JP2003343295A - 圧縮比可変エンジン - Google Patents

圧縮比可変エンジン

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JP2003343295A JP2002316052A JP2002316052A JP2003343295A JP 2003343295 A JP2003343295 A JP 2003343295A JP 2002316052 A JP2002316052 A JP 2002316052A JP 2002316052 A JP2002316052 A JP 2002316052A JP 2003343295 A JP2003343295 A JP 2003343295A
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rod
axis
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義和 山田
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生 渡邉
Akihisa Shinoda
明久 篠田
Masahide Kurata
眞秀 倉田
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/04Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads
    • F02B75/048Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of a variable crank stroke length

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮比可変エンジンにおいて、エンジンの動力
損失が生じることを極力抑えるとともに、エンジンの肥
大化および構成の複雑化を回避しつつコントロールロッ
ドを変位駆動し得るようにする。 【解決手段】支軸61が偏心位置に設けられる回転軸8
1,82にその周方向1箇所で半径方向外方に突出する
規制突部88が設けられ、規制突部88に係合可能とし
て位相をずらせた一対の係合部93a,93bを有する
とともに両係合部93a,93bの一方を規制突部88
に係合させる方向にばね付勢されたロッカ部材93が,
軸部材92の軸線まわりに揺動することを可能として該
軸部材92に装着され、エンジンの吸気負圧で作動する
アクチュエータ97がロッカ部材93をばね付勢方向と
は逆方向に回動駆動するようにしてロッカ部材93に連
結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一端部がピストン
ピンを介してピストンに連結されるコンロッドの他端部
が、クランクシャフトのクランクピン半周に摺接するサ
ブロッドの一端部に回動可能に連結され、前記クランク
ピンの残余の半周に摺接するクランクキャップが前記サ
ブロッドに締結され、前記サブロッドの他端部にコント
ロールロッドの一端部が回動可能に連結される圧縮比可
変エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる圧縮比可変エンジンは、た
とえば下記特許文献1等で既に知られており、一端部が
サブロッドに連結されるコントロールロッドの他端部を
変位せしめることにより、エンジンの運転状態に応じて
圧縮比を変化させるようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−73804号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
電気的もしくは油圧的なデバイスを用いてコントロール
ロッドを変位駆動せしめており、エンジンの肥大化や構
成の複雑化を招いてしまう。しかも電気的または油圧的
なデバイスでは、それを作動せしめるために何らかの駆
動装置をエンジンで駆動する必要があり、エンジンの動
力損失も懸念される。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、エンジンの動力損失が生じることを極力抑え
るとともに、エンジンの肥大化および構成の複雑化を回
避しつつコントロールロッドを変位駆動し得るようにし
た圧縮比可変エンジンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、一端部がピストンピンを介
してピストンに連結されるコンロッドの他端部が、クラ
ンクシャフトのクランクピン半周に摺接するサブロッド
の一端部に回動可能に連結され、前記クランクピンの残
余の半周に摺接するクランクキャップが前記サブロッド
に締結され、前記サブロッドの他端部にコントロールロ
ッドの一端部が回動可能に連結される圧縮比可変エンジ
ンにおいて、一方向クラッチを介してエンジン本体に回
動可能に軸支される回転軸の偏心位置に設けられる支軸
に前記コントロールロッドの他端部が回動可能に連結さ
れ、エンジン本体に取付けられた気化器内の吸気路に通
じる負圧室ならびに大気に開放した大気圧室に両面を臨
ませるダイヤフラムの周縁部がケーシングに挟持されて
成るダイヤフラム式のアクチュエータがエンジン本体に
支持され、前記回転軸にその周方向1箇所で半径方向外
方に突出する規制突部が設けられ、前記回転軸と直交す
る軸線を有してエンジン本体に設けられる軸部材に、前
記規制突部に係合可能として位相をずらせた一対の係合
部を有するとともに両係合部の一方を前記規制突部に係
合させる方向にばね付勢されたロッカ部材が、前記軸部
材の軸線まわりに揺動することを可能として装着され、
前記アクチュエータが、前記負圧室の負圧増大に応じて
前記ロッカ部材を前記ばね付勢方向とは逆方向に回動駆
動するようにしてロッカ部材に連結されることを特徴と
する。
【0007】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、回転軸に設けられた支軸には、エンジンの運転サ
イクルに応じてコントロールロッドを圧縮する方向の荷
重ならびにコントロールロッドを引っ張る方向の荷重が
交互に作用するので、回転軸には、該回転軸を一方向に
回転せしめる荷重ならびに他方向に回転せしめる荷重が
交互に作用することになるが、回転軸およびエンジン本
体間に介装される一方向クラッチにより、回転軸は一方
向だけに回転可能である。一方、回転軸に設けられた規
制突部には、回転軸と直交する軸線を有してエンジン本
体に設けられる軸部材に装着されるロッカ部材が備える
とともに位相をずらせた一対の係合部のいずれかを係合
可能であり、ロッカ部材は一方の係合部を規制突部に係
合させる方向にばね付勢され、またロック部材は他方の
係合部を規制突部に係合させる方向にアクチュエータに
より回動駆動されるので、コントロールロッドの他端部
を高圧縮比に対応する位置と低圧縮比に対応する位置と
の間で変位駆動することが可能となる。しかもダイヤフ
ラム式のアクチュエータは気化器内の吸気路の負圧によ
り作動するものであり、エンジンの肥大化および構成の
複雑化を回避しつつエンジンの動力損失が生じることを
極力抑えて、コントロールロッドを変位駆動することが
可能となる。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記ロッカ部材の両係合部
に、回転軸の周方向に並ぶ複数の段部が、回転軸の回転
に応じて各段部を前記規制突部に順次係合させるように
して形成されることを特徴とし、かかる構成によれば、
各段部に規制突部を係合させることによって、圧縮比を
より細分化して変化させることができる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項3記載
の発明は、一端部がピストンピンを介してピストンに連
結されるコンロッドの他端部が、クランクシャフトのク
ランクピン半周に摺接するサブロッドの一端部に回動可
能に連結され、前記クランクピンの残余の半周に摺接す
るクランクキャップが前記サブロッドに締結され、前記
サブロッドの他端部にコントロールロッドの一端部が回
動可能に連結される圧縮比可変エンジンにおいて、一方
向クラッチを介してエンジン本体に回動可能に軸支され
る回転軸の偏心位置に設けられる支軸に前記コントロー
ルロッドの他端部が回動可能に連結され、エンジン本体
に取付けられた気化器内の吸気路に通じる負圧室ならび
に大気に開放した大気圧室に両面を臨ませるダイヤフラ
ムの周縁部がケーシングに挟持されて成るダイヤフラム
式のアクチュエータがエンジン本体に支持され、前記回
転軸にその軸方向複数箇所で相互に位相をずらせた係合
部が設けられ、前記回転軸と直交する軸線を有してエン
ジン本体に支承される軸部材に、複数の前記係合部に択
一的に係合可能とした規制突部を有する規制部材が、前
記規制突部を前記軸部材の軸線に直交する平面内で作動
せしめることを可能として装着され、前記アクチュエー
タが、前記規制部材を前記平面内で駆動するようにして
該規制部材に連結されることを特徴とする。
【0010】このような請求項3記載の発明の構成によ
れば、回転軸に設けられた支軸には、エンジンの運転サ
イクルに応じてコントロールロッドを圧縮する方向の荷
重ならびにコントロールロッドを引っ張る方向の荷重が
交互に作用するので、回転軸には、該回転軸を一方向に
回転せしめる荷重ならびに他方向に回転せしめる荷重が
交互に作用することになるが、回転軸およびエンジン本
体間に介装される一方向クラッチにより、回転軸は一方
向だけに回転可能である。一方、位相を相互にずらせて
回転軸の軸方向複数箇所に設けられた係合部には、回転
軸と直交する軸線を有してエンジン本体に支承される軸
部材の軸線に直交する平面内で作動可能な規制部材の規
制突部を択一的に係合可能であり、規制部材がアクチュ
エータにより駆動されるので、コントロールロッドの他
端部を複数の圧縮比に対応する複数位置に変位駆動する
ことが可能となる。しかもダイヤフラム式のアクチュエ
ータは気化器内の吸気路の負圧により作動するものであ
り、エンジンの肥大化および構成の複雑化を回避しつつ
エンジンの動力損失が生じることを極力抑えて、コント
ロールロッドを変位駆動することが可能となる。
【0011】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
3記載の発明の構成に加えて、前記アクチュエータで回
動駆動される前記軸部材が軸線まわりの回動を可能とし
て前記エンジン本体に支承され、前記回転軸の軸線に沿
う方向への移動を可能とした前記規制部材に、前記軸部
材に固設されるピニオンに噛合するラックが設けられる
ことを特徴とし、かかる構成によれば、規制部材を回転
軸の軸線に沿う方向に無段階に作動せしめることが可能
であり、より多くの係合部に規制突部を択一的に係合さ
せることにより、圧縮比をより細分化して変化させるこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図10は本発明の第1実施例を示す
ものであり、図1はエンジンの正面図、図2はエンジン
の縦断面図であって図3の2−2線断面図、図3は図2
の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5
は軽負荷状態での図1の5−5線拡大断面図、図6は高
負荷状態での図5に対応した断面図、図7はリンク機構
の配置を簡単に示す図、図8はリンク機構の作動状態を
順次示す図、図9は支軸の位相、排気量および圧縮比の
関係を示す図、図10は図示平均有効圧力および図示燃
料消費率の関係を示す図である。
【0014】先ず図1〜図3において、このエンジン
は、たとえば作業機等に用いられる空冷の単気筒エンジ
ンであり、エンジン本体21は、クランクケース22
と、該クランクケース22の一側面からやや上向きに傾
斜して突出するシリンダブロック23と、該シリンダブ
ロック23の頭部に接合されるシリンダヘッド24とで
構成され、シリンダブロック23およびシリンダヘッド
24の外側面には多数の空冷用フィン23a…,24a
…が設けられている。またクランクケース22は、該ク
ランクケース22の下面の据え付け面22aで各種作業
機のエンジンベッドに据え付けられる。
【0015】クランクケース22は、シリンダブロック
23と一体に鋳造成形されるケース本体25と、そのケ
ース本体25の開放端に結合されるサイドカバー26と
から成るものであり、ケース本体25およびサイドカバ
ー26に、クランクシャフト27の両端部がボールベア
リング28,29およびオイルシール30,31を介し
て回転自在に支承される。またクランクシャフト27の
一端部は出力軸部27aとしてサイドカバー26から突
出されており、クランクシャフト27の他端部は補機取
付け軸部27bとしてケース本体25から突出される。
しかも補機取付け軸部27bには、フライホイール32
が固定されており、このフライホイール32の外面に
は、エンジン本体21の各部や気化器34に冷却風を供
給するための冷却ファン35がねじ部材36で固着さ
れ、冷却ファン36の外側にリコイル式エンジンスター
タ37が配設される。
【0016】シリンダブロック23には、ピストン38
を摺動自在に嵌合せしめるシリンダボア39が形成され
ており、ピストン38の頂部を臨ませる燃焼室40がシ
リンダブロック23およびシリンダヘッド24間に形成
される。
【0017】シリンダヘッド24には、燃焼室40に通
じ得る吸気ポート41および排気ポート42が形成され
るとともに、吸気ポート41および燃焼室40間を開閉
する吸気弁43、ならびに排気ポート42および燃焼室
40間を開閉する排気弁44が開閉作動可能に配設され
る。また燃焼室40に電極を臨ませる点火プラグ45が
シリンダヘッド24に螺着される。
【0018】シリンダヘッド24の上部には気化器34
が接続されており、該気化器34が備える吸気路46の
下流端が吸気ポート41に連通される。また吸気路46
の上流端に連なる吸気管47が気化器34に接続され、
該吸気管47は図示しないエアクリーナに接続される。
シリンダヘッド24の上部には排気ポート42に通じる
排気管48が接続されており、この排気管48は排気マ
フラ49に接続される。さらにクランクケース22の上
方には、該クランクケース22から突出したブラケット
50で支持されるようにして燃料タンク51が配置され
る。
【0019】クランクケース22におけるサイドカバー
26寄りの部分でクランクシャフト27には駆動ギヤ5
2が一体に形成されており、この駆動ギヤ52に噛合す
る被動ギヤ53が、クランクシャフト27と平行な軸線
を有してクランクケース22に回転自在に支承されるカ
ムシャフト54に固着される。而してカムシャフト54
には、相互に噛合した駆動ギヤ52および被動ギヤ53
により1/2の減速比でクランクシャフト27からの回
転動力が伝達される。
【0020】カムシャフト54には、吸気弁43および
排気弁44にそれぞれ対応した吸気カム55および排気
カム56が設けられており、吸気カム55にはシリンダ
ブロック23で作動可能に支承された従動駒57が摺接
される。一方、シリンダブロック23およびシリンダヘ
ッド24には、従動駒57の上部を下部に突出させた作
動室58が形成されており、該作動室58内に配置され
るプッシュロッド59の下端が前記従動駒57に当接さ
れる。一方、シリンダヘッド24には、閉弁方向にばね
付勢された吸気弁43の上端に一端を当接させたロッカ
アーム60が揺動可能に支承されており、このロッカア
ーム60の他端に前記プッシュロッド59の上端が当接
される。而して吸気カム55の回転に応じてプッシュロ
ッド59が軸方向に作動し、それに応じたロッカアーム
60の揺動によって吸気弁43が開閉作動することにな
る。
【0021】排気カム56および排気弁44間にも、上
記吸気カム55および吸気弁43間と同様の機構が介装
されており、排気カム56の回転に応じて排気弁44が
開閉作動する。
【0022】図4を併せて参照して、ピストン38と、
クランクシャフト27と、シリンダ軸線Cを通りクラン
クシャフト27の軸線に直交する平面内で変位すること
を可能としてエンジン本体21のクランクケース22に
支承される支軸61とが、リンク機構62を介して連結
される。
【0023】このリンク機構62は、一端がピストンピ
ン63を介してピストン38に連結されるコンロッド6
4と、一端がコンロッド64の他端に回動可能に連結さ
れるとともに他端がクランクシャフト27のクランクピ
ン65に連結される第1アーム66と、一端が前記第1
アーム66の他端に一体に連結される第2アーム67
と、該第2アーム67の他端に一端部が回動可能に連結
されるとともに他端部が前記支軸61に回動可能に連結
されるコントロールロッド69とから成り、第1および
第2アーム66,67は、サブロッド68として一体に
形成される。
【0024】サブロッド68は、クランクシャフト27
のクランクピン65半周に摺接する半円状の第1軸受部
70を中間部に有するものであり、このサブロッド68
の両端部には、コンロッド64の他端部およびコントロ
ールロッド69の一端部をそれぞれ相互間に挟む一対の
二股部71,72が一体に設けられる。またクランクシ
ャフト27のクランクピン65における残余の半周に
は、クランクキャップ73が備える半円状の第2軸受部
74が摺接するものであり、このクランクキャップ73
はサブロッド68に締結される。
【0025】コンロッド64の他端部は、コンロッドピ
ン75を介してサブロッド68の一端部すなわち第1ア
ーム66の一端部に回動可能に連結されるものであり、
コンロッド64の他端部に圧入されたコンロッドピン7
5の両端部がサブロッド68の一端側の二股部71に回
動可能に嵌合される。
【0026】またコントロールロッド69の一端部は円
筒状のサブロッドピン76を介してサブロッド68の他
端部すなわち第2アーム67の他端部に回動可能に連結
されるものであり、サブロッド68の他端側の二股部7
2に挿入されたコントロールロッド69の一端部を相対
回動可能に貫通するサブロッドピン76の両端部が、前
記他端側の二股部72に隙間ばめにて嵌合される。しか
も前記他端側の二股部72にはサブロッドピン76の両
端に当接して該サブロッドピン76の二股部72からの
離脱を阻止するための一対のクリップ77,77が装着
される。
【0027】さらに各二股部71,72には、クランク
シャフト27の両側に一対ずつ配置されるボルト78,
78…によってクランクキャップ73が締結されるもの
であり、コンロッドピン75およびサブロッドピン76
は、それらのボルト78,78…の軸線延長上に配置さ
れる。
【0028】図5をさらに併せて参照して、円筒状であ
る支軸61は、クランクシャフト27と平行な軸線を有
して同軸に配置される一対の回転軸81,82の偏心位
置間に設けられる。しかも回転軸81は、クランクケー
ス22におけるケース本体25の上部に一体に設けられ
た支持部83に一方向クラッチ85を介して支承され、
回転軸82は、前記ケース本体25に取付けられた支持
部材84に一方向クラッチ86を介して支承される。
【0029】ところで、支軸61に他端部が連結された
コントロールロッド69には、エンジンの運転サイクル
に応じてコントロールロッド69を圧縮する方向の荷重
ならびにコントロールロッド69を引っ張る方向の荷重
が交互に作用するものであり、回転軸81,82の偏心
位置間に支軸61が設けられているので、回転軸81,
82にも前記コントロールロッド69から一側に向けて
の回転力ならびに他側に向けての回転力が交互に作用す
る。しかるに回転軸81,82と、支持部83および支
持部材84との間に一方向クラッチ85,86が介装さ
れていることにより、回転軸81,82は矢印80で示
す一方向にのみ回転可能である。
【0030】クランクケース22のサイドカバー26を
回転自在に貫通して外部に突出した回転軸81の一端に
は係止部材87が固定され、該係止部材87は、半径方
向外方に突出した規制突部88を周方向1箇所に有して
円盤状に形成される。
【0031】一方、クランクケース22におけるサイド
カバー26の外面には、前記係止部材87の一部を挿入
せしめる開口部89を有する支持板90と、該支持板9
0から外方に突出する一対のブラケット91,91とが
締結されており、両ブラケット91,91に、回転軸8
1の軸線と直交する軸線を有して前記係止部材87の外
方位置に配置される軸部材92の両端部が固定的に支持
される。
【0032】前記軸部材92には、前記係止部材87の
規制突部88に係合可能な一対の係合部93a,93b
をその位相がたとえば167度ずれた位置に備えるロッ
カ部材93が揺動可能に支承されるものであり、軸部材
92の軸線に沿うロッカ部材93の位置を定めるため
に、両ブラケット91,91およびロッカ部材93間に
は軸部材92を囲繞する円筒状のスペーサ94,95が
介装される。またロッカ部材93および支持板90間に
は、ロッカ部材93が備える両係合部93a,93bの
うち93aを係止部材87の規制突部88に係合させる
方向にロッカ部材93を回動付勢する戻しばね107が
設けられる。
【0033】ロッカ部材93にはダイヤフラム式のアク
チュエータ97が連結される。このアクチュエータ97
は、前記支持板90に設けられたブラケット96に取付
けられるケーシング98と、該ケーシング98内を負圧
室102および大気圧室103に仕切るようにしてケー
シング98に支持されるダイヤフラム99と、負圧室1
02の容積を増大する方向でばね力を発揮してケーシン
グ98およびダイヤフラム99間に縮設されるばね10
0と、ダイヤフラム99の中央部に連結される作動ロッ
ド101とを備える。
【0034】ケーシング98は、ブラケット96に取付
けられる椀状の第1ケース半体104と、該ケース半体
104にかしめ結合される椀状の第2ケース半体105
とから成り、ダイヤフラム99の周縁ブラケットは両ケ
ース半体104,105の開口端部間に挟持される。ま
た負圧室102はダイヤフラム99および第2ケース半
体105間に形成され、この負圧室102にばね100
が収容される。
【0035】大気圧室103は、ダイヤフラム99およ
び第1ケース半体104間に形成されるものであり、第
2ケース半体104の中央部に設けられた透孔106を
貫通して大気圧室103に突入される作動ロッド101
の一端部がダイヤフラム99の中央部に連結され、透孔
106の内周および作動ロッド101の外周間の間隙を
介して大気圧室103が外部に連通する。
【0036】ケーシング98における第2ケース半体1
05には負圧室102に通じる導管108が接続され
る。一方、アクチュエータ97に隣接した位置で前記ブ
ラケット96にはサージタンク109が支持されてお
り、このサージタンク109に前記導管108が接続さ
れる。またサージタンク109に連なる導管110は気
化器34の吸気路46の下流端に接続される。すなわち
アクチュエータ97の負圧室102には吸気路46の吸
気負圧が導入されることになり、サージタンク109は
前記吸気負圧の脈動を減衰する働きをする。
【0037】アクチュエータ97が備える作動ロッド1
01の他端は連結ロッド111を介してロッカ部材93
に連結されており、エンジンが軽負荷運転状態であって
負圧室102の負圧が高い状態では、図5で示すよう
に、ダイヤフラム99は戻しばね107およびばね10
0のばね力に抗して負圧室102の容積を減少させるよ
うに撓んでおり、作動ロッド101が収縮作動してい
る。この状態でロッカ部材93の回動位置は、両係合部
93a,93bのうち93bを係止部材87の規制突部
88に係合させる位置にある。
【0038】一方、エンジンが高負荷運転状態となって
負圧室102の負圧が低くなると、、図6で示すよう
に、ダイヤフラム99は戻しばね107およびばね10
0のばね力によって負圧室102の容積を増大させるよ
うに撓み、作動ロッド101は伸張作動する。これによ
りロッカ部材93は、両係合部93a,93bのうち9
3aを係止部材87の規制突部88に係合させる位置に
回動することになる。
【0039】このようにロッカ部材93を回動すること
で、エンジンの運転中には一方向への回転力が作用して
いる回転軸81,82は、一方の回転軸81とともに回
転する係止部材87の規制突部88に係合部93a,9
3bのいずれかを係合させた位置で回転を規制されるこ
とになり、その回転軸81,82がたとえば167度位
相が異なる2つの位置で回転停止することにより、回転
軸81,82の軸線から偏心した位置にある支軸61す
なわちコントロールロッド69の他端部が、クランクシ
ャフト27の軸線に直交する平面内で2つの位置間を変
位することになり、それによりエンジンの圧縮比が変化
することになる。
【0040】しかもリンク機構62は圧縮比だけでなく
ピストン38のストロークをも変化させ得るように構成
されるものであり、そのためのリンク機構62の寸法関
係について、図7を参照しながら次に説明する。
【0041】ここで、シリンダ軸線Cに沿ってクランク
シャフト27の軸線を通るx軸と、x軸に直交してクラ
ンクシャフト27の軸線を通るy軸とで構成されるxy
平面内において、コンロッド64の長さをL4、第1アー
ム66の長さをL2、第2アーム67の長さをL1、コント
ロールロッド69の長さをL3、コンロッド64が前記x
軸となす角度をφ4 、第1および第2アーム66,67
のなす角度をα、第2アーム67が前記y軸となす角度
をφ1 、コントロールロッド69が前記y軸となす角度
をφ3 、クランクシャフト27の軸線およびクランクピ
ン65を結ぶ直線が前記x軸となす角度をθ、クランク
シャフト27の軸線およびクランクピン65間の長さを
R 、支軸のxy座標をXpiv,Ypiv、クランクシャフトの
回転角速度をω、クランクシャフト27の軸線からのシ
リンダ軸線Cのy軸方向のオフセット量をδとしたとき
に、ピストンピン63の高さXは、 X =L4・cos φ4 +L2・sin(α+φ1)+R ・cos θ…(1) である。
【0042】
【数1】
【0043】ここで、ピストンピン63のx軸方向速度
は、上記式(1)を微分することにより、次の(2)式
で表される。
【0044】
【数2】
【0045】上記式(2)においてdX/d=0とした方程
式は、θに関して0<θ<2πの範囲で2つの解を持つ
ものである。これらの解を4サイクルエンジンの動作に
照応させて、ピストンピン63を上死点とするクランク
角をθpivtdcとし、ピストンピン63を下死点とするク
ランク角をθpivbdcとしたときに、各クランク角θpivt
dc,θpivbdcにおけるピストンピン63の位置は、上記
式(1)にθpivtdc,θpivbdcを与えることにより得ら
れる。この際、上死点のピストンピン63のx軸方向の
位置をXpivtdc とし、下死点のピストンピン63のx軸
方向の位置をXpivbdc としたときには、ピストンピン6
3のストロークSpivは(Xpivtdc −Xpivbdc )で得られ
る。
【0046】ここで、シリンダボア39の内径をB とし
たときの排気量Vhpiv は{Vhpiv =Spiv・(B2/4)・π}
であり、また上死点における燃焼室容積をVapiv とする
と、圧縮比εpiv は{εpiv =1 +(Vhpiv /Vapiv)}
となる。
【0047】このようにして支軸61が任意の第1の位
置にあるときの排気量Vhpiv0および圧縮比εpiv0と、支
軸61が第1の位置から第2の位置に変位したときの排
気量Vhpiv1、圧縮比εpiv1とをそれぞれ求め、 εpiv1<εpiv0である場合にはVhpiv1>Vhpiv0 εpiv1>εpiv0である場合にはVhpiv1<Vhpiv0 の関係を満足するように第2アーム67の長さL1、第1
アーム66の長さL2、コントロールロッド69の長さL
3、コンロッド64の長さL4、クランクシャフト27の
軸線からのシリンダ軸線Cのy軸方向のオフセット量
δ、ならびに第1および第2アーム66,67のなす角
度αを設定する。
【0048】このような設定によると、図8で示すよう
に、支軸の61の位相変化に応じて排気量Vhpiv および
圧縮比εpiv の値が逆方向に変化するようになり、大排
気量のときには低圧縮比の運転とし、小排気量のときに
は高圧縮比の運転とすることができる。
【0049】すなわちリンク機構62は、支軸61がエ
ンジンの軽負荷状態に対応する位置にあるときには図9
(a)で示すように作動し、支軸61がエンジンの高負
荷状態に対応する位置にあるときには図9(b)で示す
ように作動するものであり、エンジンの軽負荷状態での
ピストンピン63のストロークSpivよりもエンジンの高
負荷状態のピストンピン63のストロークSpivのほうが
大きくなる。しかもエンジンの軽負荷状態での圧縮比は
高負荷状態での圧縮比よりも大きくなるので、軽負荷時
には低排気量、高圧縮比の運転となり、また高負荷時に
は大排気量、低圧縮比の運転となる。
【0050】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、一端がピストンピン63を介してピストン38に
連結されるコンロッド64と、一端がコンロッド64の
他端に回動可能に連結されるとともに他端がクランクシ
ャフト27にクランクピン65を介して連結される第1
アーム66と、一端が第1アーム66の他端に一体に連
結されてサブロッド68を協働して構成する第2アーム
67と、第2アーム67の他端に一端が回動可能に連結
されるコントロールロッド69とでリンク機構62を構
成し、コントロールロッド69の他端部を支承する支軸
61をエンジンの運転状態に応じて変位させるようにし
て圧縮比を可変とした上で、第2アーム67の長さL1、
第1アーム66の長さL2、コントロールロッド69の長
さL3、コンロッド64の長さL4、クランクシャフト27
の軸線からのシリンダ軸線Cのy軸方向のオフセット量
δ、ならびに第1および第2アーム66,67のなす角
度αをそれぞれ適宜設定することで、ピストンピン63
のストロークをも可変とし、大排気量のときには低圧縮
比の運転とし、小排気量のときには高圧縮比の運転とす
るようにした。
【0051】したがってエンジンの軽負荷時には低排気
量、高圧縮比の運転とすることで高熱効率化を図り、図
10の実線で示すように破線で示す従来のものに比べて
図示燃料消費率を低下させ、燃費の低減を図ることが可
能となる。また高負荷時には大排気量、低圧縮比とする
ことで爆発荷重および筒内圧力が過度に上昇しないよう
にして騒音および強度の問題が生じるのを回避すること
ができる。
【0052】また第1および第2アーム66,67は、
クランクピン65の半周に摺接する半円状の第1軸受部
70を有するサブロッド68を協働して構成するもので
あり、該サブロッド68の一端部にコンロッド64が回
動可能に連結され、サブロッド68の他端部にコントロ
ールロッド69の一端部が回動可能に連結されるのであ
るが、コンロッド64の他端部およびコントロールロッ
ド69の一端部をそれぞれ相互間に挟むようにしてサブ
ロッド68に一体に設けられる一対の二股部71,72
に、クランクピン65の残余の半周に摺接する半円状の
第2軸受部74を有するクランクキャップ73が締結さ
れる。これによりサブロッド68のクランクピン65へ
の取付け剛性を高めることができる。
【0053】またコンロッド64の他端部に圧入された
コンロッドピン75の両端部が一方の二股部71に回動
可能に嵌合され、コントロールロッド69の一端部を相
対回動可能に貫通するサブロッドピン76の両端部が他
方の二股部72に隙間ばめにて嵌合されるので、ピスト
ン38からサブロッド68までと、コントロールロッド
69とを分離してエンジンに組み込んだ後で、サブロッ
ド68およびコントロールロッド69を連結するように
して、組付け精度を高めつつ組付け作業を容易とするこ
とができ、この結果、エンジンの肥大化を回避すること
ができる。
【0054】しかもコンロッドピン75およびサブロッ
ドピン76が、クランクキャップ73をサブロッド68
に締結するためのボルト78の軸線延長上に配置される
ので、サブロッド68およびクランクキャップ73をコ
ンパクトに構成することができ、それによりサブロッド
68およびクランクキャップ73の重量を軽減して、動
力損失をも抑制することができる。
【0055】またエンジン本体21におけるクランクケ
ース22のケース本体25に一体に設けられる支持部8
3ならびに前記ケース本体25に取付けられる支持部材
84に、一対の回転軸81,82が一方向クラッチ8
5,86を介して支承され、両回転軸81,82の偏心
位置間に支軸61が設けられている。しかも支軸61に
は、エンジンの運転サイクルに応じてコントロールロッ
ド69を圧縮する方向の荷重ならびにコントロールロッ
ド69を引っ張る方向の荷重が交互に作用するので、回
転軸81,82には、該回転軸81,82を一方向に回
転せしめる荷重ならびに他方向に回転せしめる荷重が交
互に作用することになる。しかるに前記一方向クラッチ
85,86の働きにより、回転軸81,82は一方向だ
けに回転可能である。
【0056】しかも周方向1箇所に規制突部88を有す
る係止部材87がエンジン本体21におけるサイドカバ
ー26から突出した回転軸81の一端に固定され、回転
軸81と直交する軸線を有してエンジン本体21に固定
される軸部材92に、係止部材87の前記規制突部88
に係合可能として位相をたとえば167度ずらせた一対
の係合部93a,93bを有するロッカ部材93が揺動
可能に支承され、該ロッカ部材93は両係合部93a,
93bの一方を規制突部88に係合させる方向に戻しば
ね107によりばね付勢されている。
【0057】一方、気化器34内の吸気路46に通じる
負圧室102ならびに大気に開放した大気圧室103に
両面を臨ませるダイヤフラム99の周縁部がケーシング
98に挟持されて成るダイヤフラム式のアクチュエータ
97がエンジン本体21に支持されており、このアクチ
ュエータ97が、負圧室102の負圧増大に応じてロッ
カ部材93を前記ばね付勢方向とは逆方向に回動駆動す
るようにしてロッカ部材93に連結されている。
【0058】すなわちエンジンの負荷によってアクチュ
エータ97を作動せしめることで、回転軸81,82す
なわち支軸61をたとえば167度位相の異なる2箇所
に変位保持することができ、支軸61すなわちコントロ
ールロッド69の他端部を高圧縮比に対応する位置と低
圧縮比に対応する位置との間で変位駆動することが可能
となる。しかもダイヤフラム式のアクチュエータ97を
用いることにより、エンジンの肥大化および構成の複雑
化を回避しつつエンジンの動力損失が生じることを極力
抑えて、コントロールロッド69を変位駆動することが
可能となる。
【0059】図11および図12は本発明の第2実施例
を示すものであり、ロッカ部材93の両係合部93a,
93bには、係止部材87(図5,図6参照)の周方向
に並ぶ複数の段部112a…,112b…が、係止部材
87の回動に応じて各段部112a…,112b…を係
止部材87の規制突部88(図5,図6参照)に順次係
合させるようにして形成されている。
【0060】この第2実施例によれば、各段部112a
…,112b…に規制突部88を係合させることによっ
て、係止部材87の周方向位置を段階的に変化させるこ
とができ、圧縮比をより細分化して変化させることがで
きる。
【0061】図13〜図18は本発明の第3実施例を示
すものであり、図13はエンジンの要部正面図、図14
はエンジン軽負荷状態での図13の14−14線断面
図、図15は図14の15ー15線断面図、図16は図
15の16−16線断面図、図17はエンジン高負荷状
態での図15に対応した断面図、図18は図17の18
−18線断面図である。
【0062】先ず図13および図14において、コント
ロールロッド69の他端部に回動可能に連結される支軸
61の両端部は、クランクシャフト27に直交する平面
に沿う軸線を有して同軸に配置される一対の回転軸11
3,114の偏心軸部113a,114a間に設けられ
るものであり、両回転軸113,114は一方向クラッ
チ85,86を介してクランクケース22に回動可能に
支承される。
【0063】しかも一方の回転軸113の偏心軸部11
3aにおける周方向1箇所には、半径方向外方に突出す
る規制突部115が一体に設けられる。
【0064】前記両回転軸113,114の軸線と直交
する軸部材116がクランクケース22におけるケース
本体25を回動可能に貫通してクランクケース22内に
突入されており、該軸部材116の一端はクランクケー
ス22に設けられた支持部117で回動可能に支承され
る。
【0065】またクランクケース22から突出した軸部
材116の他端にはレバー118が固定されており、こ
のレバー118に、ダイヤフラム式のアクチュエータ9
7が連結される。
【0066】前記クランクケース22の側壁内面および
支持部117間で軸部材116には、該軸部材116を
囲繞するロッカ部材119が固定されており、このロッ
カ部材119には、前記規制突部115に係合可能とし
て位相をたとえば167度ずらせた一対の係合部119
a,119bが設けられる。またロッカ部材119およ
びクランクケース22間には、ロッカ部材119が備え
る両係合部119a,119bのうち119aを規制突
部115に係合させる方向にロッカ部材119を回動付
勢する戻しばね120が設けられる。
【0067】エンジンが軽負荷運転状態であってアクチ
ュエータ97における負圧室102の負圧が高い状態で
は、作動ロッド101が縮小作動している。この状態で
ロッカ部材119の回動位置は、図15および図16で
示すように、両係合部119a,119bのうち119
bを規制突部115に係合させる位置にある。
【0068】一方、エンジンが高負荷運転状態となって
負圧室102の負圧が低くなると、、ダイヤフラム99
は負圧室102の容積を増大させるように撓み、作動ロ
ッド101は伸張作動する。これによりロッカ部材11
9は、図17および図18で示すように、両係合部11
9a,119bのうち119aを規制突部115に係合
させる位置に回動することになる。
【0069】このようにロッカ部材119を回動するこ
とで、支軸61すなわちコントロールロッド69の他端
部が、クランクシャフト27の軸線に直交する平面内で
2つの位置間を変位することになり、それによりエンジ
ンの圧縮比およびストロークが変化することになる。
【0070】この第3実施例によっても、上記第1実施
例と同様の効果を奏することができる。
【0071】図19〜図24は本発明の第4実施例を示
すものであり、図19はエンジンの要部正面図、図20
は図19の20−20線断面図、図21はエンジン軽負
荷状態での図20の21−21線断面図、図22はエン
ジン軽負荷状態での図20の22−22線断面図、図2
3はエンジン高負荷状態での図21に対応した断面図、
図24はエンジン高負荷状態での図22に対応した断面
図である。
【0072】先ず図19および図20において、コント
ロールロッド69の他端部に回動可能に連結される支軸
61の両端部は、クランクシャフト27に直交する平面
に沿う軸線を有して同軸に配置される一対の回転軸11
3,114の偏心軸部113a,114a間に設けられ
るものであり、両回転軸113,114は一方向クラッ
チ85,86を介してクランクケース22に回動可能に
支承される。
【0073】しかも回転軸113はクランクケース22
に設けられた支持部121を貫通しており、この回転軸
113の一端には、周方向1箇所で半径方向外方に突出
する規制突部88を有する円盤状の係止部材87が固定
される。
【0074】また前記両回転軸113,114の軸線と
直交する軸部材116がクランクケース22におけるサ
イドカバー26を回動可能に貫通してクランクケース2
2内に突入されており、該軸部材116の一端はクラン
クケース22に設けられた支持部117′で回動可能に
支承される。
【0075】またクランクケース22から突出した軸部
材116の他端にはレバー118が固定されており、こ
のレバー118に、ダイヤフラム式のアクチュエータ9
7が連結される。
【0076】前記クランクケース22の側壁内面および
支持部117間で軸部材116には、ロッカ部材121
が固定されており、このロッカ部材121には、前記規
制突部88に係合可能として位相をたとえば167度ず
らせた一対の係合部121a,121bが設けられる。
またロッカ部材121およびクランクケース22間に
は、ロッカ部材121が備える両係合部121a,12
1bのうち121aを規制突部88に係合させる方向に
ロッカ部材121を回動付勢する戻しばね122が設け
られる。
【0077】エンジンが軽負荷運転状態であってアクチ
ュエータ97における負圧室102の負圧が高い状態で
は、作動ロッド101が縮小作動している。この状態で
ロッカ部材121の回動位置は、図21および図22で
示すように、両係合部121a,121bのうち121
bを規制突部88に係合させる位置にある。
【0078】一方、エンジンが高負荷運転状態となって
負圧室102の負圧が低くなると、、ダイヤフラム99
は負圧室102の容積を増大させるように撓み、作動ロ
ッド101は伸張作動する。これによりロッカ部材12
1は、図23および図24で示すように、両係合部12
1a,121bのうち121aを規制突部88に係合さ
せる位置に回動することになる。
【0079】このようにロッカ部材121を回動するこ
とで、支軸61すなわちコントロールロッド69の他端
部が、クランクシャフト27の軸線に直交する平面内で
2つの位置間を変位することになり、それによりエンジ
ンの圧縮比およびストロークが変化することになる。
【0080】この第4実施例によっても、上記第1実施
例と同様の効果を奏することができる。
【0081】図25〜図32は本発明の第5実施例を示
すものであり、図25はエンジンの正面図、図26は図
25の26−26線断面図、図27は図26の要部拡大
図、図28は図27の28−28線断面図、図29は軽
負荷状態での図25の29−29線に沿う一部切欠き平
面図、図30は高負荷状態での図29に対応した図、図
31は図26における回転軸の一端部付近を拡大して示
す断面図、図32は図31の32−32線断面図であ
る。
【0082】先ず図25〜図27において、ピストン3
8と、クランクシャフト27と、シリンダ軸線Cを通り
クランクシャフト27の軸線に直交する平面内で変位す
ることを可能としてエンジン本体21のクランクケース
22に支承される支軸131とが、リンク機構62を介
して連結される。
【0083】円筒状である支軸131は、クランクシャ
フト27と平行な軸線を有してエンジン本体21のクラ
ンクケース22に回動可能に支承される回転軸132の
偏心位置に一体に設けられる。この回転軸132の一端
部は、クランクケース22におけるサイドカバー26に
設けられた有底円筒状の軸受ハウジング133にボール
ベアリング134を介して回動可能に支承され、また回
転軸132の他端部はクランクケース22におけるケー
ス本体25にボールベアリング135を介して回動可能
に支承される。また前記ボールベアリング134の外方
で前記軸受ハウジング133および回転軸132間には
一方向クラッチ137が設けられる。
【0084】ところで、支軸131に他端部が連結され
たコントロールロッド69には、エンジンの運転サイク
ルに応じてコントロールロッド69を圧縮する方向の荷
重ならびにコントロールロッド69を引っ張る方向の荷
重が交互に作用するものであり、回転軸132の偏心位
置に支軸131が設けられているので、回転軸132に
も前記コントロールロッド69から一側に向けての回転
力ならびに他側に向けての回転力が交互に作用する。し
かるに回転軸132と、クランクケース22におけるサ
イドカバー26の軸受ハウジング133との間に一方向
クラッチ137が介装されていることにより、回転軸1
32は一方向にのみ回動可能である。
【0085】図28を併せて参照して、前記支軸131
から軸方向に離隔した位置で回転軸132には、環状凹
部132bを外周に形成するようにして小径軸部132
aが同軸に設けられており、軸方向に離隔した複数箇所
たとえば2箇所で前記小径軸部132aには、位相を相
互にずらせた係合部138,139が一体に突設され
る。
【0086】クランクケース22には、前記回転軸13
2の軸線と直交する軸線を有する軸部材142が回動可
能に支承される。すなわちクランクケース22のケース
本体25には、有底円筒状の軸支持部144と、円筒状
の軸支持部145とが、回転軸132の軸線と直交する
同一軸線上で相互に間隔をあけて対向するように一体に
設けられており、一端を軸支持部144側に配置した軸
部材142が両軸支持部144,145で回動可能に支
承され、軸部材142の他端部は軸支持部145から外
方に突出される。
【0087】軸部材142には、該軸部材142の軸線
に直交する平面内で作動可能な規制部材143が装着さ
れるものであり、この第5実施例では、前記両軸支持部
144,145間に配置される規制部材143が、たと
えばピン146で軸部材142に固定される。すなわち
規制部材143は軸部材142とともに回動するもので
あり、前記環状凹部132b内に突入して前記係合部1
38,139に択一的に当接、係合し得る規制突部14
3aが規制部材143に一体に設けられる。
【0088】ところで、規制部材143の規制突部14
3aを前記両係合部138,139の一方に当接させる
状態と、前記規制突部143aを前記両係合部138,
139の他方に当接させる状態との切換時に、回転軸1
32の偏心位置に設けられる支軸131に連結されるコ
ントロールロッド69への荷重の作用によって、回転軸
132は回動するのであるが、その回動によって両係合
部138,139の一方が規制部材143の規制突部1
43aに衝撃的に当接することは回避する必要がある。
そこで、択一的に選択された係合部138,139の規
制部材143への当接時の軸方向に沿う衝撃を緩和する
ためのスラスト緩衝手段148が、クランクケース22
における軸支持部145と規制部材143との間に介装
される。
【0089】このスラスト緩衝手段148は、軸部材1
42を貫通せしめる一対のワッシャ149,149間
に、リング状のラバー150が挟まれて成り、ラバー1
50は、耐油性および耐熱性を有する高硬度のものであ
り、しかもワッシャ149,149に焼き付けられる。
【0090】図29を併せて参照して、軸部材142に
は、クランクケース22のケース本体25に固定される
支持板151で支持されるダイヤフラム式のアクチュエ
ータ97が連結される。このアクチュエータ97が備え
る作動ロッド101は、軸部材142と平行な軸線まわ
りに回動可能として支持板151に支承される駆動アー
ム152に連結される。またクランクケース22から突
出した軸部材142の他端には被動アーム153が固定
されており、駆動アーム152および被動アーム153
が連結ロッド154を介して連結される。また被動アー
ム153および支持板151間には、被動アーム153
を図29の時計方向に回動付勢するばね155が設けら
れ、軸部材142はばね155のばね力で周方向一側に
回動付勢される。
【0091】ところで、エンジンが軽負荷運転状態であ
って負圧室102の負圧が高い状態では、図29で示す
ように、ダイヤフラム99は戻しばね100およびばね
155のばね力に抗して負圧室102の容積を減少させ
るように撓んでおり、作動ロッド101が収縮作動して
いる。この状態で軸部材142および規制部材143の
回動位置は、回転軸132の両係合部138,139の
うち138に規制部材143の規制突部143aを当
接、係合させる位置にある。
【0092】一方、エンジンが高負荷運転状態となって
負圧室102の負圧が低くなると、、図30で示すよう
に、ダイヤフラム99は戻しばね100およびばね15
5のばね力によって負圧室102の容積を増大させるよ
うに撓み、作動ロッド101は伸張作動する。これによ
り軸部材142および規制部材143は、回転軸132
の両係合部138,139のうち139に規制部材14
3の規制突部143aを当接、係合させる位置に回動す
ることになる。
【0093】このように規制部材143を軸部材142
の軸線まわりに回動することで、エンジンの運転中には
一方向への回動力が作用している回転軸132は、規制
部材143の規制突部143aに係合部138,139
のいずれかを係合させた位置で回動を規制されることに
なり、回転軸132がたとえば167度位相が異なる2
つの位置で回動を停止することにより、回転軸132の
軸線から偏心した位置にある支軸131すなわちコント
ロールロッド69の他端部が、クランクシャフト27の
軸線に直交する平面内で2つの位置間を変位することに
なり、それによりエンジンの圧縮比が変化することにな
る。
【0094】図31および図32において、圧縮比の切
換時に回転軸132の回動によって両係合部138,1
39が択一的に規制部材143の規制突部143aに衝
撃的に当接することを回避するために、コントロールロ
ッド69から回転軸132に作用するラジアル方向の荷
重を緩和するラジアル緩衝手段156が、回転軸132
の一端部と、エンジン本体21におけるクランクケース
22の軸受ハウジング133との間に設けられる。
【0095】ラジアル緩衝手段156は、前記小径軸部
132aにボールベアリング134側で隣接するように
して回転軸132に一体に設けられる偏心カム157
と、回転軸132の軸線まわりに回転することを阻止さ
れるようにして前記軸受ハウジング133に係合されて
前記偏心カム157を囲繞するばねホルダ158と、前
記偏心カム157に摩擦接触するようにして前記ばねホ
ルダ158に保持される圧縮ばね159とを備える。
【0096】回転軸132には、前記偏心カム157を
囲繞する円筒部160が同軸に設けられており、円筒状
に形成されるばねホルダ158は該円筒部160に摺動
可能に嵌合される。またばねホルダ158には、ボール
ベアリング134および軸受ハウジング133に対向す
るリング板状の支持板部161が一体に連設されてお
り、この支持板部161の外周端には、前記円筒部16
0の先端部を挿入する環状溝をばねホルダ158との間
に形成するようにして環状突部162が一体に突設され
るとともに、周方向1箇所で半径方向外方に突出する係
合板部163が一体に突設される。
【0097】前記係合板部163は、軸受ハウジング1
33の先端面に突設された一対の係止板部164,16
4間に挟まれるものであり、それによりばねホルダ15
8が回転軸132の軸線まわりに回転することが阻止さ
れる。しかも前記支持板部161には、ボールベアリン
グ134のアウターレース134aに当接支持される環
状当接部165が一体に突設される。
【0098】前記圧縮ばね159は周方向1箇所に割り
溝166を有してほぼ無端状に形成されるものであり、
回転軸132の一直径線上でばねホルダ158に設けら
れた一対の係合孔167,167に係合するようにして
半径方向外方に向けて台形状に隆起した係合部159
a,159bと、偏心カム157に弾発的に摺接するこ
とを可能として半径方向内方に撓んだ一対の可撓当接部
159c,159dとが圧縮ばね159に形成され、両
可撓当接部159c,159dは、係合部159a,1
59bを結ぶ直線に対して直交する直線上の2箇所に配
置される。
【0099】このようなラジアル緩衝手段156によれ
ば、回転軸132の回動時に偏心カム157が可撓当接
部159c,159dの一方を撓ませつつ回動すること
になり、圧縮比の切換時にコントロールロッド69から
回転軸132に作用するラジアル方向の荷重を緩和する
ことができる。しかも低圧縮比から高圧縮比への切換時
にはエンジンの爆発を利用するものであり、より大きな
衝撃が回転軸132に作用する可能性があるので、前記
両可撓当接部159c,159dのうち低圧縮比から高
圧縮比への切換時に偏心カム157に接触する可撓当接
部159cの初期変形量を可撓当接部159dの初期変
形量よりも大きく設定しておく。そうすると、低圧縮比
から高圧縮比への切換時において回転軸132に作用す
る衝撃をより有効に緩和することができ、また高圧縮比
から低圧縮比への切換時において回転軸132に不必要
な回動抵抗トルクが作用することを回避することができ
る。
【0100】次にこの第5実施例の作用について説明す
ると、コントロールロッド69が連結される支軸131
を偏心位置に有する回転軸132の回動方向は、エンジ
ン本体21におけるクランクケース2のサイドカバー2
6および回転軸132間に設けられる一方向クラッチ1
37によって一方向に規制されており、エンジンの爆発
および慣性によってコントロールロッド69に引張り荷
重および圧縮荷重が作用するので、圧縮比の切換時に回
転軸132および支軸131は一方向クラッチ137で
規制される方向に回動することになる。
【0101】また位相を相互にずらせて回転軸132の
軸方向間隔をあけた2箇所に設けられた係合部138,
139に、回転軸132と直交する軸線を有してエンジ
ン本体21のクランクケース22に回動可能に支承され
る軸部材142に固定される規制部材143の規制突部
143aを択一的に当接、係合することができ、しかも
軸部材142がアクチュエータ97により回動駆動され
るので、コントロールロッド69の他端部を低圧縮比お
よび高圧縮比にそれぞれ対応する位置間で変位駆動する
ことが可能となる。
【0102】しかもダイヤフラム式のアクチュエータ9
7は気化器34内の吸気路の負圧により作動するもので
あり、エンジンの肥大化および構成の複雑化を回避しつ
つエンジンの動力損失が生じることを極力抑えて、コン
トロールロッド69を変位駆動することが可能となる。
【0103】また係合部138,139の1つと規制部
材143の規制突部143aが接触する際に、回転軸1
32の軸線と直交する方向に沿う方向で規制部材143
に作用する衝撃が作用するのであるが、規制部材143
および前記ケース本体25の軸支持部93間にスラスト
緩衝手段148が介装される簡単な構成で、前記衝撃を
緩和することができる。これにより規制部材143を駆
動するアクチュエータ97への前記衝撃の作用を回避す
ることができるとともに、回転軸132および規制部材
143等の各部材の強度増大化を図ることに肥大化を回
避しつつ耐久信頼性を向上することができ、しかも係合
部138,139の1つと規制部材143が接触する際
に生じる音も小さく抑えることができる。
【0104】さらにエンジン本体21のクランクケース
22におけるサイドカバー26および回転軸132間に
は、コントロールロッド69から回転軸132に作用す
るラジアル方向の荷重を緩和するラジアル緩衝手段15
6が設けられている。
【0105】したがって圧縮比の切換時には回転軸13
2に大きな荷重が作用しても、回転軸132に作用する
ラジアル方向の荷重はラジアル緩衝手段156で緩和さ
れることになり、回転軸132および規制部材143を
含む各部材の強度増大化を図ることによる肥大化を回避
しつつ耐久信頼性を向上することができ、しかも回転軸
132の回動位置規制時に生じる音も小さく抑えること
ができる。
【0106】図33および図34は本発明の第6実施例
を示すものであり、図33は第5実施例の図27に対応
した断面図、図34は図33の34−34線断面図であ
る。
【0107】回転軸132が備える小径軸部132aに
は、軸方向に離隔した3箇所で位相を相互にずらせた係
合部138,139,140が一体に突設される。
【0108】またクランクケース22のケース本体25
には、回転軸132の軸線と直交する軸線を有する軸部
材142が回動可能に装着されており、この軸部材14
2にピン146で固定された規制部材143には、環状
凹部132b内に突入して前記係合部138,139,
140に択一的に当接、係合し得る規制突部143aが
一体に設けられる。
【0109】この第6実施例によれば、軸部材142を
回動駆動することにより、圧縮比をより細分化して変化
させることができ、エンジンの軽負荷、中負荷および高
負荷に対応するように圧縮比を変化させることが可能と
なる。
【0110】図35および図36は本発明の第7実施例
を示すものであり、図35は第5実施例の図27に対応
した断面図、図36は図35の36−36線断面図であ
る。
【0111】回転軸132が備える小径軸部132aに
は、軸方向に離隔した4箇所で位相を相互にずらせた係
合部138,139,140,141が一体に突設され
る。
【0112】またクランクケース22のケース本体25
で回動自在に支承された軸部材142には、前記ケース
本体25が一体に備える軸支持部144,145に対向
する支持板170a,170bを備えるガイド部材17
0が装着されており、このガイド部材170には、前記
小径軸部132aの両側で回転軸132を回転自在に貫
通させる支持板170c,170dが一体に設けられ
る。すなわちガイド部材170は、軸部材142の軸線
まわりの回動および軸線方向の移動を阻止された状態で
軸部材142に装着される。
【0113】前記ガイド部材170の両支持板170
a,170b間で軸部材142には、たとえばピン17
1によってピニオン172が固設される。また前記回転
軸132の係合部138,139,140,141に択
一的に係合し得る規制突部173aを一体に有する規制
部材173が、回転軸132の軸線に沿う方向への移動
を可能として前記ガイド部材170に支承されており、
この規制部材170には、前記ピニオン172に噛合す
るラック174が設けられる。
【0114】この第7実施例によれば、軸部材142を
回動駆動することにより規制部材173を回転軸132
の軸線に沿う方向に無段階に作動せしめることが可能で
あり、より多くの係合部138〜141に規制突部17
3aを択一的に係合させることによって、圧縮比をより
細分化して変化させることができる。
【0115】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0116】
【発明の効果】以上のように請求項1および3記載の発
明によれば、エンジンの肥大化および構成の複雑化を回
避しつつエンジンの動力損失が生じることを極力抑え
て、コントロールロッドを変位駆動することが可能とな
る。
【0117】請求項2記載の発明によれば、各段部に規
制突部を係合させることによって、圧縮比をより細分化
して変化させることができる。
【0118】また請求項4記載の発明によれば、規制部
材を回転軸の軸線に沿う方向に無段階に作動せしめるこ
とが可能であり、より多くの係合部に規制突部を択一的
に係合させることにより、圧縮比をより細分化して変化
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のエンジンの正面図である。
【図2】エンジンの縦断面図であって図3の2−2線断
面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】軽負荷状態での図1の5−5線拡大断面図であ
る。
【図6】高負荷状態での図5に対応した断面図である。
【図7】リンク機構の配置を簡単に示す図である。
【図8】リンク機構の作動状態を順次示す図である。
【図9】支軸の位相、排気量および圧縮比の関係を示す
図である。
【図10】図示平均有効圧力および図示燃料消費率の関
係を示す図である。
【図11】第2実施例の係止部材の正面図である。
【図12】図11の12矢視図である。
【図13】第3実施例のエンジンの要部正面図である。
【図14】エンジン軽負荷状態での図13の14−14
線断面図である。
【図15】図14の15ー15線断面図である。
【図16】図15の16−16線断面図である。
【図17】エンジン高負荷状態での図15に対応した断
面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】第4実施例のエンジンの要部正面図である。
【図20】図19の20−20線断面図である。
【図21】エンジン軽負荷状態での図20の21−21
線断面図である。
【図22】エンジン軽負荷状態での図20の22−22
線断面図である。
【図23】エンジン高負荷状態での図21に対応した断
面図である。
【図24】エンジン高負荷状態での図22に対応した断
面図である。
【図25】第5実施例のエンジンの正面図である。
【図26】図25の26−26線断面図である。
【図27】図26の要部拡大図である。
【図28】図27の28−28線断面図である。
【図29】軽負荷状態での図25の29−29線に沿う
一部切欠き平面図である。
【図30】高負荷状態での図29に対応した図である。
【図31】図26における回転軸の一端部付近を拡大し
て示す断面図である。
【図32】図31の32−32線断面図である。
【図33】第6実施例を示すものであって第5実施例の
図27に対応した断面図である。
【図34】図33の34−34線断面図である。
【図35】第7実施例を示すものであって第5実施例の
図27に対応した断面図である。
【図36】図35の36−36線断面図である。
【符号の説明】
21・・・エンジン本体 27・・・クランクシャフト 34・・・気化器 38・・・ピストン 46・・・吸気路 61・・・支軸 63・・・ピストンピン 64・・・コンロッド 65・・・クランクピン 68・・・サブロッド 69・・・コントロールロッド 73・・・クランクキャップ 81,82、113,114・・・回転軸 85,86・・・一方向クラッチ 88,115,143a,173a・・・規制突部 92,116,142・・・軸部材 93,119,121・・・ロッカ部材 93a,93b,119a,119b,121a,12
1b,138,139,140,141・・・係合部 97・・・アクチュエータ 98・・・ケーシング 99・・・ダイヤフラム 102・・・負圧室 103・・・大気圧室 112a,112b・・・段部 143,173・・・規制部材 172・・・ピニオン 174・・・ラック
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月14日(2003.3.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図1〜図10は本発明の第1実施例を示す
ものであり、図1はエンジンの正面図、図2はエンジン
の縦断面図であって図3の2−2線断面図、図3は図2
の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5
は軽負荷状態での図1の5−5線拡大断面図、図6は高
負荷状態での図5に対応した断面図、図7はリンク機構
の配置を簡単に示す図、図8は支軸の位相、排気量およ
び圧縮比の関係を示す図、図9はリンク機構の作動状態
を順次示す図、図10は図示平均有効圧力および図示燃
料消費率の関係を示す図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】ケーシング98は、ブラケット96に取付
けられる椀状の第1ケース半体104と、該ケース半体
104にかしめ結合される椀状の第2ケース半体105
とから成り、ダイヤフラム99の周縁は両ケース半体
104,105の開口端部間に挟持される。また負圧室
102はダイヤフラム99および第2ケース半体105
間に形成され、この負圧室102にばね100が収容さ
れる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】上記式(2)においてdX/dt =0とした方
程式は、θに関して0<θ<2πの範囲で2つの解を持
つものである。これらの解を4サイクルエンジンの動作
に照応させて、ピストンピン63を上死点とするクラン
ク角をθpivtdcとし、ピストンピン63を下死点とする
クランク角をθpivbdcとしたときに、各クランク角θpi
vtdc,θpivbdcにおけるピストンピン63の位置は、上
記式(1)にθpivtdc,θpivbdcを与えることにより得
られる。この際、上死点のピストンピン63のx軸方向
の位置をXpivtdc とし、下死点のピストンピン63のx
軸方向の位置をXpivbdc としたときには、ピストンピン
63のストロークSpivは(Xpivtdc −Xpivbdc )で得ら
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】先ず図13および図14において、コント
ロールロッド69の他端部に回動可能に連結される支軸
61の両端部は、クランクシャフト27と平行な軸線を
有して同軸に配置される一対の回転軸113,114の
偏心軸部113a,114a間に設けられるものであ
り、両回転軸113,114は一方向クラッチ85,8
6を介してクランクケース22に回動可能に支承され
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】先ず図19および図20において、コント
ロールロッド69の他端部に回動可能に連結される支軸
61の両端部は、クランクシャフト27と平行な軸線を
有して同軸に配置される一対の回転軸113,114の
偏心軸部113a,114a間に設けられるものであ
り、両回転軸113,114は一方向クラッチ85,8
6を介してクランクケース22に回動可能に支承され
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】前記クランクケース22の側壁内面および
支持部117間で軸部材116には、ロッカ部材12
1が固定されており、このロッカ部材121には、前記
規制突部88に係合可能として位相をたとえば167度
ずらせた一対の係合部121a,121bが設けられ
る。またロッカ部材121およびクランクケース22間
には、ロッカ部材121が備える両係合部121a,1
21bのうち121aを規制突部88に係合させる方向
にロッカ部材121を回動付勢する戻しばね122が設
けられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】図29を併せて参照して、軸部材142に
は、クランクケース22のケース本体25に固定される
支持板151で支持されるダイヤフラム式のアクチュエ
ータ97が連結される。このアクチュエータ97が備え
る作動ロッド101は、軸部材142と平行な軸線まわ
りに回動可能として支持板151に支承される駆動アー
ム152に連結される。またクランクケース22から突
出した軸部材142の他端には被動アーム153が固定
されており、駆動アーム152および被動アーム153
が連結ロッド154を介して連結される。また被動アー
ム153および支持板151間には、被動アーム153
を図29の時計方向に回動付勢するばね155が設け
られ、軸部材142はばね155のばね力で周方向一側
に回動付勢される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】また係合部138,139の1つと規制部
材143の規制突部143aが接触する際に、回転軸1
32の軸線と直交する方向に沿う方向で規制部材143
に作用する衝撃が作用するのであるが、規制部材143
および前記ケース本体25の軸支持部145間にスラス
ト緩衝手段148が介装される簡単な構成で、前記衝撃
を緩和することができる。これにより規制部材143を
駆動するアクチュエータ97への前記衝撃の作用を回避
することができるとともに、回転軸132および規制部
材143等の各部材の強度増大化を図ることによる肥大
化を回避しつつ耐久信頼性を向上することができ、しか
も係合部138,139の1つと規制部材143が接触
する際に生じる音も小さく抑えることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0113
【補正方法】変更
【補正内容】
【0113】前記ガイド部材170の両支持板170
a,170b間で軸部材142には、たとえばピン17
1によってピニオン172が固設される。また前記回転
軸132の係合部138,139,140,141に択
一的に係合し得る規制突部173aを一体に有する規制
部材173が、回転軸132の軸線に沿う方向への移動
を可能として前記ガイド部材170に支承されており、
この規制部材17には、前記ピニオン172に噛合す
るラック174が設けられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】支軸の位相、排気量および圧縮比の関係を示す
図である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】リンク機構の作動状態を順次示す図である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図35
【補正方法】変更
【補正内容】
【図35】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 明久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 倉田 眞秀 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G092 AA01 AA05 AA12 DD06 DF01 DG01 DG06 EA25 FA25 FA50 GA03 HA05Z HA11Z HA14X 3J033 AA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部がピストンピン(63)を介して
    ピストン(38)に連結されるコンロッド(64)の他
    端部が、クランクシャフト(27)のクランクピン(6
    5)半周に摺接するサブロッド(68)の一端部に回動
    可能に連結され、前記クランクピン(65)の残余の半
    周に摺接するクランクキャップ(73)が前記サブロッ
    ド(68)に締結され、前記サブロッド(68)の他端
    部にコントロールロッド(69)の一端部が回動可能に
    連結される圧縮比可変エンジンにおいて、一方向クラッ
    チ(85,86)を介してエンジン本体(21)に回動
    可能に軸支される回転軸(81,82;113,11
    4)の偏心位置に設けられる支軸(61)に前記コント
    ロールロッド(69)の他端部が回動可能に連結され、
    エンジン本体(21)に取付けられた気化器(34)内
    の吸気路(46)に通じる負圧室(102)ならびに大
    気に開放した大気圧室(103)に両面を臨ませるダイ
    ヤフラム(99)の周縁部がケーシング(98)に挟持
    されて成るダイヤフラム式のアクチュエータ(97)が
    エンジン本体(21)に支持され、前記回転軸(81,
    82;113,114)にその周方向1箇所で半径方向
    外方に突出する規制突部(88,115)が設けられ、
    前記回転軸(81,82;113,114)と直交する
    軸線を有してエンジン本体(21)に設けられる軸部材
    (92,116)に、前記規制突部(88,115)に
    係合可能として位相をずらせた一対の係合部(93a,
    93b;119a,119b;121a,121b)を
    有するとともに両係合部(93a,93b;119a,
    119b;121a,121b)の一方を前記規制突部
    (88,115)に係合させる方向にばね付勢されたロ
    ッカ部材(93,119,121)が,前記軸部材(9
    2,116)の軸線まわりに揺動することを可能として
    装着され、前記アクチュエータ(97)が、前記負圧室
    (102)の負圧増大に応じて前記ロッカ部材(93,
    119,121)を前記ばね付勢方向とは逆方向に回動
    駆動するようにしてロッカ部材(93,119,12
    1)に連結されることを特徴とする圧縮比可変エンジ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記ロッカ部材(93)の両係合部(9
    3a,93b)に、前記回転軸(81,82)の周方向
    に並ぶ複数の段部(112a,112b)が、回転軸
    (81,82)の回転に応じて各段部(112a,11
    2b)を前記規制突部(88)に順次係合させるように
    して形成されることを特徴とする請求項1記載の圧縮比
    可変エンジン。
  3. 【請求項3】 一端部がピストンピン(63)を介して
    ピストン(38)に連結されるコンロッド(64)の他
    端部が、クランクシャフト(27)のクランクピン(6
    5)半周に摺接するサブロッド(68)の一端部に回動
    可能に連結され、前記クランクピン(65)の残余の半
    周に摺接するクランクキャップ(73)が前記サブロッ
    ド(68)に締結され、前記サブロッド(68)の他端
    部にコントロールロッド(69)の一端部が回動可能に
    連結される圧縮比可変エンジンにおいて、一方向クラッ
    チ(137)を介してエンジン本体(21)に回動可能
    に軸支される回転軸(132)の偏心位置に設けられる
    支軸(131)に前記コントロールロッド(69)の他
    端部が回動可能に連結され、エンジン本体(21)に取
    付けられた気化器(34)内の吸気路(46)に通じる
    負圧室(102)ならびに大気に開放した大気圧室(1
    03)に両面を臨ませるダイヤフラム(99)の周縁部
    がケーシング(98)に挟持されて成るダイヤフラム式
    のアクチュエータ(97)がエンジン本体(21)に支
    持され、前記回転軸(132)にその軸方向複数箇所で
    相互に位相をずらせた係合部(138,139;138
    〜140;138〜141)が設けられ、前記回転軸
    (132)と直交する軸線を有してエンジン本体(2
    1)に支承される軸部材(142)に、複数の前記係合
    部(138,139;138〜140;138〜14
    1)に択一的に係合可能とした規制突部(143a,1
    73a)を有する規制部材(143,173)が、前記
    規制突部(143a,173)を前記軸部材(142)
    の軸線に直交する平面内で作動せしめることを可能とし
    て装着され、前記アクチュエータ(97)が、前記規制
    部材(143,173)を前記平面内で駆動するように
    して該規制部材(143,173)に連結されることを
    特徴とする圧縮比可変エンジン。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータ(97)で回動駆動
    される前記軸部材(142)が軸線まわりの回動を可能
    として前記エンジン本体(21)に支承され、前記回転
    軸(132)の軸線に沿う方向への移動を可能とした前
    記規制部材(173)に、前記軸部材(142)に固設
    されるピニオン(172)に噛合するラック(174)
    が設けられることを特徴とする請求項3記載の圧縮比可
    変エンジン。
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