JP2003334616A - 曲げ加工装置およびその曲げ加工方法 - Google Patents

曲げ加工装置およびその曲げ加工方法

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JP2003334616A
JP2003334616A JP2002323027A JP2002323027A JP2003334616A JP 2003334616 A JP2003334616 A JP 2003334616A JP 2002323027 A JP2002323027 A JP 2002323027A JP 2002323027 A JP2002323027 A JP 2002323027A JP 2003334616 A JP2003334616 A JP 2003334616A
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bending
lower table
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punch
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JP2002323027A
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English (en)
Inventor
Hidekatsu Ikeda
英勝 池田
Junichi Koyama
純一 小山
Kazunari Imai
一成 今井
Hitoshi Komata
均 小俣
Taiji Yamatani
泰司 山谷
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度のよい角度を得るために正確な曲げ力、
あるいはストローク(パンチ先端位置)を検出できる曲
げ加工機およびその曲げ加工方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 ダイ金型Dを備えた下部テーブル13と
パンチ金型Pを備えた上部テーブルとのいずれか一方を
往復動せしめて前記パンチ金型Pとダイ金型Dとの協動
によりワークに曲げ加工を行う曲げ加工装置であって、
前記下部テーブル13とダイ金型Dとの間に曲げ力検出
手段17を設け、この曲げ力検出手段17は、上面中央
部に金型支持部19を有し、下面両端部の前記下部テー
ブル13の対向面に支持部21を有し、下面中央部に荷
重検出手段としての例えば歪みゲージ23を有する弾性
部材としての例えば板バネ25からなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークに曲げ加
工を行う曲げ加工装置およびその曲げ加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワークに曲げ加工を行う曲げ加工装置に
おいて、所定の曲げ角度を得るためのラムストロークを
算出するにあたり、正確に曲げ力を検出することが重要
となっている。この曲げ力を基に機械系のたわみ(側板
たわみ、上、下テーブルのたわみ等)を算出しなければ
ならない。
【0003】従来、例えば油圧駆動タイプのプレスブレ
ーキでは、圧力センサを油圧シリンダに設け、曲げ力を
検出していた。また、ボールネジ駆動タイプのプレスブ
レーキでは、モータトルクにて曲げ力を検出していた。
【0004】
【特許文献1】特開平5−329553号公報
【0005】
【特許文献2】特公平3−54013号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の前者の圧力センサによる曲げ力の検出では、油圧シ
リンダのピストンの摺動抵抗等により正確な圧力は検出
できないという問題が生じていた。また、後者のモータ
トルクによる曲げ力の検出では、微妙な曲げ力は検出不
可能となっていた。
【0007】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、精度のよい角度を得るため
に正確な曲げ力、あるいはストローク(パンチ先端位
置)を検出できる曲げ加工装置およびその曲げ加工方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の曲げ加工装置は、板状のワ
ークの折り曲げ加工を行うための下金型とこの下金型を
支持するテーブルとの間に前記下金型の長手方向に複数
の金型支持部材を適宜間隔に配置して設け、折り曲げ加
工時の前記各金型支持部材に作用する荷重を検出するた
めの荷重検出手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】したがって、板状のワークの折り曲げ加工
を行うための下金型とこの下金型を支持するテーブルと
の間に前記下金型の長手方向に複数の金型支持部材が適
宜間隔に配置して設けられている。そして、折り曲げ加
工時の前記各金型支持部材に作用する荷重を検出するた
めの荷重検出手段が設けられているから、この荷重検出
手段によって折り曲げ加工時に各金型支持部材に作用す
る荷重が検出される。この検出された荷重を基にして、
正確な加圧力が検出され、かつ、ノイズとなる成分を一
切除去した形で検出される。また、ストローク(パンチ
先端位置)が正確に検出される。
【0010】請求項2によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項1記載の曲げ加工装置において、前記荷重検
出手段が歪みゲージあるいはロードセルであることを特
徴とするものである。
【0011】したがって、前記荷重検出手段が歪みゲー
ジあるいはロードセルであることにより、より一層正確
な各荷重が検出される。
【0012】請求項3によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項1または2記載の曲げ加工装置において、前
記各金型支持部材を上下調節可能に設けたことを特徴と
するものである。
【0013】したがって、前記各金型支持部材が上下調
節可能に設けられているから、各ストローク(パンチ先
端位置)が容易に調整される。
【0014】請求項4によるこの発明の曲げ加工装置
は、ダイ金型を備えた下部テーブルとパンチ金型を備え
た下部テーブルとのいずれか一方を往復動せしめて前記
パンチ金型とダイ金型との協動によりワークに曲げ加工
を行う曲げ加工装置であって、前記下部テーブルとダイ
金型との間に曲げ力検出手段を設け、この曲げ力検出手
段は、上面中央部に金型支持部を有し、下面両端部の前
記下部テーブルの対向面に支持部を有し、下面中央部に
荷重検出手段を有する弾性部材からなることを特徴とす
るものである。
【0015】したがって、前記下部テーブルとダイ金型
との間に曲げ力検出手段が設けられ、この曲げ力検出手
段は、上面中央部に金型支持部を有し、下面両端部の前
記下部テーブルの対向面に支持部を有し、下面中央部に
荷重検出手段を有する弾性部材からなっているから、ワ
ークを加工するために例えばパンチ金型によってワーク
に加えられた加圧力は、ダイ金型を経て両端を支持され
た弾性部材の中央部に集中して伝わる。
【0016】このとき、弾性部材は加圧力に伴うたわみ
を生ずると同時に弾性部材の下面に設けられた荷重検出
手段により弾性部材の歪み量が検出される。しかも、弾
性部材の歪み量と曲げ力である加圧力との関係が予めデ
ータベース化されているので、微少な加圧力でも、正確
な加圧力が検出され、かつ、ノイズとなる成分を一切除
去した形で検出される。また、ストローク(パンチ先端
位置)が正確に検出される。
【0017】請求項5によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項4記載の曲げ加工装置において、前記曲げ力
検出手段が前記下部テーブルの長手方向に複数隣接して
設けられていることを特徴とするものである。
【0018】したがって、前記曲げ力検出手段が前記下
部テーブルの長手方向に複数隣接して設けられているか
ら、各曲げ力検出手段による各弾性部材の下面に設けら
れた各荷重検出手段により弾性部材の歪み量が検出され
る。この検出された各歪み量の総和が求められる。しか
も、弾性部材の歪み量と曲げ力である加圧力との関係が
予めデータベース化されているので、微少な加圧力で
も、より正確な加圧力が検出され、かつ、ノイズとなる
成分を一切除去した形で検出される。また、ストローク
(パンチ先端位置)がより正確に検出される。
【0019】請求項6によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項5記載の曲げ加工装置において、前記各曲げ
力検出手段における各弾性部材の支持点間距離が、前記
下部テーブルのセンターから端部へ向けて順に長くなっ
ていることを特徴とするものである。
【0020】したがって、前記各曲げ力検出手段におけ
る各弾性部材の支持点間距離が、前記下部テーブルのセ
ンターから端部へ向けて順に長くなっているから、パン
チ金型とダイ金型との刃間距離が下部テーブルの長手方
向にわたり均一となり、通り精度のよい曲げ角度が得ら
れる。
【0021】請求項7によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項4、5または6記載の曲げ加工装置におい
て、前記荷重検出手段が歪みゲージで、前記弾性部材が
板バネであることを特徴とするものである。
【0022】したがって、前記荷重検出手段が歪みゲー
ジで、前記弾性部材が板バネであることにより、より一
層パンチ金型とダイ金型との刃間距離が下部テーブルの
長手方向にわたり均一となり、通り精度のよい曲げ角度
が得られる。
【0023】請求項8によるこの発明の曲げ加工装置
は、ダイ金型を備えた下部テーブルとパンチ金型を備え
た下部テーブルとのいずれか一方を往復動せしめて前記
パンチ金型とダイ金型との協動によりワークに曲げ加工
を行う曲げ加工装置であって、前記下部テーブルとダイ
金型との間に前記ダイ下金型の長手方向に荷重検出と高
さ調整を行う複数の荷重検出・高さ調整用セグメントを
適宜間隔に配置して設け、折り曲げ加工時の前記各荷重
検出・高さ調整用セグメントに作用する荷重を検出する
ための荷重検出手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0024】したがって、前記下部テーブルとダイ金型
との間に前記ダイ下金型の長手方向に複数の荷重検出と
高さを調整する荷重検出・高さ調整用セグメントが適宜
間隔に配置して設けられていると共に折り曲げ加工時の
前記各荷重検出・高さ調整用セグメントに作用する荷重
を検出するための荷重検出手段が設けられているから、
各荷重検出・高さ調整用セグメントによってパンチ金型
とダイ金型との長手方向の各刃間距離が調整されると共
に各荷重検出手段によって荷重が検出される。而して、
下部テーブルの長手方向にわたり均一となり、通り精度
のよい曲げ角度が得られる。
【0025】請求項9によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項8記載の曲げ加工装置において、前記各荷重
検出・高さ調整用セグメントが、逆U字形状部材と、こ
の逆U字形状部材の外周に螺合する中ねじと、この中ね
じの外周に螺合するナット部材と、前記中ねじに一体化
されたレバーとで構成されていることを特徴とするもの
である。
【0026】したがって、前記各荷重検出・高さ調整用
セグメントが、逆U字形状部材と、この逆U字形状部材
の外周に螺合する中ねじと、この中ねじの外周に螺合す
るナット部材と、前記中ねじに一体化されたレバーとで
構成されているから、レバーを一方向へ旋回させること
により、逆U字形状部材の外周に螺合する中ねじとナッ
ト部材のねじのピッチにより、各逆U字形状部材の高さ
が調整される。
【0027】請求項10によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項8または9記載の曲げ加工装置において、前
記荷重検出手段が逆U字形状部材に備えられていること
を特徴とするものである。
【0028】したがって、前記荷重検出手段が逆U字形
状部材に備えられているから、各荷重検出手段によって
逆U字形状部材が受ける各荷重が正確に検出される。
【0029】請求項11によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項8、9または10記載の曲げ加工装置におい
て、前記荷重検出手段が歪みゲージあるいはロードセル
であることを特徴とするものである。
【0030】したがって、前記荷重検出手段が歪みゲー
ジあるいはロードセルであるから、より一層逆U字形状
部材が受ける各荷重が正確に検出される。
【0031】請求項12によるこの発明の曲げ加工装置
は、請求項8、9、10または11記載の曲げ加工装置
において、前記各荷重検出・高さ調整用セグメントの高
さ調整量が操作画面上に表示されることを特徴とするも
のである。
【0032】したがって、前記各荷重検出・高さ調整用
セグメントの高さ調整量が操作画面上に表示されるか
ら、各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さがより一
層容易に調整量が調整される。
【0033】請求項13によるこの発明の曲げ加工方法
は、ダイ金型を備えた下部テーブルとパンチ金型を備え
た下部テーブルとのいずれか一方を往復動せしめて前記
パンチ金型とダイ金型との協動によりワークに曲げ加工
を行う曲げ加工方法において、前記パンチ金型の先端部
を前記ダイ金型上に載置した高さ寸法が既知の基準ブロ
ックに当接させ、下部テーブルの長手方向に複数隣接し
て設けられた曲げ力検出手段により加圧力を検出し、そ
のときの金型ストロークよりパンチ金型の先端位置を検
出し、この検出されたパンチ金型の先端位置に基づき曲
げ加工時に前記金型を所定量ストロークさせることを特
徴とするものである。
【0034】したがって、前記パンチ金型の先端部が前
記ダイ金型上に載置した高さ寸法が既知の基準ブロック
に当接される。ついで、下部テーブルの長手方向に下部
テーブルとダイ金型との間に複数隣接して設けられた曲
げ力検出手段により加圧力が検出される。そのときの金
型ストロークよりパンチ金型の先端位置が検出され、こ
の検出されたパンチ金型の先端位置に基づき曲げ加工時
に前記金型が所定角度に対する正確なストロークが算出
される。而して、曲げ加工時に正確なストロークが行わ
れる。
【0035】請求項14によるこの発明の曲げ加工方法
は、ダイ金型を備えた下部テーブルとパンチ金型を備え
た下部テーブルとのいずれか一方を往復動せしめて前記
パンチ金型とダイ金型との協動によりワークに曲げ加工
を行う曲げ加工方法において、前記パンチ金型の先端部
を前記ダイ金型上に載置した板厚が既知のワークに当接
させ、下部テーブルの長手方向に下部テーブルとダイ金
型との間に複数隣接して設けられた曲げ力検出手段によ
り加圧力を検出し、そのときの金型ストロークよりパン
チ金型の先端位置を検出し、この検出されたパンチ金型
の先端位置に基づき曲げ加工時に前記金型を所定量スト
ロークさせることを特徴とするものである。
【0036】したがって、前記パンチ金型の先端部が前
記ダイ金型上に載置した板厚が既知のワークに当接され
る。ついで、下部テーブルの長手方向に下部テーブルと
ダイ金型との間に複数隣接して設けられた曲げ力検出手
段により加圧力が検出される。そのときの金型ストロー
クよりパンチ金型の先端位置が検出され、この検出され
たパンチ金型の先端位置に基づき曲げ加工時に前記金型
が所定角度に対する正確なストロークが算出される。而
して、曲げ加工時に正確なストロークが行われる。
【0037】請求項15によるこの発明の曲げ加工方法
は、請求項13または14記載の曲げ加工方法におい
て、前記曲げ力検出手段は、上面中央部に金型支持部を
有し、下面両端部の前記下部テーブルの対向面に支持部
を有し、下面中央部に荷重検出手段を有する弾性部材か
らなり、しかも、各弾性部材の支持点間距離が、前記下
部テーブルのセンターから端部へ向けて順に長くなって
いることを特徴とするものである。
【0038】したがって、前記曲げ力検出手段は、上面
中央部に金型支持部を有し、下面両端部の前記下部テー
ブルの対向面に支持部を有し、下面中央部に荷重検出手
段を有する弾性部材からなり、しかも、各弾性部材の支
持点間距離が、前記下部テーブルのセンターから端部へ
向けて順に長くなっているから、パンチ金型とダイ金型
との刃間距離が下部テーブルの長手方向にわたり均一と
なり、通り精度のよい曲げ角度が得られる。
【0039】請求項16によるこの発明の曲げ加工方法
は、ダイ金型を備えた下部テーブルとパンチ金型を備え
た下部テーブルとのいずれか一方を往復動せしめて前記
パンチ金型とダイ金型との協動によりワークに曲げ加工
を行う曲げ加工方法において、製品情報に基づいて曲げ
順、金型を決定し、前記ワークの長手方向における各荷
重検出・高さ調整用セグメントの高さ調整量を予め算出
し操作画面上に表示せしめ、パンチ金型とダイ金型との
間の刃間距離、ワークの曲げ幅を算出し、ついで、各荷
重検出・高さ調整用セグメントの高さを調整して試し曲
げを行い、そのときの実曲げ力、パンチ金型とダイ金型
との間の刃間距離および曲げ角度を測定し、その測定さ
れた各測定値を基にして材料定数を算出して、この算出
された真の材料定数を基にパンチ金型とダイ金型との間
の刃間距離、ワークの曲げ幅および各荷重検出・高さ調
整用セグメントの高さ調整量を算出、表示して各荷重検
出・高さ調整用セグメントの高さを再調整して本曲げ加
工を行うことを特徴とするものである。
【0040】したがって、製品情報に基づいて曲げ順、
金型が決定される。前記ワークの長手方向における各荷
重検出・高さ調整用セグメントの高さ調整量が予め算出
し操作画面上に表示される。パンチ金型とダイ金型との
間の刃間距離、ワークの曲げ幅が算出される。ついで、
各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さが調整されて
試し曲げが行われる。そのときの実曲げ力、パンチ金型
とダイ金型との間の刃間距離および曲げ角度が測定され
る。その測定された各測定値を基にして材料定数が算出
されて、この算出された真の材料定数を基にパンチ金型
とダイ金型との間の刃間距離、ワークの曲げ幅および各
荷重検出・高さ調整用セグメントの高さ調整量が算出、
表示されて各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さが
再調整されて本曲げ加工が行われる。
【0041】而して、パンチ金型とダイ金型との刃間距
離が下部テーブルの長手方向にわたり均一となり、通り
精度のよい曲げ角度が得られる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0043】図5および図6を参照するに、曲げ加工装
置としての例えばプレスブレーキ1は、立設されたサイ
ドフレーム3L、3Rを備えており、このサイドフレー
ム3L、3Rの上部には上下方向へ往復動可能なラムと
しての上部テーブル5が設けられている。この上部テー
ブル5の下部には上金型としてのパンチ金型Pが一体化
されている。
【0044】また、前記サイドフレーム3L、3Rの上
端部における前部には油圧シリンダ7L、7Rが設けら
れている。この油圧シリンダ7L、7Rに装着されたピ
ストンロッド9の先端(下端)が前記上部テーブル5の
上面に一体化されている。
【0045】前記サイドフレーム3Rの側面には前記上
部テーブル5が上下方向へ往復動したときの位置を検出
する位置検出手段としての例えばリニアスケール11が
取り付けられている。
【0046】上記構成により、油圧シリンダ7L、7R
を作動させてピストンロッド9を介して上部テーブル5
が上下方向へ往復動されると共に、この上部テーブル5
が上下方向へ往復動されたときに、上部テーブル5の位
置はリニアスケール11によって検出されることにな
る。
【0047】前記サイドフレーム3L、3Rの下部にお
ける前部には下部テーブル13が固定して設けられてい
る。この下部テーブル13の上部にはダイホルダ15が
設けられていると共にこのダイホルダ15の上部には前
記パンチ金型Pに対向して下金型としてのダイ金型Dが
装着されている。
【0048】図1、図2および図3も併せて参照する
に、記下部テーブル13とダイ金型Dを装着したダイホ
ルダ15との間には曲げ力検出手段17が前記下部テー
ブル13の長手方向(図1および図4において左右方
向)へ複数隣接して設けられている。この各曲げ力検出
手段17は、上面中央部に金型支持部材の一部を構成す
る金型支持部19を有し、下面両端部の前記下部テーブ
ル13の対向面に支持部21を有し、下面中央部に荷重
検出手段(負荷検出手段)としての例えば歪みゲージ2
3あるいはロードセルを有する弾性部材としての例えば
板バネ25からなっている。
【0049】また、前記プレスブレーキ1を制御せしめ
ための制御装置27が図4において例えば左側に設置さ
れている。
【0050】上記構成により、ダイ金型D上に加工すべ
きワークを載置せしめ、油圧シリンダ7L、7Rを作動
させてピストンロッド9を介して上部テーブル5が下降
されることにより、パンチ金型Pとダイ金型Dとの協動
によりワークに所望の曲げ角度で曲げ加工が行われるこ
とになる。
【0051】前記制御装置27は、図6に示されている
ように、CPU29を備えており、このCPU29には
例えばキーボードのごとき入力装置31が接続されてい
ると共にCRTのごとき表示装置33が接続されてい
る。また、前記CPU29にはリニアスケール11が接
続されていると共に曲げ力検出手段17の各歪みゲージ
23が接続されている。前記CPU29には図7に示さ
れているような歪量と加圧力との関係式により各歪みゲ
ージ23で検出された歪量に基づいて加圧力が求められ
るデータベース35が接続されている。このデータベー
ス35で求められた各加圧力が取り込まれて、トータル
の総和加圧力が演算される演算装置37が前記CPU2
9に接続されている。さらに、高さ寸法が既知の基準ブ
ロックWBを、図1および図2に示されているように、
ダイ金型D上に載置した状態で、パンチ金型Pが下降し
たときの位置が前記リニアスケール11で検出され、そ
の検出信号が取り込まれて、予め設定されているしきい
値を越えたときに基準ブロックWBの上面に当接したこ
とを求めるパンチ先端位置検出装置39が前記CPU2
9に接続されている。
【0052】上記構成により、ダイ金型D上に加工すべ
きワークを載置せしめ、油圧シリンダ7L、7Rを作動
させてピストンロッド9を介して上部テーブル5が下降
されることにより、パンチ金型Pによってワークに加え
られる加圧力はダイ金型Dを経て両端を支持された板バ
ネ25の中央部分に集中して伝わる。板バネ25は加圧
力に伴うたわみを生ずると同時に板バネ25の下面に取
り付けられた各歪みゲージ23により板バネ25の変形
量として歪量が検出される。
【0053】すると、その各歪量がデータベース35に
取り込まれて各歪量に対する加圧力F1、F2、F3、
・・・、Fnが求められる。この各加圧力F1、F2、
F3、・・・、Fnが演算装置37に取り込まれること
で、この演算装置37ではF1+F2+F3+・・・+
Fn=Fが演算されて、トータルの総和加圧力Fが求め
られることになる。その結果、微少な力をも正確に検出
でき、かつ、ノイズとなる成分を一切除去した形で検出
することができる。
【0054】また、図1および図2に示されているよう
に、高さ寸法が既知の基準ブロックWBをダイ金型D上
に載置した状態で、パンチ金型Pが下降したときの位置
が前記リニアスケール11で検出され、その検出信号が
パンチ先端位置検出装置39に取り込まれると、このパ
ンチ先端位置検出装置39に記憶されているしきい値と
比較されて検出信号値がしきい値を越えたとき、パンチ
金型Pの先端が基準ブロックWBの上面に当接したこと
を求めることができる。したがって、ダイ金型Dの上面
に対するパンチ金型Pの先端の位置を正確に検出するこ
とができる。前記高さ寸法が既知の基準ブロックWBの
代わりに加工するワークWの板厚が既知であればそのワ
ークWを使用することもできる。
【0055】また、各板バネ25の左右方向の長さは予
め実験を行い、各機械の最大加圧力で加圧し、上下テー
ブル刃間距離が長手方向にわたり均一となるべく設定さ
れている。すなわち、通常上下テーブル刃間距離は中央
部が大きく、端部へ行くにつれて小さくなる。そのた
め、ワークの曲げ角度は中央部が大きくなる傾向にあ
る。
【0056】そこで、本実施の形態の例では曲げ力検出
手段17を構成する板バネ25の左右方向の長さを、例
えば図8に示されているように、端部に位置する曲げ力
検出手段17の方をより長く設定し、たわみやすくし、
かつ、中央部は逆に短くし、たわみにくくすることによ
り、テーブル刃間距離が均一になるようにしている。
【0057】すなわち、図8において中央部から端部へ
向けてL1<L2<L3<L4とし、端部は支持点間距
離L4を長くし、たわみやすくし、逆に支持点間距離L
1を短くし、たわみにくくする。その結果、刃間距離が
長手方向にわたり均一となり、通り精度のよい曲げ角度
を得ることができる。
【0058】上述したように、検出した正確なノイズの
ない曲げ力すなわち加圧力により、正確な機械系のたわ
みを算出することが可能となると共に正確な曲げ力すな
わち加圧力を基に加工中の真の材料定数であるヤング
率、F値等を正確に求めることが可能となるため、所定
角度に対する正確なストロークを算し算出できる。
【0059】図9には図4に代わる他の実施の形態が示
されている。図9において図4における部品と同じ部品
には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0060】図9において、下部テーブル13とダイホ
ルダ15との間におけるダイ金型の長手方向には適宜な
間隔で複数の荷重検出・高さ調整用セグメント41が設
けられている。また、各荷重検出・高さ調整用セグメン
ト41の間には適当な間隔でダイホルダ15全体を適当
な力で下方に引くための引きバネ43が設けられてい
る。したがって、各荷重検出・高さ調整用セグメント4
1は常に下方に押し付けられている。
【0061】より詳細には図10、図11および図12
に示されているように、各荷重検出・高さ調整用セグメ
ント41は2重のねじ構造を有している。最も中よりに
設けられている逆U字形状部材45は上面から荷重を受
けるようになっている。この逆U字形状部材45の外周
には雄ねじ47が形成されている。この逆U字形状部材
45の外側には中ねじ49が設けられていて、この中ね
じ49の内周には雌ねじ51が形成されている。そし
て、前記雄ねじ47と雌ねじ51とがピッチpにて螺合
されている。
【0062】前記中ねじ49の外周には雄ねじ53が形
成されている。中ねじ49の外側には外ナット部材55
が設けられていて、この外ナット部材55の内周には雌
ねじ57が形成されている。そして、前記雄ねじ53と
雌ねじ57とがピッチPにて螺合されている。前記逆U
字形状部材45の内周面には荷重検出手段としての例え
ば歪みゲージ59が貼り付けられている。また、中ねじ
49の外周上部にはレバー61が取り付けられている。
【0063】上記構成により、ダイホルダ15を介して
逆U字形状部材45の上方から図12に矢印で示したご
とく荷重がかかると、逆U字形状部材45の内周面に貼
り付けられた歪みゲージ59によりその時の荷重を検出
することができる。したがって、各荷重検出・高さ調整
用セグメント41における曲げ加工中の歪みを測定で
き、実際の曲げ力を精度よく検出できる。
【0064】また、レバー61を1方向へ旋回させる
と、雄ねじ47と雌ねじ51とのねじ部により逆U字形
状部材45は中ねじ49に対してピッチpにて上昇す
る。ただし、雄ねじ53と雌ねじ57とのネジ部により
外ナット部材55に対して、中ねじ49がピッチPにて
下降するため差し引き(p−P)量上方へ移動しダイホ
ルダ15を押し上げることによりパンチ金型Pとダイ金
型Dとの刃間距離はせばめることとなる。前記レバー6
1を他方向へ旋回させると、上記と逆となりパンチ金型
Pとダイ金型Dとの刃間距離は広げられることになる。
【0065】したがって、ワークの長手方向通り精度を
向上すべく各逆U字形状部材45を上下方向へ位置調整
自在としたことで、長手方向のパンチ金型Pとダイ金型
Dとの刃間距離を調整自在とし、よってワークの長手方
向通り精度を向上させることができる。
【0066】なお、中ねじ49の回転トルクを必要最小
限にするため(軽い操作力)撓み量を補正する場合は、
機械本体の中央部分を上昇させる(引きバネ43に打ち
勝ってあげる)方法ではなく、機械本体の両端部を下げ
る方向で調整を行うようにしても構わない。
【0067】また、例えば図13に示されているよう
に、例えば3個の荷重検出・高さ調整用セグメント41
の内の真ん中の荷重検出・高さ調整用セグメント41の
レバー61を長くし、各レバー61をリンク部材63で
連結させる。そして、真ん中の荷重検出・高さ調整用セ
グメント41のレバー61を操作することで、3個の荷
重検出・高さ調整用セグメント41の高さ調整を同時に
行うことができる。なお、3個以外の複数の荷重検出・
高さ調整用セグメント41を同様に操作させると高さ調
整を同時に行うことも可能である。また、荷重検出手段
として例えば歪みゲージ59を用いた例を示したが、逆
U字形状部材45の上部に圧電素子を取り付けても荷重
(負荷)を検出することも可能である。
【0068】前記制御装置27の図6に代わる他の実施
の形態が図14に示されている。図14において、図6
における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複す
る説明を省略する。
【0069】図14において、CPU29には荷重検出
・高さ調整用セグメント41、歪みゲージあるいはロー
ドセル59が接続されている。また、CPU29には曲
げ順・金型決定手段65、D値、L値算出手段67、実
際の曲げ力算出手段69、実際の刃間量算出手段71お
よび材料定数算出手段73がそれぞれ接続されている。
【0070】上記構成により、実際の曲げ加工方法を図
15に示したフローチャートを基にして説明すると、ま
ず、ステップS1で上位NC装置から入力装置31を介
して製品情報(CAD情報)が入力される。作業者はス
テップS2で曲げ順・金型決定手段65により曲げ順・
金型(金型レイアウト)が決定される。さらに、ステッ
プS3でD値、L値算出手段67によりD値(パンチ金
型Pとダイ金型Dとの刃間距離)とL値(曲げ線とバッ
クゲーシ間の距離)が算出される。このとき、図16に
示されているように、表示装置33の操作画面上にワー
ク通り角度精度を出すために荷重検出・高さ調整用セグ
メント41のレバー61の調整量(x、x、〜、x
)「曲げ加工中の長手方向刃間距離を一様にするため
の調整量」が算出されると共に表示される。ステップS
4で作業者は表示装置33の操作画面上に表示された調
整量を基にして各荷重検出・高さ調整用セグメント41
のレバー61を所定方向に所定メモリ旋回させる。
【0071】ステップS5で各荷重検出・高さ調整用セ
グメント41の調整が完了すると、実際にワークをダイ
D上に位置決めを行い、図示省略のフットペダルを踏み
込むことにより、上部テーブル5を所定ストローク(D
値)下降させて試し曲げが行われる。このときの各荷重
検出・高さ調整用セグメント41の検出された歪み量
(δ+δ・・・+δ)を基に実際の曲げ力算出手
段69により実際の曲げ力を算出する。また、同時に実
際の刃間量(最終ストローク時)を実際の刃間量算出手
段71で下記(1)式により算出する。
【0072】 実際の刃間量=指令D値−機械系たわみ量 −(1)式 なお、機械系たわみ量は、機械系たわみ量(側板、上下
テーブル、金型)=f(実際の曲げ力)で求められる。
【0073】曲げ終わったときのワーク曲げ角度を測定
する。少なくともワークの長手方向における左右の2点
を測定するのが望ましい。
【0074】ステップS6で材料定数算出手段73によ
り、材料定数=f(実際の曲げ力、実際の刃間量、ワー
ク曲げ角度、金型条件、ワーク板厚)を基に実際の材料
定数であるn値、F値、E(ヤング率)を算出する。な
お、ワーク曲げ角度は仕上がり角度で、ワーク板厚は公
称板厚または実際の板厚で求められる。
【0075】ステップS7ではステップS6により求め
られた実際の材料定数を基に本曲げ時のD値、L値およ
びワーク通り角度を出すための各荷重検出・高さ調整用
セグメント41のレバー61の調整量を算出し、操作画
面上に表示させる。
【0076】ステップS8で操作画面上に表示されたレ
バー61の調整量に基づき、作業者は各荷重検出・高さ
調整用セグメント41の調整を行った後に、ステップS
9で本曲げ加工が行われることになる。
【0077】したがって、パンチ金型Pとダイ金型Dと
の刃間距離が下部テーブル13の長手方向にわたり均一
となり、通り精度のよい曲げ角度を得ることができる。
【0078】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。本実施の形態では下部
テーブル13を固定し、上部テーブル5を往復動せしめ
る例で説明したが、上部テーブル5をを固定し、下部テ
ーブル13を往復動せしめるようにしても構わない。
【0079】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、板状の
ワークの折り曲げ加工を行うための下金型とこの下金型
を支持するテーブルとの間に前記下金型の長手方向に複
数の金型支持部材が適宜間隔に配置して設けられてい
る。そして、折り曲げ加工時の前記各金型支持部材に作
用する荷重を検出するための荷重検出手段が設けられて
いるから、この荷重検出手段によって折り曲げ加工時に
各金型支持部材に作用する荷重が検出される。この検出
された荷重を基にして、正確な加圧力を検出でき、か
つ、ノイズとなる成分を一切除去した形で検出すること
ができる。また、ストローク(パンチ先端位置)を正確
に検出することができる。
【0080】請求項2の発明によれば、前記荷重検出手
段が歪みゲージあるいはロードセルであることにより、
より一層正確な各荷重を検出することができる。
【0081】請求項3の発明によれば、前記各金型支持
部材が上下調節可能に設けられているから、各ストロー
ク(パンチ先端位置)を容易に調整することができる。
【0082】請求項4の発明によれば、前記下部テーブ
ルとダイ金型との間に曲げ力検出手段が設けられ、この
曲げ力検出手段は、上面中央部に金型支持部を有し、下
面両端部の前記下部テーブルの対向面に支持部を有し、
下面中央部に荷重検出手段を有する弾性部材からなって
いるから、ワークを加工するために例えばパンチ金型に
よってワークに加えられた加圧力は、ダイ金型を経て両
端を支持された弾性部材の中央部に集中して伝わる。
【0083】このとき、弾性部材は加圧力に伴うたわみ
を生ずると同時に弾性部材の下面に設けられた荷重検出
手段により弾性部材の歪み量が検出される。しかも、弾
性部材の歪み量と曲げ力である加圧力との関係が予めデ
ータベース化されているので、微少な加圧力でも、正確
な加圧力を検出でき、かつ、ノイズとなる成分を一切除
去した形で検出することができる。また、ストローク
(パンチ先端位置)を正確に検出することができる。
【0084】請求項5の発明によれば、前記曲げ力検出
手段が前記下部テーブルの長手方向に複数隣接して設け
られているから、各曲げ力検出手段による各弾性部材の
下面に設けられた各荷重検出手段により弾性部材の歪み
量が検出される。この検出された各歪み量の総和が求め
られる。しかも、弾性部材の歪み量と曲げ力である加圧
力との関係が予めデータベース化されているので、微少
な加圧力でも、より正確な加圧力を検出でき、かつ、ノ
イズとなる成分を一切除去した形で検出することができ
る。また、ストローク(パンチ先端位置)をより正確に
検出することができる。
【0085】請求項6の発明によれば、前記各曲げ力検
出手段における各弾性部材の支持点間距離が、前記下部
テーブルのセンターから端部へ向けて順に長くなってい
るから、パンチ金型とダイ金型との刃間距離が下部テー
ブルの長手方向にわたり均一となり、通り精度のよい曲
げ角度を得ることができる。
【0086】請求項7の発明によれば、前記荷重検出手
段が歪みゲージで、前記弾性部材が板バネであることに
より、より一層パンチ金型とダイ金型との刃間距離が下
部テーブルの長手方向にわたり均一となり、通り精度の
よい曲げ角度を得ることができる。
【0087】請求項8の発明によれば、前記下部テーブ
ルとダイ金型との間に前記ダイ下金型の長手方向に複数
の荷重検出と高さを調整する荷重検出・高さ調整用セグ
メントが適宜間隔に配置して設けられていると共に折り
曲げ加工時の前記各荷重検出・高さ調整用セグメントに
作用する荷重を検出するための荷重検出手段が設けられ
ているから、各荷重検出・高さ調整用セグメントによっ
てパンチ金型とダイ金型との長手方向の各刃間距離を調
整することができると共に各荷重検出手段によって荷重
を検出することができる。
【0088】而して、下部テーブルの長手方向にわたり
均一となり、通り精度のよい曲げ角度を得ることができ
る。
【0089】請求項9の発明によれば、前記各荷重検出
・高さ調整用セグメントが、逆U字形状部材と、この逆
U字形状部材の外周に螺合する中ねじと、この中ねじの
外周に螺合するナット部材と、前記中ねじに一体化され
たレバーとで構成されているから、レバーを一方向へ旋
回させることにより、逆U字形状部材の外周に螺合する
中ねじとナット部材のねじのピッチにより、各逆U字形
状部材の高さを調整することができる。
【0090】請求項10の発明によれば、前記荷重検出
手段が逆U字形状部材に備えられているから、各荷重検
出手段によって逆U字形状部材が受ける各荷重を正確に
検出することができる。
【0091】請求項11の発明によれば、前記荷重検出
手段が歪みゲージあるいはロードセルであるから、より
一層逆U字形状部材が受ける各荷重を正確に検出するこ
とができる。
【0092】請求項12の発明によれば、前記各荷重検
出・高さ調整用セグメントの高さ調整量が操作画面上に
表示されるから、各荷重検出・高さ調整用セグメントの
高さがより一層容易に調整量を調整することができる。
【0093】請求項13の発明によれば、前記パンチ金
型の先端部が前記下部テーブル上に載置した高さ寸法が
既知の基準ブロックに当接される。ついで、下部テーブ
ルの長手方向に下部テーブルとダイ金型との間に複数隣
接して設けられた曲げ力検出手段により加圧力が検出さ
れる。そのときの金型ストロークよりパンチ金型の先端
位置が検出され、この検出されたパンチ金型の先端位置
に基づき曲げ加工時に前記金型が所定角度に対する正確
なストロークを算出することができる。而して、曲げ加
工時に正確なストロークを行うことができる。
【0094】請求項14の発明によれば、前記パンチ金
型の先端部が前記下部テーブル上に載置した板厚が既知
のワークに当接される。ついで、下部テーブルの長手方
向に下部テーブルとダイ金型との間に複数隣接して設け
られた曲げ力検出手段により加圧力が検出される。その
ときの金型ストロークよりパンチ金型の先端位置が検出
され、この検出されたパンチ金型の先端位置に基づき曲
げ加工時に前記金型が所定角度に対する正確なストロー
クを算出することができる。而して、曲げ加工時に正確
なストロークを行うことができる。
【0095】請求項15の発明によれば、前記曲げ力検
出手段は、上面中央部に金型支持部を有し、下面両端部
の前記下部テーブルの対向面に支持部を有し、下面中央
部に荷重検出手段を有する弾性部材からなり、しかも、
各弾性部材の支持点間距離が、前記下部テーブルのセン
ターから端部へ向けて順に長くなっているから、パンチ
金型とダイ金型との刃間距離が下部テーブルの長手方向
にわたり均一となり、通り精度のよい曲げ角度を得るこ
とができる。
【0096】請求項16の発明によれば、製品情報に基
づいて曲げ順、金型が決定される。前記ワークの長手方
向における各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さ調
整量が予め算出し操作画面上に表示される。パンチ金型
とダイ金型との間の刃間距離、ワークの曲げ幅が算出さ
れる。ついで、各荷重検出・高さ調整用セグメントの高
さが調整されて試し曲げが行われる。そのときの実曲げ
力、パンチ金型とダイ金型との間の刃間距離および曲げ
角度が測定される。その測定された各測定値を基にして
材料定数が算出されて、この算出された真の材料定数を
基にパンチ金型とダイ金型との間の刃間距離、ワークの
曲げ幅および各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さ
調整量が算出、表示されて各荷重検出・高さ調整用セグ
メントの高さが再調整されて本曲げ加工が行われる。
【0097】而して、パンチ金型とダイ金型との刃間距
離が下部テーブルの長手方向にわたり均一となり、通り
精度のよい曲げ角度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準ブロックをダイ金型上に載置した状態でパ
ンチ金型を基準ブロックに当接した状態の拡大正面図で
ある。
【図2】図1における側面図である。
【図3】曲げ力検出手段の一例を示す斜視図である。
【図4】曲げ加工機としてのプレスブレーキの正面図で
ある。
【図5】図4における側面図である。
【図6】制御装置の構成ブロック図である。
【図7】歪量と加圧力との関係を示したデータベースの
一例図である。
【図8】ワークを機械のセンタ側におけるダイ金型上に
載置した状態でパンチ金型とダイ金型とで曲げ加工を行
うための説明図である。
【図9】図4に代わる別の曲げ加工機としてのプレスブ
レーキの正面図である。
【図10】図9におけるX矢視部の拡大図である。
【図11】荷重検出・高さ調整用セグメントの斜視図で
ある。
【図12】下部テーブルとダイホルダとの間に設けられ
た荷重検出・高さ調整用セグメントと引きバネの拡大断
面図である。
【図13】複数の荷重検出・高さ調整用セグメントを連
結した状態の斜視図である。
【図14】図6に代わる他の制御装置の構成ブロック図
である。
【図15】曲げ加工方法の動作を示すフローチャートを
示す図である。
【図16】表示装置の操作画面に各荷重検出・高さ調整
用セグメントの調整量を示した一例図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(曲げ加工装置) 5 上部テーブル(ラム) 7L、7R 油圧シリンダ 11 リニアスケール(位置検出手段) 13 下部テーブル 15 ダイホルダ 17 曲げ力検出手段 19 金型支持部 21 支持部 23 歪ゲージ(荷重検出手段) 25 板バネ(弾性部材) 27 制御装置 29 CPU 31 入力装置 33 表示装置 35 データベース 37 演算装置 39 パンチ先端位置検出装置 41 荷重検出・高さ調整用セグメント 43 引きバネ 45 逆U字形状部材 49 中ねじ 55 外ナット部材 59 歪ゲージ(荷重検出手段) 61 レバー 65 曲げ順・金型決定手段 67 D値、L値算出手段 69 実際の曲げ力算出手段 71 実際の刃間量算出手段 73 材料定数算出手段 P パンチ金型 D ダイ金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 5/02 B21D 5/02 S (72)発明者 今井 一成 神奈川県秦野市羽根19−8 (72)発明者 小俣 均 神奈川県足柄上郡開成町吉田島1615−5 (72)発明者 山谷 泰司 神奈川県小田原市板橋707 Fターム(参考) 4E063 AA01 BA07 CA01 FA02 FA04 FA05 JA07 LA12 LA17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のワークの折り曲げ加工を行うため
    の下金型とこの下金型を支持するテーブルとの間に前記
    下金型の長手方向に複数の金型支持部材を適宜間隔に配
    置して設け、折り曲げ加工時の前記各金型支持部材に作
    用する荷重を検出するための荷重検出手段を設けたこと
    を特徴とする曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記荷重検出手段が歪みゲージあるいは
    ロードセルであることを特徴とする請求項1記載の曲げ
    加工装置。
  3. 【請求項3】 前記各金型支持部材を上下調節可能に設
    けたことを特徴とする請求項1または2記載の曲げ加工
    装置。
  4. 【請求項4】 ダイ金型を備えた下部テーブルとパンチ
    金型を備えた下部テーブルとのいずれか一方を往復動せ
    しめて前記パンチ金型とダイ金型との協動によりワーク
    に曲げ加工を行う曲げ加工装置であって、前記下部テー
    ブルとダイ金型との間に曲げ力検出手段を設け、この曲
    げ力検出手段は、上面中央部に金型支持部を有し、下面
    両端部の前記下部テーブルの対向面に支持部を有し、下
    面中央部に荷重検出手段を有する弾性部材からなること
    を特徴とする曲げ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記曲げ力検出手段が前記下部テーブル
    の長手方向に複数隣接して設けられていることを特徴と
    する請求項4記載の曲げ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記各曲げ力検出手段における各弾性部
    材の支持点間距離が、前記下部テーブルのセンターから
    端部へ向けて順に長くなっていることを特徴とする請求
    項5記載の曲げ加工装置。
  7. 【請求項7】 前記荷重検出手段が歪みゲージで、前記
    弾性部材が板バネであることを特徴とする請求項4、5
    または6記載の曲げ加工装置。
  8. 【請求項8】 ダイ金型を備えた下部テーブルとパンチ
    金型を備えた下部テーブルとのいずれか一方を往復動せ
    しめて前記パンチ金型とダイ金型との協動によりワーク
    に曲げ加工を行う曲げ加工装置であって、前記下部テー
    ブルとダイ金型との間に前記ダイ下金型の長手方向に荷
    重検出と高さ調整を行う複数の荷重検出・高さ調整用セ
    グメントを適宜間隔に配置して設け、折り曲げ加工時の
    前記各荷重検出・高さ調整用セグメントに作用する荷重
    を検出するための荷重検出手段を設けたことを特徴とす
    る曲げ加工装置。
  9. 【請求項9】 前記各荷重検出・高さ調整用セグメント
    が、逆U字形状部材と、この逆U字形状部材の外周に螺
    合する中ねじと、この中ねじの外周に螺合するナット部
    材と、前記中ねじに一体化されたレバーとで構成されて
    いることを特徴とする請求項8記載の曲げ加工装置。
  10. 【請求項10】 前記荷重検出手段が逆U字形状部材に
    備えられていることを特徴とする請求項8または9記載
    の曲げ加工装置。
  11. 【請求項11】 前記荷重検出手段が歪みゲージあるい
    はロードセルであることを特徴とする請求項8、9また
    は10記載の曲げ加工装置。
  12. 【請求項12】 前記各荷重検出・高さ調整用セグメン
    トの高さ調整量が操作画面上に表示されることを特徴と
    する請求項8、9、10または11記載の曲げ加工装
    置。
  13. 【請求項13】 ダイ金型を備えた下部テーブルとパン
    チ金型を備えた下部テーブルとのいずれか一方を往復動
    せしめて前記パンチ金型とダイ金型との協動によりワー
    クに曲げ加工を行う曲げ加工方法において、前記パンチ
    金型の先端部を前記ダイ金型上に載置した高さ寸法が既
    知の基準ブロックに当接させ、下部テーブルの長手方向
    に複数隣接して設けられた曲げ力検出手段により加圧力
    を検出し、そのときの金型ストロークよりパンチ金型の
    先端位置を検出し、この検出されたパンチ金型の先端位
    置に基づき曲げ加工時に前記金型を所定量ストロークさ
    せることを特徴とする曲げ加工方法。
  14. 【請求項14】 ダイ金型を備えた下部テーブルとパン
    チ金型を備えた下部テーブルとのいずれか一方を往復動
    せしめて前記パンチ金型とダイ金型との協動によりワー
    クに曲げ加工を行う曲げ加工方法において、前記パンチ
    金型の先端部を前記ダイ金型上に載置した板厚が既知の
    ワークに当接させ、下部テーブルの長手方向に下部テー
    ブルとダイ金型との間に複数隣接して設けられた曲げ力
    検出手段により加圧力を検出し、そのときの金型ストロ
    ークよりパンチ金型の先端位置を検出し、この検出され
    たパンチ金型の先端位置に基づき曲げ加工時に前記金型
    を所定量ストロークさせることを特徴とする曲げ加工方
    法。
  15. 【請求項15】 前記曲げ力検出手段は、上面中央部に
    金型支持部を有し、下面両端部の前記下部テーブルの対
    向面に支持部を有し、下面中央部に荷重検出手段を有す
    る弾性部材からなり、しかも、各弾性部材の支持点間距
    離が、前記下部テーブルのセンターから端部へ向けて順
    に長くなっていることを特徴とする請求項13または1
    4記載の曲げ加工方法。
  16. 【請求項16】 ダイ金型を備えた下部テーブルとパン
    チ金型を備えた下部テーブルとのいずれか一方を往復動
    せしめて前記パンチ金型とダイ金型との協動によりワー
    クに曲げ加工を行う曲げ加工方法において、製品情報に
    基づいて曲げ順、金型を決定し、前記ワークの長手方向
    における各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さ調整
    量を予め算出し操作画面上に表示せしめ、パンチ金型と
    ダイ金型との間の刃間距離、ワークの曲げ幅を算出し、
    ついで、各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さを調
    整して試し曲げを行い、そのときの実曲げ力、パンチ金
    型とダイ金型との間の刃間距離および曲げ角度を測定
    し、その測定された各測定値を基にして材料定数を算出
    して、この算出された真の材料定数を基にパンチ金型と
    ダイ金型との間の刃間距離、ワークの曲げ幅および各荷
    重検出・高さ調整用セグメントの高さ調整量を算出、表
    示して各荷重検出・高さ調整用セグメントの高さを再調
    整して本曲げ加工を行うことを特徴とする曲げ加工方
    法。
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