JP2003334614A - ロール組替装置 - Google Patents

ロール組替装置

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JP2003334614A
JP2003334614A JP2003065078A JP2003065078A JP2003334614A JP 2003334614 A JP2003334614 A JP 2003334614A JP 2003065078 A JP2003065078 A JP 2003065078A JP 2003065078 A JP2003065078 A JP 2003065078A JP 2003334614 A JP2003334614 A JP 2003334614A
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roll
rolls
carriage
holding
roll holding
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JP2003065078A
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Michihiro Nakagawa
理洋 中川
Kenji Tsunehiro
健治 常弘
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール交換時間が短く、構造が簡単で、安価
に出来、かつ小さなスペースで済むロール組替装置を提
供する。 【解決手段】 上下に設けられた複数のロール11〜1
9によって材料20の曲がりを矯正し、昇降架台21を
介して昇降自在な片持ち式のローラ矯正機22のロール
組替装置10において、ロール11〜19を載置してロ
ール11〜19の軸方向に進退可能で、しかもローラ矯
正機22の稼働中に昇降架台21に載置できるロール保
持台車23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形鋼などの圧延材
の曲がりを矯正する片持ち式のローラ矯正機のロールを
一括交換するロール組替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、形鋼などの圧延材の曲がりを矯正
する片持ち式ローラ矯正機のロールを一度に交換するロ
ール組替装置として、例えば、特許文献1に記載された
形態のものが知られている。特許文献1に記載されたロ
ール組替装置においては、先端部側面に断続的な突起を
有するロールを交換するものであって、ロールを保持し
てローラ矯正機に対する抜き差しをするロール保持手段
として、突起間の隙間を経て突起の背面に至る爪と、爪
との間で突起を挟みつける支持部材、及び両者間の開閉
をなす駆動源とを有している。また、交換するロール数
と同じ数のロール保持手段を両側に対(一方で、使用済
みロールを取り外し、他方で交換する新しいロールを取
付ける)で設けたフレームを垂直面内で360°回転可
能に構成し、ローラ矯正機に対して進退可能としてい
る。さらに、軸心線を鉛直に向けた状態で交換するロー
ル又は使用済みロールを搬送し、かつロール保持手段に
対して真上又は真下から交換するロール、使用済みロー
ルを受渡しするロール搬送台車を備えている。かかる構
成によって、複数本(実施の形態では9個)のロールを
一度に、しかも短時間で交換することができる。
【0003】
【特許文献1】特公平7−115079号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のロール組替装置においては、未だ解決すべき以下の
ような問題があった。交換されるロールに突起が形成さ
れると共に、突起の背面に至る爪、支持部材及び駆動源
を有するロール保持手段がロール1本毎に設けられ、か
つ、対で設けられているので、構造が極めて複雑であ
り、製作コストが高くつく。また、フレームが垂直面内
で回転し、かつ、ローラ矯正機に対して進退し、しか
も、フレーム下にはロール搬送台車が配置されているの
で、組替作業側には広いスペースを必要とする。さら
に、駆動源には油圧シリンダーが設けられており、油圧
配管及び圧油の供給が必要である。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ロール交換時間が短く、構造が簡単で、安価に
出来、かつ小さなスペースで済むロール組替装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るロール組替装置は、上下に設けられた複数のロール
によって材料の曲がりを矯正し、昇降架台を介して昇降
自在な片持ち式のローラ矯正機のロール組替装置におい
て、ロールを載置してロールの軸方向に進退可能で、し
かもローラ矯正機の稼働中に昇降架台に載置できるロー
ル保持台車を備えた構成としている。これによって、使
用済み又は交換するすべてのロールを載置してロールの
軸方向に進退可能なロール保持台車が、ローラ矯正機の
稼働中にローラ矯正機の昇降架台上に格納されているの
で、ロール交換時間が短く、組替作業側は小さなスペー
スで済み、また、ロール保持台車の構造が簡単で済む。
【0007】本発明に係るロール組替装置において、ロ
ール保持台車の格納位置で、ロール保持台車を昇降可能
とすることもできる。これによって、複数のロールの昇
降機構が簡単となり、複数のロールを確実に昇降でき
る。本発明に係るロール組替装置において、ロール保持
台車を2台設け、2台のロール保持台車により使用済み
のロールの取り外し及び交換するロール(新たなロー
ル)の取付けを交互に行って、ロール交換を迅速に行う
こともできる。これによって、ロール交換時間がさらに
短くなる。
【0008】本発明に係るロール組替装置において、ロ
ーラ矯正機の各上ロールは、該上ロールを上から押さえ
る支持ロールを昇降可能に設けることもできる。これに
よって、支持ロールにより矯正時の圧延反力による上ロ
ールの軸心の歪を抑えることができる。本発明に係るロ
ール組替装置において、支持ロールは各上ロールにその
軸心を中心にして対称に一対設けることもできる。これ
によって、支持ロールは上ロールを安定して押さえるこ
とができる。本発明に係るロール組替装置において、各
支持ロールを同期して上下するスクリュージャッキを設
けることもできる。これによって、各支持ロールの上下
動を簡略化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るロール組替装置の全体構成図、図2は同ロール
組替装置の正面図、図3は同ロール組替装置の一部省略
平面図、図4は同ロール組替装置の一部省略側面図、図
5はロール保持台車の格納時を示す説明図、図6はロー
ル保持台車の上昇位置を示す説明図、図7はロール保持
台車のフックの掛合時を示す説明図、図8はロール保持
台車によるロールの引抜き時を示す説明図、図9はロー
ル保持台車を載せた横行台車のロール組替台車の中央部
への移動時を示す説明図、図10は2台のロール保持台
車を用いた使用済みロールの取り外し及び交換するロー
ルの取付け要領を説明する模式的平面図、図11は変形
例のローラ矯正機の側面図、図12は同ローラ矯正機の
要部正面図、図13はロール保持台車による同ローラ矯
正機のロールの引抜き時を示す説明図である。
【0010】図1〜図4に示すように、本発明の一実施
の形態に係るロール組替装置10は、例えば、上下方向
及び左右方向に所定の間隔G、Hを開けてジグザグ状に
設けられた複数の上、下ロール11〜19によって形鋼
等の材料20の曲がりを矯正し、昇降架台21を介して
昇降自在な片持ち式のローラ矯正機22の上、下ロール
11〜19をすべて一度に取付け、取り外しする構成と
なっている。ロール組替装置10は、使用済みロール又
は交換するロールである上、下ロール11〜19を載置
して、上、下ロール11〜19の軸方向に進退可能なロ
ール保持台車23を有しており、しかもロール保持台車
23はローラ矯正機22の稼働中に昇降架台21上に格
納できる構成となっている。以下、これらについて詳し
く説明する。なお、上、下ロール11〜19の軸方向を
X方向、水平面内でX方向に直交する方向をY方向、X
方向及びY方向に直交する方向をZ方向(高さ方向)と
定義する。
【0011】まず、ローラ矯正機22について説明す
る。図1に示すように、ローラ矯正機22は、下部に設
けられた昇降架台21と一体構造となった、上ロール1
1、13、15、17、19が設けられた上ロール用フ
レーム24と、昇降架台21に設けられた個別の下ロー
ル昇降手段25を介して昇降され、下ロール12、1
4、16、18がそれぞれ設けられ、しかも上ロール用
フレーム24とは分離された下ロール用フレーム26〜
29と、昇降架台21及び昇降架台21上に設けられた
ものすべてを昇降する、床面30に配置された全体昇降
手段31とを備えている。なお、各下ロール12、1
4、16、18は矯正する材料20に合わせて、各下ロ
ール昇降手段25によりロールの高さ位置を調整するこ
とができるように構成されている。全体昇降手段31
は、昇降架台21の下方の床面30に4角に配置された
4個のジャッキ機構32と、4個のジャッキ機構32を
機械的に同期させる同期軸33と、駆動側のジャッキ機
構32の入力軸に連結された電動モータ34とを有して
いる。
【0012】図1に示すように、下ロール昇降手段25
も全体昇降手段31と同様、下ロール用フレーム26
(27〜29も同じ)の下方に設けられた2個のジャッ
キ機構35と、2個のジャッキ機構35を機械的に同期
させる同期軸36と、駆動側のジャッキ機構35の入力
軸に連結された電動モータ37とを有している。上ロー
ル11(13、15、17、19も同じ)は、図外のロ
ール駆動源及びユニバーサルジョイントを介して連結さ
れ、上ロール用フレーム24に回転支持された回転軸3
8の先端部に着脱可能に取付けられている。下ロール1
2(14、16、18も同じ)は、図外のロール駆動源
に連結され、下ロール用フレーム26(27〜29)に
回転支持された回転軸39の先端部に着脱可能に取付け
られている。なお、ロールの回転軸への着脱構造は、例
えば、特開2001−179341又は特開2001−
191117に記載された油圧クランプ構造としてい
る。
【0013】次に、ロール組替装置10について説明す
る。図1〜図4に示すように、ロール組替装置10は、
すべての上、下ロール11〜19を載置して、上、下ロ
ール11〜19の軸方向に進退可能なロール保持台車2
3を有している。なお、図5に示すように、ロール保持
台車23はローラ矯正機22の稼働中には、昇降架台2
1上の所定の格納位置に配置された構成となっている。
ロール保持台車23は、上ロール19(17、15、1
3、11も同じ)の外形円状の端部40が載置される載
置部がV字状の上サドル41と、下ロール18(16、
14、12も同じ)の外形円状の端部42が載置される
載置部がV字状の下サドル43とが一体的に矩形状の台
車フレーム44のX方向の一端上に設けられている。図
3及び図4に示すように、台車フレーム44のX方向の
他端上には、上ロール19、下ロール18の端部40、
42と反対側の端部の下側に形成された掛止部45、4
6に掛止するように、矩形状の支持板47、48が立設
されており、支持板47、48の先端部には、断面L字
状の引っ掛け片49、50が取付けられている。従っ
て、すべての上、下ロール11〜19はX方向の両端部
をそれぞれ、上サドル41又は下サドル43と、引っ掛
け片49又は50とにより支持されることになる。
【0014】図1、図2及び図4に示すように、台車フ
レーム44の下部には、X方向に所定の間隔Wを開け
て、しかもY方向に5列に配列された車輪51、52が
設けられている。ロール保持台車23の車輪51、52
は、昇降架台21に設けられた共通ベッド53上に取付
けられた複数の油圧シリンダー54のロッド55に固定
された矩形状のレール取付台56上の5本の機内レール
57上を転動するように構成されている。共通ベッド5
3に対するレール取付台56の昇降をガイドするため
に、油圧シリンダー54の近くには、所要数の昇降ガイ
ド81が所定の位置に設けられている。かかる構成によ
って、油圧シリンダー54を駆動することにより、ロー
ラ矯正機22の機内において、ロール保持台車23を昇
降することができ、油圧シリンダー54の下降位置がロ
ール保持台車23の格納位置となる。
【0015】図1及び図2に示すように、床面30より
高い位置にあり、昇降架台21の上面と略同じ高さレベ
ルの床面58上には、X方向に平行間隔Tを開けて一対
の軌条59が設けられている。一対の軌条59上を転動
する6個の車輪60、61を下部に設けた矩形状のロー
ル組替台車62のX方向の中央下部が、床面58上にY
方向に軸心を向けて固定されたロール組替台車駆動用の
油圧シリンダー63のロッドに連結されている。従っ
て、油圧シリンダー63を駆動すると、ロール組替台車
62をY方向に移動することができる。
【0016】ロール組替台車62上のY方向の両端部に
は、X方向に軸心を向けて配置された横行台車駆動用の
油圧シリンダー64、65が設けられている。センター
トラニオン式の油圧シリンダー64、65のロッド66
の先端部には接続金具67を介して矩形状の横行台車6
8の前端部の下面が固定されている。ロール組替台車6
2上の油圧シリンダー64、65の内側には、横行台車
68の下部がスライド可能にY方向に4列、X方向に3
箇所、合計12個の固定式のガイド車輪69が設けられ
ている。従って、油圧シリンダー64、65を駆動する
と、横行台車68をX方向に進退することができる。
【0017】図1に示すように、横行台車68の上面の
ローラ矯正機22側には、5本の機内レール57に対応
する5本の機外レール70がX方向に沿って水平に設け
られている。機内レール57の高さ位置は、全体昇降手
段31及び/又は油圧シリンダー54の駆動状態により
変わるが、図1に示すように、機内レール57の高さ
が、機外レール70と同じ高さレベルで、しかも、機外
レール70が機内レール57と近接している時には、ロ
ール保持台車23は機内レール57から機外レール70
へ、逆に機外レール70から機内レール57へ移動する
ことができる。
【0018】横行台車68の上面のローラ矯正機22と
反対側には、取付ブラケット71を介してトラニオン式
の油圧シリンダー72、73が設けられている。油圧シ
リンダー72、73のロッド74の先端部には、図示し
ない駆動機構により時計方向に回動するフック75が設
けられており、フック75はロール保持台車23の機外
側にフック75に対応して設けられたフック76に掛合
するように構成されている。従って、フック75をロー
ル保持台車23のフック76に掛合した状態で、油圧シ
リンダー72、73を駆動してロール保持台車23を機
内から機外へ、又は機外から機内へ移動させることがで
きる。
【0019】次いで、本発明の一実施の形態に係るロー
ル組替装置10を用いたローラ矯正機22のロール組替
方法(使用済みロールの機外への取り出し)について、
図5〜図9を参照しながら説明する。 (1)図5に示すように、油圧シリンダー54は下限位
置にあり、横行台車68は、後退位置(待機位置)にあ
る。ロール保持台車23の上サドル41、下サドル43
は、機内レール57を下限位置としてローラ矯正機22
の上、下ロール11〜19の下方に位置しており、ロー
ル保持台車23は格納状態となっており、必要に応じ
て、上、下ロール11〜19は材料20のサイズに合っ
た高さで矯正している。
【0020】(2)全体昇降手段31及びそれぞれの下
ロール昇降手段25により上、下ロール11〜19を組
替位置に合わせて設定する。 (3)油圧クランプをアンクランプ(脱動作)し、回転
軸38、39から上ロール11、13、15、17、1
9、下ロール12、14、16、18を抜き、上ロール
11、13、15、17、19、下ロール12、14、
16、18が回転軸38、39に自重で乗った状態にす
る。
【0021】(4)図6に示すように、油圧シリンダー
54を上限位置まで上昇させて、上、下ロール11〜1
9が上サドル41、下サドル43に当接してロール保持
台車23に載置される。この際、図4の拡大図に示すよ
うに、上、下ロール11〜19の掛止部45、46が自
動的にロール保持台車23に掛止される。 (5)図7に示すように、油圧シリンダー64、65を
駆動して横行台車68を前進位置まで移動して、横行台
車68の前側の機外レール70と機内レール57とを近
接させる。 (6)油圧シリンダー72、73を駆動してフック75
を前進させて、フック75をロール保持台車23のフッ
ク76に掛合する(図1参照)。
【0022】(7)図8に示すように、油圧シリンダー
72、73を駆動してフック75を後退させて、ロール
保持台車23を機内から機外へ引き抜く。 (8)図9に示すように、油圧シリンダー64、65を
駆動して横行台車68を後退位置まで移動して、横行台
車68をロール組替台車62のX方向の中央部に移動す
る。 以上は、使用済みロールの機外への取り出しを説明した
が、交換するロールの機内への取り込みは、使用済みロ
ールの機外への取り出しと逆の動作により行うことがで
きるので、説明は割愛する。
【0023】図10には、2台のロール保持台車23、
77を用いた使用済みロールの取り外し及び交換するロ
ールの取付け要領を説明する模式的平面図を示す。ロー
ル保持台車23はローラ矯正機22の機内に格納されて
おり、機外に引き出されるロール保持台車23は横行台
車68上に載置されることになり、横行台車68はロー
ル組替台車62上に載置されている。一方、ロール保持
台車23と同一の機能を有するロール保持台車77は横
行台車78上に載置されており、横行台車78はロール
組替台車79上に載置されている。ロール組替台車62
とロール組替台車79は連結金具80により連結されて
おり、ロール組替台車駆動用の油圧シリンダー(図示せ
ず)により軌条59に沿って移動する。即ち、ロール組
替台車62はローラ矯正機22の前面の組替位置(M)
と第1の取替え位置(L)にシフトされ、一方、ロール
組替台車79はローラ矯正機22の前面の組替位置
(M)と第2の取替え位置(R)にシフトされる。
【0024】2台のロール保持台車23、77を用いた
使用済みロールの取り外し及び交換するロールの取付け
要領は以下の通りである。 (9)前記(1)〜(8)の要領により、ローラ矯正機
22の使用済みロールすべてをロール保持台車23に載
置し、ロール保持台車23は組替位置(M)の横行台車
68上の破線で示す位置に移動している。 (10)第2の取替え位置(R)において、ロール保持
台車77には交換するロールが既に載置されており、ロ
ール組替台車駆動用の油圧シリンダーを駆動してロール
保持台車77を組替位置(M)に、ロール保持台車23
を第1の取替え位置(L)に移動する。
【0025】(11)組替位置(M)において、ロール
保持台車77及びローラ矯正機22を操作して、ローラ
矯正機22に交換するロールすべてを取付ける。 (12)ロール保持台車77をローラ矯正機22の機内
に格納する。 (13)前記(11)及び(12)と関係無く、第1の
取替え位置(L)にシフトされたロール保持台車23か
ら使用済みロールを取り外して、点検、整備、補修等を
行い交換するロールをロール保持台車23に載置する。 (14)次回のロール交換は、前記(9)〜(13)の
要領に従って、ロール保持台車77により使用済みロー
ルを取り外し、ロール保持台車23により交換するロー
ルを取付ける。
【0026】以上の実施の形態では、2台のロール保持
台車23、77を使用したロールの組替方法について説
明したが、変形例として、ロール保持台車を1台設置し
てロールを交換してもよい。この場合、ローラ矯正機か
ら1台のロール保持台車等によって機外へ取り出された
ロールは、クレーン等の移載手段によってロール保持台
車から別の場所へ移され、その後、移載手段により新た
なロールを前記ロール保持台車へ移載するとよい。
【0027】図11〜図13に示すように、変形例のロ
ーラ矯正機22aはローラ矯正機22の上ロール用フレ
ーム24の上ロール11、13、15、17、19取付
け側に、圧延反力受け手段82を設けた構造となってい
る。即ち、ローラ矯正機22aにおいては、矯正時に片
持ち式の上ロール11、13、15、17、19に作用
する圧延反力を圧延反力受け手段82により負担するこ
とによってロール軸心の歪を抑え、この結果、材料20
(例えば、形鋼などの圧延材)の曲がりを精度良く矯正
している。以下、圧延反力受け手段82について詳細に
説明する。
【0028】図11及び図12に示すように、圧延反力
受け手段82は、各上ロール11、13、15、17、
19の外形円状の端部40(ロールスリーブの一部を構
成する)の外周面83に当接して転動し上から押さえ
る、それぞれ一対の支持ロール84、85と、一対の支
持ロール84、85を下端部に保持し、上ロール用フレ
ーム24に固定された取付架台106に対してZ方向
(上下方向)に上下するロール取付ブラケット100
と、各ロール取付ブラケット100を上下駆動するスク
リュージャッキ86〜90と、スクリュージャッキ86
〜90に連結されたウォーム減速機91及び電動機92
とを有している。
【0029】図12に示すように、電動機92及びウォ
ーム減速機91は、ロール組替装置10側で、上ロール
13、15間の上方の上ロール用フレーム24に取付架
台(図示せず)を介して設けられており、電動機92の
出力軸にはウォーム減速機91の入力軸がカップリング
を介して連結されている。ウォーム減速機91のY方向
に突出して配置された2つの出力軸にはそれぞれ、カッ
プリングを介して駆動軸93、94の一端部(内側)が
連結されている。駆動軸93、94の他端部(外側)に
はそれぞれ、カップリングを介してスクリュージャッキ
87、88の一方(内側)の入力軸が連結されており、
スクリュージャッキ87、88の他方(外側)の入力軸
はそれぞれ、カップリングを介して駆動軸95、96の
一端部(内側)が連結されている。
【0030】駆動軸95、96の他端部(外側)にはそ
れぞれ、カップリングを介してスクリュージャッキ8
6、89の一方(内側)の入力軸が連結されており、ス
クリュージャッキ86、89の他方(外側)の入力軸は
それぞれ、カップリングを介して回転数検出器97、駆
動軸98の一端部(内側)が連結されている。駆動軸9
8の他端部(外側)にはカップリングを介してスクリュ
ージャッキ90の内側の入力軸が連結されている。かか
る構成によって、電動機92を駆動することにより、ス
クリュージャッキ86〜90を同期して駆動することが
できる。
【0031】スクリュージャッキ86(87〜90も同
じ)のZ方向(上下方向)に配置された出力軸99の下
端部には、取付金具を介してロール取付ブラケット10
0が設けられており、ロール取付ブラケット100の下
端部には、一対の支持ロール84、85が上ロール11
(13、15、17、19)の軸心を中心にしてY方向
に水平中心間隔Kをあけて対称に設けられている。ロー
ル取付ブラケット100の支持ロール84、85を取付
けた位置より上側には、Y方向に水平間隔Sをあけて一
対の摺動部材101、102が垂直に配置されており、
摺動部材101、102をガイド可能な一対の固定ガイ
ド部材103、104を内側に備えた固定ガイド105
がスクリュージャッキ86と共に、取付架台106を介
して上ロール用フレーム24に設けられている。
【0032】図11及び図13に示すように、支持ロー
ル84、85のZ方向のストロークtは、図11に示す
矯正時に上ロール11(13、15、17、19も同
じ)の端部40の外周面83に当接して転動する位置
と、図13に示す、ロール組替装置10のロール保持台
車23によって上ロール11を引抜き可能な位置とによ
り決定されることになる。なお、ロール取付ブラケット
100は上下動しても、駆動軸93〜96、98及びカ
ップリングに干渉しない構造となっている。
【0033】このように、片持ちの上ロール11、1
3、15、17、19の端部40に矯正時に作用する圧
延反力を、圧延反力受け手段82の支持ロール84、8
5を介して、上ロール用フレーム24により受けること
によって、上ロール11、13、15、17、19のロ
ール軸心の歪を抑制することができ、これにより、材料
20を精度良く矯正することができる。特に、圧延矯正
材の断面係数が大きい場合には効果が大きい。なお、上
ロール11、13、15、17、19にのみ支持ロール
84、85を設けたが、片持ちの下ロール12、14、
16、18についても、同じようにして、矯正時の圧延
反力を上下する支持ロールにより受けることができる。
なお、支持ロール84、85を同期して上下するスクリ
ュージャッキ86〜90の代わりに、油圧シリンダーを
用いてもよい。
【0034】本発明は前記した実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更
は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態
や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のロール
組替装置を構成する場合にも本発明は適用される。前記
実施の形態においては、ロール組替装置10はローラ矯
正機22の上、下ロール11〜19のY方向のロールピ
ッチが固定式の場合について説明したが、これに限定さ
れず、ロールピッチが可変式のローラ矯正機の場合でも
適用できる。例えば、ロール保持台車による使用済みロ
ールの取外し及び新ロールの取付け後に、ロール保持台
車を昇降架台の外に引き出して、ローラ矯正機のロール
ピッチを調整することもできる。従って、本発明はロー
ルピッチ調整の有無に関係なく、適用可能である。
【0035】ロール保持台車23、77は機内側で機内
レール57を介して昇降したが、これに限定されず、状
況に応じて、例えば、設置スペースがあれば、機内レー
ル57や油圧シリンダー54等を用いず、ロール保持台
車に、例えば、上、下ロール11〜19を個別に載置し
て、昇降できる9個の昇降機構を設けることもできる。
即ち、台車フレームに対して、上サドル及び下サドルと
支持板(47、48に相当)とを昇降させる構造とする
こともできる。ロール保持台車23、77には、機内レ
ール57及び機外レール70上を転動する車輪51、5
2を設けたが、これに限定されず、機内レール及び機外
レールの代わりに、複数の固定式の車輪を設け、一方、
ロール保持台車は車輪を省略した構造とすることもでき
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1〜4記載のロール組替装置にお
いては、すべてのロールを載置してロールの軸方向に進
退可能なロール保持台車が、ローラ矯正機の稼働中にロ
ーラ矯正機の昇降架台に格納されているので、ロール交
換時間が短く、組替作業側は小さなスペースで済み、ま
た、ロール保持台車の構造が簡単で済む。従って、ロー
ル交換の作業性が向上すると共に、従来のものと比較し
て、簡素でコンパクトな構造となり、安価に製作でき
る。特に、請求項2記載のロール組替装置においては、
複数のロールの昇降機構が簡単となり、複数のロールを
確実に昇降できるので、コンパクトな構造にでき、かつ
安全性が向上する。請求項3記載のロール組替装置にお
いては、ロール交換時間がさらに短くなるので、ロール
交換の作業性がさらに向上する。請求項4記載のロール
組替装置においては、支持ロールにより矯正時の圧延反
力による上ロールの軸心の歪を抑えることができるの
で、材料の矯正が精度良くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るロール組替装置の
全体構成図である。
【図2】同ロール組替装置の正面図である。
【図3】同ロール組替装置の一部省略平面図である。
【図4】同ロール組替装置の一部省略側面図である。
【図5】ロール保持台車の格納時を示す説明図である。
【図6】ロール保持台車の上昇位置を示す説明図であ
る。
【図7】ロール保持台車のフックの掛合時を示す説明図
である。
【図8】ロール保持台車によるロールの引抜き時を示す
説明図である。
【図9】ロール保持台車を載せた横行台車のロール組替
台車の中央部への移動時を示す説明図である。
【図10】2台のロール保持台車を用いた使用済みロー
ルの取り外し及び交換するロールの取付け要領を説明す
る模式的平面図である。
【図11】変形例のローラ矯正機の側面図である。
【図12】同ローラ矯正機の要部正面図である。
【図13】ロール保持台車による同ローラ矯正機のロー
ルの引抜き時を示す説明図である。
【符号の説明】
10:ロール組替装置、11:上ロール、12:下ロー
ル、13:上ロール、14:下ロール、15:上ロー
ル、16:下ロール、17:上ロール、18:下ロー
ル、19:上ロール、20:材料、21:昇降架台、2
2、22a:ローラ矯正機、23:ロール保持台車、2
4:上ロール用フレーム、25:下ロール昇降手段、2
6〜29:下ロール用フレーム、30:床面、31:全
体昇降手段、32:ジャッキ機構、33:同期軸、3
4:電動モータ、35:ジャッキ機構、36:同期軸、
37:電動モータ、38、39:回転軸、40:端部、
41:上サドル、42:端部、43:下サドル、44:
台車フレーム、45、46:掛止部、47、48:支持
板、49、50:引っ掛け片、51、52:車輪、5
3:共通ベッド、54:油圧シリンダー、55:ロッ
ド、56:レール取付台、57:機内レール、58:床
面、59:軌条、60、61:車輪、62:ロール組替
台車、63:油圧シリンダー、64、65:油圧シリン
ダー、66:ロッド、67:接続金具、68:横行台
車、69:ガイド車輪、70:機外レール、71:取付
ブラケット、72、73:油圧シリンダー、74:ロッ
ド、75:フック、76:フック、77:ロール保持台
車、78:横行台車、79:ロール組替台車、80:連
結金具、81:昇降ガイド、82:圧延反力受け手段、
83:外周面、84、85:支持ロール、86〜90:
スクリュージャッキ、91:ウォーム減速機、92:電
動機、93〜96:駆動軸、97:回転数検出器、9
8:駆動軸、99:出力軸、100:ロール取付ブラケ
ット、101、102:摺動部材、103、104:固
定ガイド部材、105:固定ガイド、106:取付架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常弘 健治 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に設けられた複数のロールによって
    材料の曲がりを矯正し、昇降架台を介して昇降自在な片
    持ち式のローラ矯正機のロール組替装置において、前記
    ロールを載置して該ロールの軸方向に進退可能で、しか
    も前記ローラ矯正機の稼働中に前記昇降架台に載置でき
    るロール保持台車を備えたことを特徴とするロール組替
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロール組替装置におい
    て、前記ロール保持台車の格納位置で、該ロール保持台
    車を昇降可能としたことを特徴とするロール組替装置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれか1項に記載の
    ロール組替装置において、前記ロール保持台車を2台設
    け、2台の前記ロール保持台車により使用済みの前記ロ
    ールの取り外し及び交換する前記ロールの取付けを交互
    に行って、ロール交換を迅速に行うことを特徴とするロ
    ール組替装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロ
    ール組替装置において、前記ローラ矯正機の各上ロール
    は、該上ロールを上から押さえる支持ロールが昇降可能
    に設けられていることを特徴とするロール組替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103272892A (zh) * 2013-06-03 2013-09-04 中冶赛迪工程技术股份有限公司 能快速换辊的矫直机
WO2021174380A1 (zh) * 2020-03-02 2021-09-10 江苏铭格锻压设备有限公司 一种校平机用输送升降工作台

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