JP2003328825A - 内燃機関のアイドル回転速度制御システム - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御システム

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JP2003328825A
JP2003328825A JP2002138120A JP2002138120A JP2003328825A JP 2003328825 A JP2003328825 A JP 2003328825A JP 2002138120 A JP2002138120 A JP 2002138120A JP 2002138120 A JP2002138120 A JP 2002138120A JP 2003328825 A JP2003328825 A JP 2003328825A
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JP
Japan
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engine
internal combustion
combustion engine
warm
control system
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Application number
JP2002138120A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Hayakawa
良樹 早川
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転速度の落ち込みを抑制して安定したアイ
ドル運転を実現する。 【解決手段】 ECUは、エンジン始動後、暖機運転が
完了していない時、つまりエンジンのフリクションが高
い状態の時に、PI制御の積分項(I項)に見込み値を
セットした状態でISCを実行する。この見込み値は、
実回転速度が目標回転速度に収束するまでに基本噴射量
に加算される積分項の予測値である。これにより、実回
転速度が目標回転速度に収束するまでに基本噴射量に加
算される補正量を予め見込んだ状態でPI制御をスター
トできるので、実際のPI制御による積分項の補正量を
小さくでき、PI制御の応答性が改善される。その結
果、実回転速度が目標回転速度に収束するまでの収束性
が高く、且つ回転速度の落ち込み(アンダーシュート)
を抑制できるので、エンジン始動直後のエンストを防止
でき、且つアイドル運転の安定性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイドル運転時の
機関回転速度を目標回転速度に維持するためのアイドル
回転速度制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのアイドル回転速度は、エンジ
ンの発生トルクとエンジン自身のフリクションによる負
荷トルクとが釣り合う回転で安定する。従って、低温時
には、一般的にエンジンのフリクションが増大するた
め、アイドル回転速度が低下する。しかし、アイドル回
転速度が低下すると、エンジン回転が不安定になり、運
転者に不快な振動を与えることがある。逆に、アイドル
回転速度が高いと、エンジン騒音が増大し、且つ燃料消
費率を悪化させることになる。これらを補償するため
に、エンジンの負荷トルクが変化しても目標のアイドル
回転速度を維持できる様に、目標回転速度と実際のエン
ジン回転速度とを比較し、その差に応じて噴射量をPI
フィードバック制御する機能(アイドル回転速度制御シ
ステム)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のアイ
ドル回転速度制御システムでは、目標回転速度と実際の
エンジン回転速度との偏差に応じて求められるフィード
バック補正量の初期値が0の状態からPI制御が実行さ
れるため、外気温が低い冷間時には以下の問題が生じ
る。冷間時には、エンジンのフリクションが非常に大き
いため、必然的にエンジン始動直後の実エンジン回転速
度と目標回転速度との偏差が大きくなる。このため、エ
ンジン始動直後にPI制御が実行されると、目標回転速
度に合わせるための補正量(噴射量の増量補正)が過大
となる。
【0004】また、PI制御の応答が間に合わないた
め、図4に破線で示す様に、エンジン始動直後に回転速
度の落ち込み(アンダーシュート)が発生し、エンスト
またはアイドル運転の安定性を損なうといった問題があ
った。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、
その目的は、回転速度の落ち込みを抑制して安定したア
イドル運転を実現できるアイドル回転速度制御システム
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明)本発
明のアイドル回転速度制御システムは、内燃機関の始動
後、暖機運転を完了したか否かを判定する暖機完了判定
手段を有し、この暖機完了判定手段により暖機運転を完
了していないと判定された場合には、PI制御を実行す
る前に、内燃機関の暖機状態に応じて求められる噴射増
量分をフィードバック補正量の積分項(I項)に対する
見込み値として予めセットし、その後、PI制御を実行
することを特徴とする。
【0006】この構成によれば、PI制御を実行する前
に、積分項(I項)の見込み値として予め噴射増量分を
セットするため、その見込み値(噴射増量分)を積分項
の初期値としてPI制御を開始することができる。その
結果、実際のPI制御による積分項の補正量を小さくで
きるので、制御の応答性が良く、回転速度の落ち込み
(アンダーシュート)を抑制できるので、エンジン始動
直後のエンストを防止でき、且つアイドル運転の安定性
を確保できる。
【0007】(請求項2の発明)請求項1に記載した内
燃機関のアイドル回転速度制御システムにおいて、前回
のアイドル運転時に実施された積分項を学習値として記
憶し、その学習値を今回の積分項に対する見込み値とし
てセットすることを特徴とする。この場合、実験等によ
って見込み値を算出しておく必要がないので、低コスト
且つ簡便に対応できる。
【0008】(請求項3の発明)請求項1に記載した内
燃機関のアイドル回転速度制御システムにおいて、積分
項の見込み値として予めセットされる噴射増量分は、内
燃機関の暖機状態を示す冷却水温に応じて求められるこ
とを特徴とする。この場合、冷却水温と噴射増量分(見
込み値)との適合をかけることにより、内燃機関のフリ
クションの程度(暖機状態)に応じて、より適切な見込
み値をセットすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図2は本実施例の制御ブロック図で
ある。本実施例のアイドル回転速度制御システムは、コ
モンレール式燃料噴射装置を搭載するディーゼル機関
(以下エンジン1と呼ぶ)に適用されるもので、ECU
2(電子制御装置)により制御される(図2参照)。
【0010】ECU2は、エンジン始動後、本制御(以
下ISCと呼ぶ)の実行条件(後述する)が成立する
と、アイドル運転時に目標回転速度を得るために必要な
目標噴射量を演算し、その目標噴射量が得られる様に駆
動回路3を介して噴射装置4を制御する。なお、目標回
転速度は、エンジンの冷却水温度やエアコンのON/OFF状
態によって求められる。
【0011】目標噴射量は、目標回転速度を維持するた
めに必要な基本噴射量+実回転速度(実際のエンジン回
転速度)と目標回転速度との偏差に応じて得られるフィ
ードバック補正量によって求められる。また、フィード
バック補正量は、比例項(P項)と積分項(I項)の各
補正量から成る。以下、ECU2によるISCの処理手
順を図1に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0012】Step10…エンジン1が始動完了(完爆)し
たか否かを判定する。例えば、エンジン回転数NE≧所定
値(回転吹上り)であり、且つスタータスイッチがOFF
状態であれば、エンジン始動完了と判定する。この判定
結果がYES の時(エンジン始動完了)はStep20へ進み、
判定結果がNOの時は処理を終了する。 Step20…ISC実行条件が成立しているか否かを判定す
る。例えば、エンジン回転数NEが所定範囲内であり、且
つアクセルがOFF 状態(エンジン無負荷状態)であれ
ば、ISC実行条件が成立していると判定する。この判
定結果がYES の時(実行条件成立)はStep30へ進み、判
定結果がNOの時は処理を終了する。
【0013】Step30…エンジン1の暖機運転が完了した
か否かを判定する(本発明の暖機完了判定手段)。エン
ジン1の暖機状態は、冷却水温と相関するので、冷却水
温にてエンジン1の暖機状態を判定することができる。
この判定結果がNOの時(暖機運転未完了)はStep40へ進
み、判定結果がYES の時はStep60へ進む。 Step40…フィードバック補正量の積分項(I項)に見込
み値がセットされているか否かを判定する。ここでは、
次のStep50で見込み値が2回以上セットされることがな
い様に、本処理が1回目か否かを判定している。この判
定結果がNOの時(I項に見込み値がセットされていない
時)はStep50へ進み、判定結果がYES の時はStep60へ進
む。
【0014】Step50…I項に見込み値をセットする。こ
の見込み値は、実回転速度が目標回転速度に収束するま
でに基本噴射量に加算される積分項(補正量)の予測値
であり、例えばエンジン1の暖機状態(冷却水温)に応
じて予め適合させたマップから求めることができる。あ
るいは、前回運転時のI項を学習値として記憶してお
き、その学習値を今回の見込み値として使用することも
可能である。 Step60…通常のISC(実回転速度と目標回転速度との
偏差に応じて噴射量をPI制御する)を実施する。
【0015】(本実施例の効果)本実施例では、エンジ
ン始動後、暖機運転が完了していない時、つまりエンジ
ン1のフリクションが高い状態の時は、図3に示す様
に、PI制御の積分項(I項)に見込み値をセットした
状態でISCを実行する。これにより、実回転速度が目
標回転速度に収束するまでに基本噴射量に加算される補
正量を予め見込んだ状態でPI制御をスタートできるの
で、実際のPI制御による積分項の補正量を小さくで
き、PI制御の応答性が改善される。その結果、図4に
示す様に、実回転速度が目標回転速度に収束するまでの
収束性が高く、且つ回転速度の落ち込み(アンダーシュ
ート)を抑制できるので、エンジン始動直後のエンスト
を防止でき、且つアイドル運転の安定性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ISCを実行するECUの処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図2】ISCの制御内容を示すブロック図である。
【図3】I項に見込み値をセットしてからPI制御を実
行する場合の説明図である。
【図4】ISCによるエンジン回転速度の挙動を示すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 2 ECU 4 噴射装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 340 F02D 45/00 340F Fターム(参考) 3G084 BA03 BA13 CA02 CA03 DA07 DA08 DA34 EA11 EB08 EB17 FA10 FA20 3G301 HA02 JA07 JA31 KA05 KA07 KA10 MA11 NA03 NA04 NA08 NB02 NC02 ND02 ND21 NE01 PE01A PE01Z PE08Z PF03Z PF13Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイドル運転時の機関回転速度を目標回転
    速度に維持するために必要な基本噴射量に対し、前記目
    標回転速度と実際の機関回転速度との偏差に応じて求め
    られるフィードバック補正量を加算してアイドル運転時
    の噴射量をPI制御するアイドル回転速度制御システム
    において、 内燃機関の始動後、暖機運転を完了したか否かを判定す
    る暖機完了判定手段を有し、この暖機完了判定手段によ
    り暖機運転を完了していないと判定された場合には、前
    記PI制御を実行する前に、前記内燃機関の暖機状態に
    応じて求められる噴射増量分を前記フィードバック補正
    量の積分項(I項)に対する見込み値として予めセット
    し、その後、前記PI制御を実行することを特徴とする
    内燃機関のアイドル回転速度制御システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した内燃機関のアイドル回
    転速度制御システムにおいて、 前回のアイドル運転時に実施された積分項を学習値とし
    て記憶し、その学習値を今回の積分項に対する見込み値
    としてセットすることを特徴とする内燃機関のアイドル
    回転速度制御システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載した内燃機関のアイドル回
    転速度制御システムにおいて、 前記積分項の見込み値として予めセットされる噴射増量
    分は、前記内燃機関の暖機状態を示す冷却水温に応じて
    求められることを特徴とする内燃機関のアイドル回転速
    度制御システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032321A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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