JP2003331816A - シート状二次電池の電極接続構造、および該電極接続構造を具備する二次電池 - Google Patents

シート状二次電池の電極接続構造、および該電極接続構造を具備する二次電池

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JP2003331816A
JP2003331816A JP2002132844A JP2002132844A JP2003331816A JP 2003331816 A JP2003331816 A JP 2003331816A JP 2002132844 A JP2002132844 A JP 2002132844A JP 2002132844 A JP2002132844 A JP 2002132844A JP 2003331816 A JP2003331816 A JP 2003331816A
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electrode
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Yuji Tanjo
雄児 丹上
Hideaki Horie
英明 堀江
Kyoichi Watanabe
恭一 渡邉
Takanori Ito
孝憲 伊藤
Osamu Shimamura
修 嶋村
Hironori Ozawa
浩典 小沢
Takao Takasaki
隆雄 高崎
Kazunori Ozawa
和典 小沢
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Nissan Motor Co Ltd
Enax Inc
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Nissan Motor Co Ltd
Enax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状二次電池における電極の熱を電極リ
ードから効率良く放散させ得ると共に、電気的及び機械
的な高い接続強度をも実現し得るシート状二次電池の電
極接続構造、及びこれを具備する二次電池を提供する。 【解決手段】 内部電極対と、該内部電極対及び電解液
を内部に密封状態に収容する可撓性の袋状外包体2と、
袋状外包体2からそれぞれ引き出された正極リード3a
及び負極リード3bと、からなる1個の、または、2個
以上が直列あるいは並列接続されたシート状二次電池1
0に対して、袋状外包体2外部でリード3a,3bにそ
れぞれ、金属製で板状のバスバー6a,6bを接続する
電極接続構造であって、バスバー6a,6bの断面積が
それぞれ、これらが接続されている側のリード3a,3
bの総断面積×0.5以上であるシート状二次電池の電
極接続構造、及びこれを具備する二次電池である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状二次電池
の電極接続構造に関し、特に限定されるものではない
が、例えば電気自動車(EVおよびHEV)、UPS
(無停電電源装置)、ロードレベリング等の用途に好適
に用いられる大容量のシート状二次電池、特にシート状
リチウムイオン二次電池の電極接続構造に関する。ま
た、本発明は、当該電極接続構造を具備する二次電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器に対する小型・軽量化への
要望は非常に強く、そのためには動力源である二次電池
の性能向上が要求され、種々の電池の開発や改良が進め
られてきている。電池に期待されている特性の向上に
は、高電圧化、高エネルギー密度化、耐高負荷化、形状
の任意化、安全性の確保等がある。リチウムイオン二次
電池は、現有する電池の中で最も高電圧、高エネルギー
密度、耐高負荷化が実現できる二次電池であり、現在で
もその改良が盛んに進められている。
【0003】このリチウムイオン二次電池は、その主要
な構成要素として、正極、負極および両電極間に挟まれ
るイオン伝導層(セパレータ)を有する。現在実用化さ
れている丸形または角形のリチウムイオン二次電池にお
いては、正極にはリチウムとコバルト、ニッケルまたは
マンガンとの複合酸化物微粒子を電子伝導体粒子とバイ
ンダー樹脂とで混合し、アルミニウム集電体に塗布して
板状としたものが、また負極には黒鉛や難黒鉛化炭素や
コークスなどの炭素原子を含む微粉末をバインダー樹脂
と混合し、銅集電体に塗布して板状としたものが用いら
れている。またイオン伝導層には、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどの多孔質膜をリチウムイオンを含む非水
系の溶媒で満たしたものが使用されている。
【0004】例えば、特開平8−83608号公報に
は、従来の円筒型リチウムイオン二次電池の構造が開示
されている。円筒型リチウムイオン二次電池において
は、負極端子を兼ねるステンレス等の金属製の外装缶の
内部に、正極、電解液を含浸したセパレータ(イオン伝
導層)および負極を渦巻状に巻いた構造になっている電
極体が収納されてなる。この円筒型リチウムイオン二次
電池は、電極体を強固な外装缶に入れて加圧すること
で、正極、セパレータおよび負極の各面間の接触が維持
されている。また角形電池では、短冊状の電極体を束ね
て角形の金属缶に入れるなどの方法により、外部から力
を加えて押さえつける方法が採られている。
【0005】このように、現有する従来のリチウムイオ
ン二次電池においては、正極と負極とを密着させる方法
として、金属などでできた強固な外装缶を用いる方法が
採られている。前述のように、外装缶がなければ電極体
における面間が剥離してしまうため、電気的な接続を維
持することが困難になり、電池特性が劣化してしまう。
一方、この外装缶の電池全体に占める重量および体積が
大きいために、電池自身のエネルギー密度を低下させる
だけでなく、外装缶自身が剛直であるために電池形状が
限定されてしまい、任意の形状とするのが困難である。
【0006】このような背景のもと、軽量化や薄型化を
目指し、強固な外装缶の不要なリチウムイオン二次電池
の開発が進められている。具体的には、可撓性の袋状外
包体の中に、シート状の内部電極対と電解液とを封入し
て形成される、軽量かつ薄型で可撓性を有するシート状
リチウムイオン二次電池が提案されている(例えば、特
開2001−229,924号、特開2000−13
3,220号、再表98/042,036号参照)。
【0007】ところでリチウムイオン二次電池において
は、例えば電気自動車に使用する場合に、1回の充電で
より長い走行距離を確保しうるとともに、安全・安定走
行の見地から高パワー化が要求され、これを高い次元で
実現するためには、一層の大容量化が望まれる。電気自
動車に限らず、大容量化が望まれる用途においては、リ
チウムイオン二次電池の使用時、大電流放電が行われる
場合があり、その際、多大な熱が発生する。このとき発
生する熱は、(電流)2×(内部抵抗)に比例する。ま
た、リチウムイオン二次電池において、熱は電池電極の
面から法線方向に多く放散する。
【0008】発生した熱を放散しやすい電池とするに
は、電池の厚みに対して平面部の面積のより大きなシー
ト状とすることが有効であるが、より効率的な放熱方法
が望まれる。特に、内部電極対から外部に引き出される
電極リードは、電極と直接接している為、これを放熱に
利用することも有効である。しかし、かかる電極リード
は、一般的に、比較的薄いものが用いられており、放熱
の効率を十分に向上させ得るものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、シート状二次電池における電極の熱を電極リー
ドから効率良く放散させ得る電極接続構造を提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、上記効率的な放
熱とともに、電気的および機械的な、高い接続強度をも
実現し得るシート状二次電池の電極接続構造を提供する
ことにある。さらに、本発明の目的は、上記特性を有す
る電極接続構造を具備する二次電池を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決しようとする手段】上記目的は、以下の本
発明により達成される。すなわち本発明は、シート状の
正電極およびシート状の負電極を、セパレータを介して
交互に積層して形成されたシート状の内部電極対と、該
内部電極対および電解液を内部に密封状態に収容する可
撓性の袋状外包体と、該袋状外包体からそれぞれ引き出
された、前記正電極と接続する正極リードおよび前記負
電極と接続する負極リードと、からなる1個の、また
は、2個以上が直列あるいは並列接続されたシート状二
次電池に対して、前記袋状外包体外部で前記リードにそ
れぞれ、金属製で板状のバスバーを接続する電極接続構
造であって、前記バスバーの断面積がそれぞれ、これら
が接続されている前記正極リードあるいは前記負極リー
ドの総断面積×0.5以上であることを特徴とするシー
ト状二次電池の電極接続構造である。
【0011】本発明によれば、前記正極リードあるいは
前記負極リードにより効率的に各電極の熱をバスバーに
伝えることができるとともに、これら各リード自身にも
放熱効果を付与することができる。また、これら各リー
ドの総断面積×0.5以上の断面積を有する、金属製で
板状のバスバーが前記袋状外包体外部でそれぞれ接続さ
れているので、各リードから伝えられた熱を効率的に放
散させることができる。
【0012】ここで、「各リードの総断面積」とは、内
部電極対、袋状外包体、正極リードおよび負極リードか
らなるシート状二次電池が1個の場合には、当該シート
状二次電池における正極リードまたは負極リードのこと
を指すが、前記シート状二次電池が2個以上ある場合に
は、それらから引き出されて一束となった電極リード全
体の断面積のことを指す。
【0013】本発明のシート状二次電池の電極接続構造
においては、前記バスバーの表面積がそれぞれ、これら
が接続されている側のリードの表面積以上であることが
好ましい。前記バスバーの表面積を前記リードの表面積
以上とすることで、これらリードから伝えられる熱を有
効に放熱することができる。
【0014】本発明のシート状二次電池の電極接続構造
においては、前記バスバーの材質がそれぞれ、これらが
接続されている側のリードの材質よりも熱伝導率が大き
いことが好ましい。前記バスバーの材質の熱伝導率を前
記リードの材質よりも大きくすることで、これらリード
から熱が効率的に伝えられ、有効に放熱することができ
る。
【0015】本発明のシート状二次電池の電極接続構造
においては、前記バスバーないしそれが接続されている
リードの周囲が、樹脂でモールドされていることが好ま
しい。前記バスバーを、それが接続されている側のリー
ドに比して太くした場合、当該接続部分でリードは機械
的に脆くなるが、これを樹脂でモールドすることで、前
記バスバーと前記リードとを一体化させ、その機械的強
度を補強することができる。このとき、モールドに供す
る樹脂としては、前記バスバーからの放熱を効率的にす
るには、熱伝導性樹脂とすることが望ましく、とりわけ
空気より大きな熱伝導率を示す材料であることが望まし
い。
【0016】前記バスバーと前記正極リードまたは前記
負極リードとの接続としては、超音波溶着、および/ま
たは、リベットによるかしめにより為されていることが
好ましい。一方、本発明の二次電池は、上記本発明のシ
ート状二次電池の電極接続構造を具備することを特徴と
する二次電池である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、好ましい実施形
態を挙げて説明する。 [第1の実施形態]図1は、本発明の一例である第1の
実施形態を示す模式斜視図であり、図2は図1における
左側面図であり、図3は図1における正面図である。ま
た、図4は、図1のA−A断面図であり、図2における
円A’で囲まれた部分のみが拡大されて示してある。
【0018】図1〜4において、10はシート状リチウ
ムイオン二次電池(シート状二次電池)であり、可撓性
の袋状外包体2により内部電極対1および電解液5が内
部に密封状態に収容されている。内部電極対1は、図4
に示すように、シート状の正電極1aとシート状の負電
極1bとを、セパレータ1cを介して交互に積層してシ
ート状に形成されており、当該内部電極対1における正
電極1aとそれぞれ個別に連結する正極リード3aが、
袋状外包体2のヒートシール部4を気密に貫通すると共
にこのヒートシール部4に固着され、ヒートシール部4
を貫通して外部に突出し、引き出された部分が外部リー
ドとして用いられている。なお、図示を省略している
が、負電極1bにも負極リード3bがそれぞれ個別に連
結しており、該負極リード3bは袋状外包体2から気密
状態で引き出されている。
【0019】正極リード3aおよび負極リード3bに
は、銅でできた板状のバスバー6aおよび6bがそれぞ
れ接続されている。正極リード3aとバスバー6aとの
間、および負極リード3bとバスバー6bとの間の接続
は、本実施形態においては、超音波溶着により為されて
いる。
【0020】本実施形態において、正極リード3aおよ
び負極リード3bの厚さはともに100μmであり、そ
の幅WaおよびWbは、ともに30mmである。本発明
により構成されるシート状二次電池は、例えば電気自動
車等、大電流放電を企図するものに好適に採用されるも
のであり、その点、各リードの幅としては、ある程度の
大きさが望まれる。また、リード幅を大きく取ること
で、シート状二次電池10を、所望のケース等にバスバ
ーを介してしっかりと固定することが可能となる。例え
ばハイブリッドカー(HEV)などでは瞬間的に50A
以上の電流が放電され、そのような大電流を流すことを
想定すると断面積として2mm2以上が望まれ、リード
の厚みをこの種の電池における一般的な値である100
μmとすると、各リードの幅としては、具体的には、2
0mm以上であることが好ましく、30mm以上である
ことがより好ましく、40mm以上であることがさらに
好ましい。
【0021】ただし、リードの幅が50mmを超える
と、袋状外包体と各リードとの密着を図る際に行われ
る、熱溶融性樹脂からなる袋状外包体の溶融接着時に、
リードに熱を奪われてしまい袋状外包体が溶融しづらく
なり、密着を十分に図ることが困難になるため、電解液
5の漏洩をきたす場合があり、好ましくない。リードの
幅の上限としては、45mm以下とすることがより好ま
しい。正極リード3aおよび負極リード3bの厚さにつ
いては、後述の断面積の条件を満たすものであれば、特
に制限はない。
【0022】本実施形態において、バスバー6aの断面
積Aaは8mm2であり、正極リード3aの断面積Ba
は3mm2である。バスバー6bおよび負極リード3b
の断面積も、バスバー6bの断面の切り口の角度が90
゜異なる他は、それぞれ正極側と同一である。以下、正
極側についてのみ説明するが、負極側についても同様で
ある。なお、本発明において、バスバーを取り付ける位
置、方向、切り口は、本実施形態に示されるものに限定
されるものではない。
【0023】本実施形態において、バスバー6aの表面
積SAaは8mm2であり、正極リード3aの表面積S
Baは4mm2である。このようにバスバー6aの表面
積SAaが、それが接続している正極リード3aの表面
積SBaよりも大きければ、正極リード3aから伝えら
れる熱を有効に放熱することができる。本発明におい
て、このように前記バスバーの表面積としては、それが
接続している側のリードの表面積以上であることが好ま
しいが、該リードの表面積に比して1.5倍以上である
ことがより好ましい。
【0024】本発明において、バスバー6aの断面積A
aと正極リード3aの断面積Baとの関係は、Aa≧
0.5×Ba(すなわち正負極の区別を省略して表すと
A≧0.5×B。以下同様。)とすることが必須であ
り、Aa>1.0×Baとすることが好ましく、Aa≧
1.5×Baとすることがより好ましい。バスバー6a
の断面積Aaを正極リード3aの断面積Ba×0.5以
上、好ましくはそれよりも大きくすることにより、バス
バー6aにより熱を効率的に放散させることができる。
【0025】また、本発明においては、バスバー6aお
よび6bの断面積A(mm2)と、シート状二次電池1
0からの平均放電電流I(A)との関係が、下記式
(1)を満たすことが好ましい。 A/I≧0.5 ・・・(1)
【0026】上記式(1)を満たすようにバスバー6a
および6bの断面積Aを調整することにより、放電電流
によらず、効率的な放熱特性を確保することができる。
上記式(1)における右辺としては、0.8とすること
がより好ましい。
【0027】バスバー6aおよび6bの大きさは、本実
施形態においては、幅8mm、厚さ1mmのものを用い
た。本発明においては、その断面積Aが既述の条件を満
たすものであれば、これらの大きさは特に制限されるも
のではない。ただし、厚さについては、バスバー6aお
よび6bによりシート状二次電池10を、所望のケース
等にしっかりと固定する観点や、リードへの接続時に破
損することが無いようにするとの観点から、0.4mm
以上とすることが好ましく、0.8mm以上とすること
がより好ましい。
【0028】バスバー6aおよび6bは、本実施形態に
おいては銅を用いた。ただし、その材質としては特に限
定されるものではなく、任意の金属材料を問題なく使用
することができるが、電気伝導性に優れた金属材料を用
いることが望ましい。なかでも銅、アルミニウム、ニッ
ケル、リン青銅、黄銅等を好ましいものとして例示する
ことができる。
【0029】本実施形態において、正極リード3aはア
ルミニウム、負極リード3bはニッケルを、それぞれ用
いた。ただし、その材質としては特に限定されるもので
はなく、電気化学的に安定な金属材料を用いることが望
ましい。なかでも、正極リード3aとしてはアルミニウ
ム、アルミニウム合金等を、負極リード3bとしては
銅、ステンレス、ニッケル等を好ましいものとして例示
することができる。また、正極リード3aについては、
正極集電体を形成する材質と同じ材質、例えばアルミニ
ウムを用いるのが特に好ましく、負極リード3bについ
ては、銅および/またはニッケルを用いるのが特に好ま
しい。リード3aおよび3bの厚さとしては、本実施形
態においては100μmのものを使用したが、例えば5
0μm程度以上、好ましくは100〜200μmの帯状
に形成されたものを使用することができる。
【0030】本実施形態においては、バスバー6aおよ
び6bともに、これらが接続されている側のリード3a
および3bよりも熱伝導率が大きい材質のものとなって
いる。このようにバスバー側をリードよりも熱伝導率が
大きい材質のものとすることにより、当該リードから熱
が効率的に伝えられ、有効に放熱することができる。こ
のような熱伝導率の関係となるバスバーの材質とリード
の材質との組み合わせとしては、例えば、バスバーに銅
を用いた場合にリードにアルミニウムまたはニッケルを
用いる組み合わせや、バスバーにアルミニウムを用いた
場合にリードにニッケルを用いる組み合わせ等が挙げら
れる。
【0031】既述の如く、正極リード3aとバスバー6
aとの間、および負極リード3bとバスバー6bとの間
の接続は、本実施形態においては、超音波溶着により為
されているが、本発明においてはこれに限定されるもの
ではなく、種々の手段により接続することができる。た
だし、接続の性能や生産性を考慮すると、超音波溶着、
および/または、リベットによるかしめにより為されて
いることが好ましい。特に、複数箇所を超音波溶着する
場合、後からの溶着により先に溶着した部分が剥離して
しまわないようにするため、リベットによるかしめを併
用することが好ましい。
【0032】ここで「リベットによるかしめ」とは、ソ
リッドリベット、フルチューブラリベット、セミチュー
ブラリベット、スプリットリベット、コンプレッショク
リベット、ブラインドリベット等のリベットを用い、2
つの部材をリベットにより貫通させ、当該リベットの両
端または一方の端部をかしめることにより両部材を接続
することをいう。
【0033】これら以外の接続方法としては、2つの部
材のいずれか一方に一体的に若しくは固定的にスタッド
を立設すると共に他方にはこのスタッドが嵌入する貫通
孔を開設し、上記スタッドを貫通孔内に嵌入してその先
端部をかしめて固着する方法、ボルトナット止め等の手
段を例示することができる。
【0034】リベットを用いる場合、当該リベットの材
質については、正極リード3aとバスバー6aとの間を
連結するものについては、正極リード3aと同じ材質の
ものを用い、また、負極リード3bとバスバー6bとの
間を連結するものについては、負極リード3bと同じ材
質のものを用いるのが、特に好ましい。このようにする
ことにより、接触抵抗を低減できるほか、熱膨張係数の
違いによる熱変形を未然に防止できる等の利点がある。
【0035】図5に、図3におけるB−B断面図を示
す。本実施形態において、正極リード3aとバスバー6
aとの接続部における超音波溶着の領域は7a、負極リ
ード3bとバスバー6bとの接続部における超音波溶着
の領域は7bであり、面積としては、いずれも4cm2
である。本発明においては、リードとバスバーとの接続
に超音波溶着が採用されている場合には、一方のバスバ
ー(6aまたは6b)の接続部における超音波溶着の総
面積W(cm2)と、該バスバーが接続するシート状二
次電池からの平均放電電流I(A)との関係が、下記式
(2)を満たすことが好ましい。 W/I≧0.1 ・・・(2)
【0036】上記式(2)を満たすことにより、正極リ
ード3aまたは負極リード3bと、バスバー6aまたは
バスバー6bとの間における熱伝導効率と、電気伝導効
率とが極めて良好となる。上記式(2)における右辺と
しては、特に0.15とすることが好ましい。
【0037】ここで接続部における超音波溶着の「総面
積W」とは、本実施形態のように各接続部における溶着
が1つの領域によりなされている場合には、そのままそ
の領域の面積がWに相当するが、例えば、図6に示すよ
うに、リード3’とバスバー6’とが、領域7’−1,
7’−2および7’−3の3箇所等、複数の領域により
溶着が為されている場合には、これら複数の領域の合計
面積が「総面積W」に相当する。
【0038】また、例えば、図7に示すように、リード
3”とバスバー6”とが、領域7”−1および7”−2
の2箇所の領域により溶着が為されているとともに、リ
ベット8によりかしめられて固定されている場合には、
領域7”−1および7”−2の2箇所の領域の合計面積
が「総面積W」に相当する。
【0039】本実施形態において、内部電極対1は、図
8に示すように、各正電極1aがアルミニウム製の正極
集電体11の両面に正極活物質12を積層して形成され
ており、また、各負電極1bが銅製の負極集電体13の
両面に負極活物質14を積層して形成されている。ま
た、正極リード3aは上記正極集電体11と同じアルミ
ニウム製であり、また、負極リード3bは上記負極集電
体13と同じ銅製またはニッケル製である。
【0040】本発明において、内部電極対1と電解液5
とを内部に密封状態に収容する可撓性の袋状外包体2に
ついては、シート状二次電池の電池ケースとして使用可
能な強度を有すると共に収容される電解液5に対して優
れた耐電解液性を有するものであれば特に制限されるも
のではなく、具体的には、内面側に例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リアミド、アイオノマー等の耐電解液性及びヒートシー
ル性に優れた熱可塑性樹脂製の内面層を、中間に例えば
アルミ箔、ステンレス箔等の可撓性及び強度に優れた金
属箔製の中間層を、また、外面側に例えばポリアミド系
樹脂、ポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた絶縁
樹脂製の外面層を有する三層構造のラミネートフィルム
を用いて形成される可撓性の袋状外包体(再表98/0
42,036号参照)を例示することができる。
【0041】本実施形態においては、上記袋状外包体2
は、内面側にポリエチレン製の内面層2aを、中間にア
ルミ箔製の中間層2bを、また、外面側にナイロン製の
外面層2cを有する三層構造のラミネートフィルムで形
成されている。セパレータ1cは、多孔質膜、不織布、
網など、電子絶縁性で正電極1aおよび負電極1bとの
密着に対して充分な強度を有するものであれば、どのよ
うなものでも使用可能である。材質は特に限定されない
が、ポリエチレン、ポリプロピレンの単層多孔質膜およ
びこれらの多層化した多孔質膜が接着性および安全性の
観点から好ましい。
【0042】また、イオン伝導体として用いる電解液5
に供する溶剤および電解質塩としては、従来の電池に使
用されている非水系の溶剤およびリチウムを含有する電
解質塩が使用可能である。具体的には、溶剤として、炭
酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエ
チル、炭酸メチルエチルなどのエステル系溶剤、ジメト
キシエタン、ジエトキシエタン、ジエチルエーテル、ジ
メチルエーテルなどのエーテル系溶剤の単独液、および
前述の同一系統の溶剤同士あるいは異種系統の溶剤から
なる2種の混合液が使用可能である。また電解質塩は、
LiPF6、liAsF6、LiClO4、LiBF4、L
iCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiC(CF3
SO23、LiN(C25SO22などが使用可能であ
る。
【0043】本実施形態の電極接続構造は、バスバー6
aおよび6bにより所望の容器に固定することで、放熱
効率が高く電気特性に優れるとともに、機械的強度に優
れた二次電池を製造することができる。図9は、本実施
形態の電極接続構造を具備した二次電池の側断面図であ
る。シート状二次電池10は、容器としてのケーシング
15の内部に、その内側からバスバー6a(および、不
図示ではあるがバスバー6b)がビス16およびナット
17により固定され、収容されて、実用に供し得る二次
電池を構成する。当該二次電池では、ビス16および/
またはナット17が外部電極端子となる。ケーシング1
5へのバスバー6aおよび6bの固定方法は、ビスとナ
ットによる方法に限定されるものではない。
【0044】また、図10に示すように、バスバー6a
(および不図示ではあるが、さらにバスバー6b。以下
省略。)ないしそれが接続されている正極リード3a
(同様に、さらに負極リード3b。以下省略。)の周囲
は、樹脂の充填剤18でモールドされていることが好ま
しい。バスバー6aを正極リード3aに比して太くした
場合、正極リード3aにおけるバスバー6aとの繋ぎ目
ないしその近傍は機械的に脆くなるが、これを充填剤1
8でモールドすることで、機械的強度を補強することが
できる。機械的強度を補強することで、例えば、電気自
動車に搭載した場合に、走行時の振動や衝突時の衝撃等
が作用しても、ケーシング15内で組電池を構成する二
次電池セルが誤ってショートしたり、正極リード3aが
断裂してしまうことを未然に防止することができる。
【0045】このとき、充填剤18によるモールドに供
する樹脂としては、電気絶縁性であれば特に制限はない
が、バスバー6aから効率的に放熱させるには、熱伝導
性樹脂とすることが望ましく、とりわけ空気より大きな
熱伝導率を示す材料であることが望ましい。具体的に
は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リカーボネート(PC),ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ABS樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等を例示
することができる。
【0046】なお、図10においては、バスバー6aな
いし正極リード3aの周囲にのみ充填剤18によるモー
ルドが為されているが、これに限定されず、例えば、ケ
ーシング15内を全てモールドしたモールドケースの態
様としても構わない。
【0047】また、本実施形態においてバスバー6a,
6bは、ケーシング15に取り付けるためのものとして
説明しているが、必ずしもかかる用途に用いることに制
限されず、単に放熱のみに供されるものとしても構わな
い。その場合、容器等には他の手段により固定される。
【0048】以上説明した本実施形態の電極接続構造に
よれば、正極リード3aおよび負極リード3bにより効
率的に各電極1a,1bの熱をバスバー6a,6bに伝
えることができるとともに、これら各リード3a,3b
自身にも放熱効果を付与することができる。
【0049】また、これら各リード3a,3bの総断面
積以上の断面積を有する、金属製で板状のバスバー6
a,6bが袋状外包体2外部でそれぞれ接続されている
ので、各リード3a,3bから伝えられた熱を効率的に
放散させることができる。なお、本実施形態において
は、バスバー6aおよびバスバー6bの断面積や材質、
リード3aおよびリード3bの幅や断面積、両者の接続
方法や溶着面積等が、正極と負極とでそれぞれ同一のも
のを例示したが、本発明において両者が必ずしも同一で
ある必要はない。
【0050】[第2の実施形態]図11は、本発明の一
例であるシート状二次電池の電極接続構造の第2の実施
形態を示す図であり、(A)は模式断面図、(B)は
(A)におけるC−C断面図である。図11において、
3枚のシート状二次電池20−1、20−2および20
−3が積層され、各シート状二次電池20−1,20−
2,20−3の袋状外包体からそれぞれ引き出された、
内部の正電極(不図示)と接続する正極リード23−
1,23−2,23−3が束ねられ、この束ねられた部
分に、バスバー26が超音波溶着により固定されてい
る。また、不図示ではあるが、各シート状二次電池20
−1,20−2,20−3の袋状外包体からそれぞれ引
き出された、内部の負電極と接続する負極リードが束ね
られ、この束ねられた部分に、負極用のバスバーが超音
波溶着により固定されている。すなわち、本実施形態の
電極の接続は、複数のシート状二次電池の正極同士およ
び負極同士がそれぞれ接続された並列接続となってい
る。
【0051】なお、各シート状二次電池20−1,20
−2,20−3は同一のものであり、第1の実施形態に
おけるシート状二次電池10と同一であり、好ましい態
様等も同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0052】本実施形態において、バスバー26の断面
積Aは12mm2であり、各正極リード23−1,23
−2,23−3の断面積は3mm2である。既述の如
く、本発明において「各リードの総断面積」とは、シー
ト状二次電池が2個以上ある場合には、それらから引き
出されて一束となった電極リード全体の断面積のことを
指すので、正極におけるリードの総断面積は9mm2
あり、バスバー26の断面積Aはそれを上回っている。
【0053】したがって、本実施形態のシート状二次電
池の電極接続構造においても、リード23−1,23−
2,23−3により効率的に各電極の熱をバスバー26
に伝えることができるとともに、これら各リード自身に
も放熱効果を付与することができる。
【0054】また、これら各リード23−1,23−
2,23−3の総断面積×1.0以上の断面積を有す
る、金属製で板状のバスバー26が袋状外包体外部で接
続されているので、各リード23−1,23−2,23
−3から伝えられた熱を効率的に放散させることができ
る。
【0055】本実施形態の電極接続構造も第1の実施形
態と同様、バスバー26により所望の容器に固定するこ
とで、放熱効率が高く電気特性に優れるとともに、機械
的強度に優れた二次電池を製造することができる。
【0056】なお、本実施形態においては、シート状二
次電池を3枚積層し、これらを並列接続した態様のもの
を例示したが、本発明において、シート状二次電池の積
層は3枚に限定されるものではなく、2枚あるいは4枚
以上であっても構わない。また、並列接続に限定される
ものではなく、各シート状二次電池の正極と負極とを接
続して、一連とする直列接続としたり、直接接続と並列
接続とを混在させたりすることも一向に差し支えない。
勿論、その場合にも、本発明における「各リードの総断
面積」の概念は、バスバーが接続するリードの束全体の
断面積のことを指す。
【0057】[試験例]ここで、第1の実施形態のシー
ト状二次電池の電極接続構造について、バスバー6aの
断面積Aaと正極リード3aの断面積Baとの関係を検
証した試験データを示す。
【0058】<試験1>第1の実施形態の電極接続状態
(但し、第1の実施形態に示されるシート状二次電池1
0を2枚、第2の実施形態と同様に重ねて、並列に接続
したリードにバスバーを接続)において、バスバー6a
および6bの断面積Aのみ8mm2のほか、2mm2、3
mm2、4mm2、6mm2、12mm2および16mm2
の7水準で振って、シート状二次電池を作製した。具体
的な電池のスペックは以下の通りである。 ・電池容量・・・3Ah(5時間率) ・正極リード3a・・・幅40mm、厚み100μm
(2枚重ねて200μm) ・負極リード3b・・・幅40mm、厚み100μm
(2枚重ねて200μm)
【0059】シート状二次電池表面に熱電対を数箇所装
着した状態で、電流を放電させ(40V、10A)、放
電から十分後における各シート状二次電池の表面温度を
モニターし、最高温度部の温度を記録することで、各シ
ート状二次電池表面の温度上昇を確認した。結果は図1
2に示すグラフの通りとなった。
【0060】この結果から、バスバー6aおよび6bの
断面積がリード3aおよび3bの断面積の半分である4
mm2において表面温度上昇が鈍化する変極点が見ら
れ、特にバスバー6aおよび6bの断面積A(mm2
と、シート状二次電池10からの平均放電電流I’=1
0(A)との関係が、A/I’≧0.5(式(1’))
を満たす、バスバー断面積6mm2以上において表面温
度上昇は極めて低く保たれていることがわかる。
【0061】<試験2>第1の実施形態の電極接続状態
において、バスバー6aおよび6bの断面積Aは8mm
2のまま、平均放電電流を10Aのほか、5A、15A
および20Aの4水準で振って放電させ、<試験1>と
同様、各シート状二次電池表面の温度上昇を確認した。
具体的な電池のスペックは、<試験1>と同様である。
【0062】シート状二次電池表面に熱電対を数箇所装
着した状態で、電流を放電させ、放電から十分後におけ
る各シート状二次電池の表面温度をモニターし、最高温
度部の温度を記録することで、各シート状二次電池表面
の温度上昇を確認した。結果は図13に示すグラフの通
りとなった。
【0063】この結果から、バスバー6aおよび6bの
断面積A=8(mm2)と、シート状二次電池10から
の平均放電電流I’(A)との関係が、A/I’≧0.
5(式(1’))の関係に近い、平均放電電流I’=1
5(A){A/I’=0.53}において表面温度上昇
が鈍化する変極点が見られ、それよりも平均放電電流
I’の低い(式(1’)の左辺の値が大きい)場合の表
面温度上昇は極めて低く保たれていることがわかる。
【0064】<試験3>第1の実施形態の電極接続状態
において、バスバー6aおよび6bの断面積Aは8mm
2のまま、正極リード3aとバスバー6aとの接続部に
おける超音波溶着の領域7a、および、負極リード3b
とバスバー6bとの接続部における超音波溶着の領域7
bの面積(超音波溶着の総面積W)を、1cm2、2c
2、3cm2の3水準で振って、シート状二次電池を作
製した。その他具体的な電池のスペックは、<試験1>
と同様である。
【0065】これらを用いて、<試験1>と同様、電流
を放電させ(10A)、放電から十分後における各シー
ト状二次電池表面の温度上昇を確認した。結果は図14
に示すグラフの通りとなった。
【0066】この結果から、バスバー(6aまたは6
b)の接続部における超音波溶着の総面積W(cm2
と、該バスバーが接続するシート状二次電池からの平均
放電電流I’(A)との関係が、W/I≧0.1(式
(2’))を満たす溶着面積W=2(cm2)および3
(cm2)における表面温度上昇は、極めて低く保たれ
ていることがわかる。
【0067】<試験4>第1の実施形態の電極接続状態
において、図10に示すようにケーシング15に固定・
収容し、さらに充填剤18によりモールドした試料4−
Aを10個作製した。モールドには、ウレタン系熱硬化
樹脂を用いた。一方、同じ電極接続状態で、図9に示す
ようにモールドしていない試料4−Bを10個作製し
た。
【0068】得られた各試料について、JIS C87
11に準じて振動試験を行った。すなわち、二次電池を
完全充電した後、20℃の環境で、振幅0.8mm、周
波数10Hz←→55Hz、掃引速度1Hz/分で、相
互に直角に交わるXYZ方向に90分間振動した。その
後、電池の状態、特にリードとバスバーとの接続状態を
目視にて観察したところ、いずれも漏液、安全弁の作
動、破裂、発火等の問題は発生しなかったが、モールド
されている試料Aではさらに外見上何ら問題が生じてい
なかったのに対し、モールドされていない試料Bでは1
0個のうち1個に、リードに僅かな亀裂が見られた。こ
の結果から、樹脂によるモールドが、機械的強度向上の
観点から、有効であることがわかる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート状二次電池における電極の熱を電極リードから効
率良く放散させ得る電極接続構造を提供することができ
る。また、本発明によれば、上記効率的な放熱ととも
に、電気的および機械的な、高い接続強度をも実現し得
るシート状二次電池の電極接続構造を提供することがで
きる。さらに、本発明によれば、上記特性を有する電極
接続構造を具備する二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシート状二次電池の電極接続構造の
一例を示す模式斜視図である。
【図2】 図1の電極接続構造の左側面図である。
【図3】 図1の電極接続構造の正面図である。
【図4】 図1の電極接続構造のA−A断面図であり、
図2における円A’で囲まれた部分のみが拡大されて示
してある。
【図5】 図3の電極接続構造のB−B断面図である。
【図6】 リードとバスバーとの接続状態の一例を示す
模式図である。
【図7】 リードとバスバーとの接続状態の他の一例を
示す模式図である。
【図8】 図1における内部電極対を説明するための模
式拡大図である。
【図9】 図1の電極接続構造を具備した二次電池の側
断面図である。
【図10】 図9の二次電池におけるバスバーないしリ
ード周辺をモールドした状態の側断面図である。
【図11】 本発明のシート状二次電池の電極接続構造
の他の一例を示す図であり、(A)は模式断面図、
(B)は(A)におけるC−C断面図である。
【図12】 試験1の結果を示すグラフである。
【図13】 試験2の結果を示すグラフである。
【図14】 試験3の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 内部電極対 1a 正電極 1b 負電極 1c セパレータ 2 袋状外包体 3a 正極リード 3b 負極リード 3’、3” リード 4 ヒートシール部 5 電解液 6a、6b、6’、6” バスバー 7a、7b、7’7” 超音波溶着領域 8 リベット 10 シート状二次電池 11 正極集電体 12 正極活物質 13 負極集電体 14 負極活物質 15 ケーシング 16 ビス 17 ナット 18 充填剤(樹脂) 20 シート状二次電池 23 リード 23 各リード 23−1,23−2,23−3 正極リード 26 バスバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀江 英明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 渡邉 恭一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 伊藤 孝憲 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 嶋村 修 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 小沢 浩典 東京都文京区音羽2丁目11番19号 エナッ クス株式会社内 (72)発明者 高崎 隆雄 東京都福生市福生1066 (72)発明者 小沢 和典 東京都文京区音羽2丁目11番19号 エナッ クス株式会社内 Fターム(参考) 5H022 AA19 BB03 BB17 BB24 CC05 CC10 EE07 EE10 KK03 5H031 AA09 BB03 CC01 EE01 EE04 HH08 KK01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の正電極およびシート状の負電
    極を、セパレータを介して交互に積層して形成されたシ
    ート状の内部電極対と、該内部電極対および電解液を内
    部に密封状態に収容する可撓性の袋状外包体と、該袋状
    外包体からそれぞれ引き出された、前記正電極と接続す
    る正極リードおよび前記負電極と接続する負極リード
    と、からなる1個の、または、2個以上が直列あるいは
    並列接続されたシート状二次電池に対して、前記袋状外
    包体外部で前記リードにそれぞれ、金属製で板状のバス
    バーを接続する電極接続構造であって、 前記バスバーの断面積がそれぞれ、これらが接続されて
    いる側のリードの総断面積×0.5以上であることを特
    徴とするシート状二次電池の電極接続構造。
  2. 【請求項2】 前記バスバーの表面積がそれぞれ、これ
    らが接続されている側のリードの表面積以上であること
    を特徴とする請求項1に記載のシート状二次電池の電極
    接続構造。
  3. 【請求項3】 前記バスバーの材質がそれぞれ、これら
    が接続されている側のリードの材質よりも熱伝導率が大
    きいことを特徴とする請求項1または2に記載のシート
    状二次電池の電極接続構造。
  4. 【請求項4】 前記バスバーないしそれが接続されてい
    るリードの周囲が、樹脂でモールドされていることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のシート状二
    次電池の電極接続構造。
  5. 【請求項5】 前記樹脂が、熱伝導性樹脂であることを
    特徴とする請求項4に記載のシート状二次電池の電極接
    続構造。
  6. 【請求項6】 前記樹脂が、空気より大きな熱伝導率を
    示す材料であることを特徴とする請求項4に記載のシー
    ト状二次電池の電極接続構造。
  7. 【請求項7】 前記バスバーと前記リードとの接続が、
    超音波溶着、および/または、リベットによるかしめに
    より為されていることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1に記載のシート状二次電池の電極接続構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1に記載のシー
    ト状二次電池の電極接続構造を具備することを特徴とす
    る二次電池。
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