JP2003341949A - エレベータ信号伝送システム - Google Patents
エレベータ信号伝送システムInfo
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- JP2003341949A JP2003341949A JP2002145087A JP2002145087A JP2003341949A JP 2003341949 A JP2003341949 A JP 2003341949A JP 2002145087 A JP2002145087 A JP 2002145087A JP 2002145087 A JP2002145087 A JP 2002145087A JP 2003341949 A JP2003341949 A JP 2003341949A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/34—Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータ乗りかごに用いる電源線６と伝送
線を共用させることにより、線路束の線路本数を減らし
て製造コストを低減させ、かつ、安定した信号品質の伝
送を行うことを可能にしたエレベータ信号伝送システム
を提供する。 【解決手段】 エレベータ乗りかご内に配置された監視
カメラ２及びカメラ付きインターフォン３と、乗りかご
に駆動電力を供給する電源線６と、乗りかごに設けら
れ、監視カメラ２及びカメラ付きインターフォン３と電
源線６とを結合する送受信機器４を有し、送受信機器４
は、監視カメラ２及びカメラ付きインターフォン３から
の送信信号を電源線６に伝送させ、電源線６から受信し
た受信信号をカメラ付きインターフォン３に供給する。
線を共用させることにより、線路束の線路本数を減らし
て製造コストを低減させ、かつ、安定した信号品質の伝
送を行うことを可能にしたエレベータ信号伝送システム
を提供する。 【解決手段】 エレベータ乗りかご内に配置された監視
カメラ２及びカメラ付きインターフォン３と、乗りかご
に駆動電力を供給する電源線６と、乗りかごに設けら
れ、監視カメラ２及びカメラ付きインターフォン３と電
源線６とを結合する送受信機器４を有し、送受信機器４
は、監視カメラ２及びカメラ付きインターフォン３から
の送信信号を電源線６に伝送させ、電源線６から受信し
た受信信号をカメラ付きインターフォン３に供給する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ信号伝
送システムに係り、特に、エレベータ乗りかごとエレベ
ータ監視部との間で行われる情報信号を送受信を乗りか
ごに駆動電力を供給する電源線を介して行うようにした
エレベータ信号伝送システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】一般に、エレベータ乗りかごには、乗り
かご内部の保安状態を監視したり、緊急時に乗りかごと
外部との間で通話連絡等ができるように監視カメラやイ
ンターフォン等が設けられている。この場合、監視カメ
ラは、定期的にエレベータ乗りかご内の状態を撮影し、
撮影によって得られた映像信号をエレベータ監視部等に
伝送し、エレベータ監視部等において乗りかご内の状態
を逐一把握できるようにしたものであり、インターフォ
ンは、何等かの原因で乗りかごへの電力の供給が絶た
れ、乗りかごが階の途中に停止して利用者が乗りかご内
に閉じ込められたようなときに、乗りかごとエレベータ
監視部等との間で会話ができるようにしたものである。 【０００３】ここで、図３は、このようなエレベータ乗
りかごとその周辺部の状態の一例を示す横断面図であ
り、乗りかごと内にある監視カメラ及びインターフォン
以外の機器は図示を省略している。 【０００４】図３に示されるように、エレベータ乗りか
ご３１には、ドア側の一方のコーナ部の上側領域に、乗
りかご３１内の撮影ができるような角度に配置された監
視カメラ３２が設けられてあり、ドア側の他方のコーナ
部近くの側壁に、人の頭の高さに相当する高さのところ
に緊急ボタン付きのインターフォン３３が設けられてい
る。また、乗りかご３１の外側部分には、乗りかご３１
に電力を供給する電源線（図番なし）や、乗りかご３１
の各部を動作させる制御信号を伝送させる制御線（図番
なし）や、乗りかご３１とエレベータ監視部（図示な
し）との間の通信情報を伝送させる伝送線３５（１）、
３５（２）等を内包した線路束３４が設置されている。
この場合、監視カメラ３２は、接続線を通して１本の伝
送線３５（１）に接続され、その１本の伝送線３５
（１）を通して監視カメラ３２とエレベータ監視部との
間で監視信号の伝送が行われる。また、インターフォン
３３は、接続線を通して他の１本の伝送線３５（２）に
接続され、その他の１本の伝送線３５（２）を通してイ
ンターフォン３３とエレベータ監視部との間で連絡信号
（会話信号）の伝送が行われる。 【０００５】なお、線路束３４は、乗りかご３１が上下
するのに伴って一緒に上下するように構成されている。
このため、線路束３４を構成する電源線、制御線、伝送
線３５（１）、３５（２）等は、乗りかご３１の上下に
係わりないように相当に余裕を持った長さのもので、し
かも、多数回の屈曲に対しても破損や切断を生じないよ
うな構成のものが用いられる。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】前記既知のエレベータ
乗りかご３１は、監視カメラ３２とエレベータ監視部と
の間の監視信号の伝送に１本の伝送線３５（１）を用
い、インターフォン３３とエレベータ監視部との間の連
絡信号の伝送に他の１本の伝送線３５（２）を用いてい
るため、線路束３４内に少なくとも２本の伝送線３５
（１）、３５（２）を組み入れる必要がある。 【０００７】これに対して、線路束３４は、前述のよう
に乗りかご３１の上下に係わりないように相当に余裕を
持った長さを有し、かつ、多数回の屈曲に対しても破損
や切断を生じないような構成のものであるため、このよ
うな特性を有する電源線、制御線、伝送線３５（１）、
３５（２）を用いると、線路束３４全体がかなり高価な
ものになり、その分、エレベータの設置コストが上昇す
ることになる。 【０００８】このようなエレベータの設置コストを低減
する試みとして、伝送線３５（１）、３５（２）を用い
て監視信号及び連絡信号を伝送する代わりに、無線信号
による伝送または光信号による伝送が考えられている。
しかしながら、無線信号や光信号による伝送は、エレベ
ータ乗りかごが常時上下しているため、安定した信号伝
送を行うことができず、良好な信号品質を維持した状態
で信号伝送を行うことができない。 【０００９】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、エレベータ乗りかごに用
いる電源線と伝送線を共用させることにより、線路束の
線路本数を減らして製造コストを低減させ、かつ、安定
した信号品質の伝送を行うことを可能にしたエレベータ
信号伝送システムを提供することにある。 【００１０】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、エレベータ乗りかご内に配置された監視
カメラ及びカメラ付きインターフォンと、乗りかごに駆
動電力を供給する電源線と、乗りかごに設けられ、監視
カメラ及びカメラ付きインターフォンと電源線とを結合
する送受信機器とを有し、送受信機器は、監視カメラ及
びカメラ付きインターフォンからの送信信号を電源線に
伝送させ、電源線から受信した受信信号をカメラ付きイ
ンターフォンに供給する手段を備える。 【００１１】前記手段によれば、監視カメラ及びカメラ
付きインターフォンを送受信機器を介して電源線と結合
し、電源線と伝送線とを共用しているもので、この場
合、送受信機器は、監視カメラ及びカメラ付きインター
フォンからの送信信号を電源線に伝送させ、電源線から
受信した受信信号をカメラ付きインターフォンに供給す
るようにしているので、線路束から少なくとも伝送線を
省くことができ、その分、線路束の製造コスト、すなわ
ちエレベータの製造コストが安価になり、良好な品質の
信号伝送を行うことができる。 【００１２】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 【００１３】図１は、本発明によるエレベータ信号伝送
システムの概要を示す構成図であり、エレベータ乗りか
ごとその周辺部の状態を示す横断面図である。なお、図
１においても、乗りかごと内にある監視カメラ及びイン
ターフォン以外の機器は図示を省略している。 【００１４】図１に示されるように、本例におけるエレ
ベータ乗りかご１には、ドア側の一方のコーナ部の上側
領域に、乗りかご１内の撮影ができるような角度に配置
された監視カメラ２が設けてあり、ドア側の他方のコー
ナ部近くの側壁に、人の頭の高さに相当する高さに画像
付きのインターフォン３が設けてある。また、乗りかご
１の外側部分には、乗りかご１に電力を供給する電源線
６や、乗りかご１の各部を動作させる制御信号を伝送さ
せる制御線（図番なし）等を内包した線路束５が設置さ
れている。この他に、エレベータ乗りかご１には、監視
カメラ２及びインターフォン３と電源線６との間に接続
された送受信機器４が設けられている。この場合、監視
カメラ２及びインターフォン３は、それぞれ接続線（図
番なし）を通して送受信機器４に接続され、電源線６
は、接続線（図番なし）を通して送受信機器４に接続さ
れている。 【００１５】この場合、監視カメラ２で撮像された撮像
信号は、送受信機器４において、一旦デジタルデータに
変換されたあと、変換されたデジタルデータが再びアナ
ログ信号に変換され、変換されたアナログ信号は、送受
信機器４から電源線６に供給され、電源線６を通してエ
レベータ監視部等に伝送される。また、インターフォン
３で撮像された撮像信号及び／またはインターフォン３
で検出された音声信号は、それぞれ送受信機器４におい
て、同様に一旦デジタルデータに変換されたあと、変換
されたデジタルデータが再びアナログ信号に変換され、
変換されたアナログ信号は、送受信機器４から電源線６
に供給され、電源線６を通してエレベータ監視部等に伝
送される。また、エレベータ監視部等から電源線６を通
して供給されたアナログ信号は、電源線６から送受信機
器４に供給されると、送受信機器４において、一旦デジ
タルデータに変換されたあと、変換されたデジタルデー
タが再びアナログ信号に変換され、変換されたアナログ
信号は、インターフォン３に供給され、そこから放声さ
れる。この場合、送受信機器４に形成されるデジタルデ
ータは、その伝送速度が数Ｍｂｐｓ程度になるように選
ばれている。 【００１６】次に、図２は、図１に図示された送受信機
器４の具体的構成の一例を示すブロック図である。 【００１７】図２において、図１に示された構成要素と
同じ構成要素については同じ記号を付けている。 【００１８】図２に示されるように、この送受信機器４
は、入力アナログ信号をデジタルデータに変換して出力
するアナログ／デジタル変換部（Ａ／Ｄ）７と、入力デ
ジタルデータをアナログ信号に変換して出力するデジタ
ル／アナログ変換部（Ｄ／Ａ）８と、デジタルデータと
ストリームデータとを相互変換するデジタル信号プロセ
ッサ（ＤＳＰ）９と、送信シリアルデータを形成し、か
つ、受信シリアルデータをチェックするマルチメディア
アクセスコントロール部（ＭＡＣ）１０と、送受信機４
の各部を統括制御する制御部（ＣＰＵ）１１と、送信シ
リアルデータの形成時に記憶内容が読み出される記憶部
（ＲＡＭ）１２と、送信シリアルデータの各種処理を行
う送信データプロセッサ（ＴＤＰ）１３と、受信シリア
ルデータの各種処理を行う受信データプロセッサ（ＲＤ
Ｐ）１４と、送信シリアルデータをアナログ信号に変換
して出力するデータ送信部（ＴＸ）１５と、受信したア
ナログ信号を受信シリアルデータに変換するデータ受信
部（ＲＸ）１６と、電源線６との間でアナログ信号を送
受信するバッファ部（ＢＦ）１７とからなっている。 【００１９】前記構成による送受信機器４は、次のよう
に動作する。 【００２０】いま、監視カメラ２の撮像タイミングが到
来すると、監視カメラ２は、エレベータ乗りかご１内を
撮影し、撮影したときの撮像信号を出力し、送受信機器
４に供給する。このとき、送受信機器４は、アナログ／
デジタル変換部７がこの撮像信号を伝送速度が数Ｍｂｐ
ｓ程度のデジタルデータに変換し、変換されたデジタル
データをデジタル信号プロセッサ９に供給する。デジタ
ル信号プロセッサ９は、供給されたデジタルデータをス
トリームデータに変換し、変換したストリームデータを
マルチメディアアクセスコントロール部１０に供給す
る。マルチメディアアクセスコントロール部１０は、供
給されたストリームデータから送信シリアルデータを形
成し、形成した送信シリアルデータを送信データプロセ
ッサ１３に供給する。送信データプロセッサ１３は、供
給された送信シリアルデータのエラー訂正や電力レベル
の調整を行い、データ送信部１５に供給する。データ送
信部１５は、供給された送信シリアルデータをデジタル
／アナログ変換して送信アナログ信号を形成し、形成し
た送信アナログ信号がバッファ部１７を通して電源線６
に伝送供給される。この後、電源線６に供給された送信
アナログ信号は、電源線６を通してエレベータ監視部に
供給される。 【００２１】また、インターフォン３が操作され、イン
ターフォン３から撮像信号及び／または連絡信号（音声
信号）が送受信機器４に供給されたときも、前述の場合
と同様に、送受信機器４においては、前述の動作と同じ
動作が実行され、送信アナログ信号が電源線６に伝送供
給され、さらに電源線６を通してエレベータ監視部に供
給される。 【００２２】一方、エレベータ監視部から電源線６を通
してアナログ信号が供給されると、送受信機器４がその
アナログ信号を受信する。このとき、受信アナログ信号
がバッファ部１７を通してデータ受信部１６に供給され
ると、データ受信部１６は、受信アナログ信号をアナロ
グ／デジタル変換して受信シリアルデータを形成し、形
成した受信シリアルデータを受信データプロセッサ１４
に供給する。受信データプロセッサ１４は、供給された
受信シリアルデータのエラー訂正等を行い、マルチメデ
ィアアクセスコントロール部１０に供給する。マルチメ
ディアアクセスコントロール部１０は、供給された受信
シリアルデータをストリームデータに変換し、変換した
ストリームデータをデジタルデータプロセッサ９に供給
する。デジタル信号プロセッサ９は、供給されたストリ
ームデータを伝送速度が数Ｍｂｐｓ程度のデジタルデー
タに変換し、変換されたデジタルデータをデジタル／ア
ナログ変換器８に供給する。デジタル／アナログ変換器
８は、供給されたデジタルデータをデジタル／アナログ
変換し、得られたアナログ信号（音声信号）をインター
フォン３に供給する。インターフォン３は、このアナロ
グ信号（音声信号）を受信したことにより、その音声信
号が放声される。 【００２３】このように、このエレベータ信号伝送シス
テムによれば、本来、伝送線に監視信号や連絡信号を伝
送させる代わりに、電源線６に監視信号や連絡信号を伝
送させ、電源線６と伝送線とを共用させるようにしたの
で、線路束に伝送線を配置する必要がなくなり、その
分、線路束の線路総数を減らすことができる。また、電
源線６を伝送させる監視信号や連絡信号の伝送速度をビ
ット換算で数Ｍｂｐｓ程度に選んでいるので、信号品質
を低下させずに電源線６を通して監視信号や連絡信号を
伝送させることができる。 【００２４】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、監視カ
メラ及びカメラ付きインターフォンを送受信機器を介し
て電源線と結合し、電源線と伝送線とを共用しているも
ので、この場合、送受信機器は、監視カメラ及びカメラ
付きインターフォンからの送信信号をコードデータ化し
て電源線に伝送させ、電源線から受信したコードデータ
をデコードしてカメラ付きインターフォンに供給するよ
うにしているので、線路束から少なくとも伝送線を省く
ことができ、その分、線路束の製造コスト、すなわちエ
レベータの製造コストが安価になり、良好な品質の信号
伝送を行うことができるという効果がある。
送システムに係り、特に、エレベータ乗りかごとエレベ
ータ監視部との間で行われる情報信号を送受信を乗りか
ごに駆動電力を供給する電源線を介して行うようにした
エレベータ信号伝送システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】一般に、エレベータ乗りかごには、乗り
かご内部の保安状態を監視したり、緊急時に乗りかごと
外部との間で通話連絡等ができるように監視カメラやイ
ンターフォン等が設けられている。この場合、監視カメ
ラは、定期的にエレベータ乗りかご内の状態を撮影し、
撮影によって得られた映像信号をエレベータ監視部等に
伝送し、エレベータ監視部等において乗りかご内の状態
を逐一把握できるようにしたものであり、インターフォ
ンは、何等かの原因で乗りかごへの電力の供給が絶た
れ、乗りかごが階の途中に停止して利用者が乗りかご内
に閉じ込められたようなときに、乗りかごとエレベータ
監視部等との間で会話ができるようにしたものである。 【０００３】ここで、図３は、このようなエレベータ乗
りかごとその周辺部の状態の一例を示す横断面図であ
り、乗りかごと内にある監視カメラ及びインターフォン
以外の機器は図示を省略している。 【０００４】図３に示されるように、エレベータ乗りか
ご３１には、ドア側の一方のコーナ部の上側領域に、乗
りかご３１内の撮影ができるような角度に配置された監
視カメラ３２が設けられてあり、ドア側の他方のコーナ
部近くの側壁に、人の頭の高さに相当する高さのところ
に緊急ボタン付きのインターフォン３３が設けられてい
る。また、乗りかご３１の外側部分には、乗りかご３１
に電力を供給する電源線（図番なし）や、乗りかご３１
の各部を動作させる制御信号を伝送させる制御線（図番
なし）や、乗りかご３１とエレベータ監視部（図示な
し）との間の通信情報を伝送させる伝送線３５（１）、
３５（２）等を内包した線路束３４が設置されている。
この場合、監視カメラ３２は、接続線を通して１本の伝
送線３５（１）に接続され、その１本の伝送線３５
（１）を通して監視カメラ３２とエレベータ監視部との
間で監視信号の伝送が行われる。また、インターフォン
３３は、接続線を通して他の１本の伝送線３５（２）に
接続され、その他の１本の伝送線３５（２）を通してイ
ンターフォン３３とエレベータ監視部との間で連絡信号
（会話信号）の伝送が行われる。 【０００５】なお、線路束３４は、乗りかご３１が上下
するのに伴って一緒に上下するように構成されている。
このため、線路束３４を構成する電源線、制御線、伝送
線３５（１）、３５（２）等は、乗りかご３１の上下に
係わりないように相当に余裕を持った長さのもので、し
かも、多数回の屈曲に対しても破損や切断を生じないよ
うな構成のものが用いられる。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】前記既知のエレベータ
乗りかご３１は、監視カメラ３２とエレベータ監視部と
の間の監視信号の伝送に１本の伝送線３５（１）を用
い、インターフォン３３とエレベータ監視部との間の連
絡信号の伝送に他の１本の伝送線３５（２）を用いてい
るため、線路束３４内に少なくとも２本の伝送線３５
（１）、３５（２）を組み入れる必要がある。 【０００７】これに対して、線路束３４は、前述のよう
に乗りかご３１の上下に係わりないように相当に余裕を
持った長さを有し、かつ、多数回の屈曲に対しても破損
や切断を生じないような構成のものであるため、このよ
うな特性を有する電源線、制御線、伝送線３５（１）、
３５（２）を用いると、線路束３４全体がかなり高価な
ものになり、その分、エレベータの設置コストが上昇す
ることになる。 【０００８】このようなエレベータの設置コストを低減
する試みとして、伝送線３５（１）、３５（２）を用い
て監視信号及び連絡信号を伝送する代わりに、無線信号
による伝送または光信号による伝送が考えられている。
しかしながら、無線信号や光信号による伝送は、エレベ
ータ乗りかごが常時上下しているため、安定した信号伝
送を行うことができず、良好な信号品質を維持した状態
で信号伝送を行うことができない。 【０００９】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、エレベータ乗りかごに用
いる電源線と伝送線を共用させることにより、線路束の
線路本数を減らして製造コストを低減させ、かつ、安定
した信号品質の伝送を行うことを可能にしたエレベータ
信号伝送システムを提供することにある。 【００１０】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、エレベータ乗りかご内に配置された監視
カメラ及びカメラ付きインターフォンと、乗りかごに駆
動電力を供給する電源線と、乗りかごに設けられ、監視
カメラ及びカメラ付きインターフォンと電源線とを結合
する送受信機器とを有し、送受信機器は、監視カメラ及
びカメラ付きインターフォンからの送信信号を電源線に
伝送させ、電源線から受信した受信信号をカメラ付きイ
ンターフォンに供給する手段を備える。 【００１１】前記手段によれば、監視カメラ及びカメラ
付きインターフォンを送受信機器を介して電源線と結合
し、電源線と伝送線とを共用しているもので、この場
合、送受信機器は、監視カメラ及びカメラ付きインター
フォンからの送信信号を電源線に伝送させ、電源線から
受信した受信信号をカメラ付きインターフォンに供給す
るようにしているので、線路束から少なくとも伝送線を
省くことができ、その分、線路束の製造コスト、すなわ
ちエレベータの製造コストが安価になり、良好な品質の
信号伝送を行うことができる。 【００１２】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 【００１３】図１は、本発明によるエレベータ信号伝送
システムの概要を示す構成図であり、エレベータ乗りか
ごとその周辺部の状態を示す横断面図である。なお、図
１においても、乗りかごと内にある監視カメラ及びイン
ターフォン以外の機器は図示を省略している。 【００１４】図１に示されるように、本例におけるエレ
ベータ乗りかご１には、ドア側の一方のコーナ部の上側
領域に、乗りかご１内の撮影ができるような角度に配置
された監視カメラ２が設けてあり、ドア側の他方のコー
ナ部近くの側壁に、人の頭の高さに相当する高さに画像
付きのインターフォン３が設けてある。また、乗りかご
１の外側部分には、乗りかご１に電力を供給する電源線
６や、乗りかご１の各部を動作させる制御信号を伝送さ
せる制御線（図番なし）等を内包した線路束５が設置さ
れている。この他に、エレベータ乗りかご１には、監視
カメラ２及びインターフォン３と電源線６との間に接続
された送受信機器４が設けられている。この場合、監視
カメラ２及びインターフォン３は、それぞれ接続線（図
番なし）を通して送受信機器４に接続され、電源線６
は、接続線（図番なし）を通して送受信機器４に接続さ
れている。 【００１５】この場合、監視カメラ２で撮像された撮像
信号は、送受信機器４において、一旦デジタルデータに
変換されたあと、変換されたデジタルデータが再びアナ
ログ信号に変換され、変換されたアナログ信号は、送受
信機器４から電源線６に供給され、電源線６を通してエ
レベータ監視部等に伝送される。また、インターフォン
３で撮像された撮像信号及び／またはインターフォン３
で検出された音声信号は、それぞれ送受信機器４におい
て、同様に一旦デジタルデータに変換されたあと、変換
されたデジタルデータが再びアナログ信号に変換され、
変換されたアナログ信号は、送受信機器４から電源線６
に供給され、電源線６を通してエレベータ監視部等に伝
送される。また、エレベータ監視部等から電源線６を通
して供給されたアナログ信号は、電源線６から送受信機
器４に供給されると、送受信機器４において、一旦デジ
タルデータに変換されたあと、変換されたデジタルデー
タが再びアナログ信号に変換され、変換されたアナログ
信号は、インターフォン３に供給され、そこから放声さ
れる。この場合、送受信機器４に形成されるデジタルデ
ータは、その伝送速度が数Ｍｂｐｓ程度になるように選
ばれている。 【００１６】次に、図２は、図１に図示された送受信機
器４の具体的構成の一例を示すブロック図である。 【００１７】図２において、図１に示された構成要素と
同じ構成要素については同じ記号を付けている。 【００１８】図２に示されるように、この送受信機器４
は、入力アナログ信号をデジタルデータに変換して出力
するアナログ／デジタル変換部（Ａ／Ｄ）７と、入力デ
ジタルデータをアナログ信号に変換して出力するデジタ
ル／アナログ変換部（Ｄ／Ａ）８と、デジタルデータと
ストリームデータとを相互変換するデジタル信号プロセ
ッサ（ＤＳＰ）９と、送信シリアルデータを形成し、か
つ、受信シリアルデータをチェックするマルチメディア
アクセスコントロール部（ＭＡＣ）１０と、送受信機４
の各部を統括制御する制御部（ＣＰＵ）１１と、送信シ
リアルデータの形成時に記憶内容が読み出される記憶部
（ＲＡＭ）１２と、送信シリアルデータの各種処理を行
う送信データプロセッサ（ＴＤＰ）１３と、受信シリア
ルデータの各種処理を行う受信データプロセッサ（ＲＤ
Ｐ）１４と、送信シリアルデータをアナログ信号に変換
して出力するデータ送信部（ＴＸ）１５と、受信したア
ナログ信号を受信シリアルデータに変換するデータ受信
部（ＲＸ）１６と、電源線６との間でアナログ信号を送
受信するバッファ部（ＢＦ）１７とからなっている。 【００１９】前記構成による送受信機器４は、次のよう
に動作する。 【００２０】いま、監視カメラ２の撮像タイミングが到
来すると、監視カメラ２は、エレベータ乗りかご１内を
撮影し、撮影したときの撮像信号を出力し、送受信機器
４に供給する。このとき、送受信機器４は、アナログ／
デジタル変換部７がこの撮像信号を伝送速度が数Ｍｂｐ
ｓ程度のデジタルデータに変換し、変換されたデジタル
データをデジタル信号プロセッサ９に供給する。デジタ
ル信号プロセッサ９は、供給されたデジタルデータをス
トリームデータに変換し、変換したストリームデータを
マルチメディアアクセスコントロール部１０に供給す
る。マルチメディアアクセスコントロール部１０は、供
給されたストリームデータから送信シリアルデータを形
成し、形成した送信シリアルデータを送信データプロセ
ッサ１３に供給する。送信データプロセッサ１３は、供
給された送信シリアルデータのエラー訂正や電力レベル
の調整を行い、データ送信部１５に供給する。データ送
信部１５は、供給された送信シリアルデータをデジタル
／アナログ変換して送信アナログ信号を形成し、形成し
た送信アナログ信号がバッファ部１７を通して電源線６
に伝送供給される。この後、電源線６に供給された送信
アナログ信号は、電源線６を通してエレベータ監視部に
供給される。 【００２１】また、インターフォン３が操作され、イン
ターフォン３から撮像信号及び／または連絡信号（音声
信号）が送受信機器４に供給されたときも、前述の場合
と同様に、送受信機器４においては、前述の動作と同じ
動作が実行され、送信アナログ信号が電源線６に伝送供
給され、さらに電源線６を通してエレベータ監視部に供
給される。 【００２２】一方、エレベータ監視部から電源線６を通
してアナログ信号が供給されると、送受信機器４がその
アナログ信号を受信する。このとき、受信アナログ信号
がバッファ部１７を通してデータ受信部１６に供給され
ると、データ受信部１６は、受信アナログ信号をアナロ
グ／デジタル変換して受信シリアルデータを形成し、形
成した受信シリアルデータを受信データプロセッサ１４
に供給する。受信データプロセッサ１４は、供給された
受信シリアルデータのエラー訂正等を行い、マルチメデ
ィアアクセスコントロール部１０に供給する。マルチメ
ディアアクセスコントロール部１０は、供給された受信
シリアルデータをストリームデータに変換し、変換した
ストリームデータをデジタルデータプロセッサ９に供給
する。デジタル信号プロセッサ９は、供給されたストリ
ームデータを伝送速度が数Ｍｂｐｓ程度のデジタルデー
タに変換し、変換されたデジタルデータをデジタル／ア
ナログ変換器８に供給する。デジタル／アナログ変換器
８は、供給されたデジタルデータをデジタル／アナログ
変換し、得られたアナログ信号（音声信号）をインター
フォン３に供給する。インターフォン３は、このアナロ
グ信号（音声信号）を受信したことにより、その音声信
号が放声される。 【００２３】このように、このエレベータ信号伝送シス
テムによれば、本来、伝送線に監視信号や連絡信号を伝
送させる代わりに、電源線６に監視信号や連絡信号を伝
送させ、電源線６と伝送線とを共用させるようにしたの
で、線路束に伝送線を配置する必要がなくなり、その
分、線路束の線路総数を減らすことができる。また、電
源線６を伝送させる監視信号や連絡信号の伝送速度をビ
ット換算で数Ｍｂｐｓ程度に選んでいるので、信号品質
を低下させずに電源線６を通して監視信号や連絡信号を
伝送させることができる。 【００２４】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、監視カ
メラ及びカメラ付きインターフォンを送受信機器を介し
て電源線と結合し、電源線と伝送線とを共用しているも
ので、この場合、送受信機器は、監視カメラ及びカメラ
付きインターフォンからの送信信号をコードデータ化し
て電源線に伝送させ、電源線から受信したコードデータ
をデコードしてカメラ付きインターフォンに供給するよ
うにしているので、線路束から少なくとも伝送線を省く
ことができ、その分、線路束の製造コスト、すなわちエ
レベータの製造コストが安価になり、良好な品質の信号
伝送を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるエレベータ信号伝送システムの概
要を示す構成図であり、エレベータ乗りかごとその周辺
部の状態を示す横断面図である。 【図２】図１に図示された送受信機器の具体的構成の一
例を示すブロック図である。 【図３】既知のエレベータ乗りかごとその周辺部の状態
の一例を示す横断面図である。 【符号の説明】 １ エレベータ乗りかご ２ 監視カメラ ３ インターフォン ４ 送受信機器 ５ 線路束 ６ 電源線 ７ アナログ／デジタル変換部（Ａ／Ｄ） ８ デジタル／アナログ変換部（Ｄ／Ａ） ９ デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ） １０ マルチメディアアクセスコントロール部（ＭＡ
Ｃ） １１ 制御部（ＣＰＵ） １２ 記憶部（ＲＡＭ） １３ 送信データプロセッサ（ＴＤＰ） １４ 受信データプロセッサ（ＲＤＰ） １５ データ送信部（ＴＸ） １６ データ受信部（ＲＸ） １７ バッファ部（ＢＦ）
要を示す構成図であり、エレベータ乗りかごとその周辺
部の状態を示す横断面図である。 【図２】図１に図示された送受信機器の具体的構成の一
例を示すブロック図である。 【図３】既知のエレベータ乗りかごとその周辺部の状態
の一例を示す横断面図である。 【符号の説明】 １ エレベータ乗りかご ２ 監視カメラ ３ インターフォン ４ 送受信機器 ５ 線路束 ６ 電源線 ７ アナログ／デジタル変換部（Ａ／Ｄ） ８ デジタル／アナログ変換部（Ｄ／Ａ） ９ デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ） １０ マルチメディアアクセスコントロール部（ＭＡ
Ｃ） １１ 制御部（ＣＰＵ） １２ 記憶部（ＲＡＭ） １３ 送信データプロセッサ（ＴＤＰ） １４ 受信データプロセッサ（ＲＤＰ） １５ データ送信部（ＴＸ） １６ データ受信部（ＲＸ） １７ バッファ部（ＢＦ）
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 エレベータ乗りかご内に配置された監視
カメラ及びカメラ付きインターフォンと、前記乗りかご
に駆動電力を供給する電源線と、前記乗りかごに設けら
れ、前記監視カメラ及び前記カメラ付きインターフォン
と前記電源線とを結合する送受信機器とを有し、前記送
受信機器は、前記監視カメラ及び前記カメラ付きインタ
ーフォンからの送信信号を前記電源線に伝送させ、前記
電源線から受信した受信信号を前記カメラ付きインター
フォンに供給することを特徴とするエレベータ信号伝送
システム。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002145087A JP2003341949A (ja) | 2002-05-20 | 2002-05-20 | エレベータ信号伝送システム |
| EP03253011A EP1364903A1 (en) | 2002-05-20 | 2003-05-15 | Elevator signal transmission system |
| US10/440,774 US20030213654A1 (en) | 2002-05-20 | 2003-05-19 | Elevator signal transmission system reducing the number of lines |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002145087A JP2003341949A (ja) | 2002-05-20 | 2002-05-20 | エレベータ信号伝送システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003341949A true JP2003341949A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29397748
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002145087A Withdrawn JP2003341949A (ja) | 2002-05-20 | 2002-05-20 | エレベータ信号伝送システム |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20030213654A1 (ja) |
| EP (1) | EP1364903A1 (ja) |
| JP (1) | JP2003341949A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN102572616B (zh) * | 2012-03-21 | 2014-07-09 | 天津七一二通信广播有限公司 | 数字与模拟混合接收功能的数字对讲机 |
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|---|---|---|---|---|
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| JPH04153176A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-05-26 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの監視・制御装置 |
| KR940006489B1 (ko) * | 1992-06-19 | 1994-07-21 | 금성산전 주식회사 | 엘리베이터의 방범운전 장치 및 방법 |
| US5736694A (en) * | 1992-12-22 | 1998-04-07 | Kone Oy | Method for providing a phone alarm call in an elevator system |
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| US20030089558A1 (en) * | 2001-11-09 | 2003-05-15 | Otis Elevator Company | Power line carrier used in elevator system |
| US6629583B2 (en) * | 2001-12-21 | 2003-10-07 | Otis Elevator Company | Fixture for an elevator system |
| JP4129153B2 (ja) * | 2002-08-08 | 2008-08-06 | 株式会社日立製作所 | エレベータ |
-
2002
- 2002-05-20 JP JP2002145087A patent/JP2003341949A/ja not_active Withdrawn
-
2003
- 2003-05-15 EP EP03253011A patent/EP1364903A1/en not_active Withdrawn
- 2003-05-19 US US10/440,774 patent/US20030213654A1/en not_active Abandoned
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP1364903A1 (en) | 2003-11-26 |
| US20030213654A1 (en) | 2003-11-20 |
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|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |