JP2003329805A - 反射防止フィルム及び反射防止フィルムの製造方法 - Google Patents

反射防止フィルム及び反射防止フィルムの製造方法

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JP2003329805A
JP2003329805A JP2002134016A JP2002134016A JP2003329805A JP 2003329805 A JP2003329805 A JP 2003329805A JP 2002134016 A JP2002134016 A JP 2002134016A JP 2002134016 A JP2002134016 A JP 2002134016A JP 2003329805 A JP2003329805 A JP 2003329805A
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antireflection film
antireflection
layer
film
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Mamoru Hino
守 日野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードコート層と反射防止層との密着性が良
好で、特にフラットパネルディスプレイ(液晶ディスプ
レイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等)、
CRTディスプレイに適した、耐擦傷性、耐久性に優れ
た反射防止フィルム及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 透明フィルム基材と、前記透明フィルム
基材上に形成したハードコート層と、前記ハードコート
層上に形成した反射防止層とからなる反射防止フィルム
であって、前記ハードコート層は、反射防止層に接する
表面上に高さ25〜170Åの凹凸を有する反射防止フ
ィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードコート層と
反射防止層との密着性が良好で、特にフラットパネルデ
ィスプレイ(液晶ディスプレイ、プラズマディスプレ
イ、ELディスプレイ等)、CRTディスプレイに適し
た、耐擦傷性、耐久性に優れた反射防止フィルム及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フラットパネルディスプレイ
やCRTディスプレイにおいては、外光の表面反射によ
り表示情報が見えにくいという問題があった。これに対
し、ディスプレイの表面をエッチングしたり、微小な粒
子を含む透明塗料を塗布したりしてディスプレイの表面
に凹凸を形成し、反射光を散乱して反射像をぼかすこと
により表示情報の視認性を改善する方法が考案された。
しかし、このような外光の反射を散乱する方法は、透過
光も散乱させられるため透過像の滲み等の画質劣化を伴
うという問題点があった。
【0003】近年、蒸着、スパッタリング、プラズマC
VD又は塗工等の方法により、ディスプレイの表面に低
屈折率層と高屈折率層とを組み合わせた反射防止層を形
成する方法が考案された。この反射防止層は、主に金属
酸化物又は金属フッ化物からなる材料を用い、基材上に
nmオーダーの屈折率の異なる薄膜を単層又は複数層積
層することにより、透過率を維持しつつ、反射防止機能
を付与している。
【0004】これらの反射防止層は非常に薄いことから
傷つき易いという問題がある。そのため、基材上に多官
能(メタ)アクリレートの硬化によって得られるハード
コート層を設け、このハードコート層上に反射防止層を
形成することにより耐擦傷性を改善する技術が汎用され
ている。
【0005】しかしながら、かかるハードコート層上に
反射防止層を形成する場合、有機材料からなるハードコ
ート層と無機材料からなる反射防止層との密着性が低い
ため、熱、湿気、紫外線等により反射防止層が剥離を起
こすことがあるという問題があった。
【0006】ハードコート層と反射防止層との密着性を
上げる方法としては、例えば、アクリル系樹脂からなる
ハードコート層の表面をコロナ処理する方法等が知られ
ている。しかしながら、この処理はごく表面しか処理さ
れないため密着性の向上効果は不充分であった。また、
コロナ処理を強くしすぎると、ハードコート表面の劣化
が激しくなり、逆に密着性が低下するという問題があっ
た。特開平5−162261号公報には、アクリル系樹
脂からなるハードコート層用の塗料に無定型シリカ粒子
を混合し反射防止層との密着を向上させる方法が開示さ
れており、また、ハードコート層にオルガノシロキサン
樹脂を配合することにより接着性を向上させる方法も提
案されている。しかしながら、これらの方法でも、密着
性の向上効果は不充分であった。
【0007】また、従来よりポリエチレンテレフタレー
トやトリアセチルセルロース等の透明フィルム基材とハ
ードコート層とを密着させる方法として、メチルエチル
ケトン等の透明フィルム基材を浸食する溶剤で基材表面
を荒らして凹凸を作り、ハードコート層をその凹凸に食
い込ませてアンカー効果を出す事で界面の密着性を出す
事が知られていることから、この考え方をハードコート
層と反射防止層との間に転用することが考えられた。し
かしながら、反射防止層の形成方法がスパッタリング、
蒸着、CVD等のドライ法である場合には、溶剤を使用
しないためこの方法を行うことはできない。また、リッ
プコーター、マイクログラビアコーター等を用いた塗工
法により反射防止層を形成する場合でも、強固に硬化し
たハードコート層の表面の凹凸化は困難であり、無理に
浸食溶媒の量、組成を増やすと、ハードコート層を構成
するアクリル樹脂にダメージを与えて脆化させ、ヘイズ
の悪化等を招くという問題があった。更に、その他の公
知の表面処理法によりハードコート層表面に凹凸を設け
ようとしても、例えばコロナ処理では均一性が悪く、部
分的に処理が激しすぎてハードコート層の表面を破壊し
てクラックが発生する等の問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、ハードコート層と反射防止層との密着性が良好
で、特にフラットパネルディスプレイ(液晶ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等)、C
RTディスプレイに適した、耐擦傷性、耐久性に優れた
反射防止フィルム及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明フィルム
基材と、前記透明フィルム基材上に形成したハードコー
ト層と、前記ハードコート層上に形成した反射防止層と
からなる反射防止フィルムであって、前記ハードコート
層は、反射防止層に接する表面上に高さ25〜170Å
の凹凸を有する反射防止フィルムである。以下に本発明
を詳述する。
【0010】本発明の反射防止フィルムは、透明フィル
ム基材と、透明フィルム基材の片面に積層されたハード
コート層と、ハードコート層上に積層された反射防止層
とからなる。上記透明フィルム基材としては透明性のあ
るものであれば特に限定されず、例えば、トリアセチル
セルロース、ジアセチルセルロース、プロピオニルセル
ロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセル
ロース等のセルロースエステル類;ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−
ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボキシレート、
シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等のポリエス
テル類;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペ
ンテン等のポリオレフィン類;ポリメチルメタクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポ
リサルホン、ポリイミド、ナイロン等からなるもの等が
挙げられる。なかでも、トリアセチルセルロース、ポリ
エチレンテレフタレート又はポリカーボネートからなる
ものは、透明性に優れており好適である。なお、トリア
セチルセルロースは水酸化ナトリウム等でアルカリ処理
することによりケン化処理されたものであってもよい。
【0011】上記ハードコート層は、主に多官能(メ
タ)アクリレートの架橋反応により硬化・形成されるも
のであり、反射防止層に接する表面上に高さ25〜17
0Åの凹凸を有する。かかる凹凸を有することにより、
アンカー効果によってハードコート層と反射防止層との
密着性が向上する。凹凸の高さが25Å未満であると、
充分な密着性向上効果が得られず、170Åを超える
と、かえって密着性を損なう。
【0012】本発明者らは、鋭意検討の結果、(1)ハ
ードコート層を形成するハードコート組成物に無機粒子
を配合し、このハードコート組成物を特定の性質を有す
る溶剤で希釈してハードコート塗料を調製し、更にこれ
を塗工した膜を一定の条件下で乾燥させる方法、又は、
(2)特定の条件で発生させた放電プラズマにより処理
する方法により、ハードコート層の表面にかかる凹凸を
形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】まず、(1)ハードコート層を形成するハ
ードコート組成物に無機粒子を配合し、このハードコー
ト組成物を特定の性質を有する溶剤で希釈してハードコ
ート塗料を調製し、更にこれを塗工した膜を一定の条件
下で乾燥させることによりハードコート層の表面に凹凸
を形成する方法について説明する。この方法では、ま
ず、多官能(メタ)アクリレート、無機粒子、及び、ウ
レタン(メタ)アクリレートを含有するハードコート組
成物を調製する。
【0014】上記多官能(メタ)アクリレートとしては
特に限定されず、例えば、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール(メ
タ)テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)
アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等が
挙げられる。また、これらの多官能(メタ)アクリレー
トが変性されたものも用いることができる。これらの多
官能(メタ)アクリレートは単独で用いられてもよい
し、2種以上が併用されてもよい。
【0015】更に、上記多官能(メタ)アクリレートと
しては、アルコキシシランの加水分解縮合により得られ
るコロイダルシリカの残存シラノール基を(メタ)アク
リレートとしたシリコンアクリレートも好適に用いるこ
とができる。かかるシリコンアクリレートのうち市販さ
れているものとしては、例えば、デソライトZ7500
(JSR社製)、SHC200、SHC900、UVH
C85XXシリーズ、UVHC11XXシリーズ(以
上、いずれもGE東芝シリコーン社製)等が挙げられ
る。
【0016】上記無機粒子としては特に限定されず、例
えば、2酸化珪素、2酸化チタン、2酸化亜鉛、5酸化
アンチモン、錫ドープ酸化インジウム(ITO)微粒子
等が挙げられる。なお、機能を付与するためにこれらの
無機粒子をドーピングして用いてもよい。上記無機粒子
の粒子径の好ましい下限は5nm、上限は30nmであ
る。5nm未満であると、ハードコート層表面の凹凸が
小さくなり、アンカー効果が得られず密着性の向上効果
が得られないことがあり、30nmを超えると、形成に
用いるハードコート塗料中に分散することが困難となっ
たり、ハードコート層のヘイズが増加し透明性が低下し
たりする。
【0017】上記ハードコート組成物における、無機粒
子の配合量の好ましい下限は、多官能(メタ)アクリレ
ート100重量部に対して50重量部、上限は350重
量部である。50重量部未満であると、密着性の向上効
果が得られないことがあり、350重量部を超えると、
硬化後のハードコート層にクラックが発生し易くなる。
より好ましい下限は55重量部、上限は340重量部で
ある。
【0018】上記ウレタン(メタ)アクリレートは、ハ
ードコート層の硬度を損なわずに強靱性を持たせる役割
を有する。上記ウレタン(メタ)アクリレートとして
は、例えば、ポリオールとジイソシアネートとヒドロキ
シ(メタ)アクリレートとの反応により得られるもの等
が挙げられる。
【0019】上記ポリオールとしては特に限定されず、
例えば、スピログリコール、エトキシ化ビスフェノール
A、エトキシ化ビスフェノールS、ポリ(テトラメチレ
ンオキサイド)ジオール、ポリ(プロピレンオキサイ
ド)ジオール、ポリ(プロピレンオキサイド)トリオー
ル、コポリ(エチレンオキサイド−プロピレンオキサイ
ド)トリオール等が挙げられる。
【0020】上記ジイソシアネートとしては特に限定さ
れず、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4’−
ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4−ジフェニ
ルジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,4−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ート等が挙げられる。
【0021】上記ヒドロキシ(メタ)アクリレートとし
ては特に限定されず、2,2−ビス[4−(3−(メ
タ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニ
ル]プロパン、ビス4−(3−(メタ)アクリロキシ−
2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]メタン、ビス
[4−(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプ
ロポキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−(メ
タ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニ
ル]エーテル、4,4’−ビス[4−(3−(メタ)ア
クリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]シ
クロヘキサン、9,9−ビス[4−(3−(メタ)アク
リロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]フル
オレン、9,9−ビス[4−(3−(メタ)アクリロキ
シ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]アントラキ
ノン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシド
ールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0022】上記ハードコート組成物におけるウレタン
(メタ)アクリレートの好ましい配合量の下限は、多官
能(メタ)アクリレート100重量部に対して30重量
部、上限は100重量部である。30重量部未満である
と、ハードコート層が脆くなり透明フィルム基材の屈曲
によりクラックが発生し易くなることがあり、100重
量部を超えると、ハードコート層の硬度が低下し、耐擦
傷性が悪くなることがある。より好ましい下限は35重
量部、上限は95重量部である。
【0023】上記ハードコート組成物は、更に、その性
能を損なわない範囲で他の添加剤を含有してもよい。上
記添加剤としては特に限定されず、例えば、顔料、充填
剤、界面活性剤、分散剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、レベリング剤、消泡剤等が挙げられる。
【0024】次いで、上記ハードコート組成物を溶剤で
希釈してハードコート塗料を調製する。本来、溶剤は樹
脂成分と混合し、塗料としての粘度成分を制御すること
で塗工適正を高めるために使用されるものであるが、特
定の性質を有する溶剤を用い、更に後述の乾燥条件にて
乾燥させることにより、ハードコート層の表面に凹凸を
形成することができる。
【0025】上記溶剤は、沸点が80℃以下の低沸点溶
媒を含有するものである。かかる低沸点希釈溶媒とし
て、例えば、メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプ
ロピルアルコール、エタノール、メタノール、ペンタノ
ール、アセトン、クロロホルム等が挙げられる。また、
上記溶媒中の低沸点希釈溶媒以外の成分としては、ハー
ドコート塗料中のアクリル樹脂成分、無機微粒子との相
溶性、乾燥効率の面から適宜選択することができ特に限
定されないが、例えば、トルエン、キシレン、酢酸ブチ
ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、エチルセル
ソルブアセテート、メチルイソブチルケトン等の有機溶
媒が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。
【0026】上記溶剤中における低沸点溶媒の配合量の
好ましい下限は5重量%、上限は40重量%である。5
重量%未満であると、ハードコート層の表面に形成され
る凹凸が少なく、アンカー効果が充分に発揮されず、密
着性の向上効果が不充分になることがあり、40重量%
を超えると、塗料を乾燥するときに低沸点塗料が急激に
乾燥するため、表面のみならず内部まで空隙が発生しハ
ードコート層のヘイズが悪くなる(これを一般に塗膜の
ブラッシングと言う)。より好ましい下限は10重量
%、上限は30重量%である。
【0027】次に、調製したハードコート塗料を、透明
フィルム基材上に塗工する。塗工の方法としては特に限
定されず、例えば、スプレーコート、グラビアコート、
マイクログラビアコート、ロッドグラビアコート、(リ
バース)ロールコート、バーコート、リップコート等が
挙げられる。なかでも、リップコート、マイクログラビ
アコート方式が好ましい。
【0028】次に、塗工したハードコート塗料を乾燥す
る。この工程では、塗工したハードコート塗料を複数の
乾燥ゾーンにて乾燥させることが好ましい。これによ
り、乾燥条件をきめ細かく調整することができる。具体
的には、フローティング、ロールサポート等の公知の搬
送方法によりフィルムを搬送して、各乾燥ゾーンを通過
させる。乾燥方法としては特に限定されず、例えば、熱
風、赤外線、マイクロウェーブ等による方法等が挙げら
れる。
【0029】上記複数の乾燥ゾーンのうち、最初の乾燥
ゾーンにおける乾燥温度の好ましい下限は50℃、上限
は100℃である。50℃未満であると、ハードコート
塗料の表面の樹脂と無機粒子とがレベリングして平滑な
面となり凹凸が形成されないことがあり、100℃を超
えると、急激に溶媒が揮発するため樹脂内部に空隙が発
生し得られるハードコート層のヘイズが悪化する。より
好ましい下限は55℃、上限は70℃である。また、全
乾燥ゾーン長に占める最初の乾燥ゾーン長さの好ましい
下限は全乾燥ゾーンの1/5、上限は1/3である。
【0030】最後に乾燥したハードコート塗料を硬化す
る。上記ハードコート塗料を硬化させる方法としては、
(メタ)アクロイル基の重合反応を開始し促進するもの
であれば特に限定されず、例えば、熱硬化、光硬化、放
射線硬化等の公知の方法が挙げられる。なかでも、生産
の効率と設備の簡素化の点から、紫外線による光硬化が
好適である。紫外線照射には高圧水銀灯、低圧水銀ラン
プ、ハロゲンランプ、フュージョンランプ等、既知の照
射技術が利用できる。
【0031】紫外線により光硬化させる場合には、予め
ハードコート塗料中に光重合開始剤を配合することが好
ましい。上記光重合開始剤としては、例えば、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、アセトフェ
ノン、ベンゾフェノン、キサントン、3−メチルアセト
フェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメ
トキシベンゾフェノン、ベンゾインプロピルエーテル、
ベンジルジメチルケタール、その他チオキサントン系化
合物等が挙げられる。また、熱硬化させる場合には、予
めハードコート塗料中に熱重合開始剤を配合することが
好ましい。上記熱重合開始剤としては、例えば、ケトン
パーオキサイド、パーオキシケタノール、ハイドロパー
オキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパー
オキサイド、パーオキシジカーボネート等の過酸化物等
が挙げられる。これら重合開始剤は単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0032】次に、(2)特定の条件で発生させた放電
プラズマにより処理することによりハードコート層の表
面に凹凸を形成する方法について説明する。この方法で
は、まず、多官能(メタ)アクリレート、及び、ウレタ
ン(メタ)アクリレートを含有するハードコート組成物
を調製する。これらの多官能(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレートとしては上述と同様のもの
を用いることができる。また、ハードコート組成物にお
ける多官能(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)ア
クリレートの配合比も上述と同様である。
【0033】次いでハードコート組成物を必要に応じて
トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチル
セルソルブ、エチルセルソルブ、エチルセルソルブアセ
テート、イソプロピルアルコール、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の溶媒で希釈したハード
コート塗料を調製し、このハードコート塗料を透明フィ
ルム基材上に塗布し、乾燥させた後、硬化させる。塗
布、乾燥、及び硬化の方法は特に限定されず、上述と同
様の方法にて行うことができる。
【0034】最後に、大気圧近傍の圧力下、ガス雰囲気
中で、対向電極間に放電電流密度が0.2〜300mA
/cm2となるように電界を印可して放電プラズマを発
生させて、ハードコート層の表面を処理する。この条件
下では、安定したグロー放電による処理を行うことがで
きるためハードコート層へのダメージが少ない。更にイ
オン、電子によるエッチング効果が高いため、表面を凹
凸化する効果が極めて高い。また投入電力の制御でハー
ドコート層の硬度に合わせた凹凸処理が可能で、かつ、
インラインで処理できるため生産性が高く、コスト面で
も有利である。なお、上記大気圧近傍とは、10〜11
0kPaの圧力を指すが、圧力調整が容易で、装置が簡
便になる90〜104kPaの範囲が好ましい。
【0035】上述のような方法により、ハードコート層
の表面に高さ25〜170Åの凹凸を形成することがで
きる。上記ハードコート層の厚さは必要とされる物性を
考慮して決定されるが、好ましい下限は1μm、上限は
20μmである。1μm未満であると、耐擦傷性が不充
分となることがあり、20μmを超えると、透明フィル
ム基材の変形により割れ易くなる。より好ましい下限は
3μm、上限は10μmである。
【0036】上記反射防止層としては、金属化合物膜の
積層体からなることが好ましく、例えば、金属酸化物か
らなる高屈折率層と金属酸化物又は金属フッ化物からな
る低屈折率層とが、低屈折率層が最表面となるように2
層以上積層してなるものが好ましい。上記高屈折率層を
構成する金属酸化物としては、例えば、TiO2、Y2
3、La23、ZrO2、Al23等が挙げられる。上記
低屈折率層を構成する金属酸化物又は金属フッ化物とし
ては、例えば、SiO2、MgF2、LiF、3NaF・
AlF3、AlF3、Na3AlF6等が挙げられる。上記
反射防止層としては、なかでも、上記金属化合物膜が金
属酸化物であるものがより好ましく、酸化チタン膜と酸
化ケイ素膜とを2層以上に積層した積層体であって、最
表層は酸化ケイ素膜であるものが更に好ましい。
【0037】上記反射防止層の厚さとしては、反射防止
層の設計にもよるが、通常の下限は10nm、上限は3
00nmである。
【0038】上記反射防止層は、上記ハードコート層上
に形成される。上記ハードコート層上へ反射防止層を形
成する方法としては特に限定されず、例えは、スパッタ
リング、蒸着、プラズマCVD、塗工等の公知の方法を
用いることができるが、なかでも、真空を必要とせず、
連続生産性と膜の均一性に優れる常圧プラズマCVD法
が好適である。
【0039】上記常圧プラズマCVD法では、大気圧近
傍の圧力下、金属化合物を含むガス雰囲気中で、対向電
極間に放電電流密度が0.2〜300mA/cm2とな
るように電界を印可することにより、放電プラズマを発
生させ、反射防止層を形成することが好ましい。このよ
うな条件で反射防止層を成膜することにより、スパッタ
リングと同等の膜質が得られるのに加え、塗工法同等の
連続成膜が可能になるため、生産性が高くコスト面でも
有利である。かかる本発明の反射防止フィルムを製造す
る方法であって、大気圧近傍の圧力下、金属化合物を含
むガス雰囲気中で、対向電極間に放電電流密度が0.2
〜300mA/cm2となるように電界を印可して放電
プラズマを発生させる方法により反射防止層を形成する
反射防止フィルムの製造方法もまた、本発明の1つであ
る。
【0040】なお、上記大気圧近傍とは、10〜110
kPaの圧力を指すが、圧力調整が容易で、装置が簡便
になる90〜104kPaの範囲が好ましい。また、上
記放電電流密度とは、放電により対向電極間に流れる電
流を放電空間における電流の流れ方向と直交する方向の
放電面積で除した値をいう。電極として平行平板型のも
のを用いた場合には、その対向面積で上記電流値を除し
たものに相当する。
【0041】上記対向電極は、電界集中によるアーク放
電の発生を避けるために、対向電極間の距離が略一定と
なる構造であることが好ましい。この条件を満たす電極
構造としては、平行平板型、円筒対向平板型、球対向平
板型、双曲面対向平板型、同軸円筒型構造等が挙げられ
る。上記対向電極の電極母材としては、例えば、銅、ア
ルミニウム等の金属単体;ステンレス、真鍮等の合金;
金属間化合物等からなるものが挙げられる。
【0042】電極同士が直接対向してアーク放電が生じ
るのを防止するために、上記対向電極の対向面の少なく
とも一方には、固体誘電体が設置されることが好まし
い。上記固体誘電体は、電極面と密着し、かつ、0.0
1〜4mmの厚さで電極対向面を均一に被覆することが
好ましい。0.01mm未満であると、電圧印加時に絶
縁破壊が起こりアーク放電が発生することがあり、4m
mを超えると、放電プラズマを発生するのに高電圧を要
することがある。
【0043】上記固体誘電体としては、ポリテトラフル
オロエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラス
チック、ガラス、二酸化珪素、酸化アルミニウム、二酸
化ジルコニウム、二酸化チタン等の金属酸化物、チタン
酸バリウム等の複酸化物等からなるもの等が挙げられ
る。上記固体誘電体は、25℃環境下における比誘電率
が2以上であることが好ましい。かかる固体誘電体とし
ては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ガラス、
金属酸化膜等からなるものを挙げることができる。高密
度の放電プラズマを安定して発生させるためには、25
℃環境下における比誘電率が10以上であることがより
好ましい。かかる固体誘電体としては、例えば、酸化チ
タニウム5〜50重量%と酸化アルミニウム50〜95
重量%とからなる金属酸化物、酸化ジルコニウムを含有
する金属酸化物等が挙げられる。このような固体誘電体
を被膜の厚みが10〜1000μmとなるようにして用
いることが好ましい。
【0044】上記対向電極間の距離は、雰囲気ガスの圧
力・酸素濃度、固体誘電体の厚さ、印加電圧の大きさ、
プラズマを利用する目的等を考慮して決定され、対向電
極間の距離が小さいほど安定した放電プラズマが得られ
る傾向にあるが、好ましい下限は0.5mm、上限は5
0mmである。0.5mm未満であると、対向電極間に
おける雰囲気ガス中の酸素濃度の変動が大きく、親水化
処理が不均一になることがあり、また、対向電極間に設
置できる被処理物の厚さが限定されてしまうことがあ
る。50mmを超えると、均一な放電プラズマを発生さ
せることが困難となることがある。
【0045】また、上記常圧プラズマCVD法により金
属酸化物薄膜を成膜する場合にあっては、対向電極間に
パルス化された電界を印可することが好ましい。この場
合、電界のパルス波形はインパルス型、方形波型、変調
型等の波形のいずれでもよく、また、印加電圧が正負の
繰り返しであっても、正又は負のいずれかの極性側に電
圧が印加される片波状の波形であってもよい。なお、こ
の場合、上記放電電流密度とは、パルス電流の正負それ
ぞれの最大値、すなわちピーク−ピーク値を放電空間に
おける電流の流れ方向と直交する方向の放電面積で除し
た値をいう。
【0046】上記パルス電界の電圧の立ち上がり時間は
100μsec以下であることが好ましい。このような
高速のパルスを印加することは高密度のプラズマの発生
につながり、処理を高速連続化するうえで重要である。
すなわち、パルス電界の電圧の立ち上がり時間が短いほ
どプラズマ発生の際のガスの電離が効率よく行われる。
100μsecを超えると、放電状態がアークに移行し
やすく不安定なものとなり、パルス電界による高密度プ
ラズマ状態を期待できなくなる。上記パルス電界の電圧
の立ち上がり時間は早いほうがよいが、常圧でプラズマ
が発生する程度の大きさの電界強度を有し、かつ、電圧
の立ち上がり時間が早い電界を発生させる装置には制約
があり、現実的には40nsec未満の立ち上がり時間
のパルス電界を実現することは困難である。したがっ
て、現在考え得る電圧の立ち上がり時間のより好ましい
下限は50nse、上限は5μsecである。なお、こ
こで電圧の立ち上がり時間とは、電圧変化が連続して正
又は負で元の電圧から遠のいていく時間を指す。
【0047】また、パルス電界の電圧の立ち下がり時間
も急峻であることが好ましく、立ち上がり時間と同様の
100μsec以下のタイムスケールであることが好ま
しい。パルス電界発生技術によっても異なるが、例え
ば、本発明の実施例で使用した電源装置では、電圧の立
ち上がり時間と立ち下がり時間とを同じ時間に設定する
ことができる。
【0048】上記パルス電界の周波数の好ましい下限は
0.5kHz、上限は100kHzである。0.5kH
z未満であると、プラズマ密度が低いため処理に時間が
かかりすぎることがあり、100kHzを超えると、ア
ーク放電が発生しやすくなる。より好ましい下限は1k
Hz以上であり、このような高周波数のパルス電界を印
加することにより、処理速度を大きく向上させることが
出来る。
【0049】上記パルス電界におけるパルス継続時間の
好ましい下限は1μsec、上限は1000μsecで
ある。1μsec未満であると、放電が不安定なものと
なることがあり、1000μsecを超えると、アーク
放電に移行しやすくなることがある。より好ましい下限
は3μsec、上限は200μsecである。更に、放
電を安定させるためには、放電時間1msec内に少な
くとも1μsec継続するOFF時間を有することが好
ましい。なお、パルス継続時間とは、ON、OFFの繰
り返しからなるパルス電界における、パルスが連続する
時間をいう。
【0050】また、微細孔を有する被処理物や、低融点
の材質からなる被処理物に対しては、上記基本となるパ
ルス電界に、周波数50〜500Hz、デューティ比2
0〜70%である変調パルス電界を加えて変調された波
形を用いるとよい。また、パルス電圧の印加において、
直流を重畳してもよい。
【0051】プラズマ放電を発生し、かつ、原料ガスを
導入するキャリアガスとしては、ヘリウム、ネオン、ア
ルゴン、キセノン、窒素等の不活性ガスが挙げられる。
これらの不活性ガスは単独で用いてもよいし、2種以上
を併用してもよい。また、金属酸化物膜を作製する場合
には、上記不活性ガスに適宜酸素ガスを混合することに
より、成膜反応を制御することができる。
【0052】上記常圧プラズマCDV法により反射防止
層を形成する方法としては、具体的には、例えばTiO
2よりなる高屈折率層を形成する場合、対向電極間上に
透明フィルム基材を設置し、Tiアルコキシド化合物と
キャリアガスとの気化混合ガスを、大気圧近傍の圧力
下、対向電極間に放電電流密度が0.2〜300mA/
cm2となるように電界を印可して発生した放電プラズ
マ中に導入することにより、基材上にTiO2膜を成膜
することができる。また、SiO2よりなる低屈折率層
を形成する場合、上記TiアルコキシドをSiアルコキ
シドに置き換えることにより、同様の方法にて成膜する
ことができる。
【0053】本発明の反射防止フィルムは、ハードコー
ト層の表面に高さ25〜170Åの凹凸が形成されてい
ることにより、アンカー効果によって、ハードコート層
と反射防止層との密着性が向上し、熱、湿気、紫外線等
により反射防止層が剥離を起こすのを防止することがで
きる。本発明の反射防止フィルムは、耐擦傷性、耐久性
に優れており、特にフラットパネルディスプレイ(液晶
ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレ
イ等)、CRTディスプレイ等に好適に用いることがで
きる。
【0054】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0055】(実施例1) (ハードコート層の形成)下記の各化合物を含有する組
成物をメチルエチルケトン:キシレン=30:70の比
に混合した溶媒に固形分が50wt%になるように希釈
してハードコート塗料を調製した。 多官能アクリレート(日本化薬社製、KAYARAD DPHA)100重量部 シリカ粒子(日本アエロジル社製、アエロジル50) 60重量部 ウレタンアクリレート(共栄社化学社製、UA−306H) 35重量部 光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア2959 ) 5重量部
【0056】次に厚さ188μmのPETフィルム(帝
人社製、OFW−188)に♯12のバーコーターを用
いて乾燥後の厚みが4μmとなるようにハードコート塗
料を塗工し、1200Wドライヤーを用いて60℃1分
間乾燥後、引き続き90℃に上げて3分間加熱乾燥を続
けた後、高圧水銀ランプを使って300mJ/cm2
紫外線を照射して硬化させた。原子間力顕微鏡(Aut
omic Force Microscope:AF
M、ナノスペック社製、NanoScope3)を用い
て10μm×10μm面積内をスキャンして平均表面凹
凸(Ra)を算出したところ、凹凸の高さは35Åであ
った。更に、接触角計を用いて水との濡れ性をn=3で
評価したところ、45°であった。
【0057】(反射防止層の形成)ハードコート層上に
常圧プラズマCVD法により反射防止層を成膜した。使
用した常圧プラズマCVD装置は図1に示されるよう
に、ステンレスチャンバー内に一対の平行平板型電極が
電極間隔2mmで設置され、該平行平板電極間の放電空
間に、下部電極とほぼ接するように透明フィルム基材を
走行させるように構成されていた。また、電極間の放電
空間には、ガス導入ノズルから、ガス排気ノズルへ、キ
ャリアガスとともにTiアルコキシドの気化物が均一な
ガス流として供給されるようになっていた。また、電極
の対向面表面は比誘電率8のAl23誘電体にて被覆さ
れていた。
【0058】この常圧プラズマCVD装置を用いて、ガ
ス導入ノズルより気化したテトライソプロポキシチタン
とアルゴンの体積比が0.5:99.5となるように調
製した混合気体を電極間へ導入し、同時にガス排気ノズ
ルより導入量とほぼ等量のガスを排気しながら、1分間
安定させた。しかる後に、ハードコート層が形成された
フィルムを0.5m/分の速度で走行させながら、電極
間に立ち上がり時間5μsec、パルス継続時間20μ
sec、波高値4kV、周波数6kHz、放電電流密度
41mA/cm2のパルス電界を印可し、放電プラズマ
を発生させ、厚さ18nmのTiO2膜をハードコート
層上に形成した。
【0059】次に、TiO2膜を形成したフィルムを再
び巻き出し部にセットし、気化したテトラメトキシシラ
ンとアルゴン及び酸素の体積比が1:92:7となるよ
うに調製した混合気体を電極間へ導入し、同様の手順に
より厚さ88nmのSiO2膜をTiO2膜上に形成し、
反射防止層を形成した。ただし、この際、電極間に印可
したパルス電界は電圧の立ち上がり時間5μsec、パ
ルス継続時間20μsec、波高値16kV、周波数4
kHz、放電電流密度50mA/cm2とした。
【0060】最後に、得られた反射防止層の上に、防汚
剤(信越化学社製、KP−801M)を溶剤1,3−ビ
ストリフロロメチルベンゼンで固形分0.1wt%に希
釈したものをバーコーターにて塗布し、80℃、5分間
加熱乾燥し、厚さ約1.5nmの防汚層を形成して、反
射防止フィルムを得た。
【0061】得られた反射防止フィルムについて、下記
に示した方法により鉛筆硬度、耐擦傷性及びテープ剥離
試験、ヘイズの測定を行った。結果を表1に示した。
【0062】(鉛筆硬度)JIS K 6894に準じ
て評価を行った。
【0063】(耐擦傷性)表面を、スチールウール#0
000を用いて200g/cm2の荷重で20回摩擦
し、傷の有無を目視にて調べ、傷がない場合を〇、ある
場合を×と評価した。
【0064】(テープ剥離試験)反射防止フィルムに、
高圧水銀灯より25J/cm2の紫外線を照射した後、
フィルム表面にカッターナイフを用いて切れ目を入れ
て、1mm×1mmの碁盤目を100ブロック作製し、
JIS D 0202に準じてテープ剥離試験を行い、
100ブロック中の剥離しなかったブロック数により密
着性を評価した。
【0065】(ヘイズの測定)ヘイズメーター(東京電
飾社製、TC−H3DPK)を用いて測定した。
【0066】(実施例2) (ハードコート層の形成)下記の各化合物を、イソプロ
ピルアルコール:プロピレングリコールモノメチルエー
テル=20:80の比に混合した溶媒に固形分が50w
t%になるように希釈してハードコート塗料を調製し
た。 多官能アクリレート(日本化薬社製、DPHA) 100重量部 アンチモン含有酸化錫(ATO、ドーピングした酸化錫粒子) 265重量部 ウレタンアクリレート(共栄社化学社製、UA−306H) 30重量部 光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア2959 ) 5重量部
【0067】次に厚さ188μmのPETフィルム(帝
人社製、OFW−188)に♯12のバーコーターを用
いて乾燥後の厚みが4μmとなるようにハードコート塗
料を塗工し、1200Wドライヤーを用いて60℃1分
間乾燥後、引き続き90℃に上げて3分間加熱乾燥を続
けた後、高圧水銀ランプを使って300mJ/cm2
紫外線を照射して硬化させた。AFM(ナノスペック社
製)を用いて10μm×10μm面積内をスキャンして
平均表面凹凸(Ra)を算出したところ、凹凸の高さは
110Åであった。更に、接触角計を用いて水との濡れ
性をn=3で評価したところ、50°であった。
【0068】(反射防止層の形成)実施例1と同様の方
法により、反射防止層及び防汚層を形成して反射防止フ
ィルムを得た。得られた反射防止フィルムについて、実
施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0069】(実施例3)ATOの代わりにITOを用
いたこと以外は、実施例2と同様にして反射防止フィル
ムを作製した。得られた反射防止フィルムについて、実
施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0070】(比較例1)ハードコート塗料の乾燥にお
いて、1200Wドライヤーを用いて30℃1分間乾燥
後、引き続き90℃に上げて3分間加熱乾燥を続けた
後、高圧水銀ランプを使って300mJ/cm2で紫外
線を照射して硬化させた以外は、実施例2と同様にして
反射防止フィルムを作製した。得られた反射防止フィル
ムについて、実施例1と同様の評価を行った。結果を表
1に示した。
【0071】(比較例2)シリカ粒子(日本アエロジル
社製、アエロジル50)を添加しない以外は、実施例1
と同様にして反射防止フィルムを作製した。得られた反
射防止フィルムについて、実施例1と同様の評価を行っ
た。結果を表1に示した。
【0072】(比較例3)希釈溶媒としてイソプロピル
アルコール:プロピレングリコールモノメチルエーテル
=0:100比に混合した溶媒に固形分が50wt%に
なるように希釈した以外は、実施例2と同様にして反射
防止フィルムを作製した。得られた反射防止フィルムに
ついて、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に
示した。
【0073】(比較例4)希釈溶媒としてメチルエチル
ケトン:プロピレングリコールモノメチルエーテル=1
00:0比に混合した溶媒に固形分が50wt%になる
ように希釈した以外は、実施例1と同様にして反射防止
フィルムを作製した。得られた反射防止フィルムについ
て、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示し
た。
【0074】
【表1】
【0075】(実施例4) (ハードコート層の形成)以下の各化合物をトルエン溶
媒に固形分が50wt%になるように希釈して、ハード
コート塗料を調製した。 多官能アクリレート(日本化薬社製、KAYARAD DPHA)100重量部 ウレタンアクリレート(共栄社化学社製、UA−306H) 35重量部 光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア2959 ) 5重量部
【0076】次に188μmのPETフィルム(帝人社
製、OFW−188)に♯12のバーコーターを用いて
乾燥後の厚みが4μmとなるようにハードコート塗料を
塗工し、1200Wドライヤーを用いて90℃4分間加
熱乾燥を続けた後、高圧水銀ランプを使って300mJ
/cm2で紫外線を照射して硬化させた。
【0077】(ハードコート層の表面処理)実施例1で
用いた常圧プラズマCVD装置を用いて、ガス導入ノズ
ルより、空気を電極間へ導入し、同時にガス排気ノズル
より導入量とほぼ等量の空気を排気しながら、1分間安
定させた。しかる後に、ハードコート層が形成されたフ
ィルムを0.5m/分の速度で走行させながら、電極間
に立ち上がり時間5μsec、パルス継続時間20μs
ec、波高値14kV、周波数3kHz、放電電流密度
45mA/cm2のパルス電界を印可し、放電プラズマ
を発生させ、表面処理を行った。処理したハードコート
層の表面の凹凸度をAFMで測定した結果、70Åであ
った。
【0078】(反射防止層の形成)実施例1と同様の方
法により、反射防止層及び防汚層を形成して反射防止フ
ィルムを得た。得られた反射防止フィルムについて、実
施例1と同様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0079】(実施例5) (ハードコート層の形成)以下の各化合物をトルエン溶
媒に固形分が50wt%になるように希釈して、ハード
コート塗料を調製した。 多官能アクリレート(日本化薬社製、PET−30) 100重量部 ウレタンアクリレート(共栄社化学社製、UA−306H) 30重量部 光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア184) 8重量部
【0080】次に188μmのPETフィルム(帝人社
製、OFW−188)に♯12のバーコーターを用いて
乾燥後の厚みが4μmとなるようにハードコート塗料を
塗工し、1200Wドライヤーを用いて90℃4分間加
熱乾燥を続けた後、高圧水銀ランプを使って300mJ
/cm2で紫外線を照射して硬化させた。
【0081】(ハードコート層の表面処理)実施例1で
用いた常圧プラズマCVD装置を用いて、ガス導入ノズ
ルより、空気を電極間へ導入し、同時にガス排気ノズル
より導入量とほぼ等量の空気を排気しながら、1分間安
定させた。しかる後に、ハードコート層が形成されたフ
ィルムを0.5m/分の速度で走行させながら、電極間
に立ち上がり時間5μsec、パルス継続時間20μs
ec、波高値10kV、周波数2kHz、放電電流密度
44mA/cm2のパルス電界を印可し、放電プラズマ
を発生させ、表面処理を行った。処理したハードコート
層の表面の凹凸度をAFMで測定した結果、55Åであ
った。
【0082】(反射防止層の形成)実施例1と同様の方
法により、反射防止層及び防汚層を形成して反射防止フ
ィルムを得た。得られた反射防止フィルムについて、実
施例1と同様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0083】(比較例5)実施例4と同様の方法により
ハードコート層を形成し、ワイヤー電極であるコロナ処
理機を用いて0.4kWの電力、15cm/秒で6回処
理を行うことによりハードコート層の表面をコロナ処理
した。実施例1と同様の方法により、反射防止層及び防
汚層を形成して反射防止フィルムを得た。得られた反射
防止フィルムについて、実施例1と同様の評価を行っ
た。結果を表2に示した。
【0084】(比較例6)実施例4と同様の方法により
ハードコート層を形成し、高圧水銀灯によるUV照射器
を用いて120W出力で1分照射(8450mJ/cm
2)して処理を行うことによりハードコート層の表面を
紫外線処理した。AFMでハードコート表面を測定した
結果10Åであった。実施例1と同様の方法により、反
射防止層及び防汚層を形成して反射防止フィルムを得
た。得られた反射防止フィルムについて、実施例1と同
様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0085】(比較例7)実施例4と同様の方法により
ハードコート層を形成し、3%水酸化ナトリウム水溶液
にハードコートフィルムを2分間浸漬させて取り出し、
イオン交換水で洗浄した後、80℃オーブンで乾燥する
ことによりハードコート層の表面を処理した。AFMで
ハードコート表面を測定した結果、8Åであった。実施
例1と同様の方法により、反射防止層及び防汚層を形成
して反射防止フィルムを得た。得られた反射防止フィル
ムについて、実施例1と同様の評価を行った。結果を表
2に示した。
【0086】
【表2】
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、ハードコート層と反射
防止層との密着性が良好で、特にフラットパネルディス
プレイ(液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、E
Lディスプレイ等)、CRTディスプレイに適した、耐
擦傷性、耐久性に優れた反射防止フィルム及びその製造
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】常圧プラズマCVD装置の1態様を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 …チャンバー 2 …基材 3 …上部電極 4 …下部電極 5 …ガス導入ノズル 6 …ガス排気ノズル 7 …原料気化器 8 …排気ポンプ 9 …キャリアガス導入管 10…高圧パルス電源 11…基材巻き出しロール 12…基材巻き取りロール 13…チャンバーシールロール 14…チャンバーシールロール 15…ガイドロール 16…ガイドロール
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 B05D 7/24 302T B32B 7/02 103 B32B 7/02 103 9/00 A 9/00 C23C 16/02 C23C 16/02 16/40 16/40 16/515 16/515 G02B 1/10 A G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2K009 AA02 AA15 CC03 CC24 DD02 DD04 DD06 EE00 4D075 AE03 BB24Z BB26Z BB49Z CA02 CA13 CA47 CB02 DA04 DB33 DB36 DB38 DB40 DB43 DB48 DB50 DB53 DB55 DC24 EA07 EB02 EB22 EB38 4F100 AA00B AA17C AA20D AA21C AK01A AK25 AK25B AK42 AK51B AR00C AR00D AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D CC00B DD07B DE01B EH462 EH662 EJ08 EJ54 EJ612 EJ862 GB41 JK06 JK12 JK12B JK14 JL00 JL11 JN01 JN01A JN06 JN06C JN06D YY00B 4K030 AA06 AA09 AA11 BA42 BA44 BA46 BB12 CA07 CA12 DA02 FA03 JA11 JA14 JA16 LA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明フィルム基材と、前記透明フィルム
    基材上に形成したハードコート層と、前記ハードコート
    層上に形成した反射防止層とからなる反射防止フィルム
    であって、前記ハードコート層は、反射防止層に接する
    表面上に高さ25〜170Åの凹凸を有することを特徴
    とする反射防止フィルム。
  2. 【請求項2】 反射防止層は、金属化合物膜の積層体で
    あることを特徴とする請求項1記載の反射防止フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 金属化合物膜は、金属酸化物であること
    を特徴とする請求項2記載の反射防止フィルム。
  4. 【請求項4】 反射防止層は、酸化チタン膜と酸化ケイ
    素膜とを2層以上に積層した積層体であって、最表層は
    酸化ケイ素膜であることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の反射防止フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の反射防止
    フィルムを製造する方法であって、少なくとも、透明フ
    ィルム基材上にハードコート塗料を塗工する工程と、塗
    工したハードコート塗料を複数の乾燥ゾーンにて乾燥さ
    せる工程と、乾燥したハードコート塗料を硬化させる工
    程とを有するものであり、上記ハードコート塗料は、多
    官能(メタ)アクリレート100重量部、平均粒径5〜
    30nmの無機粒子50〜350重量部、及び、ウレタ
    ン(メタ)アクリレート30〜100重量部を含有する
    ハードコート組成物を沸点が80℃以下の低沸点溶媒を
    5〜40重量%含有する溶媒で希釈したものであり、上
    記塗工したハードコート塗料を複数の乾燥ゾーンにて乾
    燥させる工程は、最初の乾燥ゾーンの温度が50〜10
    0℃であることを特徴とする反射防止フィルムの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4記載の反射防止
    フィルムを製造する方法であって、少なくとも、透明フ
    ィルム基材上にハードコート層を形成する工程と、大気
    圧近傍の圧力下、ガス雰囲気中で対向電極間に放電電流
    密度が0.2〜300mA/cm2となるように電界を
    印可して放電プラズマを発生させて処理することによ
    り、ハードコート層の表面に凹凸を形成する工程を有す
    るものであり、上記ハードコート層は、多官能(メタ)
    アクリレート100重量部及びウレタン(メタ)アクリ
    レート30〜100重量部を含有する組成物を用いてな
    ることを特徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    反射防止フィルムの製造方法であって、大気圧近傍の圧
    力下、金属化合物を含むガス雰囲気中で、対向電極間に
    放電電流密度が0.2〜300mA/cm2となるよう
    に電界を印可して放電プラズマを発生させる方法により
    反射防止層を構成する金属化合物膜を形成することを特
    徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 対向電極間にパルス化された電界を印可
    することを特徴とする請求項7記載の反射防止フィルム
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 対向電極間にパルス化された電界の印可
    する際の電圧の立ち上がり時間が100μsec以下で
    あり、かつ、パルス化された電界の強さが1〜100k
    V/cmであることを特徴とする請求項8記載の反射防
    止フィルムの製造方法。
  10. 【請求項10】 パルス化された電界の周波数は、0.
    5〜100kHzであり、かつ、パルスの継続時間が1
    〜1000μsecであることを特徴とする請求項8又
    は9記載の反射防止フィルムの製造方法。
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