JP2003334719A - 帯鋸盤 - Google Patents

帯鋸盤

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JP2003334719A
JP2003334719A JP2002137694A JP2002137694A JP2003334719A JP 2003334719 A JP2003334719 A JP 2003334719A JP 2002137694 A JP2002137694 A JP 2002137694A JP 2002137694 A JP2002137694 A JP 2002137694A JP 2003334719 A JP2003334719 A JP 2003334719A
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Kenji Onishi
建次 大西
Kikuo Moriya
菊雄 守屋
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の切断加工中において帯鋸刃3の切曲り
状態を正確に把握する。 【解決手段】 鋸刃ハウジング15を切断方向へ往復移
動させるハウジング移動手段19を設け、帯鋸刃3を循
環走行させる鋸刃モータ31を設け、切断領域Fを通過
する帯鋸刃3の歯先がワークWに対してほぼ垂直に指向
するするように帯鋸刃3の胴部を案内する鋸刃ガイド手
段41,43を設け、切断領域Fにおける少なくも中央
を通過する帯鋸刃3の背面を撮像するCCDカメラ71
を設け、このCCDカメラ71の画像に基づいて帯鋸刃
3の切曲り量を計測処理する画像処理装置73を設けて
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンドレス状の帯
鋸刃を循環走行させつつ切断方向へ移動(揺動を含む)
させることにより、ワークに対して切断加工を行う横型
又は竪型の帯鋸盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の横型の帯鋸盤について簡単に説明
すると、次のようになる。
【0003】即ち、上記横型の帯鋸盤は基台をベースに
しており、この基台にはワークを支持するテーブルが設
けてある。また、上記基台にはエンドレス状の帯鋸刃を
備えた鋸刃ハウジングが切断方向(横型帯鋸盤の場合に
は下方向)へ往復移動可能に設けてある。ここで、この
鋸刃ハウジングはハウジングシリンダによって上記切断
方向へ往復移動するものであって、上記帯鋸刃は鋸刃モ
ータの駆動により循環走行するものである。更に、上記
鋸刃ハウジングには、切断領域を通過する帯鋸刃の歯先
が上記ワークに対してほぼ垂直に指向するように帯鋸刃
の胴部を案内する一対の鋸刃ガイドが左右に離隔して設
けてある。
【0004】従って、まず、テーブルにワークを支持せ
しめる。そして、鋸刃モータの駆動によって帯鋸刃を循
環走行させつつ、ハウジングシリンダの作動によって鋸
刃ハウジングを切断方向へ移動させる。これによって、
切断領域を通過する帯鋸刃によって、ワークに対して切
断加工を行うことができる。
【0005】ところで、帯鋸刃に生じる切断抵抗が大き
いこと等に起因して、切断領域を通過する帯鋸刃におい
て、一側面に作用する力と他側面に作用する力のバラン
スが崩れると、帯鋸刃にいわゆる切曲り現象が生じ、切
断精度が悪化して製品不良を招いたり、帯鋸刃の損傷が
著しくなったりする。そのため、特開2000−592
7号公報に示すように切断加工中において切曲り量を求
めることにより、帯鋸刃の切曲り状態を把握している。
即ち、切断加工中において、切断領域における一方の鋸
刃ガイドに近接した計測箇所を通過する帯鋸刃の胴部の
変位(鋸刃ガイドのガイド面に対する変位)を変位セン
サにより計測し、この変位と比例関係にあると想定され
る切曲り量、換言すれば切断領域における中央を通過す
る帯鋸刃の胴部の変位を演算により求めるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
帯鋸刃の切曲り状態にあっては、上記計測箇所を通過す
る帯鋸刃の胴部の変位と切曲り量(切断領域における中
央を通過する帯鋸刃の胴部の変位)は比例関係にあると
は限らず、例えば上記計測箇所を通過する帯鋸刃の胴部
の変位はほぼゼロに近いが、実際の切曲り量は演算され
た切曲り量よりもかなり大きいとう場合もある。即ち、
実際の切断加工にあっては、帯鋸刃の切曲り状態を特開
2000−5927号公報に示すような方法では常時正
確に把握することは困難であって、切断精度の悪化して
製品不良を招きやすいと共に、帯鋸刃の損傷が著しくな
るという問題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、エンドレス状の帯鋸刃を循環走行させつつ切
断方向へ移動させることにより、ワークに対して切断加
工を行う帯鋸盤において、ワークを支持するテーブルを
設け、上記帯鋸刃を備えた鋸刃ハウジングを設け、上記
鋸刃ハウジングを上記切断方向へ往復移動(往復揺動を
含む)させるハウジング移動手段を設け、上記帯鋸刃を
循環走行させる鋸刃モータを設け、切断領域を通過する
上記帯鋸刃の歯先が上記ワークに対してほぼ垂直に指向
するするように上記帯鋸刃の胴部を案内する鋸刃ガイド
手段を設け、上記切断領域における少なくも中央を通過
する帯鋸刃の背面を撮像するCCDカメラを設け、この
CCDカメラの画像に基づいて上記帯鋸刃の切曲り量を
計測処理する画像処理装置を設けてなることを特徴とす
る。
【0008】請求項1に記載の発明特定事項によると、
まず、テーブルにワークを支持せしめる。そして、鋸刃
モータの駆動によって鋸刃ガイド手段に帯鋸刃を循環走
行させつつ、ハウジング移動手段の作動によって鋸刃ハ
ウジングを切断方向へ移動させる。これによって、切断
領域を通過する帯鋸刃によって、ワークに対して切断加
工を行うことができる。
【0009】ここで、切断加工中において、切断領域を
通過する帯鋸刃の歯先ワークに対して垂直に指向するよ
うに鋸刃ガイド手段によって帯鋸刃の胴部が案内され、
CCDカメラによって上記切断領域における少なくとも
中央を通過する帯鋸刃の背面を撮像し、更に、画像処理
装置によってCCDカメラの画像に基づいて帯鋸刃の切
曲り量(切断領域における中央を通過する帯鋸刃の胴部
の変位)を計測処理する。
【0010】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の発明特定事項の他に、上記画像処理装置によ
り計測処理された上記帯鋸刃の切曲り量が許容切曲り量
を基準に設定された設定切曲り量を超えると、上記帯鋸
刃の切込み量を小さくすべく上記鋸刃ハウジングにおけ
る上記切断方向の移動速度を下げるように上記ハウジン
グ移動手段を制御する切込み量制御部を設けてなること
を特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明特定事項によると、
請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、画像
処理装置により計測処理された帯鋸刃の切曲り量が上記
設定切曲り量を超えると、帯鋸刃の切込み量を小さくす
べく切込み量制御部によりハウジング移動手段を制御し
て鋸刃ハウジングにおける上記切断方向の移動速度を下
げる。
【0012】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
2に記載の発明特定事項の他に、上記画像処理装置によ
り計測処理された上記帯鋸刃の切曲り量が許容切曲り量
を基準に設定された設定切曲り量を超えると、上記帯鋸
刃の切込み量を小さくする他に、切込み量×鋸速をぼぼ
一定に保つべく上記帯鋸刃の鋸速を上げるように上記鋸
刃モータを制御する鋸速制御部を設けてなることを特徴
とする。
【0013】請求項3に記載の発明特定事項によると、
請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、画像
処理装置により計測処理された帯鋸刃の切曲り量が上記
設定切曲り量を超えると、帯鋸刃切込み量を小さくする
他に、切込み量×鋸速をほぼ一定に保つべく鋸速制御部
により鋸刃モータを制御して帯鋸刃の鋸速を上げる。
【0014】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、上記帯鋸刃の張力を調節する張力調節
手段を設け、上記画像処理装置により計測処理された上
記帯鋸刃の切曲り量が許容切曲り量を基準に設定された
設定切曲り量を超えると、上記帯鋸刃の張力を大きくす
るように上記張力調節手段を制御する張力制御部を設け
てなることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明特定事項によると、
請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載
の発明特定事項による作用の他に、画像処理装置により
計測処理された帯鋸刃の切曲り量が上記設定切曲り量を
超えると、張力制御手段により張力調節手段を制御して
帯鋸刃の張力を大きくする。
【0016】請求項5に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、上記画像処理装置により計測処理され
た上記帯鋸刃の切曲り量をリニアで表示する表示装置を
設けてなることを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の発明特定事項によると、
請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載
の発明特定事項の他に、切断加工中において、画像処理
装置により計測処理された帯鋸刃の切曲り量をリニアで
表示する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、本発
明の実施の形態に係わる横型の帯鋸盤1は、エンドレス
状の帯鋸刃3を循環走行させつつ切断方向(下方向、図
1及び図2において下方向)へ移動させることにより、
ワークWに対して切断加工を行うものであって、以下、
詳細に説明する。
【0019】横型の帯鋸盤1は基台5をベースにしてお
り、この基台5にはワークWを支持するテーブル7が設
けてある。また、基台5にはワークWをテーブル7に対
して固定するバイス装置9が設けてあり、このバイス装
置9は可動バイス11と固定バイス13を左右(図1及
び図2において左右)に対向して備えてあって、可動バ
イス11はバイスシリンダ15の作動によって固定バイ
ス13に対して接近離反する左右方向へ移動可能であ
る。
【0020】また、基台5には帯鋸刃3を備えた鋸刃ハ
ウジング17がポスト19を介して上下方向へ移動可能
に設けてあり、鋸刃ハウジング17を切断方向へ往復移
動(下方向へ移動と、上方向へ移動)させるため、基台
5には上下方向へ移動可能なピストンロッド21を備え
たハウジングシリンダ23が設けてあり、このピストン
ロッド21が鋸刃ハウジング17の適宜位置に連結して
ある。ここで、ハウジングシリンダ23は油圧室25を
有してあって、この油圧室25から排出される作動油の
流量を調節することにより鋸刃ハウジング17の切断方
向の移動速度を制御できるものである。
【0021】鋸刃ハウジング17内の右部に駆動ホイー
ル27が回転可能に設けてあり、鋸刃ハウジング17内
の左部には従動ホイール29がホイール支持部材31を
介して回転可能に設けてありる。ここで、駆動ホイール
27及び従動ホイール29には帯鋸刃3が掛け回すよう
に支持されてある。また、鋸刃ハウジング17の右部に
は帯鋸刃3を循環走行させる鋸刃サーボモータ31が設
けてあり、この鋸刃サーボモータ31の出力軸が駆動ホ
イール27の回転軸に連動連結してある。
【0022】更に、ホイール支持部材31は駆動ホイー
ル27に対して接近離反する左右方向へ移動可能であっ
て、ホイール支持部材31を左右方向へ移動させるた
め、鋸刃ハウジング17の左部には左右方向へ移動可能
なピストンロッド35を備えたホイールシリンダ37が
設けてあり、このピストンロッド35の先端部がホイー
ル支持部材31に連結してある。ここで、ホイールシリ
ンダ37は左右一対の油圧室39,41を有してあっ
て、一対の油圧室39,41に供給される作動油の流量
を調節することにより帯鋸刃3の張力を調節できるもの
である。
【0023】鋸刃ハウジング17の中央部には、切断領
域を通過する帯鋸刃3の歯先がワークWに対してほぼ垂
直に指向するように帯鋸刃3の胴部を案内する一対の鋸
刃ガイド43,45が左右に離隔して設けてある。ここ
で、一方の鋸刃ガイド43は他方の鋸刃ガイド45に対
して接近離反する左右方向へ位置調節可能である。
【0024】横型の帯鋸盤1は、ハウジングシリンダ2
3及びホイールシリンダ37を作動させる油圧回路シス
テム47を備えている。
【0025】即ち、ハウジングシリンダ23における油
圧室25には第1回路49の一端が接続してあり、第1
回路49の他端には油圧源51が接続してある。第1回
路49の途中には逆止弁53、4ポート2位置の方向制
御弁55がハウジングシリンダ23側から配設してあ
り、方向制御弁55におけるTポートはタンク57に接
続してある。第1回路49における油圧室25と逆止弁
53の間には第2回路59の一端が接続してあり、第2
回路59の他端はタンク57に接続してあって、第2回
路59の途中には油圧室25から排出される作動油の流
量を調節する電磁比例流量制御弁61が配設してある。
【0026】ホイールシリンダ37における油圧室39
には第3回路63の一端が接続してあり、この第3回路
63の他端が第1回路49における方向制御弁55と油
圧源51の間に接続してある。ホイールシリンダ37に
おける油圧室41には第4回路65の一端が接続してあ
り、この第4回路65の他端はタンク57に接続してあ
る。第3回路63及び第4回路65の途中には4ポート
3位置の方向制御弁67が配設してあり、第4回路65
におけるホイールシリンダ37と方向制御弁67の間に
は油圧室41へ供給する作動油の圧力を調節する電磁比
例圧力制御弁69が配設してある。
【0027】従って、方向制御弁55におけるAポート
とPポートを連通させて、ハウジングシリンダ21の油
圧室23へ作動油を供給することにより、鋸刃ハウジン
グ15をヒンジシャフト17を中心として上方向へ移動
させておく。そして、方向制御弁55におけるAポート
とPポートの連通状態を遮断して、鋸刃ハウジング37
を自重によりヒンジシャフト17を中心として下方向へ
移動させる。ここで、電磁比例流量制御弁61を制御し
て油圧室23から排出される作動油の流量を制御するこ
とにより、鋸刃ハウジング15の下方向の移動速度、換
言すれば帯鋸刃3の切込み量を制御することができる。
【0028】また、方向制御弁67におけるBポートと
Pポートを連通させて、電磁比例圧力制御弁69を制御
して油圧室41へ供給される作動油の圧力を調節するこ
とにより、従動ホイール27をホイール支持部材29と
共に左右方向へ微少量だけ移動させて、帯鋸刃3の張力
を調節する。
【0029】鋸刃ハウジング17の中央部にはCCDカ
メラ71が設けてあり、図3に示すように、このCCD
カメラ71は上記切断領域Fのほぼ全域を通過する帯鋸
刃3の背面を撮像するもである。図3に示すように、C
CDカメラ71には画像処理装置73が電気的に接続し
てあり、画像処理装置73はCCDカメラ71の画像に
基づいて帯鋸刃3の切曲り量(切断領域Fの中央を通過
する帯鋸刃3の胴部の変位)を計測処理するものであ
る。更に、画像処理装置73にはCRT等の表示装置7
5が電気的に接続してあり、この表示装置75は画像処
理装置73により計測処理された帯鋸刃3の切曲り量を
切始めから切終わりにかけてリニアで表示するものであ
る。
【0030】画像処理装置73にはメイン制御手段77
が電気的に接続してあって、このメイン制御手段77に
は鋸刃サーボモータ31、電磁比例流量制御弁61、電
磁比例圧力制御弁69が電気的に接続してあり、メイン
制御手段77は切込み量制御部79、鋸速制御部81、
張力制御部83を備えている。ここで、切込み量制御部
79は、画像処理装置73により計測処理された帯鋸刃
3の切曲り量が許容切曲り量(ワークWの特性及び帯鋸
刃3の特性により許容されうる最大の切曲り量)を基準
に設定された設定切曲り量を超えると、帯鋸刃3の切込
み量を小さくすべく鋸刃ハウジング17における前記切
断方向の移動速度を下げるように電磁比例流量制御弁6
1を制御するものである。また、鋸速制御部81は、画
像処理装置71により計測処理された帯鋸刃3の切曲り
量が上記設定切曲り量を超えると、帯鋸刃3の切込み量
を小さくする他に、切込み量×鋸速をぼぼ一定に保つべ
く帯鋸刃3の鋸速を上げるように鋸刃サーボモータ31
を制御するものである。更に、張力制御部83は、画像
処理装置73により計測処理された帯鋸刃3の切曲り量
が上記設定切曲り量を超えると、帯鋸刃3の張力を大き
くするように電磁比例圧力制御弁69を制御するもので
ある。
【0031】次に、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0032】ワークWをテーブル7に支持させて、テー
ブル7上の所定位置に位置せしめる。次に、バイスシリ
ンダの作動により可動バイス11を固定バイス13に対
して接近する右方向へ移動させて、可動バイス11と固
定バイス13によりワークWをテーブル7に対して固定
せしめる。そして、鋸刃サーボモータ31の駆動により
駆動ホイール27及び従動ホイール29を回転させて帯
鋸刃3を循環走行させた状態の下で、ハウジングシリン
ダ23の作動により鋸刃ハウジング17をガイドポスト
19を介して切断方向(下方向)へ移動させる。これに
よって、切断領域Fを通過する帯鋸刃3によって、ワー
クWに対して切断加工を行うことができる。
【0033】一方、切断加工中において、切断領域Fを
通過する帯鋸刃3の歯先がワークWに対して垂直に指向
するように一対の鋸刃ガイド41,43によって帯鋸刃
3の胴部が案内される。また、CCDカメラ71によっ
て切断領域Fのほぼ全域を通過する帯鋸刃3の背面を撮
像し、画像処理装置73によってCCDカメラ71の画
像に基づいて帯鋸刃3の切曲り量を計測処理する。更
に、表示装置75により画像処理装置73により計測処
理された帯鋸刃3の切曲り量をリニアで表示する。
【0034】ここで、切断加工に用いる切削油が、画像
処理装置73による計測処理の障害にならないように、
以下の処理を行っている。即ち、透明な切削油を選択
すること、切削油を霧状に噴射すること、画像処理
装置73により計測処理するときだけ定期的に切削油を
エアにより吹き飛ばすことのうち、いずれかの1つの処
理又は任意に組み合わせた複数の処理を行っている。
【0035】また、切断加工により生じた切粉が、画像
処理装置73による計測処理の障害にならないように、
以下の処理を行っている。即ち、画像処理装置73に
より計測処理するときだけ切粉をエアにより吹き飛ばす
こと、CCDカメラ71の画像の一部に切粉が含まれ
ていても、ソフトウェア的に補間して、切断領域Fのほ
ぼ全域を通過する帯鋸刃3の背面を連続的なもとして認
識することのうち、いずれか1つの処理又は両方の処理
を行っている。
【0036】そして、画像処理装置73により計測処理
された帯鋸刃3の切曲り量が上記設定切曲り量を超える
と、帯鋸刃3の切込み量を小さくすべく切込み量制御部
79により電磁比例流量制御弁61を制御して鋸刃ハウ
ジング15における切断方向の移動速度を下げる。更
に、鋸刃ハウジング15における切断方向の移動速度を
下げる他に、切込み量×鋸速をほぼ一定に保つべく鋸速
制御部81により鋸刃サーボモータ31を制御してなる
よう帯鋸刃3の鋸速を上げる。なお、生産性を落として
差し支えない場合にあっては、鋸刃ハウジング15にお
ける切断方向の移動速度を下げても、帯鋸刃3の鋸速を
ほぼ一定にしておく。
【0037】また、画像処理装置73により計測処理さ
れた帯鋸刃3の切曲り量が上記設定された設定切曲り量
を超えると、上述のように鋸刃ハウジング15における
切断方向の移動速度を下げると共に、或いは鋸刃ハウジ
ング15における切断方向の移動速度を下げる代わり
に、張力制御部83により電磁比例圧力制御弁69を制
御して帯鋸刃3の張力を大きくする。
【0038】以上の如き、本発明の実施の形態によれ
ば、CCDカメラ71によって切断領域Fのほぼ全域を
通過する帯鋸刃3の背面を撮像し、画像処理装置73に
よってCCDカメラ71の画像に基づいて帯鋸刃3の切
曲り量を計測処理しているため、実際の切断加工中にお
いて帯鋸刃3の切曲り状態を正確に把握することでき
る。そのため、帯鋸刃3の切曲り量が上記設定切曲り量
を超えた状態が継続しないように適宜に対処して、帯鋸
刃3の著しい損傷を抑制すると共に、製品不良の発生を
防止することができる。
【0039】特に、画像処理装置73により計測処理さ
れた帯鋸刃3の切曲り量が上記設定切曲り量を超える
と、帯鋸刃3の切込み量を小さくする他に、切込み量×
鋸速をほぼ一定に保つべく鋸速制御部81により鋸刃サ
ーボモータ31を制御して帯鋸刃3の鋸速を上げる場合
にあっては、生産性を落とすことなく、適切な切断加工
を行うことができる。
【0040】なお、本発明は、前述の如き発明の実施の
形態の説明に限るものでなく、例えば、以下のように態
様を変更して実施することも可能である。
【0041】即ち、横型の帯鋸盤1の代わりに、水平方
向へ移動可能な鋸刃ハウジングを備えた竪型の帯鋸盤に
変更することも可能である。
【0042】また、鋸刃ハウジング15を移動させる手
段としてハウジングシリンダ21の代わりにハウジング
用サーボモータ、ボールねじ部材等を用いてもよく、こ
の場合には、切込み制御部79によりハウジング用サー
ボモータを制御することになる。
【0043】更に、ホイール支持部材29を移動させる
手段としてホイールシリンダ37の代わりにホイール用
サーボモータ、ボールねじ部材等を用いてもよく、この
場合には、張力制御部83によりホイール用サーボモー
タを制御する。
【0044】また、油圧回路システム47の回路構成は
適宜に変更可能であって、例えば電磁比例流量制御弁6
1,電磁比例圧力制御弁69の代わりに適当な制御弁に
置換することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1から請求項4のうちのいずれか
の請求項に記載の発明によれば、CCDカメラによって
前記切断領域における少なくとも中央を通過する帯鋸刃
の背面を撮像し、画像処理装置によってCCDカメラの
画像に基づいて帯鋸刃の切曲り量(前記切断領域の中央
を通過する帯鋸刃の胴部の変位)を計測処理しているた
め、実際の切断加工中において帯鋸刃の切曲り状態を正
確に把握することできる。そのため、帯鋸刃の切曲り量
が前記設定切曲り量を超えた状態が継続しないように適
宜に対処して、帯鋸刃の著しい損傷を抑制すると共に、
製品不良の発生を防止することができる。
【0046】請求項3又は請求項4に記載の発明によれ
ば、画像処理装置により計測処理された帯鋸刃の切曲り
量が前記設定切曲り量を超えると、帯鋸刃の切込み量を
小さくする他に、切込み量×鋸速をほぼ一定に保つべく
鋸速制御部により鋸刃モータを制御して帯鋸刃の鋸速を
上げるため、生産性を落とすことなく、適切な切断加工
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる横型の帯鋸盤の正
面図である。
【図2】油圧回路システムを説明するための図である。
【図3】制御ブロック図である。
【図4】CCDカメラの画像を示す図である。
【符号の説明】
1 帯鋸盤 3 帯鋸刃 7 テーブル 19 ハウジングシリンダ 31 鋸刃サーボモータ 37 ホイールシリンダ 41,43 鋸刃ガイド 61 電磁比例流量制御弁 69 電磁比例圧力制御弁 71 CCDカメラ 73 画像処理装置 79 切込み量制御部 81 鋸速制御部 83 張力制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレス状の帯鋸刃を循環走行させつ
    つ切断方向へ移動させることにより、ワークに対して切
    断加工を行う帯鋸盤において、 ワークを支持するテーブルを設け、上記帯鋸刃を備えた
    鋸刃ハウジングを設け、上記鋸刃ハウジングを上記切断
    方向へ往復移動させるハウジング移動手段を設け、上記
    帯鋸刃を循環走行させる鋸刃モータを設け、切断領域を
    通過する上記帯鋸刃の歯先が上記ワークに対してほぼ垂
    直に指向するするように上記帯鋸刃の胴部を案内する鋸
    刃ガイド手段を設け、上記切断領域における少なくも中
    央を通過する帯鋸刃の背面を撮像するCCDカメラを設
    け、このCCDカメラの画像に基づいて上記帯鋸刃の切
    曲り量を計測処理する画像処理装置を設けてなることを
    特徴とする帯鋸盤。
  2. 【請求項2】 上記画像処理装置により計測処理された
    上記帯鋸刃の切曲り量が許容切曲り量を基準に設定され
    た設定切曲り量を超えると、上記帯鋸刃の切込み量を小
    さくすべく上記鋸刃ハウジングにおける上記切断方向の
    移動速度を下げるように上記ハウジング移動手段を制御
    する切込み量制御部を設けてなることを特徴とする請求
    項1に記載の帯鋸盤。
  3. 【請求項3】 上記画像処理装置により計測処理され
    た上記帯鋸刃の切曲り量が許容切曲り量を基準に設定さ
    れた設定切曲り量を超えると、上記帯鋸刃の切込み量を
    小さくする他に、切込み量×鋸速をぼぼ一定に保つべく
    上記帯鋸刃の鋸速を上げるように上記鋸刃モータを制御
    する鋸速制御部を設けてなることを特徴とする請求項2
    に記載の帯鋸盤。
  4. 【請求項4】 上記帯鋸刃の張力を調節する張力調節
    手段を設け、上記画像処理装置により計測処理された上
    記帯鋸刃の切曲り量が許容切曲り量を基準に設定された
    設定切曲り量を超えると、上記帯鋸刃の張力を大きくす
    るように上記張力調節手段を制御する張力制御部を設け
    てなることを特徴とする請求項1から請求項3のうちの
    いずれかの請求項に記載の帯鋸盤。
  5. 【請求項5】 上記画像処理装置により計測処理された
    上記帯鋸刃の切曲り量をリニアで表示する表示装置を設
    けてなることを特徴とする請求項1から請求項4のうち
    のいずれかの請求項に記載の帯鋸盤。
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