JP2003340840A - 発泡成形体の製造装置 - Google Patents
発泡成形体の製造装置Info
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- JP2003340840A JP2003340840A JP2002158239A JP2002158239A JP2003340840A JP 2003340840 A JP2003340840 A JP 2003340840A JP 2002158239 A JP2002158239 A JP 2002158239A JP 2002158239 A JP2002158239 A JP 2002158239A JP 2003340840 A JP2003340840 A JP 2003340840A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車のシート用パッド等の発泡体の減圧発
泡成形において、減圧効果を高めて発泡成形体の軽量化
・低コスト化を図る。 【解決手段】 水平姿勢と所定角度θ傾斜した傾斜姿勢
との間で作動可能とされた金型14と、金型のキャビテ
ィ12内の気体を吸引して減圧する減圧装置16と、キ
ャビティ12内に発泡原料Uを注入するために金型14
に設けられた注入口44と、注入口44に対してキャビ
ティ12の外側から着脱可能に設けられて注入口44を
開閉する蓋材50とを備え、注入口44が外側に向かっ
て漸次に開口面積が大きくなる截頭錐体状に形成され、
蓋材50が注入口44の形状に対応した截頭錐体状に形
成されている。
泡成形において、減圧効果を高めて発泡成形体の軽量化
・低コスト化を図る。 【解決手段】 水平姿勢と所定角度θ傾斜した傾斜姿勢
との間で作動可能とされた金型14と、金型のキャビテ
ィ12内の気体を吸引して減圧する減圧装置16と、キ
ャビティ12内に発泡原料Uを注入するために金型14
に設けられた注入口44と、注入口44に対してキャビ
ティ12の外側から着脱可能に設けられて注入口44を
開閉する蓋材50とを備え、注入口44が外側に向かっ
て漸次に開口面積が大きくなる截頭錐体状に形成され、
蓋材50が注入口44の形状に対応した截頭錐体状に形
成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡原料を減圧下
で発泡成形する発泡成形体の製造装置に関するものであ
る。
で発泡成形する発泡成形体の製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などのシート用パッドに
は、弾力性に富む軟質ポリウレタンフォームなどの合成
樹脂発泡成形体が用いられている。かかるシート用パッ
ドにおいては、近年の自動車の軽量化・低コスト化の要
請に伴い、低密度で軽量なものが求められている。そこ
で、発泡成形体の低密度化・軽量化を図るため、また、
特に複雑な形状品について成形性を確保するために、発
泡原料を減圧下で発泡硬化させる減圧発泡成形方法が種
々提案されている。
は、弾力性に富む軟質ポリウレタンフォームなどの合成
樹脂発泡成形体が用いられている。かかるシート用パッ
ドにおいては、近年の自動車の軽量化・低コスト化の要
請に伴い、低密度で軽量なものが求められている。そこ
で、発泡成形体の低密度化・軽量化を図るため、また、
特に複雑な形状品について成形性を確保するために、発
泡原料を減圧下で発泡硬化させる減圧発泡成形方法が種
々提案されている。
【0003】このような減圧発泡成形において、金型の
キャビティ内に発泡原料を注入する場合、従来は金型を
開いた状態で注入を行い、注入後に上型と下型とを型閉
めして、真空ポンプなどによりキャビティ内の減圧を開
始するようにしている。
キャビティ内に発泡原料を注入する場合、従来は金型を
開いた状態で注入を行い、注入後に上型と下型とを型閉
めして、真空ポンプなどによりキャビティ内の減圧を開
始するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように金型を開いた状態で発泡原料を注入する方法で
は、上型と下型との型閉めに相当の時間を要してしまう
ことから、注入後からキャビティ内が減圧されるまでの
時間が長く、十分な減圧効果が得られない場合がある。
ように金型を開いた状態で発泡原料を注入する方法で
は、上型と下型との型閉めに相当の時間を要してしまう
ことから、注入後からキャビティ内が減圧されるまでの
時間が長く、十分な減圧効果が得られない場合がある。
【0005】そこで、注入から減圧までの時間を短縮す
るため、金型に発泡原料の注入口を設けておいて、金型
を閉じた状態で該注入口から発泡原料を注入し、注入後
に該注入口を蓋材で閉じる方法が考えられる。
るため、金型に発泡原料の注入口を設けておいて、金型
を閉じた状態で該注入口から発泡原料を注入し、注入後
に該注入口を蓋材で閉じる方法が考えられる。
【0006】本発明は、このように金型を閉じた状態で
発泡原料を注入するようにした発泡成形体の製造装置に
関するものであり、注入口まわりに改良を加えることに
より減圧効果を高めて発泡成形体の軽量化・低コスト化
を図ることを目的とする。
発泡原料を注入するようにした発泡成形体の製造装置に
関するものであり、注入口まわりに改良を加えることに
より減圧効果を高めて発泡成形体の軽量化・低コスト化
を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡成形体の製
造装置は、内側に密閉されたキャビティを形成する成形
型と、前記キャビティ内の気体を吸引して減圧する減圧
手段と、前記キャビティ内に発泡原料を注入するために
前記成形型に設けられた注入口と、前記注入口に対して
前記キャビティの外側から着脱可能に設けられて該注入
口を開閉する蓋材とを備え、前記注入口が外側に向かっ
て漸次に開口面積が大きくなる截頭錐体状に形成され、
前記蓋材が前記注入口の形状に対応した截頭錐体状に形
成されたものである。
造装置は、内側に密閉されたキャビティを形成する成形
型と、前記キャビティ内の気体を吸引して減圧する減圧
手段と、前記キャビティ内に発泡原料を注入するために
前記成形型に設けられた注入口と、前記注入口に対して
前記キャビティの外側から着脱可能に設けられて該注入
口を開閉する蓋材とを備え、前記注入口が外側に向かっ
て漸次に開口面積が大きくなる截頭錐体状に形成され、
前記蓋材が前記注入口の形状に対応した截頭錐体状に形
成されたものである。
【0008】本発明の製造装置では、成形型を閉じた状
態で注入口からキャビティ内に発泡原料が注入され、注
入後、蓋材で注入口を閉じることでキャビティ内が密閉
されるとともに減圧手段によりキャビティ内が減圧さ
れ、発泡原料は減圧されたキャビティ内で発泡成形され
る。その際、注入口と蓋材が上記のように截頭錐体状を
なしているため、キャビティ内の減圧時に両者の嵌合が
一層しっかりと密着するようになり密閉性が向上する。
態で注入口からキャビティ内に発泡原料が注入され、注
入後、蓋材で注入口を閉じることでキャビティ内が密閉
されるとともに減圧手段によりキャビティ内が減圧さ
れ、発泡原料は減圧されたキャビティ内で発泡成形され
る。その際、注入口と蓋材が上記のように截頭錐体状を
なしているため、キャビティ内の減圧時に両者の嵌合が
一層しっかりと密着するようになり密閉性が向上する。
【0009】本発明の製造装置においては、前記成形型
が上型と下型とを備えて両者を型閉めすることで型割り
面の内側に前記キャビティを形成する成形型であり、前
記上型に前記注入口と前記蓋材の駆動装置が設けられ、
該駆動装置が、一端に前記蓋材を備えて他端が前記上型
に設けられた軸に回動自在に取り付けられたレバーと、
該レバーを回動させる回動手段とからなり、該レバーを
回動させることにより前記蓋材で前記注入口を開閉する
ものであってもよい。
が上型と下型とを備えて両者を型閉めすることで型割り
面の内側に前記キャビティを形成する成形型であり、前
記上型に前記注入口と前記蓋材の駆動装置が設けられ、
該駆動装置が、一端に前記蓋材を備えて他端が前記上型
に設けられた軸に回動自在に取り付けられたレバーと、
該レバーを回動させる回動手段とからなり、該レバーを
回動させることにより前記蓋材で前記注入口を開閉する
ものであってもよい。
【0010】このように蓋材を回動式で開閉させるよう
にした場合、蓋材が単なる柱状ではレバーを長くして、
即ち回転半径を大きくして注入口に対し蓋材を垂直に進
入させる必要があるが、上記のように蓋材を截頭錐体状
としたことにより、回転半径を小さくしても注入口への
進入が可能となり、そのため、蓋材の駆動装置を小型化
でき、また、注入口の配置の自由度も高い。
にした場合、蓋材が単なる柱状ではレバーを長くして、
即ち回転半径を大きくして注入口に対し蓋材を垂直に進
入させる必要があるが、上記のように蓋材を截頭錐体状
としたことにより、回転半径を小さくしても注入口への
進入が可能となり、そのため、蓋材の駆動装置を小型化
でき、また、注入口の配置の自由度も高い。
【0011】本発明の製造装置においては、また、前記
成形型が、上型と下型とを備え、両者を型閉めすること
で型割り面の内側に前記キャビティを形成する成形型で
あって、水平姿勢と該水平姿勢に対して所定角度傾斜し
た傾斜姿勢との間で作動可能とされ、前記型割り面の外
周に密閉されたチャンバー部を備えるとともに、前記型
割り面には前記傾斜姿勢での上側の部位に前記キャビテ
ィと前記チャンバー部とを連通する排気溝が形成された
成形型であり、前記減圧手段が、前記チャンバー部に接
続され、該チャンバー部内の気体を吸引することで前記
排気溝を介して前記キャビティ内の気体を吸引して減圧
するものであり、前記注入口が前記上型における前記傾
斜姿勢での上側の部位に設けられてもよい。
成形型が、上型と下型とを備え、両者を型閉めすること
で型割り面の内側に前記キャビティを形成する成形型で
あって、水平姿勢と該水平姿勢に対して所定角度傾斜し
た傾斜姿勢との間で作動可能とされ、前記型割り面の外
周に密閉されたチャンバー部を備えるとともに、前記型
割り面には前記傾斜姿勢での上側の部位に前記キャビテ
ィと前記チャンバー部とを連通する排気溝が形成された
成形型であり、前記減圧手段が、前記チャンバー部に接
続され、該チャンバー部内の気体を吸引することで前記
排気溝を介して前記キャビティ内の気体を吸引して減圧
するものであり、前記注入口が前記上型における前記傾
斜姿勢での上側の部位に設けられてもよい。
【0012】この場合、成形型を傾斜姿勢にして減圧手
段によりキャビティ内を減圧しながら発泡原料をキャビ
ティ内に発泡充填させる。その際、注入口が上型におけ
る傾斜姿勢での上側の部位に設けられているので、キャ
ビティ内に注入した発泡原料を下型の傾斜に沿って広範
囲に広げることができる。
段によりキャビティ内を減圧しながら発泡原料をキャビ
ティ内に発泡充填させる。その際、注入口が上型におけ
る傾斜姿勢での上側の部位に設けられているので、キャ
ビティ内に注入した発泡原料を下型の傾斜に沿って広範
囲に広げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に基づいて説明する。本実施形態は、軟質ポリウ
レタンフォームよりなる自動車用シートパッドの製造装
置に関する。
て図面に基づいて説明する。本実施形態は、軟質ポリウ
レタンフォームよりなる自動車用シートパッドの製造装
置に関する。
【0014】図1,2に示すように、本実施形態の製造
装置10は、内側に密閉されたキャビティ12を形成す
る金型14と、キャビティ12内の気体を吸引すること
により減圧する減圧装置16とを備えてなる。
装置10は、内側に密閉されたキャビティ12を形成す
る金型14と、キャビティ12内の気体を吸引すること
により減圧する減圧装置16とを備えてなる。
【0015】金型14は、上方に開口する下型18と、
下型18の上面開口を開閉する上型20とからなり、両
者18,20を型閉めすることにより、型割り面(PL
部)22の内側に密閉されたキャビティ12を形成す
る。下型18は、シートパッドの表面側を成形する型で
あり、それに対応した凹部を有する。上型20は、シー
トパッドの裏面側を成形する型であり、上記凹部を閉じ
ることにより下型18との間にシートパッド形状に対応
する発泡空間であるキャビティ12を形成する。
下型18の上面開口を開閉する上型20とからなり、両
者18,20を型閉めすることにより、型割り面(PL
部)22の内側に密閉されたキャビティ12を形成す
る。下型18は、シートパッドの表面側を成形する型で
あり、それに対応した凹部を有する。上型20は、シー
トパッドの裏面側を成形する型であり、上記凹部を閉じ
ることにより下型18との間にシートパッド形状に対応
する発泡空間であるキャビティ12を形成する。
【0016】金型14は、不図示の回動機構によって、
水平姿勢(下型18の上面(外周フランジ26)が水平
となる姿勢)と、水平姿勢に対して所定角度θ傾斜した
傾斜姿勢との間で作動可能に構成されている。水平姿勢
に対する傾斜姿勢での角度(傾斜角度)θは15°〜3
0°程度であることが好ましい。傾斜角度θが大きすぎ
ると、金型縦方向(排気溝34へ向かう方向)への発泡
体の伸びが抑制される分、末端の成形性に悪影響を及ぼ
す可能性がある。
水平姿勢(下型18の上面(外周フランジ26)が水平
となる姿勢)と、水平姿勢に対して所定角度θ傾斜した
傾斜姿勢との間で作動可能に構成されている。水平姿勢
に対する傾斜姿勢での角度(傾斜角度)θは15°〜3
0°程度であることが好ましい。傾斜角度θが大きすぎ
ると、金型縦方向(排気溝34へ向かう方向)への発泡
体の伸びが抑制される分、末端の成形性に悪影響を及ぼ
す可能性がある。
【0017】図4に示すように、型割り面22の外周は
全周にわたってシリコンゴム等のシール材24で取り囲
まれている。シール材24は、下型18の外周フランジ
26に設けられた凹溝28内に嵌め付けられ、上型20
の外周フランジ30との間をシールして型割り面22の
外周に密閉された環状のチャンバー部32を形成する。
全周にわたってシリコンゴム等のシール材24で取り囲
まれている。シール材24は、下型18の外周フランジ
26に設けられた凹溝28内に嵌め付けられ、上型20
の外周フランジ30との間をシールして型割り面22の
外周に密閉された環状のチャンバー部32を形成する。
【0018】型割り面22には、キャビティ12とチャ
ンバー部32とを連通する排気溝34が設けられてい
る。型割り面22は、この排気溝34の部位を除いてゼ
ロ当たり、即ち排気のための微小隙間がなく下型18と
上型20とがぴったりと当接するように構成されてい
る。
ンバー部32とを連通する排気溝34が設けられてい
る。型割り面22は、この排気溝34の部位を除いてゼ
ロ当たり、即ち排気のための微小隙間がなく下型18と
上型20とがぴったりと当接するように構成されてい
る。
【0019】排気溝34は、図4に示すように、ループ
状の型割り面22の周方向における2箇所に設けられて
いる。詳細には、略矩形状をなすキャビティ12の一辺
において、その両端の角部にそれぞれ設けられている。
このキャビティ12の一辺側は、金型14が傾斜姿勢と
なったときに、対向する辺に対して上側、即ち高い位置
となる側である。そのため、排気溝34は型割り面22
において傾斜姿勢で上側となる部位に設けられている。
状の型割り面22の周方向における2箇所に設けられて
いる。詳細には、略矩形状をなすキャビティ12の一辺
において、その両端の角部にそれぞれ設けられている。
このキャビティ12の一辺側は、金型14が傾斜姿勢と
なったときに、対向する辺に対して上側、即ち高い位置
となる側である。そのため、排気溝34は型割り面22
において傾斜姿勢で上側となる部位に設けられている。
【0020】減圧装置16は、この実施形態では、真空
発生器であるエジェクタ36と、エジェクタ36に圧縮
気体を供給するコンプレッサ38とで構成される。エジ
ェクタ36は、その吸引側が金型14のチャンバー部3
2に接続されており、コンプレッサ38を動作させるこ
とで配管40を介してチャンバー部32内の気体を吸引
する。配管40は、上型20の外周フランジ30に設け
られてチャンバー部32に対して開口する排気口42に
接続されている。
発生器であるエジェクタ36と、エジェクタ36に圧縮
気体を供給するコンプレッサ38とで構成される。エジ
ェクタ36は、その吸引側が金型14のチャンバー部3
2に接続されており、コンプレッサ38を動作させるこ
とで配管40を介してチャンバー部32内の気体を吸引
する。配管40は、上型20の外周フランジ30に設け
られてチャンバー部32に対して開口する排気口42に
接続されている。
【0021】上型20には、下型18と上型20とを閉
めた状態でキャビティ12内にウレタン原液Uを注入で
きるように、注入口44が設けられている。注入口44
は、図1に示すように、上型20における傾斜姿勢での
上側の部位に設けられている。すなわち、傾斜姿勢にお
いて中央よりも高い側(排気溝34側)に位置してい
る。そして、この注入口44に差し込まれた注入ヘッド
46のノズル部48からキャビティ12内にウレタン原
液Uが注入される。注入口44は、図3に拡大して示さ
れたように、キャビティ12側から外側に向かって漸次
に大径となる円錐台状、即ち外側に向かって広がる逆テ
ーパ面状に形成されている。
めた状態でキャビティ12内にウレタン原液Uを注入で
きるように、注入口44が設けられている。注入口44
は、図1に示すように、上型20における傾斜姿勢での
上側の部位に設けられている。すなわち、傾斜姿勢にお
いて中央よりも高い側(排気溝34側)に位置してい
る。そして、この注入口44に差し込まれた注入ヘッド
46のノズル部48からキャビティ12内にウレタン原
液Uが注入される。注入口44は、図3に拡大して示さ
れたように、キャビティ12側から外側に向かって漸次
に大径となる円錐台状、即ち外側に向かって広がる逆テ
ーパ面状に形成されている。
【0022】注入口44は、図2に示すように、蓋材5
0で開閉されるように構成されている。蓋材50は、注
入口44に対してキャビティ12の外側から着脱可能に
設けられて注入口44を開閉する。図3に示すように、
蓋材50は注入口44に隙間なく嵌合するよう注入口4
4の形状に対応した円錐台状に形成されている。蓋材5
0の上端には、注入口44の外周部に当接するフランジ
52が設けられている。
0で開閉されるように構成されている。蓋材50は、注
入口44に対してキャビティ12の外側から着脱可能に
設けられて注入口44を開閉する。図3に示すように、
蓋材50は注入口44に隙間なく嵌合するよう注入口4
4の形状に対応した円錐台状に形成されている。蓋材5
0の上端には、注入口44の外周部に当接するフランジ
52が設けられている。
【0023】蓋材50は、上型20の上面に設けられた
駆動装置54に取り付けられている。駆動装置54は、
上型20上面の台56上に設けられた軸部材58と、一
端が該軸部材58に回動自在に取り付けられたレバー6
0と、レバー60を軸部材58を中心に回動させる回動
手段とからなる。そして、レバー60の他端に蓋材50
が取り付けられ、レバー60を回動させることにより蓋
材50が注入口44を開閉する。前記回動手段は、この
実施形態では、レバー60に連結されたピストン62
と、該ピストン62を駆動するエアシリンダ64とから
なり、エアシリンダ64でピストン62を進退させるこ
とによりレバー60が回動する。
駆動装置54に取り付けられている。駆動装置54は、
上型20上面の台56上に設けられた軸部材58と、一
端が該軸部材58に回動自在に取り付けられたレバー6
0と、レバー60を軸部材58を中心に回動させる回動
手段とからなる。そして、レバー60の他端に蓋材50
が取り付けられ、レバー60を回動させることにより蓋
材50が注入口44を開閉する。前記回動手段は、この
実施形態では、レバー60に連結されたピストン62
と、該ピストン62を駆動するエアシリンダ64とから
なり、エアシリンダ64でピストン62を進退させるこ
とによりレバー60が回動する。
【0024】以上の製造装置10を用いてシートパッド
を成型する際には、まず、図1に示すように、金型14
の下型18と上型20を閉じて傾斜姿勢にするととも
に、上型20の注入口44の蓋材50を開ける。次い
で、コンプレッサ38を作動させてチャンバー部32か
らの排気を開始する。そして、注入口44に注入ヘッド
46のノズル部48を差し込んでウレタン原液Uをキャ
ビティ12内に注入する。すると、金型14が傾斜して
おり、かつ、注入口44が傾斜姿勢における上側の部位
に設けられているため、注入されたウレタン原液Uは下
型18の適度な傾斜により下方に流れながら広範囲に広
がる。なお、本実施形態では傾斜姿勢でウレタン原液U
を注入したが、これに代えて、水平姿勢で注入して注入
後に傾斜姿勢とすることもできる。
を成型する際には、まず、図1に示すように、金型14
の下型18と上型20を閉じて傾斜姿勢にするととも
に、上型20の注入口44の蓋材50を開ける。次い
で、コンプレッサ38を作動させてチャンバー部32か
らの排気を開始する。そして、注入口44に注入ヘッド
46のノズル部48を差し込んでウレタン原液Uをキャ
ビティ12内に注入する。すると、金型14が傾斜して
おり、かつ、注入口44が傾斜姿勢における上側の部位
に設けられているため、注入されたウレタン原液Uは下
型18の適度な傾斜により下方に流れながら広範囲に広
がる。なお、本実施形態では傾斜姿勢でウレタン原液U
を注入したが、これに代えて、水平姿勢で注入して注入
後に傾斜姿勢とすることもできる。
【0025】ウレタン原液Uの注入後、直ちに駆動装置
54によりレバー60を回動させて蓋材50により注入
口44を閉じる。これによりキャビティ12内は密閉さ
れるので、エジェクタ36の作用により排気溝34を介
してキャビティ12内の気体が吸引されて、減圧が開始
される。ウレタン原液Uは、上記のように金型14が傾
斜しているため、図2に示すように、キャビティ12内
における排気溝34とは反対側の端部から順次に充填さ
れていき、排気溝34の近傍は最後に充填される。その
ため、キャビティ12内に充填が完了するまで排気溝3
4を介して減圧しながらウレタンを発泡させることがで
きる。
54によりレバー60を回動させて蓋材50により注入
口44を閉じる。これによりキャビティ12内は密閉さ
れるので、エジェクタ36の作用により排気溝34を介
してキャビティ12内の気体が吸引されて、減圧が開始
される。ウレタン原液Uは、上記のように金型14が傾
斜しているため、図2に示すように、キャビティ12内
における排気溝34とは反対側の端部から順次に充填さ
れていき、排気溝34の近傍は最後に充填される。その
ため、キャビティ12内に充填が完了するまで排気溝3
4を介して減圧しながらウレタンを発泡させることがで
きる。
【0026】このようにしてキャビティ12内にウレタ
ンフォームが充填された後、コンプレッサ38からエジ
ェクタ36への圧縮空気の供給を停止して排気を終了す
る。その後、金型14を開いて成形されたシートパッド
を脱型する。
ンフォームが充填された後、コンプレッサ38からエジ
ェクタ36への圧縮空気の供給を停止して排気を終了す
る。その後、金型14を開いて成形されたシートパッド
を脱型する。
【0027】以上説明した本実施形態によれば、注入口
44と蓋材50が上記したような円錐台状をなしている
ため、キャビティ12内の減圧時に両者の嵌合が一層し
っかりと密着するようになる。すなわち、減圧により蓋
材50には内側に向かって引っ張られる方向に力が作用
するため、この力により蓋材50のテーパ状の周面が注
入口44の対応するテーパ状の面に押し付けられ、両者
の密着性が向上する。そのため注入口44におけるシー
ル性を向上させて減圧効果を高めることができる。ま
た、上記のように減圧の力を利用して蓋材50の閉め力
を向上させるので、その分エアシリンダ64の出力を小
さくすることができ、設備の低コスト化が図られる。更
に、蓋材50を先端ほど小径の円錐台状としたことによ
り、蓋材50の回転半径を小さくしても、即ちレバー6
0が短くても、注入口44への蓋材50の進入が可能と
なり、そのため、蓋材50の駆動装置54を小型化で
き、また、注入口44の配置の自由度も高い。
44と蓋材50が上記したような円錐台状をなしている
ため、キャビティ12内の減圧時に両者の嵌合が一層し
っかりと密着するようになる。すなわち、減圧により蓋
材50には内側に向かって引っ張られる方向に力が作用
するため、この力により蓋材50のテーパ状の周面が注
入口44の対応するテーパ状の面に押し付けられ、両者
の密着性が向上する。そのため注入口44におけるシー
ル性を向上させて減圧効果を高めることができる。ま
た、上記のように減圧の力を利用して蓋材50の閉め力
を向上させるので、その分エアシリンダ64の出力を小
さくすることができ、設備の低コスト化が図られる。更
に、蓋材50を先端ほど小径の円錐台状としたことによ
り、蓋材50の回転半径を小さくしても、即ちレバー6
0が短くても、注入口44への蓋材50の進入が可能と
なり、そのため、蓋材50の駆動装置54を小型化で
き、また、注入口44の配置の自由度も高い。
【0028】本実施形態によれば、また、金型14を緩
やかな角度に傾斜させて上側の部位にある排気溝34か
らキャビティ12内を排気しながら発泡成形するため、
下型18底部に広がったウレタン原液Uをキャビティ1
2内に均一かつスムーズに充填させることができる。ま
た、金型14の型割り面22が排気溝34を除いてゼロ
当たりであるため、バリが発生するとしても排気溝34
の部位のみであり、従って後工程の工数が低減される。
また、減圧成形特有の管理点である微小隙間の厚み管理
を随時確認する必要がなくなるため、金型14のメンテ
ナンスが簡易化される。また、排気溝34でのバリは微
小隙間で発生するバリに比べて厚く、そのため成形品と
ともに脱型され、金型14に残ることがほとんどない。
やかな角度に傾斜させて上側の部位にある排気溝34か
らキャビティ12内を排気しながら発泡成形するため、
下型18底部に広がったウレタン原液Uをキャビティ1
2内に均一かつスムーズに充填させることができる。ま
た、金型14の型割り面22が排気溝34を除いてゼロ
当たりであるため、バリが発生するとしても排気溝34
の部位のみであり、従って後工程の工数が低減される。
また、減圧成形特有の管理点である微小隙間の厚み管理
を随時確認する必要がなくなるため、金型14のメンテ
ナンスが簡易化される。また、排気溝34でのバリは微
小隙間で発生するバリに比べて厚く、そのため成形品と
ともに脱型され、金型14に残ることがほとんどない。
【0029】以上により、ボイドや欠肉などのない、通
常(減圧成形によらないもの)よりも10〜30%程度
軽量化されたシートパッドを低コストにて製造すること
ができる。
常(減圧成形によらないもの)よりも10〜30%程度
軽量化されたシートパッドを低コストにて製造すること
ができる。
【0030】なお、上記実施形態では、減圧装置として
エジェクタポンプを用いているが、これに代えて公知の
種々の真空ポンプを用いることもできる。その他、本発
明の技術思想を損なわない範囲で種々の変更が可能であ
る。
エジェクタポンプを用いているが、これに代えて公知の
種々の真空ポンプを用いることもできる。その他、本発
明の技術思想を損なわない範囲で種々の変更が可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、成形型を閉じた状態で
注入口からキャビティ内に発泡原料を注入することによ
り注入から減圧までの時間を短くすることができ、ま
た、キャビティ内の減圧時に注入口と蓋材との間の密閉
性を向上することができるため、従来に比べて減圧効果
を高めることができ、発泡成形体の一層の軽量化、低コ
スト化を図ることができる。
注入口からキャビティ内に発泡原料を注入することによ
り注入から減圧までの時間を短くすることができ、ま
た、キャビティ内の減圧時に注入口と蓋材との間の密閉
性を向上することができるため、従来に比べて減圧効果
を高めることができ、発泡成形体の一層の軽量化、低コ
スト化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る発泡成形体の製造装
置における発泡原料の注入時における断面図である。
置における発泡原料の注入時における断面図である。
【図2】同製造装置の発泡成形時における断面図であ
る。
る。
【図3】同製造装置の要部拡大断面図である。
【図4】同製造装置における下型の平面図である。
10……製造装置
12……キャビティ
14……金型
16……減圧装置
18……下型
20……上型
22……型割り面
32……チャンバー部
34……排気溝
44……注入口
50……蓋材
54……駆動装置
58……軸部材
60……レバー
62……ピストン
64……エアシリンダ
Claims (3)
- 【請求項1】内側に密閉されたキャビティを形成する成
形型と、前記キャビティ内の気体を吸引して減圧する減
圧手段と、前記キャビティ内に発泡原料を注入するため
に前記成形型に設けられた注入口と、前記注入口に対し
て前記キャビティの外側から着脱可能に設けられて該注
入口を開閉する蓋材とを備え、前記注入口が外側に向か
って漸次に開口面積が大きくなる截頭錐体状に形成さ
れ、前記蓋材が前記注入口の形状に対応した截頭錐体状
に形成されたことを特徴とする発泡成形体の製造装置。 - 【請求項2】前記成形型が上型と下型とを備えて両者を
型閉めすることで型割り面の内側に前記キャビティを形
成する成形型であり、 前記上型に前記注入口と前記蓋材の駆動装置が設けら
れ、該駆動装置が、一端に前記蓋材を備えて他端が前記
上型に設けられた軸に回動自在に取り付けられたレバー
と、該レバーを回動させる回動手段とからなり、該レバ
ーを回動させることにより前記蓋材で前記注入口を開閉
するものであることを特徴とする請求項1記載の発泡成
形体の製造装置。 - 【請求項3】前記成形型が、上型と下型とを備え、両者
を型閉めすることで型割り面の内側に前記キャビティを
形成する成形型であって、水平姿勢と該水平姿勢に対し
て所定角度傾斜した傾斜姿勢との間で作動可能とされ、
前記型割り面の外周に密閉されたチャンバー部を備える
とともに、前記型割り面には前記傾斜姿勢での上側の部
位に前記キャビティと前記チャンバー部とを連通する排
気溝が形成された成形型であり、 前記減圧手段が、前記チャンバー部に接続され、該チャ
ンバー部内の気体を吸引することで前記排気溝を介して
前記キャビティ内の気体を吸引して減圧するものであ
り、 前記注入口が前記上型における前記傾斜姿勢での上側の
部位に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載
の発泡成形体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002158239A JP2003340840A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 発泡成形体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002158239A JP2003340840A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 発泡成形体の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003340840A true JP2003340840A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29773664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002158239A Withdrawn JP2003340840A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 発泡成形体の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003340840A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130260079A1 (en) * | 2012-03-27 | 2013-10-03 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Foam-filled panel and process for manufacture thereof |
-
2002
- 2002-05-30 JP JP2002158239A patent/JP2003340840A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130260079A1 (en) * | 2012-03-27 | 2013-10-03 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Foam-filled panel and process for manufacture thereof |
US8993091B2 (en) * | 2012-03-27 | 2015-03-31 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Foam-filled panel and process for manufacture thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050422 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060809 |