JP2001320682A - データ処理装置およびデータ処理方法、並びに記録媒体およびプログラム - Google Patents

データ処理装置およびデータ処理方法、並びに記録媒体およびプログラム

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JP2001320682A
JP2001320682A JP2001045251A JP2001045251A JP2001320682A JP 2001320682 A JP2001320682 A JP 2001320682A JP 2001045251 A JP2001045251 A JP 2001045251A JP 2001045251 A JP2001045251 A JP 2001045251A JP 2001320682 A JP2001320682 A JP 2001320682A
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Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Kazutaka Ando
一隆 安藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の画質の画像を提供する。 【解決手段】 向上情報生成部11は、番組として放送
される画像(放送用画像)の画質を向上させるための複
数種類の向上情報を生成する。統合部12は、向上情報
生成部11が生成する複数種類の向上情報のうちの1以
上を、放送用画像に埋め込むこと等によって統合し、統
合信号を出力する。この統合信号は、送信部13を介し
て送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置お
よびデータ処理方法、並びに記録媒体およびプログラム
に関し、特に、例えば、各種の画質の画像を提供するこ
と等ができるようにするデータ処理装置およびデータ処
理方法、並びに記録媒体およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、わが国においても、ケーブルテレ
ビジョン放送や、ディジタル衛星放送といった、有料で
の番組放送サービスの提供が浸透しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、有料での番
組放送サービスにおいては、視聴可能な番組に応じて、
あるいは実際に視聴した番組に応じて、課金が行われる
のが一般的であるが、さらに、番組としての画像の画質
を、ユーザが支払う視聴料等に応じて変えることができ
れば、よりきめ細やかなサービスを提供することができ
る。
【0004】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、各種の画質の画像を提供すること等がで
きるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のデータ処
理装置は、データの品質を向上させるための向上情報を
生成する向上情報生成手段と、データに対して、向上情
報を埋め込む埋め込み手段とを備えることを特徴とす
る。
【0006】向上情報生成手段には、データの品質を向
上させた品質向上データの予測値を予測するのに用いる
予測係数を、向上情報として生成させることができる。
【0007】向上情報生成手段には、予測係数を、所定
のクラスごとに生成させることができる。
【0008】向上情報生成手段には、教師となる教師デ
ータのうちの注目している注目教師データのクラスを求
めるのに用いるクラスタップを、生徒となる生徒データ
を用いて構成するクラスタップ構成手段と、クラスタッ
プに基づいて、注目教師データのクラスを求めるクラス
分類を行うクラス分類手段と、注目教師データを予測す
るのに、予測係数とともに用いる予測タップを、生徒デ
ータを用いて構成する予測タップ構成手段と、教師デー
タおよび予測タップを用いて、クラスごとの予測係数を
求める予測係数演算手段とを設けることができる。
【0009】向上情報生成手段には、複数種類の向上情
報を生成させることができる。
【0010】向上情報生成手段には、異なるクラス数に
ついての予測係数を、複数種類の向上情報として生成さ
せることができる。
【0011】向上情報生成手段には、異なる品質の生徒
データまたは教師データを用いることにより求められる
複数種類の予測係数を、複数種類の向上情報として生成
させることができる。
【0012】向上情報生成手段には、少なくとも、予測
係数と、線形補間を行うための情報とを、複数種類の向
上情報として生成させることができる。
【0013】向上情報生成手段には、異なる構成のクラ
スタップまたは予測タップを用いることにより求められ
る複数種類の予測係数を、複数種類の向上情報として生
成させることができる。
【0014】向上情報生成手段には、クラス分類を、異
なる方法で行うことにより求められる複数種類の予測係
数を、複数種類の向上情報として生成させることができ
る。
【0015】向上情報生成手段には、データの品質を向
上させた品質向上データの予測値を予測するのに用い
る、データのクラスを表すクラスコードを、向上情報と
して生成させることができる。
【0016】向上情報生成手段には、学習の教師となる
教師データのうちの注目している注目教師データを予測
するのに用いる予測タップを、学習の生徒となる生徒デ
ータを用いて構成する予測タップ構成手段と、学習を行
うことにより求められた、クラスコードごとの予測係数
を記憶する予測係数記憶手段と、予測タップおよび予測
係数を用いて、注目教師データの予測値を求める予測演
算手段と、注目教師データの予測値を最小にする予測係
数のクラスコードを検出するクラスコード検出手段とを
設け、クラスコード検出手段において検出されたクラス
コードを、向上情報として出力させることができる。
【0017】向上情報生成手段には、学習の教師となる
教師データのうちの注目している注目教師データのクラ
スを求めるのに用いるクラスタップを、教師データを用
いて構成するクラスタップ構成手段と、クラスタップに
基づいて、注目教師データのクラスを求めるクラス分類
を行うクラス分類手段とを設け、クラス分類手段におい
て求められたクラスに対応するクラスコードを、向上情
報として出力させることができる。
【0018】埋め込み手段には、データが有するエネル
ギの偏りを利用して、データおよび向上情報を元に戻す
ことができるように、データに、向上情報を埋め込ませ
ることができる。
【0019】埋め込み手段には、スペクトラム拡散を行
うことにより、データに、向上情報を埋め込ませること
ができる。
【0020】埋め込み手段には、データの1ビット以上
を、向上情報に変更することにより、データに、向上情
報を埋め込ませることができる。
【0021】データは、画像データとすることができ、
向上情報は、画像データの画質を向上させる情報とする
ことができる。
【0022】本発明の第1のデータ処理方法は、データ
の品質を向上させるための向上情報を生成する向上情報
生成ステップと、データに対して、向上情報を埋め込む
埋め込みステップとを備えることを特徴とする。
【0023】本発明の第1の記録媒体は、データの品質
を向上させるための向上情報を生成する向上情報生成ス
テップと、データに対して、向上情報を埋め込む埋め込
みステップとを備えるプログラムが記録されていること
を特徴とする。
【0024】本発明の第1のプログラムは、データの品
質を向上させるための向上情報を生成する向上情報生成
ステップと、データに対して、向上情報を埋め込む埋め
込みステップとを備えることを特徴とする。
【0025】本発明の第2のデータ処理装置は、埋め込
みデータから、向上情報を抽出する抽出手段と、データ
の品質を、向上情報を用いて向上させる向上手段とを備
えることを特徴とする。
【0026】向上情報は、データの品質を向上させた品
質向上データの予測値を予測するのに用いる予測係数と
することができ、この場合、向上手段には、データおよ
び予測係数を用いることにより、品質向上データの予測
値を求めさせることができる。
【0027】向上情報は、所定のクラスごとに求められ
た予測係数とすることができ、この場合、向上手段に
は、データおよびクラスごとの予測係数を用いることに
より、品質向上データの予測値を求めさせることができ
る。
【0028】向上手段には、注目している品質向上デー
タである注目品質向上データのクラスを求めるのに用い
るクラスタップを、データを用いて構成するクラスタッ
プ構成手段と、クラスタップに基づいて、注目品質向上
データのクラスを求めるクラス分類を行うクラス分類手
段と、注目品質向上データを予測するのに、予測係数と
ともに用いる予測タップを、データを用いて構成する予
測タップ構成手段と、注目品質向上データの予測値を、
その注目品質向上データのクラスの予測係数と、予測タ
ップとを用いて求める予測手段とを設けることができ
る。
【0029】向上情報は、データの品質を向上させた品
質向上データの予測値を予測するのに用いる所定のクラ
スごとの予測係数の、そのクラスを表すクラスコードと
し、向上手段には、データおよびクラスコードに対応す
る予測係数を用いることにより、品質向上データの予測
値を求めさせることができる。
【0030】向上手段には、注目している品質向上デー
タである注目品質向上データを予測するのに、予測係数
とともに用いる予測タップを、データを用いて構成する
予測タップ構成手段と、注目品質向上データの予測値
を、向上情報としてのクラスコードに対応する予測係数
と、予測タップとを用いて求める予測手段とを設けるこ
とができる。
【0031】埋め込みデータは、複数種類の向上情報が
埋め込まれているものとすることができる。
【0032】埋め込みデータは、異なるクラス数につい
ての予測係数が、複数種類の向上情報として埋め込まれ
ているものとすることができる。
【0033】予測係数は、生徒となる生徒データと、教
師となる教師データとを用いて生成されるものとするこ
とができ、この場合、埋め込みデータは、異なる品質の
生徒データまたは教師データを用いることにより求めら
れる複数種類の予測係数が、複数種類の向上情報として
埋め込まれているものとすることができる。
【0034】埋め込みデータは、少なくとも、予測係数
と、線形補間を行うための情報とが、複数種類の向上情
報として埋め込まれているものとすることができる。
【0035】埋め込みデータは、異なる構成のクラスタ
ップまたは予測タップを用いることにより求められる複
数種類の予測係数が、複数種類の向上情報として埋め込
まれているものとすることができる。
【0036】埋め込みデータは、クラス分類を、異なる
方法で行うことにより求められる複数種類の予測係数
が、複数種類の向上情報として埋め込まれているものと
することができる。
【0037】本発明の第2のデータ処理装置には、複数
種類の向上情報から、データの品質を向上させるのに用
いるものを選択する向上情報選択手段をさらに設けるこ
とができる。
【0038】抽出手段には、データが有するエネルギの
偏りを利用して、埋め込みデータから、向上情報を抽出
させることができる。
【0039】抽出手段には、逆スペクトラム拡散を行う
ことにより、埋め込みデータから、向上情報を抽出させ
ることができる。
【0040】抽出手段には、埋め込みデータの1ビット
以上を、向上情報として抽出させることができる。
【0041】データは、画像データとすることができ、
向上情報は、画像データの画質を向上させる情報とする
ことができる。
【0042】本発明の第2のデータ処理方法は、埋め込
みデータから、向上情報を抽出する抽出ステップと、デ
ータの品質を、向上情報を用いて向上させる向上ステッ
プとを備えることを特徴とする。
【0043】本発明の第2の記録媒体は、埋め込みデー
タから、向上情報を抽出する抽出ステップと、データの
品質を、向上情報を用いて向上させる向上ステップとを
備えるプログラムが記録されていることを特徴とする。
【0044】本発明の第2のプログラムは、埋め込みデ
ータから、向上情報を抽出する抽出ステップと、データ
の品質を、向上情報を用いて向上させる向上ステップと
を備えることを特徴とする。
【0045】本発明の第3のデータ処理装置は、データ
の品質を向上させるための複数種類の向上情報を生成す
る向上情報生成手段と、データと、1種類以上の向上情
報とを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0046】本発明の第3のデータ処理装置には、複数
種類の向上情報の中から、データとともに送信するもの
を選択する向上情報選択手段をさらに設けることができ
る。
【0047】向上情報選択手段には、データを受信する
受信装置からの要求に応じて、向上情報を選択させるこ
とができる。
【0048】本発明の第3のデータ処理装置には、向上
情報選択手段が選択する向上情報に応じて、課金処理を
行う課金手段をさらに設けることができる。
【0049】向上情報生成手段には、少なくとも、デー
タの品質を向上させた品質向上データの予測値を予測す
るのに用いる予測係数を、向上情報として生成させるこ
とができる。
【0050】向上情報生成手段には、予測係数を、所定
のクラスごとに生成させることができる。
【0051】向上情報生成手段には、教師となる教師デ
ータのうちの注目している注目教師データのクラスを求
めるのに用いるクラスタップを、生徒となる生徒データ
を用いて構成するクラスタップ構成手段と、クラスタッ
プに基づいて、注目教師データのクラスを求めるクラス
分類を行うクラス分類手段と、注目教師データを予測す
るのに、予測係数とともに用いる予測タップを、生徒デ
ータを用いて構成する予測タップ構成手段と、教師デー
タおよび予測タップを用いて、クラスごとの予測係数を
求める予測係数演算手段とを設けることができる。
【0052】向上情報生成手段には、異なるクラス数に
ついての予測係数を、複数種類の向上情報として生成さ
せることができる。
【0053】向上情報生成手段には、異なる品質の生徒
データまたは教師データを用いることにより求められる
複数種類の予測係数を、複数種類の向上情報として生成
させることができる。
【0054】向上情報生成手段には、少なくとも、予測
係数と、線形補間を行うための情報とを、複数種類の向
上情報として生成させることができる。
【0055】向上情報生成手段には、異なる構成のクラ
スタップまたは予測タップを用いることにより求められ
る複数種類の予測係数を、複数種類の向上情報として生
成させることができる。
【0056】向上情報生成手段には、クラス分類を、異
なる方法で行うことにより求められる複数種類の予測係
数を、複数種類の向上情報として生成させることができ
る。
【0057】送信手段には、データが有するエネルギの
偏りを利用して、データおよび向上情報を元に戻すこと
ができるように、データに、向上情報を埋め込んで、デ
ータおよび1種類以上の向上情報を送信させることがで
きる。
【0058】送信手段には、スペクトラム拡散を行うこ
とにより、データに、向上情報を埋め込んで、データお
よび1種類以上の向上情報を送信させることができる。
【0059】送信手段には、データの1ビット以上を、
向上情報に変更することにより、データに、向上情報を
埋め込んで、データおよび1種類以上の向上情報を送信
させることができる。
【0060】送信手段には、データと、複数種類の向上
情報のすべてを送信させることができる。
【0061】データは、画像データとすることができ、
向上情報は、画像データの画質を向上させる情報とする
ことができる。
【0062】本発明の第3のデータ処理方法は、データ
の品質を向上させるための複数種類の向上情報を生成す
る向上情報生成ステップと、データと、1種類以上の向
上情報とを送信する送信ステップとを備えることを特徴
とする。
【0063】本発明の第3の記録媒体は、データの品質
を向上させるための複数種類の向上情報を生成する向上
情報生成ステップと、データと、1種類以上の向上情報
とを送信する送信ステップとを備えるプログラムが記録
されていることを特徴とする。
【0064】本発明の第3のプログラムは、データの品
質を向上させるための複数種類の向上情報を生成する向
上情報生成ステップと、データと、1種類以上の向上情
報とを送信する送信ステップとを備えることを特徴とす
る。
【0065】本発明の第4のデータ処理装置は、データ
および1種類以上の向上情報を受信する受信手段と、デ
ータの品質を、1種類以上の向上情報のうちのいずれか
を用いて向上させる向上手段と、データの品質を向上さ
せるのに用いた向上情報に応じて、課金処理を行う課金
手段とを備えることを特徴とする。
【0066】受信手段には、複数種類の向上情報を受信
させることができ、この場合、本発明の第4のデータ処
理装置には、複数種類の向上情報の中から、データの品
質を向上させるのに用いるものを選択する向上情報選択
手段をさらに設けることができる。
【0067】向上情報選択手段には、ユーザからの要求
に応じて、向上情報を選択させることができる。
【0068】本発明の第4のデータ処理装置には、デー
タの品質を向上させるのに用いる向上情報を、データお
よび1種類以上の向上情報を送信する送信装置に要求す
る要求手段をさらに設けることができ、この場合、受信
手段には、送信装置が、要求手段の要求に応じて送信し
てくる向上情報を受信させることができる。
【0069】向上情報は、データの品質を向上させた品
質向上データの予測値を予測するのに用いる予測係数と
することができ、この場合、向上手段には、データおよ
び予測係数を用いることにより、品質向上データの予測
値を求めさせることができる。
【0070】向上情報は、所定のクラスごとに求められ
た予測係数とすることができ、この場合、向上手段に
は、データおよびクラスごとの予測係数を用いることに
より、品質向上データの予測値を求めさせることができ
る。
【0071】向上手段には、注目している品質向上デー
タである注目品質向上データのクラスを求めるのに用い
るクラスタップを、データを用いて構成するクラスタッ
プ構成手段と、クラスタップに基づいて、注目品質向上
データのクラスを求めるクラス分類を行うクラス分類手
段と、注目品質向上データを予測するのに、予測係数と
ともに用いる予測タップを、データを用いて構成する予
測タップ構成手段と、注目品質向上データの予測値を、
その注目品質向上データのクラスの予測係数と、予測タ
ップとを用いて求める予測手段とを設けることができ
る。
【0072】受信手段には、複数種類の向上情報を受信
させることができる。
【0073】受信手段には、異なるクラス数についての
予測係数を、複数種類の向上情報として受信させること
ができる。
【0074】予測係数は、生徒となる生徒データと、教
師となる教師データとを用いて生成されるものとするこ
とができ、この場合、受信手段には、異なる品質の生徒
データまたは教師データを用いることにより求められる
複数種類の予測係数を、複数種類の向上情報として受信
させることができる。
【0075】受信手段には、少なくとも、予測係数と、
線形補間を行うための情報とを、複数種類の向上情報と
して受信させることができる。
【0076】受信手段には、異なる構成のクラスタップ
または予測タップを用いることにより求められる複数種
類の予測係数を、複数種類の向上情報として受信させる
ことができる。
【0077】受信手段には、クラス分類を、異なる方法
で行うことにより求められる複数種類の予測係数を、複
数種類の向上情報として受信させることができる。
【0078】受信手段には、データに、1種類以上の向
上情報が埋め込まれた埋め込みデータを受信させること
ができ、この場合、第4のデータ処理装置には、埋め込
みデータから、向上情報を抽出する抽出手段をさらに設
けることができる。
【0079】抽出手段には、データが有するエネルギの
偏りを利用して、埋め込みデータから、向上情報を抽出
させることができる。
【0080】抽出手段には、逆スペクトラム拡散を行う
ことにより、埋め込みデータから、向上情報を抽出させ
ることができる。
【0081】抽出手段には、埋め込みデータの1ビット
以上を、向上情報として抽出させることができる。
【0082】データは、画像データとすることができ、
向上情報は、画像データの画質を向上させる情報とする
ことができる。
【0083】本発明の第4のデータ処理方法は、データ
および1種類以上の向上情報を受信する受信ステップ
と、データの品質を、1種類以上の向上情報のうちのい
ずれかを用いて向上させる向上ステップと、データの品
質を向上させるのに用いた向上情報に応じて、課金処理
を行う課金ステップとを備えることを特徴とする。
【0084】本発明の第4の記録媒体は、データおよび
1種類以上の向上情報を受信する受信ステップと、デー
タの品質を、1種類以上の向上情報のうちのいずれかを
用いて向上させる向上ステップと、データの品質を向上
させるのに用いた向上情報に応じて、課金処理を行う課
金ステップとを備えるプログラムが記録されていること
を特徴とする。
【0085】本発明の第4のプログラムは、データおよ
び1種類以上の向上情報を受信する受信ステップと、デ
ータの品質を、1種類以上の向上情報のうちのいずれか
を用いて向上させる向上ステップと、データの品質を向
上させるのに用いた向上情報に応じて、課金処理を行う
課金ステップとを備えることを特徴とする。
【0086】本発明の第1のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムにおいて
は、データの品質を向上させるための向上情報が生成さ
れ、データに対して、向上情報が埋め込まれる。
【0087】本発明の第2のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムにおいて
は、埋め込みデータから、向上情報が抽出され、データ
の品質が、向上情報を用いて向上される。
【0088】本発明の第3のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムにおいて
は、データの品質を向上させるための複数種類の向上情
報が生成され、データと、1種類以上の向上情報とが送
信される。
【0089】本発明の第4のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムにおいて
は、データおよび1種類以上の向上情報が受信され、デ
ータの品質が、1種類以上の向上情報のうちのいずれか
を用いて向上される一方、そのデータの品質を向上させ
るのに用いた向上情報に応じて、課金処理が行われる。
【0090】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用したディジ
タル衛星放送システム(システムとは、複数の装置が論
理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中に
あるか否かは問わない)の一実施の形態の構成例を示し
ている。
【0091】送信装置1では、番組放送に対応する電波
としての衛星放送波が、アンテナ(パラボラアンテナ)
1Aから衛星2に送出される。衛星(通信衛星または放
送衛星)2は、送信装置1からの衛星放送波を受信し、
その衛星放送波に対して、増幅その他の必要な処理を行
って送出する。
【0092】衛星2から送出された衛星放送波は、受信
装置3のアンテナ(パラボラアンテナ)3Aで受信さ
れ、表示等される。
【0093】また、送信装置1と受信装置3とは、例え
ば、公衆回線、インターネット、CATV(Cable Telev
ision)網、無線通信網等の双方向の通信が可能なネット
ワーク4を介して通信可能となっており、送信装置1と
受信装置3との間では、ネットワーク4を介しての課金
の情報のやりとり等の課金処理が行われる。
【0094】なお、図1の実施の形態では、説明を簡単
にするために、1つの受信装置3しか図示していない
が、受信装置3と同一構成の受信装置は、複数設けるこ
とが可能である。
【0095】次に、図2は、図1の送信装置1の構成例
を示している。
【0096】向上情報生成部11には、番組として放送
される画像データ(以下、適宜、放送用画像データとい
う)、またはその放送用画像データと内容が同一で、画
質がより高い画像データ(高画質の画像データ)が入力
されるようになっている。向上情報生成部11は、受信
装置3において、放送用画像データの画質を向上させる
ための向上情報を生成する。
【0097】即ち、向上情報生成部11には、放送用画
像データの画質を向上させる向上方式を選択する方式選
択信号も供給されるようになっている。向上情報生成部
11は、そこに供給される方式選択信号にしたがって、
1種類以上の向上情報を生成する。向上情報生成部11
が生成する向上情報は、統合部12に供給されるように
なっている。
【0098】統合部12には、向上情報生成部11から
向上情報が供給される他、放送用画像データも供給され
るようになっている。統合部12は、放送用画像データ
と、向上情報とを統合し、統合信号を生成して、送信部
13に供給する。
【0099】ここで、放送用画像データと、向上情報と
の統合の方法としては、例えば、時分割多重化や、周波
数多重化の他、後述するような埋め込み(embedded codi
ng)等を用いることが可能である。また、放送用画像デ
ータと、向上情報とは、統合せずに、別の番組として送
信することも可能である。
【0100】送信部13は、統合部12が出力する統合
信号に対して、変調、増幅、その他の必要な処理を施し
て、アンテナ1Aに供給する。
【0101】課金処理部14は、通信インタフェース1
5およびネットワーク4を介して、受信装置3と通信す
ることにより、受信装置3への番組提供に対する課金処
理を行う。
【0102】通信インタフェース15は、ネットワーク
4を介しての通信制御を行う。
【0103】次に、図3のフローチャートを参照して、
図2の送信装置1で行われる番組の送信処理について説
明する。
【0104】まず最初に、ステップS1において、向上
情報生成部11は、そこに供給される方式選択信号にし
たがって、放送用画像データの画質を向上させるための
1種類以上の向上情報を生成し、統合部12に供給す
る。ここで、向上情報を生成する放送用画像データの単
位(以下、適宜、向上情報生成単位という)は、例え
ば、1フレーム単位でも良いし、1番組単位等でも良
い。
【0105】統合部12は、向上情報生成部11から、
向上情報を受信すると、ステップS2において、放送用
画像データと、向上情報とを統合し、統合信号を生成し
て、送信部13に供給する。送信部13では、ステップ
S3において、統合部12が出力する統合信号に対し
て、変調、増幅、その他の必要な処理を施して、アンテ
ナ1Aに供給する。これにより、統合信号は、衛星放送
波として、アンテナ1Aから送出される。
【0106】その後、ステップS1に戻り、以下、同様
の処理が繰り返される。
【0107】次に、図4は、図1の受信装置3の構成例
を示している。
【0108】衛星2を介して放送されている衛星放送波
は、アンテナ3Aで受信され、その受信信号は、受信部
21に供給されるようになっている。受信部21は、ア
ンテナ3Aからの受信信号に対して、増幅、復調、その
他の必要な処理を施し、統合信号を得て、抽出部22に
供給する。
【0109】抽出部22は、受信部21からの統合信号
から、放送用画像データと、1種類以上の向上情報とを
抽出し、放送用画像データを、品質向上部24に供給す
るとともに、1種類以上の向上情報を、選択部23に供
給する。
【0110】選択部23は、抽出部22からの1種類以
上の向上情報から、課金処理部27からの画質レベル信
号に対応する種類のものを選択し、その向上情報ととも
に、その向上情報によって画質を向上させる向上方式を
選択する方式選択信号を、品質向上部24に供給する。
【0111】品質向上部24は、抽出部22から供給さ
れる放送用画像データに対して、方式選択信号が表す方
式の処理を、選択部23から供給される向上情報を用い
て施す。これにより、品質向上部24は、画質を向上さ
せた画像データを得て、表示部25に供給する。表示部
25は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)や、液晶パ
ネル、DMD(Dynamic Mirror Device)等で構成され、品質
向上部24から供給される画像データに対応する画像を
表示する。
【0112】操作部26は、表示部25に表示される画
像の画質を選択するとき等に、ユーザによって操作さ
れ、その操作に対応する操作信号は、課金処理部27に
供給されるようになっている。
【0113】課金処理部27は、操作部26からの操作
信号に基づいて、ユーザが選択した画質に対する課金処
理を行う。即ち、課金処理部27は、操作部26からの
操作信号に基づいて、ユーザが要求する画質を認識し、
その画質の程度を表す画質レベル信号を、選択部23に
供給する。これにより、選択部23では、ユーザが要求
する画質を得るのに適した向上情報を選択する。さら
に、課金処理部27は、画質レベル信号を、通信インタ
フェース28およびネットワーク4を介して、送信装置
1に送信する。
【0114】ここで、このようにして、課金処理部27
から送信装置1に対して送信される画質レベル信号は、
送信装置1(図2)において、通信インタフェース15
を介して、課金処理部14で受信される。課金処理部1
4では、その画質レベル信号に応じて、受信装置3のユ
ーザに対する課金が行われる。即ち、課金処理部14
は、例えば、ユーザごとの視聴料金を計算し、送信装置
1側の口座番号、ユーザの口座番号、および積算された
視聴料金を少なくとも含む課金信号を、通信インタフェ
ース15およびネットワーク4を介して、図示せぬ課金
センタ(銀行センタ)に送信する。課金センタは、課金
信号を受信すると、視聴料金に対応する金額を、ユーザ
の口座から減額するとともに、送信装置1側の口座を増
額するような決済処理を行う。
【0115】通信インタフェース28は、ネットワーク
4を介しての通信制御を行う。
【0116】次に、図5のフローチャートを参照して、
図4の受信装置3で行われる番組の受信処理について説
明する。
【0117】アンテナ3Aが衛星放送波を受信すること
により出力する受信信号は、受信部21に供給される。
受信部21では、ステップS11において、その受信信
号が受信され、統合信号に変換される。この統合信号
は、抽出部22に供給される。
【0118】抽出部22では、ステップS12におい
て、受信部21からの統合信号から、放送用画像データ
と、1種類以上の向上情報とが抽出される。そして、放
送用画像データは、品質向上部24に供給され、1種類
以上の向上情報は、選択部23に供給される。
【0119】選択部23は、ステップS13において、
抽出部22からの1種類以上の向上情報から、課金処理
部27からの画質レベル信号に対応する種類のものを選
択し、その向上情報とともに、その向上情報によって画
質を向上させる向上方式を表す方式選択信号を、品質向
上部24に供給する。
【0120】品質向上部24は、ステップS14におい
て、抽出部22から供給される放送用画像データに対し
て、方式選択信号が表す方式の処理を、選択部23から
供給される向上情報を用いて施す。これにより、品質向
上部24は、画質を向上させた画像データを得て、表示
部25に供給して表示させる。そして、ステップS11
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0121】以上の受信処理において、課金処理部27
が出力する画質レベル信号は、ユーザが操作部26を操
作することにより要求した画質に対応したものである。
従って、表示部25では、ユーザが要求する画質の画像
が表示されることになる。
【0122】次に、画像データの画質を向上させる手法
としては、例えば、本件出願人が先に提案したクラス分
類適応処理を用いることができる。
【0123】クラス分類適応処理は、クラス分類処理と
適応処理とからなり、クラス分類処理によって、データ
を、その性質に基づいてクラス分けし、各クラスごとに
適応処理を施すものである。適応処理は、以下のような
手法のものである。
【0124】即ち、適応処理では、例えば、標準解像度
あるいは低解像度のSD(StandardDefinition)画像を構
成する画素(以下、適宜、SD画素という)と、所定の
予測係数との線形結合により、そのSD画像の解像度を
向上させたHD(High Definition)画像の画素の予測値
を求めることで、そのSD画像の解像度を向上させた画
像が得られる。
【0125】具体的には、例えば、いま、あるHD画像
を教師データとするとともに、そのHD画像の画素数を
少なくする等して解像度等の画質を劣化させたSD画像
を生徒データとする。そして、HD画像を構成する画素
(以下、適宜、HD画素という)の画素値yの予測値E
[y]を、幾つかのSD画素(SD画像を構成する画
素)の画素値x1,x2,・・・の集合と、所定の予測係
数w1,w2,・・・の線形結合により規定される線形1
次結合モデルにより求めることを考える。この場合、予
測値E[y]は、次式で表すことができる。
【0126】 E[y]=w11+w22+・・・・・・(1)
【0127】式(1)を一般化するために、予測係数w
jの集合でなる行列W、生徒データxijの集合でなる行
列X、および予測値E[yj]の集合でなる行列Y’
を、
【数1】 で定義すると、次のような観測方程式が成立する。
【0128】XW=Y’・・・(2) ここで、行列Xの成分xijは、i件目の生徒データの集
合(i件目の教師データyiの予測に用いる生徒データ
の集合)の中のj番目の生徒データを意味し、行列Wの
成分wjは、生徒データの集合の中のj番目の生徒デー
タとの積が演算される予測係数を表す。また、yiは、
i件目の教師データを表し、従って、E[yi]は、i
件目の教師データの予測値を表す。なお、式(1)の左
辺におけるyは、行列Yの成分yiのサフィックスiを
省略したものであり、また、式(1)の右辺におけるx
1,x2,・・・も、行列Xの成分xijのサフィックスi
を省略したものである。
【0129】式(2)の観測方程式に最小自乗法を適用
して、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]を求め
ることを考える。この場合、教師データとなるHD画素
の真の画素値yの集合でなる行列Y、およびHD画素の
画素値yに対する予測値E[y]の残差eの集合でなる
行列Eを、
【数2】 で定義すると、式(2)から、次のような残差方程式が
成立する。
【0130】XW=Y+E・・・(3) この場合、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]を
求めるための予測係数wjは、自乗誤差
【数3】 を最小にすることで求めることができる。
【0131】従って、上述の自乗誤差を予測係数wj
微分したものが0になる場合、即ち、次式を満たす予測
係数wjが、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]
を求めるため最適値ということになる。
【0132】
【数4】 ・・・(4)
【0133】そこで、まず、式(3)を、予測係数wj
で微分することにより、次式が成立する。
【0134】
【数5】 ・・・(5)
【0135】式(4)および(5)より、式(6)が得
られる。
【0136】
【数6】 ・・・(6)
【0137】さらに、式(3)の残差方程式における生
徒データxij、予測係数wj、教師データyi、および残
差eiの関係を考慮すると、式(6)から、次のような
正規方程式を得ることができる。
【0138】
【数7】 ・・・(7)
【0139】式(7)の正規方程式を構成する各式は、
生徒データxijおよび教師データy iのセットを、ある
程度の数だけ用意することで、求めるべき予測係数wj
の数Jと同じ数だけたてることができる。従って、式
(7)を解くことで(但し、式(7)を解くには、式
(7)において、予測係数wjにかかる係数で構成され
る行列が正則である必要がある)、最適な予測係数wj
を求めることができる。なお、式(7)を解くにあたっ
ては、例えば、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法等)
などを用いれば良い。
【0140】以上のようにして、最適な予測係数wj
求めておき、さらに、その予測係数wjを用い、式
(1)により、HD画素の画素値yの予測値E[y]を
求めるのが適応処理である。
【0141】なお、適応処理は、SD画像には含まれて
いないが、HD画像に含まれる成分が再現される点で、
例えば、単なる補間処理とは異なる。即ち、適応処理で
は、式(1)だけを見る限りは、いわゆる補間フィルタ
を用いての補間処理と同一であるが、その補間フィルタ
のタップ係数に相当する予測係数wが、教師データyを
用いての、いわゆる学習により求められるため、HD画
像に含まれる成分を再現することができる。このことか
ら、適応処理は、いわば画像の創造(解像度想像)作用
がある処理ということができる。
【0142】また、ここでは、適応処理について、解像
度を向上させる場合を例にして説明したが、適応処理
は、その他、例えば、適応処理前と後とで画素数が変わ
らなくてもかまわず、画像からノイズやぼけを除去した
画像の予測値を求めること等に用いることができる。こ
の場合、適応処理によれば、ノイズの除去や、ぼけの改
善等の画質の向上を図ることが可能となる。
【0143】図6は、以上のようなクラス分類適応処理
により、向上情報として、予測係数を求める場合の、図
2の向上情報生成部11の構成例を示している。
【0144】なお、図6の実施の形態においては、放送
用画像データと同一内容の高画質の画像データが存在
し、これが、予測係数を学習するための教師データとし
て、向上情報生成部11に供給されるものとする。
【0145】教師データとしての高画質の画像データ
は、例えば、フレーム単位で、フレームメモリ31に供
給され、フレームメモリ31は、そこに供給される教師
データを順次記憶する。
【0146】ダウンコンバータ32は、フレームメモリ
31に記憶された教師データを、例えば、フレーム単位
で読み出し、LPF(Low Pass Filter)をかけたり、間
引き等を行うことで、基本的には、放送用画像データと
同一画質、即ち、ここでは低画質の画像データを、予測
係数を学習するための生徒データとして生成し、フレー
ムメモリ33に供給する。
【0147】フレームメモリ33は、ダウンコンバータ
32が出力する生徒データとしての低画質の画像データ
を、例えば、フレーム単位で順次記憶する。
【0148】予測タップ構成回路34は、フレームメモ
リ31に記憶された教師データとしての画像(以下、適
宜、教師画像という)を構成する画素(以下、適宜、教
師画素という)を、順次、注目画素とし、その注目画素
の位置に対応する、生徒データとしての画像(以下、適
宜、生徒画像という)の位置から空間的または時間的に
近い位置にある幾つかの生徒データの画素(以下、適
宜、生徒画素という)を、制御回路40からの制御信号
にしたがって、フレームメモリ33から読み出し、予測
係数との乗算に用いる予測タップとして構成する。
【0149】即ち、例えば、図7に示すように、生徒画
像が、教師画像の画素を、1/4に間引いたものである
とすると、予測タップ構成回路34は、制御回路40か
らの、ある制御信号にしたがって、例えば、注目画素の
位置に対応する、生徒画像の位置から空間的に近い位置
にある4つの生徒画素a,b,c,dを、予測タップと
する。また、予測タップ構成回路34は、制御回路40
からの、他の制御信号にしたがって、例えば、注目画素
の位置に対応する、生徒画像の位置から空間的に近い位
置にある9つの生徒画素a,b,c,d,e,f,g,
h,iを、予測タップとする。
【0150】なお、基本的には、予測タップとして、4
つの生徒画素a乃至dを用いるよりは、9つの生徒画素
を用いる方が、教師画素の予測精度が高くなり、より高
画質の画像(を得るための予測係数)が得られる。
【0151】ここで、予測タップ(後述するクラスタッ
プについても同様)は、図7に示したように、長方形状
となる画素で構成する他、十字形状、ひし形状、その他
の任意の形状となる画素で構成することが可能である。
また、予測タップは、隣接する画素ではなく、1つおき
等の画素で構成することも可能である。
【0152】図6に戻り、予測タップ構成回路34で構
成された予測タップは、正規方程式加算回路37に供給
されるようになっている。
【0153】クラスタップ構成回路35は、注目画素
を、幾つかのクラスのうちのいずれかに分類するための
クラス分類に用いる生徒画素を、フレームメモリ33か
ら読み出す。即ち、クラスタップ構成回路35は、注目
画素の位置に対応する、生徒画像の位置から空間的また
は時間的に近い位置にある幾つかの生徒画素を、制御回
路40からの制御信号にしたがって、フレームメモリ3
3から読み出し、クラス分類に用いるクラスタップとし
て、クラス分類回路36に供給する。
【0154】なお、予測タップとクラスタップとは、同
一の生徒画素で構成することもできるし、異なる生徒画
素で構成することもできる。
【0155】クラス分類回路36は、クラスタップ構成
回路35からのクラスタップに基づき、制御回路40か
らの制御信号にしたがった方法で、注目画素をクラス分
類し、その結果得られる注目画素のクラスに対応するク
ラスコードを、正規方程式加算回路37に供給する。
【0156】ここで、クラス分類を行う方法としては、
例えば、閾値を用いる方法や、ADRC(Adaptive Dynamic
Range Coding)を用いる方法等がある。
【0157】閾値を用いる方法では、例えば、クラスタ
ップを構成する生徒画素の画素値が、所定の閾値より大
きいか(閾値以上か)否かによって2値化され、その2
値化結果にしたがって、注目画素のクラスが決定され
る。
【0158】また、ADRCを用いる方法では、クラスタッ
プを構成する生徒画素が、ADRC処理され、その結果得ら
れるADRCコードにしたがって、注目画素のクラスが決定
される。
【0159】なお、KビットADRCにおいては、例えば、
クラスタップを構成する生徒画素の画素値の最大値MAX
と最小値MINが検出され、DR=MAX-MINを、クラスタップ
の局所的なダイナミックレンジとされる。そして、この
ダイナミックレンジDRに基づいて、クラスタップを構成
する生徒画素がKビットに再量子化される。即ち、クラ
スタップを構成する画素の画素値の中から、最小値MIN
が減算され、その減算値がDR/2Kで除算(量子化)され
る。従って、クラスタップが、例えば、1ビットADRC処
理された場合には、そのクラスタップを構成する各生徒
画素の画素値は1ビットとされることになる。そして、
この場合、以上のようにして得られる、クラスタップを
構成する各画素についての1ビットの画素値を、所定の
順番で並べたビット列が、ADRCコードとして出力され
る。
【0160】従って、ADRCによれば、クラスタップが、
N個の生徒画素で構成され、そのクラスタップのKビッ
トADRC処理結果がクラスコードとされる場合には、注目
画素は、(2NKクラスのうちのいずれかのクラスにク
ラス分類されることになる。
【0161】正規方程式加算回路37は、フレームメモ
リ31から、注目画素となっている教師画素を読み出
し、予測タップ(を構成する生徒画素)、注目画素(教
師画素)を対象とした足し込みを行う。
【0162】即ち、正規方程式加算回路37は、クラス
分類回路36から供給されるクラスコードに対応するク
ラスごとに、予測タップ(生徒画素)を用い、式(7)
の正規方程式の左辺における、予測係数の乗数となって
いる、生徒画素どうしの乗算(xin×xim)と、サメー
ション(Σ)に相当する演算を行う。
【0163】さらに、正規方程式加算回路37は、やは
り、クラス分類回路36から供給されるクラスコードに
対応するクラスごとに、予測タップ(生徒画素)および
注目画素(教師画素)を用い、式(7)の正規方程式の
右辺における、生徒画素と注目画素(教師画素)の乗算
(xin×yi)と、サメーション(Σ)に相当する演算
を行う。
【0164】正規方程式加算回路37は、以上の足し込
みを、フレームメモリ31に記憶された教師画素すべて
を、注目画素として行い、これにより、クラスごとに、
式(7)に示した正規方程式がたてられる。そして、こ
の正規方程式に基づいて、所定の教師画素数ごとに向上
情報が生成される。
【0165】予測係数決定回路38は、正規方程式加算
回路37においてクラスごとに生成された正規方程式を
解くことにより、クラスごとの予測係数を求め、メモリ
39の、各クラスに対応するアドレスに供給する。メモ
リ39は、予測係数決定回路38から供給される予測係
数を、向上情報として記憶し、必要に応じて、統合部1
2(図2)に供給する。
【0166】なお、正規方程式加算回路37において、
予測係数を求めるのに必要な数の正規方程式が得られな
いクラスが生じる場合があり得る。予測係数決定回路3
8は、そのようなクラスについては、例えば、デフォル
トの予測係数(例えば、比較的多くの教師画像を用い
て、あらかじめ求められた予測係数など)を出力する。
【0167】制御回路40には、放送用画像データの画
質を向上させる向上方式を選択する方式選択信号(図
2)が供給されるようになっている。制御回路40は、
その方式選択信号が表す向上方式によって、放送用画像
データの画質を向上させるのに必要な向上情報が生成さ
れるように、予測タップ構成回路34、クラスタップ構
成回路35、およびクラス分類回路36を制御する。
【0168】ここで、本実施の形態では、受信装置3で
使用される向上方式(に用いられる向上情報)によっ
て、課金処理部14が課金する金額(視聴料等)が異な
るようになっている。
【0169】課金される金額(課金額)は、向上方式と
して、例えば、クラス分類処理を使用するかどうかによ
って設定することができる。即ち、例えば、図8(A)
に示すように、向上方式として、線形補間を使用する場
合、適応処理のみを使用する場合、クラス分類適応処理
を使用する場合の3つの場合で、課金額を異なる額にす
ることができる。
【0170】なお、適応処理のみを使用する場合とは、
クラス分類を行わずに、適応処理のみを行う場合を意味
し、従って、クラス分類適応処理におけるクラスが1つ
(モノクラス)しかない場合に相当する。
【0171】また、向上方式として、線形補間を使用す
る場合には、予測係数は必要ないため、向上情報生成部
11では、特に処理は行われず、例えば、線形補間を指
示する旨が、向上情報として出力される。
【0172】課金額は、さらに、向上方式として使用す
るクラス分類適応処理におけるクラス数によって設定す
ることもできる。即ち、例えば、図8(B)に示すよう
に、向上方式として、線形補間を使用する場合、クラス
数の少ないクラス分類適応処理を使用する場合、クラス
数の多いクラス分類適応処理を使用する場合の3つの場
合で、課金額を異なる額にすることができる。
【0173】また、課金額は、向上方式として使用する
クラス分類適応処理における予測係数を生成するのに用
いる生徒画像または教師画像の画質によって設定するこ
ともできる。即ち、例えば教師画像の画質が良い場合に
は、放送用画像データの画質を大きく向上させることの
できる、いわば性能の高い予測係数が得られるし、逆
に、教師画像の画質があまり良くない場合には、放送用
画像データの画質を少ししか向上させない、いわば性能
の低い予測係数が得られる。そこで、例えば、図8
(C)に示すように、向上方式として、線形補間を使用
する場合、性能の低い予測係数によるクラス分類適応処
理を使用する場合、性能の高い予測係数によるクラス分
類適応処理を使用する場合の3つの場合で、課金額を異
なる額にすることができる。
【0174】さらに、課金額は、向上方式として使用す
るクラス分類適応処理において構成されるクラスタップ
や予測タップによって設定することも可能である。即
ち、クラスタップや予測タップの構成の仕方(タップの
形状や、タップを構成する画素数、空間方向もしくは時
間方向の一方または両方の画素からタップを構成する
等)によっては、上述したように、得られる画像の画質
が異なるので、この構成の仕方によって、課金額を異な
る額にすることができる。
【0175】また、課金額は、向上方式として使用する
クラス分類適応処理におけるクラス分類の方法によって
設定することも可能である。即ち、図8(D)に示すよ
うに、向上方式として、線形補間を使用する場合、上述
の閾値によるクラス分類を用いた適応処理を使用する場
合、ADRC処理によるクラス分類を用いた適応処理を使用
する場合の3つの場合で、課金額を異なる額とすること
ができる。
【0176】向上方式と、方式選択信号とは、例えば、
図8(A)乃至図8(D)に示すように対応付けること
ができ、制御回路40は、そこに供給される方式選択信
号に対応する向上方式に用いる向上情報が得られるよう
に指示を行う制御信号を、予測タップ構成回路34、ク
ラスタップ構成回路35、およびクラス分類回路36に
出力する。なお、向上方式としては、上述したものの複
数の組み合わせを採用することも可能である。
【0177】次に、図9のフローチャートを参照して、
図6の向上情報生成部11により行われる、向上情報を
生成する向上情報生成処理について説明する。
【0178】まず最初に、ステップS21において、向
上情報生成単位に相当する分の教師画像がフレームメモ
リ31に記憶される。そして、ステップS22に進み、
制御回路40は、そこに供給される方式選択信号に対応
する向上方式に用いる向上情報が得られるように指示を
行う制御信号を、予測タップ構成回路34、クラスタッ
プ構成回路35、およびクラス分類回路36に供給す
る。これにより、予測タップ構成回路34、クラスタッ
プ構成回路35、およびクラス分類回路36は、制御信
号にしたがった向上方式に用いる向上情報としての予測
係数が得られるような処理を行うように設定される。
【0179】なお、制御回路40に供給される方式選択
信号には、複数の向上方式を表す情報が含まれており、
制御回路40は、その複数の向上方式に対応する制御信
号を、ステップS22の処理が行われるごとに、順次出
力する。
【0180】また、制御回路40が出力する制御信号
が、線形補間を表す場合には、メモリ39に、線形補間
を指示する旨が、向上情報として記憶される。そして、
ステップS23乃至S28の処理はスキップされ、ステ
ップS29に進む。
【0181】ステップS22の処理後は、ステップS2
3に進み、ダウンコンバータ32において、フレームメ
モリ31に記憶された教師画像に対して、必要に応じ
て、LPF(Low Pass Filter)がかけられ、あるいは間
引きが行われ、放送用画像データと同一画質の画像が、
生徒画像として生成されて、フレームメモリ33に供給
されて記憶される。
【0182】なお、生徒画像は、放送用画像データと異
なる画質の画像とすることもでき、その場合には、その
旨の制御信号が、制御回路40からダウンコンバータ3
2に供給され、ダウンコンバータ32では、制御回路4
0からの制御信号にしたがった画質の生徒画像が生成さ
れる。
【0183】そして、ステップS24に進み、フレーム
メモリ31に記憶された教師画素のうちの、まだ、注目
画素とされていないものが、注目画素とされ、予測タッ
プ構成回路34において、制御回路40からの制御信号
にしたがった構成の、注目画素についての予測タップ
が、フレームメモリ33に記憶された生徒画素を用いて
構成される。さらに、ステップS24では、クラスタッ
プ構成回路35において、制御回路40からの制御信号
にしたがった構成の、注目画素についてのクラスタップ
が、フレームメモリ33に記憶された生徒画素を用いて
構成される。そして、予測タップは、正規方程式加算回
路37に供給され、クラスタップは、クラス分類回路3
6に供給される。
【0184】クラス分類回路36は、ステップS25に
おいて、クラスタップ構成回路35からのクラスタップ
に基づき、制御回路40からの制御信号にしたがった方
法で、注目画素をクラス分類し、その結果得られるクラ
スに対応するクラスコードを、正規方程式加算回路37
に供給し、ステップS26に進む。
【0185】ステップS26では、正規方程式加算回路
37において、フレームメモリ31から、注目画素とな
っている教師画素が読み出され、予測タップ(を構成す
る生徒画素)、注目画素(教師画素)を対象として、上
述したような足し込みが行われる。
【0186】そして、ステップS27に進み、制御回路
40により、フレームメモリ31に記憶された、向上情
報生成単位の教師画素すべてを注目画素として、足し込
みを行ったかどうかが判定され、まだ、教師画素のすべ
てを注目画素として、足し込みを行っていないと判定さ
れた場合、ステップS24に戻る。この場合、まだ、注
目画素されていない教師画素のうちの1つが、新たに注
目画素とされ、ステップS24乃至S27の処理が繰り
返される。
【0187】また、ステップS27において、制御回路
40により、向上情報生成単位の教師画素すべてを注目
画素として、足し込みを行ったと判定された場合、即
ち、正規方程式加算回路37においてクラスごとの正規
方程式が得られた場合、ステップS28に進み、予測係
数決定回路38は、そのクラスごとに生成された正規方
程式をそれぞれ解くことにより、クラスごとの予測係数
を求め、メモリ39の、各クラスに対応するアドレスに
供給する。メモリ39は、予測係数決定回路38から供
給される予測係数を、向上情報として記憶する。
【0188】なお、メモリ39は、複数バンクを有して
おり、これにより、複数種類の向上情報を同時に記憶す
ることができるようになっている。
【0189】その後、ステップS29に進み、制御回路
40は、そこに供給された方式選択信号に含まれる、複
数の向上方式のすべてについて、向上情報が得られたか
どうかを判定する。
【0190】ステップS29において、方式選択信号に
含まれる、複数の向上方式に用いられる複数の向上情報
の中で、まだ得られていないものがあると判定された場
合、ステップS22に戻り、制御回路40は、まだ向上
情報が得られていな向上方式に対応する制御信号を出力
し、以下、上述の場合と同様の処理が繰り返される。
【0191】一方、ステップS29において、方式選択
信号に含まれる、複数の向上方式のすべてについて、向
上情報が得られたと判定された場合、即ち、方式選択信
号に含まれる、複数の向上方式それぞれに用いられる、
複数種類の向上情報が、メモリ39に記憶された場合、
ステップS30に進み、メモリ39から、その複数種類
の向上情報が読み出され、統合部12(図2)に供給さ
れて処理を終了する。
【0192】なお、図9の向上情報生成処理は、フレー
ムメモリ31に、向上情報生成単位分の教師画像が供給
されるごとに繰り返し行われる。
【0193】ところで、図6の実施の形態においては、
放送用画像データと同一内容の高画質の画像データが存
在することを前提としたが、そのような高画質の画像デ
ータが存在しない場合(例えば、元の原画像をそのまま
放送用画像データとして用いる場合)がある。この場合
には、教師画像が存在しないこととなるため、図6の向
上情報生成部11では、向上情報としての予測係数を生
成することができないことになる。
【0194】そこで、図10は、送信装置1が原画像と
同じサイズの画像を送出する際、教師画像となる高画質
の画像データなしで、向上情報としての予測係数を生成
可能な向上情報生成部11の他の構成例を示している。
なお、図中、図6における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、
適宜省略する。即ち、図10の向上情報生成部11は、
ダウンコンバータ32が設けられておらず、フレームメ
モリ41、特徴量推定回路42、仮教師データ生成回路
43、および仮生徒データ生成回路44が新たに設けら
れている他は、基本的に、図6における場合と同様に構
成されている。
【0195】図10の向上情報生成部11では、真の教
師画像が存在しないため、真の教師画像と、生徒画像と
しての放送用画像データとの関係と同様の関係となるよ
うな仮の教師画像と、仮の生徒画像(以下、適宜、それ
ぞれを、仮教師画像と、仮生徒画像という)とを、放送
用画像データから生成し、これらの仮教師画像および仮
生徒画像を用いて、向上情報としての予測係数を生成す
るようになっている。
【0196】即ち、フレームメモリ41には、放送用画
像データが供給されるようになっており、フレームメモ
リ41は、そこに供給される放送用画像データを、向上
情報生成単位で記憶するようになっている。
【0197】特徴量推定回路42は、フレームメモリ4
1に記憶された放送用画像データの特徴量を求め、仮教
師データ生成回路43および仮生徒データ生成回路44
に供給するようになっている。
【0198】ここで、放送用画像データの特徴量として
は、例えば、水平方向や、垂直方向の自己相関係数、画
素値のヒストグラム、隣接する画素どうしの差分値のヒ
ストグラム(アクティビティのヒストグラム)等を用い
ることができる。
【0199】仮教師データ生成回路43は、特徴量推定
回路42からの放送用画像データの特徴量に基づいて、
放送用画像データに対する本来の教師画像(真の教師画
像)の特徴量(以下、適宜、推定教師特徴量という)を
推定する。さらに、仮教師データ生成回路43は、フレ
ームメモリ41に記憶された放送用画像データに対し
て、LPFをかけ、さらに間引き等を行うことで、推定
教師特徴量と同様の特徴量を有する画像を生成し、その
画像を、仮教師画像として、フレームメモリ31および
仮生徒データ生成回路44に供給する。
【0200】仮生徒データ生成回路44は、仮生徒デー
タ生成回路43から供給される仮教師画像に対して、L
PFをかけることで、特徴量推定回路42から供給され
る、本来の生徒画像である放送用画像データの特徴量と
同様の特徴量を有する画像を生成し、その画像を、仮生
徒画像として、フレームメモリ33に供給する。
【0201】次に、図11のフローチャートを参照し
て、図10の向上情報生成部11により行われる、向上
情報を生成する向上情報生成処理について説明する。
【0202】フレームメモリ41に、放送用画像データ
が供給されて記憶されると、まず最初に、ステップS4
1において、特徴量推定回路42は、フレームメモリ4
1に記憶された放送用画像データの特徴量を抽出し、仮
教師データ生成回路43および仮生徒データ生成回路4
4に供給する。
【0203】仮教師データ生成回路43は、特徴量推定
回路42から、放送用画像データの特徴量を受信する
と、ステップS42において、その特徴量に基づいて、
放送用画像データに対する本来の教師画像の特徴量(推
定教師特徴量)を推定し、ステップS43に進む。ステ
ップS43では、仮教師データ生成回路43は、推定教
師特徴量に基づいて、推定教師特徴量と同様の特徴量を
有する画像を、放送用画像データから得るための、LP
Fのフィルタ特性と間引き幅(間引き率)を設定し、ス
テップS44に進む。
【0204】ステップS44では、仮教師データ生成回
路43は、設定された間引き幅で、フレームメモリ41
に記憶された放送用画像データを間引き、さらに、その
間引き後の画像に対して、設定されたフィルタ特性のL
PFをかけ、仮教師画像を生成する。
【0205】ここで、ステップS44において、放送用
画像データを間引くのは、高画質の画像は、それより画
質の低い同じサイズの画像に比較して、自己相関の形状
が急峻になることから、空間周波数が高く、自己相関の
形状が急峻になるような画像を、仮教師画像として得る
ためである。
【0206】ステップS44の処理後は、ステップS4
5に進み、仮教師データ生成回路43は、ステップS4
4で生成した仮教師画像の特徴量を求め、その特徴量
が、推定教師特徴量に近似するかどうかを判定する。ス
テップS45において、仮教師画像の特徴量が、推定教
師特徴量に近似していないと判定された場合、ステップ
S46に進み、仮教師データ生成回路43は、放送用画
像データにかけるLPFのフィルタ特性または間引き幅
の設定値を変更し、ステップS44に戻る。これによ
り、仮教師画像の生成をやり直す。
【0207】一方、ステップS45において、仮教師画
像の特徴量が、推定教師特徴量に近似すると判定された
場合、その仮教師画像を、フレームメモリ31に供給し
て記憶させるとともに、仮生徒データ生成回路44に供
給し、ステップS47に進む。
【0208】ステップS47では、仮生徒データ生成回
路44は、仮生徒データ生成回路43から供給される仮
教師画像に対してかけるLPFのフィルタ特性を設定
し、ステップS48に進む。
【0209】ステップS48では、仮生徒データ生成回
路44は、仮教師画像に対して、設定されたフィルタ特
性のLPFをかけ、仮生徒画像を生成する。
【0210】そして、ステップS49に進み、仮生徒デ
ータ生成回路44は、ステップS48で生成した仮生徒
画像の特徴量を求め、その特徴量が、特徴量推定回路4
2から供給される、放送用画像データの特徴量に近似す
るかどうかを判定する。ステップS49において、仮生
徒画像の特徴量が、放送用画像データの特徴量に近似し
ていないと判定された場合、ステップS50に進み、仮
生徒データ生成回路44は、仮教師画像にかけるLPF
のフィルタ特性の設定値を変更し、ステップS48に戻
る。これにより、仮生徒画像の生成をやり直す。
【0211】一方、ステップS49において、仮生徒画
像の特徴量が、放送用画像データの特徴量に近似すると
判定された場合、その仮生徒画像を、フレームメモリ3
3に供給して記憶させ、ステップS51に進む。
【0212】ステップS51乃至S58では、フレーム
メモリ31に記憶された仮教師画像を、本来の教師画像
とするとともに、フレームメモリ33に記憶された仮生
徒画像を、本来の生徒画像として、図9のステップS2
2,S24乃至S30における場合とそれぞれ同様の処
理が行われ、これにより、複数種類の向上情報が生成さ
れ、メモリ39に記憶される。そして、この複数種類の
向上情報が、メモリ39から読み出され、統合部12
(図2)に供給されて処理を終了する。ここで、図11
の実施の形態においては、教師画像と生徒画像のサイズ
が同一であるため、構成されるクラスタップおよび予測
タップは、図7に示した場合と異なるが、教師画像の中
の注目画素の位置の周辺に位置する生徒画像の複数の画
素から、クラスタップおよび予測タップを構成する点に
ついては、図9の実施の形態における場合と同様であ
る。
【0213】なお、図11の向上情報生成処理も、図9
における場合と同様に、フレームメモリ41に、向上情
報生成単位分の放送用画像データが供給されるごとに繰
り返し行われる。
【0214】次に、図12は、送信装置1(図2)の向
上情報生成部11が、図6や図9に示したように構成さ
れる場合の、受信装置3(図4)の品質向上部24の構
成例を示している。
【0215】フレームメモリ51には、抽出部22(図
4)が出力する放送用画像データが供給されるようにな
っている。フレームメモリ51は、その放送用画像デー
タを、向上情報生成単位で記憶する。
【0216】予測タップ構成回路52は、制御回路57
からの制御信号にしたがい、図6の予測タップ構成回路
34と同様の処理を行い、これにより、フレームメモリ
51に記憶された放送用画像データを用いて、予測タッ
プを構成し、予測演算回路56に供給する。
【0217】クラスタップ構成回路53は、制御回路5
7からの制御信号にしたがい、図6のクラスタップ構成
回路35と同様の処理を行い、これにより、フレームメ
モリ51に記憶された放送用画像データを用いて、クラ
スタップを構成し、クラス分類回路54に供給する。
【0218】クラス分類回路54は、制御回路57から
の制御信号にしたがい、図6のクラス分類回路36と同
様の処理を行い、これにより、クラスタップ構成回路5
3からのクラスタップを用いたクラス分類結果としての
クラスコードを、アドレスとしてメモリ55に供給す
る。
【0219】メモリ55は、選択部23(図4)から供
給される向上情報としての予測係数を記憶する。さら
に、メモリ55は、クラス分類回路54からのクラスコ
ードに対応するアドレスに記憶されている予測係数を読
み出し、予測演算回路56に供給する。
【0220】予測演算回路56は、予測タップ構成回路
52から供給される予測タップと、メモリ55から供給
される予測係数とを用いて、式(1)に示した線形予測
演算(積和演算)を行い、その結果得られる画素値を、
放送用画像データの画質を向上させた高画質画像(教師
画像)の予測値として出力する。
【0221】制御回路57には、選択部23(図4)が
出力する方式選択信号が供給されるようになっている。
制御回路57は、その方式選択信号に基づいて、図6の
制御回路40における場合と同様の制御信号を、予測タ
ップ構成回路52、クラスタップ構成回路53、および
クラス分類回路54に出力する。
【0222】ここで、選択部23から制御回路57に供
給される方式選択信号は、図6の制御回路40に供給さ
れる方式選択信号に含まれる複数の向上方式を表す情報
のうち、ユーザの要求に応じて課金処理部27(図4)
が出力する画質レベル信号に対応する1つの情報だけを
含むものである。従って、制御回路57は、ユーザが要
求する画質の画像が得られるように、予測タップ構成回
路52、クラスタップ構成回路53、およびクラス分類
回路54を制御する。
【0223】次に、図13のフローチャートを参照し
て、図12の品質向上部24において行われる、放送用
画像の画質を向上させる品質向上処理について説明す
る。
【0224】受信装置3(図4)において、抽出部22
から品質向上部24に対して、向上情報生成単位の放送
用画像データが供給されると、選択部23から品質向上
部24に対して、複数の向上情報の中から、画質レベル
信号に基づいて選択された1種類(1セット)の向上情
報が、その向上情報を用いて画質を向上させる向上方式
を表す方式選択信号とともに供給される。
【0225】そして、ステップS61において、フレー
ムメモリ51に、抽出部22から供給される放送用画像
データが、向上情報生成単位で記憶される。また、ステ
ップS61では、選択部23から供給される向上情報
が、メモリ55に記憶される。さらに、ステップS61
では、制御回路57において、選択部23から供給され
る方式選択信号が受信され、その方式選択信号に対応す
る向上方式によって、放送用画像データの画質を向上さ
せるように指示を行う制御信号を、予測タップ構成回路
52、クラスタップ構成回路53、およびクラス分類回
路54に供給する。これにより、予測タップ構成回路5
2、クラスタップ構成回路53、およびクラス分類回路
54は、制御回路57からの制御信号が表す向上方式に
したがった処理を行うように設定される。
【0226】なお、本実施の形態では、制御回路57に
供給される方式選択信号が、線形補間を表す場合を除い
て、メモリ55に記憶される向上情報は、予測係数であ
る。
【0227】また、制御回路57に供給される方式選択
信号が、線形補間を表す場合には、制御回路57は、予
測演算回路56に対して、フレームメモリ51に記憶さ
れた放送用画像データを線形補間することを指示する制
御信号を供給する。この場合、予測演算回路56は、フ
レームメモリ51に記憶された放送用画像データを、予
測タップ構成回路52を介して読み出し、線形補間を行
って出力する。そして、この場合、ステップS62以降
の処理は行われない。
【0228】ステップS61の処理後は、ステップS6
2に進み、フレームメモリ51に記憶された放送用画像
データの画質を向上させた高画質画像を構成する画素の
うちの、まだ、注目画素とされていないものの1つが、
注目画素とされ、予測タップ構成回路52において、制
御回路57からの制御信号にしたがった構成の、注目画
素についての予測タップが、フレームメモリ51に記憶
された放送用画像データの画素を用いて構成される。さ
らに、ステップS62では、クラスタップ構成回路53
において、制御回路57からの制御信号にしたがった構
成の、注目画素についてのクラスタップが、フレームメ
モリ51に記憶された放送用画像データの画素を用いて
構成される。そして、予測タップは、予測演算回路56
に供給され、クラスタップは、クラス分類回路54に供
給される。
【0229】クラス分類回路54は、ステップS63に
おいて、クラスタップ構成回路53からのクラスタップ
を用いて、制御回路57からの制御信号にしたがった方
法で、注目画素をクラス分類し、その結果得られるクラ
スに対応するクラスコードを、メモリ55に対して、ア
ドレスとして供給し、ステップS64に進む。
【0230】ステップS64では、メモリ55におい
て、ステップS61で記憶された向上情報としての予測
係数のうち、クラス分類回路54からのクラスコードで
表されるアドレスに記憶されているものが読み出され、
予測演算回路56に供給される。
【0231】予測演算回路56は、ステップS65にお
いて、予測タップ構成回路52から供給される予測タッ
プと、メモリ55から供給される予測係数とを用いて、
式(1)に示した線形予測演算を行い、その結果得られ
る画素値を、注目画素の予測値として、一時記憶する。
【0232】そして、ステップS66に進み、制御回路
57により、フレームメモリ51に記憶された放送用画
像データのフレームに対応する高画質画像のフレームを
構成する画素すべてを注目画素として、その予測値を求
めたかどうかが判定される。ステップS66において、
高画質画像のフレームを構成する画素すべてを注目画素
として、まだ、予測値を求めていないと判定された場
合、ステップS62に戻り、高画質画像のフレームを構
成する画素のうち、まだ注目画素とされていないもの
が、新たに注目画素とされ、以下、同様の処理が繰り返
される。
【0233】一方、ステップS66において、高画質画
像のフレームを構成する画素すべてを注目画素として、
予測値を求めたと判定された場合、ステップS67に進
み、予測演算回路56は、それまでに求めた予測値でな
る高画質の画像を、表示部25(図4)に順次出力し、
処理を終了する。
【0234】なお、図13の品質向上処理は、フレーム
メモリ51に、向上情報生成単位分の放送用画像データ
が供給されるごとに繰り返し行われる。
【0235】以上のように、送信装置1から、複数種類
の向上情報を送信し、受信装置3において、その複数種
類の向上情報から、ユーザの要求に応じた画質に対応す
るものを選択し、その選択した向上情報を用いて、画質
を向上させるようにしたので、ユーザの要求に応じた画
質の画像の提供が可能となり、さらに、ユーザに提供し
た画像の画質に応じて、きめ細かな課金を行うことがで
きる。
【0236】なお、上述の場合においては、送信装置1
から、複数種類の向上情報を送信し、受信装置3におい
て、その複数種類の向上情報から、ユーザの要求に応じ
た画質に対応するものを選択するようにしたが、その
他、例えば、送信装置1においては、受信装置3からユ
ーザの要求を、前もって受け付け、その要求に応じた画
質に対応する向上情報だけを、受信装置3に送信するよ
うにすることが可能である。この場合、図2に点線で示
したように、課金処理部14からの制御にしたがって、
統合部12において、ユーザからの要求に応じた画質に
対応する向上情報だけが、統合信号に含められる。
【0237】さらに、上述の場合には、複数種類の向上
情報として、複数種類の予測係数や線形補間を指示する
旨を送信するようにしたが、その他、例えば、複数種類
の予測係数は、送信装置1から送信せずに、受信装置3
のメモリ55にあらかじめ求めた予測係数を記憶させて
おき、複数種類の向上情報としては、メモリ55に記憶
された複数種類の予測係数のいずれを用いるかに関する
情報を送信するようにすることが可能である。
【0238】また、上述の場合には、向上方式として、
クラス分類適応処理および線形補間を用いるようにした
が、その他の処理を、向上方式として採用することも可
能である。
【0239】さらに、上述の場合には、向上情報生成部
11において、予測係数を向上情報として生成し、品質
向上部24において、その予測係数を用いてクラス分類
適応処理を行うことにより、画像の画質を向上させるよ
うにしたが、その他、例えば、向上情報生成部11で
は、注目画素の予測に用いるのに適切な予測係数のクラ
スコードを、向上情報として求め、品質向上部24で
は、そのクラスコードの予測係数を用いて適応処理を行
うことにより、画像の画質を向上させることが可能であ
る。
【0240】即ち、向上情報生成部11および品質向上
部24には、あらかじめ学習を行うことにより得られ
る、クラスごとの予測係数を記憶させておく。そして、
向上情報生成部11では、あらかじめ記憶している各ク
ラスの予測係数を用いて、適応処理を行うことにより、
高画質の画像の予測値を求め、各画素ごとに、最も真値
に近い予測値が得られたときの予測係数のクラスコード
を、向上情報として求める。一方、品質向上部24で
は、あらかじめ記憶している予測係数のうち、向上情報
としてのクラスコードに対応するものを用いて、高画質
の画像の予測値を求め、画質を向上させた画像を得る。
この場合、受信装置3では、送信装置1(向上情報生成
部11)において得られるのと同一画質の画像が得られ
ることになる。
【0241】なお、この場合には、向上情報生成部11
および品質向上部24において、上述したようなクラス
分類は、行われないことになる。即ち、向上情報生成部
11では、予測値を求めるのに適切な予測係数のクラス
コードが、例えば、すべてのクラスの予測係数を用いて
適応処理(予測演算)を行うことにより求められ、品質
向上部24では、そのようなクラスコードを向上情報と
して、そのクラスコードの予測係数を用いて適応処理を
行うことにより、画像の品質が向上されるので、向上情
報生成部11および品質向上部24のいずれにおいて
も、クラス分類を行う必要がない。
【0242】即ち、図14は、注目画素の予測に用いる
のに適切な予測係数のクラスコードを、向上情報として
求める向上情報生成部11の構成例を示している。な
お、図中、図6における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、
適宜省略する。
【0243】メモリ101には、後述する学習装置(図
16)において学習が行われることにより求められるク
ラスごとの予測係数が記憶されている。メモリ101
は、制御回路40により制御され、各クラスの予測係数
を、順次読み出し、予測演算回路102に供給する。
【0244】予測演算回路102には、メモリ101か
ら予測係数が供給される他、予測タップ構成回路34か
ら予測タップが供給されるようになっている。予測演算
回路102は、図12の予測演算回路56と同様に、予
測タップ構成回路34から供給される予測タップと、メ
モリ101から供給される予測係数とを用いて、式
(1)に示した線形予測演算(積和演算)を行う。但
し、予測演算回路102は、ある予測タップについて、
メモリ101から順次供給される各クラスの予測係数そ
れぞれとの線形予測演算を行い、教師画素の予測値を求
める。従って、予測演算回路102では、各教師画素に
ついて、全クラス数と同一の数の予測値が求められるこ
とになる。
【0245】予測演算回路102で求められた予測値
は、比較回路103に供給されるようになっている。さ
らに、比較回路103には、フレームメモリ31から教
師画像も供給されるようになっている。比較回路103
は、フレームメモリ31から供給される教師画像を構成
する教師画素と、予測演算回路102から供給される、
その教師画素の、各クラスの予測係数から求められた予
測値それぞれとを比較することにより、予測誤差を求
め、検出回路104に供給する。
【0246】検出回路104は、比較回路103から供
給される予測誤差を最も小さくする教師画素の予測値を
検出する。さらに、検出回路104は、その予測値が得
られたときの予測係数のクラスを表すクラスコードを検
出し、向上情報として出力する。
【0247】次に、図15のフローチャートを参照し
て、図14の向上情報生成部11により行われる、向上
情報を生成する向上情報生成処理について説明する。
【0248】まず最初に、ステップS111において、
向上情報生成単位に相当する分の教師画像がフレームメ
モリ31に記憶される。そして、ステップS112に進
み、制御回路40は、そこに供給される方式選択信号に
対応する向上方式に用いる向上情報が得られるように指
示を行う制御信号を、予測タップ構成回路34に供給す
る。これにより、予測タップ構成回路34は、制御信号
にしたがった向上方式に用いる向上情報としてのクラス
コードが得られるような処理を行うように設定される。
【0249】なお、制御回路40に供給される方式選択
信号には、複数の向上方式を表す情報が含まれており、
制御回路40は、その複数の向上方式に対応する制御信
号を、ステップS112の処理が行われるごとに、順次
出力する。
【0250】また、制御回路40が出力する制御信号
が、線形補間を表す場合には、メモリ39に、線形補間
を指示する旨が、向上情報として記憶される。そして、
ステップS113乃至S122の処理はスキップされ、
ステップS123に進む。
【0251】ステップS112の処理後は、ステップS
113に進み、ダウンコンバータ32において、フレー
ムメモリ31に記憶された教師画像に対して、必要に応
じて、LPF(Low Pass Filter)がかけられ、あるいは
間引きが行われ、放送用画像データと同一画質の画像
が、生徒画像として生成されて、フレームメモリ33に
供給されて記憶される。
【0252】なお、図15の実施の形態においても、図
9の実施の形態と同様に、生徒画像は、放送用画像デー
タと異なる画質の画像とすることもでき、その場合に
は、その旨の制御信号が、制御回路40からダウンコン
バータ32に供給され、ダウンコンバータ32では、制
御回路40からの制御信号にしたがった画質の生徒画像
が生成される。
【0253】そして、ステップS114に進み、フレー
ムメモリ31に記憶された教師画素のうちの、まだ、注
目画素とされていないものが、注目画素とされ、予測タ
ップ構成回路34において、制御回路40からの制御信
号にしたがった構成の、注目画素についての予測タップ
が、フレームメモリ33に記憶された生徒画素を用いて
構成される。この予測タップは、予測演算回路102に
供給される。
【0254】その後、ステップS115に進み、制御回
路40は、クラスをカウントする変数iに、初期値とし
ての0をセットし、ステップS116に進む。ステップ
S116では、制御回路40が、変数iを、アドレスと
して、メモリ101に与える。これにより、ステップS
116では、メモリ101から、クラスコード#iに対
応する予測係数が読み出され、予測演算回路102に供
給される。
【0255】予測演算回路102は、ステップS117
において、予測タップ構成回路34から供給される予測
タップと、メモリ101から供給される予測係数とを用
いて、式(1)に示した線形予測演算を行い、その結果
得られる画素値を、注目画素の予測値として、比較回路
103に供給する。
【0256】比較回路103は、ステップS118にお
いて、注目画素の画素値を、フレームメモリ31から読
み出し、予測演算回路102からの予測値と比較するこ
とで、その予測値の予測誤差を求める。さらに、ステッ
プS118において、比較回路103は、予測誤差を、
検出回路104に供給し、ステップS119に進む。
【0257】ステップS119では、制御回路40が、
変数iを1だけインクリメントして、ステップS120
に進む。ステップS120では、制御回路40が、変数
iが、全クラス数であるN未満であるかどうかを判定
し、変数iがN未満であると判定した場合、ステップS
116に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0258】また、ステップS120において、変数i
がN未満でないと判定された場合、即ち、注目画素につ
いて、すべてのクラスに対応する予測係数を用いて、予
測値の予測誤差が求められた場合、ステップS121に
進み、検出回路104は、注目画素について、その予測
誤差を最小にする予測係数のクラスを検出し、そのクラ
スに対応するクラスコードを、向上情報として記憶す
る。
【0259】そして、ステップS123に進み、制御回
路40は、そこに供給された方式選択信号に含まれる、
複数の向上方式のすべてについて、向上情報が得られた
かどうかを判定する。
【0260】ステップS123において、方式選択信号
に含まれる、複数の向上方式に用いられる複数の向上情
報の中で、まだ得られていないものがあると判定された
場合、ステップS112に戻り、制御回路40は、まだ
向上情報が得られていな向上方式に対応する制御信号を
出力し、以下、上述の場合と同様の処理が繰り返され
る。
【0261】一方、ステップS123において、方式選
択信号に含まれる、複数の向上方式のすべてについて、
向上情報が得られたと判定された場合、即ち、方式選択
信号に含まれる、複数の向上方式それぞれに用いられ
る、複数種類の向上情報が、検出回路104に記憶され
た場合、ステップS124に進み、検出回路104か
ら、その複数種類の向上情報が読み出され、統合部12
(図2)に供給されて処理を終了する。
【0262】なお、図15の向上情報生成処理は、図9
の実施の形態と同様に、フレームメモリ31に、向上情
報生成単位分の教師画像(例えば、1フレーム分の教師
画像)が供給されるごとに繰り返し行われる。
【0263】次に、図16は、図14のメモリ101に
記憶させるクラスごとの予測係数を求める学習装置の一
実施の形態の構成例を示している。
【0264】図16の実施の形態において、フレームメ
モリ111、ダウンコンバータ112、フレームメモリ
113、予測タップ構成回路114、クラスタップ構成
回路115、クラス分類回路116、正規方程式加算回
路117、予測係数決定回路118、メモリ119は、
図6に示した向上情報生成部11のフレームメモリ3
1、ダウンコンバータ32、フレームメモリ33、予測
タップ構成回路34、クラスタップ構成回路35、クラ
ス分類回路36、正規方程式加算回路37、予測係数決
定回路38、メモリ39とそれぞれ同様に構成されてい
る。
【0265】従って、図16の学習装置では、基本的に
は、図6の向上情報生成部11と同様の処理が行われる
ことにより、クラスごとの予測係数が求められる。図1
4のメモリ101には、図16の学習装置においてあら
かじめ学習を行うことにより求められたクラスごとの予
測係数が記憶されている。
【0266】なお、図16の実施の形態では、ダウンコ
ンバータ112、予測タップ構成回路114、クラスタ
ップ構成回路115、およびクラス分類回路116を制
御することにより、タップ構成やクラス分類方法を変え
て、複数種類の予測係数を求めることが可能である。
【0267】次に、図17は、向上情報生成部11が図
14に示したように構成される場合の、受信装置3(図
4)の品質向上部24の構成例を示している。なお、図
中、図12における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省
略する。
【0268】クラスコード記憶部121は、向上情報と
してのクラスコードを記憶する。即ち、いまの場合、送
信装置1からは、放送用画像データの画質を向上させた
高画質画像の各画素ごとに、クラスコードが、向上情報
として送信される。この向上情報としてのクラスコード
は、受信装置3(図4)の選択部23から品質向上部2
4(図17)に供給され、クラスコード記憶部121
は、この向上情報としてのクラスコードを記憶する。そ
して、クラスコード記憶部121は、記憶したクラスコ
ードを、制御回路57からの制御にしたがって、メモリ
122にアドレスとして与える。
【0269】メモリ122は、図16の学習装置におい
て求められたクラスごとの予測係数を記憶しており、ク
ラスコード記憶部121からアドレスとして与えられる
クラスコードに対応する予測係数を読み出し、予測演算
回路56に供給する。
【0270】次に、図18のフローチャートを参照し
て、図17の品質向上部24において行われる、放送用
画像の画質を向上させる品質向上処理について説明す
る。
【0271】受信装置3(図4)において、抽出部22
から品質向上部24に対して、向上情報生成単位の放送
用画像データが供給されると、選択部23から品質向上
部24に対して、複数の向上情報から、画質レベル信号
に基づいて選択された1種類(1セット)の向上情報
が、その向上情報を用いて画質を向上させる向上方式を
表す方式選択信号とともに供給される。
【0272】そして、ステップS131において、フレ
ームメモリ51には、抽出部22から供給される放送用
画像データが、向上情報生成単位で記憶される。また、
ステップS131では、選択部23から供給される向上
情報が、メモリ121に記憶される。さらに、ステップ
S131では、制御回路57において、選択部23から
供給される方式選択信号が受信され、その方式選択信号
に対応する向上方式によって、放送用画像データの画質
を向上させるように指示を行う制御信号を、予測タップ
構成回路52に供給する。これにより、予測タップ構成
回路52は、制御回路57からの制御信号が表す向上方
式にしたがった処理を行うように設定される。
【0273】なお、本実施の形態では、制御回路57に
供給される方式選択信号が、線形補間を表す場合を除い
て、メモリ121に記憶される向上情報は、クラスコー
ドである。
【0274】また、制御回路57に供給される方式選択
信号が、線形補間を表す場合には、制御回路57は、予
測演算回路56に対して、フレームメモリ51に記憶さ
れた放送用画像データを線形補間することを指示する制
御信号を供給する。この場合、予測演算回路56は、フ
レームメモリ51に記憶された放送用画像データを、予
測タップ構成回路52を介して読み出し、線形補間を行
って出力する。そして、この場合、ステップS132以
降の処理は行われない。
【0275】ステップS131の処理後は、ステップS
132に進み、フレームメモリ51に記憶された放送用
画像データの画質を向上させた高画質画像を構成する画
素のうちの、まだ、注目画素とされていないものの1つ
が、注目画素とされ、予測タップ構成回路52におい
て、制御回路57からの制御信号にしたがった構成の、
注目画素についての予測タップが、フレームメモリ51
に記憶された放送用画像データの画素を用いて構成され
る。この予測タップは、予測演算回路56に供給され
る。
【0276】そして、ステップS133に進み、制御回
路57は、注目画素に対する向上情報としてのクラスコ
ードを読み出すように、クラスコード記憶部121を制
御する。これにより、クラスコード記憶部121から
は、注目画素に対する向上情報としてのクラスコードが
読み出され、メモリ122に供給される。
【0277】メモリ122では、ステップS133にお
いて、クラスコード記憶部121からのクラスコードで
表されるアドレスに記憶されている予測係数が読み出さ
れ、予測演算回路56に供給される。
【0278】予測演算回路56は、ステップS135に
おいて、予測タップ構成回路52から供給される予測タ
ップと、メモリ55から供給される予測係数とを用い
て、式(1)に示した線形予測演算を行い、その結果得
られる画素値を、注目画素の予測値として、一時記憶す
る。
【0279】そして、ステップS136に進み、制御回
路57により、フレームメモリ51に記憶された放送用
画像データのフレームに対応する高画質画像のフレーム
を構成する画素すべてを注目画素として、その予測値を
求めたかどうかが判定される。ステップS136におい
て、高画質画像のフレームを構成する画素すべてを注目
画素として、まだ、予測値を求めていないと判定された
場合、ステップS132に戻り、高画質画像のフレーム
を構成する画素のうち、まだ注目画素とされていないも
のが、新たに注目画素とされ、以下、同様の処理が繰り
返される。
【0280】一方、ステップS136において、高画質
画像のフレームを構成する画素すべてを注目画素とし
て、予測値を求めたと判定された場合、ステップS13
7に進み、予測演算回路56は、それまでに求めた予測
値でなる高画質の画像を、表示部25(図4)に順次出
力し、処理を終了する。
【0281】なお、図18の品質向上処理は、図13の
実施の形態と同様に、フレームメモリ51に、向上情報
生成単位分の放送用画像データが供給されるごとに繰り
返し行われる。
【0282】次に、図14および図17の実施の形態に
おいて、図14のメモリ101および図17のメモリ1
22に共通して記憶させておく予測係数は、図16の学
習装置において、クラスタップを、SD画像を用いて構
成してクラス分類を行うことにより得られたものである
が、メモリ101および122に共通して記憶させてお
く予測係数は、SD画像ではなく、HD画像を用いて、
クラスタップを構成してクラス分類を行うことにより得
られるものを採用することができる。この場合、向上情
報生成部11において、向上情報とするクラスコード
は、上述したように、各クラスの予測係数それぞれ用い
て、注目画素の予測値を求めることなく得ることが可能
である。即ち、この場合は、向上情報生成部11におい
て、HD画像を構成する各画素について、そのHD画像
を用いてクラスタップを構成してクラス分類を行い、そ
の結果得られるクラスコードを、向上情報とすれば良
い。
【0283】そこで、図19は、HD画像(教師画像)
からクラスタップを構成してクラス分類を行うことによ
り、向上情報としてのクラスコードを求める向上情報生
成部11の構成例を示している。なお、図中、図6にお
ける場合と対応する部分については同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図
19の向上情報生成部11は、ダウンコンバータ32、
フレームメモリ33、予測タップ構成回路34、正規方
程式加算回路37、および予測係数決定回路38が設け
られていない他は、図6における場合と同様に構成され
ている。
【0284】次に、図20のフローチャートを参照し
て、図19の向上情報生成部11により行われる、向上
情報を生成する向上情報生成処理について説明する。
【0285】まず最初に、ステップS141において、
向上情報生成単位に相当する分の教師画像がフレームメ
モリ31に記憶される。そして、ステップS142に進
み、制御回路40は、そこに供給される方式選択信号に
対応する向上方式に用いる向上情報が得られるように指
示を行う制御信号を、クラスタップ構成回路35および
クラス分類回路36に供給する。これにより、クラスタ
ップ構成回路35、およびクラス分類回路36は、制御
信号にしたがった向上方式に用いる向上情報としてのク
ラスコードが得られるような処理を行うように設定され
る。
【0286】なお、制御回路40に供給される方式選択
信号には、上述した場合と同様に、複数の向上方式を表
す情報が含まれており、制御回路40は、その複数の向
上方式に対応する制御信号を、ステップS142の処理
が行われるごとに、順次出力する。
【0287】また、制御回路40が出力する制御信号
が、線形補間を表す場合には、メモリ39に、線形補間
を指示する旨が、向上情報として記憶される。そして、
ステップS143乃至S145の処理はスキップされ、
ステップS146に進む。
【0288】ステップS142の処理後は、ステップS
143に進み、フレームメモリ31に記憶された教師画
素のうちの、まだ、注目画素とされていないものが、注
目画素とされ、クラスタップ構成回路35において、制
御回路40からの制御信号にしたがった構成の、注目画
素についてのクラスタップが、フレームメモリ31に記
憶された教師画素を用いて構成される。そして、クラス
タップは、クラス分類回路36に供給される。
【0289】クラス分類回路36は、ステップS144
において、クラスタップ構成回路35からのクラスタッ
プに基づき、制御回路40からの制御信号にしたがった
方法で、注目画素をクラス分類し、その結果得られるク
ラスに対応するクラスコードを、メモリ39に供給して
記憶させ、ステップS145に進む。
【0290】ステップS145では、制御回路40によ
り、フレームメモリ31に記憶された、向上情報生成単
位の教師画素すべてを注目画素として、クラス分類を行
ったかどうかが判定され、まだ、教師画素のすべてを注
目画素として、クラス分類を行っていないと判定された
場合、ステップS143に戻る。この場合、まだ、注目
画素されていない教師画素のうちの1つが、新たに注目
画素とされ、ステップS144およびS145の処理が
繰り返される。
【0291】また、ステップS145において、制御回
路40により、向上情報生成単位の教師画素すべてを注
目画素として、足し込みを行ったと判定された場合、ス
テップS146に進み、制御回路40は、そこに供給さ
れた方式選択信号に含まれる、複数の向上方式のすべて
について、向上情報が得られたかどうかを判定する。
【0292】ステップS146において、方式選択信号
に含まれる、複数の向上方式に用いられる複数の向上情
報の中で、まだ得られていないものがあると判定された
場合、ステップS142に戻り、制御回路40は、まだ
向上情報が得られていな向上方式に対応する制御信号を
出力し、以下、上述の場合と同様の処理が繰り返され
る。
【0293】一方、ステップS146において、方式選
択信号に含まれる、複数の向上方式のすべてについて、
向上情報としてのクラスコードが得られたと判定された
場合、即ち、方式選択信号に含まれる、複数の向上方式
それぞれに用いられる、複数種類の向上情報としてのク
ラスコードが、メモリ39に記憶された場合、ステップ
S147に進み、メモリ39から、その複数種類の向上
情報が読み出され、統合部12(図2)に供給されて処
理を終了する。
【0294】なお、図20の向上情報生成処理も、フレ
ームメモリ31に、向上情報生成単位分の教師画像が供
給されるごとに繰り返し行われる。
【0295】次に、図21は、向上情報生成部11が図
19に示したように構成される場合の、受信装置3(図
4)の品質向上部24の構成例を示している。なお、図
中、図17における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省
略する。即ち、図21の品質向上部24は、メモリ12
2に替えて、メモリ131が設けられている他は、図1
7における場合と同様に構成されている。
【0296】図17の実施の形態では、メモリ122
に、図16の学習装置において、生徒画素から構成され
るクラスタップを用いてクラス分類を行う学習を行うこ
とにより得られるクラスごとの予測係数が記憶されてい
たが、図21の実施の形態では、メモリ131に、教師
画素から構成されるクラスタップを用いてクラス分類を
行う学習を行うことにより得られるクラスごとの予測係
数が記憶されている。
【0297】即ち、図22は、教師画素から構成される
クラスタップを用いてクラス分類を行う学習を行う学習
装置の一実施の形態の構成例を示している。なお、図
中、図16における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省
略する。即ち、図22の学習装置は、基本的に、図16
における場合と同様に構成されている。
【0298】但し、図22の学習装置においては、クラ
スタップ構成回路115が、フレームメモリ113に記
憶された生徒画像ではなく、フレームメモリ111に記
憶された教師画像からクラスタップを構成するようにな
っている。なお、クラスタップ構成回路115は、図1
9の向上情報生成部11を構成するクラスタップ構成回
路35と同一のクラスタップを構成する。
【0299】以上のように、向上情報として、クラスコ
ードを用いる場合においても、ユーザの要求に応じて画
質を向上させることができる。従って、この場合も、ユ
ーザの要求に応じた画質の画像の提供が可能となり、さ
らに、ユーザに提供した画像の画質に応じて、きめ細か
な課金を行うことができる。
【0300】なお、上述のように、向上情報としてクラ
スコードを用いる場合も、放送用画像データと同一内容
の高画質の画像データが存在しないケースに対し、向上
情報として予測係数を用いる場合と同様にして対処可能
である。
【0301】次に、上述したように、放送用画像データ
と、向上情報とは、例えば、時分割多重化や周波数多重
化等によって統合信号とすることが可能であるが、放送
用画像データに対して、向上情報を埋め込む(embed)こ
とによって、統合信号とすることも可能である。
【0302】そこで、放送用画像データに対して、向上
情報を埋め込む埋め込み方法、およびその方法によって
埋め込まれた向上情報を復号する復号方法について説明
する。
【0303】一般に、情報と呼ばれるものは、エネルギ
(エントロピー)の偏り(普遍性)を有し、この偏り
が、情報(価値ある情報)として認識される。即ち、例
えば、ある風景を撮影して得られる画像が、そのような
風景の画像であると人によって認識されるのは、画像
(画像を構成する各画素の画素値など)が、その風景に
対応したエネルギの偏りを有するからであり、エネルギ
の偏りがない画像は、雑音等にすぎず、情報としての利
用価値はない。
【0304】従って、価値ある情報に対して、何らかの
操作を施し、その情報が有する本来のエネルギの偏り
を、いわば破壊した場合でも、その破壊されたエネルギ
の偏りを元に戻すことで、何らかの操作が施された情報
も、元の情報に戻すことができる。即ち、情報を操作し
て得られる操作結果データは、その情報が有する本来の
エネルギの偏りを利用して、元の価値ある情報に復号す
ることができる。
【0305】ここで、情報が有するエネルギ(の偏り)
を表すものとしては、例えば、相関性がある。
【0306】情報の相関性とは、その情報の構成要素
(例えば、画像であれば、その画像を構成する画素やラ
インなど)どうしの相関(例えば、自己相関や、ある構
成要素と他の構成要素との距離など)を意味する。例え
ば、画像の相関性を表すものとしては、画像のライン間
の相関があり、この相関を表す相関値としては、例え
ば、2つのラインにおける、対応する各画素値の差分の
2乗和等を用いることができる(この場合、相関値が小
さいことは、ライン間の相関が大きいことを表し、相関
値が大きいことは、ライン間の相関が小さいことを表
す)。
【0307】即ち、画像については、例えば、その上か
ら1行目のライン(第1ライン)と、他のラインとの相
関は、一般に、第1ラインとの距離が近いラインほど大
きくなり、第1ラインとの距離が遠いラインほど小さく
なる。従って、第1ラインから近いほど、第1ラインと
の相関が大きくなり、遠いほど相関が小さくなるという
相関の偏りがある。
【0308】そこで、いま、第1ラインから比較的近い
第Mラインと、第1ラインから比較的遠い第Nラインと
の画素値を入れ替える操作を行い(1<M<N)、その
入れ替え後の画像について、第1ラインと、他のライン
との相関を計算値すると、第1ラインから近い第Mライ
ン(入れ替え前の第Nライン)との相関が小さくなり、
第1ラインから遠い第Nライン(入れ替え前の第Mライ
ン)との相関が大きくなる。
【0309】従って、入れ替え後の画像では、第1ライ
ンから近いほど相関が大きくなり、遠いほど相関が小さ
くなるという相関性の偏りが破壊されている。しかしな
がら、画像については、一般に、第1ラインから近いほ
ど相関が大きくなり、遠いほど相関が小さくなるという
相関性の偏りを利用することにより、破壊された相関性
の偏りを復元することができる。即ち、入れ替え後の画
像において、第1ラインから近い第Mラインとの相関が
小さく、第1ラインから遠い第Nラインとの相関が大き
いのは、画像が有する本来の相関性の偏りからすれば、
明らかに不自然であり(おかしく)、第Mラインと第N
ラインとは入れ替えるべきである。そして、入れ替え後
の画像における第Mラインと第Nラインとを入れ替える
ことで、本来の相関性の偏りを有する画像、即ち、元の
画像を復号することができる。
【0310】この場合、例えば、画像の何ライン目を移
動するかや、どのラインどうしを入れ替えるかなどが、
向上情報にしたがって決定され、そのようなラインの移
動や入れ替えが、画像に向上情報を埋め込むことにな
る。また、そのようにして向上情報が埋め込まれた画
像、即ち、ラインの入れ替えられた画像を、その相関を
利用して、ラインを元の位置に入れ替えることにより、
元の画像に戻すことが、画像および向上情報を復号する
こととなる。即ち、元の画像に戻すときに、何ライン目
を移動したかや、どのラインどうしを入れ替えたかなど
を検出することが、向上情報を復号することになる。
【0311】以上のように、画像が有するエネルギの偏
りを利用して復号を行うことができるように、その画像
に対して、向上情報を埋め込む場合には、その埋め込み
が行われた画像を、元の画像が有するエネルギの偏りを
利用することにより、復号のためのオーバヘッドなし
で、元の画像および向上情報に復号することができる。
【0312】また、画像に対して、向上情報を埋め込む
ことにより得られる画像(以下、適宜、埋め込み画像と
いう)は、元の画像と異なる画像とされ、人が価値ある
情報として認識することのできる画像ではなくなること
から、元の画像については、オーバヘッドなしの暗号化
を実現することができる。
【0313】次に、図23は、上述のように、放送用画
像データに対して、向上情報を埋め込むことにより統合
信号を生成する図2の統合部12の構成例を示してい
る。
【0314】フレームメモリ61は、放送用画像データ
を、例えば、1フレーム単位で記憶する。なお、フレー
ムメモリ61は、複数バンクで構成され、バンク切り替
えを行うことにより、そこに供給される放送用画像デー
タの記憶、後述するような列の入れ替え、およびフレー
ムメモリ61からのデータの読み出しを、同時に行うこ
とができるようになっている。
【0315】スワップ情報生成部62は、向上情報生成
部11(図2)からの向上情報を受信し、その向上情報
に基づいて、フレームメモリ61に記憶された1フレー
ムの画像(放送用画像データ)の各列の位置を、どのよ
うに入れ替えるかを表すスワップ情報を生成する。即
ち、フレームメモリ61に記憶された1フレームの画像
が、M行N列の画素で構成される場合において、その画
像の第n列(左からn番目の列)を、第n’列に入れ替
えるときには、スワップ情報生成部62において、nと
n’とが対応付けられたスワップ情報が生成される
(n,n’は、1以上N以下の整数)。
【0316】ここで、1フレームの画像の列数がN列で
ある場合、その入れ替え方は、そのすべての列を入れ替
えの対象とすると、N!(!は、階乗を表す)通りだけ
ある。従って、この場合、1フレームには、最大で、l
og2(N!)ビットの向上情報の埋め込みが可能とな
る。
【0317】スワップ情報生成部62で生成されたスワ
ップ情報は、スワッピング部63に供給されるようにな
っており、スワッピング部63は、スワップ情報生成部
62から供給されるスワップ情報にしたがって、フレー
ムメモリ61に記憶された1フレームの画像の各列の位
置を入れ替える。これにより、フレームメモリ61に記
憶された放送用画像データに、向上情報が埋め込まれ
る。
【0318】次に、図24のフローチャートを参照し
て、図23の統合部12において行われる埋め込み処理
について説明する。
【0319】フレームメモリ61には、放送用画像デー
タが供給され、フレームメモリ61では、その放送用画
像データが、順次記憶される。
【0320】一方、スワップ情報生成部62では、ステ
ップS71において、1フレームの画像(放送用画像デ
ータ)に埋め込み可能なデータ量の向上情報が、向上情
報生成部11から受信される。即ち、例えば、上述した
ように、1フレームの放送用画像データの列数がN列で
あり、そのすべての列を入れ替えの対象とする場合に
は、1フレームには、最大で、log2(N!)ビット
の向上情報の埋め込みが可能であるから、そのようなビ
ット数(以下)の向上情報が受信される。
【0321】そして、スワップ情報生成部62は、ステ
ップS72に進み、ステップS71で受信した向上情報
に基づいて、スワップ情報を生成する。即ち、スワップ
情報生成部62は、向上情報に基づき、フレームメモリ
61に記憶された埋め込み処理の対象となっているフレ
ーム(以下、適宜、処理対象フレームという)の第1列
乃至第N列のうちの、例えば、第1列を除く第2列乃至
第N列それぞれを、第何列に入れ替えるかを表すスワッ
プ情報を生成する。このスワップ情報は、スワッピング
部63に供給される。
【0322】スワッピング部63は、スワップ情報生成
部62からスワップ情報を受信すると、ステップS73
に進み、そのスワップ情報にしたがって、フレームメモ
リ61に記憶された処理対象フレームの各列の位置を入
れ替える。これにより、処理対象フレームに、向上情報
が埋め込まれ、このようにして向上情報が埋め込まれた
放送用画像データ(埋め込み画像)は、フレームメモリ
61から読み出され、統合信号として、送信部13(図
2)に供給される。
【0323】なお、フレームの各列の位置の入れ替え
は、フレームメモリ61における画像データ(を構成す
る画素)の記憶位置を変更することで行うことができる
が、その他、例えば、フレームメモリ61からフレーム
を読み出すときのアドレスを制御することによって、結
果として、列の位置の入れ替えが行われたフレームが、
フレームメモリ61から読み出されるようにしても良
い。
【0324】また、本実施の形態では、上述したよう
に、スワップ情報には、第2列乃至第N列それぞれを、
第何列に入れ替えるかを表す情報が含まれているが、第
1列を、第何列に入れ替えるかを表す情報は含まれてい
ない。従って、スワッピング部37では、第2列乃至第
N列それぞれの入れ替えは行われるが、第1列の入れ替
えは行われない。この理由については後述する。
【0325】処理対象フレームの第2列乃至第N列すべ
ての入れ替えが終了すると、ステップS74に進み、フ
レームメモリ61に、まだ処理対象フレームとされてい
ない放送用画像データのフレームが記憶されているかど
うかが判定され、記憶されていると判定された場合、ス
テップS71に戻り、まだ処理対象フレームとされてい
ないフレームを新たに処理対象フレームとして、以下、
同様の処理が繰り返される。
【0326】また、ステップS74において、フレーム
メモリ61に、処理対象フレームとされていないフレー
ムが記憶されていないと判定された場合、埋め込み処理
を終了する。
【0327】以上のような埋め込み処理によれば、ある
1フレームの画像(ここでは、放送用画像データ)は、
次のような埋め込み画像としての統合信号とされる。
【0328】即ち、いま、向上情報が、例えば、図25
に示すように、N列(図25(A))の処理対象フレー
ムの第2列を第6列に(図25(B))、第3列を第9
列に(図25(C))、第4列を第7列に(図25
(D))、第5列を第3列に(図25(E))、第6列
を第8列に(図25(F))、第7列を第4列に(図2
5(G))、第8列を第5列に(図25(H))、第9
列を第2列に(図25(I))、・・・、第N列を第N
列に、それぞれ入れ替えるものに対応するとすると、そ
のような入れ替えを表すスワップ情報が、スワップ情報
生成部62において生成される。そして、スワッピング
部63では、例えば、図25(J)に示すようなフレー
ムが、上述のようなスワップ情報にしたがい、第2列が
第6列に、第3列が第9列に、第4列が第7列に、第5
列が第3列に、第6列が第8列に、第7列が第4列に、
第8列を第5列に、第9列が第2列に、・・・、第N列
が第N列に、それぞれ入れ替えられる。その結果、図2
5(J)の画像は、図25(K)に示すような埋め込み
画像とされる。
【0329】以上のように、フレームメモリ61に記憶
された画像を構成する1以上の画素の集合としての、各
列の画素の位置を、向上情報に対応して入れ替えること
により、各列に、向上情報を埋め込む場合には、その逆
の入れ替えを行うことで、元の画像を復号することがで
き、さらに、どのような入れ替えを行ったかということ
が向上情報となる。従って、画像の画質の劣化を極力な
くし、かつデータ量を増加せずに、画像に向上情報を埋
め込むことができる。
【0330】即ち、向上情報が埋め込まれた画像であ
る、列の位置の入れ替えが行われた画像の各列は、その
画像の相関性、即ち、ここでは、元の画像と同様の正し
い位置にある列との間の相関を利用することにより、オ
ーバヘッドなしで、元の位置に入れ替えることができ、
さらに、その入れ替え方により、向上情報を復号ことが
できる。従って、その結果得られる復号画像(再生画
像)には、基本的に、向上情報を埋め込むことによる画
質の劣化は生じない。
【0331】なお、埋め込み画像に、正しい位置にある
列が存在しない場合には、上述のように画像の相関性を
利用して、画像と向上情報を復号するのは困難である。
そこで、ここでは、図24の埋め込み処理において、各
フレームの第1列は、入れ替えを行わないようにしてい
る。
【0332】但し、第1列を含むすべての列を入れ替え
の対象として、埋め込みを行うことも可能であり、この
場合、入れ替え後の列の少なくとも1以上の元の位置
を、オーバヘッドとして、埋め込み画像としての統合信
号に含めることで、画像と向上情報の復号が容易に可能
となる。
【0333】また、向上情報は、列を、順次入れ替える
ことにより、画像に埋め込んでいくことも可能である
し、すべての列を一度に入れ替えることにより、画像に
埋め込むことも可能である。即ち、向上情報に基づい
て、ある列を入れ替え、次の向上情報に基づいて、次の
列を入れ替えるといったことを繰り返すことで、向上情
報を画像に埋め込むことも可能であるし、すべての列の
入れ替えパターンを、向上情報に基づいて決定し、その
ような入れ替えを一度に行うことで、向上情報を画像に
埋め込むことも可能である。
【0334】次に、図26は、送信装置1(図2)の統
合部12が図23に示したように構成される場合の、受
信装置3(図4)の抽出部22の構成例を示している。
【0335】フレームメモリ71は、図23のフレーム
メモリ61と同様に構成されており、受信部21(図
4)が出力する統合信号としての埋め込み画像を、例え
ば、フレーム単位で順次記憶する。
【0336】スワッピング部72は、フレームメモリ7
1に記憶された埋め込み画像のうちの、処理の対象とな
っているフレーム(処理対象フレーム)における、既に
元の位置に入れ替えられた最新の列と、他の列(まだ、
元の位置に戻されていない列)との相関を計算し、その
相関に基づいて、処理対象フレームの中の、まだ元の位
置に戻されていない列の位置を入れ替えることで元に戻
す(列の位置を復号する)。さらに、スワッピング部7
2は、フレームの各列をどのように入れ替えたかを表す
スワップ情報を、スワップ情報変換部73に供給する。
【0337】スワップ情報変換部73は、スワッピング
部72からのスワップ情報、即ち、処理対象フレームの
各列の、入れ替え前の位置と、入れ替え後の位置との対
応関係に基づいて、埋め込み画像に埋め込まれた向上情
報を復号する。
【0338】次に、図27のフローチャートを参照し
て、図26の抽出部22において行われる、埋め込み画
像を復号して、元の放送用画像データと向上情報を抽出
する復号処理について説明する。
【0339】フレームメモリ71では、そこに供給され
る埋め込み画像(符号化データ)が、例えば、1フレー
ム単位で順次記憶される。
【0340】一方、スワッピング部72では、ステップ
S81において、フレームの列数をカウントするための
変数nに、初期値としての、例えば、1がセットされ、
ステップS82に進み、変数nが、フレームの列数であ
るNから1を減算したN−1以下であるかどうかが判定
される。
【0341】ステップS82において、変数nがN−1
以下であると判定された場合、ステップS83に進み、
スワッピング部72は、フレームメモリ71に記憶され
た処理対象のフレームから、第n列の画素(画素列)を
読み出し、その第n列の各画素(の画素値)を要素とし
て並べたベクトル(以下、適宜、列ベクトルという)v
nを生成する。ここで、本実施の形態では、上述したよ
うに、フレームがM行の画素で構成されるから、列ベク
トルvn(後述する列ベクトルvkも同様)は、M次元の
ベクトルとなる。
【0342】その後、ステップS84において、第n列
より右側にある列をカウントするための変数kに、初期
値としてのn+1がセットされ、ステップS85に進
み、スワッピング部72は、第k列の画素を読み出し、
その第k列の画素を要素とする列ベクトルvkを生成し
て、ステップS86に進む。
【0343】ステップS86では、スワッピング部72
において、列ベクトルvnおよびvkを用いて、第n列と
第k列との相関が求められる。
【0344】即ち、スワッピング部72では、列ベクト
ルvnとvkとの距離d(n,k)が、次式にしたがって
計算される。
【0345】 d(n,k)=|vn−vk| =(Σ(A(m,n)−A(m,k))21/2 ・・・(8) 但し、上式において、Σは、mを、1からMに変化させ
てのサメーションを表す。また、また、A(i,j)
は、処理対象になっているフレームの第i行第j列の画
素(画素値)を表す。
【0346】そして、スワッピング部72では、列ベク
トルvnとvkとの距離d(n,k)の逆数1/d(n,
k)が、第n列と第k列との相関(を表す相関値)とし
て求められる。
【0347】第n列と第k列との相関の算出後は、ステ
ップS87に進み、変数kが、フレームの列数であるN
から1を減算したN−1以下であるかどうかが判定され
る。ステップS87において、変数kがN−1以下であ
ると判定された場合、ステップS88に進み、変数kが
1だけインクリメントされ、ステップS85に戻り、以
下、ステップS87において、変数kがN−1以下でな
いと判定されるまで、ステップS85乃至S88の処理
を繰り返す。即ち、これにより、第n列と、それより右
側にある埋め込み画像の列それぞれとの相関が求められ
る。
【0348】その後、ステップS87において、変数k
がN−1以下でないと判定されると、ステップS88に
進み、スワッピング部72において、第n列との相関を
最大にするkが求められる。そして、第n列との相関を
最大にするkを、例えばKと表すと、スワッピング部7
2は、ステップS90において、フレームメモリ71に
記憶された処理対象のフレームの第n+1列と第K列と
をスワッピング、即ち、第K列を、第n列の右隣の第n
+1列に入れ替える。
【0349】その後、ステップS91において、変数n
が1だけインクリメントされ、ステップS82に戻り、
以下、ステップS82において、変数nがN−1以下で
ないと判定されるまで、ステップS82乃至S91の処
理を繰り返す。
【0350】ここで、本実施の形態では、埋め込み画像
の第1列は、元の画像の第1列のままであるから、変数
nが、初期値である1のときは、第1列との相関が最も
高い埋め込み画像の列が、第1列の右隣の第2列に入れ
替えられる。第1列との相関が最も高い列は、画像の相
関性から、基本的に、元の画像の第2列であるから、こ
の場合、埋め込み処理において、埋め込み画像のどこか
の列に入れ替えられた元の画像の第2列は、元の位置に
戻される(復号される)ことになる。
【0351】そして、変数nが2となると、上述したよ
うにして元の位置に入れ替えられた第2列との相関が最
も高い埋め込み画像の列が、その第2列の右隣の第3列
に入れ替えられる。第2列との相関が最も高い列は、や
はり、画像の相関性から、基本的に、元の画像の第3列
であるから、この場合、埋め込み符号化処理において、
埋め込み画像のどこかの列に入れ替えられた元の画像の
第3列は、元の位置に戻されることになる。
【0352】以下、同様にして、フレームメモリ71に
記憶された埋め込み画像は、元の画像(放送用画像デー
タ)に復号されていく。
【0353】そして、ステップS82において、変数n
がN−1以下でないと判定された場合、即ち、埋め込み
画像を構成する第2列乃至第N列すべてが、画像の相関
性を利用して元の位置に戻され、これにより、フレーム
メモリ71に記憶された埋め込み画像が、元の画像(放
送用画像データ)が復号された場合、ステップS92に
進み、その復号された画像が、フレームメモリ71から
読み出される。さらに、ステップS92では、スワッピ
ング部72が、埋め込み画像を元の画像に復号した際
の、埋め込み画像の第2列乃至第N列それぞれの入れ替
え方を表すスワップ情報が、スワップ情報変換部73に
出力される。そして、スワップ情報変換部73では、ス
ワッピング部72からのスワップ情報に基づいて、埋め
込み画像に埋め込まれていた向上情報が復号されて出力
される。
【0354】その後、ステップS93に進み、フレーム
メモリ71に、まだ処理の対象とされていない埋め込み
画像のフレームが記憶されているかどうかが判定され、
記憶されていると判定された場合、ステップS81に戻
り、まだ処理の対象とされていない埋め込み画像のフレ
ームを新たに処理対象として、以下、同様の処理が繰り
返される。
【0355】また、ステップS93において、フレーム
メモリ71に、処理の対象とされていないフレームが記
憶されていないと判定された場合、復号処理を終了す
る。
【0356】以上のように、向上情報が埋め込まれた画
像である埋め込み画像を、画像の相関性を利用して、元
の画像と向上情報に復号するようにしたので、その復号
のためのオーバヘッドがなくても、埋め込み画像を、元
の画像と向上情報に復号することができる。従って、そ
の復号画像には、基本的に、向上情報を埋め込むことに
よる画質の劣化は生じない。
【0357】なお、図27の復号処理においては、既に
復号された最新の1列(例えば、n=1の場合において
は、埋め込み時に入れ替えられていない第1列)と、ま
だ復号されていない列との相関を求め、その相関に基づ
いて、既に復号された最新の列の右隣の位置に入れ替え
られるべき列を検出するようにしたが、その他、例え
ば、既に復号された複数の列と、まだ復号されていない
列との相関を演算することにより、既に復号された最新
の列の右隣に入れ替えられるべき列を検出するようにす
ることも可能である。
【0358】また、上述の場合には、列の入れ替えによ
り、放送用画像データに、向上情報を埋め込むようにし
たが、埋め込みは、行の入れ替えや、時間方向に並ぶ所
定数のフレームの同一位置にある画素列の位置の入れ替
え、さらには、列と行の両方の入れ替え等によって行う
ことも可能である。
【0359】さらに、埋め込みは、列等を入れ替えると
いう操作ではなく、画素値を、向上情報に基づいて操作
したり、水平ライン等を、向上情報に基づいてローテシ
ョンしたりすること等によって行うことも可能である。
いずれの場合にも、エネルギの偏りを利用して、元の情
報を復号することができる。
【0360】なお、このように、エネルギの偏りを利用
して、元の情報を復号することができるように埋め込み
を行う方法については、本件出願人が先に提案した、例
えば、特願平10−200093号や、特願平10−2
22951号、特願平10−333700号、特願平1
1−129919号、特願平11−160529号、特
願平11−160530号、特願平11−284198
号(特願平10−285310号を基礎とする国内優先
権主張出願)、特願平11−284199号(特願平1
0−285309号を基礎とする国内優先権主張出
願)、特願平11−284200号(特願平10−28
5308号を基礎とする国内優先権主張出願)等に、そ
の詳細が記載されており、これらに記載されている方法
は、統合部12および抽出部22において採用すること
ができる。
【0361】次に、放送用画像データに対して、向上情
報を埋め込む埋め込み方法としては、スペクトラム拡散
を採用することもできる。
【0362】そこで、図28は、スペクトラム拡散を利
用して、放送用画像データに向上情報を埋め込む場合
の、送信装置(図2)の統合部12の構成例を示してい
る。
【0363】向上情報生成部11(図2)が出力する向
上情報は、スペクトラム拡散信号生成回路81に供給さ
れるようになっており、スペクトラム拡散信号生成回路
81は、所定のタイミングで、例えば、M系列等のPN
(Pseudo random Noise)符号列を順次生成する。そし
て、スペクトラム拡散信号生成回路81は、そのPN符
号列によって、向上情報をスペクトラム拡散し、スペク
トラム拡散信号を得て、加算回路82に供給する。
【0364】加算回路82には、スペクトラム拡散信号
生成回路81からスペクトラム拡散信号が供給される
他、放送用画像データも供給されるようになっており、
加算回路82は、放送用画像データに、スペクトラム拡
散信号を重畳し、これにより、放送用画像データに向上
情報を埋め込んだ統合信号を得て、送信部13(図2)
に出力する。
【0365】なお、放送用画像データおよびスペクトラ
ム拡散信号は、D/A(Digital Analog)変換した後に、
加算回路82に供給するようにすることもできる。
【0366】次に、図29は、送信装置1(図2)の統
合部12が図28に示したように構成される場合の、受
信装置3(図4)の抽出部22の構成例を示している。
【0367】受信部21(図4)が出力する統合信号
は、逆スペクトラム拡散回路91と復号回路92に供給
されるようになっている。
【0368】逆スペクトラム拡散回路91は、図28の
スペクトラム拡散信号生成回路81が生成するのと同様
のPN符号列を生成し、そのPN符号列に基づいて、統
合信号を逆スペクトラム拡散し、これにより、向上情報
を復号する。この復号された向上情報は、選択部23
(図4)に供給される。
【0369】さらに、逆スペクトラム拡散回路91は、
生成したPN符号列を、復号回路92に供給する。
【0370】復号回路92は、逆スペクトラム拡散回路
91からのPN符号列に基づいて、統合信号に重畳され
ているスペクトラム拡散信号を除去し、これにより、放
送用画像データを復号する。この復号された放送用画像
データは、品質向上部24(図4)に供給される。
【0371】なお、図29において、抽出部22は、復
号回路92を設けずに構成することが可能である。この
場合、品質向上部24に対しては、スペクトラム拡散信
号が重畳された放送用画像データが供給されることにな
る。
【0372】以上、エネルギの偏りを利用して、元の情
報を復号することができるように埋め込みを行う方法
と、スペクトラム拡散を利用して埋め込みを行う方法に
ついて説明したが、放送用画像データに対する向上情報
の埋め込みには、その他、例えば、従来の電子透かしを
利用することも可能である。
【0373】即ち、放送用画像データを構成する画素
の、例えば、下位1ビットや2ビット等を、向上情報に
変更(置換)することで、放送用画像データに、向上情
報を埋め込むことが可能である。
【0374】次に、上述した一連の処理は、ハードウェ
アにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行う
こともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う
場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、
汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0375】そこで、図30は、上述した一連の処理を
実行するプログラムがインストールされるコンピュータ
の一実施の形態の構成例を示している。
【0376】プログラムは、コンピュータに内蔵されて
いる記録媒体としてのハードディスク205やROM2
03に予め記録しておくことができる。
【0377】あるいはまた、プログラムは、フロッピー
(登録商標)ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Onl
y Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digita
l Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなど
のリムーバブル記録媒体211に、一時的あるいは永続
的に格納(記録)しておくことができる。このようなリ
ムーバブル記録媒体211は、いわゆるパッケージソフ
トウエアとして提供することができる。
【0378】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体211からコンピュータにインストー
ルする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放
送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送し
たり、LAN(Local Area Network)、インターネットとい
ったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送
し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくる
プログラムを、通信部208で受信し、内蔵するハード
ディスク205にインストールすることができる。
【0379】コンピュータは、CPU(Central Processing
Unit)202を内蔵している。CPU202には、バス2
01を介して、入出力インタフェース210が接続され
ており、CPU202は、入出力インタフェース210を
介して、ユーザによって、キーボードやマウス等で構成
される入力部207が操作されることにより指令が入力
されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)
203に格納されているプログラムを実行する。あるい
は、また、CPU202は、ハードディスク205に格納
されているプログラム、衛星若しくはネットワークから
転送され、通信部208で受信されてハードディスク2
05にインストールされたプログラム、またはドライブ
209に装着されたリムーバブル記録媒体211から読
み出されてハードディスク205にインストールされた
プログラムを、RAM(Random Access Memory)204にロ
ードして実行する。これにより、CPU202は、上述し
たフローチャートにしたがった処理、あるいは上述した
ブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、
CPU202は、その処理結果を、必要に応じて、例え
ば、入出力インタフェース210を介して、LCD(Liquid
CryStal Display)やスピーカ等で構成される出力部2
06から出力、あるいは、通信部208から送信、さら
には、ハードディスク205に記録等させる。
【0380】ここで、本明細書において、コンピュータ
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0381】また、プログラムは、1のコンピュータに
より処理されるものであっても良いし、複数のコンピュ
ータによって分散処理されるものであっても良い。さら
に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実
行されるものであっても良い。
【0382】なお、本実施の形態においては、画像デー
タを対象としたが、本発明は、その他、例えば、オーデ
ィオデータ等を対象とすることも可能である。
【0383】さらに、本実施の形態では、埋め込み画像
を、衛星回線を介して提供する場合について説明した
が、埋め込み画像の提供は、その他、地上波や、インタ
ーネット、CATV網等の各種の伝送媒体を介して行う
ことも可能であるし、光ディスクや光磁気ディスク、磁
気テープ、半導体メモリ等の各種の記録媒体に記録して
行うことも可能である。
【0384】
【発明の効果】本発明の第1のデータ処理装置およびデ
ータ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムによれ
ば、データの品質を向上させるための向上情報が生成さ
れ、データに対して、向上情報が埋め込まれる。従っ
て、例えば、向上情報が埋め込まれた状態のデータ、向
上情報が抽出された状態のデータ、向上情報によって品
質が向上されたデータ等の提供が可能となる。
【0385】本発明の第2のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムによれ
ば、埋め込みデータから、向上情報が抽出され、データ
の品質が、向上情報を用いて向上される。従って、品質
の高いデータの提供を受けることが可能となる。
【0386】本発明の第3のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムによれ
ば、データの品質を向上させるための複数種類の向上情
報が生成され、データと、1種類以上の向上情報とが送
信される。従って、複数の品質のデータの提供が可能と
なる。
【0387】本発明の第4のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びに記録媒体およびプログラムによれ
ば、データおよび1種類以上の向上情報が受信され、デ
ータの品質が、1種類以上の向上情報のうちのいずれか
を用いて向上される一方、そのデータの品質を向上させ
るのに用いた向上情報に応じて、課金処理が行われる。
従って、支払額に応じた品質のデータの提供を受けるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した放送システムの一実施の形態
の構成例を示す図である。
【図2】送信装置1の構成例を示すブロック図である。
【図3】送信装置1の処理を説明するフローチャートで
ある。
【図4】受信装置3の構成例を示すブロック図である。
【図5】受信装置3の処理を説明するフローチャートで
ある。
【図6】向上情報生成部11の第1の構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】予測タップ(クラスタップ)の構成を示す図で
ある。
【図8】方式選択信号と向上方式との対応関係を示す図
である。
【図9】図6の向上情報生成部11の処理を説明するフ
ローチャートである。
【図10】向上情報生成部11の第2の構成例を示すブ
ロック図である。
【図11】図10の向上情報生成部11の処理を説明す
るフローチャートである。
【図12】品質向上部24の第1の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図13】図12の品質向上部24の処理を説明するフ
ローチャートである。
【図14】向上情報生成部11の第3の構成例を示すブ
ロック図である。
【図15】図14の向上情報生成部11の処理を説明す
るフローチャートである。
【図16】予測係数を求める学習装置の第1の構成例を
示すブロック図である。
【図17】品質向上部24の第2の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図18】図17の品質向上部24の処理を説明するフ
ローチャートである。
【図19】向上情報生成部11の第4の構成例を示すブ
ロック図である。
【図20】図19の向上情報生成部11の処理を説明す
るフローチャートである。
【図21】品質向上部24の第3の構成例を示しブロッ
ク図である。
【図22】予測係数を求める学習装置の第2の構成例を
示すブロック図である。
【図23】統合部12の構成例を示すブロック図であ
る。
【図24】図24の統合部12の処理を説明するフロー
チャートである。
【図25】画像の列の入れ替えを説明する図である。
【図26】抽出部22の構成例を示すブロック図であ
る。
【図27】図26の抽出部22の処理を説明するフロー
チャートである。
【図28】統合部12の他の構成例を示すブロック図で
ある。
【図29】抽出部22の他の構成例を示すブロック図で
ある。
【図30】本発明を適用したコンピュータの一実施の形
態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信装置, 1A アンテナ, 2 衛星, 3
受信装置, 3A アンテナ, 4 ネットワーク,
11 向上情報生成部, 12 統合部, 13 送信
部, 14 課金処理部, 15 通信インタフェー
ス, 21 受信部, 22 抽出部, 23 選択
部, 24 品質向上部, 25 表示部,26 操作
部, 27 課金処理部, 28 通信インタフェー
ス, 31フレームメモリ, 32 ダウンコンバー
タ, 33 フレームメモリ, 34予測タップ構成回
路, 35 クラスタップ構成回路, 36 クラス分
類回路, 37 正規方程式加算回路, 38 予測係
数決定回路, 39 メモリ, 40 制御回路, 4
1 フレームメモリ, 42 特徴量推定回路, 43
仮教師データ生成回路, 44 仮生徒データ生成回
路, 51 フレームメモリ, 52 予測タップ構成
回路, 53 クラスタップ構成回路, 54クラス分
類回路, 55 メモリ, 56 予測演算回路, 5
7 制御回路, 61 フレームメモリ, 62 スワ
ップ情報生成部, 63 スワッピング部, 71 フ
レームメモリ, 72 スワッピング部, 73 スワ
ップ情報変換部, 81 スペクトラム拡散信号生成回
路, 82 加算回路, 91逆スペクトラム拡散回
路, 92 復号回路, 101 メモリ, 102予
測演算回路, 103 比較回路, 104 検出回
路, 111 フレームメモリ, 112 ダウンコン
バータ, 113 フレームメモリ, 114予測タッ
プ構成回路, 115 クラスタップ構成回路, 11
6 クラス分類回路, 117 正規方程式加算回路,
118 予測係数決定回路, 119メモリ, 12
1 クラスコード記憶部, 122,131 メモリ,
201 バス, 202 CPU, 203 ROM, 2
04 RAM, 205 ハードディスク, 206 出
力部, 207 入力部, 208 通信部, 209
ドライブ, 210 入出力インタフェース, 211
リムーバブル記録媒体

Claims (81)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの品質を向上させるための向上情
    報を生成する向上情報生成手段と、 前記データに対して、前記向上情報を埋め込む埋め込み
    手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記向上情報生成手段は、前記データの
    品質を向上させた品質向上データの予測値を予測するの
    に用いる予測係数を、前記向上情報として生成すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記向上情報生成手段は、前記予測係数
    を、所定のクラスごとに生成することを特徴とする請求
    項2に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記向上情報生成手段は、 教師となる教師データのうちの注目している注目教師デ
    ータのクラスを求めるのに用いるクラスタップを、生徒
    となる生徒データを用いて構成するクラスタップ構成手
    段と、 前記クラスタップに基づいて、前記注目教師データのク
    ラスを求めるクラス分類を行うクラス分類手段と、 前記注目教師データを予測するのに、前記予測係数とと
    もに用いる予測タップを、前記生徒データを用いて構成
    する予測タップ構成手段と、 前記教師データおよび予測タップを用いて、前記クラス
    ごとの前記予測係数を求める予測係数演算手段とを有す
    ることを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記向上情報生成手段は、複数種類の前
    記向上情報を生成することを特徴とする請求項4に記載
    のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記向上情報生成手段は、異なるクラス
    数についての前記予測係数を、前記複数種類の向上情報
    として生成することを特徴とする請求項5に記載のデー
    タ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記向上情報生成手段は、異なる品質の
    前記生徒データまたは教師データを用いることにより求
    められる複数種類の予測係数を、前記複数種類の向上情
    報として生成することを特徴とする請求項5に記載のデ
    ータ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記向上情報生成手段は、少なくとも、
    前記予測係数と、線形補間を行うための情報とを、前記
    複数種類の向上情報として生成することを特徴とする請
    求項5に記載のデータ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記向上情報生成手段は、異なる構成の
    前記クラスタップまたは予測タップを用いることにより
    求められる複数種類の予測係数を、前記複数種類の向上
    情報として生成することを特徴とする請求項5に記載の
    データ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記向上情報生成手段は、前記クラス
    分類を、異なる方法で行うことにより求められる複数種
    類の予測係数を、前記複数種類の向上情報として生成す
    ることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記向上情報生成手段は、前記データ
    の品質を向上させた品質向上データの予測値を予測する
    のに用いる、データのクラスを表すクラスコードを、前
    記向上情報として生成することを特徴とする請求項1に
    記載のデータ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記向上情報生成手段は、 学習の教師となる教師データのうちの注目している注目
    教師データを予測するのに用いる予測タップを、学習の
    生徒となる生徒データを用いて構成する予測タップ構成
    手段と、 学習を行うことにより求められた、前記クラスコードご
    との予測係数を記憶する予測係数記憶手段と、 前記予測タップおよび予測係数を用いて、前記注目教師
    データの予測値を求める予測演算手段と、 前記注目教師データの予測値を最小にする前記予測係数
    のクラスコードを検出するクラスコード検出手段とを有
    し、 前記クラスコード検出手段において検出された前記クラ
    スコードを、前記向上情報として出力することを特徴と
    する請求項11に記載のデータ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記向上情報生成手段は、 学習の教師となる教師データのうちの注目している注目
    教師データのクラスを求めるのに用いるクラスタップ
    を、前記教師データを用いて構成するクラスタップ構成
    手段と、 前記クラスタップに基づいて、前記注目教師データのク
    ラスを求めるクラス分類を行うクラス分類手段とを有
    し、 前記クラス分類手段において求められたクラスに対応す
    るクラスコードを、前記向上情報として出力することを
    特徴とする請求項11に記載のデータ処理装置。
  14. 【請求項14】 前記埋め込み手段は、前記データが有
    するエネルギの偏りを利用して、前記データおよび向上
    情報を元に戻すことができるように、前記データに、前
    記向上情報を埋め込むことを特徴とする請求項1に記載
    のデータ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記埋め込み手段は、スペクトラム拡
    散を行うことにより、前記データに、前記向上情報を埋
    め込むことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記埋め込み手段は、前記データの1
    ビット以上を、前記向上情報に変更することにより、前
    記データに、前記向上情報を埋め込むことを特徴とする
    請求項1に記載のデータ処理装置。
  17. 【請求項17】 前記データは、画像データであり、 前記向上情報は、前記画像データの画質を向上させる情
    報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理
    装置。
  18. 【請求項18】 データの品質を向上させるための向上
    情報を生成する向上情報生成ステップと、 前記データに対して、前記向上情報を埋め込む埋め込み
    ステップとを備えることを特徴とするデータ処理方法。
  19. 【請求項19】 コンピュータに実行させるプログラム
    が記録されている記録媒体であって、 データの品質を向上させるための向上情報を生成する向
    上情報生成ステップと、 前記データに対して、前記向上情報を埋め込む埋め込み
    ステップとを備えるプログラムが記録されていることを
    特徴とする記録媒体。
  20. 【請求項20】 コンピュータに実行させるプログラム
    であって、 データの品質を向上させるための向上情報を生成する向
    上情報生成ステップと、 前記データに対して、前記向上情報を埋め込む埋め込み
    ステップとを備えることを特徴とするプログラム。
  21. 【請求項21】 データに対して、そのデータの品質を
    向上させるための向上情報が埋め込まれた埋め込みデー
    タを処理するデータ処理装置であって、 前記埋め込みデータから、前記向上情報を抽出する抽出
    手段と、 前記データの品質を、前記向上情報を用いて向上させる
    向上手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
  22. 【請求項22】 前記向上情報は、前記データの品質を
    向上させた品質向上データの予測値を予測するのに用い
    る予測係数であり、 前記向上手段は、前記データおよび予測係数を用いるこ
    とにより、前記品質向上データの予測値を求めることを
    特徴とする請求項21に記載のデータ処理装置。
  23. 【請求項23】 前記向上情報は、所定のクラスごとに
    求められた前記予測係数であり、 前記向上手段は、前記データおよびクラスごとの予測係
    数を用いることにより、前記品質向上データの予測値を
    求めることを特徴とする請求項22に記載のデータ処理
    装置。
  24. 【請求項24】 前記向上手段は、 注目している前記品質向上データである注目品質向上デ
    ータのクラスを求めるのに用いるクラスタップを、前記
    データを用いて構成するクラスタップ構成手段と、 前記クラスタップに基づいて、前記注目品質向上データ
    のクラスを求めるクラス分類を行うクラス分類手段と、 前記注目品質向上データを予測するのに、前記予測係数
    とともに用いる予測タップを、前記データを用いて構成
    する予測タップ構成手段と、 前記注目品質向上データの予測値を、その注目品質向上
    データのクラスの前記予測係数と、前記予測タップとを
    用いて求める予測手段とを有することを特徴とする請求
    項23に記載のデータ処理装置。
  25. 【請求項25】 前記向上情報は、前記データの品質を
    向上させた品質向上データの予測値を予測するのに用い
    る所定のクラスごとの予測係数の、そのクラスを表すク
    ラスコードであり、 前記向上手段は、前記データおよび前記クラスコードに
    対応する予測係数を用いることにより、前記品質向上デ
    ータの予測値を求めることを特徴とする請求項21に記
    載のデータ処理装置。
  26. 【請求項26】 前記向上手段は、 注目している前記品質向上データである注目品質向上デ
    ータを予測するのに、前記予測係数とともに用いる予測
    タップを、前記データを用いて構成する予測タップ構成
    手段と、 前記注目品質向上データの予測値を、前記向上情報とし
    てのクラスコードに対応する予測係数と、前記予測タッ
    プとを用いて求める予測手段とを有することを特徴とす
    る請求項25に記載のデータ処理装置。
  27. 【請求項27】 前記埋め込みデータには、複数種類の
    前記向上情報が埋め込まれていることを特徴とする請求
    項24に記載のデータ処理装置。
  28. 【請求項28】 前記埋め込みデータには、異なるクラ
    ス数についての前記予測係数が、前記複数種類の向上情
    報として埋め込まれていることを特徴とする請求項27
    に記載のデータ処理装置。
  29. 【請求項29】 前記予測係数は、生徒となる生徒デー
    タと、教師となる教師データとを用いて生成されるもの
    であり、 前記埋め込みデータには、異なる品質の前記生徒データ
    または教師データを用いることにより求められる複数種
    類の予測係数が、前記複数種類の向上情報として埋め込
    まれていることを特徴とする請求項27に記載のデータ
    処理装置。
  30. 【請求項30】 前記埋め込みデータには、少なくと
    も、前記予測係数と、線形補間を行うための情報とが、
    前記複数種類の向上情報として埋め込まれていることを
    特徴とする請求項27に記載のデータ処理装置。
  31. 【請求項31】 前記埋め込みデータには、異なる構成
    の前記クラスタップまたは予測タップを用いることによ
    り求められる複数種類の予測係数が、前記複数種類の向
    上情報として埋め込まれていることを特徴とする請求項
    27に記載のデータ処理装置。
  32. 【請求項32】 前記埋め込みデータには、前記クラス
    分類を、異なる方法で行うことにより求められる複数種
    類の予測係数が、前記複数種類の向上情報として埋め込
    まれていることを特徴とする請求項27に記載のデータ
    処理装置。
  33. 【請求項33】 前記複数種類の向上情報から、前記デ
    ータの品質を向上させるのに用いるものを選択する向上
    情報選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項2
    7に記載のデータ処理装置。
  34. 【請求項34】 前記抽出手段は、前記データが有する
    エネルギの偏りを利用して、前記埋め込みデータから、
    前記向上情報を抽出することを特徴とする請求項21に
    記載のデータ処理装置。
  35. 【請求項35】 前記抽出手段は、逆スペクトラム拡散
    を行うことにより、前記埋め込みデータから、前記向上
    情報を抽出することを特徴とする請求項21に記載のデ
    ータ処理装置。
  36. 【請求項36】 前記抽出手段は、前記埋め込みデータ
    の1ビット以上を、前記向上情報として抽出することを
    特徴とする請求項21に記載のデータ処理装置。
  37. 【請求項37】 前記データは、画像データであり、前
    記向上情報は、前記画像データの画質を向上させる情報
    であることを特徴とする請求項21に記載のデータ処理
    装置。
  38. 【請求項38】 データに対して、そのデータの品質を
    向上させるための向上情報が埋め込まれた埋め込みデー
    タを処理するデータ処理方法であって、 前記埋め込みデータから、前記向上情報を抽出する抽出
    ステップと、 前記データの品質を、前記向上情報を用いて向上させる
    向上ステップとを備えることを特徴とするデータ処理方
    法。
  39. 【請求項39】 データに対して、そのデータの品質を
    向上させるための向上情報が埋め込まれた埋め込みデー
    タを処理するのに、コンピュータに実行させるプログラ
    ムが記録されている記録媒体であって、 前記埋め込みデータから、前記向上情報を抽出する抽出
    ステップと、 前記データの品質を、前記向上情報を用いて向上させる
    向上ステップとを備えるプログラムが記録されているこ
    とを特徴とする記録媒体。
  40. 【請求項40】 データに対して、そのデータの品質を
    向上させるための向上情報が埋め込まれた埋め込みデー
    タを処理するのに、コンピュータに実行させるプログラ
    ムであって、 前記埋め込みデータから、前記向上情報を抽出する抽出
    ステップと、 前記データの品質を、前記向上情報を用いて向上させる
    向上ステップとを備えることを特徴とするプログラム。
  41. 【請求項41】 データの品質を向上させるための複数
    種類の向上情報を生成する向上情報生成手段と、 前記データと、1種類以上の前記向上情報とを送信する
    送信手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
  42. 【請求項42】 前記複数種類の向上情報の中から、前
    記データとともに送信するものを選択する向上情報選択
    手段をさらに備えることを特徴とする請求項41に記載
    のデータ処理装置。
  43. 【請求項43】 前記向上情報選択手段は、前記データ
    を受信する受信装置からの要求に応じて、前記向上情報
    を選択することを特徴とする請求項42に記載のデータ
    処理装置。
  44. 【請求項44】 前記向上情報選択手段が選択する前記
    向上情報に応じて、課金処理を行う課金手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項43に記載のデータ処理装
    置。
  45. 【請求項45】 前記向上情報生成手段は、少なくと
    も、前記データの品質を向上させた品質向上データの予
    測値を予測するのに用いる予測係数を、前記向上情報と
    して生成することを特徴とする請求項41に記載のデー
    タ処理装置。
  46. 【請求項46】 前記向上情報生成手段は、前記予測係
    数を、所定のクラスごとに生成することを特徴とする請
    求項45に記載のデータ処理装置。
  47. 【請求項47】 前記向上情報生成手段は、 教師となる教師データのうちの注目している注目教師デ
    ータのクラスを求めるのに用いるクラスタップを、生徒
    となる生徒データを用いて構成するクラスタップ構成手
    段と、 前記クラスタップに基づいて、前記注目教師データのク
    ラスを求めるクラス分類を行うクラス分類手段と、 前記注目教師データを予測するのに、前記予測係数とと
    もに用いる予測タップを、前記生徒データを用いて構成
    する予測タップ構成手段と、 前記教師データおよび予測タップを用いて、前記クラス
    ごとの前記予測係数を求める予測係数演算手段とを有す
    ることを特徴とする請求項46に記載のデータ処理装
    置。
  48. 【請求項48】 前記向上情報生成手段は、異なるクラ
    ス数についての前記予測係数を、前記複数種類の向上情
    報として生成することを特徴とする請求項47に記載の
    データ処理装置。
  49. 【請求項49】 前記向上情報生成手段は、異なる品質
    の前記生徒データまたは教師データを用いることにより
    求められる複数種類の予測係数を、前記複数種類の向上
    情報として生成することを特徴とする請求項47に記載
    のデータ処理装置。
  50. 【請求項50】 前記向上情報生成手段は、少なくと
    も、前記予測係数と、線形補間を行うための情報とを、
    前記複数種類の向上情報として生成することを特徴とす
    る請求項47に記載のデータ処理装置。
  51. 【請求項51】 前記向上情報生成手段は、異なる構成
    の前記クラスタップまたは予測タップを用いることによ
    り求められる複数種類の予測係数を、前記複数種類の向
    上情報として生成することを特徴とする請求項47に記
    載のデータ処理装置。
  52. 【請求項52】 前記向上情報生成手段は、前記クラス
    分類を、異なる方法で行うことにより求められる複数種
    類の予測係数を、前記複数種類の向上情報として生成す
    ることを特徴とする請求項47に記載のデータ処理装
    置。
  53. 【請求項53】 前記送信手段は、前記データが有する
    エネルギの偏りを利用して、前記データおよび向上情報
    を元に戻すことができるように、前記データに、前記向
    上情報を埋め込んで、前記データおよび1種類以上の向
    上情報を送信することを特徴とする請求項41に記載の
    データ処理装置。
  54. 【請求項54】 前記送信手段は、スペクトラム拡散を
    行うことにより、前記データに、前記向上情報を埋め込
    んで、前記データおよび1種類以上の向上情報を送信す
    ることを特徴とする請求項41に記載のデータ処理装
    置。
  55. 【請求項55】 前記送信手段は、前記データの1ビッ
    ト以上を、前記向上情報に変更することにより、前記デ
    ータに、前記向上情報を埋め込んで、前記データおよび
    1種類以上の向上情報を送信することを特徴とする請求
    項41に記載のデータ処理装置。
  56. 【請求項56】 前記送信手段は、前記データと、前記
    複数種類の向上情報のすべてを送信することを特徴とす
    る請求項41に記載のデータ処理装置。
  57. 【請求項57】 前記データは、画像データであり、 前記向上情報は、前記画像データの画質を向上させる情
    報であることを特徴とする請求項41に記載のデータ処
    理装置。
  58. 【請求項58】 データの品質を向上させるための複数
    種類の向上情報を生成する向上情報生成ステップと、 前記データと、1種類以上の前記向上情報とを送信する
    送信ステップとを備えることを特徴とするデータ処理方
    法。
  59. 【請求項59】 コンピュータに実行させるプログラム
    が記録されている記録媒体であって、 データの品質を向上させるための複数種類の向上情報を
    生成する向上情報生成ステップと、 前記データと、1種類以上の前記向上情報とを送信する
    送信ステップとを備えるプログラムが記録されているこ
    とを特徴とする記録媒体。
  60. 【請求項60】 コンピュータに実行させるプログラム
    であって、 データの品質を向上させるための複数種類の向上情報を
    生成する向上情報生成ステップと、 前記データと、1種類以上の前記向上情報とを送信する
    送信ステップと を備えることを特徴とするプログラム。
  61. 【請求項61】 データと、そのデータの品質を向上さ
    せるための1種類以上の向上情報とを受信して処理する
    データ処理装置であって、 前記データおよび1種類以上の向上情報を受信する受信
    手段と、 前記データの品質を、前記1種類以上の向上情報のうち
    のいずれかを用いて向上させる向上手段と、 前記データの品質を向上させるのに用いた前記向上情報
    に応じて、課金処理を行う課金手段とを備えることを特
    徴とするデータ処理装置。
  62. 【請求項62】 前記受信手段は、複数種類の向上情報
    を受信し、 前記複数種類の向上情報の中から、前記データの品質を
    向上させるのに用いるものを選択する向上情報選択手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項61に記載のデ
    ータ処理装置。
  63. 【請求項63】 前記向上情報選択手段は、ユーザから
    の要求に応じて、前記向上情報を選択することを特徴と
    する請求項62に記載のデータ処理装置。
  64. 【請求項64】 前記データの品質を向上させるのに用
    いる前記向上情報を、前記データおよび1種類以上の向
    上情報を送信する送信装置に要求する要求手段をさらに
    備え、 前記受信手段は、前記送信装置が、要求手段の要求に応
    じて送信してくる前記向上情報を受信することを特徴と
    する請求項61に記載のデータ処理装置。
  65. 【請求項65】 前記向上情報は、前記データの品質を
    向上させた品質向上データの予測値を予測するのに用い
    る予測係数であり、 前記向上手段は、前記データおよび予測係数を用いるこ
    とにより、前記品質向上データの予測値を求めることを
    特徴とする請求項61に記載のデータ処理装置。
  66. 【請求項66】 前記向上情報は、所定のクラスごとに
    求められた前記予測係数であり、 前記向上手段は、前記データおよびクラスごとの予測係
    数を用いることにより、前記品質向上データの予測値を
    求めることを特徴とする請求項65に記載のデータ処理
    装置。
  67. 【請求項67】 前記向上手段は、 注目している前記品質向上データである注目品質向上デ
    ータのクラスを求めるのに用いるクラスタップを、前記
    データを用いて構成するクラスタップ構成手段と、 前記クラスタップに基づいて、前記注目品質向上データ
    のクラスを求めるクラス分類を行うクラス分類手段と、 前記注目品質向上データを予測するのに、前記予測係数
    とともに用いる予測タップを、前記データを用いて構成
    する予測タップ構成手段と、 前記注目品質向上データの予測値を、その注目品質向上
    データのクラスの前記予測係数と、前記予測タップとを
    用いて求める予測手段とを有することを特徴とする請求
    項66に記載のデータ処理装置。
  68. 【請求項68】 前記受信手段は、複数種類の前記向上
    情報を受信することを特徴とする請求項67に記載のデ
    ータ処理装置。
  69. 【請求項69】 前記受信手段は、異なるクラス数につ
    いての前記予測係数を、前記複数種類の向上情報として
    受信することを特徴とする請求項68に記載のデータ処
    理装置。
  70. 【請求項70】 前記予測係数は、生徒となる生徒デー
    タと、教師となる教師データとを用いて生成されるもの
    であり、 前記受信手段は、異なる品質の前記生徒データまたは教
    師データを用いることにより求められる複数種類の予測
    係数を、前記複数種類の向上情報として受信することを
    特徴とする請求項68に記載のデータ処理装置。
  71. 【請求項71】 前記受信手段は、少なくとも、前記予
    測係数と、線形補間を行うための情報とを、前記複数種
    類の向上情報として受信することを特徴とする請求項6
    8に記載のデータ処理装置。
  72. 【請求項72】 前記受信手段は、異なる構成の前記ク
    ラスタップまたは予測タップを用いることにより求めら
    れる複数種類の予測係数を、前記複数種類の向上情報と
    して受信することを特徴とする請求項68に記載のデー
    タ処理装置。
  73. 【請求項73】 前記受信手段は、前記クラス分類を、
    異なる方法で行うことにより求められる複数種類の予測
    係数を、前記複数種類の向上情報として受信することを
    特徴とする請求項68に記載のデータ処理装置。
  74. 【請求項74】 前記受信手段は、前記データに、前記
    1種類以上の向上情報が埋め込まれた埋め込みデータを
    受信し、 前記埋め込みデータから、前記向上情報を抽出する抽出
    手段をさらに備えることを特徴とする請求項61に記載
    のデータ処理装置。
  75. 【請求項75】 前記抽出手段は、前記データが有する
    エネルギの偏りを利用して、前記埋め込みデータから、
    前記向上情報を抽出することを特徴とする請求項74に
    記載のデータ処理装置。
  76. 【請求項76】 前記抽出手段は、逆スペクトラム拡散
    を行うことにより、前記埋め込みデータから、前記向上
    情報を抽出することを特徴とする請求項74に記載のデ
    ータ処理装置。
  77. 【請求項77】 前記抽出手段は、前記埋め込みデータ
    の1ビット以上を、前記向上情報として抽出することを
    特徴とする請求項74に記載のデータ処理装置。
  78. 【請求項78】 前記データは、画像データであり、 前記向上情報は、前記画像データの画質を向上させる情
    報であることを特徴とする請求項61に記載のデータ処
    理装置。
  79. 【請求項79】 データと、そのデータの品質を向上さ
    せるための1種類以上の向上情報とを受信して処理する
    データ処理方法であって、 前記データおよび1種類以上の向上情報を受信する受信
    ステップと、 前記データの品質を、前記1種類以上の向上情報のうち
    のいずれかを用いて向上させる向上ステップと、 前記データの品質を向上させるのに用いた前記向上情報
    に応じて、課金処理を行う課金ステップとを備えること
    を特徴とするデータ処理方法。
  80. 【請求項80】 データと、そのデータの品質を向上さ
    せるための1種類以上の向上情報とを受信して処理する
    のに、コンピュータに実行させるプログラムが記録され
    ている記録媒体であって、 前記データおよび1種類以上の向上情報を受信する受信
    ステップと、 前記データの品質を、前記1種類以上の向上情報のうち
    のいずれかを用いて向上させる向上ステップと、 前記データの品質を向上させるのに用いた前記向上情報
    に応じて、課金処理を行う課金ステップとを備えるプロ
    グラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  81. 【請求項81】 データと、そのデータの品質を向上さ
    せるための1種類以上の向上情報とを受信して処理する
    のに、コンピュータに実行させるプログラムであって、 前記データおよび1種類以上の向上情報を受信する受信
    ステップと、 前記データの品質を、前記1種類以上の向上情報のうち
    のいずれかを用いて向上させる向上ステップと、 前記データの品質を向上させるのに用いた前記向上情報
    に応じて、課金処理を行う課金ステップとを備えること
    を特徴とするプログラム。
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