JP2003333979A - 食品成形方法及びその方法に用いる型打装置 - Google Patents

食品成形方法及びその方法に用いる型打装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】外皮材に内材が配置された状態で外皮材の周縁
部を封着して内材を包み込み成形する食品成形方法に関
して、成形品の底部(封着部分)の肉厚を上部よりも薄
く形成した食品成形方法及びその方法に用いる型打装置
を提供する。 【解決手段】横型を構成する複数の型片35を接近動作さ
せて外皮材fを囲むようにし、下面中央に凹部26が形成
された上型25で外皮材fの上方から押圧することで、外
皮材fを中央部が周縁部より厚く形成されたシート状に
形成し、このシート状の外皮材に内材を配置した状態で
内材を包み込むように外皮材の周縁部を封着して成形す
ることで、成形品の底部(封着部分)が上部よりも薄く
形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品成形方法と同
法に用いる型打装置に関し、より詳しくは、パン生地、
饅頭生地等の外皮材によって餡、調理した肉・野菜等の
内材を包み込み成形する食品成形方法及びその方法に用
いる型打装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パン生地、饅頭生地等の外皮材に
より餡、調理した肉・野菜等の内材を包み込む食品成形
に関する技術としては、内材を棒状にしてその外側に外
皮材を筒状にしたものを連続的に形成し、これをシャッ
タ機構の開閉動作により絞り込んで成形切断することが
行われている(例えば実公昭63-29433号公報)。しかし
ながら、外皮材としてパン生地等の発酵性生地を用いる
場合には、筒状に形成する際、生地に過度な圧力や捻り
などが加わることから、成形切断後に生地が十分膨らま
なくなり、外皮材が弾力性に乏しい硬い食品になってし
まう難点があり、その成形加工は人手で行っているのが
現状である。
【0003】こうした外皮材の筒状形成を避けてシート
状の外皮材から食品成形を行う方法も提案されている。
例えば、特開2000-50854号公報では、上面が開口したカ
ップ状の雌型の内壁面に沿って外皮材を椀状に形成し、
この椀状に形成した外皮材の内側に内材を供給した後、
外皮材の周縁部を複数のシャッタ片から成るシャッタで
絞ることにより外皮材の周縁部を封着して内材を包み込
み成形することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな食品成形方法は、シャッタの絞り動作によりシート
状の外皮材の周縁部を中央に寄せ集めて封着することに
なるので、この封着部分の生地量が増えて其処だけ肉厚
になる傾向があった。餡パンを製造する場合、包み込み
成形して得られた成形品を、この封着部分が底になるよ
うに裏返して焼成処理するのが一般的であるが、従来の
成形方法では、餡パンの底部(封着部分)ばかりが肉厚
になり、餡パンの上部のパン生地が薄くて膨らみに乏し
い製品になってしまう難点があった。
【0005】本発明は、従来の食品成形技術に上記のよ
うな難点があったことに鑑みて為されたもので、外皮材
の皮周りの均一な成形品や、外皮材の底部(封着部分)
が薄くその上部が肉厚な成形品を容易に得ることができ
る食品成形方法及びその方法に用いる型打装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る食品成形方
法は、外皮材をその中央部が周縁部より厚く形成された
シート状に形成し、前記外皮材に内材が配置された状態
で複数のシャッタ片から成るシャッタを動作させて前記
内材を包むように前記外皮材の周縁部を集めて封着する
ことを特徴とする。さらに、前記外皮材の周囲を横型で
囲み、この横型で囲んだ状態で前記外皮材を下面中央に
凹部が形成された上型で押圧することによって、前記外
皮材をその中央部が周縁部より厚く形成されたシート状
に形成することを特徴とする。さらに、前記横型は、複
数の型片を互いに接近動作させて前記外皮材を囲むこと
を特徴とする。さらに、前記上型は、前記横型で囲んだ
状態の前記外皮材を複数回押圧することを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る食品成形方法に用いる
型打装置は、外皮材をその中央部が周縁部より厚く形成
されたシート状に形成し、前記外皮材に内材が配置され
た状態で複数のシャッタ片から成るシャッタを動作させ
て前記内材を包むように前記外皮材の周縁部を集めて封
着する食品成形方法に用いる型打装置であって、前記外
皮材の周囲を囲む横型と、下面中央に凹部が形成される
とともに外皮材を上方から押圧する上型と、前記横型を
前記外皮材の周囲に囲むように配置した後前記外皮材を
上方から押圧するように前記上型を駆動制御する駆動手
段を含むことを特徴とする。さらに、前記横型は、互い
に接近離反動作する複数の型片から成ることを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図1は本実施
形態の型打装置及び食品成形装置の概略正面図、図2は
本実施形態の型打装置の正面図、図3は型打装置の部分
断面側面図、図4は型打装置の上型の縦断面図、図5は
型打装置の横型の平面図(a)及びS−S線における縦
断面図(b)、図6〜図10は型打装置による外皮材の型
打工程を説明する部分断面側面図である。また、図11は
本実施形態の食品成形装置の部分断面正面図、図12は食
品成形装置の受け部材の平面図、図13及び図14は食品成
形装置のシャッタ駆動手段の概略平面図、図15〜図18は
食品成形装置による食品成形工程を説明する概略側面図
である。
【0009】図1中、符号fで指示するものは、上下二
段に配設された一対の圧延ローラ10・10によりシート状
に圧延されたパン生地から成る外皮材であり、ベルトコ
ンベヤ11により本実施形態の型打装置Aへ向けて搬送さ
れる。この外皮材fは圧延ローラ10・10で圧延されてい
るので、コンベヤ搬送方向に長軸をもつ略楕円形状を成
し、一つ一つ微妙に形状が異なっている。型打装置Aに
搬送された外皮材fは固定ベース13で支持されたベルト
コンベヤ12のベルト上で型打ちされ、その中央部が周縁
部より厚くなった平面視円形状の外皮材Fに形成され
る。型打形成された外皮材Fはベルトコンベヤ14・15に
より食品成形装置Bへ向けて搬送され、この食品成形装
置Bによって、餡から成る内材が供給されて包み込み成
形され、外皮材で内材を包み込んだ成形品Hが成形され
る。
【0010】まず、図2〜図10を参照しながら本実施形
態の型打装置Aについて説明する。図2及び図3に示す
ように、本実施形態の型打装置Aは、エアシリンダ20の
駆動により上下動作する上型25と、エアシリンダ30の駆
動により上下動作すると共にエアチャック33の開閉駆動
により互いに接近離反動作する一対の型片35・35から成
る横型とを備えている。
【0011】即ち、本実施形態の型打装置Aは、機台の
フレーム16に固定されたベース板17上にエアシリンダ20
が配設されており、このエアシリンダ20の進退ロッド21
の上端に支持板22が固定され、この支持板22の下方に一
対の支持ロッド23・23を介して取付部材24が配設されて
いる。この取付部材24の下方に上型25が着脱自在に取付
けられており、上記エアシリンダ20の進退動作によって
上型25が適宜に上下動作する。
【0012】一方、上記ベース板17の下面にはエアシリ
ンダ30が下向きに配設されており、このエアシリンダ30
の進退ロッド31の下端に支持板32が固定され、この支持
板32の下方には、一対の腕部材34・34を水平方向に互い
に接近離反動作させるエアチャック33が配設されてい
る。このエアチャック33の腕部材34・34にそれぞれ型片
35が着脱自在に取付けられており、上記エアシリンダ30
の進退動作によって一対の型片35・35が適宜に上下動作
すると共に、エアチャック33の開閉動作によって互いに
接近離反動作する。
【0013】本実施形態の上型25は、所定の厚みを有す
る円板形状を成しており、図4の縦断面図に示すよう
に、その下面には中央部分が最も深くなった平面視円形
の凹部26が下向きに形成されている。そして、この凹部
26の中央部には複数の噴気孔27が開設されており、型打
ち後、噴気孔27からエアを噴出して上型25から外皮材を
スムーズに離すようになっている。図6に示すように、
この上型25を取り付ける取付部材24には噴気孔27と連通
する通気口28が設けられており、この通気口28に接続さ
れた図示しないエア供給装置により噴気孔27からエアを
噴出する。なお、この上型25に、凹部26の型面に沿う押
出面を備えた押出片を上下動自在に設け、この押出片で
外皮材を押し出して上型25から離すようにしても良い。
【0014】本実施形態の横型を構成する一対の型片35
・35には、図5に示すように、それぞれ平面視半円形状
の凹面36が横向きに形成されており、これら一対の型片
35・35を、その凹面36を対向させるように突き合わせた
とき、中央に前記上型25に受入可能な円形状の空間が形
成される。
【0015】以下、図6〜図10を参照しながら、本実施
形態の型打装置Aによる型打工程について説明する。ま
ず、図6に示すように、上型25を上昇させておくと共に
横型の型片35・35を開いて上昇させておき、ベルトコン
ベヤ12によりシート状外皮材fを搬送し、上型25の下方
で停止させる。前述したように、この外皮材fはコンベ
ヤ搬送方向に長軸をもつ略楕円形状を成しており、一つ
一つ微妙に形状が異なっている。
【0016】次に、図7に示すように、横型の型片35・
35を開いたまま、ベルトコンベヤ12上に下降させ、図8
に示すように、横型の型片35・35を互いに接近させて付
き合わせることにより、各型片35の凹面36で略楕円形状
の外皮材fの周囲を囲んだ状態となり、外皮材の周縁部
において型片35の凹面36で押圧された部分は、その分厚
くなる。
【0017】そして、図9に示すように、外皮材を型片
35・35で囲んだまま、上型25を下降させ、外皮材の上面
を押圧することにより、上型25の凹部26を利用して外皮
材の中央部を周縁部より厚く形成する。こうして、中央
部が周縁部より厚くなった平面視円形状の外皮材Fが形
成されるのである。なお、本実施形態では、型片35・35
で囲んだ状態で、上型25の下降、上昇を繰り返して外皮
材を振動させるように複数回、押圧して外皮材の流動性
を高めて確実に外皮材を型打形成するようにしている。
そして、外皮材を押圧した上型25を上昇させるときに
は、図10に示すように、上型25の噴気孔27からエアを噴
出させて、上型25から外皮材をスムーズに離すようにし
ている。型打形成後は、上型25を上昇させると共に、横
型の型片35・35を開いて上昇させ、ベルトコンベヤ12に
より外皮材Fを搬出する。
【0018】このように、本実施形態の型打装置にあっ
ては、シート状の外皮材fの周囲を横型の型片35で囲ん
で規制した状態で、外皮材の上面を上型25で押圧するの
で、不規則な形状の外皮材fを確実に中央部が周縁部よ
り厚くなった平面視円形状の外皮材Fに形成することが
できる。しかも、外皮材fの周囲を互いに接近離反する
一対の型片35・35で囲むので、型片35・35が囲む空間よ
りも大きな外皮材fの場合確実に型片35・35が囲む形状
に整形することが可能となり、さらに、型片35の押圧動
作によって一旦厚くした外皮材の周縁部を上型25で上方
から押圧して薄くしているので、外皮材の周縁部の生地
を中央へ流動させて中央部分を無理なく効率的に厚く形
成することが可能となり、生地に殆どダメージを与える
ことなく外皮材を形成することができる。
【0019】なお、上記実施形態では、一対の型片35・
35で横型を構成しているが、3つ以上の型片で横型を構
成しても良い。また、上記実施形態では、外皮材を平面
視円形状に型打形成しているが、上型25及び横型の凹面
の平面形状は種々の設計変更が可能であり、例えば、外
皮材を二つ折り成形するために、外皮材Fを平面視楕円
形状に型打形成するようにしても良い。また、圧延ロー
ラーを用いて予め外皮材を扁平にしているが、もともと
外皮材が扁平形状に近いものであれば、圧延ローラを用
いなくてもかまわない。
【0020】次に、図11〜図18を参照しながら、本実施
形態の食品成形装置Bについて説明する。図11中、符号
4で指示するものは、上面に、型打形成されたシート状
外皮材Fが戴置されるべき受け部材である。本実施形態
の受け部材4は、図12及び図15に示すように、その中央
に円形の開口部40が開設された薄板材から構成されてお
り、この開口部40を塞ぐように型打形成された外皮材F
が戴置される。
【0021】図11中、符号5で指示するものは、上記受
け部材4の上方に配設され、内材を吐出する吐出ノズル
である。この吐出ノズル5は、下端に内材を吐出するた
めの吐出孔を備えた筒体により構成されており、この吐
出孔を開閉するための弁50が内装されている。しかし
て、ホッパ55内へ投入した内材を従来公知のポンプ54に
より供給パイプ53を通じて吐出ノズル5の筒内へ圧送
し、そして、ステー61に固定されたエアシリンダ52の進
退動作によりロッド51を介して弁50を上下動させること
で吐出孔を適宜に開閉して内材を吐出する。
【0022】図11中、符号6で指示するものは、上記吐
出ノズル5を上下動させるためのノズル昇降手段であ
る。このノズル昇降手段6は、前記ステー61を上下動さ
せる送りねじ機構62と、この送りねじ機構62をタイミン
グベルト63を介して駆動するモータ64とから構成されて
おり、このモータ64の回転方向、回転角度等を制御する
ことにより吐出ノズ6を適宜に昇降させて外皮材に対す
る内材の吐出上下位置を調整する。
【0023】図11中、符号7で指示するものは、前記受
け部材4の下方に配設され、椀状に形成された外皮材を
支持するための支持手段である。この支持手段7は、モ
ータ73で駆動されるラック−ピニオン機構72により支持
ロッド71を介して適宜に上下動する支持部材70と、この
支持部材70によってベルトが上下動されるベルトコンベ
ヤ74とから構成されている。この支持手段7を適宜に上
下動させて外皮材をベルト上に支持すると共に、包み込
み成形して得られた成形品Hをベルト上に載置して搬送
する。なお、本実施形態では、支持部材70を板状にして
ベルトコンベヤ74のベルトを上下させるように構成して
いるが、ベルトコンベヤ自体を上下動させるようにして
も良い。
【0024】図11中、符号8で指示するものは、椀状形
成した外皮材の周縁部を封着して内材を包み込み成形す
るための第一シャッタである。この第一シャッタ8は、
図12の平面図に示す計4枚のシャッタ片80が組み合って
開閉可能に構成されており、前記受け部材4上に配設さ
れている。図12は図11の面Tにおける平面図である。第
一シャッタ8は、図11及び図12に示すように、駆動軸81
に固定された各シャッタ片80がこの駆動軸81を中心に往
復揺動して各シャッタ片80の先端縁が隣のシャッタ片80
の側面を摺動移動するように構成されており、これらシ
ャッタ片80の側面で囲んだ領域を開閉させる。
【0025】図13は図11の面Vにおける平面図であり、
第一シャッタ8のシャッタ駆動機構を示している。図11
及び図13に示すように、第一シャッタ8の駆動機構は各
駆動軸81の下端部に固定されたフランジ82と、このフラ
ンジ82に枢着され、フランジ82同士を連繋する複数のリ
ンク83と、これらリンク83を駆動するモータ84とから構
成されており、このモータ84の回転方向、回転角度等を
制御することによって複数のリンク83が連関動作して第
一シャッタ8を適宜に開閉させる。
【0026】図11中、符号9で指示するものは、上記第
一シャッタ8と協働して椀状形成した外皮材の周縁部を
封着する第二シャッタである。第二シャッタ9は、図12
の平面図に示す計4枚のシャッタ片90が組み合って開閉
可能に構成され、前記受け部材4の下方に配設されてい
る。第二シャッタ9は、図11及び図12に示すように、上
記第一シャッタ8の駆動軸81と同心状に設けられた駆動
中空軸91に固定された各シャッタ片90がこの駆動中空軸
91を中心に往復揺動して各シャッタ片90の先端縁が隣の
シャッタ片90の側面を摺動移動するように構成されてお
り、これらシャッタ片90の側面で囲んだ領域を開閉させ
る。
【0027】図14は図11の面Uにおける平面図であり、
第二シャッタ9のシャッタ駆動機構を示している。図11
及び図14に示すように、第二シャッタ9の駆動機構は各
駆動中空軸91の下端部に固定されたフランジ92と、この
フランジ92に枢着され、フランジ92同士を連繋する複数
のリンク93と、これらリンク93を駆動するモータ94とか
ら構成されており、このモータ94の回転方向、回転角度
等を制御することにより複数のリンク93が連関動作して
第二シャッタ9を適宜に開閉させる。
【0028】なお、本実施形態の食品成形装置Bでは、
椀状形成した外皮材の周縁部を封着するシャッタとし
て、駆動軸を中心に往復揺動する4枚のシャッタ片を用
いているが、シャッタ片の枚数、形状等は種々の設計変
更が可能である。例えば、各シャッタ片が互いにスライ
ド直線移動することにより開閉動作するシャッタ機構を
用いたり、各シャッタ片が回転運動に応じて直線運動し
ながら揺動することにより開閉動作するシャッタ機構を
用いたり、各シャッタ片が連続回転して開閉動作するシ
ャッタ機構を用いたり、種々のシャッタ機構を採用する
ことができる。
【0029】以下、図15〜図18を参照しながら、本実施
形態の食品成形装置Bによる食品包み込み成形工程につ
いて説明する。まず、図15に示すように、受け部材4の
上面に開口部40を塞ぐように型打形成したシート状外皮
材Fを戴置する。このとき、第二シャッタ9をやや閉じ
た状態にしておけば、外皮材Fをより安定的に戴置する
ことができる。また、第一シャッタ8のシャッタ片80を
閉じる方向に動作させてその開口面積を縮小させれば、
縮小した開口状態に合わせて外皮材Fをセットすること
ができ、外皮材Fが所定位置に収まるように外皮材Fの
位置調整を行うことができる。このことによって、外皮
材Fの位置ずれが予め修正され、確実な椀状形成を行う
ことが可能となる。
【0030】次に、図16に示すように、上方の吐出ノズ
ル5を下降させて外皮材Fの上面付近まで接近させ、吐
出ノズル5内の弁50を上昇させて吐出孔を開いて内材G
を外皮材Fに向けて吐出させることによって、受け部材
4の開口部40で外皮材Fを略椀状に形成すると同時にこ
の椀状形成する外皮材Fの内側に内材Gを供給する。そ
して、所定量の内材Gが吐出された時点で弁50を下降さ
せて吐出孔を閉じ、吐出ノズル5を上昇させる。
【0031】そして、図17に示すように、第一シャッタ
8を閉じ動作させて、受け部材4上の外皮材Fの縁部
を、内材Gを包むように中央に集め、さらに図18に示す
ように第二シャッタ9を閉じ動作させて集めた外皮材F
を封着することにより外皮材Fで内材Gを包み込んだ成
形品Hを得る。その後、第一シャッタ8及び第二シャッ
9を開いて成形品Hを支える支持部材70を下降させてベ
ルト上に成形品Hを戴置し、ベルトコンベヤ73を駆動さ
せて成形品Hをベルト搬送する。
【0032】このように、本実施形態では、中央部が周
縁部よりも厚く形成されたシート状の外皮材Fを用いて
包み込み成形しているので、内材Gを吐出して外皮材F
を椀状形成したときにも(図16参照)、外皮材の下部に
十分な肉厚を保つことが可能となり、また、シャッタの
閉動作により外皮材の周縁部の生地を中央に寄せ集めて
封着するときにも(図17及び図18参照)、予め外皮材の
周縁部を中央部よりも薄く形成しているので、封着部分
だけが肉厚になることもないのである。こうして得られ
た成形品Hを、その封着部分が底になるように裏返して
焼成処理すれば、底部(封着部分)が薄く、上部の生地
が十分厚くて膨らみに富んだ高品質な製品(餡パン)を
製造することができる。
【0033】なお、上記実施形態では、吐出ノズル4を
外皮材Fの上面付近まで下降させた状態で外皮材に向け
て内材を吐出させているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、下降させた吐出ノズル4で外皮
材Fを窪ませてから内材を吐出させて外皮材を椀状形成
するようにしても良い。また、上記実施形態では、受け
部材4の上面に外皮材Fを戴置しているが、この受け部
材4を省略して第二シャッタ9の上面に直接、外皮材F
を戴置して以後の成形工程を行うようにしても良い。
【0034】また、上記実施形態では、外皮材Fの周縁
部を自由な状態にして外皮材Fを椀状形成しているが、
この外皮材Fの周縁部を受け部材4上で保持しながら椀
状形成するようにしても良い。また、上記実施形態で
は、シャッタを完全に閉じて外皮材の周縁部を封着して
いるが、外皮材を封着することができれば、完全に閉じ
なくても良い。また、上記実施形態では、上下二段のシ
ャッタ8・9を協働させて外皮材の周縁部を封着してい
るが、受け部材4上に設けた第一シャッタのみで付着工
程を行うようにしても良く、受け部材4の下方に設けた
第二シャッタのみで封着工程を行うようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上、実施形態をもって説明したとお
り、本発明の食品成形方法によれば、中央部が周縁部よ
りも厚く形成されたシート状の外皮材を用いて包み込み
成形しているので、外皮材を椀状形成したときにも、外
皮材の下部に十分な肉厚を保つことが可能となり、ま
た、シャッタの閉動作により外皮材の周縁部の生地を中
央に寄せ集めて封着するときにも、予め外皮材の周縁部
を中央部よりも薄く形成しているので、封着部分だけが
肉厚になることもなく、外皮材の皮周りの均一な成形品
や、外皮材の底部(封着部分)が薄く、その上部が肉厚
な成形品も容易に得ることができる。また、本発明の型
打装置によれば、外皮材の周囲を横型で囲んだ状態で外
皮材の上面を上型で押圧するので、不規則な形状の外皮
材を確実に中央部が周縁部より厚くなった所定形状の外
皮材に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の型打装置及び食品成形装置の概略
正面図である。
【図2】本実施形態の型打装置の正面図である。
【図3】本実施形態の型打装置の部分断面側面図であ
る。
【図4】型打装置の上型の縦断面図である。
【図5】型打装置の横型の平面図(a)とS−S線にお
ける縦断面図(b)である。
【図6】型打装置による外皮材の型打工程を説明する部
分断面側面図である。
【図7】型打装置による外皮材の型打工程を説明する部
分断面側面図である。
【図8】型打装置による外皮材の型打工程を説明する部
分断面側面図である。
【図9】型打装置による外皮材の型打工程を説明する部
分断面側面図である。
【図10】型打装置による外皮材の型打工程を説明する
部分断面側面図である。
【図11】本実施形態の食品成形装置の部分断面正面図
である。
【図12】食品成形装置の受け部材の平面図である。
【図13】食品成形装置の第一シャッタのシャッタ駆動
手段の概略平面図である。
【図14】食品成形装置の第二シャッタのシャッタ駆動
手段の概略平面図である。
【図15】食品成形装置による食品成形工程を説明する
概略側面図である。
【図16】食品成形装置による食品成形工程を説明する
概略側面図である。
【図17】食品成形装置による食品成形工程を説明する
概略側面図である。
【図18】食品成形装置による食品成形工程を説明する
概略側面図である。
【符号の説明】
A 型打装置 B 食品成形装置 f 型打形成前の外皮材 F 外皮材 G 内材 H 成形品 10 圧延ローラ 11・12 ベルトコンベヤ 13 固定ベース 14・15 ベルトコンベヤ 16 フレーム 17 ベース板 20 エアシリンダ 21 エアシリンダの進退ロッド 22 支持板 23 支持ロッド 24 取付部材 25 上型 26 凹部 27 噴気孔 28 通気口 30 エアシリンダ 31 進退ロッド 32 支持板 33 エアチャック 34 腕部材 35 横型の型片 36 凹面 4 受け部材 40 開口部 5 吐出ノズル 50 弁 51 ロッド 52 エアシリンダ 53 供給パイプ 54 ポンプ 55 ホッパ 6 ノズル昇降手段 61 ステー 62 送りねじ機構 63 タイミングベルト 64 モータ 7 支持手段 70 支持部材 71 支持ロッド 72 ラック−ピニオン機構 73 モータ 74 ベルトコンベヤ 8 第一シャッタ 80 第一シャッタのシャッタ片 81 駆動軸82 フランジ 83 リンク 84 モータ 9 第二シャッタ 90 第二シャッタのシャッタ片 91 駆動中空軸 92 フランジ 93 リンク 94 モータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月12日(2003.2.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る食品成形方
法は、外皮材の周囲を横型で囲み、この横型で囲んだ状
態で前記外皮材を下面中央に凹部が形成された上型で押
圧することによって、前記外皮材をその中央部が周縁部
より厚く形成されたシート状に形成し、前記外皮材に内
材が配置された状態で複数のシャッタ片から成るシャッ
タを動作させて前記内材を包むように前記外皮材の周縁
部を集めて封着することを特徴とする。さらに、前記横
型は、複数の型片を互いに接近動作させて前記外皮材を
囲むことを特徴とする。さらに、前記上型は、前記横型
で囲んだ状態の前記外皮材を複数回押圧することを特徴
とする。
フロントページの続き (72)発明者 吹上 透 福井県福井市二の宮3丁目38番9号 株式 会社コバード内 Fターム(参考) 4B031 CB04 CD15 CG15 CG25 4B048 PE12 PL08 PM16 PP01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外皮材をその中央部が周縁部より厚く形
    成されたシート状に形成し、前記外皮材に内材が配置さ
    れた状態で複数のシャッタ片から成るシャッタを動作さ
    せて前記内材を包むように前記外皮材の周縁部を集めて
    封着することを特徴とする食品成形方法。
  2. 【請求項2】 前記外皮材の周囲を横型で囲み、この横
    型で囲んだ状態で前記外皮材を下面中央に凹部が形成さ
    れた上型で押圧することによって、前記外皮材をその中
    央部が周縁部より厚く形成されたシート状に形成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の食品成形方法。
  3. 【請求項3】 前記横型は、複数の型片を互いに接近動
    作させて前記外皮材を囲むことを特徴とする請求項2記
    載の食品成形方法。
  4. 【請求項4】 前記上型は、前記横型で囲んだ状態の前
    記外皮材を複数回押圧することを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の食品成形方法。
  5. 【請求項5】 外皮材をその中央部が周縁部より厚く形
    成されたシート状に形成し、前記外皮材に内材が配置さ
    れた状態で複数のシャッタ片から成るシャッタを動作さ
    せて前記内材を包むように前記外皮材の周縁部を集めて
    封着する食品成形方法に用いる型打装置であって、前記
    外皮材の周囲を囲む横型と、下面中央に凹部が形成され
    るとともに外皮材を上方から押圧する上型と、前記横型
    を前記外皮材の周囲に囲むように配置した後前記外皮材
    を上方から押圧するように前記上型を駆動制御する駆動
    手段とを含むことを特徴とする型打装置。
  6. 【請求項6】 前記横型は、互いに接近離反動作する複
    数の型片から成ることを特徴とする請求項5記載の型打
    装置。
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