JP2003332406A - 半導体チップの移送装置 - Google Patents

半導体チップの移送装置

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JP2003332406A JP2002142314A JP2002142314A JP2003332406A JP 2003332406 A JP2003332406 A JP 2003332406A JP 2002142314 A JP2002142314 A JP 2002142314A JP 2002142314 A JP2002142314 A JP 2002142314A JP 2003332406 A JP2003332406 A JP 2003332406A
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハリングの内側にウェーハシートが張
設され、このウェーハシートの上面に貼着されたウェー
ハが多数の半導体チップに切断されており、これら半導
体チップを1つずつ不織布から剥離させ、チップ収納ト
レイの上面に多数形成された収納凹部へ移送するもので
あって、あらゆるウェーハシートに対応して十分なエキ
スパンド処理が行える半導体チップの移送装置を提供す
る。 【解決手段】 ウェーハリング7を固定するリング支持
テーブル6に対して着脱が可能で、そのウェーハリング
7内のウェーハシート8において直上に半導体チップ9
が存しない下面を押し上げて支持する環状突起20を複
数備える。これらの環状突起20は、相互にリング支持
テーブル6の上面からの突出高さが異なり、選択的に装
着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェーハから切り
出されてなる半導体チップを搬送用のチップ収納トレイ
に移送する半導体チップの移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体部品の製造工程は、ガリ
ウムヒ素やシリコン等の円盤状のウェーハ上にIC回路
を形成する前工程と、そのウェーハをもとに所望する個
々の半導体部品に仕上げる後工程とに大きく区分され
る。これらのうち後工程では、先ずウェーハは、金属製
のリング(以下、「ウェーハリング」と記すことがあ
る)の内側に張設された不織布(以下、「ウェーハシー
ト」と記すことがある)の中央部の上面に接着剤で貼着
されており、そのままダイシングソーによりスクラブラ
インに沿って切断されるというダイシング工程を経て、
多数の半導体チップに分断される。そして、これらの半
導体チップは、ウェーハシートから分離されてプラズマ
洗浄工程を経た後(プラズマ洗浄後にウェーハシートか
ら分離される場合もある)、他の部品との電気的な接続
がなされるボンディング工程や、その接続個所を樹脂で
封止する樹脂封止工程等を経て、半導体部品に仕上げら
れる。
【0003】その際、ウェーハシートから分離された半
導体チップは、実際には、上面に多数の収納凹部が形成
された専用のチップ収納トレイへ移送され、このチップ
収納トレイごと、その後のプラズマ洗浄工程やボンディ
ング工程へ一括して搬送されることになる。
【0004】ここで、半導体チップをチップ収納トレイ
に移送するための従来の移送装置について、図7〜10
に基づき説明する。図7は従来の移送装置の要部正面
図、図8はその移送装置の平面図、図9は図8のD−D
断面図、図10は吸着ヘッドによる半導体チップのピッ
クアップ動作を説明する要部断面図である。
【0005】これらの図面において、1は半導体チップ
9を1つずつ吸着しウェーハシート8から剥離させてピ
ックアップするノズル状の吸着ヘッドで、図示しない真
空吸引装置に連通接続され、ヘッドホルダ2により垂直
に支持されている。このヘッドホルダ2は、X軸方向
(図7、8では左右方向)に移動するとともに、吸着ヘ
ッド1をZ軸方向(図7では上下方向、図8では紙面に
直交する方向)に移動させることができるように構成さ
れている。
【0006】3、4は、複数個のチップ収納トレイ5を
Y軸方向(図7では紙面に直交する方向、図8では上下
方向)に整列した状態で支持して固定するトレイ支持テ
ーブルで、互いに独立してY軸方向に移動するようにな
っている。そのチップ収納トレイ5の上面には、半導体
チップ9を収納するための多数の収納凹部5aが碁盤目
状に形成されている。
【0007】6は、上面にウェーハリング7を支持して
固定するリング支持テーブルで、X軸方向及びY軸方向
に移動するようになっている。そのウェーハリング7の
内側にはウェーハシート8が張設され、このウェーハシ
ート8の上面には接着剤でウェーハ90が貼着されてお
り、このウェーハ90はダイシング工程で個々の半導体
チップ9に分断されている。なおウェーハリング7は、
リング支持テーブル6の上面に埋設した磁石(不図示)
の磁力により固定される。
【0008】ここで、リング支持テーブル6には、ウェ
ーハ90よりも一回り大きい径でウェーハ90と同心状
の円形孔6aが形成されており(図9参照)、この円形
孔6aには、リング支持テーブル6の下方に配設され、
半導体チップ9をピックアップする際にウェーハシート
8上の半導体チップ9を突き上げるための突き上げユニ
ット103が挿脱されるようになっている(図10参
照)。この突き上げユニット103は、ウェーハシート
8の下面において、突き上げ対象となる半導体チップ9
近傍を吸着する吸着部103a、及びその半導体チップ
9を突き上げる突き上げ針103bからなっている。
【0009】更に、リング支持テーブル6の上面には、
ウェーハシート8におけるウェーハ90の外側の下面、
すなわち直上に半導体チップ9が存しないウェーハシー
ト8の下面を押し上げて支持する環状突起部6bが、ウ
ェーハ90と同心状に一体形成されている(図9参
照)。従って、リング支持テーブル6の上面に固定され
たウェーハリング7のウェーハシート8は、環状突起部
6bで押し上げられて引き延ばされ、これにより、ウェ
ーハシート8上で分断されている半導体チップ9相互の
間隔が広げられる。
【0010】このような半導体チップ9相互の間隔を広
げる処理は、一般にエキスパンド処理と呼ばれ、半導体
チップ9とウェーハシート8間の接着層にせん断力が付
与されることにより相互間の接着力を弱めて半導体チッ
プ9を剥離させ易くしたり、半導体チップ9をピックア
ップする際に吸着ヘッド1がピックアップ対象でない隣
接の半導体チップ9と干渉するのを未然に防いだりする
ためのものである。
【0011】10はカメラで、突き上げ針103bの鉛
直上方に位置するようにハウジング12上に固定され、
ピックアップ対象の半導体チップ9を撮像する。なお、
上記したエキスパンド処理は、カメラ10で撮像された
半導体チップ9の輪郭を高精度で認識するためにも有効
である。
【0012】11はコンピュータで、入力部11aから
入力された指令に基づいて、吸着ヘッド1、ヘッドホル
ダ2、トレイ支持テーブル3、4、リング支持テーブル
6、カメラ10、突き上げユニット103等を制御す
る。
【0013】このような構成の移送装置における一連の
移送動作を以下に説明しておく。先ず、ウェーハリング
7をリング支持テーブル6に固定し、ウェーハシート8
に対しエキスパンド処理がなされる。この状態で、リン
グ支持テーブル6が移動し、ウェーハシート8上で分断
されている多数の半導体チップ9のうちの1つが、突き
上げユニット103の突き上げ針103bの鉛直上方、
すなわち突き上げ位置に位置決めされる。
【0014】次いで、カメラ10によりその半導体チッ
プ9を撮像し、その輪郭情報に基づきコンピュータ11
が突き上げ位置に対する位置ずれ量を算出し、再度リン
グ支持テーブル6が微動してその位置ずれ量を補正す
る。その後、突き上げユニット103が上昇して、吸着
部103aによりウェーハシート8が吸着固定され、こ
れと同時に、吸着ヘッド1が突き上げ位置の鉛直上方に
移動する(図10(a)参照)。
【0015】次いで、突き上げ針が上昇して半導体チッ
プ9を突き上げ、これに応動して吸着ヘッド1が下降
し、半導体チップ9の上面に当接して吸着する(図10
(b)参照)。その後、吸着ヘッド1が上昇して半導体
チップ9をウェーハシート8から剥離させ、ピックアッ
プがなされる(図10(c)参照)。
【0016】そして、吸着ヘッド1が1つのチップ収納
トレイ5の上方に向けて移動するとともに、トレイ支持
テーブル4が移動し、吸着ヘッド1に吸着された半導体
チップ9が1つの収納凹部5aの垂直上方に位置決めさ
れる。その後、吸着ヘッド1が下降して半導体チップ9
をその収納凹部5a内に収納し、吸着を解除して移送が
完了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウェーハシ
ート8としては、ダイシング工程の切断負荷で破損しな
い強度や、プラズマ洗浄工程で悪影響しない材質と厚さ
が特に要求されるため、ナイロンやポリエステルやポリ
塩化ビニル等の伸縮性を有した材質で、厚さ150μm
程度のフィルム状のものが適用され、ここ最近では、コ
ストダウンの要請からより薄く(厚さ80μm程度)な
る傾向にある。従って、適用されるウェーハシート8
は、材質もさることながら厚さに対してもバリエーショ
ンが豊富であり、それ故、弾性率も様々となる。
【0018】しかしそうすると、上記した従来の移送装
置では、環状突起部6bがリング支持テーブル6に一体
形成されているため、エキスパンド処理において以下の
ような問題が生じる。例えば弾性率の高い(軟らかい)
ウェーハシート8を適用した場合は、引き延ばし力の伝
達が鈍感になってウェーハシート8が不均一に引き延ば
されるため、半導体チップ9相互の間隔が不規則に広げ
られ、所望の間隔が得られないおそれがある。他方弾性
率の低い(硬い)ウェーハシート8を適用した場合は、
引き延ばし力の伝達が敏感になってウェーハシート8が
均一に引き延ばされようとする反面、無理な引き延ばし
力が負荷されてウェーハシート8が裂けてしまうおそれ
がある。つまり、適用されるウェーハシート8によって
は、十分にエキスパンド処理がなされない場合が起こ
り、ひいては円滑な移送動作が阻害される。
【0019】そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなさ
れたものであり、ウェーハリングの内側にウェーハシー
トが張設され、このウェーハシートの上面に貼着された
ウェーハが多数の半導体チップに切断されており、これ
ら半導体チップを1つずつ不織布から剥離させ、チップ
収納トレイの上面に多数形成された収納凹部へ移送する
ものであって、あらゆるウェーハシートに対応して十分
なエキスパンド処理が行える半導体チップの移送装置を
提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による半導体チップの移送装置は、ウェーハ
と同心状で不織布におけるウェーハの外側の下面を押し
上げて支持する環状突起を有し、リングを固定するリン
グ支持テーブルと、チップ収納トレイを固定するトレイ
支持テーブルと、半導体チップを吸着しリング支持テー
ブル及びトレイ支持テーブルに対して相対的に移動する
吸着ヘッドと、を備え、前記環状突起は前記リング支持
テーブルに対して着脱が可能で、相互に前記リング支持
テーブルの上面からの突出高さが異なる複数のうちから
選択的に装着されるようになっている。これにより、不
織布の材質や厚さに応じて、適正な押し上げ量が得られ
る環状突起を選定装着することで、十分なエキスパンド
処理が行えることになる。
【0021】ここで、簡単な構成でリングをリング支持
テーブルに固定できるようにする観点から、前記リング
が金属製であって、前記リング支持テーブルの上面に埋
設した磁石の磁力により固定されることが好ましい。
【0022】一方、安定してリングをリング支持テーブ
ルに固定できるようにする観点からは、前記リング支持
テーブルの上面に基軸を突設し、この基軸を中心に回動
する断面L字の板状部材により前記リングの上面及び側
面がクランプされて固定されることが好ましい。
【0023】更に、エキスパンド処理の際、不織布が滑
らかに引き延ばされるように、前記環状突起の上面側の
外周角部がR面取りされているとよい。
【0024】また、リング支持テーブルに対し、環状突
起の着脱が簡単に行え、しかも装着した環状突起が安定
し得るように、前記リング支持テーブルに前記ウェーハ
と同心状の円形孔を形成し、前記環状突起は円形孔と嵌
合して装着されるとよい。
【0025】また、十分なエキスパンド処理がなされる
には、特に不織布の弾性率が著しく関与するため、前記
環状突起が不織布の弾性率に応じて選定され装着される
ことが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面を参照しながら詳述する。先ず、本発明の第1実
施形態について説明する。図1は第1実施形態の半導体
チップの移送装置における要部平面図、図2は図1のA
−A断面図、図3は図2の要部拡大図である。なお、図
中で図7〜10と同じ名称の部分には同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0027】本実施形態の特徴は、従来の移送装置にお
けるリング支持テーブル6の環状突起部6bを排除し、
その代替として、リング支持テーブル6に対して着脱が
可能で、従来と同様にウェーハシート8に対しエキスパ
ンド処理の作用を与える環状突起20を備えた点にあ
る。この環状突起20は、相互の外周径が異なる上端部
20aと下端部20bからなり、この下端部20bの外
周はリング支持テーブル6の円形孔6aと略同一の径に
加工されていて、上端部20aの外周径よりも小さくな
っている。
【0028】よって、環状突起20をリング支持テーブ
ル6に装着する際は、上方から下端部20bを円形孔6
aに嵌入させ、上端部20aの下面とリング支持テーブ
ル6の上面との当接でそれ以上の嵌入が規制される。一
方、その環状突起20の取り外しの際は、それとは逆に
移動させることでなされる。
【0029】また、リング支持テーブル6に対して環状
突起20を装着しウェーハリング7を固定した状態で
は、従来の環状突起部6bと同様に、上端部20aの上
面が、直上に半導体チップ9が存しないウェーハシート
8の下面を押し上げて支持しするようになっている。つ
まりエキスパンド処理がなされることになる。また、上
端部20aの上面側の外周角部にはR面取りが施されて
おり、エキスパンド処理の際、ウェーハシート8がその
R面取りに沿って滑らかに引き延ばされ、引き延ばし力
が均等に伝達する。
【0030】ここで、上端部20aの上面でウェーハシ
ート8を押し上げて引き延ばすわけであるが、その押し
上げ量は、リング支持テーブル6の上面から上端部20
aの上面までの高さ、すなわち上端部20aの高さで定
まることになる。そこで本実施形態では、相互に上端部
20aの高さが異なる環状突起20を複数作製してお
き、それらの環状突起20のうちから、ウェーハシート
8の材質や厚さ、特にその弾性率に応じて、適正な押し
上げ量が確保できるものを選定して装着するようにして
いる。
【0031】具体的には、押し上げ量が約1.5〜2.
5mmの範囲で3段階に調整できるように環状突起20
を3つ製作しておき、標準のウェーハシート8が適用さ
れている場合は、中間の押し上げ量(2mm)が確保で
きる環状突起20を装着し、弾性率の高い(軟らかい)
ウェーハシート8の場合は、押し上げ量を増してウェー
ハシート8をより引き延ばせるように2.5mmの押し
上げ量の環状突起20を装着し、また、弾性率の低い
(硬い)ウェーハシート8の場合は、ウェーハシート8
の負荷を軽減するように1.5mmの押し上げ量の環状
突起20を装着する。
【0032】なお、押し上げ量の設定にあたっては、上
記したウェーハシート8の特性以外にも、ウェーハ90
や半導体チップ9のサイズ、エキスパンド処理前の半導
体チップ9相互の間隔、エキスパンド処理後に所望する
半導体チップ9相互の間隔、ウェーハリング7の内径等
も勿論影響するため、これらも踏まえて設定することが
望ましい。
【0033】このように本実施形態の移送装置によれ
ば、エキスパンド処理に特に関与するウェーハシート8
の特性に応じて、十分なエキスパンド処理が行えるよう
簡単に対処できる。
【0034】次に、リング支持テーブル6に対するウェ
ーハリング7の固定手法について、以下に説明する。本
実施形態では、簡単な構成で容易に固定できる手法を採
用しており、図1に示すように、ウェーハリング7の外
縁には相互に対向する一対の切欠7aが形成されてお
り、リング支持テーブル6の上面には、各切欠7aと係
合する軸部材21が突設され、また磁石(不図示)が埋
設されている。このような構成のもと、ウェーハリング
7は、各切欠7aと軸部材21との係合によりリング支
持テーブル6上でのスライドや回転移動が規制され、更
に磁石の磁力によりリング支持テーブル6上に固定され
る。
【0035】次に、本発明の第2実施形態について図4
〜6に基づき説明する。図4は第2実施形態の半導体チ
ップの移送装置における要部平面図、図5は図4のB−
B断面図、図6は図4のC矢視の拡大図である。なお、
図中で図1〜3と同じ名称の部分には同一の符号を付
し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
【0036】本実施形態の特徴は、第1実施形態と比較
して、リング支持テーブル6に対するウェーハリング7
の固定手法を変形した点にあり、磁力による固定手法に
代えて、機械的な拘束力を活用した固定手法を採用して
いる。つまり、ウェーハリング7の外縁の対向する2個
所それぞれで、各上面及び側面を挟持、すなわちクラン
プする断面L字に折曲した板状部材22を設けている。
【0037】ここで各板状部材22は、ウェーハリング
7の上面をクランプする上片22aと、ウェーハリング
7の側面をクランプする側片22bとからなっており、
リング支持テーブル6の上面にボルトを介して突設され
た基軸23を中心に回動自在に支持されている。従っ
て、各板状部材22は、基軸23を中心とした回動によ
り、クランプ位置とクランプ解除位置(図4中、2点鎖
線で図示)とを取り得るようになる。
【0038】このような板状部材22によるクランプ機
構は、ウェーハリング7を機械的な拘束力で固定できる
ため、磁力による固定よりも固定状態が安定する点で有
利である。
【0039】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可
能である。例えば、上記の実施形態では、吸着ヘッド1
による半導体チップ9のピックアップの確実性を考慮し
て突き上げユニット103を配設しているが、そのピッ
クアップの確実性が十分に許容できる限り、突き上げユ
ニット103を特に設けなくても構わない。その場合に
は、リング支持テーブル6の円形孔6aも不要となる
が、環状突起20の装着のために、リング支持テーブル
6の上面に環状突起20を受け入れる円形状の溝を形成
すれば足りる。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、リン
グの内側に不織布が張設され、この不織布の上面に貼着
されたウェーハが多数の半導体チップに切断されてお
り、これら半導体チップを1つずつ不織布から剥離さ
せ、チップ収納トレイの上面に多数形成された収納凹部
へ移送するものであって、前記ウェーハと同心状で前記
不織布における前記ウェーハの外側の下面を押し上げて
支持する環状突起を有し、前記リングを固定するリング
支持テーブルと、前記チップ収納トレイを固定するトレ
イ支持テーブルと、前記半導体チップを吸着しリング支
持テーブル及びトレイ支持テーブルに対して相対的に移
動する吸着ヘッドと、を備えた半導体チップの移送装置
において、前記環状突起は前記リング支持テーブルに対
して着脱が可能で、相互に前記リング支持テーブルの上
面からの突出高さが異なる複数のうちから選択的に装着
されるようになっている。よって、どのような不織布を
適用しても、その不織布の材質や厚さに応じて、適正な
押し上げ量が得られる環状突起を選定装着することで、
十分なエキスパンド処理が行えることになり、一連の半
導体チップの移送動作も円滑に行える。
【0041】ここで、前記リングが金属製であって、前
記リング支持テーブルの上面に埋設した磁石の磁力によ
り固定されるようになっていると、煩雑な作業をするこ
となく、簡単にリングをリング支持テーブルに固定でき
る。
【0042】一方、前記リング支持テーブルの上面に基
軸を突設し、この基軸を中心に回動する断面L字の板状
部材により前記リングの上面及び側面がクランプされて
固定されるようになっていると、機械的な拘束力でリン
グをリング支持テーブルに固定できるため、その固定状
態の安定性が増す。
【0043】更に、前記環状突起の上面側の外周角部が
R面取りされていると、エキスパンド処理の際、環状突
起の上面と当接した不織布が、そのR面取りに沿って滑
らかに引き延ばされるため、引き延ばし力が均等に伝達
し、十分なエキスパンド処理が確実に行える。
【0044】また、前記リング支持テーブルに前記ウェ
ーハと同心状の円形孔を形成し、前記環状突起は円形孔
と嵌合して装着されるようになっていると、リング支持
テーブルに対し、環状突起の着脱が簡単に行えるととも
に、装着した環状突起が安定する。
【0045】また、前記環状突起が不織布の弾性率に応
じて選定され装着されるようになっていると、より十分
なエキスパンド処理がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の半導体チップの移送装置に
おける要部平面図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 図2の要部拡大図。
【図4】 第2実施形態の半導体チップの移送装置に
おける要部平面図。
【図5】 図4のB−B断面図。
【図6】 図4のC矢視の拡大図。
【図7】 従来の移送装置の要部正面図。
【図8】 従来の移送装置の平面図。
【図9】 図8のD−D断面図
【図10】 半導体チップのピックアップ動作を説明
する要部断面図。
【符号の説明】
1 吸着ヘッド 2 ヘッドホルダ 3、4 トレイ支持テーブル 5 チップ収納トレイ 5a 収納凹部 6 リング支持テーブル 6a 円形孔 6b 環状突起部 7 ウェーハリング(リング) 7a 切欠 8 ウェーハシート(不織布) 9 半導体チップ 10 カメラ 11 コンピュータ 20 環状突起 20a 上端部 20b 下端部 21 軸部材 22 板状部材 23 基軸 90 ウェーハ 103 突き上げユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 AS24 DS01 ES02 ES17 ET02 EV07 EV23 EW00 NS13 5F031 CA02 CA13 FA07 GA23 HA80 MA35 MA40 PA08 PA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リングの内側に不織布が張設され、この
    不織布の上面に貼着されたウェーハが多数の半導体チッ
    プに切断されており、これら半導体チップを1つずつ不
    織布から剥離させ、チップ収納トレイの上面に多数形成
    された収納凹部へ移送するものであって、 前記ウェーハと同心状で前記不織布における前記ウェー
    ハの外側の下面を押し上げて支持する環状突起を有し、
    前記リングを固定するリング支持テーブルと、前記チッ
    プ収納トレイを固定するトレイ支持テーブルと、前記半
    導体チップを吸着しリング支持テーブル及びトレイ支持
    テーブルに対して相対的に移動する吸着ヘッドと、を備
    えた半導体チップの移送装置において、 前記環状突起は前記リング支持テーブルに対して着脱が
    可能で、相互に前記リング支持テーブルの上面からの突
    出高さが異なる複数のうちから選択的に装着されること
    を特徴とする半導体チップの移送装置。
  2. 【請求項2】 前記リングが金属製であって、前記リン
    グ支持テーブルの上面に埋設した磁石の磁力により固定
    されることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ
    の移送装置。
  3. 【請求項3】 前記リング支持テーブルの上面に基軸を
    突設し、この基軸を中心に回動する断面L字の板状部材
    により前記リングの上面及び側面がクランプされて固定
    されることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ
    の移送装置。
  4. 【請求項4】 前記環状突起の上面側の外周角部がR面
    取りされていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の半導体チップの移送装置。
  5. 【請求項5】 前記リング支持テーブルに前記ウェーハ
    と同心状の円形孔を形成し、前記環状突起は円形孔と嵌
    合して装着されることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載の半導体チップの移送装置。
  6. 【請求項6】 前記環状突起が不織布の弾性率に応じて
    選定され装着されることを特徴とする請求項1から5の
    いずれかに記載の半導体チップの移送装置。
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