JP2003340599A - プレス機械の上死点停止制御方法及び装置 - Google Patents

プレス機械の上死点停止制御方法及び装置

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JP2003340599A
JP2003340599A JP2002152079A JP2002152079A JP2003340599A JP 2003340599 A JP2003340599 A JP 2003340599A JP 2002152079 A JP2002152079 A JP 2002152079A JP 2002152079 A JP2002152079 A JP 2002152079A JP 2003340599 A JP2003340599 A JP 2003340599A
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JP
Japan
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brake
dead center
top dead
crankshaft
press machine
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JP2002152079A
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English (en)
Inventor
Motomi Nakajima
源美 中島
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Tamagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Tamagawa Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ブレーキの温度に応じてブレーキ
すべり量を補正して制御し、上死点停止位置を正確にし
て高精度のプレスを行うことを目的とする。 【解決手段】 本発明によるプレス機械の上死点停止制
御方法及び装置は、ブレーキ(10)に設けた温度センサ(1
1)のブレーキ温度に基づいてブレーキすべり量(B)を補
正して制御し、常に正確な上死点停止位置を得るように
した構成及び方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機械の上死
点停止制御方法及び装置に関し、特に、ブレーキの温度
を検出してブレーキすべり量を補正することにより、ブ
レーキの温度によってバラツキを生じていた上死点停止
精度を向上させるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のプレス機
械の上死点停止制御方法としては、例えば、特開平7−
290298号公報に開示されているように、1行程モ
ードと連続運転モードの二種の上死点停止データを設定
することによって、プレス機械の温度上昇によるブレー
キのディスク(ドラム型の場合にはドラム)ブレーキす
べり量の変化に対応していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のプレス機械の上
死点停止制御方法は、以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、前述の
二種の上死点停止データを用いた場合には、何れも予測
した温度状態を想定して設定しているため、その時の実
際の温度とは必ずしも一致することはなく、上死点停止
位置のバラツキをなくすことは極めて困難なことであっ
た。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、ブレーキの温度を検出して
ブレーキすべり量を補正することにより、ブレーキの温
度によってバラツキを生じていた上死点停止精度を向上
させるようにしたプレス機械の上死点停止制御方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるプレス機械
の上死点停止制御方法は、プレス機械に設けられたハン
マーの上下動作をクランク軸によって行い、前記クラン
ク軸に接続されたブレーキにより上死点停止位置で前記
クランク軸の回転を停止させるようにしたプレス機械の
上死点停止制御方法において、前記ブレーキに設けられ
た温度センサによって前記ブレーキのブレーキ温度を検
出し、前記ブレーキ温度に基づいて前記ブレーキのブレ
ーキすべり量を制御する方法であり、また、プレス機械
に設けられたハンマーの上下動作をクランク軸によって
行い、前記クランク軸に接続されたブレーキにより上死
点停止位置で前記クランク軸の回転を停止させるように
したプレス機械の上死点停止制御装置において、前記ブ
レーキに接続された温度センサと、前記クランク軸に接
続された回転位置検出器と、前記クランク軸にクラッチ
を介して接続されたモータと、前記クラッチ及びモータ
を制御するためのプレスコントローラと、前記ブレー
キ、回転位置検出器及びプレスコントローラに接続され
た上死点停止コントローラとを備え、前記温度センサに
よって検出された前記ブレーキのブレーキ温度に基づい
て、前記上死点停止コントローラにより前記ブレーキの
ブレーキすべり量を制御する構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるプ
レス機械の上死点停止制御方法の好適な実施の形態につ
いて説明する。図1において、符号1で示されるものは
プレス機械であり、この場合、要部のみを示している。
このプレス機械1の基台2にはクランク軸3が回転自在
に軸支され、このクランク軸3に作動自在に接続された
ハンマー4はこの基台2の下部に形成された案内孔5を
経て下方へ出没自在に設けられている。
【0007】前記ハンマー4の下方位置には、下金型6
と上金型7が配設され、この各金型6、7間に位置する
ワーク8は、ハンマー4によって型打ちされる上金型7
によってプレス加工されるように構成されている。
【0008】前記クランク軸3の一端3aには、ディス
ク型のブレーキ10及びこのブレーキ10に設けられた
温度センサ11が設けられ、回転位置検出器12によっ
てこのクランク軸3の回転が検出されるように構成され
ている。このブレーキ10は、クランク軸3に設けられ
たディスク10aと、固定側に設けられこのディスク1
0aに当接してディスク10aの回転を止めるためのブ
レーキシュー10bとからなり、ディスク型に限らずド
ラム型でも可である。
【0009】前記クランク軸3の他端3b側には、クラ
ッチ13及びモータ14が設けられ、このクラッチ13
を介してモータ14によりクランク軸3が回転するよう
に構成されている。
【0010】前記温度センサ11で検出したブレーキ1
0のブレーキ温度11a及び回転位置検出器12で検出
した回転位置信号12aは、上死点停止コントローラ2
0に入力され、この上死点停止コントローラ20の第1
制御信号20aは前記ブレーキ10に入力されるように
構成されている。
【0011】前記クラッチ13及びモータ14には、プ
レスコントローラ30が接続され、前記上死点停止コン
トローラ20からの第2制御信号20bはこのプレスコ
ントローラ30に入力され、このプレスコントローラ3
0からの第1制御信号30aは上死点停止コントローラ
20に帰還入力されていると共に、第2、第3制御信号
30b、30cはモータ14及びクラッチ13を制御す
るために各々入力されている。
【0012】次に、動作について説明する。まず、プレ
スコントローラ30によりクラッチ13がオンとなり、
さらに、ブレーキ10をオフとしてモータ14が作動す
ると、クランク軸3が回転してハンマー4が降下し、上
金型7が下金型6に型打ちしてワーク8のプレス加工が
行われる。前述の状態で、クランク軸3は次のプレス加
工に備えて周知の上死点停止位置でブレーキ10が作動
してオンとなり、この予め定められた上死点停止位置に
クランク軸3が正確に位置する動作となるが、ブレーキ
10の温度により正確に位置しない場合があるため、温
度センサ11で得られたブレーキ10のブレーキ温度1
1aを上死点停止コントローラ20に取り込み、この上
死点停止コントローラ20に予め設定して内蔵された図
2のブレーキすべり量Bが補正された第1、第2制御信
号20a、20bとしてブレーキ10及びプレスコント
ローラ30に供給される。すなわち、ブレーキ10の動
作を第1制御信号20aによってオンとした場合に、デ
ィスク10aに対するブレーキシュー10bの締付け具
合を制御し、ディスク10bを若干すべらせて回転させ
るようにしたブレーキすべり量Bの制御を行っている。
【0013】前記第1制御信号20aによってブレーキ
10が制御されると同時に、前記第2制御信号20bに
よってプレスコントローラ30を介してクラッチ13及
びモータ14が回転位置検出器12の回転位置データを
用いて制御され、クランク軸3の回転位置が若干制御さ
れ、正確な前記上死点停止位置に位置決めされる。尚、
前述のブレーキすべり量Bは、図2に示されるように、
クランク軸3の速度Vに比例しており、ブレーキ10の
温度が低い場合は少なく、逆に、温度が高い場合は多く
なるように制御(補正)されている。
【0014】
【発明の効果】本発明によるプレス機械の上死点停止制
御方法及び装置は、以上のように構成されているため、
次のような効果を得ることができる。すなわち、ブレー
キのブレーキ温度を実際に検出し、このブレーキ温度に
基づいてブレーキのブレーキすべり量を演算してブレー
キを制御することができ、プレス機械やその設置場所の
温度に拘わらず、常に正確な上死点停止位置にクランク
軸の回転位置を決めることができ、常に同一のストロー
クでハンマーによるプレス加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプレス機械の上死点停止制御装置
を示す断面付き構成図である。
【図2】ブレーキすべり量と速度の関係を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
1 プレス機械 3 クランク軸 4 ハンマー 10 ブレーキ 11 温度センサ 12 回転位置センサ 13 クラッチ 14 モータ 20 上死点停止コントローラ 30 プレスコントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機械(1)に設けられたハンマー(4)
    の上下動作をクランク軸(3)によって行い、前記クラン
    ク軸(3)に接続されたブレーキ(10)により上死点停止位
    置で前記クランク軸(3)の回転を停止させるようにした
    プレス機械の上死点停止制御方法において、 前記ブレーキ(10)に設けられた温度センサ(11)によって
    前記ブレーキ(10)のブレーキ温度(11a)を検出し、前記
    ブレーキ温度(11a)に基づいて前記ブレーキ(10)のブレ
    ーキすべり量(B)を制御することを特徴とするプレス機
    械の上死点停止制御方法。
  2. 【請求項2】 プレス機械(1)に設けられたハンマー(4)
    の上下動作をクランク軸(3)によって行い、前記クラン
    ク軸(3)に接続されたブレーキ(10)により上死点停止位
    置で前記クランク軸(3)の回転を停止させるようにした
    プレス機械の上死点停止制御装置において、 前記ブレーキ(10)に接続された温度センサ(11)と、前記
    クランク軸(3)に接続された回転位置検出器(12)と、前
    記クランク軸(3)にクラッチ(13)を介して接続されたモ
    ータ(14)と、前記クラッチ(13)及びモータ(14)を制御す
    るためのプレスコントローラ(30)と、前記ブレーキ(1
    0)、回転位置検出器(12)及びプレスコントローラ(30)に
    接続された上死点停止コントローラ(20)とを備え、前記
    温度センサ(11)によって検出された前記ブレーキ(10)の
    ブレーキ温度(11a)に基づいて、前記上死点停止コント
    ローラ(20)により前記ブレーキ(10)のブレーキすべり量
    (B)を制御する構成としたことを特徴とするプレス機械
    の上死点停止制御装置。
JP2002152079A 2002-05-27 2002-05-27 プレス機械の上死点停止制御方法及び装置 Withdrawn JP2003340599A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008053654A1 (fr) * 2006-11-01 2008-05-08 Ihi Corporation Machine de compression, procédé et dispositif pour commander l'arrêt de son point mort supérieur
JP2011036876A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd 機械プレスのクラッチブレーキ制御装置
WO2019139064A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 株式会社アマダホールディングス プレス機械及びプレス加工方法

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Effective date: 20050802