JP2003332329A - 半導体装置の製造方法およびそのシステム - Google Patents

半導体装置の製造方法およびそのシステム

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JP2003332329A
JP2003332329A JP2002140046A JP2002140046A JP2003332329A JP 2003332329 A JP2003332329 A JP 2003332329A JP 2002140046 A JP2002140046 A JP 2002140046A JP 2002140046 A JP2002140046 A JP 2002140046A JP 2003332329 A JP2003332329 A JP 2003332329A
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element isolation
film
oxide film
semiconductor
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JP2002140046A
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Hideaki Yuki
秀昭 結城
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュメモリが形成される半導体基板上
に素子分離膜をロコスで形成する場合において、素子分
離膜間の距離、すなわち活性領域の寸法を製造される半
導体基板ごとに一定にさせることが可能な半導体装置製
造システムを得ること。 【解決手段】 半導体基板上に素子分離膜を形成する半
導体装置製造システムにおいて、半導体基板上に素子分
離膜を形成するまでの各処理における予め規定された処
理内容と実際の処理内容とを比較して、製造される半導
体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所定
の値となるように前記半導体基板上の表面酸化膜の除去
を行う処理時間を補正し、この補正した処理時間に基づ
いて前記半導体基板の表面酸化膜の除去を行うことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置に関
し、さらに詳しくは、フラッシュメモリおよびフラッシ
ュメモリを混載したシステムLSIに代表される半導体
装置の製造方法およびそのシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、例えば特開2001−3601
4号公報に開示された従来のフラッシュメモリやフラッ
シュメモリを混載したシステムLSIなどの半導体装置
における素子分離膜をロコスで形成する過程を示した図
である。この図2において、21はシリコン基板を、2
2は酸化膜を、23は窒化膜を、そして24は素子分離
膜をそれぞれ示している。この図2を用いて、半導体装
置上における素子分離膜の製造工程について説明する。
【0003】まず、図2(a)に示されるように、シリ
コン基板21の上に酸化膜22を形成する。つぎに、図
2(b)に示されるように、この下敷となる酸化膜22
の上に素子分離のための窒化膜23をCVD法(化学的
気相成長法、Chemical VaporDepositionの略)によって
形成する。つぎに、窒化膜23をパターニングしエッチ
ングすることによって、シリコン基板21上で素子分離
膜24を厚く形成する領域の酸化膜22と窒化膜23を
シリコン基板21上から取り除く。つぎに、図2(d)
に示されるように、該構造を有するシリコン基板21を
酸素雰囲気中および水蒸気雰囲気中に曝すことによっ
て、素子分離膜24の形状になるまで酸化膜を成長させ
る。以下、この明細書において、この酸化を、特に、
「フィールド酸化」と呼ぶことにする。そして、図2
(e)に示すように、酸化膜22と窒化膜23を取り除
き、さらに表面酸化膜をウエハ全面から取り除くことに
より、表面に素子分離膜24が形成されたシリコン基板
21が得られる。
【0004】図3は、図2に示される工程によって素子
分離膜24が形成されたシリコン基板21の断面を示す
図である。この図3に示される「d」は、互いに隣接す
る素子分離膜24間の距離を表している。また、この隣
り合う素子分離膜24間の領域を活性領域25という。
【0005】フラッシュメモリは、上述した工程によっ
て作製された素子分離膜24を有するシリコン基板21
の活性領域上に順にトンネル酸化膜、多結晶シリコンな
どからなるフローティングゲート、ONO膜、コントロ
ールゲートを形成することによって作製される。図4
は、シリコン基板21上に形成されたフラッシュメモリ
の構成を模式的に示す図である。この図4において、2
6はフローティングゲートを、27はコントロールゲー
トを表しているが、トンネル酸化膜とONO膜について
は省略されている。
【0006】このようにして、シリコン基板21の上に
窒化膜23を形成し、酸化させる箇所の窒化膜23を除
去した後に、シリコン基板21を酸化することによって
形成される素子分離膜24をロコスという。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の素子分離膜24の製造方法によって、一度に大
量に半導体装置を製造する場合においては、素子分離に
必要な処理条件が製造されるシリコン基板21ごとに変
動してしまうために、図3に図示した互いに隣接する素
子分離膜24間の距離も製造されるシリコン基板21ご
とに変化してしまう。具体的には、窒化膜形成、写真製
版処理、窒化膜と酸化膜の除去、およびフィールド酸化
の仕上がりなどの素子分離に必要な処理が、製造工程中
のシリコン基板21ごとに毎回厳密に同じ条件で行われ
ることはないので、ばらつきが生じてしまう。その結
果、得られるシリコン基板21上の互いに隣接する素子
分離膜24間の距離が、得られるシリコン基板21ごと
にばらついてしまうという問題点があった。そして、こ
のような互いに隣接する素子分離膜24間のシリコン基
板21ごとのばらつきによって、シリコン基板21上に
形成されるフラッシュメモリのセル特性、特に書き込み
効率と消去効率にも、製造されるシリコン基板21ごと
にばらつきが生じてしまうという問題点があった。
【0008】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
フラッシュメモリが形成される半導体基板上に素子分離
膜をロコスで形成する場合において、素子分離膜間の距
離、すなわち活性領域の寸法を製造される半導体基板ご
とに一定にさせることが可能な半導体装置の製造方法お
よびそのシステムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の任意の位置を酸化した後に、前記半導体基板の
表面処理を行って素子分離膜を形成する半導体装置の製
造方法において、前記半導体基板上に素子分離膜を形成
するまでの各工程における予め規定された処理内容と実
際の処理内容とを比較して、製造される半導体基板ごと
に互いに隣接する素子分離膜間の距離が所定の値となる
ように前記半導体基板上の表面処理を行う処理時間を補
正し、この補正した処理時間に基づいて前記半導体基板
の表面処理を行うことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、半導体基板上に素子分
離膜を形成するまでの各工程における予め規定された処
理内容と実際の処理内容とを比較して、製造される半導
体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所定
の値となるように半導体基板上の表面処理を行う処理時
間を補正し、この補正した処理時間に基づいて半導体基
板の表面処理を行うようにしている。
【0011】つぎの発明にかかる半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に酸化膜と窒化膜を形成し、パターン
ニングを行って素子分離膜を形成する領域の酸化膜と窒
化膜をドライエッチングし、酸化処理を行ってドライエ
ッチングした領域に素子分離膜を形成し、半導体基板上
の酸化膜と窒化膜を除去した後に半導体基板の表面酸化
膜を除去する半導体装置の製造方法において、前記半導
体基板上に酸化処理によって前記素子分離膜を形成する
までの各工程における予め規定された処理内容と実際の
処理内容とを比較し、製造される半導体基板ごとに互い
に隣接する素子分離膜間の距離が所定の値となるように
前記表面酸化膜の除去を行う処理時間を補正し、この補
正した処理時間に基づいて前記半導体基板の表面酸化膜
の除去を行うことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、半導体基板上に酸化処
理によって素子分離膜を形成するまでの各工程における
予め規定された処理内容と実際の処理内容とを比較し、
製造される半導体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜
間の距離が所定の値となるように表面酸化膜の除去を行
う処理時間を補正し、この補正した処理時間に基づいて
半導体基板の表面酸化膜の除去を行うようにしている。
【0013】つぎの発明にかかる半導体装置の製造方法
は、上記の発明において、前記表面酸化膜が除去された
半導体基板上に、多結晶シリコンのみまたは多結晶シリ
コンとシリサイドとからなるフローティングゲートと、
このフローティングゲート上に多結晶シリコンのみまた
は多結晶シリコンとシリサイドからなるコントロールゲ
ートをさらに形成することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、表面酸化膜が除去され
た半導体基板上に、多結晶シリコンのみまたは多結晶シ
リコンとシリサイドとからなるフローティングゲート
と、このフローティングゲート上に多結晶シリコンのみ
または多結晶シリコンとシリサイドからなるコントロー
ルゲートをさらに形成して、半導体基板上にフラッシュ
メモリセルを形成するようにしている。
【0015】つぎの発明にかかる半導体装置製造システ
ムは、半導体基板上の任意の位置を酸化した後に、前記
半導体基板の表面処理を行って素子分離膜を形成する半
導体装置の製造システムにおいて、前記半導体基板上に
素子分離膜を形成するまでの各処理における予め規定さ
れた処理内容と実際の処理内容とを比較して、製造され
る半導体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜間の距離
が所定の値となるように前記半導体基板上の表面処理を
行う処理時間を補正し、この補正した処理時間に基づい
て前記半導体基板の表面処理を行うことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、半導体基板上に素子分
離膜を形成するまでの各処理における予め規定された処
理内容と実際の処理内容とを比較して、製造される半導
体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所定
の値となるように半導体基板上の表面処理を行う処理時
間を補正し、この補正した処理時間に基づいて半導体基
板の表面処理を行うようにしている。
【0017】つぎの発明にかかる半導体装置製造システ
ムは、半導体基板上に酸化膜と窒化膜を形成する装置
と、パターンニングを行う装置と、素子分離膜を形成す
る領域の酸化膜と窒化膜をドライエッチングする装置
と、酸化処理を行ってドライエッチングした領域に素子
分離膜を形成する装置と、半導体基板上の酸化膜と窒化
膜を除去した後に半導体基板の表面酸化膜を除去するウ
エット装置とを備える半導体装置製造システムにおい
て、前記半導体基板上に酸化処理によって前記素子分離
膜を形成するまでの各装置における予め規定された処理
内容と実際の処理内容とを比較し、製造される半導体基
板ごとに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所定の値
となるように前記表面酸化膜の除去を行う処理時間を補
正する計算装置を備え、前記ウエット装置は、この補正
した処理時間に基づいてウエット処理による前記半導体
基板の表面酸化膜の除去を行うことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、半導体基板上に酸化処
理によって素子分離膜を形成するまでの各装置における
予め規定された処理内容と実際の処理内容とを比較し、
製造される半導体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜
間の距離が所定の値となるように表面酸化膜の除去を行
う処理時間を補正する計算装置を備え、ウエット装置
は、この補正した処理時間に基づいてウエット処理によ
る半導体基板の表面酸化膜の除去を行うようにしてい
る。
【0019】つぎの発明にかかる半導体装置製造システ
ムは、上記の発明において、前記表面酸化膜が除去され
た半導体基板上に、多結晶シリコンのみまたは多結晶シ
リコンとシリサイドとからなるフローティングゲートを
形成するフローティングゲート形成装置と、このフロー
ティングゲート上に多結晶シリコンのみまたは多結晶シ
リコンとシリサイドからなるコントロールゲートを形成
するコントロールゲート形成装置とをさらに備えること
を特徴とする。
【0020】この発明によれば、表面酸化膜が除去され
た半導体基板上に、多結晶シリコンのみまたは多結晶シ
リコンとシリサイドとからなるフローティングゲートを
形成するフローティングゲート形成装置と、このフロー
ティングゲート上に多結晶シリコンのみまたは多結晶シ
リコンとシリサイドからなるコントロールゲートを形成
するコントロールゲート形成装置とをさらに備え、フラ
ッシュメモリセルを半導体基板上に形成するようにして
いる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、こ
の発明にかかる半導体装置の製造方法およびそのシステ
ムの好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、
以下に説明するこの発明の実施の形態において上述した
従来技術と同一の構成要素については、上述した従来技
術に付した符号と同一の符号を付して説明を省略してい
る。
【0022】図1は、この発明にかかる半導体装置製造
システムの構成を示すブロック図である。この半導体装
置製造システムは、実際に半導体装置を製造する装置群
1〜6と、これらの装置群1〜6から各製造工程におけ
る必要データを収集してウエット装置6にて行うウエッ
ト処理の条件を求める計算装置10とがデータを伝送す
ることが可能な通信回線を介して接続された構成を有し
ている。すなわち、この半導体装置製造システムは、半
導体基板上に下敷きとなる酸化膜を形成するための第一
酸化炉1と、窒化膜を形成するための窒化膜CVD装置
2と、素子分離膜を形成する部分の酸化膜と窒化膜とを
パターンニングするための写真製版装置3と、パターン
ニングした部分をドライエッチングするためのドライエ
ッチング装置4と、素子分離膜を形成するための第二酸
化炉5と、半導体基板上の酸化膜を除去するためのウエ
ット装置6と、計算装置10と、計算装置10に接続さ
れる入力装置15とを含むように構成されている。
【0023】なお、この半導体装置製造システムでフラ
ッシュメモリを半導体基板上に続けて形成する場合に
は、素子分離膜を備える半導体装置上にフローティング
ゲートを作製するためのフローティングゲート作製装置
7と、フローティングゲート上にコントロールゲートを
作製するためのコントロールゲート作製装置8とが、ウ
エット装置6に続けてさらに備えられる。
【0024】また、計算装置10は、装置群1〜6との
間でデータの送受信を行う通信部11と、各装置1〜5
でロットが処理されたときの処理データと仕上がりを表
す検査データを格納する処理・検査履歴データベース1
2と、素子分離膜間の距離を処理されるロットごとにば
らつかせないように、ウエット装置6のロットごとの処
理条件を演算する演算部13と、各工程の素子分離膜間
の距離への寄与度が格納されている演算パラメータデー
タベース14とを備えている。
【0025】なお、計算装置10に接続されている入力
装置15は、演算パラメータデータベース14に格納さ
れているデータを修正することを目的とするものであ
り、例としてキーボードやマウスなどが挙げられる。こ
の図1では、入力装置15は、計算装置10の演算パラ
メータデータベース14を修正するための入力インタフ
ェースとして構成されているが、演算パラメータデータ
ベース14と通信する機能を有し、この通信機能を介し
て演算パラメータデータベース14の修正を行う他の計
算装置と置き換えてもよい。
【0026】つぎに、上述した構成を有する半導体装置
製造システムの動作処理手順について、図2〜図8を参
照しながら説明する。図2は半導体基板上に素子分離膜
を製造する工程を模式的に示したものであり、図3は素
子分離膜が作製された半導体装置の断面を示す模式図で
あり、図4はフラッシュメモリが形成された半導体装置
の構成を示す模式図であり、図5〜図7は半導体装置製
造方法を示すフローチャートである。
【0027】ここでは、図1に示される半導体装置製造
システムにおいて半導体装置を製造するために、複数の
シリコン基板21が一つの単位のロットとして処理され
る。このロットには、ロットを一意的に識別する番号
(以下、ロット番号という)が付される。以後の工程で
は、ロットを単位として処理が行われるが、各工程の処
理については、ロット中の任意の一つの半導体基板(こ
こでは、シリコン基板)21を例に挙げて説明する。
【0028】まず、ロット番号が定められたシリコン基
板21が第一酸化炉1内に導入され、図2(a)に示さ
れるように、この第一酸化炉1内でシリコン基板21上
に所定の厚さの酸化膜22が形成される(ステップS
1)。この酸化膜22は、シリコン基板21と後の工程
で形成される窒化膜23との間の熱膨張係数の差によっ
て発生する応力を緩和し欠陥の発生を防ぐ目的のために
形成される。酸化膜22が形成された後に、この第一酸
化炉1による作業内容と酸化膜22の膜厚が、ロット番
号とともに第一酸化炉1から計算装置10へ通信回線1
6を介して送信される(ステップS2)。
【0029】計算装置10は、その通信部11で酸化膜
22の膜厚データ等を受信し(ステップS21)、酸化
膜22の膜厚データをロット番号と作業内容とともに処
理・検査履歴データベース12に格納する(ステップS
22)。図8は、処理・検査履歴データベース12の構
成の一例を示している。受信したロット番号、第一酸化
炉1による作業内容および酸化膜22の膜厚は、この処
理・検査履歴データベース12中の「ロット番号」、
「作業内容」および「データ」のそれぞれのフィールド
に格納される。ここで、「作業内容」は、どの装置によ
る処理なのかを示すものであり、例えば後述する演算パ
ラメータデータベース14で、各工程に対応して付けら
れた作業名や工程コードを用いることができる。この図
8では、「作業内容」に作業名を用いた場合を例示する
ものである。
【0030】つぎに、シリコン基板21は第一酸化炉1
から窒化膜CVD装置2へと搬送され、図2(b)に示
されるようにシリコン基板21の酸化膜22上に所定の
厚さの窒化膜23が形成される(ステップS3)。この
窒化膜23は、後の工程で行われるシリコン基板21の
選択酸化を目的として形成される。窒化膜23が形成さ
れた後に、この窒化膜CVD装置2による作業内容と窒
化膜23の膜厚が、シリコン基板21のロット番号とと
もに、窒化膜CVD装置2から計算装置10へ通信回線
16を介して送信される(ステップS4)。
【0031】計算装置10は、その通信部11で窒化膜
23の膜厚データ等を受信し(ステップS21)、窒化
膜23の膜厚データをロット番号と窒化膜CVD装置2
の作業内容とともに処理・検査履歴データベース12に
格納する(ステップS22)。
【0032】つぎに、シリコン基板21は窒化膜CVD
装置2から写真製版装置3へと搬送され、シリコン基板
21の表面、すなわち窒化膜23上でパターンニングを
行う領域以外の領域にレジスト膜を形成する(ステップ
S5)。レジスト膜が形成された後に、この写真製版装
置3による作業内容とパターンニングされる領域、すな
わちレジスト膜がない部分の幅または写真製版処理時の
露光量が、現在処理中のシリコン基板21のロット番号
とともに、写真製版装置3から計算装置10へ通信回線
16を介して送信される(ステップS6)。
【0033】計算装置10は、その通信部11でパター
ンニングされる領域の幅データまたは写真製版処理時の
露光量データ等を受信し(ステップS21)、パターン
ニングされる領域の幅データまたは写真製版処理時の露
光量データをロット番号と写真製版装置3の作業内容と
ともに処理・検査履歴データベース12に格納する(ス
テップS22)。
【0034】つぎに、シリコン基板21は写真製版装置
3からドライエッチング装置4へと搬送され、図2
(c)に示されるようにレジスト膜がない部分について
パターンニングが行われる(ステップS7)。パターン
ニングされた後に、このドライエッチング装置4による
作業内容とそのドライエッチング量が、現在処理中のシ
リコン基板21のロット番号とともに、ドライエッチン
グ装置4から計算装置10へ通信回線16を介して送信
される(ステップS8)。
【0035】計算装置10は、その通信部11でエッチ
ング量データ等を受信し(ステップS21)、エッチン
グ量データをロット番号とドライエッチング装置4の作
業内容とともに処理・検査履歴データベース12に格納
する(ステップS22)。
【0036】つぎに、シリコン基板21はドライエッチ
ング装置4から第二酸化炉5へと搬送され、図2(d)
に示されるように、窒化膜23と酸化膜22がエッチン
グされ、シリコン基板21が剥き出しになっている部分
の酸化(フィールド酸化)を行い、素子分離膜24を形
成する(ステップS9)。酸化処理の後に、この第二酸
化炉5による作業内容とその処理によって形成された素
子分離膜24の膜厚を、シリコン基板21のロット番号
とともに、第二酸化炉5から計算装置10へ通信回線1
6を介して送信される(ステップS10)。
【0037】計算装置10は、その通信部11で素子分
離膜24の膜厚データ等を受信し(ステップS21)、
素子分離膜24の膜厚データをロット番号と第二酸化炉
5の作業内容とともに処理・検査履歴データベース12
に格納する(ステップS22)。
【0038】その後、シリコン基板21上に残されてい
る酸化膜22と窒化膜23の除去が行われる(ステップ
S11)。この処理は、図1中には示されていない装置
で行われるが、この発明においては、この酸化膜22と
窒化膜23を除去する工程の各処理内容および検査デー
タの管理は、計算装置10で行っていない。そのため、
この工程に対応する装置は図1中には示されていない。
【0039】そして、酸化膜22と窒化膜23が除去さ
れたシリコン基板21はウエット装置6へと搬送され、
ここで計算装置10からの指示にしたがってシリコン基
板21上に残されている表面酸化膜の除去が行われる。
ここで、ウエット装置6は、自装置内にシリコン基板2
1が搬送されると、搬送されたシリコン基板21のロッ
ト番号を、通信回線を介して計算装置10へと送信する
(ステップS12)。
【0040】計算装置10の通信部11は、ウエット装
置6からロット番号を受け取ると、そのロット番号を演
算部13へと渡す。演算部13は、受け取ったロット番
号をキーとして、処理・検査履歴データベース12か
ら、そのロット番号とともに格納されている処理・検査
履歴を検索し、抽出する(ステップS13)。ここで検
索(抽出)する内容は、酸化膜22の膜厚、窒化膜23
の膜厚、パターンニングされる領域でレジスト膜がない
部分の幅または写真製版時の露光量、パターンニング後
のエッチング量、フィールド酸化時の素子分離膜24の
膜厚のすべてまたはその中の一部である。図9は、例え
ば、図8に例示される処理・検査履歴データベース12
からロット番号が「1」のものを抽出した結果を示す図
である。
【0041】また、演算部13は、抽出されたシリコン
基板21の存在するロットの処理・検査履歴と、演算パ
ラメータデータベース14に格納されている各工程の素
子分離膜24間の距離への寄与度とから、素子分離膜2
4間の距離がロットごとに一定となるような処理条件を
算出する(ステップS14)。
【0042】図10は、各工程における素子分離膜24
間の距離への寄与度の一例を示すものであり、このよう
なデータが、演算パラメータデータベース14に格納さ
れている。この図10で、「大工程」と「工程コード」
は、上述した各装置1〜6での処理をコード化して表し
たものであり、「大工程」は大きな分類を、「工程コー
ド」は「大工程」の中のさらに細かな分類を表すもので
あり、システムの管理者が任意に設定することができ
る。ここで、「工程コード」は、後述する作業名に対し
て一意的に付されるコードである。「作業名」は、「工
程コード」に対応して付けられた名称であり、上述した
各装置1〜6で行われた処理に付された名称に対応して
おり、図8に示される処理・検査履歴データベース12
の「作業内容」にも対応している。また、「規格または
処理内容」は、各工程に対して予め設定されている処理
内容である。そして、「素子分離膜間の距離への寄与
度」は、「規格または処理内容」が1単位ずれた場合
に、素子分離膜24の間の距離に与える影響を表してい
る。これは、実験的に求められるものである。なお、上
述した「規格または処理内容」と「素子分離膜間の距離
への寄与度」は、入力装置15によって入力または変更
することが可能である。例えば、「素子分離膜間の距離
への寄与度」の値として、さらに精度の高い値が得られ
た場合に、その値へと変更する場合などに、入力装置1
5から演算パラメータデータベース14の変更を行うこ
とができる。
【0043】ここで、演算部13によるロットの処理・
検査履歴と各工程の素子分離膜間の距離への寄与度を用
いたウエット装置6の処理内容、すなわち酸化膜22と
窒化膜23の除去のためのウエット時間の算出方法につ
いて説明する。
【0044】まず、各工程を示す番号をiとする。この
実施の形態の例では、i=1は第一酸化炉1による酸化
膜22形成工程を表し、i=2は窒化膜CVD装置2に
よる窒化膜23形成工程を表し、i=3は写真製版装置
3によるパターンニング工程を表し、i=4 はドライ
エッチング装置4による酸化膜22と窒化膜23のエッ
チング工程を表し、i=5は第二酸化炉5による素子分
離膜24の形成工程を表し、そして、i=6はウエット
装置6による酸化膜エッチング工程を表している。ま
た、Kiは、工程iの規格中央値、すなわち各工程に対
応して予め設定されている処理内容を表しており、演算
パラメータデータベース14の「規格または処理内容」
から得られる。Riは、ウエット装置6で処理しようと
するロットに関する工程iの検査データ(ただし、i=
3の写真製版処理ではパターンニングされる領域でレジ
スト膜がない部分の幅または露光量)、すなわち実際に
各工程で処理された内容を表しており、処理・検査履歴
データベース12から得られる。αiは演算パラメータ
データベース14から求められた工程iの素子分離膜間
の距離への寄与度を表しており、これは演算パラメータ
データベース14の「素子分離膜間の距離への寄与度」
から得られる。そして、工程i=1〜5のばらつきによ
る素子分離膜24間の距離の予想ばらつきΔSは、これ
らのデータを用いて以下のようにして求めることができ
る。
【0045】
【数1】
【0046】このようにして求められた工程i=1〜5
のばらつきによる素子分離膜24間の距離の予想ばらつ
きΔSから、ウエット装置6の処理内容、すなわちウエ
ット時間の補正量δは、つぎのようにして求めることが
できる。
【0047】
【数2】
【0048】以上の算出方法において、すべてのR
i(i=1〜6)が規格中央値と一致するものであれ
ば、規格通りの素子分離膜24間の距離が得られる。
【0049】ここで、図9と図10を例にして、ロット
番号「1」のものについての素子分離膜24間の距離の
予想ばらつきΔSを計算したものを図11に示す。この
図11から、ロット番号「1」の各工程による素子分離
膜24間の距離の予想ばらつきΔSは−0.0895と
なる。また、ウエット装置6の「素子分離膜間の距離へ
の寄与度」は0.03000μm/秒であるので、ウエ
ット装置6の処理内容、すなわちウエット時間の補正量
は、 δ=−0.0895/0.03000=−2.98秒 と算出される。
【0050】演算部13は、このようにして算出したウ
エット時間の補正量δを、通信部11からウエット装置
6へと送信する(ステップS15)。ウエット装置6
は、予め設定されているウエット時間に対して、受信し
たウエット時間の補正量δを加算処理して補正ウエット
時間を算出し(ステップS16)、この補正ウエット時
間に基づいてシリコン基板21の表面酸化膜のウエット
処理が行われる(ステップS17)。上述した例では、
ウエット装置6は、その「規格または処理内容」が50
+δ秒であり、受信したウエット時間の補正量δが−
2.98秒であるので、ウエット装置6によるウエット
時間は47.02秒と求められる。そして、ウエット装
置6はこの求められたウエット時間に基づいてロット番
号「1」のシリコン基板21の表面酸化膜の除去を行
う。
【0051】以上の工程によって、ロット番号が異なる
半導体装置においても、所定の素子分離膜24間の間隔
を備える半導体装置が製造される。
【0052】なお、上述したステップS11で酸化膜2
2および窒化膜23を除去した後、イオン注入を行う場
合には、シリコン基板21の表面の欠陥を少なくする目
的で、犠牲酸化膜が形成される。この犠牲酸化膜はイオ
ン注入完了後に除去される必要があり、図1のウエット
装置6でこの犠牲酸化膜を除去する場合がある。この場
合にも、上述したステップS12〜S17で説明したよ
うにして、犠牲酸化膜を除去することができる。
【0053】以上の工程によって製造された素子分離膜
24を備える半導体装置(シリコン基板21)上にフラ
ッシュメモリを形成する場合には、半導体装置21は、
ウエット装置6からフローティングゲート作製装置7へ
と搬送され、シリコン基板21の活性領域25上にトン
ネル酸化膜と、多結晶シリコンのみまたは多結晶シリコ
ンとシリサイドからなるフローティングゲート26が順
に形成される。
【0054】そして、シリコン基板21はフローティン
グゲート作製装置7からコントロールゲート作製装置8
へと搬送され、フローティングゲート26の上にONO
膜と、多結晶シリコンのみまたは多結晶シリコンとシリ
サイドからなるコントロールゲート27が順に形成され
る。
【0055】このようにして、素子分離膜24を備える
半導体装置上にフラッシュメモリを構成することができ
る。なお、上述したフラッシュメモリの製造工程は、既
存の方法によって素子分離膜24を備える半導体装置上
に形成される。
【0056】なお、上述した説明では、ステップS2に
おいて、第一酸化炉1は酸化膜22の膜厚をロット番号
と作業内容とともに計算装置10へ送信するようにして
いるが、第一酸化炉1の後に膜厚測定装置を設け、この
膜厚測定装置が計算装置10に酸化膜22の膜厚データ
等を送信するようにしてもよいし、膜厚測定装置の結果
を、手入力することによって計算装置10へ送信しても
よい。
【0057】また、ステップS4において、窒化膜CV
D装置2は窒化膜23の膜厚をロット番号と作業内容と
ともに計算装置10へ送信するようにしているが、窒化
膜CVD装置2の後に膜厚測定装置を設け、この膜厚測
定装置が計算装置10に窒化膜23の膜厚データ等を送
信するようにしてもよいし、膜厚測定装置の結果を、手
入力することによって計算装置10へ送信してもよい。
【0058】さらに、ステップS6において、写真製版
装置3は、パターンニングされる領域の幅または写真製
版処理時の露光量をロット番号と作業内容とともに計算
装置10へ送信するようにしているが、写真製版装置3
の後にパターンニングされる領域の幅を測定する装置を
設け、この装置が測定結果等を計算装置10に送信して
もよいし、その装置による測定結果を、手入力すること
によって計算装置10へ送信してもよい。
【0059】さらにまた、ステップS8において、ドラ
イエッチング装置4は、ドライエッチング量をロット番
号と作業内容とともに計算装置10へ送信するようにし
ているが、ドライエッチング装置4の後にエッチング量
を測定する装置を設け、この装置が測定結果等を計算装
置10に送信してもよいし、その装置による測定結果
を、手入力することによって計算装置10に送信しても
よい。
【0060】さらにまた、ステップS10において、第
二酸化炉5は、素子分離膜の膜厚をロット番号と作業内
容とともに計算装置10へ送信するようにしているが、
第二酸化炉5の後に素子分離膜24の膜厚を測定する装
置を設け、この装置の測定結果等を計算装置10に送信
してもよいし、その装置による測定結果を、手入力する
ことによって計算装置10に伝送してもよい。
【0061】さらにまた、上述した工程においては、各
装置1〜6を計算装置10が管理するように構成した
が、ある工程における処理が、その処理に対して予め定
められた規定値に比してずれたものであっても、そのず
れが素子分離膜24間の距離にほとんど影響を与えない
ような場合には、システム構成の簡略化のために、その
工程を実現する装置を管理対象から外すことも可能であ
る。
【0062】このように、この発明は、複数の工程によ
って素子分離膜を備える半導体装置を製造する方法であ
って、素子分離膜間の距離を、製造されるロットごとに
所定の値に保つために、素子分離膜間の距離を最終的に
調整する工程を含む半導体装置の製造方法に適用するこ
とができる。すなわち、この発明は、半導体基板上に素
子分離膜を形成するまでの各処理工程における予め定め
られた処理内容と実際の処理内容とを比較して、そのず
れの素子分離膜間の距離への寄与度を各工程について計
算によって求めた後に、その内容から所定の素子分離膜
間の距離を有するように最終的な処理工程における処理
内容(条件)を決定するものである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、半導体基板上に素子分離膜を形成するまでの各工程
における予め規定された処理内容と実際の処理内容とを
比較して、製造される半導体基板ごとに互いに隣接する
素子分離膜間の距離が所定の値となるように半導体基板
上の表面処理を行う処理時間を補正し、この補正した処
理時間に基づいて半導体基板の表面処理を行うようにし
たので、異なるロットで製造された半導体基板であって
も素子分離膜間の距離、すなわち活性領域の寸法を安定
化させることができるという効果を有する。
【0064】つぎの発明によれば、半導体基板上に酸化
処理によって素子分離膜を形成するまでの各工程におけ
る予め規定された処理内容と実際の処理内容とを比較
し、製造される半導体基板ごとに互いに隣接する素子分
離膜間の距離が所定の値となるように表面酸化膜の除去
を行う処理時間を補正し、この補正した処理時間に基づ
いて半導体基板の表面酸化膜の除去を行うようにしたの
で、異なるロットで製造された半導体基板であっても素
子分離膜間の距離、すなわち活性領域の寸法を安定化さ
せることができるという効果を有する。
【0065】つぎの発明によれば、互いに隣接する素子
分離膜間の距離が所定の値を有する半導体基板上に、多
結晶シリコンのみまたは多結晶シリコンとシリサイドと
からなるフローティングゲートと、このフローティング
ゲート上に多結晶シリコンのみまたは多結晶シリコンと
シリサイドからなるコントロールゲートを形成するよう
にしたので、異なるロットで製造された半導体基板であ
ってもセル特性、特に書きこみ効率と消去効率の安定し
たフラッシュメモリを得ることができるという効果を有
する。
【0066】つぎの発明によれば、半導体基板上に素子
分離膜を形成するまでの各装置における予め規定された
処理内容と実際の処理内容とを比較して、製造される半
導体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所
定の値となるように半導体基板上の表面処理を行う処理
時間を補正し、この補正した処理時間に基づいて半導体
基板の表面処理を行うようにしたので、異なるロットで
製造された半導体基板であっても素子分離膜間の距離、
すなわち活性領域の寸法を安定化させることができると
いう効果を有する。
【0067】つぎの発明によれば、半導体基板上に酸化
膜と窒化膜を形成する装置と、パターンニングを行う装
置と、素子分離膜を形成する領域の酸化膜と窒化膜をド
ライエッチングする装置と、酸化処理を行ってドライエ
ッチングした領域に素子分離膜を形成する装置と、半導
体基板上の酸化膜と窒化膜を除去した後に半導体基板の
表面酸化膜を除去する装置における半導体基板上に酸化
処理によって素子分離膜を形成するまでの予め規定され
た処理内容と実際の処理内容とを比較し、製造される半
導体基板ごとに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所
定の値となるように前記表面酸化膜の除去を行う処理時
間を補正する計算装置を備えるように構成したので、異
なるロットで製造された半導体基板であっても素子分離
膜間の距離、すなわち活性領域の寸法を安定化させるこ
とができるという効果を有する。
【0068】つぎの発明によれば、表面酸化膜が除去さ
れた半導体基板上に、多結晶シリコンのみまたは多結晶
シリコンとシリサイドとからなるフローティングゲート
を形成するフローティングゲート形成装置と、このフロ
ーティングゲート上に多結晶シリコンのみまたは多結晶
シリコンとシリサイドからなるコントロールゲートを形
成するコントロールゲート形成装置とをさらに備えるよ
うに構成したので、異なるロットで製造された半導体基
板であってもセル特性、特に書きこみ効率と消去効率の
安定したフラッシュメモリを得ることができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態にかかる半導体装置製
造システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 半導体基板上に素子分離膜をロコスで形成す
る場合の製造工程を模式的に示す図である。
【図3】 素子分離膜が形成された半導体基板の断面を
示す図である。
【図4】 半導体基板上にフラッシュメモリが形成され
た半導体装置の構成を概略的に示す図である。
【図5】 半導体装置製造システムを用いて半導体基板
上に素子分離膜を製造するためのフローチャートである
(その1)。
【図6】 半導体装置製造システムを用いて半導体基板
上に素子分離膜を製造するためのフローチャートである
(その2)。
【図7】 半導体装置製造システムを用いて半導体基板
上に素子分離膜を製造するためのフローチャートである
(その3)。
【図8】 処理・検査履歴データベースの構成の一例を
示す図である。
【図9】 図8の処理・検査履歴データベースから所定
のデータを抽出したものを示す図である。
【図10】 演算パラメータデータベースの構成の一例
を示す図である。
【図11】 素子分離膜間の距離の予想ばらつきの算出
方法の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 第一酸化炉、2 窒化膜CVD装置、3 写真製版
装置、4 ドライエッチング装置、5 第二酸化炉、6
ウエット装置、7 フローティングゲート作製装置、
8 コントロールゲート作製装置、10 計算装置、1
1 通信部、12 処理・検査履歴データベース、13
演算部、14 演算パラメータデータベース、15
入力装置、21 シリコン基板(半導体装置)、22
酸化膜、23 窒化膜、24 素子分離膜、25 活性
領域、26 フローティングゲート、27 コントロー
ルゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 29/792 Fターム(参考) 4M108 AA11 AB04 AB09 AC01 AC34 AC39 AC40 AC60 AD13 5F032 AA13 DA02 DA23 DA24 DA53 5F083 EP02 EP23 EP42 EP55 EP56 ER22 GA27 JA35 JA53 NA02 5F101 BA02 BA29 BA36 BB05 BD37 BE07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の任意の位置を酸化した後
    に、前記半導体基板の表面処理を行って素子分離膜を形
    成する半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板上に素子分離膜を形成するまでの各工程
    における予め規定された処理内容と実際の処理内容とを
    比較して、製造される半導体基板ごとに互いに隣接する
    素子分離膜間の距離が所定の値となるように前記半導体
    基板上の表面処理を行う処理時間を補正し、この補正し
    た処理時間に基づいて前記半導体基板の表面処理を行う
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に酸化膜と窒化膜を形成
    し、パターンニングを行って素子分離膜を形成する領域
    の酸化膜と窒化膜をドライエッチングし、酸化処理を行
    ってドライエッチングした領域に素子分離膜を形成し、
    半導体基板上の酸化膜と窒化膜を除去した後に半導体基
    板の表面酸化膜を除去する半導体装置の製造方法におい
    て、 前記半導体基板上に酸化処理によって前記素子分離膜を
    形成するまでの各工程における予め規定された処理内容
    と実際の処理内容とを比較し、製造される半導体基板ご
    とに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所定の値とな
    るように前記表面酸化膜の除去を行う処理時間を補正
    し、この補正した処理時間に基づいて前記半導体基板の
    表面酸化膜の除去を行うことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記表面酸化膜が除去された半導体基板
    上に、多結晶シリコンのみまたは多結晶シリコンとシリ
    サイドとからなるフローティングゲートと、このフロー
    ティングゲート上に多結晶シリコンのみまたは多結晶シ
    リコンとシリサイドからなるコントロールゲートをさら
    に形成し、 前記半導体基板上にフラッシュメモリセルを形成するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上の任意の位置を酸化した後
    に、前記半導体基板の表面処理を行って素子分離膜を形
    成する半導体装置の製造システムにおいて、 前記半導体基板上に素子分離膜を形成するまでの各処理
    における予め規定された処理内容と実際の処理内容とを
    比較して、製造される半導体基板ごとに互いに隣接する
    素子分離膜間の距離が所定の値となるように前記半導体
    基板上の表面処理を行う処理時間を補正し、この補正し
    た処理時間に基づいて前記半導体基板の表面処理を行う
    ことを特徴とする半導体装置の製造システム。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に酸化膜と窒化膜を形成す
    る装置と、パターンニングを行う装置と、素子分離膜を
    形成する領域の酸化膜と窒化膜をドライエッチングする
    装置と、酸化処理を行ってドライエッチングした領域に
    素子分離膜を形成する装置と、半導体基板上の酸化膜と
    窒化膜を除去した後に半導体基板の表面酸化膜を除去す
    るウエット装置とを備える半導体装置の製造システムに
    おいて、 前記半導体基板上に酸化処理によって前記素子分離膜を
    形成するまでの各装置における予め規定された処理内容
    と実際の処理内容とを比較し、製造される半導体基板ご
    とに互いに隣接する素子分離膜間の距離が所定の値とな
    るように前記表面酸化膜の除去を行う処理時間を補正す
    る計算装置を備え、 前記ウエット装置は、この補正した処理時間に基づいて
    ウエット処理による前記半導体基板の表面酸化膜の除去
    を行うことを特徴とする半導体装置の製造システム。
  6. 【請求項6】 前記表面酸化膜が除去された半導体基板
    上に、多結晶シリコンのみまたは多結晶シリコンとシリ
    サイドとからなるフローティングゲートを形成するフロ
    ーティングゲート形成装置と、このフローティングゲー
    ト上に多結晶シリコンのみまたは多結晶シリコンとシリ
    サイドからなるコントロールゲートを形成するコントロ
    ールゲート形成装置とをさらに備え、 フラッシュメモリセルを前記半導体基板上に形成するこ
    とを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置の
    製造システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007250565A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Toshiba Corp 不揮発性半導体メモリ装置及びその製造方法

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