JP2003341506A - 移動体使用の搬送設備 - Google Patents

移動体使用の搬送設備

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JP2003341506A JP2002148452A JP2002148452A JP2003341506A JP 2003341506 A JP2003341506 A JP 2003341506A JP 2002148452 A JP2002148452 A JP 2002148452A JP 2002148452 A JP2002148452 A JP 2002148452A JP 2003341506 A JP2003341506 A JP 2003341506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動力付与手段を移動体の全長に対して短い
距離を置いて配設することで、いずれかの移動力付与手
段に必ず移動体が掛かる形式でありながら、次の移動力
付与を、常に1台のみとした移動体使用の搬送設備を提
供する。 【解決手段】 移動体10の本体11の側面を受動部1
7に形成した。本体11の前後端部を、先端が当接面1
2a,16aでかつ内側が被当接面12b,16bとし
て互いに逆向きの段状部12A,16Aに形成して、先
行移動体10の後端段状部16Aに対して後続移動体1
0の前端段状部12Aを上下で重合した状態で、相対向
した当接面12a,16aと被当接面12b,16bの
うち少なくとも1組を前後方向で当接自在に構成した。
受動部17は、前端段状部12Aと後端段状部16Aと
の一方において内側への非作用部17aに形成した。一
定経路5中の所定箇所5dに、受動部17に作用自在な
駆動回転体58を有する一対の移動力付与手段50を、
本体11の全長Lに対して短い距離lを置いて配設し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被搬送物搬送用の
移動体を、たとえば床側や天井側の一定経路上で移動さ
せるのに使用される移動体使用の搬送設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動体としては、たとえ
ば特開2000−177665号公報に見られる構成が
提供されている。すなわち、台車走行レールに支持案内
されて走行自在な台車は、4個のトロリと2本の連結ロ
ッドと1本の被連結ロッドとを、水平ピンを介して上下
揺動自在に連結することで構成されている。そして台車
は、台車駆動装置によって推進されるもので、台車駆動
装置は、第1トロリの両側板を駆動ローラと押えローラ
とで挟み付ける形式とされている。
【0003】第1トロリに設けられた先頭部材には、平
面視半円形状の前方突出重合部が形成され、第4トロリ
に設けられた後尾部材には、平面視半円形状の後方突出
重合部が形成されている。そして、前方突出重合部と後
方突出重合部とが重なり合うことで、第1トロリと第4
トロリの側面が面一となるように構成されている。
【0004】このような従来構成によると、第1トロリ
の両側板を駆動ローラと押えローラとにより挟み付けた
状態で駆動ローラを駆動回転させることで、この駆動ロ
ーラを第1トロリから第4トロリへの側面間に亘って作
用させて、台車を推進し得ることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来構
成において、たとえば一定経路中にストレージ経路を形
成して台車をストレージさせ、そしてストレージ経路か
ら台車を1台ずつ切り出して走行させるとき、通常で
は、台車駆動装置の配置ピッチと台車の全長(駆動ロー
ラ作用面の全長)とを合わせ、以て[配置ピッチ(ドラ
イブピッチ)=ストレージピッチ]を実現している。
【0006】しかし、このような場合、たとえばストレ
ージ経路の出口部分において、経路方向で一対の台車駆
動装置の間に台車が入ってストレージ状態になったと
き、すなわち、それぞれの台車駆動装置における駆動ロ
ーラの軸心に台車の前後端面が揃った状態で台車がスト
レージ状態になったとき、次の走行駆動が空回りするな
どして、切り出し走行などが行えないことになり、以て
設備としての信頼性が損なわれることになる。
【0007】これに対しては、台車駆動装置の配置ピッ
チを台車の全長よりも少し短く、すなわち[ドライブピ
ッチ<台車の全長]として、いずれかの台車駆動装置に
必ず台車が掛かるようにした構成が考えられる。しか
し、このような構成の場合、前述したように平面視半円
形状の前方突出重合部と後方突出重合部とが重なり合っ
た部分が、台車駆動装置における駆動ローラに対向した
状態で台車群が停止されたとき、出口部分からの1台の
みの送り出し(切り出し)が円滑に行えないことにな
る。
【0008】すなわち、下手の台車駆動装置における駆
動ローラに先行台車の前端部分が対向され、そして上手
の台車駆動装置における駆動ローラに、先行台車の後方
突出重合部と後続台車の前方突出重合部との重なり合っ
た部分が対向されて台車群が停止された状態で、下手の
台車駆動装置を駆動させて先行台車に駆動力を付与し、
先行台車のみを出口部分から送り出す際に、この先行台
車の後方突出重合部に、駆動停止させた下手の台車駆動
装置における駆動ローラが当接されていることで、この
駆動ローラは摩擦抵抗となり、以て所期の1台のみの送
り出しがスムースに行えないことになる。
【0009】そして、このような事態をできるだけ回避
するためには、重なり合った部分が駆動ローラに対向し
ない構成、制御が必要になり、この場合、検出器の配
置、台車駆動装置などにおいて、設計や製造に手間取る
とともに、煩雑で時間がかかることになり、以てコスト
アップの要因となる。
【0010】そこで本発明の請求項1記載の発明は、移
動力付与手段が移動体の全長に対して短い距離を置いて
配設されることで、いずれかの移動力付与手段に必ず移
動体が掛かる形式でありながら、次の移動力付与は、常
に1台のみとし得る移動体使用の搬送設備を提供するこ
とを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の移動体使用の搬送設備
は、移動体は、複数の被案内装置を介してレールに支持
案内されることで、一定経路上を移動自在であり、前記
移動体の本体の少なくとも一側面は受動部に形成され、
本体の前後端部は、先端が当接面でかつ内側が被当接面
として互いに逆向きの段状部に形成されて、先行移動体
の後端段状部に対して後続移動体の前端段状部が上下で
重合された状態で、相対向された当接面と被当接面のう
ち少なくとも1組が前後方向で当接自在に構成され、前
記受動部は、前端段状部と後端段状部との一方において
内側への非作用部に形成され、一定経路中の所定箇所に
は、前記受動部に作用自在な駆動回転体を有する一対の
移動力付与手段が、本体の全長に対して短い距離を置い
て配設されていることを特徴としたものである。
【0012】したがって請求項1の発明によると、一定
経路中の所定箇所において移動体は、移動力付与手段の
駆動回転体を受動部に作用させることにより、移動力を
付与して移動し得る。このとき移動体は、いずれかの移
動力付与手段によって必ず移動作用を受けることにな
り、以て所定箇所での送り移動や、所定箇所からの1台
のみの送り出し(切り出し)などを行える。
【0013】その際に、たとえば先行移動体の後端段状
部と、後続移動体の前端段状部との上下で重合した部分
が、移動力付与手段の駆動回転体に対向した状態で移動
体群が停止したとき、この駆動回転体は、一方の移動体
の受動部に作用するが、他方の移動体には非作用部に対
向して作用しないことになる。したがって、駆動回転体
が受動部に作用している移動力付与手段を駆動させるこ
とで、次の移動力付与は常に1台のみ、すなわち先行移
動体にのみ送り移動力を付与し得る。
【0014】また本発明の請求項2記載の移動体使用の
搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、一
対の移動力付与手段の一方に、本体の前端部または後端
部が対向されたとき、他方の移動力付与手段に非作用部
が対向されるように、本体の全長が設定されていること
を特徴としたものである。
【0015】したがって請求項2の発明によると、移動
体群の本体の全長に対応して、一対の移動力付与手段を
配設することで、ライン設定を行える。そして本発明の
請求項3記載の移動体使用の搬送設備は、上記した請求
項1または2記載の構成において、受動部は受動面に形
成され、移動力付与手段は、前記受動面に当接作用自在
な摩擦回転体を有することを特徴としたものである。
【0016】したがって請求項3の発明によると、受動
面に当接させた摩擦回転体を駆動回転させることによ
り、本体に移動力を付与し得る。さらに本発明の請求項
4記載の移動体使用の搬送設備は、上記した請求項1〜
3のいずれかに記載の構成において、受動部は先窄まり
状に形成されていることを特徴としたものである。
【0017】したがって請求項4の発明によると、先窄
まり状によって、内側への非作用部を形成し得るととも
に、非作用部を両側に形成して、移動力付与手段の配設
を一定経路の両側に対して任意に行える。
【0018】しかも本発明の請求項5記載の移動体使用
の搬送設備は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載
の構成において、移動体の本体は、連結装置を介して相
対回動自在に連結した複数のフレーム体により形成され
るとともに、少なくとも1本のフレーム体に被搬送物の
支持部が設けられていることを特徴としたものである。
【0019】したがって請求項5の発明によると、移動
体は、移動力付与手段によってフレーム体群に移動力を
付与することで一定経路において移動し得るとともに、
連結装置を介しての相対回動によって左右や上下のカー
ブ経路部において円滑に移動し得、そして支持部で支持
した被搬送物の搬送を行える。
【0020】また本発明の請求項6記載の移動体使用の
搬送設備は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の
構成において、移動体の本体は、連結装置を介して相対
回動自在に連結した少なくとも3本のフレーム体により
形成されるとともに、1本の中間部フレーム体に被搬送
物の支持部が設けられていることを特徴としたものであ
る。
【0021】したがって請求項6の発明によると、移動
体は、移動力付与手段によってフレーム体群に移動力を
付与することで一定経路において移動し得るとともに、
連結装置を介しての相対回動によって左右や上下のカー
ブ経路部において円滑に移動し得、そして中間部フレー
ム体に設けた支持部に被搬送物を支持させることで、こ
の被搬送物の搬送を安定して行える。
【0022】そして本発明の請求項7記載の移動体使用
の搬送設備は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載
の構成において、一定経路中にはストレージ経路部が形
成され、一対の移動力付与手段が、ストレージ経路部の
出口部分に配設されていることを特徴としたものであ
る。
【0023】したがって請求項7の発明によると、スト
レージ経路部の出口部分での移動体の送り移動や、出口
部分からの1台のみの移動体の送り出し(切り出し)
を、常に確実に行える。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態を、移動体として床側走行形式を採用した状態とし
て、図1〜図12に基づいて説明する。
【0025】図1〜図6、図8において、床1側からの
機枠2に、チャンネル状のレール3が、その開放部を相
対向して左右一対に配設されており、そしてレール3の
開放部側の上縁部には、その上縁から上方へ曲げ成形す
ることでガイド部3aが形成されている。
【0026】前記レール3により一定経路5を形成する
ものであり、ここで一定経路5は平面視において、たと
えば直線状の作業経路部5aと、この作業経路部5aの
終端からカーブ経路部5bを介して直角状に連なる直線
状の上手返送経路部5cと、この上手返送経路部5cの
終端からカーブ経路部5bを介して直角状に連なりかつ
作業経路部5aに平行した直線状のストレージ経路部
(所定箇所の一例)5dと、このストレージ経路部5d
の終端からカーブ経路部5bを介して連なる傾斜直線状
の下手返送経路部5eと、この下手返送経路部5eの終
端と作業経路部5aの始端とを接続するカーブ経路部5
bなどにより、無端状に形成されている。
【0027】両レール3に支持案内されて一定経路5上
を移動自在な移動体10が設けられる。この移動体10
は、その本体11が、短尺の前部フレーム体12と、3
本(複数本)の長尺の中間部フレーム体13,14,1
5と、短尺の後部フレーム体16とにより形成されてい
る。ここで各フレーム体12〜16は、一定経路5の方
向に長い四角筒状体(四角棒状体)からなり、そして本
体11の両側面(少なくとも一側面)が受動面(受動部
の一例)17に形成されている。
【0028】前記本体11の前後端部である前部フレー
ム体12の前端部と後部フレーム体16の後端部とは、
先端が当接面でかつ内側が被当接面として互いに逆向き
の段状部に形成されている。すなわち、前部フレーム体
12の前端部は、先端(前端)が凸円弧状の当接面12
aでかつ内側が凹円弧状の被当接面12bとして、正向
き階段状の前端段状部12Aに形成され、また後部フレ
ーム体16の後端部は、先端(後端)が凸円弧状の当接
面16aでかつ内側が凹円弧状の被当接面16bとし
て、逆向き階段状の後端段状部16Aに形成されてい
る。
【0029】そして、先行した移動体10の後端段状部
16Aに対して後続の移動体10の前端段状部12Aが
上下で重合された状態で、相対向された2組の当接面1
2a,16aと被当接面16b,12bのうち、少なく
とも1組が前後方向で当接自在に構成されている。また
前記受動面17は、後端段状部16Aにおいて先窄まり
状に形成されることで、内側への非作用面(非作用部の
一例)17aに形成されている。
【0030】各中間部フレーム体間、すなわち13と1
4との間、ならびに14と15との間が、それぞれ中間
連結装置20を介して左右方向ならびに上下方向に相対
回動自在に連結されている。そして、前部フレーム体1
2と中間部フレーム体13との間、ならびに中間部フレ
ーム体15と後部フレーム体16との間が、それぞれ端
連結装置25を介して左右方向に相対回動自在に連結さ
れている。
【0031】すなわち中間連結装置20としては、前記
中間部フレーム体14の前端部材や後端部材に縦方向軸
21を介して連結体22が左右方向に相対回動自在に連
結されるとともに、この連結体22が中間部フレーム体
13の後端部材や中間部フレーム体15の前端部材に横
方向軸23を介して上下方向に相対回動自在に連結され
たところの、トラニオン形式が採用されている。なお、
連結体22の両側面も受動面17に形成されている。
【0032】また端連結装置25としては、中間部フレ
ーム体13の前端部材と前部フレーム体12の後端との
間、ならびに中間部フレーム体15の後端部材と後部フ
レーム体16の前端との間が、縦方向軸26を介して左
右方向に相対回動自在に連結される形式が採用されてい
る。
【0033】前記移動体10は、複数の被案内装置30
を介してレール3に支持案内されることで、一定経路5
上を移動自在に構成されている。その際に、各被案内装
置30は同様なトロリ形式に構成されている。すなわ
ち、トロリ本体31は、左右一対の板体31Aと、これ
ら板体31Aの上部間に嵌め込み状に固定された前後一
対のC型体31Bとにより構成され、ここでC型体31
Bは前や後に開放される状態で配設されている。
【0034】そして板体31Aの下部間には前後一対の
横ピン32が貫通して固定され、これら横ピン32の両
突出部分に、前記レール3に嵌合して支持案内される被
支持ローラ33が遊転自在に取り付けられている。また
両C型体31Bにはそれぞれ縦ピン34が貫通して固定
され、これら縦ピン34の中間部分、すなわちC型体3
1Bの中の部分に、前記ガイド部3aに当接して案内さ
れる被ガイドローラ35が遊転自在に取り付けられてい
る。
【0035】そして被案内装置30は、両縦方向軸2
1、ならびに前部フレーム体12や後部フレーム体16
に設けられた縦方向軸27の端部に相対回動自在に連結
されている。すなわち、縦方向軸21,27は、両板体
31A間でかつ両C型体31B間に挿入され、そして両
板体31A間に通される横方向ピン28が各縦方向軸2
1,27の端部に貫通されている。これにより縦方向軸
21,27の端部と被案内装置30との連結が、縦方向
軸21,27の端部を貫通する横方向ピン28を介して
行われる。
【0036】前記移動体10には被搬送物の支持部40
が設けられている。すなわち、前記中間部フレーム体1
3〜15のうち中央の中間部フレーム体14には、被搬
送物の支持部40が設けられている。この支持部40
は、前記中間部フレーム体13の上面から立設された前
後一対の縦材41と、これら縦材41の上面間に設けら
た前後材42と、この前後材42の前後端面にそれぞれ
固定された左右材43と、これら左右材43上に設けら
れた被搬送物の支持具(図示せず。)などにより構成さ
れている。
【0037】前記支持部40の部分には遊転輪(ガイド
ローラ)45が取り付けられている。すなわち、縦材4
1の左右側面からブラケット46が連設され、これらブ
ラケット46から左右外方へ突設された軸47に前記遊
転輪45が取り付けられている。そして、前記遊転輪4
5を下方から支持案内する一対のガイドレール7が、前
記一定経路5に沿って配設されている。
【0038】なおガイドレール7は、主として被搬送物
を支持して作業を行う作業経路部5aに設けられる。さ
らにガイドレール7の部分にはカバー体8が設けられて
おり、ここでカバー体8により遊転輪45を下方から支
持案内する形式であってもよい。そして遊転輪45は、
図2に示す4輪形式のほか、1輪形式、片持ち状の2輪
形式、3輪形式、4輪以上の複数輪形式などであっても
よい。
【0039】前記一定経路5中の所定箇所の一例となる
前記ストレージ経路部5dには、前記受動面15に作用
して移動体10に移動力を付与する移動力付与手段50
が設けられている。この移動力付与手段50は、図3、
図6、図7に示すように、前記機枠2に連結された支持
枠51からのブラケット52に縦軸53が回転自在に支
持されている。この縦軸53にはリンク体54が取り付
けられるとともに、このリンク体54の遊端には支持部
材55が設けられている。
【0040】そして支持部材55の下面側には、回転駆
動装置の一例である減速機付きのインダクションモータ
56が配設され、このインダクションモータ56から上
方に取り出された出力軸57には、たとえば外周部分に
ウレタン層が積層された摩擦回転体(駆動回転体の一
例)58が固定されている。
【0041】前記縦軸53を中にして前記レール3とは
反対側において、前記ベース枠51と支持部材55との
間には、ボルト・ナット形式で調整自在な揺動規制具5
9が貫通されて配設され、さらにベース枠51と支持部
材55との間には、ボルトに外嵌されて圧縮ばね60が
配設されている。なお送りローラ58の非作用箇所部分
はカバー体61により覆われている。以上の51〜61
などにより移動力付与手段50の一例が構成される。
【0042】したがって移動力付与手段50は、圧縮ば
ね60の弾性反発力により支持部材55やリンク体54
を縦軸心62の周りで内側へ揺動させ、以て摩擦回転体
58を受動面17に対して当接作用させる方向に付勢し
得る。その際に、最大の接近位置は揺動規制具59によ
り規制される。
【0043】図8、図9に示すように、前記移動力付与
手段50は、ストレージ経路部5dに沿って複数箇所に
配設される。そして、少なくともストレージ経路部5d
の出口部分に配設されている一対の移動力付与手段5
0、すなわち下手返送経路部5e側に配設されている一
対の移動力付与手段50は、移動体10における本体1
1の全長Lに対して短い距離lを置いて、すなわち[移
動力付与手段50の配設距離l<本体11の全長L]と
して配設されている。その際に、一対の移動力付与手段
50のうち下手(一方)の移動力付与手段50に、本体
11の前端部(または後端部)が対向されたとき、上手
(他方)の移動力付与手段50に非作用面17aが対向
されるように、本体11の全長Lが設定されている。
【0044】図8において、前記作業経路部5aの始端
部分には、前記受動面17に作用して移動体10に走行
力を付与する送り手段70が設けられている。この送り
手段70は前記移動力付与手段50と同様の構造であっ
て、前記本体11における受動面17に対して側方から
当接自在で、かつたとえば外周部分にウレタン層が積層
された送りローラ71と、この送りローラ71に連動し
かつ送りローラ71に送り回転力Aを付与する回転駆動
装置72などから構成される。なお回転駆動装置72は
インダクションモータなどからなる。
【0045】作業経路部5aの終端部分には、前記受動
面17に作用して移動体10に制動力を付与する制動手
段75が設けられる。この制動手段75は前記送り手段
70と同様の構造であって、前記本体11における受動
面17に対して側方から当接自在で、かつたとえばウレ
タン製の制動ローラ76と、この制動ローラ76に連動
しかつ制動ローラ76に送り回転力Bを付与する回転駆
動装置77などから構成される。なお回転駆動装置77
はトルクモータなどからなり、その送り回転力Bは前記
インダクションモータからなる回転駆動装置72の送り
回転力Aよりも小に、すなわち[A>B]に設定されて
いる。
【0046】したがって作業経路部5aにおいては、送
り手段70と制動手段75との間において、複数台の移
動体10が、その前後端間に隙間を生じめることなく、
すなわち相対向された2組の当接面12a,16aと被
当接面16b,12bのうち、少なくとも1組を前後方
向で相当接させた状態で、密に後押し状態で整列されて
走行するように構成されている。
【0047】各カーブ経路部5b、上手返送経路部5
c、下手返送経路部5eの所定箇所には中継送り手段8
0が配設されている。これら中継送り手段80は前記移
動力付与手段50と同様の構造からなり、送りローラ8
1と、この送りローラ81に連動する回転駆動装置82
などから構成される。なお、各手段50,70,75,
80の配置パターンは種々変更されるものであり、また
制動手段75や中継送り手段80は、その一部あるいは
全部を省略してもよい。
【0048】以下に、上記した第1の実施の形態におけ
る作用を説明する。図8において、制動手段75の部分
を通過することで、作業経路部5aの終端側部分から送
り出されてきた移動体10は、各中継送り手段80の送
り作用によって、カーブ経路部5b、上手返送経路部5
c、カーブ経路部5bへと移動されたのち、ストレージ
経路部5dに送り込まれる。そして、ストレージ経路部
5dの入口部分に送り込まれてきた移動体10は、この
入口部分に設けられた移動力付与手段50によって移動
力(走行力)が付与される。
【0049】すなわち、図7の仮想線イに示すように、
圧縮ばね60の弾性力により内側に突出されている摩擦
回転体58は、送り込まれてきた移動体10の受動面1
7に当接されることで、図7の実線に示すように、圧縮
ばね60の弾性力に抗して後退された状態で受動面17
に圧接されることになる。このとき、摩擦回転体58が
インダクションモータ56によって回転駆動されること
で、強制回転される摩擦回転体58を受動面17に圧接
させることになり、その送りの回転力により移動体10
に移動力を与えることになる。
【0050】上述した移動力付与手段50による移動体
10の送り移動は、その摩擦回転体58を、前部フレー
ム体12の受動面17から中間部フレーム体13〜15
の受動面17、ならびに後部フレーム体16の受動面1
7へと順次作用させることで行われる。さらに中間連結
装置20における連結体22の側面も受動面として摩擦
回転体58が作用される。
【0051】その際に、摩擦回転体58が前部フレーム
体12に作用しているとき、中間部フレーム体13〜1
5と後部フレーム体16は中間連結装置20を介して引
っ張り移動され、また中間部フレーム体13〜15のい
ずれかに作用しているとき、前部フレーム体12側は中
間連結装置20を介して押し移動されるとともに後部フ
レーム体16側は中間連結装置20を介して引っ張り移
動され、さらに後部フレーム体16に作用していると
き、中間部フレーム体13〜15や前部フレーム体12
は中間連結装置20を介して押し移動されることにな
る。
【0052】したがって、移動力付与手段50群を適宜
に駆動、駆動停止させることにより、ストレージ経路部
5dにおいて移動体10を順送り移動させながらストレ
ージし得る。その際に図9に示すように、先行した移動
体10の後端段状部16Aに対して後続の移動体10の
前端段状部12Aが上下で重合された状態で、かつ相対
向された2組の当接面12a,16aと被当接面16
b,12bのうち、少なくとも1組が前後方向で当接さ
れた状態で、密な列車状でストレージし得る。
【0053】そしてストレージ経路部5dの出口部分に
達した移動体10は、この出口部分に設けられた移動力
付与手段50により移動力が付与されることで、このス
トレージ経路部5dから下手返送経路部5e側へと送り
出される。このとき、ストレージ経路部5dの出口部分
に配設されている一対の移動力付与手段50は、移動体
10における本体11の全長Lに対して短い距離lを置
いて配設されていることで、出口部分の移動体10は、
いずれかの移動力付与手段50によって必ず移動作用を
受けることになり、以て出口部分での送り移動や、出口
部分からの1台のみの送り出し(切り出し)を常に確実
に行える。
【0054】その際に、たとえば図1に示すように、先
行の移動体10の後端段状部16Aと、後続の移動体1
0の前端段状部12Aとの上下で重合された部分が、移
動力付与手段50の摩擦回転体58に対向した状態で移
動体10群が停止されたとき、この摩擦回転体58は、
後続の移動体10の前端段状部12Aにはその受動面1
7に当接されるが、先行の移動体10の後端段状部16
Aには内側への非作用面17aが対向されて当接されな
いことになる。
【0055】したがって、この移動力付与手段50を駆
動停止させた状態で、先行の移動体10の前端部分に対
向している移動力付与手段50を駆動させることで、こ
の先行の移動体10に送り移動力を付与して、出口部分
からの1台のみの送り出し(切り出し)を行えることに
なる。このとき、先行の移動体10の後端部分に形成さ
れた非作用面17aが、駆動停止させた移動力付与手段
50の摩擦回転体58に対向されていることで、この摩
擦回転体58は摩擦抵抗などにはならず、以て出口部分
からの1台のみの送り出しは、図12に示すように、ス
ムースにかつ常に確実に行えることになる。
【0056】なお、所期の送り出しを行ったのち、後続
の移動体10の前端段状部12Aの受動面17に摩擦回
転体58が当接されている移動力付与手段50を駆動さ
せることで、この後続の移動体10に送り移動力を付与
して、ストレージ経路部5dの出口端へと移動し得る。
【0057】前述したようにしてストレージ経路部5d
から送り出された移動体10は、図8に示すように、各
中継送り手段80の送り作用によって、カーブ経路部5
b、下手返送経路部5e、カーブ経路部5bへと移動さ
れたのち、作業経路部5aの始端側部分に送り込まれ
る。
【0058】そして、作業経路部5aの始端側部分に送
り込まれてきた移動体10は、この始端側部分に設けら
れた送り手段70の送り回転力Aによって移動力(走行
力)が付与される。すなわち、このとき送りローラ71
は回転駆動装置72によって回転駆動されており、した
がって強制回転されている送りローラ71を受動面17
に圧接させることで、その送りの回転力Aにより移動体
10に移動力を与えることになる。
【0059】その際に、作業経路部5a上に密な列車状
で位置している移動体10群の最後尾の移動体10にお
ける後端段状部16Aと、送り込まれた移動体10にお
ける前端段状部12Aとの間において、相対向された2
組の当接面12a,16aと被当接面16b,12bの
うち、少なくとも1組が前後方向で相当接され、以て移
動体10が送り手段70の送り回転力Aにより所望の速
度で送り込まれることによって、作業経路部5aに密な
列車状で位置している移動体10群を後押し移動させる
ことになる。
【0060】このようにして作業経路部5a上で移動さ
れ、そして終端側に達した移動体10に対して制動手段
75によって制動が付与されている。すなわち制動手段
75では、送り手段70と同様の作用によって受動面1
7に圧接させている制動ローラ76が強制回転され、そ
の送り回転力Bによって、移動体10に対して制動力が
付与されている。
【0061】ここで制動ローラ76の送り回転力Bに対
して送り手段70側の送り回転力Aが大であることか
ら、その差に相応して、制動手段75に対応した移動体
10は制動作用を受けた状態で移動されることになる。
したがって作業経路部5aにおいては、送り手段70か
ら制動手段75の間で、複数台の移動体10が、その前
後端間に隙間を生じめることなく密に後押し状態で整列
されて移動されることになる。
【0062】このように作業経路部5a上で移動体10
群が間欠的にまたは連続的に移動されている間に、ある
いは間欠停止している間に、床1上の作業者や本体11
上に乗り移った作業者が、支持部40に支持されている
被搬送物に対して各種の作業を遂行する。そして移動体
10は、作業経路部5aから上手返送経路部5c側へ移
動されることで循環移動され、以て最初の状態とされ
る。
【0063】なお、制動手段75の部分から押し出され
たのち送り手段70の部分に達するまでの間に、作業済
みの被搬送物が支持部40から降ろされるとともに、支
持部40に新たな被搬送物が積込まれる。
【0064】上述したような移動体10の移動の際に各
被案内装置30は、各被支持ローラ33を介してレール
3に支持案内され、そして各被ガイドローラ35がガイ
ド部3aに当接して案内される。これにより移動体10
の移動は、ガタ付いたり横倒れしたりすることなく安定
して行われ、以て被搬送物に対する各種作業や被搬送物
の積み降ろしを常に正確に行える。
【0065】上述した一定経路5上での列車状の後押し
移動において、直線状の作業経路部5aやストレージ経
路部5dでは、図2に示すように、各移動体10の本体
11、すなわち各フレーム体12〜16が平面視ならび
に側面視で直線状姿勢になることから、相対向された2
組の当接面12a,16aと被当接面16b,12bの
うち、少なくとも1組が真後ろから当接する状態にな
り、その後押し移動は円滑に確実に行える。
【0066】また、左(あるいは右)のカーブ経路部5
bでは、図10に示すように、各フレーム体12〜16
は、平面視において連結装置20,25の部分でカーブ
に沿って屈折した姿勢で後押し移動されることになる。
これにより、平面視において、先行移動体10の後部フ
レーム体16と後続移動体10の前部フレーム体12と
が成す相対角度Θ1が鈍角となり、以て当接面12a,
16aと被当接面16b,12bとが鈍角で当接するこ
とになって、その後押し移動は円滑に確実に行える。
【0067】その際に屈曲は、連結装置20,25にお
いて、縦方向軸21,26の周りで相対回動することで
行われる。また被案内装置30は、縦方向軸21を介し
て回動されることで、レール3の左右方向のカーブに沿
って向きを自動的に変更しながら円滑に移動される。
【0068】図11に示すように、一定経路5中に、側
面視において上方(または下方)へのカーブ経路部5b
が形成されている場合も、側面視において、先行移動体
10の後部フレーム体16と後続移動体10の前部フレ
ーム体12とが成す相対角度Θ2が鈍角となり、当接面
12a,16aと被当接面16b,12bとが鈍角で当
接することになって、その後押し移動は円滑に確実に行
える。
【0069】その際に屈曲は、連結装置20において、
横方向軸23の周りで相対回動することで行われる。ま
た被案内装置30は、横方向ピン28を介して回動され
ることで、レール3の上下方向のカーブに沿って向きを
自動的に変更しながら円滑に移動される。
【0070】次に、本発明の第2の実施の形態を、図1
3に基づいて説明する。すなわち、前記受動面17は、
後端段状部16Aにおいて片側のみ傾斜状に形成される
ことで、内側への非作用面(非作用部の一例)17bに
形成されている。この場合には、非作用面17bが対向
される側のみに移動力付与手段50などが配設される。
【0071】次に、本発明の第3の実施の形態を、図1
4に基づいて説明する。すなわち、前記受動面17は、
後端段状部16Aが幅の狭い突起状に形成されること
で、内側への非作用面(非作用部の一例)17cに形成
されている。この場合には、両側に移動力付与手段50
などを配設し得る。
【0072】上記した実施の形態では、無端状の一定経
路5が示されているが、これは有端状の一定経路などで
あってもよい。上記した実施の形態では、移動体10の
本体11として、前部フレーム体12と、3本の長尺の
中間部フレーム体13,14,15と、後部フレーム体
16とからなる形式を示したが、これは分割されていな
い1本の形式や、前部フレーム体12と後部フレーム体
16とのうち少なくとも1つが省略された形式や、中間
部フレーム体が1本の形式、中間部フレーム体が2本の
形式、中間部フレーム体が3本以上の形式などであって
もよい。
【0073】上記した実施の形態では、本体11の両側
面が受動面17に形成され、そして一方の受動面17の
みに移動力付与手段50、送り手段70、制動手段7
5、中継送り手段80などが作用される形式が示されて
おり、これによると他方の受動面17に作用される受け
ローラなどの受け手段を設けることで、本体11を両側
から挟みつけて強い摩擦力を得、以て充分な走行力や制
動力を与え得る形式となる。その際に他方に作用される
受けローラは、強制駆動形式や遊転形式のいずれであっ
てもよい。また移動力付与手段50、送り手段70、制
動手段75、中継送り手段80などが、いずれか一方の
受動面17のみに作用されるように、両側に振り分けて
配設された形式などであってもよい。
【0074】上記した実施の形態では、受動部を受動面
17とし、駆動回転体を摩擦回転体58とした形式が示
されているが、これは受動部をラックとし、駆動回転体
をピニオンとした形式などであってもよい。
【0075】上記した実施の形態では、後端段状部16
Aに非作用部(非作用面17a)を形成した形式が示さ
れているが、これは前端段状部12Aに非作用部を形成
した形式などであってもよい。
【0076】上記した実施の形態では、一定経路5中の
所定箇所としてストレージ経路部5dが示されている
が、これは他の経路部を所定箇所とした形式などであっ
てもよい。
【0077】上記した実施の形態では、中間連結装置2
0として、中央の中間部フレーム体14側に縦方向軸2
1を設けるとともに前後の中間部フレーム体13,15
側に横方向軸23を設けた形式を示したが、中央の中間
部フレーム体14側に横方向軸を設けるとともに前後の
中間部フレーム体13,15側に縦方向軸を設けた形式
などであってもよい。
【0078】上記した実施の形態では、中央の中間部フ
レーム体14に支持部40が設けられた形式が示されて
いるが、これは前後の中間部フレーム体13,15側に
支持部40が設けられた形式、複数の中間部フレーム体
にそれぞれ支持部40が設けられた形式などであっても
よい。
【0079】上記した実施の形態では、床1側からの機
枠2にレール3を配設しているが、これは床面下のピッ
ト内にレール3を配設した構成であってもよい。これに
よると、移動体10を含めた全体の高さを低く形成でき
る。またレール3は、チェーンなどメンテナンスを必要
とする部分がないので、床面下のピット内への配設は何
ら支障なく行える。
【0080】上記した実施の形態では、床1側を走行自
在な移動体10を示したが、これは天井側に配設したレ
ールに支持案内されて移動自在な移動体であってもよ
く、この場合に吊下げ式の搬送設備などが構成される。
【0081】上記した実施の形態では、送り手段70か
ら制動手段75の間で、複数台の移動体10が、その前
後端間に隙間を生じめることなく密に後押し状態で整列
されて走行される駆動形式とされているが、これは前後
端間に隙間を生じる状態で移動体10が走行駆動される
形式であってもよい。そして送り手段としては、駆動チ
ェーンと係脱構造との組み合せ形式などを採用し得る。
【0082】上記した実施の形態では、送り手段70、
制動手段75、中継送り手段80としてローラ71,7
6,81を使用した形式が示されているが、これらは駆
動ベルトや駆動チェーンを使用した形式などであっても
よい。
【0083】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、一
定経路中の所定箇所において移動体は、移動力付与手段
の駆動回転体を受動部に作用させることにより、移動力
を付与して移動できる。このとき移動体は、いずれかの
移動力付与手段によって必ず移動作用を受けることにな
り、以て所定箇所での送り移動や、所定箇所からの1台
のみの送り出し(切り出し)などを常に確実に行うこと
ができる。
【0084】その際に、たとえば先行移動体の後端段状
部と、後続移動体の前端段状部との上下で重合した部分
が、移動力付与手段の駆動回転体に対向した状態で移動
体群が停止したとき、この駆動回転体は、一方の移動体
の受動部に作用するが、他方の移動体には非作用部に対
向して作用しないことになる。したがって、駆動回転体
が受動部に作用している移動力付与手段を駆動させるこ
とで、次の移動力付与は常に1台のみ、すなわち先行移
動体にのみ送り移動力を付与できる。このとき、後続移
動体は移動力の抵抗などにはならず、以て先行移動体の
移動はスムースにかつ常に確実に行うことができる。
【0085】また上記した本発明の請求項2によると、
移動体群の本体の全長に対応して、一対の移動力付与手
段を配設することで、ライン設定を容易に行うことがで
きる。
【0086】そして上記した本発明の請求項3による
と、受動面に当接させた摩擦回転体を駆動回転させるこ
とにより、本体に移動力を、確実にかつ能率よく付与で
きる。さらに上記した本発明の請求項4によると、先窄
まり状によって、内側への非作用部を容易に形成できる
とともに、非作用部を両側に形成して、移動力付与手段
の配設を一定経路の両側に対して任意に行うことができ
る。
【0087】しかも上記した本発明の請求項5による
と、移動体は、移動力付与手段によってフレーム体群に
移動力を付与することで一定経路において移動できると
ともに、連結装置を介しての相対回動によって左右や上
下のカーブ経路部において円滑に移動でき、そして支持
部で支持した被搬送物の搬送を行うことができる。
【0088】また上記した本発明の請求項6によると、
移動体は、移動力付与手段によってフレーム体群に移動
力を付与することで一定経路において移動できるととも
に、連結装置を介しての相対回動によって左右や上下の
カーブ経路部において円滑に移動でき、そして中間部フ
レーム体に設けた支持部に被搬送物を支持させること
で、この被搬送物の搬送を安定して行うことができる。
【0089】そして上記した本発明の請求項7による
と、ストレージ経路部の出口部分での移動体の送り移動
や、出口部分からの1台のみの移動体の送り出し(切り
出し)を、常に確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、移動体使用
の搬送設備における移動力付与手段部分の送り出し前の
一部切り欠き平面図である。
【図2】同移動体使用の搬送設備における直線状の経路
部での移動体を示し、(a)は側面図、(b)は平面図
である。
【図3】同移動体使用の搬送設備における移動力付与手
段部分での一部切り欠き背面図である。
【図4】同移動体使用の搬送設備における移動体の要部
の側面図である。
【図5】同移動体使用の搬送設備における移動体の要部
の一部切り欠き平面図である。
【図6】同移動体使用の搬送設備における移動力付与手
段部分の一部切り欠き側面図である。
【図7】同移動体使用の搬送設備における移動力付与手
段部分の一部切り欠き平面図である。
【図8】同移動体使用の搬送設備における一定経路部分
の概略平面図である。
【図9】同移動体使用の搬送設備におけるストレージ経
路部を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図10】同移動体使用の搬送設備における左右のカー
ブ経路部での平面図である。
【図11】同移動体使用の搬送設備における上下のカー
ブ経路部での側面図である。
【図12】同移動体使用の搬送設備における移動力付与
手段部分の送り出し時の一部切り欠き平面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示し、移動体使
用の搬送設備における移動力付与手段部分の一部切り欠
き平面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態を示し、移動体使
用の搬送設備における移動力付与手段部分の一部切り欠
き平面図である。
【符号の説明】
2 機枠 3 レール 5 一定経路 5a 作業経路部 5b カーブ経路部 5c 上手返送経路部 5d ストレージ経路部(所定箇所) 5e 下手返送経路部 10 移動体 11 本体 12 前部フレーム体 12A 前端段状部 12a 当接面 12b 被当接面 13 中間部フレーム体 14 中間部フレーム体 15 中間部フレーム体 16 後部フレーム体 16A 後端段状部 16a 当接面 16b 被当接面 17 受動面(受動部) 17a 非作用面(非作用部) 17b 非作用面(非作用部) 17c 非作用面(非作用部) 20 中間連結装置 21 縦方向軸 22 連結体 23 横方向軸 25 端連結装置 26 縦方向軸 30 被案内装置 31 トロリ本体 33 被支持ローラ 35 被ガイドローラ 40 支持部 50 移動力付与手段 54 リンク体 55 支持部材 56 インダクションモータ 58 摩擦回転体(駆動回転体) 59 揺動規制具 70 送り手段 75 制動手段 80 中継送り手段 L 本体11の全長 l 移動力付与手段50の配設距離

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体は、複数の被案内装置を介してレ
    ールに支持案内されることで、一定経路上を移動自在で
    あり、前記移動体の本体の少なくとも一側面は受動部に
    形成され、本体の前後端部は、先端が当接面でかつ内側
    が被当接面として互いに逆向きの段状部に形成されて、
    先行移動体の後端段状部に対して後続移動体の前端段状
    部が上下で重合された状態で、相対向された当接面と被
    当接面のうち少なくとも1組が前後方向で当接自在に構
    成され、前記受動部は、前端段状部と後端段状部との一
    方において内側への非作用部に形成され、一定経路中の
    所定箇所には、前記受動部に作用自在な駆動回転体を有
    する一対の移動力付与手段が、本体の全長に対して短い
    距離を置いて配設されていることを特徴とする移動体使
    用の搬送設備。
  2. 【請求項2】 一対の移動力付与手段の一方に、本体の
    前端部または後端部が対向されたとき、他方の移動力付
    与手段に非作用部が対向されるように、本体の全長が設
    定されていることを特徴とする請求項1記載の移動体使
    用の搬送設備。
  3. 【請求項3】 受動部は受動面に形成され、移動力付与
    手段は、前記受動面に当接作用自在な摩擦回転体を有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の移動体使用
    の搬送設備。
  4. 【請求項4】 受動部は先窄まり状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動体
    使用の搬送設備。
  5. 【請求項5】 移動体の本体は、連結装置を介して相対
    回動自在に連結した複数のフレーム体により形成される
    とともに、少なくとも1本のフレーム体に被搬送物の支
    持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の移動体使用の搬送設備。
  6. 【請求項6】 移動体の本体は、連結装置を介して相対
    回動自在に連結した少なくとも3本のフレーム体により
    形成されるとともに、1本の中間部フレーム体に被搬送
    物の支持部が設けられていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の移動体使用の搬送設備。
  7. 【請求項7】 一定経路中にはストレージ経路部が形成
    され、一対の移動力付与手段が、ストレージ経路部の出
    口部分に配設されていることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の移動体使用の搬送設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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