JP2003335467A - エレベータ - Google Patents

エレベータ

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JP2003335467A
JP2003335467A JP2002143605A JP2002143605A JP2003335467A JP 2003335467 A JP2003335467 A JP 2003335467A JP 2002143605 A JP2002143605 A JP 2002143605A JP 2002143605 A JP2002143605 A JP 2002143605A JP 2003335467 A JP2003335467 A JP 2003335467A
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JP
Japan
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signal
car
bgm
elevator
voice
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Application number
JP2002143605A
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English (en)
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Yukiyoshi Takeda
享悦 武田
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降路の頂部とかごの上部との間隙を短くで
きるエレベータを提供する。 【解決手段】 エレベータのかご内で複数種類の音を発
生させるための複数種類の音信号を生成する複数の音信
号生成部11、13及び22(21)と、複数の音信号
生成部で生成された複数種類の音信号の何れかを出力す
るように切り換える切替回路24と、エレベータのかご
内に設けられ、切替回路24から出力された音信号に従
って音を発生するスピーカ33とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータに関
し、特に、複数の音声情報をかご内の乗客に報知する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータのかご内の乗客に種々
のメッセージを音声で知らせる音声案内装置が知られて
いる。図3は従来のエレベータの音声案内装置の構成を
示すブロック図である。この音声案内装置は、大きく分
けると、館内放送機器10a、主制御盤20a及びかご
30aから構成されている。
【0003】館内放送機器10aは、BGM装置11及
び非常放送マイクロフォン(以下、「非常放送マイク」
と略する)13から構成されている。なお、BGM装置
11及び非常放送マイク13はオプションであり、これ
らを取り付けるかどうかはユーザの仕様により決定され
る。また、館内放送機器10aは、一般に、エレベータ
の昇降等を制御するエレベータ制御装置としての主制御
盤20aとは別の設備として設置される。
【0004】BGM装置11は、館内にバックグラウン
ドミュージック(BGM:Back Ground Music)を放送
するために使用され、例えば音楽等のBGM信号S11
を生成する。BGM装置11で生成されたBGM信号S
11は、主制御盤20aを経由してかご30aに送られ
る。非常放送マイク13は、非常時にエレベータの乗客
にその旨を知らせるために使用され、非常放送マイク1
3から出力される放送音声信号S13は、主制御盤20
aを経由してかご30aに送られる。
【0005】主制御盤20aは、主制御装置21及びか
ご内音声案内装置22から構成されている。主制御装置
21は、エレベータのモータ制御、運転制御等を行うも
ので、エレベータの運行状態を常に監視している。主制
御装置21は、監視により得られるエレベータの運行状
態に基づいて現在の階床案内、戸開閉案内、進行方向案
内、管制運転案内等の何れを放送するかを決定し、決定
された案内の種類を表すコードを生成し、かご内音声案
内装置22に送る。
【0006】かご内音声案内装置22は、主制御装置2
1からのコードに基づいて、現在の階床案内、戸開閉案
内、進行方向案内及び管制運転案内等の何れかをかご3
0a内に音声で放送するための案内音声信号S22を生
成し、かご30aに送る。なお、管制運転案内は、エレ
ベータが通常運転から、例えばVIP運転、自家発管制
運転、地震管制運転といった管制運転に変わった旨を乗
客に知らせる放送である。
【0007】かご30aは、乗客を乗せて昇降する。か
ご30a内には、音声を出力するための音声案内スピー
カ37、BGMスピーカ38及び非常放送スピーカ39
が備えられている。これら音声案内スピーカ37、BG
Mスピーカ38及び非常放送スピーカ39は、最大で3
つのスピーカを設置する空間が必要があることを考慮し
て、一般に、乗客の目に届き難く且つ空間に余裕のある
かご30aの上部にかご上機器として設置される。
【0008】音声案内スピーカ37には、かご内音声案
内装置22からの案内音声信号S22が供給される。B
GMスピーカ38には、BGM装置11から主制御盤2
0aを経由して送られてくるBGM信号S11が供給さ
れる。非常放送スピーカ39には、非常放送マイク13
から主制御盤20aを経由して送られてくる放送音声信
号S13が供給される。
【0009】次に、このように構成される従来のエレベ
ータの音声案内装置の動作を説明する。
【0010】BGM装置11から出力されたBGM信号
S11は、主制御盤20aを経由してかご30aの上部
に設けられたBGMスピーカ38に供給される。これに
より、BGMスピーカ38からBGMが放送され、かご
30a内の乗客にBGMサービスが提供される。
【0011】非常放送マイク13から出力された放送音
声信号S13は、主制御盤20aを経由してかご30a
の上部に設けられた非常放送スピーカ39に供給され
る。これにより、非常放送マイク13から入力された音
声が非常放送スピーカ39から放送され、かご30a内
の乗客に対して非常放送が提供される。この非常放送
は、消防法により、かご30aの床から1m上方の空間
で75dB以上の音量が必要であることを義務づけられ
ている。
【0012】主制御装置21は、現在の階床案内、戸開
閉案内、進行方向案内、管制運転案内等の何れを放送す
るかを決定し、決定された案内の種類を表すコードを生
成し、かご内音声案内装置22に送る。かご内音声案内
装置22は、主制御装置21からのコードを受けて、自
装置内に予め記憶されている音声データの中の何れを参
照するかを決定し、決定された音声データを案内音声信
号S22に変換してかご30aの上部に設けられた音声
案内スピーカ37に送る。これにより、音声案内スピー
カ37から音声案内が放送され、かご30a内の乗客に
提供される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のエレ
ベータは機械室を最上階に設置しないマシンルームレス
方式が主流になっている。マシンルームレス方式を採用
したエレベータでは、エレベータのかごが最上階に位置
した場合に、昇降路の頂部とかごの上部との間隙、即ち
トップクリアランスを短くしなければならないため、か
ごの上部に搭載する機器を削減する必要がある。
【0014】本発明は、上述した要請に応えるためにな
されたものであり、その課題は、昇降路の頂部とかごの
上部との間隙を短くできるエレベータを提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエレベータ
は、上記課題を達成するために、エレベータのかご内で
複数種類の音を発生させるための複数種類の音信号を生
成する複数の音信号生成部と、前記複数の音信号生成部
で生成された複数種類の音信号の何れかを出力するよう
に切り換える切替回路と、前記エレベータのかご内に設
けられ、前記切替回路から出力された音信号に従って音
を発生する1個のスピーカとからなる音声装置を備えた
ことを特徴とする。
【0016】エレベータによれば、エレベータのかご内
に設けられる1つのスピーカで複数種類の音を発生させ
るように構成したので、スピーカの数を減らすことがで
きる。その結果、スピーカを搭載するスペースの数を減
らすことができるので、昇降路の頂部とかごの上部との
間隙を短くでき、マシンルームレス方式に好適なエレベ
ータの音声案内装置を提供できる。また、スピーカの数
を減らすことができるので、コストの低減を図ることが
できる。
【0017】エレベータは、前記複数種類の音信号の優
先順位を決定する優先順位決定回路を更に備え、前記切
替回路は、前記優先順位決定回路で決定された優先順位
に従って前記複数種類の音信号を切り替えて出力するよ
うに構成できる。この構成によれば、エレベータのかご
内で放送する音の種類により優先順位を与えることがで
きるので、例えば非常時に放送すべき種類の音に高い優
先順位を与えておけば、それが優先して放送される。従
って、非常事態に迅速に対応できる。
【0018】また、エレベータにおいて、前記複数の音
信号生成部を、前記エレベータの運行状態を表す案内音
声を発生させるための案内音声信号を生成するかご内音
声案内装置と、バックグラウンドミュージックを発生さ
せるためのBGM信号を生成するBGM装置及び音声に
よる放送を行うための放送音声信号を生成するマイクロ
フォンの少なくとも1つを含む館内放送機器とから構成
し、前記切替回路は、前記かご内音声案内装置からの案
内音声信号、前記BGM装置からのBGM信号及び前記
マイクロフォンからの放送音声信号の何れかを切り替え
て出力するように構成できる。
【0019】この構成によれば、エレベータのかご内に
設けられる1つのスピーカで、案内音声、BGM及び放
送音声が発生されるので、スピーカの数を減らすことが
できる。その結果、スピーカを搭載するスペースを減ら
すことができるので、昇降路の頂部とかごの上部との間
隙を短くでき、マシンルームレス方式に好適なエレベー
タの音声案内装置を提供できる。また、スピーカの数を
減らすことができるので、コストの低減を図ることがで
きる。
【0020】また、エレベータは、前記かご内音声案内
装置からの前記エレベータの運行状態に応じた案内音声
信号の出力開始を知らせるかご内音声発音開始信号を前
記優先順位決定回路に送る主制御装置を更に備え、前記
館内放送機器は、前記BGM装置からのBGM信号の出
力開始を知らせるBGM開始信号を前記優先順位決定回
路に送るBGMオンスイッチと、前記マイクロフォンか
らの放送音声信号の出力開始を知らせる放送開始信号を
前記優先順位決定回路に送る送話ボタンとを更に備え、
前記優先順位決定回路は、前記主制御装置からのかご内
音声発音開始信号、前記BGMオンスイッチからのBG
M開始信号及び前記マイクロフォンからの放送開始信号
に基づいて前記案内音声信号、前記BGM信号及び前記
放送音声信号の優先順位を決定するように構成できる。
【0021】この構成によれば、エレベータのかご内で
放送する案内音声、BGM及び放送音声といった音の種
類により優先順位を与えることができるので、例えば非
常時に放送すべき放送音声に最も高い優先順位を与え、
エレベータの運行状態を知らせる案内音声に次の優先順
位を与え、BGMに最も低い優先順位を与えておけば、
優先順位の低い音が放送中であっても優先順位の高い音
を放送すべき状態ではそれが優先して放送されるので、
かご内の乗客の要求に合致する放送が可能になる。
【0022】また、エレベータの音声案内装置は、前記
かご内音声案内装置からの案内音声信号、前記BGM装
置からのBGM信号及び前記マイクロフォンからの放送
音声信号に基づく音量を各信号毎に調整する音量調整部
を更に備えて構成できる。この構成によれば、放送の内
容に応じて音量が調整されるので、放送の内容に応じて
かご内の乗客の注目をひくことができる。従って、緊急
度の高い放送を確実に乗客に伝えることができる。
【0023】更に、エレベータは、前記エレベータのか
ご内の暗騒音を検知する受音装置と、音量の調整を自動
で行うか手動で行うかを切り替える自動設定有効スイッ
チとを更に備え、前記音量調整部は、前記自動設定有効
スイッチが自動に設定されている場合に、前記受音装置
により検知された暗騒音のレベルに基づいて前記かご内
音声案内装置からの案内音声信号、前記BGM装置から
のBGM信号及び前記マイクロフォンからの放送音声信
号に基づく音量を調整するように構成できる。この構成
によれば、暗騒音のレベルが自動的に調整されるので、
かご内の乗客は、好ましい状態で放送を聞くことができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、従来
のエレベータの音声案内装置の構成部分と同一又は相当
部分には従来と同じ符号を付して説明する。図1は、本
発明の実施の形態に係るエレベータの音声案内装置の構
成を示すブロック図である。
【0025】この音声案内装置は、大きく分けると、館
内放送機器10、主制御盤20及びかご30から構成さ
れている。
【0026】館内放送機器10は、BGM装置11、B
GMオンスイッチ12、非常放送マイク13及び送話ボ
タン14から構成されている。なお、これらはオプショ
ンであり、館内放送機器10に取り付けるかどうかはユ
ーザの仕様により決定される。また、館内放送機器10
は、ビルのユーザ管理の性格上、エレベータの昇降等を
制御するエレベータ制御装置としての主制御盤20とは
別の建屋又は別室に設けられたビル監視室に設置され
る。また、ビル監視室に設置される館内放送機器10と
しては、一般に民生品として市場に出回っている機器が
使用される。
【0027】BGM装置11は、館内にBGMを放送す
るために使用され、例えば音楽等のBGM信号S11を
生成する。BGM装置11で生成されたBGM信号S1
1は、主制御盤20に送られる。
【0028】BGMオンスイッチ12は、BGM装置1
1の動作を開始させるために使用され、BGMオンスイ
ッチ12が投入されることにより、BGM放送が開始さ
れる。BGMオンスイッチ12がオンされると、BGM
開始信号S12が生成され、主制御盤20に送られる。
BGM開始信号S12は、館内放送機器10とは別体と
して設置されている主制御盤20に送られるために、ノ
イズ余裕度を考慮してDC24V以上の信号として伝送
され、主制御盤20の内部で例えば5V、3.3Vとい
ったDC5V以下の電圧信号に変換して使用される。
【0029】非常放送マイク13は、非常時にエレベー
タの乗客にその旨を知らせるために使用され、非常放送
マイク13から出力される放送音声信号S13は、主制
御盤20を経由して主制御盤20に送られる。
【0030】送話ボタン14は、非常放送マイク13を
送話可能状態にするために使用される。送話ボタン14
が投入されることにより、音声による放送が可能にな
る。送話ボタン14がオンされると、放送開始信号S1
4が生成され、主制御盤20に送られる。放送開始信号
S14は、BGM開始信号S12と同様に、館内放送機
器10とは別体として設置されている主制御盤20に送
られるために、ノイズ余裕度を考慮してDC24V以上
の信号として伝送され、主制御盤20の内部で例えば5
V、3.3VといったDC5V以下の電圧信号に変換し
て使用される。
【0031】主制御盤20は、エレベータの全体を制御
し、主制御装置21、かご内音声案内装置22、優先順
位決定回路23及び切替回路24及びから構成されてい
る。主制御装置21は、エレベータのモータ制御、運行
制御等を行うもので、エレベータの運行状態を常に監視
している。主制御装置21は、監視により得られるエレ
ベータの運行状態に基づいて現在の階床案内、戸開閉案
内、進行方向案内、管制運転案内等の何れを放送するか
を決定し、決定された案内の種類を表すコード(例えば
16進コード)を生成し、かご内音声案内装置22に送
る。
【0032】また、主制御装置21は、上記コードをか
ご内音声案内装置22に送るに先立って、その旨を表す
かご内音声発音開始信号S21を優先順位決定回路23
に送る。この場合、優先順位決定回路23が主制御装置
21に内蔵された制御基板の上に搭載されていれば、か
ご内音声発音開始信号S21はDC5Vの電圧信号とし
て伝送されるが、そうでなければ、ノイズの余裕度を考
慮して、DC24Vの電圧信号として伝送される。
【0033】更に、主制御装置21は、優先順位決定回
路23から後述する機器選択信号S23を受け取り、機
器選択信号S25としてかご30に送る。これにより、
かご30内の後述するかご操作装置31は、何れの信号
が選択されたかを知ることができるようになっている。
機器選択信号S25は、主制御盤20からかご30に送
信される信号であるため、一般に、シリアル通信データ
として送られる。
【0034】かご内音声案内装置22は、主制御装置2
1からのコードに基づいて、現在の階床案内、戸開閉案
内、進行方向案内及び管制運転案内等の何れかをかご3
0内に音声で放送するための案内音声信号S22を生成
し、切替回路24に送る。
【0035】優先順位決定回路23は、BGMオンスイ
ッチ12からのBGM開始信号S12、送話ボタン14
からの放送開始信号S14及び主制御装置21からのか
ご内音声発音開始信号S21に基づいて、所定の制御理
論に従って、BGM装置11からのBGM信号S11、
非常放送マイク13からの放送音声信号S13及びかご
内音声案内装置22からの案内音声信号S22の何れを
かご30に送るかという優先順位を決定する。BGM信
号S11、放送音声信号S13及び案内音声信号S22
が競合する場合は、何れの信号を優先してかご30に送
るかを決定する。この決定の結果は、機器選択信号S2
3として切替回路24及び主制御装置21に送られる。
【0036】切替回路24は、例えばリレー、アナログ
スイッチ等から構成されている。切替回路24は、優先
順位決定回路23から送られてくる機器選択信号S23
に従って、BGM装置11からのBGM信号S11、非
常放送マイク13からの放送音声信号S13及びかご内
音声案内装置22からの案内音声信号S22の何れかを
選択し、音声信号S24としてかご30に送る。
【0037】かご30は、乗客を乗せて昇降する。この
かご30内には、かご操作装置31、音量調整回路3
2、スピーカ33、自動設定有効スイッチ34及び受音
装置35が搭載されている。
【0038】かご操作装置31は、CPUから構成され
ており、かご30内での音量調整制御を行う。かご操作
装置31は、主制御装置21との間でかご呼び入力、か
ご呼び登録といったかご情報に関するデータの授受をシ
リアル通信で行っている。
【0039】かご操作装置31は、主制御盤20の主制
御装置21から送られてくる機器選択信号S25によ
り、主制御盤20の切替回路24から音声信号S24と
して送られてくる信号がBGM信号S11、放送音声信
号S13及び案内音声信号S22の何れであるかを判断
し、信号の種類に応じた音量データを音量調整指示信号
S31として音量調整回路32に送る。音量データは、
図示しない書換可能な不揮発性メモリ(例えばEEPR
OM)に形成されたテーブルに、放送音声信号S13及
び案内音声信号S22毎に格納されている。これによ
り、例えばBGMは小さな音で放送し、案内音声は中程
度の音で放送し、非常時の放送音声は大きな音で放送す
ることが可能になっている。
【0040】かご操作装置31には、保守ツールを接続
するための保守ツールインタフェースが設けられてい
る。保守ツールは、自動設定有効スイッチ34が「手
動」に設定されている場合に有効になり、上記テーブル
の音量データを書き換えることができるように構成され
ている。
【0041】また、かご操作装置31は、後に詳細に説
明するように、BGM信号S11、放送音声信号S13
及び案内音声信号S22を切り替える際に、音量を小さ
くして切替ノイズの発生を防止する制御を行う。また、
自動設定有効スイッチ34からの信号に応じて、音量を
自動的に調整するか手動で調整するかを制御する。更
に、受音装置35からの音声データに基づいて暗騒音を
検出し、音量を自動的に調整する制御を行う。
【0042】音量調整回路32は、かご操作装置31か
らの音量調整指示信号S31に従って、主制御盤20か
ら送られてくる音声信号S24の増幅率を調整し、スピ
ーカから発生される音量を調整する。音量調整回路32
は、かご操作装置31からの音量調整指示信号S31に
より自動的に増幅率を変更できるようにするためにデジ
タル信号によりボリュームの調整が可能である電子ボリ
ュームにより構成されている。音量調整回路32から出
力される信号はスピーカ33に供給される。
【0043】スピーカ33は、音量調整回路32からの
信号を音として出力する。スピーカ33は非常放送用と
しても兼用されるので、消防法の指令により、かご30
の床から1m上方の空間で75dB以上の音量を出力で
きるものが採用されている。
【0044】自動設定有効スイッチ34は、音量設定を
自動で行うか手動で行うかを指示するために使用され、
エレベータのかご操作盤(図示しない)に一般的に設け
られているスイッチボックスに設置されている。自動設
定有効スイッチ34が「自動」に設定されている場合
は、テーブルに格納されている音量データが音量調整回
路32に自動的に設定される。一方、「手動」に設定さ
れている場合は、保守ツールにより変更されたテーブル
の音量データが音量調整回路32に設定される。
【0045】受音装置35は、例えばマイクロフォンか
ら構成されている。受音装置35により得られた信号
は、音声データS35としてかご操作装置31に送られ
る。音声データS35は、音量を自動調整したり、出力
音の暗騒音を除去するために使用される。
【0046】次に、このように構成される本発明の実施
の形態に係るエレベータの音声案内装置の動作を説明す
る。
【0047】BGMを放送する場合は、まず、館内放送
機器10のBGMオンスイッチ12をオンに設定する
と、BGM開始信号S12が生成されて主制御盤20の
優先順位決定回路23に送られると共に、BGM装置1
1が起動される。起動されたBGM装置11はBGM信
号S11を生成して主制御盤20の切替回路24に送
る。
【0048】同様に、非常放送を行う場合は、まず、館
内放送機器10の送話ボタン14をオンに設定すると、
放送開始信号S14が生成されて主制御盤20の優先順
位決定回路23に送られると共に、非常放送マイク13
による音声放送が可能になる。この状態で非常放送マイ
ク13から入力された音声は、放送音声信号S13とし
て主制御盤20の切替回路24に送られる。
【0049】一方、主制御盤20は、館内放送機器10
の動作とは独立して、エレベータの運行制御を行ってい
る。即ち、主制御盤20の主制御装置21は、エレベー
タのモータ制御、運行制御等を行うと共に、エレベータ
の運行状態を常に監視している。この監視により得られ
るエレベータの運行状態により、現在の階床案内、戸開
閉案内、進行方向案内、管制運転案内等の何れかを放送
すべきタイミングになると、まず、かご内音声発音開始
信号S21を優先順位決定回路23に送り、その後、現
在の階床案内、戸開閉案内、進行方向案内、管制運転案
内等の何れを放送するかを決定し、決定された案内の種
類を表すコードをかご内音声案内装置22に送る。
【0050】かご内音声案内装置22は、主制御装置2
1からのコードに基づいて、現在の階床案内、戸開閉案
内、進行方向案内及び管制運転案内等の何れかをかご3
0内に音声で放送するための案内音声信号S22を生成
して切替回路24に送る。
【0051】一方、優先順位決定回路23は、BGMオ
ンスイッチ12からのBGM開始信号S12、送話ボタ
ン14からの放送開始信号S14及び主制御装置21か
らのかご内音声発音開始信号S21の優先順位を決定
し、機器選択信号S23として切替回路24及び主制御
装置21に送る。
【0052】主制御装置21は、受け取った機器選択信
号S23を機器選択信号S25としてかご30内のかご
操作装置31に送る。また、機器選択信号S23を受け
取った切替回路24は、決定された優先順位に従って、
BGM装置11からのBGM信号S11、非常放送マイ
ク13からの放送音声信号S13及びかご内音声案内装
置22からの案内音声信号S22の何れを音声信号S2
4としてかご30内の音量調整回路32に送る。
【0053】機器選択信号S25を受け取ったかご30
内のかご操作装置31は、主制御盤20の切替回路24
から音声信号S24として送られてくる信号がBGM信
号S11、放送音声信号S13及び案内音声信号S22
の何れであるかを判断し、対応する音量データをテーブ
ルから読み出して音量調整指示信号S31として音量調
整回路32に送る。
【0054】音量調整指示信号S31として送られてく
る音量データを受け取った音量調整回路32は、切替回
路24から送られてくる音声信号S24を音量データに
従って増幅し、スピーカ33に送る。スピーカ33か
ら、BGM装置11から出力されたBGM、非常放送マ
イク13から入力された音声又はエレベータの状態を示
す音声案内が、それぞれに適した音量でかご30内に放
送される。
【0055】以上は、実施の形態に係るエレベータの音
声案内装置の一般的な動作であるが、次に、かご30内
のかご操作装置31の動作を図2に示したフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0056】まず、切替音の消音処理(ステップS50
〜S53)が実行される。この切替音の消音処理では、
かご操作装置31は、まず、主制御盤20の主制御装置
21から送られてくる機器選択信号S25が切り替えら
れたかどうかを調べる(ステップS50)。即ち、現在
の放送に使用されているBGM信号S11、放送音声信
号S13又は案内音声信号S22が他の信号に切り替え
られたかどうかが調べられる。そして、切り替えられた
ことが判断されると、音量を絞る処理が実行される(ス
テップS51)。この処理では、かご操作装置31は、
スピーカ33から発生される音をほぼ消すような音量デ
ータを音量調整指示信号S31として音量調整回路32
に送る。
【0057】次に、一定時間が経過したかどうかが調べ
られる(ステップS52)。ここで、一定時間が経過し
ていないことが判断されると、このステップS52でル
ープしながら待機する。ここで、上記一定時間は、放送
が切り替わる前後の短時間、例えば数ミリ秒〜数百ミリ
秒とすることができる。
【0058】ステップS52で一定時間が経過したこと
が判断されると、音量データのセットが行われる(ステ
ップS53)。即ち、かご操作装置31は、切り替わっ
た後のBGM信号S11、放送音声信号S13又は案内
音声信号S22に対応する音量データをテーブルから読
み出し、音量調整指示信号S31として音量調整回路3
2に送る。これにより、切替回路24において切替が行
われることに伴って発生する耳障りな音を抑止すること
ができる。
【0059】なお、主制御装置21から送られてくる機
器選択信号S25が切り替えられない場合は、ステップ
S51〜S53の処理はスキップされるので、音量調整
回路32に設定される音量データは変更されない。その
結果、従前の音量で放送が継続される。
【0060】以上の切替音の消音処理が完了すると、暗
騒音の除去処理(ステップS54〜S59)が実行され
る。この暗騒音の除去処理では、まず、所定時間が経過
したかどうかが調べられる(ステップS54)。これ
は、図示しないカウンタで計数されている値が一定値を
越えたかどうかを調べることにより行われる。所定時間
は、数ミリ秒とすることができる。
【0061】ステップS54で、所定時間が経過してい
ないことが判断されると、ステップS50の処理に戻
り、上述した処理が繰り返される。上記の処理により、
暗騒音の除去処理は、一定時間毎に常時実行されること
になる。
【0062】ステップS54で、所定時間が経過したこ
とが判断されると、音声データが入力される(ステップ
S55)。即ち、かご操作装置31は、受音装置35か
らアナログ信号として送られてくる音声データS35
を、図示しないA/D変換器でデジタル音声データに変
換して取り込み、図示しない内蔵メモリに格納する。
【0063】次に、内蔵メモリに格納されたデジタル音
声データが32個になったかどうかが調べられる(ステ
ップS56)。32個になっていないことが判断される
と、ステップS50の処理に戻り、上記処理が繰り返さ
れる。一方、デジタル音声データが32個になったこと
が判断されると、32個のデジタル音声データのレベル
を平均することにより平均音声データが算出される(ス
テップS57)。
【0064】次に、平均音声データのレベルが所定値以
上であるかどうかが調べられる(ステップS58)。換
言すれば、かご30内で定常的に発生する音を受音装置
35で収音することにより得られる微弱電圧が所定電圧
を超えたかどうかが調べられる。ここで、平均音声デー
タのレベルが所定値以上でないことが判断されると、暗
騒音は無視できるものと判断され、ステップS50の処
理に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0065】一方、ステップS58で、平均音声データ
のレベルが所定値以上であることが判断されると、音量
を微量だけ絞る処理が実行される(ステップS59)。
即ち、かご操作装置31は、音量調整回路32に現在設
定されている音量データより若干小さい音量データをセ
ットし、その後、ステップS50の処理に戻る。これに
より、かご30の内部でスピーカ33から発生される暗
騒音が徐々に小さくなる。そして、上記繰り返し実行に
おいて、平均音声データのレベルが所定値以上でなくな
った時点で音量を微量だけ絞る処理は停止されて音量デ
ータは固定され、スピーカ33からの音量も固定され
る。
【0066】暗騒音の受信状況は、昼夜、温度及び湿度
状況、周辺環境といった様々な要因により変化する。し
かし、かご操作装置31で定期的に暗騒音を検出する常
時監視を行い、暗騒音が大きい場合は30内のスピーカ
から放送される音量を小さくする制御を行うので、かご
30の乗客は常に好ましい音量で、音声による案内等の
サービスを受けることができる。
【0067】また、瞬時的な暗騒音が発生した場合に、
直ちに音量補正を行うと音量の変動が激しくなり耳障り
な音になるが、32個のデジタル音量データのレベルを
平均して暗騒音の有無を判断するので、このような事態
を回避できる。なお、実施の形態では、32個のデジタ
ル音量データのレベルを平均するように構成したが、デ
ジタル音量データの数は32個に限定されず、任意であ
る。
【0068】以上説明したように、本発明の実施の形態
に係るエレベータの音声案内装置によれば、複数種類の
音を1個のスピーカで出力可能にしたので、エレベータ
のかご30にスピーカを搭載するスペースを減らすこと
ができ、昇降路の頂部とかごの上部との間隙を短くでき
る。また、スピーカの数を減らすことにより、コストの
低減を図ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
昇降路の頂部とかごの上部との間隙を短くできるエレベ
ータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエレベータの音声案
内装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るエレベータの音声案
内装置のかご内に設けられるかご操作装置の動作を示す
フローチャートである。
【図3】従来のエレベータの音声案内装置を説明するた
めのブロック図である。
【符号の説明】
10 館内放送機器 11 BGM装置 12 BGMオンスイッチ 13 非常放送マイク 14 送話ボタン 20 主制御盤 21 主制御装置 22 かご内音声案内装置 23 優先順位決定回路 24 切替回路 30 かご 31 かご操作装置 32 音量調整回路 33 スピーカ 34 自動設定有効スイッチ 35 受音装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのかご内で複数種類の音を発
    生させるための複数種類の音信号を生成する複数の音信
    号生成部と、 前記複数の音信号生成部で生成された複数種類の音信号
    の何れかを出力するように切り換える切替回路と、 前記エレベータのかご内に設けられ、前記切替回路から
    出力された音信号に従って音を発生する1個のスピーカ
    と、 からなる音声装置を備えたことを特徴とするエレベー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記複数種類の音信号の優先順位を決定
    する優先順位決定回路を更に備え、 前記切替回路は、前記優先順位決定回路で決定された優
    先順位に従って前記複数種類の音信号を切り替えて出力
    することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 【請求項3】 前記複数の音信号生成部は、 前記エレベータの運行状態を表す案内音声を発生させる
    ための案内音声信号を生成するかご内音声案内装置と、 バックグラウンドミュージックを発生させるためのBG
    M信号を生成するBGM装置及び音声による放送を行う
    ための放送音声信号を生成するマイクロフォンの少なく
    とも1つを含む館内放送機器とから成り、 前記切替回路は、前記かご内音声案内装置からの案内音
    声信号、前記BGM装置からのBGM信号及び前記マイ
    クロフォンからの放送音声信号の何れかを出力するよう
    に切り換えることを特徴とする請求項2記載のエレベー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記かご内音声案内装置からの前記エレ
    ベータの運行状態に応じた案内音声信号の出力開始を知
    らせるかご内音声発音開始信号を前記優先順位決定回路
    に送る主制御装置を更に備え、 前記館内放送機器は、 前記BGM装置からのBGM信号の出力開始を知らせる
    BGM開始信号を前記優先順位決定回路に送るBGMオ
    ンスイッチと、 前記マイクロフォンからの放送音声信号の出力開始を知
    らせる放送開始信号を前記優先順位決定回路に送る送話
    ボタンとを更に備え、 前記優先順位決定回路は、前記主制御装置からのかご内
    音声発音開始信号、前記BGMオンスイッチからのBG
    M開始信号及び前記マイクロフォンからの放送開始信号
    に基づいて前記案内音声信号、前記BGM信号及び前記
    放送音声信号の優先順位を決定することを特徴とする請
    求項3記載のエレベータ。
  5. 【請求項5】 前記かご内音声案内装置からの案内音声
    信号、前記BGM装置からのBGM信号及び前記マイク
    ロフォンからの放送音声信号に基づく音量を各信号毎に
    調整する音量調整部を更に備えたことを特徴とする請求
    項4記載のエレベータ。
  6. 【請求項6】 前記エレベータのかご内の暗騒音を検知
    する受音装置と、 音量の調整を自動で行うか手動で行うかを切り替える自
    動設定有効スイッチとを更に備え、 前記音量調整部は、前記自動設定有効スイッチが自動に
    設定されている場合に、前記受音装置によって検知され
    た暗騒音のレベルに基づいて前記かご内音声案内装置か
    らの案内音声信号、前記BGM装置からのBGM信号及
    び前記マイクロフォンからの放送音声信号に基づく音量
    を調整する請求項5記載のエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105048A1 (ja) * 2007-02-26 2008-09-04 Mitsubishi Electric Corporation 昇降機監視システム
CN111683889A (zh) * 2018-02-09 2020-09-18 三菱电机株式会社 电梯的乘客诱导装置以及乘客诱导系统

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