JP2003339854A - 癌治療用体外循環カラム - Google Patents
癌治療用体外循環カラムInfo
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Abstract
環できる免疫抑制性蛋白質を吸着する材料を充填したカ
ラムを用いて癌の治療を行う 【解決手段】免疫抑制性蛋白質を吸着する材料を充填し
てなる癌治療用体外循環カラム。
Description
行を抑制したり、癌患者のQOLの向上を図るための癌
治療用体外循環カラムに関する。
本人の主たる死亡原因の一つが癌である。その原因は転
移巣のある進行癌患者では手術で取りきれない癌細胞が
残るためであり、かつ、抗癌剤治療や放射線治療を使っ
ても完全に除去できないためである。しかし、本来、生
体には癌細胞を排除する免疫機能が備わっているはずで
あるので、手術で取りきれなかった癌細胞は免疫機能に
よって除かれるはずであるが、進行癌患者ではこれが起
こらない。この理由については古くから免疫機能を抑制
する物質が血液中に増えてくるためと考えられていて、
以前は以前は悪疫質と呼ばれていた。現在では具体的に
トランスフォーミング・グロウス・ファクター・ベータ
(以下TGFβ)、免疫抑制酸性蛋白、インターロイキ
ン6、腫瘍壊死因子(TNF)、プロスタグランジンE
2などの種々の物質や、B細胞、マクロファージ等の細
胞が免疫を抑制していることが分かってきた(藤原大美
著、腫瘍免疫学、p89−112、中外医学社、199
8年)。
する蛋白質で免疫作用を調整する有用な物質であるが、
癌の進行に伴って異常に増え、癌細胞の増殖を助けてい
ると考えられる。これらの物質が癌特異的キラー細胞の
誘導や機能発現を阻害していると考えられるので、これ
らを除去すれば、患者の免疫力が高まり、腫瘍の退縮や
増殖の抑制が期待できる。
ーロイキン6は分子量が3万以下の比較的小さな分子で
あるので、除去しやすく、膜濾過法でも除去できる。一
方、TGFβは単独では分子量25000程度の蛋白質
であるものの、血中では他の蛋白質と結合して10万前
後の分子量で存在するため、従来の吸着材では吸着除去
が困難な物質である。従って、癌患者の血液中から異常
に増えたTGFβを効率よく除去できる吸着材は知られ
ていない。また、免疫抑制酸性蛋白は分子量5万程度の
蛋白質で、免疫を抑制すると言われており、癌の悪性度
のマーカーとして臨床で利用されている。活性炭カラム
での除去も試みられたが、吸着能力が不十分だったため
か治療効果が明確でなかった。また、活性炭は粉が出や
すいので、直接、血液と接触する用途には向かない。こ
れら免疫抑制物質の除去には、理論上、血漿交換も有効
であるが、除去効率が低く、感染の危険が避けがたい本
質的な欠点がある。
技術の問題点に鑑み、一般的に普及可能であり、体液中
から、直接、TGFβや免疫抑制酸性蛋白などの免疫抑
制物質を高い効率で選択的に吸着し、かつ、安全に体外
循環できる免疫抑制性蛋白質を吸着する材料を充填した
カラムを用いて癌の治療を行うことを目的とする。
成するため次の構成をとる。
充填してなる癌治療用体外循環カラム。
が潜在型トランスフォーミング・グロウス・ファクター
・ベータを含む免疫抑制性蛋白質を吸着する材料である
ことを特徴とする(1)に記載の癌治療用体外循環カラ
ム。
治療用体外循環カラムであって、該カラムにおける潜在
型トランスフォーミング・グロウス・ファクター・ベー
タの吸着能力が該担癌哺乳動物の体重1キログラムあた
り250ng以上である(1)または(2)に記載の癌
治療用体外循環カラム。
治療用体外循環カラムであって、該担癌哺乳動物の体重
1キログラム当たり0.5グラム以上の免疫抑制性蛋白
質を吸着する材料を充填してなる(1)〜(3)のいず
れかに記載の癌治療用体外循環カラム。
が親水性アミン残基を結合した水不溶性重合体を膜、繊
維、粒状物またはこれらの組み立て品に成型したもので
ある(1)〜(4)のいずれかに記載の癌治療用体外循
環カラム。
にヘパリンを吸着させたものである(1)〜(5)のい
ずれかに記載の癌治療用体外循環カラム。
細に説明する。
乳動物の免疫機能を抑制する蛋白質であって血液中に存
在するものをいい、例えばトランスフォーミング・グロ
ウス・ファクター・ベータ(以下TGFβ)、免疫抑制
酸性蛋白、インターロイキン6、腫瘍壊死因子(TN
F)などを指す。
れる免疫抑制性蛋白質を吸着する材料としては、免疫抑
制性蛋白質を吸着するものであれば良く、吸着能力が大
きいほど体外に出す血液量が少なくて済むので、好まし
い。その吸着材の吸着能力の目安として、血中のTGF
βである潜在型トランスフォーミング・グロウス・ファ
クター・ベータ(以下潜在型TGFβと略記)が基準物
質になる。癌治療用体外循環カラムの吸着能力が潜在型
TGFβとして、担癌哺乳動物の体重1キログラム当た
り250ng以上であることが望ましい。吸着材1グラ
ム当たりの潜在型TGFβ平衡吸着量にカラム充填量グ
ラム数を掛けたものがカラムの吸着能力となる。
とは担癌ラットの血清1mLに吸着材50mgを入れ、
37℃で4時間振とうし、上清中のTGFβ1濃度を測
定して、吸着前後の濃度差を吸着材重量(0.05g)
で除することにより求めた値である。上清中のTGFβ
濃度は、検体血清を酸で前処理して、潜在型TGFβを
遊離型のTGFβとした後、抗TGFβ抗体を用いる酵
素免疫分析法によって求めることができる。TGFβ1
に対しては市販の分析キットが利用できる。
牛、馬、犬、猫、豚、羊などの陸生哺乳動物で、腫瘍が
出来たものを意味する。
免疫抑制性蛋白質を吸着する材料の量が少ないほど、体
外に出す血液量が少なくて済むので、好ましいが、少な
すぎると吸着能力が下がり効果が無くなるし、多すぎる
と生体への負担が大きくなる。一般に、安全上、体外循
環時に体外の回路に回す血液の適正な量は、輸血のため
の採血が許される200mL以下なら良いとされてい
る。体重60kgのヒトの全血液量は約4.6Lである
ので、体外に出す血液量が全血液量の4%以下なら許容
されると言うことになる。一方、吸着材をカラムに充填
した場合、血液を通すためには空隙率が50%以上必要
である。これらの条件から、カラムに詰める免疫抑制性
蛋白質を吸着する材料の量は担癌哺乳動物の体重1キロ
グラム当たり0.5グラム以上、3.5グラム以下が好
ましい。
不織布状、編み地、フィラメント、綿、膜などの形態の
免疫抑制性蛋白質を吸着する材料を円筒状のカラムに詰
めることで達成される。
は、水不溶性担体と親水性アミンを溶媒中で反応させる
ことにより達成される。用いる水不溶性担体の具体例と
してはポリスチレンで代表されるポリ(芳香族ビニル化
合物)、ポリ(p−フェニレンエーテルスルホン)や−
{(p−C6 H4 )−C(CH3)2−(p−C6
H4 )−O−(p−C6 H4 )−SO2 −(p
−C6 H4 )−O−}n−(ユーデルポリスルホ
ン)などで代表されるポリスルホン系重合体、ポリエー
テルイミド、ポリイミド、ポリアミド、ポリエーテル、
ポリフェニレンサルファイドなどで、かつ、親水性アミ
ンを固定化できるものがあげられる。親水性アミンを固
定化するための反応性官能基としては、ハロメチル基、
ハロアセチル基、ハロアセトアミドメチル基、ハロゲン
化アルキル基などの活性ハロゲン基、エポキサイド基、
カルボキシル基、イソシアン酸基、チオイソシアン酸
基、酸無水物基などをあげることができる。さらに具体
的な例としては、クロルアセトアミドメチルポリスチレ
ン、クロルアセトアミドメチル化したユーデル・ポリス
ルホン、クロルアセトアミドメチル化したポリエーテル
イミドなどがあげられる。さらに、これらのポリマーは
有機溶媒に対し可溶であると、成型しやすい利点があ
る。
では水に溶解もしくは水を溶解するアミンがポリマーに
化学的に結合した状態のものを意味する。さらに、親水
性アミン残基の親水性アミンとしては、炭素数で言う
と、窒素原子1個当たり炭素数18以下であるものがこ
れに相当する。
1個当たり炭素数3以上18以下、とりわけ、4以上1
4以下のアルキル基を持つ第3級アミンから得られる第
4アンモニウム基を結合したものが優れている。そのよ
うな第3級アミンの具体例としては、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、N、N−ジメチルヘキシルアミ
ン、N、N−ジメチルオクチルアミン、N,N−ジメチ
ルラウリルアミン、N−メチル−N−エチル−ヘキシル
アミンなどがあげられる。さらに、親水性アミンを構成
するアルキル基が親水性基である水酸基やエーテル基を
含むもの、例えば、N,N−ジメチル−6−ヒドロキシ
ヘキシルアミンやN,N−ジメチル−4−メトキシブチ
ルアミン等も親水性アミンとして好ましく用いうる。
密度は、水不溶性重合体の化学構造および用途により異
なるが、少なすぎるとその機能が発現しない傾向にあ
り、一方、多すぎると、固定化後の重合体の物理的強度
が悪くなり、吸着材としての機能も下がる傾向にあるの
で、該密度は水不溶性重合体の繰り返し単位あたり0.
01〜2.0モル、より好ましくは0.1〜1.0モル
が良い。
当たり0.1平方メートル以上であることが好ましく、
より好ましくは、1平方メートル以上である。ただし無
限に大きくはできないので、実際上、限界があり、10
0平方メートル以下が好ましい。この表面積は窒素ガス
吸着法(BET法)で求めることができる。
合した水不溶性重合体を膜、繊維、粒状物またはこれら
の組み立て品に成型するか、あるいは親水性アミン残基
を結合した水不溶性重合体を、膜、繊維、粒状物のいず
れかの基材に被覆せしめるか、あるいは水不溶性重合体
の膜、繊維等の成型品に親水性アミンを結合させるか等
により得ることができる。
の成型品の製造には、水不溶性重合体の成型品に親水性
アミンの溶液を接触させる不均一系反応の方法と水不溶
性重合体の溶液と親水性アミンの溶液を混合して反応さ
せた後、成型する均一系反応の方法とがある。不均一系
反応の方法の一例としては、クロルアセトアミドメチル
化ポリスルホンの繊維または中空糸などの成型品をジメ
チルヘキシルアミンやポリアルキレンイミン等のイソプ
ロパノール溶液中に浸し、0〜100℃の温度で反応さ
せることにより、容易に達成される。均一系反応による
方法の一例を述べると、クロルアセトアミドメチル化ポ
リスルホンの溶液中に対応したポリアミンを加えて、0
〜100℃の温度で反応させることにより、達成され
る。その量には特に制限はないが、可溶性のポリマーを
得るためにはハロアセトアミドメチル基に対し1倍モル
以上用いるのが望ましい。とりわけ、ポリアミンの場合
は、可溶性の重合体を得るためには親水性アミンを大過
剰用いるのが好ましい。
ル、エタノール、イソプロパノール、ジメチルスルホキ
シド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの
極性の高い溶媒の方が反応が速く進む利点がある。不均
一系反応では、親水性アミンが溶ける溶媒であれば良
く、特に制限はない。均一系で反応させる場合には、水
不溶性担体と親水性アミンの両方が溶解する溶媒、具体
的にはテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドンなどが好ましく用いら
る。また、成型品を表面処理する方法も可能で、そのた
めには水、メタノール、エタノールなどの、ポリスルホ
ンを溶かさずに親水性アミンを溶かす溶媒が好ましく用
いられる。
繊維、ナイロン繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維
などの成型品の表面にコーティングすると、簡単且つ安
価に表面積の大きな高次の成型品が得られる利点があ
る。コーティングは、本発明の吸着材を塩化メチレンや
テトラヒドロフランなどの低沸点溶媒に溶かしたものに
ナイロンの編み地や織物を浸したのち、溶媒を蒸発する
ことにより容易に達成できる。また、N,N−ジメチル
ホルムアミドなどの溶媒に溶かしたものを水などのポリ
マーの貧溶媒に入れる湿式コーティング法も利用でき
る。コーティングされる成型品のポリマーはポリアミ
ド、ポリウレタン、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ塩
化ビニル、ポリエステルなど、本発明吸着材ポリマーと
の接着性の良いものであれば何でも良く、その種類には
特に制限はないが、ナイロン、ポリエーテルイミドなど
のアミド系のポリマーが接着性が特に良いので、好まし
く用いられる。
品や基材の形態に採用する繊維として、中空糸を用いる
ことも好ましい。この場合、濾過の機能を具備した吸着
材が作れるので、人工透析器として、あるいは、血漿分
離器として使用しながら免疫抑制物質を除去できる利点
がある。
OLの向上の目的で、進行癌患者の体外循環治療に用い
られる。また、本発明吸着材は、癌切除手術時に出血し
た血液を返えす際に、免疫抑制性蛋白質を除去しておく
目的にも用いることができる。
説明する。
った。 1.血液中の成分の分析 TGFβ1濃度はゼンザイム・テクネ社のヒトTGF−
β1免疫分析キットを使用して求めた。また免疫抑制酸
性蛋白の濃度は、三光純薬社製のラットIAPプレート
を使用して求めた。アルブミン濃度はアルブミン分析キ
ットであるアルブミンB−テストワコーで求めた。 2.吸着材のTGFβ平衡吸着能 5匹の担癌ラットの血清を集めて担癌ラット血清30m
Lを調製した。この血清1mLに吸着材50mgを入
れ、37℃で4時間振とうした。上清中のTGFβ1濃
度を測定して、吸着前後の濃度差を吸着材重量(0.0
5g)で除した値をTGFβ平衡吸着能とした。 3.吸着材の調製 (水不溶性担体)次の成分配置と、紡糸速度800m/
分、延伸倍率3倍の製糸条件によって、36島の海島複
合繊維であって、かつ、各島が更に芯鞘複合によりなる
複合繊維を製造した。
% 海成分;5−ナトリウムスルホイソフタル酸を3%共重
合したポリエチレンテレフタレート 複合比率;芯:鞘:海=40:40:20。 この複合繊維の海成分を熱苛性ソーダ水溶液で溶解・除
去し、直径4μmの芯鞘型のポリプロピレン補強ポリス
チレン繊維(原糸1)を得た。
酸390mLの混合溶液にパラホルムアルデヒド3gを
20℃で溶解した後、0℃に冷却し、75.9gのN−
メチロール−α−クロルアセトアミドを加えて、溶解し
た。この間、温度を5℃以下に保った。得られた溶液に
10gの上記で調製した原糸1を浸し、室温で2時間静
置した。その後、繊維を取りだし、大過剰の冷メタノー
ル中に入れ、洗浄した。繊維をメタノールで良く洗った
後、水洗し、乾燥して、15.0gのα−クロルアセト
アミドメチル化ポリスチレン繊維(中間体1)を得た。
定)N,N−ジメチルヘキシルアミン50gとヨウ化カ
リウム8gを360mLのDMFに溶かした溶液に5g
の中間体1を浸し、85℃のバス中で3時間加熱した。
繊維を1モル/L濃度の食塩水に浸漬した後、水洗し、
真空乾燥して、7.3gのジメチルヘキシルアンモニウ
ム化繊維(吸着材1)を得た。TGFβ平衡吸着能は5
00ng/gであった。
ホルムアルデヒド500mgを溶解した硫酸50mL
に、5gの原糸1を浸し、95℃で1時間加熱した後、
水洗、1モル/L濃度の食塩水での洗浄、水洗、乾燥を
逐次行って、7.3gのスルホン化繊維(比較繊維1)
を得た。TGFβ平衡吸着能は0ng/gであった。
H:Hkmラット(雄)の背部皮下に4−ジメチルアミ
ノアゾベンゼン誘発肝癌細胞KDH−8{矢野 諭、北
海道医誌、68巻5号、654−664(1993)}
を2×108個接種した。癌細胞は100%の確率で生
着した。(通常接種1週間後から腫瘍が大きくなり、接
種後、5.5週間で死亡する。) (担癌ラットの調製と体外循環治療)内径1cm内容積
2mlのポリプロピレン製円筒形カラムに吸着材1、比
較繊維1またはポリエチレンテレフタレート繊維の不織
布を充填して、癌治療用体外循環カラムを調製した。吸
着材1を0.46g、0.40g、0.38g、0.2
1g、0.16g充填したものをそれぞれを実施例1、
2、3、4、比較例1とした。また比較繊維1を0.4
3g充填したものを調製し、比較例2とし、さらに単糸
の直径が3.5μmのポリエチレンテレフタレート繊維
の不織布を0.43g充填したカラムを二つ作製し、比
較例3、4とした。癌治療用体外循環カラムは体外循環
前に1000単位のヘパリンナトリウムを含む生理食塩
水で予備洗浄し、さらに500mLの生理食塩水で洗浄
して用いた。
血流で、30分間、体外循環した。大腿動脈から採血
し、吸着材カラムを通した後大腿静脈に返血した。体外
循環中はヘパリンナトリウム注射液(武田薬品工業
(株))を100U/hの速度で持続注入した。
血清中のTGFβ1濃度を測定すると共に、癌細胞接種
後の生存日数を観察し表1の結果を得た。
下しており、比較例に比べ寿命も延びている。実施例1
〜4と比較例1では体外循環後のTGFβ1の血中濃度
と癌細胞接種後寿命が反比例することが分かる。また、
TGFβ1の血中濃度の低下は吸着材の使用量に比例し
て起きることが分かる。比較例ではTGFβ1の血中濃
度が下がらず、癌細胞接種後寿命も短かかった。また、
治療しない場合の寿命は5.5週であるので、比較例1
〜4からTGFβの吸着能の低いカラムで体外循環する
と、かえって寿命が短くなることがわかった。
の延命およびクオリティ・オブ・ライフの向上が可能で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】免疫抑制性蛋白質を吸着する材料を充填し
てなる癌治療用体外循環カラム。 - 【請求項2】該免疫抑制性蛋白質を吸着する材料が潜在
型トランスフォーミング・グロウス・ファクター・ベー
タを含む免疫抑制性蛋白質を吸着する材料であることを
特徴とする請求項1に記載の癌治療用体外循環カラム。 - 【請求項3】担癌哺乳動物に対して使用される癌治療用
体外循環カラムであって、該カラムにおける潜在型トラ
ンスフォーミング・グロウス・ファクター・ベータの吸
着能力が該担癌哺乳動物の体重1キログラムあたり25
0ng以上である請求項1または2に記載の癌治療用体
外循環カラム。 - 【請求項4】担癌哺乳動物に対して使用される癌治療用
体外循環カラムであって、該担癌哺乳動物の体重1キロ
グラム当たり0.5グラム以上の免疫抑制性蛋白質を吸
着する材料を充填してなる請求項1〜3のいずれかに記
載の癌治療用体外循環カラム。 - 【請求項5】該免疫抑制性蛋白質を吸着する材料が親水
性アミン残基を結合した水不溶性重合体を膜、繊維、粒
状物またはこれらの組み立て品に成型したものである請
求項1〜4のいずれかに記載の癌治療用体外循環カラ
ム。 - 【請求項6】該免疫抑制性蛋白質を吸着する材料にヘパ
リンを吸着させたものである請求項1〜5のいずれかに
記載の癌治療用体外循環カラム。
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