JP2003333854A - 電気機器の高調波電流抑制装置 - Google Patents

電気機器の高調波電流抑制装置

Info

Publication number
JP2003333854A
JP2003333854A JP2002140808A JP2002140808A JP2003333854A JP 2003333854 A JP2003333854 A JP 2003333854A JP 2002140808 A JP2002140808 A JP 2002140808A JP 2002140808 A JP2002140808 A JP 2002140808A JP 2003333854 A JP2003333854 A JP 2003333854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
current
rectifier circuit
power supply
harmonic current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002140808A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Kanehara
好秀 金原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002140808A priority Critical patent/JP2003333854A/ja
Publication of JP2003333854A publication Critical patent/JP2003333854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定格の入力電流から少ない入力電流まで高調
波電流を低減できる電気機器の高調波電流抑制装置を得
ることを目的とする。 【構成】 3相ブリッジ整流回路を有する電気機器にお
いて、前記整流回路の整流出力に接続する第2の3相ブ
リッジ整流回路を有し、前記2つの整流回路の整流出力
を相互に接続し、3相交流電源と前記電気機器の整流回
路との間に、2%以上の所定のパーセントインピーダン
スに相当する漏洩インダクタンスのΔ−Y結線のトラン
スを接続し、3相交流電源と第2の3相ブリッジ整流回
路との間に、前記漏洩インダクタンスと同等のリアクト
ルを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3相ブリッジ整
流回路を有する電気機器の入力の高調波電流の低減に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】<従来の技術1>従来の技術として、図
8に示すインバータ装置1がある。インバータ装置1
は、3相ブリッジ整流回路2と平滑コンデンサとしての
電解コンデンサ3及びインバータ部4からなり、入力R
1、S1、T1の3相交流を3相ブリッジ整流回路2に
より電解コンデンサ3に充電し直流電圧を得る。インバ
ータ部4はパルス幅変調による制御(以下PWM制御)
をすることにより交流電圧に変換し、出力U1、V1、
W1に接続されるモータ等の負荷装置5を駆動する。従
来の高調波電流抑制装置は、3相交流電源R0、S0、
T0と、インバータ装置1の入力R1、S1、T1の間
にリアクトル6A、6B、6Cを接続することにより行
っていた。リアクトル6A、6B、6Cを接続しないと
きの交流電源の電流波形は図2(b)であり電流のピー
クが高く、高調波電流を多く含み、力率の低い波形であ
る。3%のパーセントインピーダンスに相当するリアク
トル6A、6B、6Cを接続すると、図2(c)に示す
ように電流のピークが下がり、高調波電流が減少し、力
率が改善されることが分かる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の高調波電流抑制
装置は、以上のように構成されているので、電流が定格
に近いときは、電流波形の第5、第7高調波が1/2に
減少する程度で改善の度合いが少なかった。また、入力
電流の少ない時は図2(d)に示すように高調波の含有
率が高くなり、力率が低下するので改善の度合いがさら
に低くなってしまうという問題点があった。この発明は
上記のような問題点を解消するためになされたもので、
定格の入力電流から少ない入力電流までの高調波電流を
低減できる電気機器の高調波電流抑制装置を得ることを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1)第1の発明
に係わる電気機器の高調波電流抑制装置は、3相ブリッ
ジ整流回路を有する電気機器において、3相交流電源と
前記整流回路との間に、2%以上のパーセントインピー
ダンスに相当する漏洩インダクタンスを有するΔ−Y結
線のトランスを接続したものである。 (請求項2)第2の発明に係わる電気機器の高調波電流
抑制装置は、3相ブリッジ整流回路を有する電気機器に
おいて、前記整流回路の整流出力に接続する第2の3相
ブリッジ整流回路を有し、3相交流電源と前記2つの整
流回路との間に、2次側が2%以上の所定のパーセント
インピーダンスに相当する漏洩インダクタンスのΔ結線
とY結線の巻線を有するトランスを接続したものであ
る。 (請求項3)第3の発明に係わる電気機器の高調波電流
抑制装置は、3相ブリッジ整流回路を有する2つの電気
機器において、前記整流回路の整流出力を相互に接続
し、3相交流電源と前記2つの電気機器の整流回路との
間に、2次側が2%以上の所定のパーセントインピーダ
ンスに相当する漏洩インダクタンスのΔ結線とY結線の
巻線を有するトランスを接続したものである。 (請求項4)第4の発明に係わる電気機器の高調波電流
抑制装置は、3相ブリッジ整流回路を有する電気機器に
おいて、前記整流回路の整流出力に接続する第2の3相
ブリッジ整流回路を有し、前記2つの整流回路の整流出
力を相互に接続し、3相交流電源と前記電気機器の整流
回路との間に、2%以上の所定のパーセントインピーダ
ンスに相当する漏洩インダクタンスのΔ−Y結線のトラ
ンスを接続し、3相交流電源と第2の3相ブリッジ整流
回路との間に、前記漏洩インダクタンスと同等のリアク
トルを接続したものである。 (請求項5)第5の発明に係わる電気機器の高調波電流
抑制装置は、3相ブリッジ整流回路を有する電気機器に
おいて、前記整流回路の整流出力と平滑コンデンサとの
間に接続した直流リアクトルを備え、前記直流リアクト
ルを3相交流電源に流れる電流に対し2%以上の所定の
パーセントインピーダンスに相当するインダクタンスの
2倍のインダクタンス特性を有する直流リアクトルとし
たものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。なお、この発
明の実施の形態について上述の従来例と同一の構成部分
は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0006】〈実施の形態1〉図1に示す電気機器の高
調波電流抑制装置はこの発明の実施の形態1である。3
相交流電圧R0、S0、T0とインバータ装置1との間
に2%以上の所定のパーセントインピーダンスに相当す
る漏洩インダクタンス8A、8B、8Cを有するΔ−Y
結線のトランス7を接続する。パーセントインピーダン
スとは漏洩インダクタンスによる電圧降下を回路電圧の
百分率で表したものである。所定のパーセントインピー
ダンスとは、電気機器の高調波電流が必要な低減度が得
られる値であり、2%以上のインダクタンスとすること
により高調波の低減効果が高くなる。また、この漏洩イ
ンダクタンス8A、8B、8Cによる電圧降下が電気機
器の動作に支障を及ぼさない値に設定する。図ではΔ結
線側を1次としたが、2次側であっても同様の動作をす
る。漏洩インダクタンス8A、8B、8Cは従来の発明
におけるリアクトル6A、6B、6Cが無くてもリアク
トルと同等の作用をする。従ってトランス7の2次側の
電流波形は漏洩インダクタンス8A、8B、8Cを3%
のパーセントインピーダンスに設定したとき、図2
(c)(d)と同様の波形である。一方3相交流電源R
0、S0、T0から流れ込む電流は、図2(e)(g)
の3山(半サイクルの電流波形の凹凸の数)を形成する
電流波形となる。この電流波形は(f)に示すように、
従来の電流波形に対して第5、7、11、13次などの
高調波が1/2〜1/3に減少し、力率も高い。特に電
流が少ない時の電流波形(g)は、3山を保っており、
電流が低くなっても高調波電流を低減する効果が高い。
一般にトランス7は漏洩インダクタンスをできるだけ低
くなるよう設計されており、通常のトランスを使用した
場合は高調波電流の低減効果は少ない。本発明は、2%
以上のパーセントインピーダンスに相当する漏洩インダ
クタンスを持つトランス7をインバータ装置1の入力に
接続したことが特徴である。トランス7の漏洩インダク
タンスを大きくする製造方法は、1次巻線と2次巻線を
同一鉄心上で距離を離して磁気結合させることで得られ
る。また、必要に応じて1次または2次巻線を分割し、
交互に配置することで漏洩インダクタンスを調整するこ
とができる。また、3相交流電源から絶縁できることも
特徴である。
【0007】〈実施の形態2〉図3に示す電気機器の高
調波電流抑制装置はこの発明の実施の形態2である。イ
ンバータ装置1の入力R1、S1、T1と3相交流電源
との間にトランス9を接続する。トランス9の2次側は
Y結線とΔ結線の2つの巻線を有し、一方をインバータ
装置1の入力R1、S1、T1に接続する。他方は3相
ブリッジ整流回路10の入力R2、S2、T2に接続
し、整流出力の正極P2、負極N2はインバータ装置1
の直流電圧の正極P1と負極N1にそれぞれ接続する。
トランス9の1次側はΔ結線でもY結線でも良い。トラ
ンス9は2次側がそれぞれ2%程度以上ののパーセント
インピーダンスに相当する漏洩インダクタンスを有する
ようにすると3相交流電源から流れ込む電流の高調波電
流をより低減することができる。図2(h)に3相交流
電源R0、S0、T0から流れ込む電流を示す。この電
流波形は5山を形成し、ほぼ正弦波に近い。(i)に示
すように高調波電流は2〜10次までほとんど無い。ま
た、(j)に示す入力電流の少ないときの電流波形も5
山のほぼ正弦波の波形である。この実施の形態2によれ
ば、インバータ装置1に、トランス9と3相ブリッジ整
流回路10で構成される高調波電流抑制部11を接続す
ることにより、3相交流電源R0、S0、T0から流れ
込む電流の高調波を定格電流から少ない電流まで大きく
低減することができる効果がある。また2つの整流回路
2、10の入力電圧は位相が30°ずれているので直流
のリップル電圧が小さく、電解コンデンサ3のリップル
電流が小さくなり、静電容量も小さくすることができ
る。またトランス9の2次側は所定のパーセントインピ
ーダンスを持ち、直流電圧も同じであるのでインバータ
装置1の整流回路2と整流回路10に流れ込む電流はほ
ぼ同一の電流が流れる。また、交流電圧から絶縁できる
ことも特徴である。なお、トランス9は2次側がY結線
とΔ結線の2つの巻線を有するトランスを使用したが、
Δ−Y結線、Δ−Δ結線の2つのトランスを使用しても
同等の効果を奏する。
【0008】〈実施の形態3〉図4に示す電気機器の高
調波電流抑制装置はこの発明の実施の形態3である。2
台のインバータ装置1A、1Bの出力は、それぞれモー
タ等の負荷装置5A、5Bに接続されている。また、直
流電圧の正極P1、負極N1はそれぞれ正極P2、負極
N2に接続する。インバータ装置1Aの入力R1、S
1、T1及びインバータ装置1Bの入力R3、S3、T
3と3相交流電源R0、S0、T0との間にトランス9
を接続する。トランス9の2次側はY結線とΔ結線の2
つの巻線を有し、一方をインバータ装置1Aの入力R
1、S1、T1に接続し、他方をインバータ装置1Bの
入力R3、S3、T3に接続する。トランス9は2次側
が2%程度以上のパーセントインピーダンスに相当する
漏洩インダクタンスを有するように設定すると入力電流
の高調波電流をより低減することができる。3相交流電
源R0、S0、T0から流れ込む電流は図2(h)
(j)と同様に5山のほぼ正弦波の電流であり、(i)
に示すように高調波電流は2〜10次までほとんど無
い。また、(j)に示す入力電流の少ないときの電流波
形も5山のほぼ正弦波の波形である。この実施の形態3
によれば、2つのインバータ装置1A、1Bにトランス
9の2次側をそれぞれ接続することにより、3相交流電
源R0、S0、T0から流れ込む電流の高調波電流を定
格電流から少ない電流まで大きく低減することができる
効果がある。また2つの整流回路2の入力電圧は位相が
30°ずれているので相互に電流を供給し、直流のリッ
プル電圧が小さく、電解コンデンサ3のリップル電流が
小さくなり、静電容量も小さくすることができる。また
トランス9は所定のパーセントインピーダンスを持ち、
直流電圧も同じであるのでインバータ装置1A、1Bの
整流回路2に流れ込む電流はほぼ同一の電流が流れる。
また、3相交流電源から絶縁できることも特徴である。
なお、トランス9は2次側がY結線とΔ結線の2つの巻
線を有するトランスを使用したが、Δ−Y結線、Δ−Δ
結線の2つのトランスを使用しても同等の効果を奏す
る。
【0009】負荷装置5Aと負荷装置5Bの駆動対象物
12が同一のものである場合相互の回転方向によっては
一方が力行、他方が回生になる場合がある。例えば、負
荷装置5Aが力行、負荷装置5Bが回生であるとする
と、インバータ装置1Aから電力を負荷装置5Aに供給
するが、インバータ装置1Bは電力が負荷装置5Bから
回生してくるので、直流電圧が上昇してしまうことがあ
った。この発明のように、正極P1、P2、負極N1、
N2をそれぞれ接続すると回生した電力は力行側で再利
用されるので直流電圧が上昇することはない。この実施
の形態3によれば、2台のインバータ装置1A、1Bで
同一の駆動対象物12を駆動した時、回生電力を力行側
で再利用し、直流電圧は同一の電圧になるので、インバ
ータ装置1Aの入力R1、S1、T1とインバータ装置
1Bの入力R3、S3、T3には同一の電力が供給され
る。
【0010】〈実施の形態4〉図5に示す電気機器の高
調波電流抑制装置はこの発明の実施の形態5である。イ
ンバータ装置1の入力R1、S1、T1と3相交流電源
との間にΔ−Y結線の巻線を有するトランス7を接続す
る。3相ブリッジ整流回路10の入力R4、S4、T4
と3相交流電源との間にリアクトル6A、6B、6Cを
接続する。整流出力の正極P2と負極N2はインバータ
装置1の直流電圧の正極P1と負極N1に接続する。ト
ランス7は2%程度のパーセントインピーダンスに相当
する漏洩インダクタンスを有するように設定し、リアク
トル6A、6B、6Cも2%程度のパーセントインピー
ダンスに相当するインダクタンスに設定すると3相交流
電源から流れ込む電流の高調波電流をより低減すること
ができる。3相交流電源R0、S0、T0から流れ込む
電流は図2(h)(j)と同様に5山のほぼ正弦波の電
流であり、(i)に示すように高調波電流は2〜10次
までほとんど無い。また、(j)に示す入力電流の少な
いときの電流波形も5山のほぼ正弦波の波形である。こ
の実施の形態4によれば、インバータ装置1に、トラン
ス7とリアクトル6A、6B、6Cおよび3相ブリッジ
整流回路10で構成される高調波電流抑制部17を接続
することで、3相交流電源R0、S0、T0から流れ込
む電流の高調波電流を定格電流から少ない電流まで大き
く低減することができる効果がある。また2つの整流回
路2、10の入力電圧は位相が30°ずれているので直
流のリップル電圧が小さくなり、電解コンデンサ3のリ
ップル電流が小さくなり、静電容量も小さくすることが
できる。また、トランス7の容量はインバータ装置1の
消費電力の1/2で良いため小型軽量であるという効果
もある。またトランス7とリアクトル6A、6B、6C
は所定の同じパーセントインピーダンスを持ち、直流電
圧も同じであるので整流回路2、10に流れ込む電流は
ほぼ同一の電流が流れる。
【0011】〈実施の形態5〉図6に示す電気機器の高
調波電流抑制装置はこの発明の実施の形態5である。イ
ンバータ装置18の3相ブリッジ整流回路2と平滑コン
デンサとしての電解コンデンサ3との間に3相交流電源
に流れる電流に対し2%以上のパーセントインピーダン
スに相当するインダクタンスの2倍のインダクタンス特
性を有する直流リアクトル19を接続する。この直流リ
アクトル19は3相ブリッジ整流回路2の出力電流が電
解コンデンサ3に流れる電流のピーク値を下げ、電流を
平均化する作用がある。従来の高調波電流抑制装置は図
8に示すように3相交流側の入力にリアクトルを接続し
て高調波電流を抑制したが、この発明の実施の形態5で
は整流出力の直流側に接続することにより入力の高調波
電流を抑制する。直流リアクトル19のインダクタンス
を3相交流電源に流れる電流に対し3%のパーセントイ
ンピーダンスの2倍に相当する6%のインダクタンスに
設定したときの入力電流の波形を図2(k)(l)に示
す。(l)に示す入力電流の少ないときの電流波形は定
格電流の(k)の電流波形とほぼ同等の波形である。高
調波電流は図2(m)に示すように低減されている。入
力電流が変化してもこの6%のパーセントインピーダン
スを一定にするインダクタンス特性のリアクトルを使用
することにより定格電流から少ない電流まで入力電流の
波形は同じ比率で変化するので高調波電流の成分も一定
である。結果的には負荷装置5の消費電力を変えれば入
力電流はそれに応じて変化するが、同時に直流リアクト
ル19のインダクタンスも変化するので高調波電流の成
分は定格電流の時と同じにすることができる。図7にお
ける13は3相200Vで入力電流に対する直流リアク
トル19のインダクタンスが6%のパーセントインピー
ダンスに相当する曲線である。この曲線13と同じ変化
をするリアクトルを使用すれば入力電流の高調波を電流
の全体で低減できる。また、この曲線13と全く同じ曲
線でなくても14のように曲線13よりインダクタンス
が大きい特性であれば良い。この14の様な特性は珪素
鋼板またはアモルファスなどを鉄心として部分的にギャ
ップを設けて巻いたリアクトルで実現することができ
る。この特性によれば定格電流を15とし、低い電流の
16までは6%のパーセントインピーダンスに相当する
インダクタンス以上であるから高調波電流も15から1
6の間の電流において所定の高調波電流の成分以下に低
減することができる。直流リアクトル19は交流電流が
流れないのでインダクタンスが大きくても電圧降下が無
い特徴がある。
【0012】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
発明の形態1の電気機器の高調波電流抑制装置は、3相
交流電源と電気機器の整流回路との間に、所定のパーセ
ントインピーダンスに相当する漏洩インダクタンスを有
するΔ−Y結線のトランスを接続したので、3相交流電
源から流れ込む電流波形は3山となり、入力にリアクト
ルを使用しなくても定格電流から少ない電流まで高調波
電流を低減する効果がある。発明の形態2の電気機器の
高調波電流抑制装置は、電気機器の整流回路の整流出力
に接続する第2の3相ブリッジ整流回路を有し、3相交
流電源と前記2つの整流回路との間に、2次側が所定の
パーセントインピーダンスに相当する漏洩インダクタン
スを有するΔ結線とY結線の巻線を有するトランスをそ
れぞれ接続したので、3相交流電源から流れ込む電流波
形は5山となり、高調波電流は2〜10次までほとんど
無く、定格電流から少ない電流まで高調波電流を低減す
る効果がある。発明の形態3の電気機器の高調波電流抑
制装置は、2つの電気機器の整流回路にそれぞれ2次側
が2%以上の所定のパーセントインピーダンスに相当す
る漏洩インダクタンスのΔ結線とY結線の巻線を有する
トランスを接続することにより、3相交流電源から流れ
込む電流波形は5山となり、高調波電流は2〜10次ま
でほとんど無く、定格電流から少ない電流まで高調波電
流を低減する効果がある。発明の形態4の電気機器の高
調波電流抑制装置は、電気機器の整流回路の整流出力に
接続する第2の3相ブリッジ整流回路を有し、3相交流
電源と前記電気機器の整流回路との間に、2次側が2%
以上の所定のパーセントインピーダンスに相当する漏洩
インダクタンスのΔ結線とY結線の巻線を有するトラン
スを接続し、3相交流電源と第2の3相ブリッジ整流回
路との間に、前記漏洩インダクタンスと同等のリアクト
ルを接続したので、3相交流電源から流れ込む電流波形
は5山となり、高調波電流は2〜10次までほとんど無
く、定格電流から少ない電流まで高調波電流を低減する
効果がある。発明の形態5の電気機器の高調波電流抑制
装置は、直流リアクトルを3相交流電源に流れる電流に
対し所定のパーセントインピーダンスに相当するインダ
クタンスの2倍のインダクタンス特性を有する直流リア
クトルとしたので、定格電流から少ない電流までの高調
波電流を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の電気機器の高調波電
流抑制装置である。
【図2】この発明の実施の形態1〜5と従来の技術の動
作を説明するための波形図である。
【図3】この発明の実施の形態2の電気機器の高調波電
流抑制装置である。
【図4】この発明の実施の形態3の電気機器の高調波電
流抑制装置である。
【図5】この発明の実施の形態4の電気機器の高調波電
流抑制装置である。
【図6】この発明の実施の形態5の電気機器の高調波電
流抑制装置である。
【図7】この発明の実施の形態5の動作を説明するため
の特性図である。
【図8】従来の高調波電流抑制装置である。
【符号の説明】
インバータ装置 1、1A、1B、18 3相ブリッジ整流回路 2、10 電解コンデンサ 3 インバータ部 4 負荷装置 5、5A、5B リアクトル 6A、6B、6C トランス 7、9 漏洩インダクタンス 8A、8B、8C 正極 P1、P2 負極 N1、N2 高調波電流抑制部 11、17 駆動対象物 12 直流リアクトル 19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相ブリッジ整流回路を有する電気機器
    において、3相交流電源と前記整流回路との間に、2%
    以上の所定のパーセントインピーダンスに相当する漏洩
    インダクタンスを有するΔ−Y結線のトランスを接続し
    たことを特徴とする電気機器の高調波電流抑制装置。
  2. 【請求項2】 3相ブリッジ整流回路を有する電気機器
    において、前記整流回路の整流出力に接続する第2の3
    相ブリッジ整流回路を有し、3相交流電源と前記2つの
    整流回路との間に、2次側が2%以上の所定のパーセン
    トインピーダンスに相当する漏洩インダクタンスのΔ結
    線とY結線の巻線を有するトランスを接続したことを特
    徴とする電気機器の高調波電流抑制装置。
  3. 【請求項3】 3相ブリッジ整流回路を有する2つの電
    気機器において、前記整流回路の整流出力を相互に接続
    し、3相交流電源と前記2つの電気機器の整流回路との
    間に、2次側が2%以上の所定のパーセントインピーダ
    ンスに相当する漏洩インダクタンスのΔ結線とY結線の
    巻線を有するトランスを接続したことを特徴とする電気
    機器の高調波電流抑制装置。
  4. 【請求項4】 3相ブリッジ整流回路を有する電気機器
    において、前記整流回路の整流出力に接続する第2の3
    相ブリッジ整流回路を有し、前記2つの整流回路の整流
    出力を相互に接続し、3相交流電源と前記電気機器の整
    流回路との間に、2%以上の所定のパーセントインピー
    ダンスに相当する漏洩インダクタンスのΔ−Y結線のト
    ランスを接続し、3相交流電源と第2の3相ブリッジ整
    流回路との間に、前記漏洩インダクタンスと同等のリア
    クトルを接続したことを特徴とする電気機器の高調波電
    流抑制装置。
  5. 【請求項5】 3相ブリッジ整流回路を有する電気機器
    において、前記整流回路の整流出力と平滑コンデンサと
    の間に接続した直流リアクトルを備え、前記直流リアク
    トルを3相交流電源に流れる電流に対し2%以上の所定
    のパーセントインピーダンスに相当するインダクタンス
    の2倍のインダクタンス特性を有する直流リアクトルと
    することを特徴とする電気機器の高調波電流抑制装置。
JP2002140808A 2002-05-15 2002-05-15 電気機器の高調波電流抑制装置 Pending JP2003333854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002140808A JP2003333854A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 電気機器の高調波電流抑制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002140808A JP2003333854A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 電気機器の高調波電流抑制装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003333854A true JP2003333854A (ja) 2003-11-21

Family

ID=29701566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002140808A Pending JP2003333854A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 電気機器の高調波電流抑制装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003333854A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013247853A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Rong Shin Jong Co Ltd 三相リアクトル節電装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013247853A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Rong Shin Jong Co Ltd 三相リアクトル節電装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3772898B2 (ja) 多相電流供給回路及び駆動装置
JP4003409B2 (ja) 多出力電力変換回路
JP2009232681A (ja) マルチレベルインバータ
JP2006187147A (ja) 双方向絶縁型dc−dcコンバータ
TW201308851A (zh) 電源裝置
TW201315094A (zh) 不斷電電源系統
JP2865194B2 (ja) 単相入力3相全波整流回路及び単相入力疑似4相全波整流回路
JP2008048568A (ja) 電動機駆動制御装置
US7679940B2 (en) Three-phase voltage source inverter system
Abdollahi Pulse doubling in zigzag–connected autotransformer–based 12–pulse ac–dc converter for power quality improvement
JP3591548B2 (ja) 多重整流回路
JPH11144983A (ja) チョークコイル及びこれを用いた整流平滑回路
JP2005020836A (ja) 多相電流供給回路及び駆動装置
JP5175452B2 (ja) インバータ装置
JP2010220382A (ja) 電力変換装置
JP2002272113A (ja) 直流リアクトル装置及び高周波抑制制御装置
Burlaka et al. Development of single-phase high-power factor inverter welding sources
JP2003333854A (ja) 電気機器の高調波電流抑制装置
JP2000139083A (ja) 電源電圧調整装置
JP2012157242A (ja) インバータ装置
JP2008043096A (ja) 電力変換装置
JP2003088124A (ja) 整流装置
JP4939819B2 (ja) 三相整流装置
RU2290741C2 (ru) Устройство для выпрямления трехфазного напряжения с трехканальным преобразованием энергетического потока (варианты)
JP2020202708A (ja) 絶縁型dc−dcコンバータ