JP2003334852A - 成形方法 - Google Patents

成形方法

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JP2003334852A
JP2003334852A JP2002149217A JP2002149217A JP2003334852A JP 2003334852 A JP2003334852 A JP 2003334852A JP 2002149217 A JP2002149217 A JP 2002149217A JP 2002149217 A JP2002149217 A JP 2002149217A JP 2003334852 A JP2003334852 A JP 2003334852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入れ子が複数に分割された金型装置を用いた
成形において、バリの発生を防止する。 【解決手段】 固定側金型の母型1に装着される入れ子
2は分割されておらず、可動側金型の母型3に装着され
る入れ子17は複数の入れ子4〜12に分割されてい
る。入れ子4〜12にはそれぞれ水管18a〜18eが
設けられ、水管18a〜18eは、別々の流体供給源に
接続され複数の温度制御系統(循環流路)を構成してい
る。入れ子4〜12のうちの少なくとも1つと、その他
の入れ子とは、それぞれの水管に温度が異なる流体が流
入されて、互いに独立して温度制御される。バリの発生
状況を確認しながら試験的な成形を行って、バリの発生
を最も抑えられる各入れ子4〜12の温度をそれぞれ決
定し、その温度に各入れ子4〜12を保持して生産を行
い、生産中にもバリの発生状況を監視しながら、各入れ
子4〜12の温度を適宜微調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂の成形方
法に関し、特に、キャビティ表面を交互に加熱および冷
却して成形するヒートサイクル法に適した合成樹脂成形
用金型の温度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形において溶融樹
脂を金型のキャビティに充填する際に金型温度を高くし
ておくと、樹脂の流動性が良いのでキャビティ表面の転
写が良好でありウェルドラインが目立たないことから、
溶融樹脂をキャビティに充填する間だけキャビティ表面
を加熱するヒートサイクル法が実用化されている。
【0003】本出願人は、先に特願平11−37506
9号(特開2001−18229号)によって、図1に
示すような、ヒートサイクル成形法が適用される合成樹
脂成形用金型装置を提案している。
【0004】この合成樹脂成形用金型装置は、母型21
と、その内部に組み込まれている入れ子22とからな
る。この入れ子22にキャビティ表面23が形成され、
キャビティ表面23の近傍には、加熱媒体と冷却媒体と
が交互に繰り返して流入される水管24が設けられてい
る。入れ子22と母型21の間には、空気や熱伝導率の
低い材料からなる断熱層25が設けられている。
【0005】この金型装置を用いてヒートサイクル成形
法を行うと、成形品の周囲にバリが出やすい傾向があ
る。バリは、固定側金型と可動側金型の入れ子が接触す
る、いわゆるパーティングラインにおいて、樹脂が両入
れ子22の接触面間に侵入して固化することにより生じ
る。さらに、後述する図2,3に示す構成のようにキャ
ビティ13内にピン14が立っている入れ子17を用い
て成形される、窓部のある成形品には、成形品の周囲の
みならず窓部にもバリが目立つ。すなわち、窓部を有す
る成形品を成形するためには、キャビティ13内部にピ
ン14が立っている入れ子17を用いるが、樹脂が、ピ
ン14の先端部と、それに相対する入れ子2のキャビテ
ィ面との間に侵入して固化することにより、窓部の内側
にバリが生じる。
【0006】一般的に、キャビティ温度を低温一定に保
ちながら樹脂の充填を行う通常成形法では、入れ子自体
の温度が低いことと、入れ子に形成されたキャビティ内
を流動する樹脂の先端部分が冷えて粘度が高いことか
ら、パーティングラインに到達した樹脂が両入れ子の接
触面間に侵入しにくく、バリは生じにくい。ところが、
前記したヒートサイクル成形法では、樹脂の充填時にキ
ャビティ表面温度を上げている(例えば樹脂充填時の温
度は120℃程度)ことと、そのキャビティ内を流動す
る樹脂の先端部分が冷えにくく粘度が低いことから、パ
ーティングラインに到達した樹脂が両入れ子の接触面間
に侵入しやすい。このような理由で、ヒートサイクル成
形法では、通常成形法に比べてバリが生じやすい。
【0007】通常、射出成形法においてバリの発生を防
止するためには、パーティングラインにおける両入れ子
の接触圧を高めることが有効であり、型閉力の大きい成
形機を用いて接触圧を高めることや、同じ型閉力の成形
機であっても、パーティングラインにおける両入れ子の
接触面積を小さくすることによって接触圧を高めること
が行われている。例えば、後述する図3に示す構成で
は、成形品の外周にあたるキャビティ周縁部15をその
外側の部分16よりも高く形成しているため、それに相
対する入れ子2と当接するのはこのキャビティ周縁部1
5とピン14のみになり接触面積が小さく、したがって
接触圧が高く、樹脂が接触面間に侵入してバリを生じる
可能性が低くなる。しかし、この構成のみでは、前記し
た通り、成形品の周囲のみならず、窓部の内側にもバリ
が生じる可能性がある。そこで、成形品の周囲に比べて
窓部の内側にバリが目立つような場合には、窓部を形成
するためのピン14をキャビティ周縁部15より高くし
て、ピン14の接触圧をより高くすることにより、窓部
の内側のバリを防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】バリが発生する場合に
は、前記した通りキャビティ周縁部やピンの接触圧を高
くしてバリを防止している。ところが、成形品の形状に
よっては、固定側金型と可動側金型の少なくとも一方に
おいて、母型に装着される入れ子を複数に分割した構成
にしなければならない場合があり、このように入れ子を
複数に分割した構成の金型において、バリの発生が防止
できない事態が生じた。その状況について、図2,3を
参照して具体的に説明する。
【0009】図2は、一度に2個の製品を成形する金型
装置の可動側金型の平面図であり、図3は図2のA−
A’線に沿って切断した断面図である。図2,3に示す
金型装置では、固定側金型の母型1に装着される入れ子
2は分割されておらず、可動側金型の母型3に装着され
る入れ子17のみが分割された構成になっている。可動
側金型の入れ子17は、細かく分割された各入れ子4〜
12により構成され、樹脂が充填されて成形品を成形す
るキャビティ13と、キャビティ内に立っている、成形
品の窓部を形成するピン14を有している。
【0010】このような構成の金型装置において、ま
ず、窓部を成形するためのピン14と、キャビティ外の
入れ子全体の高さを同じにして成形したところ、成形品
の周囲のみならず窓部にもバリが生じた。前記した通
り、入れ子17の全接触面積を少なくして接触圧を高め
るために、入れ子17の接触面の大部分を削って、キャ
ビティ周縁部15がその外側の部分16よりも高くなる
ようにすると、成形品周囲のバリは少なくなったが、窓
部の内側のバリが相変わらず多かった。そこで、窓部を
形成するピン14を、キャビティ周縁部15よりも相対
的に高くなるようにしたところ、窓部の内側のバリはな
くなったが、成形品周囲のバリが再びひどくなった。こ
れに対して、窓部のピン14を僅かに削ったところ、製
品周囲のバリが減ったが窓部のバリが再びひどくなっ
た。
【0011】このように、キャビティ周縁部15とピン
14の高さと、成形品の周囲と窓部の内側のバリの発生
状況とが相関関係にあり、また、細かく観察すると、成
形品周囲のバリも、各入れ子4〜12ごとに微妙に発生
状況が異なる。従って、成形品周囲のバリも窓部の内側
のバリも全く発生しなくなるように、最適なキャビティ
周縁部15の高さとピン14の高さを見出すことは非常
に困難であり、また、機械加工による接触面の高さ調整
の精度や作業性の問題から、各入れ子4〜12の接触面
の高さ調整は容易ではなかった。実際には、各入れ子4
〜12のそれぞれの接触面の高さの微調整の必要性を認
識しながらも、作業能率等を考慮すると、不十分な調整
しか行われていない中途半端な状態のままで生産を開始
せざるを得なかった。また、成形品の生産中に、成形装
置や作業条件を変えていなくても時間の経過につれてバ
リの発生状況が変わることがあったが、時間の経過に伴
うバリの発生状況の変化に逐一対応して各入れ子4〜1
2の接触面の高さ調整を行うことはできず、一度調整し
たら変更することは困難であり、特に、一旦低く削った
接触面を再び高くなるように加工することはできない。
【0012】そこで、本発明の目的は、特にヒートサイ
クル法を行う場合に、入れ子が複数に分割された構成で
あっても、各部分でバリが発生することを防止でき、し
かも生産工程中にもバリの発生を防ぐための微調整を適
宜行うことができる成形方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、可動型
金型と固定側金型の少なくとも一方の母型に装着される
入れ子が複数に分割されている金型装置を用いる成形方
法において、同一の母型に装着された複数の前記入れ子
を、複数の温度制御系統に分け、各温度制御系統ごとに
独立して温度制御するところにある。それぞれの入れ子
は、一定温度に保たれるか、あるいはヒートサイクル法
によりそのキャビティ表面温度が上下される。
【0014】可動型金型と固定側金型のいずれか一方の
母型に装着される入れ子のみが複数に分割されており前
記した方法で温度制御されている場合、他方の金型の母
型には、分割されていない単一の入れ子が装着されても
よい。その場合、他方の金型の単一の入れ子は、一定温
度に保たれても、ヒートサイクル法によりそのキャビテ
ィ表面温度が上下されてもよい。
【0015】また、可動型金型および固定側金型の両方
の母型に装着される入れ子がそれぞれ複数に分割されて
いる場合には、両方の金型の入れ子がいずれも、前記し
た方法で温度制御されてもよい。あるいは、いずれか一
方の金型の入れ子のみが前記した方法で温度制御され、
他方の金型の複数の入れ子は全て同じように温度制御さ
れてもよい。後者の場合、他方の金型の複数の入れ子
は、一定温度に保たれても、ヒートサイクル成形法によ
りそのキャビティ表面温度が上下されてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】本実施形態の金型装置は、図2,3に示す
従来の金型装置と同様である。一度に2個の成形品を成
形する金型装置であり、固定側金型の母型1に装着され
る入れ子2は分割されておらず、可動側金型の母型3に
装着される入れ子17のみが分割されている。なお、本
実施形態の金型装置の断面図は図4に示されており、そ
の可動側金型の平面図は、図2と実質的に同じ図面にな
るためここでは省略し、以下、図2と図4を参照しなが
ら説明を行う。
【0018】細かく分割された各入れ子4〜12により
構成されている可動側金型の入れ子17は、キャビティ
13と、キャビティ内に立っているピン14を有してい
る。そして、接触圧を大きくするために、キャビティ周
縁部15がその外側の部分16よりも高くなっている。
各入れ子4〜12と母型3との間には、凹部に保持され
ている空気層などの熱伝導率の低い断熱層19が設けら
れている。この断熱層19は、各入れ子4〜12と母型
3との間の熱の移動や温度差の影響を低減するものであ
る。
【0019】この各入れ子4〜12にはそれぞれ水管1
8a〜18eが設けられている。各入れ子に対応する水
管18a〜18eは、互いに連通してはおらず、別々の
循環流路を構成している。水管18a〜18eは、全て
異なる流体供給源に接続されてそれぞれ循環流路を構成
していてもよいが、水管18a〜18eがいくつか(少
なくとも2つ)のグループ(温度制御系統)に分かれ、
各グループごとに(各温度制御系統ごとに)流体供給源
に接続されて循環流路を構成していてもよい。また、図
4では、便宜上18a〜18eの5系統の水管が示され
ているが、入れ子17の分割数やその形状や配置などに
応じて、任意の数および配置の水管を形成することがで
きる。場合によっては、必ずしも、複数に分割された入
れ子4〜12の全てに水管が設けられていなくてもよ
い。ただし、本発明では、入れ子4〜12の全てに同一
系統の(同一の循環流路を構成する)水管が設けられる
ことはない。
【0020】本実施形態では、各水管18a〜18eに
過熱蒸気、飽和蒸気、加圧水、熱水、温水、冷水などの
流体を流入することによって、各入れ子4〜12の温度
を制御しており、入れ子4〜12のうちの少なくとも1
つ(例えば入れ子5,7)を、その他の入れ子(例えば
入れ子4,6,8〜12)に対して独立して温度制御す
る。すなわち、入れ子4〜12のうちの少なくとも1つ
(例えば入れ子5,7)に設けられた水管と、その他の
入れ子(例えば入れ子4,6,8〜12)に設けられた
水管とには、温度が異なる流体を流入する。なお、ここ
で言う「温度が異なる流体」とは、同一種類の流体で温
度の異なるもの(例えば、高温の飽和蒸気と低温の飽和
蒸気)であってもよく、あるいは、異なる種類の流体で
温度が異なるもの(例えば、飽和蒸気と温水)であって
もよい。
【0021】温度制御は、図示しないが各入れ子4〜1
2内に配設されている温度計を参照しつつ、各入れ子4
〜12の温度差を微調整するように行われる。例えば、
前記の通り、入れ子5,7と、その他の入れ子4,6,
8〜12との温度差を調整し、さらに、必要ならば、キ
ャビティ13の周囲の入れ子4,6,8〜12の相互の
温度差も微調整する。これにより、各入れ子が伸縮し、
ピン14とキャビティ周縁部15各部の高さを微調整し
たのと同じ効果が得られ、成形品の周囲および窓部の内
側のいずれにもおいてもバリの発生を抑えることができ
る。
【0022】従来のようにキャビティ周縁部15やピン
14などの各部の高さを機械加工により調整する場合に
は、試行錯誤的に微調整することは極めて困難であり、
特に、一旦低く削ってしまった後で元に戻すことは不可
能である。また、一旦金型装置を分解して各入れ子毎に
機械加工を施す必要がある。従って、成形工程中に、経
時的な温度上昇などの環境変化が生じてバリの発生状況
が変化したとしても、臨機応変に対応することはできな
い。
【0023】これに対し、本発明では、水管18a〜1
8eに流入する流体の温度を調整することにより、各入
れ子4〜12の温度を微調整することが容易に可逆的に
行えるため、成形工程中にバリの発生状況を確認しなが
ら適宜に微調整することができ、時間の経過につれてバ
リの発生状況が変わることが防げる。これによると、従
来の機械加工による接触面の高さの調整と異なり、金型
装置を分解することなく、より細やかな微調整が極めて
容易に行える。大量生産前に試験的な成形を行って、バ
リの発生を最も抑えられる各入れ子4〜12の温度をそ
れぞれ決定し、その温度に各入れ子4〜12を保持して
生産を行うことが好ましく、生産中にもバリの発生状況
を監視しながら、各入れ子4〜12の温度を適宜微調整
することがより好ましい。
【0024】なお、先に述べたように、樹脂の充填時に
キャビティ13の表面温度を上げていることと、そのキ
ャビティ13内を流動する樹脂の先端部分が冷えにくく
粘度が低いことから、パーティングラインに到達した樹
脂が入れ子の接触面間に侵入しやすいので、入れ子4〜
12の温度を上下する効果にはこの影響も考慮しておく
必要がある。各入れ子4〜12は、昇温と降温とが繰り
返されるヒートサイクル法が行われても、一定温度に保
たれても良い。また、複数に分割された入れ子4〜12
のうちの一部のみにヒートサイクル法を行っても良い。
このように、各入れ子4〜12の温度がヒートサイクル
法で上下される場合でも、一定に保たれる場合でも、本
発明の方法は有効である。本発明はバリ防止を目的とし
ているため、ヒートサイクル法が行われる場合には、樹
脂充填時の入れ子の温度について制御される。
【0025】また、前記したようにピン14をキャビテ
ィ周縁部15より高くした場合でも、ピン14をキャビ
ティ周縁部15と同じ高さにした場合でも、本発明の方
法は有効である。
【0026】以上説明した本発明の成形方法によって、
ピン14とキャビティ周縁部15各部の高さを微調整し
たのと同様にバリの発生を防ぐ効果が得られることにつ
いて、金属の圧縮現象として模式的に計算した結果を用
いて補足説明する。
【0027】計算を行う上で、図2,4に示すような入
れ子式の金型装置において、成形品の厚みは2.5m
m、入れ子4〜12の厚みは40mm、入れ子4〜12
の各部分の面積は表1に示す通りとした。
【0028】
【表1】 そして、型閉力は150t、型内樹脂圧力は400kg
/cm2、入れ子4〜12の縦弾性係数は2.1×10
-6kg/cm2とした。位置は、型開時の入れ子4の先
端(キャビティ周縁部15の先端)を基準とする。
【0029】[計算例1]まず、従来のようにキャビテ
ィ周縁部15とピン14の高さを調整した場合について
計算する。
【0030】本例では、窓部の内側のバリを防ぐため
に、窓部を形成するためのピン14をキャビティ周縁部
15より高くし、ピン14の接触圧を高くする場合につ
いて検討した。具体的には、入れ子4のキャビティ周縁
部15の高さを基準(0)として、入れ子6,8〜12
のキャビティ周縁部15の高さをそれと一致させ、入れ
子5,7のピン14の高さを+10μmとした。この場
合、表2に示すように、樹脂充填時には各入れ子とも
2.51μmだけ後退するように圧縮される。
【0031】
【表2】 樹脂充填時における、入れ子4,8のキャビティ周縁部
15の先端の接触圧は1157kg/cm2であり、入
れ子5,7のピン14の先端の接触圧は1751kg/
cm2であり、これらの入れ子においてバリは発生しな
い。しかし、入れ子6のキャビティ周縁部15の先端の
接触圧は770kg/cm2、入れ子9〜12のキャビ
ティ周縁部15の先端の接触圧は786kg/cm2
かないため、これらの入れ子6,9〜12の部分では接
触圧が不足し、バリが発生しやすい。
【0032】[計算例2]そこで、キャビティ周縁部1
5とピン14の高さをより細かく微調整してバリの発生
を抑える方法について検討した。
【0033】すなわち、入れ子4のキャビティ周縁部1
5の高さを基準(0)として、入れ子8のキャビティ周
縁部15の高さをそれと一致させ、入れ子5,7のピン
14の高さを+7.80μmとし、入れ子6のキャビテ
ィ周縁部15の高さを+0.91μmとし、入れ子9〜
12のキャビティ周縁部15の高さを+0.83μmに
した。この場合、表3に示すように、樹脂充填時には、
各入れ子とも2.63μmだけ後退するように圧縮さ
れ、各入れ子の先端の接触圧は1177kg/cm2
均一になる。
【0034】
【表3】 従って、この場合、高さの微調整によってバリの発生が
抑えられることが判ると同時に、計算例1の結果と比較
すると、僅か数μmの高さの違いで、接触圧が大幅に変
動することが判る。すなわち、ピン14やキャビティ周
縁部15の僅かな(例えば0.1μmのオーダーの)高
低によって、窓部や成形品周囲のバリの出方が大幅に異
なることが理解される。
【0035】以上のように、計算上ではバリの発生を抑
えられることが判ったが、0.1μm以下のオーダーで
キャビティ周縁部15とピン14の高さを正確に調整す
ることは、機械加工上、非常に大変な作業である。そし
て、計算例1および2を比較すると、ごく僅かな誤差が
存在するだけで、接触圧が大幅に変動してバリの発生を
もたらすことが明白である。従って、実際的には非常に
難しい方法であるといえる。
【0036】また、前記した通り、このような機械加工
による各入れ子の高さの微調整は、非可逆的なものであ
り、再調整が困難であるため、環境変化や経時的な条件
変化に伴うバリの発生状況の変化には対応できないとい
う不都合がある。
【0037】[計算例3]次に、本発明を採用して各入
れ子の温度を独立して微調整する場合について検討し
た。各入れ子4〜12のキャビティ周縁部15およびピ
ン14の高さを全て等しくし、入れ子5,7の樹脂充填
時の温度を、入れ子4,6,8〜12の樹脂充填時の温
度よりも15℃高くなるようにした。これによると、樹
脂充填時には各入れ子とも10.17μmだけ後退する
ように圧縮され、各入れ子4〜12の先端の接触圧は、
1029〜1466kg/cm2の範囲であり、比較的
ばらつきが少ない。
【0038】
【表4】 本例では、入れ子5,7を他の入れ子4,6,8〜12
よりも15℃高く温度制御しているが、各入れ子4〜1
2をさらに細かく温度制御することにより、接触圧のば
らつきをもっとなくすことができる。例えば、入れ子
4,8の温度も独立して制御すれば、さらに接触圧のば
らつきを小さくしてバリの発生を防げることが明らかで
ある。
【0039】このように各入れ子4〜12の温度を独立
して制御することは、前記の通り、水管18a〜18e
に流入する流体の温度を調整するなどの方法で容易に行
え、温度の上下は自在に行え、微調整も容易であるの
で、成形を行いながらバリの発生が最も抑えられるよう
に試行錯誤的に各入れ子4〜12の温度を設定すること
ができる。
【0040】以上、模式的な計算例を示したが、これ
は、分割された複数の入れ子を独立して温度制御するこ
とによって、接触圧を概ね均等に高い値にすることがで
きることを証明するものである。ただし、前記した各計
算例の具体的な数値等は、本発明を何ら限定するもので
はなく、各入れ子および母型の大きさ、形状、材質など
や、型締め機構の性能や、成形材料の種類や、成形を行
う環境など様々な要因に応じて、適宜最適な温度制御を
行うようにすればよい。
【0041】以上説明した本発明の実施形態では、各入
れ子4〜12に水管18a〜18eを設けているが、前
記した通り、水管の個数と位置は任意に設定することが
できる。そして、この水管に供給される温度制御用の流
体としては、過熱蒸気、飽和蒸気、加圧水、熱水、温
水、冷水などを、自由に選択することができる。
【0042】また、各入れ子4〜12の温度制御は、前
記したように水管18a〜18eに過熱蒸気、飽和蒸
気、加圧水、熱水、温水、冷水などの流体を供給する方
法に限られず、電気ヒータやペルチェ素子のような様々
な加熱冷却源を用いるなど、あらゆる方法を採用するこ
とができる。また、入れ子に水管を設けることができな
い場合には、断熱層19をなくして、母型3に設けた水
管(図示せず)により入れ子4〜12を温度制御しても
よい。その場合には、各入れ子4〜12に近接する水管
をそれぞれ独立させて異なる流体を供給できる構成にす
るなど、各入れ子4〜12を独立して温度制御できる構
成にする。
【0043】本発明は、射出成形法、トランスファ成形
法、圧縮成形法、反応射出成形法、ブロー成形法、熱成
形法など、様々な方式の成形方法に適用できる。そし
て、この成形方法に使用される成形材料としては、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、およびこれらのアロイやフィ
ラー配合物が用いられる。
【0044】なお、前記した実施形態では、固定側金型
と可動側金型の両方とも入れ子式にして、可動側金型の
入れ子17のみ分割された構成にしている。しかし、固
定側金型と可動側金型のいずれか一方のみを入れ子式に
して、その入れ子を複数に分割した構成にすることもで
きる。また、固定側金型と可動側金型の両方とも入れ子
式にして、両方の入れ子2,17を複数に分割した構成
にしても、固定側金型の入れ子2のみ分割された構成に
してもよい。いずれの場合も、複数に分割された入れ子
のうちの少なくとも1つを、その他の入れ子に対して独
立して温度制御する構成にする。なお、各入れ子の材質
は、同じであっても異なっていてもよい。
【0045】前記したような、金型構成の様々な例につ
いて、概略図である図5〜7を参照して具体的に説明す
る。
【0046】図5に示す構成では、一方の金型30の母
型31に装着される入れ子32が複数に分割されてい
る。そして、この複数の入れ子32a〜32fのうちの
入れ子32b,32eが温調器33に接続されて1つの
温度制御系統を構成し、その他の入れ子32a,32
c,32d,32fがもう1つの温調器34に接続され
てもう1つの温度制御系統を構成しており、同一の母型
31に装着されている入れ子32のうちの一部が、その
他の入れ子に対して独立して温度制御される。これに対
し、他方の金型35の母型36には、分割されていない
単一の入れ子37が装着されている。そしてこの入れ子
37は別の温調器38に接続されて別の温度制御系統を
構成している。
【0047】この構成では、両金型30,35の入れ子
32a〜32f,37が、合計3つの温度制御系統を構
成している。これら3つの温度制御系統のすべてが、各
入れ子32a〜32f,37をそれぞれの所定の温度に
実質的に一定に保つように温度制御する、いわゆる通常
成形法を行うものであってもよく、各入れ子32a〜3
2f,37のキャビティ表面の温度を繰り返し上下させ
るヒートサイクル法を行うものであってもよい。また、
これら3つの温度制御系統のうちのいずれか1つまたは
2つがヒートサイクル法を行うものであり、残りの温度
制御系統が温度一定であってもよい。
【0048】図6に示す構成では、一方の金型30の構
成が、図5に示す構成と全く同一であり、他方の金型3
5の母型36に装着される入れ子39も複数に分割され
ている。そして、この複数の入れ子39a〜39fは、
全て温調器38に接続されて温度制御系統を構成してい
る。この構成でも、両金型30,35の入れ子32a〜
32f,39a〜39fが、合計3つの温度制御系統を
構成している。これら3つの温度制御系統のすべてが、
いわゆる通常成形法を行うものであってもよく、ヒート
サイクル法を行うものであってもよい。また、これら3
つの温度制御系統のうちのいずれか1つまたは2つがヒ
ートサイクル法を行うものであり、残りの温度制御系統
が温度一定であってもよい。
【0049】図7に示す構成では、一方の金型30の構
成が、図5に示す構成と全く同一であり、他方の金型3
5の母型36に装着される入れ子39は、図6に示す構
成と同様に複数に分割されている。そのうちの一部の入
れ子39b,39eが温調器40に接続されて1つの温
度制御系統を構成し、その他の入れ子39a,39c,
39d,39fがもう1つの温調器41に接続されても
う1つの温度制御系統を構成しており、各温度制御系統
ごとに独立して温度制御されている。すなわち、金型3
0の入れ子32と同様に、金型35の入れ子39も、複
数の温度制御系統ごとに独立して温度制御される。な
お、4つの温度制御系統のすべてが、いわゆる通常成形
法を行うものであってもよく、ヒートサイクル法を行う
ものであってもよい。また、これら4つの温度制御系統
のうちのいずれか1つ、2つ、または3つがヒートサイ
クル法を行うものであり、残りの温度制御系統が温度一
定であってもよい。
【0050】図7に示す例では、金型35に設けられた
温度制御系統(温調器)の数が、金型30に設けられた
温度制御系統(温調器)の数と一致し、入れ子39a〜
39fを複数の温度制御系統に分けるパターンが、入れ
子32a〜32fを複数の温度制御系統に分けるパター
ンと一致しているが、金型30と金型35とで温度制御
系統の数が異なっていたり、入れ子32a〜32fと入
れ子39a〜39fとで、複数の温度制御系統に分ける
パターンが異なっていても構わない。
【0051】以上、本発明を適用可能な様々な金型構成
について、図5〜7を参照して説明したが、入れ子3
2,39の分割数や温度制御系統の数などは、これらの
例に限定されることなく自由に設計することができる。
また、金型30,35のいずれが可動側であっても構わ
ない。
【0052】
【発明の効果】複数に分割された入れ子を独立して温度
制御することにより、樹脂充填時の各入れ子の温度を微
調整して、バリの発生を抑えることができる。容易かつ
可逆的に各入れ子の微調整が可能であるため、最適な温
度条件を試行錯誤的に求めることができ、また、成形中
にバリの発生状況が変化した際にも即座に対応できるな
ど、従来の成形方法に比べてバリ防止の効果が非常に大
きい。特に、比較的高温になって通常はバリの生じ易い
ヒートサイクル法において、本発明は極めて効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の、ヒートサイクル成形法が適用される合
成樹脂成形用金型装置の一例を示す断面図である。
【図2】従来の金型装置の可動側金型の平面図である。
【図3】図2に示す金型装置のA−A’線断面図であ
る。
【図4】本発明の成形方法を行う金型装置の断面図であ
る。
【図5】本発明の成形方法が適用可能な金型装置の例を
示す概略図である。
【図6】本発明の成形方法が適用可能な金型装置の他の
例を示す概略図である。
【図7】本発明の成形方法が適用可能な金型装置のさら
に他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 固定側金型の母型 2 固定側金型の入れ子 3 可動側金型の母型 4〜12 複数に分割された入れ子(可動側) 13 キャビティ 14 ピン 15 キャビティ周縁部 16 キャビティ周縁部の外側の部分 17 可動側金型の入れ子 18a〜18e 水管 19 断熱層 30 一方の金型 31,36 母型 32,37,39 入れ子 32a〜32f,39a〜39f 複数に分割された
入れ子 33,34,38,40,41 温調器 35 他方の金型

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動型金型と固定側金型の少なくとも一
    方の母型に装着される入れ子が複数に分割されている金
    型装置を用いる成形方法において、 同一の母型に装着された複数の前記入れ子を、複数の温
    度制御系統に分け、各温度制御系統ごとに独立して温度
    制御することを特徴とする成形方法。
  2. 【請求項2】 全ての前記温度制御系統で、前記入れ子
    をそれぞれの所定の温度に実質的に一定に保つように温
    度制御する、請求項1に記載の成形方法。
  3. 【請求項3】 複数の前記温度制御系統のうちの少なく
    とも1つで、前記入れ子のキャビティ表面の温度を繰り
    返し上下させるヒートサイクル法を行う、請求項1に記
    載の成形方法。
  4. 【請求項4】 キャビティ表面の温度の上下が繰り返さ
    れる前記入れ子を、樹脂充填時の温度に関して温度制御
    する、請求項3に記載の成形方法。
  5. 【請求項5】 可動型金型と固定側金型のいずれか一方
    の母型には複数に分割された入れ子が装着されており、
    他方の金型の母型には分割されていない単一の入れ子が
    装着されている金型装置を用いる成形方法において、 前記一方の金型では、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の成形方法に従って温度制御を行い、 前記他方の金型の入れ子は、別の温度制御系統で、所定
    の温度に実質的に一定に保つように温度制御することを
    特徴とする成形方法。
  6. 【請求項6】 可動型金型と固定側金型のいずれか一方
    の母型には複数に分割された入れ子が装着されており、
    他方の金型の母型には分割されていない単一の入れ子が
    装着されている金型装置を用いる成形方法において、 前記一方の金型では、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の成形方法に従って温度制御を行い、 前記他方の金型の入れ子には、別の温度制御系統で、キ
    ャビティ表面の温度を繰り返し上下させるヒートサイク
    ル法を行うことを特徴とする成形方法。
  7. 【請求項7】 可動型金型と固定側金型の両方の、母型
    に装着される入れ子がそれぞれ複数に分割されている金
    型装置を用いる成形方法において、 前記可動型金型と前記固定側金型の両方で、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の成形方法に従って温度制御を
    行うことを特徴とする成形方法。
  8. 【請求項8】 可動型金型と固定側金型の両方の、母型
    に装着される入れ子がそれぞれ複数に分割されている金
    型装置を用いる成形方法において、 いずれか一方の金型では、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の成形方法に従って温度制御を行い、 他方の金型の複数の入れ子は、別の1つの温度制御系統
    で、所定の温度に実質的に一定に保つように温度制御す
    ることを特徴とする成形方法。
  9. 【請求項9】 可動型金型と固定側金型の両方の、母型
    に装着される入れ子がそれぞれ複数に分割されている金
    型装置を用いる成形方法において、 いずれか一方の金型では、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の成形方法に従って温度制御を行い、 他方の金型の複数の入れ子には、別の1つの温度制御系
    統で、キャビティ表面の温度を繰り返し上下させるヒー
    トサイクル法を行うことを特徴とする成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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