JP2003336658A - 車両ステアリング用伸縮軸 - Google Patents

車両ステアリング用伸縮軸

Info

Publication number
JP2003336658A
JP2003336658A JP2002146556A JP2002146556A JP2003336658A JP 2003336658 A JP2003336658 A JP 2003336658A JP 2002146556 A JP2002146556 A JP 2002146556A JP 2002146556 A JP2002146556 A JP 2002146556A JP 2003336658 A JP2003336658 A JP 2003336658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
torque
vehicle steering
ball
female
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002146556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3800132B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Yamada
康久 山田
Akihiro Shoda
昭裕 正田
Atsushi Ozawa
敦 尾澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2002146556A priority Critical patent/JP3800132B2/ja
Publication of JP2003336658A publication Critical patent/JP2003336658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3800132B2 publication Critical patent/JP3800132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/12Arrangements for adjusting play
    • F16C29/123Arrangements for adjusting play using elastic means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/007Hybrid linear bearings, i.e. including more than one bearing type, e.g. sliding contact bearings as well as rolling contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/02Shafts; Axles
    • F16C3/03Shafts; Axles telescopic
    • F16C3/035Shafts; Axles telescopic with built-in bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/20Land vehicles
    • F16C2326/24Steering systems, e.g. steering rods or columns
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した摺動荷重を実現すると共に、回転方
向ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを
伝達し、しかも、球状転動体の圧痕の付着を防止するこ
と。 【解決手段】 板バネ9を介装したボール7が配置して
ある一対の軸方向溝3,5においては、ボール7だけで
なく、ニードルローラー20をも配置してある。そのた
め、過大なトルクが入力された場合、過大なトルクは、
その大部分がニードルローラー20に作用し、ボール7
には殆ど作用しない。従って、ボール7の点圧接による
局部的な面圧上昇がなく、ボール7の圧痕の付着を防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定した摺動荷重
を実現すると共に、回転方向ガタ付きを確実に防止し
て、高剛性の状態でトルクを伝達でき、しかも、球状転
動体の圧痕の付着を防止できる車両ステアリング用伸縮
軸に関する。
【0002】
【関連の技術】車両用ステアリングシャフトにおいて、
雄軸と雌軸を回転不能に且つ摺動自在にスプライン嵌合
した伸縮軸を用いているが、安定した摺動荷重を実現す
ると共に、ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態で
トルクを伝達できる構造が要求されている。
【0003】例えば、本出願人は、特願2001−30
4925号の出願において、これらを満足できるよう
に、球状転動体(ボール)や摺動体(ニードルローラ)
を用いた伸縮軸を提案している。図7乃至図10を参照
しつつ具体的に説明する。
【0004】図7(a)は、本発明の第1実施の形態に
係る車両ステアリング用伸縮軸の側面図であり、図7
(b)は、その斜視図である。図8は、図7(a)のA
−A線に沿った横断面図である。図9は、図7に示した
伸縮軸の雄軸と雌軸を分離した状態の斜視図である。図
10(a)(b)は、夫々、板バネの実施例の平面図で
あり、図10(c)は、図7に示した車両ステアリング
用伸縮軸の分解斜視図である。
【0005】図7に示すように、車両ステアリング用伸
縮軸(以後、伸縮軸と記す)は、相互に回転不能に且つ
摺動自在に嵌合した雄軸1と雌軸2とからなる。
【0006】図8に示すように、雄軸1の外周面には、
周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の軸方
向溝3,4が延在して形成してある。雌軸2の内周面に
も、周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の
軸方向溝5,6が延在して形成してある。
【0007】雄軸1の略円弧状の軸方向溝3と、雌軸2
の略円弧状の軸方向溝5との間に、予圧用の波形形状の
板バネ9を介して、複数個のボール7(球状転動体)が
転動自在に嵌合してある。なお、雄軸1の軸方向溝3の
両側には、この板バネ9を係止するための段部3aが形
成してある。
【0008】雄軸1の2個の略円弧状の軸方向溝4と、
雌軸2の2個の略円弧状の軸方向溝6との間には、夫
々、2個のニードルローラー8(摺動体)が摺動自在に
嵌合してある。
【0009】板バネ9は、トルク非伝達時には、ボール
7とニードルローラー8を雌軸2に対してガタ付きのな
い程度に予圧する一方、トルク伝達時には、弾性変形し
てボール7を雌軸2の間で周方向に拘束する働きをする
ようになっている。
【0010】なお、図10(c)に示すように、2個の
ニードルローラー8と板バネ9の両端部が位置する雄軸
1の部位には、2個の周方向溝10が形成してある。ま
た、図10(a)に示すように、板バネ9の軸方向の両
端部には、突起9aが形成してある。これらにより、図
9に示すように、周方向溝10に、2個の止め輪11を
嵌め合わせ、2個のニードルローラー8を軸方向に固定
していると共に、板バネ9の突起9aを係止して板バネ
9を軸方向に固定している。なお、板バネ9の軸方向の
両端部に形成した突起は、図10(b)に符号9bで示
すような形状であってもよい。
【0011】また、複数個のボール7は、保持器12に
より保持してあり、ボール7と保持器12は、摺動時、
止め輪11により、軸方向の移動を規制されるようにな
っている。
【0012】さらに、図8に示すように、板バネ9は、
その両端部の凹部9cで雄軸1の軸方向溝3の両側の段
部3aに係止してあり、これにより、トルク伝達時、板
バネ9全体が周方向に移動できないようになっている。
【0013】以上のように構成した伸縮軸では、トルク
非伝達時には、「転がり用」と「滑り用」の2種類のボ
ール7とニードルローラー8を用いていると共に、板バ
ネ9により、ボール7を雌軸2に対してガタ付きのない
程度に予圧しているため、雄軸1と雌軸2の間のガタ付
きを確実に防止することができると共に、雄軸1と雌軸
2は、ガタ付きのない安定した摺動荷重で軸方向に摺動
することができる。
【0014】トルク伝達時には、図8に示すように、雄
軸1と雌軸2の間に介装されている2列のニードルロー
ラー8が主なトルク伝達の役割を果たす。例えば、雄軸
1からトルクが入力された場合、初期の段階では、板バ
ネ9の予圧がかかっているため、ガタ付きはなく、板バ
ネ9がトルクに対する反力を発生させてトルクを伝達す
る。この時は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間
のトルク伝達荷重と、雄軸1・ニードルローラー8・雌
軸2間のトルク伝達荷重がつりあった状態で全体的なト
ルク伝達がされる。
【0015】さらにトルクが増大していくと、図8に示
すように、雄軸1・ニードルローラー8・雌軸2間の回
転方向の隙間は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2
間の隙間に比べて、小さく設定してあるため、ニードル
ローラー8は、ボール7に比べて、強く反力を受けて、
ニードルローラー8が主にトルクを雌軸2に伝える。そ
のため、雄軸1と雌軸2の回転方向ガタを確実に防止す
るとともに、高剛性の状態でトルクを伝達することがで
きる。
【0016】更に過大なトルクが入力された場合も、同
様に、ニードルローラー8は、ボール7に比べて、強く
反力を受けて、ニードルローラー8が主にトルクを雌軸
2に伝える。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、更に過大なトルクが入力された場合、板バ
ネ9を介してボール7を配置した一対の軸方向溝3,5
にあっては、過大なトルクがボール7にも作用すること
があり、ボール7と雌軸2の軸方向溝5の間、及びボー
ル7と板バネ9との間にも、過大な荷重がかかる。
【0018】その結果、雌軸2の軸方向溝5の内周面、
及び板バネ9の表面は、ボール7の点接触(点圧接)に
より、局部的に面圧が上昇し、これら雌軸2の軸方向溝
5の内周面、及び板バネ9の表面には、ボール7の圧痕
が付着し、この圧痕により、摺動性能の劣化を招来する
といった虞れがある。
【0019】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、安定した摺動荷重を実現すると共
に、回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態
でトルクを伝達でき、しかも、球状転動体の圧痕の付着
を防止できる車両ステアリング用伸縮軸を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両ステアリング用伸縮軸は、車両の
ステアリングシャフトに組込み、雄軸と雌軸を回転不能
に且つ摺動自在に嵌合した車両ステアリング用伸縮軸に
おいて、前記雄軸の外周面と前記雌軸の内周面に形成し
た少なくとも一対の軸方向溝の間に、予圧用の弾性体を
介して、転動体を介装すると共に、当該一対の軸方向溝
の間に、摺動体をも介装したことを特徴とする。
【0021】このように、本発明によれば、雄軸の外周
面と雌軸の内周面に形成した少なくとも一対の軸方向溝
の間に、予圧用の弾性体を介して、転動体を介装すると
共に、当該一対の軸方向溝の間に、摺動体をも介装して
いる。
【0022】過大なトルクが入力された場合、予圧用の
弾性体を介装した球状転動体が配置してある一対の軸方
向溝においては、転動体だけでなく、摺動体をも配置し
てあるため、過大なトルクは、その大部分が摺動体に作
用し、転動体には殆ど作用しない。
【0023】従って、摺動体は、線接触により過大なト
ルク負荷を受け、転動体は、殆どトルク負荷を受けない
ことから、従来のような転動体の点接触(点圧接)によ
る局部的な面圧上昇がなく、転動体の圧痕の付着を防止
することができ、圧痕による摺動性能の劣化を招来する
といったこともない。
【0024】このようなことから、トルク伝達時、雄軸
と雌軸の間の回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛
性の状態でトルクを伝達することができる。
【0025】本発明の車両ステアリング用伸縮軸は、好
ましくは前記雄軸又は前記雌軸にトルクが付加されてい
ない時、前記いずれか一方の軸方向溝と、前記摺動体と
の間に、微小な隙間が存在する構成とすることができ
る。
【0026】また、本発明の車両ステアリング用伸縮軸
は、好ましくは前記転動体は、球状の転動体とすること
ができる。
【0027】さらにまた、本発明の車両ステアリング用
伸縮軸において、好ましくは前記摺動体は、ニードルロ
ーラーとすることができる。。
【0028】本発明の車両ステアリング用伸縮軸におい
て、好ましくは前記弾性体は、板バネとすることができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
車両ステアリング用伸縮軸を図面を参照しつつ説明す
る。
【0030】(第1実施の形態)図1は、本発明の第1
実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視
図である。図2は、図1に示した車両ステアリング用伸
縮軸の縦断面図である。図3は、図2のIII−III
線に沿った横断面図である。図4は、図2のIV−IV
線に沿った横断面図である。
【0031】図1に示すように、車両ステアリング用伸
縮軸(以後、伸縮軸と記す)は、相互に回転不能に且つ
摺動自在に嵌合した雄軸1と雌軸2とからなる。
【0032】図2に示すように、雄軸1の外周面には、
周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の軸方
向溝3,4が延在して形成してある。雌軸2の内周面に
も、周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の
軸方向溝5,6が延在して形成してある。
【0033】雄軸1の略円弧状の軸方向溝3と、雌軸2
の略円弧状の軸方向溝5との間に、予圧用の波形形状の
板バネ9を介して、複数個のボール7(球状転動体)が
転動自在に嵌合してある。なお、雄軸1の軸方向溝3の
両側には、この板バネ9を係止するための段部3aが形
成してある。
【0034】雄軸1の2個の略円弧状の軸方向溝4と、
雌軸2の2個の略円弧状の軸方向溝6との間には、夫
々、2個のニードルローラー8(摺動体)が摺動自在に
嵌合してある。
【0035】板バネ9は、トルク非伝達時には、ボール
7とニードルローラー8を雌軸2に対してガタ付きのな
い程度に予圧する一方、トルク伝達時には、弾性変形し
てボール7を雌軸2の間で周方向に拘束する働きをする
ようになっている。
【0036】本実施の形態では、雄軸1の略円弧状の軸
方向溝3と、雌軸2の略円弧状の軸方向溝5との間に、
短い1個のニードルローラー20(摺動体)が摺動自在
に嵌合してある。
【0037】図4に示すように、雄軸1又は雌軸2にト
ルクが付加されていない時、雌軸2の略円弧状の軸方向
溝5と、ニードルローラー20との間には、微小な回転
方向の隙間(ΔR)が存在している。
【0038】しかも、この雄軸1・ニードルローラー2
0・雌軸2間の回転方向の隙間(ΔR)は、雄軸1・板
バネ9・ボール7・雌軸2間の隙間(ΔB)に比べて、
小さく設定してある。
【0039】なお、図1に示すように、ニードルローラ
ー8の両端部、及びニードルローラー20の一端部が位
置する雄軸1の部位には、2個の周方向溝10が形成し
てある。これにより、図2に示すように、周方向溝10
に、2個の止め輪11を嵌め合わせ、2個のニードルロ
ーラー8を軸方向に固定している。
【0040】さらに、図3に示すように、板バネ9は、
その両端部の凹部9cで雄軸1の軸方向溝3の両側の段
部3aに係止してあり、これにより、トルク伝達時、板
バネ9全体が周方向に移動できないようになっている。
【0041】以上のように構成した伸縮軸では、トルク
非伝達時には、「転がり用」と「滑り用」の2種類のボ
ール7とニードルローラー8を用いていると共に、板バ
ネ9により、ボール7を雌軸2に対してガタ付きのない
程度に予圧しているため、雄軸1と雌軸2の間のガタ付
きを確実に防止することができると共に、雄軸1と雌軸
2は、ガタ付きのない安定した摺動荷重で軸方向に摺動
することができる。
【0042】トルク伝達時には、図3及び図4に示すよ
うに、雄軸1と雌軸2の間に介装されている2列のニー
ドルローラー8が主なトルク伝達の役割を果たす。例え
ば、雄軸1からトルクが入力された場合、初期の段階で
は、板バネ9の予圧がかかっているため、ガタ付きはな
く、板バネ9がトルクに対する反力を発生させてトルク
を伝達する。この時は、雄軸1・板バネ9・ボール7・
雌軸2間のトルク伝達荷重と、雄軸1・ニードルローラ
ー8・雌軸2間のトルク伝達荷重がつりあった状態で全
体的なトルク伝達がされる。
【0043】さらにトルクが増大していくと、図3及び
図4に示すように、雄軸1・ニードルローラー8・雌軸
2間の回転方向の隙間は、雄軸1・板バネ9・ボール7
・雌軸2間の隙間に比べて、小さく設定してあるため、
ニードルローラー8は、ボール7に比べて、強く反力を
受けて、ニードルローラー8が主にトルクを雌軸2に伝
える。そのため、雄軸1と雌軸2の回転方向ガタを確実
に防止するとともに、高剛性の状態でトルクを伝達する
ことができる。
【0044】更に過大なトルクが入力された場合も、同
様に、ニードルローラー8は、ボール7に比べて、強く
反力を受けて、ニードルローラー8が主にトルクを雌軸
2に伝える。
【0045】しかも、本実施の形態では、過大なトルク
が入力された場合、図3及び図4に示すように、板バネ
9を介装したボール7が配置してある一対の軸方向溝
3,5においては、ボール7だけでなく、1個の短いニ
ードルローラー20をも配置してあり、さらに、雄軸1
・ニードルローラー20・雌軸2間の回転方向の隙間
(ΔR)は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間の
隙間(ΔB)に比べて、小さく設定してある。
【0046】そのため、過大なトルクが入力された場
合、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間の隙間(Δ
B)が完全に無くなる前に、ニードルローラー20が軸
方向溝3,5に接触することができる。その結果、過大
なトルクは、その大部分がニードルローラー20に作用
し、ボール7には殆ど作用しない。
【0047】従って、ニードルローラー20は、線接触
により過大なトルク負荷を受け、ボール7は、過大なト
ルク負荷を受けないことから、従来のようなボール7の
点接触(点圧接)による局部的な面圧上昇がなく、ボー
ル7の圧痕の付着を防止することができ、圧痕による摺
動性能の劣化を招来するといったこともない。
【0048】このようなことから、トルク伝達時、雄軸
と雌軸の間の回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛
性の状態でトルクを伝達することができる。
【0049】(第2実施の形態)図5は、本発明の第2
実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図
である。
【0050】本第2実施の形態では、一対の軸方向溝
3,5において、ボール7の両側に、夫々、2個の短い
ニードルローラー20(摺動体)が配置してある。これ
により、倒れ方向の荷重入力時にも耐える構造を提供す
ることができる。その他の構成等は、上述した第1実施
の形態と同様である。
【0051】(第3実施の形態)図6は、本発明の第3
実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図
である。
【0052】上記第2実施の形態では、ニボール7の両
側に、夫々、2個の短いニードルローラー20を配置し
てあいるため、ニードルローラー8は、軸方向に長くな
ってしまい、雄軸1や雌軸2がもともと有する曲がりや
捩れ形状に摺動特性が左右されてしまう虞れがある。
【0053】そこで、本第3実施の形態では、ニードル
ローラー8を2分割して、ニードルローラー8a,8b
として配置することにより、上記の影響を抑えている。
その他の構成等は、上述した第1実施の形態と同様であ
る。
【0054】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
雄軸の外周面と雌軸の内周面に形成した少なくとも一対
の軸方向溝の間に、予圧用の弾性体を介して、転動体を
介装すると共に、当該一対の軸方向溝の間に、摺動体を
も介装している。
【0056】過大なトルクが入力された場合、予圧用の
弾性体を介装した球状転動体が配置してある一対の軸方
向溝においては、転動体だけでなく、摺動体をも配置し
てあるため、過大なトルクは、その大部分が摺動体に作
用し、転動体には殆ど作用しない。
【0057】従って、摺動体は、線接触により過大なト
ルク負荷を受け、転動体は、殆どトルク負荷を受けない
ことから、従来のような転動体の点接触(点圧接)によ
る局部的な面圧上昇がなく、転動体の圧痕の付着を防止
することができ、圧痕による摺動性能の劣化を招来する
といったこともない。
【0058】このようなことから、トルク伝達時、雄軸
と雌軸の間の回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛
性の状態でトルクを伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る車両ステアリン
グ用伸縮軸の分解斜視図である。
【図2】図1に示した車両ステアリング用伸縮軸の縦断
面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った横断面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線に沿った横断面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る車両ステアリン
グ用伸縮軸の縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施の形態に係る車両ステアリン
グ用伸縮軸の縦断面図である。
【図7】(a)は、特願2001−304925号の出
願の第1実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の
側面図であり、(b)は、その斜視図である。
【図8】図7(a)のA−A線に沿った横断面図であ
る。
【図9】図7に示した伸縮軸の雄軸と雌軸を分離した状
態の斜視図である。
【図10】(a)(b)は、夫々、板バネの実施例の平
面図であり、(c)は、図7に示した伸縮軸の分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 雄軸 2 雌軸 3,4 軸方向溝 5,6 軸方向溝 7 ボール(球状転動体) 8 ニードルローラー(摺動体) 9 板バネ(弾性体) 10 周方向溝 11 止め輪 12 保持器 20 ニードルローラー(摺動体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾澤 敦 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DD65 DF01 DG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のステアリングシャフトに組込み、雄
    軸と雌軸を回転不能に且つ摺動自在に嵌合した車両ステ
    アリング用伸縮軸において、 前記雄軸の外周面と前記雌軸の内周面に形成した少なく
    とも一対の軸方向溝の間に、予圧用の弾性体を介して、
    転動体を介装すると共に、 当該一対の軸方向溝の間に、摺動体をも介装したことを
    特徴とする車両ステアリング用伸縮軸。
  2. 【請求項2】前記雄軸又は前記雌軸にトルクが付加され
    ていない時、前記いずれか一方の軸方向溝と、前記摺動
    体との間に、微小な隙間が存在することを特徴とする請
    求項1に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
  3. 【請求項3】前記転動体は、球状の転動体からなること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の車両ステアリング
    用伸縮軸。
  4. 【請求項4】前記摺動体は、ニードルローラーからなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
  5. 【請求項5】前記弾性体は、板バネからなることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車
    両ステアリング用伸縮軸。
JP2002146556A 2002-05-21 2002-05-21 車両ステアリング用伸縮軸 Expired - Fee Related JP3800132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146556A JP3800132B2 (ja) 2002-05-21 2002-05-21 車両ステアリング用伸縮軸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146556A JP3800132B2 (ja) 2002-05-21 2002-05-21 車両ステアリング用伸縮軸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003336658A true JP2003336658A (ja) 2003-11-28
JP3800132B2 JP3800132B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=29705513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002146556A Expired - Fee Related JP3800132B2 (ja) 2002-05-21 2002-05-21 車両ステアリング用伸縮軸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3800132B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100804583B1 (ko) 2006-12-22 2008-02-20 주식회사 만도 유니버셜 조인트
KR100883553B1 (ko) * 2007-08-14 2009-02-12 남양공업주식회사 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치
WO2009051395A1 (en) * 2007-10-15 2009-04-23 Deok Chang Machinery Co., Ltd. Telescopic shaft for vehicle
KR100917046B1 (ko) * 2007-10-15 2009-09-10 덕창기계주식회사 신축 샤프트
KR100924529B1 (ko) 2009-07-31 2009-11-02 덕창기계주식회사 신축 샤프트
KR100972759B1 (ko) 2008-09-02 2010-08-03 남양공업주식회사 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치
KR100990660B1 (ko) 2008-06-18 2010-10-29 남양공업주식회사 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치
KR100991455B1 (ko) 2005-07-19 2010-11-04 한국델파이주식회사 자동차 스티어링 칼럼의 유격방지구조
KR100995851B1 (ko) 2008-09-02 2010-11-22 덕창기계주식회사 신축 샤프트
KR101010827B1 (ko) * 2010-05-28 2011-01-25 한국델파이주식회사 차량용 인텀 샤프트
KR20190107795A (ko) * 2018-03-13 2019-09-23 남양넥스모 주식회사 조향 컬럼

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100991455B1 (ko) 2005-07-19 2010-11-04 한국델파이주식회사 자동차 스티어링 칼럼의 유격방지구조
KR100804583B1 (ko) 2006-12-22 2008-02-20 주식회사 만도 유니버셜 조인트
KR100883553B1 (ko) * 2007-08-14 2009-02-12 남양공업주식회사 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치
CN101827741B (zh) * 2007-10-15 2012-05-30 德昌机械株式会社 用于车辆的伸缩轴
WO2009051395A1 (en) * 2007-10-15 2009-04-23 Deok Chang Machinery Co., Ltd. Telescopic shaft for vehicle
KR100917046B1 (ko) * 2007-10-15 2009-09-10 덕창기계주식회사 신축 샤프트
EP2197728A1 (en) * 2007-10-15 2010-06-23 Deok Chang Machinery Co., Ltd. Telescopic shaft for vehicle
EP2197728A4 (en) * 2007-10-15 2012-12-05 Deok Chang Machinery Co Ltd TELESCOPIC SHAFT FOR VEHICLE
US8298093B2 (en) 2007-10-15 2012-10-30 Deok Chang Machinery Co., Ltd. Telescopic shaft for vehicle
KR100990660B1 (ko) 2008-06-18 2010-10-29 남양공업주식회사 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치
KR100972759B1 (ko) 2008-09-02 2010-08-03 남양공업주식회사 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치
KR100995851B1 (ko) 2008-09-02 2010-11-22 덕창기계주식회사 신축 샤프트
KR100924529B1 (ko) 2009-07-31 2009-11-02 덕창기계주식회사 신축 샤프트
WO2011149212A3 (ko) * 2010-05-28 2012-03-01 한국델파이주식회사 차량용 인텀 샤프트
WO2011149212A2 (ko) * 2010-05-28 2011-12-01 한국델파이주식회사 차량용 인텀 샤프트
KR101010827B1 (ko) * 2010-05-28 2011-01-25 한국델파이주식회사 차량용 인텀 샤프트
KR20190107795A (ko) * 2018-03-13 2019-09-23 남양넥스모 주식회사 조향 컬럼
KR102435276B1 (ko) 2018-03-13 2022-08-23 남양넥스모 주식회사 조향 컬럼

Also Published As

Publication number Publication date
JP3800132B2 (ja) 2006-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4196642B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP4254194B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP4196630B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP4770193B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP2004106599A (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP2006224767A5 (ja)
US20070157754A1 (en) Telescopic shaft for vehicle steering
JP2003336658A (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
EP1584538A1 (en) Telescopic shaft for motor vehicle steering
JP3977065B2 (ja) クラッチユニット
JPWO2005002947A1 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP4061948B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP2007255639A (ja) 伸縮軸及びこれを使用したステアリング装置
JP2005231625A5 (ja)
JP4032797B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JPWO2006009230A1 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
US8827821B2 (en) Telescoping shaft roller assembly in steering column
JP5347881B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP2005114068A (ja) スプライン継手
JP2005297723A (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP2005306216A (ja) 車両用ステアリングシステム
JP3800159B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP4100128B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP2007139091A (ja) 伸縮自在シャフト
JP2005299779A (ja) 車両ステアリング用伸縮軸

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees