JP2003343750A - エア補助戻し部を有する直動空気弁 - Google Patents

エア補助戻し部を有する直動空気弁

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JP2003343750A JP2003139974A JP2003139974A JP2003343750A JP 2003343750 A JP2003343750 A JP 2003343750A JP 2003139974 A JP2003139974 A JP 2003139974A JP 2003139974 A JP2003139974 A JP 2003139974A JP 2003343750 A JP2003343750 A JP 2003343750A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 在来の標準品よりも寸法が小さく、しかも、
非常に速く作動する弁組立体を提供する。 【解決手段】 本発明による直動弁組立体は、弁本体を
含む。弁本体は、加圧エア供給用入口ポート(30)と、シ
リンダポート(32)と、弁本体内を軸線方向に延びる弁ボ
ア(36)と、弁ボア(36)内の所定位置の間を移動すること
が可能である弁部材(46)とを有する。弁部材(46)を第1
の方向に移動させるためのアクチュエータ(14)が、弁本
体に取付けられる。弁部材(46)に第1の方向と反対方向
の付勢力を与える付勢部材(66)が、弁部材(46)と弁本体
との間に配置される。アクチュエータ(14)による移動と
反対方向に弁部材(46)を移動させるために、付勢部材(6
6)と組合せて作用させるエア補助通路(94)が設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概略的には、空気
弁組立体に関し、更に詳細には、エア補助戻し部を有す
る直動空気弁に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮エアの流れを制御するための直動空
気弁が当該技術で知られている。直動空気弁は、単独で
使用されても良いし、例えば、スプール弁及びレギュレ
ータと連結して使用されても良く、プレスクラッチ、エ
アブレーキ、エアシリンダ、又は、任意その他の空気装
置又は作動エアの正確な制御を要求する適用例等、種々
の空気作動装置からの及びそこに向かう圧縮エアの流れ
を制御する。更に詳細には、2方弁、3方弁、4方弁の
直動弁組立体が、これらの環境で普通に採用されてい
る。かかる弁は、典型的には、弁本体を含み、この弁本
体は、それに形成された弁内腔即ち弁ボア(bore)を有す
る。弁部材が弁ボア内に支持され、弁部材は、アクチュ
エータによって弁部材に付与された作動力に直接応答し
て一方の位置から他方の位置まで移動可能である。弁組
立体をシステム供給圧力源並びに弁が制御する種々の作
動装置に連結するために、複数のポートが使用される。
アクチュエータは、典型的には、電磁作動弁であり、こ
の電磁作動弁は、弁部材を弁ボア内の予め決められた位
置に移動させるように賦勢される。弁部材を既知の非賦
勢位置に戻すように付勢する戻しスプリングが、しばし
ば、採用される。この種類の弁は、高流量で非常に速い
応答時間が望まれる広範囲の製造環境で採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの弁の技術が進
歩するにつれて、物理的寸法を縮小させた作動環境で採
用されるように設計された、より小さい弁の要求が増大
している。加えて、技術の進歩は、弁が非常に早いサイ
クル時間で作動できなければならないことを示してき
た。実際、より速い速度及びより短い応答時間の要望
が、この種類の弁に対する現在の要求である。しかしな
がら、過去においては、ある設計上の障壁が、弁組立体
の速度を増大させると同時に弁組立体の寸法を縮小させ
る程度を制限していた。弁部材及び弁ボアを予め決めら
れた寸法よりも縮小させると、戻しスプリングは、弁部
材の慣性に打ち勝つのに不十分な物理的寸法及び機械的
強度のものになる。加えて、弁部材がアクチュエータに
よって1つの方向に付勢された後、摩擦力及び表面接着
が、弁部材と弁ボアとの境界面に生じることがある。こ
れらの摩擦力及びそれと関連した表面接着は、反対方向
への弁部材の移動を妨げるように作用し、弁速度を遅く
し、従って、弁応答時間を増大させるように作用する。
この場合、戻しスプリングは、アクチュエータの力を除
去した後に弁部材を迅速且つ有効にその賦勢位置から移
動させて非賦勢位置に戻すのに十分な付勢力を提供する
ことができない。これが起こると、運転中の装置の正確
な制御が損なわれる。この欠点を解消するために、種々
の設計的な戦略が現れている。しかしながら、関連技術
において提案されている設計戦略はすべて、補足機構又
はハードウエアを追加したり、弁の遠隔取付けを要求し
たりする不利益を受ける。
【0004】例えば、関連技術において提案された1つ
の設計戦略は、弁部材を両方向に移動させる2つの電磁
アクチュエータを含む。かくして、戻しスプリングは、
電磁アクチュエータ、例えばソレノイドによって置き換
えられる。不運なことには、この解決法は、第2のソレ
ノイド及びそれと関連した部品による複雑さを追加し、
また、別の寸法制限境界を生じさせる。他方、両方向に
賦勢する単一の電磁アクチュエータが、関連技術におい
て提案された。しかしながら、これらの単一の電磁アク
チュエータは、より嵩張る2重巻きアクチュエータ並び
に追加の電子回路及び制御部を必要とする。かくして、
より嵩張る単一の電磁アクチュエータを採用する直動弁
は、典型的には、それが制御する空気作動装置に対して
遠隔の箇所に取りつけられる。残念ながら、遠隔に配置
された弁は、運転中の装置にきわめて近接して取りつけ
ることができる弁設計及びより小さく、より軽量で、よ
り正確な弁設計の目的を達成しない。また、遠隔に配置
された弁は、導管又はその他の流路を介して相互連結さ
れなければならず、それにより、追加のハードウエア及
び配管作業を必要とし、システム内の空気効率をより低
下させ、システム内の配管損失を生じさせる。
【0005】遠隔に配置された、或いは、追加のその他
の構成要素を有するより大きい在来の弁の使用が、一般
的には、その意図された目的のために役立ってきたけれ
ども、当該技術においては、空気システムを簡単化し、
それにより、より一層小さいけれども高精度で且つ高速
で作動する直動弁を作ることによって、製造及び/又は
組立てコストをより低減する要望が現在も残されてい
る。より小さい直動弁は、運転しているシステム構成要
素にきわめて近接して配置され、それにより、流路を短
くし、追加の配管作業及びハードウエアを低減し又はな
くし、空気流れ効率を増大させる。不運なことには、関
連した技術で提案されてきた設計戦略は、戻しスプリン
グが高速作動弁の弁部材を迅速に、有効に且つ繰り返し
て非付勢位置に戻す物理的寸法と機械的な力とを有する
程度又はポイントを越えるように弁部材及び弁ボアの寸
法が縮小されるときに引き起こされる問題を解決してい
ない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、直動弁組立体
において関連した技術の上記設計上の障壁及びその他の
不利益を克服する。更に詳細には、加圧流体供給源と連
通した加圧エア供給用入口ポートと少なくとも1つのシ
リンダーポートを有する弁本体を含む直動弁組立体に係
わる。弁ボアが、弁本体内を軸線方向に延び、弁部材
が、入口ポートから供給された加圧エアをシリンダーポ
ートに選択的に差し向けるために、予め決められた位置
と位置との間を移動できるように弁ボア内に支持され
る。弁部材を第1の方向に移動させるためのアクチュエ
ータが弁本体に取付けられ、第1の方向と反対の方向の
付勢力を弁部材を提供する付勢部材が、弁部材と弁本体
との間に配置される。また、空気圧力供給源を構成する
エア補助通路が含まれており、このエア補助通路は、付
勢部材と組み合わされて、アクチュエータによって引き
起こされた移動方向と反対の方向に弁部材を作動的に移
動させるように作用する。
【0007】本発明の直動弁組立体は、関連技術におい
て知られている弁に優る顕著な利点を有する。エア補助
通路は、加圧されているシリンダーポートからの空気圧
力供給源を構成し、この空気圧力供給源は、付勢部材と
組み合わされて、アクチュエータによって引き起こされ
た移動方向と反対の方向に弁部材を作動的に移動させる
ように作用する。重要なことは、エアの補助により、よ
り高速で作用する弁を容易に構成できることにある。更
に詳細には、本発明のエアの補助を採用する弁組立体
は、エアの補助を有していない場合に必要とされる力よ
りも小さい力しか発生させない、より小さい付勢部材を
含むのが良い。付勢部材がより小さい力しか発生させな
いので、アクチュエータは、弁部材に打ち勝つために、
従って、弁部材をその第1の位置により高速で移動させ
るために、より小さい力を有していれば良い。加えて、
いったんソレノイド組立体が消勢されたら、付勢部材
は、通路の中を通るように供給されるエアの補助と共
に、弁部材をその第2の位置即ち賦勢位置から遠ざける
ように迅速且つ効率的に移動させることを可能にする。
エア補助通路は、弁部材を非賦勢位置に移動させるのを
補助するのに必要な機械的起動力を提供する。
【0008】かくして、在来の弁組立体の寸法が縮小さ
れ、その結果、付勢部材だけが、弁部材の慣性及び/又
は弁ボアに作用する摩擦接着力を迅速に、効率的に且つ
繰り返して克服するのに不十分な物理的寸法及び機械的
強度のものになるとき、本発明の直動弁組立体は、在来
の弁組立体の欠点及び不利益を克服する。これにより、
寸法が在来の標準品よりも小さくなるように構成され
た、非常に速く作動する弁組立体が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】同様の構造体を指示するために図
面全体を通じて同様の番号が使用されている図面を参照
すれば、図1乃至図3において、本発明による直動弁組
立体の1つの実施形態が全体的に10で指示されてい
る。直動弁組立体10は、弁本体12と、弁本体12に
取付けられ且つ全体的に14で指示される電磁アクチュ
エータとを有する。弁本体12は、薄い矩形形状をな
し、上面16、底面18、上面16と底面18との間に
延びる一対の両側面20、22及び端面24、26を有
する。ソレノイド組立体14として示すアクチュエータ
は、弁本体12の端面24に取付けられている。
【0010】図2及び図3を参照すれば、弁本体12
は、エア等の加圧流体の供給源と連通させるための加圧
流体用入口ポート30を含む。更に、弁本体12は、少
なくとも1つのシリンダポート32を含む。弁内腔即ち
弁ボア(bore)36が、弁本体12を軸線方向に貫いて延
びている。図1乃至図3に示す実施形態では、直動弁組
立体10は、3方弁であり、少なくとも1つのシリンダ
ポート32と、少なくとも1つの排出ポート38とを含
み、各ポート32、38は、弁ボア36と連通してい
る。この実施形態では、シリンダポート32は、弁本体
12の、入口ポート30と反対側の上面を貫いて形成さ
れ、排出ポート38は、底面18を貫いて形成されてい
る。しかしながら、当業者は、種々のポートが弁本体1
2の種々の異なる面を貫いて形成されていても良いこと
を認識するであろう。例えば、これらのポート及び通路
がすべて、本発明の範囲から逸脱することなしに、弁本
体12の底面18等、1つの面を貫いて形成されていて
も良い。また、入口ポート30、排出ポート38及びシ
リンダポート32はそれぞれ、直動弁組立体10と作動
的に関連する他の構成要素との流体的な連通を確立する
のに必要な任意の機構に順応させるために、ねじ山が設
けられていても良い。この目的のために、弁本体12
は、マニホールド、サブベース又はその他の多数の種々
の空気作動装置(図示せず)に取付けられるようになって
いる。
【0011】図2及び図3に示すように、弁ボア36
は、弁本体12を完全に貫いて延びており、一対の開口
端部42、44を有する。全体的に46で指示する弁部
材が、後で詳細に説明するように、入口ポート30から
供給された加圧エアをシリンダポート32及び排出ポー
ト38に選択的に差し向けるために、弁ボア36内の所
定位置の間を移動可能である。一対の端保持体48、5
0がそれぞれ、後で詳細に説明するように、弁本体12
の一対の開口端部42、44に受入れられ、弁部材46
を弁ボア36内に保持するように作用する。
【0012】弁部材46は、その両端部に1つずつ配置
された一対の弁ヘッド60、62と、弁ヘッド60と6
2との間の弁部材46に形成された少なくとも1つの弁
エレメント54、56とを更に含む。弁エレメント5
4、56は、入口ポート30から供給された加圧エア
を、弁ボア36を通してシリンダポート32又は排出ポ
ート38の何れかに選択的に差し向けるように作動可能
である。各端保持体48、50はそれぞれ、弁部材46
の両端部の弁ヘッド60、62を受入れる中心ボア7
4、76を有し、弁部材46が弁本体12内を摺動的に
移動することを可能にする。図3に最も良く示すよう
に、弁部材46は、Oリング型シール72を収容する環
状溝70を含み、Oリング型シール72は、弁ボア36
内の加圧エアの漏れを防止するために、端保持体48、
50それぞれに構成されている中心ボア開口74、76
に摺動的に係合する。1つの実施形態では、弁部材46
は、弁ボア内を往復運動可能に弁ボア36内に支持され
た、弁本体12の中を通る流体流れを制御するポペット
弁部材であるのが良い。この場合、ポペット弁部材46
は、その特定領域の上にゴムが成形、結合又は接着され
たアルミニウムインサートであり、このゴムが、例えば
弁エレメント54、56を形成するように特定の寸法に
擦られていることが好ましい。しかしながら、以下の説
明から、当業者は、本発明がいかなる点においてもポペ
ット弁に関連して使用されることに制限されないことを
認識するであろう。むしろ、本発明は、限定するわけで
はないが、例えば、スプール弁、フラットゴムポペット
弁、フラッパー弁、パイロット弁、又は、空気作動装置
に隣接して又はそれから離して採用される弁組立体を含
む任意のその他の直動弁に関して採用されても良い。
【0013】端保持体50は、カップ形状を有し、互い
に半径方向に間隔を隔てて端保持体50内に構成された
複数のシリンダ通路64を含んでいる。シリンダ通路6
4は、弁ボア36とそれに隣接した各ポートとの間の流
体連通を可能にする。弁部材46の一方の弁ヘッド62
に形成された凹部68と端保持体50との間に、付勢部
材66が位置決めされている。好ましい実施形態では、
付勢部材は、コイルばね66である。しかしながら、当
業者は、当該技術において普通に知られている一方向の
力を提供するに十分な任意の付勢機構が本適用例に適し
ていることを認識するであろう。更に、当業者は、この
環境で採用しても良い適当な付勢部材が多数存在するた
め、ここでそれらすべてを例示することが有効でないこ
とを認識するであろう。むしろ、図2及び図3に示すよ
うに、戻しばね66が弁部材46に対して左方に一定の
付勢力を付与することを言及することは、説明及び例示
の目的として十分であるはずである。更に、本発明の適
用例の図4乃至図6に関連して説明される他の実施形態
に関しても、これと同じことが当てはまる。
【0014】複数の弁座84、86が弁ボア36に設け
られている。弁座84及び86は、以下に詳細に説明す
るように、弁本体12内の種々の通路をシールするよう
に弁エレメント54、56と協働する。弁座84、86
は、弁部材46が特定のポートに対して閉位置にあり、
それにより、そのポート内の加圧エアの流れを遮ると
き、弁エレメント54、56の弁シール面とシール接触
する。
【0015】少なくとも1つの弁座、この場合には、弁
座84は、弁ボア36自体に直接形成されるのが良い。
その他の弁座86は、端保持体48又は50の終端の近
くに構成されるのが良い。図2及び図3に示す実施形態
では、弁座86は、端保持体50の終端部51に配置さ
れている。端保持体50は、弁本体12の弁ボア36内
でねじ式に調整可能であり、従って、弁ボア36の開口
端部44内に調整可能に位置決めされるのが良い。かく
して、弁本体12内の端保持体50のねじ式に設定され
た位置により、弁部材46に付与される所定の力で、弁
座84、86のシーリングを制御する。端保持体50の
終端部51が弁ボア36内に配置される位置は、弁組立
体10の所定の「開」及び「閉」位置を構成し、それによ
り、弁部材46のストローク長さを設定する。弁ボア3
6内の加圧エアの漏れを防止するために、端保持体50
は、更に、Oリング型シール92を収容する環状溝9
1、93を含み、弁本体12は、端保持体48のところ
に、Oリング型シール82を収容する環状溝80を更に
含む。
【0016】上で注目し且つ図1乃至図3に示したよう
に、電磁アクチュエータ14は、弁本体12の端面24
に取付けられたソレノイド組立体である。ポペット弁部
材46は、ソレノイド組立体14の影響の下、一方向
に、即ち、図2に示すように右方に作動させられる。こ
の目的のために、ソレノイド組立体14は、全体的に1
00で指示するハウジングを含む。ハウジング100
は、弁本体12に当接する極(pole)板102と、極板1
02の反対側に配置されたキャップ104と、極板10
2とキャップ104との間に存在するソレノイドカン(c
an)即ちフレーム106とを含む。ソレノイドフレーム
106は、概略的に110で指示する導電ワイヤを含む
コイル108を支持し、導電ワイヤ110は、在来的に
は、ボビン112の周りに巻かれている。導電ワイヤ1
10は、全体的に114で指示するリードを介して電流
源に接続される。リード114は、キャップ104内に
支持され、リードピン116、電気コンタクト118及
びリードワイヤ120を含む。リードワイヤ120は、
電流源に作動的に接続されている。コイル108の中を
流れる電流の方向、かくして、それによって発生した電
磁力の方向は、制御回路(図示せず)によって制御され
る。上板122がボビン112に隣接して且つソレノイ
ドフレーム106の一部分とキャップ104との間に取
付けられる。
【0017】極板102は、それを貫いて延びる開口1
24を含む。ソレノイド組立体14は、更に、段付き部
分128を有する強磁性極ピース126を含み、段付き
部分128は、強磁性極ピース126の残部よりも小さ
い断面積を有する。段付き部分128は、強磁性極ピー
ス126を極板102に機械的に固定するために、極板
102の開口124に受入れられる。中央配置通路13
1が、強磁性極ピース126を貫いて延びている。押し
ピン132が通路131内に移動可能に支持されてい
る。
【0018】強磁性電機子138が、キャップ104と
強磁性極ピース126との間に配置されている。ブッシ
ング140が、電機子138をボビン112内で案内す
る。電機子138は、コイル108の中を一方向に流れ
る電流パルスによって発生した電磁束の影響の下、強磁
性極ピース126に向って可動である。この電磁束によ
り、電機子138を駆動してそれを押しピン132に当
て、弁部材46を図2及び図3に示すように右方に且つ
1つの所定位置まで移動させる。更に、電機子138
は、以下に更に詳細に説明するように反対方向に発生し
た力の影響の下、強磁性極ピース126から離れ且つキ
ャップ104に向って(図面に示す左方に)可動である。
【0019】この目的のために、押しピン132は、電
機子138が押しピン132に接触したときにポペット
弁部材46に接触するようにポペット弁部材46に隣接
して配置された拡張ヘッド142を有する。
【0020】特定の電磁的作動装置を上に説明したけれ
ども、本発明の弁組立体と共に採用される電機子は、2
000年10月10日に発行された米国特許第 6,129,1
15号に記載されている種類の自己ラッチ式電磁ソレノイ
ド等の空気弁に使用される既知の任意種類のものでも良
い。変形例として、電機子は、従来技術の米国特許第4,
438,418号及び同第 3,538,954号に記載されているよう
なロストモーション付勢式の浮動式電機子を有する電磁
ソレノイドであっても良い。これらの特許の各々は、本
発明の出願人に譲渡されており、これらの特許の記載を
ここに援用する。かくして、当業者は、電機子の正確な
形態が電磁式であってもその他のものであっても、その
形態が本発明の一部分を構成しないことになることをこ
れらの記載から認識するであろう。本発明の空気弁組立
体10の好ましい実施形態が図1乃至図3の三方弁とし
て描かれているけれども、本発明が2方弁(図示せず)、
4方弁(図4及び図5参照)等の形態に変形され具体化さ
れても良いことが、本発明の記載から更に明らかになる
はずである。
【0021】弁部材46がソレノイド組立体14によっ
て図3に示すように右方に移動させられると、弁エレメ
ント56は移動し、端保持体50の終端部51に構成さ
れている弁座86とシール係合する。この作動配置で
は、入口ポート30とシリンダポート32との間の流体
連通が確立され、空気圧力が任意の下流装置に配送され
る。しかしながら、弁部材46がこの作動配置にあると
き、弁部材46と端保持体48、50の中央ボア開口7
4、76との間の境界面に摩擦及び接着力が発生するこ
とがある。いったんソレノイド組立体14が消勢される
と、これら摩擦及び接着力は、付勢部材66が反対方向
に発生させる付勢力に抵抗するように作用する。かくし
て、これらの力は、弁部材46がその第1位置に戻る速
度及び効率を減少させるように作用する。加えて、付勢
部材66の寸法を縮小させると、上述の反対方向に発生
させる力が減少し、弁応答時間がより遅くなる。
【0022】この問題を克服するために、本発明の弁組
立体10は、全体的に94で指示するエア補助通路を含
む。図1乃至3に示す実施形態では、エア補助通路94
は、弁部材46内に形成され、少なくとも1つのシリン
ダポート32と弁部材46の弁ヘッド62の凹部68と
の間を流体的に連通させる。かくして、エア補助通路9
4は、加圧エア供給源と凹部68との間を選択的に流体
的に連通させる。更に詳細には、図2及び図3に示すよ
うに、エア補助通路94は、入口部分96と主通路98
とを含む。入口部分96は、弁部材46の中心線「A」
に対して半径方向に延びている。この代表的な実施形態
では、入口部分96は、弁エレメント54と56との間
に形成され、また、弁ボア36に構成された弁座84と
86との間に形成されている。主通路98は、入口部分
96と凹部68との間を流体連通させる。この代表的な
実施形態では、主通路98は、弁部材の長手方向軸線に
対して同軸である。
【0023】エア補助通路94は、加圧シリンダポート
32からの空気圧力源を構成し、この空気圧力源は、付
勢部材66と組み合せられて、アクチュエータ14によ
って引き起こされた移動方向と反対の方向に弁部材46
を作動的に移動させるように作用する。エアの補助によ
り、より速く作動する弁を容易に構成できることが重要
である。更に詳細には、本発明のエアの補助を採用して
いる弁組立体10は、エアの補助がない場合に必要とさ
れる力よりも小さい力しか発生させない、より小さい付
勢部材66を含むのが良い。付勢部材66がより小さい
力しか発生させないので、アクチュエータ14は、弁部
材46に打ち勝ち、従って、弁部材46をその第1位置
により速く移動させるのに、より小さい力を有していれ
ば良い。加えて、いったんソレノイド組立体14が消勢
されたら、付勢部材66は、エア補助通路94を通して
提供されるエアの補助とともに、弁部材46をその第2
の位置、即ち、付勢された位置から遠ざけるように迅速
に且つ効率的に移動させることができる。エア補助通路
94は、弁部材46を非付勢位置に移動させるのを補助
するに必要な機械的起動力を提供する。
【0024】かくして、在来の弁組立体の寸法が縮小さ
れ、その結果、付勢部材66だけが、弁部材46の慣性
及び/又は弁部材46と端保持体48、50の中心ボア
開口74、76との間の境界面に作用する摩擦的な接着
力を迅速に、効率的に且つ繰り返して克服するのに不十
分な物理的寸法及び機械的強度のものになるとき、本発
明の直動弁組立体は、在来の弁組立体の欠点及び不利益
を克服する。これにより、非常に速く作用する弁組立体
10が在来の標準品よりも小さい寸法で構成されること
を可能にする。
【0025】今、図4及び図5を参照すれば、本発明の
エア補助戻し部を有する直動弁組立体の、変形の非制限
的な実施形態が、全体的に210で指示され、図4及び
図5においては、図1乃至図3に示した実施形態に対し
て200だけ増加させた同様の番号が、同様の構造を指
示するのに使用されている。図4及び図5に示した弁組
立体210は、弁本体212を含み、この弁本体212
は、エア等の加圧流体の供給源と連通させるための加圧
流体入口ポート230を有している。更に、弁本体21
2は、少なくとも1つのシリンダー通路、即ち、出口ポ
ート232を含み、出口ポート232は、1又は2以上
の空気作動装置と流体的に連通するようになっている。
弁ボア236が弁本体212を軸線方向に貫通して延び
ている。ここに図示した実施形態では、空気弁組立体2
10は、4方弁であり、一対の出口ポート232、23
4及び一対の排出ポート238、240を含み、これら
のポートの各々が弁ボア236と流体的に連通してい
る。出口ポート232、234は、弁本体212の、入
口ポート230及び排出ポート238、240と反対側
の上面216を貫いて形成され、入口ポート230及び
排出ポート238、240は、底面218を貫いて形成
されている。しかしながら、当業者は、入口ポート23
0、出口ポート232、234及び排出ポート238、
240がそれぞれ弁本体212の異なる面を貫いて形成
されていても良いことを認識するであろう。例えば、こ
れらのポートがすべて、本発明の範囲から逸脱すること
なしに、弁本体212の底面218等、一つの面を貫い
て形成されていても良い。入口ポート230、出口ポー
ト232、234及び排出ポート238、240がそれ
ぞれ、弁組立体210と作動的に関連した別のエレメン
トとの流体的な連通を確立するのに必要な任意の機構に
順応させるために、ねじ山を有していても良い。
【0026】図4及び図5に示した好ましい実施形態で
は、弁ボア236が弁本体212を完全に貫いて延び、
一対の開口端部242、244が存在しているのが良
い。全体的に246で指示されている弁部材は、弁ボア
236内において、加圧エアの流れを入口ポート230
から弁ボア236を通して少なくとも1つの出口ポート
232、234まで選択的に差し向ける予め決められた
位置の間を移動可能に支持されている。それに付随し
て、弁部材246は、後でより詳細に説明するように、
加圧エアが少なくとも1つの出口ポート232、234
から少なくとも1つの排出ポート238、240まで加
圧エアを選択的に差し向けても良い。後でより詳細に説
明するように、全体的に248及び250で指示する一
対の端保持体インサートが、弁本体212の一対の開口
端部242、244に受入れられ、それにより、弁部材
246を弁ボア236内に保持する。同様に、弁組立体
210は、弁ボア236内にねじ式に位置決めされてい
る1又は2以上の内部保持体を含んでいるのが良い。こ
こで図示した実施形態では、弁組立体210は、後でよ
り詳細に説明するように、弁ボア236内にねじ式に位
置決め可能な1つの内部保持体251を含んでいる。
【0027】弁部材246は、その両端部に1つずつ配
置された一対の弁ヘッド260、262と、弁ヘッド2
60と262との間に且つ弁部材246の上に形成され
た少なくとも1つの弁エレメントとを更に含む。図4及
び図5に示した特定の実施形態では、複数の弁エレメン
ト252、254、256及び258が、弁部材246
の上に形成され、各々が、入口ポート230からの加圧
エアの流れを弁ボア236を通して各出口ポート23
8、240まで選択的に差し向けるように作動可能であ
る。図4及び図5に示すように、弁部材246は、更
に、Oリング型シール272を収容する環状溝270を
含み、Oリング型シール272は、弁ボア236内の加
圧エアの漏れを防止するために、保持体インサート24
8、250の中心ボア開口274、276に摺動的に係
合する。好ましい実施形態では、弁部材246は、アル
ミニウムインサートであり、その上の適当な箇所がゴム
又は任意の既知のエラストマー等の適当な弾性材料で成
形されている。更に詳細には、当業者は、シーリング面
の材料がニトリル等の、僅かに撓むが高弾性である任意
の既知の組成物であるのが良く、しかも、この材料が弁
エレメント246に結合又は接着されていても良いし、
その上に成形されていても良いことを認識すべきであ
る。しかしながら、以下の記載から、当業者は、本発明
がいかなる場合においても図4及び図5に示した特定の
弁と関連して使用されることに制限されないことを認識
するであろう。むしろ、本発明は、制限するわけではな
いが、例えば、スプール弁、フラットラバーポペット
弁、フラッパー弁、パイロット弁、又は、空気作動装置
に隣接して或いはその遠隔で採用される弁組立体を含む
任意その他の直動弁と関連して採用されても良い。
【0028】端保持体インサート248、250は各
々、互いに半径方向に間隔を隔てた端保持体の直径方向
に構成された複数のシリンダー通路264を含む。シリ
ンダー通路264は、それぞれの隣接したポートと弁ボ
ア236との間を流体的に連通させる。コイル巻きスプ
リング等の付勢部材266が、カップ形状をなす端保持
体インサート250と弁部材246の弁ヘッドの一方2
62に形成された凹部268との間に位置決めされる。
戻しスプリング266は、図4及び図5に示すように、
弁部材246に対する一定の付勢力を左方に付与する。
【0029】複数の弁座282、284、286及び2
88が、弁ボア236に設けられる。弁座282、28
4、286及び288はそれぞれ、以下により詳細に説
明するように、弁エレメント252、254、256及
び258と協働して、弁本体212内の種々の通路をシ
ールする。弁座282、284、286及び288は、
弁部材246が特定の出口ポートに対して閉位置にあ
り、それにより、そのポートへの加圧エアを遮るとき、
弁エレメント252、254、256及び258の弁シ
ーリング面とシール接触する。
【0030】図4及び図5に示す複数の弁座282、2
84、286及び288のうちのいくつかは、弁座28
4の場合のように、弁ボア236それ自体に直接形成さ
れ、その他の弁座(例えば、弁座282、286及び2
88)は、端保持体インサート248、250及び内部
保持体251に配置されるのが良い。端保持体インサー
ト248、250及び内部保持体251は、弁本体21
2の弁ボア236内に調整可能に位置決めされているの
が良く、弁ボア236の開口端部242、244又はそ
の他任意の適当な部分とねじ式に相互作用する部分を有
する。上述したように、端保持体インサート248、2
50の各々は、弁部材246の弁ヘッド260、262
を受入れる中心ボア274、276を有し、弁部材24
6が弁本体212内を摺動的に移動することを可能にす
る。かくして、弁本体212内の端保持体インサート2
48、250のねじ込み設定位置は、所定の力が弁部材
246に付与されたときの弁座のシーリングを調整す
る。端保持体インサート248、250は、更に、弁ボ
ア236内の加圧エアの漏れを防止するOリング型シー
ル295を収容する環状溝291、293を含んでい
る。一方、内部保持体インサート251がねじ込み設定
される位置は、弁組立体210の予め決められた「開」位
置及び「閉」位置を構成し、それにより、弁部材246の
ストローク長さを設定する。そして、端保持体インサー
ト248、250と同様、内部保持体251も、弁ボア
236内の加圧エアの漏れを防止するOリング型シール
299を収容する環状溝297を含んでいる。
【0031】好ましい実施形態では、弁部材246の端
部即ち弁ヘッド260を受入れる端保持体インサート2
48の中心ボア274も、端保持体を完全に貫いて延
び、それにより、アクチュエータ組立体214が弁部材
246に係合してそれを作動させることを可能にする。
例示だけの目的で示すように、このことは、弁部材24
6に係合してそれを作動させるために端保持体インサー
ト248内に延びる拡張ヘッド342を有する、アクチ
ュエータ押しピン332を使用することによって達成さ
れるのが良い。先に示唆したように、当業者は、起動力
を弁部材246に与えるのに使用される特定の作動手段
が本発明の説明の範囲を越えて存在することを認識すべ
きである。従って、使用される作動手段に基づいて、押
しピン以外の種々の種類の作動エレメントを採用しても
良いことを更に認識すべきである。前述のように、アク
チュエータ組立体214は、弁ボア236内の弁部材2
46を付勢部材266の付勢力と反対の方向に選択的に
作動させるのに使用される。このように、アクチュエー
タ組立体214は、弁部材246を、図4に示すように
右方に駆動し、アクチュエータ組立体214が消勢され
るとき、付勢部材266は、弁部材246を(図5に示
すように左方に)その元の位置に戻す。
【0032】弁部材246がソレノイド組立体214に
よって図4に示すように右方に移動させられたとき、弁
エレメント256は移動し、内部保持体251の弁座2
86とシール係合する。この作動配置において、入口ポ
ート230とシリンダーポート232との間の流体的な
連通が確立され、空気圧がに任意の下流側装置に配給さ
れる。しかしながら、弁部材246がこの作動配置にあ
るとき、弁エレメント256と弁座286との間の境界
面に摩擦力及び接着力が発生する。いったんソレノイド
組立体214が消勢されると、摩擦力及び接着力は、付
勢部材266によって反対方向に発生した付勢力に抵抗
するように作用する。かくして、これらの力は、弁部材
246がその第1の位置に戻される速度及び効率を減少
させるように作用する。
【0033】この問題を克服するために、全体的に29
4で指示するエア補助通路が弁部材246内に形成さ
れ、このエア補助通路294は、加圧エア供給源と凹部
294との間を選択的に且つ流体的に連通させるため
に、少なくとも1つのシリンダーポート232と弁部材
246の弁ヘッド262の凹部268との間を延びてい
る。図4及び図5に示すように、更に詳細には、エア補
助通路294は、入口部分296と主通路298とを含
む。入口部分296は、弁部材の中心線Aに対して半径
方向に延びる。この代表的な実施形態では、入口部分2
96は、一対の弁エレメント252、254との間に形
成される。主通路298は、入口部分296と弁部材2
46の弁ヘッド262に形成された凹部268との間を
流体連通させる。この代表的な実施形態では、主通路2
98は、弁部材246の長手方向軸線Aに対して同軸で
ある。
【0034】エア補助通路294は、加圧されているシ
リンダーポート232からの空気圧力源を構成し、この
空気圧力源は、付勢部材266と組み合わされて、アク
チュエータ214によって引き起こされた移動方向と反
対の方向に弁部材246を移動させるように作用する。
エアの補助により、より速く作動する弁を容易に構成で
きることが重要である。更に詳細には、本発明のエアの
補助を採用する弁組立体210は、エアの補助がない場
合に必要とされる力よりも小さい力しか発生させない、
より小さい付勢部材266を含むのが良い。付勢部材1
66がより小さい力しか発生させないので、アクチュエ
ータ214は、弁部材246に打ち勝ち、従って、弁部
材246をその第1の位置により速く移動させる、より
小さい力を有していれば良い。加えて、いったんソレノ
イド組立体214が消勢されたら、付勢部材266は、
エア補助通路294を通して提供されるエアの補助と共
に、弁部材246をその第2の位置、即ち、付勢された
位置から遠ざけるように迅速且つ効率的に移動させるこ
とができる。エア補助通路294は、弁部材246を非
付勢位置に移動させるのを補助するのに必要な機械的起
動力を提供する。
【0035】かくして、在来の弁組立体の寸法が縮小さ
れ、その結果、付勢部材266だけが、弁部材246の
慣性及び/又は弁部材246と端保持体インサート24
8、250の中心ボア開口274、276との間の境界
面に作用する摩擦的な接着力を迅速に、効率的に且つ繰
り返して克服するのに不十分な物理的寸法及び機械的強
度のものになるとき、本発明の直動弁組立体は、在来の
弁組立体の欠点及び不利益を克服する。これにより、非
常に速く作用する弁組立体210が在来の標準品よりも
小さい寸法で構成されることを可能にする。
【0036】今、図6を参照すれば、本発明のエア補助
戻し部を有する直動弁組立体の別の変形の非限定的な実
施形態が、全体的に310で指示されており、図1乃至
図3に示した実施形態に対して300だけ増大させた同
様の番号は、同様の部品を指示するのに使用されてい
る。更に詳細には、ここに示した弁組立体310は、3
方弁であり、図1乃至図5に示した3方弁及び4方弁と
関連して説明した種類と同じ又は同様の構成要素を多く
含んでいる。従って、当業者は、以下の説明が本発明の
顕著な特徴に注目するように提供され、上述した種類の
弁組立体と同様の構成要素全ての説明の再記述を含まな
いことを認識するであろう。
【0037】このことに留意すれば、弁組立体310
は、エア等の加圧流体の供給源と連通させるための加圧
流体入口ポート330を有する弁本体312を含む。弁
ボア336が弁本体312内を軸線方向に延びる。弁本
体312はまた、シリンダーポート332と排出ポート
338とを含み、両者は、弁ボア336と流体的に連通
している。弁部材346が、弁ボア336内に移動可能
に支持され、一対の弁ヘッド360、362を有してい
る。加えて、弁部材346は、少なくとも1つの弁エレ
メント354、356を含み、弁エレメント354、3
56は、入口ポート330からの加圧エアの流れを弁ボ
ア336を通してシリンダーポート332又は排出ポー
ト338の何れかに選択的に差し向けるように作動可能
である。複数の弁座384、386が弁ボア336に設
けられている。弁座384、386は、以下により詳細
に説明するように、弁本体312内の種々の通路をシー
ルするように弁エレメント354、356と協働する。
弁部材346が特定のポートに対して閉位置にあり、そ
れにより、その特定ポートにおける加圧エアの流れを遮
っているとき、弁座384、386は、弁エレメント3
54、356の弁シーリング面とシール接触する。
【0038】図1乃至図5に示した、開口端部が設けら
れていた弁ボアと異なり、弁ボア336は、開口端部3
42と閉鎖端部344とを有するめくらボアである。全
体的に314で指示するソレノイド組立体等の電磁アク
チュエータが、弁ボア336の開口端部342のところ
の弁本体312に取付けられている。ソレノイド組立体
314は、図1乃至図5に示した実施形態に関して説明
したのと同じ仕方で、弁部材346を一方向に付勢する
ように作用する。他方、コイルスプリング等の付勢部材
366が、弁ボア336のめくら端部即ち閉鎖端部34
4と、弁部材346の弁ヘッドの一方362に形成され
た凹部368との間に位置決めされる。戻しスプリング
366は、ソレノイド組立体314によって付与された
力と反対方向の一定の付勢力を弁部材346に付与す
る。
【0039】弁部材346がソレノイド組立体314に
よって図6の下方に移動させられたとき、弁エレメント
356が移動し、弁ボア336内に構成された弁座38
6とシール係合する。この作動的配置において、入口ポ
ート330とシリンダーポート332との間の流体連通
が確立され、空気圧力が任意の下流側装置に配給され
る。しかしながら、弁部材346がこの作動配置にある
とき、弁部材246のシール372と中心ボア336の
端部342、344との間の境界面に摩擦力及び接着力
が生じる。いったんソレノイド組立体314が消勢され
ると、摩擦力及び接着力は、付勢部材366が発生させ
た反対方向の付勢力に抵抗するように作用する。上で注
目したように、これらの力は、弁部材346がその第1
の位置に戻される速度及び効率を減少させるように作用
する。
【0040】この問題を解決するために、全体的に39
4で指示するエア補助通路が、弁本体312内に形成さ
れ、シリンダーポート332と弁部材346の弁ヘッド
362の凹部368との間を流体的に連通させる。かく
して、エア補助通路394は、加圧エア供給源と凹部3
68との間を選択的に流体的に連通させる。しかしなが
ら、当業者は、エア補助通路394が弁部材内46、2
46でなく弁本体内に構成されている点において、弁補
助通路394がエア補助通路94及び294と異なるこ
とに注目するであろう。更に詳細には、図6に示すよう
に、エア補助通路394は、入口部分396と主通路3
98とを含む。入口部分396は、弁部材346が移動
する軸線方向に弁本体312内を延び、シリンダーポー
ト332と主通路398との間を流体連通させる。他
方、この代表的な実施形態では、主通路398は、弁部
材346の長手方向軸線Aに対して横方向に延び、入口
部分396と弁部材346の弁ヘッド362内に形成さ
れた凹部368との間を流体的に連通させる。
【0041】エア補助通路394は、加圧されているシ
リンダーポート332からの空気圧力供給源を構成し、
この空気圧力供給源は、付勢部材366と組み合わされ
て、アクチュエータ314によって引き起こされた移動
方向と反対の方向に弁部材346を作動的に移動させる
ように作用する。エアの補助により、より早く作動する
弁を容易に構成できることが重要である。更に詳細に
は、本発明のエアの補助を採用する弁組立体310は、
エアの補助がない場合に必要とされる力よりも小さい力
しか発生させない、より小さい付勢部材366を含むの
が良い。付勢部材366がより小さい力しか発生させな
いので、アクチュエータ314は、弁部材346に打ち
勝ち、従って、弁部材346をその第1の位置により速
く移動させるより小さい力を有していれば良い。このよ
うに、いったんソレノイド組立体314が消勢された
ら、付勢部材366は、エア補助通路394を通して提
供されるエアの補助と共に、弁部材346をその付勢さ
れた位置から遠ざけるように迅速且つ効率的に移動させ
ることができる。エア補助通路394は、弁部材346
を非付勢位置に移動させるのを補助するのに必要な機械
的起動力を提供する。かくして、在来の弁組立体の寸法
が縮小され、その結果、付勢部材366だけが、弁部材
346の慣性及び/又は弁部材346と弁ボア336と
の間に作用する摩擦的な接着力を迅速に、効率的に且つ
繰り返して克服するのに不十分な物理的寸法及び機械的
強度のものになるとき、本発明の直動弁組立体は、在来
の弁組立体の欠点及び不利益を克服する。これにより、
非常に速く作用する弁組立体10が在来の標準品よりも
小さい寸法で構成されることを可能にする。
【0042】本発明のエア補助戻し部を有する直動空気
弁の作動を、図1乃至図3に示した3方弁組立体10を
参照して、以下に説明する。しかしながら、図1乃至図
3に示した弁の作動の説明が、図4及び図5に示した4
方弁並びに図6に示した3方弁及び本発明のエア補助戻
し部を採用するその他の直動空気弁に対しても適用され
ることを、当業者は認識するであろう。
【0043】作動の際、加圧エアを入口ポート30に供
給する。加圧エアは、入口ポート30に配置されたフィ
ルター31を越えて、弁ボア36に流入する。ソレノイ
ド組立体14を消勢させていれば、図2に示すように、
付勢部材66が弁部材46を左方に付勢し、その結果、
弁エレメント54は、弁座84とシール係合する。この
配置では、弁エレメント56は、弁エレメント86から
間隔を隔てて配置されており、シリンダーポート32と
弁ボア36との間の流路を形成する。このように、シリ
ンダーポート32は、弁ボア36及びシリンダ通路64
を通して排出ポート38に通じている。
【0044】他方、ソレノイド組立体14を付勢させる
と、図3に示すように、ソレノイド組立体14は、弁部
材46を付勢部材66の付勢力に逆らって右方に駆動す
る力を生じさせる。この作動的配置では、弁エレメント
54は、弁座84から離れるように移動させられ、弁エ
レメント56は、迅速に移動して、弁座86とシール係
合する。次いで、加圧エアを入口ポート30からフィル
ター31を越えて弁ボア36内に流し、更に、開口して
いる弁エレメント54及び弁座84を越えて、シリンダ
ーポート32に流入させる。他方、弁エレメント56と
弁座86との相互作用により、シリンダーポート32を
排出ポート38に対してシールする。加えて、エア補助
通路94は、弁ボア36及びシリンダーポート32の中
を流れる加圧エアに対して開口している。かくして、同
様に、弁ヘッド62内に形成されている凹部68が加圧
される。しかしながら、ソレノイド組立体14が発生さ
せ力は、この圧力によって生じた反対向きに差し向けら
れた力に打ち勝つのに十分である。
【0045】いったんソレノイド組立体14を消勢さ
せ、弁部材46の弁ヘッド60から作動力を取除くと、
付勢部材66と弁ヘッド62に作用するエア圧力とが協
働して、弁部材46をその第1位置に戻すように移動さ
せ始める。このことが起こるとき、付勢位置において弁
座86と共にシールを形成していた弁エレメント56
は、弁座86から迅速に離れるように移動し、その結
果、加圧されていた(エア補助圧力を供給していた)シリ
ンダーポート32は、排出ポート38と通じる。次い
で、弁部材46は、弁部材54が弁座84と共にシール
を形成し且つ弁エレメント56及び弁座86を越えて弁
ボア36の中を通るシリンダーポート32と排出ポート
38との間の流体連通が確立されるまで、左方に移動さ
せられる。いったん弁部材46が移動し且つ弁エレメン
ト56に作用する摩擦又は接着力が克服されたら、付勢
部材66が、弁部材46をその第1の非付勢位置まで移
動させ続けるのに十分な機械的強度を有し、エアの補助
がもはや必要でないことに注目すべきである。
【0046】エア補助通路は、付勢部材と組み合わされ
て、アクチュエータによって引き起こされた移動方向と
反対方向に弁部材を作動的に移動させるように作用す
る、加圧シリンダーポートからの空気圧力供給源を構成
する。エアの補助により、より速く作動する弁を容易に
構成できることが重要である。更に詳細には、本発明の
エアの補助を採用する弁組立体は、エアの補助がない場
合に必要とされるよりも小さい力しか発生させない、よ
り小さい付勢部材を含むのが良い。付勢部材がより小さ
い力しか発生させないので、アクチュエータは、付勢部
材に打ち勝ち、従って、付勢部材をその第1位置により
速く移動させる、より小さい力を有していれば良い。い
ったんソレノイド組立体を消勢させたら、付勢部材は、
通路の中を通して供給されるエアの補助と共に、弁部材
をその第2の位置、即ち、付勢位置から遠ざけるように
迅速に且つ効率的に移動させることができる。エア補助
通路は、弁部材を非付勢位置に移動させるのを補助する
のに必要な機械的起動力を提供する。かくして、在来の
弁組立体の寸法が縮小され、その結果、付勢部材だけが
弁部材の慣性及び/又は弁部材と中心ボアとの間に作用
する摩擦接着力を迅速に、効率的に且つ繰り返して克服
するのに不十分な物理的寸法及び機械的強度のものにな
るとき、本発明の直動弁組立体は、在来の弁組立体の欠
点及び不利益を克服する。
【0047】上述した本発明の直動弁組立体10、21
0、310の構造は、関連技術において知られている弁
に優る顕著な利益を有する。弁組立体10、210、3
10は、非常に速く作動する。更に、在来の弁組立体の
寸法制限が克服され、より小さい寸法範囲の弁が利用可
能になる。更に詳細には、エア補助通路により、寸法が
在来の設計よりもずっと小さく、しかも、非常に速く作
動する弁組立体を可能にする。かくして、本発明の弁組
立体は、空間が高価な環境において、容易に採用され
る。本発明の小寸法の空気弁を、付勢部材に加圧エアの
補助的な力を提供するエア補助通路によって容易に構成
することができる。更に、そして、前述のことから、当
業者は、エア補助通路が付勢部材と組み合わされて、ア
クチュエータによって引き起こされる移動と反対方向に
弁部材を作動的に移動させるように作用する空気圧力供
給源を提供するために、エア補助通路が任意の場所、弁
本体内、弁部材内、部分的に弁本体の外部、これらの任
意の組み合わせ、に形成されても良いことを容易に認識
するであろう。
【0048】更に、前述のことから、当業者は、本発明
がポペット弁と関連して使用されるようないかなる仕方
でも限定されないことを認識するであろう。むしろ、本
発明は、作動される装置と隣接した又はそれから遠隔
の、任意その他の直動弁、限定するわけではないが、例
えば、スプール弁、フラツトラバーポペット弁、フラッ
パー弁、パイロット弁又は弁組立体と関連して採用され
るのが良い。
【0049】本発明を例示の仕方で説明した。使用して
きた用語は、限定ではなく、説明語の性質のものである
ことを理解すべきである。本発明の多くの変更例及び変
形例が、上述の教示に照らして可能である。従って、本
発明は、特許請求の範囲の請求項に係る発明の範囲内に
おいて実施され、特定の説明の範囲内で実施されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、エア補助戻し部を有する直動弁
組立体の斜視図である。
【図2】ソレノイドが賦勢されていないときの弁部材の
位置を示す、図1の直動弁組立体の側面断面図である。
【図3】ソレノイドが賦勢されているときの弁部材の位
置を示す、直動弁組立体の部分的な側面断面図である。
【図4】ソレノイドが賦勢されていないときの弁部材の
位置を示す、本発明による直動弁組立体の他の実施形態
の部分的な側面断面図である。
【図5】ソレノイドが賦勢されているときの弁部材の位
置を示す、図4の直動弁組立体の部分的な側面断面図で
ある。
【図6】ソレノイドが賦勢されていないときの弁部材の
位置を示す、本発明による直動弁組立体の更に別の実施
形態の部分的な側面断面図である。
【符号の説明】
10,210,310 直動弁組立体 12,212,312 弁本体 14,214,314 アクチュエータ 30,230,330 加圧エア供給用入口ポート 32,232,332 シリンダポート 36,236,336 弁ボア 38,238,240 排出ポート 42,242 開口端部 44,244 開口端部 46,246,346 弁部材 48,248 保持体組立体 50,250 保持体組立体 54 弁エレメント 56 弁エレメント 60,260,360 弁ヘッド 62,262,362 弁ヘッド 66,266,366 付勢部材 68,268,368 凹部 94,294,394 エア補助通路 96,296,396 入口部分 98,298,398 主通路 252,254,256,258 弁エレメント 282,284,286,288 弁座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H067 AA17 CC32 CC42 DD05 DD12 DD32 EA05 FF11 GG03 GG22 3H106 DA08 DA23 DB02 DB12 DB22 DB32 DC09 DC18 DC19 DD09 EE04 EE34 GB06 KK04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧エア供給源と連通する加圧エア供給
    用入口ポート(30,230,330)と、少なくとも1
    つのシリンダポート(32,232,332)と、を有す
    る弁本体(12,212,312)と、 前記弁本体(12,212,312)内を軸線方向に延び
    る弁ボア(36,236,336)と、 前記弁ボア(36,236,336)内に支持されてお
    り、前記入口ポート(30,230,330)から供給さ
    れた加圧エアを前記少なくとも1つのシリンダポート
    (32,232,332)に選択的に差し向けるために、
    前記弁ボア(36,236,336)内の所定位置の間を
    移動することが可能である弁部材(46,246,34
    6)と、 前記弁部材(46,246,346)を第1の方向に移動
    させるために前記弁本体(12,212,312)に取付
    けられたアクチュエータ(14,214,314)と、 前記弁部材(46,246,346)に前記第1の方向と
    反対方向の付勢力を与えるように、前記弁部材(46,
    246,346)と前記弁本体(12,212,312)
    との間に配置された付勢部材(66,266,366)
    と、 前記アクチュエータ(14,214,314)によって引
    き起こされた移動と反対の方向に前記弁部材(46,2
    46,346)を作動的に移動させるために、前記付勢
    部材(66,266,366)と組み合せて作用させる空
    気圧力供給源を構成するエア補助通路(94,294,
    394)と、を有することを特徴とする直動弁組立体(1
    0,210,310)。
  2. 【請求項2】 前記弁部材(46,246,346)は、
    その両側に配置された一対の弁ヘッド(60,62,2
    60,262,360,362)を含み、この一対の弁
    ヘッドの少なくとも一方は、凹部(68,268,36
    8)を含み、前記付勢部材(66,266,366)は、
    前記弁部材(46,246,346)と前記弁本体(1
    2,212,312)との間の前記凹部内に作動的に配
    置される、請求項1に記載の直動弁組立体(10,21
    0,310)。
  3. 【請求項3】 前記エア補助通路(94,294)は、前
    記弁部材(12,212)内に形成されており、前記加圧
    エア供給源と前記凹部との間を選択的に且つ流体的に連
    通させるために、前記少なくとも一方のシリンダポート
    (32,232)と前記一対の弁ヘッド(62,262)の
    前記少なくとも一方の凹部(68,268)との間に延び
    ている、請求項2に記載の直動弁組立体(10,21
    0)。
  4. 【請求項4】 前記エア補助通路(94,294)は、入
    口部分(96,296)と主通路(98,298)とを有
    し、前記入口部分(96,296)は、弁部材(46,2
    46)の中心線Aに対して半径方向に延び且つ前記少な
    くとも一方のシリンダポート(32,232)と流体的に
    連通し、前記主通路(98,298)は、前記入口部分と
    前記凹部(68,268)との間を流体的に連通させる、
    請求項3に記載の直動弁組立体(10,210)。
  5. 【請求項5】 前記主通路(98,298)は、前記弁部
    材の長手方向軸線に対して同軸に前記弁部材(46,2
    46)内を延びる、請求項4に記載の直動弁組立体(1
    0,210)。
  6. 【請求項6】 前記入口部分(96)は、前記弁部材(4
    6)の上に形成された一対の弁エレメント(54,56)
    の間に形成される、請求項4に記載の直動弁組立体(1
    0)。
  7. 【請求項7】 前記エア補助通路(394)は、前記弁本
    体(312)内に形成されており、前記加圧エア供給源と
    前記凹部(368)との間を選択的に且つ流体的に連通さ
    せるために、前記少なくとも一方のシリンダポート(3
    32)と前記弁部材(346)の弁ヘッド(362)の凹部
    (368)との間に延びている、請求項2に記載の直動弁
    組立体(310)。
  8. 【請求項8】 前記エア補助通路(394)は、入口部分
    (396)と主通路(398)とを含み、前記入口部分(3
    96)は、前記弁ボア(336)内の前記弁部材(346)
    の移動方向と一致する軸線方向に前記弁本体(312)内
    を延び且つ前記少なくとも1つのシリンダポート(33
    2)と前記主通路(398)との間を流体的に連通させ、
    前記主通路(398)は、前記弁部材(346)の長手方向
    軸線Aに対して横方向に延び且つ前記入口部分(396)
    と前記弁部材(346)の弁ヘッド(362)に形成された
    凹部(368)との間を流体的に連通させる、請求項7に
    記載の直動弁組立体(310)。
  9. 【請求項9】 前記弁ボア(46,246)は、一対の開
    口端部(42,44,242,244)を有するように前
    記弁本体(12,212)を貫いて延び、前記直動弁組立
    体は、更に、前記前記弁本体(12,212)の一対の開
    口端部を閉鎖するために前記一対の開口端部にねじ式に
    受入れられる一対の保持体組立体(48,50,24
    8,250)を含む、請求項1に記載の直動弁組立体(1
    0,210)。
  10. 【請求項10】 前記一対の保持体組立体(48,5
    0,248,250)の各々は、最も内側の終端部を構
    成し、前記弁部材(46,246)は、その両端部に1つ
    ずつ配置された一対の環状弁ヘッド(60,62,26
    0,262)を有するポペット弁を構成し、前記一対の
    環状弁ヘッド(60,62,260,262)の各々は、
    前記一対の保持体組立体(48,50,248,250)
    の最も内側の終端部とシール係合し且つそれに移動可能
    に受入れられる外径を有する、請求項9に記載の直動弁
    組立体(10,210)。
  11. 【請求項11】 前記弁本体(212)は、各々が前記弁
    ボア(236)と流体的に連通する一対のシリンダポート
    (232,234)及び一対の排出ポート(238,24
    0)を含み、前記弁ボアは、複数の弁座(282,28
    4,286,288)を含み、前記弁部材(246)は、
    その長さ方向に沿って構成された複数の弁エレメント
    (252,254,256,258)を含み、前記弁エレ
    メントは、前記弁座と協働して、流体を前記弁ボア(2
    36)から前記一対のシリンダポート(232,234)
    及び前記一対の排出ポート(238,240)のいくつか
    のポートに差し向ける、請求項1に記載の直動弁組立体
    (210)。
  12. 【請求項12】 加圧エア供給源と連通する加圧エア供
    給用入口ポート(30,230)と、少なくとも1つのシ
    リンダポート(32,232)と、を有する弁本体(1
    2,212)と、 前記弁本体(12,212)内を軸線方向に延びる弁ボア
    (36,236)と、 一対の弁ヘッドを有する弁部材(46,246)と、を有
    し、前記一対の弁ヘッドは、前記弁部材の両側に1つず
    つ配置され、前記弁部材は、前記弁ボア(36,236)
    内を摺動するように配置されており、前記入口ポート
    (30,230)から供給された加圧エアを前記少なくと
    も1つのシリンダポート(32,232)に選択的に差し
    向けるように、前記弁ボア内の所定第1の位置と第2の
    位置との間を移動することが可能であり、 更に、前記弁部材(46,246)を前記第1の位置から
    前記第2の位置まで第1の方向に移動させるために、前
    記弁部材の一方の端部(60,260)のところで前記弁
    本体(12,212)に配置されたアクチュエータ(1
    4,214)と、前記弁部材(46,246)に付勢力を
    与えるように、前記弁部材と前記弁本体(12,212)
    との間の前記弁部材の他方の端部に配置された付勢部材
    (66,266)と、 前記弁部材(46,246)内に配置されたエア補助通路
    (94,294)と、を有し、このエア補助通路は、前記
    アクチュエータ(14,214)によって引き起こされた
    移動方向と反対の方向に前記弁部材(46,246)を前
    記第2の位置から前記第1の位置まで作動的に移動させ
    るために、空気圧力が前記付勢部材(66,266)と組
    み合わされて作用するように前記弁部材の付勢側端部
    (62,262)と前記加圧エア供給源とを流体的に連通
    させる、ことを特徴とする直動弁組立体(10,21
    0)。
  13. 【請求項13】 前記弁ヘッド(62,262)の少なく
    とも一方は、凹部(68,268)を含み、前記エア補助
    通路(94,294)は、入口部分(96,296)と主通
    路(98,298)とを含み、前記入口部分(96,29
    6)は、前記弁部材(46,246)の中心線Aに対して
    半径方向に延び且つ前記少なくとも1つのシリンダポー
    ト(32,232)と流体的に連通し、前記主通路(9
    8,298)は、前記入口部分(96,296)と前記凹
    部(68,268)との間を流体的に連通させる、請求項
    12に記載の直動弁組立体(10,210)。
  14. 【請求項14】 前記主通路(96,296)は、前記弁
    部材(46,246)の長手方向軸線に対して同軸に前記
    弁部材内を延びる、請求項13に記載の直動弁組立体
    (10,210)。
  15. 【請求項15】 前記入口部分は、前記弁部材(46)の
    上に形成された一対の弁エレメント(54,56)間に形
    成される、請求項13に記載の直動弁組立体(10)。
  16. 【請求項16】 加圧エア供給源と連通する加圧エア供
    給用入口ポート(330)と、少なくとも1つのシリンダ
    ポート(332)と、を有する弁本体(312)と、 前記弁本体(312)内を軸線方向に延びる弁ボア(33
    6)と、 一対の弁ヘッドを有する弁部材(346)と、を有し、前
    記一対の弁ヘッドは、前記弁ボア(336)内を摺動する
    ように前記弁部材の両側に1つずつ配置され、前記弁部
    材は、前記入口ポート(330)から供給された加圧エア
    を前記少なくとも1つのシリンダポート(332)に選択
    的に差し向けるように前記弁ボア内の所定の第1の位置
    と第2の位置との間を移動可能であり、 更に、前記弁部材(346)を前記第1の位置から前記第
    2の位置まで第1の方向に移動させるために、前記弁部
    材の一方の端部のところで前記弁本体(312)に配置さ
    れたアクチュエータ(314)と、 前記弁部材(346)に付勢力を与えるように、前記弁部
    材と前記弁本体(312)との間の前記弁部材の他方の端
    部に配置された付勢部材(366)と、 前記弁本体(312)内に形成されているエア補助通路
    (394)と、を有し、このエア補助通路は、前記加圧エ
    ア供給源と前記弁ヘッド(362)との間を選択的に且つ
    流体的に連通させるために、前記少なくとも1つのシリ
    ンダポート(332)と前記一対の弁ヘッドの一方(36
    2)との間を延びる、ことを特徴とする直動弁組立体(3
    10)。
  17. 【請求項17】 前記弁部材(346)は、前記少なくと
    も一方の弁ヘッド(362)に形成された凹部(368)を
    含み、前記エア補助通路(394)は、入口部分(396)
    と主通路(398)とを含み、前記入口部分(396)は、
    前記弁ボア内の前記弁部材の移動方向と一致する軸線方
    向に弁本体(312)内を延び且つ前記少なくとも1つの
    シリンダポート(332)と前記主通路(398)との間を
    流体的に連通し、前記主通路(398)は、前記弁部材
    (346)の長手方向軸線に対して横方向に延び、前記入
    口部分(330)と前記弁部材(346)の弁ヘッド(36
    2)に形成された凹部(368)との間を流体的に連通さ
    せる、請求項16に記載の直動弁組立体(310)。
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