磁場発生装置が発生する磁場の総和の最大強度=200
0Gs)の発生パターン、マイナスイオン発生装置が発
生するマイナスイオンの発生パターン、および、光照射
手段が発生する短波長光(420nm)のパターンを図
9に示すように制御した以外は、前記実施例1と同様の
冷凍装置を用いて、前記実施例1と同様の条件で、パッ
ク詰めした中華麺(冷凍対象物)を冷凍した。
【0205】(実施例4)クラスター細分化装置とし
て、図10に示すような構成のものを用いるとともに、
各磁場発生装置が発生する磁場(60Hzの交番磁場、
各磁場発生装置が発生する磁場の総和の最大強度=20
00Gs)の発生パターン、マイナスイオン発生装置が
発生するマイナスイオンの発生パターン、および、光照
射手段が発生する短波長光(420nm)のパターンを
図8に示すように制御した以外は、前記実施例1と同様
の冷凍装置を用いて、前記実施例1と同様の条件で、パ
ック詰めした中華麺(冷凍対象物)を冷凍した。
【0206】(実施例5)クラスター細分化装置とし
て、図11に示すような構成のものを用いるとともに、
各磁場発生装置が発生する磁場(60Hzの交番磁場、
各磁場発生装置が発生する磁場の総和の最大強度=28
00Gs)の発生パターン、マイナスイオン発生装置が
発生するマイナスイオンの発生パターン、および、光照
射手段が発生する短波長光(420nm)のパターンを
図13に示すように制御した以外は、前記実施例1と同
様の冷凍装置を用いて、前記実施例1と同様の条件で、
パック詰めした中華麺(冷凍対象物)を冷凍した。
【0207】(実施例6)クラスター細分化装置とし
て、図14に示すような構成のものを用いるとともに、
各磁場発生装置が発生する磁場(60Hzの交番磁場、
各磁場発生装置が発生する磁場の総和の最大強度=28
00Gs)の発生パターン、マイナスイオン発生装置が
発生するマイナスイオンの発生パターン、および、光照
射手段が発生する短波長光(420nm)のパターンを
図12に示すように制御した以外は、前記実施例1と同
様の冷凍装置を用いて、前記実施例1と同様の条件で、
パック詰めした中華麺(冷凍対象物)を冷凍した。
【0208】(実施例7)クラスター細分化装置とし
て、図15に示すような構成のものを用いるとともに、
各磁場発生装置が発生する磁場(60Hzの交番磁場、
各磁場発生装置が発生する磁場の総和の最大強度=28
00Gs)の発生パターン、マイナスイオン発生装置が
発生するマイナスイオンの発生パターン、および、光照
射手段が発生する短波長光(420nm)のパターンを
図12に示すように制御した以外は、前記実施例1と同
様の冷凍装置を用いて、前記実施例1と同様の条件で、
パック詰めした中華麺(冷凍対象物)を冷凍した。
【0209】(比較例1)冷凍装置として、クラスター
細分化装置を有していないものを用いた以外は、前記実
施例1と同様にして、パック詰めした中華麺(冷凍対象
物)を冷凍した。
【0210】(比較例2)磁場制御装置およびマイナス
イオン発生装置を有していない点以外は前記実施例1と
同様の構成の冷凍装置を用い、各磁場発生装置から、連
続的に交番磁場を発生した以外は、前記実施例1と同様
にして、同様の冷凍対象物を冷凍した。
【0211】[評価]前記各実施例および各比較例の冷
凍装置を用いて冷凍した中華麺を冷凍装置内で120日
間保存した後、これらの中華麺を解凍した。その後、解
凍された中華麺を、同一の条件で調理した。
【0212】調理された中華麺の品質(風味、外観、香
り等)を評価した。その結果を表1に示す。
【0213】
【表1】
【0214】表1から明らかなように、本発明の冷凍装
置を用いて冷凍した中華麺は、解凍後においても、優れ
た品質が保持されていた。これは、以下のような理由に
よるものであると考えられる。
【0215】すなわち、冷凍対象物は、冷凍装置(冷凍
庫)内という低温環境下に置かれ、凍結に至るが、この
とき、クラスター細分化装置の作用を受け、冷凍対象物
中の水のクラスターが細分化される。
【0216】したがって、冷凍対象物は、水のクラスタ
ーが細分化された状態で、凍結に至る。その結果、冷凍
対象物中に形成される氷の結晶は、微細化されたものと
なる。
【0217】このように、氷の結晶が微細化されること
により、粗大化した氷の形成が、効果的に防止、抑制さ
れる。このため、粗大化した氷によって、前記冷凍対象
物のミクロ的な構造が冷凍前の構造から変化するのを、
効果的に防止・抑制することができる(冷凍対象物を構
成する細胞が破壊されるのを効果的に防止することがで
きる)。その結果、食品の品質の低下を効果的に防止、
抑制することができるものと考えられる。
【0218】これに対し、各比較例で冷凍した冷凍対象
物は、表1に示すように解凍後における品質の低下が著
しかった。中でも、比較例1の冷凍装置を用いて冷凍し
た冷凍対象物は、解凍後における品質の低下が極めて顕
著であった。これは、凍結により形成された氷が粗大化
したものであり、このような氷によって、前記冷凍対象
物のミクロ的な構造が冷凍前の構造から著しく変化した
ためであると考えられる(冷凍対象物を構成する細胞が
破壊されたためであると考えられる)。
【0219】また、冷凍処理を施していない中華麺(前
記各実施例および各比較例の冷凍装置で凍結させた中華
麺の製造日の30日後に、同様の条件で製造したもの)
を前記と同様にして調理した。このように調理された中
華麺を、前記各実施例および各比較例による中華麺とと
もに、室温下で1時間静置し、その後の風味、外観を評
価した。
【0220】その結果、本発明の冷凍装置で冷凍した中
華麺は、調理後直後と比べて、風味、外観の低下をほと
んど生じていなかった。これに対し、各比較例の冷凍装
置で冷凍した中華麺および冷凍処理を施さなかった中華
麺は、風味、外観が著しく低下し、いわゆる「麺がのび
た」状態になっていた。これは、以下のような理由によ
るものであると考えられる。
【0221】すなわち、本発明の冷凍装置を用いた場
合、冷凍対象物である麺は、水のクラスターが細分化さ
れた状態で凍結に至り、冷凍対象物中に形成される氷の
結晶は、微細化されたものとなる。このため、冷凍対象
物のミクロ的な構造は、冷凍後においても、冷凍前の状
態を十分に保持することができる(冷凍対象物を構成す
る細胞の破壊が防止・抑制される)。また、解凍後にお
いても、冷凍対象物中に含まれる水のクラスターは、微
細化した状態が保持される。このため、調理時、調理後
において、比較的クラスターの大きい水と接触した場合
であっても、麺中に含まれるクラスターサイズの小さい
水と、外部のクラスターサイズの大きい水とが置換した
り、外部の水分を過剰に吸収したりする現象が起こり難
い。したがって、本発明の冷凍装置を用いて冷凍された
麺は、調理後、長時間放置した場合であっても、水分含
有量が、調理前に比べて大きく増加するのを抑制され
る。
【0222】これに対し、各比較例の冷凍装置を用いて
冷凍された麺や冷凍処理を施さなかった麺では、含まれ
る水のクラスターサイズが大きいため、外部の水分を吸
収しやすく、調理時、調理後等において、水分含有量が
増加しやすい。したがって、調理後、長時間放置した場
合、いわゆる「麺がのびた」状態になりやすい。
【0223】(実施例8〜14、比較例3、4)冷凍対
象物として、パック詰めしたパスタ(アルデンテに茹で
上げたもの)を200g用いた以外は、それぞれ、前記
実施例1〜7、比較例1、2と同様にして冷凍を行なっ
た。
【0224】これら実施例8〜14、比較例3、4の冷
凍装置を用いて冷凍したパック詰めしたパスタを冷凍装
置内で150日間保存した後、解凍し、各々同一の条件
で調理した。
【0225】調理されたパスタの品質(風味、外観、香
り等)を前記と同様に評価した結果、前記表1とほぼ同
様の結果が得られた。
【0226】また、各実施例の冷凍装置を用いて冷凍さ
れたパスタは、解凍後においても、アルデンテの状態を
保持していた。これに対し、各比較例の冷凍装置を用い
て冷凍されたパスタは、全体的に麺にこしがなくなり、
食感が著しく低下していた。
【0227】(実施例15〜21、比較例5、6)冷凍
対象物として、ゆでたほうれん草を200g用いた以外
は、それぞれ、前記実施例1〜7、比較例1、2と同様
にして冷凍を行なった。
【0228】これら実施例15〜21、比較例5、6の
冷凍装置を用いて冷凍したほうれん草を冷凍装置内で1
50日間保存した後、解凍し、各々同一の条件で調理し
た。
【0229】調理されたほうれん草の品質(風味、外
観、香り等)を前記と同様に評価した結果、前記表1と
ほぼ同様の結果が得られた。
【0230】また、上記のような冷凍装置の稼動を行っ
た後の、冷凍装置本体内部の様子を観察したところ、本
発明の冷凍装置では、冷凍装置本体の内壁面への霜の付
着がほとんど発生していなかったのに対し、比較例の冷
凍装置では、霜の付着が著しかった。
【0231】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、冷
凍対象物中の水のクラスターを効率よく細分化すること
ができ、食品の品質の低下を防止、抑制することが可能
な冷凍装置を得ることができる。また、冷凍された食品
を長期間にわたって保存した場合であっても、優れた品
質が保持される。
【0232】また、冷凍対象物として麺類を用いた場
合、調理後に、いわゆる「麺がのびる」現象を発生し難
くすることができる。
【0233】また、凍結された食品(特に、生もの)を
解凍する際におけるドリップの発生を効果的に防止する
ことができる。
【0234】また、冷凍装置本体内部の温度が特に低い
場合(例えば、−30°以下)であっても、冷凍装置本
体内部に霜が付きにくいため、冷却効率の低下等を防止
・抑制しつつ、長時間にわたっての連続稼動が可能とな
る。また、霜の付着が防止されることにより、冷凍のエ
ネルギー効率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍装置の第1実施形態を示す概略図
である。
【図2】図1に示す冷凍装置が有するクラスター細分化
装置の構成を示す概略図である。
【図3】図1に示す冷凍装置が有するマイナスイオン発
生装置の構成を示す概略図である。
【図4】クラスター細分化装置の各磁場発生装置からの
磁場の発生タイミングを示すタイミングチャートの一例
である。
【図5】クラスター細分化装置の各磁場発生装置からの
磁場の発生タイミングを示すタイミングチャートの一例
である。
【図6】本発明の冷凍装置の第2実施形態を示す概略図
である。
【図7】図6に示す冷凍装置が有するクラスター細分化
装置の構成を示す概略図である。
【図8】クラスター細分化装置の各磁場発生装置からの
磁場の発生タイミングを示すタイミングチャートの一例
である。
【図9】クラスター細分化装置の各磁場発生装置からの
磁場の発生タイミングを示すタイミングチャートの一例
である。
【図10】第3実施形態の冷凍装置が有するクラスター
細分化装置の構成を示す概略図である。
【図11】第4実施形態の冷凍装置が有するクラスター
細分化装置の構成を示す概略図である。
【図12】クラスター細分化装置の各磁場発生装置から
の磁場の発生タイミングを示すタイミングチャートの一
例である。
【図13】クラスター細分化装置の各磁場発生装置から
の磁場の発生タイミングを示すタイミングチャートの一
例である。
【図14】第5実施形態の冷凍装置が有するクラスター
細分化装置の構成を示す概略図である。
【図15】第6実施形態の冷凍装置が有するクラスター
細分化装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D、1E クラスター細分化
装置 2A、2B、2C、2D 磁場発生装置 21 コイル 22 非磁性体カバー 20 磁場制御装置 3 マイナスイオン発生装置 31 基体 32 放電電極 30 電圧印加装置 4 光照射手段 41 光源 41A、41B 光源 42 光源駆動制御手段 5 冷凍対象物 7 載置部 71 トレイ 8 熱交換機 81 蒸発器 82 圧縮機 83 凝縮機 84 冷媒配管 85 冷媒配管 9 ファン 10 冷凍装置 101 冷凍装置本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 19/12 B01J 19/12 C F25D 17/06 312 F25D 17/06 312 23/00 302 23/00 302M

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を含む冷凍対象物を冷凍する冷凍装置
    であって、 前記冷凍対象物に磁場を与え、かつその強度を経時的に
    変化させる磁場発生装置と、 電圧を印加することにより、マイナスイオンを発生する
    マイナスイオン発生装置と有することを特徴とする冷凍
    装置。
  2. 【請求項2】 前記磁場発生装置が複数設置されている
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 冷凍を行うに際し、前記磁場発生装置の
    うち少なくとも1つからの磁場の発生タイミングが、他
    の前記磁場発生装置からの磁場の発生タイミングと異な
    るように制御する請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記磁場発生装置を3つ以上有し、 冷凍を行うに際し、前記磁場発生装置のうち少なくとも
    2つからの磁場の発生タイミングが、これら以外の1つ
    以上の前記磁場発生装置からの磁場の発生タイミングと
    異なるように制御する請求項2に記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記磁場発生装置を3つ以上有し、 冷凍を行うに際し、前記磁場発生装置のうち少なくとも
    2つからの磁場の発生タイミングが同期し、かつ、これ
    ら以外の1つ以上の前記磁場発生装置からの磁場の発生
    タイミングと異なるように制御し、 磁場の発生タイミングが同期する2つ以上の前記磁場発
    生装置の組み合わせが経時的に変化する請求項2に記載
    の冷凍装置。
  6. 【請求項6】 複数個の前記磁場発生装置は、前記冷凍
    対象物に対向する面が、互いに直交するように設置され
    た請求項2ないし5のいずれかに記載の冷凍装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも2つの前記磁場発生装置が対
    面するように配置された請求項2ないし6のいずれかに
    記載の冷凍装置。
  8. 【請求項8】 前記冷凍対象物を載置する載置部と、熱
    交換機と、冷気を循環させるファンとを有する請求項1
    ないし7のいずれかに記載の冷凍装置。
  9. 【請求項9】 前記ファンからの送風速度は、0.5〜
    10m/sである請求項8に記載の冷凍装置。
  10. 【請求項10】 前記磁場発生装置は、前記載置部また
    はその近傍に配置されている請求項8または9に記載の
    冷凍装置。
  11. 【請求項11】 前記載置部付近において、磁力線の方
    向が回転するように、前記磁場発生装置からの磁場の発
    生を制御した請求項10に記載の冷凍装置。
  12. 【請求項12】 前記マイナスイオン発生装置は、前記
    冷気の流路の途中に配置されている請求項8ないし11
    のいずれかに記載の冷凍装置。
  13. 【請求項13】 前記マイナスイオンの前記冷凍対象物
    への到達量を経時的に変化させ得るよう構成されている
    請求項1ないし12のいずれかに記載の冷凍装置。
  14. 【請求項14】 前記磁場発生装置による磁場の強度の
    変化と、前記マイナスイオンの前記冷凍対象物への到達
    量の変化とが同期して行なわれる請求項13に記載の冷
    凍装置。
  15. 【請求項15】 前記マイナスイオン発生装置は、耐低
    温性を有するものである請求項1ないし14のいずれか
    に記載の冷凍装置。
  16. 【請求項16】 前記マイナスイオン発生装置は、マイ
    ナスイオンとともにオゾンを発生する請求項1ないし1
    5のいずれかに記載の冷凍装置。
  17. 【請求項17】 前記冷凍対象物に波長500nm以下
    の光を照射する光照射手段を有する請求項1ないし16
    のいずれかに記載の冷凍装置。
  18. 【請求項18】 前記光照射手段は、照射光の強度およ
    び/または照射方向を経時的に変化させ得るよう構成さ
    れている請求項17に記載の冷凍装置。
  19. 【請求項19】 前記磁場発生装置による磁場の強度の
    変化と、前記照射手段による照射光の強度および/また
    は照射方向の変化とが同期して行なわれる請求項18に
    記載の冷凍装置。
  20. 【請求項20】 前記磁場発生装置は、交番磁場を発生
    させるものである請求項1ないし19のいずれかに記載
    の冷凍装置。
  21. 【請求項21】 前記磁場発生装置は、耐低温性を有す
    るものである請求項1ないし20のいずれかに記載の冷
    凍装置。
  22. 【請求項22】 前記冷凍対象物中の水のクラスターが
    細分化した状態で、前記冷凍対象物を凍結させる請求項
    1ないし21のいずれかに記載の冷凍装置。
  23. 【請求項23】 使用時における冷凍装置内の温度が−
    30℃以下である請求項1ないし22のいずれかに記載
    の冷凍装置。
  24. 【請求項24】 前記冷凍対象物が食品である請求項1
    ないし23のいずれかに記載の冷凍装置。
  25. 【請求項25】 前記冷凍対象物が野菜または緑黄色の
    食品または該食品を含むものである請求項1ないし24
    のいずれかに記載の冷凍装置。
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