JP2003340514A - 圧延油ヘッダ - Google Patents
圧延油ヘッダInfo
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Abstract
一を生じない圧延油ヘッダを提供する。 【解決手段】 多数のスプレーノズル11を備えたメイ
ンヘッダ10の背面にサブヘッダ12を設け、戻り管1
3及び供給管14により連結する。供給管14の内部に
インジェクションノズル19を深く挿入し、圧延油をメ
インヘッダ10に向けて噴出する。これによりヘッダ内
部に循環流が形成され、油分濃度の不均一が防止され
る。またメインヘッダ10の端部に、スライド式あるい
は回転式の噴霧幅変更手段を設けることもできる。
Description
圧延される圧延材料の表面に、圧延油をスプレーする圧
延油ヘッダに関するものである。
は、圧延ロールと圧延材料との間の摩擦係数を低減させ
てヒートスクラッチと呼ばれる圧延疵を防止するため
に、圧延油ヘッダに設けられた多数のスプレーノズルか
ら圧延材料に向けて圧延油をスプレーしている。圧延油
は油分と水分その他の複数成分の混合液であり、静置す
ると油分が分離し易い性状を持つものである。
棒状のヘッダ本体1に多数のスプレーノズル2が設けら
れている。圧延材料の幅は多種多様であるため、圧延油
の無駄を省くためには圧延材料の幅に応じて使用するス
プレーノズル2の数を変えることが好ましい。そこで、
両端部のスプレーノズル2に弁3を取付け、図示のよう
に幅広鋼板を圧延する場合には全部のスプレーノズル2
を使用し、幅狭鋼板を圧延する場合には弁3を閉じて中
央部のスプレーノズル2のみを使用する「幅切り」が試
みられている。
用するスプレーノズル2の数を減らすと、ヘッダ1内の
圧延油の流速が低下するために圧延材料の幅方向の油分
濃度が不均一になる。図2はその具体例を示すグラフで
あり、幅広鋼板の場合には油分濃度は比較的均一である
が、幅狭鋼板の場合には両端部の油分濃度が高く、中央
部では低くなっている。これはヘッダ1の両端部に行く
ほど流速が低下して圧延油の攪拌力が低下し、油分が浮
上して端部に凝集するためである。このような油分濃度
の不均一はヒートスクラッチと呼ばれる圧延疵の発生を
招くため、これまでは「幅切り」を実際のラインで実施
することはできなかった。
の問題点を解決して、圧延材料の板幅に応じて「幅切
り」を行った場合にも各スプレーノズルの油分濃度を均
一に維持し、ヒートスクラッチの発生を防止することが
できるようにし、それによって実際のラインで「幅切
り」を実施できるようにした圧延油ヘッダを提供するた
めになされたものである。また本発明の他の目的は、安
全に「幅切り」を行える圧延油ヘッダを提供することで
ある。
めになされた本発明の圧延油ヘッダは、多数のスプレー
ノズルを備えたメインヘッダの背面にサブヘッダを設け
てこれらを戻り管及び供給管により相互に連結するとと
もに、供給管の内部に圧延油をメインヘッダに向けて噴
出するインジェクションノズルを深く挿入したことを特
徴とするものである。なお、インジェクションノズルの
基部にオリフィスを設けた構造とすることができる。ま
たメインヘッダの端部に、スライド式あるいは回転式の
噴霧幅変更手段を設けた構造とすることもできる。
ンノズルから圧延油をメインヘッダに向けて噴出するこ
とによりメインヘッダとサブヘッダとの間に強い循環流
を形成する構造である。このためヘッダ本体の内部に滞
留部が生じないので、幅方向の油分濃度を均一とするこ
とができる。このため本発明によれば実際のラインで
「幅切り」を実施することが可能となる。なお、インジ
ェクションノズルの基部にオリフィスを設ければ、圧延
油の混合が促進される。またメインヘッダの端部にスラ
イド式あるいは回転式の噴霧幅変更手段を設けた構造と
すれば、「幅切り」作業を比較的安全に行うことができ
る。
を示す。図3は本発明の実施形態を示す断面図であり、
10は前面に多数のスプレーノズル11を備えたメイン
ヘッダ、12はその背面に平行に設けられたサブヘッダ
である。これらのメインヘッダ10とサブヘッダ12と
は、両端部の戻り管13により相互に連通されており、
また中央部は供給管14により連通されている。
うち、両端部のものには弁15が取付けてあり、圧延材
料の板幅に応じて「幅切り」を行えるようになってい
る。なお、弁15として電磁弁を使用すれば圧延設備の
運転中にも「幅切り」が可能となるが、圧延時に破損し
た鋼板との接触による破損を避けるため、手動弁が用い
られる。
にミキシングされており、圧延油供給ポンプ17によっ
て圧延油ヘッダに供給される。この実施形態では中央の
供給管14にオリフィス18を備えたインジェクション
ノズル19が深く挿入されており、圧延油は矢印のよう
にインジェクションノズル19からメインヘッダ10の
中央部に噴出され、多数のスプレーノズル11からスプ
レーされる。
クションノズル19の周囲に発生する負圧により吸引さ
れ、両端部の戻り管13を経由してサブヘッダ12に戻
り、圧延油ヘッダ内を常時循環するようになっている。
なおオリフィス18は圧延油の混合を促進して油分の分
離を防止する役割を持つ。この実施形態では、圧延油供
給ポンプ17の回転数は圧力計20により測定されたヘ
ッダ圧が一定となるように制御されている。
の部分の拡大図であり、好ましい寸法はL=50〜20
0mm、L1=0〜0.5L、D=10〜30mm、d=3〜1
0mmである。また好ましいオリフィス径は5〜10mmで
ある。
構造とし、インジェクションノズル19から噴出される
圧延油の運動エネルギを利用して常にヘッダ内を循環さ
せる。このため「幅切り」を行い、使用するスプレーノ
ズル11の数を減少させた場合にも、従来のように両端
部に行くほど流速が低下することもなく、端部における
油分の凝集もないので幅方向の油分濃度を均一とするこ
とができる。従って油分濃度の不均一による圧延スリッ
プ疵の発生が防止できる。
すものであり、全部のスプレーノズル11を使用した場
合にも、「幅切り」を行い中央部のスプレーノズル11
だけを使用した場合にも油分濃度はほぼ均一となり、ヒ
ートスクラッチの発生を防止することができた。また図
1に示した従来技術ではヒートスクラッチの発生を防止
するために「幅切り」を行なうことができなかったが、
本発明によれば「幅切り」が可能となり、圧延油の無駄
をなくすることができるので、従来に比べて圧延油原単
位を10%程度引き下げることが可能となった。さらに
本発明を特定の材料に使用したところ、従来の最高圧延
速度に比較して10%の高速化を実現することに成功し
た。
で、戻り管13が両端部と中央部とに設けられ、インジ
ェクションノズル19が挿入された2本の供給管14
が、左右の対称位置に配置されている。このような構造
とすれば循環経路長が前記の実施形態の半分になり、よ
り強い攪拌効果を得ることができる。
り」は弁15を開閉することにより行ったが、圧延作業
中にスプレーノズル11の部分に手を入れると、鋼板が
跳ね上がったような場合に危険である。このため必ず圧
延装置を停止中に弁15を操作しなければならない。そ
こで図7、図8に示すような噴霧幅変更手段により「幅
切り」を行わせることができる。
ので、メインヘッダ10の端部にスライド式の噴霧幅変
更手段21を設けてある。この噴霧幅変更手段21はメ
インヘッダ10の内部に密着してトロンボーンのように
スライドさせることができる筒状のものである。ただし
その一面には圧延油を戻り管13に戻すためのスリット
22が形成されている。
スプレーノズル11には圧延油が流入できなくなるの
で、噴霧幅変更手段21の差込み深さを変えれば「幅切
り」を行うことができる。この操作は圧延される鋼板の
外側で行えるため比較的安全であって、圧延装置を停止
しなくても行うことができる。もちろん鋼板の幅信号に
応じて電動や油圧によって遠隔操作することも可能であ
る。
ので、メインヘッダ10の端部に回転式の噴霧幅変更手
段23を設けてある。この噴霧幅変更手段23は端部の
各スプレーノズル11の位置に周方向の切欠き24を形
成したもので、その切欠き24の長さを図示のように中
央部では長く、端部に行くほど短くしたものである。
スプレーノズル11は端部に向かって順次閉塞されて行
き、「幅切り」を行うことができる。この操作も圧延さ
れる鋼板の外側で行えるため比較的安全であって、圧延
装置を停止しなくても行うことができる。なお、戻り管
13の位置には圧延油を戻り管13に戻すための開口を
設けておき、循環流を妨げないようにしておくものとす
る。
ヘッダ内部に循環流を発生させて滞留を防止したので、
圧延材料の板幅に応じて「幅切り」を行った場合にも各
スプレーノズルの油分濃度を均一に維持し、ヒートスク
ラッチの発生を防止することができる。また請求項3,
4の発明によれば、安全かつ簡単に「幅切り」を行うこ
とができる利点がある。このため本発明によれば実際の
ラインで「幅切り」を実施することが可能となり、圧延
油の無駄をなくすことができる。
る。
を示すグラフである。
る。
度を示すグラフである。
(A)は断面図、(B)は噴霧幅変更手段の平面図であ
る。
(A)は断面図、(B)は噴霧幅変更手段の拡大正面図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 多数のスプレーノズルを備えたメインヘ
ッダの背面にサブヘッダを設けてこれらを戻り管及び供
給管により相互に連結するとともに、供給管の内部に圧
延油をメインヘッダに向けて噴出するインジェクション
ノズルを深く挿入したことを特徴とする圧延油ヘッダ。 - 【請求項2】 インジェクションノズルの基部にオリフ
ィスを設けた請求項1記載の圧延油ヘッダ。 - 【請求項3】 メインヘッダの端部に、スライド式の噴
霧幅変更手段を設けた請求項1または2記載の圧延油ヘ
ッダ。 - 【請求項4】 メインヘッダの端部に、回転式の噴霧幅
変更手段を設けた請求項1または2記載の圧延油ヘッ
ダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002150414A JP2003340514A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 圧延油ヘッダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002150414A JP2003340514A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 圧延油ヘッダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003340514A true JP2003340514A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29768279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002150414A Pending JP2003340514A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 圧延油ヘッダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003340514A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006198559A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Oriental:Kk | シュレッダー及びシュレッダー用自動給油装置 |
DE102009058257A1 (de) | 2008-11-26 | 2010-07-01 | Kyodo Yushi Co., Ltd., Fujisawa | Applikator für Fluid mit Schmiermittelbeimischung zum Walzen in einem Walzwerk |
JP2011245392A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Aquaintec Corp | ノズルヘッダー |
JP2014147933A (ja) * | 2014-04-30 | 2014-08-21 | Aquaintech Corp | 液体分配ヘッダー |
KR101586928B1 (ko) * | 2014-07-28 | 2016-01-19 | 현대제철 주식회사 | 열연강판용 잔류수 제거장치 |
-
2002
- 2002-05-24 JP JP2002150414A patent/JP2003340514A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006198559A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Oriental:Kk | シュレッダー及びシュレッダー用自動給油装置 |
JP4528907B2 (ja) * | 2005-01-21 | 2010-08-25 | 合資会社オリエンタル | シュレッダー及びシュレッダー用自動給油装置 |
DE102009058257A1 (de) | 2008-11-26 | 2010-07-01 | Kyodo Yushi Co., Ltd., Fujisawa | Applikator für Fluid mit Schmiermittelbeimischung zum Walzen in einem Walzwerk |
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JP2014147933A (ja) * | 2014-04-30 | 2014-08-21 | Aquaintech Corp | 液体分配ヘッダー |
KR101586928B1 (ko) * | 2014-07-28 | 2016-01-19 | 현대제철 주식회사 | 열연강판용 잔류수 제거장치 |
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