JP2003328043A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents

焼結鉱の製造方法

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JP2003328043A JP2002143126A JP2002143126A JP2003328043A JP 2003328043 A JP2003328043 A JP 2003328043A JP 2002143126 A JP2002143126 A JP 2002143126A JP 2002143126 A JP2002143126 A JP 2002143126A JP 2003328043 A JP2003328043 A JP 2003328043A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス循環操業において高保水能鉱石を多量
使用しても、過大な設備コストを不要とし、かつ製造コ
ストを著しく増大させることなく、循環排ガス中の水分
含有量を維持ないし低減して焼結層の通気性を維持ない
し改善し、製品焼結鉱の生産性および歩留を維持ないし
向上しうる焼結鉱の製造方法を提供する。 【解決手段】 先ず、焼結用鉱石原料を、高保水能鉱石
原料を含む第1系統の原料と、その他の鉱石原料からな
る第2系統の原料とに2分する。そして、各系統ごと
に、副原料や固体燃料を添加し、さらに、有機繊維と粘
土質物質と有機粘着材とからなる添加剤を、第1系統側
に選択的に高濃度に添加して混合造粒し擬似粒子化した
のち、両系統の擬似粒子を混合して常方により焼結させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結鉱の製造方法
に関し、特に排ガス循環操業において焼結鉱の品質を低
下させることなく高生産性を達成し得る焼結用混合原料
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、高炉用原料である焼結鉱は、概略
以下の工程で製造される。
【0003】まず、約10mm以下の粒度の焼結用鉱石
原料である、鉄鉱石粉および焼結返鉱と、約3mm以下
の粒度の珪石、石灰石、蛇紋岩などの副原料と、コーク
ス粉、石炭粉などの固体燃料と、生石灰、消石灰等の凝
集剤とを混合し、配合水を添加して混練に引き続いて疑
似粒子化(粗い粒子を核として、その表面に微細な粒子
を水の表面張力により付着させて形成した粒子群)した
混合原料を、焼結機(たとえばDL式焼結機)のパレッ
ト上に充填し、層頂部の混合原料中の固体燃料に着火す
る。着火後、下方に向けて空気を吸引しながら固体燃料
を燃焼させてこの燃焼熱により充填した混合原料(原料
充填層)を焼結させて焼結ケーキとする過程で、混合原
料を乾燥後、1150〜1200℃へ加熱することによ
り、混合原料中の鉄鉱石と副原料とのスラグ反応により
融液を生成させる。この融液により鉄鉱石粉の液相焼結
が行われ、冷却後、この融液による鉄鉱石粉の結合によ
り必要な焼結鉱の強度が得られる。
【0004】焼結機としては、近年、排ガス循環方式の
焼結機が広く採用されるようになってきた。排ガス循環
方式の焼結機は、従来の大気吸引方式の焼結機の欠点を
改善し、環境保全の点から焼結機の系外に排出する排ガ
ス量やNOx総量の削減、さらに排ガスの熱回収、生産性
の向上などを図るようにしたものである。
【0005】例えば、特開平5−43951号公報に
は、焼結機の点火炉域と後部域のウィンドボックス(風
箱)からの排ガスを、それぞれ点火炉域の排ガスは焼結
機の中後部に、また後部域の排ガスは点火炉後の焼結機
の前部に循環するとともに、各循環される排ガス中の酸
素濃度を18%以上とした排ガス循環操業方法が提示さ
れている。この操業方法において、循環排ガス中の水分
を10%以下、好ましくは7%以下とすることにより排
ガス循環経路内での結露を防止するとともに、焼結機の
中後部の焼結燃焼層の燃焼促進が図れるとしている。
【0006】一方、近年の鉄鉱石資源の変化に起因し
て、焼結用鉱石原料に占める豪州産ピソライト鉱石やマ
ラマンバ系鉱石等の高保水能鉱石の比率が増加してい
る。これらの高保水能鉱石は、表面に微小気孔を多数有
しているために、安定して擬似粒子化するためには、造
粒時に従来の鉄鉱石よりも多量の水分を添加する必要が
ある。この造粒水分が焼結時に蒸発して排ガス中に移行
し、これを焼結機に再循環するため循環排ガス中の水分
濃度はさらに上昇する傾向にある。循環排ガス中の水分
が10%を超えると、焼結中の原料充填層下部(湿潤
帯)に多量の水分が凝縮するため、上部からの荷重によ
り擬似粒子が崩壊されやすくなる。このため、混合原料
の通気性が悪化して焼結に要する時間が長くなり、焼結
鉱の生産能率が低下し、あるいは焼結鉱の強度が低下し
て歩留が低下することが問題となっている(図8参
照)。
【0007】この対策として、造粒後の擬似粒子を予め
乾燥させたのちに焼結させることにより、循環排ガス中
の水分濃度を低下させることが考えられる。
【0008】例えば、特開昭61−238925号公報
には、ミキサー内で擬似粒子化された混合原料を焼結機
クーラーの排ガスを利用した移動パレット式乾燥装置に
より加熱・乾燥し、混合原料中の水分を3〜4重量%の
範囲に減少することにより、焼結ベッド(原料充填層)
の通気性を向上することができるとする提案がなされて
いる。しかしながら、この方法は、擬似粒子(混合原
料)を乾燥させるために過大な設備コストが必要となる
問題がある。
【0009】また、特開平6−330189号公報に
は、含有水分量を5.0%以下に調整した焼結原料(混
合原料)を焼結パレット上の原料充填層の表層に装入
し、しかる後に焼成することにより、焼結層上部の歩留
を大幅に向上させる方法が提示されている。しかしなが
ら、単純に造粒水分を低減した場合、原料鉱石の造粒性
が大幅に低下して擬似粒子化が不十分となるため、充填
層の通気性が低下し、その結果として焼結鉱の生産性は
むしろ低下するという問題がある。
【0010】また、特開平6−330189号公報、特
開平8−14763号公報では、焼結パレット上に原料
充填層を形成した後に、点火炉で着火するまでの間に、
高温ガス、マイクロ波加熱などにより、原料充填層を全
厚にわたって乾燥する方法が提示されている。しかしな
がら、これらの方法も前述の特開昭61−238925
号と同様、原料充填層を乾燥するために過大な設備改造
が必要であることに加え、別途加熱エネルギーを必要と
するため焼結鉱の製造コストが上昇する問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、排ガス循環操業において高保水能鉱石を多量使用し
ても、過大な設備コストを不要とし、かつ製造コストを
著しく増大させることなく、循環排ガス中の水分含有量
を維持ないし低減して原料充填層の通気性を維持ないし
改善し、製品焼結鉱の生産性および歩留を維持ないし向
上しうる焼結鉱の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、焼結混合原料の添加剤に注目し、添加
剤の種類、組み合わせ、添加量、添加方法等について種
々検討を行った。その結果、有機繊維、粘土質物質、お
よび有機粘着材を組み合わせたものを添加剤として、高
保水能鉱石に選択的に多く添加することにより上記課題
を解決し得ることを見出した。
【0013】すなわち、請求項1の発明は、焼結用鉱石
原料を、高保水能鉱石を含む第1系統の原料と、その他
の鉱石からなる第2系統の原料とに2分する焼結原料分
割工程と、前記第1系統の原料に、副原料と、固体燃料
とを添加し、さらに、有機繊維と、粘土質物質と、有機
粘着材とからなる添加剤を添加して第1系統の造粒原料
を造粒する第1系統造粒工程と、前記第2系統の原料
に、副原料と、固体燃料とを添加し、さらに必要により
前記添加剤を添加して第2系統の造粒原料を造粒する第
2系統造粒工程と、前記第1系統及び第2系統の造粒原
料を混合して混合原料とする原料混合工程と、前記混合
原料を常法により焼結する焼結工程とを備える焼結鉱の
製造方法であって、前記第1系統の造粒原料中に含まれ
る前記添加剤の濃度を、前記第2系統の造粒原料中に含
まれる前記添加剤の濃度より高くすることを特徴とする
焼結鉱の製造方法である。
【0014】高保水能鉱石に有機繊維、粘土質物質、お
よび有機粘着材からなる添加剤を添加して造粒すると、
有機繊維は吸水性を有するため核粒子内部への吸水を阻
止して原料の造粒性を向上させ、少ない造粒水分で擬似
粒子化が可能となる。そのため、通常、多銘柄鉱石から
なる焼結用鉱石原料を予め高保水能鉱石を含む原料(第
1系統の原料)とその他の原料(第2系統の原料)とに
2分しておく。そして、上記有機繊維、粘土質物質、お
よび有機粘着材からなる添加剤を、第1系統の原料側の
方にのみ添加ないしは選択的に多く添加するとよい。
【0015】また、有機繊維自身と粘土質物質は難水溶
性であるが、有機粘着材は易水溶性であるので造粒水に
溶解し、有機繊維と粘土質物質との接点に侵入してこれ
らを接合する。この接合物が原料鉱石や石灰石等の粒子
間に入って粒子間の摩擦を大きくするため湿潤帯におい
ても擬似粒子の崩壊が防止される。そのため、第2の原
料側にも、上記添加剤を添加してもよい。なお、この場
合、第2の原料側には高保水能鉱石は含まれていないこ
とから造粒性には問題がないため、上記添加剤の添加濃
度は、第1の原料側より低濃度でよい。以上の結果、原
料充填層の通気性が著しく改善され、焼結鉱製造の生産
性が飛躍的に向上する。なお、有機繊維と有機粘着材は
焼結時に燃焼して燃料として利用されるのでコークスや
石炭などの固体燃料の配合量をも低減でき、粘土質物質
は鉄鉱石等とスラグ反応して融液を生成し、焼結反応を
促進する。
【0016】請求項2の発明は、前記第1系統の造粒原
料中に、乾量基準で、有機繊維0.01〜1.0質量%
と、粘土質物質0.01〜1.0質量%と、有機粘着材
0.0005〜0.1質量%とを含ませるとともに、前
記第2系統の造粒原料中に含ませる、有機繊維と、粘土
質物質と、有機粘着材の各質量%を、前記第1系統の造
原料中に含まれる有機繊維と、粘土質物質と、有機粘着
材の各質量%のそれぞれ50%以下とすることを特徴と
する請求項1に記載の焼結鉱の製造方法である。
【0017】有機繊維、粘土質物質、有機粘着材とも添
加量が少なすぎると上記の効果が十分得られない一方、
これらの添加量が多すぎると焼結鉱の製造コストが高く
なりすぎることに加え、粘土質物質の添加量が多すぎる
と高炉のスラグ量が増加するので上記範囲の添加量の組
み合わせとすることが好ましい。なお、有機粘着材の添
加量が有機繊維および粘土質物質の添加量に比べ大幅に
少なくてよいのは、有機粘着材が少なくても焼結原料の
配合水に溶解して有機繊維と粘土質物質との接点部に重
点的に侵入・配置され両者を接合する役目を果たすから
である。また、第2の造粒原料側への添加濃度を第1の
造粒原料の添加濃度の50%以下に限定したのは、50
%を超える添加は擬似粒子の強度を向上させる効果に比
し、焼結鉱の製造コストの上昇や高炉のスラグ量が増大
する影響の方が大きくなるからである。
【0018】上記添加剤のうち、有機繊維の長さは、短
すぎると摩擦力が小さく上記の作用効果が十分発揮され
ず、一方、長すぎると同じ添加量であっても鉱石等の粒
子間への分散が不均一となり上記の作用効果が減殺され
るので、繊維の長さが1〜2000μmの範囲のものが
相当量(例えば80質量%以上)存在することが好まし
い。
【0019】また、有機繊維としては、例えば、セルロ
ース木質繊維、織物繊維、又はこれらの混合物など、粘
土質物質としては、例えば、主として20〜50質量%
のSiO2、20〜50質量%のAl23、5〜20質
量%のCaCO3、2〜10質量%のMgO、1〜8質
量%のFe23からなる物質、有機粘着材としては、例
えば、リグニン、澱粉、デキストリン、糖蜜等又はこれ
らの混合物などを用いることができる。これらの物質は
比較的安価でかつ量の確保が容易なため、低コストで焼
結鉱製造の生産性の向上を達成できる。
【0020】請求項3の発明は、前記有機繊維と粘土質
物質と有機粘着材からなる添加剤を古紙スラッジとする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の焼結鉱の製造
方法である。
【0021】古紙スラッジは、古紙リサイクル工程にお
いて、アルカリ剤等を含む溶液を加えて古紙を離解した
古紙懸濁液スラリーからパルプを取出した後の廃液中に
含まれる浮遊物を分離回収したものである。したがっ
て、古紙スラッジには、比較的短い有機繊維であるセル
ロース木質繊維が相当量含有されている。また、古紙の
無機充填剤および無機顔料であるベントナイト、タル
ク、石灰石、ドロマイト等由来の粘土質物質が濃縮さ
れ、さらに有機粘着材であるリグニンが含まれているの
で、これを用いることにより、上記請求項1又は2の効
果を得ることができる。さらに、従来、古紙スラッジの
大部分は、脱水又は乾燥して埋め立て処分や焼却処分さ
れており、その処分に多大な経費を要していた。しか
し、本発明によれば、この古紙スラッジを大量に生産さ
れる焼結鉱の添加剤として用いることにより、資源およ
びエネルギーとして有効利用できるのみならず、環境汚
染の防止にも寄与するものである。なお、特開平7−1
8344号公報には、古紙スラッジではなく、古紙その
ものを焼結鉱の製造に用いる方法が開示されている。と
ころが、古紙は古紙スラッジとは異なり比較的長い繊維
で構成されていること、焼結原料に添加する際に繊維が
離解されていないため別途解砕が必要なこと、粘土質物
質の量が繊維の量に比べて非常に少ないこと等の理由か
ら本発明の効果を奏し得ないものである。
【0022】請求項4の発明は、前記高保水能鉱石が、
結晶水含有量:3.0質量%以上及び/又は比表面積:
3.0m2/g以上である鉱石であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼結鉱の製造方法
である。
【0023】結晶水含有量が3.0質量%以上及び/又
は比表面積が3.0m2/g以上の鉱石は、特に高い保
水能を示すため、この条件を満たす鉱石に対し選択的に
上記添加剤を添加することにより、さらに効果的に造粒
性を高めることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の一形態を
以下に示す。
【0025】焼結用原料鉱石を銘柄ごとに高保水能鉱石
とその他の鉱石に分類する。分類は、保水能と密接に関
連する、結晶水含有量と比表面積とで行えばよい。ここ
で、比表面積は、ガス吸着法により測定した、一点BE
T比表面積を採用した。別途、保水能と、結晶水含有量
および比表面積との関係を調査した結果、結晶水含有量
が3.0質量%以上及び/又は比表面積:3.0m2
g以上のとき、特に高保水能を示すことが明らかとなっ
た。したがって、この条件を満たす銘柄の鉱石を高保水
能鉱石としてこれを第1系列の原料とし、その他の、結
晶水含有量が3.0質量%未満でかつ比表面積が3.0
2/g未満の鉱石を第2系列の原料とするとよい(な
お、焼結返鉱は保水能が低いため第2系列の原料に含め
るとよい)。なお、第1系列と第2系列との原料の量の
バランスを考慮して、第1系列の原料に、高保水能鉱石
でない鉱石の一部を用いてもよい。
【0026】そして、第1系列の原料に、副原料として
所定量の石灰石や生石灰および必要により珪石少量と、
固体燃料として所定量のコークス粉または無煙炭粉とを
添加し、さらに、所定量の古紙スラッジを添加し、造粒
水を加えて第1のドラムミキサーで混練、疑似粒化して
第1系列の造粒原料とする。原料中に相当量の古紙スラ
ッジが存在するため、前述したように造粒水分が低減で
き、擬似粒子中の水分含有量が低下できる。
【0027】なお、古紙スラッジは通常、水分を80〜
120質量%(乾量基準)程度含み紙粘土状の塊の状態
になっているため、事前に、脱水・乾燥した後にボール
ミル等で粉砕しておき、粉状で添加するのがよい。ある
いは、塊状の古紙スラッジに造粒水の一部又は全部を添
加・攪拌してスラリー状にしたものを用いてもよい。古
紙スラッジの添加量は、古紙スラッジ中の有機繊維、粘
土質物質、及び有機粘着材の含有量に応じて、造粒原料
中に乾量基準で、有機繊維0.01〜1.0質量%、粘
土質物質0.01〜1.0質量%、及び有機粘着材0.
0005〜0.1質量%が含まれるように適宜調整すれ
ばよい。
【0028】一方、第2系列の原料に対しては、副原料
と固体燃料とを添加し、さらに必要により古紙スラッジ
を添加し、適量の造粒水を加えて第1系列とは別の第2
のドラムミキサーで混練、疑似粒化して第2系列の混合
原料とする。なお、古紙スラッジを添加する場合は、第
2系列の造粒原料中の古紙スラッジの添加濃度が、第1
系列の混合原料の古紙スラッジの添加濃度の50%以下
となるように調整する。
【0029】このようにして擬似粒子化された第1およ
び第2の造粒原料を、さらに別のミキサー内で一緒に混
合し、混合原料とする。
【0030】このようにして作製した混合原料を、排ガ
ス循環方式焼結機のパレット上に充填し、表層部の混合
原料中の固体燃料に着火する。着火後、下方に向けて循
環ガスを吸引することにより固体燃料を燃焼させてこの
燃焼熱により充填した混合原料を焼結させて焼結ケーキ
とする。
【0031】この着火から焼結ケーキ製造までの過程で
蒸発した水分は、吸引された循環ガス中の水分とともに
原料充填層下部で凝縮して湿潤層を形成する。しかし、
擬似粒子中の水分含有量が低減されているため、循環ガ
ス中の水分含有量も低下し、湿潤層における水分凝縮が
緩和されることに加え、古紙スラッジの添加により擬似
粒子が強化されているので擬似粒子の崩壊は起らず通気
を阻害しない。これにより、充填層の通気が確保され焼
結鉱の生産性が維持ないし向上するとともに、焼結鉱の
強度、すなわち歩留も維持ないし向上する。
【0032】また、焼結反応に際し少なくとも900℃
以上(最高1250〜1300℃)の高温の状態が2〜
4分間維持される間に、古紙スラッジ中の有機繊維であ
るセルロース木質繊維と、有機粘着材であるリグニンと
は容易に燃焼消失するので焼結反応を阻害することはな
く、むしろこれらの燃焼による燃焼熱と、古紙スラッジ
中の粘土質物質が鉄鉱石等とスラグ反応して融液を生成
することにより焼結反応が促進され、焼結鉱の強度が上
昇する。また、これら有機物の燃焼熱が有効利用できる
ので固体燃料を節減することができる。
【0033】古紙スラッジの添加量は、あまり少なすぎ
ては効果が十分得られず、逆に多すぎると粘土質物質の
量が増えて高炉のスラグ量が増加する。さらに、古紙ス
ラッジ中にはZn、Cl、Na、K等の低融点化合物を
生成する成分が含有されている(表1参照)ため、高炉
内で付着物を形成する等の問題が生じる。このため、古
紙スラッジの添加量は、第1系列の造粒原料に対し、乾
量基準で、好ましくは0.01〜1.0質量%、より好
ましくは0.02〜0.2質量部、さらに好ましくは
0.03〜0.1質量部、特に好ましくは0.03〜
0.05質量部とする。また、第2系列の造粒原料に対
しても古紙スラッジを添加する場合は、第1系列の造粒
原料中の添加濃度の50%以下の添加濃度となる添加量
に制限することが推奨される。
【0034】古紙スラッジを添加する代わりに、有機繊
維、粘土質物質、および有機粘着材をそれぞれ所定量ず
つ混合して用いてもよい。これらの添加量は、あまり少
なすぎては効果が十分得られず、逆に多すぎると焼結鉱
の製造コストが高くなりすぎる。また、粘土質物質の添
加量が多すぎると高炉のスラグ量が増加する。このた
め、第1系列の造粒原料に対し、乾量基準で、有機繊維
の添加量は、好ましくは0.01〜1.0質量部、より
好ましくは0.01〜0.2質量部、さらに好ましくは
0.01〜0.07質量%、特に好ましくは0.02〜
0.05質量%とする。また、粘土質物質の添加量は、
好ましくは0.01〜1.0質量%、より好ましくは
0.01〜0.2質量%、さらに好ましくは0.01〜
0.07質量%、特に好ましくは0.02〜0.05質
量%とする。また、有機粘着材の添加量は、好ましくは
0.0005〜0.1質量%、より好ましくは0.00
1〜0.02質量%、さらに好ましくは0.002〜
0.01質量%、特に好ましくは0.003〜0.00
5質量%とする。また、第2系列の造粒原料に対しても
これらの物質を添加する場合は、第1系列の造粒原料中
の添加濃度の50%以下の添加濃度となる添加量に制限
することが推奨される。
【0035】有機繊維としては、例えば、古紙を解砕し
たセルロース木質繊維を用いてもよいし、布染色工程か
ら発生する織物繊維を含有する布染色スラッジを用いて
もよいし、これらを混合して用いてもよい。粘土質物質
としては、例えば、粘土、ベントナイト、カオリン、タ
ルク等を単独又は2種以上混合して用いてもよい。有機
粘着材としては、リグニンの他に、例えば、澱粉、デキ
ストリン、糖蜜等を単独又は2種以上混合して用いても
よい。あるいは、古紙スラッジにこれらのものを適宜追
加して有機繊維、粘土質物質、および有機粘着材の割合
を調整して用いてもよい。
【0036】なお、本発明は、排ガス循環操業に対して
のみでなく、大気吸引操業に対しても適用できる。この
場合、吸引ガス中の水分含有量は、もともと排ガス循環
操業ほど高くならないため、必ずしも造粒水分を低減さ
せる必要性はない。このため、造粒水分を低減する代わ
りに、上記添加剤の添加による造粒性の向上効果に見合
う分だけ、生石灰の添加量を低減することができる。す
なわち、副原料として添加する石灰石または生石灰の配
合量については、造粒原料中におけるCaO成分の総質
量を一定に維持しつつ、古紙スラッジの添加量を多くす
るにしたがい生石灰の配合量を減少し、代わりに石灰石
の配合量を増加してもよい。つまり、古紙スラッジの添
加量の増大により擬似粒子が強化されるのでバインダー
としての生石灰の添加量を削減できることになる。ま
た、古紙スラッジを添加しない従来法においては、単に
生石灰を減少して石灰石の配合量を増加すると焼結時に
石灰石が分解吸熱(CaCO3→CaO+CO2)して熱
不足となり焼結鉱強度が低下するため、固体燃料配合量
を増加させる必要があった。これに対し、本発明によれ
ば、この石灰石の分解吸熱分を古紙スラッジ中の有機繊
維と有機粘着材の燃焼発熱分で補うことができるのでこ
のような問題は生じない。
【0037】
【実施例】本発明の効果を確認するため、焼結鍋試験装
置を用いて以下の実験を実施した。
【0038】(実施例1)実験に用いた焼結用鉱石原料
の化学成分と比表面積を表1に示す。表1より結晶水含
有量:3.0質量%以上及び/又は比表面積:3.0m
2/g以上の鉱石C、R、Yを第1系統の原料とし、そ
れ以外の鉱石H、Dを第2系列の原料とした(なお、本
実施例では焼結返鉱を用いなかった)。添加剤である古
紙スラッジは表2に示す成分のものを用いた。なお、古
紙スラッジは、事前に乾燥したのちボールミルで粉砕し
て粒度−0.125mmに粉状化したものを用いた。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】そして、発明例1の混合原料を以下のよう
にして作製した。先ず、表3に示す配合条件で、第1お
よび第2系列ごとに、原料鉱石に副原料(石灰石、珪
石、生石灰)およびコークス粉を添加し、さらに第1系
列側にのみ添加剤として粉状の古紙スラッジを添加し、
造粒水分を加えてドラムミキサーにより擬似粒子化し造
粒原料とした。その後、第1系列および第2系列の造粒
原料をミキサーで混合して混合原料とした。
【0042】
【表3】
【0043】また、比較例1の混合原料として、表3に
おける添加剤の添加を一切行わず、その他の配合条件は
上記本発明例と同一として混合原料を作製した。
【0044】また、比較例2−1の混合原料として、表
3における第1系列側のみへの添加剤の添加を、第1お
よび第2系列両方に振り分け、造粒原料中の添加剤の濃
度が両系列で等しくなるように行い、その他の配合条件
は上記本発明例と同一として混合原料を作製した。
【0045】これら3種類(発明例1、比較例1、比較
例2−1)の混合原料について、それぞれ造粒性指数
(GI)および充填層の通気性指数(JPU)を測定し
た。
【0046】造粒性指数GIは以下の式(1)で求めら
れる。
【0047】 GI=(A1−B1)/A1×100 …(1) ここに、A1:造粒原料(擬似粒子)を水洗した後の粒
子中の−0.25mm,質量%、A2:造粒原料(擬似
粒子)中の−0.25mm,質量%
【0048】また、充填層の通気性指数JPUは以下の
ようにして求められる。すなわち混合原料を直径100
mm、高さ300mmの焼結鍋に充填し、冷間にて一定
吸引圧で大気を吸引しそのときの吸引ガス流量を測定す
ることによって、以下の式(2)で求められる。
【0049】 JPU=(F/A)・〔h/(s/9.80665)〕0.6 …(2) ここに、F:吸引ガス流量(m3(標準状態)/mi
n)、A:充填層断面積(m2)、h:充填層高さ
(m)、s:吸引圧力(kPa)
【0050】実験結果を図1および図2に示す。
【0051】図1は、各混合原料の造粒性指数GIを比
較して示すグラフ図である。図1より明らかなように、
添加剤無添加の比較例1に比べ、添加剤を均一に添加し
た比較例2−1の方が造粒性指数GIが高くなってお
り、添加剤の添加による擬似粒子化の促進の効果が見ら
れるが、添加剤を高保水能鉱石側に重点的に添加した発
明例1では、比較例2−1と添加剤の平均濃度は同じで
あるにも関わらず、さらにGIが上昇し、より擬似粒子
化が促進されることが確認された。
【0052】図2は、各混合原料の充填層の通気性指数
JPUを比較して示すグラフ図である。図2より明らか
なように、添加剤無添加の比較例1に比べ、比較例2−
1の方が通気性指数JPUが高くなっているが、発明例
1ではさらにJPUが上昇することが認められる。この
実験結果からも、本発明により、擬似粒子化が促進さ
れ、その結果、原料充填層の通気性も向上することが確
認された。
【0053】(実施例2)本実施例では、添加剤の添加
を粉状で行うことに代えて、スラリー状で添加した。す
なわち、表1に示す成分の古紙スラッジに造粒水を添加
してミキサーで解砕しスラリー状の添加剤とし、添加剤
の添加総量は、混合原料(表3の[F])に対し0.03
5質量%とした。そして、発明例2の混合原料として、
添加剤濃度1.2質量%のスラリーを造粒水分として第
1系列のみに添加する以外は上記実施例1の発明例1
(表3参照)と同一の配合条件で混合原料を作製した。
また、比較例2−2の混合原料として、添加剤濃度0.
5質量%のスラリーを造粒水分として第1系列および第
2系列両方に添加する以外は、上記実施例1の比較例2
−1と同一の配合条件で混合原料を作製した。
【0054】発明例2、比較例1(上記実施例1の比較
例1と同じもの)、比較例2−2の混合原料について、
それぞれ造粒性指数(GI)および充填層の通気性指数
(JPU)を測定した。実験結果を図3および図4に示
す。図3は、各混合原料の造粒性指数GIを比較して示
すグラフ図であり、図4は、各混合原料の充填層の通気
性指数JPUを比較して示すグラフ図である。図3およ
び図4は、それぞれ実施例1の図1および図2と同様の
傾向を示すことが明らかであり、これより、添加剤をス
ラリー状で添加しても粉状で添加するのと同様の作用効
果が得られることが確認された。
【0055】(実施例3)次に、上記実施例1の各混合
原料について、第1系列および第2系列の両方とも造粒
水分量を7質量%から6.4質量%および5.9質量%
に順次減少させ、その他の配合条件は実施例1と同一と
して(すなわち、添加剤の添加は粉状に戻して)混合原
料を作製し、造粒性指数GIと充填層の通気性指数JP
Uを測定した。
【0056】実験結果を図5および図6に示す。図5
は、造粒水分量と造粒性指数GIとの関係を示すグラフ
図であり、図6は、造粒水分量と通気性指数JPUとの
関係を示すグラフ図である。両図において、破線は、添
加剤を添加しない比較例1について造粒水分量を逐次減
少させた場合の実験結果を示すものであり、実線は、造
粒水分量の逐次減少(7.0質量%→6.4質量%→
5.9質量%)に併せ、添加剤を無添加(比較例1)→
均一添加(比較例2−1)→高保水能鉱石側への重点添
加(発明例1)へと順次変更した場合の実験結果を示す
ものである。
【0057】図5より明らかなように、通常、造粒水分
量を減少させると造粒性指数GIが低下し(破線参
照)、擬似粒子化が困難になるものである。ところが、
添加剤を各系列の造粒原料に均一に添加することによ
り、造粒水分量を減少させても、却って造粒性指数GI
が上昇しており(比較例2−1)、添加剤の添加により
造粒性が改善されることがわかる。さらに、添加剤を高
保水能鉱石側に重点的に添加することにより、造粒水分
量を一層減少させても、造粒性指数GIはさらに上昇し
(発明例1)、本発明は格段に優れた造粒性改善効果を
有することが確認された。(なお、図1の本発明例(造
粒水分7.0質量%)と図5の本発明例(造粒水分5.
9質量%)とを比較すると、造粒水分量を減少させた図
5の方が造粒性指数GIが高くなっており、図5の破線
の傾向と逆の傾向となっている。この理由の詳細は現時
点では不明であるが、発明例1では、5.9質量%近傍
が最適な造粒水分量に相当し、7.0質量%では造粒水
分が過剰となり、却って造粒性が悪化したものと想定さ
れる。)
【0058】また、図6に示されるように、通常、造粒
水分量を減少させると、上述したように擬似粒子化が困
難になり充填層の通気性指数JPUが低下し(破線参
照)、焼結鉱の生産性の低下や強度低下の原因となるも
のである。ところが、添加剤を各造粒原料に均一に添加
することにより、造粒水分量を減少させても、通気性指
数JPUはほぼ同じレベルに維持されており(比較例2
−1)、添加剤の添加により造粒性が改善された結果、
擬似粒子化が促進され、充填層の通気性の悪化が防止さ
れたものと考えられる。さらに、添加剤を高保水能鉱石
側に重点的に添加することにより、造粒水分量を一層減
少させても、通気性指数JPUはほぼ同じレベルに維持
されていることがわかる(発明例1)。この実験結果か
ら、本発明は格段に優れた造粒性改善効果を有し、擬似
粒子化がさらに促進されるため、充填層の通気性を維持
しつつ、大幅に造粒水分量を減少できることが確認され
た。
【0059】(実施例4)次に、上記実施例1の各混合
原料について、第1系列および第2系列の両方とも生石
灰の添加量を2.0質量%から1.0質量%および無添
加に順次減少させ、その他の配合条件は実施例1と同一
として混合原料を作製し、造粒性指数GIと充填層の通
気性指数JPUを測定した。
【0060】実験結果を図7に示す。図7は、各混合原
料についての、生石灰添加量と充填層の通気性指数JP
Uとの関係を示すグラフ図である。図7に示されるよう
に、通常、生石灰の添加量が減少するとともに通気性指
数JPUが低下し、通気性が悪化する傾向が見られるた
め(比較例1)、生石灰の使用量を削減することは困難
であった。ところが、添加剤を各系列の混合原料に均一
に添加することにより、通気性指数JPUが上昇するた
め(図2の比較例2−1参照)、通気性指数JPUを維
持しつつ生石灰添加量を低減できる(2.0質量%→約
1.0質量%)ことがわかった(比較例2−1)。さら
に、添加剤を高保水能鉱石側に重点的に添加することに
より、通気性指数JPUを一層上昇できるため(図2の
発明例1参照)、通気性指数JPUを維持しつつ生石灰
添加量をさらに低減できる(→約0.5質量%)ことが
わかった(発明例1)。
【0061】
【発明の効果】以上より、本発明によれば、排ガス循環
操業において高保水能鉱石を多量使用しても、過大な設
備コストを不要とし、かつ製造コストを著しく増大させ
ることなく、循環排ガス中の水分含有量を維持ないし低
減して焼結層の通気性を維持ないし改善し、製品焼結鉱
の生産性および歩留を維持ないし向上できる。
【0062】また、吸引ガス中の水分含有量を低減する
必要のない場合には、生石灰など高価なバインダーの使
用量を大幅に削減できるため、焼結鉱の製造コストが低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1(添加剤を粉状で添加する場合)にお
ける、各混合原料の造粒性指数GIを比較して示すグラ
フ図である。
【図2】実施例1(添加剤を粉状で添加する場合)にお
ける、各混合原料の充填層の通気性指数JPUを比較し
て示すグラフ図である。
【図3】実施例2(添加剤をスラリー状で添加する場
合)における、各混合原料の造粒性指数GIを比較して
示すグラフ図である。
【図4】実施例2(添加剤をスラリー状で添加する場
合)における、各混合原料の充填層の通気性指数JPU
を比較して示すグラフ図である。
【図5】実施例3において、造粒水分量と造粒性指数G
Iとの関係を示すグラフ図である。
【図6】実施例3において、造粒水分量と充填層の通気
性指数JPUとの関係を示すグラフ図である。
【図7】実施例4において、各混合原料についての、生
石灰添加量と充填層の通気性指数JPUとの関係を示す
グラフ図である。
【図8】吸引ガス中水分濃度と焼結鉱の落下強度との関
係を示すグラフ図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結用鉱石原料を、高保水能鉱石を含む
    第1系統の原料と、その他の鉱石からなる第2系統の原
    料とに2分する焼結原料分割工程と、前記第1系統の原
    料に、副原料と、固体燃料とを添加し、さらに、有機繊
    維と、粘土質物質と、有機粘着材とからなる添加剤を添
    加して第1系統の造粒原料を造粒する第1系統造粒工程
    と、前記第2系統の原料に、副原料と、固体燃料とを添
    加し、さらに必要により前記添加剤を添加して第2系統
    の造粒原料を造粒する第2系統造粒工程と、前記第1系
    統及び第2系統の造粒原料を混合して混合原料とする原
    料混合工程と、前記混合原料を常法により焼結する焼結
    工程;とを備える焼結鉱の製造方法であって、前記第1
    系統の造粒原料中に含まれる前記添加剤の濃度を、前記
    第2系統の造粒原料中に含まれる前記添加剤の濃度より
    高くすることを特徴とする焼結鉱の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1系統の造粒原料中に、乾量基準
    で、有機繊維0.01〜1.0質量%と、粘土質物質
    0.01〜1.0質量%と、有機粘着材0.0005〜
    0.1質量%とを含ませるとともに、前記第2系統の造
    粒原料中に含ませる、有機繊維と、粘土質物質と、有機
    粘着材の各質量%を、前記第1系統の造原料中に含まれ
    る有機繊維と、粘土質物質と、有機粘着材の各質量%の
    それぞれ50%以下とすることを特徴とする請求項1に
    記載の焼結鉱の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記添加剤を古紙スラッジとすることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の焼結鉱の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記高保水能鉱石が、結晶水含有量:
    3.0質量%以上及び/又は比表面積:3.0m2/g
    以上である鉱石であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の焼結鉱の製造方法。
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