JP2003330360A - 時系列的に複数のレコードを記憶する地図データベースのデータ構造 - Google Patents

時系列的に複数のレコードを記憶する地図データベースのデータ構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地図上の地物や属性を時系列的に管理する。 【解決手段】 地図データには、道路1、道路2等の地
物を表す地物データを含む。各地物データは、地図上の
形状や属性を記憶する。特に、属性としてその道路上の
事故や、その道路の建設年月日といった事象を記憶して
いる。各事象は、事故や建設の年月日と対応付けて記憶
する。係る地図データベースによれば、地物に関する事
象を時系列的に容易に管理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図を表す地図デ
ータベースのデータ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地図を表す地図データベースの利
用が広がりつつある。地図データには地図上の道路等の
地物を表す地物データを含む。地物データは、地物の形
状を表す形状データと属性データとを含む。例えば道路
の属性データには国道・県道などの道路種別を含む。地
図データは随時改訂される。ユーザは、CD−ROMな
どの媒体、またはインターネット等を通じた配信によ
り、改訂された地図を利用することができる。
【0003】ここで電子地図は、時系列的に生起・変遷
する事象を、地図上の地物に関連付けて表示するために
使用される場合がある。例えば、交通事故が起きた場所
を地図上に表示する場合が挙げられる。かかる地図表示
によれば、ユーザは、事故現場の道路環境と状況の相関
関係を分析することができる。従来、事故の履歴は個別
のデータベースで管理されており、このデータベースか
ら位置情報を読み出すことで、事故現場の位置や事故件
数などが地図上に表示されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる態様で
は、事象と地物の対応をとることが困難になる場合があ
った。例えば、道路などの地物の名称が変更されると、
その変更名称変更前の事象データと、名称変更後の地物
とを対応付けることは、困難となっていた。また、地物
の形状が工事などにより変化した場合、形状変化前の事
象と形状変化後の地物とが対応付けられることにより、
両者の相関を正確に分析することに支障が生じることが
あった。
【0005】地図の時系列的なスライド表示を行うこと
により、地形の変化を視覚的にとらえらることは可能で
はあるが、柔軟に処理することはできなかった。例え
ば、改訂前後の地図データの地物から、変化が生じた地
物のみを客観的に抽出する場合などである。さらには、
形状変化等が種々の事象に与える影響を分析することも
容易ではない。
【0006】上述の課題は、事象等の属性と地物との関
係、地物又は属性の時間的な変遷を客観的に分析する場
合に共通の課題であった。本発明は、このような客観的
な分析を実現可能な地図データベースを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明で
は、次の構成を適用した。本発明の第一のデータ構造
は、地図を表す地図データベースのデータ構造におい
て、前記地図上に表される地物ごとに用意された地物デ
ータと、該地物に関連し、前記地物データと対応付けら
れた所定の時間情報とを備えることを要旨とする。
【0008】また、本発明の第二のデータ構造は、前記
地図上に表される地物に関連する所定の属性を記憶する
属性データと、該属性に関連し、前記属性データと対応
付けられた所定の時間情報とを備えることを要旨とす
る。
【0009】このようにすることで、地物データや、属
性データを時系列的に記憶することができ、地物や属性
の変遷等を客観的に把握することができる。
【0010】ここで、地図データベースが表す地図には
種々の地図を含む。例えば、住宅地図、市街地図、家枠
・ライフラインを含む地図などを含む。また、地図デー
タベースの用途は郷土資料などであってもよい。さら
に、地図は、2次元的な地図でもよいし、3次元的な地
図でも良い。また、航空写真・衛星写真・鳥瞰画像など
を含む地図であってもよい。
【0011】地物としては、道路や建築物その他の建造
物、山林、田畑、家枠、河川、湖沼、電気・ガス等のラ
イフラインなど地図上に現れる種々の地物が含まれる。
道路の立体交差部分を表す地物のように、建造物等の一
部を表す地物でもよい。また、行政区画、地域・地方、
移動経路、航空路、フェリー経路など、人為的に設定さ
れた形状や空間、領域、位置を含むものとしてもよい。
くわえて、地物としては、山の山頂や、測量の基準点、
灯台などの位置などを含んでも良い。さらに、地物とし
ては、等高線、等圧線、台風の目、高気圧・低気圧など
を含むものとしてもよい。
【0012】地物に関する所定の時間情報としては、例
えば地物の建造時期、改修時期、取り壊し時期などが挙
げられる。段階的な整備計画で建造された地物について
は、第何次の整備計画で建造されたかという形式で時間
情報を記憶しても良い。所定の時間情報は、時間を直接
表す情報としてもよいし、時系列的な順序を表す情報と
してもよい。
【0013】属性としては、地物に応じて種々のものを
挙げることができる。例えば、地物の名称、種別、規制
を含めることができる。名称としては、家や店舗などの
建造物について世帯主名、事業者名を挙げることができ
る。種別としては、道路の種別では、高速道路、有料道
路、一般国道/県道、細道路などの種別を挙げることが
できる。交差点の種別としては、立体交差、行き止まり
といった種別を挙げることができる。また、経路の種別
としては、航空路、フェリー航路といった種別を挙げる
ことができる。構造物の種別としては、高架、橋梁、ト
ンネル、洞門、踏切といった種別を挙げることができ
る。さらに、規制としては、例えば道路の規制では、一
方通行、Uターン禁止、速度制限などの交通規制を挙げ
ることができる。
【0014】なお、属性に関する時間情報としては、例
えば、その属性が設定・変更・廃止・確認された時間や
期間などが挙げられる。
【0015】ここに、地図データベースは、属性データ
を含んでもよいし、含まなくてもよい。属性データを含
む場合、時間情報と対応付けられた属性データを少なく
とも一部に含むものとしてもよいし、全く含まないもの
としても良い。
【0016】ここで所定の時間情報は、地物データのみ
に関連するものでもよいし、属性データのみに関連する
ものでもよい。また、地物データと属性データの両方に
関連するものでもよい。
【0017】なお、地図データベースには、地物等の形
状を表す形状データを含むことが好ましい。形状データ
には、2次元モデルを利用してもよいし、3次元モデル
を利用しても良い。また、ソリッドモデル、サーフェー
スモデル、ワイヤーフレームモデルなど種々のモデルを
利用可能である。さらに、形状データには、ポリゴンデ
ータ形式、ラスタデータ形式、ベクトルデータ形式その
他種々のデータ形式を利用することができる。加えて、
形状データが表す形状には、点や線、面、立体、これら
の結合等の種々の形状を含むことが好ましい。また、形
状データは、家屋内の間取り図のように平面的な内部構
造を表すデータを含めても良いし、ビル内の配管図のよ
うに立体的な地物の内部構造を表すデータを含めてもよ
い。
【0018】本発明のデータ構造において、前記属性
は、前記地物に関して生じた所定の事象を含むものとし
てもよい。
【0019】所定の事象は、地図には明示的に表現され
ない現象、地物に関連する現象、時間とともに変化する
事象、地物に関連して生起・変化・消滅等する種々の事
象をいう。例えば事象には、時系列的に連続する現象が
含まれる。しかし、人為的に各地物に設定された状態で
ある名称・種別・交通規制などの属性や、地図上の形状
そのものについては、事象には含まれない。
【0020】また、事象は現存している地物に関するも
のには限らない。例えば企業の合併による整理統合があ
った場合、従前の複数企業の業績を合併後の企業に対応
付けても良い。また、取り壊された建物に係る企業の業
績をその跡地に対応して記憶してもよい。
【0021】道路についての事象としては、道路の開
通、事故、渋滞、工事、降雨・積雪等の現象などを含
む。建築物についての事象としては、犯罪、地価、火災
などを含む。さらに事象には、企業や営業所の業績、マ
ンションの世帯数を含む。
【0022】事象は、地物の属性の変化を含む。例え
ば、企業や学校等の合併・分社・設立・移転・廃止、山
火事による山林の焼失、道路の種別変更、鉄道路線の買
収・電化・複線化・単線化、有料道路の料金変更・無料
化・管理者変更、道路の交通規制の変更、行政区画名の
変更、人口分布の変更などを含む。
【0023】事象は、地物の形状の変化を含む。例え
ば、護岸工事や海岸侵食にともなう海岸線の変化や、崖
崩れ等による等高線の変化、道路や鉄道路線の複線化・
高架化・地下化、フェリーや旅客機の路線変更、行政区
画形状の変更・統合・分割・拡張・縮小、桜前線の北
上、気温や動植物分布の変化などを含む。
【0024】本発明のデータ構造において、前記地物デ
ータおよび属性データの少なくとも一部は、前記関連す
る地物および属性について、前記時間情報が相違する複
数個のレコードを記憶することが好ましい。
【0025】このようにすることで、複数個のレコード
により、地物や属性の変遷を時系列的に把握することが
できる。
【0026】本発明のデータ構造において、前記地物デ
ータおよび属性データの少なくとも一部は、前記複数個
の各レコードに対応付けられたリンクデータを記憶して
おり、該リンクデータは、該レコードに対応する過去の
レコードを特定可能なものとしてもよい。
【0027】このようにすることで、少なくとも、レコ
ードに対応する過去のレコードを容易に特定することが
できる。例えば、名称や位置、形状等が相違する地物間
の対応であっても容易に特定することができる。リンク
を、時間情報の新しいレコードから古いレコードを特定
できるよう設定する場合には、既存の古いレコードに新
たなリンクを設けるまでなく、新しいレコードの作成と
ともにリンクを生成すれば足りる。更に、古いレコード
から新しいレコードを特定するためのリンクを設けても
よい。リンクは各レコードの記憶場所を特定可能な形、
例えば、パス、アドレスなどの形で設けることが好まし
い。
【0028】地図データベースの管理者が、現実の事象
に応じて、属性データやリンクデータ等を個別に設定・
変更・追加・削除可能としてもよい。例えば、事故の都
度、事故数を加算可能としたり、事故の状況を追記可能
としてもよい。また、業績、交通現象、ライフラインの
点検・補修に応じて記憶内容を設定・変更する地図デー
タベースとしてもよい。
【0029】本発明の地図データベースは、時間情報と
対応付けられた地物データ、属性データの活用により、
顧客管理、交通計画、防犯計画、信用情報の調査、安全
な通学路の検討、信号機設置の検討、ライフラインの保
守などの用途に利用することができる。顧客管理に利用
する地図データベースでは、住宅のリフォーム情報、新
規顧客情報、買換え需要顧客情報、営業地域情報などを
記憶する地図データベースとしてもよい。
【0030】本発明の地図出力装置は、地図を表す地図
データベースに基づいて、地図情報を出力する地図情報
出力装置であって、前記地図データベースは、少なくと
も一部に、時系列的に異なる複数個のデータを有してお
り、前記地図情報出力装置は、出力すべきデータを抽出
するための抽出条件を指定する指定部と、該抽出条件に
適合するデータを、前記時系列にわたって抽出する抽出
部と、該抽出されたデータを出力する地図情報出力部と
を備えることを要旨とする。
【0031】このようにすることで、時系列的に異なる
複数のデータを出力することができる。なお、抽出条件
は、名称・位置・形状・属性等の同一・相違・類似等に
基づいて指定することができる。
【0032】地図データベースは、地図全体にわたって
時系列的に異なる複数のバージョンを記憶しているもの
としてもよい。例えば、CD−ROMにより各々配布さ
れた各改訂バージョンの地図データを併せて保持するも
のとしてもよい。かかる場合には、必ずしも、各バージ
ョンにおける地物データ、属性データが時間情報と対応
付けられている必要はない。各バージョンが発行された
時期等によって地物データ、属性データは時系列的に把
握される。
【0033】前記地図データベースは、前記地図上に表
される地物ごとに用意された地物データと、該地物に関
連する所定の属性を記憶する属性データとを備え、前記
地物データおよび属性データの少なくとも一方は、該地
物および属性に関連する所定の時間情報と対応付けられ
ていることが望ましい。
【0034】このようにすることで、時系列的に異なる
複数個の地物データや属性データを出力することができ
る。また、地物データや属性データが建造時期などの時
間情報と対応付けられているため、地図データの改訂時
期に関わらず建造時期等を正確に分析することができ
る。
【0035】本発明の地図情報出力装置において、前記
データの少なくとも一部は、該データに対応する時系列
的に異なるデータを特定するリンクデータを記憶してお
り、前記抽出部は、該特定結果に基づいて前記時系列に
わたる抽出を行うものとしてもよい。
【0036】このようにすることで、時系列にわたる抽
出を容易に行うことができる。
【0037】本発明の地図情報出力装置において、前記
時系列にわたって抽出されるデータに対し、所定の情報
処理を施す処理部を備え、前記出力は該処理に応じた出
力であるものとしてもよい。
【0038】このようにすることで、地物に対応するデ
ータを時系列的に処理することができる。例えば、ソー
ト、分類、比較、合計等の処理を行うことができる。
【0039】なお、出力の形式は、文書・図面等の視覚
的な出力を利用することができる。このとき、リスト、
表、グラフなど種々の形式を利用可能である。また、音
声による聴覚的な出力を利用してもよい。例えば、地図
データベースがカーナビゲーションシステムに利用する
場合に、音声合成やベルによる案内を行うものとしても
よい。
【0040】本発明の地図情報出力装置において、前記
情報処理は、前記抽出されるデータに係る統計処理であ
るものとしてもよい。
【0041】統計処理としては、例えば、事故や業績な
どの量的な事象について、その増減率、増減数、平均値
などを算出したり、最大値、最小値、中央値を求めたり
する処理が含まれる。最大値、最小値、中央値に対応す
る地物、時期等を求めてもよい。また、統計処理は数値
の算出に限られず、例えば抽出された地物が密集してい
る地域を求めるなど地理的な処理であっても良い。
【0042】なお、出力は、時系列にわたる相違や差
異、差分の出力であってもよいし、時系例つにわたる同
一・類似部分の出力であってもよい。例えば、交通量の
時系列的変化が少ない道路を示すものであってもよい。
【0043】本発明の地図情報出力装置において、前記
地図情報出力部は、抽出された結果を、地図とは別に出
力するものとしてもよいし、前記地図の少なくとも一部
と共に出力するものとしてもよい。
【0044】地図の少なくとも一部と共に出力する場合
には、抽出された結果を、地図と対比しつつ閲覧・確認
することができる。
【0045】例えば、抽出された結果をグラフや表にし
たものを、地図に付して出力してもよい。このとき、地
図上の地物やアイコンをクリックすることで、その地物
に係る抽出結果が出力されるものとしてもよい。また、
地図上の各行政区画を抽出結果に応じて色分けしたり、
時系列的に異なる複数の形状等を重ね合せて表示したり
してもよい。あるいは、時系列的に異なる複数の形状等
の差異・差分、不変部分を出力するものとしてもよい。
【0046】本発明の地図情報出力装置において、前記
地図情報出力部は、前記抽出された結果に応じた態様
で、前記地図の出力を行うものとしてもよい。
【0047】例えば、抽出対象となった地物を強調表示
したり、色や文字サイズを変えたりしてもよい。また、
事故数の減少率が高い道路を強調表示するものとしても
よい。さらに、過去数年間に事故が減少した道路を含む
行政区画を特定して、その行政区画以外の地域を空白と
した地図を出力するものとしてもよい。
【0048】本発明は、地図データベースのデータ構
造、地図情報出力装置としての態様の他、地図情報出力
方法など種々の態様で構成することが可能である。ま
た、これらの方法をコンピュータによって実現するコン
ピュータプログラム自身またはこれと同視し得る信号と
して構成してもよい。更に、これらのコンピュータプロ
グラムを記録した記録媒体として構成してもよい。
【0049】ここで記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置な
どコンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、地図情報出力システムの実施例に基づき説明する。 A.第一実施例;事故分析処理: A1.システム・機能ブロック構成: A2.データ構成: A3.処理: B.第ニ実施例;入居者分析処理: B1.データ構成: B2.処理: B3.変形例: C.第三実施例;銀行分析処理: C1.データ構成: C2.処理: C3.変形例: D.第四実施例;地価分析処理: D1.データ構成: D2.処理: E.第五実施例;交通分析処理: E1.データ構成: E2.処理:
【0051】A.第一実施例;事故分析処理: A1.システム・機能ブロック構成:図1は、地図情報
出力システムのシステム構成を示す説明図である。地図
情報出力システムは、ネットワークINTで接続される
地図サーバ100及びパーソナルコンピュータ100a
からなる。地図サーバ100は、地図を表す地図データ
を保持する。なお、ネットワークINTは、インターネ
ットのような広域的なネットワークでもよいし、ローカ
ルエリアネットワークなど限定的なネットワークの場合
でもよい。
【0052】パーソナルコンピュータ100aは、要求
データを送付することで所望の画像データを地図サーバ
100から取得する。地図サーバ100は、要求データ
を取得することで、地図データを参照しつつ画像データ
を作成する。画像データには、地図データが表す地図に
係る地図情報を含む。ユーザは、パーソナルコンピュー
タ100aで実行するブラウザに画像データを処理させ
ることで、地図情報を閲覧することができる。
【0053】図1には、地図サーバ100の機能ブロッ
ク構成を併せて示した。図示する機能ブロックは、地図
サーバ100が実行する制御プログラムにおいてソフト
ウェア的に構成されている。もっとも、それぞれの機能
ブロックはハードウェア的に構成しても構わない。地図
サーバ100は、通信部110と、指示部111と、分
析部112と、抽出部113と、地図記憶部114と、
表示部115とを備える。
【0054】通信部110は、パーソナルコンピュータ
100aとの通信を司る。指示部111は、パーソナル
コンピュータ100aの要求を表す要求データを通信部
110を介して取得する。指示部111は、要求データ
に基づいて分析部112及び表示部115に指示を与え
る。
【0055】地図記憶部114は、年ごとに用意された
複数のバージョンの地図データを記憶する。地図記憶部
114は、最新年の地図を表す地図データに加えて、過
去の地図を表す地図データを保持する。以下では、99
年版地図データと98年版地図データを保持するものと
して説明を行う。99年版は最新版のデータである。地
図データには建築物や山林等の地物を表す地物データを
含む。地図データの詳細については後述する。
【0056】なお、地図データは、前年中に改訂された
地図を電子化したものを最新年版としてして利用する。
例えば99年版の地図データは、98年中の測量・調査
に基づいて作成した地図データである。
【0057】分析部112は、指示部111の指示に基
づいて地図の分析を行う。分析部112は、地図記憶部
114が記憶する地図データを参照することで分析を行
う。分析部112は、分析結果を表示部115に渡して
画像データを生成させる。
【0058】抽出部113は、分析部112が指示する
地物データを、時系列にわたって地図記憶部114から
取り出す。
【0059】表示部115は、分析部112の分析結果
と地図記憶部114の記憶内容とを利用しつつ、指示部
111の指示に基づいて画像データを生成する。また、
表示部115は、生成した画像データをパーソナルコン
ピュータ100aに通信部110を介して送付する。
【0060】A2.データ構成:図2は、地図記憶部1
14のデータ構成を示す説明図である。地図記憶部11
4は、図2に示すように、98年版と99年版との2組
の地図データを記憶する。各地図データは、地図上に表
される地物ごとに用意された地物データを含む。地物デ
ータには、地物の形状や属性、地物に関連する事象など
を記憶する。なお、本実施例では説明の便宜上、98年
版と99年版との2セットの地図データについて処理す
る場合について示したが、3セット以上の地図データの
処理についても同様である。例えば97年版を加えても
よい。
【0061】図2には、地物データのデータ構成の詳細
を、98年版の地物データ1について併せて示した。地
物データの内部には、名称レコード、形状レコード、属
性レコード、事象レコードを有する。
【0062】名称レコードはその地物の名称を記憶す
る。図2の地物データ1の場合には名称「道路1」を記
憶している。形状レコードは、地図上におけるその地物
の形状をポリゴンデータ形式で記憶する。ポリゴンデー
タ形式での記憶の詳細は後述する。属性レコードはその
地物の属性を記憶する。道路1の場合では、地物の分類
が「道路」であることと、道路種類が「国道」であるこ
とを記憶している場合を示した。
【0063】事象レコードは、その地物に関連する事象
を記憶する。本実施例の場合では、地物データが表す道
路における事故数を記憶している。道路1の場合では事
故数「10回」を記憶している。これは、97年版作成
以後98年版作成までに、道路1で発生した事故数を記
憶したものである。すなわち、道路1という地物に事故
数10回という事象を対応付けて記憶したものである。
なお、実際の事故発生に応じて事故の記憶を行うものと
してもよい。かかる場合、98年版作成以後99年版作
成までの事故を、98年版地図に追加して逐次記憶す
る。99年版が作成された後の事故の記憶は99年版地
図に行う。
【0064】さらに図2では、98年版地図ma2上に
おける道路1の形状10を併せて示した。道路1の形状
レコードは、点p1,p2,p3…p6の6点の位置を
含むポリゴンデータにより、道路1の形状を記憶する。
地図はx−y直交座標系で座標付けられている。道路1
の形状レコードは、このx−y座標系を利用しつつ、点
p1,p2,p3…p6の6点を記憶する。なお、道路
1の形状レコードには道路1の端点T1,T2も併せて
記憶する。端点T1,T2については後述する。
【0065】A3.処理:図3は、事故分析出力処理を
示すフローチャートである。地図サーバ100は図3に
示す処理を行うことで要求データを取得し、地図記憶部
114の記憶内容を参照して処理を行い、ユーザが所望
する画像データを送付する。
【0066】ステップsa1では、指示部111が要求
データを取得する。要求データには、分析部112が処
理対象とすべき地図の範囲や、表示部115が出力する
画像データの態様の指示が含まれる。指示部111は分
析部112及び表示部115に、要求データに基づいて
指示を与える。この後、ステップSa2〜Sa4の分析
処理では、分析部112が分析処理を行う。
【0067】ステップsa2で分析部112は、分類が
「道路」である地物データを99年版の地図データから
抽出する。
【0068】ステップsa3で、抽出部113は、98
年版の地図データにおいて、ステップSa2で抽出され
た道路に対応する道路を特定する。具体的には、端点が
同じ道路を特定する。ここで道路の端点の位置は形状レ
コードに記憶されている。道路の端点を説明するため、
図2の地図ma2では、道路1の端点t1,T2の位置
を併せて示した。抽出部113は、かかる端点について
の一致・不一致を調べる。
【0069】ステップsa4で、分析部112は、形状
レコードの記憶内容の比較を行うことで、98年版から
99年版で形状に変化がある道路を特定する。すなわ
ち、端点が一致して形状に変化がある道路を特定するこ
とで、98年版から99年版で改修された道路を把握す
る。
【0070】ステップsa5では、ステップsa4で特
定した道路についての事故の統計処理を分析部112が
行う。具体的には、改修前後の事故数の減少率を計算す
る。
【0071】ステップsa6では、分析部112が計算
した事故減少率に基づいて、表示部115が画像データ
を生成し、パーソナルコンピュータ100aに画像デー
タを送付する。
【0072】図4は、事故分析の処理例を示す説明図で
ある。地図記憶部114は、98年版及び99年版の地
図に含む道路を地物データとして記憶する。99年版地
図ma1は道路a〜dを有する。また、98年版地図m
a2は道路1〜4を有する。
【0073】図3のステップsa2の処理では99年版
の道路a〜dの地物データを分析部112が抽出する。
ステップsa3では、ステップSa2で抽出した道路a
〜dに応じて、98年版の道路1〜4を抽出部113が
各々特定する。道路a〜dと道路1〜4とは、端点が各
々一致するためである。ステップsa4では、道路a及
び道路1と、道路c及び道路3とが特定される。それぞ
れ99年版と98年版で形状が変化しているためであ
る。道路b及び道路2、道路d及び道路4は、形状が同
一であるため特定されない。
【0074】ステップsa5では、ステップsa4で特
定した道路について、改修前後の事故数の減少率を計算
する。道路1及び道路aに対しては、減少率は「(10
−8)÷10×100=20%」となる。また、道路3
及び道路cに対しては、減少率は「(10−9)÷10
×100=10%」となる。
【0075】図5は、地図サーバ100の処理結果を出
力するインタフェースを示す説明図である。ステップS
a6における出力画像データをパーソナルコンピュータ
100aが表示したものである。
【0076】出力画像200には99年版地図が表示さ
れる。出力画面200において、改修に係る道路a,c
の道路表示210a,220aには事故減少率の表示2
13a,223aがそれぞれ付されている。事故減少率
の表示213a,223aは、改修があった道路に対応
付けて表示される。事故減少率の表示213a,223
aには、道路a,cについての、図3のステップSa5
の処理結果が各々付される。
【0077】以上説明した地図情報出力システムによれ
ば、道路の位置・形状と事故数を対応づけて記憶するこ
とで、道路の位置・形状や事故数の変遷を客観的に把握
することができる。また、計算処理の結果が地図と共に
出力されることで、ユーザは、地図と対比しつつ処理結
果を十分に把握することができる。
【0078】ここで、図5における出力画面200で
は、改修に係る道路a,cについて強調表示が行われて
もよい。図5では、改修に係る道路a,cの強調表示2
10a,220aをハッチングにより模式的に示した。
かかる強調表示により、地図と対比しつつ十分に計算処
理の結果を把握することができる。
【0079】また、出力画面200において、98年版
の道路1,3についての改修前の道路の表示211a,
221aを併せて行ってもよい。改修前後の道路を含む
地図表示により、道路形状の時系列的な変遷が示される
ため、改善率との因果関係を分析しやすくなる。
【0080】改修前の道路の表示211a,221aや
事故減少率の表示213a,223aは、改修後の道路
表示210a,220a等のクリックにより表示するも
のとしてもよい。
【0081】なお、抽出部113は、道路の端点・形状
に基づいて抽出を行うものとして説明を行った。しか
し、かかる場合に限定されない。例えば、名称レコード
に基づいて抽出を行うものとしてもよい。さらに、改修
の情報を事象レコードに記憶して抽出に利用してもよ
い。
【0082】B.第二実施例;入居者分析処理:以下で
説明する地図情報出力システムは、システム構成、機能
ブロック構成の点で第一実施例のシステム場合と共通す
る。また、地図記憶部114が利用するデータ構成およ
び処理内容の点でも、第一実施例のシステムの場合と概
ね共通する。第二実施例以下では、第一実施例の場合と
対比しつつ、相違する点を中心として説明を行う。
【0083】第二実施例で地図サーバ100は、「家
屋」を表す地物データを利用する。家屋の地物データは
その入居者を記憶する。地図サーバ100は、旧年版か
らの入居者変更がある家屋を特定する地図表示を行う。
新聞の販売者等は、この情報を利用して購読契約の販売
活動を行う。
【0084】B1.データ構成:図6は、入居者分析処
理に利用する地図データを記憶するデータ構成を示す説
明図である。図中の地物データ1では、家屋を表す地物
であることが属性レコードに記憶される。また、地物デ
ータ1では、その家屋の住居者は「鈴木」氏であること
が事象レコードに記憶される。また、地物データ2,3
では、各々駐車場及び空き地を表す地物データであるこ
とが属性レコードに記憶される。本実施例で地図サーバ
100の管理者は、新年版の地図データを地図サーバ1
00に入力する。新年版の地図データには、入居者の変
更が反映されている。
【0085】なお、図6では図示の便宜上省略したが、
本実施例の地図データには、家屋等以外に道路等の地物
データも含む。また、図6では、地物データ1等の形状
レコード等についても省略して示している。以下で、図
示の便宜上省略した部分については、第一実施例の説明
の場合と同様である。また、本実施例では、説明の便宜
上、地物データ中の事象レコード以外については、99
年版と98年版の地図データで同一であるものとして説
明する。さらに、対応する異なる年度の地物データには
同じ名称を記憶する。抽出部113は名称の同一に基づ
いて、異なる年の地物データを特定するものとして以下
の説明を行う。
【0086】B2.処理:図7は、入居者分析処理を示
すフローチャートである。図7に示す処理は、第一実施
例における分析処理(図3のステップSa2〜Sa4)
に相当する。
【0087】ステップSb1では、99年版地図データ
に含む家屋の地物データを抽出する。ステップSb2で
は、98年版地図データから、ステップSb1で抽出し
た家屋に対応する家屋を抽出部113が特定する。前述
のように、本実施例では、名称レコードの同一に基づい
て特定する。ステップSb3では、ステップSb1,S
b2で抽出した地物データの事象レコードを比較し、差
異のあるもの、即ち新旧の住居者が異なるものを選択す
る。ステップSb4では、ステップSb3で選択した家
屋を訪問するため、この家屋に最も近い駐車場の地物デ
ータを検索する。このとき、形状レコードが記憶する地
物位置の情報を利用する。なお、駐車場の検索は省略し
ても構わない。
【0088】図8は、入居者分析処理の一例を示す説明
図である。図7のステップSb1では、99年版の家屋
を抽出する。ここでは「区画1」及び「区画2」の家屋
を抽出するものとする。ステップSb2では、名称の同
一に基づいて、98年版地図データの区画1及び区画2
を抽出部113が特定する。ステップSb3では、99
年版及び98年版での入居者の相違を調べる。区画1に
ついては、98年版では「田中」氏、99年版では「鈴
木」氏がそれぞれ記憶されている。区画2については、
99年版及び98年版の双方で共に「原田」氏が記憶さ
れている。分析部112は区画1についての相違を検出
する。ステップSb4では、かかる相違に基づいて、区
画1の家屋に最も近い、区画3の駐車場を分析部112
が抽出する。
【0089】図9は、入居者の変更があった家屋と検索
された駐車場を特定するインタフェースを示す説明図で
ある。これは、前述の、図8に示した地図についての処
理結果を表示したものである。
【0090】家屋抽出結果を示す出力画面200bに
は、家屋位置を示す表示210bが付される。これは、
図7のステップSb3で入居者変更を検出した区画1の
家屋の表示211bに対応して付される。また、家屋の
位置を示す表示210bの中には入居者名が示される。
さらに、出力画面200bには、駐車場の位置を示す表
示220bが付される。これは、図7のステップSb4
で検索した駐車場の表示221bに対応して付される。
【0091】以上説明した地図情報出力システムによれ
ば、複数のバージョンにわたって属性に変化がある家屋
を容易に把握することができる。かかる家屋を特定しつ
つ地図表示が行われることで、ユーザは所望の家屋の位
置・分布を容易に把握することができる。
【0092】本実施例において、新聞の販売者は、実際
の販売活動の結果に基づいて、最新版の地図データを修
正するものとしてもよい。例えば、購読契約に成功した
家屋について、事象レコードにその旨を記憶可能として
もよい。このとき、図7のステップSb1で抽出条件が
追加することで、購読契約に成功した家屋をステップS
b2以下の処理対象から除外することができる。また、
同様にして住居者を修正対象としてもよい。
【0093】B3.変形例:ここでは、第二実施例の変
形例として、地図サーバが地図上の経路検索を行う場合
について説明する。
【0094】本変形例で指示部111が取得する要求デ
ータには、ユーザの現在位置の情報を含む。分析部11
2は、現在位置から、図7のステップSb4で検索され
た駐車場までの経路探索を行う。表示部115は、経路
探索の結果に基づいて画像データを出力する。また、図
7に示す分析処理で分析部112は、ステップSb4で
駐車場の検索を行った後に、経路探索を行う。
【0095】図10は、検索された駐車場までの経路探
索結果を特定するインタフェースを示す説明図である。
経路探索結果を示す出力画面205bは、家屋の位置を
示す表示215b、駐車場の位置を示す表示225bが
付される点で図9の出力画面200bと同様である。出
力画面205bでは、さらに、現在位置を示す表示23
0bと、現在位置から駐車場までの経路の表示231b
が含まれる。
【0096】C.第三実施例;銀行分析処理:第三実施
例で地図サーバ100は「銀行」を表す地物データを利
用する。本実施例で98年版の複数の銀行は合併を行
う。合併後の銀行は99年版の地図データに含まれる。
【0097】本実施例で地物データは、過去の事象レコ
ードを特定するリンクを含む点で第一実施例の場合と相
違する。このリンクを利用することで、抽出部113
は、合併前後にわたる承継関係に応じつつ、過去に遡っ
て不祥事数を特定することができる。分析部112は、
合併前後にわたる銀行営業の継続状況を把握しつつ不祥
事数を分析することができる。
【0098】C1.データ構成:図11は、リンクを含
む地図データのデータ構成を示す説明図である。本実施
例における銀行の地物データの事象レコードは、その銀
行の不祥事数を記録する。ここで不祥事数はリンクと対
応付けて記録される。リンクは、過去の不祥事数の記録
場所を特定する。AB銀行の場合、不祥事数のリンクは
2つある。98年版地図におけるA,B両銀行が合併し
てAB銀行が誕生しているためである。各リンクは、9
8年版のA,B両銀行の不祥事数の記録場所を特定す
る。合併などがない場合、リンクは1つで足りる。
【0099】C2.処理:図12は、分析部112が行
う不祥事分析処理を示すフローチャートである。ステッ
プSc1では、99年版の地図データから、要求データ
が指定する銀行を抽出する。
【0100】ステップsc2では、地物データに含む不
祥事数の内容を取り出す。ここでは、99年版の銀行に
ついて取り出す。
【0101】ステップsc3では、過去の地図データを
処理するか否かを判定する。データの抽出を行うべき範
囲は要求データにより予め指定されている。過去の地図
データの抽出が必要な場合にはステップSc3rの処理
に移る。ステップSc3rでは、抽出部113がリンク
を取り出す。最初のステップSc3rでは、99年版の
不祥事についてのリンクを取り出す。この後、ステップ
Sc2では、ステップSc3rで取り出したリンクが特
定する旧年版の不祥事数を取り出す。
【0102】こうして、リンクを参照しつつ連鎖的に過
去のデータを抽出し、要求データが指定した範囲の全て
の年の地図データについて不祥事数の取り出しを終えれ
ば、ステップSc3の判定により処理がステップSc4
に移される。ステップSc4では、取り出した全ての不
祥事数を99年版における銀行毎に集計する。
【0103】図13は、不祥事数を記録する地図の一例
を示す説明図である。99年版地図mc1にはAB銀行
及びC銀行が存在する。AB銀行及びC銀行について、
不祥事数5回及び2回がそれぞれ記憶されている。同様
に98年版地図ではA〜C銀行が存在しており、地図記
憶部114は各々不祥事数を記憶している。
【0104】図13では99年版のAB銀行,C銀行に
ついて、リンクが特定する98年版地図の不祥事数を一
点鎖線の矢印で示した。AB銀行の地物データに含むリ
ンクは、98年版の地図mc2におけるA銀行及びB銀
行の不祥事数を特定する。
【0105】図14は、不祥事分析処理の内容を示す説
明図である。図13に示す地図データに基づく不祥事分
析処理について示したものである。99年版地図につい
て、AB銀行及びC銀行の不祥事数5,2回がそれぞれ
取り出される。また、98年版地図についてA,B,C
銀行の不祥事数1,3,2回が各々取り出される。これ
らの不祥事数は図12のステップSc4で合計される。
AB銀行の不祥事数は「5+1+3=9回」と、C銀行
の不祥事数は「2+0=2回」と各々合計される。
【0106】図15は、合併前後にわたる銀行の不祥事
数を出力するインタフェースを示す説明図である。これ
は、図14に示した処理結果に基づく出力画面200c
を示したものである。不祥事数を出力する画面200c
にはAB銀行の不祥事数表示212c及びC銀行の不祥
事数表示222cが示される。それぞれ、AB銀行の位
置表示210c及びC銀行の位置表示220cに付して
示される。なお、図15では不祥事数表示212cに
は、AB銀行の合併元の旧銀行がA,B両銀行であるこ
とが併せて示されるものとしたが、係る場合に限定され
ることはない。
【0107】以上説明した地図情報出力システムによれ
ば、リンクを利用することで、地物の合併・名称変更等
に関わらず、複数年にわたる不祥事数を容易に抽出する
ことができる。
【0108】図15では、AB銀行の不祥事数表示21
2cにおいて、A銀行及びB銀行からAB銀行への合併
が98年2月にあったことを併せて示している。図11
に示すAB銀行の事象レコードには合併月が記憶されて
おり、表示部115はこれを読み出して合併月の表示を
行う。
【0109】C3.変形例:以下では、第三実施例の変
形例について、種々の場合を説明する。第一に、不祥事
数を示す態様について、種々の場合を考えることができ
る。例えば、銀行の位置表示210c,220cをクリ
ックすることで、98〜99年版にわたる不祥事数の合
計数を示す不祥事数表示212c,222cが各々表示
されるものとしてもよい。また、同様のマウス操作によ
り、99年版単独でのAB,C銀行の不祥事数5,2回
や、98年版のA,B,C銀行の不祥事数1,3,0回
を確認できるものとしてもよい。
【0110】また、AB銀行の位置表示210cをクリ
ックすることで、合併元銀行である98年版のA,B銀
行の建物位置を確認可能としてもよい。このとき、図1
5の場合と同様に、98年版におけるA,B銀行の不祥
事数1,3回が示されても良いし、98年版以前の複数
年にわたる不祥事数の合計が併せて示されるものとして
もよい。
【0111】第二に、本実施例では、合併前後の銀行の
不祥事数がリンクにより対応付けられるものとしたが、
かかる場合に限定されることはない。例えば、銀行建物
の移転がある場合に、移転前の建物に関連付けて記憶さ
れた不祥事数と、移転後の建物に関連付けて記憶された
不祥事数とがリンクにより対応付けられてもよい。99
年版のC銀行建物の位置が98年版における位置と異な
る場合などである(図13参照)。このとき地図サーバ
100は、新旧の銀行建物を地図上に併せて示すものと
してもよい。このような地図情報出力システムによれ
ば、地物の移動に関わらず、複数年にわたる不祥事数を
容易に抽出することができる。
【0112】第三に、リンクについての変形例を説明す
る。上記の説明では、リンク中にバージョンの指定を含
まず、全てのリンクは前年版の事象レコードを特定する
ものとした。リンクはバージョンの指定を含み、1つに
限らず複数のバージョンのレコードを特定するものであ
ってもよい。さらに、上記の実施例でリンクは、不祥事
数同士を対応付けるリンクとした。リンクは、地物デー
タや事象レコード単位で対応付けを行うものとしてもよ
い。
【0113】第四に、地図記憶部114が、地図データ
全体にわたって複数のバージョンを記憶していない場合
について説明する。便宜上、上述の説明で地図記憶部1
14は、99年版の地図データや98年版の地図データ
等を保持するものとしたが、そのような場合に限定され
ることはない。例えば、第三実施例において、最新の9
9年版についてのみ、形状レコード、属性レコード等全
てのレコードを記憶し、98年版以前については、事象
レコードのみを記憶するものとしてもよい。また、この
ような場合にも、地図サーバ100は事象レコードに基
づく分析を行うことができる。かかる地図情報出力シス
テムによれば、記憶容量を削減することができる。
【0114】なお、同様に、第三実施例以外の場合につ
いても、地図データ全体にわたって複数バージョンを記
憶しないものとしてもよい。例えば第一実施例につい
て、地図データ全体にわたって複数バージョンを記憶し
ない場合であって、個々の地物データについて複数のバ
ージョンを記憶するものとしてもよい。図4のデータ構
成において、99年版のデータが、改修に係る道路a,
cについてのみ記憶する場合などである。このとき、道
路a,cについての形状についてのみ記憶してもよい
し、道路a,cについての事故数についてのみ記憶して
もよい。
【0115】D.第四実施例;地価分析処理:第四実施
例で分析部112は、新旧の地図を比較することで、建
造物の取り壊しその他の変化を調べる。また本実施例で
地図データには地価の情報を含む。分析部112は、建
造物の増減と地価変動の経年変化を調べる。
【0116】D1.データ構成:図16は、地価の情報
を含む地図データを記憶するデータ構成を示す説明図で
ある。図16で地物データ1は、地図md上の「地域
A」を表す。また、地物データ1の事象レコードには、
地域Aの地価が記憶される。
【0117】一方、地物データ2は「店A」を表す。店
Aは、地域A内に存在する。地物データ3は地域A外の
「店B」を表す。
【0118】D2.処理:図17は、地価の分析処理を
示すフローチャートである。ステップSd1では、分類
が「地域」である地物データを時系列にわたって抽出す
る。
【0119】ステップSd2では、ステップSd1で抽
出した地域の地価の情報を取り出す。またステップSd
2では、ステップSd1で抽出した地域ごとに、その地
域に含まれる地域内地物を抽出する。抽出は、各地物の
ポリゴンデータの包含関係に基づいて行う。
【0120】ステップSd3では、地域ごとに、地価の
変動を調べる。また、ステップSd3では、駅や店とい
った地物について地域内地物の増減を調べる。過去に存
在した地域内地物が最新の地図データで存在しなくなっ
ていれば、その地物は取り壊されて「消滅した」と判定
される。逆に、最新の地図データに存在した地域内地物
に対応するものが過去の地図データで存在しないときに
は「新規に建造された」ものと判定される。
【0121】ステップSd4では、ステップSd3で調
べた地価及び地域内地物の変動を地域ごとに比較する。
また、ステップSd5では、ステップSd4における比
較結果に基づいて、地物の変化と地価の変化との相関関
係を判断する。ステップSd4〜Sd5の処理について
は、具体例を挙げつつ下記に詳述する。
【0122】図18は、地価の情報を含む地図の一例を
示す説明図である。以下では、図18に示す地図につい
ての地価分析処理の内容を説明する。
【0123】まず、99年版及び98年版の地図データ
から、それぞれA地域、B地域が抽出される。A,B地
域で、地価について、98年版の地図データでは各々
5,10万円/m2と把握される。また、98年版の地図
データでは両地域で共に各々7万円/m2と把握される。
加えて、A,B地域で、地物については、99年版地図
においてA地域に駅A及び店Aを含み、B地域に店Bを
含むことが把握される。98年版地図においては、A,
B両地域で共に有為な地物を含まないことが把握され
る。
【0124】地価の変化については、A地域が2万円/
2の上昇、B地域が3万円/m2下落であり、A,B地
域間の差が5万円/m2拡大することが計算される。また
地物の変化については、A地域では駅A及び店Aが新造
され、B地域では店Bが新造されたことを把握する。以
上により、店の増加数はA,B地域間で等しく、駅の数
についてはA,B地域間の差は1個拡大していることが
把握される。
【0125】以上によりステップSd5で、店の増減は
地価の変化と無関係であることが結論される。また、駅
の増加は地価の変化と正の相関関係を有することが結論
される。ステップSd5における結論は、第一実施例に
おける図3のステップSa6に相当する処理により、パ
ーソナルコンピュータ100aに送付される。表示部1
15は、結論内容を文章で表す画像データを送付する。
【0126】本実施例では、地図とは別個に結論内容を
出力するものとする。ただし、かかる場合に限定される
ことはない。例えば、従前の実施例で例示した場合(図
5,9〜10,15〜16を参照)と同様に、結論内容
を地図に埋め込んだ画像データを送付することも考えら
れる。
【0127】以上説明した地図情報出力システムによれ
ば、複数の抽出結果を対比することができる。具体的に
は、地価や地物の変遷を客観的に把握して、地価の変遷
と地物の変遷との相関関係を分析することができる。
【0128】また、本実施例で地物の変動は地物の新造
をとって例示した。地物の変動には、地物の取り壊し、
移転、改修等も含まれる。これらの場合についても、同
様の処理を行うことができる。
【0129】E.第五実施例;交通分析処理:最後に、
道路ごとに事故の年月日を記録することで、道路交通の
分析を行う場合について説明する。本実施例で地図サー
バ100が記憶する事象には、道路上で発生する事故
と、工事による道路の新設とを含む。ユーザは、実際の
事象発生に応じてその事象の記憶を追加する。ユーザ
は、最新の記憶内容に基づいた所望の処理結果を得るこ
とができる。
【0130】E1.データ構成:図19は、事故の年月
日を道路ごとに記録するデータ構成を示す説明図であ
る。地図maE上には道路1〜3が存在する。道路を表
す地物データの事象レコードには、その道路の建設年月
日が記憶される。例えば道路2については、その建設年
月日が10/30と記憶されている。また、事象レコー
ドにはその道路における事故が記憶される。事故につい
ては、事故の年月日及び位置が記憶される。例えば道路
1における事故Aの場合、事故の年月日は10/10
で、事故位置は座標(51,27)と記憶されている。
【0131】なお、事象の記憶は、年月日の順にソート
して行うものとしてもよい。また、事故と道路建設とを
別々に記憶してもよいし、一体的に記憶してもよい。
【0132】E2.処理:図20は、交通分析処理を示
すフローチャートである。図20に示す処理は、第一実
施例における分析処理(図3のステップSa2〜Sa
4)に相当する。
【0133】ステップSe1では、要求データが指定す
る分析地域を把握する。分析地域は、要求データが地図
上の矩形領域を指定したものである。図19では分析地
域5eを例示した。パーソナルコンピュータ100aの
ユーザは、地図上のマウス操作により分析地域を指定す
ることができる。ステップSe2では、分析地域に少な
くとも一部が重なる道路を抽出する。このとき、道路の
建設年月日を把握しておく。ステップSe3では、分析
地域内における事故を抽出する。抽出は、ステップSe
2で抽出した道路の事故についてのみ行えば足りる。ス
テップSe4では事故数を月ごとに計算する。
【0134】地図記憶部114が図19に示す記憶内容
を有し、ユーザが分析地域5eを指定する場合、ステッ
プSe2では道路1,2が抽出される。また、ステップ
Se3では事故B,C,Dが抽出される。事故Aが抽出
されないのは、分析地域5e内の事故でないためであ
る。
【0135】図21は、交通分析処理の結果を出力する
インタフェースを示す説明図である。これは、図19に
示した記憶内容についての処理結果を出力する場合のイ
ンタフェースを示したものである。処理結果はグラフ2
01eにより示される。グラフ201eにおいて横軸は
年月の経過を表す。また、縦軸は分析地域5e内におけ
る月間事故数を表す。グラフ201eにおける折れ線2
02eは月ごとの事故数を示すものである。また、道路
2の新造年月日の表示203eも併せて示される。
【0136】以上説明した地図情報出力システムによれ
ば、道路上の事故や、道路建設の年月日を時系列的に記
憶することができる、これら事象の時系列的な生起を客
観的かつ正確に把握し、種々の情報処理行うことができ
る。
【0137】なお、上記に説明した地図情報出力システ
ムにおいても、従前の実施例の場合と同様にしてリンク
を利用することができる。例えば、分析地域5eにおけ
る事故の記憶を時系列的に対応付けるリンクを利用する
ことも可能である。また、逆に、従前の実施例における
情報処理を、本実施例と同様のデータ構成により実現す
ることも可能である。
【0138】また、本実施例で事象としては交通事故と
道路建設とを例にとって説明を行ったが、他の種々の事
象その他属性を記憶する場合についても同様に可能であ
る。例えば、道路における交通規制や道路種別の変更年
月日を記憶してもよい。また、道路1と対応付けて、道
路2の道路1への接続年月日10/30を記憶するもの
としてもよい。
【0139】ここで、上記の種々の説明においては事象
を中心にして説明を行ってきたが、道路種別その他の属
性についても同様である。
【0140】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、以上の処理はソフトウェ
アで実現する他、ハードウェア的に実現するものとして
もよい。
【0141】ここに、ユーザは、道路改修や事故発生と
いった実際の事象発生に応じて、事象レコード及び属性
レコードの一方又は双方を変更可能としてもよい。これ
らの追加・変更は、地図サーバ100を直接操作して行
ってもよいし、パーソナルコンピュータ100aからネ
ットワークを介して行ってもよい。
【0142】この場合、事象レコード等は、ユーザやユ
ーザグループの識別子に対応付けて記憶するものとして
もよい。このようにすることで、各ユーザ等に応じた地
図情報を提供することができる。例えば、地図サーバ1
00は、複数のセールスマンの営業記録を1つの地図に
記憶したり、複数の営業グループの営業記録を1つの地
図に記憶するものとしてもよい。各営業マンは、携帯端
末等を利用することで、実際の営業活動に応じて、自ら
の営業記録を閲覧・変更することが可能である。
【0143】また、事象レコード等は不特定のユーザか
ら追加・変更可能としてもよい。例えば、いわゆるWW
Wにおける掲示板のように、地図上に示される観光地に
対応付けて、レポートや評価が不特定のユーザから追加
記憶されるものとしてもよい。
【0144】さらに、地図サーバ100とパーソナルコ
ンピュータ100aとが地図データベースを分担して記
憶するものとしてもよい。例えば、事象レコード等はパ
ーソナルコンピュータ100aが記憶し、その他を地図
サーバ100が記憶するものとしてもよい。このとき、
地図サーバ100が記憶する形状レコード等が、複数の
ユーザのパーソナルコンピュータが各々記憶する事象レ
コード等と対応付けられるものとしてもよい。両者の対
応付けは、例えば、ユーザやユーザグループの識別子を
用いることができる。また、図3のフローチャートで示
したような種々の処理は、地図サーバ100が行っても
良いし、パーソナルコンピュータ100aが行っても良
い。
【0145】また、パーソナルコンピュータ100a単
体で地図サーバ100の実現するものとしてもよい。か
かる場合、例えば、自動車に搭載されるカーナビゲーシ
ョン装置が地図データベースを記憶するとともに、地図
情報を運転者に提供するものとしてもよい。このとき、
パーソナルコンピュータ100aやカーナビゲーション
装置は、無線ネットワーク等のネットワークやCD−R
OM等の記憶媒体を介して、新しい形状データ等を取得
するものとしてもよい。また、事象レコード等の追加・
変更を可能にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】地図情報出力システムのシステム構成を示す説
明図である。
【図2】地図記憶部114のデータ構成を示す説明図で
ある。
【図3】事故分析出力処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】事故分析の処理例を示す説明図である。
【図5】地図サーバ100の処理結果を出力するインタ
フェースを示す説明図である。
【図6】入居者分析処理に利用する地図データを記憶す
るデータ構成を示す説明図である。
【図7】入居者分析処理を示すフローチャートである。
【図8】入居者分析処理の一例を示す説明図である。
【図9】入居者の変更があった家屋と検索された駐車場
を特定するインタフェースを示す説明図である。
【図10】検索された駐車場までの経路探索結果を特定
するインタフェースを示す説明図である。
【図11】リンクを含む地図データを記憶するデータ構
成を示す説明図である。
【図12】分析部112が行う不祥事分析処理を示すフ
ローチャートである。
【図13】合併前後の銀行を含む地図の一例を示す説明
図である。
【図14】不祥事分析処理の具体的内容の一例を示す説
明図である。
【図15】合併前後にわたる銀行の不祥事数を出力する
インタフェースを示す説明図である。
【図16】地価の情報を含む地図データを記憶するデー
タ構成を示す説明図である。
【図17】地価の分析処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】地価の情報を含む地図の一例を示す説明図で
ある。
【図19】事故の年月日を道路ごとに記録するデータ構
成を示す説明図である。
【図20】交通分析処理を示すフローチャートである。
【図21】交通分析処理の結果を出力するインタフェー
スを示す説明図である。
【符号の説明】
100…地図サーバ 100a…パーソナルコンピュータ 110…通信部 111…指示部 112…分析部 113…抽出部 114…地図記憶部 115…表示部 ma1…99年版地図 ma2…98年版地図 10…道路1の形状 p1,p2,p3,p4,p5,p6…道路1の点 T1,T2…端点 200…出力画像 210a,220a…道路の表示 211a,221a…改修前の道路の表示 213a,223a…事故減少率の表示 200b…家屋抽出結果を示す出力画面 210b…家屋の位置を示す表示 211b…抽出した家屋の表示 220b…駐車場の位置を示す表示 221b…検索した駐車場の表示 205b…経路探索結果を示す出力画面 215b…家屋の位置を示す表示 215b…駐車場の位置を示す表示 231b…経路の表示 230b…現在位置を示す表示 mc1…99年版地図 mc2…98年版地図 212c,222c…不祥事数表示 210c,220c…銀行の位置表示 md…地図 md1…98年版地図 md2…99年版地図 201e…グラフ 202e…事故数の折れ線 203e…新造年月日の表示
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Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図を表す地図データベースのデータ構
    造であって、 前記地図上に表される地物ごとに用意された地物データ
    と、 該地物に関連し、前記地物データと対応付けられた所定
    の時間情報とを備えるデータ構造。
  2. 【請求項2】 地図を表す地図データベースのデータ構
    造であって、 前記地図上に表される地物に関連する所定の属性を記憶
    する属性データと、 該属性に関連し、前記属性データと対応付けられた所定
    の時間情報とを備えるデータ構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデータ構造であって、 前記属性は、前記地物に関して生じた所定の事象を含む
    データ構造。
  4. 【請求項4】 請求項1、2いずれか記載のデータ構造
    であって、 前記地物データおよび属性データの少なくとも一部につ
    いては、前記関連する地物および属性について、前記時
    間情報が相違する複数個のレコードを記憶するデータ構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ構造であって、 前記地物データおよび属性データの少なくとも一部は、
    前記複数個の各レコードに対応付けられたリンクデータ
    を記憶しており、 該リンクデータは、該レコードに対応する過去のレコー
    ドを特定可能なデータ構造。
  6. 【請求項6】 地図を表す地図データベースに基づい
    て、地図情報を出力する地図情報出力装置であって、 前記地図データベースは、少なくとも一部に、時系列的
    に異なる複数個のデータを有しており、 前記地図情報出力装置は、 抽出条件を指定する指定部と、 該抽出条件に適合するデータを、前記時系列にわたって
    抽出する抽出部と、 該抽出されたデータを出力する地図情報出力部とを備え
    る地図情報出力装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の地図情報出力装置であっ
    て、 前記地図データベースは、 前記地図上に表される地物ごとに用意された地物データ
    と、 該地物に関連する所定の属性を記憶する属性データとを
    備え、 前記地物データおよび属性データの少なくとも一方は、
    該地物および属性に関連する所定の時間情報と対応付け
    られている地図情報出力装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の地図情報出力装置であっ
    て、 前記データの少なくとも一部は、該データに対応する時
    系列的に異なるデータを特定するリンクデータを記憶し
    ており、 前記抽出部は、該特定結果に基づいて前記時系列にわた
    る抽出を行う地図情報出力装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の地図情報出力装置であっ
    て、 前記時系列にわたって抽出されるデータに対し、所定の
    情報処理を施す処理部を備え、 前記出力は該情報処理に応じた出力である地図情報出力
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の地図情報出力装置であ
    って、 前記情報処理は、前記抽出されるデータに係る統計処理
    である地図情報出力装置。
  11. 【請求項11】 請求項6記載の地図情報出力装置であ
    って、 前記地図情報出力部は、前記抽出された結果を、前記地
    図の少なくとも一部と共に出力する地図情報出力装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の地図情報出力装置で
    あって、 前記地図情報出力部は、前記抽出された結果に応じた態
    様で、前記地図の出力を行う地図情報出力装置。
  13. 【請求項13】 地図を表す地図データベースに基づい
    て、地図情報を出力する方法であって、 前記地図データベースは、少なくとも一部に、時系列的
    に異なる複数個のデータを有しており、 前記方法は、 抽出条件を指定する工程と、 該抽出条件に適合するデータを、前記時系列にわたって
    抽出する工程と、 該抽出されたデータを出力する工程とを備える方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータに、地図を表す地図デー
    タベースに基づいて地図情報を出力させるためのコンピ
    ュータプログラムであって、 前記地図データベースは、少なくとも一部に、時系列的
    に異なる複数個のデータを有しており、 前記コンピュータプログラムは、 抽出条件を指定する機能と、 該抽出条件に適合するデータを、前記時系列にわたって
    抽出する機能と、 該抽出されたデータを出力する機能とを前記コンピュー
    タに実現させるためのコンピュータプログラム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のコンピュータプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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