JP2003329000A - エアリフト - Google Patents

エアリフト

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JP2003329000A
JP2003329000A JP2002133023A JP2002133023A JP2003329000A JP 2003329000 A JP2003329000 A JP 2003329000A JP 2002133023 A JP2002133023 A JP 2002133023A JP 2002133023 A JP2002133023 A JP 2002133023A JP 2003329000 A JP2003329000 A JP 2003329000A
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JP
Japan
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tank
air
pipe
vertical pipe
air lift
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Withdrawn
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JP2002133023A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Matsuda
芳文 松田
Toshio Yamane
俊男 山根
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理水を容易に定量供給する。 【解決手段】一の処理槽X1に配設された縦管2と、該
縦管2の上端部に接続された横管3と、からなり、縦管
2の下部から空気を供給することにより、一の処理槽X
1の処理水を縦管2を通して揚水し、横管3を経て他の
処理槽X2に移送するエアリフト1において、横管3に
鉛直方向下向きに2箇所の開口部A,Bを形成し、設定
風量以上において、開口部Aからの処理水の吐出を一定
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化槽などの汚水
処理装置に設置されるエアリフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、浄化槽などの汚水処理装置に
おいては、一の処理槽の処理水を他の処理槽に移送する
ため、エアリフトが採用されている。
【0003】このエアリフト10は、図4に示すよう
に、汚水処理装置Xを構成する一の処理槽X1に配設さ
れた縦管11と、縦管11の上端部に接続された横管1
2と、からなり、縦管11の下部から送風機13を介し
て空気を供給することにより、一の処理槽X1の処理水
を縦管11を通して揚水し、横管12から移送管14を
経て他の処理槽X2に移送するものである。
【0004】このようなエアリフトは、揚程、送風量、
縦管の径、水面から空気吹き込み位置までの距離などに
よって揚水量が変化するため、処理水を定量移送し続け
ることは困難である。このため、横管の途中に開度を調
整自在な切欠部を形成し、揚水した処理水のうちの余剰
水を切欠部から一の処理槽に返送して、任意の移送量を
得るようにしている(例えば、特開平5−285487
号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たエアリフトにおいては、送風機劣化による風量変動
や、処理水に固形分が多い場合における切欠部への汚泥
堆積などによって設定された移送量を確保することが困
難な場合が多い。また、切欠部の開度設定に際しては、
汚水処理装置の管理者が処理槽の中に手などを入れて操
作する必要があり、非衛生的であるとともに、処理槽の
上端から切欠部の開度調整位置までの距離が離れている
場合には、安全性に難がある。また、切欠部の形状や、
開度調整の目盛りなども複雑なため、専用の加工部品な
どが必要となり、コストアップとなるという欠点があっ
た。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、容易に処理水を定量供給することのできる
エアリフトを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一の処理槽に
配設された縦管と、該縦管の上端部に接続された横管
と、からなり、縦管の下部から空気を供給することによ
り、一の処理槽の処理水を縦管を通して揚水し、横管を
経て他の処理槽に移送するエアリフトにおいて、前記横
管に鉛直方向下向きに2箇所の開口部を形成したことを
特徴とするものである。
【0008】本発明によれば、縦管の下部から空気を供
給すれば、一の処理槽の処理水を縦管を通して揚水し、
横管を経て他の処理槽に移送することができる。ここ
で、縦管に近い開口部をA、遠い開口部をBとすると、
縦管に一定以上の空気を供給すれば、開口部Bから吐出
量は送風量に比例するが、開口部Aからは一定量の処理
水が吐出される。すなわち、一定以上の送風量において
は、揚水量が多く、勢いが強いため、開口部Aを越えて
開口部Bから吐出される量が多くなる。このとき、開口
部Aから重力により落下する量は、ほぼ一定となる。
【0009】この結果、開口部Bから吐出された処理水
を一の処理槽に戻し、開口部Aから吐出された処理水を
他の処理槽に移送することにより、他の処理槽に処理水
を定量供給することができる。また、開口部A,Bは、
鉛直方向下向きに開口しているため、汚泥などの固形分
が堆積しにくく、定量供給を安定して継続することがで
きる。さらに、一定以上の送風量であれば、常に処理水
を定量供給することから、細かい設定などの保守点検な
どが不要となる。
【0010】本発明において、前記2箇所の開口部が縦
管の中心より20〜600mmの範囲に形成されている
ことが好ましい。縦管の中心よりも20mm以下である
と、開口部Aからの吐出量および開口部Bからの吐出量
が同等になり、600mm以上であると、開口部Aから
の吐出量が送風量に比例するため、定量性を確保するこ
とができない。
【0011】本発明において、前記2箇所の開口部の面
積の和が100〜8000mm2 であることが好まし
い。開口部の面積の和が100mm2 以下では、処理水
の移送に際して抵抗となり、8000mm2 以上では、
揚水した処理水のほとんどが開口部Aから移送されるた
め、定量性を確保することができない。
【0012】本発明において、前記2箇所の開口部が継
手で構成されていると、構造が簡単となり、安価に製造
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1には、本発明のエアリフト1の一実施
形態が示されている。
【0015】このエアリフト1は、隔壁X3を介して一
の処理槽X1と他の処理槽X2が区画された汚水処理装
置Xにおいて、一の処理槽X1に配設された縦管2と、
縦管2の上端部に接続された横管3と、縦管2の下部に
接続された給気管4と、一の処理槽X1の処理水を隔壁
X3を通して他の処理槽X2に移送する移送管5と、か
ら構成され、給気管4には、送風機6が接続されてい
る。そして、横管3は、2個のT字状継手31,32
を、同一軸線上に位置する一対の接続口が横方向および
縦方向を向くように、順に接続して形成されており、各
継手31,32の接続口のうちの各1個の接続口が鉛直
方向下方に臨んで開口部A,Bに設定されている。
【0016】なお、縦管2に近接する側の継手31によ
る開口部Aに、流入側開口が対向して移送管5が配設さ
れている。また、縦管2から離れた側の継手32におけ
る残りの接続口には、エルボー33が接続されて、開口
部Cに設定されている。
【0017】このように構成されたエアリフト1および
従来のエアリフトにおいて、送風機6による送風量と処
理水の移送量の関係を実験したところ、図2に示すグラ
フを得た。
【0018】すなわち、図2のグラフから、従来のエア
リフトの場合、送風量に比例して移送量が増加するのに
対し、本発明のエアリフト1の場合、開口部Aからの移
送量が送風量100L/分以上でほぼ一定となる他、送
風量100L/分未満では、開口部Aおよび開口部Bか
らのみの吐出であるが、送風量100L/分以上になる
と、開口部Cからも吐出された。これらのことから、開
口部Cからも処理水が吐出されているならば、送風量は
100L/分以上であり、開口部Aからの吐出量が一定
であることが理解される。したがって、汚水処理装置X
の保守点検に際しては、管理者は、開口部Cからの処理
水の吐出の有無を確認するだけで、処理水の定量移送を
把握することができる。
【0019】次に、本発明のエアリフト1を汚水浄化槽
7に適用した実施形態について、図3に基づいて説明す
る。
【0020】この汚水浄化槽7は、浄化槽本体71を仕
切板72によって汚泥貯留槽73、脱窒槽74および硝
化槽75の順に区画して構成されている。そして、汚泥
貯留槽73には、流量調整部731が設けられており、
この流量調整部731に汚水が流入するようになってい
る。また、硝化槽75には、膜分離装置751が設置さ
れており、いわゆる膜分離活性汚泥法を用いて汚水を処
理することができる。この場合、硝化槽75には、膜分
離装置751に臨んで散気装置752が配置されてお
り、送風機6を介して供給された空気を膜分離装置75
1に供給することができる。また、膜分離装置751を
通して浄化された処理水は、ポンプ76を介して放流さ
れる。
【0021】なお、脱窒槽74と硝化槽75とを区画す
る仕切板72は、下端部が開口されており、脱窒槽74
と硝化槽75との汚水の流通が許容されている。
【0022】さらに、汚泥貯留槽73および硝化槽75
には、本発明のエアリフト1がそれぞれ配設されてい
る。すなわち、エアリフト1の縦管2が汚泥貯留槽73
に配設されており、その横管3の、縦管2に近接する側
の開口部Aに流入口を臨ませて移送管5が設置され、移
送管5の流出口が仕切板72を通して脱窒槽74に開口
されている。また、エアリフト1の縦管2が硝化槽75
に配設されており、その横管3の、縦管2に近接する側
の開口部Aに流入口を臨ませて移送管5が設置され、移
送管5の流出口が仕切板72を通して脱窒槽74に開口
されている。そして、各エアリフト1の縦管2の下部に
は、給気管4が接続されて、送風機6を介して空気を縦
管2に供給することができる。
【0023】このように構成された汚水浄化槽7の汚水
処理フローについて、簡単に説明する。
【0024】まず、汚水は、汚泥貯留槽73の流量調整
部731に流入し、汚泥貯留槽73において固形分を沈
殿させる。そして、汚泥貯留槽73に流入した汚水の上
澄み液のみがエアリフト1を介して脱窒槽74に供給さ
れる。脱窒槽74に供給された汚水は、仕切板72の開
口を通して硝化槽75に送られ、硝化槽75において、
散気装置752による散気により、活性汚泥が有機物を
処理すると同時に、アンモニア性窒素が硝酸性窒素に酸
化される。一方、硝酸性窒素を含む汚水は、エアリフト
1を介して脱窒槽74に供給され、脱窒槽74と硝化槽
75間を循環する。この際、嫌気状態である脱窒槽74
において、脱窒菌により硝酸性窒素が除去される。そし
て、最終的に活性汚泥をポンプ76を介して膜濾過する
ことにより、処理水を得るものである。
【0025】ここで、汚水浄化槽7にエアリフト1を設
けることにより、汚泥貯留槽73から脱窒槽74への必
要な汚水移送量と、脱窒槽74と硝化槽75との必要な
汚水の循環量を容易に得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、容易に処
理水を定量供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアリフトの一実施形態を示す説明図
である。
【図2】送風量と移送量の関係を示すグラフである。
【図3】本発明のエアリフトを設けた汚水浄化槽を示す
説明図である。
【図4】従来のエアリフトを示す説明図である。
【符号の説明】 1 エアリフト 2 縦管 3 横管 31,32 T字状継手 33 エルボ 4 給気管 5 移送管 6 送風機 A,B,C 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の処理槽に配設された縦管と、該縦管
    の上端部に接続された横管と、からなり、縦管の下部か
    ら空気を供給することにより、一の処理槽の処理水を縦
    管を通して揚水し、横管を経て他の処理槽に移送するエ
    アリフトにおいて、前記横管に鉛直方向下向きに2箇所
    の開口部を形成したことを特徴とするエアリフト。
  2. 【請求項2】 前記2箇所の開口部が縦管の中心より2
    0〜600mmの範囲に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のエアリフト。
  3. 【請求項3】 前記2箇所の開口部の面積の和が100
    〜8000mm2 であることを特徴とする請求項1また
    は2記載のエアリフト。
  4. 【請求項4】 前記2箇所の開口部が継手で構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    のエアリフト。
JP2002133023A 2002-05-08 2002-05-08 エアリフト Withdrawn JP2003329000A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI405911B (zh) * 2010-08-06 2013-08-21 Hong Ming Chen 利用水自重混合空氣之揚水裝置及方法

Cited By (1)

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