JPH04317796A - 浄化槽およびその運転方法 - Google Patents
浄化槽およびその運転方法Info
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- JPH04317796A JPH04317796A JP11079491A JP11079491A JPH04317796A JP H04317796 A JPH04317796 A JP H04317796A JP 11079491 A JP11079491 A JP 11079491A JP 11079491 A JP11079491 A JP 11079491A JP H04317796 A JPH04317796 A JP H04317796A
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Landscapes
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浄化槽に関し、特に一
次処理と二次処理の間に流量調整槽を設けて、一次処理
から二次処理への処理水の量を制御するようにした浄化
槽に関する。
次処理と二次処理の間に流量調整槽を設けて、一次処理
から二次処理への処理水の量を制御するようにした浄化
槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浄化槽にあっては、浄化槽構造基
準に規定される201人以上のような比較的大規模のも
のでは、流量調整槽を設け、流入水を一旦貯留し、ポン
プと計量タンクの組み合わせで移送水量を均等化して、
二次処理に移送していた。
準に規定される201人以上のような比較的大規模のも
のでは、流量調整槽を設け、流入水を一旦貯留し、ポン
プと計量タンクの組み合わせで移送水量を均等化して、
二次処理に移送していた。
【0003】具体的には、図5に示すように、二次処理
の上流側にある流量調整槽10内に配置されたポンプ1
2で処理水を計量タンク14に汲み上げ、計量タンク1
4内の三角堰16で二次処理への流量(矢印A)を調整
し、余剰の処理水(矢印B)は流量調整槽10内に返送
していた。この場合、流量調整槽10内の処理水は、流
入水(矢印C)と二次処理への流量(矢印A)により、
最高水位HWLと最低水位LWLとの間で変動する。
の上流側にある流量調整槽10内に配置されたポンプ1
2で処理水を計量タンク14に汲み上げ、計量タンク1
4内の三角堰16で二次処理への流量(矢印A)を調整
し、余剰の処理水(矢印B)は流量調整槽10内に返送
していた。この場合、流量調整槽10内の処理水は、流
入水(矢印C)と二次処理への流量(矢印A)により、
最高水位HWLと最低水位LWLとの間で変動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の流量調整に関し
ては、以下のような問題点があった。
ては、以下のような問題点があった。
【0005】すなわち、流量調整をしないものにあって
は、規模が小さい程、流入水量のピークが大であり、ピ
ーク時は流入水の一部が二次処理を素通りすることもあ
って、放流水質を悪化させる原因となっていた。また、
流量調整をしようとしても、小規模施設では均等化すべ
き流量は微少であり、この流量に見合う信頼性のある小
形汚水ポンプがないこと、またやむを得ず大きなポンプ
を適用すると、計量タンクが不釣合に巨大になってしま
うという問題点があった。さらに、均等化すべき流量が
微少量であるため、計量タンクの三角堰にちょっとした
異物の付着でも移送量は大幅に変わってしまうなどの問
題点があった。
は、規模が小さい程、流入水量のピークが大であり、ピ
ーク時は流入水の一部が二次処理を素通りすることもあ
って、放流水質を悪化させる原因となっていた。また、
流量調整をしようとしても、小規模施設では均等化すべ
き流量は微少であり、この流量に見合う信頼性のある小
形汚水ポンプがないこと、またやむを得ず大きなポンプ
を適用すると、計量タンクが不釣合に巨大になってしま
うという問題点があった。さらに、均等化すべき流量が
微少量であるため、計量タンクの三角堰にちょっとした
異物の付着でも移送量は大幅に変わってしまうなどの問
題点があった。
【0006】従来では501人以上であった流量調整槽
方式が、平成3年2月告示され同4月に実施された浄化
槽構造基準の改正では、201人以上の規模にまで導入
するようになったが、200人以下に適用できなかった
理由は、前述の問題点があった為である。
方式が、平成3年2月告示され同4月に実施された浄化
槽構造基準の改正では、201人以上の規模にまで導入
するようになったが、200人以下に適用できなかった
理由は、前述の問題点があった為である。
【0007】一方、従来の脱窒運転にあっては、以下の
ような問題点があった。
ような問題点があった。
【0008】生活排水から窒素を除去することは、河川
、湖沼、海域の富栄養化を防止する重要な方策であるが
、浄化槽によって窒素を除去する主要な方法の一つとし
て、生物学的な脱窒法がある。
、湖沼、海域の富栄養化を防止する重要な方策であるが
、浄化槽によって窒素を除去する主要な方法の一つとし
て、生物学的な脱窒法がある。
【0009】この方法は、排水中のアンモニア態の窒素
を曝気槽で酸化して、硝酸態の窒素に変え、一次処理に
戻して水素付加の還元反応によって窒素を遊離させ、窒
素ガスとして空気中に放散させるものであるが、ここで
は、循環させる水量が重要な要素となる。すなわち、循
環量が多過ぎると、一次処理での嫌気分解を損なうとと
もに、分離した浮遊物質を押し流すことにもなる。
を曝気槽で酸化して、硝酸態の窒素に変え、一次処理に
戻して水素付加の還元反応によって窒素を遊離させ、窒
素ガスとして空気中に放散させるものであるが、ここで
は、循環させる水量が重要な要素となる。すなわち、循
環量が多過ぎると、一次処理での嫌気分解を損なうとと
もに、分離した浮遊物質を押し流すことにもなる。
【0010】このため、脱窒運転でも循環量の流量調整
が必要となり、前述したポンプと計量タンクの方式が用
いられているので、小規模施設では同様な問題が生じて
いる。
が必要となり、前述したポンプと計量タンクの方式が用
いられているので、小規模施設では同様な問題が生じて
いる。
【0011】従って、浄化槽の水質安定化と脱窒には流
量調整と硝化液の循環が重要である。
量調整と硝化液の循環が重要である。
【0012】本発明は、小規模であっても、汚水汚物ポ
ンプを使用して流量調整を可能とする浄化槽構造を提供
することを目的とする。また、本発明は、二次処理の流
量調整と硝化液の適正循環を1台のポンプで同時に行う
ことも目的としている。
ンプを使用して流量調整を可能とする浄化槽構造を提供
することを目的とする。また、本発明は、二次処理の流
量調整と硝化液の適正循環を1台のポンプで同時に行う
ことも目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の浄化槽は、順次配置された嫌気濾床槽また
は沈澱分離槽と、流量調整槽と、曝気槽と、沈澱槽と消
毒槽とを有し、嫌気濾床槽または沈澱分離槽から流量調
整槽に入った処理水を曝気槽に移送する流量調整ポンプ
を流量調整槽内に設け、さらに沈澱槽から上澄水を消毒
槽に移送する定量ポンプを設けたことを特徴とする。な
お、曝気槽は接触曝気槽が適している。
に、本発明の浄化槽は、順次配置された嫌気濾床槽また
は沈澱分離槽と、流量調整槽と、曝気槽と、沈澱槽と消
毒槽とを有し、嫌気濾床槽または沈澱分離槽から流量調
整槽に入った処理水を曝気槽に移送する流量調整ポンプ
を流量調整槽内に設け、さらに沈澱槽から上澄水を消毒
槽に移送する定量ポンプを設けたことを特徴とする。な
お、曝気槽は接触曝気槽が適している。
【0014】さらに、本発明の浄化槽は、曝気槽または
沈澱槽から嫌気濾床槽または沈澱分離槽へのオーバフロ
ー管を設けるのが好ましい。
沈澱槽から嫌気濾床槽または沈澱分離槽へのオーバフロ
ー管を設けるのが好ましい。
【0015】また、本発明の方法では、順次配置された
嫌気濾床槽または沈澱分離槽と、流量調整槽と、曝気槽
と、沈澱槽と消毒槽とを有する浄化槽の運転方法におい
て、嫌気濾床槽または沈澱分離槽から流量調整槽に入っ
た処理水を曝気槽に移送する流量調整ポンプを流量調整
槽内に設け、さらに沈澱槽から上澄水を消毒槽に移送す
る定量ポンプを設けた浄化槽において、流量調整ポンプ
を間欠的に運転し、処理水の放流を定量ポンプにより定
量的に行い、そして、流量調整ポンプと定量ポンプの移
送量に差を設け、その差量を曝気槽または沈澱槽からオ
ーバフローによって嫌気濾床槽または沈澱分離槽に返送
するようにして浄化槽を運転する。さらに、間欠運転は
、タイマの運転時間調整で移送量を調節するようにして
行うのが好ましい。
嫌気濾床槽または沈澱分離槽と、流量調整槽と、曝気槽
と、沈澱槽と消毒槽とを有する浄化槽の運転方法におい
て、嫌気濾床槽または沈澱分離槽から流量調整槽に入っ
た処理水を曝気槽に移送する流量調整ポンプを流量調整
槽内に設け、さらに沈澱槽から上澄水を消毒槽に移送す
る定量ポンプを設けた浄化槽において、流量調整ポンプ
を間欠的に運転し、処理水の放流を定量ポンプにより定
量的に行い、そして、流量調整ポンプと定量ポンプの移
送量に差を設け、その差量を曝気槽または沈澱槽からオ
ーバフローによって嫌気濾床槽または沈澱分離槽に返送
するようにして浄化槽を運転する。さらに、間欠運転は
、タイマの運転時間調整で移送量を調節するようにして
行うのが好ましい。
【0016】
【作用】上記のように構成された浄化槽で汚水を処理す
ると、一次処理と二次処理の間に流量調整槽を設けるの
で、一次処理側で短時間に大容量の汚水流入があっても
、一旦流量調整槽に貯留し且つ流量調整ポンプで二次処
理への排出を間欠定時間運転によって定量に維持できる
。従って、二次処理では水位がわずか上昇するだけで二
次処理の滞留時間は平均に保たれる。
ると、一次処理と二次処理の間に流量調整槽を設けるの
で、一次処理側で短時間に大容量の汚水流入があっても
、一旦流量調整槽に貯留し且つ流量調整ポンプで二次処
理への排出を間欠定時間運転によって定量に維持できる
。従って、二次処理では水位がわずか上昇するだけで二
次処理の滞留時間は平均に保たれる。
【0017】さらに、ポンプ流入の都度、過剰移送分に
相当する接触曝気水がオーバフローによって、一次処理
に戻されるため、脱窒運転と同時に接触材から剥離した
浮遊物質(SS)も移送できる。すなわち、流量調整ポ
ンプの移送量と定量ポンプの処理量の差量相当分の接触
曝気内処理水を硝化液としてオーバフロー管で一次処理
に戻して循環させることになり、これにより一次処理で
脱窒処理が行われる。
相当する接触曝気水がオーバフローによって、一次処理
に戻されるため、脱窒運転と同時に接触材から剥離した
浮遊物質(SS)も移送できる。すなわち、流量調整ポ
ンプの移送量と定量ポンプの処理量の差量相当分の接触
曝気内処理水を硝化液としてオーバフロー管で一次処理
に戻して循環させることになり、これにより一次処理で
脱窒処理が行われる。
【0018】家庭用規模でも、流量調整ポンプに一般的
な汚水汚物ポンプが適用できる。
な汚水汚物ポンプが適用できる。
【0019】流量調整ポンプと定量ポンプを使用する結
果、循環量はタイマのセットだけで自由に調整できるの
で、最適循環量を維持することは容易である。
果、循環量はタイマのセットだけで自由に調整できるの
で、最適循環量を維持することは容易である。
【0020】
【実施例】家庭用合併処理5人槽に本発明を適用した実
施例について図面を参照して説明する。
施例について図面を参照して説明する。
【0021】図1〜図2は、嫌気濾床接触曝気方式浄化
槽に本発明を適用した実施例を示す概念図である。
槽に本発明を適用した実施例を示す概念図である。
【0022】浄化槽は、嫌気濾床槽20、流量調整槽3
0、接触曝気槽40、沈澱槽50及び消毒槽60で構成
される。嫌気濾床槽20における処理を一次処理と呼び
、接触曝気槽40、沈澱槽50及び消毒槽60における
処理を二次処理と呼ぶ。そして、本発明では、一次処理
と二次処理の間に流量調整槽30を設ける形になる。
0、接触曝気槽40、沈澱槽50及び消毒槽60で構成
される。嫌気濾床槽20における処理を一次処理と呼び
、接触曝気槽40、沈澱槽50及び消毒槽60における
処理を二次処理と呼ぶ。そして、本発明では、一次処理
と二次処理の間に流量調整槽30を設ける形になる。
【0023】嫌気濾床槽20が第1嫌気濾床槽20aと
第2嫌気濾床槽20bとからなり、流入口22から流入
(矢印E)した汚水は第1嫌気濾床槽20aに流入し、
濾材24a中を流下し、移流管26aを経て連通口28
aから第2嫌気濾床槽20bに移流し、濾材24b中を
流下し、移流管26bを経て連通口28bから流量調整
槽30に入る。
第2嫌気濾床槽20bとからなり、流入口22から流入
(矢印E)した汚水は第1嫌気濾床槽20aに流入し、
濾材24a中を流下し、移流管26aを経て連通口28
aから第2嫌気濾床槽20bに移流し、濾材24b中を
流下し、移流管26bを経て連通口28bから流量調整
槽30に入る。
【0024】流量調整槽30にある流量調整ポンプ32
により処理水が流量調整槽30から接触曝気槽40に入
る。
により処理水が流量調整槽30から接触曝気槽40に入
る。
【0025】流量調整槽30の低水位検出に使用される
フロートスイッチ付きの流量調整ポンプ32の一例を図
3に示す。フロートスイッチ付きのポンプ32は、ポン
プ本体32aに取り付けられたフロート32bが、図中
仮想線で示すように、上限にあるときにスイッチが働い
て起動して、放出口32cに揚水し、図中実線で示すよ
うに下限にあるとき停止する。本実施例では、フロート
32bの下限が流量調整槽30の最低水位LWLに対応
する。さらに、フロート32bによる運転に加えて、流
量調整槽30の最高水位HWLと最低水位LWLの間で
タイマ運転を行う。このように、本発明では廉価なフロ
ートスイッチ付きのポンプ32が使えるので、高価な電
極等の計装設備は不要となる。
フロートスイッチ付きの流量調整ポンプ32の一例を図
3に示す。フロートスイッチ付きのポンプ32は、ポン
プ本体32aに取り付けられたフロート32bが、図中
仮想線で示すように、上限にあるときにスイッチが働い
て起動して、放出口32cに揚水し、図中実線で示すよ
うに下限にあるとき停止する。本実施例では、フロート
32bの下限が流量調整槽30の最低水位LWLに対応
する。さらに、フロート32bによる運転に加えて、流
量調整槽30の最高水位HWLと最低水位LWLの間で
タイマ運転を行う。このように、本発明では廉価なフロ
ートスイッチ付きのポンプ32が使えるので、高価な電
極等の計装設備は不要となる。
【0026】接触曝気槽40では、接触材42に付着生
育する生物膜によって処理水が浄化されると共に、散気
装置44により曝気処理される。すなわち、散気装置4
4の送気管44aを介して送り込まれた空気が、散気管
44bから出て処理水を曝気処理する。接触材42に付
着肥厚した汚泥は処理水の流れで剥離して浮遊物質とな
るが、脱窒用循環水と共に一次処理に戻されて貯留され
る。
育する生物膜によって処理水が浄化されると共に、散気
装置44により曝気処理される。すなわち、散気装置4
4の送気管44aを介して送り込まれた空気が、散気管
44bから出て処理水を曝気処理する。接触材42に付
着肥厚した汚泥は処理水の流れで剥離して浮遊物質とな
るが、脱窒用循環水と共に一次処理に戻されて貯留され
る。
【0027】接触曝気された処理水は、接触曝気槽40
の底部にある連通口46から沈澱槽50に入り、ここで
も剥離汚泥が沈降して、上澄液が上澄液槽52に入る。 上澄液槽52内の上澄液が定量排出ポンプ54により消
毒槽60に送られ、消毒された処理水がここから放出(
矢印F)される。従って、処理水の放流は、沈澱槽50
の上澄液を定量的に放出することで行うことになる。
の底部にある連通口46から沈澱槽50に入り、ここで
も剥離汚泥が沈降して、上澄液が上澄液槽52に入る。 上澄液槽52内の上澄液が定量排出ポンプ54により消
毒槽60に送られ、消毒された処理水がここから放出(
矢印F)される。従って、処理水の放流は、沈澱槽50
の上澄液を定量的に放出することで行うことになる。
【0028】定量排出ポンプ54には特公昭57−55
93に示されるものが使用できる。なお、定量排出ポン
プ54の代わりに実開昭63−16811に示される濾
過装置を使用してもよい。
93に示されるものが使用できる。なお、定量排出ポン
プ54の代わりに実開昭63−16811に示される濾
過装置を使用してもよい。
【0029】一方、接触曝気槽40の上部に開口するオ
ーバーフロー管70が、第1嫌気濾床槽20aにまで伸
びて第1嫌気濾床槽20aの上部に開口する。従って、
接触曝気槽40内の処理水の水位がオーバーフロー管7
0にまで達すると、処理水が第1嫌気濾床槽20aに流
れ込む。従って、処理水内の浮遊物質(SS)も処理水
と共に第1嫌気濾床槽20aに送り返され、分離して貯
留される。また、第1嫌気濾床槽20aに送り返された
処理水は硝化されているので、流入汚水と混合されるこ
とにより、脱窒作用も起こり、処理水中の窒素分も除去
される。
ーバーフロー管70が、第1嫌気濾床槽20aにまで伸
びて第1嫌気濾床槽20aの上部に開口する。従って、
接触曝気槽40内の処理水の水位がオーバーフロー管7
0にまで達すると、処理水が第1嫌気濾床槽20aに流
れ込む。従って、処理水内の浮遊物質(SS)も処理水
と共に第1嫌気濾床槽20aに送り返され、分離して貯
留される。また、第1嫌気濾床槽20aに送り返された
処理水は硝化されているので、流入汚水と混合されるこ
とにより、脱窒作用も起こり、処理水中の窒素分も除去
される。
【0030】本実施例の浄化槽の運転の一例を図4に従
って説明する。
って説明する。
【0031】第1嫌気濾床槽20aへの流入汚水の量を
1Qとし、オーバーフロー管70を介して接触曝気槽4
0から第1嫌気濾床槽20aへ返送する処理水の量を1
Qとして、量2Qの処理水が第1嫌気濾床槽20aから
連通口28aを介して第2嫌気濾床槽20bへ入り、そ
して、流量調整槽30へ連通口28bを介して入り、流
量調整ポンプ32で流量調整槽30から接触曝気槽40
へ送られる。接触曝気槽40から、前述のように量1Q
がオーバーフロー管70を介して第1嫌気濾床槽20a
へ返送されると共に、量1Qが、沈澱槽50に入り、消
毒槽60を経て、放出される。前述のように消毒槽60
に入る量1Qは定量排出ポンプ54で制御されるので、
沈澱槽50に入る量1Qが決められる。なお、沈澱槽5
0と接触曝気槽40の底部が連通しているので、沈澱槽
50から接触曝気槽40へ汚泥が返送される。
1Qとし、オーバーフロー管70を介して接触曝気槽4
0から第1嫌気濾床槽20aへ返送する処理水の量を1
Qとして、量2Qの処理水が第1嫌気濾床槽20aから
連通口28aを介して第2嫌気濾床槽20bへ入り、そ
して、流量調整槽30へ連通口28bを介して入り、流
量調整ポンプ32で流量調整槽30から接触曝気槽40
へ送られる。接触曝気槽40から、前述のように量1Q
がオーバーフロー管70を介して第1嫌気濾床槽20a
へ返送されると共に、量1Qが、沈澱槽50に入り、消
毒槽60を経て、放出される。前述のように消毒槽60
に入る量1Qは定量排出ポンプ54で制御されるので、
沈澱槽50に入る量1Qが決められる。なお、沈澱槽5
0と接触曝気槽40の底部が連通しているので、沈澱槽
50から接触曝気槽40へ汚泥が返送される。
【0032】従って、本実施例では、流量調整ポンプ3
2の移送量2Qと定量排出ポンプ54の処理量1Qの差
量相当分の接触曝気によって硝化された液をオーバフロ
ー管70で一次処理に戻して循環させることになり、こ
れにより、脱窒と浮遊汚泥(SS)の移送が行われる。 従って、脱窒循環のための専用ポンプ装置は不要となる
。
2の移送量2Qと定量排出ポンプ54の処理量1Qの差
量相当分の接触曝気によって硝化された液をオーバフロ
ー管70で一次処理に戻して循環させることになり、こ
れにより、脱窒と浮遊汚泥(SS)の移送が行われる。 従って、脱窒循環のための専用ポンプ装置は不要となる
。
【0033】本実施例の浄化槽の運転では、流量調整ポ
ンプ32の運転が、定量排出ポンプ54の運転に対応し
て流量調整槽30から接触曝気槽40への移送量が平均
流入汚水量1Qと循環量1Qの合計となるように間欠的
に行われ、移送量の調節の為の流量調整ポンプ32の運
転時間の調整は、例えばツインタイマまたはサイクルタ
イマプラスサブタイマの調整によって行われる。従って
、循環量はタイマのセットだけで自由に調整できるので
、最適循環量を維持することは容易となる。
ンプ32の運転が、定量排出ポンプ54の運転に対応し
て流量調整槽30から接触曝気槽40への移送量が平均
流入汚水量1Qと循環量1Qの合計となるように間欠的
に行われ、移送量の調節の為の流量調整ポンプ32の運
転時間の調整は、例えばツインタイマまたはサイクルタ
イマプラスサブタイマの調整によって行われる。従って
、循環量はタイマのセットだけで自由に調整できるので
、最適循環量を維持することは容易となる。
【0034】流量調整ポンプ32の揚水量は、1Qを1
m3 とすれば、流量調整ポンプ32が2Qの量を30
分毎に排出すると仮定すると、1回の排出量は0.04
2m3 で、1回の排出時間を14秒とすれば、流量調
整ポンプ32の容量は180リットル/分となる。この
ような間欠運転では、平均汚水量が0.7リットル/分
なので、平均汚水量の百倍以上の容量を持つポンプを流
量調整ポンプ32に適用できることになり、一時(14
秒)に0.042m3 の量が接触曝気槽40へ移流す
るが、定量排出ポンプ54の排出流量は0.7リットル
/分なので、二次処理の水位は上昇する。例えば、二次
処理の水面積が0.7m2 であったとすると、定量排
出ポンプ54が30分かかって排出する量(0.000
7m3 /分×30分=0.021m3 )だけ二次処
理の水位を上げて貯留し、残余分をオーバーフローによ
って一次処理に戻せばよい。この水位上昇分は0.02
1m3 ÷0.7m2 =0.03mであり、微か3c
mである。この結果、家庭用規模でも流量調整ポンプは
汚水汚物ポンプが適用できると共に、従来では流量調整
に必須であった計量タンクは不要となる。
m3 とすれば、流量調整ポンプ32が2Qの量を30
分毎に排出すると仮定すると、1回の排出量は0.04
2m3 で、1回の排出時間を14秒とすれば、流量調
整ポンプ32の容量は180リットル/分となる。この
ような間欠運転では、平均汚水量が0.7リットル/分
なので、平均汚水量の百倍以上の容量を持つポンプを流
量調整ポンプ32に適用できることになり、一時(14
秒)に0.042m3 の量が接触曝気槽40へ移流す
るが、定量排出ポンプ54の排出流量は0.7リットル
/分なので、二次処理の水位は上昇する。例えば、二次
処理の水面積が0.7m2 であったとすると、定量排
出ポンプ54が30分かかって排出する量(0.000
7m3 /分×30分=0.021m3 )だけ二次処
理の水位を上げて貯留し、残余分をオーバーフローによ
って一次処理に戻せばよい。この水位上昇分は0.02
1m3 ÷0.7m2 =0.03mであり、微か3c
mである。この結果、家庭用規模でも流量調整ポンプは
汚水汚物ポンプが適用できると共に、従来では流量調整
に必須であった計量タンクは不要となる。
【0035】本実施例の浄化槽では、一次処理と二次処
理の間に流量調整槽30を設けるので、短時間に大容量
の汚水流入があっても、二次処理への排出が定量に維持
できるため、二次処理では水位がわずか上昇するだけで
二次処理の滞留時間は平均に保たれる。さらに、消毒槽
への定量排出には、二次処理側の水位変動幅が少なく、
移送水が処理水であり、浮遊物質(SS)が少ないため
に、詰りの心配がなく、小形定量排出ポンプの適用が容
易となる。
理の間に流量調整槽30を設けるので、短時間に大容量
の汚水流入があっても、二次処理への排出が定量に維持
できるため、二次処理では水位がわずか上昇するだけで
二次処理の滞留時間は平均に保たれる。さらに、消毒槽
への定量排出には、二次処理側の水位変動幅が少なく、
移送水が処理水であり、浮遊物質(SS)が少ないため
に、詰りの心配がなく、小形定量排出ポンプの適用が容
易となる。
【0036】なお、定量排出ポンプとしては、可動部を
有さないので浄化処理用移流装置に好適なものが特公昭
57−5593に示されている。
有さないので浄化処理用移流装置に好適なものが特公昭
57−5593に示されている。
【0037】また、本実施例の浄化槽では、万一、流量
調整ポンプ32が故障しても流量調整槽30の高水位オ
ーバーフローによって、基準型浄化槽とほぼ同等の浄化
ができる。
調整ポンプ32が故障しても流量調整槽30の高水位オ
ーバーフローによって、基準型浄化槽とほぼ同等の浄化
ができる。
【0038】以上に説明した本実施例は、合併処理5人
槽の例であるが、本発明が更に大きい規模の処理にも適
用できることは言うまでもない。
槽の例であるが、本発明が更に大きい規模の処理にも適
用できることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0040】1)流量調整ポンプは、間欠運転によって
、平均汚水量の百倍以上の容量を持つポンプを適用して
も処理系統に悪影響を及ぼすことがない。
、平均汚水量の百倍以上の容量を持つポンプを適用して
も処理系統に悪影響を及ぼすことがない。
【0041】2)短時間に大容量の移流があっても排出
が定量であるため、水位がわずか上昇するだけで二次処
理の滞留時間は平均に保たれる。
が定量であるため、水位がわずか上昇するだけで二次処
理の滞留時間は平均に保たれる。
【0042】3)家庭用規模でも流量調整ポンプは汚水
汚物ポンプが適用できる。
汚物ポンプが適用できる。
【0043】4)従来では流量調整に必須であった計量
タンクは不要となる。
タンクは不要となる。
【0044】5)ポンプ流入の都度、過剰移送分に相当
する接触曝気水がオーバフローによって、一次処理に戻
されるため、脱窒運転と同時に剥離した浮遊物質(SS
)も移送できる。
する接触曝気水がオーバフローによって、一次処理に戻
されるため、脱窒運転と同時に剥離した浮遊物質(SS
)も移送できる。
【0045】6)循環量はタイマのセットだけで自由に
調整できるので、最適循環量を維持することは容易であ
る。
調整できるので、最適循環量を維持することは容易であ
る。
【0046】7)脱窒循環のための専用ポンプ装置は不
要となる。
要となる。
【0047】8)定量排出には水位変動幅が少なく、移
送水が処理水であり、浮遊物質(SS)が少ないために
、定量排出ポンプの適用が容易となる。
送水が処理水であり、浮遊物質(SS)が少ないために
、定量排出ポンプの適用が容易となる。
【0048】9)流量調整槽の低水位検出には、フロー
トスイッチ付きのポンプがそのまま使えるので、高価な
電極等の計装設備は不要となる。
トスイッチ付きのポンプがそのまま使えるので、高価な
電極等の計装設備は不要となる。
【0049】10)万一、流量調整ポンプが故障しても
流量調整槽の高水位オーバーフローによって、基準型浄
化槽とほぼ同等の浄化ができる。
流量調整槽の高水位オーバーフローによって、基準型浄
化槽とほぼ同等の浄化ができる。
【図1】本発明の一実施例を適用した嫌気濾床型浄化槽
を示す概略側断面図である。
を示す概略側断面図である。
【図2】図1の浄化槽の概略平面図である。
【図3】図1の浄化槽に使用される流量調整ポンプの作
動を示す説明図である。
動を示す説明図である。
【図4】図1の浄化槽の運転を説明するフローチャート
である。
である。
【図5】従来の流量調整槽の一例を示す側断面図である
。
。
10 流量調整槽
12 ポンプ
14 計量タンク
16 三角堰
20 嫌気濾床槽
20a 第1嫌気濾床槽
20b 第2嫌気濾床槽
22 流入口
24a、24b 濾材
26a、26b 移流管
28a、28b 連通口
30 流量調整槽
32 流量調整ポンプ
32a ポンプ本体
32b フロート
40 接触曝気槽
42 接触材
44 散気装置
44a 送気管
44b 散気管
46 連通口
50 沈澱槽
52 上澄液槽
54 定量排出ポンプ
60 消毒槽
70 オーバフロー管
Claims (5)
- 【請求項1】 順次配置された嫌気濾床槽または沈澱
分離槽と、流量調整槽と、曝気槽と、沈澱槽と、消毒槽
とを有し、嫌気濾床槽または沈澱分離槽から流量調整槽
に入った処理水を曝気槽に移送する流量調整ポンプを流
量調整槽内に設け、さらに沈澱槽から上澄水を消毒槽に
移送する定量ポンプを設けたことを特徴とする浄化槽。 - 【請求項2】 さらに、曝気槽または沈澱槽から嫌気
濾床槽または沈澱分離槽へのオーバフロー管を設けた請
求項1記載の浄化槽。 - 【請求項3】 曝気槽が接触曝気槽である請求項1記
載の浄化槽。 - 【請求項4】 順次配置された嫌気濾床槽または沈澱
分離槽と、流量調整槽と、曝気槽と、沈澱槽と、消毒槽
とを有する浄化槽の運転方法において、嫌気濾床槽また
は沈澱分離槽から流量調整槽に入った処理水を曝気槽に
移送する流量調整ポンプを流量調整槽内に設け、さらに
沈澱槽から上澄水を消毒槽に移送する定量ポンプを設け
た浄化槽において、流量調整ポンプを間欠的に運転し、
処理水の放流を定量ポンプにより定量的に行い、そして
、流量調整ポンプと定量ポンプの移送量に差を設け、そ
の差量を曝気槽または沈澱槽からオーバフローによって
嫌気濾床槽または沈澱分離槽に返送するようにした浄化
槽の運転方法。 - 【請求項5】 間欠運転がタイマの運転時間調整で移
送量を調節する請求項4記載の浄化槽の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11079491A JPH04317796A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 浄化槽およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11079491A JPH04317796A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 浄化槽およびその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04317796A true JPH04317796A (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=14544808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11079491A Pending JPH04317796A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 浄化槽およびその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04317796A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002119987A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-04-23 | Hitachi Chem Co Ltd | 流量調整槽、嫌気処理槽及び汚水浄化槽 |
KR100418429B1 (ko) * | 1999-08-26 | 2004-02-11 | 이병수 | 가변식 임의혐기성 접촉처리를 이용한 오폐수 처리장치 |
JP2008246329A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Kubota Corp | 浄化槽 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP11079491A patent/JPH04317796A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100418429B1 (ko) * | 1999-08-26 | 2004-02-11 | 이병수 | 가변식 임의혐기성 접촉처리를 이용한 오폐수 처리장치 |
JP2002119987A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-04-23 | Hitachi Chem Co Ltd | 流量調整槽、嫌気処理槽及び汚水浄化槽 |
JP4712953B2 (ja) * | 2000-06-30 | 2011-06-29 | 株式会社ハウステック | 汚水浄化槽 |
JP2008246329A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Kubota Corp | 浄化槽 |
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