JP2003332805A - 高周波フィルタおよび高周波モジュール用基板 - Google Patents

高周波フィルタおよび高周波モジュール用基板

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JP2003332805A
JP2003332805A JP2002135028A JP2002135028A JP2003332805A JP 2003332805 A JP2003332805 A JP 2003332805A JP 2002135028 A JP2002135028 A JP 2002135028A JP 2002135028 A JP2002135028 A JP 2002135028A JP 2003332805 A JP2003332805 A JP 2003332805A
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microwave
dielectric layer
wirings
conductor film
metal wiring
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JP2002135028A
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Inventor
Taketo Kunihisa
武人 國久
Shiyunei Nobusada
俊英 信定
Kazuhiro Hachiman
和宏 八幡
Katsuya Minagawa
克也 皆川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 導体配線の設計の自由度が高いマイクロ波フ
ィルタと、それを備えるマイクロ波モジュール用基板と
を提供する。 【解決手段】 マイクロ波フィルタ100は、誘電体層
7、8、9および10と、各誘電体層のそれぞれの上面
上に形成された金属配線層27、28、29および30
と、プラグ71、72、73、74、75および76と
から構成されている。金属配線層29には、ステップイ
ンピーダンス型共振器として機能する配線51、52お
よび53が形成されている。配線51、52および53
は、グランド配線である金属配線層27および30に接
続されたプラグ71、72および73にそれぞれ接続さ
れている。さらに、配線51および53は、それぞれ端
子S1およびS2を備えており、端子S1およびS2に
おいてそれぞれプラグ74および75に接続されてい
る。金属配線層28には、配線51、52および53に
対向して配置され、配線51、52および53に容量結
合する配線61、62、63と、配線61、62および
63を互いに接続する配線64とが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波フィルタお
よび高周波モジュール用基板に関し、特に、配線設計の
容易化に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器等には、マイクロ波モジ
ュールが用いられており、近年、マイクロ波モジュール
の薄型化および小型化が強く求められている。
【0003】従来、マイクロ波フィルタは、チップ抵
抗、チップコンデンサ、チップインダクタおよび半導体
装置等のモジュールと共に、積層基板上に半田実装され
ていた。近年、更なる薄型化、小型化を達成するため
に、マイクロ波フィルタを、積層基板内にストリップラ
イン共振器を組み込むことによって作製されている。こ
の場合、積層基板自体も薄型化(低背化)されており、
また、積層基板内でストリップライン共振器に用いられ
る層数が少なく、且つストリップライン共振器も小型で
あることが必要となる。
【0004】ストリップライン共振器には様々なものが
ある。種々のストリップライン共振器のうち、ステップ
状に変化したストリップラインの線路幅を備えるステッ
プインピーダンス型共振器が、1/4波長線路や1/8
波長線路を利用した共振器に比べて小型にできるため有
利である。
【0005】特開平9−307306号公報には、ステ
ップインピーダンス型共振器を用いて構成されたマイク
ロ波フィルタが開示されている。特開平9−30730
6号公報に開示されているマイクロ波フィルタは、グラ
ンドとなる金属配線層を除いて、わずか1層の金属配線
層を用いてステップインピーダンス型共振器が形成され
ている。特開平9−307306号公報では、マイクロ
波フィルタが形成されている積層基板を、実装基板とし
て用いる旨の明確な記述は無いが、その応用については
段落番号0004に記載されている。
【0006】図10は、1層の金属配線層を有するマイ
クロ波フィルタの構造を表す斜視図であり、図11は、
図10に示すマイクロ波フィルタの構成を表す回路図で
ある。図10に示すように、マイクロ波フィルタ400
は、誘電体層401aおよび401bと、誘電体層40
1aの上面を覆うように形成されたグランド層402a
と、誘電体層401bの下面を覆うように形成されたグ
ランド層402bと、誘電体層401bの上面上に形成
された金属配線層403と、誘電体層401aおよび4
01bのそれぞれの側面上に形成された側面金属層40
4aおよび404bとを備える。
【0007】図6に示すように、金属配線層403に
は、入出力端子S1およびS2と、ステップインピーダ
ンス型共振器R11およびR12が設けられている。ス
テップインピーダンス型共振器R11およびR12は、
線幅の細い部分の端部から側面金属層404bに接続さ
れている。入出力導体層S1およびS2、ステップイン
ピーダンス型共振器R11およびR12は、d11、d
12、d13で示した間隙を利用して、図7に示すよう
に容量C11、C12、C13で結合されている。
【0008】グランド層402aおよび402bは、側
面金属層404aおよび404bで短絡されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これまで、マイクロ波
モジュールは、受信部の低雑音増幅器、ダウンコンバー
タ、送信電力増幅器およびアップコンバータ等の半導体
チップがそれぞれ個別に基板上に搭載されているものが
主流であり、入出力も非平衡のものが主流であった。従
って、マイクロ波モジュールに必要な端子としては10
端子程度であり、各端子はマイクロ波モジュールの基板
の側面に設けられた端面電極を介してモジュールの内部
に接続されていた。
【0010】しかし、近年の半導体装置の高集積化に伴
って、例えばBlue Toothと呼ばれる無線通信
システムにおいては、RF信号をベースバンド信号に変
換する半導体チップが主に用いられており、マイクロ波
モジュールに必要とされる端子数は30〜40端子にも
達する。また、マイクロ波モジュール用の基板内にマイ
クロ波フィルタやマイクロ波バランを内蔵させることが
必須となってきている。このため、マイクロ波モジュー
ルに多数の端子を設ける必要がある。
【0011】例えば7mm角のマイクロ波モジュールで
は、端面電極で端子を形成しようとしても、端子数が多
くなると現在の端面電極の最小ピッチは1.5mm程度
であるために不可能である。このため、マイクロ波モジ
ュールを機器に実装するためには、マイクロ波モジュー
ルの実装面をボールグリッドアレイまたはランドグリッ
ドアレイにせざるを得ない。従って、マイクロ波モジュ
ールの構造は、内部で信号線路に接続されたヴィアホー
ルおよびそれを埋めるプラグが、実装面と部品搭載面と
の間を上下に行き交うこととなる。この結果、エッジ結
合線路の近傍に、プラグ等の導体配線を配置せざるを得
ない場合が生じ得る。
【0012】しかしながら、上述の従来の技術のよう
に、1層の金属配線層でマイクロ波フィルタを構成する
と、結合するための容量を配線間の間隙を利用したエッ
ジ結合線路で構成せざるを得ない。従って、微小な容量
値が微少な容量で結合しなければならない。このため、
エッジ結合線路の近傍に導体配線V(例えば、ヴィアホ
ールおよびそれを埋めるプラグ等)を設ける必要がある
場合、導体配線Vとステップインピーダンス共振器R1
1およびR12、入出力端子S1およびS2との間に形
成される容量結合によって予期せぬ影響が生じるという
不具合がある。
【0013】本発明は、上記不具合を解決するためにな
されたものであり、導体配線の設計の自由度が高いマイ
クロ波フィルタと、それを備えるマイクロ波モジュール
用基板とを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波フィルタ
は、第1の誘電体層と、上記第1の誘電体層の下面上に
設けられ、共振器として機能する少なくとも1つの第1
の導体膜と、上記第1の誘電体層の上面上に上記第1の
導体膜に対向して設けられ、上記少なくとも1つの第1
の導体膜と容量結合する少なくとも1つの第2の導体膜
とを備える。
【0015】本発明によれば、第1の導体膜と第2の導
体膜とが、第1の誘電体層を介して対向することによっ
て容量を形成する。この容量の容量値は、従来の配線間
の間隙を利用したエッジ結合線路よりも非常に大きい。
このため、例えばヴィアホールおよびそれを埋めるプラ
グなどを高周波フィルタ内に設ける必要がある場合に
も、第1の導体膜と第2の導体膜との間に形成される容
量に対して、第1および第2の導体膜とプラグとの間に
形成される容量の影響が、従来のマイクロ波フィルタに
比べて著しく小さくなる。従って、プラグおよびそれに
接続される配線の設計の自由度が非常に高くなる。
【0016】上記少なくとも1つの第1の導体膜は、接
地に対する並列共振器として機能する構成としてもよ
い。
【0017】上記少なくとも1つの第1の導体膜は、ス
テップインピーダンス型共振器である構成としてもよ
い。
【0018】上記少なくとも1つの第1の導体膜は、線
対称軸を有するように配置された複数の導体膜であり、
上記少なくとも1つの第2の導体膜は、上記線対称軸に
関して線対称に配置された複数の導体膜であることが好
ましい。
【0019】このことによって、高周波フィルタの設計
時の電磁界シミュレーションの解析が容易になり、設計
時の電磁界シミュレーションの解析時間を短縮すること
ができる。
【0020】上記第1の誘電体層の上面上に、上記少な
くとも1つの第1の導体膜を覆うように形成された第2
の誘電体層と、上記第1の誘電体層の下面上に、上記少
なくとも1つの第2の導体膜を覆うように形成された第
3の誘電体層と、上記第2の誘電体層の上面上に形成さ
れた第1グランド導体膜と、上記第2の誘電体層の上面
上に形成された第2グランド導体膜とをさらに備えるこ
とが好ましい。
【0021】このことによって、第1および第2の導体
膜をシールドすることができる。
【0022】上記第1の誘電体層の厚さは、上記第2の
誘電体層および上記第3の誘電体層よりも薄いことが好
ましい。
【0023】このことによって、第1の導体膜と第2の
導体膜との間に形成される容量の容量値をさらに大きく
できる。従って、例えばヴィアホールおよびそれを埋め
るプラグなどを高周波フィルタ内に設ける必要がある場
合にも、第1の導体膜と第2の導体膜との間に形成され
る容量に対して、第1および第2の導体膜とプラグとの
間に形成される容量の影響がさらに小さくなる。
【0024】上記第2の誘電体層と上記第3の誘電体層
とは、厚さが等しいことが好ましい。
【0025】このことによって、第1の誘電体層に関し
てほぼ上下対称となる構造となる。このため、高周波フ
ィルタの設計時の電磁界シミュレーションの解析が容易
になり、設計時の電磁界シミュレーションの解析時間を
短縮することができる。
【0026】上記第1の誘電体層の上面上に設けられ、
上記少なくとも1つの第2の導体膜に接続された共振器
として機能する少なくとも1つの第3の導体膜をさらに
備える構成としてもよい。
【0027】本発明の高周波モジュール用基板は、第1
の誘電体層と、上記第1の誘電体層の下面上に設けら
れ、共振器として機能する少なくとも1つの第1の導体
膜と、上記第1の誘電体層の上面上に上記第1の導体膜
に対向して設けられ、上記少なくとも1つの第1の導体
膜と結合する少なくとも1つの第2の導体膜とを有する
高周波フィルタを備える。
【0028】本発明の高周波モジュール用基板が備える
高周波フィルタは、例えばヴィアホールおよびそれを埋
めるプラグなどを高周波フィルタ内に設ける必要がある
場合にも、第1の導体膜と第2の導体膜との間に形成さ
れる容量に対して、第1および第2の導体膜とプラグと
の間に形成される容量の影響が、従来のマイクロ波フィ
ルタに比べて著しく小さくなる。従って、本発明の高周
波モジュール用基板において、プラグおよびそれに接続
される配線の設計の自由度が非常に高くなる。このた
め、本発明の高周波モジュール用基板を用いれば、高度
に集積化されたマイクロ波モジュールが得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明の
実施形態を説明する。なお、簡単のため、各実施形態に
共通する構成要素は、同一の参照符号で示す。
【0030】(実施形態1)本発明の実施形態1につい
て図を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のマ
イクロ波フィルタの構成を表す回路図である。図2は、
本実施形態のマイクロ波フィルタの構造を表す分解斜視
図である。
【0031】図1に示すように、本実施形態のマイクロ
波フィルタ100は、一端が接地されているステップイ
ンピーダンス型共振器R1、R2およびR3と、ステッ
プインピーダンス型共振器R1、R2およびR3を互い
に結合する容量C1、C2およびC3とから構成されて
いる。ステップインピーダンス型共振器R1、R2およ
びR3は、いずれも共振周波数近傍では接地に対する並
列共振器とみなせるため、LCの並列共振器で表されて
いる。これが、容量C1、C2およびC3によって互い
に結合されているので、通過帯域周波数で接地に対する
並列共振を生じるようにステップインピーダンス型共振
器R1、R2およびR3を設計することによってバンド
パスフィルタとして作用する。なお、本実施形態では、
容量C2を配置することによって、ステップインピーダ
ンス型共振器R2と容量C2とが直列共振を生じ、減衰
極を有するバンドパスフィルタとなっている。
【0032】なお、本実施形態のマイクロ波フィルタで
は、接地に対する並列共振器が用いられているが、これ
に限られず、入出力間の直列共振器を用いてもよい。
【0033】具体的には、マイクロ波フィルタ100
は、図2に示すように、誘電体層7、8、9および10
と、誘電体層7、8、9および10のそれぞれの上面上
に形成された金属配線層27、28、29および30
と、ヴィアホールおよびそれを埋めるプラグ(以下、単
にプラグと称する)71、72、73、74、75およ
び76とから構成されている。
【0034】金属配線層27、28、29および30
は、誘電体層7、8、9および10のそれぞれの上面上
に形成されている。
【0035】金属配線層27および30は、接地電位が
印加されるグランド配線であり、信号線路に接続されて
いるプラグ74、75および76が接触しないように設
けられた開口部80を有する。
【0036】金属配線層29には、ステップインピーダ
ンス型共振器R1、R2およびR3として機能する配線
51、52および53が形成されている。図3(a)
は、本実施形態のマイクロ波フィルタの金属配線層29
に設けられている配線の形状を示す図である。図3
(a)に示すように、配線51、52および53はいず
れも、広幅領域と細幅領域とを有する。また、図2に示
すように、配線51、52および53は、金属配線層2
7および30に接続されたプラグ71、72および73
にそれぞれ接続されている。さらに、配線51および5
3は、それぞれ端子S1およびS2を備えており、端子
S1およびS2においてそれぞれプラグ74および75
に接続されている。
【0037】金属配線層28には、容量C1、C2およ
びC3として機能する配線61、62および63が形成
されている。図3(b)は、本実施形態のマイクロ波フ
ィルタの金属配線層28に設けられている配線の形状を
示す図である。図3(b)に示すように、配線61、6
2および63は、配線64によって互いに接続されてい
る。
【0038】プラグ71、72および73は、誘電体層
7、8、9および10ならびに金属配線層27、28、
29および30を貫通するように設けられており、金属
配線層27および30に接続されている。
【0039】プラグ74、75および76もまた、誘電
体層7、8、9および10ならびに金属配線層27、2
8、29および30を貫通するように設けられている。
但し、プラグ74、75および76は、それぞれ信号線
路(不図示)に接続されているので、金属配線層27お
よび30に接触しないように、開口部80内を通るよう
に設けられている。
【0040】なお、図2において、プラグ71、72、
73、74、75および76の長さは、実際は各誘電体
層を貫通するだけの長さしかないが、見易さのために全
て実際とは異なり、非常に長く表示している。
【0041】本実施形態では、誘電体層8の厚さは40
μm、誘電体層7、9および10の厚さは130μmで
あり、それぞれのプラグ間の間隔は、最小でも100μ
m程度となっている。
【0042】図4は、本実施形態のマイクロ波フィルタ
100の配線51、52および53と、配線61、62
および63と、プラグ71〜76の位置関係を表す図で
ある。図4に示すように、配線61、62および63
は、それぞれ配線51、52および53の直上に位置す
る。
【0043】また、図4に示すように、配線61、62
および63の寸法は、配線51、52および53の寸法
よりも小さい。このことによって、製造プロセスにおい
て配線61、62および63と、配線51、52および
53との間に位置ずれが生じた際に発生する容量C1、
C2およびC3の容量値の変動を抑制できる。特に、本
実施形態では、製造プロセスにおいて予測される配線間
の位置ずれの最大値以上に、配線61、62および63
の寸法を、配線51、52および53の寸法よりも小さ
くしている。このことによって、製造プロセスにおいて
配線間に位置ずれが生じても、容量C1、C2およびC
3の容量値はほとんど変動しなくなる。
【0044】また、本実施形態では、グランド配線であ
る金属配線層27および30は、マイクロ波フィルタ1
0を上から見たときに、配線51、52、53、61、
62および63が覆われるように設けられている。この
ことによって、配線51、52、53、61、62およ
び63をシールドすることができる。特に、本実施形態
では、配線51、52および53に対して予測される位
置ずれの最大値以上に、金属配線層27および30の寸
法を大きくしている。
【0045】以上に述べたように、マイクロ波フィルタ
100は、配線51、52および53と、配線61、6
2および63とがそれぞれ誘電体層8を介して対向する
構造を有する。すなわち、3つのステップインピーダン
ス型共振器R1、R2およびR3と、容量C1、C2お
よびC3とが形成され、図1に示す回路が実現される。
【0046】本実施形態のマイクロ波フィルタ100で
は、容量C1、C2およびC3が、配線51、52およ
び53と、配線61、62および63とをそれぞれ誘電
体層8を介して対向させることによって形成されてい
る。つまり、容量C1、C2およびC3は、誘電体層を
介して対向する大面積の導電体膜によって形成されてい
る。このため、容量C1、C2およびC3の容量値は、
従来の配線間の間隙を利用したエッジ結合線路よりも非
常に大きい。
【0047】このため、本実施形態のマイクロ波フィル
タ100では、容量C1、C2およびC3に対して、各
プラグと各配線との間に形成される容量の影響が、従来
のマイクロ波フィルタに比べて著しく小さい。従って、
本実施形態のマイクロ波フィルタ100では、プラグお
よびそれに接続される配線の設計の自由度が非常に高
い。
【0048】なお、本実施形態では、誘電体層8の厚さ
を誘電体層7および9よりも薄くしている。このことに
よって、容量C1、C2およびC3の容量値をさらに大
きくできる。従って、容量C1、C2およびC3に対し
て、各プラグと各配線との間に形成される容量の影響が
さらに小さくなる。
【0049】また、誘電体層8の厚さを誘電体層7およ
び9よりも薄くすることによって、本実施形態のマイク
ロ波フィルタ100が組み込まれたマイクロ波モジュー
ル用積層基板を作製した場合、マイクロ波モジュール用
積層基板の厚さの増大を抑制することができる。従っ
て、本実施形態のマイクロ波フィルタ100が組み込ま
れたマイクロ波モジュール用積層基板を用いることによ
って、従来よりも小型のマイクロ波モジュールを作製す
ることが可能である。
【0050】なお、本実施形態では、図3(a)および
(b)に示すように、対称軸Sに関して配線51と5
3、ならびに配線61と63とが線対称に設けられてい
る。このことによって、設計時の電磁界シミュレーショ
ンの解析が容易になる。このため、設計時の電磁界シミ
ュレーションの解析時間を短縮することができる。
【0051】また、本実施形態のマイクロ波フィルタ1
00は、誘電体層7、8および9、ならびに金属配線層
27および30も、誘電体層8に関してほぼ上下対称と
なる構造となっている。このことによってもまた、設計
時の電磁界シミュレーションの解析が容易になり、設計
時の電磁界シミュレーションの解析時間を短縮すること
ができる。
【0052】なお、本実施形態では、接地に対する並列
共振器を備えるマイクロ波フィルタを説明したが、これ
に限られず、入出力間の直列共振器を備えるマイクロ波
フィルタにおいても、本実施形態と同様に、各共振器を
結合する容量が誘電体層を介して対向させた導体膜によ
って形成される構成とすることによって、全く同様の効
果が得られる。
【0053】ここで、以下に本実施形態のマイクロ波フ
ィルタ100が組み込まれたマイクロ波モジュール用基
板を用いて作製されたマイクロ波モジュールを、図5を
参照しながら説明する。図5は、本実施形態のマイクロ
波フィルタ100が組み込まれたマイクロ波モジュール
の構造を示す模式的な断面図である。
【0054】図5に示すように、本実施形態のマイクロ
波モジュール200は、誘電体層1〜12と、金属配線
層21〜33とを有するマイクロ波モジュール用基板1
05を用いて構成される。なお、図5では、煩雑さを避
けるために、金属配線層21〜33を各誘電体層の間に
ある、参照符号によって指示された線として表示してい
る。
【0055】金属配線層33は、モジュール実装配線層
である。金属配線層33上には、ボール電極101と、
フリップチップ実装されたRF信号をベースバンド信号
まで変換するRFIC102とが設けられている。
【0056】金属配線層21は、部品実装配線層であ
る。金属配線層21上には、送受切り替えスイッチであ
る半導体チップ103aと、出力整合回路を構成するチ
ップ部品103bおよび103cと、入力整合回路を構
成するチップ部品103dおよび103eとが実装され
ている。
【0057】金属配線層22、24、27、30および
32は、シールドのためのグランド層であるが、全面が
グランド配線にはなっておらず、各誘電体層を貫通する
プラグが接触しないように形成された開口部を有する。
また、金属配線層31は金属配線層33の配線引き回し
用の層、金属配線層23は金属配線層22の配線引き回
し用の層である。
【0058】誘電体層7、8、9および10と、金属配
線層28および29とは、上述のマイクロ波フィルタ1
00を構成しており、誘電体層4、5および6と、金属
配線層25および26とは、マイクロ波バラン(平衡非
平衡変換回路)104を構成している。
【0059】ここで、本実施形態のマイクロ波モジュー
ル200におけるマイクロ波信号の信号線路を簡単に説
明する。
【0060】マイクロ波信号の受信時では、マイクロ波
信号は、まず、アンテナ端子であるボール電極101か
らマイクロ波フィルタ100の端子S1に伝搬する(矢
印A)。次に、マイクロ波信号は、マイクロ波フィルタ
100の端子S2から送受切り替えスイッチである半導
体チップ103aに伝搬する(矢印B)。次に、マイク
ロ波信号は、半導体チップ103aからマイクロ波バラ
ン104に伝搬し(矢印C)、マイクロ波バラン104
によって平衡信号に変換される。次に、平衡信号は、マ
イクロ波バラン104から入力整合回路を構成するチッ
プ部品103dおよび103eに伝搬する(矢印D)。
次に、平衡信号は、入力整合回路を構成するチップ部品
103dおよび103eからRFlC102の受信ポー
トに伝搬する(矢印E)。
【0061】一方、マイクロ波信号の送信時では、RF
ICの送信ポートから平衡信号が出力され、出力整合回
路を構成するチップ部品103bおよび103cに伝搬
する(矢印F)。次に、平衡信号は、出力整合回路を構
成するチップ部品103bおよび103cからマイクロ
波バラン104に伝搬し(矢印G)、マイクロ波バラン
104によって非平衡のマイクロ波信号に変換される。
次に、マイクロ波信号は、マイクロ波バラン104から
送受切り替えスイッチである半導体チップ103aに伝
搬する(矢印H)。次に、マイクロ波信号は、半導体チ
ップ103aからマイクロ波フィルタ100の端子S2
に伝搬する(矢印B)。次に、マイクロ波信号は、マイ
クロ波フィルタ100の端子S1からアンテナ端子であ
るボール電極101に伝搬する(矢印A)。
【0062】上述のように、マイクロ波信号および平衡
信号が伝搬する信号線路は、マイクロ波フィルタ100
の端子S1およびS2を介して、マイクロ波モジュール
用基板105の金属配線層21と金属配線層33との間
で往復を繰り返す。
【0063】特に、本実施形態のマイクロ波モジュール
200では、4つの信号線路(矢印EおよびF)のプラ
グがマイクロ波フィルタ100を構成する誘電体層8お
よび9を貫通することになる。実際は、RFIC102
の電源ノイズの接地用容量、RFIC102内のVCO
のループフィルタなども部品実装上のチップ部品で実現
される。このため、さらに多くの信号線路のプラグが、
マイクロ波フィルタ100を構成する誘電体層8および
9を貫通することになる。また、グランド配線である各
金属配線層を接続するプラグも、マイクロ波フィルタを
構成する誘電体層28および29を貫通することにな
る。
【0064】しかしながら、本実施形態のマイクロ波フ
ィルタ100では、プラグおよびそれに接続される配線
の設計の自由度が非常に高い。従って、本実施形態のマ
イクロ波フィルタ100を用いれば、信号線路およびグ
ランド配線に接続されたプラグが、マイクロ波フィルタ
100を構成する誘電体層8および9を貫通する構成と
しても、不具合が発生しない。すなわち、本実施形態に
よれば、プラグおよびそれに接続される配線の設計の自
由度が非常に高いマイクロ波モジュールが得られる。
【0065】また、本実施形態のマイクロ波フィルタ1
00を用いたマイクロ波モジュールではプラグおよびそ
れに接続される配線の設計の自由度が非常に高くなるの
で、従来用いられていた端面電極をマイクロ波モジュー
ルに設ける必要もなくなり、高度に集積化されたマイク
ロ波モジュールが得られる。
【0066】さらに、誘電体層8の厚さを誘電体層7お
よび9よりも薄くすることによって、本実施形態のマイ
クロ波フィルタ100が組み込まれたマイクロ波モジュ
ール用積層基板105を作製した場合、マイクロ波モジ
ュール用積層基板105の厚さの増大を抑制することが
できる。従って、マイクロ波モジュール200の厚さの
増大も抑制することが可能である。
【0067】つまり、本実施形態のマイクロ波フィルタ
100が組み込まれたマイクロ波モジュール用基板を用
いることによって、マイクロ波モジュールの配線設計の
容易化、高集積化および小型化などの効果が得られる。
【0068】(実施形態2)本発明の実施形態2につい
て図6〜9を参照しながら説明する。図6は、本実施形
態のマイクロ波フィルタの構成を表す回路図である。図
7は、本実施形態のマイクロ波フィルタの構造を表す分
解斜視図である。
【0069】図6に示すように、本実施形態のマイクロ
波フィルタ300は、一端が接地されているステップイ
ンピーダンス型共振器R1、R2およびR3と、ステッ
プインピーダンス型共振器R1、R2およびR3を互い
に結合する容量C1およびC3とから構成されている。
ステップインピーダンス型共振器R1、R2およびR3
は、いずれも共振周波数近傍では接地に対する並列共振
器とみなせるため、LCの並列共振器で表されている。
これが、容量C1およびC3によって互いに結合されて
いるので、通過帯域周波数で並列共振を生じるようにス
テップインピーダンス型共振器R1、R2およびR3を
設計することによってバンドパスフィルタとして作用す
る。なお、本実施形態では、上記実施形態1と異なりC
2が配置されていないため減衰極を持たないフィルタと
なる。しかし、通過帯域の損失を低減することができ、
帯域を広くとることが可能である。
【0070】具体的には、マイクロ波フィルタ300
は、図7に示すように、誘電体層7、8、9および10
と、誘電体層7、8、9および10のそれぞれの上面上
に形成された金属配線層27、28、29および30
と、ヴィアホールおよびそれを埋めるプラグ(以下、単
にプラグと称する)71、72、73、74、75およ
び76とから構成されている。
【0071】金属配線層27、28、29および30
は、誘電体層7、8、9および10のそれぞれの上面上
に形成されている。
【0072】金属配線層27および30は、接地電位が
印加されるグランド配線であり、信号線路に接続されて
いるプラグ74、75および76が接触しないように設
けられた開口部80を有する。
【0073】金属配線層29には、ステップインピーダ
ンス型共振器R1、R2およびR3として機能する配線
51および53が形成されている。図8(a)は、本実
施形態のマイクロ波フィルタの金属配線層29に設けら
れている配線の形状を示す図である。図8(a)に示す
ように、配線51および53はいずれも、広幅領域と細
幅領域とを有する。また、図7に示すように、配線51
および53は、金属配線層27および30に接続された
プラグ71および73にそれぞれ接続されている。さら
に、配線51および53は、それぞれ端子S1およびS
2を備えており、端子S1およびS2においてそれぞれ
プラグ74および75に接続されている。
【0074】金属配線層28には、容量C1およびC3
として機能する配線61および63と、ステップインピ
ーダンス型共振器R2として機能する配線62’が形成
されている。配線52は、金属配線層27および30に
接続されたプラグ72に接続されている。図8(b)
は、本実施形態のマイクロ波フィルタの金属配線層28
に設けられている配線の形状を示す図である。図8
(b)に示すように、配線61、62’および63は、
配線64によって互いに接続されている。
【0075】プラグ71、72および73は、誘電体層
7、8、9および10ならびに金属配線層27、28、
29および30を貫通するように設けられており、金属
配線層27および30に接続されている。
【0076】プラグ74、75および76もまた、誘電
体層7、8、9および10ならびに金属配線層27、2
8、29および30を貫通するように設けられている。
但し、プラグ74、75および76は、それぞれ信号線
路(不図示)に接続されているので、金属配線層27お
よび30に接触しないように、開口部80内を通るよう
に設けられている。
【0077】なお、図7において、プラグ71、72、
73、74、75および76の長さは、実際は各誘電体
層を貫通するだけの長さしかないが、見易さのために全
て実際とは異なり、非常に長く表示している。
【0078】本実施形態では、誘電体層8の厚さは40
μm、誘電体層7、9および10の厚さは130μmで
あり、それぞれのプラグ間の間隔は、最小でも100μ
m程度となっている。
【0079】図9は、本実施形態のマイクロ波フィルタ
100の配線51および53と、配線61、62’およ
び63と、プラグ71〜76の位置関係を表す上面図で
ある。図9に示すように、配線61および63は、それ
ぞれ配線51および53の直上に位置する。
【0080】また、図9に示すように、配線61および
63の寸法は、配線51および53の寸法よりも小さ
い。このことによって、製造プロセスにおいて配線61
および63と、配線51および53との間に位置ずれが
生じた際に発生する容量C1およびC3の容量値の変動
を抑制できる。本実施形態でも上記実施形態1と同様
に、製造プロセスにおいて予測される配線間の位置ずれ
の最大値以上に、配線61および63の寸法を、配線5
1および53の寸法よりも小さくしている。このことに
よって、製造プロセスにおいて配線間に位置ずれが生じ
ても、容量C1およびC3の容量値はほとんど変動しな
くなる。
【0081】また、本実施形態では、グランド配線であ
る金属配線層27および30は、マイクロ波フィルタ1
0を上から見たときに、配線51、53、61、62’
および63が覆われるように設けられている。このこと
によって、配線51、53、61、62’および63を
シールドすることができる。特に、本実施形態では、金
属配線層27および30の寸法を、配線51および53
に対して予測される位置ずれの最大値以上に大きくして
いる。
【0082】以上に述べたように、マイクロ波フィルタ
300は、配線51および53と、配線61および63
とがそれぞれ誘電体層8を介して対向する構造を有す
る。すなわち、3つのステップインピーダンス型共振器
R1、R2およびR3と、容量C1およびC3とが形成
され、図6に示す回路が実現される。
【0083】本実施形態のマイクロ波フィルタ300で
は、容量C1およびC3が、配線51および53と、配
線61および63とをそれぞれ誘電体層8を介して対向
させることによって形成されている。つまり、容量C1
およびC3は、誘電体層を介して対向する大面積の導電
体膜によって形成されている。このため、容量C1およ
びC3の容量値は、従来の配線間の間隙を利用したエッ
ジ結合線路よりも非常に大きい。
【0084】このため、本実施形態のマイクロ波フィル
タ300では、容量C1およびC3に対して、各プラグ
と各配線との間に形成される容量の影響が、従来のマイ
クロ波フィルタに比べて著しく小さい。従って、本実施
形態のマイクロ波フィルタ300では、プラグおよびそ
れに接続される配線の設計の自由度が非常に高い。
【0085】なお、本実施形態では、誘電体層8の厚さ
を誘電体層7および9よりも薄くしている。このことに
よって、容量C1およびC3の容量値をさらに大きくで
きる。従って、容量C1およびC3に対して、各プラグ
と各配線との間に形成される容量の影響がさらに小さく
なる。
【0086】従って、本実施形態のマイクロ波フィルタ
300でも、上記実施形態1と同様に、プラグおよびそ
れに接続される配線の設計の自由度が非常に高い。従っ
て、図5に示すマイクロ波モジュール200のマイクロ
波フィルタ100を、本実施形態のマイクロ波フィルタ
300と入れ替えて、マイクロ波モジュールを作製する
こともできる。
【0087】本実施形態のマイクロ波フィルタ300を
用いたマイクロ波モジュールでは、信号線路およびグラ
ンド配線に接続されたプラグが、マイクロ波フィルタ3
00を構成する誘電体層8および9を貫通する構成とし
ても、不具合が発生しない。すなわち、本実施形態によ
れば、プラグおよびそれに接続される配線の設計の自由
度が非常に高いマイクロ波モジュールが得られる。
【0088】また、本実施形態のマイクロ波フィルタ3
00を用いたマイクロ波モジュールではプラグおよびそ
れに接続される配線の設計の自由度が非常に高くなるの
で、従来用いられていた端面電極をマイクロ波モジュー
ルに設ける必要もなくなり、高度に集積化されたマイク
ロ波モジュールが得られる。
【0089】また、誘電体層8の厚さを誘電体層7およ
び9よりも薄くすることによって、本実施形態のマイク
ロ波フィルタ300が組み込まれたマイクロ波モジュー
ル用積層基板を作製した場合、マイクロ波モジュール用
積層基板の厚さの増大を抑制することができる。従っ
て、本実施形態のマイクロ波フィルタ300が組み込ま
れたマイクロ波モジュール用積層基板を用いることによ
って、小型のマイクロ波モジュールを作製することが可
能である。
【0090】つまり、本実施形態のマイクロ波フィルタ
100が組み込まれたマイクロ波モジュール用基板を用
いることによって、マイクロ波モジュールの配線設計の
容易化、高集積化および小型化などの効果が得られる。
【0091】なお、本実施形態では、図8(a)および
(b)に示すように、対称軸Sに関して配線51と5
3、ならびに配線61と63とが線対称に設けられてい
る。このことによって、設計時の電磁界シミュレーショ
ンの解析が容易になる。このため、設計時の電磁界シミ
ュレーションの解析時間を短縮することができる。
【0092】また、本実施形態のマイクロ波フィルタ3
00は、誘電体層7、8および9、ならびに金属配線層
27および30も、誘電体層8に関してほぼ上下対称と
なる構造となっている。このことによってもまた、設計
時の電磁界シミュレーションの解析が容易になり、設計
時の電磁界シミュレーションの解析時間を短縮すること
ができる。
【0093】なお、本実施形態では、接地に対する並列
共振器を備えるマイクロ波フィルタを説明したが、これ
に限られず、入出力間の直列共振器を備えるマイクロ波
フィルタにおいても、本実施形態と同様に、各共振器を
結合する容量が誘電体層を介して対向させた導体膜によ
って形成される構成とすることによって、全く同様の効
果が得られる。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、導体配線の設計の自由
度が高い高周波フィルタ、および高周波モジュールの作
製に適した高周波モジュール用基板を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1のマイクロ波フィルタの等
価回路図である。
【図2】図2は、実施形態1のマイクロ波フィルタの分
解斜視図である。
【図3】図3(a)および(b)は、実施形態1のマイ
クロ波フィルタの金属配線層の配線形状を示す図であ
る。
【図4】図4は、実施形態1のマイクロ波フィルタの配
線間の位置関係を表す図である。
【図5】図5は、実施形態1のマイクロ波フィルタが組
み込まれたマイクロ波モジュールの構造を示す模式的な
断面図である。
【図6】図6は、実施形態2のマイクロ波フィルタの等
価回路図である。
【図7】図7は、実施形態2のマイクロ波モジュールの
分解斜視図である。
【図8】図8(a)および(b)は、実施形態2のマイ
クロ波フィルタの金属配線層の配線形状を示す図であ
る。
【図9】図9は、実施形態2のマイクロ波フィルタの配
線間の位置関係を表す図である。
【図10】従来のマイクロ波フィルタの分解斜視図であ
る。
【図11】従来のマイクロ波フィルタの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
2 誘電体層 21、22、23、24、25、26、27、28、2
9、30、31、32、33 金属配線層 51、52、53、61、62、62’、63、64
配線 71、72、73、74、75、76 プラグ 80 開口部 100、300 マイクロ波フィルタ 101 ボール電極 102 RFIC 103a 半導体チップ 103b、103c、103d、103e チップ部品 104 送受信マイクロ波バラン 105 マイクロ波モジュール用積層基板 200 マイクロ波モジュール
フロントページの続き (72)発明者 八幡 和宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 皆川 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HA35 HB04 HB05 HB17 HB21 HB22 JA01 JA02 JA12 LA13 LA23 NA03 NB07 NC03 PA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の誘電体層と、 上記第1の誘電体層の下面上に設けられ、共振器として
    機能する少なくとも1つの第1の導体膜と、 上記第1の誘電体層の上面上に上記第1の導体膜に対向
    して設けられ、上記少なくとも1つの第1の導体膜と容
    量結合する少なくとも1つの第2の導体膜と、 を備える高周波フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高周波フィルタにおい
    て、 上記少なくとも1つの第1の導体膜は、接地に対する並
    列共振器として機能することを特徴とする高周波フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の高周波フィルタにおい
    て、 上記少なくとも1つの第1の導体膜は、ステップインピ
    ーダンス型共振器であることを特徴とする高周波フィル
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の高周波フィルタにおい
    て、 上記少なくとも1つの第1の導体膜は、線対称軸を有す
    るように配置された複数の導体膜であり、 上記少なくとも1つの第2の導体膜は、上記線対称軸に
    関して線対称に配置された複数の導体膜であることを特
    徴とする高周波フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1つに記載の
    高周波フィルタにおいて、 上記第1の誘電体層の上面上に、上記少なくとも1つの
    第1の導体膜を覆うように形成された第2の誘電体層
    と、 上記第1の誘電体層の下面上に、上記少なくとも1つの
    第2の導体膜を覆うように形成された第3の誘電体層
    と、 上記第2の誘電体層の上面上に形成された第1グランド
    導体膜と、 上記第2の誘電体層の上面上に形成された第2グランド
    導体膜と、 をさらに備えることを特徴とする高周波フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の高周波フィルタにおい
    て、 上記第1の誘電体層の厚さは、上記第2の誘電体層およ
    び上記第3の誘電体層よりも薄いことを特徴とする高周
    波フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の高周波フィル
    タにおいて、 上記第2の誘電体層と上記第3の誘電体層とは、厚さが
    等しいことを特徴とする高周波フィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1から7に記載の高周波フィルタ
    において、 上記第1の誘電体層の上面上に設けられ、上記少なくと
    も1つの第2の導体膜に接続された共振器として機能す
    る少なくとも1つの第3の導体膜をさらに備えることを
    特徴とする高周波フィルタ。
  9. 【請求項9】 第1の誘電体層と、上記第1の誘電体層
    の下面上に設けられ、共振器として機能する少なくとも
    1つの第1の導体膜と、上記第1の誘電体層の上面上に
    上記第1の導体膜に対向して設けられ、上記少なくとも
    1つの第1の導体膜と結合する少なくとも1つの第2の
    導体膜とを有する高周波フィルタを備える高周波モジュ
    ール用基板。
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