JP2003329871A - 光ファイバ位置決めユニット、光ファイバアレイ及び光ファイバアレイ製造方法 - Google Patents

光ファイバ位置決めユニット、光ファイバアレイ及び光ファイバアレイ製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易であり且つ製造コストの低減を図
ることのできる高精度の光ファイバアレイを提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の光ファイバアレイ10は、それ
ぞれが光ファイバ12の一端に設けられた素線部分14
の先端部を受け入れて位置決めし固定する複数の位置決
め穴24を有する第1サブユニット20と、第1サブユ
ニットに隣接配置される第2サブユニット22であっ
て、光ファイバ12の残りの素線部分と該素線部分に隣
接する被覆部分16とを受け入れて固定する、位置決め
穴と同数の固定穴36を有する第2サブユニット22と
を備えることを特徴としている。第1サブユニットは光
ファイバを高精度に位置決めし、第2サブユニットは安
価な材料から作ることができ、光ファイバを確実に固定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バを配列してなる光ファイバアレイ及びその製造方法、
並びに光ファイバアレイを製造するために用いられる光
ファイバ位置決めユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】複数本の光ファイバを一次元又は二次元
に配列して構成された光ファイバアレイは従来から種々
の型式がある。例えば、一次元配列型の光ファイバアレ
イとしては、特開平8−286078号公報や特開平9
−243850号公報、特開2000−155239号
公報等に記載されたものが知られている。また、二次元
配列型の光ファイバアレイとしては、特開平10−26
8145号公報や特開2001−30759号公報等に
記載のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光ファイバアレイには次のような問題点
がある。
【0004】まず、上記公報に記載の一次元配列型の光
ファイバアレイについてはいずれも、V溝プレートのV
溝に光ファイバを載せて接着剤を滴下し、更にその上方
からカバープレートにより光ファイバをV溝に押さえ付
けることで製造される。しかし、この方法では、光ファ
イバを高精度に位置決めするためにはV溝プレートにV
溝を高精度に形成する必要があるが、V溝プレートは石
英等のガラス、シリコン、インバール材等の金属からな
り、その全体を加工することは手間とコストがかかる。
また、この方法で二次元配列型の光ファイバアレイを製
造しようとした場合、多数のV溝プレートと光ファイバ
とを積層しながら組み立てていく必要があり、作業性が
悪く、積層時に精度が低下してしまう。
【0005】一方、二次元配列型の光ファイバアレイの
製造方法は上記特開平10−268145号公報には明
示されておらず、当該公報に記載のものは複雑な構成で
あるので、効率よく製造することは困難と考えられる。
特開2001−30759号公報には前述したV溝プレ
ートを用いた方法のみが示されている。従って、上記公
報に記載の二次元配列型光ファイバアレイも、製造効率
が悪く、且つ、精度が低いという問題がある。
【0006】ところで、二次元配列型光ファイバアレイ
は、マイクロマシンシステム(MicroElectro Mechanical
System:MEMS)技術を応用した機械式の三次元光ス
イッチの入力部又は出力部に用いられることが考えられ
ている。三次元光スイッチは、例えば特開2001−1
17025号公報等に記載されているものがある。これ
は、出力用の二次元配列型光ファイバアレイにおける一
つの光ファイバから出射された光を機械的に動作するミ
ラーにて反射させ、入力用の二次元配列型光ファイバア
レイの光ファイバのいずれかに選択的に伝送するという
ものである。かかる三次元光スイッチでは、光の確実な
空間伝送を達成するためには、光ファイバアレイにおけ
る光ファイバの端面の位置精度を極めて高くする必要が
ある。
【0007】しかしながら、上述したような従来の二次
元配列型光ファイバアレイでは、そのような高い位置精
度を得るためには、製造に手間がかかると共に、製造コ
ストも高くなるという問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、製造が容易であ
り且つ製造コストの低減を図ることのできる高精度の光
ファイバアレイとその製造方法、並びに、そのような光
ファイバアレイに用いられる光ファイバ位置決めユニッ
トを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
光ファイバアレイを構成する光ファイバ位置決めユニッ
トに係るものであり、それぞれが光ファイバの一端に設
けられた素線部分の先端部を受け入れて位置決めし固定
する複数の位置決め穴を有する第1サブユニットと、第
1サブユニットに隣接配置される第2サブユニットであ
って、光ファイバの残りの素線部分と該素線部分に隣接
する被覆部分とを受け入れて固定する、位置決め穴と同
数の固定穴を有する第2サブユニットとを備え、第1サ
ブユニット及び第2サブユニットが互いに隣接配置され
た状態において、位置決め穴がそれぞれ対応の固定穴と
連通し、位置決め穴の、第2サブユニット側となる開口
部に、第2サブユニット側に断面積が大きくなる部分が
形成されていることを特徴としている。断面積が大きく
なる態様としては、テーパや、位置決め穴の中心軸線に
沿っての断面においてRがつけられたいわゆるフレア形
状のものが考えられる。
【0010】ここで、本明細書において、「光ファイ
バ」と言った場合には、単心線型の光ファイバ心線を表
し、いわゆる光ファイバ素線(一次被覆のない裸光ファ
イバを含む)にポリアミド、ポリエステルエラストマ
ー、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂や、ウレタンアクリレ
ート、エポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂の被
覆を施したものをいう。また、特に、光ファイバのうち
被覆のある部分を被覆部分、被覆が除去された部分を素
線部分と称する。
【0011】上記構成の光ファイバ位置決めユニット
は、位置決め精度が特に重要となる第1サブユニット
と、精度は比較的低くてもよい第2サブユニットに分割
したものである。このため、第1サブユニットの位置決
め穴を短くすることができ、これによって加工が容易と
なり、しかも加工精度がより向上する。また、精度を出
すためには材料は高価なものとなるが、請求項10に記
載の通り、第2サブユニットは廉価なプラスチック成型
品から作ることができるので、光ファイバ位置決めユニ
ット全体に高価な材料を使う必要がなくなる。
【0012】また、第1サブユニットの位置決め穴の挿
入口となる開口部には、テーパ等の断面積が大きくなる
部分が形成されているので、光ファイバの挿入も容易と
なる。
【0013】第2サブユニットの固定穴の内面には、第
1サブユニット側となる側に向かって断面積が小さくな
る部分が形成されること、すなわち先細り形状とするこ
とが好ましい。
【0014】このような形状とすることで、固定穴の一
側の開口部(第1サブユニットとは反対の側の開口部)
を大きくして、光ファイバの挿入を容易にすることがで
きる。また、第1サブユニット側の固定穴の開口部の径
を光ファイバの素線部分の径よりも僅かに大きななもの
とし、第1サブユニットの位置決め穴の開口部よりも小
さくすれば、位置決め穴と固定穴との軸線が多少ずれて
いても光ファイバの挿入が可能となる。すなわち、第1
サブユニットと第2サブユニットとの間の相対的位置ず
れを吸収することが可能となる。
【0015】光ファイバをテープ状光ファイバ心線(以
下「テープ心線」という)の端部を分離して形成した場
合、第2サブユニットが隣合う光ファイバのピッチを変
換する機能を有することが好ましく、隣接する固定穴同
士における、第1サブユニット側となる第1開口部のピ
ッチを、他側の第2開口部のピッチよりも大きくするこ
とが好ましい。
【0016】特に空間伝送型の三次元スイッチで用いら
れる二次元配列型の光ファイバアレイにおいては、クロ
ストークを防止するために光ファイバ端面のピッチはテ
ープ心線における光ファイバのピッチよりも大きくする
ことが多く、かかる場合にテープ心線から所望のピッチ
に変換できることは、製造を容易にするという観点かも
有効である。
【0017】第2サブユニットがピッチ変換機能を有す
る場合、固定穴の第1開口部と第2開口部との間に湾曲
部分を有することになる。ここに光ファイバの素線部分
が配置されると、破断確率が増すため、湾曲部分には被
覆部分を配置することが好ましい。
【0018】また、湾曲部分を通過した後、素線部分は
湾曲部分の延びる方向、すなわち第2開口部から第1開
口部に向かう方向にそのまま突出しようとするため、そ
の向きを修正するために、固定穴の第1開口部に続く部
分は直線部分とし、更に、当該直線部分の中心軸線が、
第1開口部の中心を通り且つ第2サブユニットの中心軸
線と平行な基準線に対して所定角度をなすよう傾斜させ
ることがよい。
【0019】光ファィバを第2サブユニットの固定穴に
挿入する際には、円滑に湾曲部分に導かれるよう、固定
穴の第2開口部に続く部分も直線部分とし、その直線部
分の中心軸線が、第2開口部の中心を通り且つ第2サブ
ユニットの中心軸線と平行な基準線に対して所定角度を
なすようにすることが好ましい。
【0020】第2サブユニットとしては、一面に曲線状
に形成された複数の溝を有するベースプレートと、その
溝を固定穴とすべくベースプレートの前記一面を覆うカ
バープレートとを備えるものが考えられ、二次元配列の
場合には、このベースペートとカバープレートとの対を
積層することになる。かかる構成は、湾曲部分を有する
固定穴を形成するのに適している。また、第2サブユニ
ットであるので、積層による多少の位置ずれも許容する
ことができる。
【0021】光ファイバ位置決めユニットは、第1サブ
ユニット及び第2サブユニットを囲繞する外囲体を更に
備えてもよい。この外囲体は、光ファイバアレイを支持
する支持体への取付けを容易にするよう適宜形作ること
ができる。
【0022】外囲体としては、金属、プラスチック成形
品、或いは、プラスチック成形品の外面に樹脂メッキを
施したものが考えられる。金属の場合、半田付けや溶接
による取付けを可能とする。また、プラスチック成形品
は安価という特徴がある。プラスチック成形品に樹脂メ
ッキを施せば、安価であることに加え、半田付けが可能
となるという利点がある。
【0023】二次元配列型の光ファイバアレイを構成し
ようとする場合、位置決め穴及び固定穴がそれぞれm行
n列の二次元配列されたものとなるが、その場合、第2
サブユニットは、固定穴が一次元配列で形成された部材
を積層してなるものとすることができる。
【0024】請求項12に係る発明は光ファイバアレイ
に関し、上述したような光ファイバ位置決めユニットに
おける第1サブユニット及び第2サブユニットを隣接配
置し、互いに連通する位置決め穴と固定穴との対のそれ
ぞれに光ファイバを挿入固定してなる。
【0025】光ファイバとしてテープ心線の端部を分離
して形成されたものを使用した場合、第2サブユニット
はテープ心線の被覆を固定するようにしてもよい。
【0026】また、複数本の光ファイバをピッチ変換し
たシート状のピッチ変換ファイバシートを用いてもよ
い。すなわち、複数本の光ファイバを、シートの両端で
ピッチが異なるよう、そのシート上に配列固定したもの
用いれば、テープ心線から延びる光ファイバがピッチ変
換された状態で位置決め穴と固定穴の対に容易に挿入固
定することが可能となる。
【0027】更に、本発明は、光ファイバアレイの製造
方法にも係るものである。請求項15に記載の方法は、
請求項11に記載の光ファイバ位置決めユニットを用い
た方法であって、第2サブユニットを構成する各部材の
固定穴に光ファイバを挿入し接着剤により固定する第1
ステップと、光ファイバが固定された部材を第1サブユ
ニットに隣接配置すると共に、前記部材から突出する光
ファイバの素線部分を第1サブユニットにおける対応の
位置決め穴に挿入し接着剤により固定する第2ステップ
とを備え、第2ステップにおける前記部材の配置及び光
ファイバの素線部分の挿入、固定を前記部材単位で順次
行うことを特徴としている。
【0028】この方法では、光ファイバを1本ずつ固定
穴及び位置決め穴に挿入する必要がなく、複数本の光フ
ァイバの一括挿入、固定が可能となる。
【0029】第2サブユニットが1個の部材から構成さ
れている場合には、第2サブユニットに光ファイバを挿
入し接着剤により固定した後、その第2サブユニットを
第1サブユニットに隣接配置すると共に、第2サブユニ
ットから突出する光ファイバの素線部分を第1サブユニ
ットにおける対応の位置決め穴に挿入し接着剤により固
定してもよい。
【0030】また、本発明の光ファイバアレイの製造方
法では、光ファイバの素線部分の先端に放電を与えてエ
ッジ処理を施した後、第2サブユニットの固定穴及び第
1サブユニットの位置決め穴への光ファイバの挿入を行
うことを特徴としている。
【0031】この方法では、光ファイバの先端が丸めら
れるので、穴の内面や固定穴と位置決め穴との継ぎ目で
の引っ掛かりを低減することができ、挿入作業を円滑化
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面は寸
法的に誇張して描いたものである。
【0033】図1及び図2は、本発明の第1実施形態に
係る光ファイバアレイ10を示している。この光ファイ
バアレイ10は、例えばマイクロマシンシステム(ME
MS)技術を応用した機械式の三次元光スイッチ(図示
しない)において入力用又は出力用として用いられ得る
ものであり、光ファイバ12の端面がm行n列のマトリ
クス状(図示実施形態では8行8列)の2次元に配列さ
れている。また、以下の説明において寸法の具体的数値
を示した箇所があるが、これは光ファイバ12の先端に
形成された素線部分14の外径が125μm、被覆部分
16の外径が250μmである光ファイバ12の場合を
想定したものであり、適用される光ファイバ12の寸法
に応じて適宜変更され得るものである。
【0034】光ファイバアレイ10は、光ファイバ12
を8行8列で位置決めし保持する光ファイバ位置決めユ
ニット18を有している。このユニット18は、光ファ
イバ12の素線部分14を精密に位置決めし固定する第
1サブユニット20と、第1サブユニット20に隣接し
て配置され、主として光ファイバ12の被覆部分16を
固定する第2サブユニット22とから構成されている。
【0035】第1サブユニット20は、実質的に直方体
部材であり、光ファイバ12の素線部分14が挿入され
る複数本の位置決め穴24が貫通形成されている。位置
決め穴24は光ファイバ12と同数、すなわち本実施形
態では64本であり、第2サブユニット22が隣接配置
される側の第1サブユニット20の面26から、その面
26の反対側の面28にかけて直線状に延びている。こ
こで、面28の側を前側と定め、面28を前端面と称
し、面26を後端面と称することとする。図3に示すよ
うに、位置決め穴24の中心軸線C1は、前後の端面2
8,26に対して実質的に直交しており、前端面28の
正面から見た場合、位置決め穴24は8行8列で正方マ
トリクス状に配列されている。
【0036】位置決め穴24の内径は光ファイバ12の
素線部分14の外径よりも僅かに大きい値、126〜1
27μm程度とされている。また、この光ファイバアレ
イ10が三次元光スイッチに適用される場合、光を光フ
ァイバアレイ10に向かって或いは光ファイバアレイ1
0から数cm以上の空間を伝送させることがあり、光ビ
ーム径や、必要に応じて配置されるレンズの径を考慮す
ると、クロストーク防止という観点とも相俟って、位置
決め穴24のピッチは0.5mm以上とされることが好
ましく、本実施形態では1mmとしている。
【0037】更に、光ファイバ12の素線部分14は第
1サブユニット20の後端面26側の位置決め穴24の
開口部30から挿入されるが、その挿入作業を容易化す
るために、開口部30は、図3に明示する通り、前方ほ
ど断面積が小さくされること、言い換えるならば後端面
26側に拡径するテーパが付けられていることが好まし
い。本実施形態では、テーパ付き開口部30の最大径は
300μm程度としているが、この最大径については以
下で更に詳細に説明する。
【0038】また、第1サブユニット20の前端面28
にはレンズアレイ、或いは、MEMSやPLC等の装置
が接合される場合があるため、第1サブユニット20の
材質は接合される装置や部材の材質と同等の線膨張係数
のものであることが好適である。具体的には、レンズア
レイが接合される場合には、第1サブユニット20は石
英等のガラスやシリコン、インバール材、ジルコニアの
ような低線膨張係数の材料から作られるとよい。
【0039】第2サブユニット22は、図示の構成で
は、前後の端面32,34が第1サブユニット20の前
後の端面28,26と同形、同寸法である略直方体部材
から構成されている。第2サブユニット22は、その前
端面32を第1サブユニット20の後端面26にその周
縁が一致するように突き合わせた状態で配置される。ま
た、第2サブユニット22には、第1サブユニット20
における位置決め穴24と同じ配列で、前端面32と後
端面34との間で直線状に延びる固定穴36が貫通形成
されている。従って、第2サブユニット22と第1サブ
ユニット20とを正対させ突き合わせると、第2サブユ
ニット22の各固定穴36は第1サブユニット20の対
応の位置決め穴24と連通する。
【0040】第2サブユニット22における固定穴36
の形状は、光ファイバ12の被覆部分16が挿入され得
るよう形成された全長にわたり同一断面形状の円筒形状
であってもよいが、図3に示すように、少なくとも素線
部分14が位置する部分38と被覆部分16が位置する
部分40とに区分し、前側の部分38の内径は素線部分
14の外径よりも大きくし(200μm)、その後側の
部分40の内径も被覆部分の外径よりも大きくする(3
00〜350μm)ことが好ましい。また、前側部分3
8から後側部分40への境界部分42の内周面は、後方
ほど断面積が大きくなるようテーパが付けられることが
好ましい。図3に示す形状とすることにより、光ファイ
バアレイ10を製造する際、光ファイバ12を固定穴3
6から第1サブユニット20の位置決め穴24に挿入す
る場合に、光ファイバ12の前方移動に伴ってその素線
部分14の中心軸線が固定穴36の中心軸線C2に整列
することとなるので、素線部分14を位置決め穴24に
円滑に誘導することが可能となる。なお、図示実施形態
では、光ファイバ12の挿入をより容易とするために、
固定穴36の後側開口部に近い部分44は部分40より
も更に拡径され、後側開口部46にはテーパが付けられ
ている。
【0041】このように第2サブユニット22の固定穴
36の形状は比較的複雑な形状となる場合があるため、
第2サブユニット22の材料は、加工性に優れたエポキ
シ樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレ
ンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)のようなプラスチック材料や金属が有効で
ある。プラスチック材料はそれ自体安価なものが多いた
め、光ファイバアレイ10の製造コスト低減にも寄与す
る。
【0042】光ファイバアレイ10は更に、第1サブユ
ニット20と第2サブユニット22とを突き合わせた状
態で保持し一体化させるための外囲体48を備えてい
る。この外囲体48は、第1サブユニット20及び第2
サブユニット22の外周面を囲み、接着又は圧着等によ
り両ユニット20,22に固着されるようになってい
る。外囲体48は、第1サブユニット20と第2サブユ
ニット22の一体化という目的以外にも、光ファイバア
レイ10を支持体(図示しない)に取り付けるため等の
目的でも用いられる。支持体への取付けでは半田付けや
溶接が要求されることが多いため、外囲体48は、ステ
ンレス鋼のような金属や、外面が樹脂メッキされたプラ
スチック成形品から作られることが好ましい。また、外
囲体48は、支持体の形状或いは取付手段に対応した形
状に容易に加工することができるよう、またコストの面
からも、プラスチック材料のみからなるものであっても
よい。
【0043】なお、図1及び図2において、符号50
は、光ファイバ位置決めユニット18から露出する光フ
ァイバ12を保護するために、第2サブユニット22の
後部に脱着可能に嵌合されるブーツである。このブーツ
50は弾性材料、例えばゴムやエラストマーから作られ
る。また、ブーツ50の脱落を防止するために、第2サ
ブユニット22とブーツ50との間の接触部分には互い
に嵌合状態となる凹凸52が形成されることが好適であ
る。
【0044】次に、以上のような構成の光ファイバアレ
イ10を製造する方法について説明する。
【0045】まず、第1サブユニット20、第2サブユ
ニット22、外囲体48、ブーツ50、及び光ファイバ
12を用意する。第1サブユニット20は、光ファイバ
アレイ10において光ファイバ12の端面位置を定める
最も重要な部品であるため、位置決め穴24を極めて高
い精度で加工する必要がある。第1実施形態における第
1サブユニット20は、光ファイバ12の素線部分14
を保持することができる最小限の厚さを有すればよいの
で、位置決め穴24の加工精度も出しやすいという利点
がある。一方、第2サブユニット22は、光ファイバ1
2の位置決めよりも確実な固定を主目的としたものであ
るので、安価なプラスチック成形品から作ることがで
き、加工精度は第1サブユニット20に比して低くても
よい。よって、第2サブユニット22は容易に製造する
ことができる。また、光ファイバ12は、本実施形態で
は、テープ心線54の端部の被覆56を裂いて単心線と
したものである。各光ファイバ12の先端部分は、当該
部分の被覆を除去することで、素線部分14とされたも
のである。この素線部分14の長さは、第2サブユニッ
ト22における固定穴36の前側部分38の長さと、第
1サブユニット20における位置決め穴24の長さの合
計よりも若干長くしてある。更に、光ファイバ12の素
線部分14の先端に放電を与えてエッジ処理を施し、先
を丸めておくことが、後述の穴36,24への挿入性を
向上させるために好適である。
【0046】光ファイバアレイ10の構成部品が用意さ
れたならば、まず最初に、外囲体48に第1サブユニッ
ト20の後部を嵌合させて一体化する。この一体化は、
外囲体48と第1サブユニット20との嵌合い関係を締
まり嵌めとした圧着によるものとしてもよいし、接着剤
を用いた接着によるものとしてもよい。次いで、第1サ
ブユニット20の後端面26の側から位置決め穴24に
接着剤を注入する。そして、第2サブユニット22を、
第1サブユニット20から突出している外囲体48の後
部に嵌合し、圧着又は接着によって外囲体48と一体化
させる。これによって、第2サブユニット22の前端面
32が第1サブユニット20の後端面26と正対する位
置関係が高精度に得られる。
【0047】このようにして外囲体48により第1サブ
ユニット20と第2サブユニット22とが保持され一体
化されたならば、固定穴36に接着剤を注入する。そし
て、位置決め穴24及び固定穴36内の接着剤が硬化す
る前に、光ファイバ12を1本ずつ第2サブユニット2
2の後方より固定穴36に挿入する。固定穴36の開口
部46はテーパ付きであり、十分に広い径となっている
ので、挿入は容易に行うことができる。光ファイバ12
を第2サブユニット22の固定穴36に挿入していく
と、図3に示すように、光ファイバ12の素線部分14
が固定穴36の前側部分38へと導かれる。この際、光
ファイバ12の素線部分14の軸線が固定穴36の中心
軸線C2とずれていても、素線部分14の先端は固定穴
36のテーパ部分42の内面に接してそれにより小径の
前側部分38に円滑に且つ確実に案内される。そして、
光ファイバ12を更に押し進めると、光ファイバ12の
素線部分14は第1サブユニット20の位置決め穴24
内に挿入される。この場合も、位置決め穴24の入口開
口部30にはテーパが付けられているので、光ファイバ
12の素線部分14が位置決め穴24の中心軸線C1と
若干ずれていても、素線部分14は位置決め穴24の前
方へと円滑に案内される。
【0048】ここで、各部品の製造時や組付時の誤差等
によって、第1サブユニット20の中心軸線と第2サブ
ユニット22の中心軸線との間に、公差範囲で最大のΔ
aのずれが生じていると仮定する。また、第2サブユニ
ット22における固定穴36のピッチにも、公差範囲で
最大のΔpのバラツキがあるとする。かかる場合、位置
決め穴24の中心軸線C1と対応の固定穴36の中心軸
線C2とのずれの最大はΔa+Δpとなる。このような
ずれが極めて大きな場合には図4に示す如き状態とな
り、位置決め穴24と固定穴36との間に段差58が生
じることも考えられる。このような段差58は光ファイ
バ12の挿入を妨げるものである。そこで、位置決め穴
24のテーパ付き開口部30の最大径、すなわち第1サ
ブユニット20の後端面26での位置決め穴24の内径
をDとし、固定穴36の、第2サブユニット22の前端
面32での内径をdとした場合、
【0049】 D/2>Δa+Δp+d/2 ・・・ (式1) という関係が成り立てば、第1サブユニット20と第2
サブユニット22との間に前述したような段差58は生
じず、光ファイバ12を円滑に固定穴36から位置決め
穴24に挿入することが可能となる。
【0050】光ファイバ12の被覆部分16の外径は固
定穴36の前側部分38の内径よりも大きいので、被覆
部分16の先端がテーパ部分42に突き当たると、光フ
ァイバ12をそれ以上挿入することができなくなり、そ
の時点で挿入を終了する。これによって、光ファイバ1
2の被覆部分16は第2サブユニット22に対して軸線
方向においてほぼ一定の位置に配置される。この状態に
おいて、光ファイバ12の素線部分14の先端は第1サ
ブユニット20の前端面28から突出する。
【0051】この後、必要ならば接着剤を追加注入す
る。そして、接着剤が硬化して光ファイバ12の素線部
分14及び被覆部分16が第1サブユニット20及び第
2サブユニット22に対して固着されたならば、光ファ
イバ12の端面と第1サブユニット20の前端面28と
が面一となるように、第1サブユニット20の前端面2
8及び光ファイバ12の先端を研磨加工する。最後に、
ブーツ50を取り付けて光ファイバアレイ10が完成す
る。
【0052】ところで、光ファイバアレイ10における
接着剤が硬化すると、前述したように製造誤差等により
位置決め穴24と固定穴36との間にずれが存在した場
合には、光ファイバ12の素線部分14は、主として固
定穴36の前側部分38において、湾曲した状態で固化
されることになる。このように光ファイバ10が湾曲さ
れている状態は好ましいことではないと考えられる。そ
こで、光ファイバ12における素線として、疲労指数
(n値)の高いハーメチック層が外部クラッドの外周に
被覆されたものを用いることが有効である。ハーメチッ
ク層は、アモルファスカーボンやシリコンカーバイトな
どの遮水性を有する物質を主成分とする材料からなる。
また、固定穴36の前側部分38の長さを比較的大きく
とり、曲率半径の小さな湾曲部が素線部分14に生じな
いようにすることも有効である。
【0053】光ファイバ12の素線部分14の曲げ歪み
は、材料力学の梁の計算から、次式で表される。
【0054】 ε=r/R=3rδ/2L2 ・・・ (式2) (r:光ファイバ素線の外径、R:湾曲部の曲率半径、
δ:位置ずれ、L:素線部分の末端(被覆部分の先端)
からテーパ付き開口部30の最小径部までの長さ)
【0055】このεの値が小さいほど好ましく、εは
0.5%以下であるように、固定穴36の前側部分38
の長さLを定めると共に、急激な湾曲が生じないよう
(式1)からも固定穴36の前側部分38の内径dを定
めることが望ましいのである。
【0056】なお、Lについては、一定となるように、
先に説明し図3の二点鎖線で示すように、被覆部分14
の先端をテーパ部分42に突き当てる等により制御する
ことが好ましい。
【0057】以上、本発明の第1実施形態について詳細
に説明したが、第1実施形態は種々変更ないしは変形が
可能であることは言うまでもない。
【0058】例えば、上記の第1実施形態では、第2サ
ブユニット20の固定穴36の形状は、径の異なる円筒
形状を配列したものとなっているが、図5に示すよう
に、前方ほど先細りとなるテーパ部分59を固定穴36
の前部に形成してもよい。
【0059】また、図6及び図7に示すように、第2サ
ブユニット22の後部を、固定穴36のピッチと同ピッ
チで階段状に形成すると共に、階段状の各面に固定穴3
6と連通する溝60を形成してもよい。この場合、溝6
0に光ファイバ12の先端の素線部分14を上方から配
置し、溝60に沿って前方にスライドさせることで、光
ファイバ12を固定穴36に挿入することができる。光
ファイバ12を溝60に配置してから固定穴36に挿入
することは、固定穴36に直接挿入するよりも容易であ
る。従って、かかる溝60を形成した場合には、図3に
おける固定穴36のような後部拡径部分44,46を形
成する必要はなくなる。
【0060】更に、上記の第1サブユニット20は、直
方体形状の部材に丸穴を位置決め穴24として形成した
ものであるが、他の形状としてもよい。例えば図8に示
すように、互いに平行なV溝62が複数本、一面に形成
されたベースプレート64とその面を覆うカバープレー
ト66との対を積層したものを第1サブユニット20a
として用いることができる。この場合、位置決め穴24
aの断面形状は三角形状となる。
【0061】第1サブユニット20や第2サブユニット
22、外囲体48の外形形状は直方体に限られず、円柱
形状やその他の形状であってもよい。
【0062】更にまた、光ファイバアレイ10の製造手
順についても、上記実施形態のものに限られない。例え
ば、全ての光ファイバ12を第2サブユニット22に接
着、固定した後、第2サブユニット22を第1サブユニ
ット20に接近させて全ての光ファイバ12を一括して
第1サブユニット20の位置決め穴24に挿入する手順
を採ることもできる。
【0063】また、上記実施形態では第1サブユニット
20と第2サブユニット22とを接合する手段が外囲体
48によっているが、図9に示すように、第2サブユニ
ット22の前端面に凹部68を形成し、そこに第1サブ
ユニット20を嵌着するような手段としてもよい。この
場合、第2サブユニット22の外周部にフランジ部70
を形成し、それを前述の外囲体48と同様に用いてもよ
い。
【0064】図10はピッチ変換シート80,82を用
いた変形例である。この変形例では、複数本の光ファィ
バ12を、一方のピッチ変換シート80の粘着面(上
面)に配列し、更に光ファイバ12を挟み込むようにも
う1枚のシート82を重ねたピッチ変換ファイバシート
を用いている。この際、ピッチ変換シート80のテープ
心線54側の端部における光ファイバ・ピッチは、テー
プ心線54における光ファイバ・ピッチと同一とし、他
端では、光ファイバ・ピッチは固定穴36のピッチと同
一となるように光ファイバ12を配置する。
【0065】このようなピッチ変換シート80,82を
用いれば、光ファイバ12のピッチが固定穴36のピッ
チと同一となるため、1行分(すなわち8本)の光ファ
イバ12を一括して容易に各段の固定穴36、そして位
置決め穴24に挿入することができ、作業性が向上す
る。
【0066】図11は、本発明の第2実施形態に係る光
ファイバアレイ100を概略的に示す部分断面斜視図で
ある。この光ファイバアレイ100は、光ファイバ位置
決めユニット102における第2サブユニット104の
構成が上述した第1実施形態における第2サブユニット
22と異なっている点を除き、第1実施形態に係る光フ
ァイバアレイ10と実質的に同様である。そこで、図1
1において第1実施形態に係る光ファイバアレイ10と
同一又は相当部分には同一符号を付し、その詳細な説明
は省略する。
【0067】第2実施形態に係る光ファイバアレイ10
0の第2サブユニット104は、テープ心線54の適用
をより容易ならしめるために、狭いピッチで一次元に並
べられた複数本の光ファイバ12を実質的に同時に受け
入れ、挿入過程で第1サブユニット20における位置決
め穴24のピッチと同等なピッチに変換するピッチ変換
機能を有している。かかる第2サブユニット104は、
図12及び図13に明示するように、ピッチ変換部材
(ベースプレート)106を複数、積層して構成された
ものである。
【0068】各ピッチ変換部材106は、製造が容易で
あるプラスチック成形品が好ましく、図示実施形態では
略矩形の平板状のものとなっている。ピッチ変換部材1
06は、その表面(図12において上側となる面)には
光ファイバ12が案内される溝108が複数本(本実施
形態では8本)形成されている。これらの溝108は、
図12に明示するように、後端側から前端側にかけてピ
ッチが徐々に拡大するよう形成されており、ピッチ変換
部材106の前後方向に延びる中心軸線C3に対して線
対称に配置されている。溝108の後端でのピッチは、
用いられるテープ心線54における光ファイバ12のピ
ッチ(250μm)と同等であってもよいが、本実施形
態では、そのピッチ(250μm)に20〜50μmを
加えた値とされている。これは、ピッチ変換部材106
を成形加工する場合に、溝108を所望の形状に確実に
形成するためである。溝108の前端でのピッチは、第
1サブユニット20における位置決め穴24のピッチと
実質的に同一である。
【0069】また、溝108は、ピッチ変換部材106
の後端側と前端側とに形成された直線部分110,11
2と、これらの直線部分110,112間を繋ぐ湾曲部
分114とから構成されている。前後の直線部分11
0,112は、ピッチ変換部材106の中心軸線C3に
対して概ね平行とされている。このような形状としたの
は、先端の被覆が除去された光ファイバ12をピッチ変
換部材106の後端から溝108に沿って前方に押し進
めた場合に、素線部分14が大きな曲率半径で湾曲しな
いようにするためである。仮に溝108の全体が直線状
であるとすると、最も外側(中心軸線C3から離れる
側)の溝108はピッチ変換部材106の中心軸線C3
に対して大きな角度をなすので、その溝108に光ファ
イバ12の先端の素線部分14を挿入した直後から素線
部分14は溝108の後端で湾曲し、比較的大きな曲げ
応力が素線部分14に発生してしまう。また、ピッチ変
換部材106の前端から素線部分14が斜めに突出しよ
うとするため、第1サブユニット20の位置決め穴24
との継目部おいても曲げ応力が生ずる。図12に示す溝
108の形状は、そのような応力の発生を防止ないしは
抑制することができる。
【0070】勿論、光ファイバ12に発生する応力を小
さくするためには、湾曲部分114自体の曲率半径を可
能な限り小さくしておく必要もある。そのため、前記の
式(2)を用い、歪みεの値が0.5%以下、好ましく
は0.3%以下となるよう、湾曲部分114の長さ(ピ
ッチ変換部材106の中心軸線C3と平行な方向に沿っ
ての直線長さ)を定めるのがよい。この場合、溝108
の湾曲部分114の後端(後側直線部分112との接合
点)と前端(前側直線部分110との接合点)との間の
中心軸線C3に直交する方向での位置ずれの大きさは分
かっているので、湾曲が最も大きくなる最外側の溝10
8について検討すればよく、素線部分14の径が125
μmの場合には、湾曲部分114の直線長さは19mm
以上とすることが好ましい。
【0071】溝108の断面形状は特に問わないが、矩
形、円弧形又はV字形が一般的であり、図示実施形態で
は後側直線部分112がV字形、その他の部分110,
114は矩形となっている。溝108の幅W1は、後側
の直線部分112及び湾曲部分114については、光フ
ァイバ12の被覆部分16の直径よりも大きくされてお
り、被覆部分16が250μmの場合、300〜350
μm、好ましくは300μmとされている。溝108の
幅W1を大きくして、光ファイバ12の被覆部分16と
の間のクリアランスを大きくすることは、光ファイバ1
2の挿入性を向上させる観点からは好ましい。しかしな
がら、このクリアランスが大きすぎると、光ファイバ1
2に曲率半径の大きな部分を生じさせるという問題があ
るので、後側直線部分112から湾曲部分114の幅W
1に関しては、被覆部分16よりも僅かに大きな300
μm程度が好適となる。
【0072】また、前側直線部分110の前部の幅W2
は光ファイバ12の素線部分14の直径よりも大きく被
覆部分16よりも小さな値(例えば200μm)とされ
ている。前側直線部分110の後部の幅W3は、光ファ
イバ12の被覆部分16の直径よりも大きく、例えば3
50μmとされている。この値は、溝108の後側直線
部分112及び湾曲部分114の幅W1よりも大きい。
これは、溝108の前端から突出した光ファイバ12の
素線部分14を第1サブユニット20の位置決め穴24
に挿入する際、位置決め穴24と溝108との間に生じ
得る相対的な位置ずれを吸収するためにはある程度の余
裕を持たせることが有効であるからである。なお、溝1
08の前側直線部分110における前部と後部との中間
部の側面は、前方ほど間隔が狭まるようテーパが付けら
れている。素線部分14を円滑に誘導するためである。
【0073】溝108の深さは、ピッチ変換部材106
を積層した場合に、溝108の上側に配置されカバープ
レートとして機能するピッチ変換部材106の裏面形状
に応じて決定される。図示実施形態では、ピッチ変換部
材106の裏面には、略矩形の凹部116が形成されて
いる。この凹部116は、ピッチ変換部材106の後端
から始まり、前端の手前にて終端している。図14から
理解される通り、ピッチ変換部材106を重ね合わせた
状態では、上側のピッチ変換部材106(U)における
凹部116の前端は下側のピッチ変換部材106(L)
における溝108の前側直線部分110の中間部に概ね
位置する。凹部116よりも前側のピッチ変換部材10
6の裏面部分118は、下側のピッチ変換部材106
(L)における前部表面と接し、溝108の前側直線部
分100の前部を覆う。従って、光ファイバ12の素線
部分14が溝108の前側直線部分100の前部に配置
するためには、前側直線部分100の前部の深さH2は
200μm程度となる。そして、溝108の縦断面形状
についても、幅W1,W2,W3について上述した寸法
が適用されることが望ましいため、図14の如く溝10
8の深さと凹部116の深さが決定され、具体的にはH
1はW1と同じ、H3はW3と同じとされる。
【0074】なお、かかる構成においては、各溝108
の前側直線部分110については、ピッチ変換部材10
6を積層した場合に固定穴120を構成し、それは隣接
の溝108の直線部分110が作る固定穴120とは独
立したものとなる。しかし、それ以外の部分では隣接し
た溝108同士は完全には仕切られた状態とはならず、
互いに連通した状態となるが、本明細書においては、そ
のような状態でも各溝108が独立した固定穴120を
形成するものとみなす。これは、光ファイバ12が1本
の溝108から外れ、他の溝108に移ることはないか
らである。
【0075】また、図示しないが、ピッチ変換部材10
6の裏面には凹部116ではなく、表面の溝108と対
をなす溝を形成し、ピッチ変換部材106を重ねた場合
に表面の溝108と裏面の溝とで固定穴を形成するよう
にしてもよい。しかしながら、両者間の継ぎ目に段差が
形成されると、光ファイバ12の挿入に支障を来すおそ
れがあるので、図示実施形態の如くピッチ変換部材10
6の裏面に1つの凹部116を形成する態様が有効であ
ると考えられる。
【0076】このようなピッチ変換部材106を積み重
ることにより、図11に示すような、第2サブユニット
104が形成される。この積重ねを高精度に行うため
に、特に形成される第2サブユニット104の前端面1
22が平坦面となるようにするために、各ピッチ変換部
材106の表面と裏面とには位置決め用として穴124
とそこに嵌合する突起126とを形成することが好適で
ある。また、図11に示すように、光ファイバ12の挿
入をより容易化するために、ピッチ変換部材106の長
さを下側のものほど大きくして、図6に示す構成と同様
に、第2サブユニット104の後端面128を階段状と
することが好ましい。
【0077】次に、以上のような構成を有する第2サブ
ユニット104と、第1実施形態におけるものと同様な
第1サブユニット02及び外囲体48とを用いて、第2
実施形態に係る光ファイバアレイ10を製造する方法に
ついて説明する。
【0078】この第2実施形態の場合、8心のテープ心
線54から分離されて形成された単心線の光ファイバ1
2の長さ(被覆部分16と素線部分14との合計長さ)
は、それらが挿入される溝108を有するピッチ変換部
材106と第1サブユニット20とを合わせた全長より
も若干長い程度あればよい。
【0079】まず、外囲体48に第1サブユニット20
の後部を嵌合させて一体化し、位置決め穴24に接着剤
を注入する。これは第1実施形態の場合と同様である。
次いで、ピッチ変換部材106を積層して構成された第
2サブユニット104を、第1サブユニット20から突
出している外囲体48の後部部分に嵌合し、圧着又は接
着によって外囲体48と一体化させる。この際、ピッチ
変換部材106の幅にバラツキがあり、第2サブユニッ
ト104の側面に凹凸が生じて外囲体48との位置決め
の精度が低くなるおそれが考えられるので、図15に示
すように、外囲体48の下部部分に第2サブユニット1
04の最下部のピッチ変換部材108を受け入れる凹部
130を形成しておけば、より一層、第1サブユニット
20の位置決め穴24と第2サブユニット104の固定
穴120との位置決め精度を上げることができる。
【0080】次に、ピッチ変換部材106の固定穴12
0に接着剤を注入し、位置決め穴24及び固定穴120
内の接着剤が硬化する前に、光ファイバ12を第2サブ
ユニット104の後端面128側の開口部(第2開口
部)129から固定穴120に挿入する。この挿入作業
は、下段のピッチ変換部材106から上段のピッチ変換
部材108へと順次行っていく。また、テープ心線54
から延びる単心の光ファイバ12を、個別に扱うのでは
なく、一括して、後方に露出しているピッチ変換部材1
06の溝108内に配置する。溝108の後端のピッチ
はテープ心線54における光ファイバピッチと同等であ
るので、光ファイバ12を広げる必要はなく、比較的纏
まった状態で扱うことができる。この後、光ファイバ1
2を前方に押し進めると、光ファイバ12の先端の素線
部分14は溝108ないしは固定穴120に沿って前進
し、隣接の溝108との間隔を広げていき、前側直線部
分110の幅狭の前部に侵入する。そして、光ファイバ
12を更に押し進めると、光ファイバ12の素線部分1
4は第1サブユニット20の位置決め穴24内に挿入さ
れる。溝108は、前述したように、光ファイバ12に
大きな歪みが生じないように形作られているので、挿入
過程で素線部分14に大きな応力が生ずることはない。
【0081】やがて光ファイバ12の被覆部分16が溝
108の前側直線部分110における中間のテーパ面に
突き当たり、光ファイバ12をそれ以上挿入することが
できなくなるので、挿入を終了する。
【0082】ここで、必要に応じて接着剤を追加注入す
る。そして、接着剤が硬化して光ファイバ12の素線部
分14及び被覆部分16が第1サブユニット20及び第
2サブユニット104に対して固着されたならば、第1
サブユニット20の前端面28及び光ファイバ12の先
端を研磨加工する。最後に、ブーツ50を取り付けて光
ファイバアレイ100が完成するのである。
【0083】ところで、第2実施形態においては、溝1
08の湾曲部分114から光ファイバ12に作用する力
によって、第2サブユニット104の前端面122にお
ける固定穴120の開口部(第1開口部)132から突
出する光ファイバ12の素線部分14は外側に向こうと
する。これは、最も外側の溝108において、その前側
直線部分110が短い場合であって、ピッチ変換部材1
06の中心軸線C3と平行に延びている場合に顕著とな
ると考えられる(図16の二点鎖線を参照)。そこで、
図16の実線で示すように、溝108の前側直線部分1
10の中心軸線を、溝の前端(開口部132)の中心を
通り且つ中心軸線C3と平行な基準線R1に対して所定
の角度αにて内側に向け、素線部分14がピッチ変換部
材106の中心軸線C3とほぼ平行に進むよう調整して
もよい。なお、この傾斜角度αは、一律に定めることは
できず、内側のものほど小さくなる(α1>α2)。
【0084】また、上記第2実施形態では、溝108の
後側直線部分112のピッチがテープ心線54における
光ファイバピッチよりも若干大きくしているため、テー
プ心線54の被覆から延びている単心の光ファイバ12
を溝108の後側直線部分112に嵌合した際、光ファ
イバ12はやや扇状に広がる。そこで、図17に示すよ
うに、後側直線部分112から光ファイバ12に無用な
力が作用しないように、後側直線部分112を前方ほど
外側となるように僅かに傾斜させてもよい。言い換える
ならば、後側直線部分112の中心軸線をそれぞれ、溝
108の後端(開口部129)の中心から延び且つピッ
チ変換部材106の中心軸線C3と平行な基準線R2に
対して所定の角度βにて内側に向けることが好ましい。
この場合も、傾斜角度βは溝毎に定められる。
【0085】以上、本発明の第2実施形態について説明
したが、この第2実施形態も種々変更ないしは変形が可
能である。
【0086】例えば、第2サブユニット104の後端面
128は階段状とする必要はなく、平坦面としてもよ
い。
【0087】また、上記の第2サブユニット104で
は、上側のピッチ変換部材106(U)が下側のピッチ
変換部材106(L)をカバーするカバープレートとし
ても機能しているが、ベースプレートとしてのピッチ変
換部材の上に別個に用意したカバープレートを配したも
のを、複数段に積層した形態も考えられる。
【0088】かかる構成においては、対をなすピッチ変
換部材とカバープレートとの間で光ファイバを接着固定
した後、下段から第1サブユニット20の位置決め穴2
4に一括挿入して光ファイバアレイ100を作ることが
可能となる。
【0089】この方法は、図1に示す光ファイバアレイ
10の第2サブユニット22をベースプレートとカバー
プレートとの対を積層して構成したものにも適用可能で
あることは言うまでもない。
【0090】更に、上記の第2実施形態では、テープ心
線54から分離形成した光ファイバ12の被覆部分16
と素線部分14の一部とを第2サブユニット104にて
固定することとしているが、第2サブユニット104に
おけるピッチ変換部材106の溝108の形状を変更す
ることで、テープ心線54の被覆を固定するような形態
とすることができる。図18はその一例であり、このピ
ッチ変換部材150は、溝152の後側直線部分154
がテープ心線54の被覆56の端部を受け入れることが
できるように形成されている。また、後側直線部分15
4から前方の部分158は、素線部分14の直径よりや
や大きな幅とされている。すなわち、このピッチ変換部
材150で適用される光ファイバ12は、被覆部分を持
たず、全体が素線部分14のみからなるものとなってい
る。図18のピッチ変換部材150から構成した第2サ
ブユニットの場合、テープ心線54における被覆56を
固定するため、固定の確実性が向上するという利点があ
る。なお、溝152の形状は、被覆部分16を有する光
ファイバ12を受け入れることができるように変更する
こともできる。なお、図18のピッチ変換部材150
は、簡単のために、4心のテープ心線54に対するもの
とした。
【0091】また、第1実施形態の変形例の場合と同様
に、第2サブユニット104に光ファイバ12を固着し
た後、一括して光ファイバ12を第1サブユニット20
に挿入することも可能である。ここで、第2サブユニッ
ト104から突出する光ファイバ12の素線部分14の
位置精度が、光ファイバ12が湾曲した溝108を通る
ため低くなっているおそれがある。例えば、素線部分1
4が傾斜した状態で突出することが考えられる(図16
の二点鎖線参照)。従って、光ファイバ12を第1サブ
ユニット20の位置決め穴24に対して一括挿入しよう
とする場合には、挿入を容易化すると共に、素線部分1
4の急激な湾曲を防止すべく、図19に示すように第1
サブユニット20と第2サブユニット104との間に、
位置精度の低い光ファイバ12の素線部分14でさえも
確実に導くことができるガイド穴160を有するガイド
部材162を介在させることが好ましい。このガイド穴
160は、その後端側開口部の径を第2サブユニット1
04における固定穴120の前端側の開口部132の径
よりも相当に大きくすると共に、前方ほど先細りの形状
とするとよい。このようなガイド部材162は、外囲体
48に嵌合される型式としてもよいし、図示のように第
1サブユニット20と第2サブユニット104とが嵌合
される凹部164,166を前面及び後面に形成したも
のであってもよい。勿論、このガイド部材162につい
ては第1実施形態にも適用可能である。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
ファイバアレイを構成する光ファイバ位置決めユニット
を第1サブユニットと第2サブユニットとから構成し、
第1サブユニットは光ファイバの端面の位置決め精度向
上を図るものとし、第2サブユニットは光ファイバの固
定強度を向上させるものとしている。
【0093】その結果、第1サブユニットについては、
光ファイバの素線部分を受け入れるに十分な長さの位置
決め穴を形成するだけでよく、加工が容易であり、その
精度も上げることが可能となる。よって、本発明により
得られる光ファイバアレイは、極めて高い精度が要求さ
れるMEMS技術を応用した空間伝送型三次元スイッチ
においても有効に適用され得るものとなる。
【0094】一方、第2サブユニットについては高い精
度は要求されないので、プラスチック材料等から作るこ
とができ、加工が容易である。しかも、プラスチック材
料は安価であるので、光ファイバアレイ全体として製造
コストを低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光ファイバアレイ
を示す一部断面斜視図である。
【図2】図1の光ファイバアレイの分解斜視図である。
【図3】図1の光ファイバアレイにおける第1サブユニ
ットと第2サブユニットを示す断面部分図である。
【図4】第1サブユニットの位置決め穴と第2サブユニ
ットの固定穴とが大きく位置がれを生じた状態を示す参
考図である。
【図5】第2サブユニットの固定穴の変形例を示す断面
部分図である。
【図6】第2サブユニットの変形例を部分的に示す斜視
図である。
【図7】図6の第2サブユニットにおける固定穴の形状
を示す断面部分図である。
【図8】第1サブユニットの変形例を示す正面図であ
る。
【図9】光ファイバアレイにおける光ファイバ位置決め
ユニットの変形例を示す断面図である。
【図10】ピッチ変換シートを用いた光ファイバアレイ
を示す、図1と同様な分解斜視図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る光ファイバアレ
イを示す一部断面斜視図である。
【図12】図11の光ファイバアレイにおける第2サブ
ユニットのピッチ変換部材の表面を示す斜視図である。
【図13】図11の光ファイバアレイにおける第2サブ
ユニットのピッチ変換部材の裏面を示す斜視図である。
【図14】第2サブユニットを示す、溝に沿っての断面
部分図である。
【図15】外囲体と第2サブユニットとの位置関係を示
す説明図である。
【図16】第2サブユニットにおけるピッチ変換部材に
形成された溝の前側直線部分を示す部分図である。
【図17】第2サブユニットにおけるピッチ変換部材に
形成された溝の後側直線部分を示す部分図である。
【図18】ピッチ変換部材の変形例を示す斜視図であ
る。
【図19】第2実施形態に係る光ファイバアレイにおけ
る光ファイバ位置決めユニットの変形例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10,100…光ファイバアレイ、12…光ファイバ、
14…素線部分、16…被覆部分、18,102…光フ
ァイバ位置決めユニット、20…第1サブユニット、2
2,104…第2サブユニット、24…位置決め穴、3
0…位置決め穴のテーパ付き開口部、36,120…固
定穴、38…前側部分、40…後側部分、42…テーパ
部分、46…テーパ付き開口部、48…外囲体、50…
ブーツ、54…テープ心線、56…被覆、62…V溝、
70…フランジ部、80,82…ピッチ変換シート、1
06,150…ピッチ変換部材、108…溝、110…
前側直線部分、112…後側直線部分、114…湾曲部
分、116…凹部、120…固定穴、129…開口部
(第2開口部)、132…開口部(第1開口部)、16
0…ガイド穴、162…ガイド部材。
フロントページの続き (72)発明者 横町 之裕 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 JA04 LA02 LA03 LA05 LA07

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが光ファイバの一端に設けられ
    た素線部分の先端部を受け入れて位置決めし固定する複
    数の位置決め穴を有する第1サブユニットと、 前記第1サブユニットに隣接配置される第2サブユニッ
    トであって、前記光ファイバの残りの素線部分と該素線
    部分に隣接する被覆部分とを受け入れて固定する、前記
    位置決め穴と同数の固定穴を有する前記第2サブユニッ
    トとを備え、 前記第1サブユニット及び前記第2サブユニットが互い
    に隣接配置された状態において、前記位置決め穴がそれ
    ぞれ対応の前記固定穴と連通し、 前記位置決め穴の、前記第2サブユニット側となる開口
    部に、前記第2サブユニット側に断面積が大きくなる部
    分が形成されていることを特徴とする、光ファイバ位置
    決めユニット。
  2. 【請求項2】 前記固定穴の内面には、前記第1サブユ
    ニット側となる側に向かって断面積が小さくなる部分が
    形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の光
    ファイバ位置決めユニット。
  3. 【請求項3】 前記第2サブユニットが隣合う前記光フ
    ァイバのピッチを変換する機能を有すべく、隣接する前
    記固定穴同士における、前記第1サブユニット側となる
    第1開口部のピッチが、他側の第2開口部のピッチより
    も大きくされていることを特徴とする、請求項1又は2
    に記載の光ファイバ位置決めユニット。
  4. 【請求項4】 前記固定穴が前記第1開口部と前記第2
    開口部との間に湾曲部分を有し、前記湾曲部分に前記光
    ファイバの前記被覆部分が配置されるようになっている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の光ファイバ位置決
    めユニット。
  5. 【請求項5】 前記固定穴が前記第1開口部と前記湾曲
    部分との間に直線部分を有し、該直線部分の中心軸線
    が、前記第1開口部の中心を通り且つ前記第2サブユニ
    ットの中心軸線と平行な基準線に対して所定角度をなし
    ていることを特徴とする、請求項3又は4に記載の光フ
    ァイバ位置決めユニット。
  6. 【請求項6】 前記固定穴が前記第2開口部と前記湾曲
    部分との間に直線部分を有し、該直線部分の中心軸線
    が、前記第2開口部の中心を通り且つ前記第2サブユニ
    ットの中心軸線と平行な基準線に対して所定角度をなし
    ていることを特徴とする、請求項3又は4に記載の光フ
    ァイバ位置決めユニット。
  7. 【請求項7】 前記第2サブユニットが、一面に曲線状
    に形成された複数の溝を有するベースプレートと、前記
    溝を固定穴に形成すべく前記ベースプレートの前記一面
    を覆うカバープレートとを備えることを特徴とする、請
    求項3〜6のいずれか1項に記載の光ファイバ位置決め
    ユニット。
  8. 【請求項8】 前記第1サブユニット及び前記第2サブ
    ユニットを囲繞する外囲体を更に備えることを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ファイバ位
    置決めユニット。
  9. 【請求項9】 前記外囲体が金属、プラスチック成形品
    及びプラスチック成形品の外面に樹脂メッキを施したも
    のよりなる群から選ばれた一つから構成されていること
    を特徴とする、請求項8に記載の光ファイバ位置決めユ
    ニット。
  10. 【請求項10】 前記第2サブユニットがプラスチック
    成形品であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載の光ファイバ位置決めユニット。
  11. 【請求項11】 前記位置決め穴及び前記固定穴がそれ
    ぞれm行n列の二次元配列されており、 前記第2サブユニットが、前記固定穴が一次元配列で形
    成された部材を積層して構成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜10のいずれか1項に記載の光ファイバ
    位置決めユニット。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の光ファイバ位置決めユニットにおける前記第1サブユ
    ニット及び前記第2サブユニットを隣接配置し、互いに
    連通する前記位置決め穴と前記固定穴との対のそれぞれ
    に光ファイバを挿入固定してなることを特徴とする、光
    ファイバアレイ。
  13. 【請求項13】 前記光ファイバがテープ状光ファイバ
    心線の端部を分離して形成されたものであり、 前記第2サブユニットが前記テープ状光ファイバ心線の
    被覆を固定していることを特徴とする、請求項12に記
    載の光ファイバアレイ。
  14. 【請求項14】 請求項1又は2に記載の光ファイバ位
    置決めユニットにおける前記第1サブユニット及び前記
    第2サブユニットを隣接配置し、互いに連通する前記位
    置決め穴と前記固定穴との対のそれぞれに、複数本の光
    ファイバがシート上に固定され且つ該シートの両端でピ
    ッチが異なるよう配列されたピッチ変換ファイバシート
    を挿入固定してなることを特徴とする、光ファイバアレ
    イ。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の光ファイバ位置決
    めユニットを用いて光ファイバアレイを製造する方法で
    あって、 前記第2サブユニットを構成する各部材の前記固定穴に
    光ファイバを挿入し接着剤により固定する第1ステップ
    と、 前記光ファイバが固定された前記部材を前記第1サブユ
    ニットに隣接配置すると共に、前記部材から突出する前
    記光ファイバの素線部分を前記第1サブユニットにおけ
    る対応の前記位置決め穴に挿入し接着剤により固定する
    第2ステップとを備え、 前記第2ステップにおける前記部材の配置及び前記光フ
    ァイバの前記素線部分の挿入、固定を前記部材単位で順
    次行うことを特徴とする光ファイバアレイ製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の光ファイバ位置決めユニットを用いて光ファイバアレ
    イを製造する方法であって、 前記光ファイバの前記素線部分の先端に放電を与えてエ
    ッジ処理を施した後、前記第2サブユニットの前記固定
    穴及び前記第1サブユニットの前記位置決め穴への前記
    光ファイバの挿入を行うことを特徴とする光ファイバア
    レイ製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の光ファイバ位置決めユニットを用いて光ファイバアレ
    イを製造する方法であって、 前記第2サブユニットに光ファイバを挿入し接着剤によ
    り固定する第1ステップと、 前記光ファイバが固定された前記第2サブユニットを前
    記第1サブユニットに隣接配置すると共に、前記第2サ
    ブユニットから突出する前記光ファイバの素線部分を前
    記第1サブユニットにおける対応の前記位置決め穴に挿
    入し接着剤により固定する第2ステップとを備えること
    を特徴とする光ファイバアレイ製造方法。
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CN103869404A (zh) * 2012-12-12 2014-06-18 乐利士实业股份有限公司 光纤布线固定方法及使用该方法的装置

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