JP2002278748A - データ処理装置およびデータ処理方法、プログラムおよびプログラム記録媒体、並びに符号化データおよびデータ記録媒体 - Google Patents

データ処理装置およびデータ処理方法、プログラムおよびプログラム記録媒体、並びに符号化データおよびデータ記録媒体

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JP2002278748A
JP2002278748A JP2001082022A JP2001082022A JP2002278748A JP 2002278748 A JP2002278748 A JP 2002278748A JP 2001082022 A JP2001082022 A JP 2001082022A JP 2001082022 A JP2001082022 A JP 2001082022A JP 2002278748 A JP2002278748 A JP 2002278748A
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哲二郎 近藤
Naoki Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに、広告情報を、必然的に見てもら
う。 【解決手段】 符号化装置1では、メディアデータと広
告データを符号化することにより、中間符号化データが
生成され、中間符号化データを、メディアデータおよび
広告データに復号するのに必要な復号情報が作成され
る。そして、その復号情報が、中間符号化データに埋め
込まれ、最終的な符号化データとしての埋め込みデータ
が生成される。一方、復号装置2では、埋め込みデータ
が、中間符号化データと、そこに埋め込まれている復号
情報に復号され、中間符号化データが、復号情報にした
がって、メディアデータおよび広告データに復号され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置お
よびデータ処理方法、プログラムおよびプログラム記録
媒体、並びに符号化データおよびデータ記録媒体に関
し、特に、例えば、広告情報等の特定の情報を、必ずユ
ーザに提示することができるようにするデータ処理装置
およびデータ処理方法、プログラムおよびプログラム記
録媒体、並びに符号化データおよびデータ記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、インターネットにおいては、WW
W(World Wide Web)システムが構築されており、ユーザ
は、例えば、WWWクライアント(例えば、ブラウザ)を
用いることによって、WWWサーバから、各種の情報を、
いわゆるWebページの形で、迅速に取得することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Webページ
は、広告を行うための手段としても注目されており、最
近のWWWサーバにおいては、本来の情報の他、各種の広
告情報も提供されるようになっている。
【0004】しかしながら、WWWクライアント側におい
ては、ユーザは、必要な情報だけを見て、広告情報を見
ない場合が多く、広告情報の提供者は、Webページによ
る広告情報の提供の効果を、十分に享受することができ
ないことがあった。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、ユーザに、広告情報等の特定の情報を、
必然的に見てもらうことができるようにするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のデータ処
理装置は、第1のデータと第2のデータを符号化するこ
とにより、第3のデータを生成する符号化手段と、第3
のデータを、第1および第2のデータに復号するのに必
要な復号情報を作成する作成手段と、復号情報を、第3
のデータに埋め込み、埋め込みデータを生成する埋め込
み手段とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の第1のデータ処理方法は、第1の
データと第2のデータを符号化することにより、第3の
データを生成する符号化ステップと、第3のデータを、
第1および第2のデータに復号するのに必要な復号情報
を作成する作成ステップと、復号情報を、第3のデータ
に埋め込み、埋め込みデータを生成する埋め込みステッ
プとを備えることを特徴とする。
【0008】本発明の第1のプログラムは、第1のデー
タと第2のデータを符号化することにより、第3のデー
タを生成する符号化ステップと、第3のデータを、第1
および第2のデータに復号するのに必要な復号情報を作
成する作成ステップと、復号情報を、第3のデータに埋
め込み、埋め込みデータを生成する埋め込みステップと
を備えることを特徴とする。
【0009】本発明のプログラム記録媒体は、第1のデ
ータと第2のデータを符号化することにより、第3のデ
ータを生成する符号化ステップと、第3のデータを、第
1および第2のデータに復号するのに必要な復号情報を
作成する作成ステップと、復号情報を、第3のデータに
埋め込み、埋め込みデータを生成する埋め込みステップ
とを備えるプログラムが記録されていることを特徴とす
る。
【0010】本発明の符号化データは、第1のデータと
第2のデータを符号化することにより、第3のデータを
生成し、第3のデータを、第1および第2のデータに復
号するのに必要な復号情報を作成し、第3のデータに埋
め込むことにより生成される埋め込みデータであること
を特徴とする。
【0011】本発明のデータ記録媒体は、第1のデータ
と第2のデータを符号化することにより、第3のデータ
を生成し、第3のデータを、第1および第2のデータに
復号するのに必要な復号情報を作成し、第3のデータに
埋め込むことにより生成される埋め込みデータである符
号化データが記録されていることを特徴とする。
【0012】本発明の第2のデータ処理装置は、埋め込
みデータを、第3のデータと、そこに埋め込まれている
復号情報に復号する第1の復号手段と、第3のデータ
を、復号情報にしたがって、第1および第2のデータに
復号する第2の復号手段とを備えることを特徴とする。
【0013】本発明の第2のデータ処理方法は、埋め込
みデータを、第3のデータと、そこに埋め込まれている
復号情報に復号する第1の復号ステップと、第3のデー
タを、復号情報にしたがって、第1および第2のデータ
に復号する第2の復号ステップとを備えることを特徴と
する。
【0014】本発明の第2のプログラムは、埋め込みデ
ータを、第3のデータと、そこに埋め込まれている復号
情報に復号する第1の復号ステップと、第3のデータ
を、復号情報にしたがって、第1および第2のデータに
復号する第2の復号ステップとを備えることを特徴とす
る。
【0015】本発明の第2のプログラム記録媒体は、埋
め込みデータを、第3のデータと、そこに埋め込まれて
いる復号情報に復号する第1の復号ステップと、第3の
データを、復号情報にしたがって、第1および第2のデ
ータに復号する第2の復号ステップとを備えるプログラ
ムが記録されていることを特徴とする。
【0016】本発明の第1のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びにプログラムにおいては、第1のデー
タと第2のデータを符号化することにより、第3のデー
タが生成され、第3のデータを、第1および第2のデー
タに復号するのに必要な復号情報が作成される。そし
て、その復号情報が、第3のデータに埋め込まれ、埋め
込みデータが生成される。
【0017】本発明の符号化データにおいては、第1の
データと第2のデータを符号化することにより得られる
第3のデータに、その第3のデータを第1および第2の
データに復号するのに必要な復号情報が埋め込まれてい
る。
【0018】本発明の第2のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びにプログラムにおいては、埋め込みデ
ータが、第3のデータと、そこに埋め込まれている復号
情報に復号され、第3のデータが、復号情報にしたがっ
て、第1および第2のデータに復号される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用したデータ
処理装置の一実施の形態の構成例を示している。
【0020】このデータ処理装置は、符号化装置1と復
号装置2とで構成されており、符号化装置1は、データ
を符号化し、その結果得られる符号化データを出力す
る。
【0021】符号化装置1が出力する符号化データは、
例えば、地上波、衛星回線、CATV(Cable Televisi
on)網、インターネット、公衆回線などでなる伝送媒体
3を介して伝送され、あるいは、また、例えば、半導体
メモリ、光磁気ディスク、磁気ディスク、光ディスク、
磁気テープ、相変化ディスクなどでなる記録媒体4に記
録され、復号装置2に提供される。
【0022】復号装置2は、伝送媒体3または記録媒体
4を介して提供される符号化データを受信し、その符号
化データを復号する。
【0023】図2は、図1の符号化装置1の構成例を示
している。
【0024】図2の実施の形態では、符号化装置1にお
ける符号化対象のデータとして、例えば、画像データや
音声データ(曲等の音響データを含む)、テキストデー
タ等の各種のメディアのメディアデータと、商品やサー
ビス等の広告のための広告データとが供給されるように
なっている。
【0025】このメディアデータと広告データは、統合
部11に供給されるようになっており、統合部11は、
メディアデータと広告データとを、何らかの方法で1つ
のデータに統合し、埋め込み部13に供給する。すなわ
ち、例えば、統合部11は、メディアデータに、広告デ
ータを埋め込むことにより、そのメディアデータおよび
広告データを符号化し、その結果得られる埋め込みデー
タを、符号化データとして、埋め込み部13に供給す
る。
【0026】さらに、統合部11は、メディアデータ
に、広告データを埋め込むときの埋め込み方式を表す埋
め込み方式信号を生成し、プログラムデータ作成部12
に供給する。
【0027】プログラムデータ作成部12は、統合部1
1からの埋め込み方式信号に基づいて、統合部11が出
力する埋め込みデータを、メディアデータと、そのメデ
ィアデータに埋め込まれた広告データに復号し、さら
に、その提示を行うプログラム(以下、適宜、復号提示
プログラムという)を生成して、埋め込み部13に供給
する。
【0028】埋め込み部13は、統合部11からの符号
化データに、プログラムデータ作成部12からの復号提
示プログラムを埋め込み、その結果得られる埋め込みデ
ータを、最終的な符号化データとして出力する。
【0029】次に、図3のフローチャートを参照して、
図2の符号化装置1の処理について説明する。
【0030】統合部11は、メディアデータと広告デー
タが供給されると、ステップS1において、そのメディ
アデータに、広告データを埋め込み、その結果得られる
埋め込みデータを、メディアデータと広告データの符号
化データとして、埋め込み部13に供給する。さらに、
統合部11は、ステップS1において、メディアデータ
に、広告データを埋め込んだときに用いた埋め込み方式
を表す埋め込み方式信号を生成し、プログラムデータ作
成部12に供給する。
【0031】プログラムデータ作成部12は、ステップ
S2において、統合部11からの埋め込み方式信号に基
づき、復号提示プログラムを作成し、埋め込み部13に
供給する。
【0032】埋め込み部13は、ステップS3におい
て、統合部11からの符号化データに、プログラムデー
タ作成部12からの復号提示プログラムを埋め込み、埋
め込みデータを生成して、ステップS4に進む。ステッ
プS4では、埋め込み部13は、ステップS3で得られ
た埋め込みデータを、最終的な符号化データとして出力
し、処理を終了する。
【0033】なお、符号化装置1は、メディアデータと
広告データが供給されるごとに、図3のフローチャート
にしたがった処理を行う。
【0034】次に、図4は、図1の復号装置2の構成例
を示している。
【0035】伝送媒体3または記録媒体4(図1)から
提供される最終的な符号化データとしての埋め込みデー
タは、復号部21に供給される。
【0036】復号部21は、そこに供給される埋め込み
データを、符号化データ(メディアデータに、広告デー
タを埋め込んだ埋め込みデータとしての符号化データ
(以下、適宜、中間符号化データという))と、その中
間符号化データに埋め込まれている復号提示プログラム
に復号し、その中間符号化データおよび復号提示プログ
ラムを、プログラム実行部22に供給する。
【0037】プログラム実行部22は、復号部23とデ
ータ提示部24から構成され、復号部21からの復号提
示プログラムを実行することにより、同じく復号部21
からの中間符号化データを、メディアデータと広告デー
タに復号するとともに、それらの提示を行う。
【0038】即ち、復号部23は、復号部21からの中
間符号化データを、メディアデータと、そのメディアデ
ータに埋め込まれている広告データに復号し、データ提
示部24に供給する。
【0039】データ提示部24は、復号部23からのメ
ディアデータおよび広告データを、図示せぬディスプレ
イに表示し、あるいは図示せぬスピーカから出力する。
【0040】次に、図5のフローチャートを参照して、
図4の復号装置2の処理について説明する。
【0041】復号部21に対して、埋め込みデータが供
給されると、復号部21は、ステップS11において、
その埋め込みデータを、中間符号化データと、その中間
符号化データに埋め込まれている復号提示プログラムに
復号し、その中間符号化データおよび復号提示プログラ
ムを、プログラム実行部22に供給する。
【0042】プログラム実行部22は、ステップS12
において、復号部21からの復号提示プログラムの実行
を開始して、ステップS13に進む。これにより、ステ
ップS13では、復号部23が、復号提示プログラムに
したがい、復号部21からの中間符号化データを、メデ
ィアデータと、そのメディアデータに埋め込まれている
広告データに復号し、データ提示部24に供給し、デー
タ提示部24が、やはり、復号提示プログラムにしたが
い、復号部23からのメディアデータおよび広告データ
を提示して、処理を終了する。
【0043】なお、復号装置2は、埋め込みデータが供
給されるごとに、図5のフローチャートにしたがった処
理を行う。
【0044】以上のように、符号化装置1では、メディ
アデータに、広告データを埋め込んで埋め込みデータと
しての中間符号化データとし、中間符号化データを、メ
ディアデータおよび広告データに復号するのに必要な復
号提示プログラムを、中間符号化データに埋め込み、埋
め込みデータとしての最終的な符号化データを生成し、
一方、復号装置2では、符号化装置1からの埋め込みデ
ータを、中間符号化データと、そこに埋め込まれている
復号提示プログラムに復号し、その復号提示プログラム
にしたがって、中間符号化データを、メディアデータお
よび広告データに復号するようにしたので、ユーザに、
広告データを、必然的に見てもらうことができる。
【0045】即ち、メディアデータと広告データは符号
化されており、即ち、ここでは、メディアデータに、広
告データが埋め込まれ、埋め込みデータとしての中間符
号化データとされており、そのままでは、メディアデー
タを見る(あるいは、聴く)ことはできない。即ち、メ
ディアデータを見るためには、図6に示すように、ま
ず、埋め込みデータを、中間符号化データと復号提示プ
ログラムに復号し、さらに、中間符号化データを、復号
提示プログラムによって、メディアデータと広告データ
に復号しなければならず、従って、メディアデータと広
告データとは、いわばセットでなければ見ることができ
ない。その結果、ユーザが、メディアデータを見ようと
すれば、必ず、広告データも見ることになる。
【0046】さらに、メディアデータと広告データの復
号を行うための復号提示プログラムが、中間符号化デー
タに埋め込まれているため(但し、逆に、復号提示プロ
グラムに、中間符号化データを埋め込んでも良い)、後
述するように、全体のデータ量の増加を防止することが
できる。
【0047】また、復号提示プログラムには、メディア
データおよび広告データの復号だけでなく、その提示を
行うプログラムも含まれるため、広告データを、その提
供者(広告主)の要求にあった形で、ユーザに提示する
ことが可能となる。
【0048】なお、メディアデータと広告データの符号
化は、埋め込みに限定されるものではなく、その他の符
号化方式を採用して、メディアデータと広告データと
を、それぞれ符号化することも可能である。しかしなが
ら、このように、メディアデータと広告データを、別個
独立に符号化した場合には、例えば、悪意のユーザによ
って、メディアデータだけの復号が行われるおそれがあ
る。
【0049】これに対して、メディアデータに、広告デ
ータを埋め込むことで(あるいは、逆に、広告データに
メディアデータを埋め込むことで)、符号化を行う場合
には、メディアデータと広告データとは、いわば統合さ
れたデータとなり、いずれか一方だけを復号することは
できなくなる。従って、この場合、上述のような、悪意
のユーザによるメディアデータだけの復号が行われるこ
とを防止することができる。
【0050】以上のようなデータ処理装置は、例えば、
インターネット等の、ネットワークを介して、データの
ダウンロードを行うダウンロードシステム等に適用する
ことができる。
【0051】即ち、この場合、ダウンロードシステム
は、例えば、図7に示すように、符号化装置1としての
サーバと、復号装置2としてのクライアントとから構成
することができる。
【0052】図7のダウンロードシステムにおいては、
クライアントが、サーバに対して、あるメディアデータ
のダウンロードを要求すると、サーバは、その要求のあ
ったメディアデータに、広告データを埋め込んで、埋め
込みデータとしての中間符号化データを作成し、さら
に、その中間符号化データに、復号提示プログラムを埋
め込むことで、最終的な符号化データとしての埋め込み
データを生成する。クライアントでは、この埋め込みデ
ータがダウンロードされ、中間符号化データと復号提示
プログラムに復号される。さらに、クライアントでは、
中間符号化データが、復号提示プログラムにしたがっ
て、メディアデータと広告データに復号され、さらに、
そのメディアデータと広告データが、復号提示プログラ
ムにしたがって提示される。
【0053】従って、クライアント側において、メディ
アデータを見ようとすれば、広告データを、必ず見るこ
とになるので、図1のデータ処理装置によれば、ネット
ワーク上の広告ビジネスに付加価値を付けることができ
る。
【0054】次に、符号化装置1(図2)を構成する統
合部11および13における埋め込み方法、並びに復号
装置2(図4)を構成する復号部21および23におけ
る復号方法について説明する。
【0055】埋め込みには、大きく分けて、埋め込みに
用いるデータの相関性を利用するものと、利用しないも
のがある。
【0056】そこで、まず、データの相関性を利用しな
い埋め込み方法について説明する。
【0057】データの相関性を利用しない埋め込み方法
としては、例えば、データが埋め込まれる被埋め込み対
象データ(例えば、上述のメディアデータや、中間符号
化データ)を、所定の符号化ルールにしたがって符号化
するとともに、その符号化ルールを、被埋め込み対象デ
ータに埋め込まれる埋め込み対象データ(例えば、上述
の広告データや、復号提示プログラム)に基づいて破壊
することにより、その埋め込み対象データを、被埋め込
み対象データに埋め込む方法がある。
【0058】図8は、そのような埋め込みを行う場合
の、図2の統合部11(または埋め込み部13)の第1
の構成例を示している。
【0059】メモリ31は、統合部11に供給される被
埋め込み対象データを、所定の単位で記憶する。メモリ
32は、統合部11に供給される埋め込み対象データ
を、所定の単位で記憶する。
【0060】可変長符号化部33は、メモリ31に記憶
された被埋め込み対象データを、可変長符号化として
の、例えば、ハフマン符号化し、その結果得られる符号
化データを、符号化ルール破壊部25に供給する。ま
た、可変長符号化部33は、ハフマン符号化の際、後述
するようにして、ハフマンテーブルを作成するが、その
ハフマンテーブルを、変換テーブル作成部34に供給す
る。さらに、可変長符号化部33は、変換テーブル作成
部34に出力したハフマンテーブルを得るのに必要な情
報としてのハフマンテーブル関連情報を、MUX(マル
チプレクサ)36に供給する。
【0061】変換テーブル作成部34は、可変長符号化
部33から供給されるハフマンテーブルにおける符号を
変換するための変換テーブルを、メモリ32に記憶され
た埋め込み対象データに基づいて作成する。即ち、ハフ
マンテーブルは、ハフマン符号化する対象の値(ここで
は、被埋め込み対象データ)と、各符号長の符号(符号
化データ)との対応関係を記述したものであるが、変換
テーブル作成部34は、そのようなハフマンテーブルに
おける符号を、埋め込み対象データに基づく符号に変換
するための変換テーブルを作成する。変換テーブル作成
部34で作成された変換テーブルは、符号化ルール破壊
部35に供給される。
【0062】符号化ルール破壊部35は、埋め込み対象
データに基づき、可変長符号化部33における符号化ル
ールを破壊することにより、符号化された被埋め込み対
象データに、埋め込み対象データを埋め込む。即ち、符
号化ルール破壊部35は、変換テーブル作成部34が埋
め込み対象データに基づき作成した変換テーブルにした
がって、可変長符号化部33が出力する符号化データ
(符号)を変換(操作)し、可変長符号化部33におけ
る符号化ルールを破壊した符号化ルールにより符号化さ
れた符号化データを得る。この破壊された符号化ルール
により符号化された符号化データは、元の符号化データ
に、埋め込み対象データが埋め込まれた埋め込み符号化
データとして、符号化ルール破壊部35からMUX36
に供給される。
【0063】MUX36は、符号化ルール破壊部35か
らの埋め込み符号化データと、可変長符号化部33から
のハフマンテーブル関連情報とを多重化し、その結果得
られる多重化データを、被埋め込み対象データに埋め込
み対象データを埋め込んだ埋め込みデータとして出力す
る。
【0064】次に、図9は、図8の可変長符号化部33
の構成例を示している。
【0065】図8のメモリ31においては、そこに記憶
された所定単位の被埋め込み対象データが読み出され、
頻度テーブル作成部41と符号化部44に供給される。
【0066】頻度テーブル作成部41は、そこに供給さ
れる被埋め込み対象データについて、その各値と、その
出現頻度とを対応付けた頻度テーブルを作成し、ハフマ
ン木作成部42に供給する。また、頻度テーブルは、ハ
フマンテーブル関連情報として、頻度テーブル作成部4
1から、図9のMUX36に供給される。
【0067】ここで、図9の実施の形態では、頻度テー
ブルを、ハフマンテーブル関連情報として用いるように
したが、ハフマンテーブル関連情報は、後述するハフマ
ンテーブル作成部43が作成するハフマンテーブルを得
ることができるような情報であれば、特に限定されるも
のではなく、従って、ハフマンテーブル関連情報として
は、頻度テーブルの他、例えば、ハフマンテーブル作成
部43が作成するハフマンテーブルそのもの等を用いる
ことが可能である。
【0068】ハフマン木作成部42は、頻度テーブル作
成部41から供給される頻度テーブルに基づいて、いわ
ゆるハフマン木を作成し、ハフマンテーブル作成部43
に供給する。ハフマンテーブル作成部43は、ハフマン
木作成部42からのハフマン木に基づき、ハフマンテー
ブルを作成する。即ち、ハフマンテーブル作成部43
は、被埋め込み対象データに対して、その値の出現頻度
が高いほど、短い符号長の符号(出現頻度が低いほど長
い符号長の符号)が割り当てられたハフマンテーブルを
作成する。このハフマンテーブルは、符号化部44に供
給されるとともに、図8の変換テーブル作成部34に供
給される。
【0069】符号化部44は、そこに供給される被埋め
込み対象データの各値を、ハフマンテーブル作成部43
からのハフマンテーブルにおいて対応付けられている符
号に変換し、これにより、可変長符号化データを得て出
力する。
【0070】以上のように構成される可変長符号化部3
3では、頻度テーブル作成部41において、被埋め込み
対象データについて頻度テーブルが作成され、ハフマン
木作成部42に供給される。ハフマン木作成部42で
は、頻度テーブル作成部41からの頻度テーブルに基づ
いて、ハフマン木が作成され、ハフマンテーブル作成部
43に供給される。ハフマンテーブル作成部43では、
ハフマン木作成部42からのハフマン木に基づき、ハフ
マンテーブルが作成され、符号化部44に供給される。
符号化部44では、被埋め込み対象データの各値が、ハ
フマンテーブルにおいて、その値に対応付けられている
符号に変換され、その結果得られる可変長符号化データ
が出力される。
【0071】次に、図10を参照して、可変長符号化部
33における可変長符号化処理について、さらに説明す
る。
【0072】いま、頻度テーブル作成部41において、
例えば、図10(A)に示すような頻度テーブルが作成
されたとする。ここで、図10(A)は、被埋め込み対
象データにおいて、値「0」、「1」、「2」、「3」、「4」が、それぞ
れ、5,4,3,2,1回ずつ現れていることを表している。
【0073】図10(A)の頻度テーブルについては、
ハフマン木作成部42において、例えば、図10(B)
乃至図10(E)に示すように、被埋め込み対象データ
の各値の出現頻度に基づき、いわばボトムアップ式に、
ハフマン木が作成される。
【0074】即ち、ハフマン木作成部42は、頻度テー
ブルにおける値の中から、出現頻度が最も低いものを2
つ選択し、1つの接点を構成する。さらに、ハフマン木
作成部42は、選択した2つの値のうちの、出現頻度が
低い方に、ビット"0"または"1"のうちの、例えば、"0"
を割り当て、他方に、"1"を割り当てる。そして、ハフ
マン木作成部42は、選択した2つの値によって構成し
た接点に対して、その選択した2つの値の出現頻度の加
算値を、その接点の出現頻度として割り当てる。
【0075】従って、図10(A)に示した頻度テーブ
ルにおいては、図10(B)に示すように、出現頻度が
1の値「4」と、出現頻度が2の値「3」が選択され、接点#1
が構成されるとともに、その接点#1の出現頻度として、
3(=1+2)が割り当てられる。さらに、選択された
2つの値「4」と「3」のうち、出現頻度が低い方の値「4」
に、ビット"0"が割り当てられるとともに、出現頻度が
高い方の値「3」に、ビット"1"が割り当てられる。
【0076】ここで、図10(B)乃至図10(E)で
は、出現頻度を表す数字を、カッコ()で囲って表してあ
る。
【0077】なお、選択された2つの値の出現頻度が同
一の場合には、いずれの値に、ビット"0"または"1"を割
り当てても良い。但し、例えば、値が小さい方に、ビッ
ト"0"を割り当てるといったように、どちらの値に、ビ
ット"0"または"1"を割り当てるかを、あらかじめ決めて
おく必要がある。
【0078】ハフマン木作成部42では、以下、同様の
処理が、接点が1つ収束するまで繰り返される。
【0079】従って、図10(B)の状態からは、図1
0(C)に示すように、出現頻度がいずれも3の接点#1
と値「2」が選択され、その接点#1と値「2」が、1つの接点
#2とされる。さらに、接点#2の出現頻度が6(=3+
3)とされ、接点#1と値「2」には、それぞれビット"0"
と"1"が割り当てられる。
【0080】図10(C)の状態からは、図10(D)
に示すように、出現頻度が4の値「1」と、出現頻度が5
の値「0」が選択され、その値「1」と「0」が、1つの接点#3
とされる。さらに、接点#3の出現頻度が9(=4+5)
とされ、値「1」と「0」には、それぞれビット"0"と"1"が割
り当てられる。
【0081】図10(D)の状態からは、図10(E)
に示すように、出現頻度が6の接点#2と、出現頻度が9
の接点#3が選択され、その接点#2と#3が、1つの接点#4
とされる。さらに、接点#4の出現頻度が15(=6+
9)とされ、接点#2と#3には、それぞれビット"0"と"1"
が割り当てられる。
【0082】図10(E)の状態では、接点が、1つの
接点#4に収束しているので、ハフマン木の完成となり、
ハフマン木作成部42は、このハフマン木を、ハフマン
テーブル作成部43に供給する。
【0083】ハフマンテーブル作成部43は、ハフマン
木を、収束した接点から、値の方向に辿っていくこと
で、各値に割り当てられた符号を認識する。
【0084】即ち、例えば、図10(E)に示したハフ
マン木を、接点#4から、値「0」の方向に辿っていき、各
接点(または値)に割り当てられたビットを並べる
と、"0"→"0"→"0"となる。これにより、ハフマンテー
ブル作成部43は、値「0」に対して、符号"000"が割り当
てられたことを認識する。また、図10(E)に示した
ハフマン木を、接点#4から、値「1」の方向に辿ってい
き、各接点に割り当てられたビットを並べると、"0"→"
0"→"1"となる。これにより、ハフマンテーブル作成部
43は、値「1」に対して、符号"001"が割り当てられたこ
とを認識する。
【0085】以下、同様にして、ハフマンテーブル作成
部43は、各値に割り当てられた符号を認識し、被埋め
込み対象データの各値と符号との対応関係を表すハフマ
ンテーブルを作成する。従って、図10(E)に示した
ハフマン木からは、図10(F)に示すようなハフマン
テーブルが作成されることになる。
【0086】図10(E)に示したハフマンテーブルに
おいては、出現頻度が5,4,3,2,1回の値「0」、「1」、「2」、
「3」、「4」それぞれに、符号"11","10","01","001","000"
が割り当てられており、従って、基本的に、出現頻度が
高いほど、符号長の短い符号が割り当てられている。
【0087】ところで、図10(E)のハフマンテーブ
ルにおいては、値「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の出現頻度は異
なるが、出現頻度が比較的高い値「0」、「1」、「2」には、2
ビットの符号が割り当てられており、出現頻度が比較的
低い値「3」、「4」には、3ビットの符号が割り当てられて
いる。
【0088】このように、ハフマンテーブルにおいて
は、出現頻度が異なっていても、同一の符号長の符号が
割り当てられる場合があり、値の出現頻度と、その値に
割り当てられる符号の符号長との関係は、一般に、図1
1に示すようになる。
【0089】いま、図11において、nビットの符号が
割り当てられる値がx個あるとすると(但し、xは2n
以下の整数)、そのx個の値に対するnビットの符号の
割り当てパターンは、x!パターンだけ存在するが(!
は階乗を表す)、ハフマンテーブルにおいては、そのx
!パターンのうちの1つだけが、上述したハフマン木を
作成する際のルールに基づいて採用されているにすぎな
い。
【0090】一方、ハフマンテーブルにおける、x個の
値に対するnビットの符号の割り当てパターンを変更し
ても、符号量は増加しない。即ち、ハフマンテーブルに
おいて、nビットのある符号が割り当てられるある値
に、他のnビットの符号を割り当てても、割り当てられ
る符号長は、nビットのままであるから、符号量は増加
しない。
【0091】さらに、ハフマンテーブルにおける、x個
の値に対するnビットの符号の割り当てパターンを変更
しても、例えば、そのx個の値の出現頻度に基づいて、
符号の割り当てパターンは、元に戻すことができる。
【0092】以上から、ハフマンテーブルにおいて同一
の符号長の符号が割り当てられている値に対する符号の
割り当てパターンを変更しても、即ち、可変長符号化の
符号化ルールを破壊しても、符号量は増加せず、さら
に、変更後の割り当てパターンは、元に戻すことができ
る。
【0093】このことは、被埋め込み対象データの各値
に対する符号の割り当てパターンの変更を、何らかの情
報に基づいて行うことで、全体のデータ量を増加させず
に、情報を埋め込むことができ、かつ、その埋め込んだ
情報を、オーバヘッドなしで復号することができること
を意味する。
【0094】即ち、図12は、8ビットで表される被埋
め込み対象データの各値(0乃至255)について作成
されたハフマンテーブルの例を示している。なお、図1
2においては、各値と、その値に割り当てられた符号
(可変長符号化データ)の他、各値の出現頻度も示して
ある。
【0095】図12において、例えば、値「12」乃至「18」
の7つの値に注目すると、これらの7つの値には、いず
れも、9ビットの符号が割り当てられており、この7つ
の値に対する9ビットの符号の割り当て方は、7!パタ
ーンだけ存在する。従って、この7つの値に対する9ビ
ットの符号の割り当てパターンを変更することで、int
[log27!]ビットの情報を埋め込むことができる。なお、
int[]は、[]内の値以下の最大の整数値を意味する。
【0096】ここで、図13(A)は、図12における
値「12」乃至「18」それぞれの出現頻度をグラフによって表
したものであり、図13(B)は、図12において、値
「12」乃至「18」それぞれに割り当てられた9ビットの符号
(可変長符号化データ)を表している。
【0097】いま、図13(B)に示した符号の割り当
てを、int[log27!]ビット以下の埋め込み対象データに
基づいて、例えば、図13(C)に示すように変更した
とする。
【0098】即ち、図13(B)においては、値「12」乃
至「18」に対して、符号"110111111","110111010","11010
0001","110011001","11011000","011101011","01000101
0"が、それぞれ割り当てられており、図13(C)で
は、値「12」に割り当てられていた符号"110111111"が値
「15」に、値「15」に割り当てられていた符号"110011001"
が値「12」に、値「16」に割り当てられていた符号"1101100
0"が値「17」に、値「17」に割り当てられていた符号"01110
1011"が値「18」に、値「18」に割り当てられていた符号"01
0001010"が値「16」に、それぞれ割り当て変更されてい
る。なお、図13では、他の値に対する符号の割り当て
は、変更されていない。
【0099】ここで、他の符号長の符号が割り当てられ
た値についても、符号の割り当てパターンを、埋め込み
対象データに基づいて変更することができる。図14
に、埋め込み対象データに基づいて、図12における符
号の割り当てパターンを変更した可変長符号化データで
ある埋め込み符号化データの例を示す。なお、図14に
は、埋め込み符号化データとともに、その埋め込み符号
化データを、図12に示したハフマンテーブルにしたが
って可変長復号を行うことにより得られる復号値(埋め
込み符号化データを、正しい可変長符号化データを得る
ときに用いたハフマンテーブルによって復号した値)も
示してある。
【0100】図14において、例えば、値「12」乃至「18」
の7つの値に注目し、埋め込み符号化データを、図12
のハフマンテーブルにしたがって復号すると、図15
(A)に示すような復号値が得られる。即ち、埋め込み
符号化データを、符号化時に用いたハフマンテーブルに
したがって復号した値を、埋め込み復号値というものと
すると、符号"110011001","110111010","110100001","1
10111111","010001010","11011000","011101011"は、埋
め込み復号値「15」、「13」、「14」、「12」、「18」、「16」、「17」に、
それぞれ可変長復号される。
【0101】この埋め込み復号値「12」乃至「18」につい
て、その出現頻度をカウントすると、図15(B)に示
すようになる。即ち、図12のハフマンテーブルにおい
て、値「12」乃至「18」に対して割り当てられた符号を、図
13(B)および図13(C)に示したように変更した
ことから、値「12」、「15」、「16」乃至「18」については、その
出現頻度が、図13(A)に示したものに一致せず、具
体的には、可変長符号化前の値「15」、「12」、「18」、「16」、「1
7」の出現頻度にそれぞれ一致したものとなる。
【0102】しかしながら、元(可変長符号化前)の値
「12」乃至「18」それぞれの出現頻度と、可変長復号の結果
得られる値「12」乃至「18」それぞれの出現頻度とは一致す
るはずであるから、上述のように、値の出現頻度が、可
変長符号化前と、可変長復号後とで異なるのはおかし
い。
【0103】そこで、図13(A)に示した元の値の出
現頻度と、図15(B)に示した埋め込み復号値の出現
頻度とを比較し、一致する出現頻度を検出することで、
埋め込み対象データに基づいて変更された符号(可変長
符号)の割り当てパターンを元に戻すことができる。即
ち、埋め込み符号化データを、ハフマンテーブルに基づ
いて符号化された可変長符号化データに戻すことができ
る。そして、埋め込み符号化データを可変長符号化デー
タに戻すときの符号の割り当てパターンの変更の仕方か
ら、被埋め込み対象データ(可変長符号化データ)に埋
め込まれた埋め込み対象データを復号することができ、
また、元に戻した可変長符号化データを可変長復号する
ことで、被埋め込み対象データの元の値を復号すること
ができる。
【0104】具体的には、図13(A)に示した元の値
の出現頻度と、図15(B)に示した埋め込み復号値の
出現頻度とを比較することで、埋め込み復号値「15」、「1
3」、「14」、「12」、「17」、「18」、「16」の出現頻度が、元の値「1
2」乃至「18」の出現頻度とそれぞれ一致することを検出す
ることができる。
【0105】これにより、埋め込み復号値「15」、「13」、「1
4」、「12」、「17」、「18」、「16」が得られた埋め込み符号化デー
タ"110011001","110111010","110100001","11011111
1","010001010","11011000","011101011"は、埋め込み
対象データが埋め込まれる前は、図12のハフマンテー
ブルにおいて、元の値「12」乃至「18」に割り当てられてい
る符号"110111111","110111010","110100001","1100110
01","11011000","011101011","010001010"であったこと
が分かる。
【0106】従って、図15(C)に示すように、図1
3(A)に示した元の値の出現頻度と、図15(B)に
示した埋め込み復号値の出現頻度が一致するように、埋
め込み符号化データを変換することにより、図12に示
したハフマンテーブルにしたがって符号化された可変長
符号化データを復元するとともに、埋め込み符号化デー
タと、復元された可変長符号化データとの対応関係か
ら、埋め込み対象データを復号することができる。さら
に、復元された可変長符号化データを可変長復号するこ
とで、図15(D)に示すように、被埋め込み対象デー
タの元の値を復号することができる。
【0107】図8の統合部11では、以上のように、デ
ータ量を増加させずに、オーバヘッドなしの復号が可能
な埋め込み符号化処理が行われる。
【0108】次に、図16は、図2の統合部11(また
は13)が図8に示したように構成される場合の、図4
の復号部21(または復号部23)の構成例を示してい
る。
【0109】DEMUX(デマルチプレクサ)51に
は、図8の統合部11が多重化データとして出力する埋
め込みデータとハフマンテーブル関連情報との多重化結
果が供給され、DEMUX51は、その多重化データ
を、埋め込み符号化データとハフマンテーブル関連情報
とに分離し、埋め込み符号化データを、可変長復号部5
2および符号化ルール復元部55に供給するとともに、
ハフマンテーブル関連情報を、可変長復号部52、逆変
換テーブル作成部54、および可変長復号部56に供給
する。
【0110】可変長復号部52は、DEMUX51が出
力する埋め込み符号化データおよびハフマン関連情報を
受信し、ハフマンテーブル関連情報としての頻度テーブ
ルから、図9の可変長符号化部33における場合と同様
にして、ハフマンテーブルを作成して、逆変換テーブル
作成部54に供給する。
【0111】ここで、ハフマンテーブル関連情報として
の頻度テーブルから作成されるハフマンテーブルは、図
8の可変長符号化部33での可変長符号化に用いられる
ものと同一のものであり、以下、適宜、正ハフマンテー
ブルという。また、正ハフマンテーブルを得るのに用い
られるハフマンテーブル関連情報としての頻度テーブル
を、以下、適宜、正頻度テーブルという。
【0112】可変長復号部52は、さらに、埋め込み符
号化データを、正ハフマンテーブルにしたがって可変長
復号し、その結果得られる被埋め込み対象データの復号
値(埋め込み復号値)を、ハフマンテーブル生成部53
に供給する。
【0113】ハフマンテーブル生成部53は、可変長復
号部52から供給される埋め込み復号値を可変長符号化
するハフマンテーブルを作成し、そのハフマンテーブル
と、そのハフマンテーブルを作成する過程で作成される
頻度テーブルを、逆変換テーブル作成部54に供給す
る。
【0114】ここで、ハフマンテーブル生成部53が作
成するハフマンテーブルは、埋め込み復号値(埋め込み
符号化データを、正ハフマンテーブルによって可変長復
号したもの)を可変長符号化するものであり、基本的
に、正しい可変長符号化データを正しく復号することが
できるものではない。そこで、この埋め込み復号値から
得られるハフマンテーブルを、以下、適宜、正ハフマン
テーブルに対して、誤ハフマンテーブルという。また、
誤ハフマンテーブルを得るのに用いられる頻度テーブル
を、以下、適宜、正頻度テーブルに対して、誤頻度テー
ブルという。
【0115】逆変換テーブル作成部54は、可変長復号
部52からの正ハフマンテーブル、DEMUX51から
のハフマンテーブル関連情報としての正頻度テーブル、
ハフマンテーブル生成部53からの誤ハフマンテーブル
および誤頻度テーブルに基づいて、埋め込み符号化デー
タを、元の可変長符号化データに変換するための逆変換
テーブルを作成する。即ち、逆変換テーブル作成部54
は、図8の変換テーブル作成部34が作成する変換テー
ブルと同一の逆変換テーブルを作成する。この逆変換テ
ーブルは、符号化ルール復元部55に供給される。
【0116】符号化ルール復元部55は、逆変換テーブ
ル作成部54から供給される逆変換テーブルに基づき、
DEMUX51からの埋め込み符号化データを、符号化
ルールとしての正ハフマンテーブルにしたがって符号化
された可変長符号化データに復元する。さらに、符号化
ルール復元部55は、埋め込み符号化データと、復元し
た可変長符号化データとの対応関係、即ち、逆変換テー
ブルに基づいて、埋め込み符号化データに埋め込まれて
いた埋め込み対象データを復号する。そして、符号化ル
ール復元部55は、復元した可変長符号化データを、可
変長復号部56に出力するとともに、復号した埋め込み
対象データを、復号埋め込み対象データとして出力す
る。
【0117】可変長復号部56は、DEMUX51から
供給されるハフマン関連情報から、正ハフマンテーブル
を作成し、その正ハフマンテーブルに基づいて、符号化
ルール復元部55から供給される可変長符号化データを
可変長復号して、その結果得られる被埋め込み対象デー
タの復号値(以下、適宜、復号被埋め込み対象データと
いう)を出力する。
【0118】次に、図17は、図16の可変長復号部5
2の構成例を示している。
【0119】DEMUX51が出力する埋め込み符号化
データは、復号部63に供給されるようになっており、
同じく、DEMUX51が出力するハフマンテーブル関
連情報としての頻度テーブルは、ハフマン木作成部61
に供給されるようになっている。
【0120】ハフマン木作成部61は、図9のハフマン
木作成部42と同様に、頻度テーブルから、ハフマン木
を作成し、ハフマンテーブル作成部62に供給する。
【0121】ハフマンテーブル作成部62は、図9のハ
フマンテーブル作成部43と同様に、ハフマン木作成部
61からのハフマン木に基づいて、ハフマンテーブルを
作成し、復号部63に供給する。
【0122】復号部63は、ハフマンテーブル作成部6
2からのハフマンテーブルにしたがい、そこに供給され
る埋め込み符号化データを、可変長復号出力する。
【0123】なお、図16の可変長復号部56も、図1
7に示した可変長復号部52と同様に構成される。
【0124】次に、図18は、図16のハフマンテーブ
ル生成部53の構成例を示している。
【0125】ハフマンテーブル生成部53において、可
変長復号部52が出力する埋め込み復号値は、頻度テー
ブル71に供給される。頻度テーブル71、ハフマン木
作成部72、またはハフマンテーブルテーブル作成部7
3は、図9の頻度テーブル作成部41、ハフマン木作成
部42、またはハフマンテーブル作成部43における場
合とそれぞれ同様の処理を行う。
【0126】これにより、頻度テーブル作成部71で
は、埋め込み復号値についての頻度テーブルである誤頻
度テーブル(被埋め込み対象データの元の値についての
頻度テーブルではない)が作成され、逆変換テーブル作
成部54(図16)に供給される。また、ハフマンテー
ブル作成部73では、埋め込み復号値を、その出現頻度
に応じた符号長の符号に変換するためのハフマンテーブ
ルである誤ハフマンテーブル(被埋め込み対象データの
元の値についてのハフマンテーブルではない)が作成さ
れ、逆変換テーブル作成部54に供給される。
【0127】次に、図19は、図16の逆変換テーブル
作成部54の構成例を示している。
【0128】逆変換テーブル作成部54には、上述した
ように、正ハフマンテーブル、正頻度テーブル、誤ハフ
マンテーブル、および誤頻度テーブルが供給されるよう
になっており、逆変換テーブル作成部54では、これら
のテーブルに基づき、図12乃至図15で説明したよう
にして、埋め込み符号化データと、正ハフマンテーブル
によって符号化された可変長符号化データとの対応関係
が認識され、その対応関係が記述された逆変換テーブル
が作成される。
【0129】正ハフマンテーブルおよび誤ハフマンテー
ブルは、符号対応付け部82に供給され、正頻度テーブ
ルおよび誤頻度テーブルは、比較部81に供給される。
【0130】そして、比較部81は、正頻度テーブルと
誤頻度テーブルとを比較し、各符号長の符号ごとに、正
頻度テーブルと誤頻度テーブルにおいて、同一の頻度と
なっている値を検出する。さらに、比較部81は、正頻
度テーブルと誤頻度テーブルにおいて、同一の頻度とな
っている値を対応付けた対応値テーブルを作成し、符号
対応付け部82に供給する。
【0131】符号対応付け部82は、比較部81からの
対応値テーブルにおいて対応付けられている値を、正ハ
フマンテーブルと誤ハフマンテーブルから検索し、その
検索した値に対応付けられている符号どうしを対応付け
ることにより、逆変換テーブルを作成する。この逆変換
テーブルは、符号化ルール復元部55に供給される。
【0132】次に、図20は、被埋め込み対象データ
を、所定の符号化ルールにしたがって符号化するととも
に、その符号化ルールを、埋め込み対象データに基づい
て破壊することにより、その埋め込み対象データを、被
埋め込み対象データに埋め込む場合の、図2の統合部1
1(または埋め込み部13)の第2の構成例を示してい
る。
【0133】符号化部91には、被埋め込み対象データ
が供給されるようになっており、符号化部91は、被埋
め込み対象データを、所定の符号化ルールにしたがって
符号化し、その結果得られる符号化データを、埋め込み
部92に出力する。
【0134】埋め込み部92には、埋め込み対象データ
が供給されるようになっており、埋め込み部92は、符
号化部91から供給される符号化データを、埋め込み対
象データに基づいて操作して、破壊された符号化ルール
にしたがって符号化された符号化データとすることによ
り、その埋め込み対象データを、符号化された被埋め込
み対象データに埋め込み、埋め込み符号化データを出力
する。
【0135】次に、図21は、図20の符号化部91の
構成例を示している。なお、ここでは、例えば、被埋め
込み対象データが、画像データであるとし、さらに、そ
の画像データを構成する画素値が、RGB(Red,Green,B
lue)で表現されるものとする。
【0136】図21の符号化部91においては、被埋め
込み対象データとしての各画素値が、RGBの色空間に
おいてベクトル量子化され、セントロイドベクトルを表
すコード(以下、適宜、VQコードという)、そのコー
ドに対応するセントロイドベクトルで表される画素値
の、元の画素値に対する誤差(以下、適宜、VQ残差と
いう)、およびベクトル量子化に用いられたコードブッ
クが、符号化データとして出力されるようになってい
る。
【0137】即ち、被埋め込み対象データは、フレーム
メモリ101に供給され、フレームメモリ101は、そ
こに供給される被埋め込み対象データである画像データ
を、例えば、フレーム単位で、順次記憶する。
【0138】コードブック作成部102は、フレームメ
モリ101に記憶された被埋め込み対象データのフレー
ムを、順次、注目フレームとし、その注目フレームを構
成する各画素の画素値から、その色空間におけるベクト
ル量子化に用いるコードブックを、例えば、いわゆるL
BG(Linde,Buzo,Gray)アルゴリズムによって作成す
る。このコードブックは、ベクトル量子化部103に供
給されるとともに、符号化データ(の一部)として出力
される。
【0139】ベクトル量子化部103は、フレームメモ
リ101から注目フレームを読み出し、その注目フレー
ムを構成する各画素を、例えば、ラスタスキャン順に、
順次、注目画素とする。そして、ベクトル量子化部10
3は、注目画素の画素値を、コードブック作成部102
からのコードブックを用いてベクトル量子化し、その結
果得られるVQコードおよびVQ残差を、符号化データ
(の一部)として出力する。
【0140】次に、図22は、符号化部91が図21に
示したように構成される場合の、図20の埋め込み部9
2の構成例を示している。
【0141】符号化部91が出力する符号化データとし
ての注目フレームのVQコード、VQ残差、コードブッ
クは、VQコードメモリ111、VQ残差メモリ11
2、コードブックメモリ113に、それぞれ供給されて
記憶される。
【0142】VQコードメモリ111とコードブックメ
モリ113にそれぞれ記憶されたVQコードとコードブ
ックは、そこから読み出され、圧縮部115に供給され
る。
【0143】一方、ラインローテーション部114は、
注目フレームの各ライン(水平ライン)を、例えば、上
から下方向に、順次、注目ラインとし、その注目ライン
について、VQ残差メモリ112に記憶されたVQ残差
を読み出す。さらに、ラインローテーション部114
は、注目ラインを構成する画素数を、xとすると、int
[log2x]で表されるビット数の埋め込み対象データを受
信し、例えば、図23に示すように、その埋め込み対象
データに対応する画素数だけ、注目ラインのVQ残差を
右ローテーションすることにより、その埋め込み対象デ
ータを、注目ラインに埋め込む。即ち、このラインロー
テーションにより、注目ライン上のある画素に注目すれ
ば、基本的に、その画素についてのVQ残差は、ベクト
ル量子化により得られるものとは異なるものとなり、ベ
クトル量子化の符号化ルールが破壊される。そして、符
号化ルールが破壊されることにより、埋め込み対象デー
タが埋め込まれる。
【0144】その後、ラインローテーション部114
は、埋め込み対象データを埋め込んだ注目ラインのVQ
残差を、圧縮部115に供給する。
【0145】ここで、注目ラインのVQ残差を右ローテ
ーションする場合、注目ラインの右端の画素のVQ残差
は、注目ラインの左端の画素にローテーションされるも
のとする。同様に、注目ラインのVQ残差を左ローテー
ションする場合、左端の画素のVQ残差は、右端の画素
にローテーションされるものとする。
【0146】圧縮部115は、そこに供給されるVQコ
ード、VQ残差、コードブックを、例えば、空間相関や
エントロピーの偏り等を利用して圧縮し、その圧縮結果
を、MUX116に出力する。MUX116は、圧縮部
115からのVQコード、VQ残差、コードブックそれ
ぞれの圧縮結果を多重化し、その結果得られる多重化デ
ータを、埋め込み符号化データとして出力する。
【0147】次に、図24は、図2の統合部11(また
は埋め込み部13)が図20に示したように構成される
場合の、図4の復号部21(または復号部23)の構成
例を示している。
【0148】図20の埋め込み部92が多重化データと
して出力する埋め込み符号化データは、符号化ルール復
元部121に供給される。
【0149】符号化ルール復元部121は、埋め込み符
号化データを、図20の符号化部91における符号化ル
ールにしたがって符号化された、正しい符号化データに
復元し、これにより、埋め込み符号化データに埋め込ま
れていた埋め込み対象データを復号する。
【0150】即ち、符号化ルール復元部121は、埋め
込み符号化データに対して、パラメータコントローラ1
24から供給されるパラメータに基づく操作を施すこと
により、正しい符号化データの候補(以下、適宜、仮符
号化データという)を求める。さらに、符号化ルール復
元部121は、埋め込み符号化データを仮符号化データ
に復元する操作に基づいて、埋め込み符号化データに埋
め込まれていた埋め込み対象データの候補(以下、仮復
号埋め込み対象データという)を復号する。そして、仮
符号化データは、復号部122および判定部123に、
仮復号埋め込み対象データは、判定部123に供給され
る。
【0151】復号部122は、符号化ルール復元部12
1からの仮符号化データに対して、図20の符号化部9
1における符号化ルールに基づく復号処理を施すことに
より、元の画素値の候補(以下、適宜、仮復号画素値と
いう)を復号する。この仮復号画素値は、判定部123
に供給される。
【0152】判定部123は、パラメータコントローラ
124を制御することにより、1つ以上の値のパラメー
タを、符号化ルール復元部121に供給させ、その1つ
以上の値のパラメータそれぞれに対応して得られる1つ
以上の仮復号画素値の中から、正しい(元の画素値に一
致する)仮復号画素値を判定する。さらに、判定部12
3は、1つ以上の仮復号画素値それぞれに付随して、符
号化ルール復元部121から供給される1つ以上の仮復
号埋め込み対象データの中から、正しい復号画素値が得
られたときのものを、正しい復号埋め込み対象データと
して選択し、正しい仮復号画素値と仮復号埋め込み対象
データを、被埋め込み対象データと埋め込み対象データ
の最終的な復号結果(復号被埋め込み対象データと復号
埋め込み対象データ)として、それぞれ出力する。
【0153】パラメータコントローラ124は、判定部
123の制御にしたがい、埋め込み符号化データを操作
するための所定のパラメータを、符号化ルール復元部1
21に供給する。
【0154】次に、図25は、図20の埋め込み部92
が図22に示したように構成される場合の、図24の符
号化ルール復元部121の構成例を示している。
【0155】図22のMUX116が出力する多重化デ
ータとしての埋め込み符号化データは、DEMUX13
1に供給され、DEMUX131は、そこに供給される
埋め込み符号化データを、圧縮されたVQコード、VQ
残差、およびコードブックに分離し、伸張部132に供
給する。伸張部132は、DEMUX131からの、圧
縮されたVQコード、VQ残差、コードブックを伸張
し、その伸張後のVQコード、VQ残差、コードブック
を、VQコードメモリ133、VQ残差メモリ134、
コードブックメモリ135にそれぞれ供給する。
【0156】VQコードメモリ133、VQ残差メモリ
134、コードブックメモリ135は、伸張部132か
らのVQコード、VQ残差、コードブックを、それぞ
れ、フレーム単位で記憶する。
【0157】ラインローテーション部136は、VQ残
差メモリ134に記憶されたフレームの各ラインを、例
えば、上から下方向に、順次、注目ラインとし、その注
目ラインについて、VQ残差メモリ134に記憶された
VQ残差を読み出す。さらに、ラインローテーション部
136は、注目ラインを構成する画素数を、xとする
と、0乃至xの範囲の整数値を、パラメータコントロー
ラ124(図24)から、パラメータとして受信し、そ
のパラメータに対応する画素数だけ、注目ラインのVQ
残差を左ローテーションする。そして、ラインローテー
ション部136は、そのローテーション後の各ラインの
VQ残差を、VQコードメモリ133に記憶されたVQ
コード、およびコードブックメモリ135に記憶された
コードブックとともに、仮符号化データとして出力す
る。
【0158】さらに、ラインローテーション部136
は、パラメータコントローラ124からのパラメータの
値を、仮復号埋め込み対象データとして出力する。
【0159】次に、図26は、図20の符号化部91が
図21に示したように構成される場合の、図24の復号
部122の構成例を示している。
【0160】復号部122は、符号化ルール復元部12
1から供給される符号化データとしての1フレームのV
Qコード、VQ残差、およびコードブックに基づき、ベ
クトル逆量子化を行うことにより、画素値を復号する。
【0161】即ち、ベクトル逆量子化部141には、V
Qコードおよびコードブックが供給されるようになって
おり、ベクトル逆量子化部141は、VQコードに対応
するセントロイドベクトルを、コードブックから検出
し、そのセントロイドベクトルを、加算部142に供給
する。加算部142には、ベクトル逆量子化部141か
らセントロイドベクトルが供給される他、VQ残差とし
ての差分ベクトルも供給されるようになっており、加算
部142は、セントロイドベクトルと差分ベクトルとを
加算する。そして、加算部142は、その加算の結果得
られるベクトルの各成分を、R,G,B値とする画素値
を、仮復号画素値として出力する。
【0162】次に、図27は、符号化ルール復元部12
1と復号部122が、図25と図26に示したようにそ
れぞれ構成される場合の、図24の判定部123の構成
例を示している。
【0163】メモリ151には、符号化ルール復元部1
21からの仮復号埋め込み対象データと、復号部122
からの仮復号画素値が供給されるようになっており、メ
モリ151は、その仮復号埋め込み対象データと仮復号
画素値を一時記憶するとともに、正誤判定部154の制
御にしたがい、記憶した仮復号埋め込み対象データと仮
復号画素値を読み出し、それぞれを、復号埋め込み対象
データと復号被埋め込み対象データとして出力する。
【0164】符号化部152には、符号化ルール復元部
121が出力する仮符号化データのうちのコードブック
と、復号部122が出力する仮復号画素値が供給される
ようになっており、符号化部152は、仮復号画素値
を、図20の符号化部91と同様に符号化する。即ち、
符号化部152は、仮復号画素値を、符号化ルール復元
部121からのコードブックを用いてベクトル量子化
し、その結果得られるVQコードとVQ残差を、比較部
153に供給する。ここで、以下、適宜、仮復号画素値
をベクトル量子化して得られるVQコードとVQ残差
を、それぞれ、仮VQコードと仮VQ残差という。
【0165】比較部153には、符号化部152が出力
する仮VQコードおよび仮VQ残差の他、復号部122
が出力する仮符号化データのうちのVQコードおよびV
Q残差が供給されるようになっている。比較部153
は、仮VQコードと、仮符号化データのVQコードとを
比較するとともに、仮VQ残差と、仮符号化データのV
Q残差とを比較し、それぞれの比較結果を、正誤判定部
154に供給する。
【0166】正誤判定部154は、パラメータコントロ
ーラ124を制御することにより、パラメータコントロ
ーラ124に、ラインローテーションを行うビット数
を、パラメータとして、符号化ルール復元部121に供
給させる。また、正誤判定部154は、比較部153か
らの仮VQコードと仮符号化データのVQコードとの比
較結果、および仮VQ残差と仮符号化データのVQ残差
との比較結果に基づいて、仮復号画素値が復号結果とし
て正しいかどうかを判定し、その判定結果に基づき、メ
モリ151からの仮復号画素値および仮復号埋め込み対
象データの読み出しを制御する。
【0167】次に、図28を参照して、図27の正誤判
定部154が、仮復号画素値が復号結果として正しいか
どうかを判定する判定原理について説明する。
【0168】符号化部91(図20)では、RGB空間
においてベクトル量子化が行われるから、そのベクトル
量子化に用いられるセントロイドベクトルは、R成分、
B成分、およびG成分の3つの成分から構成される。い
ま、このR成分、B成分、およびG成分からなるセント
ロイドベクトルを、(R,G,B)と表すとともに、説
明を簡単にするために、コードブックにおけるセントロ
イドベクトルのR成分、B成分、およびG成分が、いず
れも10の倍数で表されるものとすると、R,B,G成
分が、例えば、それぞれ102,103,99の画素値
(以下、適宜、画素値(102,103,99)と表
す)は、セントロイドベクトル(100,100,10
0)との距離を最も短くするから、セントロイドベクト
ル(100,100,100)に対応するVQコードに
ベクトル量子化される。ここで、セントロイドベクトル
(100,100,100)に対応するVQコードを、
例えば、0とする。
【0169】この場合、VQ残差は、画素値(102,
103,99)から、セントロイドベクトル(100,
100,100)を減算して、(2,3,−1)とな
る。従って、画素値(102,103,99)は、VQ
コード0と、VQ残差(2,3,−1)に符号化され
る。
【0170】そして、このようにして符号化部91で得
られる符号化データとしてのVQコード0と、VQ残差
(2,3,−1)をベクトル逆量子化すると、図28
(A)に示すように、VQコード0に対応するセントロ
イドベクトル(100,100,100)と、VQ残差
(2,3,−1)とを加算することにより、画素値(1
02,103,99)が得られ、従って、元の画素値に
正しく復号される。
【0171】さらに、この復号された画素値(102,
103,99)を、再度ベクトル量子化すると、図28
(A)に示すように、やはり、VQコード0と、VQ残
差(2,3,−1)が得られる。
【0172】以上から、符号化データとしてのVQコー
ドとVQ残差を復号し、正しい復号結果を得て、その復
号結果を再度符号化(ここでは、ベクトル量子化)する
と、その符号化の結果得られるVQコードとVQ残差
は、符号化データとしてのVQコードとVQ残差に、そ
れぞれ一致する。
【0173】一方、符号化部91で得られる符号化デー
タとしてのVQコード0と、VQ残差(2,3,−1)
のうちの、VQ残差(2,3,−1)について、上述し
たようにラインローテーションが行われることにより埋
め込み対象データが埋め込まれると、VQコード0と、
VQ残差(2,3,−1)に対応する画素のVQ残差に
は、他の画素について得られたVQ残差が割り当てられ
る。いま、この、他の画素のVQ残差が、例えば、図2
8(B)に示すように、(10,11,12)であった
とすると、VQコード0と、VQ残差(10,11,1
2)は、図28(B)に示すように、VQコード0に対
応するセントロイドベクトル(100,100,10
0)と、VQ残差(10,11,12)とを加算するこ
とにより、画素値(110,111,112)に復号さ
れ、従って、元の画素値(102,103,99)に
は、正しく復号されない。
【0174】従って、この正しく復号されない画素値
(110,111,112)を、再度ベクトル量子化し
ても、図28(B)に示すように、符号化データとして
のVQコード0またはVQ残差(2,3,−1)とそれ
ぞれ一致するVQコードまたはVQ残差は得られない。
【0175】即ち、いまの場合、コードブックにおける
セントロイドベクトルのR成分、B成分、およびG成分
は、いずれも10の倍数で表されるものとしてあるか
ら、画素値(110,111,112)との距離を最も
短くするセントロイドベクトルは、(110,110,
110)となる。従って、セントロイドベクトル(11
0,110,110)を表すVQコードを、例えば、1
とすると、画素値(110,111,112)は、VQ
コード1と、VQ残差(0,1,2)(=(110,1
11,112)−(110,110,110))にベク
トル量子化され、この場合、VQコードも、また、VQ
残差も、元の符号化データであるVQコード0またはV
Q残差(10,11,12)に一致しない。
【0176】以上から、図25のラインローテーション
部136で、パラメータにしたがってローテーションさ
れる画素数が、埋め込み対象データに一致していない場
合、即ち、仮符号化データが、埋め込み対象データが埋
め込まれる前の符号化データに一致していない場合に
は、そのような仮符号化データから得られる仮復号画素
値を再度符号化して得られるVQコードとVQ残差が、
仮符号化データとしてのVQコードとVQ残差に、それ
ぞれ一致せず、これにより、仮符号化データを復号して
得られる仮復号画素値が、正しい復号結果でないことを
判定することができる。
【0177】一方、図25のラインローテーション部1
36で、パラメータにしたがってローテーションされる
画素数が、埋め込み対象データに一致している場合、即
ち、仮符号化データが、埋め込み対象データが埋め込ま
れる前の符号化データに一致している場合には、そのよ
うな仮符号化データから得られる仮復号画素値を再度符
号化して得られるVQコードとVQ残差が、仮符号化デ
ータとしてのVQコードとVQ残差に、それぞれ一致
し、これにより、仮符号化データを復号して得られる仮
復号画素値が、正しい復号結果であることを判定するこ
とができる。図27の正誤判定部は、このように、正し
い復号結果が得られた場合、その正しい復号結果に対応
する埋め込み対象データと被埋め込み対象データを、メ
モリ151を制御して読み出させる。
【0178】次に、データの相関性を利用する埋め込み
方法について説明する。
【0179】データの相関性を利用する埋め込み方法と
しては、例えば、データが埋め込まれる被埋め込み対象
データが、例えば、画像データである場合に、その画像
データを、埋め込み対象データに基づいて操作すること
で、埋め込み対象データを埋め込み、その結果得られる
埋め込みデータを、元の画像の相関性を利用して、埋め
込み対象データと、元の画像データとしての被埋め込み
対象データとに復号する方法がある。
【0180】図29は、そのような相関を利用した埋め
込みを行う場合の、図2の統合部11(または埋め込み
部13)の第1の構成例を示している。
【0181】フレームメモリ161は、そこに供給され
る被埋め込み対象データとしての画像データを、例え
ば、1フレーム単位で一時記憶するようになされてい
る。ラインローテーション部162には、埋め込み対象
データが供給されるようになっており、その埋め込み対
象データに対応したずらし量だけ、フレームメモリ16
1に記憶された画像を構成する所定のラインを、水平方
向にずらすことにより、そのラインに、埋め込み対象デ
ータを埋め込み、埋め込みデータとして出力するように
なされている。
【0182】以上のように構成される統合部11では、
フレームメモリ161において、被埋め込み対象データ
としての画像データが記憶される。
【0183】一方、ラインローテーション部162で
は、フレームメモリ161に記憶された画像を構成する
所定の1ラインが読み出され、ステップS2に進み、そ
の読み出されたライン(以下、適宜、注目ラインとい
う)が、第1ライン(1フレームの画像の最上行のライ
ン)であるかどうかが判定される。注目ラインが第1ラ
インである場合、ラインローテーション部162は、そ
の第1ラインを、そのまま、埋め込みデータとして出力
する。
【0184】また、注目ラインが第1ラインでない場
合、即ち、注目ラインが、第2ライン以降のいずれかの
ラインである場合、ラインローテーション部162は、
注目ラインに埋め込むべき埋め込み対象データを受信
し、注目ラインを、その受信した埋め込み対象データに
対応する画素数分だけ、水平方向にローテーションす
る。
【0185】即ち、例えば、いま、図30(A)に示す
ように、第Nライン(N≠1)が注目ラインとされてい
るとすると、ラインローテーション部162は、図30
(B)に示すように、その第Nラインを、埋め込み対象
データの値と同一の画素数だけ、水平方向である左また
は右方向のうちの、例えば右方向にローテーションする
(ずらす)。そして、ラインローテーション部162
は、そのローテーションにより、フレームの右にはみ出
した第Nラインの部分を、図30(C)に示すように、
その第Nラインの左側にはめ込む。
【0186】以上のような埋め込み符号化処理によれ
ば、ある1フレームの画像は、次のような埋め込みデー
タに符号化される。
【0187】即ち、例えば、図31(A)に示すような
画像(被埋め込み対象データ)に、埋め込み対象データ
として、10,150,200,・・・を埋め込む場合
においては、図31(B)に示すように、第1ライン
は、そのまま出力され、第2ラインは、最初の埋め込み
対象データと同一の値である10画素だけ、右方向にロ
ーテーションされる。さらに、第3ラインは、2番目の
埋め込み対象データと同一の値である150画素だけ、
右方向にローテーションされ、第4ラインは、3番目の
埋め込み対象データと同一の値である200画素だけ、
右方向にローテーションされる。第5ライン以降も、同
様に、埋め込み対象データに対応する画素数だけ、右方
向にローテーションされていく。
【0188】以上のように、フレームメモリ161に記
憶された画像を構成するラインを、埋め込み対象データ
に対応した画素数だけ、右方向にローテーションするこ
とにより、各ラインに、埋め込み対象データを埋め込む
場合には、その逆のローテーション(逆方向へのローテ
ーション)を行うことで、元の画像を復号することがで
き、さらに、その逆のローテーションを行ったときのロ
ーテーション量が埋め込み対象データとなる。従って、
画像の画質の劣化を極力なくし、かつデータ量を増加せ
ずに、画像に埋め込み対象データを埋め込むことができ
る。
【0189】即ち、埋め込み対象データが埋め込まれた
ラインとしてのローテーションされたラインは、画像の
相関性、即ち、ここでは、正しい位置にあるラインとの
間の相関を利用することにより、オーバヘッドなしで、
正しい位置のラインと埋め込み対象データに復号ことが
できる(ラインを、正しい位置に逆ローテーションする
とともに、埋め込み対象データを復号することができ
る)。従って、その結果得られる復号画像(再生画像)
には、基本的に、埋め込み対象データを埋め込むことに
よる画質の劣化は生じない。
【0190】なお、埋め込みデータに、正しい位置にあ
るラインが存在しない場合には、上述のように画像の相
関性を利用して、画像(被埋め込み対象データ)と埋め
込み対象データを復号するのは困難である。そこで、こ
こでは、上述したように、各フレームの第1ラインに
は、埋め込み対象データを埋め込まないで(ローテーシ
ョンしないで)、そのまま、埋め込みデータとして出力
するようにしている。
【0191】次に、図32は、図2の統合部11(また
は埋め込み部13)が図29に示したように構成される
場合の、図4の復号部21(または復号部23)の構成
例を示している。
【0192】フレームメモリ171は、図29のフレー
ムメモリ161と同様に、埋め込みデータとしての画像
データを一時記憶する。
【0193】ライン相関計算部172は、フレームメモ
リ171に記憶された埋め込みデータとしての画像のラ
インを、その第1ラインから順次読み出し、そのライン
を、1画素ずつ右または左のうちのいずれか一方向にロ
ーテーションしながら、そのローテーション後のライン
と、その1つ上の行のラインとの間の相関を表す相関値
を演算する。即ち、ライン相関計算部172は、図33
(A)に示すように、フレームメモリ171に記憶され
た埋め込みデータ(画像)の復号対象のライン(このラ
インも、以下、適宜、注目ラインという)と、その1ラ
イン上のライン(このラインは、注目ラインを復号する
ための、いわばキーとなるため、以下、適宜、キーライ
ンという)とを読み出し、そのラインどうしの相関値を
計算する。さらに、ライン相関計算部172は、図33
(B)に示すように、注目ラインを、1画素だけ右また
は左のうちのいずれかにローテーションし(図33で
は、図30で説明した場合の逆方向である左方向にロー
テーションしている)、そのローテーション後の注目ラ
インとキーラインラインとの間の相関値を演算する。以
下、同様にして、ライン相関計算部172は、注目ライ
ンが元の位置(埋め込みデータとしての画像上の元の位
置)に戻るまで、注目ラインをローテーションしなが
ら、キーラインとの間の相関値を計算する。
【0194】ここで、キーラインと注目ラインとの相関
を表す相関値としては、例えば、キーラインと注目ライ
ンの対応する画素の差分絶対値(差分の絶対値)の総和
の逆数や、その差分の2乗和の逆数等を用いることがで
きる。
【0195】ライン相関計算部172において求められ
た各ローテーション量での注目ラインとキーラインとの
相関値は、すべてローテーション量決定部173に供給
される。ローテーション量決定部173は、ライン相関
計算部172から供給される相関値に基づき、注目ライ
ンとキーラインとの相関が最大になるときの注目ライン
のローテーション量を検出し、そのローテーション量
を、注目ラインの最終的なローテーション量(以下、適
宜、決定ローテーション量という)として決定する。こ
の決定ローテーション量は、埋め込み対象データの復号
結果として出力されるとともに、ラインローテーション
部174に供給される。
【0196】ラインローテーション部174は、フレー
ムメモリ171に記憶された注目ラインを、ローテーシ
ョン量決定部173から供給されるローテーション量だ
け、ライン相関計算部172における場合と同様の左方
向にローテーションし、さらに、そのローテーション後
の注目ラインを読み出し、その注目ラインの復号結果と
して出力する。
【0197】以上のように、埋め込み対象データが埋め
込まれた画像である埋め込みデータを、画像の相関性を
利用して、元の画像と埋め込み対象データに復号するよ
うにしたので、その復号のためのオーバヘッドがなくて
も、埋め込みデータを、元の画像(被埋め込み対象デー
タ)と埋め込み対象データに復号することができる。従
って、その復号画像には、基本的に、埋め込み対象デー
タを埋め込むことによる画質の劣化は生じない。
【0198】なお、上述の場合には、水平方向へのロー
テーションによって、被埋め込み対象データに、埋め込
み対象データを埋め込むようにしたが、その他、埋め込
みは、垂直方向等のローテーションによって行うことも
可能である。
【0199】次に、図34は、データの相関性を利用し
て復号可能なように埋め込みを行う場合の、図2の統合
部11(または埋め込み部13)の第2の構成例を示し
ている。
【0200】フレームメモリ181には、被埋め込み対
象データとしての、例えば、画像データが供給されるよ
うになっており、フレームメモリ181は、その画像デ
ータを、例えば、フレーム単位で一時記憶する。
【0201】CPU(Central Processing Unit)18
2は、プログラムメモリ183に記憶されたプログラム
を実行することで、後述する埋め込み符号化処理を行
う。即ち、CPU182は、そこに供給される埋め込み
対象データを、例えば、1ビット単位で受信し、その1
ビットごとの埋め込み対象データを、フレームメモリ1
81に記憶された画像に埋め込む。具体的には、CPU
182は、フレームメモリ181に記憶された画像を構
成する一部の画素を選択し、その選択した画素に対し
て、埋め込み対象データに対応した処理であって、画像
の相関性を利用して元に戻すことができるものを施すこ
とにより、画素に、埋め込み対象データを埋め込む。
【0202】プログラムメモリ183は、例えば、RO
M(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memo
ry)などで構成され、CPU182に、埋め込み符号化
処理を行わせるためのコンピュータプログラムを記憶し
ている。
【0203】出力I/F(Interface)34は、フレー
ムメモリ181から、埋め込み対象データの埋め込まれ
た画像データ(被埋め込み対象データ)を読み出し、埋
め込みデータとして出力するようになされている。
【0204】次に、図35のフローチャートを参照し
て、図34の統合部11において行われる埋め込み符号
化処理について説明する。
【0205】フレームメモリ181においては、そこに
供給される被埋め込み対象データとしての画像データ
が、1フレーム単位で記憶される。
【0206】一方、CPU182は、埋め込み対象デー
タを1ビットずつ受信しており、1ビットの埋め込み対
象データを受信すると、ステップS21において、その
1ビットの埋め込み対象データを埋め込む処理の対象と
する画素(以下、適宜、処理対象画素という)を、フレ
ームメモリ181に記憶された画像から選択する。
【0207】ここで、本実施の形態では、例えば、図3
6に示すように、フレームメモリ181に記憶された被
埋め込み対象データとしての画像から、五の目格子状
に、画素が選択される。即ち、CPU182では、ステ
ップS1の処理が行われるごとに、図36において、斜
線を付していない画素が、例えば、ラスタスキャン順
に、順次、処理対象画素として選択される。なお、図3
6におけるp(x,y)は、左からx番目の、上からy
番目の画素を表している。
【0208】その後、CPU182は、ステップS22
において、埋め込み対象データが1または0のうちのい
ずれであるかを判定する。ステップS22において、埋
め込み対象データが、1または0のうちの、例えば0で
あると判定された場合、ステップS21に戻る。即ち、
CPU182は、埋め込み対象データが0である場合に
は、処理対象画素に、何らの処理も施さずに(所定の定
数としての0を加算し)、ステップS21に戻り、次の
1ビットの埋め込み対象データが供給されてくるのを待
って、次に処理対象画素とすべき画素を選択し、以下、
同様の処理を繰り返す。
【0209】また、ステップS22において、埋め込み
対象データが、1または0のうちの、例えば1であると
判定された場合、ステップS23に進み、CPU182
は、処理対象画素に対して、所定の処理を施す。即ち、
CPU182は、所定の定数としての、例えば、2の、
画像を構成する画素に割り当てられているビット数−1
乗を、処理対象画素の画素値に加算する。
【0210】従って、画像を構成する画素の画素値とし
て、例えば、8ビットが割り当てられている場合には、
ステップS23では、27が、処理対象画素の画素値に
加算されることになる。
【0211】なお、この加算は、画素値が、例えば、Y
UVなどで表現されている場合には、輝度成分Y、また
は色成分U,Vのいずれに対して行っても良い。また、
加算は、画素値が、例えば、RGBで表現されている場
合には、R,G,Bのいずれに対して行っても良い。
【0212】また、上述のように、8ビットの画素値に
対して、27を加算することは、その画素値の最上位ビ
ットを反転する操作ととらえることができる。
【0213】ステップS23において、処理対象画素の
画素値に、27が加算された後は、ステップS24に進
み、その加算結果がオーバフローしているかどうかが判
定される。ステップS24において、加算結果がオーバ
フローしていないと判定された場合、ステップS25を
スキップして、ステップS26に進み、CPU182
は、その加算結果を、処理対象画素の画素値として、フ
レームメモリ181に書き込み(上書きし)、ステップ
S21に戻る。
【0214】また、ステップS24において、加算結果
がオーバフローしていると判定された場合、即ち、加算
結果が、28以上となった場合、ステップS25に進
み、その加算値の補正が行われる。即ち、ステップS2
5では、オーバフローした加算値が、例えば、そのオー
バフローした分(オーバフローした加算値から28を減
算した値)に補正される。そして、ステップS26に進
み、CPU182は、その補正後の加算結果を、処理対
象画素の画素値として、フレームメモリ181に書き込
み、次の1ビットの埋め込み対象データが供給されてく
るのを待って、ステップS21に戻る。
【0215】なお、フレームメモリ181に記憶され
た、1フレームの画像について処理が行われた後は、出
力I/F34は、その1フレームの画像(埋め込み対象
データが埋め込まれた被埋め込み対象データとしての画
像)を、埋め込みデータとして読み出し、また、CPU
182は、フレームメモリ181に記憶された、次の被
埋め込み対象データとしての1フレームの画像を対象
に、処理を続行する。
【0216】以上のように、フレームメモリ181に記
憶された画像を構成する一部の画素を選択し、その選択
した画素に対して、埋め込み対象データに対応した処理
であって、画像の相関性を利用して元に戻すことができ
るものを施すことにより、画素に、埋め込み対象データ
を埋め込むことで、画像の画質の劣化を極力なくし、か
つデータ量を増加せずに、画像に埋め込み対象データを
埋め込むことができる。
【0217】即ち、埋め込み対象データが埋め込まれた
画素は、画像の相関性、即ち、ここでは、埋め込み対象
データが埋め込まれなかった画素との間の相関を利用す
ることにより、オーバヘッドなしで、元の画素(被埋め
込み対象データ)と埋め込み対象データに復号(戻す)
ことができる。従って、その結果得られる復号画像(再
生画像)には、基本的に、埋め込み対象データを埋め込
むことによる画質の劣化は生じない。
【0218】次に、図37は、図2の統合部11(また
は埋め込み部13)が図34に示したように構成される
場合の、図4の復号部21(または復号部23)の構成
例を示している。
【0219】埋め込みデータ、即ち、埋め込み対象デー
タが埋め込まれた被埋め込み対象データとしての画像
(以下、適宜、埋め込み画像ともいう)は、フレームメ
モリ191に供給されるようになされており、フレーム
メモリ191は、埋め込み画像を、例えば、フレーム単
位で一時記憶する。
【0220】出力I/F192は、フレームメモリ19
1から、CPU193による、後述する埋め込み復号処
理の結果得られる画像(復号画像)を読み出して出力す
る。
【0221】CPU193は、プログラムメモリ194
に記憶されたプログラムを実行することで、埋め込み復
号処理を行うようになされている。即ち、CPU193
は、フレームメモリ191に記憶された埋め込み画像
を、画像の相関性を利用して元の画像としての被埋め込
み対象データと、そこに埋め込まれている埋め込み対象
データとに復号する。具体的には、CPU193は、埋
め込み画像を構成する一部の画素を、処理対象画素とし
て選択し、図38に示すように、その処理対象画素に対
して、図34のCPU182が施した処理と逆の処理を
施すことで、その画素値を変更する。さらに、図38に
示すように、CPU193は、画素値の変更前の処理対
象画素と、その周辺画素(図38の実施の形態では、左
右に隣接する画素)との相関値R1(第1の相関)を演
算するとともに、画素値の変更された処理対象画素と、
その画素の周辺画素との相関値R2(第2の相関)を演
算し、その相関値R1とR2とを比較する。そして、CP
U193は、その比較結果に基づいて、画素値の変更前
または変更後の処理対象画素のうちのいずれか一方を、
復号結果とするとともに、その処理対象画素に埋め込ま
れた埋め込み対象データ(ここでは、1ビットの1また
は0のうちのいずれか一方)を復号する。
【0222】プログラムメモリ43は、例えば、図34
のプログラムメモリ183と同様に構成され、CPU1
93に、埋め込み復号化処理を行わせるためのコンピュ
ータプログラムを記憶している。
【0223】次に、図39のフローチャートを参照し
て、図37の復号部21において行われる埋め込み復号
処理について説明する。
【0224】フレームメモリ191では、そこに供給さ
れる埋め込み画像が、1フレーム単位で順次記憶され
る。
【0225】一方、CPU193は、ステップS31に
おいて、フレームメモリ191に記憶されたあるフレー
ムの埋め込み画像から、復号を行う処理の対象とする画
素(処理対象画素)を選択する。
【0226】ここで、CPU193では、図36に示し
たように、図34のCPU182と同様に、フレームメ
モリ191に記憶された埋め込み画像から、五の目格子
状に、画素が選択される。即ち、CPU193では、ス
テップS31の処理が行われるごとに、図36におい
て、斜線を付していない画素が、例えば、ラインスキャ
ン順に、順次、処理対象画素として選択される。
【0227】その後、ステップS32に進み、CPU1
93は、処理対象画素に対し、図34のCPU182が
行った処理と逆の処理を施す。即ち、CPU182は、
所定の定数としての、例えば、2の、画像を構成する画
素に割り当てられているビット数−1乗を、処理対象画
素の画素値から減算する。
【0228】従って、上述したように、画像を構成する
画素の画素値として、例えば、8ビットが割り当てられ
ている場合においては、ステップS32では、27が、
処理対象画素の画素値から減算されることになる。な
お、この操作も、図35のステップS23における27
の加算操作と同様に、画素値の最上位ビットを反転する
操作ととらえることができる。
【0229】ここで、ステップS32における減算は、
画素値が、例えば、YUVなどで表現されている場合に
は、輝度成分Y、または色成分U,Vのいずれに対して
行っても良い。また、減算は、画素値が、例えば、RG
Bで表現されている場合には、R,G,Bのいずれに対
して行っても良い。但し、ステップS32における減算
は、図35のステップS3における加算が行われたもの
と同一のものに対して行う必要がある。即ち、画素値
が、例えば、YUVなどで表現されており、図35のス
テップS23における加算が、YUVのうちの、例え
ば、Y成分に対して行われた場合には、ステップS32
における減算は、やはり、Y成分に対して行う必要があ
る。
【0230】ステップS32において、処理対象画素の
画素値から、27が減算された後は、ステップS33に
進み、その減算結果がアンダフローしているかどうかが
判定される。ステップS33において、減算結果がアン
ダフローしていないと判定された場合、ステップS34
をスキップして、ステップS35に進む。
【0231】また、ステップS33において、減算結果
がアンダフローしていると判定された場合、即ち、加算
結果が、0未満となった場合、ステップS34に進み、
その減算値の補正が行われる。即ち、ステップS34で
は、アンダフローした減算値が、例えば、その減算値に
8を加算した値に補正され、ステップS35に進む。
【0232】ステップS35では、処理対象画素の画素
値(ステップS22で27を減算していないもの)(以
下、適宜、第1の画素値という)P1と、その画素値か
ら27を減算した減算値(以下では、ステップS34で
補正されたものも含むものとする)(以下、適宜、第2
の画素値という)P2のそれぞれについて、処理対象画
素の周辺画素としての、例えば、その左右に隣接する画
素との間の相関値が演算される。
【0233】即ち、ステップS35では、例えば、処理
対象画素の第1の画素値P1と、その左右の画素それぞ
れの画素値との差分の絶対値が演算され、その2つの絶
対値の加算値が、処理対象画素の第1の画素値P1につ
いての相関値R1として求められる。さらに、ステップ
S35では、処理対象画素の第2の画素値P2について
も、その左右の画素それぞれの画素値との差分の絶対値
どうしの加算値が演算され、それが、処理対象画素の第
2の画素値P2の相関値R2として求められる。
【0234】なお、ステップS35において、処理対象
画素との間の相関を求めるのに用いる画素は、その左右
に隣接する画素に限定されるものではなく、上下に隣接
する画素であっても良いし、時間的に隣接する画素であ
っても良い。また、必ずしも、空間的または時間的に隣
接する画素である必要もない。但し、処理対象画素との
相関を求めるにあたっては、図36において、斜線を付
した画素、即ち、埋め込み対象データが埋め込まれてい
ない画素を用いるのが望ましい。これは、処理対象画素
について、埋め込み対象データが埋め込まれた画素との
相関を求めても、元の画像についての相関を得ることが
できず、従って、画像の相関性を利用することができな
いため、埋め込み対象データが埋め込まれた画素から、
元の画素値および埋め込み対象データを、正確に復号す
るのが困難となるからである。また、画像の相関性を利
用して、処理対象画素を復号する以上、処理対象画素と
の相関値を求めるのに用いる画素は、その処理対象画素
との空間的または時間的距離が近いものであるのが望ま
しい。
【0235】第1の画素値P1についての相関値R1、お
よび第2の画素値P2についての相関値R2の算出後は、
ステップS36に進み、CPU193において、その相
関値R1とR2とが比較される。
【0236】ステップS36において、相関値R1が、
相関値R2より大きい(以上である)と判定された場
合、ステップS37に進み、CPU193において、埋
め込み対象データの復号結果として、0が出力され、ス
テップS31に戻る。そして、この場合、フレームメモ
リ191の記憶値は書き換えられず、従って、処理対象
画素の画素値の復号結果は、その画素値P1のままとさ
れる。
【0237】即ち、第1の画素値P1についての相関値
1の方が、第2の画素値P2についての相関値R2より
大きいということは、処理対象画素の画素値としては、
画素値P2よりも、画素値P1の方が確からしいこととな
るので、処理対象画素の画素値の復号結果は、その確か
らしい画素値P1とされる。さらに、画素値P1は、ステ
ップS32で27が減算されていないものであるから、
図35のステップS23で27が加算されていないと考
えられる。そして、図35の埋め込み符号化処理では、
埋め込み対象データが0の場合には、27を加算しない
こととしているから、第1の画素値P1についての相関
値R1の方が大きく、画素値P1が、処理対象画素の画素
値として確からしい場合には、そこに埋め込まれた埋め
込み対象データは0ということになる。
【0238】一方、ステップS36において、相関値R
2が、相関値R1より大きい(以上である)と判定された
場合、ステップS38に進み、CPU193において、
フレームメモリ191に記憶された処理対象画素の画素
値が、その画素値から27を減算した減算値、即ち、第
2の画素値P2に書き換えられる。従って、この場合、
処理対象画素の画素値の復号結果は、その画素値P2
される。そして、ステップS39に進み、CPU193
において、埋め込み対象データの復号結果として、1が
出力され、ステップS31に戻る。
【0239】即ち、第2の画素値P2についての相関値
2の方が、第1の画素値P1についての相関値R1より
大きいということは、処理対象画素の画素値としては、
画素値P1よりも、画素値P2の方が確からしいこととな
るので、処理対象画素の画素値の復号結果は、その確か
らしい画素値P2とされる。さらに、画素値P2は、ステ
ップS32で、画素値P1から27が減算されたものであ
るから、図35のステップS23で、元の画素値に27
が加算されたものであると考えられる。そして、図35
の埋め込み符号化処理では、埋め込み対象データが1の
場合には、27を加算することとしているから、第2の
画素値P2についての相関値R2の方が大きく、画素値P
2が、処理対象画素の画素値として確からしい場合に
は、そこに埋め込まれた埋め込み対象データは1という
ことになる。
【0240】ここで、上述のようにして求められる相関
値R1とR2との差分が小さい場合には、画素値P1とP2
のうちのいずれが、処理対象画素の画素値として確から
しいかは、一概にはいえない。そこで、このような場合
には、処理対象画素の左右に隣接する画素だけでなく、
他の画素をも用いて、画素値P1,P2それぞれについて
の相関値を求め、その相関値を比較することで、画素値
1,P2のうちのいずれが、処理対象画素の画素値とし
て確からしいかを決定することができる。
【0241】以上のように、埋め込み対象データが埋め
込まれた画像である埋め込みデータを、画像の相関性を
利用して、元の画像と埋め込み対象データに復号するよ
うにしたので、その復号のためのオーバヘッドがなくて
も、埋め込みデータを、元の画像(被埋め込み対象デー
タ)と埋め込み対象データに復号することができる。従
って、その復号画像(再生画像)には、基本的に、埋め
込み対象データを埋め込むことによる画質の劣化は生じ
ない。
【0242】なお、本実施の形態では、処理対象画素
と、他の画素との相関値として、それらの画素値の差分
の絶対値を用いるようにしたが、相関値は、これに限定
されるものではない。
【0243】また、本実施の形態では、図36に示した
ように、画像から、五の目格子状に、画素を選択し、そ
の画素に、埋め込み対象データを埋め込むようにした
が、埋め込み対象データを埋め込む画素の選択パターン
は、これに限定されるものではない。但し、埋め込み対
象データを埋め込んだ画素の復号にあたっては、上述し
たように、埋め込み対象データが埋め込まれていない画
素を用いて相関を求めるのが望ましく、また、画素どう
しの相関は、基本的に、それらの間の空間的または時間
的距離が離れるほど小さくなっていく。従って、正確な
復号を行う観点からは、埋め込み対象データを埋め込む
画素は、空間的または時間的に、いわゆる疎らになるよ
うに選択するのが望ましい。一方、多くの埋め込み対象
データを埋め込む観点、即ち、圧縮率の観点からは、埋
め込み対象データを埋め込む画素は、ある程度多くする
必要がある。従って、埋め込み対象データを埋め込む画
素は、復号の正確さと、圧縮率とをバランスさせて選択
するのが望ましい。
【0244】さらに、本実施の形態では、処理対象画素
として選択された1画素に、1ビットの埋め込み対象デ
ータを埋め込むようにしたが、1画素に、2ビット以上
の埋め込み対象データを埋め込むようにすることも可能
である。例えば、1画素に、2ビットの埋め込み対象デ
ータを埋め込む場合には、その2ビットの埋め込み対象
データにしたがって、例えば、0,26,27,26+27
のうちのいずれかを、画素値に加算するようにすれば良
い。
【0245】また、本実施の形態では、画素値に、0ま
たは27のうちのいずれかを加算することで(画素値
に、27を加算しないか、または加算することで)、埋
め込み対象データを埋め込むようにしたが、画素値に加
算する値は、27に限定されるものではない。但し、画
素値の下位ビットにしか影響を与えないような値を加算
する場合には、その加算値と、元の画素値とが、あまり
異なったものとならず、従って、図39のステップS3
5で求められる相関値R1とR2も、あまり異なったもの
とならなくなる。これは、画素値および埋め込み対象デ
ータの復号結果の精度を劣化させることとなるから、埋
め込み対象データにしたがって、画素値に加算する値
は、元の画素値の上位ビットに影響を与えるような値と
するのが望ましい。
【0246】さらに、本実施の形態では、画素値に、所
定値を加算することで、埋め込み対象データの埋め込み
を行うようにしたが、埋め込み対象データの埋め込み
は、加算以外の操作(例えば、ビット反転など)を、画
素値に施すことによって行うことも可能である。但し、
上述したように、画素値および埋め込み対象データの復
号結果の精度の劣化を防止する観点から、画素値に施す
操作は、元の画素値についての相関と、操作を施した画
素値についての相関とが大きく異なるようなものである
ことが望ましい。
【0247】なお、図2の統合部11では、メディアデ
ータに広告データを埋め込むようにしたが、メディアデ
ータに埋め込むデータは、広告データに限定されるもの
ではない。
【0248】また、図2の統合部11では、メディアデ
ータおよび広告データを、メディアデータに広告データ
を埋め込むことで符号化するようにしたが、メディアデ
ータおよび広告データの符号化方法は、埋め込みに限定
されるものではない。但し、図2の統合部11の符号化
方法を限定しない場合には、図2の埋め込み部13で
は、埋め込み方法として、データの相関を利用しない埋
め込みを行う必要がある。即ち、図2の埋め込み部13
において、データの相関を利用した埋め込みを行う場合
には、統合部11が出力する中間符号化データに、何ら
かの相関が残っている必要があり、従って、統合部11
の符号化方法を特定しない場合には、統合部11が出力
する中間符号化データが相関性を有しないものとなって
いることがあるため、埋め込み部13の埋め込み方法
は、相関性を利用しないものを用いる必要がある。
【0249】ここで、中間符号化データが相関性を有し
ない符号化方法としては、例えば、CATVや衛星放送
等で用いられているスクランブル等があり、統合部11
では、メディアデータと広告データをスクランブルする
ようにすることが可能である。この場合、復号装置22
では、そのスクランブルを解くためのデスクランブルを
行う必要があるが、このデスクランブルを行うための復
号提示プログラムは、埋め込み部13において、相関を
利用しない埋め込み方法によって、中間符号化データに
埋め込まれる。
【0250】一方、埋め込み部13において、相関を利
用した埋め込み方法を用いるには、統合部11では、中
間符号化データが何らかの相関を有するような符号化を
行う必要がある。
【0251】中間符号化データが相関を有するような符
号化としては、上述したローテーションによる埋め込み
方法があり、統合部11において、例えば、水平ローテ
ーションによる埋め込み等を行う場合には、埋め込み部
13では、例えば、垂直ローテーションによる埋め込み
や、所定値を加算することによる、相関を利用した埋め
込みを採用することができる。
【0252】次に、上述した一連の処理は、ハードウェ
アにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行う
こともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う
場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、
汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0253】そこで、図40は、上述した一連の処理を
実行するプログラムがインストールされるコンピュータ
の一実施の形態の構成例を示している。
【0254】プログラムは、コンピュータに内蔵されて
いる記録媒体としてのハードディスク205やROM2
03に予め記録しておくことができる。
【0255】あるいはまた、プログラムは、フロッピー
(登録商標)ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Onl
y Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digita
l Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなど
のリムーバブル記録媒体211に、一時的あるいは永続
的に格納(記録)しておくことができる。このようなリ
ムーバブル記録媒体211は、いわゆるパッケージソフ
トウエアとして提供することができる。
【0256】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体211からコンピュータにインストー
ルする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放
送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送し
たり、LAN(Local Area Network)、インターネットとい
ったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送
し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくる
プログラムを、通信部208で受信し、内蔵するハード
ディスク205にインストールすることができる。
【0257】コンピュータは、CPU(Central Processing
Unit)202を内蔵している。CPU202には、バス2
01を介して、入出力インタフェース210が接続され
ており、CPU202は、入出力インタフェース210を
介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイ
ク等で構成される入力部207が操作等されることによ
り指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read O
nly Memory)203に格納されているプログラムを実行
する。あるいは、また、CPU202は、ハードディスク
205に格納されているプログラム、衛星若しくはネッ
トワークから転送され、通信部208で受信されてハー
ドディスク205にインストールされたプログラム、ま
たはドライブ209に装着されたリムーバブル記録媒体
211から読み出されてハードディスク205にインス
トールされたプログラムを、RAM(Random Access Memor
y)204にロードして実行する。これにより、CPU20
2は、上述したフローチャートにしたがった処理、ある
いは上述したブロック図の構成により行われる処理を行
う。そして、CPU202は、その処理結果を、必要に応
じて、例えば、入出力インタフェース210を介して、
LCD(Liquid CryStal Display)やスピーカ等で構成され
る出力部206から出力、あるいは、通信部208から
送信、さらには、ハードディスク205に記録等させ
る。
【0258】ここで、本明細書において、コンピュータ
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0259】また、プログラムは、1のコンピュータに
より処理されるものであっても良いし、複数のコンピュ
ータによって分散処理されるものであっても良い。さら
に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実
行されるものであっても良い。
【0260】なお、本実施の形態では、符号化装置1
(図2)において、メディアデータおよび広告データを
復号、提示するプログラムを、中間符号化データに埋め
込むようにしたが、中間符号化データには、その他、例
えば、メディアデータおよび広告データを復号、提示す
るのに必要な、プログラム以外のデータを埋め込むよう
にすることが可能である。即ち、中間符号化データに
は、その中間符号化データを、元のメディアデータと広
告データに復号する復号方法を特定する情報等を埋め込
むことが可能である。
【0261】また、メディアデータに、広告データを埋
め込む場合には、常に、同一の埋め込み方法により埋め
込みを行う他、例えば、メディアデータの所定の単位ご
とに、広告データの埋め込みに用いる埋め込み方法を変
更することが可能である。この場合、メディアデータに
広告データを埋め込んだ中間符号化データには、その復
号、提示を行うように必要なデータとして、メディアデ
ータのどのような単位に、どのような埋め込み方法を用
いたかといった情報を埋め込むようにすることができ
る。
【0262】
【発明の効果】本発明の第1のデータ処理装置およびデ
ータ処理方法、並びにプログラムによれば、第1のデー
タと第2のデータを符号化することにより、第3のデー
タが生成され、第3のデータを、第1および第2のデー
タに復号するのに必要な復号情報が作成される。そし
て、その復号情報が、第3のデータに埋め込まれ、埋め
込みデータが生成される。従って、例えば、第1のデー
タをユーザが欲する情報とするとともに、第2のデータ
を広告情報とすることにより、ユーザに、広告情報を、
必然的に見てもらうことが可能となる。
【0263】本発明の符号化データによれば、第1のデ
ータと第2のデータを符号化することにより得られる第
3のデータに、その第3のデータを第1および第2のデ
ータに復号するのに必要な復号情報が埋め込まれてい
る。従って、例えば、第1のデータをユーザが欲する情
報とするとともに、第2のデータを広告情報とすること
により、ユーザに、広告情報を、必然的に見てもらうこ
とが可能となる。
【0264】本発明の第2のデータ処理装置およびデー
タ処理方法、並びにプログラムによれば、埋め込みデー
タが、第3のデータと、そこに埋め込まれている復号情
報に復号され、第3のデータが、復号情報にしたがっ
て、第1および第2のデータに復号される。従って、例
えば、第1のデータをユーザが欲する情報とするととも
に、第2のデータを広告情報とすることにより、ユーザ
に、広告情報を、必然的に見てもらうことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ処理装置の一実施の形
態の構成例を示すブロック図である。
【図2】符号化装置1の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】符号化装置1の処理を説明するフローチャート
である。
【図4】復号装置2の構成例を示すブロック図である。
【図5】復号装置2の処理を説明するフローチャートで
ある。
【図6】復号装置2の処理を説明するための図である。
【図7】データ処理装置を利用したダウンロードシステ
ムを示す図である。
【図8】統合部11(13)の第1の構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】可変長符号化部33の構成例を示すブロック図
である。
【図10】可変長符号化を説明するための図である。
【図11】被埋め込み対象データの各値の出現頻度と、
その値に割り当てられる符号の符号長との関係を示す図
である。
【図12】ハフマンテーブルの例を示す図である。
【図13】被埋め込み対象データの各値の出現頻度に応
じて割り当てられた符号と、その符号の変換を説明する
図である。
【図14】埋め込みデータの例を示す図である。
【図15】埋め込みデータを、元の可変長符号化データ
に復元する方法を説明する図である。
【図16】復号部21(23)の第1の構成例を示すブ
ロック図である。
【図17】可変長復号部52および56の構成例を示す
ブロック図である。
【図18】ハフマンテーブル生成部53の構成例を示す
ブロック図である。
【図19】逆変換テーブル作成部54の構成例を示すブ
ロック図である。
【図20】統合部11(13)の第2の構成例を示すブ
ロック図である。
【図21】符号化部91の構成例を示すブロック図であ
る。
【図22】埋め込み部92の構成例を示すブロック図で
ある。
【図23】ラインをローテーションすることによる埋め
込み対象データの埋め込みを説明する図である。
【図24】復号部21(23)の第2の構成例を示すブ
ロック図である。
【図25】符号化ルール復元部121の構成例を示すブ
ロック図である。
【図26】復号部122の構成例を示すブロック図であ
る。
【図27】判定部123の構成例を示すブロック図であ
る。
【図28】判定部123の処理を説明する図である。
【図29】統合部11(13)の第3の構成例を示すブ
ロック図である。
【図30】ラインローテーション部162の処理を説明
する図である。
【図31】ラインローテーション部162の処理を説明
する図である。
【図32】復号部21(23)の第3の構成例を示すブ
ロック図である。
【図33】ライン相関計算部172の処理を説明する図
である。
【図34】統合部11(13)の第4の構成例を示すブ
ロック図である。
【図35】CPU182の処理を説明するフローチャー
トである。
【図36】ステップS21の処理を説明するための図で
ある。
【図37】復号部21(23)の第4の構成例を示すブ
ロック図である。
【図38】CPU193の処理を説明する図である。
【図39】CPU193の処理を説明するフローチャー
トである。
【図40】本発明を適用したコンピュータの一実施の形
態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 符号化装置, 2 復号装置, 3 伝送媒体,
4 記録媒体, 11統合部, 12 プログラムデー
タ作成部, 13 埋め込み部, 21 復号部, 2
2 プログラム実行部, 23 復号部, 24 デー
タ提示部,31,32 メモリ, 33 可変長符号化
部, 34 変換テーブル作成部,35 符号化ルール
破壊部, 36 MUX, 41 頻度テーブル作成
部,42 ハフマン木作成部, 43 ハフマンテーブ
ル作成部, 44 符号化部, 51 DEMUX,
52 可変長復号部, 53 ハフマンテーブル生成
部, 54 逆変換テーブル作成部, 55 符号化ル
ール復元部, 56可変長復号部, 61 ハフマン木
作成部, 62 ハフマンテーブル作成部,63 復号
部, 71 頻度テーブル作成部, 72 ハフマン木
作成部,73 ハフマンテーブル作成部, 81 比較
部, 82 符号対応付け部,91 符号化部, 92
埋め込み部, 101 フレームメモリ, 102コ
ードブック作成部, 103 ベクトル量子化部, 1
11 VQコードメモリ, 112 VQ残差メモリ,
113 コードブックメモリ, 114 ラインロー
テーション部, 115 圧縮部, 116 MUX,
121 符号化ルール復元部, 122 復号部,
123 判定部, 124 パラメータコントローラ,
131 DEMUX, 132 伸張部, 133
VQコードメモリ, 134 VQ残差メモリ, 13
5 コードブックメモリ, 136 ラインローテーシ
ョン部, 141 ベクトル逆量子化部, 142 加
算部, 151 メモリ, 152 符号化部, 15
3 比較部, 154 正誤判定部, 161 フレー
ムメモリ, 162 ラインローテーション部,171
フレームメモリ, 172 ライン相関計算部, 1
73 ローテーション量決定部, 174 ラインロー
テーション部, 181 フレームメモリ, 182
CPU, 183 プログラムメモリ, 184 出力
I/F,191 フレームメモリ, 192 出力I/
F, 193 CPU, 194プログラムメモリ,
201 バス, 202 CPU, 203 ROM, 20
4 RAM, 205 ハードディスク, 206 出力
部, 207 入力部,208 通信部, 209 ド
ライブ, 210 入出力インタフェース,211 リ
ムーバブル記録媒体
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK43 MC38 MD02 MD04 MD07 ME02 PP15 RB01 RC14 RC35 SS08 UA02 UA05 UA38 5C063 AB03 AB07 AC01 CA11 CA12 DA01 DA13 DB09 5J064 AA00 BA09 BC01 BC02 BC28 BD02 BD03 BD04

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを符号化するデータ処理装置であ
    って、 第1のデータと第2のデータを符号化することにより、
    第3のデータを生成する符号化手段と、 前記第3のデータを、前記第1および第2のデータに復
    号するのに必要な復号情報を作成する作成手段と、 前記復号情報を、前記第3のデータに埋め込み、埋め込
    みデータを生成する埋め込み手段とを備えることを特徴
    とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化手段は、前記第1および第2
    のデータを、所定の単位ごとに異なる符号化方法で符号
    化することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記復号情報は、前記第3のデータを、
    前記第1および第2のデータに復号する処理をコンピュ
    ータに行わせるプログラムであることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記埋め込み手段は、前記第1および第
    2のデータを提示するのに必要な提示情報も、前記第3
    のデータに埋め込むことを特徴とする請求項1に記載の
    データ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化手段は、前記第1のデータ
    に、前記第2のデータを埋め込むことにより、前記第1
    および第2のデータを符号化することを特徴とする請求
    項1に記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記符号化手段は、前記第1のデータの
    相関性を利用して、前記第3のデータを、前記第1およ
    び第2のデータに復号することができるように、前記第
    1のデータに、前記第2のデータを埋め込むことを特徴
    とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記埋め込み手段は、前記第3のデータ
    の相関性を利用して、前記符号化データを、前記第3の
    データおよび復号情報に復号することができるように、
    前記第3のデータに、前記復号情報を埋め込むことを特
    徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記埋め込み手段は、 前記第1のデータを、所定の符号化ルールにしたがって
    符号化し、 前記第2のデータに基づき、前記符号化ルールを破壊す
    ることにより、前記第1のデータに、前記第2のデータ
    を埋め込むことを特徴とする請求項1に記載のデータ処
    理装置。
  9. 【請求項9】 データを符号化するデータ処理方法であ
    って、 第1のデータと第2のデータを符号化することにより、
    第3のデータを生成する符号化ステップと、 前記第3のデータを、前記第1および第2のデータに復
    号するのに必要な復号情報を作成する作成ステップと前
    記復号情報を、前記第3のデータに埋め込み、埋め込み
    データを生成する埋め込みステップとを備えることを特
    徴とするデータ処理方法。
  10. 【請求項10】 データを符号化するデータ処理を、コ
    ンピュータに行わせるプログラムであって、 第1のデータと第2のデータを符号化することにより、
    第3のデータを生成する符号化ステップと、 前記第3のデータを、前記第1および第2のデータに復
    号するのに必要な復号情報を作成する作成ステップと、 前記復号情報を、前記第3のデータに埋め込み、埋め込
    みデータを生成する埋め込みステップとを備えることを
    特徴とするプログラム。
  11. 【請求項11】 データを符号化するデータ処理を、コ
    ンピュータに行わせるプログラムが記録されているプロ
    グラム記録媒体であって、 第1のデータと第2のデータを符号化することにより、
    第3のデータを生成する符号化ステップと、 前記第3のデータを、前記第1および第2のデータに復
    号するのに必要な復号情報を作成する作成ステップと、 前記復号情報を、前記第3のデータに埋め込み、埋め込
    みデータを生成する埋め込みステップとを備えるプログ
    ラムが記録されていることを特徴とするプログラム記録
    媒体。
  12. 【請求項12】 データを符号化して得られる符号化デ
    ータであって、 第1のデータと第2のデータを符号化することにより、
    第3のデータを生成し、 前記第3のデータを、前記第1および第2のデータに復
    号するのに必要な復号情報を作成し、前記第3のデータ
    に埋め込むことにより生成される埋め込みデータである
    ことを特徴とする符号化データ。
  13. 【請求項13】 データを符号化して得られる符号化デ
    ータが記録されているデータ記録媒体であって、 第1のデータと第2のデータを符号化することにより、
    第3のデータを生成し、 前記第3のデータを、前記第1および第2のデータに復
    号するのに必要な復号情報を作成し、前記第3のデータ
    に埋め込むことにより生成される埋め込みデータである
    符号化データが記録されていることを特徴とするデータ
    記録媒体。
  14. 【請求項14】 第1のデータと第2のデータを符号化
    することにより、第3のデータを生成し、前記第3のデ
    ータを、前記第1および第2のデータに復号するのに必
    要な復号情報を、前記第3のデータに埋め込むことによ
    り生成された埋め込みデータを処理するデータ処理装置
    であって、 前記埋め込みデータを、前記第3のデータと、そこに埋
    め込まれている前記復号情報に復号する第1の復号手段
    と、 前記第3のデータを、前記復号情報にしたがって、前記
    第1および第2のデータに復号する第2の復号手段とを
    備えることを特徴とするデータ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の復号手段は、前記復号情報
    にしたがって、前記第3のデータを、所定の単位ごとに
    異なる復号方法で、前記第1および第2のデータに復号
    することを特徴とする請求項14に記載のデータ処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記復号情報は、前記第3のデータ
    を、前記第1および第2のデータに復号する処理をコン
    ピュータに行わせるプログラムであり、 前記第2の復号手段は、前記プログラムを実行すること
    により、前記第3のデータを、前記第1および第2のデ
    ータに復号することを特徴とする請求項14に記載のデ
    ータ処理装置。
  17. 【請求項17】 前記埋め込みデータには、前記第1お
    よび第2のデータを提示するのに必要な提示情報も埋め
    込まれており、 前記第1の復号手段は、前記提示情報も復号し、 前記提示情報にしたがって、前記第1および第2のデー
    タを提示する提示手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項14に記載のデータ処理装置。
  18. 【請求項18】 前記第3のデータは、前記第1のデー
    タに、前記第2のデータを埋め込んだものであることを
    特徴とする請求項14に記載のデータ処理装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の復号手段は、前記復号情報
    に基づき、前記第1のデータの相関性を利用して、前記
    第3のデータを、前記第1のデータと、その第1のデー
    タに埋め込まれている前記第2のデータに復号すること
    を特徴とする請求項18に記載のデータ処理装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の復号手段は、前記第3のデ
    ータの相関性を利用して、前記埋め込みデータを、前記
    第3のデータと、その第3のデータに埋め込まれている
    前記復号情報に復号することを特徴とする請求項14に
    記載のデータ処理装置。
  21. 【請求項21】 前記第3のデータは、前記第1のデー
    タを、所定の符号化ルールにしたがって符号化するとと
    もに、前記第2のデータに基づき、前記符号化ルールを
    破壊することによって、前記第1のデータに、前記第2
    のデータを埋め込むことにより得られたものであり、 前記第1の復号手段は、 前記第1のデータを、前記符号化ルールにしたがって符
    号化されたデータに復元することにより、前記第1およ
    び第2のデータを復号することを特徴とする請求項14
    に記載のデータ処理装置。
  22. 【請求項22】 第1のデータと第2のデータを符号化
    することにより、第3のデータを生成し、前記第3のデ
    ータを、前記第1および第2のデータに復号するのに必
    要な復号情報を、前記第3のデータに埋め込むことによ
    り生成された埋め込みデータを処理するデータ処理方法
    であって、 前記埋め込みデータを、前記第3のデータと、そこに埋
    め込まれている前記復号情報に復号する第1の復号ステ
    ップと、 前記第3のデータを、前記復号情報にしたがって、前記
    第1および第2のデータに復号する第2の復号ステップ
    とを備えることを特徴とするデータ処理方法。
  23. 【請求項23】 第1のデータと第2のデータを符号化
    することにより、第3のデータを生成し、前記第3のデ
    ータを、前記第1および第2のデータに復号するのに必
    要な復号情報を、前記第3のデータに埋め込むことによ
    り生成された埋め込みデータを処理するデータ処理を、
    コンピュータに行わせるプログラムであって、 前記埋め込みデータを、前記第3のデータと、そこに埋
    め込まれている前記復号情報に復号する第1の復号ステ
    ップと、 前記第3のデータを、前記復号情報にしたがって、前記
    第1および第2のデータに復号する第2の復号ステップ
    とを備えることを特徴とするプログラム。
  24. 【請求項24】 第1のデータと第2のデータを符号化
    することにより、第3のデータを生成し、前記第3のデ
    ータを、前記第1および第2のデータに復号するのに必
    要な復号情報を、前記第3のデータに埋め込むことによ
    り生成された埋め込みデータを処理するデータ処理を、
    コンピュータに行わせるプログラムが記録されているプ
    ログラム記録媒体であって、 前記埋め込みデータを、前記第3のデータと、そこに埋
    め込まれている前記復号情報に復号する第1の復号ステ
    ップと、 前記第3のデータを、前記復号情報にしたがって、前記
    第1および第2のデータに復号する第2の復号ステップ
    とを備えるプログラムが記録されていることを特徴とす
    るプログラム記録媒体。
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