JP2003330807A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003330807A
JP2003330807A JP2003034320A JP2003034320A JP2003330807A JP 2003330807 A JP2003330807 A JP 2003330807A JP 2003034320 A JP2003034320 A JP 2003034320A JP 2003034320 A JP2003034320 A JP 2003034320A JP 2003330807 A JP2003330807 A JP 2003330807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体として使用される半導体装置におい
て、記録されたデータの他の記録媒体への複写を困難と
する。 【解決手段】 再生情報は、付加情報を係数とした演算
処理をなされ、基本情報に対して高品質な情報となって
いるため、基本情報よりも情報量が多く、このままの状
態で他の記録媒体に記録しようとすると、大量の記録媒
体が必要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号や音楽信
号等の種々の情報信号を記録しておくための記録媒体と
して使用される半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号や音楽信号、あるいは、
コンピュータプログラム等の種々の情報信号を記録して
おく記録媒体が提案されている。このような記録媒体と
して、半導体装置(半導体記憶素子)として構成されて
いるものがある。
【0003】また、このような記録媒体に記録される情
報信号としては、デジタルデータ及びアナログデータの
いずれも用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な半導体装置等の記録媒体においては、記録されている
情報信号をそのままの形態で、すなわち、デジタルデー
タのままで、他の記録媒体に複写することは容易に行え
る。
【0005】このようにして複写されたデジタルデータ
は、アナログデータを複製する場合と異なり、このデー
タから復調された映像や音声の質や、または、このデー
タに基づくコンピュータの動作において、複写元のデジ
タルデータを使用する場合に対する劣化がない。すなわ
ち、複写されたデジタルデータは、複写元のデジタルデ
ータと同一の価値、品質を有するデータであるといえ
る。
【0006】このように、価値、品質の低下を生ずるこ
となくデータの複写ができるとすると、複写元となるデ
ジタルデータに係る著作権の保護が充分に図られない事
態が招来される虞れがある。
【0007】すなわち、正規にデジタルデータが記録さ
れて正規に販売される記録媒体の価格には、記録された
デジタルデータの使用料としてのいわゆる著作権料が含
まれている。この使用料がデジタルデータの著作権者に
支払われることにより、著作権の保護が図られる。とこ
ろが、著作権者に無断で複写されたデジタルデータが複
写元のデジタルデータと同一の価値、品質を有するなら
ば、このデジタルデータを使用しようとする人は、あえ
て価格に使用料が含まれている正規の記録媒体を購入せ
ずに、複写されたデジタルデータが記録されたより低価
格な記録媒体を使用するようになってしまう。そうする
と、このデジタルデータに係る著作権者には、このデジ
タルデータを実際に保有している人の人数や使用された
回数に見合った著作権料が支払われなくなってしまう。
【0008】近年、このようなデジタルデータの複写か
ら著作権者を保護するため、データが容易に複写されな
いようにした記録媒体の提案が望まれている。
【0009】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、記録されたデータの複写が困難
となされた記録媒体を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置は、複数のデータ記録領域
とプロセッシング部とを有する半導体装置において、基
本情報が入力される入力部と、上記基本情報に対する付
加情報となる付加データが記録された付加データ記録領
域と、上記基本情報と上記付加データとに基づいて上記
基本情報に対して符号化を行うプロセッシング部と、上
記プロセッシング部により符号化された演算データを記
録する演算データ記録領域とを備え、上記プロセッシン
グ部により符号化された演算データは、上記基本情報に
対して、より高品質な情報に対応したデータとなってい
ることを特徴とするものである。
【0011】この半導体装置においては、演算データ
は、基本情報に対して高品質な情報に対応するデータと
なっているため、基本データよりも情報量が多く、この
ままの状態でディスク状記録媒体に記録しようとする
と、大量の記録媒体が必要となる。
【0012】また、本発明に係る半導体装置は、複数の
データ記録領域とプロセッシング部とを有する半導体装
置において、基本情報が符号化された基本データが入力
される入力部と、上記基本データが記録される基本デー
タ記録領域と、上記基本情報に対する付加情報となる付
加データが記録された付加データ記録領域と、上記基本
データと上記付加データとに基づいて演算処理を行うプ
ロセッシング部と、上記プロセッシング部における演算
処理によって得られた演算データを出力する出力部とを
備え、上記プロセッシング部により演算処理された演算
データは、上記基本情報に対して、より高品質な情報に
対応したデータとなっていることを特徴とするものであ
る。
【0013】この半導体装置においては、演算データ
は、基本情報に対して高品質な情報に対応するデータと
なっているため、基本データよりも情報量が多く、この
ままの状態で半導体装置やディスク状記録媒体等の記録
媒体に記録しようとすると、大量の記録媒体が必要とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0015】本発明に係る半導体装置は、記録媒体とし
て使用できるものであって、基本データが記録される第
1の記録領域と、第1の記録領域に記録される基本デー
タに対する付加情報となる付加データが記録される第2
の記録領域とを有して構成される。そして、この半導体
装置においては、第1の記録領域から読出された基本デ
ータ及び第2の記録領域から読出された付加データに基
づいて、所定の処理を行うことにより、再生情報を生成
することができる。
【0016】この再生情報は、第1の記録領域に記録さ
れた基本データのみから生成される基本情報に対して、
より高品質な情報となっている。したがって、再生情報
は、基本情報よりも情報量の多い情報となる。また、こ
の再生情報は、この再生情報の生成のために使用された
基本情報と付加情報とを合わせた情報量よりも多い情報
量となる。そのため、図1及び図2に示すように、1つ
の半導体装置1を再生することにより再生情報を生成し
(図2中のステップst101)、この生成された再生
情報をデータとして記録する場合には、元の半導体装置
のよりも大容量の半導体装置や多数のディスク状記録媒
体等の記録媒体が必要となる(図2中のステップst1
02)。
【0017】そして、この半導体装置においては、基本
データと付加データとが、所定の関係となされて所定の
記録方式によって記録されている場合にのみ、それぞれ
を「所定の処理」が可能な状態で読出すことができる。
【0018】この半導体装置においては、基本データの
みは、元の半導体装置と略々同一の記録容量の半導体装
置3への複写が可能である。しかし、この基本データの
みから再生される基本情報は、付加データをも用いて生
成される再生情報に比較して品質の劣る情報である。ま
た、この半導体装置において、付加データのみも、元の
半導体装置と略々同一の記録容量の半導体装置4への複
写が可能である。しかし、この付加データのみでは、意
味のある情報を再生することができない。
【0019】したがって、基本データ及び付加データに
基づいて再生情報を生成するための「所定の処理」の内
容を、非公開で、かつ、解析が困難であるものとしてお
けば、この半導体装置に記録されている情報について、
完全な形で他の半導体装置へ複写することを極めて困難
とすることができる。また、上述のように、半導体装置
の再生によって得られた再生情報をデータとして記録す
ることは、大容量の半導体装置や多数のディスク状記録
媒体等の記録媒体2が必要となるので、煩雑、かつ、不
便である。
【0020】このように、記録している情報の他の半導
体装置への複写を困難とすることにより、いわゆる「違
法コピー」のなされない半導体装置を提供することがで
きる(図2中のステップst103)。これが本発明の
目的である。
【0021】この半導体装置における基本情報として
は、例えば、映像情報や、音声情報、コンピュータプロ
グラム等とすることができる。そして、付加情報は、基
本データに基づいて再生される映像情報、音声情報等の
品質、すなわち、例えば画質又は音質等を向上させるた
めの情報である。この付加情報は、後述する「クラス分
類適応処理」により生成されて信号処理に用いる係数デ
ータや、あるいは、この係数データの生成に用いる係数
種データとすることができる。この「クラス分類適応処
理」は、後述するプロセッシング部のような回路によっ
て行うことができる。この「クラス分類適応処理」にお
いては、付加情報は、映像データ等である基本データに
関する演算を行うための、予め設定された係数情報と考
えることができる。
【0022】また、再生情報と基本情報との差、つまり
高品質の内容としては、基本情報が映像情報である場合
において、空間的解像度が高いことや、種々の付加的情
報が付加されていることなどとすることができる。
【0023】なお、本発明における半導体装置は、図3
及び図4に示すように、基本データ及び付加データは、
いわゆるインターネットの如き公衆通信回線を利用した
情報網5から取得(ダウンロード)されたものが記録さ
れることとしてもよい(図4中のステップst10
4)。この場合においても、半導体装置1には、基本デ
ータと付加データとは、その後「所定の処理」が可能な
状態で読出すことができる(図4中のステップst10
5)ように、所定の関係となされて所定の記録方式によ
って記録される。本発明に係る半導体装置は、このよう
に、いわゆる「違法コピー」がなされないことにより、
正規に販売される記録媒体に対するユーザの購買意欲の
増進を図ることができる(図2中のステップst10
6)。
【0024】これら本発明における半導体装置の特徴
は、以下に述べる本発明の各実施の形態において共通す
る特徴である。
【0025】〔半導体装置の第1の実施の形態〕本発明
に係る半導体装置は、図5に示すように、データ記録領
域8とプロセッシング部9とを有して構成されている。
データ記録領域8は、複数のデータ記録領域からなる。
すなわち、データ記録領域8は、入力部から入力された
基本情報を記録する基本データ記録領域10と、基本情
報に対する付加情報となる付加データが記録された付加
データ記録領域11と、プロセッシング部9により符号
化された演算データを記録する演算データ記録領域12
とを有する。
【0026】この半導体装置においては、入力部13か
ら基本情報が入力され、基本データとして基本データ記
録領域10に記録される。プロセッシング部9は、基本
データと、付加データ記録領域11に記録された付加デ
ータとに基づいて、所定の信号処理を行う。プロセッシ
ング部9における付加データの選択及び信号処理の選択
は、外部選択入力部14から入力される外部選択信号に
応じて、付加情報選択手段15及び信号処理選択手段1
6を介して制御される。
【0027】プロセッシング部9は、後述する「クラス
分類適応処理」を行う回路であり、図6に示すように、
基本データが入力されてブロック化するブロック化回路
18を有する。このブロック化回路18から出力される
ブロック化された基本データは、クラス分類回路19に
送られるとともに、第1、第2乃至第nの演算回路20
a,20b,・・・20nに送られる。クラス分類回路
19は、ブロック化されて送られた基本データをクラス
分類して、その結果によってデータ記録領域8の付加デ
ータ記録領域11を制御する。この付加データ記録領域
11からは、クラス分類回路19による制御及び外部選
択信号に応じた付加情報選択手段15の制御に従って、
所定の付加データを各演算回路20a,20b,・・・
20nに送る。各演算回路20a,20b,・・・20
nのうちの外部選択信号に応じて信号処理選択手段16
が選択した演算回路は、送られているブロック化された
基本データについて、送られた付加データを係数として
演算を行い、演算データとしてデータ記録領域8の演算
データ記録領域12に送る。
【0028】この演算データ記録領域12に蓄積された
演算データは、この演算データ記録領域12に接続され
た出力部17aを介して、適宜外部に出力される。
【0029】すなわち、「クラス分類適応処理」は、ブ
ロック化した基本データをクラス分類し、この分類され
たクラスに応じた付加データを係数として用いて処理す
るものであるが、この内容についてはさらに後述する。
このようにしてプロセッシング部9より出力された演算
データは、基本情報に対して、より高品質な情報に対応
したデータとなっている。
【0030】この半導体装置において、基本情報は、映
像情報とすることができる。そして、この場合におい
て、演算データは、基本情報よりも高解像度を有し、ま
たは、階調特性が向上された映像情報に対応したデータ
とすることができる。また、演算データは、基本情報よ
りもノイズが除去された映像情報に対応したデータとす
ることができる。さらに、演算データは、基本情報より
も時間的解像度が向上された映像情報に対応したデータ
とすることができる。例えば、映像信号を高解像度化す
る場合には、外部選択入力部14に対する入力情報に応
じて、解像度が選択される。付加データは、これらの機
能に対応したものが用いられる。
【0031】また、プロセッシング部9は、基本データ
の所定の特徴を検出して付加データを選択する回路とす
ることができる。この場合に、プロセッシング部9が検
出する基本データの特徴としては、例えば、画像の動き
量がある。そして、プロセッシング部は、画像の動き量
対応する係数を読み出すことができる。
【0032】そして、演算データは、外部の加振器によ
って生じさせる振動に関する情報に対応したデータとす
ることができる。また、演算データは、外部の音響再生
装置によって再生する音響の音量に関する情報に対応し
たデータとすることができる。さらに、演算データは、
外部の送風機によって行う送風に関する情報に対応した
データとすることができる。すなわち、プロセッシング
部9における信号処理は、様々なアプリケーションに応
じて、異なる形態とすることができる。
【0033】〔半導体装置の第2の実施の形態〕また、
この半導体装置は、図7に示すように、上述の半導体装
置と同様に、データ記録領域8、プロセッシング部9及
び基本データが入力される入力部13を有し、プロセッ
シング部9における演算処理によって得られた演算デー
タを直接外部に出力する出力部17bを有するものとし
て構成してもよい。また、入力部13には、既に符号化
された基本データが外部から入力されることとしてもよ
いし、この入力部13の前段に基本情報を符号化して基
本データとする符号化手段を有していてもよい。
【0034】この場合には、プロセッシング部9におけ
る演算処理によって得られた演算データは、演算データ
記録領域12に蓄積されることなく、出力部17bを介
して、外部に出力される。すなわち、この半導体装置に
おいては、プロセッシング部9における演算処理は、演
算データが必要なときに、この演算データを出力する直
前に行われることになる。その他の動作、内容は、上述
した半導体装置の第1の実施の形態と同様である。
【0035】〔クラス分類適応処理について〕上述の再
生装置や半導体装置において行われる「クラス分類適応
処理」の内容について、以下に説明する。以下の説明で
は、「クラス分類適応処理」の内容を明かにするため、
この「クラス分類適応処理」を映像信号について行う例
について説明する。以下の説明においては、SD(Stan
dard Definition)信号が本発明における基本データに
対応し、このSD信号を付加データを用いてSD信号よ
りも高品質なHD(High Definition)信号とする処理
を「クラス分類適応処理」で行っているものである。
【0036】基本データは、半導体装置に記録されこの
半導体装置から読出したデータを用いる。以下の説明で
は、係数データは係数生成回路により生成しているが、
本発明においては、係数データは、予め係数生成回路に
より生成され半導体装置に付加データとして記録してお
いたものを読出して用いる。
【0037】なお、本発明においても、基本データを半
導体装置に記録しておくとともに、後述する「係数種デ
ータ」を付加データとして半導体装置に記録しておき、
係数データは再生操作のときにこの「係数種データ」
(付加データ)から生成することとしてもよい。
【0038】この「クラス分類適応処理」について、S
D信号のHD信号への変換を例に説明する。この「クラ
ス分類適応処理」は、図8に示すように、SD信号より
選択的に取り出されたHD信号の注目画素に対応するタ
ップの画素データより空間クラスや動きクラスを検出
し、当該HD信号の注目画素のクラスを示すクラスコー
ドCLを得て、各クラスの付加データを生成し、データ
記録領域8に含まれる係数メモリ11に格納するもので
ある。この係数メモリ11は、付加データ記録領域11
に相当するものである。
【0039】そして、演算回路127で、タップ選択回
路121でSD信号より選択的に取り出された、HD信
号の注目画素に対応するタップのデータxiと、係数メ
モリ11よりクラスコードCLで読み出された付加デー
タWiとから、推定式を使用して、HD信号の注目画素
の画素データを演算するものである。なお、メモリバン
ク135には、各クラスの係数種データが格納されてい
る。
【0040】以下、図面を参照しながら、この「クラス
分類適応処理」について説明する。図8に示すように、
この「クラス分類適応処理」を行う再生装置100は、
半導体装置から読取られた基本データとなるSD(Stan
dard Definition)信号としての525i信号を得、こ
の525i信号をHD(High Definition)信号として
の525p信号または1050i信号に変換し、その5
25p信号または1050i信号による画像を表示する
ものである。
【0041】ここで、525i信号は、ライン数が52
5本でインタレース方式の映像信号を意味し、525p
信号は、ライン数が525本でプログレッシブ方式(ノ
ンインタレース方式)の映像信号を意味し、さらに10
50i信号はライン数が1050本でインタレース方式
の映像信号を意味している。
【0042】再生装置100は、マイクロコンピュータ
を備え、システム全体の動作を制御するためのシステム
コントローラ101を有している。
【0043】また、再生装置100は、SD信号Va
(525i信号)が入力される入力部107と、このS
D信号Vaが入力部13を介して入力され、このSD信
号Vaを一時的に保存するための基本データ記録領域1
0に相当するバッファメモリ10とを有している。ま
た、再生装置100は、バッファメモリ10に一時的に
保存されるSD信号(525i信号)を、HD信号(5
25p信号または1050i信号)に変換するプロセッ
シング部9を有し、このプロセッシング部9より出力部
17bを介して出力されるHD信号による画像をディス
プレイ部111に表示する。このディスプレイ部111
としては、例えばCRT(cathode−ray tube)ディスプ
レイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等の
フラットパネルディスプレイで構成されているものを用
いる。
【0044】入力部107より入力されたSD信号(5
25i信号)は、バッファメモリ10に記憶されて一時
的に保存される。そして、このバッファメモリ10に一
時的に保存されたSD信号は、プロセッシング部9に供
給され、HD信号(525p信号または1050i信
号)に変換される。すなわち、プロセッシング部9で
は、SD信号を構成する画素データ(以下、「SD画素
データ」という)から、HD信号を構成する画素データ
(以下、「HD画素データ」という)が得られる。この
プロセッシング部9より出力されるHD信号がディスプ
レイ部111に供給され、ディスプレイ部111の画面
上にはそのHD信号による画像が表示される。
【0045】次に、図8において、プロセッシング部9
の詳細を説明する。このプロセッシング部9は、バッフ
ァメモリ10に記憶されているSD信号(525i信
号)より、HD信号(1050i信号または525p信
号)に係る注目画素の周辺に位置する複数のSD画素の
データを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタッ
プ選択回路121〜123を有している。
【0046】第1のタップ選択回路121は、予測に使
用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを
選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路1
22は、SD画素データのレベル分布パターンに対応す
るクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタッ
プ」と称する)のデータを選択的に取り出すものであ
る。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するク
ラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と
称する)のデータを選択的に取り出するものである。
【0047】なお、空間クラスを複数フィールドに属す
るSD画素データを使用して決定する場合には、この空
間クラスにも動き情報が含まれることになる。
【0048】図9は、525i信号および525p信号
の、あるフレーム(F)の奇数(o)フィールドの画素
位置関係を示している。大きなドットが525i信号の
画素であり、小さいドットが出力される525p信号の
画素である。偶数(e)フィールドでは、525i信号
のラインが空間的に0.5ラインずれたものとなる。図
9から分かるように、525p信号の画素データとして
は、525i信号のラインと同一位置のラインデータL
1と、525i信号の上下のラインの中間位置のライン
データL2とが存在する。また、525p信号の各ライ
ンの画素数は、525i信号の各ラインの画素数の2倍
である。
【0049】図10は、525i信号および1050i
信号のあるフレーム(F)の画素位置関係を示すもので
あり、奇数(o)フィールドの画素位置を実線で示し、
偶数(e)フィールドの画素位置を破線で示している。
大きなドットが525i信号の画素であり、小さいドッ
トが出力される1050i信号の画素である。図10か
ら分かるように、1050i信号の画素データとして
は、525i信号のラインに近い位置のラインデータL
1,L1′と、525i信号のラインから遠い位置のラ
インデータL2,L2′とが存在する。ここで、L1,
L2は奇数フィールドのラインデータ、L1′,L2′
は偶数フィールドのラインデータである。また、105
0i信号の各ラインの画素数は、525i信号の各ライ
ンの画素数の2倍である。
【0050】図11及び図12は、525i信号から5
25p信号に変換する場合に、第1のタップ選択回路1
21で選択される予測タップ(SD画素)の具体例を示
している。図11及び図12は、時間的に連続するフレ
ームF−1,F,F+1の奇数(o)、偶数(e)のフ
ィールドの垂直方向の画素位置関係を示している。
【0051】図11に示すように、フィールドF/oの
ラインデータL1,L2を予測するときの予測タップ
は、次のフィールドF/eに含まれ、作成すべき525
p信号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位置の
SD画素T1,T2,T3と、フィールドF/oに含ま
れ、作成すべき525p信号の画素に対して空間的に近
傍位置のSD画素T4,T5,T6と、前のフィールド
F−1/eに含まれ、作成すべき525p信号の画素に
対して空間的に近傍位置のSD画素T7,T8,T9
と、さらに前のフィールドF−1/oに含まれ、作成す
べき525p信号の画素に対して空間的に近傍位置のS
D画素T10である。
【0052】図12に示すように、フィールドF/eの
ラインデータL1,L2を予測するときの予測タップ
は、次のフィールドF+1/oに含まれ、作成すべき5
25p信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画素
T1,T2,T3と、フィールドF/eに含まれ、作成
すべき525p信号の画素に対して空間的に近傍位置の
SD画素T4,T5,T6と、前のフィールドF/oに
含まれ、作成すべき525p信号の画素に対して空間的
に近傍位置のSD画素T7,T8,T9と、さらに前の
F−1/eに含まれ、作成すべき525p信号の画素に
対して空間的に近傍位置のSD画素T10である。
【0053】なお、ラインデータL1を予測する際に
は、SD画素T9を予測タップとして選択しないように
し、一方、ラインデータL2を予測する際には、SD画
素T4を予測タップとして選択しないようにしてもよ
い。
【0054】図13及び図14は、525i信号から1
050i信号に変換する場合に、第1のタップ選択回路
121で選択される予測タップ(SD画素)の具体例を
示している。図13及び図14は、時間的に連続するフ
レームF−1,F,F+1の奇数(o)、偶数(e)の
フィールドの垂直方向の画素位置関係を示している。
【0055】図13に示すように、フィールドF/oの
ラインデータL1,L2を予測するときの予測タップ
は、次のフィールドF/eに含まれ、作成すべき105
0i信号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位置
のSD画素T1,T2と、フィールドF/oに含まれ、
作成すべき525p信号の画素に対して空間的に近傍位
置のSD画素T3,T4,T5,T6と、前のフィール
ドF−1/eに含まれ、作成すべき1050i信号の画
素に対して空間的に近傍位置のSD画素T7,T8であ
る。
【0056】図14に示すように、フィールドF/eの
ラインデータL1′,L2′を予測するときの予測タッ
プは、次のフィールドF+1/oに含まれ、作成すべき
1050ip信号の画素に対して空間的に近傍位置のS
D画素T1,T2と、フィールドF/eに含まれ、作成
すべき1050i信号の画素に対して空間的に近傍位置
のSD画素T3,T4,T5,T6と、前のフィールド
F/oに含まれ、作成すべき525p信号の画素に対し
て空間的に近傍位置のSD画素T7,T8である。
【0057】なお、ラインデータL1,L1′を予測す
る際には、SD画素T6を予測タップとして選択しない
ようにし、一方、ラインデータL2,L2′を予測する
際には、SD画素T3を予測タップとして選択しないよ
うにしてもよい。
【0058】さらに、図11乃至図14に示すように、
複数フィールドの同一位置にあるSD画素に加えて、水
平方向の一または複数のSD画素を、予測タップとして
選択するようにしてもよい。
【0059】図15および図16は、525i信号から
525p信号に変換する場合に、第2のタップ選択回路
122で選択される空間クラスタップ(SD画素)の具
体例を示している。図15および図16は、時間的に連
続するフレームF−1,F,F+1の奇数(o)、偶数
(e)のフィールドの垂直方向の画素位置関係を示して
いる。
【0060】図15に示すように、フィールドF/oの
ラインデータL1,L2を予測するときの空間クラスタ
ップは、次のフィールドF/eに含まれ、作成すべき5
25p信号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位
置のSD画素T1,T2と、フィールドF/oに含ま
れ、作成すべき525p信号の画素に対して空間的に近
傍位置のSD画素T3,T4,T5と、前のフィールド
F−1/eに含まれ、作成すべき525p信号の画素に
対して空間的に近傍位置のSD画素T6,T7である。
【0061】図16に示すように、フィールドF/eの
ラインデータL1,L2を予測するときの空間クラスタ
ップは、次のフィールドF+1/oに含まれ、作成すべ
き525p信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD
画素T1,T2と、フィールドF/eに含まれ、作成す
べき525p信号の画素に対して空間的に近傍位置のS
D画素T3,T4,T5,T6と、前のフィールドF/
oに含まれ、作成すべき525p信号の画素に対して空
間的に近傍位置のSD画素T6,T7である。
【0062】なお、ラインデータL1を予測する際に
は、SD画素T7を空間クラスタップとして選択しない
ようにし、一方、ラインデータL2を予測する際には、
SD画素T6を空間クラスタップとして選択しないよう
にしてもよい。
【0063】図17及び図18は、525i信号から1
050i信号に変換する場合に、第2のタップ選択回路
122で選択される空間クラスタップ(SD画素)の具
体例を示している。図17及び図18は、時間的に連続
するフレームF−1,F,F+1の奇数(o)、偶数
(e)のフィールドの垂直方向の画素位置関係を示して
いる。
【0064】図17に示すように、フィールドF/oの
ラインデータL1,L2を予測するときの空間クラスタ
ップは、フィールドF/oに含まれ、作成すべき105
0i信号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位置
のSD画素T1,T2,T3と、前のフィールドF−1
/eに含まれ、作成すべき1050i信号の画素に対し
て空間的に近傍位置のSD画素T4,T5,T6,T7
である。
【0065】図18に示すように、フィールドF/eの
ラインデータL1′,L2′を予測するときの空間クラ
スタップは、フィールドF/eに含まれ、作成すべき1
050i信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画
素T1,T2,T3と、前のフィールドF/oに含ま
れ、作成すべき1050i信号の画素に対して空間的に
近傍位置のSD画素T4,T5,T6,T7である。
【0066】なお、ラインデータL1,L1′を予測す
る際には、SD画素T7を空間クラスタップとして選択
しないようにし、一方、ラインデータL2,L2′を予
測する際には、SD画素T4を空間クラスタップとして
選択しないようにしてもよい。
【0067】さらに、図15乃至図18に示すように、
複数フィールドの同一位置にあるSD画素に加えて、水
平方向の一または複数のSD画素を、空間クラスタップ
として選択するようにしてもよい。
【0068】図19は、525i信号から525p信号
に変換する場合に、第3のタップ選択回路123で選択
される動きクラスタップ(SD画素)の具体例を示して
いる。図19は、時間的に連続するフレームF−1,F
の奇数(o)、偶数(e)のフィールドの垂直方向の画
素位置関係を示している。図19に示すように、フィー
ルドF/oのラインデータL1,L2を予測するときの
動きクラスタップは、次のフィールドF/eに含まれ、
作成すべき525p信号の画素(注目画素)に対して空
間的に近傍位置のSD画素n2,n4,n6と、フィー
ルドF/oに含まれ、作成すべき525p信号の画素に
対して空間的に近傍位置のSD画素n1,n3,n5
と、前のフィールドF−1/eに含まれ、作成すべき5
25p信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画素
m2,m4,m6と、さらに前のフィールドF−1/o
に含まれ、作成すべき525p信号の画素に対して空間
的に近傍位置のSD画素m1,m3,m5である。SD
画素n1〜n6のそれぞれの垂直方向の位置は、SD画
素m1〜m6のそれぞれの垂直方向の位置は一致する。
【0069】図20は、525i信号から1050i信
号に変換する場合に、第3のタップ選択回路123で選
択される動きクラスタップ(SD画素)の具体例を示し
ている。図20は、時間的に連続するフレームF−1,
Fの奇数(o)、偶数(e)のフィールドの垂直方向の
画素位置関係を示している。図20に示すように、フィ
ールドF/oのラインデータL1,L2を予測するとき
の動きクラスタップは、次のフィールドF/eに含ま
れ、作成すべき1050i信号の画素に対して空間的に
近傍位置のSD画素n2,n4,n6と、フィールドF
/oに含まれ、作成すべき1050i信号の画素に対し
て空間的に近傍位置のSD画素n1,n3,n5と、前
のフィールドF−1/eに含まれ、作成すべき1050
i信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画素m
2,m4,m6と、さらに前のフィールドF−1/oに
含まれ、作成すべき1050i信号の画素に対して空間
的に近傍位置のSD画素m1,m3,m5である。SD
画素n1〜n6のそれぞれの垂直方向の位置は、SD画
素m1〜m6のそれぞれの垂直方向の位置は一致する。
【0070】図8に戻って、また、プロセッシング部9
は、第2のタップ選択回路122で選択的に取り出され
る空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベ
ル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに基
づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する
空間クラス検出回路124を有している。
【0071】空間クラス検出回路124では、例えば、
各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデー
タに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラ
ス検出回路124からは、各SD画素データに対応した
圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力され
る。本実施の形態においては、「ADRC」(Adaptive
Dynamic Range Coding)によって、データ圧縮が行われ
る。なお、情報圧縮手段としては、「ADRC」以外に
「DPCM」(予測符号化)、「VQ」(ベクトル量子
化)等を用いてもよい。
【0072】本来、「ADRC」は、VTR(Video Ta
pe Recorder)向け高性能符号化用に開発された適応再
量子化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短
い語長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮
に使用して好適なものである。「ADRC」を使用する
場合、空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の
最大値をMAX、その最小値をMIN、空間クラスタッ
プのデータのダイナミックレンジをDR(=MAX−M
IN+1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラ
スタップのデータとしての各SD画素データkiに対し
て、(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子
化コードQiが得られる。ただし、(1)式において、
〔 〕は切り捨て処理を意味している。空間クラスタッ
プのデータとして、Na個のSD画素データがあると
き、i=1〜Naである。
【0073】 Qi=〔(ki−MIN+0.5).2P/DR〕 ・・・(1) また、プロセッシング部9は、第3のタップ選択回路1
23で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ
(SD画素データ)より、主に動きの程度を表すための
動きクラスを検出し、そのクラス情報を出力する動きク
ラス検出回路125を有している。
【0074】この動きクラス検出回路125では、第3
のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niから
フレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の
平均値に対して閾値処理が行われて、動きの指標である
動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出回
路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平均
値AVが算出される。第3のタップ選択回路123で、
例えば上述したように12個のSD画素データm1〜m
6,n1〜n6が取り出されるとき、(2)式における
Nbは6である。
【0075】
【数1】
【0076】そして、動きクラス検出回路125では、
上述したように算出された平均値AVが1個または複数
個の閾値と比較されて、動きクラスのクラス情報MVが
得られる。例えば、3個の閾値th1,th2,th3
(th1<th2<th3)が用意され、4つの動きク
ラスを検出する場合、AV≦th1のときは、MV=
0、th1<AV≦th2のときは、MV=1、th2
<AV≦th3のときは、MV=2、th3<AVのと
きは、MV=3とされる。
【0077】また、プロセッシング部9は、空間クラス
検出回路124より出力される空間クラスのクラス情報
としての再量子化コードQiと、動きクラス検出回路1
25より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づ
き、作成すべきHD信号(525p信号または1050
i信号)の画素(注目画素)が属するクラスを示すクラ
スコードCLを得るためのクラス合成回路126を有し
ている。
【0078】このクラス合成回路126では、(3)式
によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、
(3)式において、Naは空間クラスタップのデータ
(SD画素データ)の個数、Pは「ADRC」における
再量子化ビット数を示している。
【0079】
【数2】
【0080】また、プロセッシング部9は、レジスタ1
30〜133と、係数メモリ11とを有している。後述
する線順次変換回路129は、525p信号を出力する
場合と、1050i信号を出力する場合とで、その動作
を切り換える必要がある。レジスタ130は、線順次変
換回路129の動作を指定する動作指定情報を格納する
ものである。線順次変換回路129は、レジスタ130
より供給される動作指定情報に従った動作をする。
【0081】レジスタ131は、第1のタップ選択回路
121で選択される予測タップのタップ位置情報を格納
するものである。第1のタップ選択回路121は、レジ
スタ131より供給されるタップ位置情報に従って予測
タップを選択する。タップ位置情報は、例えば選択され
る可能性のある複数のSD画素に対して番号付けを行
い、選択するSD画素の番号を指定するものである。以
下のタップ位置情報においても同様である。
【0082】レジスタ132は、第2のタップ選択回路
122で選択される空間クラスタップのタップ位置情報
を格納するものである。第2のタップ選択回路122
は、レジスタ132より供給されるタップ位置情報に従
って空間クラスタップを選択する。
【0083】ここで、レジスタ132には、動きが比較
的小さい場合のタップ位置情報Aと、動きが比較的大き
い場合のタップ位置情報Bとが格納される。これらタッ
プ位置情報A,Bのいずれを第2のタップ選択回路12
2に供給するかは、動きクラス検出回路125より出力
される動きクラスのクラス情報MVによって選択され
る。
【0084】すなわち、動きがないか、あるいは動きが
小さいためにMV=0またはMV=1であるときは、タ
ップ位置情報Aが第2のタップ選択回路122に供給さ
れ、この第2のタップ選択回路122で選択される空間
クラスタップは、図15乃至図18に示すように、複数
フィールドに跨るものとされる。また、動きが比較的大
きいためにMV=2またはMV=3であるときは、タッ
プ位置情報Bが第2のタップ選択回路122に供給さ
れ、この第2のタップ選択回路122で選択される空間
クラスタップは、図示せずも、作成すべき画素と同一フ
ィールド内のSD画素のみとされる。
【0085】なお、上述したレジスタ131にも動きが
比較的小さい場合のタップ位置情報と、動きが比較的大
きい場合のタップ位置情報が格納されるようにし、第1
のタップ選択回路121に供給されるタップ位置情報が
動きクラス検出回路125より出力される動きクラスの
クラス情報MVによって選択されるようにしてもよい。
【0086】レジスタ133は、第3のタップ選択回路
123で選択される動きクラスタップのタップ位置情報
を格納するものである。第3のタップ選択回路123
は、レジスタ133より供給されるタップ位置情報に従
って動きクラスタップを選択する。
【0087】さらに、係数メモリ11は、後述する推定
予測演算回路127で使用される推定式の付加データ
を、クラス毎に、格納するものである。この付加データ
は、SD信号としての525i信号を、HD信号として
の525p信号または1050i信号に変換するための
情報である。
【0088】係数メモリ11には、上述したクラス合成
回路126より出力されるクラスコードCLが読み出し
アドレス情報として供給され、この係数メモリ11から
はクラスコードCLに対応した付加データが読み出さ
れ、推定予測演算回路127に供給されることとなる。
【0089】また、プロセッシング部9は、情報メモリ
バンク135を有している。この情報メモリバンク13
5には、レジスタ130に格納するための動作指定情報
と、レジスタ131〜133に格納するためのタップ位
置情報が予め蓄えられている。
【0090】ここで、レジスタ130に格納するための
動作指定情報として、情報メモリバンク135には、線
順次変換回路129を525p信号を出力するように動
作させるための第1の動作指定情報と、線順次変換回路
129を1050i信号を出力するように動作させるた
めの第2の動作指定情報とが予め蓄えられている。
【0091】また、情報メモリバンク135には、レジ
スタ131に格納するための予測タップのタップ位置情
報として、第1の変換方法(525p)に対応する第1
のタップ位置情報と、第2の変換方法(1050i)に
対応する第2のタップ位置情報とが予め蓄えられてい
る。この情報メモリバンク135よりレジスタ131に
は、上述した変換方法の選択情報に従って第1のタップ
位置情報または第2のタップ位置情報がロードされる。
【0092】また、情報メモリバンク135には、レジ
スタ132に格納するための空間クラスタップのタップ
位置情報として、第1の変換方法(525p)に対応す
る第1のタップ位置情報と、第2の変換方法(1050
i)に対応する第2のタップ位置情報とが予め蓄えられ
ている。なお、第1および第2のタップ位置情報は、そ
れぞれ動きが比較的小さい場合のタップ位置情報と、動
きが比較的大きい場合のタップ位置情報とからなってい
る。この情報メモリバンク135よりレジスタ132に
は、上述した変換方法の選択情報に従って第1のタップ
位置情報または第2のタップ位置情報がロードされる。
【0093】また、情報メモリバンク135には、レジ
スタ133に格納するための動きクラスタップのタップ
位置情報として、第1の変換方法(525p)に対応す
る第1のタップ位置情報と、第2の変換方法(1050
i)に対応する第2のタップ位置情報とが予め蓄えられ
ている。この情報メモリバンク135よりレジスタ13
3には、上述した変換方法の選択情報に従って第1のタ
ップ位置情報または第2のタップ位置情報がロードされ
る。
【0094】また、情報メモリバンク135には、第1
および第2の変換方法のそれぞれに対応した各クラスの
係数種データが予め蓄えられている。この係数種データ
は、上述した係数メモリ11に格納するための付加デー
タを生成するための生成式の付加データである。
【0095】後述する推定予測演算回路127では、予
測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモ
リ11より読み出される付加データWiとから、(4)
式の推定式によって、作成すべきHD画素データyが演
算される。第1のタップ選択回路121で選択される予
測タップが、図9および図12に示すように10個であ
るとき、(4)式におけるnは10となる。
【0096】
【数3】
【0097】そして、この推定式の付加データWi(i
=1〜n)は、(5)式に示すように、外部から入力さ
れ、あるいは、予め設定されたパラメータh,vを含む
生成式によって生成される。情報メモリバンク135に
は、この生成式の付加データである係数種データw10〜
wn9が、変換方法毎かつクラス毎に、記憶されている。
この係数種データの生成方法については後述する。
【0098】
【数4】
【0099】また、プロセッシング部9は、各クラスの
係数種データおよびパラメータh,vの値とを用い、
(5)式によって、クラス毎に、パラメータh,vの値
に対応した推定式の付加データWi(i=1〜n)を生
成する係数生成回路136を有している。この係数生成
回路136には、情報メモリバンク135より、上述し
た変換方法の選択情報に従って第1の変換方法または第
2の変換方法に対応した各クラスの係数種データがロー
ドされる。また、この係数生成回路136には、システ
ムコントローラ101より、パラメータh,vの値が供
給される。
【0100】この係数生成回路136で生成される各ク
ラスの付加データWi(i=1〜n)は、上述した係数
メモリ11に格納される。この係数生成回路136にお
ける各クラスの付加データWiの生成は、例えば各垂直
ブランキング期間で行われる。これにより、パラメータ
h,vの値が変更されても、係数メモリ11に格納され
る各クラスの付加データWiを、そのパラメータh,v
の値に対応したものに即座に変更でき、解像度の調整が
スムーズに行われる。
【0101】また、プロセッシング部9は、係数生成回
路136で生成される各クラスの付加データWi(i=
1〜n)に対応した正規化係数Sを、(6)式によっ
て、演算する正規化係数生成回路137と、ここで生成
された正規化係数Sを、クラス毎に格納する正規化係数
メモリ138を有している。正規化係数メモリ138に
は上述したクラス合成回路126より出力されるクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給され、こ
の正規化係数メモリ138からはクラスコードCLに対
応した正規化係数Sが読み出され、後述する正規化演算
回路128に供給されることとなる。
【0102】
【数5】
【0103】また、プロセッシング部9は、第1のタッ
プ選択回路121で選択的に取り出される予測タップの
データ(SD画素データ)xiと、係数メモリ11より
読み出される付加データWiとから、作成すべきHD信
号の画素(注目画素)のデータを演算する推定予測演算
回路127を有している。
【0104】この推定予測演算回路127では、525
p信号を出力する場合、上述した図9に示すように、奇
数(o)フィールドおよび偶数(e)フィールドで、5
25i信号のラインと同一位置のラインデータL1と、
525i信号の上下のラインの中間位置のラインデータ
L2とを生成し、また各ラインの画素数を2倍とする必
要がある。また、この推定予測演算回路127では、1
050i信号を出力する場合、上述した図10に示すよ
うに、奇数(o)フィールドおよび偶数(e)フィール
ドで、525i信号のラインに近い位置のラインデータ
L1,L1′と、525i信号のラインから遠い位置の
ラインデータL2,L2′とを生成し、また各ラインの
画素数を2倍とする必要がある。
【0105】従って、推定予測演算回路127では、H
D信号を構成する4画素のデータが同時的に生成され
る。例えば、4画素のデータはそれぞれ付加データを異
にする推定式を使用して同時的に生成されるものであ
り、係数メモリ11からはそれぞれの推定式の付加デー
タが供給される。ここで、推定予測演算回路127で
は、予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係
数メモリ11より読み出される付加データWiとから、
上述の(4)式の推定式によって、作成すべきHD画素
データyが演算される。
【0106】また、プロセッシング部9は、推定予測演
算回路127より出力されるラインデータL1,L2
(L1′,L2′)を構成する各HD画素データyを、
正規化係数メモリ138より読み出され、それぞれの生
成に使用された付加データWi(i=1〜n)に対応し
た正規化係数Sで除算して正規化する正規化演算回路1
28を有している。上述せずも、係数生成回路136で
係数種データより生成式で推定式の付加データを求める
ものであるが、生成される付加データは丸め誤差を含
み、付加データWi(i=1〜n)の総和が1.0にな
ることは保証されない。そのため、推定予測演算回路1
27で演算されるHD画素データyは、丸め誤差によっ
てレベル変動したものとなる。上述したように、正規化
演算回路128で正規化することで、その変動を除去で
きる。
【0107】また、プロセッシング部9は、水平周期を
1/2倍とするライン倍速処理を行って、推定予測演算
回路127より正規化演算回路128を介して供給され
るラインデータL1,L2(L1′,L2′)を線順次
化する線順次変換回路129を有している。
【0108】図21は、525p信号を出力する場合の
ライン倍速処理をアナログ波形を用いて示すものであ
る。上述したように、推定予測演算回路127によって
ラインデータL1,L2が生成される。ラインデータL
1には順にa1,a2,a3,・・・のラインが含ま
れ、ラインデータL2には順にb1,b2,b3,・・
・のラインが含まれる。線順次変換回路129は、各ラ
インのデータを時間軸方向に1/2に圧縮し、圧縮され
たデータを交互に選択することによって、線順次出力a
0,b0,a1,b1,・・・を形成する。
【0109】なお、1050i信号を出力する場合に
は、奇数フィールドおよび偶数フィールドでインタレー
ス関係を満たすように、線順次変換回路129が線順次
出力を発生する。したがって、線順次変換回路129
は、525p信号を出力する場合と、1050i信号を
出力する場合とで、その動作を切り換える必要がある。
その動作指定情報は、上述したようにレジスタ130よ
り供給される。
【0110】次に、図8によりプロセッシング部9の動
作を説明する。
【0111】バッファメモリ10に記憶されているSD
信号(525i信号)より、第2のタップ選択回路12
2で、空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が
選択的に取り出される。この場合、第2のタップ選択回
路122では、レジスタ132より供給される、予め選
択された変換方法、および動きクラス検出回路125で
検出される動きクラスに対応したタップ位置情報に基づ
いて、タップの選択が行われる。
【0112】この第2のタップ選択回路122で選択的
に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は空間クラス検出回路124に供給される。この
空間クラス検出回路124では、空間クラスタップのデ
ータとしての各SD画素データに対してADRC処理が
施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのク
ラス分類)のクラス情報としての再量子化コードQiが
得られる((1)式参照)。
【0113】また、バッファメモリ10に記憶されてい
るSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択回
路123で、動きクラスタップのデータ(SD画素デー
タ)が選択的に取り出される。この場合、第3のタップ
選択回路123では、レジスタ133より供給される、
予め選択された変換方法に対応したタップ位置情報に基
づいて、タップの選択が行われる。
【0114】この第3のタップ選択回路123で選択的
に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は動きクラス検出回路125に供給される。この
動きクラス検出回路125では、動きクラスタップのデ
ータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動
きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが
得られる。
【0115】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドQiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードQiとから、作成すべきHD信号(525p信号
または1050i信号)の画素(注目画素)が属するク
ラスを示すクラスコードCLが得られる((3)式参
照)。そして、このクラスコードCLは、係数メモリ1
1および正規化係数メモリ138に読み出しアドレス情
報として供給される。
【0116】係数メモリ11には、例えば各垂直ブラン
キング期間に、予め設定されたパラメータh,vの値お
よび変換方法に対応した各クラスの推定式の付加データ
Wi(i=1〜n)が係数生成回路136で生成されて
格納される。また、正規化係数メモリ138には、上述
したように係数生成回路136で生成された各クラスの
付加データWi(i=1〜n)に対応した正規化係数S
が正規化係数生成回路137で生成されて格納される。
【0117】係数メモリ11に上述したようにクラスコ
ードCLが読み出しアドレス情報として供給されること
で、この係数メモリ11からクラスコードCLに対応し
た付加データWiが読み出されて推定予測演算回路12
7に供給される。また、バッファメモリ10に記憶され
ているSD信号(525i信号)より、第1のタップ選
択回路121で、予測タップのデータ(SD画素デー
タ)が選択的に取り出される。この場合、第1のタップ
選択回路121では、レジスタ131より供給される、
予め選択された変換方法に対応したタップ位置情報に基
づいて、タップの選択が行われる。この第1のタップ選
択回路121で選択的に取り出される予測タップのデー
タ(SD画素データ)xiは推定予測演算回路127に
供給される。
【0118】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ11よ
り読み出される付加データWiとから、作成すべきHD
信号の画素(注目画素)のデータ(HD画素データ)y
が演算される((4)式参照)。この場合、HD信号を
構成する4画素のデータが同時的に生成される。
【0119】これにより、525p信号を出力する第1
の変換方法が選択されているときは、奇数(o)フィー
ルドおよび偶数(e)フィールドで、525i信号のラ
インと同一位置のラインデータL1と、525i信号の
上下のラインの中間位置のラインデータL2とが生成さ
れる(図9参照)。また、1050i信号を出力する第
2の変換方法が選択されているときは、奇数(o)フィ
ールドおよび偶数(e)フィールドで、525i信号の
ラインに近い位置のラインデータL1,L1′と、52
5i信号のラインから遠い位置のラインデータL2,L
2′とが生成される(図10参照)。
【0120】このように、推定予測演算回路127で生
成されたラインデータL1,L2(L1′,L2′)
は、正規化演算回路128に供給される。正規化係数メ
モリ138に上述したようにクラスコードCLが読み出
しアドレス情報として供給されることで、この正規化係
数メモリ138からクラスコードCLに対応した正規化
係数S、つまり推定予測演算回路127より出力される
ラインデータL1,L2(L1′,L2′)を構成する
各HD画素データyの生成に使用された付加データWi
(i=1〜n)に対応した正規化係数Sが読み出されて
推定予測演算回路127に供給される。正規化演算回路
128では、推定予測演算回路127より出力されるラ
インデータL1,L2(L1′,L2′)を構成する各
HD画素データyがそれぞれ対応する正規化係数Sで除
算されて正規化される。これにより、係数種データを用
いて生成式((5)式参照)で推定式((4)式参照)
の付加データを求める際の丸め誤差による注目点の情報
データのレベル変動が除去される。
【0121】このように正規化演算回路128で正規化
されたラインデータL1,L2(L1′,L2′)は、
線順次変換回路129に供給される。そして、この線順
次変換回路129では、ラインデータL1,L2(L
1′,L2′)が線順次化されてHD信号が生成され
る。この場合、線順次変換回路129は、レジスタ13
0より供給される、予め選択された変換方法に対応した
動作指示情報に従った動作をする。そのため、第1の変
換方法(525p)が選択されているときは、線順次変
換回路129より525p信号が出力される。一方、第
2の変換方法(1050i)が選択されているときは、
線順次変換回路129より1050i信号が出力され
る。
【0122】上述したように、係数生成回路136で、
情報メモリバンク135よりロードされる係数種データ
を用いて、クラス毎に、パラメータh,vの値に対応し
た推定式の付加データWi(i=1〜n)が生成され、
これが係数メモリ11に格納される。そして、この係数
メモリ11より、クラスコードCLに対応して読み出さ
れる付加データWi(i=1〜n)を用いて推定予測演
算回路127でHD画素データyが演算される。したが
って、パラメータh,vの値を調整することで、HD信
号によって得られる画像の水平および垂直の画質を調整
することができる。なお、この場合、調整されたパラメ
ータh,vの値に対応した各クラスの付加データをその
都度係数生成回路136で生成して使用するものであ
り、大量の付加データを格納しておくメモリを必要とし
ない。
【0123】上述したように、情報メモリバンク135
には、係数種データが、変換方法毎かつクラス毎に、記
憶されている。この係数種データは、予め学習によって
生成されたものである。
【0124】まず、この生成方法の一例について説明す
る。(5)式の生成式における付加データである係数種
データw10〜wn9を求める例を示すものとする。
【0125】ここで、以下の説明のため、(7)式のよ
うに、ti(i=0〜9)を定義する。
【0126】 t0=1,t1=v,t2=h,t3=v2,t4=vh,t5=h2, t6=v3,t7=v2h,t8=vh2,t9=h3 ・・・(7) この(7)式を用いると、(5)式は、(8)式のよう
に書き換えられる。
【0127】
【数6】
【0128】最終的に、学習によって未定係数wxyを求
める。すなわち、変換方法毎かつクラス毎に、複数のS
D画素データとHD画素データを用いて、二乗誤差を最
小にする係数値を決定する。いわゆる最小二乗法による
解法である。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習
データにおける残差をek、二乗誤差の総和をEとする
と、(4)式および(5)式を用いて、Eは(9)式で
表される。ここで、xikはSD画像のi番目の予測タッ
プ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応
するk番目のHD画像の画素データを表している。
【0129】
【数7】
【0130】最小二乗法による解法では、(9)式のw
xyによる偏微分が0になるようなwxyを求める。これ
は、(10)式で示される。
【0131】
【数8】
【0132】以下、(11)式、(12)式のように、
Xipjq、Yipを定義すると、(10)式は、行列を用い
て(13)式のように書き換えられる。
【0133】
【数9】
【0134】
【数10】
【0135】この方程式は、一般に正規方程式と呼ばれ
ている。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss−Jorda
nの消去法)等を用いて、wxyについて解かれ、係数種
データが算出される。
【0136】図22は、上述した係数種データの生成方
法の概念を示している。HD信号から複数のSD信号を
生成する。例えば、HD信号からSD信号を生成する際
に使用するフィルタの水平帯域と垂直帯域を可変するパ
ラメータh,vをそれぞれ9段階に可変して、合計81
種類のSD信号を生成している。このようにして生成し
た複数のSD信号とHD信号との間で学習を行って係数
種データを生成する。
【0137】図23は、上述した概念で係数種データを
生成する係数種データ生成装置150の構成を示してい
る。
【0138】この係数種データ生成装置150は、教師
信号としてのHD信号(525p信号/1050i信
号)が入力される入力端子151と、このHD信号に対
して水平および垂直の間引き処理を行って、入力信号と
してのSD信号を得るSD信号生成回路152とを有し
ている。
【0139】このSD信号生成回路152には、変換方
法選択信号が制御信号として供給される。第1の変換方
法(図8のプロセッシング部9で525i信号より52
5p信号を得る)が選択される場合、SD信号生成回路
152では525p信号に対して間引き処理が施されて
SD信号が生成される(図9参照)。一方、第2の変換
方法(図8のプロセッシング部9で525i信号より1
050i信号を得る)が選択される場合、SD信号生成
回路152では1050i信号に対して間引き処理が施
されてSD信号が生成される(図10参照)。
【0140】また、SD信号生成回路152には、パラ
メータh,vが制御信号として供給される。このパラメ
ータh,vに対応して、HD信号からSD信号を生成す
る際に使用するフィルタの水平帯域と垂直帯域とが可変
される。ここで、フィルタの詳細について、いくつかの
例を示す。
【0141】例えば、フィルタを、水平帯域を制限する
帯域フィルタと垂直帯域を制限する帯域フィルタとから
構成することが考えられる。この場合、図24に示すよ
うに、パラメータhまたはvの段階的な値に対応した周
波数特性を設計し、逆フーリエ変換をすることにより、
パラメータhまたはvの段階的な値に対応した周波数特
性を持つ1次元フィルタを得ることができる。
【0142】また例えば、フィルタを、水平帯域を制限
する1次元ガウシアンフィルタと垂直帯域を制限する1
次元ガウシアンフィルタとから構成することが考えられ
る。この1次元ガウシアンフィルタは(14)式で示さ
れる。この場合、パラメータhまたはvの段階的な値に
対応して標準偏差σの値を段階的に変えることにより、
パラメータhまたはvの段階的な値に対応した周波数特
性を持つ1次元ガウシアンフィルタを得ることができ
る。
【0143】
【数11】
【0144】また、例えば、フィルタを、パラメータ
h,vの両方で水平および垂直の周波数特性が決まる2
次元フィルタF(h,v)で構成することが考えられ
る。この2次元フィルタの生成方法は、上述した1次元
フィルタと同様に、パラメータh,vの段階的な値に対
応した2次元周波数特性を設計し、2次元の逆フーリエ
変換をすることにより、パラメータh,vの段階的な値
に対応した2次元周波数特性を持つ2次元フィルタを得
ることができる。
【0145】また、係数種データ生成装置150は、S
D信号生成回路152より出力されるSD信号(525
i信号)より、HD信号(1050i信号または525
p信号)に係る注目画素の周辺に位置する複数のSD画
素のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3の
タップ選択回路153〜155を有している。
【0146】これら第1〜第3のタップ選択回路153
〜155は、上述したプロセッシング部9の第1〜第3
のタップ選択回路121〜123と同様に構成される。
これら第1〜第3のタップ選択回路153〜155で選
択されるタップは、タップ選択制御部156からのタッ
プ位置情報によって指定される。
【0147】タップ選択制御回路156には、変換方法
選択信号が制御信号として供給される。第1の変換方法
が選択される場合と第2の変換方法が選択される場合と
で、第1〜第3のタップ選択回路153〜155に供給
されるタップ位置情報が異なるようにされている。ま
た、タップ選択制御回路156には後述する動きクラス
検出回路158より出力される動きクラスのクラス情報
MVが供給される。これにより、第2のタップ選択回路
154に供給されるタップ位置情報が動きが大きいか小
さいかによって異なるようにされる。
【0148】また、係数種データ生成装置150は、第
2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間
クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布
パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて
空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間ク
ラス検出回路157を有している。この空間クラス検出
回路157は、上述したプロセッシング部9の空間クラ
ス検出回路124と同様に構成される。この空間クラス
検出回路157からは、空間クラスタップのデータとし
ての各SD画素データ毎の再量子化コードQiが空間ク
ラスを示すクラス情報として出力される。
【0149】また、係数種データ生成装置150は、第
3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動き
クラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動
きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス
情報MVを出力する動きクラス検出回路158を有して
いる。この動きクラス検出回路158は、上述したプロ
セッシング部9の動きクラス検出回路125と同様に構
成される。この動きクラス検出回路158では、第3の
タップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラ
スタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間差
分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対し
て閾値処理が行われて動きの指標である動きクラスが検
出される。
【0150】また、係数種データ生成装置150は、空
間クラス検出回路157より出力される空間クラスのク
ラス情報としての再量子化コードQiと、動きクラス検
出回路158より出力される動きクラスのクラス情報M
Vに基づき、HD信号(525p信号または1050i
信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコー
ドCLを得るためのクラス合成回路159を有してい
る。このクラス合成回路159も、上述したプロセッシ
ング部9のクラス合成回路126と同様に構成される。
【0151】また、係数種データ生成装置150は、入
力端子151に供給されるHD信号より得られる注目画
素データとしての各HD画素データyと、この各HD画
素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路1
53で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD
画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対
応してクラス合成回路159より出力されるクラスコー
ドCLとから、各クラス毎に、係数種データw10〜wn9
を得るための正規方程式((13)式参照)を生成する
正規方程式生成部160を有している。
【0152】この場合、一個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせ
で学習データが生成されるが、SD信号生成回路152
へのパラメータh,vが順次変更されていって水平およ
び垂直の帯域が段階的に変化した複数のSD信号が順次
生成されていき、これにより正規方程式生成部160で
は多くの学習データが登録された正規方程式が生成され
る。
【0153】ここで、HD信号と、そのHD信号から帯
域が狭いフィルタを作用させて生成したSD信号との間
で学習して算出した係数種データは、解像度の高いHD
信号を得るためのものとなる。逆に、HD信号と、その
HD信号から帯域が広いフィルタを作用させて生成した
SD信号との間で学習して算出した係数種データは解像
度の低いHD信号を得るためのものとなる。上述したよ
うに複数のSD信号を順次生成して学習データを登録す
ることで、連続した解像度のHD信号を得るための係数
種データを求めることが可能となる。
【0154】なお、第1のタップ選択回路153の前段
に時間合わせ用の遅延回路を配置することで、この第1
のタップ選択回路153から正規方程式生成部160に
供給されるSD画素データxiのタイミング合わせを行
うことができる。
【0155】また、係数種データ生成装置150は、正
規方程式生成部160でクラス毎に生成された正規方程
式のデータが供給され、クラス毎に正規方程式を解い
て、各クラスの係数種データw10〜wn9を求める係数種
データ決定部161と、この求められた係数種データw
10〜wn9を記憶する係数種メモリ162とを有してい
る。係数種データ決定部161では、正規方程式が例え
ば掃き出し法などによって解かれて、付加データw10〜
wn9が求められる。
【0156】図23に示す係数種データ生成装置150
の動作を説明する。入力端子151には教師信号として
のHD信号(525p信号または1050i信号)が供
給され、そしてこのHD信号に対してSD信号生成回路
152で水平及び垂直の間引き処理が行われて入力信号
としてのSD信号(525i信号)が生成される。
【0157】この場合、第1の変換方法(図8のプロセ
ッシング部9で525i信号より525p信号を得る)
が選択される場合、SD信号生成回路152では525
p信号に対して間引き処理が施されてSD信号が生成さ
れる。一方、第2の変換方法(図8のプロセッシング部
9で525i信号より1050i信号を得る)が選択さ
れる場合、SD信号生成回路152では1050i信号
に対して間引き処理が施されてSD信号が生成される。
またこの場合、SD信号生成回路152にはパラメータ
h,vが制御信号として供給され、水平および垂直の帯
域が段階的に変化した複数のSD信号が順次生成されて
いく。
【0158】このSD信号(525i信号)より、第2
のタップ選択回路154で、HD信号(525p信号ま
たは1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する
空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的
に取り出される。この第2のタップ選択回路154で
は、タップ選択制御回路156より供給される、選択さ
れた変換方法、および動きクラス検出回路158で検出
される動きクラスに対応したタップ位置情報に基づい
て、タップの選択が行われる。
【0159】この第2のタップ選択回路154で選択的
に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は空間クラス検出回路157に供給される。この
空間クラス検出回路157では、空間クラスタップのデ
ータとしての各SD画素データに対してADRC処理が
施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのク
ラス分類)のクラス情報としての再量子化コードQiが
得られる((1)式参照)。
【0160】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この場合、第3のタップ選択回路155では、タップ選
択制御回路156より供給される、選択された変換方法
に対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が
行われる。
【0161】この第3のタップ選択回路155で選択的
に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は動きクラス検出回路158に供給される。この
動きクラス検出回路158では、動きクラスタップのデ
ータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動
きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが
得られる。
【0162】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドQiはクラス合成回路159に供給される。このクラ
ス合成回路159では、これら動き情報MVと再量子化
コードQiとから、HD信号(525p信号または10
50i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0163】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する予測タップのデー
タ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この場
合、第1のタップ選択回路153では、タップ選択制御
回路156より供給される、選択された変換方法に対応
したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われ
る。
【0164】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目画素データとしての各HD画素デ
ータyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して
第1のタップ選択回路153で選択的に取り出される予
測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画
素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159よ
り出力されるクラスコードCLとから、正規方程式生成
部160では、各クラス毎に、係数種データw10〜wn9
を生成するための正規方程式((13)式参照)が生成
される。
【0165】そして、係数種データ決定部161でその
正規方程式が解かれ、各クラス毎の係数種データw10〜
wn9が求められ、その係数種データw10〜wn9はクラス
別にアドレス分割された係数種メモリ162に記憶され
る。
【0166】このように、図23に示す係数種データ生
成装置150においては、図8のプロセッシング部9の
情報メモリバンク135に記憶される各クラスの係数種
データw10〜wn9を生成することができる。この場合、
SD信号生成回路152では、選択された変換方法によ
って525p信号または1050i信号を使用してSD
信号(525i信号)が生成されるものであり、第1の
変換方法(プロセッシング部9で525i信号より52
5p信号を得る)および第2の変換方法(プロセッシン
グ部9で525i信号より1050i信号を得る)に対
応した係数種データを生成できる。
【0167】次に、係数種データの生成方法の他の例に
ついて説明する。この例においても、上述した(5)式
の生成式における付加データである係数種データw10〜
wn9を求める例を示すものとする。
【0168】図25は、この例の概念を示している。H
D信号から複数のSD信号を生成する。例えば、HD信
号からSD信号を生成する際に使用するフィルタの水平
帯域と垂直帯域を可変するパラメータh,vをそれぞれ
9段階に可変して、合計81種類のSD信号を生成す
る。このようにして生成した各SD信号とHD信号との
間で学習を行って、(4)式の推定式の付加データWi
を生成する。そして、各SD信号に対応して生成された
付加データWiを使用して係数種データを生成する。
【0169】まず、推定式の付加データの求め方を説明
する。ここでは、(4)式の推定式の付加データWi
(i=1〜n)を最小二乗法により求める例を示すもの
とする。一般化した例として、Xを入力データ、Wを付
加データ、Yを予測値として、(15)式の観測方程式
を考える。この(15)式において、mは学習データの
数を示し、nは予測タップの数を示している。
【0170】
【数12】
【0171】(15)式の観測方程式により収集された
データに最小二乗法を適用する。この(15)式の観測
方程式をもとに、(16)式の残差方程式を考える。
【0172】
【数13】
【0173】(16)式の残差方程式から、各Wiの最
確値は、(17)式のe2を最小にする条件が成り立つ
場合と考えられる。すなわち、(18)式の条件を考慮
すればよいわけである。
【0174】
【数14】
【0175】つまり、(18)式のiに基づくn個の条
件を考え、これを満たす、W1,W2,・・・,Wnを算
出すればよい。そこで、(16)式の残差方程式から、
(19)式が得られる。さらに、(19)式と(15)
式とから、(20)式が得られる。
【0176】
【数15】
【0177】そして、(16)式と(20)式とから、
(21)式の正規方程式が得られる。
【0178】
【数16】
【0179】(21)式の正規方程式は、未知数の数n
と同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各W
iの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し
法等を用いて連立方程式を解くことになる。
【0180】次に、各SD信号に対応して生成された付
加データを使用して、係数種データの求め方を説明す
る。
【0181】パラメータh,vに対応したSD信号を用
いた学習による、あるクラスの付加データが、kvhiと
なったとする。ここで、iは予測タップの番号である。
このkvhiから、このクラスの係数種データを求める。
【0182】各付加データWi(i=1〜n)は、係数
種データw10〜wn9を使って、上述した(5)式で表現
される。ここで、付加データWiに対して最小二乗法を
使用することを考えると、残差は、(22)式で表され
る。
【0183】
【数17】
【0184】ここで、tjは、上述の(7)式に示され
ている。(22)式に最小二乗法を作用させると、(2
3)式が得られる。
【0185】
【数18】
【0186】ここで、Xjk,Yjをそれぞれ(24)
式、(25)式のように定義すると、(23)式は(2
6)式のように書き換えられる。この(26)式も正規
方程式であり、この式を掃き出し法等の一般解法で解く
ことにより、係数種データw10〜wn9を算出することが
できる。
【0187】
【数19】
【0188】図26は、図25に示す概念に基づいて係
数種データを生成する係数種データ生成装置150′の
構成を示している。この図26において、図25と対応
する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。
【0189】係数種データ生成装置150′は、入力端
子151に供給されるHD信号より得られる注目画素デ
ータとしての各HD画素データyと、この各HD画素デ
ータyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路153
で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素
データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応し
てクラス合成回路159より出力されるクラスコードC
Lとから、クラス毎に、付加データWi(i=1〜n)
を得るための正規方程式((21)式参照)を生成する
正規方程式生成部171を有している。
【0190】この場合、一個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせ
で学習データが生成されるが、SD信号生成回路152
へのパラメータh,vが順次変更されていって水平およ
び垂直の帯域が段階的に変化した複数のSD信号が順次
生成されていき、HD信号と各SD信号との間でそれぞ
れ学習データの生成が行われる。これにより、正規方程
式生成部171では、各SD信号のそれぞれ対応して、
クラス毎に、付加データWi(i=1〜n)を得るため
の正規方程式が生成される。
【0191】また、係数種データ生成装置150′は、
正規方程式生成部171で生成された正規方程式のデー
タが供給され、その正規方程式を解いて、各SD信号に
それぞれ対応した各クラスの付加データWiを求める付
加データ決定部172と、この各SD信号に対応した各
クラスの付加データWiを使用して、クラス毎に、係数
種データw10〜wn9を得るための正規方程式((26)
式参照)を生成する正規方程式生成部173とを有して
いる。
【0192】また、係数種データ生成装置150′は、
正規方程式生成部173でクラス毎に生成された正規方
程式のデータが供給され、クラス毎に正規方程式を解い
て、各クラスの係数種データw10〜wn9を求める係数種
データ決定部174と、この求められた係数種データw
10〜wn9を記憶する係数種メモリ162とを有してい
る。
【0193】図26に示す係数種データ生成装置15
0′のその他は、図23に示す係数種データ生成装置1
50と同様に構成される。
【0194】図26に示す係数種データ生成装置15
0′の動作を説明する。入力端子151には教師信号と
してのHD信号(525p信号または1050i信号)
が供給され、そしてこのHD信号に対してSD信号生成
回路152で水平および垂直の間引き処理が行われて入
力信号としてのSD信号(525i信号)が生成され
る。
【0195】この場合、第1の変換方法(図8のプロセ
ッシング部9で525i信号より525p信号を得る)
が選択される場合、SD信号生成回路152では525
p信号に対して間引き処理が施されてSD信号が生成さ
れる。一方、第2の変換方法(図8のプロセッシング部
9で525i信号より1050i信号を得る)が選択さ
れる場合、SD信号生成回路152では1050i信号
に対して間引き処理が施されてSD信号が生成される。
またこの場合、SD信号生成回路152にはパラメータ
h,vが制御信号として供給され、水平および垂直の帯
域が段階的に変化した複数のSD信号が順次生成されて
いく。
【0196】このSD信号(525i信号)より、第2
のタップ選択回路154で、HD信号(525p信号ま
たは1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する
空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的
に取り出される。この第2のタップ選択回路154で
は、タップ選択制御回路156より供給される、選択さ
れた変換方法、および動きクラス検出回路158で検出
される動きクラスに対応したタップ位置情報に基づい
て、タップの選択が行われる。
【0197】この第2のタップ選択回路154で選択的
に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は空間クラス検出回路157に供給される。この
空間クラス検出回路157では、空間クラスタップのデ
ータとしての各SD画素データに対してADRC処理が
施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのク
ラス分類)のクラス情報としての再量子化コードQiが
得られる((1)式参照)。
【0198】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この場合、第3のタップ選択回路155では、タップ選
択制御回路156より供給される、選択された変換方法
に対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が
行われる。
【0199】この第3のタップ選択回路155で選択的
に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は動きクラス検出回路158に供給される。この
動きクラス検出回路158では、動きクラスタップのデ
ータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動
きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが
得られる。
【0200】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドQiはクラス合成回路159に供給される。このクラ
ス合成回路159では、これら動き情報MVと再量子化
コードQiとから、HD信号(525p信号または10
50i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0201】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する予測タップのデー
タ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この場
合、第1のタップ選択回路153では、タップ選択制御
回路156より供給される、選択された変換方法に対応
したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われ
る。
【0202】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目画素データとしての各HD画素デ
ータyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して
第1のタップ選択回路153で選択的に取り出される予
測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画
素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159よ
り出力されるクラスコードCLとから、正規方程式生成
部171では、SD信号生成回路152で生成される各
SD信号のそれぞれ対応して、クラス毎に、付加データ
Wi(i=1〜n)を得るための正規方程式((21)
式参照)が生成される。
【0203】そして、付加データ決定部172でその正
規方程式が解かれ、各SD信号にそれぞれ対応した各ク
ラスの付加データWiが求められる。正規方程式生成部
173では、この各SD信号にそれぞれ対応した各クラ
スの付加データWiから、クラス毎に、係数種データw
10〜wn9を得るための正規方程式((26)式参照)が
生成される。
【0204】そして、係数種データ決定部174でその
正規方程式が解かれ、各クラスの係数種データw10〜w
n9が求められ、その係数種データw10〜wn9はクラス別
にアドレス分割された係数種メモリ162に記憶され
る。
【0205】このように、図26に示す係数種データ生
成装置150′においても、図8のプロセッシング部9
の情報メモリバンク135に記憶される各クラスの係数
種データw10〜wn9を生成することができる。この場
合、SD信号生成回路152では、選択された変換方法
によって525p信号または1050i信号を使用して
SD信号(525i信号)が生成されるものであり、第
1の変換方法(プロセッシング部9で525i信号より
525p信号を得る)および第2の変換方法(プロセッ
シング部9で525i信号より1050i信号を得る)
に対応した係数種データを生成できる。
【0206】なお、図8のプロセッシング部9では、付
加データWi(i=1〜n)を生成するために(5)式
の生成式を使用したが、例えば、(27)式、(28)
式などを使用してもよく、さらに次数の異なった多項式
や、他の関数で表現される式でも実現可能である。
【0207】
【数20】
【0208】また、図8のプロセッシング部9では、水
平解像度を指定するパラメータhと垂直解像度を指定す
るパラメータvとを設定し、これらパラメータh,vの
値を調整することで画像の水平および垂直の解像度を調
整し得るものを示したが、例えばノイズ除去度(ノイズ
低減度)を指定するパラメータzを設け、このパラメー
タzの値を調整することで画像のノイズ除去度を調整し
得るものも同様に構成することができる。
【0209】この場合、付加データWi(i=1〜n)
を生成する生成式として、例えば、(29)式、(3
0)式などを使用でき、さらに次数の異なった多項式
や、他の関数で表現される式でも実現可能である。
【0210】
【数21】
【0211】なお、上述したようにパラメータzを含む
生成式の付加データである係数種データは、上述したパ
ラメータh,vを含む生成式の付加データである係数種
データを生成する場合と同様に、図23に示す係数種デ
ータ生成装置150あるいは図26に示す係数種データ
生成装置150′により生成できる。
【0212】その場合、SD信号生成回路152には、
パラメータzが制御信号として供給され、このパラメー
タzの値に対応して、HD信号からSD信号を生成する
際に、SD信号に対するノイズ付加状態が段階的に可変
される。このようにSD信号に対するノイズ付加状態を
段階的に可変させて学習データを登録することで、連続
したノイズ除去度を得るための係数種データを生成する
ことができる。
【0213】ここで、パラメータzの値に対応したノイ
ズ付加方法の詳細について、いくつかの例を示す。
【0214】例えば、図27中のAに示すように、SD
信号に振幅レベルを段階的に変化させたノイズ信号を加
えて、段階的にノイズレベルが変化するSD信号を生成
する。
【0215】また例えば、図27中のBに示すように、
SD信号に一定振幅レベルのノイズ信号を加えるが、加
える画面領域を段階的に可変する。
【0216】さらに例えば、図27中のCに示すよう
に、SD信号(1画面分)として、ノイズが含まれてい
ないものと、ノイズが含まれているものとを用意する。
そして、正規方程式を生成する際に、それぞれのSD信
号に対して複数回の学習を行う。
【0217】例えば、「ノイズ0」ではノイズなしのS
D信号に対して100回の学習を行い、「ノイズi」で
はノイズなしのSD信号に対して30回の学習を行うと
共にノイズありのSD信号に対して70回の学習を行
う。この場合、「ノイズi」の方がノイズ除去度が高い
係数種データを算出する学習系になる。このように、ノ
イズなしとノイズありのSD信号に対する学習回数を段
階的に変化させて学習を行うことにより、連続したノイ
ズ除去度を得るための係数種データを得ることができ
る。
【0218】この手法を、正規方程式の加算という形で
実現することもできる。まず、「ノイズ0」〜「ノイズ
i」における推定式の付加データを算出するような学習
を行う。このときの正規方程式は、上述した(21)式
に示すようになる。ここで、Pij,Qjをそれぞれ(3
1)式、(32)式のように定義すると、(21)式は
(33)式のように書き換えられる。ここで、xijはj
番目の予測タップ位置のSD画素データのi番目の学習
値、yiはHD画素データのi番目の学習値、Wiは係数
を表している。
【0219】
【数22】
【0220】このような学習を用いて、ノイズなしのS
D信号を学習した場合における、(33)式の左辺を
〔P1ij〕、右辺を〔Q1i〕と定義し、同様に、ノイ
ズありのSD信号を学習した場合における、(33)式
の左辺を〔P2ij〕、右辺を〔Q2i〕と定義する。こ
のような場合に、(34)式、(35)式のように、
〔Paij〕、〔Qai〕を定義する。ただし、a(0≦a
≦1)である。
【0221】 〔Paij〕=(1−a)〔P1ij〕+a〔P2ij〕 ・・・(34) 〔Qai〕=(1−a)〔Q1i〕 +a〔Q2i〕 ・・・(35) ここで、a=0の場合の正規方程式は(36)式で表さ
れ、これは図27中のCの「ノイズ0」の場合の正規方
程式と等価になり、a=0.7の場合は「ノイズi」の
場合の正規方程式と等価になる。
【0222】 〔Paij〕〔Wi〕=〔Qai〕 ・・・(36) このaを段階的に変化させて各ノイズレベルの正規方程
式を作ることにより、目的とする係数種データを得るこ
とができる。この場合、図26の係数種データ生成装置
150′で説明したと同様に、各ノイズレベルの正規方
程式よりそれぞれ付加データをWiを算出し、この各段
階の付加データを使用して係数種データを求めることが
できる。
【0223】また、各ノイズレベルの正規方程式を組み
合わせることにより、上述した(13)式のような係数
種データを得るための正規方程式を生成することも可能
である。この手法については、以下に具体的に説明す
る。ここでは、上述した(30)式を用いて、係数種デ
ータを求める正規方程式を生成する場合を考える。
【0224】予め、予め何種類かのパラメータzに対応
したノイズレベルのSD信号を生成して学習を行い、上
述した(34)式、(35)式に表される〔P〕、
〔Q〕を用意しておく。それらを、〔Pnij〕、〔Qn
i〕と表す。また、また、上述した(7)式は、(3
7)式のように書き換えられる。
【0225】 t0=1,t1=z,t2=z2 ・・・(37) この場合、上述した(24)式、(25)式は、それぞ
れ(38)式、(39)式のように書き換えられる。こ
れらの式に対し、(40)式を解くことで、係数種デー
タwijを求めることができる。ここで、予測タップの総
数を表す変数はmに書き換えている。
【0226】
【数23】
【0227】また、図8のプロセッシング部9では、水
平解像度を指定するパラメータhと垂直解像度を指定す
るパラメータvとを設定し、これらパラメータh,vの
値を調整することで画像の水平および垂直の解像度を調
整し得るものを示したが、水平および垂直の解像度を1
個のパラメータで調整するように構成することもでき
る。例えば、水平および垂直の解像度を指定する1個の
パラメータrを設定する。この場合、例えば、r=1は
h=1、v=1、r=2はh=2、v=2、・・・、あ
るいはr=1はh=1、v=2、r=2はh=2、v=
3、・・・のような対応関係とされる。この場合、付加
データWi(i=1〜n)を生成する生成式としては、
rの多項式等が使用されることとなる。
【0228】また、図8のプロセッシング部9では、水
平解像度を指定するパラメータhと垂直解像度を指定す
るパラメータvとを設定し、これら複数種類のパラメー
タh,vの値を調整することで画像の水平および垂直の
解像度を調整し得るものを示したが、上述した水平およ
び垂直の解像度を指定するパラメータrと、上述ノイズ
除去度(ノイズ低減度)を指定するパラメータzとを設
定し、これら複数種類のパラメータr,zの値を調整す
ることで、画像の水平および垂直の解像度とノイズ除去
度とを調整し得るものも同様に構成することができる。
【0229】この場合、付加データWi(i=1〜n)
を生成する生成式として、例えば、(41)式等を使用
でき、さらに次数の異なった多項式や、他の関数で表現
される式でも実現可能である。
【0230】
【数24】
【0231】パラメータr,zを含む生成式の付加デー
タである係数種データは、上述したパラメータh,vを
含む生成式の付加データである係数種データを生成する
場合と同様に、図23に示す係数種データ生成装置15
0あるいは図26に示す係数種データ生成装置150′
により生成できる。
【0232】その場合、SD信号生成回路152には、
パラメータr,zが制御信号として供給され、このパラ
メータr,zの値に対応して、HD信号からSD信号を
生成する際に、SD信号の水平、垂直の帯域と、SD信
号に対するノイズ付加状態とが段階的に可変される。
【0233】図28は、パラメータr,zの値に対応し
たSD信号の生成例を示している。この例では、パラメ
ータr,zはそれぞれ9段階に可変され、合計81種類
のSD信号が生成される。なお、パラメータr,zを9
段階よりもさらに多くの段階に可変するようにしてもよ
い。その場合には、算出される係数種データの精度は良
くなるが、計算量は増えることとなる。
【0234】また、図8のプロセッシング部9では、水
平解像度を指定するパラメータhと垂直解像度を指定す
るパラメータvとを設定し、これら複数種類のパラメー
タh,vの値を調整することで画像の水平および垂直の
解像度を調整し得るものを示したが、これらパラメータ
h,vの他に、さらに上述したノイズ除去度(ノイズ低
減度)を指定するパラメータzを設定し、これら複数種
類のパラメータh,v,zの値を調整することで、画像
の水平および垂直の解像度とノイズ除去度とを調整し得
るものも同様に構成することができる。
【0235】この場合、付加データWi(i=1〜n)
を生成する生成式として、例えば、(42)式等を使用
でき、さらに次数の異なった多項式や、他の関数で表現
される式でも実現可能である。
【0236】
【数25】
【0237】パラメータh,v,zを含む生成式の付加
データである係数種データは、上述したパラメータh,
vを含む生成式の付加データである係数種データを生成
する場合と同様に、図23に示す係数種データ生成装置
150あるいは図26に示す係数種データ生成装置15
0′により生成できる。
【0238】その場合、SD信号生成回路152には、
パラメータh,v,zが制御信号として供給され、この
パラメータh,v,zの値に対応して、HD信号からS
D信号を生成する際に、SD信号の水平、垂直の帯域
と、SD信号に対するノイズ付加状態とが段階的に可変
される。
【0239】図29は、パラメータh,v,zの値に対
応したSD信号の生成例を示している。この例では、パ
ラメータh,v,zはそれぞれ9段階に可変され、合計
729種類のSD信号が生成される。なお、パラメータ
h,v,zを9段階よりもさらに多くの段階に可変する
ようにしてもよい。その場合には、算出される係数種デ
ータの精度は良くなるが、計算量は増えることとなる。
【0240】なお、図8のプロセッシング部9における
処理を、例えば図30に示すような映像信号処理装置3
00によって、ソフトウェアで実現することも可能であ
る。
【0241】まず、図30に示す映像信号処理装置30
0について説明する。この映像信号処理装置300は、
装置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU
301の動作プログラムや係数種データ等が格納された
ROM(read only memory)302と、CPU301の
作業領域を構成するRAM(random access memory)3
03とを有している。これらCPU301、ROM30
2およびRAM303は、それぞれバス304に接続さ
れている。
【0242】また、映像信号処理装置300は、外部記
憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)30
5と、フレキシブルディスク306をドライブするフレ
キシブルディスクドライブ(FDD)307とを有して
いる。これらドライブ305,307は、それぞれバス
304に接続されている。
【0243】また、映像信号処理装置300は、インタ
ーネット等の通信網400に有線または無線で接続する
通信部308を有している。この通信部308は、イン
タフェース309を介してバス304に接続されてい
る。
【0244】また、映像信号処理装置300は、SD信
号を入力するための入力端子314と、HD信号を出力
するための出力端子315とを有している。入力端子3
14はインタフェース316を介してバス304に接続
され、同様に出力端子315はインタフェース317を
介してバス304に接続される。
【0245】ここで、上述したようにROM302に処
理プログラムや係数種データ等を予め格納しておく代わ
りに、例えばインターネットなどの通信網400より通
信部308を介してダウンロードし、ハードディスクや
RAM303に蓄積して使用することもできる。また、
これら処理プログラムや係数種データ等をフレキシブル
ディスク306で提供するようにしてもよい。
【0246】また、処理すべきSD信号を入力端子31
4より入力する代わりに、予めハードディスクに記録し
ておき、あるいはインターネットなどの通信網400よ
り通信部308を介してダウンロードしてもよい。ま
た、処理後のHD信号を出力端子315に出力する代わ
り、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給
して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納
したり、通信部308を介してインターネットなどの通
信網400に送出するようにしてもよい。
【0247】図31のフローチャートを参照して、図3
0に示す映像信号処理装置300における、SD信号よ
りHD信号を得るため処理手順を説明する。
【0248】まず、ステップST1で、処理を開始し、
ステップST2で、SD画素データをフレーム単位また
はフィールド単位で入力する。このSD画素データが入
力端子314より入力される場合には、このSD画素デ
ータをRAM303に一時的に格納する。また、このS
D画素データがハードディスクに記録されている場合に
は、ハードディスクドライブ307でこのSD画素デー
タを読み出し、RAM303に一時的に格納する。そし
て、ステップST3で、入力SD画素データの全フレー
ムまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判
定する。処理が終わっているときは、ステップST4
で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないとき
は、ステップST5に進む。
【0249】このステップST5では、画質指定値(例
えばパラメータh,vの値など)を例えばRAM303
より読み込む。そして、ステップST6で、読み込んだ
画質指定値および各クラスの係数種データを使用して、
生成式(例えば(5)式)によって、各クラスの推定式
((4)式参照)の付加データWiを生成する。
【0250】次に、ステップST7で、ステップST2
で入力されたSD画素データより、生成すべき各HD画
素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの
画素データを取得する。そして、ステップST8で、入
力されたSD画素データの全領域においてHD画素デー
タを得る処理が終了したか否かを判定する。終了してい
るときは、ステップST2に戻り、次のフレームまたは
フィールドのSD画素データの入力処理に移る。一方、
処理が終了していないときは、ステップST9に進む。
【0251】このステップST9では、ステップST7
で取得されたクラスタップのSD画素データからクラス
コードCLを生成する。そして、ステップST10で、
そのクラスコードCLに対応した付加データと予測タッ
プのSD画素データを使用して、推定式により、HD画
素データを生成し、その後にステップST7に戻って、
上述したと同様の処理を繰り返す。
【0252】このように、図31に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成
するSD画素データを処理して、HD信号を構成するH
D画素データを得ることができる。上述したように、こ
のように処理して得られたHD信号は出力端子315に
出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれに
よる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドラ
イブ305に供給されてハードディスクに記録されたり
する。
【0253】また、処理装置の図示は省略するが、図2
3の係数種データ生成装置150における処理を、ソフ
トウェアで実現することも可能である。
【0254】図32のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。
【0255】まず、ステップST21で、処理を開始
し、ステップST22で、学習に使われる、画質パター
ン(例えば、パラメータh,vで特定される)を選択す
る。そして、ステップST23で、全ての画質パターン
に対して学習が終わったか否かを判定する。全ての画質
選択パターンに対して学習が終わっていないときは、ス
テップST24に進む。
【0256】このステップST24では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST25で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了した
ときは、ステップST22に戻って、次の画質パターン
を選択して、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、
終了していないときは、ステップST26に進む。
【0257】このステップST26では、ステップST
24で入力されたHD画素データより、ステップST2
2で選択された画質パターンに基づいて、SD画素デー
タを生成する。そして、ステップST27で、ステップ
ST26で生成されたSD画素データより、ステップS
T24で入力された各HD画素データに対応して、クラ
スタップおよび予測タップの画素データを取得する。そ
して、ステップST28で、生成されたSD画素データ
の全領域において学習処理を終了しているか否かを判定
する。学習処理を終了しているときは、ステップST2
4に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述
したと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了し
ていないときは、ステップST29に進む。
【0258】このステップST29では、ステップST
27で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST30
で、正規方程式((13)式参照)を生成する。その後
に、ステップST27に戻る。
【0259】また、ステップST23で、全ての画質パ
ターンに対して学習が終わったときは、ステップST3
1に進む。このステップST31では、正規方程式を掃
き出し法等で解くことによって各クラスの係数種データ
を算出し、ステップST32で、その係数種データをメ
モリに保存し、その後にステップST33で、処理を終
了する。
【0260】このように、図32に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図23に示す係数種データ
生成装置150と同様の手法によって、各クラスの係数
種データを得ることができる。
【0261】また、処理装置の図示は省略するが、図2
6の係数種データ生成装置150′における処理も、ソ
フトウェアで実現可能である。
【0262】図33のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。
【0263】まず、ステップST41で、処理を開始
し、ステップST42で、学習に使われる、画質パター
ン(例えば、パラメータh,vで特定される)を選択す
る。そして、ステップST43で、全ての画質パターン
に対する付加データの算出処理が終了したか否かを判定
する。終了していないときは、ステップST44に進
む。
【0264】このステップST44では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST45で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了して
いないときは、ステップST46で、ステップST44
で入力されたHD画素データより、ステップST42で
選択された画質パターンに基づいて、SD画素データを
生成する。
【0265】そして、ステップST47で、ステップS
T46で生成されたSD画素データより、ステップST
44で入力された各HD画素データに対応して、クラス
タップおよび予測タップの画素データを取得する。そし
て、ステップST48で、生成されたSD画素データの
全領域において学習処理を終了しているか否かを判定す
る。学習処理を終了しているときは、ステップST44
に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述し
たと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了して
いないときは、ステップST49に進む。
【0266】このステップST49では、ステップST
47で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST50
で、付加データを得るための正規方程式((21)式参
照)を生成する。その後に、ステップST47に戻る。
【0267】上述したステップST45で、全てのHD
画素データについて処理が終了したときは、ステップS
T51で、ステップST50で生成された正規方程式を
掃き出し法などで解いて、各クラスの付加データを算出
する。その後に、ステップST42に戻って、次の画質
パターンを選択して、上述したと同様の処理を繰り返
し、次の画質パターンに対応した、各クラスの付加デー
タを求める。
【0268】また、上述のステップST43で、全ての
画質パターンに対する付加データの算出処理が終了した
ときは、ステップST52に進む。このステップST5
2では、全ての画質パターンに対する付加データから、
係数種データを求めるための正規方程式((26)式参
照)を生成する。
【0269】そして、ステップST53で、ステップS
T52で生成された正規方程式を掃き出し法等で解くこ
とによって各クラスの係数種データを算出し、ステップ
ST54で、その係数種データをメモリに保存し、その
後にステップST55で、処理を終了する。
【0270】このように、図33に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図26に示す係数種データ
生成装置150′と同様の手法によって、各クラスの係
数種データを得ることができる。
【0271】なお、上述の例においては、HD信号を生
成する際の推定式として線形一次方程式を使用したもの
を挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば推
定式として高次方程式を使用するものであってもよい。
【0272】また、上述実施の形態においては、SD信
号(525i信号)をHD信号(525p信号または1
050i信号)に変換する例を示したが、本発明はそれ
に限定されるものでなく、推定式を使用して第1の映像
信号を第2の映像信号に変換するその他の場合にも同様
に適用できることは勿論である。
【0273】また、上述の例においては、情報信号が映
像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定さ
れない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、
この発明を同様に適用することができる。
【0274】上述のように、この「クラス分類適応処
理」によれば、第1の情報信号を第2の情報信号に変換
する際に使用される推定式の付加データを係数種データ
を用いて生成するものであり、第2の情報信号によって
得られる出力の質、例えば画像の画質を無段階になめら
かに調整することができる。この場合、出力の質を決め
るパラメータに対応した各クラスの付加データをその都
度係数種データを使用して生成できるため、大量の付加
データを格納しておくメモリを必要とせず、メモリの節
約を図ることができる。
【0275】また、「クラス分類適応処理」によれば、
係数種データを用いて生成された推定式の付加データの
総和を求め、推定式を用いて生成された注目点の情報デ
ータをその総和で除算して正規化するものであり、係数
種データを用いて生成式で推定式の付加データを求める
際の丸め誤差による注目点の情報データのレベル変動を
除去できる。
【0276】〔本発明を適用したビジネスモデルについ
て〕本発明を適用したビジネスモデルについて、図34
に示すように、コンテンツ提供装置、半導体装置及び複
製装置との関係において考える。コンテンツ提供装置
は、半導体装置に記録される情報を提供するものであ
る。半導体装置作成装置は、情報の記録されていない半
導体装置を作成するものである。複製装置は、情報の記
録されていない半導体装置に、コンテンツ提供装置から
提供される情報を記録するものである。ここで、これら
コンテンツ提供装置、半導体装置作成装置及び複製装置
は、それぞれが異なる主体(コンテンツ提供者、半導体
装置作成者及び複製者)によって所有され運用されてい
るものとする。
【0277】図35に示すように、半導体装置作成装置
(半導体装置作成者)は、半導体装置を作成し、複製装
置(複製者)に対して、半導体装置を提供する。ここ
で、複製装置(複製者)に課金され、半導体装置作成装
置(半導体装置作成者)が徴収する。この課金には、半
導体装置の作成代金と、後のコンテンツ複製料が含まれ
ている。
【0278】そして、コンテンツ提供装置(コンテンツ
提供者)から複製装置(複製者)に対して情報(コンテ
ンツ)が提供され、情報の複製が行われる。ここで複製
される半導体装置は、基本情報及び付加情報が、上述し
たような本発明の内容にしたがって記録されたものであ
る。ここで、半導体装置作成装置(半導体装置作成者)
に課金され、コンテンツ提供装置(コンテンツ提供者)
が徴収する。この課金には、コンテンツ複製料が含まれ
ている。
【0279】これにより、複製装置(複製者)は、半導
体装置作成装置(半導体装置作成者)に対する料金を支
払うのみであるが、半導体装置作成装置(半導体装置作
成者)のみならず、コンテンツ提供装置(コンテンツ提
供者)に対する支払いも確保される。
【0280】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る半導体装置
においては、再生情報は、基本情報に対して高品質な情
報となっているため、基本情報よりも情報量が多く、こ
のままの状態で半導体装置に記録しようとすると、大量
の半導体装置が必要となる。
【0281】上述のように、本発明に係る半導体装置に
おいては、演算データは、基本情報に対して高品質な情
報に対応するデータとなっているため、基本データより
も情報量が多く、このままの状態で半導体装置やディス
ク状記録媒体に記録しようとすると、大量の半導体装置
やディスク状記録媒体が必要となる。
【0282】すなわち、本発明は、記録されたデータの
複写が困難となされた半導体装置を提供することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における半導体装置の構成を示す斜視図
である。
【図2】上記半導体装置について複製を行う場合のフロ
ーチャートである。
【図3】上記半導体装置のデータをダウンロードする場
合の構成を示す斜視図である。
【図4】上記半導体装置についてデータをダウンロード
する場合のフローチャートである。
【図5】上記半導体装置の第1の実施の形態における構
成を示すブロック図である。
【図6】上記半導体装置の要部の構成を示すブロック図
である。
【図7】上記半導体装置の第2の実施の形態における構
成を示すブロック図である。
【図8】クラス分類適応処理を行う再生装置の構成を示
すブロック図である。
【図9】525i信号と525p信号の画素位置関係を
説明するための図である。
【図10】525i信号と1050i信号の画素位置関
係を説明するための図である。
【図11】525iと525pの画素位置関係と、予測
タップの一例を示す図である。
【図12】525iと525pの画素位置関係と、予測
タップの一例を示す図である。
【図13】525iと1050iの画素位置関係と、予
測タップの一例を示す図である。
【図14】525iと1050iの画素位置関係と、予
測タップの一例を示す図である。
【図15】525iと525pの画素位置関係と、空間
クラスタップの一例を示す図である。
【図16】525iと525pの画素位置関係と、空間
クラスタップの一例を示す図である。
【図17】525iと1050iの画素位置関係と、空
間クラスタップの一例を示す図である。
【図18】525iと1050iの画素位置関係と、空
間クラスタップの一例を示す図である。
【図19】525iと525pの画素位置関係と、動き
クラスタップの一例を示す図である。
【図20】525iと1050iの画素位置関係と、動
きクラスタップの一例を示す図である。
【図21】525p信号を出力する場合のライン倍速処
理を説明するための図である。
【図22】係数種データの生成方法の一例の概念を示す
図である。
【図23】係数種データ生成装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図24】帯域フィルタの周波数特性の一例を示す図で
ある。
【図25】係数種データの生成方法の他の例の概念を示
す図である。
【図26】係数種データ生成装置の他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図27】ノイズ付加方法を説明するための図である。
【図28】SD信号(パラメータr,z)の生成例を示
す図である。
【図29】SD信号(パラメータh,v,z)の生成例
を示す図である。
【図30】ソフトウェアで実現するための映像信号処理
装置の構成例を示すブロック図である。
【図31】映像信号の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図32】係数種データ生成処理(その1)を示すフロ
ーチャートである。
【図33】係数種データ生成処理(その2)を示すフロ
ーチャートである。
【図34】本発明を適用したビジネスモデルを説明する
ためのブロック図である。
【図35】上記ビジネスモデルを説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 記録媒体、8 データ記録領域、9 プロセッシン
グ部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ記録領域とプロセッシング
    部とを有する半導体装置において、 基本情報が入力される入力部と、 上記基本情報に対する付加情報となる付加データが記録
    された付加データ記録領域と、 上記基本情報と上記付加データとに基づいて、上記基本
    情報に対して符号化を行うプロセッシング部と、 上記プロセッシング部により符号化された演算データを
    記録する演算データ記録領域とを備え、 上記プロセッシング部により符号化された演算データ
    は、上記基本情報に対して、より高品質な情報に対応し
    たデータとなっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 複数のデータ記録領域とプロセッシング
    部とを有する半導体装置において、 基本情報が符号化された基本データが入力される入力部
    と、 上記基本データが記録される基本データ記録領域と、 上記基本情報に対する付加情報となる付加データが記録
    された付加データ記録領域と、 上記基本データと上記付加データとに基づいて、演算処
    理を行うプロセッシング部と、 上記プロセッシング部における演算処理によって得られ
    た演算データを出力する出力部とを備え、 上記プロセッシング部により演算処理された演算データ
    は、上記基本情報に対して、より高品質な情報に対応し
    たデータとなっていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記付加データは、上記基本データに対
    する演算処理において使用される係数であることを特徴
    とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記付加情報は、クラス分類適応処理に
    より生成されたものであることを特徴とする請求項2記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記基本情報は、映像情報であって、上
    記演算データは、該基本情報よりも高解像度を有する映
    像情報に対応したデータであることを特徴とする請求項
    2記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記基本情報は、映像情報であって、上
    記演算データは、該基本情報よりもノイズが除去された
    映像情報に対応したデータであることを特徴とする請求
    項2記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記基本情報は、映像情報であって、上
    記演算データは、該基本情報よりも時間的解像度が向上
    された映像情報に対応したデータであることを特徴とす
    る請求項2記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記基本情報は、映像情報であって、上
    記演算データは、該基本情報よりも階調特性が向上され
    た映像情報に対応したデータであることを特徴とする請
    求項2記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記基本情報を符号化して基本データと
    する符号化手段を有することを特徴とする請求項2記載
    の半導体装置。
  10. 【請求項10】 上記基本データは、外部から入力され
    たものであることを特徴とする請求項2記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 上記付加データ記録領域は、上記付加
    データが複数記録されていることを特徴とする請求項2
    記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 上記付加データ記録領域は、複数の付
    加データから付加データを選択して上記プロセッシング
    部に供給する付加データ選択手段を有していることを特
    徴とする請求項11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 上記付加データ選択手段は、上記複数
    の付加データの特徴を検出する検出部と、該複数の付加
    データから該検出部による検出結果に応じて付加データ
    を抽出する抽出部とを有することを特徴とする請求項1
    2記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 上記基本情報が映像情報であって、上
    記検出部が検出する付加データの特徴は動き量を示す係
    数であって、上記演算データは、加振器によって生じさ
    せる振動に関する情報に対応したデータであることを特
    徴とする請求項13記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 上記基本情報が映像情報であって、上
    記検出部が検出する付加データの特徴は動き量を示す係
    数であって、上記演算データは、音響再生装置によって
    再生する音響の音量に関する情報に対応したデータであ
    ることを特徴とする請求項13記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 上記基本情報が映像情報であって、上
    記検出部が検出する付加データの特徴は動き量を示す係
    数であって、上記演算データは、送風機によって行う送
    風に関する情報に対応したデータであることを特徴とす
    る請求項13記載の半導体装置。
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