JP2003335687A - アドレナリンβ2受容体作動化剤 - Google Patents
アドレナリンβ2受容体作動化剤Info
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- JP2003335687A JP2003335687A JP2002139648A JP2002139648A JP2003335687A JP 2003335687 A JP2003335687 A JP 2003335687A JP 2002139648 A JP2002139648 A JP 2002139648A JP 2002139648 A JP2002139648 A JP 2002139648A JP 2003335687 A JP2003335687 A JP 2003335687A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アドレナリンβ2受容体作動化作用を有し、長
期間服用しても安全で尚且つ確実な治療を行うのに充分
満足できるような食品あるいは医薬を提供すること。 【解決手段】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
するアドレナリンβ2受容体作動化剤、平滑筋弛緩剤、
グリコーゲン分解及び/又はグルカゴン分泌促進剤、血
管拡張剤、気管支拡張剤、気管支喘息改善又は治療剤、
糖代謝及び/又は脂質代謝改善剤、アドレナリンβ2受
容体作動化剤を含有する血圧降下用組成物、経口用組成
物、食品であり、長期間服用しても安全で尚且つ確実な
治療を行うのに充分満足できるような食品あるいは医
薬。
期間服用しても安全で尚且つ確実な治療を行うのに充分
満足できるような食品あるいは医薬を提供すること。 【解決手段】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
するアドレナリンβ2受容体作動化剤、平滑筋弛緩剤、
グリコーゲン分解及び/又はグルカゴン分泌促進剤、血
管拡張剤、気管支拡張剤、気管支喘息改善又は治療剤、
糖代謝及び/又は脂質代謝改善剤、アドレナリンβ2受
容体作動化剤を含有する血圧降下用組成物、経口用組成
物、食品であり、長期間服用しても安全で尚且つ確実な
治療を行うのに充分満足できるような食品あるいは医
薬。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、アドレナリンβ2
受容体作動化作用を有し、平滑筋の弛緩、気管支・血管
の拡張、肝臓でのグリコーゲン分解と膵臓でのグルカゴ
ンの分泌促進、血圧の降下、気管支喘息の改善又は治
療、糖代謝及び脂質代謝の改善に有効な剤、それらを含
有する経口用組成物、食品又は医薬に関する。
受容体作動化作用を有し、平滑筋の弛緩、気管支・血管
の拡張、肝臓でのグリコーゲン分解と膵臓でのグルカゴ
ンの分泌促進、血圧の降下、気管支喘息の改善又は治
療、糖代謝及び脂質代謝の改善に有効な剤、それらを含
有する経口用組成物、食品又は医薬に関する。
【0002】
【従来技術】人間の身体は、交感神経と副交感神経によ
って支配(コントロール)されている。交感神経刺激に
反応する組織細胞の表面には、アドレナリン受容体があ
り、これにはαとβの2種類が存在する。α受容体を介
する反応は一般的に興奮反応であり、平滑筋や血管の収
縮を起こす。
って支配(コントロール)されている。交感神経刺激に
反応する組織細胞の表面には、アドレナリン受容体があ
り、これにはαとβの2種類が存在する。α受容体を介
する反応は一般的に興奮反応であり、平滑筋や血管の収
縮を起こす。
【0003】一方、β受容体には3つのサブタイプが存
在し、β1受容体刺激によって引起こされる心臓の反応
は、心拍数、収縮力、自働性などの増加といった興奮反
応であり、β2受容体刺激は、気管支平滑筋、腸管平滑
筋、子宮筋などの平滑筋の弛緩や血管の拡張、肝臓での
グリコーゲン分解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進を引
き起こす。また、脂肪細胞に局在しているβ3受容体の
刺激は、脂肪分解を促進することが明らかとなってい
る。
在し、β1受容体刺激によって引起こされる心臓の反応
は、心拍数、収縮力、自働性などの増加といった興奮反
応であり、β2受容体刺激は、気管支平滑筋、腸管平滑
筋、子宮筋などの平滑筋の弛緩や血管の拡張、肝臓での
グリコーゲン分解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進を引
き起こす。また、脂肪細胞に局在しているβ3受容体の
刺激は、脂肪分解を促進することが明らかとなってい
る。
【0004】従って、β2受容体を刺激する化合物は、
平滑筋の弛緩や血管の拡張をもたらし、気管支喘息や高
血圧症、糖・脂質代謝改善の治療に応用されており、こ
の観点から直接型β2作動薬として、イソプロテレノー
ル(β2受容体作動薬(血管拡張剤);イソメニール、
科研製薬株式会社)、サルブタモール(気管支拡張剤;
ベネトリン錠、三共株式会社)、テルブタリン(気管支
拡張剤;ブリカニール錠、藤沢薬品工業株式会社)、プ
ロカテロール(気管支拡張剤;メプチン錠、大塚製薬株
式会社)、フェノテロール(気管支拡張剤;ベロテック
錠、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)など多
くの医薬品が開発されているが、これらのβ2受容体作
動薬の投与により、副作用が出るかどうかには、かなり
個人差があり、また、薬の種類によっても差があるが、
動悸、顔のほてり、頻脈、胸痛、不整脈、血圧上昇、頭
痛、めまい、不眠、興奮、耳鳴り、手指の震え、しび
れ、手足・指がつる、口が乾く、吐き気、嘔吐、腹痛、
食欲不振、胃部不快感、便秘、過敏症(発疹、かゆみな
ど)、倦怠感、むくみなどの副作用を頻発する。また、
抗うつ薬の1種である塩酸サフラジンや甲状腺ホルモン
製剤であるレボチロキシンナトリウム、リオチロニンナ
トリウムなどの薬と併用することで、作用が増強し副作
用が出易くなる。さらに、不整脈や心停止などの激しい
副作用が出るため、強心剤のカテコラミン類との併用も
できない。
平滑筋の弛緩や血管の拡張をもたらし、気管支喘息や高
血圧症、糖・脂質代謝改善の治療に応用されており、こ
の観点から直接型β2作動薬として、イソプロテレノー
ル(β2受容体作動薬(血管拡張剤);イソメニール、
科研製薬株式会社)、サルブタモール(気管支拡張剤;
ベネトリン錠、三共株式会社)、テルブタリン(気管支
拡張剤;ブリカニール錠、藤沢薬品工業株式会社)、プ
ロカテロール(気管支拡張剤;メプチン錠、大塚製薬株
式会社)、フェノテロール(気管支拡張剤;ベロテック
錠、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)など多
くの医薬品が開発されているが、これらのβ2受容体作
動薬の投与により、副作用が出るかどうかには、かなり
個人差があり、また、薬の種類によっても差があるが、
動悸、顔のほてり、頻脈、胸痛、不整脈、血圧上昇、頭
痛、めまい、不眠、興奮、耳鳴り、手指の震え、しび
れ、手足・指がつる、口が乾く、吐き気、嘔吐、腹痛、
食欲不振、胃部不快感、便秘、過敏症(発疹、かゆみな
ど)、倦怠感、むくみなどの副作用を頻発する。また、
抗うつ薬の1種である塩酸サフラジンや甲状腺ホルモン
製剤であるレボチロキシンナトリウム、リオチロニンナ
トリウムなどの薬と併用することで、作用が増強し副作
用が出易くなる。さらに、不整脈や心停止などの激しい
副作用が出るため、強心剤のカテコラミン類との併用も
できない。
【0005】よって、長期間服用しても安全で尚且つ確
実な治療を行うのに充分満足できるような食品あるいは
医薬の開発が強く求められているが、現在までのとこ
ろ、そのような問題点を解決した医薬や食品は発明者の
知る限りでは皆無である。
実な治療を行うのに充分満足できるような食品あるいは
医薬の開発が強く求められているが、現在までのとこ
ろ、そのような問題点を解決した医薬や食品は発明者の
知る限りでは皆無である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、アド
レナリンβ2受容体作動化作用を有し、長期間服用して
も安全で尚且つ確実な治療を行うのに充分満足できるよ
うな食品あるいは医薬を提供することである。
レナリンβ2受容体作動化作用を有し、長期間服用して
も安全で尚且つ確実な治療を行うのに充分満足できるよ
うな食品あるいは医薬を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した問
題点を解決するために鋭意研究を行った結果、抗癌作用
や免疫賦活作用などの目的で健康補助食品に利用されて
いるプロポリス、青汁と称されて搾汁を飲用しているア
ブラナ科植物のケールに、アドレナリンβ2受容体作動
化作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
題点を解決するために鋭意研究を行った結果、抗癌作用
や免疫賦活作用などの目的で健康補助食品に利用されて
いるプロポリス、青汁と称されて搾汁を飲用しているア
ブラナ科植物のケールに、アドレナリンβ2受容体作動
化作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は1.プロポリス、ケー
ル又はその抽出物を含有するアドレナリンβ2受容体作
動化剤、2.プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
する平滑筋弛緩剤、3.プロポリス、ケール又はその抽
出物を含有するグリコーゲン分解及び/又はグルカゴン
分泌促進剤、4.プロポリス、ケール又はその抽出物を
含有する血管拡張剤、5.プロポリス、ケール又はその
抽出物を含有する気管支拡張剤、6.プロポリス、ケー
ル又はその抽出物を含有する糖代謝及び/又は脂質代謝
改善剤、7.1のアドレナリンβ2受容体作動化剤を含
有する血圧降下用及び/又は気管支喘息改善若しくは治
療用剤、8.1〜7のいずれかの剤を含有する経口用組
成物、9.食品である、8の組成物に関する。
ル又はその抽出物を含有するアドレナリンβ2受容体作
動化剤、2.プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
する平滑筋弛緩剤、3.プロポリス、ケール又はその抽
出物を含有するグリコーゲン分解及び/又はグルカゴン
分泌促進剤、4.プロポリス、ケール又はその抽出物を
含有する血管拡張剤、5.プロポリス、ケール又はその
抽出物を含有する気管支拡張剤、6.プロポリス、ケー
ル又はその抽出物を含有する糖代謝及び/又は脂質代謝
改善剤、7.1のアドレナリンβ2受容体作動化剤を含
有する血圧降下用及び/又は気管支喘息改善若しくは治
療用剤、8.1〜7のいずれかの剤を含有する経口用組
成物、9.食品である、8の組成物に関する。
【0009】
【発明の実施形態】本発明で使用するプロポリスとは、
蜂が集めた樹脂状の黒い塊であり、ブラジル産プロポリ
ス、中国産プロポリス、オーストラリア産プロポリス、
ウルグアイ産プロポリス、日本産プロポリスなど何れの
産地のものでもよく、特に限定されるものではないが、
汎用性の面から見て、ブラジル産プロポリス、中国産プ
ロポリスが好ましい。
蜂が集めた樹脂状の黒い塊であり、ブラジル産プロポリ
ス、中国産プロポリス、オーストラリア産プロポリス、
ウルグアイ産プロポリス、日本産プロポリスなど何れの
産地のものでもよく、特に限定されるものではないが、
汎用性の面から見て、ブラジル産プロポリス、中国産プ
ロポリスが好ましい。
【0010】本発明で使用されるケール(Brassicca Ol
eracea L.var.acephala DC.)には、キッチンケール、
マローケール、ブッシュケール、ツリーケール、コラー
ド、緑葉カンランなどがある。アブラナ科の植物でもと
もと南ヨーロッパ原産の野菜であり、キャベツの原種と
いわれている。葉など通常食用として供されているもの
で構わないし、栽培方法や栽培地も特に限定されるもの
でもない。
eracea L.var.acephala DC.)には、キッチンケール、
マローケール、ブッシュケール、ツリーケール、コラー
ド、緑葉カンランなどがある。アブラナ科の植物でもと
もと南ヨーロッパ原産の野菜であり、キャベツの原種と
いわれている。葉など通常食用として供されているもの
で構わないし、栽培方法や栽培地も特に限定されるもの
でもない。
【0011】本発明におけるプロポリス又はケールは、
プロポリス又はケール自身を乾燥させた乾燥物、その粉
砕物、超臨界抽出物、水あるいはアルコール、エーテ
ル、アセトンなどの有機溶媒による粗抽出物、および粗
抽出物を分配、カラムクロマトなどの各種クロマトグラ
フィーなどで段階的に精製して得られた抽出物画分な
ど、全てを含む。これらは単独で用いても良く、また2
種以上混合して用いても良い。
プロポリス又はケール自身を乾燥させた乾燥物、その粉
砕物、超臨界抽出物、水あるいはアルコール、エーテ
ル、アセトンなどの有機溶媒による粗抽出物、および粗
抽出物を分配、カラムクロマトなどの各種クロマトグラ
フィーなどで段階的に精製して得られた抽出物画分な
ど、全てを含む。これらは単独で用いても良く、また2
種以上混合して用いても良い。
【0012】例えば、ブラジル産プロポリスの原塊乾燥
物又はケールの葉、茎、花や根などの乾燥物1kgに9
9.5%エタノール抽出液3Lを加え、室温で一晩浸漬
することにより得た抽出液を、そのままアドレナリンβ
2受容体作動化作用剤のような食品又は医薬として使用
しても良いし、各種クロマトグラフィーを組み合わせ
て、精製したものを使用しても良い。
物又はケールの葉、茎、花や根などの乾燥物1kgに9
9.5%エタノール抽出液3Lを加え、室温で一晩浸漬
することにより得た抽出液を、そのままアドレナリンβ
2受容体作動化作用剤のような食品又は医薬として使用
しても良いし、各種クロマトグラフィーを組み合わせ
て、精製したものを使用しても良い。
【0013】抽出されたプロポリス又はケール抽出物の
溶液中の濃度は特に制限はないが、15〜70重量%、
好ましくは20〜60重量%程度が好ましい。この濃度
が15重量%未満では、乾燥時に多量のエタノールや水
などの溶液を蒸発させる必要があり、70重量%超える
と溶液の粘度が高くなり過ぎ、加工適性が悪くなる恐れ
がある。
溶液中の濃度は特に制限はないが、15〜70重量%、
好ましくは20〜60重量%程度が好ましい。この濃度
が15重量%未満では、乾燥時に多量のエタノールや水
などの溶液を蒸発させる必要があり、70重量%超える
と溶液の粘度が高くなり過ぎ、加工適性が悪くなる恐れ
がある。
【0014】これらの本発明によるプロポリス又はケー
ルまたは抽出物に、アドレナリンβ2受容体作動化作用
を有することは、従来から全く知られておらず、本発明
により得られた新知見である。
ルまたは抽出物に、アドレナリンβ2受容体作動化作用
を有することは、従来から全く知られておらず、本発明
により得られた新知見である。
【0015】本発明によるプロポリス又はケールは、卓
越したアドレナリンβ2受容体作動化作用を有してお
り、平滑筋の弛緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリ
コーゲン分解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の
降下、気管支喘息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝
の改善を目的とした食品又は医薬として使用可能であ
る。
越したアドレナリンβ2受容体作動化作用を有してお
り、平滑筋の弛緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリ
コーゲン分解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の
降下、気管支喘息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝
の改善を目的とした食品又は医薬として使用可能であ
る。
【0016】本発明のプロポリス又はケールを、平滑筋
の弛緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリコーゲン分
解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の降下、気管
支喘息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝改善剤含有
食品又は医薬として製造することができる。
の弛緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリコーゲン分
解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の降下、気管
支喘息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝改善剤含有
食品又は医薬として製造することができる。
【0017】医薬としての適用方法としては、経口投与
又は非経口投与のいずれも採用することができる。投与
に際しては、有効成分を経口投与、直腸内投与、注射な
どの投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体
と混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することがで
きる。このような製剤としては、例えば、錠剤、顆粒
剤、散剤、カプセル剤などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、
乳剤などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これら
の製剤は製剤上の常套手段により調製することができ
る。上記の医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコ
ース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリ
ン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒド
ロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラ
チン、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。
また、必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合
剤、等張化剤などの慣用の添加剤を適宜添加することも
できる。
又は非経口投与のいずれも採用することができる。投与
に際しては、有効成分を経口投与、直腸内投与、注射な
どの投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体
と混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することがで
きる。このような製剤としては、例えば、錠剤、顆粒
剤、散剤、カプセル剤などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、
乳剤などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これら
の製剤は製剤上の常套手段により調製することができ
る。上記の医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコ
ース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリ
ン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒド
ロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラ
チン、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。
また、必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合
剤、等張化剤などの慣用の添加剤を適宜添加することも
できる。
【0018】食品としては、そのまま、又は種々の栄養
成分を加えて、若しくは飲食品中に含有せしめて、平滑
筋の弛緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリコーゲン
分解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の降下、気
管支喘息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝の改善作
用を有する保健用食品又は食品素材として食される。例
えば、作用を有する適当な助剤を添加した後、慣用の手
段を用いて、食用に適した形態、例えば、顆粒状、粒
状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して食用に供
してもよく、また種々の食品、例えば、ハム、ソーセー
ジなどの食肉加工食品、かまぼこ、ちくわなどの水産加
工食品、パン、菓子、バター、粉乳、発酵乳製品に添加
して使用したり、水、果汁、牛乳、茶、清涼飲料などの
飲料に添加して使用してもよい。
成分を加えて、若しくは飲食品中に含有せしめて、平滑
筋の弛緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリコーゲン
分解と膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の降下、気
管支喘息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝の改善作
用を有する保健用食品又は食品素材として食される。例
えば、作用を有する適当な助剤を添加した後、慣用の手
段を用いて、食用に適した形態、例えば、顆粒状、粒
状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して食用に供
してもよく、また種々の食品、例えば、ハム、ソーセー
ジなどの食肉加工食品、かまぼこ、ちくわなどの水産加
工食品、パン、菓子、バター、粉乳、発酵乳製品に添加
して使用したり、水、果汁、牛乳、茶、清涼飲料などの
飲料に添加して使用してもよい。
【0019】本発明のプロポリスの有効投与量は、患者
の年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケ
ジュール、製剤形態、素材の阻害活性の強さなどによ
り、適宜選択・決定されるが、例えば、経口投与の場
合、一般に1日当たり乾燥重量として10〜500mg/kg体
重程度、好ましくは、1日当たり150〜350mg/kg体重程
度とされ、1日に数回に分けて投与してもよい。また、
ケールの投与量としては、乾燥重量として、通常成人換
算で0.1g/体重kg以上であり、1日に数回に分けて投与
してもよい。
の年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケ
ジュール、製剤形態、素材の阻害活性の強さなどによ
り、適宜選択・決定されるが、例えば、経口投与の場
合、一般に1日当たり乾燥重量として10〜500mg/kg体
重程度、好ましくは、1日当たり150〜350mg/kg体重程
度とされ、1日に数回に分けて投与してもよい。また、
ケールの投与量としては、乾燥重量として、通常成人換
算で0.1g/体重kg以上であり、1日に数回に分けて投与
してもよい。
【0020】本発明のプロポリス及びケールは、その毒
性は低く、例えばブラジル産プロポリスのエタノール抽
出物を毎日1000mg/kg、100日間という長期間に亘ってラ
ットに経口投与しても、死亡例は認められず、体重変化
も観察されなかった。
性は低く、例えばブラジル産プロポリスのエタノール抽
出物を毎日1000mg/kg、100日間という長期間に亘ってラ
ットに経口投与しても、死亡例は認められず、体重変化
も観察されなかった。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて具体的に説明するが、
これに限定されるものではない。 (製造例1)プロポリス抽出物 ブラジル産及び中国産プロポリス原塊それぞれ10gに99.
5%エタノール(和光純薬工業)3Lを加え、50℃で一晩
浸漬した後、ロータリーエバポレーターにてエタノール
を除去することにより、プロポリス抽出物をそれぞれ32
4mg、216mgを得た。
これに限定されるものではない。 (製造例1)プロポリス抽出物 ブラジル産及び中国産プロポリス原塊それぞれ10gに99.
5%エタノール(和光純薬工業)3Lを加え、50℃で一晩
浸漬した後、ロータリーエバポレーターにてエタノール
を除去することにより、プロポリス抽出物をそれぞれ32
4mg、216mgを得た。
【0022】(製造例2)ケール抽出物
ケールの葉を90℃で乾燥させ、苦みの渋味成分となる酵
素を失活させた。その粉砕物4kgを電熱式水浴機で加熱
還流しながら、99.5%エタノール(和光純薬工業)20L
を用いて抽出を行い、ケール抽出物80gを得た。
素を失活させた。その粉砕物4kgを電熱式水浴機で加熱
還流しながら、99.5%エタノール(和光純薬工業)20L
を用いて抽出を行い、ケール抽出物80gを得た。
【0023】(試験1)[アドレナリンβ2受容体作動
化作用試験] プロポリス抽出物或はケール抽出物のモルモット肺由来
アドレナリンβ2受容体への結合試験は、TOMMY A
BRAHAMSSONらの方法(Biochem.Ph
armac.,37(2)203−208(198
8))を、一部改変して行った。
化作用試験] プロポリス抽出物或はケール抽出物のモルモット肺由来
アドレナリンβ2受容体への結合試験は、TOMMY A
BRAHAMSSONらの方法(Biochem.Ph
armac.,37(2)203−208(198
8))を、一部改変して行った。
【0024】すなわち、350−500g体重のモルモ
ット(日本クレア(株))から、肺を摘出し、膜画分を
調製した。膜画分の調製は、V.Nermeらの方法
(Biochem. Pharmac.,34,291
7(1985))に従って行った。
ット(日本クレア(株))から、肺を摘出し、膜画分を
調製した。膜画分の調製は、V.Nermeらの方法
(Biochem. Pharmac.,34,291
7(1985))に従って行った。
【0025】すなわち、摘出した肺をホモジナイズし、
遠心分離を行い、得た沈殿部分の膜画分を、氷冷してお
いたトリス緩衝液(154mM 塩化ナトリウム、2m
M 塩化マグネシウムを含む20mM トリス−塩酸(p
H7.5)から成る)を用いて、タンパク質濃度が0.
2〜0.6mg/mlとなるように希釈し、そして、ト
リチウム化した放射リガンドが実験反応系中の懸濁液中
に1−4mg/mlとなるように上述のトリス緩衝液を
用いて希釈した。ただし、タンパク質濃度の定量は、L
owryらの方法(J.Biol.Chem.,19
3,265(1951))に従って、タンパク質標準物
として牛血清アルブミンを用いて測定した。
遠心分離を行い、得た沈殿部分の膜画分を、氷冷してお
いたトリス緩衝液(154mM 塩化ナトリウム、2m
M 塩化マグネシウムを含む20mM トリス−塩酸(p
H7.5)から成る)を用いて、タンパク質濃度が0.
2〜0.6mg/mlとなるように希釈し、そして、ト
リチウム化した放射リガンドが実験反応系中の懸濁液中
に1−4mg/mlとなるように上述のトリス緩衝液を
用いて希釈した。ただし、タンパク質濃度の定量は、L
owryらの方法(J.Biol.Chem.,19
3,265(1951))に従って、タンパク質標準物
として牛血清アルブミンを用いて測定した。
【0026】放射リガンド結合試験は、同様に、V.N
ermeらの方法(Biochem. Pharma
c.,34,2917(1985))に従って行った。
すなわち、上述にして得られた膜画分懸濁液100μl
に100μMのGTP(guanosine5'−tr
iphosphate、グアノシン−5'−三リン酸)
存在下、最終容量0.25ml中で放射リガンドと反応
させた。本実験では、放射リガンドとして0.4nMの
[3H]標識した(−)CGP12177(Amers
ham,開発コードNo.)[+10nM CGP20
712A(Amersham,開発コードNo.)を含
む]を用い、反応は22℃で20分間行った。また、非
特異的結合は50μM のアルプレノロール(alpr
enolol)を用い、総結合の80〜90%から成る
と定義し、その非特異的結合は常に放射リガンドを加え
た総量の10%以下であった。
ermeらの方法(Biochem. Pharma
c.,34,2917(1985))に従って行った。
すなわち、上述にして得られた膜画分懸濁液100μl
に100μMのGTP(guanosine5'−tr
iphosphate、グアノシン−5'−三リン酸)
存在下、最終容量0.25ml中で放射リガンドと反応
させた。本実験では、放射リガンドとして0.4nMの
[3H]標識した(−)CGP12177(Amers
ham,開発コードNo.)[+10nM CGP20
712A(Amersham,開発コードNo.)を含
む]を用い、反応は22℃で20分間行った。また、非
特異的結合は50μM のアルプレノロール(alpr
enolol)を用い、総結合の80〜90%から成る
と定義し、その非特異的結合は常に放射リガンドを加え
た総量の10%以下であった。
【0027】その後、ガラスフィルター(Model
701、Skatron Inc.製)を用いて、
[3H]標識した(−)CGP12177と結合した膜標
品を分離するために瀘過を行ない、2回、上述のトリス
緩衝液5mlにて洗浄した。このガラスフィルターをバ
イアルに入れ、アクアゾール(液体シンチレーション用
カクテル)と混合し、液体シンチレーションカウンター
にて結合[3H]標識(−)CGP12177量を測定
し、阻害率(%)を次式より算出した。結果を表1に示
した。 阻害率(%)=100−〔(C1−B)/(C0 −
B)〕×100 (式中、C1 は、既知量の供試化合物と[3H]標識
(−)CGP12177が共存している状態での[3H]
標識(−)CGP12177の膜に対する結合量を表わ
し、C0 は、供試化合物を除いた時の[3H]標識(−)
CGP12177の膜に対する結合量を表わし、Bは、
過剰(50×10−6M)のalprenolol存在
下での[3H]標識(−)CGP12177の膜に対する
結合量を表わす。)
701、Skatron Inc.製)を用いて、
[3H]標識した(−)CGP12177と結合した膜標
品を分離するために瀘過を行ない、2回、上述のトリス
緩衝液5mlにて洗浄した。このガラスフィルターをバ
イアルに入れ、アクアゾール(液体シンチレーション用
カクテル)と混合し、液体シンチレーションカウンター
にて結合[3H]標識(−)CGP12177量を測定
し、阻害率(%)を次式より算出した。結果を表1に示
した。 阻害率(%)=100−〔(C1−B)/(C0 −
B)〕×100 (式中、C1 は、既知量の供試化合物と[3H]標識
(−)CGP12177が共存している状態での[3H]
標識(−)CGP12177の膜に対する結合量を表わ
し、C0 は、供試化合物を除いた時の[3H]標識(−)
CGP12177の膜に対する結合量を表わし、Bは、
過剰(50×10−6M)のalprenolol存在
下での[3H]標識(−)CGP12177の膜に対する
結合量を表わす。)
【0028】なお、本測定系におけるポジティブコント
ロールとしてのアドレナリンβ2受容体遮断薬であるI
CI118551(レファランスコンパウンド)のIC50
値は、1.9nMであった。
ロールとしてのアドレナリンβ2受容体遮断薬であるI
CI118551(レファランスコンパウンド)のIC50
値は、1.9nMであった。
【0029】
【表1】
【0030】(処方例1)[錠剤の製造]
製造例1で得られたブラジル産プロポリスのエタノール
抽出物を用いて、常法に従って、下記の組成の錠剤を製
造した。 (組 成) (配合:重量%) ブラジル産プロポリス抽出物 24 乳糖 63 コーンスターチ 12 グァーガム 1
抽出物を用いて、常法に従って、下記の組成の錠剤を製
造した。 (組 成) (配合:重量%) ブラジル産プロポリス抽出物 24 乳糖 63 コーンスターチ 12 グァーガム 1
【0031】(処方例2)[ジュースの製造]
製造例2で得られたケールのエタノール抽出物を用い
て、常法に従って、下記の組成のジュースを製造した。 (組 成) (配合:重量%) 冷凍濃縮温州みかん果汁 5.00 果糖ブドウ糖液糖 11.00 クエン酸 0.20 L−アスコルビン酸 0.02 香料 0.20 色素 0.10 ケール抽出物 0.20 水 83.28
て、常法に従って、下記の組成のジュースを製造した。 (組 成) (配合:重量%) 冷凍濃縮温州みかん果汁 5.00 果糖ブドウ糖液糖 11.00 クエン酸 0.20 L−アスコルビン酸 0.02 香料 0.20 色素 0.10 ケール抽出物 0.20 水 83.28
【0032】
【発明の効果】本発明のプロポリス及びケールがアドレ
ナリンβ2受容体作動化作用を有することから、これら
を含有する経口用組成物、食品又は医薬は、平滑筋の弛
緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリコーゲン分解と
膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の降下、気管支喘
息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝の改善に有用で
ある。
ナリンβ2受容体作動化作用を有することから、これら
を含有する経口用組成物、食品又は医薬は、平滑筋の弛
緩、気管支・血管の拡張、肝臓でのグリコーゲン分解と
膵臓でのグルカゴンの分泌促進、血圧の降下、気管支喘
息の改善又は治療、糖代謝及び脂質代謝の改善に有用で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 3/08 A61P 3/08
5/48 5/48
9/08 9/08
9/12 9/12
11/06 11/06
11/08 11/08
25/02 25/02
103 103
// A23L 2/38 A23L 2/38 C
N
2/52 2/00 F
Fターム(参考) 4B017 LC03 LG15 LK20 LP01
4B018 LB08 LE01 LE05 MD61 MD78
ME04 MF01
4C087 AA01 AA02 BB22 CA06 CA47
MA02 MA17 MA22 MA23 MA35
MA37 MA41 MA43 MA44 MA52
MA55 NA14 ZA24 ZA25 ZA39
ZA42 ZA59 ZA61 ZB13 ZC21
ZC33 ZC35
4C088 AB15 AC03 AC05 AC11 BA10
BA37 CA06 CA14 MA01 MA17
MA22 MA23 MA35 MA37 MA41
MA43 MA44 MA52 MA55 NA14
ZA24 ZA25 ZA39 ZA42 ZA59
ZA61 ZB13 ZC21 ZC33 ZC35
Claims (9)
- 【請求項1】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
するアドレナリンβ2受容体作動化剤。 - 【請求項2】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
する平滑筋弛緩剤。 - 【請求項3】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
するグリコーゲン分解及び/又はグルカゴン分泌促進
剤。 - 【請求項4】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
する血管拡張剤。 - 【請求項5】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
する気管支拡張剤。 - 【請求項6】プロポリス、ケール又はその抽出物を含有
する糖代謝及び/又は脂質代謝改善剤。 - 【請求項7】請求項1記載のアドレナリンβ2受容体作
動化剤を含有する血圧降下用及び/又は気管支喘息改善
若しくは治療用剤。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかの剤を含有する経
口用組成物。 - 【請求項9】食品である、請求項8記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002139648A JP2003335687A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | アドレナリンβ2受容体作動化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002139648A JP2003335687A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | アドレナリンβ2受容体作動化剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003335687A true JP2003335687A (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=29700736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002139648A Pending JP2003335687A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | アドレナリンβ2受容体作動化剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003335687A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004043380A (ja) * | 2002-07-12 | 2004-02-12 | Fancl Corp | トロンボキサンa2合成酵素阻害剤 |
-
2002
- 2002-05-15 JP JP2002139648A patent/JP2003335687A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004043380A (ja) * | 2002-07-12 | 2004-02-12 | Fancl Corp | トロンボキサンa2合成酵素阻害剤 |
JP4541635B2 (ja) * | 2002-07-12 | 2010-09-08 | 株式会社ファンケル | トロンボキサンa2合成酵素阻害剤 |
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