JP3800132B2 - 車両ステアリング用伸縮軸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定した摺動荷重を実現すると共に、回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達でき、しかも、球状転動体の圧痕の付着を防止できる車両ステアリング用伸縮軸に関する。
【0002】
【関連の技術】
車両用ステアリングシャフトにおいて、雄軸と雌軸を回転不能に且つ摺動自在にスプライン嵌合した伸縮軸を用いているが、安定した摺動荷重を実現すると共に、ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達できる構造が要求されている。
【0003】
例えば、本出願人は、特願2001−304925号の出願において、これらを満足できるように、球状転動体(ボール)や摺動体(ニードルローラ)を用いた伸縮軸を提案している。図7乃至図10を参照しつつ具体的に説明する。
【0004】
図7(a)は、本発明の第1実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の側面図であり、図7(b)は、その斜視図である。図8は、図7(a)のA−A線に沿った横断面図である。図9は、図7に示した伸縮軸の雄軸と雌軸を分離した状態の斜視図である。図10(a)(b)は、夫々、板バネの実施例の平面図であり、図10(c)は、図7に示した車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視図である。
【0005】
図7に示すように、車両ステアリング用伸縮軸(以後、伸縮軸と記す)は、相互に回転不能に且つ摺動自在に嵌合した雄軸1と雌軸2とからなる。
【0006】
図8に示すように、雄軸1の外周面には、周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の軸方向溝3,4が延在して形成してある。雌軸2の内周面にも、周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の軸方向溝5,6が延在して形成してある。
【0007】
雄軸1の略円弧状の軸方向溝3と、雌軸2の略円弧状の軸方向溝5との間に、予圧用の波形形状の板バネ9を介して、複数個のボール7(球状転動体)が転動自在に嵌合してある。なお、雄軸1の軸方向溝3の両側には、この板バネ9を係止するための段部3aが形成してある。
【0008】
雄軸1の2個の略円弧状の軸方向溝4と、雌軸2の2個の略円弧状の軸方向溝6との間には、夫々、2個のニードルローラー8(摺動体)が摺動自在に嵌合してある。
【0009】
板バネ9は、トルク非伝達時には、ボール7とニードルローラー8を雌軸2に対してガタ付きのない程度に予圧する一方、トルク伝達時には、弾性変形してボール7を雌軸2の間で周方向に拘束する働きをするようになっている。
【0010】
なお、図10(c)に示すように、2個のニードルローラー8と板バネ9の両端部が位置する雄軸1の部位には、2個の周方向溝10が形成してある。また、図10(a)に示すように、板バネ9の軸方向の両端部には、突起9aが形成してある。これらにより、図9に示すように、周方向溝10に、2個の止め輪11を嵌め合わせ、2個のニードルローラー8を軸方向に固定していると共に、板バネ9の突起9aを係止して板バネ9を軸方向に固定している。なお、板バネ9の軸方向の両端部に形成した突起は、図10(b)に符号9bで示すような形状であってもよい。
【0011】
また、複数個のボール7は、保持器12により保持してあり、ボール7と保持器12は、摺動時、止め輪11により、軸方向の移動を規制されるようになっている。
【0012】
さらに、図8に示すように、板バネ9は、その両端部の凹部9cで雄軸1の軸方向溝3の両側の段部3aに係止してあり、これにより、トルク伝達時、板バネ9全体が周方向に移動できないようになっている。
【0013】
以上のように構成した伸縮軸では、トルク非伝達時には、「転がり用」と「滑り用」の2種類のボール7とニードルローラー8を用いていると共に、板バネ9により、ボール7を雌軸2に対してガタ付きのない程度に予圧しているため、雄軸1と雌軸2の間のガタ付きを確実に防止することができると共に、雄軸1と雌軸2は、ガタ付きのない安定した摺動荷重で軸方向に摺動することができる。
【0014】
トルク伝達時には、図8に示すように、雄軸1と雌軸2の間に介装されている2列のニードルローラー8が主なトルク伝達の役割を果たす。例えば、雄軸1からトルクが入力された場合、初期の段階では、板バネ9の予圧がかかっているため、ガタ付きはなく、板バネ9がトルクに対する反力を発生させてトルクを伝達する。この時は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間のトルク伝達荷重と、雄軸1・ニードルローラー8・雌軸2間のトルク伝達荷重がつりあった状態で全体的なトルク伝達がされる。
【0015】
さらにトルクが増大していくと、図8に示すように、雄軸1・ニードルローラー8・雌軸2間の回転方向の隙間は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間の隙間に比べて、小さく設定してあるため、ニードルローラー8は、ボール7に比べて、強く反力を受けて、ニードルローラー8が主にトルクを雌軸2に伝える。そのため、雄軸1と雌軸2の回転方向ガタを確実に防止するとともに、高剛性の状態でトルクを伝達することができる。
【0016】
更に過大なトルクが入力された場合も、同様に、ニードルローラー8は、ボール7に比べて、強く反力を受けて、ニードルローラー8が主にトルクを雌軸2に伝える。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示すように、更に過大なトルクが入力された場合、板バネ9を介してボール7を配置した一対の軸方向溝3,5にあっては、過大なトルクがボール7にも作用することがあり、ボール7と雌軸2の軸方向溝5の間、及びボール7と板バネ9との間にも、過大な荷重がかかる。
【0018】
その結果、雌軸2の軸方向溝5の内周面、及び板バネ9の表面は、ボール7の点接触(点圧接)により、局部的に面圧が上昇し、これら雌軸2の軸方向溝5の内周面、及び板バネ9の表面には、ボール7の圧痕が付着し、この圧痕により、摺動性能の劣化を招来するといった虞れがある。
【0019】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、安定した摺動荷重を実現すると共に、回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達でき、しかも、球状転動体の圧痕の付着を防止できる車両ステアリング用伸縮軸を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る車両ステアリング用伸縮軸は、車両のステアリングシャフトに組込み、雄軸と雌軸を回転不能に且つ摺動自在に嵌合した車両ステアリング用伸縮軸において、
前記雄軸の外周面と前記雌軸の内周面に形成した少なくとも一対の軸方向溝の間に、予圧用の弾性体を介して、転動体を介装すると共に、
当該一対の軸方向溝の間に、摺動体をも介装したことを特徴とする。
【0021】
このように、本発明によれば、雄軸の外周面と雌軸の内周面に形成した少なくとも一対の軸方向溝の間に、予圧用の弾性体を介して、転動体を介装すると共に、当該一対の軸方向溝の間に、摺動体をも介装している。
【0022】
過大なトルクが入力された場合、予圧用の弾性体を介装した球状転動体が配置してある一対の軸方向溝においては、転動体だけでなく、摺動体をも配置してあるため、過大なトルクは、その大部分が摺動体に作用し、転動体には殆ど作用しない。
【0023】
従って、摺動体は、線接触により過大なトルク負荷を受け、転動体は、殆どトルク負荷を受けないことから、従来のような転動体の点接触(点圧接)による局部的な面圧上昇がなく、転動体の圧痕の付着を防止することができ、圧痕による摺動性能の劣化を招来するといったこともない。
【0024】
このようなことから、トルク伝達時、雄軸と雌軸の間の回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達することができる。
【0025】
本発明の車両ステアリング用伸縮軸は、好ましくは前記雄軸又は前記雌軸にトルクが付加されていない時、前記いずれか一方の軸方向溝と、前記摺動体との間に、微小な隙間が存在する構成とすることができる。
【0026】
また、本発明の車両ステアリング用伸縮軸は、好ましくは前記転動体は、球状の転動体とすることができる。
【0027】
さらにまた、本発明の車両ステアリング用伸縮軸において、好ましくは前記摺動体は、ニードルローラーとすることができる。。
【0028】
本発明の車両ステアリング用伸縮軸において、好ましくは前記弾性体は、板バネとすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸を図面を参照しつつ説明する。
【0030】
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視図である。図2は、図1に示した車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った横断面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った横断面図である。
【0031】
図1に示すように、車両ステアリング用伸縮軸(以後、伸縮軸と記す)は、相互に回転不能に且つ摺動自在に嵌合した雄軸1と雌軸2とからなる。
【0032】
図2に示すように、雄軸1の外周面には、周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の軸方向溝3,4が延在して形成してある。雌軸2の内周面にも、周方向に120度間隔で等配した3個の略円弧状の軸方向溝5,6が延在して形成してある。
【0033】
雄軸1の略円弧状の軸方向溝3と、雌軸2の略円弧状の軸方向溝5との間に、予圧用の波形形状の板バネ9を介して、複数個のボール7(球状転動体)が転動自在に嵌合してある。なお、雄軸1の軸方向溝3の両側には、この板バネ9を係止するための段部3aが形成してある。
【0034】
雄軸1の2個の略円弧状の軸方向溝4と、雌軸2の2個の略円弧状の軸方向溝6との間には、夫々、2個のニードルローラー8(摺動体)が摺動自在に嵌合してある。
【0035】
板バネ9は、トルク非伝達時には、ボール7とニードルローラー8を雌軸2に対してガタ付きのない程度に予圧する一方、トルク伝達時には、弾性変形してボール7を雌軸2の間で周方向に拘束する働きをするようになっている。
【0036】
本実施の形態では、雄軸1の略円弧状の軸方向溝3と、雌軸2の略円弧状の軸方向溝5との間に、短い1個のニードルローラー20(摺動体)が摺動自在に嵌合してある。
【0037】
図4に示すように、雄軸1又は雌軸2にトルクが付加されていない時、雌軸2の略円弧状の軸方向溝5と、ニードルローラー20との間には、微小な回転方向の隙間(ΔR)が存在している。
【0038】
しかも、この雄軸1・ニードルローラー20・雌軸2間の回転方向の隙間(ΔR)は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間の隙間(ΔB)に比べて、小さく設定してある。
【0039】
なお、図1に示すように、ニードルローラー8の両端部、及びニードルローラー20の一端部が位置する雄軸1の部位には、2個の周方向溝10が形成してある。これにより、図2に示すように、周方向溝10に、2個の止め輪11を嵌め合わせ、2個のニードルローラー8を軸方向に固定している。
【0040】
さらに、図3に示すように、板バネ9は、その両端部の凹部9cで雄軸1の軸方向溝3の両側の段部3aに係止してあり、これにより、トルク伝達時、板バネ9全体が周方向に移動できないようになっている。
【0041】
以上のように構成した伸縮軸では、トルク非伝達時には、「転がり用」と「滑り用」の2種類のボール7とニードルローラー8を用いていると共に、板バネ9により、ボール7を雌軸2に対してガタ付きのない程度に予圧しているため、雄軸1と雌軸2の間のガタ付きを確実に防止することができると共に、雄軸1と雌軸2は、ガタ付きのない安定した摺動荷重で軸方向に摺動することができる。
【0042】
トルク伝達時には、図3及び図4に示すように、雄軸1と雌軸2の間に介装されている2列のニードルローラー8が主なトルク伝達の役割を果たす。例えば、雄軸1からトルクが入力された場合、初期の段階では、板バネ9の予圧がかかっているため、ガタ付きはなく、板バネ9がトルクに対する反力を発生させてトルクを伝達する。この時は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間のトルク伝達荷重と、雄軸1・ニードルローラー8・雌軸2間のトルク伝達荷重がつりあった状態で全体的なトルク伝達がされる。
【0043】
さらにトルクが増大していくと、図3及び図4に示すように、雄軸1・ニードルローラー8・雌軸2間の回転方向の隙間は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間の隙間に比べて、小さく設定してあるため、ニードルローラー8は、ボール7に比べて、強く反力を受けて、ニードルローラー8が主にトルクを雌軸2に伝える。そのため、雄軸1と雌軸2の回転方向ガタを確実に防止するとともに、高剛性の状態でトルクを伝達することができる。
【0044】
更に過大なトルクが入力された場合も、同様に、ニードルローラー8は、ボール7に比べて、強く反力を受けて、ニードルローラー8が主にトルクを雌軸2に伝える。
【0045】
しかも、本実施の形態では、過大なトルクが入力された場合、図3及び図4に示すように、板バネ9を介装したボール7が配置してある一対の軸方向溝3,5においては、ボール7だけでなく、1個の短いニードルローラー20をも配置してあり、さらに、雄軸1・ニードルローラー20・雌軸2間の回転方向の隙間(ΔR)は、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間の隙間(ΔB)に比べて、小さく設定してある。
【0046】
そのため、過大なトルクが入力された場合、雄軸1・板バネ9・ボール7・雌軸2間の隙間(ΔB)が完全に無くなる前に、ニードルローラー20が軸方向溝3,5に接触することができる。その結果、過大なトルクは、その大部分がニードルローラー20に作用し、ボール7には殆ど作用しない。
【0047】
従って、ニードルローラー20は、線接触により過大なトルク負荷を受け、ボール7は、過大なトルク負荷を受けないことから、従来のようなボール7の点接触(点圧接)による局部的な面圧上昇がなく、ボール7の圧痕の付着を防止することができ、圧痕による摺動性能の劣化を招来するといったこともない。
【0048】
このようなことから、トルク伝達時、雄軸と雌軸の間の回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達することができる。
【0049】
(第2実施の形態)
図5は、本発明の第2実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図である。
【0050】
本第2実施の形態では、一対の軸方向溝3,5において、ボール7の両側に、夫々、2個の短いニードルローラー20(摺動体)が配置してある。これにより、倒れ方向の荷重入力時にも耐える構造を提供することができる。その他の構成等は、上述した第1実施の形態と同様である。
【0051】
(第3実施の形態)
図6は、本発明の第3実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図である。
【0052】
上記第2実施の形態では、ニボール7の両側に、夫々、2個の短いニードルローラー20を配置してあいるため、ニードルローラー8は、軸方向に長くなってしまい、雄軸1や雌軸2がもともと有する曲がりや捩れ形状に摺動特性が左右されてしまう虞れがある。
【0053】
そこで、本第3実施の形態では、ニードルローラー8を2分割して、ニードルローラー8a,8bとして配置することにより、上記の影響を抑えている。その他の構成等は、上述した第1実施の形態と同様である。
【0054】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、雄軸の外周面と雌軸の内周面に形成した少なくとも一対の軸方向溝の間に、予圧用の弾性体を介して、転動体を介装すると共に、当該一対の軸方向溝の間に、摺動体をも介装している。
【0056】
過大なトルクが入力された場合、予圧用の弾性体を介装した球状転動体が配置してある一対の軸方向溝においては、転動体だけでなく、摺動体をも配置してあるため、過大なトルクは、その大部分が摺動体に作用し、転動体には殆ど作用しない。
【0057】
従って、摺動体は、線接触により過大なトルク負荷を受け、転動体は、殆どトルク負荷を受けないことから、従来のような転動体の点接触(点圧接)による局部的な面圧上昇がなく、転動体の圧痕の付着を防止することができ、圧痕による摺動性能の劣化を招来するといったこともない。
【0058】
このようなことから、トルク伝達時、雄軸と雌軸の間の回転方向ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視図である。
【図2】図1に示した車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った横断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿った横断面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の縦断面図である。
【図7】(a)は、特願2001−304925号の出願の第1実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の側面図であり、(b)は、その斜視図である。
【図8】図7(a)のA−A線に沿った横断面図である。
【図9】図7に示した伸縮軸の雄軸と雌軸を分離した状態の斜視図である。
【図10】(a)(b)は、夫々、板バネの実施例の平面図であり、(c)は、図7に示した伸縮軸の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 雄軸
2 雌軸
3,4 軸方向溝
5,6 軸方向溝
7 ボール(球状転動体)
8 ニードルローラー(摺動体)
9 板バネ(弾性体)
10 周方向溝
11 止め輪
12 保持器
20 ニードルローラー(摺動体)

Claims (5)

  1. 車両のステアリングシャフトに組込み、雄軸と雌軸を回転不能に且つ摺動自在に嵌合した車両ステアリング用伸縮軸において、
    前記雄軸の外周面と前記雌軸の内周面に形成した少なくとも一対の軸方向溝の間に、予圧用の弾性体を介して、転動体を介装すると共に、
    当該一対の軸方向溝の間に、摺動体をも介装したことを特徴とする車両ステアリング用伸縮軸。
  2. 前記雄軸又は前記雌軸にトルクが付加されていない時、前記いずれか一方の軸方向溝と、前記摺動体との間に、微小な隙間が存在することを特徴とする請求項1に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
  3. 前記転動体は、球状の転動体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
  4. 前記摺動体は、ニードルローラーからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
  5. 前記弾性体は、板バネからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
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