JP2000184181A - 符号化装置および符号化方法、復号装置および復号方法、記録媒体、並びにデ―タ処理装置 - Google Patents
符号化装置および符号化方法、復号装置および復号方法、記録媒体、並びにデ―タ処理装置Info
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Abstract
加させずに、情報を埋め込む。 【解決手段】 埋め込み符号化器3では、画像上の水平
方向に並ぶ一連の画素であるラインを、付加情報に対応
した量だけ、右方向にずらすことにより、画像に付加情
報が埋め込まれ、埋め込み画像が出力される。一方、埋
め込み復号器6では、埋め込み画像のラインが、左方向
にずらされ、そのずらされたラインと、その1ライン上
のラインであるキーラインとの相関が計算される。そし
て、その相関に基づいて、埋め込み画像のラインをずら
すずらし量を決定することにより、埋め込み画像に埋め
込まれた付加情報が復号され、さらに、決定されたずら
し量だけ、埋め込み画像のラインを、左方向にずらすこ
とにより、埋め込み画像が、元の画像に復号される。
Description
符号化方法、復号装置および復号方法、記録媒体、並び
にデータ処理装置に関し、特に、例えば、復号画像の画
質の劣化を極力なくし、かつデータ量を増加せずに、画
像に情報を埋め込むこと等ができるようにする画像処理
装置および画像処理方法、並びに提供媒体に関する。
ることなく、情報を埋め込む手法としては、例えば、デ
ィジタルオーディオデータの最下位ビットや、下位2ビ
ットなどを、埋め込む情報に変換するものなどがある。
この手法は、ディジタルオーディオデータの下位ビット
が、その音質にあまり影響を与えないことを利用し、そ
の下位ビットを、単に、埋め込む情報に置き換えるもの
であり、従って、再生時には、情報が埋め込まれたディ
ジタルオーディオデータは、その下位ビットを元に戻さ
ずに、そのまま出力される。即ち、情報が埋め込まれた
下位ビットを、元に戻すのは困難であり、また、下位ビ
ットは、音質に、あまり影響を与えないことから、ディ
ジタルオーディオデータは、情報が埋め込まれた状態で
出力される。
ような手法では、本来の信号と異なる信号が出力され
る。従って、信号がオーディオデータである場合には、
その音質に、また、信号がビデオデータである場合に
は、その画質に、少なからず影響がある。
たものであり、画像の画質の劣化を極力なくし、かつデ
ータ量を増加せずに、画像に情報を埋め込むことができ
るようにするものである。
第1のデータの少なくとも一部のデータを記憶する記憶
手段と、第2のデータにしたがって、記憶手段に記憶さ
れた一部のデータをローテーションすることにより、第
1のデータに、第2のデータに関連するデータを埋め込
む符号化手段とを備えることを特徴とする。
ータを入力する入力手段をさらに設けることができる。
成される画像データとすることができ、この場合、記憶
手段には、画像データ上の所定方向に並ぶ一連の画素デ
ータを記憶させ、符号化手段には、記憶手段に記憶され
た一連の画素データを、第2のデータにしたがって所定
方向にローテーションすることにより、画像データに、
第2のデータに関連するデータを埋め込ませることがで
きる。
に並び、かつ画像データの画枠内にある一連の画素デー
タを、第2のデータにしたがって所定方向にローテーシ
ョンさせることができる。
平方向に並ぶ1ラインの画素データを、第2のデータに
したがって水平方向にローテションさせることができ
る。
ローテーションが禁止されているものとすることができ
る。
2のデータの値に相当する画素数に応じて所定方向にロ
ーテーションさせることができる。
なくとも一部のデータを記憶する記憶ステップと、第2
のデータにしたがって、記憶ステップにおいて記憶され
た一部のデータをローテーションすることにより、第1
のデータに、第2のデータに関連するデータを埋め込む
符号化ステップとを備えることを特徴とする。
の少なくとも一部のデータを記憶する記憶ステップと、
第2のデータにしたがって、記憶ステップにおいて記憶
された一部のデータをローテーションすることにより、
第1のデータに、第2のデータに関連するデータを埋め
込む符号化ステップとを備えるプログラムが記録されて
いることを特徴とする。
くとも一部のデータをローテーションするローテーショ
ン手段と、ローテーション手段によりローテーションさ
れた一部のデータと、その周辺にある周辺データとの関
係を表す関係値を演算する関係値演算手段と、関係値演
算手段により求められた関係値に基づいて、一部のデー
タをローテーションするローテーション量を決定するこ
とにより、第1のデータに埋め込まれた第2のデータを
復号する第2のデータ復号手段と、第2のデータ復号手
段により決定されたローテーション量に応じて、符号化
データを、第1のデータに復号する第1のデータ復号手
段とを備えることを特徴とする。
ンされた一部のデータと、周辺データとの関係値を、ロ
ーテーション量を変えて求めさせ、関係値が最大になる
ときのローテーション量を決定させることができる。
成される画像データとすることができ、この場合、ロー
テーション手段には、符号化データ上の水平方向に並ぶ
1ラインの画素データを、水平方向にローテーションさ
せることができる。
段によるローテーションが禁止されているものとするこ
とができる。
テーション量に相当する値を、第2のデータとして復号
させることができる。
くとも一部のデータをローテーションするローテーショ
ンステップと、ローテーションステップにおいてローテ
ーションされた一部のデータと、その周辺にある周辺デ
ータとの関係を表す関係値を演算する関係値演算ステッ
プと、関係値演算ステップにおいて求められた関係値に
基づいて、一部のデータをローテーションするローテー
ション量を決定することにより、第1のデータに埋め込
まれた第2のデータを復号する第2のデータ復号ステッ
プと、第2のデータ復号ステップにおいて決定されたロ
ーテーション量に応じて、符号化データを、第1のデー
タに復号する第1のデータ復号ステップとを備えること
を特徴とする。
の少なくとも一部のデータをローテーションするローテ
ーションステップと、ローテーションステップにおいて
ローテーションされた一部のデータと、その周辺にある
周辺データとの関係を表す関係値を演算する関係値演算
ステップと、関係値演算ステップにおいて求められた関
係値に基づいて、一部のデータをローテーションするロ
ーテーション量を決定することにより、第1のデータに
埋め込まれた第2のデータを復号する第2のデータ復号
ステップと、第2のデータ復号ステップにおいて決定さ
れたローテーション量に応じて、符号化データを、第1
のデータに復号する第1のデータ復号ステップとを備え
るプログラムが記録されていることを特徴とする。
の少なくとも一部のデータを記憶する記憶手段と、第2
のデータにしたがって、記憶手段に記憶された第1のデ
ータのうちの一部のデータをローテーションすることに
より、第1のデータに、第2のデータに関連するデータ
を埋め込み、符号化データとする符号化手段と、符号化
データの少なくとも一部のデータをローテーションする
ローテーション手段と、ローテーション手段によりロー
テーションされた符号化データのうちの一部のデータ
と、その周辺にある周辺データとの関係を表す関係値を
演算する関係値演算手段と、関係値演算手段により求め
られた関係値に基づいて、符号化データのうちの一部の
データをローテーションするローテーション量を決定す
ることにより、第1のデータに埋め込まれた第2のデー
タを復号する第2のデータ復号手段と、第2のデータ復
号手段により決定されたローテーション量に応じて、符
号化データを、第1のデータに復号する第1のデータ復
号手段とを備えることを特徴とする。
びに第1の記録媒体においては、第1のデータの少なく
とも一部のデータが記憶され、その記憶されたデータ
が、第2のデータにしたがってローテーションされるこ
とにより、第1のデータに、第2のデータに関連するデ
ータが埋め込まれる。
第2の記録媒体においては、符号化データの少なくとも
一部のデータがローテーションされ、そのローテーショ
ンされた一部のデータと、その周辺にある周辺データと
の関係値が演算される。そして、その関係値に基づい
て、一部のデータをローテーションするローテーション
量が決定されることにより、第1のデータに埋め込まれ
た第2のデータが復号され、さらに、決定されたローテ
ーション量に応じて、符号化データが、第1のデータに
復号される。
のデータの少なくとも一部のデータが記憶され、その記
憶されたデータが、第2のデータにしたがってローテー
ションされることにより、第1のデータに、第2のデー
タに関連するデータが埋め込まれて、符号化データとさ
れる。一方、符号化データの少なくとも一部のデータが
ローテーションされ、そのローテーションされた一部の
データと、その周辺にある周辺データとの関係値が演算
される。そして、その関係値に基づいて、符号化データ
のうちの一部のデータをローテーションするローテーシ
ョン量が決定されることにより、第1のデータに埋め込
まれた第2のデータが復号され、さらに、決定されたロ
ーテーション量に応じて、符号化データが、第1のデー
タに復号される。
送システム(システムとは、複数の装置が論理的に集合
した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否か
は問わない)の一実施の形態の構成例を示している。
および復号装置20で構成されており、符号化装置10
は、符号化対象としての、例えば、画像を符号化して符
号化データを出力し、復号装置20は、その符号化デー
タを、元の画像に復号するようになされている。
き画像(例えば、ディジタル画像)を記憶している。そ
して、画像データベース1からは、そこに記憶されてい
る画像が読み出され、埋め込み符号化器3に供給され
る。
対象の画像に埋め込むべき情報としての付加情報(ディ
ジタルデータ)を記憶している。そして、付加情報デー
タベース2からも、そこに記憶されている付加情報が読
み出され、埋め込み符号化器3に供給される。
ス1からの画像、および付加情報データベース2からの
付加情報が受信される。さらに、埋め込み符号化器3
は、画像データベース1からの画像が有するエネルギの
偏りを利用して復号を行うことができるように、その画
像を、付加情報データベース2からの付加情報にしたが
って符号化して出力する。即ち、埋め込み符号化器3
は、画像が有するエネルギの偏りを利用して復号を行う
ことができるように、画像に付加情報を埋め込むこと
で、その画像を符号化し、符号化データを出力する。埋
め込み符号化器3が出力する符号化データは、例えば、
半導体メモリ、光磁気ディスク、磁気ディスク、光ディ
スク、磁気テープ、相変化ディスクなどでなる記録媒体
4に記録され、あるいは、また、例えば、地上波、衛星
回線、CATV(Cable Television)網、インターネッ
ト、公衆回線などでなる伝送媒体5を介して伝送され、
復号装置20に提供される。
され、そこでは、記録媒体4または伝送媒体5を介して
提供される符号化データが受信される。さらに、埋め込
み復号器6は、その符号化データを、画像が有するエネ
ルギの偏りを利用して、元の画像および付加情報に復号
する。復号された画像は、例えば、図示せぬモニタに供
給されて表示される。
像に関連するテキストデータや、音声データ、その画像
を縮小した縮小画像等は勿論、元の画像に無関係なデー
タも用いることができる。
符号化(埋め込み符号化)、および埋め込み復号器6に
おける復号(埋め込み復号)の原理について説明する。
(エントロピー)の偏り(普遍性)を有し、この偏り
が、情報(価値ある情報)として認識される。即ち、例
えば、ある風景を撮影して得られる画像が、そのような
風景の画像であると人によって認識されるのは、画像
(画像を構成する各画素の画素値など)が、その風景に
対応したエネルギの偏りを有するからであり、エネルギ
の偏りがない画像は、雑音等にすぎず、情報としての利
用価値はない。
操作を施し、その情報が有する本来のエネルギの偏り
を、いわば破壊した場合でも、その破壊されたエネルギ
の偏りを元に戻すことで、何らかの操作が施された情報
も、元の情報に戻すことができる。即ち、情報を符号化
して得られる符号化データは、その情報が有する本来の
エネルギの偏りを利用して、元の価値ある情報に復号す
ることができる。
を表すものとしては、例えば、相関性、連続性、相似性
などがある。
(例えば、画像であれば、その画像を構成する画素やラ
インなど)どうしの相関(例えば、自己相関や、ある構
成要素と他の構成要素との距離など)を意味する。例え
ば、画像の相関性を表すものとしては、画像のライン間
の相関があり、この相関を表す相関値としては、例え
ば、2つのラインにおける、対応する各画素値の差分の
2乗和等を用いることができる(この場合、相関値が小
さいことは、ライン間の相関が大きいことを表し、相関
値が大きいことは、ライン間の相関が小さいことを表
す)。
ライン102を有する画像101があった場合に、その
上から1行目のライン(第1ライン)103と、他のラ
インとの相関は、一般に、図3(A)に示すように、第
1ライン103との距離が近いライン(図2における画
像101の上側のライン)ほど、第Mライン104につ
いての相関201として示すように大きくなり、第1ラ
イン103との距離が遠いライン(図2における画像の
下側のライン)ほど、第Nライン105についての相関
202として示すように小さくなる。従って、第1ライ
ン103から近いほど、第1ライン103との相関が大
きくなり、遠いほど相関が小さくなるという相関の偏り
がある。
て、第1ライン103から比較的近い第Mライン104
と、第1ライン103から比較的遠い第Nライン105
との画素値を入れ替える操作を行い(1<M<N≦
H)、その入れ替え後の画像101について、第1ライ
ン103と、他のラインとの相関を計算値すると、それ
は、例えば、図3(B)に示すようになる。
ライン103から近い第Mライン(入れ替え前の第Nラ
イン105)との相関203が小さくなり、第1ライン
103から遠い第Nライン(入れ替え前の第Mライン1
04)との相関204が大きくなる。
3から近いほど相関が大きくなり、遠いほど相関が小さ
くなるという相関性の偏りが破壊されている。しかしな
がら、画像については、一般に、第1ライン103から
近いほど相関が大きくなり、遠いほど相関が小さくなる
という相関性の偏りを利用することにより、破壊された
相関性の偏りを復元することができる。即ち、図3
(B)において、第1ライン103から近い第Mライン
との相関203が小さく、第1ライン103から遠い第
Nラインとの相関204が大きいのは、画像101が有
する本来の相関性の偏りからすれば、明らかに不自然で
あり(おかしく)、第Mラインと第Nラインとは入れ替
えるべきである。そして、図3(B)における第Mライ
ンと第Nラインとを入れ替えることで、図3(A)に示
すような本来の相関性の偏りを有する画像、即ち、元の
画像101を復号することができる。
おいては、ラインの入れ替えが、画像の符号化を行うこ
ととなる。また、その符号化に際し、埋め込み符号化器
3では、例えば、何ライン目を移動するかや、どのライ
ンどうしを入れ替えるかなどが、付加情報にしたがって
決定されることになる。一方、埋め込み復号器6では、
符号化後の画像、即ち、ラインの入れ替えられた画像
を、その相関を利用して、ラインを元の位置に入れ替え
ることにより、元の画像に戻すことが、画像を復号する
こととなる。さらに、その復号に際し、埋め込み復号器
6において、例えば、何ライン目を移動したかや、どの
ラインどうしを入れ替えたかなどを検出することが、画
像に埋め込まれた付加情報を復号することになる。
えば、画像のある1ラインについて注目した場合に、そ
の注目ラインにおいて、図4(A)に示すような、画素
値の変化パターンが連続している波形301が観察され
たとすると、その注目ラインと離れた他のラインでは、
注目ラインとは異なる画素値の変化パターンが観察され
る。従って、注目ラインと、その注目ラインと離れた他
のラインとにおいては、画素値の変化パターンが異な
り、連続性においても偏りがある。即ち、画像のある部
分の画素値の変化パターンに注目すると、その注目部分
に隣接する部分には、同様の画素値の変化パターンが存
在し、注目部分から離れるにつれて、異なる画素値の変
化パターンが存在するという連続性の偏りがある。
のあるラインにおける、画素値の変化パターンが連続し
ている波形301の一部を、例えば、図4(B)に示す
ように、離れたラインにおける波形302と入れ替え
る。
る。しかしながら、近接する部分の画素値の変化パター
ンは連続しており、離れるほど、画素値の変化パターン
が異なるという連続性の偏りを利用することにより、破
壊された連続性の偏りを復元することができる。即ち、
図4(B)において、波形の一部302の画素値の変化
パターンが、他の部分の画素値の変化パターンに比較し
て大きく異なっているのは、波形が有する本来の連続性
の偏りからすれば、明らかに不自然であり、他の部分の
画素値の変化パターンと異なっている部分302は、他
の部分の画素値の変化パターンと同様の波形に入れ替え
るべきである。そして、そのような入れ替えを行うこと
で、連続性の偏りが復元され、これにより、図4(B)
に示した波形から、図4(A)に示した元の波形を復号
することができる。
波形の一部を、その周辺の画素値の変化パターンとは大
きく異なる画素値の変化パターンの波形に入れ替えるこ
とが、画像の符号化を行うこととなる。また、その符号
化に際し、埋め込み符号化器3では、例えば、波形のど
の部分の画素値の変化パターンを入れ替えるのかや、画
素値の変化パターンをどの程度大きく変化させるのかな
どが、付加情報にしたがって決定されることになる。一
方、埋め込み復号器6では、符号化後の信号、即ち、大
きく異なる画素値の変化パターンを一部に有する波形
を、周辺の画素値の変化パターンは連続しており、離れ
るほど、画素値の変化パターンが異なるという連続性の
偏りを利用して、元の波形に戻すことが、その元の波形
を復号することとなる。さらに、その復号に際し、埋め
込み復号器6において、例えば、波形のどの部分の画素
値の変化パターンが大きく変化していたのかや、画素値
の変化パターンがどの程度大きく変化していたのかなど
を検出することが、埋め込まれた付加情報を復号するこ
とになる。
えば、風景を撮影した画像等の一部は、画像のフラクタ
ル性(自己相似性)を利用して生成することができるこ
とが知られている。即ち、例えば、図5(A)に示すよ
うな、海401と森402を撮影した画像においては、
海401全体の画素値の変化パターンと、その海401
の一部の画素値の変化パターンとの相似性は高いが、そ
れらの変化パターンと、海401から離れた森402の
画素値の変化パターンとの相似性は低いという相似性の
偏りがある。ここで、画像の相似性は、上述のように画
素値の変化パターンを比較して考えるのではなく、エッ
ジ形状を比較して考えても良い。
1の一部403と、森402の一部404とを入れ替え
る。
れ、図5(B)に示すような画像が得られる。しかしな
がら、近接する部分の画素値の変化パターンは相似性が
高く、離れるほど、画素値の変化パターンの相似性が低
くなるという相似性の偏りを利用することにより、破壊
された相似性の偏りを復元することができる。即ち、図
5(B)において、海401の画像の一部が、海401
と相似性の低い森402の画像の一部404になってい
ること、および森402の画像の一部が、森402と相
似性の低い海401の画像の一部403となっているこ
とは、画像が有する本来の相似性の偏りからすれば、明
らかに不自然である。具体的には、図5(B)におい
て、海401の画像の中の、森402の画像の一部40
4についての相似性は、海401の他の部分についての
相似性に比較して極端に低くなっており、また、森40
2の画像の中の、海401の画像の一部403について
の相似性も、森402の他の部分についての相似性に比
較して極端に低くなっている。
らすれば、海401の画像の一部となっている、森40
2の画像の一部404と、森402の画像の一部となっ
ている、海401の画像の一部403とは入れ替えるべ
きである。そして、そのような入れ替えを行うことで、
画像の相似性の偏りが復元され、これにより、図5
(B)に示した画像から、図5(A)に示した元の画像
を復号することができる。
海401の画像の一部403と、森402の画像の一部
404とを入れ替えることが、画像の符号化を行うこと
となる。また、その符号化に際し、埋め込み符号化器3
では、例えば、海401の画像のどの部分(画面上の位
置)と、森402の画像のどの部分とを入れ替えるのか
などが、付加情報にしたがって決定されることになる。
一方、埋め込み復号器6では、符号化後の信号、即ち、
海401の一部が、森402の一部404となっている
とともに、森402の一部が、海401の一部403と
なっている画像を、周辺の画素値の変化パターンの相似
性は高く、離れるほど、画素値の変化パターンの相似性
が低くなっていくという相似性の偏りを利用して、元の
画像に戻すことが、その元の画像を復号することとな
る。さらに、その復号に際し、埋め込み復号器6におい
て、例えば、海の画像のどの部分と、森の画像のどの部
分とが入れ替えられていたのかなどを検出することが、
埋め込まれた付加情報を復号することになる。
て、符号化対象の画像が有するエネルギの偏りを利用し
て復号を行うことができるように、その画像を、付加情
報にしたがって符号化して、符号化データを出力する場
合には、埋め込み復号器6では、その符号化データを、
画像が有するエネルギの偏りを利用することにより、復
号のためのオーバヘッドなしで、元の画像および付加情
報に復号することができる。
埋め込まれることで、その埋め込みの結果得られる画像
は、元の画像と異なる画像とされ、人が価値ある情報と
して認識することのできる画像ではなくなることから、
符号化対象の画像については、オーバヘッドなしの暗号
化を実現することができる。
ことができる。即ち、従来の電子透かしでは、例えば、
画質にあまり影響のない画素値の下位ビットが、電子透
かしに対応する値に、単に変更されていたが、この場
合、その下位ビットを、元の値に戻すことは困難であ
る。従って、復号画像の画質は、電子透かしとしての下
位ビットの変更により、少なからず劣化する。これに対
して、符号化データを、元の画像が有するエネルギの偏
りを利用して復号する場合には、劣化のない元の画像お
よび付加情報を得ることができ、従って、付加情報を電
子透かしとして用いることで、電子透かしに起因して復
号画像の画質が劣化することはない。
ータから画像を復号することで取り出すことができるの
で、画像の符号化結果とともに、オーバヘッドなしでサ
イドインフォメーションを提供することができる。言い
換えれば、付加情報を取り出すためのオーバヘッドなし
で、その付加情報を画像に埋め込むことができるので、
その埋め込みの結果得られる符号化データは、付加情報
の分だけ圧縮(埋め込み圧縮)されているということが
できる。従って、例えば、ある画像の半分を符号化対象
とするとともに、残りの半分を付加情報とすれば、符号
化対象である半分の画像に、残りの半分の画像を埋め込
むことができるから、この場合、画像は、単純には、1
/2に圧縮されることになる。
るエネルギの偏りという、いわば統計量を利用して復号
されるため、誤りに対する耐性の強いものとなる。即
ち、ロバスト性の高い符号化であるロバスト符号化(統
計的符号化)を実現することができる。
エネルギの偏りを利用して復号されるため、そのエネル
ギの偏りに特徴があるほど、即ち、例えば、画像につい
ては、そのアクティビティが高いほど、あるいは、冗長
性が低いほど、多くの付加情報を埋め込むことができ
る。ここで、上述したように、付加情報の埋め込みの結
果得られる符号化データは、付加情報の分だけ圧縮され
ているということができるが、この圧縮という観点から
すれば、符号化対象の情報が有するエネルギの偏りを利
用して復号を行うことができるように、その情報を、付
加情報にしたがって符号化する方式(埋め込み符号化方
式)によれば、画像のアクティビティが高いほど、ある
いは、画像の冗長性が低いほど、圧縮率が高くなる。こ
の点、埋め込み符号化方式は、従来の符号化方式と大き
く異なる(従来の符号化方式である、例えばMPEG
(Moving Picture Experts Group)方式などでは、基本
的に、画像のアクティビティが高いほど、あるいは、画
像の冗長性が低いほど、圧縮率は低くなる)。
符号化対象とする一方、付加情報として、画像とは異な
るメディアの、例えば、音声を用いるようにすること
で、音声をキーとして、画像の提供を行うようなことが
可能となる。即ち、符号化装置10側において、例え
ば、契約者が発話した音声「開けゴマ」など付加情報と
して画像に埋め込んでおき、復号装置20側では、ユー
ザに、音声「開けゴマ」を発話してもらい、その音声
と、画像に埋め込まれた音声とを用いて話者認識を行う
ようにする。このようにすることで、例えば、話者認識
の結果、ユーザが契約者である場合にのみ、自動的に、
画像を提示するようなことが可能となる。なお、この場
合、付加情報としての音声は、いわゆる特徴パラメータ
ではなく、音声波形そのものを用いることが可能であ
る。
方、付加情報として、音声とは異なるメディアの、例え
ば、画像を用いるようにすることで、画像をキーとし
て、音声の提供を行うようなこと(例えば、顔認識後の
音声応答)が可能となる。即ち、符号化装置10側にお
いて、例えば、ユーザへの応答としての音声に、そのユ
ーザの顔の画像を埋め込み、復号装置20側では、ユー
ザの顔を撮影し、その結果得られる画像とマッチングす
る顔画像が埋め込まれている音声を出力するようにする
ことで、ユーザごとに異なる音声応答を行う音声応答シ
ステムを実現することが可能となる。
像に、画像を埋め込んだりするような、あるメディアの
情報に、それと同一メディアの情報を埋め込むようなこ
とも可能である。あるいは、また、画像に、契約者の音
声と顔画像を埋め込んでおけば、ユーザの音声と顔画像
とが、画像に埋め込まれているものと一致するときの
み、その画像を提示するようにする、いわば二重鍵シス
テムなどの実現も可能となる。
成する、いわば同期した画像と音声のうちのいずれか一
方に、他方を埋め込むようなことも可能であり、この場
合、異なるメディアの情報どうしを統合した、いわば統
合符号化を実現することができる。
たように、情報には、そのエネルギの偏りに特徴がある
ほど、多くの付加情報を埋め込むことができる。従っ
て、例えば、ある2つの情報について、エネルギの偏り
に特徴がある方を適応的に選択し、その選択した方に、
他方を埋め込むようにすることで、全体のデータ量を制
御することが可能となる。即ち、2つの情報どうしの間
で、一方の情報によって、他方の情報量を、いわば吸収
するようなことが可能となる。そして、このように全体
のデータ量を制御することができる結果、伝送路の伝送
帯域や使用状況、その他の伝送環境にあったデータ量に
よる情報伝送(環境対応ネットワーク伝送)が可能とな
る。
た画像を埋め込むことで(あるいは、音声に、その音声
を間引いたものを埋め込むことで)、データ量を増加す
ることなく、いわゆる階層符号化(下位階層の情報を少
なくすることにより、上位階層の情報を生成する符号
化)を実現することができる。
するためのキーとなる画像を埋め込んでおくことで、そ
のキーとなる画像に基づいて、画像の検索を行うデータ
ベースを実現することが可能となる。
に戻すことができるように、画像に付加情報を埋め込む
埋め込み符号化を行う場合の図1の埋め込み符号化器3
のハードウェアの構成例を示している。
は、フレームメモリ31に供給されるようになされてお
り、フレームメモリ31は、画像データベース1からの
画像を、例えば、フレーム単位で一時記憶するようにな
されている。
は、プログラムメモリ33に記憶されたプログラムを実
行することで、後述する埋め込み符号化処理を行うよう
になされている。即ち、CPU32は、プログラムメモ
リ33に記憶されたプログラムにしたがって、付加情報
データベース2から供給される付加情報を受信し、その
付加情報を、フレームメモリ31に記憶された画像に埋
め込むように、埋め込み符号化器3全体を制御するよう
になされている。具体的には、CPU32は、フレーム
メモリ31に記憶された画像を構成する、例えば、水平
方向の1ライン(水平方向に並ぶ一連の画素)を、付加
情報に基づいて、水平方向にずらすことで、各ライン
に、付加情報を埋め込むようになされている。この付加
情報が埋め込まれた画像は、符号化データとして出力さ
れるようになされている。
(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memor
y)などで構成され、CPU32に、埋め込み符号化処
理を行わせるためのコンピュータプログラムや必要なデ
ータを記憶している。
ームを記憶することのできるように、複数バンクで構成
されており、バンク切り替えを行うことで、フレームメ
モリ31では、画像データベース1から供給される画像
の記憶、CPU32による埋め込み符号化処理の対象と
なっている画像の記憶、および埋め込み符号化処理後の
画像(符号化データ)の出力を、同時に行うことができ
るようになされている。これにより、画像データベース
1から供給される画像が、動画であっても、符号化デー
タのリアルタイム出力を行うことができるようになされ
ている。
の機能的な構成例を示している。なお、この図7に示し
た機能的な構成は、CPU32がプログラムメモリ33
に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで
実現されるようになされている。
うに、画像データベース1から供給される画像を一時記
憶するようになされている。ラインスライド部36は、
付加情報データベース2から付加情報を読み出し、その
付加情報に対応したずらし量だけ、フレームメモリ31
に記憶された画像を構成する所定のラインを、水平方向
にずらすことにより、そのラインに、付加情報を埋め込
み、符号化データとして出力するようになされている。
図7の埋め込み符号化器3において行われる埋め込み符
号化処理について説明する。
れている画像が読み出され、フレームメモリ31に、順
次供給されて記憶される。
プS1において、フレームメモリ31に記憶された画像
を構成する所定の1ラインが読み出され、ステップS2
に進み、その読み出されたライン(以下、適宜、注目ラ
インという)が、第1ライン(1フレームの画像の最上
行のライン)であるかどうかが判定される。ステップS
2において、注目ラインが第1ラインであると判定され
た場合、ステップS3に進み、ラインスライド部36
は、その第1ラインを、そのまま、符号化データとして
出力し、ステップS4乃至S6をスキップして、ステッ
プS7に進む。
が第1ラインでないと判定された場合、即ち、注目ライ
ンが、第2ライン以降のいずれかのラインである場合、
ステップS4に進み、ラインスライド部36は、注目ラ
インに埋め込むべき付加情報を、付加情報データベース
2から読み出し、ステップS5に進む。ステップS5で
は、ラインスライド部36において、注目ラインが、ス
テップS4で読み出された付加情報に対応する画素数分
だけ、水平方向にローテーションされる。
うに、第Nライン(N≠1)が注目ラインとされている
とすると、ラインスライド部36は、図9(B)に示す
ように、その第Nラインを、付加情報の値と同一の画素
数だけ、水平方向である左または右方向のうちの、例え
ば右方向にスライドする(ずらす)。そして、ラインス
ライド部36は、そのスライドにより、フレームの右に
はみ出した第Nラインの部分を、図9(C)に示すよう
に、その第Nラインの左側にはめ込む。
と同一の画素数だけローテーションするようにしたが、
その他、例えば、ローテーションは、付加情報に関連す
る値と同一の画素数だけ行うようにすることも可能であ
る。即ち、例えば、付加情報が画像データである場合に
は、ローテーションは、その画像データの特徴量である
画素値のヒストグラムや、分散、ダイナミックレンジ等
から得られる値と同一の画素数だけ行うようにすること
が可能である。
ーテーションした後、ステップS6に進み、そのローテ
ーション後の注目ラインを、符号化データとして出力
し、ステップS7に進む。
に、まだ読み出していない画像が記憶されているかどう
かが判定され、記憶されていると判定された場合、ステ
ップS1に戻り、例えば、いままで注目ラインとされて
いた1ライン下のライン(または、新たなフレームの第
1ライン)が、新たに注目ラインとして読み出され、以
下、同様の処理が繰り返される。
モリ31に、まだ読み出していない画像が記憶されてい
ないと判定された場合、埋め込み符号化処理を終了す
る。
ば、ある1フレームの画像は、次のような符号化データ
に符号化される。
画像に、付加情報として、10,150,200,・・
・を埋め込む場合においては、図10(B)に示すよう
に、第1ラインは、そのまま出力され、第2ラインは、
最初の付加情報と同一の値である10画素だけ、右方向
にローテーションされる。さらに、第3ラインは、2番
目の付加情報と同一の値である150画素だけ、右方向
にローテーションされ、第4ラインは、3番目の付加情
報と同一の値である200画素だけ、右方向にローテー
ションされる。第5ライン以降も、同様に、付加情報に
対応する画素数だけ、右方向にローテーションされてい
く。
された画像を構成するラインを、付加情報に対応した画
素数だけ、右方向にローテーションすることにより、各
ラインに、付加情報を埋め込む場合には、その逆のロー
テーション(逆方向へのローテーション)を行うこと
で、元の画像を復号することができ、さらに、その逆の
ローテーションを行ったときのローテーション量が付加
情報となる。従って、画像の画質の劣化を極力なくし、
かつデータ量を増加せずに、画像に付加情報を埋め込む
ことができる。
てのローテーションされたラインは、画像の相関性、即
ち、ここでは、正しい位置にあるラインとの間の相関を
利用することにより、オーバヘッドなしで、正しい位置
のラインと付加情報に復号ことができる(ラインを、正
しい位置に逆ローテーションするとともに、付加情報を
復号することができる)。従って、その結果得られる復
号画像(再生画像)には、基本的に、付加情報を埋め込
むことによる画質の劣化は生じない。
ラインが存在しない場合には、上述のように画像の相関
性を利用して、画像と付加情報を復号するのは困難であ
る。そこで、ここでは、図8の埋め込み符号化処理にお
いて、各フレームの第1ラインには、付加情報を埋め込
まないで(ローテーションしないで)、そのまま、符号
化データとして出力するようにしている。
3が出力する符号化データを、画像の相関性を利用して
元の画像と付加情報に復号する図1の埋め込み復号器6
のハードウェアの構成例を示している。
れた画像(以下、適宜、埋め込み画像ともいう)は、フ
レームメモリ41に供給されるようになされており、フ
レームメモリ41は、埋め込み画像を、例えば、フレー
ム単位で一時記憶するようになされている。なお、フレ
ームメモリ41も、図6のフレームメモリ31と同様に
構成され、バンク切り替えを行うことにより、埋め込み
画像が、動画であっても、そのリアルタイム処理が可能
となっている。
憶されたプログラムを実行することで、後述する埋め込
み復号処理を行うようになされている。即ち、CPU4
2は、フレームメモリ41に記憶された埋め込み画像
を、画像の相関性を利用して元の画像と付加情報に復号
するようになされている。具体的には、CPU42は、
埋め込み画像を構成するラインについて、そのライン
を、水平方向に、例えば、1画素ずつローテーションし
ながら、その1ライン上のラインとの相関を計算する。
そして、その相関が最大になるときのローテーション量
を、付加情報の復号結果として出力するとともに、その
ローテーション量だけローテーションしたラインを、ラ
インの復号結果として出力する。
プログラムメモリ33と同様に構成され、CPU42
に、埋め込み復号化処理を行わせるためのコンピュータ
プログラムなどを記憶している。
6の機能的な構成例を示している。なお、この図12に
示した機能的な構成は、CPU42がプログラムメモリ
43に記憶されたコンピュータプログラムを実行するこ
とで実現されるようになされている。
ように、埋め込み画像を一時記憶するようになされてい
る。
41に記憶された埋め込み画像の所定のラインを読み出
し、そのラインを、1画素ずつ右または左のうちのいず
れか一方向にローテーションしながら、そのローテーシ
ョン後のラインと、その1つ上の行のラインとの間の相
関を表す相関値を演算するようになされている。即ち、
ライン相関計算部46は、図13(A)に示すように、
フレームメモリ41に記憶された埋め込み画像の復号対
象のライン(このラインも、以下、適宜、注目ラインと
いう)と、その1ライン上のライン(このラインは、注
目ラインを復号するための、いわばキーとなるため、以
下、適宜、キーラインという)とを読み出し、そのライ
ンどうしの相関値を計算する。さらに、ライン相関計算
部46は、図13(B)に示すように、注目ラインを、
1画素だけ右または左のうちのいずれかにローテーショ
ンし(図13では、図9で説明した場合の逆方向である
左方向にローテーションしている)、そのローテーショ
ン後の注目ラインとキーラインラインとの間の相関値を
演算する。以下、同様にして、ライン相関計算部46
は、注目ラインが元の位置(埋め込み画像上の元の位
置)に戻るまで、注目ラインをローテーションしなが
ら、キーラインとの間の相関値を計算する。
を表す相関値としては、例えば、図13(B)に示すよ
うに、キーラインと注目ラインの対応する画素501と
502、503と504、・・・それぞれの差分絶対値
(差分の絶対値)の総和や、その差分の2乗和等を用い
ることができる。なお、この場合、相関値が小さいこと
は、キーラインと注目ラインとの相関が大きいことを表
し、逆に、相関値が大きいことは、キーラインと注目ラ
インとの相関が小さいことを表す。
各ローテーション量での注目ラインとキーラインとの相
関値は、すべてローテーション量決定部47に供給され
るようになされている。ローテーション量決定部47
は、ライン相関計算部46から供給される相関値に基づ
き、注目ラインとキーラインとの相関が最大になるとき
の注目ラインのローテーション量を検出し、そのローテ
ーション量を、注目ラインの最終的なローテーション量
(以下、適宜、決定ローテーション量という)として決
定するようになされている。この決定ローテーション量
は、付加情報の復号結果として出力されるとともに、ラ
インスライド部48に供給されるようになされている。
41に記憶された注目ラインを、ローテーション量決定
部47から供給されるローテーション量だけ、ライン相
関計算部46における場合と同様の左方向にローテーシ
ョンし、さらに、そのローテーション後の注目ラインを
読み出し、その注目ラインの復号結果として出力するよ
うになされている。
て、図12の埋め込み復号器6において行われる埋め込
み復号処理について説明する。
る埋め込み画像(符号化データ)が、例えば、1フレー
ム単位で順次記憶される。
プS11において、フレームメモリ41に記憶された埋
め込み画像の所定の1ラインが、注目ラインとして読み
出され、ステップS12に進み、その注目ラインが、第
1ラインであるかどうかが判定される。ステップS12
において、注目ラインが、第1ラインであると判定され
た場合、ステップS13に進み、ラインスライド部48
は、第1ラインである注目ラインを、フレームメモリ4
1から読み出し、そのまま出力して、ステップS14乃
至S19をスキップして、ステップS20に進む。即
ち、本実施の形態では、上述したことから、第1ライン
には、付加情報が埋め込まれていないため(従って、ロ
ーテーションされていない)、第1ラインは、そのまま
出力される。
ンが、第1ラインでないと判定された場合、即ち、注目
ラインが、第2ライン以降のいずれかのラインである場
合、ステップS14に進み、ライン相関計算部46は、
注目ラインの1ライン上のラインをキーラインとして、
フレームメモリ41から読み出し、ステップS15に進
む。ステップS15では、ライン相関計算部46におい
て、注目ラインとキーラインとの間の相関値(ライン相
関値)が計算され、ローテーション決定部47に出力さ
れる。
ば、注目ラインを構成する各画素と、その画素と同一列
にあるキーラインの画素との差分の絶対値和または自乗
和が、注目ラインとキーラインとの間の相関値として計
算される。従って、ここでは、この「相関値」が最小の
値をとるときが、注目ラインとキーラインとの間の「相
関」が最大になる。
6に進み、ライン相関計算部46において、注目ライン
が、左方向に、1画素だけローテーションされる。そし
て、ステップS17に進み、ステップS16で注目ライ
ンがローテーションされることにより、そのローテーシ
ョン後の注目ラインの各画素が、フレームメモリ41に
記憶されている注目ラインの各画素の位置に戻ったかど
うかが判定される。
後の注目ラインの各画素が、フレームメモリ41に記憶
されている注目ラインの各画素の位置に戻っていないと
判定された場合、ステップS15に戻り、ローテーショ
ン後の注目ラインとキーラインとの間の相関値が計算さ
れ、以下、同様の処理が繰り返される。
ション後の注目ラインの各画素が、フレームメモリ41
に記憶されている注目ラインの各画素の位置に戻ったと
判定された場合、ステップS18に進み、ローテーショ
ン量決定部48において、ライン相関計算部46から供
給される相関値に基づき、注目ラインとキーラインとの
相関が最大になるときの注目ラインのローテーション量
が、決定ローテーション量として決定される。さらに、
ローテーション量決定部47は、その決定ローテーショ
ン量を、ラインスライド部48に供給するとともに、注
目ラインに埋め込まれていた付加情報の復号結果として
出力し、ステップS19に進む。
8において、フレームメモリ41に記憶された注目ライ
ンが、ローテーション量決定部47から供給されたロー
テーション量だけ、ライン相関計算部46における場合
と同様の左方向にローテーションされる。さらに、ライ
ンスライド部48は、その左方向のローテーション後の
注目ラインを読み出し、その注目ラインの復号結果とし
て出力し、ステップS20に進む。
に、まだ処理していない埋め込み画像が記憶されている
かどうかが判定され、記憶されていると判定された場
合、ステップS11に戻り、例えば、いままで注目ライ
ンとされていた1ライン下のライン(または、新たな埋
め込み画像のフレームの第1ライン)が、新たに注目ラ
インとして読み出され、以下、同様の処理が繰り返され
る。
メモリ41に、まだ処理していない埋め込み画像が記憶
されていないと判定された場合、埋め込み復号処理を終
了する。
像である符号化データを、画像の相関性を利用して、元
の画像と付加情報に復号するようにしたので、その復号
のためのオーバヘッドがなくても、符号化データを、元
の画像と付加情報に復号することができる。従って、そ
の復号画像には、基本的に、付加情報を埋め込むことに
よる画質の劣化は生じない。
キーラインとの間の相関を表す相関値として、対応する
画素どうしの差分絶対値の総和または自乗和を用いるよ
うにしたが、相関値は、これに限定されるものではな
い。
1の付加情報にしたがってローテーションするようにし
たため、1ラインを構成する画素数だけの範囲内の値の
付加情報の埋め込みが可能であるが、1ラインを構成す
る画素数より大きい範囲内の値の付加情報の埋め込み
は、例えば、2ラインなどの複数ラインを、1の付加情
報にしたがってローテーションするようにすることで行
うことが可能である。
に並ぶ画素であるラインを、付加情報にしたがってロー
テーションするようにしたが、その他、例えば、図15
(A)に示すように、画像の垂直方向の画素の並びをロ
ーテーションしたり、あるいは、図15(B)や図15
(C)に示すように、画像の斜め方向の画素の並びをロ
ーテーションするようにすることも可能である。さら
に、例えば、時間方向に並ぶ所定数のフレームの同一位
置にある画素の並びをローテーションしたり、水平方
向、垂直方向、斜め方向、または時間方向うちの2方向
以上について同時にローテーションするようにすること
も可能である。
1ラインだけはローテーションしないようにしたが(ロ
ーテーションを禁止したが)、その他、例えば、最下行
のラインだけをローテーションしないようにすることも
可能である。この場合、埋め込み復号処理では、より下
の行のラインから、順次、注目ラインとし、注目ライン
の1ライン下のラインをキーラインとして復号を行えば
良い。
行おきにローテーションしないようにすることなども可
能である。この場合、埋め込み復号処理において、ロー
テーションしたラインの上下のラインをキーラインとし
て復号を行うことで、より精度良く、復号を行うことが
可能となる。
ライン上のラインだけをキーラインとして、埋め込み復
号を行うようにしたが、その他、例えば、注目ラインの
上にある2以上のラインをキーラインとすることも可能
である。
第1ラインだけはローテーションしないようにしたが、
各フレームの第1ラインも含むすべてのラインをローテ
ーションの対象とすることも可能である。
限定されるものではなく、例えば、画像や、音声、テキ
スト、コンピュータプログラム、制御信号、その他のデ
ータを付加情報として用いることが可能である。なお、
画像データベース1の画像の一部を付加情報とし、残り
を、フレームメモリ31への供給対象とすれば、その残
りの部分に、付加情報とされた画像の一部分が埋め込ま
れるから、画像の圧縮が実現されることになる。
画像に埋め込むようにしたが、付加情報は、その他、例
えば、音声に埋め込むことも可能である。即ち、例え
ば、時系列の音声データを、適当なフレームに区切り、
各フレームの音声データを、付加情報にしたがって時間
方向等にローテーションすることで、付加情報を、音声
に埋め込むことが可能である。
込まれた埋め込み画像を、画像の相関性に基づいて、付
加情報と元の画像に復号するようにしたが、埋め込み画
像は、その他、上述の連続性や相似性に基づいて復号す
ることも可能である。即ち、埋め込み画像の復号は、注
目しているラインと、それに隣接するライン等との連続
性や相似性の関係を表す値を求め、その値に基づいて行
うことが可能である。
たは42に、コンピュータプログラムを実行させること
で、埋め込み符号化処理または埋め込み復号処理をそれ
ぞれ行うようにしたが、これらの処理は、それ専用のハ
ードウェアによって行うことも可能である。
は42に実行させるコンピュータプログラムを、プログ
ラムメモリ33または43にそれぞれ記憶させておくよ
うにしたが、このコンピュータプログラムは、例えば、
半導体メモリ、磁気テープ、磁気ディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、相変化ディスクなどの記録媒体
や、インターネット、地上波、衛星回線、公衆網、CA
TV(Cable Television)網などの伝送媒体を介して提
供するようにすることが可能である。
タに、プログラムをインストールして行わせることが可
能である。
の処理を実行するプログラムをコンピュータにインスト
ールし、コンピュータによって実行可能な状態とするた
めに用いられる、そのプログラムが記録されている記録
媒体について説明する。
に、コンピュータ601に内蔵されている記録媒体とし
てのハードディスク602や半導体メモリ603に予め
記録しておくことができる。
(B)に示すように、フロッピーディスク611、CD-R
OM(Compact Disc Read Only Memory)612,MO(Magnet
o optical)ディスク613,DVD(Digital Versatile Di
sc)614、磁気ディスク615、半導体メモリ616
などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記
録)しておくことができる。このような記録媒体は、い
わゆるパッケージソフトウエアとして提供することがで
きる。
媒体からコンピュータにインストールする他、図16
(C)に示すように、ダウンロードサイト621から、
ディジタル衛星放送用の人工衛星622を介して、コン
ピュータ601に無線で転送したり、LAN(Local Area N
etwork)、インターネットといったネットワーク631
を介して、コンピュータ601に有線で転送し、コンピ
ュータ601において、内蔵するハードディスク602
などにインストールすることができる。
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
より処理されるものであっても良いし、複数のコンピュ
ータによって分散処理されるものであっても良い。さら
に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実
行されるものであっても良い。
01の構成例を示している。
に、CPU(Central Processing Unit)642を内蔵してい
る。CPU642には、バス641を介して、入出力イン
タフェース645が接続されており、CPU642は、入
出力インタフェース645を介して、ユーザによって、
キーボードやマウス等で構成される入力部647が操作
されることにより指令が入力されると、それにしたがっ
て、図16(A)の半導体メモリ603に対応するROM
(Read Only Memory)643に格納されているプログラム
を実行する。あるいは、また、CPU642は、ハードデ
ィスク602に格納されているプログラム、衛星622
若しくはネットワーク631から転送され、通信部64
8で受信されてハードディスク602にインストールさ
れたプログラム、ドライブ649に装着されたフロッピ
ディスク611、CD-ROM612、MOディスク613、DV
D614、若しくは磁気ディスク615から読み出され
てハードディスク602にインストールされたプログラ
ム、または半導体メモリ616から読み出されたプログ
ラムを、RAM(Random Access Memory)644にロードし
て実行する。これにより、CPU642では、図8や図1
4に示したフローチャートにしたがった処理が行われ
る。そして、CPU642は、その処理結果を、例えば、
入出力インタフェース645を介して、必要に応じて、
LCD(Liquid CryStal Display)等で構成される表示部6
46に出力し、あるいは、通信部648から送信等す
る。
並びに第1の記録媒体によれば、第1のデータの少なく
とも一部のデータが記憶され、その記憶されたデータ
が、第2のデータにしたがってローテーションされるこ
とにより、第1のデータに、第2のデータに関連するデ
ータが埋め込まれる。従って、相関性等を利用して第1
および第2のデータを復号可能なように、符号化を行う
ことができる。
第2の記録媒体によれば、符号化データの少なくとも一
部のデータがローテーションされ、そのローテーション
された一部のデータと、その周辺にある周辺データとの
関係値が演算される。そして、その関係値に基づいて、
一部のデータをローテーションするローテーション量が
決定されることにより、第1のデータに埋め込まれた第
2のデータが復号され、さらに、決定されたローテーシ
ョン量に応じて、符号化データが、第1のデータに復号
される。従って、第1および第2のデータを復号するこ
とができる。
データの少なくとも一部のデータが記憶され、その記憶
されたデータが、第2のデータにしたがってローテーシ
ョンされることにより、第1のデータに、第2のデータ
に関連するデータが埋め込まれて、符号化データとされ
る。一方、符号化データの少なくとも一部のデータがロ
ーテーションされ、そのローテーションされた一部のデ
ータと、その周辺にある周辺データとの関係値が演算さ
れる。そして、その関係値に基づいて、符号化データの
うちの一部のデータをローテーションするローテーショ
ン量が決定されることにより、第1のデータに埋め込ま
れた第2のデータが復号され、さらに、決定されたロー
テーション量に応じて、符号化データが、第1のデータ
に復号される。従って、相関性等を利用して第1および
第2のデータを復号可能なように、符号化を行い、か
つ、その復号を行うことができる。
形態の構成例を示すブロック図である。
の図である。
の図である。
の図である。
成例を示すブロック図である。
すブロック図である。
ャートである。
めの図である。
図である。
成例を示すブロック図である。
示すブロック図である。
するための図である。
ャートである。
図である。
図である。
ブロック図である。
3 埋め込み符号化器, 4 記録媒体, 5 伝送
媒体, 6 埋め込み復号器, 10 符号化装置,
20 復号装置, 31 フレームメモリ, 32 C
PU, 33プログラムメモリ, 36 ラインスライ
ド部, 41 フレームメモリ, 42 CPU, 4
3 プログラムメモリ, 46 ライン相関計算部,
47ローテーション量決定部, 48 ラインスライド
部, 601 コンピュータ, 602 ハードディス
ク, 603 半導体メモリ, 611 フロッピーデ
ィスク, 612 CD-ROM, 613 MOディスク,
614 DVD, 615 磁気ディスク, 616 半
導体メモリ, 621 ダウンロードサイト,622
衛星, 631 ネットワーク, 641 バス, 6
42 CPU,643 ROM, 644 RAM, 645
入出力インタフェース, 646表示部, 647 入
力部, 648 通信部, 649 ドライブ
Claims (17)
- 【請求項1】 第1のデータを、第2のデータにしたが
って符号化する符号化装置であって、 前記第1のデータの少なくとも一部のデータを記憶する
記憶手段と、 前記第2のデータにしたがって、前記記憶手段に記憶さ
れた前記一部のデータをローテーションすることによ
り、前記第1のデータに、前記第2のデータに関連する
データを埋め込む符号化手段とを備えることを特徴とす
る符号化装置。 - 【請求項2】 前記第1および第2のデータを入力する
入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記
載の符号化装置。 - 【請求項3】 前記第1のデータが、複数の画素データ
から構成される画像データであり、 前記記憶手段は、前記画像データ上の所定方向に並ぶ一
連の画素データを記憶し、 前記符号化手段は、前記記憶手段に記憶された前記一連
の画素データを、前記第2のデータにしたがって前記所
定方向にローテーションすることにより、前記画像デー
タに、前記第2のデータに関連するデータを埋め込むこ
とを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。 - 【請求項4】 前記符号化手段は、前記画像データ上の
所定方向に並び、かつ前記画像データの画枠内にある前
記一連の画素データを、前記第2のデータにしたがって
前記所定方向にローテーションすることを特徴とする請
求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項5】 前記符号化手段は、前記画像データ上の
水平方向に並ぶ1ラインの画素データを、前記第2のデ
ータにしたがって水平方向にローテションすることを特
徴とする請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項6】 前記第1のデータの一部は、前記符号化
手段によるローテーションが禁止されていることを特徴
とする請求項1に記載の符号化装置。 - 【請求項7】 前記符号化手段は、前記一連の画素デー
タを、前記第2のデータの値に相当する画素数に応じて
前記所定方向にローテーションすることを特徴とする請
求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項8】 第1のデータを、第2のデータにしたが
って符号化する符号化方法であって、 前記第1のデータの少なくとも一部のデータを記憶する
記憶ステップと、 前記第2のデータにしたがって、前記記憶ステップにお
いて記憶された前記一部のデータをローテーションする
ことにより、前記第1のデータに、前記第2のデータに
関連するデータを埋め込む符号化ステップとを備えるこ
とを特徴とする符号化方法。 - 【請求項9】 第1のデータを、第2のデータにしたが
って符号化する符号化処理を、コンピュータに行わせる
プログラムが記録されている記録媒体であって、 前記第1のデータの少なくとも一部のデータを記憶する
記憶ステップと、 前記第2のデータにしたがって、前記記憶ステップにお
いて記憶された前記一部のデータをローテーションする
ことにより、前記第1のデータに、前記第2のデータに
関連するデータを埋め込む符号化ステップとを備えるプ
ログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。 - 【請求項10】 第1のデータを、第2のデータにした
がって符号化した符号化データを復号する復号装置であ
って、 前記符号化データの少なくとも一部のデータをローテー
ションするローテーション手段と、 前記ローテーション手段によりローテーションされた前
記一部のデータと、その周辺にある周辺データとの関係
を表す関係値を演算する関係値演算手段と、 前記関係値演算手段により求められた前記関係値に基づ
いて、前記一部のデータをローテーションするローテー
ション量を決定することにより、前記第1のデータに埋
め込まれた前記第2のデータを復号する第2のデータ復
号手段と、 前記第2のデータ復号手段により決定された前記ローテ
ーション量に応じて、前記符号化データを、前記第1の
データに復号する第1のデータ復号手段とを備えること
を特徴とする復号装置。 - 【請求項11】 前記第2のデータ復号手段は、ローテ
ーションされた前記一部のデータと、前記周辺データと
の関係値を、前記ローテーション量を変えて求め、前記
関係値が最大になるときの前記ローテーション量を決定
することを特徴とする請求項10に記載の復号装置。 - 【請求項12】 前記第1のデータが、複数の画素デー
タから構成される画像データであり、 前記ローテーション手段は、前記符号化データ上の水平
方向に並ぶ1ラインの画素データを、前記水平方向にロ
ーテーションすることを特徴とする請求項10に記載の
復号装置。 - 【請求項13】 前記符号化データの一部は、前記ロー
テーション手段によるローテーションが禁止されている
ことを特徴とする請求項10に記載の復号装置。 - 【請求項14】 前記第2のデータ復号手段は、決定し
た前記ローテーション量に相当する値を、前記第2のデ
ータとして復号することを特徴とする請求項10に記載
の復号装置。 - 【請求項15】 第1のデータを、第2のデータにした
がって符号化した符号化データを復号する復号方法であ
って、 前記符号化データの少なくとも一部のデータをローテー
ションするローテーションステップと、 前記ローテーションステップにおいてローテーションさ
れた前記一部のデータと、その周辺にある周辺データと
の関係を表す関係値を演算する関係値演算ステップと、 前記関係値演算ステップにおいて求められた前記関係値
に基づいて、前記一部のデータをローテーションするロ
ーテーション量を決定することにより、前記第1のデー
タに埋め込まれた前記第2のデータを復号する第2のデ
ータ復号ステップと、 前記第2のデータ復号ステップにおいて決定された前記
ローテーション量に応じて、前記符号化データを、前記
第1のデータに復号する第1のデータ復号ステップとを
備えることを特徴とする復号方法。 - 【請求項16】 第1のデータを、第2のデータにした
がって符号化した符号化データを復号する復号処理を、
コンピュータに行わせるプログラムが記録されている記
録媒体であって、 前記符号化データの少なくとも一部のデータをローテー
ションするローテーションステップと、 前記ローテーションステップにおいてローテーションさ
れた前記一部のデータと、その周辺にある周辺データと
の関係を表す関係値を演算する関係値演算ステップと、 前記関係値演算ステップにおいて求められた前記関係値
に基づいて、前記一部のデータをローテーションするロ
ーテーション量を決定することにより、前記第1のデー
タに埋め込まれた前記第2のデータを復号する第2のデ
ータ復号ステップと、 前記第2のデータ復号ステップにおいて決定された前記
ローテーション量に応じて、前記符号化データを、前記
第1のデータに復号する第1のデータ復号ステップとを
備えるプログラムが記録されていることを特徴とする記
録媒体。 - 【請求項17】 第1のデータを、第2のデータにした
がって符号化して符号化データとし、その符号化データ
を復号するデータ処理装置であって、 前記第1のデータの少なくとも一部のデータを記憶する
記憶手段と、 前記第2のデータにしたがって、前記記憶手段に記憶さ
れた前記第1のデータのうちの一部のデータをローテー
ションすることにより、前記第1のデータに、前記第2
のデータに関連するデータを埋め込み、前記符号化デー
タとする符号化手段と、 前記符号化データの少なくとも一部のデータをローテー
ションするローテーション手段と、 前記ローテーション手段によりローテーションされた前
記符号化データのうちの一部のデータと、その周辺にあ
る周辺データとの関係を表す関係値を演算する関係値演
算手段と、 前記関係値演算手段により求められた前記関係値に基づ
いて、前記符号化データのうちの一部のデータをローテ
ーションするローテーション量を決定することにより、
前記第1のデータに埋め込まれた前記第2のデータを復
号する第2のデータ復号手段と、 前記第2のデータ復号手段により決定された前記ローテ
ーション量に応じて、前記符号化データを、前記第1の
データに復号する第1のデータ復号手段とを備えること
を特徴とするデータ処理装置。
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