JP2003339825A - 哺乳瓶 - Google Patents

哺乳瓶

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JP2003339825A
JP2003339825A JP2002150687A JP2002150687A JP2003339825A JP 2003339825 A JP2003339825 A JP 2003339825A JP 2002150687 A JP2002150687 A JP 2002150687A JP 2002150687 A JP2002150687 A JP 2002150687A JP 2003339825 A JP2003339825 A JP 2003339825A
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container
opening
air
nipple
baby bottle
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JP2002150687A
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健造 ▲葛▼西
Kenzo Kasai
Kiichi Fujimoto
稀一 藤本
Kazunori Sawada
和則 澤田
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Aprica Kassai KK
Original Assignee
Aprica Kassai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤ちゃんにミルクを与える以外の状態におい
て、容器内からの水(水蒸気を含む)の漏出を防止する
ことが可能な構造を有する哺乳瓶を提供することにあ
る。 【解決手段】 この哺乳瓶100は、乳首固定キャップ
13に替わり開口部10aに取付けられることにより、
第1空気導入部材11の空気導入経路11hの開口端部
を閉ざすための閉鎖手段を有する開口部キャップ110
をさらに有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、哺乳瓶に関し、
より特定的には、赤ちゃんがミルクを飲むときに、空気
を吸い込むことのない構造を有する哺乳瓶の構造の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】赤ちゃんが哺乳瓶を用いてミルクを飲む
ときに、空気を吸い込むことのない構造を有するものと
して、特表平10−510458号公報に開示される哺
乳瓶が挙げられる。以下、図9から図11を参照して、
この従来の哺乳瓶1の構造について説明する。
【0003】この哺乳瓶1は、上端に開口部10aを有
し、内部にミルクを蓄える容器10と、開口部10aに
乳首12を固定するため、開口部10aに取付けられる
乳首固定部キャップ13と、未使用時に乳首12を保護
するため、乳首12を覆うようにして乳首固定部キャッ
プ13に取付けられる保護カバー15とを備える。
【0004】容器10の内部には、赤ちゃんにミルクを
与えるため、容器10の底部が上方に位置するように傾
けた状態において、容器10内の空気圧を大気圧と等し
くするため、乳首固定キャップ13と容器10との間の
隙間(S)からなる空気導入経路に連通し、外部から流
入する空気を容器10内の下端部近傍領域(D)に導く
ための空気導入経路を有する空気導入部材が設けられて
いる。
【0005】この空気導入部材としては、容器10の開
口部10a上に載置される第1空気導入部材11と、こ
の第1空気導入部材11に対して着脱可能に設けられ、
容器10内の下端部近傍領(D)にまで延びるように設
けられる筒状の第2空気導入部材14とを有している。
【0006】次に、図10および図11を参照して、第
1空気導入部材11の詳細構造について説明する。な
お、図10は、第1空気導入部材11の外観を示す全体
斜視図であり、図11は、図10中XI−XI線矢視断
面図である。
【0007】この第1空気導入部材11は、容器10の
開口部10aの円周縁上部に載置される円筒状の外壁1
1aと、この外壁11aよりも小さい外径からなり、開
口部10aの円周縁の内面に沿って挿入される円筒状の
挿入壁11bと、この挿入壁11bよりも小さい外径か
らなり、第2空気導入部材14の円筒部分が着脱可能に
取付けられる円筒状の支持壁11cとを有する。
【0008】支持壁11cは、外壁11aの内側に位置
し、支持壁11cに対して、所定の間隙11sを形成す
るように、外壁11aの内側に対してリブ11gにより
取付けられた円盤状のプレート11eに設けられてい
る。外壁11aおよびプレート11eには、直径方向に
沿って空気導入経路11hを構成するトンネル壁11f
が設けられている。また、トンネル壁11fの中心領域
においては、空気導入経路11hに連通する空気導入経
路11kを構成する筒状壁11dが、プレート11eか
ら下方に延びるように設けられている。
【0009】次に、上記構成からなる哺乳瓶1の使用状
態を、図12を参照して説明する。図12は、赤ちゃん
にミルクを与えるため、容器10の底部が上方に位置す
るように傾けた状態を示す図である。
【0010】このように、哺乳瓶1を傾けた状態におい
ては、第2空気導入部材14の下端部14Dが、液状の
ミルク20の水面よりも上方に位置することになる。こ
の状態で、赤ちゃんが乳首12からミルク20を吸う場
合、ミルク20は図中の矢印Mで示すように、第1空気
導入部材11に設けられた間隙11sから、乳首12の
先端部12sに流れることになる。
【0011】この場合、容器10内部においては、ミル
ク20が減少することにより負圧状態となるが、図中矢
印Aに示すように、乳首固定キャップ13と容器10と
の間の隙間(S)からなる空気導入経路から、第1空気
導入部材11に設けられた空気導入経路11hおよび1
1kを通じて、外部の空気が、容器10内部に導入され
る。その結果、容器10内の空気圧は、大気圧と同じに
なり、赤ちゃんは容易にミルク20を吸うことが可能に
なるともに、ミルク20と共に空気を吸いこむことがな
くなり、お腹の張りを防止することが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年、家族で一緒に外
出する機会が多くなり、そのような場合、あらかじめ哺
乳瓶1の容器内に、液状のミルク20を作るための水を
入れて持ち運ぶ場合がある。このとき、赤ちゃんにミル
クを与えるまでの時間を考慮して、あらかじめ沸騰した
お湯を哺乳瓶1の容器内に入れておき、赤ちゃんにミル
クを与える時間になる頃には、お湯が冷めて、赤ちゃん
に与えるには適度の温度になるようにしている。
【0013】しかしながら、上述した哺乳瓶の利用形態
において、上記構造からなる哺乳瓶1を使用した場合に
は、空気導入経路が設けられているために、図13中の
矢印Vで示すように、水蒸気が空気導入経路11kおよ
び11h、さらに乳首固定キャップ13と容器10との
間の隙間(S)から外部に漏れ出て、容器10の外部を
濡らす可能性がある。また、哺乳瓶1を鞄等の内部に収
容した状態では、哺乳瓶1の周囲に位置する、おむつ等
の他の育児用品を濡らしてしまう虞もある。
【0014】したがって、この発明は、上記課題を解決
すためになされたものであり、赤ちゃんにミルクを与え
る以外の状態において、容器内からの水(水蒸気を含
む)の漏出を防止することが可能な構造を有する哺乳瓶
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のある局面に基
づいた哺乳瓶においては、上端に開口部を有し、内部に
ミルクを蓄える容器と、上記開口部に乳首を固定するす
ため、上記開口部に取付けられる乳首固定部材と、赤ち
ゃんにミルクを与えるため、容器の底部が上方に位置す
るように傾けた状態において、上記容器内の空気圧を大
気圧と等しくするため、上記乳首固定部材と上記容器と
の間の隙間からなる空気導入経路に連通し、外部から流
入する空気を上記容器内の下端部近傍領域に導くための
空気導入経路を有する空気導入部材とを備える哺乳瓶で
あって、上記乳首固定部材に替わり上記開口部に取付け
られることにより、上記空気導入部材の上記空気導入経
路を閉ざすための閉鎖手段を有する開口部キャップをさ
らに有している。
【0016】このように、空気導入部材の空気導入経路
を閉ざすための閉鎖手段を有する開口部キャップを使用
することにより、たとえば容器内に熱いお湯を入れた場
合であっても、空気導入経路から水蒸気が漏れ出すこと
を防止することが可能になる。その結果、容器の外部を
濡らすこと、哺乳瓶の周囲に位置する、おむつ等の他の
育児用品を濡らしてしまうことを防止することが可能に
なる。
【0017】また、上記哺乳瓶においては、上記開口部
キャップは、上記乳首固定部材を固定するための領域を
含む。これにより、開口部キャップと乳首固定部材とを
一体的にして持ち運ぶことが可能になり、使用者の利便
性の向上を図ることが可能になる。
【0018】さらに、上記開口部キャップは、粉ミルク
を収容するため、上端が開口する筒状領域と、上記筒状
領域を上部から閉ざす蓋部材とを含み、上記乳首固定部
材は、上記蓋部材を覆うように固定される。これによ
り、後に使用される粉ミルクを哺乳瓶ともに一体的にし
て持ち運ぶことが可能になり、使用者の利便性の向上を
さらに図ることが可能になる。
【0019】次に、この発明の他の局面に基づいた哺乳
瓶においては、上端に開口部を有し、内部にミルクを蓄
える容器と、上記開口部に乳首を固定するすため、上記
開口部に取付けられる乳首固定部材と、赤ちゃんにミル
クを与えるため、容器の底部が上方に位置するように傾
けた状態において、上記容器内の空気圧を大気圧と等し
くするため、上記乳首固定部材と上記容器との間の隙間
からなる空気導入経路に連通し、外部から流入する空気
を上記容器内の下端部近傍領域に導くための空気導入経
路を有する空気導入部材と、を備える哺乳瓶であって、
上記空気導入部材の上記空気導入経路を閉ざすための閉
鎖手段をさらに有する。
【0020】このように、空気導入部材の空気導入経路
を閉ざすための閉鎖手段を使用することにより、たとえ
ば容器内に熱いお湯を入れた場合であっても、空気導入
経路から水蒸気が漏れ出すことを防止することが可能に
なる。その結果、容器の外部を濡らすこと、哺乳瓶1の
周囲に位置する、おむつ等の他の育児用品を濡らしてし
まうことを防止することが可能になる。
【0021】次に、この発明の他の局面に基づいた哺乳
瓶においては、上端に開口部を有し、内部にミルクを蓄
える容器と、上記開口部に乳首を固定するすため、上記
開口部に取付けられる乳首固定部材と、赤ちゃんにミル
クを与えるため、容器の底部が上方に位置するように傾
けた状態において、上記容器内の空気圧を大気圧と等し
くするため、上記乳首固定部材と上記容器との間の隙間
からなる空気導入経路に連通し、外部から流入する空気
を上記容器内の下端部近傍領域に導くための空気導入経
路を有する空気導入部材とを備える哺乳瓶であって、上
記空気導入部材は、空気導入経路が設けられ上記開口部
上に載置される第1空気導入部材と、上記第1空気導入
部材に対して着脱可能に設けられ、上記容器内の下端部
近傍領にまで延びるように設けられる筒状の第2空気導
入部材とを有し、上記乳首固定部材および第1空気導入
部材に替わり上記開口部に取付けられることにより、上
記開口部を閉ざすための閉鎖手段を有する開口部キャッ
プと、上記開口部キャップを上記開口部に取付けること
により、上記開口部に固定され、上記第2空気導入部材
のみを上記容器内に保持する保持部材とをさらに有す
る。
【0022】このように、容器の開口部を閉ざすための
閉鎖手段を有する開口部キャップを使用することによ
り、たとえば容器内に熱いお湯を入れた場合であって
も、空気導入経路から水蒸気が漏れ出すことを防止する
ことが可能になる。その結果、容器の外部を濡らすこ
と、哺乳瓶の周囲に位置する、おむつ等の他の育児用品
を濡らしてしまうことを防止することが可能になる。
【0023】また、第2空気導入部材のみを容器内に保
持する保持部材を備えることにより、容器内にお湯を入
れて持ち運ぶ場合には、保持部材により容器内に第2空
気導入部材を保持させておくことができるため、ミルク
を飲むときに、ミルク内に位置する第2空気導入部材を
持運び時に汚すことなく、衛生面での向上を図ることが
可能になる。
【0024】さらに、ミルクを飲む際に、第2空気導入
部材に第1空気導入部材を取付ける必要があるが、第2
空気導入部材を保持部材により支持した状態で、保持で
きるため、第2空気導入部材を直接手で持つ必要がな
く、衛生面での向上を図ることが可能になる。
【0025】また、上記開口部キャップは、上記乳首固
定部材を固定するための領域を含む。これにより、開口
部キャップと乳首固定部材とを一体的にして持ち運ぶこ
とが可能になり、使用者の利便性の向上を図ることが可
能になる。
【0026】さらに、上記開口部キャップは、粉ミルク
を収容するため、上端が開口する筒状領域と、上記筒状
領域を上部から閉ざす蓋部材とを含み、上記乳首固定部
材は、上記蓋部材を覆うように固定される。これによ
り、後に使用される粉ミルクを哺乳瓶ともに一体的にし
て持ち運ぶことが可能になり、使用者の利便性の向上を
さらに図ることが可能になる。
【0027】さらに、上記保持部材または上記第1空気
導入部材を収容するための収容ケースをさらに有する。
これにより、上記保持部材または上記第1空気導入部材
の持運び時、または、赤ちゃんにミルクを与えている時
の、両者の保管が確実になされ、上記保持部材または上
記第1空気導入部材の紛失を防止し、衛生管理の向上を
図ることが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明に基づいた実施の
形態における哺乳瓶について、図を参照しながら説明す
る。
【0029】(実施の形態1)まず、図1を参照して、
この発明に基づいた実施の形態1における哺乳瓶につい
て説明する。なお、図1は本実施の形態における哺乳瓶
100の全体構造を示す縦断面図である。なお、上記従
来の哺乳瓶1と同一または相当部分については、同一の
参照番号を付している。
【0030】本実施の形態における哺乳瓶100は、容
器10の内部にお湯等を入れて持ち運ぶ場合における問
題を解決可能とし、赤ちゃんのミルクを飲ませる場合に
おいては、図9に示す構成および図12に示す機能を有
するものである。
【0031】この哺乳瓶100は、乳首固定キャップ1
3に替わり開口部10aに取付けられることにより、第
1空気導入部材11の空気導入経路11hの開口端部を
閉ざすための閉鎖手段を有する開口部キャップ110を
さらに有することを特徴としている。
【0032】この開口部キャップ110は、容器10の
開口部10aの外周面に設けられた雄ネジ部10bに螺
合する雌ネジ部101aが内面に形成された円筒上の側
壁部101と、この側壁部101の上面をなし、開口部
10aを覆う上面部105とを備え、側壁部101およ
び上面部105の内面部には、第1空気導入部材11の
空気導入経路11hの開口端部を完全に閉ざすためのシ
ール部材としての板状ゴム102が配設されている。
【0033】また、本実施の形態における開口部キャッ
プ110は、上面部105の上側に、粉ミルク40を収
容するため、上端が開口する筒状領域103と、この筒
状領域103を上部から閉ざす蓋部材104とを含んで
いる。また、筒状領域103の外周上端部領域には、乳
首12を固定可能とするため、乳首固定キャップ13に
設けられた雌ネジ部が螺合す雄ネジ部103aが形成さ
れている。
【0034】(作用効果)以上、本実施の形態における
哺乳瓶100によれば、空気導入部材11の空気導入経
路を閉ざすための閉鎖手段を有する開口部キャップ11
0を使用することにより、たとえば容器内に熱いお湯を
入れた場合であっても、空気導入経路11k,11hか
ら水蒸気が漏れ出すことを防止することが可能になる。
その結果、容器10の外部を濡らすこと、哺乳瓶100
の周囲に位置する、おむつ等の他の育児用品を濡らして
しまうことを防止することが可能になる。
【0035】また、開口部キャップ110において、乳
首固定キャップ13を固定するための領域を設けること
により、開口部キャップ110と乳首固定キャップ13
とを一体的にして持ち運ぶことが可能になり、使用者の
利便性の向上を図ることが可能になる。
【0036】さらに、開口部キャップ110において、
筒状領域103を設けることにより、後に使用される粉
ミルク40を哺乳瓶100ともに一体的にして持ち運ぶ
ことが可能になり、使用者の利便性の向上をさらに図る
ことが可能になる。
【0037】(実施の形態2)次に、図2を参照して、
この発明に基づいた実施の形態2における哺乳瓶につい
て説明する。なお、図2は本実施の形態における第1空
気導入部材11の全体構造を示す縦断面図である。な
お、上記従来の哺乳瓶1と同一または相当部分について
は、同一の参照番号を付している。
【0038】本実施の形態におても、上記実施の形態1
の場合と同様に、容器10の内部にお湯等を入れて持ち
運ぶ場合における問題を解決可能とし、赤ちゃんのミル
クを飲ませる場合においては、図9に示す構成および図
12に示す機能を有するものである。
【0039】本実施の形態においては、第1空気導入部
材11に設けられる空気導入経路11h(2箇所)の開
口端部に、この空気導入経路11hを閉ざすための閉鎖
手段としての栓51を設けるようにしたものである。
【0040】なお、栓51に代わり、第1空気導入部材
11に設けられる空気導入経路11kの開口端部に、こ
の空気導入経路11kを閉ざすための閉鎖手段としての
栓52を設けることも可能である。
【0041】(作用効果)このように、空気導入部材1
1の空気導入経路を閉ざすための栓51,52を使用す
ることによっても、たとえば容器内に熱いお湯を入れた
場合に、空気導入経路11k,11hから水蒸気が漏れ
出すことを防止することが可能になる。その結果、容器
10の外部を濡らすこと、哺乳瓶の周囲に位置する、お
むつ等の他の育児用品を濡らしてしまうことを防止する
ことが可能になる。
【0042】(実施の形態3)次に、図3を参照して、
この発明に基づいた実施の形態3における哺乳瓶につい
て説明する。なお、図3は本実施の形態における哺乳瓶
300の全体構造を示す縦断面図である。なお、上記従
来の哺乳瓶1と同一または相当部分については、同一の
参照番号を付している。
【0043】本実施の形態における哺乳瓶300も、上
記実施の形態1および2の場合と同様に、容器10の内
部にお湯等を入れて持ち運ぶ場合における問題を解決可
能とし、赤ちゃんのミルクを飲ませる場合においては、
図9に示す構成および図12に示す機能を有するもので
ある。
【0044】この哺乳瓶300は、乳首固定キャップ1
3および第1空気導入部材11に替わり開口部10aに
取付けられることにより、容器10の開口部10aを完
全に閉ざすようにしたものである。
【0045】この開口部キャップ210は、容器10の
開口部10aの外周面に設けられた雄ネジ部10bに螺
合する雌ネジ部201aが内面に形成された円筒上の側
壁部201と、この側壁部201の上面をなし、開口部
10aを覆う上面部205と、上面部205の開口部1
0a側に形成される環状のシール壁206とを備える。
また、シール壁206には、開口端10aを完全に閉ざ
すためのシール部材としての断面が凹状の環状ゴム20
4が配設されている。
【0046】環状ゴム204と開口端10aの端部との
間には、この開口部10aに取付けることにより開口部
10aに固定され、第2空気導入部材14のみを容器1
0内に保持する保持部材としての保持スペーサ220が
設けられる。
【0047】このスペーサ220は、筒状の円筒部22
0aと、第2空気導入部材14を通過させるための開口
部220cを有する底部220bと、環状ゴム204お
よび開口端10aの端部により挟みこまれるフランジ部
220dとを備える。
【0048】また、本実施の形態における開口部キャッ
プ210は、上面部205の上側に、粉ミルク40を収
容するため、上端が開口する筒状領域202と、この筒
状領域202を上部から閉ざす蓋部材203とを含んで
いる。筒状領域202と蓋部材203とは、ネジの螺合
により着脱可能に設けられる。
【0049】また、蓋部材203の外周上端部領域に
は、乳首12を固定可能とするため、乳首固定キャップ
13に設けられた雌ネジ部が螺合する雄ネジ部203a
が形成されている。
【0050】なお、本実施の形態の場合には、哺乳瓶3
00の持運び時に、第1空気導入部材11を保管するこ
とが可能なように、乳首固定キャップ13のネジ部が縦
方向に長く設けられ、スペーサ230を用いることによ
り、乳首12に下方領域に、第1空気導入部材11を収
容可能としている。
【0051】(作用効果)以上、本実施の形態における
哺乳瓶300によれば、容器10の開口部10aを閉ざ
すための閉鎖手段を有する開口部キャップ210を使用
することにより、たとえば容器内に熱いお湯を入れた場
合であっても、水蒸気が漏れ出すことを防止することが
可能になる。その結果、容器10の外部を濡らすこと、
哺乳瓶100の周囲に位置する、おむつ等の他の育児用
品を濡らしてしまうことを防止することが可能になる。
【0052】また、開口部キャップ210において、乳
首固定キャップ13を固定するための領域を設けること
により、開口部キャップ110と乳首固定キャップ13
とを一体的にして持ち運ぶことが可能になり、使用者の
利便性の向上を図ることが可能になる。さらに、乳首1
2の下方に第1空気導入部材11を収納する領域を設け
ることによっても、使用者の利便性の向上を図ることが
可能になる。
【0053】さらに、開口部キャップ210において、
筒状領域202を設けることにより、後に使用される粉
ミルク40を哺乳瓶300ともに一体的にして持ち運ぶ
ことが可能になり、使用者の利便性の向上をさらに図る
ことが可能になる。
【0054】また、保持スペーサ220を備えることに
より、容器10内にお湯を入れて持ち運ぶ場合には、保
持スペーサ220により容器10内に第2空気導入部材
14を保持させておくことができるため、ミルクを飲む
ときに、ミルク内に位置する第2空気導入部材14を持
運び時に汚すことなく、衛生面での向上を図ることが可
能になる。
【0055】さらに、ミルクを飲む際に、第2空気導入
部材14に第1空気導入部材11を取付ける必要がある
が、図4および図5に示すように、第2空気導入部材1
4を保持スペーサ220により支持した状態で、保持で
きるため、第2空気導入部材14を直接手60で持つ必
要がなく、衛生面での向上を図ることが可能になる。
【0056】なお、乳首12の下方に第1空気導入部材
11を収納する領域を設ける替わりに、図6に示すよう
な、第1空気導入部材11を収容するための収容ケース
430を、別途設けることも可能である。この収容ケー
ス430は、図7に示すように、中央が上に凸状態43
1bとなる底面431を備える筒状容器431と、この
筒状容器431に対してヒンジ部433の移動により、
この筒状容器431に対して開閉可能に設けられる蓋容
器432とを有し、ロック領域434により、筒状容器
431と蓋容器432との係合状態が実現される。
【0057】この収容ケース430は、図8に示すよう
に、保持スペーサ220を収容することも可能な構成を
有している。その結果、持運び時には、保持スペーサ2
20に第1空気導入部材11を収容すし、赤ちゃんにミ
ルクを与えるときには、保持スペーサ220に保持スペ
ーサ220を収容することを可能とし、第1空気導入部
材11および保持スペーサ220の衛生管理の向上を可
能としている。
【0058】また、図3に示す構造においては、開口部
キャップ210に設けられたシール壁206に環状ゴム
204を取付ける構成を示したが、図6に示すように、
保持スペーサ220のフランジ部220dに環状ゴム2
04を取付ける構成を採用することも可能である。な
お、この場合、スペーサ220と容器10との隙間を埋
める観点から、環状ゴム204に下方に延びる環状の凸
部204aを設けることが好ましい。
【0059】なお、今回開示した上記各実施の形態はす
べての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるも
のではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記
した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特
許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許
請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更
が含まれる。
【0060】
【発明の効果】以上、この発明に基づいた哺乳瓶によれ
ば、たとえば容器内に熱いお湯を入れた場合であって
も、空気導入経路から水蒸気が漏れ出すことを防止する
ことを可能とし、容器の外部を濡らすこと、哺乳瓶の周
囲に位置する、おむつ等の他の育児用品を濡らしてしま
うことを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における哺乳瓶100の全体構
造を示す縦断面図である。
【図2】 実施の形態2における第1空気導入部材11
の全体構造を示す縦断面図である。
【図3】 実施の形態3における哺乳瓶300の全体構
造を示す縦断面図である。
【図4】 実施の形態3における哺乳瓶300の作用効
果を示す第1図である。
【図5】 実施の形態3における哺乳瓶300の作用効
果を示す第2図である。
【図6】 実施の形態3における哺乳瓶300の他の使
用形態を示す縦断面図である。
【図7】 実施の形態3における哺乳瓶300に使用さ
れる収容ケース430の構造を示す第1断面図である。
【図8】 実施の形態3における哺乳瓶300に使用さ
れる収容ケース430の構造を示す第2断面図である。
【図9】 従来の技術における哺乳瓶1の全体構造を示
す縦断面図である。
【図10】 第1空気導入部材11の外観を示す全体斜
視図である。
【図11】 図10中XI−XI線矢視断面図である。
【図12】 赤ちゃんにミルクを与えるため、容器10
の底部が上方に位置するように傾けた状態を示す図であ
る。
【図13】 従来の技術における哺乳瓶1の問題を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
10 容器、10a,220c 開口部、10b,10
3a,203a 雄ネジ部、11 第1空気導入部材、
11a 外壁、11b 挿入壁、11c 支持壁、11
d 筒状壁、11e プレート、11f トンネル壁、
11g リブ、11h,11k 空気導入経路、11s
間隙、12 乳首、13 乳首固定部キャップ、14
第2空気導入部材、15 保護カバー、40 粉ミル
ク、51,52 栓、100,300 哺乳瓶、10
1,201 側壁部、101a,201a 雌ネジ部、
102 板状ゴム、103 筒状領域、104 蓋部
材、105 上面部、110 開口部キャップ、202
筒状領域、203 蓋部材、204 環状ゴム、20
5 上面部、206 シール壁、210 開口部キャッ
プ、220 保持スペーサ、220a 円筒部、220
b 底部、220d フランジ部、230 スペーサ、
430 収容ケース、431 底面、431b凸状態、
432 蓋容器、433 ヒンジ部、434 ロック領
域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 和則 大阪市中央区島之内1丁目13番13号 アッ プリカ▲葛▼西株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に開口部を有し、内部にミルクを蓄
    える容器と、 前記開口部に乳首を固定するすため、前記開口部に取付
    けられる乳首固定部材と、 赤ちゃんにミルクを与えるため、容器の底部が上方に位
    置するように傾けた状態において、前記容器内の空気圧
    を大気圧と等しくするため、前記乳首固定部材と前記容
    器との間の隙間からなる空気導入経路に連通し、外部か
    ら流入する空気を前記容器内の下端部近傍領域に導くた
    めの空気導入経路を有する空気導入部材と、を備える哺
    乳瓶であって、 前記乳首固定部材に替わり前記開口部に取付けられるこ
    とにより、前記空気導入部材の前記空気導入経路を閉ざ
    すための閉鎖手段を有する開口部キャップをさらに有す
    る、哺乳瓶。
  2. 【請求項2】 前記開口部キャップは、前記乳首固定部
    材を固定するための領域を含む、請求項1に記載の哺乳
    瓶。
  3. 【請求項3】 前記開口部キャップは、粉ミルクを収容
    するため、上端が開口する筒状領域と、前記筒状領域を
    上部から閉ざす蓋部材とを含み、前記乳首固定部材は、
    前記蓋部材を覆うように固定される、請求項2に記載の
    哺乳瓶。
  4. 【請求項4】 上端に開口部を有し、内部にミルクを蓄
    える容器と、 前記開口部に乳首を固定するため、前記開口部に取付け
    られる乳首固定部材と、 赤ちゃんにミルクを与えるため、容器の底部が上方に位
    置するように傾けた状態において、前記容器内の空気圧
    を大気圧と等しくするため、前記乳首固定部材と前記容
    器との間の隙間からなる空気導入経路に連通し、外部か
    ら流入する空気を前記容器内の下端部近傍領域に導くた
    めの空気導入経路を有する空気導入部材と、を備える哺
    乳瓶であって、 前記空気導入部材の前記空気導入経路を閉ざすための閉
    鎖手段をさらに有する哺乳瓶。
  5. 【請求項5】 上端に開口部を有し、内部にミルクを蓄
    える容器と、 前記開口部に乳首を固定するすため、前記開口部に取付
    けられる乳首固定部材と、 赤ちゃんにミルクを与えるため、容器の底部が上方に位
    置するように傾けた状態において、前記容器内の空気圧
    を大気圧と等しくするため、前記乳首固定部材と前記容
    器との間の隙間からなる空気導入経路に連通し、外部か
    ら流入する空気を前記容器内の下端部近傍領域に導くた
    めの空気導入経路を有する空気導入部材と、を備える哺
    乳瓶であって、 前記空気導入部材は、空気導入経路が設けられ前記開口
    部上に載置される第1空気導入部材と、前記第1空気導
    入部材に対して着脱可能に設けられ、前記容器内の下端
    部近傍領にまで延びるように設けられる筒状の第2空気
    導入部材とを有し、 前記乳首固定部材および前記第1空気導入部材に替わり
    前記開口部に取付けられることにより、前記開口部を閉
    ざすための閉鎖手段を有する開口部キャップと、 前記開口部キャップを前記開口部に取付けることによ
    り、前記開口部に固定され、前記第2空気導入部材のみ
    を前記容器内に保持する保持部材と、をさらに有する、
    哺乳瓶。
  6. 【請求項6】 前記開口部キャップは、前記乳首固定部
    材を固定するための領域を含む、請求項5に記載の哺乳
    瓶。
  7. 【請求項7】 前記開口部キャップは、粉ミルクを収容
    するため、上端が開口する筒状領域と、前記筒状領域を
    上部から閉ざす蓋部材とを含み、前記乳首固定部材は、
    前記蓋部材を覆うように固定される、請求項6に記載の
    哺乳瓶。
  8. 【請求項8】 前記保持部材または前記第1空気導入部
    材を収容するための収容ケースをさらに有する、請求項
    5から7のいずれかに記載の哺乳瓶。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546446A (ja) * 2005-06-14 2008-12-25 イー.ブラウン クレイグ 輪郭付けした通気管を有する広幅リム付きの完全通気式のほ乳びん
JP2012191965A (ja) * 2011-03-14 2012-10-11 Sasaki:Kk ミルク飲用容器
CN109350538A (zh) * 2018-12-05 2019-02-19 李密科 防尘罩与盖铰链连接式奶瓶
CN109640922A (zh) * 2016-08-03 2019-04-16 F·恩哈德 用于婴儿瓶的压力补偿装置和婴儿瓶组件

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