JP2003343714A - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

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JP2003343714A
JP2003343714A JP2002155228A JP2002155228A JP2003343714A JP 2003343714 A JP2003343714 A JP 2003343714A JP 2002155228 A JP2002155228 A JP 2002155228A JP 2002155228 A JP2002155228 A JP 2002155228A JP 2003343714 A JP2003343714 A JP 2003343714A
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Yoshibumi Horiuchi
堀内  義文
Satoru Fukui
哲 福井
Takashi Yasumi
隆 八角
Isamu Kawai
勇 河合
Hidetoshi Hana
英俊 花
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/006Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths
    • F16H2003/007Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths with two flow paths, one being directly connected to the input, the other being connected to the input though a clutch

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  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車の走行変速構造において、伝動クラッ
チを自動的に遮断状態に操作して、アクチュエータによ
りギヤ変速機構を操作し、再び伝動クラッチを自動的に
伝動状態に操作するように構成した場合、ショックを少
なくする。 【解決手段】 上手側及び下手側伝動軸2,4の間に第
1及び第2伝動系7,10を並列的に配置し、油圧多板
式の伝動クラッチ6及び前後進切換機構44をエンジン
1と上手側伝動軸2との間に備える。第2ギヤ変速機構
15を所定の変速位置に操作し、第2摩擦クラッチ12
を伝動状態に操作しながら第1摩擦クラッチ9を遮断状
態に操作し、伝動クラッチ6を伝動状態から半伝動状態
に操作し漸次的に伝動状態に操作する。第1ギヤ変速機
構13を所定の変速位置に操作し、第1摩擦クラッチ9
を伝動状態に操作しながら第2摩擦クラッチ12を遮断
状態に操作し、伝動クラッチ6を伝動状態から半伝動状
態に操作し漸次的に伝動状態に操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はギヤ変速機構を備え
た作業車の走行変速構造において、変速指令に基づき、
伝動クラッチを自動的に遮断状態に操作して、アクチュ
エータによりギヤ変速機構を操作し、再び伝動クラッチ
を自動的に伝動状態に操作する構成を備えたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の走行変速構造の一
例が、特開平6−313478号公報に開示されてい
る。前記公報の構造では、アクチュエータ(前記公報の
図1中のT1,T2)により操作されるギヤ変速機構
(前記公報の図1中のA)、及び油圧多板式の伝動クラ
ッチ(前記公報の図1中の19)を直列に配置してい
る。これにより、変速指令に基づいて伝動クラッチが自
動的に遮断状態に操作されて、アクチュエータによりギ
ヤ変速機構が操作される。アクチュエータによるギヤ変
速機構の操作が終了すると、伝動クラッチが自動的に漸
次的に伝動状態に操作される。
【0003】作業車は一般に走行抵抗の大きな軟弱な地
面を走行する場合や荷物を載せた台車を牽引したりする
場合等のように、大きな走行負荷が掛かることが多いの
で、前述のように変速操作時に伝動クラッチを遮断状態
に操作すると、この時点で走行装置にエンジンの動力が
伝達されなくなり、前述の走行負荷により機体の走行速
度が急激に低下することがある。これによって、アクチ
ュエータによるギヤ変速機構の操作終了時に機体の走行
速度が大きく低下した状態で、前述のように伝動クラッ
チが伝動状態に操作されエンジンの動力が走行装置に流
れると、低下する前の元の走行速度に機体が急加速され
る状態となりショックの生じることがある。
【0004】これに対し前記公報の構造によると、伝動
クラッチを迂回してギヤ変速機構の動力を下手側に伝達
可能な補助伝動クラッチ(前記公報の図1中のE)が備
えられている。これにより、前述のように伝動クラッチ
が遮断状態に操作されると、補助伝動クラッチが遮断状
態から伝動状態に操作されて、ギヤ変速機構の動力が補
助伝動クラッチを介して下手側に伝達されて、走行負荷
による機体の走行速度の低下が抑えられる。アクチュエ
ータによるギヤ変速機構の操作が終了し、伝動クラッチ
が伝動状態に操作されると、補助伝動クラッチが伝動状
態から遮断状態に操作される。このようにして、低下す
る前の元の走行速度に機体が急加速される状態が抑えら
れてショックの発生が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に記載の構
造によると、伝動クラッチが遮断状態に操作され、アク
チュエータによるギヤ変速機構の操作が行われている
間、ギヤ変速機構の動力が補助伝動クラッチを介して下
手側に伝達される場合、補助伝動クラッチを介して伝達
される動力の伝動比は略一定である(前記公報の図1中
のギヤ減速機構Aにおける紙面左端のギヤの伝動比)。
【0006】これにより、例えば補助伝動クラッチを介
して伝達される動力の伝動比よりも高速域で(例えば変
速前及び変速後の変速位置の伝動比が、補助伝動クラッ
チを介して伝達される動力の伝動比よりも高速である状
態で)、従来の技術に記載のように変速を行う場合、高
速の変速位置の伝動比で動力が伝達されている状態か
ら、補助伝動クラッチの低速の伝動比で動力が伝達され
る状態となり、再び高速の変速位置の伝動比で動力が伝
達される状態となって、ショックの生じることがある。
本発明は作業車の走行変速構造において、変速指令に基
づき、伝動クラッチを自動的に遮断状態に操作して、ア
クチュエータによりギヤ変速機構を操作し、再び伝動ク
ラッチを自動的に伝動状態に操作するように構成した場
合、変速を行う際のショックを少なくすることを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1,2,3
の特徴によると、エンジンの動力が伝達される上手側伝
動軸と、走行装置に動力を伝達する下手側伝動軸との間
に、第1伝動系と第2伝動系とを並列的に配置して、上
手側伝動軸の動力が第1及び第2伝動系のうちの一方を
介して、下手側伝動軸に伝達されるように構成してお
り、油圧多板式の伝動クラッチ(前進及び後進クラッ
チ)を、エンジンと上手側伝動軸との間に備えている。
上手側又は下手側伝動軸と第1伝動系との間に複数の変
速位置を備えた第1ギヤ変速機構を備え、第1ギヤ変速
機構を操作する第1アクチュエータを備えて、第1伝動
系に第1摩擦クラッチを備えている。上手側又は下手側
伝動軸と第2伝動系との間に複数の変速位置を備えた第
2ギヤ変速機構を備え、第2ギヤ変速機構を操作する第
2アクチュエータを備えて、第2伝動系に第2摩擦クラ
ッチを備えている。
【0008】これにより、請求項1,2,3の特徴によ
ると、第1伝動系を介して動力が伝達される状態(第1
ギヤ変速機構が所定の変速位置に操作され、第1摩擦ク
ラッチが伝動状態に操作されている状態)において、変
速指令が発せられると、第2アクチュエータにより第2
ギヤ変速機構が所定の変速位置に操作されて、第2摩擦
クラッチが遮断状態から伝動状態に操作されながら第1
摩擦クラッチが伝動状態から遮断状態に操作されるので
あり、この間において、伝動クラッチ(前進又は後進ク
ラッチ)が伝動状態から半伝動状態に操作され漸次的に
伝動状態に操作される(第1制御手段)。
【0009】逆に第2伝動系を介して動力が伝達される
状態(第2ギヤ変速機構が所定の変速位置に操作され、
第2摩擦クラッチが伝動状態に操作されている状態)に
おいて、変速指令が発せられると、第1アクチュエータ
により第1ギヤ変速機構が所定の変速位置に操作され
て、第1摩擦クラッチが遮断状態から伝動状態に操作さ
れながら第2摩擦クラッチが伝動状態から遮断状態に操
作されるのであり、この間において、伝動クラッチ(前
進又は後進クラッチ)が伝動状態から半伝動状態に操作
され漸次的に伝動状態に操作される(第2制御手段)。
【0010】[II]前項[I]に記載のように、請求
項1,2,3の特徴によると、変速操作が行われている
間、第2摩擦クラッチが遮断状態から伝動状態に操作さ
れながら第1摩擦クラッチが伝動状態から遮断状態に操
作されることにより、逆に第1摩擦クラッチが遮断状態
から伝動状態に操作されながら第2摩擦クラッチが伝動
状態から遮断状態に操作されることにより、上手側伝動
軸の動力が第1及び第2伝動系の両方に分岐して伝達さ
れ第1及び第2伝動系の動力が下手側伝動軸に合流する
状態(二重伝動状態)が発生する。前述の二重伝動状態
においてトルクの変動が生じても、半伝動状態の伝動ク
ラッチ(前進又は後進クラッチ)がある程度滑ることに
よりトルクの変動が吸収されて、トルクの変動の少ない
動力が走行装置に伝達される。
【0011】以上のように請求項1,2,3の特徴によ
ると、変速操作が行われている間、二重伝動状態が発生
して、トルクの変動の少ない動力が走行装置に伝達され
るので、変速操作が行われている間に、走行負荷による
機体の走行速度の低下が抑えられる。これにより、走行
負荷により機体の走行速度が急激に低下し、機体の走行
速度が大きく低下した状態で伝動クラッチが伝動状態に
操作されてショックが生じると言う状態が防止される。
【0012】この場合、請求項1,2,3の特徴による
と、第1及び第2ギヤ変速機構が複数の変速位置を備え
ているので、二重伝動状態を発生させる場合、第1伝動
系を介して動力が伝達される状態(第1ギヤ変速機構が
所定の変速位置に操作され、第1摩擦クラッチが伝動状
態に操作されている状態)では、第2ギヤ変速機構を複
数の変速位置の中から適切な変速位置に操作することが
できる。第2伝動系を介して動力が伝達される状態(第
2ギヤ変速機構が所定の変速位置に操作され、第2摩擦
クラッチが伝動状態に操作されている状態)では、第1
ギヤ変速機構を複数の変速位置の中から適切な変速位置
に操作することができる。これにより、[発明が解決し
ようとする課題]に記載のように、高速の変速位置の伝
動比で動力が伝達されている状態から、低速の伝動比で
動力が伝達される状態となり、再び高速の変速位置の伝
動比で動力が伝達される状態となって、ショックが生じ
ると言う状態が防止される。
【0013】[III]請求項1,2の特徴によると、
油圧多板式の伝動クラッチ及び前後進切換機構をエンジ
ンと上手側伝動軸との間に備えており、請求項3の特徴
によると、油圧多板式の前進クラッチ及び後進クラッチ
を備えて構成された前後進切換機構をエンジンと上手側
伝動軸との間に備えている。
【0014】このようにエンジンと上手側伝動軸との間
には、エンジンから高回転低トルクの動力が伝達されて
いるので、前項[II]に記載のような二重伝動状態に
おけるトルクの変動も高回転低トルクの範囲でのものに
なり、二重伝動状態におけるトルクの変動が、半伝動状
態の伝動クラッチ(前進又は後進クラッチ)によって適
切に吸収される。
【0015】[IV]請求項3の特徴によると、油圧多
板式の前進クラッチ及び後進クラッチを備えて前後進切
換機構を構成しているので、前後進切換機構において、
前進クラッチを伝動状態(後進クラッチを遮断状態)及
び後進クラッチを伝動状態(前進クラッチを遮断状態)
に操作することによって、前後進切換機構の操作が円滑
に行われる。請求項3の特徴によると、前後進切換機構
の前進及び後進クラッチが、請求項1,2の伝動クラッ
チの機能を備えることになる(前項[I][II]の記
載参照)。
【0016】
【発明の実施の形態】[1]図1は作業車の一例である
四輪駆動型の農用トラクタの走行伝動系を示しており、
エンジン1の動力が伝動軸5に伝達され、油圧多板式の
PTOクラッチ66及びPTO変速機構67、伝動軸6
8を介してPTO軸3に伝達される。PTO変速機構6
7は、シフト部材をスライド操作することにより、高速
位置、中速位置及び低速位置に操作自在に構成されてい
る。
【0017】図1に示すように、円筒状の伝動軸2,4
が伝動軸5に相対回転自在に外嵌されており、伝動軸5
と伝動軸2との間にシンクロメッシュ型式の前後進切換
機構44が備えられている。伝動軸5に前進ギヤ49が
相対回転自在に外嵌され、後進ギヤ50が伝動軸2に相
対回転自在に外嵌されており、伝動軸43に固定された
伝動ギヤ47に前進ギヤ49が咬合し、伝動軸43に固
定された伝動ギヤ48に後進ギヤ50が、中間ギヤ51
を介して咬合している。シフト部材52がスプライン構
造により伝動軸2に一体回転及びスライド自在に外嵌さ
れて、前後進切換機構44が構成されている。
【0018】図1に示すように、伝動軸5と前進ギヤ4
9との間に、油圧多板式で摩擦式の伝動クラッチ6が備
えられている。伝動クラッチ6は作動油が供給されるこ
とにより伝動状態に操作され、作動油が排出されること
により遮断状態に操作されるように構成されている。
【0019】図1に示すように、前後進切換機構44に
おいて、シフト部材52に機械的に連係された前後進レ
バー57(図2参照)が備えられ、前後進レバー57を
前進位置F及び後進位置Rに操作し、シフト部材52を
スライド操作して前進ギヤ49及び後進ギヤ50に咬合
させる。シフト部材52を前進ギヤ49に咬合させる
と、伝動クラッチ6の動力が前進状態で直接に伝動軸2
に伝達される。シフト部材52を後進ギヤ50に咬合さ
せると、伝動クラッチ6の動力が前進ギヤ49、伝動ギ
ヤ47、伝動軸43、伝動ギヤ48、中間ギヤ51及び
後進ギヤ50を介して後進状態で伝動軸2に伝達され
る。
【0020】[2]図1に示すように、伝動軸2,4と
平行に第1主伝動軸7及び第1副伝動軸8が配置され
て、第1主及び副伝動軸7,8の間に第1摩擦クラッチ
9が備えられている。伝動軸2,4と平行に第2主伝動
軸10及び第2副伝動軸11が配置されて、第2主及び
副伝動軸10,11の間に第2摩擦クラッチ12が備え
られている。第1及び第2摩擦クラッチ9,12は油圧
多板式で摩擦式に構成されており、作動油が供給される
ことにより伝動状態に操作され、作動油が排出されるこ
とにより遮断状態に操作されるように構成されている。
【0021】図1に示すように、伝動軸2と第1主伝動
軸7との間にシンクロメッシュ型式の第1ギヤ変速機構
13が備えられ、伝動軸2と第2主伝動軸10との間に
シンクロメッシュ型式の第2ギヤ変速機構15が備えら
れている。伝動軸2に第1ギヤ17、第2ギヤ18、第
3ギヤ19、第4ギヤ20が固定されており、第1主伝
動軸7に相対回転自在に外嵌された低速ギヤ21及び高
速ギヤ22が第1ギヤ17及び第3ギヤ19に咬合し、
シフト部材23がスプライン構造により第1主伝動軸7
に一体回転及びスライド自在に外嵌されて、第1ギヤ変
速機構13が構成されている。第2主伝動軸10に相対
回転自在に外嵌された低速ギヤ24及び高速ギヤ25が
第2ギヤ18及び第4ギヤ20に咬合し、シフト部材2
6がスプライン構造により第2主伝動軸10に一体回転
及びスライド自在に外嵌されて、第2ギヤ変速機構15
が構成されている。
【0022】図1に示すように、伝動軸4と第1副伝動
軸8との間にシンクロメッシュ型式の第1副ギヤ変速機
構14が備えられ、伝動軸4と第2副伝動軸11との間
にシンクロメッシュ型式の第2副ギヤ変速機構16が備
えられている。伝動軸4に低速ギヤ27及び高速ギヤ2
8が固定されており、第1副伝動軸8に相対回転自在に
外嵌された低速ギヤ29及び高速ギヤ30が低速ギヤ2
7及び高速ギヤ28に咬合し、シフト部材31がスプラ
イン構造により第1副伝動軸8に一体回転及びスライド
自在に外嵌されて、第1副ギヤ変速機構14が構成され
ている。第2副伝動軸11に相対回転自在に外嵌された
低速ギヤ32及び高速ギヤ33が低速ギヤ27及び高速
ギヤ28に咬合し、シフト部材34がスプライン構造に
より第2副伝動軸11に一体回転及びスライド自在に外
嵌されて、第2副ギヤ変速機構16が構成されている。
【0023】以上の構造により、後述の[3]に記載の
ように、伝動軸2の動力が第1主及び副伝動軸7,8を
介して伝動軸4に伝達される状態(第1摩擦クラッチ9
の伝動状態)、並びに伝動軸2の動力が第2主及び副伝
動軸10,11を介して伝動軸4に伝達される状態(第
2摩擦クラッチ12の伝動状態)が得られる。図1に示
すように、伝動軸2の動力が第1主及び副伝動軸7,8
を介して伝動軸4に伝達される状態(第1摩擦クラッチ
9の伝動状態)では、伝動軸2の動力が第1ギヤ変速機
構13、第1主伝動軸7、第1摩擦クラッチ9、第1副
伝動軸8及び第1副ギヤ変速機構14を介して4段に変
速されて伝動軸4に伝達される(後述する1速位置、3
速位置、5速位置、7速位置)。図1に示すように、伝
動軸2の動力が第2主及び副伝動軸10,11を介して
伝動軸4に伝達される状態(第2摩擦クラッチ12の伝
動状態)では、伝動軸2の動力が第2ギヤ変速機構1
5、第2主伝動軸10、第2摩擦クラッチ12、第2副
伝動軸11及び第2副ギヤ変速機構16を介して4段に
変速されて伝動軸4に伝達される(後述する2速位置、
4速位置、6速位置、8速位置)。
【0024】図1に示すように伝動軸45に伝動ギヤ7
0が相対回転自在に外嵌されて、伝動軸4に固定された
伝動ギヤ69が伝動ギヤ70に咬合しており、伝動ギヤ
70と伝動軸45との間に、シンクロメッシュ型式の副
変速機構46が備えられている。副変速機構46から前
輪53に動力を伝達する前輪伝動軸55が備えられ、伝
動軸45と前輪伝動軸55との間に、油圧クラッチ型式
の前輪変速機構56が備えられている。副変速機構46
は2つのシフト部材をスライド操作することにより、高
速位置、中速位置及び低速位置に操作自在に構成されて
いる。前輪変速機構56は前輪53及び後輪54が同じ
速度で駆動される標準状態、前輪53が後輪54よりも
高速で駆動される増速状態に操作自在に構成されてい
る。
【0025】以上の構造により、伝動軸4の動力が伝動
ギヤ69,70、副変速機構46、伝動軸45及び後輪
デフ機構58を介して後輪54に伝達されるのであり、
副変速機構46の動力が標準状態の前輪変速機構56、
前輪伝動軸55及び前輪デフ機構59を介して前輪53
に伝達される。前輪53を直進位置から右又は左に操向
操作すると、前輪変速機構56が標準状態から増速状態
に操作され、前輪53が後輪54よりも高速で駆動され
て、小回り旋回が円滑に行われる。
【0026】[3]図1及び図2に示すように、第1ギ
ヤ変速機構13において、シフト部材23をスライド操
作する複動型で油圧シリンダ型式の第1アクチュエータ
35、第1アクチュエータ35に作動油を給排操作する
制御弁39が備えられ、第1副ギヤ変速機構14におい
て、シフト部材31をスライド操作する複動型で油圧シ
リンダ型式の第1副アクチュエータ36、第1副アクチ
ュエータ36に作動油を給排操作する制御弁40が備え
られている。第1アクチュエータ35はシフト部材23
が低速ギヤ21に咬合する低速位置L、シフト部材23
が高速ギヤ22に咬合する高速位置H及び中立位置Nに
作動自在に構成されており、第1副アクチュエータ36
はシフト部材31が低速ギヤ29に咬合する低速位置
L、及びシフト部材31が高速ギヤ30に咬合する高速
位置Hに作動自在に構成されている。
【0027】図1及び図2に示すように、第2ギヤ変速
機構15において、シフト部材26をスライド操作する
複動型で油圧シリンダ型式の第2アクチュエータ37、
第2アクチュエータ37に作動油を給排操作する制御弁
41が備えられ、第2副ギヤ変速機構16において、シ
フト部材34をスライド操作する複動型で油圧シリンダ
型式の第2副アクチュエータ38、第2副アクチュエー
タ38に作動油を給排操作する制御弁42が備えられて
いる。第2アクチュエータ37はシフト部材26が低速
ギヤ24に咬合する低速位置L、シフト部材26が高速
ギヤ25に咬合する高速位置H及び中立位置Nに作動自
在に構成されており、第2副アクチュエータ38はシフ
ト部材34が低速ギヤ32に咬合する低速位置L、及び
シフト部材34が高速ギヤ33に咬合する高速位置Hに
作動自在に構成されている。
【0028】図2に示すように、伝動クラッチ6に作動
油を給排操作する電磁比例減圧弁型式の制御弁60、第
1摩擦クラッチ9に作動油を給排操作する電磁比例減圧
弁型式の制御弁61、及び第2摩擦クラッチ12に作動
油を給排操作する電磁比例減圧弁型式の制御弁62が備
えられている。
【0029】以上の構造により、図1及び図7に示すよ
うに、伝動軸2の動力が第1主及び副伝動軸7,8を介
して伝動軸4に伝達される状態(第1摩擦クラッチ9の
伝動状態)において、シフト部材31の低速位置Lでシ
フト部材23の低速位置Lが1速位置、シフト部材31
の低速位置Lでシフト部材23の高速位置Hが3速位
置、シフト部材31の高速位置Hでシフト部材23の低
速位置Lが5速位置、シフト部材31の高速位置Hでシ
フト部材23の高速位置Hが7速位置となる。前述の1
速及び3速位置において、第2摩擦クラッチ12が遮断
状態に操作され、シフト部材26が中立位置Nでシフト
部材34が低速位置Lに位置している。5速及び7速位
置において、第2摩擦クラッチ12が遮断状態に操作さ
れ、シフト部材26が中立位置Nでシフト部材34が高
速位置Hに位置している。
【0030】図1及び図7に示すように、伝動軸2の動
力が第2主及び副伝動軸10,11を介して伝動軸4に
伝達される状態(第2摩擦クラッチ12の伝動状態)に
おいて、シフト部材34の低速位置Lでシフト部材26
の低速位置Lが2速位置、シフト部材34の低速位置L
でシフト部材26の高速位置Hが4速位置、シフト部材
34の高速位置Hでシフト部材26の低速位置Lが6速
位置、シフト部材34の高速位置Hでシフト部材26の
高速位置Hが8速位置となる。前述の2速及び4速位置
において、第1摩擦クラッチ9が遮断状態に操作され、
シフト部材23が中立位置Nでシフト部材31が低速位
置Lに位置している。6速及び8速位置において、第1
摩擦クラッチ9が遮断状態に操作され、シフト部材23
が中立位置Nでシフト部材31が高速位置Hに位置して
いる。
【0031】[4]次に、変速操作の制御について説明
する。この農用トラクタでは第1変速モード、第2変速
モード、第3変速モード及び第4変速モードの4つを備
えており、運転者が設定スイッチ65(図2参照)を操
作することによって、第1変速モード、第2変速モー
ド、第3変速モード及び第4変速モードのうちの一つを
選択する。
【0032】図2に示すように、1〜8速位置に操作自
在な変速レバー63及び設定スイッチ65が備えられて
おり、変速レバー63及び設定スイッチ65の操作位
置、前後進レバー57の操作位置が制御装置64に入力
されている。制御装置61は変速レバー63及び設定ス
イッチ65の操作位置、前後進レバー57の操作位置、
第1〜第4変速モードに基づいて、制御弁39,40,
41,42,60,61,62を操作して、第1アクチ
ュエータ35、第1副アクチュエータ36、第2アクチ
ュエータ37、第2副アクチュエータ38を作動させ、
伝動クラッチ6、第1摩擦クラッチ9、第2摩擦クラッ
チ12を伝動及び遮断状態に操作する。
【0033】先ず、第1変速モードについて説明する。
第1変速モードにおいては、変速レバー63をある操作
位置(変速位置)から別の操作位置(変速位置)に操作
した場合、変速レバー63が操作される前の操作位置
(変速位置)から、変速レバー63が操作された操作位
置(変速位置)に一気に変速操作が行われる。
【0034】図3及び図7に示すように、例えば変速レ
バー63を1速位置に操作している状態から、例えば変
速レバー63を2速位置に操作したとする。変速レバー
63を1速位置に操作している状態では、シフト部材3
1が低速位置L、シフト部材23が低速位置Lで、伝動
クラッチ6及び第1摩擦クラッチ9が作動圧P1で伝動
状態に操作されており、シフト部材34が低速位置L、
シフト部材26が中立位置Nで、第2摩擦クラッチ12
が作動圧P0で遮断状態に操作されている。
【0035】図3に示すように、変速レバー63を1速
位置に操作している状態で、変速レバー63を2速位置
に操作すると(時点T11)、伝動クラッチ6及び第1
摩擦クラッチ9が作動圧P0に速やかに減圧されて遮断
状態に操作され(実線A3及び一点鎖線A1参照)、第
2摩擦クラッチ12が作動圧P1に速やかに昇圧されて
伝動状態に操作される(点線A2参照)。これと同時
に、シフト部材23が低速位置Lから中立位置Nに操作
され、シフト部材26が中立位置Nから低速位置Lに操
作される(シフト部材31,34は低速位置Lに保持さ
れている)。
【0036】図3に示すように、シフト部材23が低速
位置Lから中立位置Nに操作され、シフト部材26が中
立位置Nから低速位置Lに操作されると(時点T1
2)、伝動クラッチ6が作動圧P0から漸次的に昇圧さ
れて作動圧P1に達し(実線A3参照)、伝動クラッチ
6が伝動状態に操作される(時点T13)。以上のよう
にして、変速操作を終了する。この場合、1回の変速操
作に要する時間T1(時点T11から時点T13まで)
が比較的短いものとなっている。
【0037】例えば変速レバー63を2速位置から1速
位置に操作する場合、図7に示すようにシフト部材2
3,26(シフト部材31,34は低速位置Lに保持さ
れている)が操作されるのに加えて、図3において第1
及び第2摩擦クラッチ9,12の状態が逆転し、第1摩
擦クラッチ9が遮断状態から伝動状態に操作され、第2
摩擦クラッチ12が伝動状態から遮断状態に操作される
のであり、図3の実線A3に示すように伝動クラッチ6
の減圧及び昇圧が行われる。
【0038】例えば変速レバー63を1速位置から3速
位置に操作する場合、図7に示すようにシフト部材23
が操作されるが、シフト部材26は中立位置Nのままで
(シフト部材31,34は低速位置Lに保持されてい
る)、第1摩擦クラッチ9が伝動状態に保持され、第2
摩擦クラッチ12が遮断状態に保持されて、図3の実線
A3に示すように伝動クラッチ6の減圧及び昇圧が行わ
れる。
【0039】例えば変速レバー63を2速位置から4速
位置に操作する場合、図7に示すようにシフト部材26
が操作されるが、シフト部材23は中立位置Nのままで
(シフト部材31,34は低速位置Lに保持されてい
る)、第1摩擦クラッチ9が遮断状態に保持され、第2
摩擦クラッチ12が伝動状態に保持されて、図3の実線
A3に示すように伝動クラッチ6の減圧及び昇圧が行わ
れる。
【0040】[5]次に、第2変速モードの前半につい
て、図4,5,7に基づいて説明する。第2変速モード
においては、変速レバー63をある操作位置(変速位
置)から別の操作位置(変速位置)に操作した場合、変
速レバー63が操作される前の操作位置(変速位置)か
ら、1回ずつ変速操作が行われて、最後に変速レバー6
3が操作された操作位置(変速位置)に達するように変
速操作が行われる。例えば変速レバー63を1速位置か
ら5速位置に操作すると、1速位置から2速位置への変
速操作が行われて、2速位置から3速位置への変速操作
が行われ、3速位置から4速位置への変速操作が行われ
て、4速位置から5速位置への変速操作が行われる。例
えば変速レバー63を6速位置から3速位置に操作する
と、6速位置から5速位置への変速操作が行われ、5速
位置から4速位置への変速操作が行われて、4速位置か
ら3速位置への変速操作が行われる。
【0041】例えば変速レバー63を1速位置に操作し
ている状態(シフト部材23が低速位置L、シフト部材
26が中立位置N、シフト部材31,34が低速位置
L、伝動クラッチ6及び第1摩擦クラッチ9が作動圧P
1で伝動状態、第2摩擦クラッチ12が作動圧P0で遮
断状態に操作された状態)において、例えば変速レバー
63を5速位置に操作すると(ステップS1)(時点T
21)、シフト部材26が中立位置Nから低速位置Lに
操作される(ステップS2,S3)(時点T21から時
点T22)。これにより、シフト部材23,31が1速
位置の状態で、シフト部材26,34が2速位置の状態
となる。この場合、シフト部材34は高速位置Hに操作
されずに低速位置Lに残される(ステップS4を通過)
(図7参照)。
【0042】シフト部材26が低速位置L(2速位置の
状態)に操作されると(ステップS3)(時点T2
2)、伝動クラッチ6が作動圧P2(作動圧P0,P1
の間の中間)に速やかに減圧されて、半伝動状態に操作
される(ステップS5)(時点T22)(実線A3参
照)。これと略同時に、第2摩擦クラッチ12が作動圧
P0から比較的速やかに昇圧されて伝動状態に操作され
ながら(時点T22から時点T23)(点線A2参
照)、第1摩擦クラッチ9が作動圧P1から比較的速や
かに減圧されて遮断状態に操作される(ステップS6)
(時点T22から時点T23)(一点鎖線A1参照)。
【0043】これにより、シフト部材23,31が1速
位置の状態での動力が伝動軸4に伝達されるのと同時
に、シフト部材26,34が2速位置の状態での動力が
伝動軸4に伝達されて合流する二重伝動状態が発生する
のであり、二重伝動状態においてトルクの変動が生じて
も、半伝動状態の伝動クラッチ6がある程度滑ることに
よりトルクの変動が吸収されて、トルクの変動の少ない
動力が前輪53及び後輪54に伝達される。
【0044】第2摩擦クラッチ12が作動圧P1で伝動
状態に操作され、第1摩擦クラッチ9が作動圧P0で遮
断状態に操作されると(時点T23)、シフト部材23
が中立位置Nに操作される(ステップS7)(時点T2
3から時点T24)。この場合、シフト部材31は高速
位置Hに操作されずに低速位置Lに残される(ステップ
S8を通過)(図7参照)。シフト部材23が中立位置
Nに操作されると(時点T24)、伝動クラッチ6が作
動圧P2から漸次的に昇圧されて作動圧P1に達し伝動
状態に操作される(ステップS9)(時点T24から時
点T25)。以上のようにして、1速位置から2速位置
への変速操作が終了する。
【0045】[6]次に、第2変速モードの後半につい
て、図4,5,7に基づいて説明する。前項[5]に記
載のような1速位置から2速位置への変速操作が終了す
ると、ステップS16,S2からステップS10に移行
して、シフト部材26,34が2速位置の状態で、シフ
ト部材23,31が3速位置の状態に操作される(ステ
ップS10)。この場合、シフト部材31は高速位置H
に操作されずに低速位置Lに残される(ステップS11
を通過)(図7参照)。伝動クラッチ6が作動圧P2
(作動圧P0,P1の間の中間)に速やかに減圧され
て、半伝動状態に操作され(ステップS12)、これと
略同時に第1摩擦クラッチ9が作動圧P0から比較的速
やかに昇圧されて伝動状態に操作されながら、第2摩擦
クラッチ12が作動圧P1から比較的速やかに減圧され
て遮断状態に操作される(ステップS13)。
【0046】これにより、シフト部材26,34が2速
位置の状態での動力が伝動軸4に伝達されるのと同時
に、シフト部材23,31が3速位置の状態での動力が
伝動軸4に伝達されて合流する二重伝動状態が発生する
のであり、二重伝動状態においてトルクの変動が生じて
も、半伝動状態の伝動クラッチ6がある程度滑ることに
よりトルクの変動が吸収されて、トルクの変動の少ない
動力が前輪53及び後輪54に伝達される。
【0047】第1摩擦クラッチ9が作動圧P1で伝動状
態に操作され、第2摩擦クラッチ12が作動圧P0で遮
断状態に操作されると、シフト部材26が中立位置Nに
操作される(ステップS14)。この場合、シフト部材
34は高速位置Hに操作されずに低速位置Lに残される
(ステップS15を通過)(図7参照)。シフト部材2
6が中立位置Nに操作されると、伝動クラッチ6が作動
圧P2から漸次的に昇圧されて作動圧P1に達し伝動状
態に操作される(ステップS9)。以上のようにして、
2速位置から3速位置への変速操作が終了する。
【0048】前述のように2速位置から3速位置への変
速操作が終了すると、次にシフト部材23,31が3速
位置の状態及びシフト部材26,34が4速位置の状態
での3速位置から4速位置への変速操作が、前項[5]
及びステップS2〜S9に基づいて行わる(この場合、
シフト部材34,31は高速位置Hに操作されずに低速
位置Lに残される(ステップS4,S8を通過)(図7
参照)。
【0049】次にシフト部材26,34が4速位置の状
態及びシフト部材23,31が5速位置の状態での4速
位置から5速位置への変速操作が、本項[6]及びステ
ップS2,S10〜S15,S9に基づいて行われる
(この場合、ステップS11において、シフト部材31
が低速位置Lから高速位置Hに操作されるのであり、ス
テップS15において、シフト部材34が低速位置Lか
ら高速位置Hに操作される)(図7参照)。以上のよう
にして変速操作が繰り返されて、変速レバー63の操作
位置(変速位置)に達すると(ステップS16)、変速
操作が終了する。
【0050】[7]次に、第3変速モードの前半につい
て、図6及び図7に基づいて説明する。第3変速モード
においては、変速レバー63をある操作位置(変速位
置)から別の操作位置(変速位置)に操作した場合、変
速レバー63が操作される前の操作位置(変速位置)
と、変速レバー63が操作された操作位置(変速位置)
との間において、略中間の伝動比の第1中間変速位置
(第1及び第2中間変速位置)が設定され、変速レバー
63が操作される前の操作位置(変速位置)から第1中
間変速位置への変速操作が行われ、第1中間変速位置か
ら変速レバー63が操作された操作位置(変速位置)へ
の変速操作が行われる(変速レバー63が操作される前
の操作位置(変速位置)から第1中間変速位置への変速
操作が行われて、第1中間変速位置から第2中間変速位
置への変速操作が行われ、第2中間変速位置から変速レ
バー63が操作された操作位置(変速位置)への変速操
作が行われる。
【0051】変速レバー63をある操作位置(変速位
置)から1つ高速側又は低速側の操作位置に操作した場
合(例えば変速レバー63を1速位置から2速位置に操
作した場合や8速位置から7速位置に操作した場合)、
ステップS21,S22,S23からステップS29に
移行して、変速レバー63の操作位置(変速位置)への
変速操作が行われる。この場合、変速レバー63が操作
される前の操作位置(変速位置)が1,3,5,7速位
置であると、前項[5]及び図5のステップS3〜S9
に基づく変速操作が行われ、変速レバー63が操作され
る前の操作位置(変速位置)が2,4,6,8速位置で
あると、前項[6]及び図5のステップS10〜S1
5,S9に基づく変速操作が行われる。
【0052】変速レバー63を1,3,5,7速位置に
操作した状態で変速レバー63を別の1,3,5,7速
位置に操作した場合(ステップS21,S22)、変速
レバー63が操作される前の操作位置(変速位置)と、
変速レバー63が操作された操作位置(変速位置)との
間において、2,4,6,8速位置のうちで略中間の伝
動比の第1中間変速位置が設定される(ステップS2
4)。例えば変速レバー63を1速位置から7速位置に
操作すると、4速位置が第1中間変速位置として設定さ
れる。
【0053】変速レバー63を2,4,6,8速位置に
操作した状態で変速レバー63を別の2,4,6,8速
位置に操作した場合(ステップS21,S23)、変速
レバー63が操作される前の操作位置(変速位置)と、
変速レバー63が操作された操作位置(変速位置)との
間において、1,3,5,7速位置のうちで略中間の伝
動比の第1中間変速位置が設定される(ステップS2
4)。例えば変速レバー63を8速位置から2速位置に
操作すると、5速位置が第1中間変速位置として設定さ
れる。
【0054】変速レバー63を1,3,5,7速位置に
操作した状態で変速レバー63を2,4,6,8速位置
に操作した場合(前述のように変速レバー63をある操
作位置(変速位置)から1つ高速側又は低速側の操作位
置に操作した場合を除く)(ステップS21,S2
2)、変速レバー63が操作される前の操作位置(変速
位置)と、変速レバー63が操作された操作位置(変速
位置)との間において、2,4,6,8速位置のうちで
略中間の伝動比の第1中間変速位置が設定され、1,
3,5,7速位置のうちで略中間の伝動比の第2中間変
速位置が設定される(ステップS26)。この場合、第
1中間変速位置に対し第2中間変速位置が、変速レバー
63が操作された操作位置(変速位置)に寄っている。
例えば変速レバー63を1速位置から6速位置に操作す
ると、3速位置が第1中間変速位置として設定され、4
速位置が第2中間変速位置として設定される。例えば変
速レバー63を1速位置から8速位置に操作すると、4
速位置が第1中間変速位置として設定され、5速位置が
第2中間変速位置として設定される。
【0055】変速レバー63を2,4,6,8速位置に
操作した状態で変速レバー63を1,3,5,7速位置
に操作した場合(前述のように変速レバー63をある操
作位置(変速位置)から1つ高速側又は低速側の操作位
置に操作した場合を除く)(ステップS21,S2
3)、変速レバー63が操作される前の操作位置(変速
位置)と、変速レバー63が操作された操作位置(変速
位置)との間において、1,3,5,7速位置のうちで
略中間の伝動比の第1中間変速位置が設定され、2,
4,6,8速位置のうちで略中間の伝動比の第2中間変
速位置が設定される(ステップS26)。この場合、第
1中間変速位置に対し第2中間変速位置が、変速レバー
63が操作された操作位置(変速位置)に寄っている。
例えば変速レバー63を8速位置から1速位置に操作す
ると、5速位置が第1中間変速位置として設定され、4
速位置が第2中間変速位置として設定される。
【0056】[8]次に、第3変速モードの後半につい
て、図6及び図7に基づいて説明する。前項[7]に記
載のように、第1中間変速位置が設定された状態におい
て(ステップS24)、変速レバー63が操作される前
の操作位置(変速位置)から第1中間変速位置への変速
操作が行われる(ステップS25)。この場合、変速レ
バー63が操作される前の操作位置(変速位置)が1,
3,5,7速位置であると、前項[5]及び図5のステ
ップS3〜S9に基づく変速操作が行われ、変速レバー
63が操作される前の操作位置(変速位置)が2,4,
6,8速位置であると、前項[6]及び図5のステップ
S10〜S15,S9に基づく変速操作が行われる。
【0057】次に、第1中間変速位置から変速レバー6
3が操作された操作位置(変速位置)への変速操作が行
われる(ステップS29)。この場合に、第1中間変速
位置が1,3,5,7速位置であると、前項[5]及び
図5のステップS3〜S9に基づく変速操作が行われ、
第1中間変速位置が2,4,6,8速位置であると、前
項[6]及び図5のステップS10〜S15,S9に基
づく変速操作が行われる。
【0058】前項[7]に記載のように、第1及び第2
中間変速位置が設定された状態において(ステップS2
6)、変速レバー63が操作される前の操作位置(変速
位置)から第1中間変速位置への変速操作が行われる
(ステップS27)。この場合に、変速レバー63が操
作される前の操作位置(変速位置)が1,3,5,7速
位置であると、前項[5]及び図5のステップS3〜S
9に基づく変速操作が行われ、変速レバー63が操作さ
れる前の操作位置(変速位置)が2,4,6,8速位置
であると、前項[6]及び図5のステップS10〜S1
5,S9に基づく変速操作が行われる。
【0059】次に、第1中間変速位置から第2中間変速
位置への変速操作が行われる(ステップS28)。この
場合、第1中間変速位置が1,3,5,7速位置である
と、前項[5]及び図5のステップS3〜S9に基づく
変速操作が行われ、第1中間変速位置が2,4,6,8
速位置であると、前項[6]及び図5のステップS10
〜S15,S9に基づく変速操作が行われる。
【0060】次に、第2中間変速位置から変速レバー6
3が操作された操作位置(変速位置)への変速操作が行
われる(ステップS29)。この場合に、第2中間変速
位置が1,3,5,7速位置であると、前項[5]及び
図5のステップS3〜S9に基づく変速操作が行われ、
第2中間変速位置が2,4,6,8速位置であると、前
項[6]及び図5のステップS10〜S15,S9に基
づく変速操作が行われる。
【0061】[9]次に、第4変速モードについて説明
する。第4変速モードにおいては、前項[7][8]に
記載の第3変速モードと同様に第1中間変速位置(第1
及び第2中間変速位置)が設定されるが、第1中間変速
位置(第1及び第2中間変速位置)が以下のように第3
変速モードとは異なっている。
【0062】第4変速モードにおいては、変速レバー6
3をある操作位置(変速位置)から別の操作位置(変速
位置)に操作した場合、変速レバー63が操作された操
作位置(変速位置)から、変速レバー63が操作される
前の操作位置(変速位置)に少し寄った第1中間変速位
置(第1及び第2中間変速位置)が設定され、変速レバ
ー63が操作される前の操作位置(変速位置)から第1
中間変速位置への変速操作が行われ、第1中間変速位置
から変速レバー63が操作された操作位置(変速位置)
への変速操作が行われる(変速レバー63が操作される
前の操作位置(変速位置)から第1中間変速位置への変
速操作が行われて、第1中間変速位置から第2中間変速
位置への変速操作が行われ、第2中間変速位置から変速
レバー63が操作された操作位置(変速位置)への変速
操作が行われる。
【0063】変速レバー63をある操作位置(変速位
置)から1つ高速側又は低速側の操作位置に操作した場
合(例えば変速レバー63を1速位置から2速位置に操
作した場合や8速位置から7速位置に操作した場合)、
第3変速モード(前項[7]参照)と同様に変速レバー
63の操作位置(変速位置)への変速操作が行われる。
この場合、変速レバー63が操作される前の操作位置
(変速位置)が1,3,5,7速位置であると、前項
[5]及び図5のステップS3〜S9に基づく変速操作
が行われ、変速レバー63が操作される前の操作位置
(変速位置)が2,4,6,8速位置であると、前項
[6]及び図5のステップS10〜S15,S9に基づ
く変速操作が行われる。
【0064】変速レバー63を1,3,5,7速位置に
操作した状態で変速レバー63を別の1,3,5,7速
位置に操作した場合、変速レバー63が操作された操作
位置(変速位置)から、変速レバー63が操作される前
の操作位置(変速位置)に少し寄った第1中間変速位置
が、2,4,6,8速位置のうちから設定される。例え
ば変速レバー63を1速位置から7速位置に操作する
と、6速位置が第1中間変速位置として設定される。
【0065】変速レバー63を2,4,6,8速位置に
操作した状態で変速レバー63を別の2,4,6,8速
位置に操作した場合、変速レバー63が操作された操作
位置(変速位置)から、変速レバー63が操作される前
の操作位置(変速位置)に少し寄った第1中間変速位置
が、1,3,5,7速位置のうちから設定される。例え
ば変速レバー63を8速位置から2速位置に操作する
と、3速位置が第1中間変速位置として設定される。
【0066】変速レバー63を1,3,5,7速位置に
操作した状態で変速レバー63を2,4,6,8速位置
に操作した場合(前述のように変速レバー63をある操
作位置(変速位置)から1つ高速側又は低速側の操作位
置に操作した場合を除く)、変速レバー63が操作され
た操作位置(変速位置)から、変速レバー63が操作さ
れる前の操作位置(変速位置)に少し寄った第1中間変
速位置が、2,4,6,8速位置のうちから設定され、
変速レバー63が操作された操作位置(変速位置)か
ら、変速レバー63が操作される前の操作位置(変速位
置)に少し寄った第2中間変速位置が、1,3,5,7
速位置のうちから設定される。この場合、第1中間変速
位置に対し第2中間変速位置が、変速レバー63が操作
された操作位置(変速位置)に寄っている。例えば変速
レバー63を1速位置から8速位置に操作すると、6速
位置が第1中間変速位置として設定され、7速位置が第
2中間位置として設定される。
【0067】変速レバー63を2,4,6,8速位置に
操作した状態で変速レバー63を1,3,5,7速位置
に操作した場合(前述のように変速レバー63をある操
作位置(変速位置)から1つ高速側又は低速側の操作位
置に操作した場合を除く)、変速レバー63が操作され
た操作位置(変速位置)から、変速レバー63が操作さ
れる前の操作位置(変速位置)に少し寄った第1中間変
速位置が、1,3,5,7速位置のうちから設定され、
変速レバー63が操作された操作位置(変速位置)か
ら、変速レバー63が操作される前の操作位置(変速位
置)に少し寄った第2中間変速位置が、2,4,6,8
速位置のうちから設定される。この場合、第1中間変速
位置に対し第2中間変速位置が、変速レバー63が操作
された操作位置(変速位置)に寄っている。例えば変速
レバー63を8速位置から1速位置に操作すると、3速
位置が第1中間変速位置として設定され、2速位置が第
2中間位置として設定される。
【0068】以上のようにして、第1中間変速位置(第
1及び第2中間変速位置)が設定されると、前項[8]
及び図6に記載の第3変速モードと同様に、変速レバー
63が操作される前の操作位置(変速位置)から第1中
間変速位置への変速操作、第1中間変速位置から変速レ
バー63が操作された操作位置(変速位置)への変速操
作が行われるのであり、変速レバー63が操作される前
の操作位置(変速位置)から第1中間変速位置への変速
操作、第1中間変速位置から第2中間変速位置への変速
操作、第2中間変速位置から変速レバー63が操作され
た操作位置(変速位置)への変速操作が行われる。
【0069】[10]次に、前後進レバー57を操作し
た場合について説明する。前項[2]に記載のように前
後進切換機構44において、図2に示すようにシフト部
材52に前後進レバー57が機械的に連係され、前後進
レバー57の操作位置が制御装置64に入力されてお
り、前後進レバー57によってシフト部材52を前進位
置F及び後進位置Rにスライド操作する。
【0070】これにより、前後進レバー57を前進位置
Fから後進位置Rに操作し始めると(後進位置Rから前
進位置Fに操作し始めると)、前項[4](第1変速モ
ード)の後半の記載と同様に、図3の実線A3に示すよ
うに伝動クラッチ6が自動的に減圧されて遮断状態に操
作され、前後進レバー57を後進位置R(前進位置F)
に操作すると、伝動クラッチ6が自動的に漸次的に昇圧
されて伝動状態に操作される。
【0071】伝動クラッチ6に対してのみ、人為的に踏
み操作自在なクラッチペダル(図示せず)が備えられ
て、クラッチペダルの操作位置が制御装置64に入力さ
れている。これによって、クラッチペダルを踏み操作す
ると、制御装置64及び制御弁60により伝動クラッチ
6が遮断状態に操作され、クラッチペダルを戻し操作す
ると、制御装置64及び制御弁60により伝動クラッチ
6が伝動状態に操作される。
【0072】[発明の実施の第1別形態]前述の[発明
の実施の形態]において、図1に示す構造に代えて図8
に示す構造を採用してもよい。図8に示すように、伝動
クラッチ6(図1参照)が廃止されている。伝動軸2に
前進ギヤ49が固定され、後進ギヤ50が伝動軸5に相
対回転自在に外嵌されており、伝動軸43に固定された
伝動ギヤ47に前進ギヤ49が咬合し、伝動軸43に固
定された伝動ギヤ48に後進ギヤ50が、中間ギヤ51
を介して咬合している。伝動軸5と伝動軸2との間に油
圧多板式で摩擦式の前進クラッチ71が備えられ、伝動
軸5と後進ギヤ50との間に油圧多板式で摩擦式の後進
クラッチ72が備えられて、前後進切換機構44が構成
されている。前進及び後進クラッチ71,72は、作動
油が供給されることにより伝動状態に操作され、作動油
が排出されることにより遮断状態に操作されるように構
成されている。図1に示すシフト部材52が廃止され、
図2に示す前後進レバー57の操作位置が制御装置64
に入力されている。
【0073】前後進レバー57を前進位置Fに操作する
と、前進クラッチ71が伝動状態に操作されて後進クラ
ッチ72が遮断状態に操作される。これにより、伝動軸
5の動力が前進クラッチ71を介して前進状態で直接に
伝動軸2に伝達される。前後進レバー57を後進位置R
に操作すると、後進クラッチ72が伝動状態に操作され
て前進クラッチ71が遮断状態に操作される。これによ
り、伝動軸5の動力が後進クラッチ72、後進ギヤ5
0、中間ギヤ51、伝動ギヤ48、伝動軸43、伝動ギ
ヤ47及び前進ギヤ49を介して後進状態で伝動軸2に
伝達される。
【0074】前述の[発明の実施の形態]における前項
[4]〜[9]において、前後進レバー57が前進位置
Fに操作されている状態(前進クラッチ71が伝動状態
に操作され後進クラッチ72が遮断状態に操作された状
態)では、伝動クラッチ6に代わって前進クラッチ71
が操作される。前後進レバー57が後進位置Rに操作さ
れている状態(後進クラッチ72が伝動状態に操作され
前進クラッチ71が遮断状態に操作された状態)では、
伝動クラッチ6に代わって後進クラッチ72が操作され
る。
【0075】前進及び後進クラッチ71,72に対し
て、人為的に踏み操作自在なクラッチペダル(図示せ
ず)が備えられて、クラッチペダルの操作位置が制御装
置64に入力されている。これにより、前後進レバー5
7が前進位置Fに操作されている状態(前進クラッチ7
1が伝動状態に操作されて後進クラッチ72が遮断状態
に操作された状態)において、クラッチペダルを踏み操
作すると前進クラッチ71が遮断状態に操作され、クラ
ッチペダルを戻し操作すると前進クラッチ71が伝動状
態に操作される。前後進レバー57が後進位置Rに操作
されている状態(後進クラッチ72が伝動状態に操作さ
れて前進クラッチ71が遮断状態に操作された状態)に
おいて、クラッチペダルを踏み操作すると後進クラッチ
72が遮断状態に操作され、クラッチペダルを戻し操作
すると後進クラッチ72が伝動状態に操作される。
【0076】[発明の実施の第2別形態]前述の[発明
の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]におい
て、第1ギヤ変速機構13を第1副伝動軸8と伝動軸4
との間に構成し、第1副ギヤ変速機構14を第1主伝動
軸7と伝動軸2との間に構成してもよい。第2ギヤ変速
機構15を第2副伝動軸11と伝動軸4との間に構成
し、第2副ギヤ変速機構16を第2主伝動軸10と伝動
軸2との間に構成してもよい。前輪53及び後輪54に
代えて、右及び左のクローラ走行装置を備えた作業車に
も本発明は適用できる。
【0077】
【発明の効果】請求項1,2,3の特徴によると、作業
車の走行変速構造において、変速操作が行われている
間、二重伝動状態が発生し、トルクの変動の少ない動力
が走行装置に伝達されるように構成することにより、走
行負荷により機体の走行速度が急激に低下し、機体の走
行速度が大きく低下した状態で伝動クラッチが伝動状態
に操作されてショックが生じると言う状態を防止するこ
とができて、作業車の走行性能及び変速性能を向上させ
ることができた。
【0078】請求項1,2,3の特徴によると、第1及
び第2ギヤ変速機構が複数の変速位置を備えているの
で、二重伝動状態を発生させる場合、第2ギヤ変速機構
(第1ギヤ変速機構)を複数の変速位置の中から適切な
変速位置に操作することができることによって、[発明
が解決しようとする課題]に記載のように、高速の変速
位置の伝動比で動力が伝達されている状態から、低速の
伝動比で動力が伝達される状態となり、再び高速の変速
位置の伝動比で動力が伝達される状態となって、ショッ
クが生じると言う状態を防止することができ、作業車の
走行性能及び変速性能を向上させることができた。
【0079】請求項1,2,3の特徴によると、油圧多
板式の伝動クラッチ及び前後進切換機構(油圧多板式の
前進クラッチ及び後進クラッチを備えて構成された前後
進切換機構)を、エンジンと上手側伝動軸との間に備え
ることにより、二重伝動状態におけるトルクの変動が、
半伝動状態の伝動クラッチ(前進又は後進クラッチ)に
よって適切に吸収されるようになって、作業車の走行性
能及び変速性能を向上させることができた。
【0080】請求項3の特徴によると、前後進切換機構
において、前進クラッチを伝動状態(後進クラッチを遮
断状態)及び後進クラッチを伝動状態(前進クラッチを
遮断状態)に操作することによって、前後進切換機構の
操作が円滑に行われるようになって、前後進の切換性能
を向上させることができた。請求項3の特徴によると、
前後進切換機構の前進及び後進クラッチが、請求項1,
2の伝動クラッチの機能を備えることになるので、構造
の兼用化を図ることができて、構造の簡素化の面で有利
なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行伝動系を示す概略図
【図2】前後進レバー、変速レバー、伝動クラッチ、第
1及び第2摩擦クラッチ、第1及び第1副アクチュエー
タ、第2及び第2副アクチュエータの操作系を示す図
【図3】第1変速モードにおいて、1速位置から2速位
置への変速操作を示す図
【図4】第2変速モードにおいて、1速位置から2速位
置への変速操作を示す図
【図5】第2変速モードの流れを示す図
【図6】第3変速モードの流れを示す図
【図7】1〜8速位置でのシフト部材、第1及び第2摩
擦クラッチの状態を示す図
【図8】発明の実施の第1別形態の走行伝動系を示す概
略図
【符号の説明】
1 エンジン 2 上手側伝動軸 4 下手側伝動軸 6 伝動クラッチ 7,8 第1伝動系 9 第1摩擦クラッチ 10,11 第2伝動系 12 第2摩擦クラッチ 13 第1ギヤ変速機構 15 第2ギヤ変速機構 35 第1アクチュエータ 37 第2アクチュエータ 44 前後進切換機構 52 シフト部材 53,54 走行装置 71 前進クラッチ 72 後進クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八角 隆 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 河合 勇 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 花 英俊 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D039 AA02 AA04 AB21 AC03 AC38 AC45 AC78 3J028 EA21 EB09 EB15 EB18 EB23 EB37 EB62 EB67 FA06 FB03 FC42 FC57 FC64 GA14 HA13 HA22 HA32 HB01 3J057 AA05 BB04 FF01 FF07 FF10 FF12 FF15 GA12 GA26 GA47 GC06 HH04 HH05 JJ02 3J552 MA04 MA05 MA13 MA26 NA05 NB01 PA02 SA26 SB38 UA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動力が伝達される上手側伝動
    軸と、走行装置に動力を伝達する下手側伝動軸との間
    に、第1伝動系と第2伝動系とを並列的に配置して、動
    力が前記第1及び第2伝動系のうちの一方を介して前記
    下手側伝動軸に伝達されるように構成し、 油圧多板式の伝動クラッチ及び前後進切換機構を、前記
    エンジンと上手側伝動軸との間に備えると共に、 前記上手側又は下手側伝動軸と第1伝動系との間に複数
    の変速位置を備えた第1ギヤ変速機構を備え、前記第1
    ギヤ変速機構を操作する第1アクチュエータを備えて、
    前記第1伝動系に第1摩擦クラッチを備え、 前記上手側又は下手側伝動軸と第2伝動系との間に複数
    の変速位置を備えた第2ギヤ変速機構を備え、前記第2
    ギヤ変速機構を操作する第2アクチュエータを備えて、
    前記第2伝動系に第2摩擦クラッチを備え、 前記第1伝動系を介して動力が伝達される状態におい
    て、前記第2アクチュエータにより前記第2ギヤ変速機
    構を所定の変速位置に操作し、前記第2摩擦クラッチを
    遮断状態から伝動状態に操作しながら前記第1摩擦クラ
    ッチを伝動状態から遮断状態に操作し、前記伝動クラッ
    チを伝動状態から半伝動状態に操作し漸次的に伝動状態
    に操作する第1制御手段と、 前記第2伝動系を介して動力が伝達される状態におい
    て、前記第1アクチュエータにより前記第1ギヤ変速機
    構を所定の変速位置に操作し、前記第1摩擦クラッチを
    遮断状態から伝動状態に操作しながら前記第2摩擦クラ
    ッチを伝動状態から遮断状態に操作し、前記伝動クラッ
    チを伝動状態から半伝動状態に操作し漸次的に伝動状態
    に操作する第2制御手段とを備えてある作業車の走行変
    速構造。
  2. 【請求項2】 前記前後進切換機構を、シフト部材をス
    ライド操作することによって操作されるシンクロメッシ
    ュ型式に構成してある請求項1に記載の作業車の走行変
    速構造。
  3. 【請求項3】 エンジンの動力が伝達される上手側伝動
    軸と、走行装置に動力を伝達する下手側伝動軸との間
    に、第1伝動系と第2伝動系とを並列的に配置して、動
    力が前記第1及び第2伝動系のうちの一方を介して前記
    下手側伝動軸に伝達されるように構成し、 油圧多板式の前進クラッチ及び後進クラッチを備えて構
    成された前後進切換機構を、前記エンジンと上手側伝動
    軸との間に備えると共に、 前記上手側又は下手側伝動軸と第1伝動系との間に複数
    の変速位置を備えた第1ギヤ変速機構を備え、前記第1
    ギヤ変速機構を操作する第1アクチュエータを備えて、
    前記第1伝動系に第1摩擦クラッチを備え、 前記上手側又は下手側伝動軸と第2伝動系との間に複数
    の変速位置を備えた第2ギヤ変速機構を備え、前記第2
    ギヤ変速機構を操作する第2アクチュエータを備えて、
    前記第2伝動系に第2摩擦クラッチを備え、 前記第1伝動系を介して動力が伝達される状態におい
    て、前記第2アクチュエータにより前記第2ギヤ変速機
    構を所定の変速位置に操作し、前記第2摩擦クラッチを
    遮断状態から伝動状態に操作しながら前記第1摩擦クラ
    ッチを伝動状態から遮断状態に操作し、前記前進又は後
    進クラッチを伝動状態から半伝動状態に操作し漸次的に
    伝動状態に操作する第1制御手段と、 前記第2伝動系を介して動力が伝達される状態におい
    て、前記第1アクチュエータにより前記第1ギヤ変速機
    構を所定の変速位置に操作し、前記第1摩擦クラッチを
    遮断状態から伝動状態に操作しながら前記第2摩擦クラ
    ッチを伝動状態から遮断状態に操作し、前記前進又は後
    進クラッチを伝動状態から半伝動状態に操作し漸次的に
    伝動状態に操作する第2制御手段とを備えてある作業車
    の走行変速構造。
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KR10-2003-0021209A KR100524564B1 (ko) 2002-04-18 2003-04-04 트랜스미션용 제어 장치
FR0304747A FR2838798B1 (fr) 2002-04-18 2003-04-16 Appareil de commande pour une transmission
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013527410A (ja) * 2010-06-01 2013-06-27 ディーア・アンド・カンパニー ギア組立体

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