JP2003328330A - 路面清掃車におけるホッパ内での塵埃分別装置 - Google Patents

路面清掃車におけるホッパ内での塵埃分別装置

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JP2003328330A
JP2003328330A JP2002142317A JP2002142317A JP2003328330A JP 2003328330 A JP2003328330 A JP 2003328330A JP 2002142317 A JP2002142317 A JP 2002142317A JP 2002142317 A JP2002142317 A JP 2002142317A JP 2003328330 A JP2003328330 A JP 2003328330A
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hopper
sieve
vehicle
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Haruyuki Kato
治之 加藤
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面清掃車のホッパ内で土砂等と空き缶など
との大きなごみとを分別する。 【解決手段】 主ブラシの回転で掃き上げられた塵埃
は、搬送コンベアにより車両斜め前上方に向けて運ば
れ、コンベア上端からホッパ10内に投射される。投射
された塵埃は全て、直接、あるいは、案内フラップ57,
58によって進路を変えられてふるい30上に落下され
る。上下と車両幅方向に振動しているふるい30で篩い
分けられた細かなごみがふるい30直下の細かなごみ回
収箱22へ落下し、残った大きなごみは、ふるい30の
車両幅方向の振動とふるい30の傾斜とにより、大きな
ごみ回収箱21に向けて搬送されて大きなごみ回収箱2
1内に落下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、路面清掃車に関
し,特に,ホッパ内で回収した塵埃を分別して、資源の
再利用を容易にする塵埃分別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の路面清掃車の場合,路面上の塵埃
としての土砂、ごみ、空き缶や小石などは、分別される
ことなく、空気吹き付けと吸引によりホッパに回収さ
れ、あるいは、路面に作用する主ブラシにより路面から
掃き上げられ,ごみ搬送コンベアなどのごみ搬送手段で
ホッパに回収されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の路面清掃車
では、こうした種々雑多な内容の塵埃が混ざり合ってホ
ッパに回収されるので、例えば,資源として再利用ので
きるスチール缶,アルミ缶、あるいは,ペットボトルな
ども土砂などと一緒に回収されており、こうした資源ご
みを再利用しようとする場合には,回収した塵埃を人手
により分別するなど、極めて手間のかかる作業を必要と
する問題があった。この発明は、このような資源ごみを
分別して回収できる、路面清掃車のホッパ内の分別装置
を提供しようとするもので,特に,資源ごみと土砂など
とが混ざりあうことが少ない分別装置を提供しようとす
るものである。なお、本願発明に類似のものとして、海
浜清掃装置では、ごみと一緒に砂が回収されるので、そ
の砂とごみとを分別するものがある。例えば実開昭61
−93516号では、ブラシで砂浜を掻き揚げて砂とご
みとを一緒に吸引ダクトで吸引し,ふるいに向けてその
吸引物を投射し、車両の進行方向において前方に下がり
勾配となったふるいにより、大型のごみをふるいの前側
の大型ごみ用の回収口に落とし、砂はふるい下方に落と
して機台の外へ排出するものが記載されているが、吸引
ダクトの先端(ホッパ内空間への投射口)が大型ごみを
落とし込む回収口の上部に位置していることから、失速
しやすい軽いごみは、ふるいまで到達せずに大型ごみの
回収口へと落下して大型ごみと混ざってしまうという問
題があって、上記本願の課題から鑑みてごみ分別装置と
しては適当でない構造である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため、本
願路面清掃車におけるホッパ内での塵埃分別装置は、路
面上の塵埃等を塵埃回収装置によりホッパに回収する路
面清掃車において、ホッパ内に車両幅方向に2つのごみ
回収箱を設け、一方のごみ回収箱を細かなごみ用、他方
を大きなごみ用とし、細かなごみ用のごみ回収箱の上方
にふるいを配置し,そのふるいは大きなごみ用のごみ回
収箱の上部開口に向けて、車両幅方向に下がり勾配とな
るように配置されると共に上下及び車両幅方向に振動す
るように設けてあり,そのふるいを上下及び車両幅方向
に振動させる振動装置と連繋し、塵埃回収装置によりホ
ッパに投入される塵埃を前記ふるいにより篩い分けて塵
埃の大きさにより2つのごみ回収箱に分別して回収可能
としたことを特徴とする。これによれば、空き缶などの
大きなごみも土砂等の小さな(細かな)ごみも、一旦、
ふるいの上に投入され、ふるいの振動で細かなごみはす
ぐ下方のごみ回収箱に集められ,大きなごみは、ふるい
の上面を転がり,あるいは伝って車両幅方向に移動して
大きなごみ回収箱に回収される。
【0005】ふるいの傾斜上端部を弾性部材によりホッ
パに対して上下及び車両幅方向に振動可能に支持し,傾
斜下端部にはふるいを振動させる振動装置を結合してあ
る。ふるいが上下及び車両幅方向に振動するので、大き
なごみをふるいの傾斜方向に円滑に落下させることがで
きる。ホッパ内において車両の幅方向の中間部に仕切り
を入れ,その仕切りの両側を、夫々ごみ回収箱としてあ
る。塵埃回収装置がホッパ幅とほぼ同じ幅で塵埃をホッ
パ内に投入するものであり、投入された塵埃をふるい上
方に案内するごみ案内部材を備えている。塵埃回収装置
の幅を、ふるいと同じホッパ幅より狭い幅として、ふる
いの上にのみ塵埃を投入するようにしても本願は実施可
能であるが、そうすると、車両の幅よりも相当狭いごみ
回収幅となって好ましい実施形態とはいえなくなる恐れ
がある。しかし、このようにホッパ内にごみ案内部材を
設けたことにより、塵埃回収装置の幅をホッパとほぼ同
じ幅とすることができるので、路面に対する塵埃回収幅
を広くすることができて好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】図1には、路面清掃車1の車両後
部を示す。2は後輪、3はシャーシ、4は路面の塵埃を
下から前方に掃き上げる主ブラシ5と、主ブラシ5で掃
き上げられた塵埃を車両前方に向けて斜め上方に運び上
げる搬送コンベア6とを備えた塵埃回収装置で、主ブラ
シ5、搬送コンベア6は、車両幅より僅かに狭い幅D
(図2参照)となっている。10は塵埃回収用のホッパ
であり、前板11、底板12、後板13、天板14、左
右の側板15,16を接合した箱形状を成している。前
板11の上端と天板14の前端との間は塵埃投入口17
が開口しており、前記搬送コンベア6の上端と対向して
いる。後板13の下端と底板12の後端との間は塵埃排
出口18が開口している。塵埃排出口18の外側には、
排出ドア19の上端が回動可能に支持されて塵埃排出口
18を開閉可能に塞いでいる。底板12上には,ホッパ
10の内側を車両幅方向に2つの部屋に仕切る仕切り板
(仕切り)20が溶着されており、仕切り板20の前端
は前板11に溶着され、仕切り板20の後端は塞いだ状
態の排出ドア19内面に達している。この仕切り板20
の車両幅方向右側には、仕切り板20と底板12と右側
の側板16と前板11とにより大きなごみの回収箱21
が形成される。また、仕切り板20の車両幅方向左側に
は、仕切り板20と底板12と左側の側板15とに前板
11とより土砂など、細かなごみの回収箱22が形成さ
れる。仕切り板20は、上下方向において底板12の最
も底部から天板14までの高さの1/3ほどの高さを有
している。
【0007】細かなごみの回収箱22の上方に,ふるい
30が図3において左側を高くして車両幅方向に傾斜し
た状態で配置されている。ふるい30は、断面L字のチ
ャンネル材31〜34を矩形に枠組みし,その上面に目
の細かなメッシュ板35を貼着して構成されている。ふ
るい30の車両前後方向の幅は、その後端がホッパ10
後端において閉じた状態の排出ドア19内側に接し、前
端は、ホッパ10の塵埃投入口17近くに達する幅とな
っている。図3において、ふるい30の傾斜上端部とな
る左側のチャンネル材31の下側には、連結ブラケット
36が2箇所設けてある。これらの連結ブラケット36
と車幅方向で対向して、前記仕切り板20の頂部よりも
上方となる位置には、左側板15に取り付けブラケット
37が固着してある。取り付けブラケット37には間に
弾性部材38を介在させた支持部材39の一端が,ま
た、対応する連結ブラケット36には、上記支持部材3
9の他端が夫々車両の前後方向軸線回りに揺動できるよ
うに軸連結されている。
【0008】図3においてふるい30の傾斜下端部とな
る右側のチャンネル材32は、仕切り板20の上方に位
置している。その右側のチャンネル材32の下面には、
図4に示すように、車両前後方向に一対の軸受部材40
が設けてあり、それらの軸受部材40間には、車両前後
方向の振動軸41が回動自在に支持されている。振動軸
41の軸線両端には、夫々偏芯円盤42が一体に設けて
ある。各偏芯円盤42は、夫々振動軸41の軸線に対し
て偏芯しているが、互いの軸線を一致させた支持軸43
が一体に備えてある。一方、仕切り板20の頂部には、
ホッパ10内側において前後部分に取り付け座45が一
体溶着されている。各取り付け座45には夫々軸線を一
致させて軸受46が固着されていて、これらの各軸受4
6には、前記各支持軸43が回動自在に支持されてい
る。一方の支持軸43(図4で右側)はカップリング4
7を介して前記取り付け座45に固着した駆動モータ4
8に連結されている。これらにより振動装置49が構成
され、駆動モータ48が回転すると偏芯円盤42が回転
して、その偏芯円盤42に取り付けた振動軸41が偏芯
回転し、これによって振動軸41を回転自在に支持して
いる軸受部材40を介してふるい30が傾斜上端部で車
両幅方向に揺動するように支持部材39でリンク結合さ
れていると共に、弾性材料38で上下移動可能に支持さ
れているので、ふるい30が車両幅方向と上下方向とに
振動する。
【0009】大きなごみ回収箱21の後端は、ごみ排出
ドア19の内側に配置された小ドア50で開閉されるよ
うになっている。小ドア50は、ホッパ10の右側板1
6から車幅方向内側に一体に設けた支持枠51にその上
端が水平軸線回りに揺動するように支持されており、大
きなごみ回収箱21の後部開口を塞ぐ位置から上方へ回
動するようにしてある(図1,4参照)。小ドア50の
下部には掛け金装置52が設けてあり、底板12の後端
の係止孔(図示なし)と係脱自在に係合して自体の閉鎖
状態を保つことができる。
【0010】ふるい30の前端とホッパ10の前板11
上端との間は、ふるい30の全幅(車両幅方向の)から
更に幅方向両側に延び、弧状に曲げられたゴムフラップ
55でつながれており、ふるい30前端とホッパ10の
前板11との間の隙間に塵埃が落ち込まないようにして
ある。また、ホッパ10の右側板16からは、前板11
に接合する形で、上端が天板14近くとなる案内フラッ
プ取り付け板56が幅方向内側に向けて取り付けてあ
り、その取り付け板56の先端には、垂直なゴム製の案内
フラップ57が取り付けてある。案内フラップ57は、
その下端がふるい30の傾斜下端部の僅か上側でふるい
30の上面とほぼ接しており、天板14近くまでの高さ
を有し、前記ゴムフラップ55の右端上方を通過してふ
るい30の傾斜下端部の少しばかり内側に入り込んでい
る。一方、ふるい30の傾斜上端側のチャンネル材31
には、該チャンネル材31と左側板15とのい間を塞ぐ
傾斜案内フラップ59が取り付けてある。また、この傾
斜案内フラップ59の前端側には、前記ゴムフラップ5
5の左側板15端部と傾斜案内フラップ59の下方空間
とを塞ぐように別の案内フラップ58が設けてある。こ
れらの案内フラップ57,58により、搬送コンベア6
がホッパ10の内幅とほぼ同じコンベア幅Dで投入して
くる塵埃を案内して、全ての塵埃をふるい30上に落と
すようにしており、特に案内フラップ57は、大きなご
み回収箱21に搬送コンベア6から投射される塵埃が直
接入り込まないように機能している。天板14からは、
ホッパ10の前後方向中間部にゴムフラップ60が垂下
されている。また、後板13からは、ふるい30の傾斜
に沿った下端形状のゴムフラップ61が垂下されてい
る。搬送コンベア6から投射されてきた塵埃は、これら
の垂直フラップ60,61に当たってふるい30上に落
下するようになっている。
【0011】図示しない側ブラシにより車両幅方向中央
に集められた塵埃は、主ブラシ5の回転で掃き上げら
れ、搬送コンベア6により車両斜め前上方に向けて運ば
れ、コンベア6上端でホッパ10の塵埃投入口17から
ホッパ10内に投射される。投射された塵埃は全て、直
接、あるいは、案内フラップ57,58によって進路を変
えられてふるい30上に落下される。ふるい30は、モ
ータ48により振動軸41が偏芯回転しているので、上
下と車両幅方向に振動し、その振動により、ふるい30
で篩い分けられた細かなごみがふるい30直下の細かな
ごみ回収箱22へ落下し、残った大きなごみは、ふるい
30の車両幅方向の振動とふるい30の傾斜とにより、
大きなごみ回収箱21に向けて搬送されて大きなごみ回
収箱21内に落下する。このように、土砂や空き缶等が
混在した塵埃を、大きなごみ回収箱21の開口上部を通
過させることなくふるい30上に投射し、車両側方に傾
斜したふるい30で篩い分けて土砂等の小さなごみを落
下させた後、残った空き缶などの大きなごみを別途回収
するので、大きなごみの回収箱内に土砂等が混ざりこむ
ことがない。
【0012】こうして、主ブラシ5で掃き上げられた塵
埃は、ホッパ10内において土砂等の小さな(細かな)
ごみと、空き缶やペットボトルのような大きな資源ごみ
とに自動的に分別される。ごみ排出時、掛け金装置52
を係止して小ドア50を閉じた状態で、ホッパ10をリ
フトして周知のごとく後方に傾斜するようにダンプして
排出ドア19を開き、土砂等の小さなごみを小さなごみ
回収箱22から排出する。その後、小ドア50の掛け金
装置52を外してを小ドア50を開き、大きなごみを大
きなごみ回収箱21から排出する。
【0013】
【発明の効果】以上のように本願では、土砂や空き缶等
が混在した塵埃を、大きなごみ回収箱の開口上部を通過
させることなくふるい上に投射し、車両側方に傾斜した
ふるいで篩い分けて土砂等の小さなごみを落下させた
後、残った空き缶などの大きなごみを別途回収するの
で、大きなごみの回収箱内に土砂等が混ざりこむことが
少なく、分別回収能力を高めて、空き缶などの大きな資
源ごみの再利用に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】路面清掃車の後部断面図である。
【図2】排出ドアを省略した図1のII−II線断面図
である。
【図3】図1のIII視図であり、排出ドアは省略記載
してある。
【図4】要部拡大図である。
【図5】図4のV−V線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 路面清掃車 4 塵埃回収装置 10 ホッパ 20 仕切り板 21 大きなごみ用のごみ回収箱 22 細かなごみ用のごみ回収箱 30 ふるい 38 弾性部材 49 振動装置 57・58 ごみ案内部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面上の塵埃等を塵埃回収装置によりホ
    ッパに回収する路面清掃車において、ホッパ内に車両幅
    方向に2つのごみ回収箱を設け、一方のごみ回収箱を細
    かなごみ用、他方を大きなごみ用とし、細かなごみ用の
    ごみ回収箱の上方にふるいを配置し,そのふるいは大き
    なごみ用のごみ回収箱の上部開口に向けて、車両幅方向
    に下がり勾配となるように配置されると共に上下及び車
    両幅方向に振動するように設けてあり,そのふるいを上
    下及び車両幅方向に振動させる振動装置と連繋し、塵埃
    回収装置によりホッパに投入される塵埃を前記ふるいに
    より篩い分けて塵埃の大きさにより2つのごみ回収箱に
    分別して回収可能としたことを特徴とする路面清掃車に
    おけるホッパ内での塵埃分別装置。
  2. 【請求項2】 ふるいの傾斜上端部を弾性部材によりホ
    ッパに対して上下及び車両幅方向に振動可能に支持し,
    傾斜下端部にはふるいを振動させる振動装置を結合した
    ことを特徴とする請求項1記載の路面清掃車におけるホ
    ッパ内での塵埃分別装置。
  3. 【請求項3】 ホッパ内において車両の幅方向の中間部
    に仕切りを入れ,その仕切りの両側を、夫々ごみ回収箱
    としたことを特徴とする請求項1または2記載の路面清
    掃車におけるホッパ内での塵埃分別装置。
  4. 【請求項4】 塵埃回収装置がホッパ幅とほぼ同じ幅で
    塵埃をホッパ内に投入するものであり、投入された塵埃
    をふるい上方に案内するごみ案内部材を備えていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の路面清掃
    車におけるホッパ内での塵埃分別装置。
JP2002142317A 2002-05-17 2002-05-17 路面清掃車におけるホッパ内での塵埃分別装置 Pending JP2003328330A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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