JP2003342277A - フロピリジン抗細菌剤 - Google Patents

フロピリジン抗細菌剤

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JP2003342277A
JP2003342277A JP2003191576A JP2003191576A JP2003342277A JP 2003342277 A JP2003342277 A JP 2003342277A JP 2003191576 A JP2003191576 A JP 2003191576A JP 2003191576 A JP2003191576 A JP 2003191576A JP 2003342277 A JP2003342277 A JP 2003342277A
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裕 杉江
Akemi Sugiura
朱美 杉浦
Nobuji Yoshikawa
展司 吉川
John Wing Wong
ウィン ウォング ジョン
Susan Jane Truesdell
ジェ−ン. トゥルースデル スーザン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロピリジン化合物及び前記化合物を含む医
薬組成物を提供する。 【解決手段】 式: 【化1】 で表される化合物(例えば、2R*,3R*−2,3−ジ
ヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−
ヒドロキシ−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−
b]ピリジン−3−カルボアルデヒド)又は薬剤学的に
許容することのできるその塩。前記化合物及び前記化合
物を含有する医薬組成物は、細菌による感染疾患の治療
に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロピリジン抗細
菌剤に関する。本発明は、特に、真菌クラドボトリウム
・バリウム(Cladobotryum variu
m;FERM BP−5732)の発酵によって生成さ
れるフロピリジン抗細菌剤、及び微生物カロネクトリア
・デコラ(Calonectria decora;F
ERM BP−6124)、クンニンハメラ・エチヌラ
タ・バー・エレガンス(Cunninghamella
echinulata var. elegans;
FERM BP−6126)、又は未同定細菌(FER
M BP−6125)によるそれらのバイオトランスフ
ォーメーション生成物に関する。また、本発明は、それ
らを含有し、種々の細菌〔例えば、スタフィロコッカス
種(Staphylococcus sp.)、ストレ
プトコッカス種(Streptococcuss
p.)、及びエンテロコッカス種(Enterococ
cus sp.)の多剤耐性株〕の感染によって発生す
る疾患、障害、及び悪化状態の治療に有用な医薬組成物
にも関する。
【0002】
【従来の技術】ペニシリンが発見(A.Flemin
g,1929)され、そして開発(H.W.Flore
yら,1941)されて以来、人類は、多種の感染症に
対する健康管理において大きな利益を享受している。し
かしながら、最近、多くの標準的薬剤(例えば、β−ラ
クタム類、マクロライド類、及びキノロン類)の有用性
を制限する多剤耐性感染の発生率が増加するという警報
が発せられている。例えば、メチシリン耐性黄色ブドウ
球菌(Staphylococcus aureus)
(MRSA)及びバンコマイシン耐性エンテロコッカス
種は、現在、実質的に全ての他の抗生物質群に対して共
耐性である。また、多剤耐性肺炎連鎖球菌(Strep
tococcus pneumoniae)も、小児及
び成人の両方における上気道感染及び低気道感染におけ
る頻度のために、最も重要な病原性細菌の1つである。
肺炎連鎖球菌は、現在利用可能な全ての療法に対して急
速に耐性を持ちつつある。一般に処方されている抗感染
剤(例えば、β−ラクタム及び現在のマクロライド)
は、もはや確実に有効とは限らない。
【0003】これらの多剤耐性細菌は、病院に限らず、
世界中の種々の人間社会において発生する。多くの場
合、多剤耐性感染は、潜在的な致死的状態をもたらした
り、入院が必要になることがある。前記多剤耐性細菌の
出現は、薬剤発見計画を促進した。例えば、MRSAに
対する有効な抗細菌活性を有する新規抗生物質として、
ジペプチド類が「R.M.Williamsら,J.A
ntibiotics,51(2),189−201,
1998」に記載されている。種々の細菌〔例えば、多
剤耐性細菌(例えば、スタフィロコッカス種、ストレプ
トコッカス種、及びエンテロコッカス種)〕に対して良
好な活性を有する化合物を提供することは、重度の医学
的需要によって要求されるだけでなく、治療の失敗、実
験室試験、及び入院を最小化することによって達成する
ことができる全体的健康管理経費の抑制によっても要求
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、種々
の細菌(例えば、多剤耐性細菌)に対して良好な抗細菌
活性を有するフロピリジン化合物を提供すること、及び
前記化合物を含む医薬組成物を提供することである。種
々のフロピリジン化合物が知られている。例えば、ドイ
ツ国特許公報DE4218978A1には、液晶材料と
してのフロピリジン化合物が開示されている。また、国
際特許公報WO97/11076には、殺真菌剤として
のフロピリジン化合物が開示されている。本発明の別の
課題は、前記フロピリジン化合物の製造方法を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I):
【化6】 [式中、X1及びX2は、炭素原子又は窒素原子であり;
1及びR2は、それぞれ独立して場合によりヒドロキシ
基で置換されていることのあるフェニル基であるが、但
し、X1及びX2が同時に炭素原子又は窒素原子であるこ
とはなく、X1が窒素原子である場合にはR1が存在せ
ず、そしてX2が窒素原子である場合にはR2が存在しな
いものとし;R3は、メチル基又はヒドロキシメチル基
であり;R4は、ホルミル基、ヒドロキシメチル基、又
はヒドロキシC3-6アルケニル基であり;そしてR5は、
ヒドロキシ基、C3-6アルケニル基、又はヒドロキシC
3-6アルケニル基であるか;あるいはR4及びR5は、そ
れらが結合するフロピリジン環中の炭素原子と一緒にな
って、式:
【化7】 で表される基、又は式:
【化8】 で表される(前記フロピリジン環と縮合する)環を形成
することができるが;但し、R3がメチル基であって、
そしてR5が2−ブテン−2−イル基である場合には、
2は窒素原子以外の基であるものとする]で表される
化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩を
提供する。
【0006】また、本発明は、(1)分子式がC1919
NO2であり; (2)メタノール中でのスペクトルの紫外光域の吸収極
大が、206.0nm及び247.0nmにあり; (3)メタノール中で濃度6%の場合の旋光度([α]
D 24)が+13.3゜であり; (4)KBr中でペレット化した場合の赤外域の特性吸
収が、3378、2963、1647、1614、14
50、1427、1228、1042、823、77
4、及び694cm-1の波長で生じ; (5)1H NMRスペクトル(270MHz)の主要
なピークが、δ7.52(m,2H),7.47(s,
1H),7.31(m,2H),7.24(m,1
H),5.36(brs,1H),3.13(brs,
1H),2.78(q,J=7.3Hz,1H),1.
67(s,3H),1.58(s,3H),1.18
(d,J=7.3Hz,3H)であり;そして (6)13C NMRスペクトル(270MHz)の主要
なピークが、δ165.03(s),162.55
(s),151.38(s),135.38(d),1
30.23(s),129.71(d×2),128.
79(d×2),128.15(d),127.81
(d),114.34(s),111.06(s),1
04.28(s),58.32(d),50.30
(d),26.97(q),20.93(q),15.
28(q)である;特性を有する化合物、又は薬剤学的
に許容することのできるその塩に関する。
【0007】本発明のフロピリジン化合物は、細菌(例
えば、スタフィロコッカス種、ストレプトコッカス種、
及びエンテロコッカス種の多剤耐性株)に対する抗生物
質活性を示す。従って、本発明は、細菌によって生じる
感染疾患の治療に有効な量の式(I)で表される化合物
又は薬剤学的に許容することのできるその塩、及び薬剤
学的に許容することのできる担体を含む、前記疾患治療
用の医薬組成物も提供する。また、本発明は、治療有効
量の式(I)で表される化合物を哺乳動物に投与するこ
とを含む、前記哺乳動物における細菌によって発生する
感染疾患を治療する方法に用いることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本明細書において「多剤耐性」
は、微生物が抗生物質(例えば、マクロライド類及びβ
−ラクタム類)に対して耐性を有することを意味する。
前記抗生物質としては、ペニシリン、エリスロマイシ
ン、メチシリン及びバンコマイシンを挙げることができ
る。本発明には、式(I)で表される化合物の可能な全
ての立体異性体及び互変異性体を含む。
【0009】より具体的な本発明の化合物は、X1が炭
素原子であり、X2が窒素原子であり、R1がフェニル基
であり、R2が存在せず、R3がメチル基であり、R4
びR5が一緒になって、フロピリジン環に縮合する式:
【化9】 で表される環を形成するか;X1が炭素原子であり、X2
が窒素原子であり、R1がフェニル基であり、R2が存在
せず、R3及びR4がヒドロキシメチル基であり、そして
5が2−ブテン−2−イル基であるか;X1が炭素原子
であり、X2が窒素原子であり、R1がフェニル基であ
り、R2が存在せず、R3がメチル基であり、R4がホル
ミル基であり、そしてR5が4−ヒドロキシ−2−ブテ
ン−2−イル基であるか;X1が炭素原子であり、X2
窒素原子であり、R1がフェニル基であり、R2が存在せ
ず、R3がメチル基であり、R4がヒドロキシメチル基で
あり、そしてR5が4−ヒドロキシ−2−ブテン−2−
イル基であるか;X1が窒素原子であり、X2が炭素原子
であり、R1が存在せず、R2がフェニル基であり、R3
がメチル基であり、R4がヒドロキシメチル基であり、
そしてR5が2−ブテン−2−イル基であるか;X1が窒
素原子であり、X2が炭素原子であり、R1が存在せず、
2がフェニル基であり、R3がメチル基であり、R4
びR5がそれらが結合する炭素原子と一緒になって、フ
ロピリジン環に縮合する式:
【化10】 で表される環を形成するか;又はX1が窒素原子であ
り、X2が炭素原子であり、R1が存在せず、R2がフェ
ニル基であり、R3がメチル基であり、R4が3−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−ブテン−1−イル基であり、そ
してR5がヒドロキシ基である、式(I)で表される化
合物である。
【0010】本発明の具体的な化合物は、2R*,3R*
−2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−
イル]−4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−3−
メチル−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジン又は
その塩;2R*,4aR*,9aS*−4a,9a−ジヒ
ドロ−5−ヒドロキシ−8−フェニル−2,3,4a−
トリメチル−2H−ピラノ[2,3−b]フロ[3,2
−c]ピリジン又はその塩;1R*,4bS*−1,3,
4a,4b−テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−4b−メ
チル−8−フェニル−4−(E)−エチリデンピラノ
[4,3−b]フロ[2,3−b]ピリジン又はその
塩;2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2
−イル]−3,3−ジ−(ヒドロキシメチル)−4−ヒ
ドロキシ−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン又
はその塩;2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−2,4−
ジヒドロキシ−3−[(E)−3−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−ブテニル]−7−フェニルフロ[3,2−
c]ピリジン又はその塩;2R*,3R*−2,3−ジヒ
ドロ−4−ヒドロキシ−2−[(E)−4−ヒドロキシ
−2−ブテン−2−イル]−3−メチル−5−フェニル
フロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボアルデヒド又
はその塩;2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−4−ヒド
ロキシ−2−[(E)−4−ヒドロキシ−2−ブテン−
2−イル]−3−ヒドロキシメチル−3−メチル−5−
フェニルフロ[2,3−b]ピリジン又はその塩から選
択した化合物である。
【0011】前記医薬組成物中に含ませるのに最も好ま
しい具体的な化合物は、2R*,3R*−2,3−ジヒド
ロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒド
ロキシ−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]
ピリジン−3−カルボアルデヒドである。この化合物
(以下、化合物1と称する)は、以下の構造:
【化11】 を有すると考えられる。
【0012】本発明に用いる微生物としては、ニューヨ
ークボタニカルガーデン(NewYork Botan
ical Garden;The Bronx,New
York,ニューヨーク州,10458,米国)から購
入したクラドボトリウム・バリウム(Cladobot
ryum varium)の菌株を挙げることができ
る。前記微生物は、ブダペスト条約に基づいて、199
6年10月29日に、受託番号FERM BP−573
2として、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究
所(あて名:郵便番号305日本国茨城県つくば市東1
丁目1−3)に寄託した。クラドボトリウム・バリウム
の分類学的特徴は、「Gams K.W.and Ho
ozemans,A.C.M.,Persoonia
6,96−110,1970」に記載されている。
【0013】本発明で用いる別の微生物は、カロネクト
リア・デコラ(Calonectria decor
a;FERM BP−6124)、クンニンハメラ・エ
チヌラタ・バー・エレガンス(Cunninghame
lla echinulatavar. elegan
s;FERM BP−6126)、及びアメリカンタイ
プカルチャーコレクション(10801 Univer
sity Blvd.Manassas,バージニア
州,20110−2209,米国)から購入した未同定
細菌(FERM BP−6125)である。これらは、
ブダペスト条約に基づいて、1997年9月26日に、
前記の受託番号で通商産業省工業技術院生命工学工業技
術研究所(あて名:郵便番号305日本国茨城県つくば
市東1丁目1−3)に寄託した。
【0014】本発明により、FERM BP−573
2、又はそれらの突然変異若しくは組換え形態を好気的
発酵すると、X1が炭素原子であり、X2が窒素原子であ
り、R1がフェニル基であり、R2が存在せず、R3がメ
チル基であり、R4がホルミル基であり、そしてR5が2
−ブテン−2−イル基であるか;X1が炭素原子であ
り、X2が窒素原子であり、R1がフェニル基であり、R
2が存在せず、R3がメチル基であり、R4がヒドロキシ
メチル基であり、そしてR5が2−ブテン−2−イル基
であるか;X1が炭素原子であり、X2が窒素原子であ
り、R1がフェニル基であり、R2が存在せず、R3がメ
チル基であり、R4及びR5が一緒になって、フロピリジ
ン環に縮合する式:
【化12】 で表される環を形成するか;X1が炭素原子であり、X2
が窒素原子であり、R1がフェニル基であり、R2が存在
せず、R3及びR4がヒドロキシメチル基であり、そして
5が2−ブテン−2−イル基であるか;X1が窒素原子
であり、X2が炭素原子であり、R1が存在せず、R2
フェニル基であり、R3がメチル基であり、R4がヒドロ
キシメチル基であり、そしてR5が2−ブテン−2−イ
ル基であるか;X1が窒素原子であり、X2が炭素原子で
あり、R1が存在せず、R2がフェニル基であり、R3
メチル基であり、R4及びR5がそれらが結合する炭素原
子と一緒になって、フロピリジン環に縮合する式:
【化13】 で表される環を形成するか;又はX1が窒素原子であ
り、X2が炭素原子であり、R1が存在せず、R2がフェ
ニル基であり、R3がメチル基であり、R4が3−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−ブテン−1−イル基であり、そ
してR5がヒドロキシ基である、式(I)で表されるフ
ロピリジン化合物を産生することができる。
【0015】また、FERM BP−5732菌株の好
気的発酵により、 (1)分子式がC1919NO2であり; (2)メタノール中でのスペクトルの紫外光域の吸収極
大が、206.0nm及び247.0nmにあり; (3)メタノール中で濃度6%の場合の旋光度([α]
D 24)が+13.3゜であり; (4)KBr中でペレット化した場合の赤外域の特性吸
収が、3378、2963、1647、1614、14
50、1427、1228、1042、823、77
4、及び694cm-1の波長で生じ; (5)1H NMRスペクトル(270MHz)の主要
なピークが、δ7.52(m,2H),7.47(s,
1H),7.31(m,2H),7.24(m,1
H),5.36(brs,1H),3.13(brs,
1H),2.78(q,J=7.3Hz,1H),1.
67(s,3H),1.58(s,3H),1.18
(d,J=7.3Hz,3H)であり;そして (6)13C NMRスペクトル(270MHz)の主要
なピークが、δ165.03(s),162.55
(s),151.38(s),135.38(d),1
30.23(s),129.71(d×2),128.
79(d×2),128.15(d),127.81
(d),114.34(s),111.06(s),1
04.28(s),58.32(d),50.30
(d),26.97(q),20.93(q),15.
28(q)である;特性を有する化合物も産生すること
ができる。以下、この化合物を化合物2と称する。
【0016】これらの化合物は、水性栄養培地中又は水
性栄養培地中の固体支持体上で、15〜50℃、好まし
くは25〜35℃の温度で、3〜30日間、好ましくは
7〜20日間、FERM BP−5732を発酵させる
ことによって生成することができる。培地のpHは、
4.0〜9.0、好ましくは5.0〜7.0の範囲に調
節することができる。前記プロピリジン化合物を生成す
るためのFERM BP−5732の培養は、通常、2
0〜35℃の温度で、7〜21日間で実施する。培地の
pHは、4.0〜9.0、好ましくは5.0〜7.0の
範囲に調節することができる。
【0017】前記発酵に有用な栄養培地は、同化可能な
炭素の供給源(例えば、糖、デンプン、及びグリセロー
ル);及び有機窒素の供給源[例えば、カゼイン、カゼ
インの酵素消化物、大豆ミール(挽き割り粉)、綿実ミ
ール、落花生ミール、小麦グルテン、大豆粉(フラワ
ー)、肉抽出物、及びフィッシュミール]を含む。生長
物質の供給源(例えば、無機塩、塩化ナトリウム、及び
炭酸カルシウム);並びに微量元素(例えば、鉄、マグ
ネシウム、銅、亜鉛、コバルト、及びマンガン)も利用
することができ、有利な結果をもたらす。表面培養用の
不溶性材料の量は、10〜50%〔質量/体積(w/
v)〕であることができる。発酵に有用な適当な不溶性
材料としては、砂、砕石、木片、並びにまるごとの及び
割れた穀類(例えば、そば粉、オートミール、砕けたト
ウモロコシ、及びキビなど)を挙げることができる。
【0018】液内生長用の発酵器内における培地の通気
は、1分間あたりの滅菌空気体積/培地体積を、3〜2
00%、好ましくは50〜150%に維持する。撹拌速
度は、使用する撹拌機のタイプに依存する。発酵器は、
通常300〜2,000rpmで運転するが、振とうフ
ラスコは、通常150〜250rpmで運転する。当然
であるが、生物の移植の間及びその生長の間を通じて、
無菌状態を維持しなければならない。水性培地中の液内
発酵の間に過剰の泡が発生する場合には、消泡剤(例え
ば、ポリプロピレングリコール又はシリコーン)を発酵
培地に加えることができる。
【0019】カロネクトリア・デコラ(FERM BP
−6124)、クンニンハメラ・エチヌラタ・バー・エ
レガンス(FERM BP−6126)、及び未同定細
菌(FERM BP−6125)の菌株は、化合物1
(2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2
−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−3−メチル−
5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボ
アルデヒド)をバイオトランスフォームするのに用いる
ことができる。これらの微生物は、1997年9月26
日に、ブダペスト条約に基づいて、各微生物の名称の後
ろに記載された受託番号で通商産業省工業技術院生命工
学工業技術研究所(あて名:郵便番号305日本国茨城
県つくば市東1丁目1−3)に寄託した。本発明には、
例えば、カロネクトリア属及びクンニンハメラ属に属す
る別の菌株、並びに前記バイオトランスフォーメーショ
ンを行うことのできる別の微生物も用いることができ
る。前記菌株の突然変異形態又は組換え形態であって、
化合物1をバイオトランスフォームする能力を有する突
然変異形態又は組換え形態も用いることができる。前記
の突然変異又は組換えは、自然突然変異、紫外線放射若
しくは突然変異誘発物質(例えば、N−メチル−N’−
ニトロ−N−ニトロソグアニジン又はエチル・メタンス
ルホネート)による人工突然変異、又は細胞技術方法
(例えば、細胞融合)、又は遺伝子操作などによって、
周知の方法で得ることができる。
【0020】本発明により、バイオトランスフォーメー
ションによって生物活性化合物を生成するのに用いられ
る一般的な条件と同様の条件下で、FERM BP−6
124、FERM BP−6125、FERM BP−
6126、又はそれらの突然変異形態若しくは組換え形
態をフロピリジン化合物1と一緒に好気的発酵すること
によって、化合物1のバイオトランスフォーメーション
を実施することができる。
【0021】すなわち、FERM BP−6124、F
ERM BP−6125、FERMBP−6126、又
はそれらの突然変異形態若しくは組換え形態を、フロピ
リジン化合物1と一緒に、水性栄養培地中又は水性栄養
培地中に懸濁した不溶性材料表面上で発酵させる。前記
バイオトランスフォーメーションに有用な栄養培地及び
発酵条件は、FERM BP−5732の発酵に対する
前記のものと基本的に同じである。フロピリジン化合物
1は、発酵の前に培地中に加えるか、あるいは、培養開
始後好ましくは1〜2日目に、懸濁液又は溶液の形態
で、発酵ブロスに加えることができる。フロピリジン化
合物1の懸濁液又は溶液を作るには、培養基に用いられ
る任意の材料及び少量の有機溶媒(例えば、ジメチルス
ルホキシド又はエタノール)を使用することができる。
フロピリジン化合物1をバイオトランスフォームするた
めのFERM BP−6124、FERM BP−61
25、又はFERM BP−6126の培養は、15〜
50℃、好ましくは25〜35℃の温度で、3〜30日
間、好ましくは7〜20日間実施する。培地のpHは、
4.0〜9.0、好ましくは5.0〜7.0の範囲内に
調節することができる。
【0022】本発明のフロピリジン化合物は、標準的技
術(例えば、抽出及び種々のクロマトグラフィー技術)
によって単離することができる。実施例に記載のフロピ
リジン化合物は、実質的に純粋な形態で発酵混合物から
単離し、そして種々の分光技術(例えば、UV分光光度
法、NMR、及び質量分析法)によって同定した。その
分析によると、FERM BP−5732の発酵によっ
て調製されるフロピリジン化合物は、2R*,3R*
2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イ
ル]−4−ヒドロキシ−3−メチル−5−フェニルフロ
[2,3−b]ピリジン−3−カルボアルデヒド又はそ
の塩;2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−2−[(E)
−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−3−ヒド
ロキシメチル−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3
−b]ピリジン又はその塩;2R*,3R*−2,3−ジ
ヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−
ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−3−メチル−7−
フェニルフロ[3,2−c]ピリジン又はその塩;2R
*,4aR*,9aS*−4a,9a−ジヒドロ−5−ヒ
ドロキシ−8−フェニル−2,3,4a−トリメチル−
2H−ピラノ[2,3−b]フロ[3,2−c]ピリジ
ン又はその塩;1R*,4bS*−1,3,4a,4b−
テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−4b−メチル−8−フ
ェニル−4−(E)エチリデンピラノ[4,3−b]フ
ロ[2,3−b]ピリジン又はその塩;2,3−ジヒド
ロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]−3,3−
ジ−(ヒドロキシメチル)−4−ヒドロキシ−5−フェ
ニルフロ[2,3−b]ピリジン又はその塩;及び2R
*,3S*−2,3−ジヒドロ−2,4−ジヒドロキシ−
3−[(E)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1−ブテ
ニル]−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジン又は
その塩であると考えられる。
【0023】2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−2,4
−ジヒドロキシ−3−[(E)−3−ヒドロキシ−2−
メチル−1−ブテニル]−7−フェニルフロ[3,2−
c]ピリジンは、2種類のジアステレオマーからなる。
以下、これらのジアステレオマーを、それぞれジアステ
レオマーA及びジアステレオマーBと称する。
【0024】FERM BP−6124、FERM B
P−6125、及びFERM BP−6126の培養か
ら、化合物1とのインキュベーションによって3種類の
化合物を産生することができる。FERM BP−61
24、FERM BP−6125、及びFERM BP
−6126の培養物から単離された化合物は、それぞれ
2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2
−[(E)−4−ヒドロキシ−2−ブテン−2−イル]
−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジ
ン−3−カルボアルデヒド;2R*,3S*−2,3−ジ
ヒドロ−4−ヒドロキシ−2−[(E)−4−ヒドロキ
シ−2−ブテン−2−イル]−3−ヒドロキシメチル−
3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジ
ン;及び2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
5−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルフロ
[2,3−b]ピリジン−3−カルボアルデヒドである
と考えられる。
【0025】FERM BP−5732の発酵により得
られるブロス中に含まれている化合物2の構造は、分析
に利用することのできる前記化合物の量が少量であった
ために、解明することができなかったが、前記で同定さ
れている本発明のフロピリジン化合物(この構造は解明
されている)に関連する新規化学式を有すると考えられ
る。
【0026】
【投与】本発明のフロピリジン化合物は、種々の細菌
〔例えば、スタフィロコッカス種、ストレプトコッカス
種、及びエンテロコッカス種の多剤耐性株〕の感染によ
って発生する疾患、障害、及び悪化状態の治療に有用で
ある。哺乳動物(特に、ヒト)における抗感染剤として
用いる場合には、本発明のフロピリジン化合物を、標準
的医薬慣行に従って、単独で、それらの薬剤学的に許容
することのできる塩として、別の抗生物質と一緒に、又
は医薬組成物中で不活性担体と一緒に、投与することが
できる。前記化合物は、非経口又は経口投与によって投
与することができる。前記活性成分は、例えば、錠剤、
ペレット、カプセル、座薬、溶液、乳液、懸濁液、及び
使用に適した他の形態用の通常の無毒の薬剤学的に許容
することのできる担体と調合することができる。使用す
ることのできる担体は、水、グルコース、ラクトース、
アラビアゴム、ゼラチン、マンニトール、デンプンペー
スト、三ケイ酸マグネシウム、タルク、コーンスター
チ、ケラチン、コロイド状シリカ、ポテトデンプン、尿
素、及び工業製造において使用するのに適した他の担体
である。更に、必要により、補助剤、安定化剤、着色
料、及び香料を用いることができる。一般的に、本発明
のフロピリジン化合物は、5〜70質量%、好ましくは
10〜50質量%の範囲の濃度レベルで前記投与形態中
に提供される。
【0027】本発明のフロピリジン化合物は、0.01
〜100mg/kgの投与範囲で、抗感染剤として哺乳
動物に使用することができる。具体的な症例において使
用される投与量は、多くの要素(例えば、治療する疾患
の状態、投与する個々の化合物の効力、具体的な患者の
応答、及び投与経路)によって変化することになろう。
しかしながら、種々の細菌の感染によって発生する疾
患、障害、及び悪化状態を治療するために本発明のフロ
ピリジン化合物の1種類をヒト患者において使用する場
合には、経口又は非経口投与量は、通常、1日当たり1
回〜4回で、0.5〜250mg、好ましくは5〜25
0mgの範囲内となろう。
【0028】
【抗細菌アッセイ】抗細菌活性は、連続寒天希釈法によ
って評価することができる。この方法は、各フロピリジ
ン化合物の最小阻止濃度(MIC)を、以下の通りに決
定する。
【0029】1.微生物 アッセイに用いた薬剤耐性菌株を、以下の表1にまとめ
た。同様の薬剤耐性特徴を有する別の菌株も使用するこ
とができる。前記菌株は、当業者に容易に入手すること
ができる。
【0030】
【表1】
【0031】2.保存培養物の調製 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus au
reus)01A1105、エンテロコッカス・ファエ
カリス(Enterococcus faecali
s)03A1069、及び大腸菌(Esherichi
a coli)51A0266の各菌株を、トリプチカ
ーゼ大豆ブロス(TrypticaseSoy Bro
th;TSB,DIFCO)10mlを含む試験管中に
接種し、37℃で200rpmで一晩振盪して生長させ
る。TSB及び50%水性グリセロールで希釈すること
によって、培養物の細胞密度を、600nm(光路=1
cm)における光学密度が1.4であり、そして最終的
なグリセロール濃度が20%であるように調節する。希
釈した培養物を、瓶当たり1mlずつでクリオチューブ
(cryotube)に分注し、そして使用まで−80
℃で貯蔵する。
【0032】TSB(10ml)及び溶解ウマ血液
(0.5ml,Nippon Bio−Supply
Center)を含む試験管中に化膿連鎖球菌(Sto
reptococcus pyogenes)02C1
068菌株を接種し、そして37℃で24時間静置して
生長させた。このインキュベーションの後に、細胞を遠
心分離し、そして50%水性グリセロール(4ml)と
脱繊維素ヒツジ血液(6ml,Nippon Bio−
Supply Center)との混合物中に再懸濁し
た。得られた細胞懸濁液を、瓶当たり1mlずつでクリ
オチューブに分注し、そして使用まで−80℃で貯蔵し
た。
【0033】3.アッセイプレートの調製 各貯蔵培養物(黄色ブドウ球菌及び大腸菌は200μ
l、並びにエンテロコッカス・ファエカリスは1ml)
を、Mueller Hinton培地(DIFCO)
100mlに加え、混合し、そしてアッセイプレート中
に注ぐ。化膿連鎖球菌の貯蔵培養物(1ml)を、TS
B(20ml)及び脱繊維素ウマ血液(1ml,Nip
pon Bio−Supply Center)を含む
試験管中に接種し、そして37℃で24時間静置してイ
ンキュベートする。インキュベート培養物(5ml)及
びヒツジ血液(5ml,Nippon Bio−Sup
ply Center)をMueller Hinto
n培地(100ml)に加え、混合し、そしてアッセイ
プレート中に注いだ。
【0034】4.抗細菌活性の検出 紙製円盤(内径=6mm,薄型,Advantec)に
サンプル溶液を加え、そして乾燥する。前記円盤を前記
アッセイプレート上に配置し、そして37℃で一晩イン
キュベートする。円盤周囲における生長阻害領域の大き
さを計測することによって活性を決定する。対照とし
て、バンコマイシン1μg及びテトラサイクリン1μg
の円盤を使用する。最小阻止濃度(MIC)の決定に
は、前記と同じインキュベーション条件で連続寒天希釈
法を用いる。655nmにおける光学密度を計測するこ
とによって細菌の生長を監視する。
【0035】
【実施例】以下の実施例によって本発明を説明するが、
本発明は、これらの実施例における特定の細部事項に限
定されるものではないと理解されたい。
【0036】
【実施例1】《クラドボトリウム・バリウム(FERM
BP−5732)の発酵によるフロピリジン化合物の
製造》 〈クラドボトリウム・バリウム(FERM BP−57
32)の発酵〉 (A)FERM BP−5732の斜面培養物から、5
00mlフラスコ2個中の培地−1(ポテトデキストロ
ースブロス2.4%,イースト抽出物0.5%,及び寒
天0.1%)100mlに、栄養細胞懸濁液を接種し
た。前記フラスコを回転式振盪機〔26℃,振幅=7c
m,210rpm〕上で4日間振盪して、種培養物を得
た。フラスコ2個中の前記種培養物を用いて、それぞれ
5mlずつ、培地−2(グルコース1%,グリセロール
6.6%,NZアミンタイプA0.5%,硫酸アンモニ
ウム0.2%,脱脂大豆ミール0.5%,トマトペース
ト0.5%,クエン酸ナトリウム0.2%,及びpH
7.0)100ml及びそば粉30gを含む500ml
フラスコ30個に接種した。26℃で14〜21日間イ
ンキュベーションを実施した。 (B)FERM BP−5732の斜面培養物から、5
00mlフラスコ中の培地−1(ポテトデキストロース
ブロス2.4%,イースト抽出物0.5%,及び寒天
0.1%)100mlに、栄養細胞懸濁液を接種した。
前記フラスコを回転式振盪機(26℃,振幅=7cm,
210rpm)上で4日間振盪して、第1の種培養物を
得た。培地−1(150ml)を含む500mlフラス
コに、前記の第1の種培養物5mlを接種した。そのフ
ラスコを、回転式振盪機(26℃)上で3日間振盪し
て、第2の種培養物を得た。第2の種培養物を用いて、
滅菌培地(培地−3:グリセロール8.5%,大豆ミー
ル0.5%,トウモロコシ粉1.0%,及びコーン・ス
チープ・リカー粉0.25%,及びpH5.0)3リッ
トルを含む6リットル発酵器に接種した。そのブロス
を、1,700rpmで攪拌及び3リットル/分で通気
しながら、26℃で12日間発酵した。
【0037】〈抽出及び単離〉発酵ブロス(3リット
ル)をエタノール(3リットル)で抽出し、そしてろ過
した。ろ液を濃縮して500mlの水溶液とし、Dia
ion HP20(三菱化成)カラム上に与え、そして
30%、50%、及び100%水性メタノール及びアセ
トンで溶離した。メタノール及びアセトンフラクション
を混合し、蒸発乾固し、50%水性メタノールを用いて
再形成し、次にODSカラム上に与え、そして70%水
性メタノールで溶離した。その活性フラクション(3.
1g)をSephadex LH−20カラム(160
ml,メタノール)上に与えた。活性を示すフラクショ
ンをプールし、そして留去した材料(1.7g)を、H
PLC〔YMC−パックODS AM SH−343−
5AMカラム(20×250mm,商品名Yamamu
raとして市販されている),メタノール−水(13:
7)で流速10ml/分で40分間溶離〕における多重
注入によって更に分離した。240nmにおける紫外線
吸光度によって検出した。溶出ピークを収集して、以下
の化合物を得た:2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2
−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ
−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジ
ン−3−カルボアルデヒド(700mg);2R*,3
*−2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−
2−イル]−4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−
3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン
(8.4mg);2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2
−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ
−3−ヒドロキシメチル−3−メチル−7−フェニルフ
ロ[3,2−c]ピリジン(18.3mg);2R*
4aR*,9aS*−4a,9a−ジヒドロ−5−ヒドロ
キシ−8−フェニル−2,3,4a−トリメチル−2H
−ピラノ[2,3−b]フロ[3,2−c]ピリジン
(2.8mg);化合物2(10.2mg);1R*
4bS*−1,3,4a,4b−テトラヒドロ−9−ヒ
ドロキシ−4b−メチル−8−フェニル−4−(E)−
エチリデンピラノ[4,3−b]フロ[2,3−b]ピ
リジン(16.2mg);及び2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−3,3−ジ−(ヒ
ドロキシメチル)−4−ヒドロキシ−5−フェニルフロ
[2,3−b]ピリジン(3.3mg)。
【0038】また、最後のHPLC精製をアセトニトリ
ル−水(1:4)で実施すること以外は前記と殆ど同じ
精製工程を用いて、前記液体発酵ブロス(3リットル)
から、以下の2種類の化合物も単離された:2R*,3
*−2,3−ジヒドロ−2,4−ジヒドロキシ−3−
[(E)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1−ブテニ
ル]−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジン(ジア
ステレオマーA,5.6mg),及び2R*,3S*
2,3−ジヒドロ−2,4−ジヒドロキシ−3−
[(E)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1−ブテニ
ル]−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジンのジア
ステレオマー(ジアステレオマーB,7.3mg)。
【0039】〈HPLC分析〉前記フロピリジン化合物
を含むサンプルの分析HPLCを、YMCパックODS
−AM AM−310−3カラム(6.0×50mm,
商品名Yamamuraとして市販されている)を用い
て、アセトニトリル−水勾配系〔最初の2分間=10:
90(体積/体積;v/v)から35:65,続く7.
5分間=35:65から60:40,最後の3分間=6
0:40から100:0〕で流速0.9ml/分で溶離
することによって実施した。抽出されたフロピリジン化
合物の保持時間は以下の通りであった:2R*,3R*
2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イ
ル]−4−ヒドロキシ−3−メチル−5−フェニルフロ
[2,3−b]ピリジン−3−カルボアルデヒド(6.
4分);2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
3−ヒドロキシメチル−3−メチル−5−フェニルフロ
[2,3−b]ピリジン(7.9分);2R*,3R*
2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イ
ル]−4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−3−メ
チル−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジン(7.
6分);2R*,4aR*,9aS*−4a,9a−ジヒ
ドロ−5−ヒドロキシ−8−フェニル−2,3,4a−
トリメチル−2H−ピラノ[2,3−b]フロ[3,2
−c]ピリジン(8.2分);化合物2(9.0分);
1R*,4bS*−1,3,4a,4b−テトラヒドロ−
9−ヒドロキシ−4b−メチル−8−フェニル−4−
(E)−エチリデンピラノ[4,3−b]フロ[2,3
−b]ピリジン(5.1分);2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−3,3−ジ−(ヒ
ドロキシメチル)−4−ヒドロキシ−5−フェニルフロ
[2,3−b]ピリジン(5.8分);2R*,3S*
2,3−ジヒドロ−2,4−ジヒドロキシ−3−
[(E)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1−ブテニ
ル]−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジン(ジア
ステレオマーA)(4.4分);及び2R*,3S*
2,3−ジヒドロ−2,4−ジヒドロキシ−3−
[(E)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1−ブテニ
ル]−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジン(ジア
ステレオマーB)(4.4分)。
【0040】〈発酵培地から単離された化合物の特性〉
前記の抽出及び単離の欄に記載した化合物を、物理化学
的データに関して特徴付けした。本発明のフロピリジン
化合物に対するスペクトル及び物理化学的データは、以
下の装置によって得た:融点(無修正),ヤナコ(Ya
nako)マイクロ融点計測機;IR,シマズIR−4
70;UV,JASCO Ubest−30;旋光度,
JASCO DIP−370(5cmセルを使用);N
MR,JEOL JNM−GX270(LSI−11/
73ホストコンピューター,TH−5同調可能プロー
ブ,及びバージョン1.6ソフトウェアを装備);及び
FAB−MS,JEOL JMS−700。バイオトラ
ンスフォーム生成物に対するスペクトルデータは、以下
の装置によって得た:UV,シマズUV160U分光光
度計;NMR,Varian Unity Plus
400MHz;及びFAB−MS,VG Analyt
ical ZAB 2SE高フィールド質量分析計。特
に断らない限り、全てのNMRスペクトルは、アセトン
−d6中で測定し、そしてピークの位置は、1H NMR
に関して2.0ppm(partsper milli
on)、及び13C NMRに関して30.3ppmにお
けるアセトンピークを参照してppmで表す。ピークの
形状は、以下のように示す:s=一重線;d=二重線;
t=三重線;q=四重線;m=多重線;及びbr=幅広
(broad)。全てのFAB−MSスペクトルは、グ
リセロール−マトリクスを用いて計測した。前記化合物
の物理化学的特性及びスペクトルデータは、以下の通り
である。
【0041】《2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン
−3−カルボアルデヒド》 無色針状結晶;融点:198〜l99℃;分子式:C19
19NO3; LRFAB−MS m/z 310[M+H]+; HRFAB−MS m/z 310.1429(C19
20NO3に対する理論値,310.1444); [a]D 24+21.2°(c0.52,MeOH); UVλmax(MeOH)nm(ε):209.0(2
4,000),234.0(19,000); IRνmax(KBr)cm-1:3025,1724,1
645,1593,1440,1413,1374,1
289,1201,1063,1049,1013,7
92,696;1 H NMR δ9.57(s,1H),7.74
(s,1H),7.43(m,2H),7.39(m,
2H),7.36(m,1H),5.78(q,J=
6.6Hz,1H),4.96(s,1H),1.61
(d,J=6.6Hz,3H),1.60(s,3
H),1.53(s,3H);13 C NMR δ201.15(d),131.81
(s),130.79(d×2),129.92(d×
2),128.77(d),125.50(d),10
7.84(s),59.17(s),20.68
(q),13.53(q),13.52(q)
【0042】《2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
3−ヒドロキシメチル−3−メチル−5−フェニルフロ
[2,3−b]ピリジン》 無色針状結晶;融点:207〜208℃;分子式:C19
21NO3; LRFAB−MS m/z 312[M+H]+; HRFAB−MS m/z 312.1595(C19
22NO3に対する理論値,312.1601); [α]D 24+52.3°(c0.09,MeOH); UVλmax(MeOH)nm(ε):208.5(2
4,000),233.0(19,000); IRνmax(KBr)cm-1:3035,1594,1
431,1297,1235,1193,1070,1
050,945,791,698;1 H NMR δ7.78(s,1H),7.49
(m,2H),7.33(m,2H),7.23(m,
1H),5.59(q,J=6.8Hz,1H),4.
80(s,1H),3.75(d,J=10.3Hz,
1H),3.69(d,J=10.3Hz,1H),
1.58(d,J=6.8Hz,3H),1.50
(s,3H),1.47(s,3H);13 C NMR δ137.31(s),133.71
(s),130.57(d×2),129.29(d×
2),127.95(d),125.29(d),11
1.78(s),95.31(d),67.22
(t),50.44(s),25.74(q),13.
53(q),13.38(q)
【0043】《2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
3−ヒドロキシメチル−3−メチル−7−フェニルフロ
[3,2−c]ピリジン》 無色粉末;分子式:C1921NO3; LRFAB−MS m/z 312[M+H]+; HRFAB−MS m/z 312.1598(C19
22NO3に対する理論値,312.1601); [α]D 24+15.4°(c0.26,MeOH); UVλmax(MeOH)nm(ε):206.5(2
2,000),246.0(21,000); IRνmax(KBr)cm-1:3395,2975,1
647,1611,1444,1213,1055,7
82,694;1 H NMR δ7.59(s,1H),7.57
(m,2H),7.35(m,2H),7.27(m,
1H),5.59(q,J=7.0Hz,1H),5.
27(brs,1H),4.90(s,1H),3.6
6(s,2H),1.67(s,3H),1.65
(d,J=7.0Hz,3H),1.17(s,3
H);13 C NMR δ166.80(s),163.27
(s),135.81(d),134.75(s),1
33.10(s),129.84(d×2),128.
91(d×2),128.50(d),124.29
(d),117.05(s),111.62(s),9
5.15(d),70.05(t),52.04
(s),17.54(q),14.39(q),13.
61(q)
【0044】《2R*,4aR*,9aS*−4a,9a
−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−8−フェニル−2,3,
4a−トリメチル−2H−ピラノ[2,3−b]フロ
[3,2−c]ピリジン》 無色針状結晶;融点:243〜244℃;分子式:C19
19NO3; LRFAB−MS m/z 310[M+H]+; HRFAB−MS m/z 310.1456(C19
20NO3に対する理論値,310.1444); [α]D 24−22.7°(c0.33,MeOH); UVλmax(MeOH)(ε)nm:207.0(2
8,000),247.0(27,000); IRνmax(KBr)cm-1:3435,2940,1
659,1617,1428,1215,1157,9
11,838,781,693;1 H NMR δ10.57(brs,1H),7.5
5(m,2H),7.48(s,1H),7.35
(m,2H),7.25(m,1H),5.90(s,
1H),5.71(s,1H),4.35(q,J=
7.6Hz,1H),1.62(s,3H),1.50
(s,3H),1.25(d,J=7.6Hz,3
H);13 C NMR δ164.61(s),161.28
(s),135.87(d),135.61(s),1
34.80(s),129.79(d×2),128.
84(d×2),128.31(d),124.67
(d),116.80(s),112.79(d),1
10.50(s),68.14(d),43.00
(s),23.68(q),19.89(q),19.
50(q)
【0045】《1R*,4bS*−1,3,4a,4b−
テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−4b−メチル−8−フ
ェニル−4−(E)−エチリデンピラノ[4,3−b]
フロ[2,3−b]ピリジン》 無色針状結晶;融点:234〜235℃;分子式:C19
19NO4; LRFAB−MS m/z 326[M+H]+; HRFAB−MS m/z 326.1398(C19
20NO4に対する理論値,326.1393); [α]D 24+205.0°(c0.12,MeOH); UVλmax(MeOH)nm(ε):208.5(2
8,000),235.0(25,000); IRνmax(KBr)cm-1:3055,1645,1
597,1441,1414,1376,1198,1
078,947,794,697;1 H NMR δ7.66(s,1H),7.51
(m,2H),7.31(m,2H),7.24(m,
1H),5.86(q,J=7.0Hz,1H),4.
81(s,1H),4.75(s,1H),4.44
(s,2H),1.61(d,J=7.0Hz,3
H),1.41(s,3H);13 C NMR δ144.23(d),137.34
(s),132.24(s),130.47(d×
2),129.19(d×2),127.94(d),
124.54(d),100.39(d),92.29
(d),64.11(t),53.21(s),22.
25(q),13.53(q)
【0046】《2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−
ブテン−2−イル]−3,3−ジ−(ヒドロキシメチ
ル)−4−ヒドロキシ−5−フェニルフロ[2,3−
b]ピリジン》 無色針状結晶;融点:214〜216℃;分子式:C19
21NO4;LRFAB−MS m/z 328[M+
H]+;HRFAB−MS m/z 328.1534
(C1922NO4に対する理論値,328.154
9); [α]D 24+40.0°(c0.02,MeOH);U
Vλmax(MeOH)nm(ε):207.5(15,
000),234.5(13,000); IRνmax(KBr)cm-1:3073,1643,1
597,1436,1379,1156,1070,9
44,796,697;1 H NMR δ7.73(s,1H),7.49
(d,J=7.0Hz,2H),7.31(t,J=
7.0Hz,2H),7.23(t,J=7.0Hz,
1H),5.54(q,J=7.0Hz,1H),5.
05(s,1H),3.98(d,J=7.3Hz,1
H),3.94(d,J=7.3Hz,1H),3.5
9(d,J=7.3Hz,1H),3.51(d,J=
7.3Hz,1H),1.58(d,J=7.0Hz,
3H),1.53(s,3H);13 C NMR δ162.61(s),148.90
(d),137.80(s),133.93(s),1
30.54(d×2),129.20(d×2),12
7.72(d),124.38(d),90.15
(d),63.94(t),61.98(t),56.
30(s),13.61(q),13.51(q)
【0047】《2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−2,
4−ジヒドロキシ−3−[(E)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−1−ブテニル]−7−フェニルフロ[3,2
−c]ピリジン(ジアステレオマーA)》 無色粉末;分子式:C1921NO4;LRFAB−MS
m/z 328[M+H]+;HRFAB−MS m
/z 328.1559(C1922NO4に対する理論
値,328.1550); [α]D 24−7.40°(c0.11,MeOH);U
Vλmax(MeOH)nm(ε):206.5(23,
000),245.0(23,000); IRνmax(KBr)cm-1:3375,1648,1
614,1428,1311,1154;1 H NMR δ7.55(m,2H),7.51
(s,1H),7.33(m,2H),7.24(m,
1H),5.98(s,1H),5.77(s,1
H),4.08(q,J=6.8Hz,1H),1.6
2(s,3H),1.50(s,3H),1.12
(d,J=6.8Hz,3H);13 C NMR δ164.29(s),161.69
(s),143.27(s),135.61(d),1
35.16(s),129.72(d×2),128.
90(d×3),128.27(d),117.25
(s),111.23(d),110.80(s),7
4.19(d),49.78(s),22.86
(q),22.86(q),12.98(q)
【0048】《2R*,3S*−2,3−ジヒドロ−2,
4−ジヒドロキシ−3−[(E)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−1−ブテニル]−7−フェニルフロ[3,2
−c]ピリジン(ジアステレオマーB)》 無色粉末;分子式:C1921NO4; LRFAB−MS m/z 328[M+H]+; HRFAB−MS m/z 128.1570(C19
22NO4に対する理論値,328.1550); [α]D 24+2.17°(c0.14,MeOH); UVλmax(MeOH)nm(ε):207.0(2
2,000),245.5(22,000); IRνmax(KBr)cm-1:3384,1649,1
609,1427,1152,1047,874,69
4;1 H NMR δ7.55(m,2H),7.54
(s,1H),7.33(m,2H),7.24(m,
1H),5.99(s,1H),5.74(s,1
H),4.08(q,J=6.8Hz,1H),1.6
2(s,3H),1.49(s,3H),1.12
(d,J=6.8Hz,3H);13 C NMR δ164.42(s),161.83
(s),143.31(s),135.68(d),1
35.15(s),129.72(d×2),128.
91(d×3),128.28(d),117.40
(s),111.48(d),110.92(s),7
4.26(d),49.70(s),22.81
(q),22.81(q),12.94(q)
【0049】《化合物2》 無色粉末;分子式:C1919NO2; LRFAB−MS m/z 292[M−H]-; HRFAB−MS m/z 292.1319(C19
18NO2に対する理論値,292.1338); [α]D 24+13.3°(c0.06,MeOH); UVλmax(MeOH)nm(ε):206.0(2
1,000),247.0(22,000); IRνmax(KBr)cm-1:3378,2963,1
647,1614,1450,1427,1228,1
042,823,774,694;1 H NMR δ7.52(m,2H),7.47
(s,1H),7.31(m,2H),7.24(m,
1H),5.36(brs,1H),3.13(br
s,1H),2.78(q,J=7.3Hz,1H),
1.67(s,3H),1.58(s,3H),1.1
8(d,J=7.3Hz,3H);13 C NMR δ165.03(s),162.55
(s),151.38(s),135.38(d),1
30.23(s),129.71(d×2),128.
79(d×2),128.15(d),127.81
(d),114.34(s),111.06(s),1
04.28(s),58.32(d),50.30
(d),26.97(q),20.93(q),15.
28(q)
【0050】
【実施例2】《化合物1(2R*,3R*−2,3−ジヒ
ドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒ
ドロキシ−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−
b]ピリジン−3−カルボアルデヒド)のバイオトラン
スフォーメーション》 〈微生物〉カロネクトリア・デコラ(FERM BP−
6124)、クンニンハメラ・エチヌラタ・バー・エレ
ガンス(FERM BP−6126)、及び未同定細菌
(FERM BP−6125)の培養物を、−80℃で
冷凍した13.3%グリセロール中の栄養菌糸(FER
M BP−6125)又は胞子懸濁液(FERMBP−
6124及びFERM BP−6126)として維持し
た。
【0051】〈バイオトランスフォーメーション条件〉
バイオトランスフォーメーションスクリーニング実験
を、R.V.Smith及びJ.P.Rosazza
(J.Pharm.Sci.,64,1737−175
9,1975)によって記載された培地〔脱イオン水
(1リットル)中に、グルコース(20g)、NaCl
(5g)、K2HPO4(5g)、イースト抽出物(5
g)、及びダイズ粉(5g)を含む〕中で実施した。こ
の混合物のpHを7.0に調節し、そして121℃で2
0分間オートクレーブ(高圧滅菌)した。冷凍グリセロ
ール保存物0.05mlを接種した培地2.5mlを含
む16×125mm試験管中でスクリーニングを実施し
た。接種の1日後に、ジメチルスルホキシド(DMS
O)中の2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン
−3−カルボアルデヒド(5mg/ml)の溶液0.0
5mlを、最終ブロス濃度0.1mg/mlとなるよう
に加えた。振盪(220rpm)しながら28℃で1〜
6日間インキュベートした。
【0052】バイオコンバージョン生成物を単離するた
めに、FERM BP−6124及びFERM BP−
6126培養物を増やして、エーレンマイヤーフラスコ
(125ml)又はフェルンバッハフラスコ(2800
ml)に移した。エーレンマイヤーフラスコには、前記
培地25mlを含有させ、フェルンバッハフラスコには
前記培地250mlを含有させた。同じ培地で2〜3日
間生長した段階の10%予備形成接種物を、それぞれに
接種した。FERM BP−6125の培養に、前記接
種物と、「T.S.Chenら,J.Antibiot
ics,45,577−580,1992」に記載のバ
イオトランスフォーメーション培地とを、同じ割合で使
用した。接種の1日後に、2R*,3R*−2,3−ジヒ
ドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒ
ドロキシ−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−
b]ピリジン−3−カルボアルデヒドを、最終濃度0.
1mg/mlとなるように培地に加え、そして3日間イ
ンキュベーションを続けた。
【0053】〈アッセイ〉2R*,3R*−2,3−ジヒ
ドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒ
ドロキシ−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−
b]ピリジン−3−カルボアルデヒド及びそのバイオト
ランスフォーメーション生成物を、コントローラー(6
00)、オートサンプラー(717)、及びフォトダイ
オード配列検出器(996)を含むWaters Mi
llennium系上のHPLCによって検出した。ブ
ロスサンプル(2.5ml)を、必要によりpH6に調
節し、次に酢酸エチル(同体積量)で抽出した。有機層
を除去し、そして窒素を用いて蒸発乾固し、その後、そ
の固形物をメタノール1ml中で再形成した。サンプル
(20μl)を、5μ・Inertsil C8カラム
(4.6×250mm)上に流し込み、そして20mM
−KH2PO4(pH6):アセトニトリル(67:3
3)で、流速1ml/分で、実施時間30分間で溶離し
た。溶出物は、233nmにおけるUV吸光度によって
監視した。
【0054】〈バイオトランスフォーメーション生成物
の単離〉酢酸エチル(同体積量)で、バイオコンバージ
ョン発酵物からブロス(合計体積:1.6リットル〜
4.2リットル)を3回抽出した。HPLCによって分
析したところ、前記ブロス中には生成物が、有意量で残
存していなかった。減圧下における回転蒸発によって前
記抽出物を乾固し、そして乾燥した抽出物をヘキサン1
0mlで洗浄した。ヘキサンフラクションをデカント
し、アリコートを乾燥し、そしてHPLC分析用にメタ
ノール中で再形成した。ヘキサンフラクション中に、所
望の生成物は有意な量で検出されなかった。得られた乾
燥抽出ペレットをDMSO(1.0ml)中に溶解し
た。アセトニトリル及び水の階段状勾配による10g・
YMC−XQSFAQ100固相抽出カートリッジから
の溶離によって、この材料の部分精製を実施した。所望
の材料を含むフラクションは、最初に溶媒をストリップ
し、次に酢酸エチルで3回再度抽出し、そして以下の変
形〔20×250mm半調製5μ・Inertsil
C8カラム及び50×20mm10μC8 Inert
silガードカラム、並びに20mM−KH2PO4(p
H6):アセトニトリル(比率=78:22)の修正移
動相〕を加えた前記の系を用いるHPLCによって更に
精製した。所望のピークに相当するフラクションをプー
ルし、溶媒をストリップし、酢酸エチルで抽出し、そし
て乾燥して、最終生成物を得た。FERM BP−61
24培養物4.2リットルから、2R*,3R*−2,3
−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−[(E)−4−ヒド
ロキシ−2−ブテン−2−イル]−3−メチル−5−フ
ェニルフロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボアルデ
ヒド(77.2mg)を単離した。FERM BP−6
126培養物3.2リットルから、2R*,3R*−2,
3−ジヒドロ−2−[(E)−2−ブテン−2−イル]
−4−ヒドロキシ−5−(4−ヒドロキシフェニル)−
3−メチルフロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボア
ルデヒド(8.1mg)を単離し、そしてFERM B
P−6125培養物1.6リットルから、2R*,3S*
−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−[(E)−
4−ヒドロキシ−2−ブテン−2−イル]−3−ヒドロ
キシメチル−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−
b]ピリジン(35.4mg)を単離した。
【0055】〈バイオトランスフォーム化合物の特徴〉
前記バイオトランスフォーム化合物に対するスペクトル
及び物理化学的データは、前記の通りに得た。これらの
化合物の物理化学的特性及びスペクトルデータは、以下
の通りである。2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−4−
ヒドロキシ−2−[(E)−4−ヒドロキシ−2−ブテ
ン−2−イル]−3−メチル−5−フェニルフロ[2,
3−b]ピリジン−3−カルボアルデヒド: 無色粉末;分子式:C1919NO4; LRFAB−MS m/z 326[M+H]+; HRFAB−MS m/z 326.1376(C19
20NO4に対する理論値,326.1392); UVλmax(EtOH)nm(ε):208.0(3
3,400),233.0(24,200);1 H NMR δ9.55(s,1H),7.62
(s,1H),7.50(d,J=7.5Hz,2
H),7.32(t,J=7.5Hz,2H),7.2
2(t,J=7.5Hz,1H),5.86(t,J=
6Hz,1H),4.88(s,1H),4.14
(d,J=6Hz,2H),1.61(s,3H),
1.57(s,3H); 2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2−
ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−5−(4−ヒド
ロキシフェニル)−3−メチルフロ[2,3−b]ピリ
ジン−3−カルボアルデヒド: 無色粉末;分子式:C1919NO4; LRFAB−MS m/z 326[M+H]+; HRFAB−MS m/z 326.1380(C19
20NO4に対する理論値,326.1392); UVλmax(EtOH)nm(ε):211.0(1
7,200),245.0(11,800);1 H NMR δ9.57(s,1H),7.65
(s,1H),7.27(d,J=8.5Hz,2
H),6.83(t,J=8.5Hz,2H),5.7
7(q,J=6.6Hz,1H),4.90(s,1
H),1.62(d,J=6.6Hz,3H),1.5
9(s,3H),1.55(s,3H);2R*,3S*
−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−[(E)−
4−ヒドロキシ−2−ブテン−2−イル]−3−ヒドロ
キシメチル−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−
b]ピリジン: 無色粉末;分子式:C1921NO4; LRFAB−MS m/z 328[M+H]+; HRFAB−MS m/z 328.1534(C19
22NO4に対する理論値,328.1549); UVλmax(EtOH)nm(ε):211.0(5
2,000),234.0(45,300);1 H NMR δ7.82(s,1H),7.53
(d,J=7.5Hz,2H),7.38(t,J=
7.5Hz,2H),7.28(t,J=7.5Hz,
1H),5.72(t,J=6Hz,1H),4.86
(s,1H),4.14(d,J=6Hz,2H),
3.80(s,2H),1.58(s,3H),1.5
3(s,3H)
【0056】実施例で調製した化合物の化学構造を、以
下の表2にまとめた。
【化14】
【0057】
【表2】
【0058】前記表2において、Ph.はフェニル基で
あり、(a)は2−ブテン−2−イル基であり、(b)
はヒドロキシメチル基であり、(c)は式:
【化15】 で表される基であり、(d)は式:
【化16】 で表される基であり、(e)は3−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−ブテン−1−イル基であり、(f)はp−ヒ
ドロキシフェニル基であり、そして(g)は4−ヒドロ
キシ−2−ブテン−2−イル基である。
【0059】《アッセイ》実施例1で調製した化合物
(2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−[(E)−2
−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−3−メチル−
5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボ
アルデヒド)を、前記のアッセイ法に従って試験した。
アッセイの結果を以下の表3にまとめた。
【0060】
【表3】
【0061】前記表3に示されているように、実施例1
の化合物(2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−
[(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン
−3−カルボアルデヒド)は、種々の細菌に対して顕著
な抗細菌活性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 朱美 愛知県知多郡武豊町字五号地2 ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デベ ロップメント内 (72)発明者 吉川 展司 愛知県知多郡武豊町字五号地2 ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デベ ロップメント内 (72)発明者 ジョン ウィン ウォング アメリカ合衆国06333コネチカット州イー スト・ライム市スプリング・ロック・ロー ド46 (72)発明者 スーザン ジェ−ン. トゥルースデル アメリカ合衆国02888ロード・アイランド 州ウァーウィック市メットカーフ・ストリ ート40 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB07 CC16 DD08 EE01 FF01 GG03 HH01 4C086 AA01 AA02 AA03 CB22 MA01 MA04 NA14 ZB35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、X1及びX2は、炭素原子又は窒素原子であり;
    1及びR2は、それぞれ独立して場合によりヒドロキシ
    基で置換されていることのあるフェニル基であるが、但
    し、X1及びX2が同時に炭素原子又は窒素原子であるこ
    とはなく、X1が窒素原子である場合にはR1が存在せ
    ず、そしてX2が窒素原子である場合にはR2が存在しな
    いものとし;R3は、メチル基又はヒドロキシメチル基
    であり;R4は、ホルミル基、ヒドロキシメチル基、又
    はヒドロキシC3-6アルケニル基であり;そしてR5は、
    ヒドロキシ基、C3-6アルケニル基、又はヒドロキシC
    3-6アルケニル基であるか;あるいはR4及びR5は、そ
    れらが結合するフロピリジン環中の炭素原子と一緒にな
    って、式: 【化2】 で表される基、又は式: 【化3】 で表される基を形成することができるが、但し、R3
    メチル基であって、そしてR5が2−ブテン−2−イル
    基である場合には、X2は窒素原子以外の基であるもの
    とする]で表される化合物、又は薬剤学的に許容するこ
    とのできるその塩。
  2. 【請求項2】 X1が炭素原子であり、X2が窒素原子で
    あり、R1がフェニル基であり、R2が存在せず、R3
    メチル基であり、R4及びR5が一緒になって式: 【化4】 で表される基を形成するか;X1が炭素原子であり、X2
    が窒素原子であり、R1がフェニル基であり、R2が存在
    せず、R3及びR4がヒドロキシメチル基であり、そして
    5が2−ブテン−2−イル基であるか;X1が炭素原子
    であり、X2が窒素原子であり、R1がフェニル基であ
    り、R2が存在せず、R3がメチル基であり、R4がホル
    ミル基であり、そしてR5が4−ヒドロキシ−2−ブテ
    ン−2−イル基であるか;X1が炭素原子であり、X2
    窒素原子であり、R1がフェニル基であり、R2が存在せ
    ず、R3がメチル基であり、R4がヒドロキシメチル基で
    あり、そしてR5が4−ヒドロキシ−2−ブテン−2−
    イル基であるか;X1が窒素原子であり、X2が炭素原子
    であり、R1が存在せず、R2がフェニル基であり、R3
    がメチル基であり、R4がヒドロキシメチル基であり、
    そしてR5が2−ブテン−2−イル基であるか;X1が窒
    素原子であり、X2が炭素原子であり、R1が存在せず、
    2がフェニル基であり、R3がメチル基であり、R4
    びR5がそれらが結合する炭素原子と一緒になって式: 【化5】 で表される環を形成するか;又はX1が窒素原子であ
    り、X2が炭素原子であり、R1が存在せず、R2がフェ
    ニル基であり、R3がメチル基であり、R4が3−ヒドロ
    キシ−2−メチル−1−ブテン−1−イル基であり、そ
    してR5がヒドロキシ基である、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−
    [(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
    3−ヒドロキシメチル−3−メチル−7−フェニルフロ
    [3,2−c]ピリジン又はその塩;2R*,4aR*
    9aS*−4a,9a−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−8
    −フェニル−2,3,4a−トリメチル−2H−ピラノ
    [2,3−b]フロ[3,2−c]ピリジン又はその
    塩;1R*,4bS*−1,3,4a,4b−テトラヒド
    ロ−9−ヒドロキシ−4b−メチル−8−フェニル−4
    −(E)−エチリデンピラノ[4,3−b]フロ[2,
    3−b]ピリジン又はその塩;2,3−ジヒドロ−2−
    [(E)−2−ブテン−2−イル]−3,3−ジ−(ヒ
    ドロキシメチル)−4−ヒドロキシ−5−フェニルフロ
    [2,3−b]ピリジン又はその塩;2R*,3S*
    2,3−ジヒドロ−2,4−ジヒドロキシ−3−
    [(E)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1−ブテニ
    ル]−7−フェニルフロ[3,2−c]ピリジン又はそ
    の塩;2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキ
    シ−2−[(E)−4−ヒドロキシ−2−ブテン−2−
    イル]−3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]
    ピリジン−3−カルボアルデヒド又はその塩;及び2R
    *,3S*−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−
    [(E)−4−ヒドロキシ−2−ブテン−2−イル]−
    3−ヒドロキシメチル−3−メチル−5−フェニルフロ
    [2,3−b]ピリジン又はその塩から選択した、請求
    項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 細菌によって生じる感染疾患の治療に有
    効な量の2R*,3R*−2,3−ジヒドロ−2−
    [(E)−2−ブテン−2−イル]−4−ヒドロキシ−
    3−メチル−5−フェニルフロ[2,3−b]ピリジン
    −3−カルボアルデヒド又は薬剤学的に許容することの
    できるその塩、及び薬剤学的に許容することのできる担
    体を含む、前記疾患治療用の医薬組成物。
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