JP2003331334A - コイン投出装置 - Google Patents
コイン投出装置Info
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Abstract
取り込みをスムーズに行うことを可能とするとともに、
これにより回転ディスクの回転に際する負荷の増大を防
止することも可能とするコイン投出装置を提供する。 【解決手段】 コインを貯留するコイン容器2と、この
コイン容器2の底部に配され取り込んだコインを回転に
伴わせて投出する回転ディスク3と、を備えるコイン投
出装置1である。回転ディスク3は、本体部31と、こ
の本体部31の表側の面に開口し、該開口より内部にコ
インを取り込み可能なコイン取込穴32と、本体部31
の表側の面より突出する複数の突起部33と、を備え
る。複数の突起部33は、コイン取込穴32の周囲縁部
のうちで、回転の方向においてコイン取込穴32に対し
後ろ側の部位に、当該回転ディスク3の回転半径方向に
対し交差方向に並んで配設されている。
Description
関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えばスロットマシン等の遊
技機、或いは、両替機等に用いられるコイン投出装置が
知られている。このようなコイン投出装置は、上側に向
け開口する箱形に形成されコインを貯留するコイン容器
と、このコイン容器の底部に開口する開口部を介してコ
イン容器の底部に配され、例えばモータ駆動により回転
する回転ディスク等を備えている。この回転ディスク
は、内部にコインを取込可能な複数のコイン取込穴と、
このコイン取込穴内にコインを取り込んだ状態で回転す
る際に、該回転ディスクの遠心方向にコインを押し出し
て投出するための押出部(「ひれ」ともいう。)とを備
えている。従って、回転ディスクは、コイン取込穴によ
りコインを取り込んで回転するのに伴わせて該コインを
順次投出することができる。ところで、回転ディスクの
回転に伴い、コイン取込穴内にコインをスムーズに取込
可能とするために、コイン攪拌用の突起部が、該回転デ
ィスクの表側の面より突出した状態に形成されている場
合がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コイン
攪拌用の上記突起部は、回転ディスクの表側の面におい
て何れの位置に設けられていても同様の効果を奏するわ
けではなく、設けられた位置によっては、コイン取込穴
内へのコインの取り込みがスムーズに行われなくなって
コインの取り込み不良が発生したり、この結果、回転デ
ィスクの回転に負荷が加わったりしてしまうことがあ
る。すなわち、突起部の位置によっては、例えば、コイ
ンが、コイン取込穴の一部を覆うように回転ディスクの
上面に載った状態となる、或いは、コイン取込穴内にコ
インの一端側が入り込んだ状態で他端側はコイン取込穴
の縁部に支持されてコインが立て掛け状態となること等
がある。コインがこれらの状態となった場合には、さら
に他のコインが上に積み重なったりして、コイン取込穴
が有効に機能しなくなる結果、コインの取り込み不良が
発生したり、コイン詰まりにより回転ディスクの回転に
負荷が加わったりしてしまうことがある。 【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、回転ディスクのコイン取込穴
によるコインの取り込みをスムーズに行うことを可能と
するとともに、これにより回転ディスクの回転に際する
負荷の増大を防止することも可能とするコイン投出装置
を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、コインを貯留するコイン容
器2と、このコイン容器の底部に配され取り込んだコイ
ンを回転に伴わせて投出する回転ディスク3と、を備え
るコイン投出装置1において、前記回転ディスクは、盤
状の本体部31と、前記本体部の表側の面に開口し、該
開口より内部にコインを取り込み可能なコイン取込穴3
2と、前記本体部の表側の面より突出するコイン攪拌用
の複数の突起部33と、を備え、前記複数の突起部は、
前記コイン取込穴の周囲縁部のうちで、前記回転の方向
において該コイン取込穴に対し後ろ側の部位に、前記回
転ディスクの回転半径方向に対し交差方向に並んで配設
されていることを特徴としている。 【0006】請求項1記載の発明によれば、コイン攪拌
用の突起部が、コイン取込穴の周囲縁部のうちで、回転
の方向において該コイン取込穴に対し後ろ側の部位に配
されているので、回転方向における突起部の前側部分を
コインに接触させて該コインを回転方向前側のコイン取
込穴内に流入させる(取り込ませる)ことができるとと
もに、前記縁部にコインが載った状態となってしまうこ
とを突起部の存在により防止して、回転ディスクのコイ
ン取込穴によるコインの取り込みをスムーズに行うこと
ができる。しかも、複数の突起部が回転ディスクの回転
半径方向に対し交差方向に並んで配設されているので、
複数の突起部が同時にコインに接触するよりは、複数の
突起部が1つずつ順次コインに接触していく可能性が高
い。よって、突起部との接触によるコインの姿勢変化を
確実に行うことが可能となる。従って、回転方向におけ
る突起部の前側部分が接触されたコインを回転方向前側
のコイン取込穴内に流入させることができなかった場合
にも、突起部との接触によりコインを姿勢変化させるこ
とができるとともに、回転方向において1つ後ろ側のコ
イン取込穴内に向け例えば転動させるようにして、該後
ろ側のコイン取込穴内に流入させる(取り込ませる)こ
とができる(コイン取込穴が複数の場合)。要するに、
本発明によれば、回転ディスクのコイン取込穴によるコ
インの取り込みをスムーズに行うことができる。従っ
て、コイン詰まりの発生も防止でき、その結果、回転デ
ィスクの回転に際する負荷の増大を防止することもでき
る。 【0007】ここで、突起部は、例えば突出方向におい
て徐々に縮径するテーパー状(例えば円錐状)をなして
いることが好ましく、この場合、突起部の外周に沿って
スムーズにコインが姿勢変化できるため、該姿勢変化を
突起部との接触により一層確実に行うことが可能となる
とともに、接触後のコインが突起部の外周に沿って突出
方向に移動して、突出部どうしの間隔からスムーズに逃
げるため、突起部どうしの間隔にコインが詰まってしま
うことも防止できる。また、1つのコイン取込穴に対応
して、一対の突起部が設けられていることが好ましい一
例であるが、これに限らず3つ以上であっても良い。な
お、コイン取込穴は、本体部の周上に沿って複数設けら
れていることが好ましい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施の形態について説明する。 【0009】先ず、コイン投出装置の概略構成について
説明する。図1に示すように、本実施の形態のコイン投
出装置1は、例えばスロットマシン用であり、コインを
貯留するコイン容器2と、このコイン容器2の底部に配
され取り込んだコインを回転に伴わせて当該コイン投出
装置1外に投出する回転ディスク3(図3等)と、この
回転ディスク3を回転駆動させる駆動装置としての駆動
モータ(図示略)と、該回転ディスク3の回転に伴い投
出されるコインを計数するための計数装置(図示略)
と、これら計数装置、駆動モータおよび回転ディスク3
等を保持した本体部5等を備えて概略構成されている。 【0010】このうち、コイン容器2は、上方に開口す
る箱形形状をなしていて、底部に形成された開口部(図
示略)を介して、該コイン容器2内に回転ディスク3が
臨まされることで、該回転ディスク3がコイン容器2の
底部に配されている。 【0011】また、本体部5は、例えば箱形形状をな
し、例えば屋根型の上面には、図2および3に示すよう
に、例えば略平面に形成されているとともに水平面に対
し傾斜したベース面51を備えている。このベース面5
1は、コイン摺動面511と、コイン投出通路512
と、上段部513とを備えて構成されている。なお、こ
れらコイン摺動面511、コイン投出通路512、上段
部513は、例えば何れも金属により構成されている。
このうち、コイン摺動面511は、図3に示すように、
外周が回転ディスク3と略等しい円形状に設定されてい
る。そして、回転ディスク3に取り込まれたコインは、
該回転ディスク3の回転に伴い、該回転ディスク3の円
周方向に沿って、コイン摺動面511に片面を接した状
態で摺動する。また、コイン投出通路512は、コイン
摺動面511と連続面をなしている。このコイン投出通
路512は、回転ディスク3の回転に伴い、コインをコ
イン摺動面511より遠心方向に向けて当該コイン投出
装置1外に投出する際にコインを通過させる。なお、上
段部513は、これらコイン投出通路512およびコイ
ン摺動面511よりも上段に形成されることで、これら
コイン摺動面511およびコイン投出通路512の外周
壁部(コインの案内壁部として機能する)を形成してい
る。また、本体部5は、内部に駆動モータ(図示略)を
保持していて、図3に示すように、該駆動モータのモー
タ軸41は、ベース面51のコイン摺動面511の中央
より該コイン摺動面511に対し垂直に突出している。
そして、回転ディスク3は、該回転ディスク3の裏面に
形成された摺動部37(図7、図8;後述)がコイン摺
動面511に当接するとともに、該回転ディスク3の全
体により図2に示すようにコイン摺動面511を覆うよ
うに、モータ軸41に軸受けされている。このため、回
転ディスク3は、水平面に対し傾斜状態で配されてい
る。この状態で、回転ディスク3は、駆動モータにより
該回転ディスク3の盤面方向(矢印A方向(図2))に
回動駆動されるようになっている。 【0012】回転ディスク3は、例えば図2に示すよう
に、略円盤状に構成された本体部31を備える。この本
体部31には、該本体部31の表側の面に開口し、該開
口より内部にコインを取り込み可能なコイン取込穴32
が形成されている。このコイン取込穴32は、より具体
的には、直径がコインより大きく設定された円形の穴で
あり、本体部31の表裏を貫通した状態に形成されてい
る。このようなコイン取込穴32は、例えば、複数(具
体的には例えば3つ)が本体部31の円周方向に並んで
配されている。なお、各コイン取込穴32は、回転ディ
スク3の回転中心に対しオフセットされた配置となって
いる。このコイン取込穴32によりコイン容器2内のコ
インを取り込んだ状態で回転ディスク3が回転すると、
コインは、コイン摺動面511に対し片面を接するとと
もに、上段部513に対し外周端面を接した状態で、円
弧状にコイン摺動面511に対し摺動する。 【0013】ここで、回転ディスク3の裏面とベース面
51との間には、コイン取込穴32内に取り込まれたコ
インを、コイン摺動面511に対し回転ディスク3の遠
心方向に位置するコイン投出通路512側へと導出可能
な隙間が形成されている。そして、コイン取込穴32内
に取り込まれたコインが、回転ディスク3が回転するこ
とによりコイン投出通路512に臨む位置に達すると、
該コインは遠心力に伴い上記隙間を介してコイン投出通
路512側へと導出されて、図2のコインCの状態とな
る。ここで、計数装置は、検出ローラ61を先端に有す
る検出レバー(図示略)を備え、この検出ローラ61
は、コイン摺動面511とコイン投出通路512との境
界部においてベース面51よりも上側に突出していると
ともに、該境界部の間隔Wを狭める方向に付勢されてい
る。そして、コインが回転ディスク3の裏側の上記隙間
を介してコイン取込穴32内よりコイン投出通路512
側へと導出される度に、検出ローラ61が付勢に抗して
移動し、この移動に伴い検出レバーも揺動する。そし
て、検出レバーの揺動回数を検出することにより、コイ
ンの投出回数を計数することが可能となっている。な
お、常時は、検出ローラ61と上段部513との間隔W
が、コインの直径よりも小さく設定されているのに加
え、上記のように検出ローラ61は付勢されているた
め、遠心力によりコインが導出されるのは図2の状態ま
でである。そして、この状態よりも回転ディスク3の遠
心方向にコインが導出されるのは、以下に説明するよう
に、回転ディスク3の裏面に形成された押出部36(図
8)の作用による。すなわち、回転ディスク3裏面の押
出部36(「ひれ」ともいう。)は、図2に示す状態の
コインCを、回転ディスク3の回転に伴い矢印B方向に
後押しして、該コインCを介して検出ローラ61を付勢
に抗して移動させることにより、該検出ローラ61と上
段部513との間隔Wを押し広げる。この結果、コイン
は、押出部36によりさらに後押しされてコイン投出通
路512へと導出され、引き続き該コイン投出通路51
2およびコイン投出口7(図1)を介して当該コイン投
出装置1外へと投出される。なお、コイン投出口7は、
本体部5とコイン容器2との隙間に形成されるスリット
状の開口である。このように、コイン投出装置1は、回
転ディスク3の上面側よりコイン取込穴32を介して取
り込んだコインを、該回転ディスク3の裏面側の上記隙
間等を介して、該回転ディスク3の回転に伴わせて1枚
ずつ当該コイン投出装置1の外部に順次投出することが
できる。 【0014】次に、本発明に係る要部について説明す
る。 【0015】図2等に示すように、本実施形態の回転デ
ィスク3は、本体部31の表側の面より、例えば該面に
対し垂直に突出するコイン攪拌用の複数の突起部33を
備える。これら複数の突起部33は、各コイン取込穴3
2の周囲縁部のうちで、当該回転ディスク3の回転方向
(矢印A方向)において各コイン取込穴32に対し後ろ
側の部位に、各コイン取込穴32に沿って配されてい
る。つまり、何れの突起部33も回転方向における後ろ
側のコイン取込穴32よりも前側のコイン取込穴32に
近い位置に設けられている。しかも、複数の突起部33
は、各コイン取込穴32の周囲縁部のうちで、当該回転
ディスク3の回転方向において各コイン取込穴32に対
し後ろ側の部位に、回転ディスク3の回転半径方向では
なく回転半径方向に対し交差する方向に並んで配設され
ている。 【0016】ここで、突起部33は、例えば突出方向に
おいて徐々に縮径するテーパー状をなしていることが好
ましく、より具体的には、例えば図2等に示すように、
円錐状をなしている。ただし、突起部33の頂部に尖端
を形成すると、該尖端がコインとの接触により破損する
可能性があるため、突起部33の頂部は(狭い)平面に
形成している。また、図2等に示すように、1つのコイ
ン取込穴32につき、該コイン取込穴32の回転方向に
おける後ろ側の周囲縁部に、一対の突起部33のみが設
けられていることが好ましい一例であるが、これに限ら
ず、1つのコイン取込穴32に対応して3つ以上の突起
部33が設けられていても良い。なお、1つのコイン取
込穴32に対応する突起部33(当該コイン取込穴32
の後側縁部に配されている突起部33)どうしの距離
は、コインの直径より小さいことが好ましく、該突起部
33の中心どうしの距離がコインの直径より小さいこと
がより一層好ましい。 【0017】なお、回転ディスク3には、本体部31の
中央部にも突起部34が設けられている。この突起部3
4は、例えば、突起部33と同様の形状であるが、該突
起部33よりも大きい。 【0018】次に、突起部33による作用を説明する。 【0019】先ず、突起部33は、各コイン取込穴32
の周囲縁部のうちで、当該回転ディスク3の回転方向に
おいて各コイン取込穴32に対し後ろ側の部位に配され
ているので、回転方向における突起部33の前側部分が
接触されたコインC(図4の状態)を、引き続き回転方
向前側のコイン取込穴32内に流入させる(取り込ませ
る)ことができる。また、本体部31の表側の面におい
て、各コイン取込穴32の周囲縁部のうちで、当該回転
ディスク3の回転方向において各コイン取込穴32に対
し後ろ側の部位にコインCが載った状態となってしまう
ことを、突起部33の存在により防止することができ
る。 【0020】また、上記のように、回転方向における突
起部33の前側部分が接触されたコインCを、回転方向
前側のコイン取込穴32内に流入させることができなか
った場合にも、以下の作用によりコインをコイン取込穴
内32に取り込ませることができる。すなわち、本実施
の形態の回転ディスク3においては、複数の突起部33
が回転ディスク3の回転半径方向に対し交差方向に並ん
で配設されているので、複数の突起部33が同時にコイ
ンに接触するよりは、図5(a)に示すように、複数の
突起部33が1つずつ順次コインに接触していく可能性
が高い。ここで、最初に1つ目の突起部33がコインC
に接触すると、該コインCは、図6に示すように、回転
ディスク3の回転半径方向において本体部32の表側の
面に対し傾くように姿勢変化する可能性が高い。従っ
て、突起部33に接触後のコインCは、本体部3の表側
の面に外周端面を接して転動するようにして、回転ディ
スク3の回転方向において一つ後ろ側のコイン取込穴3
2に向かうので、該コイン取込穴32内に取り込まれる
可能性が高い。つまり、コインCのコイン取込穴32へ
の良好なコイン取り込み性能が得られる。 【0021】また、突起部33に接触前のコインCの位
置や姿勢によっては、上記のように1つ目の突起部33
との接触(1回目の接触)が好適に行われず、従って、
該1回目の接触による好適な姿勢変化が行われない可能
性もあるが、この場合にも、2つ目の突起部33との接
触(2回目の接触)により、コインCの姿勢変化を好適
に行うことのできる可能性が高い。これは、2つ目の突
起部33は、1つ目の突起部33とは回転ディスク3の
回転半径方向における位置が異なるためである。 【0022】他方、複数の突起部33が回転ディスク3
の回転半径方向に並んで配設されている場合、図5
(b)に示すように、これら複数の突起部33が同時に
コインCに接触する可能性が高い。このように、複数の
突起部33が同時にコインCに接触すると、コインC
は、該接触端部側が回転ディスク3の本体部3に対し直
交する方向へと持ち上がるだけとなる可能性が高い。つ
まり、コインCは、回転ディスク3の回転半径方向にお
いて、本体部32の表側の面に対し傾くようには姿勢変
化しない可能性が高い。このため、突起部33に接触後
のコインCが、本体部3の表側の面に外周端面を接して
転動するようにして後ろ側のコイン取込穴32に向かう
可能性は低い。つまり、この場合、コインCのコイン取
込穴32への取り込み性能が、本実施形態の場合と比べ
て悪い。 【0023】また、本発明者は、突起部33を、各コイ
ン取込穴32の周囲縁部のうちで、当該回転ディスク3
の回転方向において各コイン取込穴32に対し前側の部
位に配置した他は本実施形態の回転ディスク3と同様の
回転ディスク(比較対照回転ディスク)を用いて、コイ
ン取込穴32内へのコインの取り込み性能を評価した結
果、この比較対照回転ディスクよりも回転ディスク3の
方がコインの取り込み性が良好であることを確認した。 【0024】なお、回転ディスク3の本体部31の中央
部にも、突起部34が設けられているので、該中央部に
コインが載ってしまうことが防止されている。 【0025】ところで、本実施形態のコイン投出装置1
は、回転ディスク3が、直接ベース面51に接してい
て、該ベース面51(のコイン摺動面511)に対し摺
動して回転することも一つの特徴としている。すなわ
ち、回転ディスク3は、該回転ディスク3に取り込まれ
たコインCが片面を接した状態で該回転ディスク3の回
転に伴い摺動するコイン摺動面511に当接状態となる
ように配され、該コイン摺動面511に対し摺動して回
転する。また、このことを可能とするために、図7およ
び図8に示すように、回転ディスク3の裏面の例えば中
央部には、該裏面より台状に突出する摺動部37が形成
されている。この摺動部37は、コイン摺動面511に
当接する当接面37aを有し、この当接面37aは、例
えば平面に形成されている。また、回転ディスク3を構
成するうちで、少なくとも摺動部37の当接面37a
は、金属面に対する潤滑性の高い(滑らかに滑動可能
な)樹脂等の材質からなる。なお、回転ディスク3は、
具体的には、本体部31、突起部33、突起部34、押
出部36および摺動部37等が樹脂成形により一体形成
されている。従来、回転ディスク3は、コイン摺動面5
11等に対し直接的に接して摺動するものではなく、該
コイン摺動面511との間に、例えばニードルベアリン
グ等の回動補助部材を必要としていたが、本実施形態に
よれば、このような回動補助部材を必要としないので、
部品点数を減らしてコストを低減できるとともにコイン
投出装置1の組み立てを容易にすることが可能となる。 【0026】以上のような実施の形態によれば、本体部
31の表側の面より突出するコイン攪拌用の突起部33
が、各コイン取込穴32の周囲縁部のうちで、当該回転
ディスク3の回転方向において各コイン取込穴32に対
し後ろ側の部位に配されているので、回転方向における
突起部33の前側部分が接触されたコインを回転方向前
側のコイン取込穴32内に流入させる(取り込ませる)
ことができるとともに、前記周囲縁部のうちでコイン取
込穴32に対し後ろ側の部位にコインが載った状態とな
ってしまうことを突起部33の存在により防止すること
ができる。しかも、複数の突起部33が回転ディスク3
の回転半径方向に対し交差方向に並んで配設されている
ので、複数の突起部33が同時にコインに接触するより
は、複数の突起部33が1つずつ順次コインに接触する
可能性が高い。よって、突起部との接触によるコインの
好適な姿勢変化を確実に行うことが可能となる。従っ
て、回転方向における突起部33の前側のコイン取込穴
32内にコインを流入させることができなかった場合に
も、突起部33との接触によりコインを姿勢変化させる
ことができるとともに、回転方向において1つ後ろ側の
コイン取込穴32内に向け転動させるようにして、該後
ろ側のコイン取込穴32内に流入させることができる。
要するに、本実施形態によれば、回転ディスク3のコイ
ン取込穴32によるコインの取り込みをスムーズに行う
ことができる。従って、コイン容器2内におけるコイン
詰まりの発生も防止でき、回転ディスク3の回転に際す
る負荷の増大を防止できる。 【0027】また、突起部33は、突出方向において徐
々に縮径するテーパー状をなしているので、図6に示す
ように、突起部33の外周に沿ってスムーズにコインが
姿勢変化できるため、該姿勢変化を突起部33との接触
により一層確実に行うことが可能となるとともに、接触
後のコインが突起部33の外周に沿って突出方向に移動
して、図6に示すように、突出部33どうしの間隔から
スムーズに逃げるため、突起部33どうしの間隔にコイ
ンが詰まってしまうことも防止できる。 【0028】なお、上記の実施の形態では、スロットマ
シン用のコイン投出装置について説明したが、本発明は
これに限らず、例えば両替機用など、その他の用途のコ
イン投出装置に適用しても良い。 【0029】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、本体部
の表側の面より突出する複数の突起部が、コイン取込穴
の周囲縁部のうちで回転の方向において該コイン取込穴
に対し後ろ側の部位に、当該回転ディスクの回転半径方
向に対し交差方向に並んで配設されているので、回転デ
ィスクのコイン取込穴によるコインの取り込みをスムー
ズに行うことができる。従って、コイン詰まりの発生も
防止でき、その結果、回転ディスクの回転に際する負荷
の増大を防止することもできる。
を示す斜視図である。 【図3】コイン投出装置の本体部と回転ディスクを示す
分解斜視図である。 【図4】回転方向における突起部の前側部分がコインに
接触した状態を示す斜視図である。 【図5】突起部がコインに接触する瞬間の状態を示す模
式図であり、このうち(a)は突起部が本発明に係る配
置の場合を、(b)は比較例(突起部が回転ディスクの
回転半径方向に並ぶ場合)を示す。 【図6】突起部によりコインが姿勢変化される状態を示
す斜視図である。 【図7】回転ディスクの側面図である。 【図8】回転ディスクの裏面中央部を示す拡大斜視図で
ある。 【符号の説明】 1 コイン投出装置 2 コイン容器 3 回転ディスク 31 本体部 32 コイン取込穴 33 突起部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 コインを貯留するコイン容器と、このコ
イン容器の底部に配され取り込んだコインを回転に伴わ
せて投出する回転ディスクと、を備えるコイン投出装置
において、 前記回転ディスクは、 盤状の本体部と、 前記本体部の表側の面に開口し、該開口より内部にコイ
ンを取り込み可能なコイン取込穴と、 前記本体部の表側の面より突出するコイン攪拌用の複数
の突起部と、を備え、 前記複数の突起部は、前記コイン取込穴の周囲縁部のう
ちで、前記回転の方向において該コイン取込穴に対し後
ろ側の部位に、前記回転ディスクの回転半径方向に対し
交差方向に並んで配設されていることを特徴とするコイ
ン投出装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007272737A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Juki Corp | 硬貨投出装置 |
JP2008176409A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Toyo Networks & System Integration Co Ltd | 円板体貯留装置、及び円板体取扱装置 |
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