JP2003333167A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話帳検索時あるいはナンバーディスプレイ
受信時に、通話相手が誰かわかりやすくする。 【解決手段】 画像読み取り部で読み取った画像データ
を切り出して電話帳データと関連付けて保存しておき、
電話帳検索時およびナンバーディスプレイ着信時にその
画像を表示部に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像をスキャンし
て画像電子データに変換し、電話回線などの通信路を介
して該画像電子データを送受信するファクシミリ装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、電話機・ファクシミリ装置などの
通信端末では、相手方の電話番号とその名称からなる対
を複数格納可能な電子電話帳を内蔵し、その電話帳に登
録されている相手方名称をカナで表示しながら選択する
ことにより選択された相手方へのダイヤル発信を自動的
に行えるようにしたものがある。また、発呼者電話番号
案内サービスにより通知された発呼者の電話番号を受話
側の電話帳と照らし合わせ、発呼者の電話番号が電話帳
に登録されている番号と一致した場合に、電話帳に登録
されている発呼者名をカナで電話またはファクシミリ装
置の液晶画面に表示するような装置が市販されている。

【０００３】かつ、これに連動して、電話機・ファクシ
ミリ装置に搭載される液晶画面も大型化の一途をたどっ
ており、漢字フォントデータを別に搭載して上記通信相
手または発呼者の名を液晶表示画面にカナではなく漢字
で表示することで、誰に電話をかけるのか、あるいは誰
から電話がかかってきたのかを装置使用者にわかりやす
く表示することができるような機種も出現している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記例のように電話帳
の相手先を装置の表示画面に漢字で表示するためには、
電話・ファクシミリ装置の電話帳データ登録時に、テン
キー他の数少ないキーで電話帳の相手先名称の漢字入力
を行わねばならず、ユーザにとって必ずしも使いやすい
ものとはいえなかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明におけるファクシ
ミリ装置では、上記の課題を解決するために、ファクシ
ミリ装置の電話帳登録時に、相手先番号と、ファクシミ
リ装置のスキャナから読み込んでメモリに保存した画像
データとを関連付けて登録しておき、ユーザが電話帳を
使用して発呼する際、あるいは呼を受けて発信者番号表
示サービスから発信者番号データを受け取った際に相手
の番号に関連付けられた画像を液晶表示画面に表示す
る。

【０００６】

【作用】ユーザの電話帳検索時、あるいは着信時（発信
者番号表示サービス使用時）に通信相手に対応した画像
を液晶画面で確認することができるため、従来機のよう
にカナで表示するよりも相手が誰かわかりやすくなり、
かつ、ユーザが電話帳登録時にテンキー他によるわずら
わしい漢字変換処理を行わずとも、登録画像を手書き漢
字とすることで同等の効果を得ることができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】（第１の実施形態）以下、図面を
参照して本発明に係る一実施形態を詳細に説明する。

【０００８】図１は本実施形態におけるファクシミリ装
置のブロック図である。ハードウェアの構成は一般的な
ファクシミリ装置と同じである。

【０００９】同図において、１は、原画像をＣＣＤやＣ
Ｓ（コンタクトセンサ）でスキャンしてデジタルＲＧＢ
画像データに変換する画像読み取り部である。

【００１０】２は、画像読み取り部１で読み取ったり、
後述のモデム５経由で受信した画像データや、電話帳デ
ータなどを格納したりするメモリである。

【００１１】３は、システム全体を統括するＣＰＵであ
る。

【００１２】４は、モデム５経由で受信した画像データ
や画像読み取り部１で読み取った画像データを印刷する
プリンタである。

【００１３】５は、通常の電話回線などと接続されて、
他のファクシミリ端末などとの間で画像データを送受信
するモデム装置である。

【００１４】６は、ＣＰＵ３を制御するプログラムや表
示部７に表示する文字のフォントデータ、および後述す
る電話帳登録フォームの画像データなどを格納するＲＯ
Ｍである。

【００１５】７は、電話番号やビットマップ画像を表示
可能な表示部である。一般的には液晶表示器などで構成
される。

【００１６】８は、テンキーなどを備えた操作部であ
る。

【００１７】以下、本実施形態のファクシミリ装置で電
話帳データを登録する際の処理を、図２に示すフローチ
ャートに従って説明する。

【００１８】Ｓ１０１．ユーザの所定の操作により、フ
ァクシミリ装置は、ＲＯＭ６に画像データとして格納さ
れている電話帳登録フォームを、プリンタ４から出力用
紙に印刷する。登録フォームの例を図３に示す。

【００１９】Ｓ１０２．ユーザは登録フォームの所定の
個所に、図４（ａ）のように登録したい人の名前を手書
きで書く。装置はこれを画像データとして認識するの
で、書くものは必ずしも名前でなくともよく、たとえば
図４（ｂ）のようにアイコンのような簡単な画像や、図
４（ｃ）のように写真を所定の大きさに切り抜いて貼り
付けてもよい。

【００２０】Ｓ１０３．ファクシミリ装置のスキャナに
上記登録フォームを読み込ませる。

【００２１】Ｓ１０４．装置はこの登録フォームを読み
取って得た画像データから、フォームの上記所定の個所
に相当する部分を切り出し、画像データとしてＩＤをつ
けてメモリに保存しておく。

【００２２】Ｓ１０５．ユーザは電話帳への登録作業を
開始する。

【００２３】Ｓ１０６．まず登録したい相手先の電話番
号を操作部８のテンキーで入力する。

【００２４】Ｓ１０７．該電話番号に対応する相手先名
称をカナで入力する。

【００２５】Ｓ１０８．Ｓ１０４でメモリに保存した画
像データと該電話番号を関連付けて登録するかどうかを
入力する。ＮＯならばこの相手に関する登録動作は終了
でＳ１１０へ。ＹＥＳならばＳ１０９へ。

【００２６】Ｓ１０９．ユーザがＳ１０６で入力した電
話番号と対応させたい画像を選択する。装置はＳ１０４
でメモリに保存した画像を順に表示部７に表示し、ユー
ザは目的の画像が表示されたときに操作部８の所定のス
イッチを押すなどして選択する。

【００２７】Ｓ１１０．装置は、Ｓ１０６で入力された
電話番号と、Ｓ１０７で入力された相手先名称、Ｓ１０
８で選択された画像データのＩＤ（選択されていれば）
を関連付けて、ひとまとまりの電話帳データとして保存
する。

【００２８】Ｓ１１１．登録したい全相手先に対しての
登録処理が終わればここで終了。でなければＳ１０１〜
Ｓ１１０の処理を繰り返す。

【００２９】以上で本発明における電話帳データの登録
動作が終了する。電話帳データは、各エントリに電話番
号・相手先名称（カナ）・画像データＩＤの項目を含
み、たとえば、図５に示すような表形式のデータとな
る。

【００３０】ユーザが本発明のファクシミリ装置から電
話帳を用いて発呼処理を行う際には、まず操作部７の所
定のキーを押して電話帳モードに入って相手先のデータ
を１件ずつ表示する。該当件のエントリに画像データＩ
Ｄの項目が存在する場合は、図６のように該当ＩＤの画
像データを表示し、存在しない場合は相手先名称（カ
ナ）とその電話番号を表示する。ユーザが操作部７のカ
ーソルキーを押すたびに、電話帳の次のエントリのデー
タを同様に表示画面に表示する。

【００３１】本発明のファクシミリ装置に着呼があり、
その呼において発信者電話番号案内サービスに基づいて
発呼側の電話番号が送信されてきた場合は、本装置はこ
れを検出し、電話帳を検索して、電話帳データの電話番
号の項目に着呼電話番号と一致する項目があれば、その
エントリの画像データＩＤに対応する画像（画像ＩＤが
なければ相手先カナ名称）を図６のように表示画面に表
示する。

【００３２】（第２の実施形態）第１の実施形態では、
表示画面に表示する画像データは本発明におけるファク
シミリ装置が装備している画像読み取り部で読み取って
得るものとしているが、これに限らず、ファクシミリ受
信画像の一部を切り出したり縮小したりして使用しても
同様の効果を得られる。

【００３３】あるいは、図１のブロック図の他にＵＳＢ
などのデータインターフェースを持ち、そこから画像デ
ータを得て同様に電話帳に画像データとして登録しても
同様の効果を達成できる。

【００３４】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のファクシミ
リ装置のユーザは、電話帳検索時あるいは着呼時に通信
相手が誰なのかを表示画面の画像で直感的に理解するこ
とができる。また、登録画像データを相手先名称の手書
き漢字にしておけば、ユーザがわずらわしい漢字登録処
理を行わなくても、表示画面に通信相手を漢字で表示す
ることができるし、本装置に漢字フォントデータを搭載
する必要がなくなるためコストダウンの効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】一般的なファクシミリ装置のブロック図。

【図２】本発明における電話帳登録処理のフローチャー
ト。

【図３】本発明における電話帳画像登録フォームの例。

【図４】本発明における電話帳画像登録フォームの記入
例。

【図５】本発明における電話帳データの例。

【図６】本発明におけるファクシミリ装置の動作例。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C062 AA02 AB20 AB23 AB42 AC05 AC22 AC35 AE02 AF03 5C075 BA08 BB06 5K036 AA15 BB11 DD01 DD16 DD25 DD46 JJ02 JJ04 JJ13 KK09 KK18

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像を光学的に読み取ってデジタル画像
   データに変換する画像読み取り部と、 ビットマップ画像を表示可能な表示部と、 電子電話帳とを備え、 読み取った画像データの一部と、電話帳データの相手先
   とを関連づけて該電子電話帳にデータとして格納するこ
   とを特徴とするファクシミリ装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のファクシミリ装置であ
   って、 該電子電話帳検索時に、各相手先と関連付けられた該画
   像データの一部を該表示部に表示することを特徴とする
   もの。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のファクシミリ装置であ
   って、 着信時に、発信者電話番号案内サービスにより通話相手
   の電話番号データを受け取り、その電話番号から該電子
   電話帳を検索して、電話番号が一致した場合に該当相手
   先に関連付けられた該画像データの一部を該表示部に表
   示することを特徴とするもの。
4. 【請求項４】 デジタル画像データを外部より受け取る
   インターフェースと、 ビットマップ画像を表示可能な表示部と、 電子電話帳とを備え、 該外部より受け取った画像データと、電話帳データの相
   手先とを関連づけて該電子電話帳にデータとして格納す
   ることを特徴とするファクシミリ装置。