JP2003327828A - ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物およびそれからなる光ピックアップ部品 - Google Patents

ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物およびそれからなる光ピックアップ部品

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JP2003327828A JP2002138718A JP2002138718A JP2003327828A JP 2003327828 A JP2003327828 A JP 2003327828A JP 2002138718 A JP2002138718 A JP 2002138718A JP 2002138718 A JP2002138718 A JP 2002138718A JP 2003327828 A JP2003327828 A JP 2003327828A
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sulfide resin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇温時の寸法変化が少なく寸法安定性に優
れ、かつ機械的強度、溶融流動性および低バリ性にも優
れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物およびそれ
からなるレーザー焦点の環境安定性に優れた光ピックア
ップ部品の提供。 【解決手段】 ポリアリーレンサルファイド樹脂100
重量部に対し、銅の無機塩又は有機酸塩0.05〜20
重量部、非繊維状充填材40〜200重量部および繊維
状充填材25〜180重量部を配合してなるポリアリー
レンサルファイド樹脂組成物およびそれからなる光ピッ
クアップ部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇温時の寸法変化
が少なく寸法安定性に優れ、かつ機械的強度、溶融流動
性および低バリ性にも優れたポリアリーレンサルファイ
ド樹脂組成物およびそれからなるレーザー焦点の環境安
定性に優れた光ピックアップ部品に関し、更に詳しく
は、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルバ
ーサタイルディスクもしくはデジタルビデオディス
ク)、レーザーディスク(登録商標)、光磁気ディスク
などに用いられる光ピックアップ部品用として適したポ
リアリーレンサルファイド樹脂樹脂組成物およびそれを
射出成形してなる光ピックアップ部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンサルファイド樹脂は、優
れた耐熱性、難燃性、剛性、耐薬品性、電気絶縁性およ
び耐湿熱性などを有することから、エンジニアリングプ
ラスチックとして好適な性質を有しており、射出成形用
を中心として、各種電気・電子部品、機械部品および自
動車部品などの用途に広く使用されている。
【0003】そして、かかるポリアリーレンサルファイ
ド樹脂用途の一つとして、光ピックアップ部品が挙げら
れるが、この種の用途ではレーザー焦点の環境安定性
(環境温度の変化によってレーザー焦点が安定している
こと)という特殊な特性が要求されることから、これま
で特にCD用途では、フィラーを高充填したポリアリー
レンサルファイド樹脂組成物がしばしば用いられてき
た。
【0004】しかし、昨今普及してきたDVD用途にお
いては、従来よりも一層すぐれたレーザー焦点の環境安
定性が要求されており、従来のポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物では、レーザー焦点の環境安定性の点で
いまだに不十分な場合が生じてきた。
【0005】一方、ポリアリーレンサルファイド樹脂に
銅塩を配合した組成物については、例えば特開昭62−
54757号公報、特開平4−255757号公報およ
び特開平5−25390号公報に開示されている。しか
し、上記従来例のいずれにも、ポリアリーレンサルファ
イド樹脂に対し非繊維状充填材と繊維状充填材を同時に
配合し、かつ非繊維状充填材の含有量が繊維状充填材の
含有量より多い組成物については何ら記載されておら
ず、ましてやかかる組成により、レーザー焦点の環境安
定性と機械的強度、溶融流動性に均衡してに優れた組成
物が得られることについては何らの開示もされていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑みなされたものであって、その目的とす
るところは、昇温時の寸法変化が少なく寸法安定性に優
れ、かつ機械的強度、溶融流動性および低バリ性にも優
れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物およびそれ
からなるレーザー焦点の環境安定性に優れた光ピックア
ップ部品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
は、(a)ポリアリーレンサルファイド樹脂100重量
部に対し、(b)銅の無機塩又は有機酸塩0.05〜2
0重量部、(c)非繊維状充填材40〜200重量部お
よび(d)繊維状充填材25〜180重量部を配合して
なることを特徴とする。
【0008】なお、本発明のポリアリーレンサルファイ
ド樹脂組成物においては、前記(c)非繊維状充填材の
含有量が、前記(d)繊維状充填材の含有量より多いこ
と、および前記(a)ポリアリーレンサルファイド樹脂
の溶融粘度(300℃、剪断速度1000/秒)が80
Pa・s以下であることが、いずれも好ましい条件であ
る。
【0009】また、本発明の光ピックアップ部品は、上
記のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物からなるこ
とを特徴とし、特に上記ポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物を射出成形してなることが好ましい条件であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳細に説
明する。
【0011】本発明で使用する(a)ポリアリーレンサ
ルファイド樹脂の代表例としては、ポリフェニレンスル
フィド(以下、PPSと略す場合もある)、ポリフェニ
レンスルフィドスルホン、ポリフェニレンスルフィドケ
トン、これらのランダム共重合体、ブロック共重合体お
よびそれらの混合物などが挙げられ、中でもポリフェニ
レンスルフィドが特に好ましく使用される。かかるポリ
フェニレンスルフィドは、下記構造式で示される繰り返
し単位を好ましくは70モル%以上、より好ましくは9
0モル%以上含む重合体であり、上記繰り返し単位が7
0モル%以上の場合には、耐熱性が優れる点で好まし
い。
【0012】
【化1】
【0013】また、かかるポリアリーレンサルファイド
樹脂は、その繰り返し単位の30モル%以下を、下記の
構造式を有する繰り返し単位などで構成することが可能
であり、ランダム共重合体、ブロック共重合体であって
もよく、それらの混合物であってもよい。
【0014】
【化2】
【0015】かかるポリアリーレンサルファイド樹脂
は、通常公知の方法、つまり特公昭45−3368号公
報に記載される比較的分子量の小さな重合体を得る方法
あるいは特公昭52−12240号公報や特開昭61−
7332号公報に記載される比較的分子量の大きな重合
体を得る方法などによって製造することができる。
【0016】本発明においては、上記のようにして得ら
れたポリアリーレンサルファイド樹脂を、空気中加熱に
よる架橋/高分子量化、窒素などの不活性ガス雰囲気下
あるいは減圧下での熱処理、有機溶媒、熱水、酸水溶液
などによる洗浄、酸無水物、アミン、イソシアネート、
官能基含有ジスルフィド化合物などの官能基含有化合物
による活性化などの種々の処理を施した上で使用するこ
とも、もちろん可能である。
【0017】ポリアリーレンサルファイド樹脂を加熱に
より架橋/高分子量化する場合の具体的方法としては、
空気、酸素などの酸化性ガス雰囲気下あるいは前記酸化
性ガスと窒素、アルゴンなどの不活性ガスとの混合ガス
雰囲気下で、加熱容器中で所定の温度において希望する
溶融粘度が得られるまで加熱を行う方法を例示すること
ができる。この場合の加熱処理温度としては、好ましく
は150〜280℃、より好ましくは200〜270℃
の範囲が選択して使用され、処理時間としては、好まし
くは0.5〜100時間、より好ましくは2〜50時間
の範囲が選択されるが、この両者をコントロールするこ
とによって、目標とする粘度レベルを得ることができ
る。かかる加熱処理の装置は、通常の熱風乾燥機でもま
た回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置であってもよい
が、効率よくしかもより均一に処理する場合は、回転式
あるいは撹拌翼付の加熱装置を用いるのがより好まし
い。
【0018】ポリアリーレンサルファイド樹脂を窒素な
どの不活性ガス雰囲気下あるいは減圧下で熱処理する場
合の具体的方法としては、窒素などの不活性ガス雰囲気
下あるいは減圧(好ましくは7,000Nm-2以下)下
で、加熱処理温度150〜280℃、好ましくは200
〜270℃、加熱時間0.5〜100時間、好ましくは
2〜50時間の条件で加熱処理する方法を例示すること
ができる。かかる加熱処理の装置は、通常の熱風乾燥機
でもまた回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置であっても
よいが、効率よくしかもより均一に処理する場合は、回
転式あるいは撹拌翼付の加熱装置を用いるのがより好ま
しい。
【0019】ポリアリーレンサルファイド樹脂を有機溶
媒で洗浄する場合に、洗浄に用いる有機溶媒としては、
ポリアリーレンサルファイド樹脂を分解する作用などを
有しないものであれば特に制限はなく使用することがで
きる。例えばN−メチルピロリドン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドなどの含窒素極性溶媒、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルスルホンなどのスルホキ
シド・スルホン系溶媒、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、アセトフェノンなどのケトン系溶
媒、ジメチルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどのエーテル系溶媒、クロロホルム、塩化
メチレン、トリクロロエチレン、2塩化エチレン、ジク
ロルエタン、テトラクロルエタン、クロルベンゼンなど
のハロゲン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、フェノール、クレゾール、
ポリエチレングリコールなどのアルコール・フェノール
系溶媒、およびベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素系溶媒などが使用される。これらの有機溶
媒のなかでも、特にN−メチルピロリドン、アセトン、
ジメチルホルムアミドおよびクロロホルムなどが好まし
く使用される。また、これらの有機溶媒は、1種類また
は2種類以上の混合で使用される。
【0020】かかる有機溶媒による洗浄の具体的方法と
しては、有機溶媒中にポリアリーレンサルファイド樹脂
を浸漬せしめるなどの方法があり、必要により適宜撹拌
または加熱することも可能である。有機溶媒でポリアリ
ーレンサルファイド樹脂を洗浄する際の洗浄温度につい
ては特に制限はなく、常温〜300℃程度の任意の温度
が選択できる。洗浄温度が高くなるほど洗浄効率が高く
なる傾向があるが、通常は常温〜150℃の洗浄温度で
十分な効果が得られる。なお、有機溶媒洗浄を施された
ポリアリーレンサルファイド樹脂は、残留している有機
溶媒を除去するため、水または温水で数回洗浄すること
が好ましい。
【0021】ポリアリーレンサルファイド樹脂を熱水で
処理する場合の具体的方法としては、以下の方法を例示
することができる。すなわち、熱水洗浄によるポリアリ
ーレンサルファイド樹脂の好ましい化学的変性の効果を
発現するために、使用する水は蒸留水あるいは脱イオン
水であることが好ましい。熱水処理の操作は、通常、所
定量の水に所定量のポリアリーレンサルファイド樹脂を
投入し、常圧であるいは圧力容器内で加熱、撹拌するこ
とにより行われる。ポリアリーレンサルファイド樹脂と
水との割合は、水の多い方がよく、好ましくは水1リッ
トルに対し、ポリアリーレンサルファイド樹脂200g
以下の浴比で使用される。
【0022】ポリアリーレンサルファイド樹脂を酸処理
する場合の具体的方法としては、以下の方法を例示する
ことができる。すなわち、酸または酸の水溶液にポリア
リーレンサルファイド樹脂を浸漬せしめるなどの方法が
あり、必要により適宜撹拌または加熱することも可能で
ある。用いられる酸としては、ポリアリーレンサルファ
イド樹脂を分解する作用を有しないものであれば特に制
限はなく、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪
族飽和モノカルボン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸など
のハロ置換脂肪族飽和カルボン酸、アクリル酸、クロト
ン酸などの脂肪族不飽和モノカルボン酸、安息香酸、サ
リチル酸などの芳香族カルボン酸、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、フタル酸、フマル酸などのジカルボン
酸、および硫酸、リン酸、塩酸、炭酸、珪酸などの無機
酸性化合物などが用いられる。これらの酸のなかでも、
特に酢酸、塩酸がより好ましく用いられる。酸処理を施
されたポリアリーレンサルファイド樹脂は、残留してい
る酸または塩などを除去するため、水または温水で数回
洗浄することが好ましい。また、洗浄に用いる水は、酸
処理によるポリアリーレンサルファイド樹脂の好ましい
化学的変性の効果を損なわない意味で、蒸留水または脱
イオン水であることが好ましい。
【0023】本発明で用いられるポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂の溶融粘度は、300℃、剪断速度1000
/秒の条件下で80Pa・s以下であることが好まし
く、50Pa・s以下がより好ましく、20Pa・s以
下であることが更に好ましい。溶融粘度の下限について
は特に制限はないが、5Pa・s以上であることが好ま
しい。また溶融粘度の異なる2種以上のポリアリーレン
サルファイド樹脂を併用して用いてもよい。
【0024】ポリアリーレンサルファイド樹脂の溶融粘
度が上記の範囲を越えると、溶融流動性の点で不利とな
る傾向があるばかりでなく、組成物からなる光ピックア
ップ部品のレーザー焦点の環境安定性が低下する傾向を
生じる。溶融粘度が高いと何故レーザー焦点の環境安定
性が低下するかについては定かではないが、恐らく成形
時の繊維状充填材の配向を促すため、成形体の温度変化
による変形の異方性が増すためと推定している。
【0025】なお、ポリアリーレンサルファイド樹脂の
溶融粘度は、キャピログラフ(東洋精機(株)社製)装
置を用い、ダイス長10mm、ダイス孔直径0.5〜
1.0mmの条件により測定することができる。
【0026】次に、本発明で用いられる(b)銅の無機
塩又は有機酸塩としては、塩化第一銅、塩化第二銅、臭
化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、ヨウ化第二銅、
硫酸第二銅、硝酸第二銅、リン酸銅、酢酸第一銅、酢酸
第二銅、サリチル酸第二銅、ステアリン酸第二銅、安息
香酸第二銅、および前記の無機ハロゲン化銅とキシリレ
ンジアミン、2−メルカプトベンズイミダゾール、ベン
ズイミダゾールなどとの錯化合物などが挙げられ、中で
もヨウ化第一銅および酢酸第一銅が好ましく使用され
る。
【0027】かかる(b)銅の無機塩又は有機酸塩の添
加量は、(a)ポリアリーレンサルファイド樹脂100
重量部に対し、0.05〜20重量部の範囲が選択さ
れ、0.1〜10重量部の範囲がより好ましい。
【0028】本発明で用いられる(c)非繊維状充填材
の具体例としては、タルク、ワラステナイト、ゼオライ
ト、セリサイト、マイカ、カオリン、クレー、パイロフ
ィライト、ベントナイト、アスベスト、アルミナシリケ
ートなどの珪酸塩、酸化珪素、酸化マグネシウム、アル
ミナ、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄などの金
属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマ
イトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなど
の硫酸塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウムなどの水酸化物、ガラスビーズ、ガラ
スフレーク、ガラス粉、セラミックビーズ、窒化ホウ
素、炭化珪素、カーボンブラック、シリカおよび黒鉛な
どが用いられ、これらは中空であってもよく、さらには
これら非繊維状充填剤を2種類以上併用することも可能
である。また、これらの非繊維状充填材をイソシアネー
ト系化合物、有機シラン系化合物、有機チタネート系化
合物、有機ボラン系化合物およびエポキシ化合物などの
カップリング剤で予備処理して使用してもよい。中でも
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの
炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、
カオリン、クレー、タルクなどの珪酸塩、アルミナおよ
び黒鉛が特に好ましく使用される。
【0029】かかる(c)非繊維状充填材の配合量は、
ポリアリーレンサルファイド樹脂100重量部に対し、
40〜200重量部の範囲が選択され、50〜150重
量部の範囲が特に好ましい。(c)非繊維状充填材の配
合量が上記の範囲未満では、光ピックアップ部品として
の十分なレーザー焦点の環境安定性が得られず、上記の
範囲を越えて配合すると、樹脂組成物の溶融流動性が大
きく損なわれるため好ましくない。
【0030】本発明においては(d)繊維状充填材を上
記(c)非繊維状充填材と共に配合することもまた必須
である。かかる(d)繊維状充填材としては、具体的に
は、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸
化亜鉛ウィスカ、炭酸カルシウムウィスカー、ワラステ
ナイトウィスカー、硼酸アルミウィスカ、アラミド繊
維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、ア
スベスト繊維、石コウ繊維および金属繊維などが用いら
れ、これらは2種類以上を併用することも可能である。
また、これら繊維状充填材をイソシアネート系化合物、
有機シラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボ
ラン系化合物およびエポキシ化合物などのカップリング
剤で予備処理して使用することは、より優れた機械的強
度を得る意味において好ましい。中でもガラス繊維およ
び炭素繊維がより好適に用いられる。
【0031】かかる(d)繊維状充填材の配合量は、ポ
リアリーレンサルファイド樹脂100重量部に対し、2
5〜180重量部の範囲が選択され、40〜140重量
部の範囲が特に好ましい。(d)繊維状充填材の配合量
が上記の範囲未満では、光ピックアップ部品としての十
分な機械的強度が得られず、上記の範囲を越えて配合す
ると、レーザー焦点の環境安定性が悪化する他、溶融流
動性も損なわれる傾向となるため好ましくない。
【0032】なお、本発明においては、優れたレーザー
焦点の環境安定性を得るために、(c)非繊維状充填材
の含有量が(d)繊維状充填材の含有量より多いことが
好ましく、2重量部以上多いことが好ましく、5重量部
以上多いことがより好ましい。
【0033】本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、さ
らに他の樹脂をブレンドして用いてもよい。かかるブレ
ンド可能な樹脂には特に制限はないが、その具体例とし
ては、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリエーテルスルホン
系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエーテルイミド系
樹脂、ポリアミドイミド系樹脂環状オレフィンコポリマ
ーやナイロン6,ナイロン66,ナイロン610、ナイ
ロン11、ナイロン12、芳香族系ナイロンなどのポリ
アミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリシクロヘキシルジメチレンテレフタ
レート、ポリナフタレンテレフタレートなどのポリエス
テル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラ
フルオロエチレン、カルボキシル基やカルボン酸エステ
ル基や酸無水物無水物基やエポキシ基などの官能基を有
するオレフィン系コポリマー、ポリオレフィン系エラス
トマー、ポリエーテルエステルエラストマー、ポリエー
テルアミドエラストマー、ポリアミドイミド、ポリアセ
タールおよびポリイミドなどが挙げられる。
【0034】また、本発明のポリアリーレンサルファイ
ド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲にお
いて、チオエーテル系化合物、その他のエステル系化合
物、有機リン化合物などの可塑剤、タルク、カオリン、
有機リン化合物などの結晶核剤、ヒンダードフェノール
系化合物、ヒンダードアミン系化合物などの酸化防止
剤、熱安定剤、滑剤、多官能エポキシ化合物などの強度
向上剤、紫外線防止剤、着色剤、難燃剤および発泡剤な
どの通常の添加剤を添加することができる。
【0035】さらに、本発明のポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲に
おいて、機械的強度、靱性などの向上を目的に、エポキ
シ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプ
ト基およびウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種
の官能基を有するアルコキシシランを添加してもよい。
かかる化合物の具体例としては、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リエトキシシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含
有アルコキシシラン化合物、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキ
シシランなどのメルカプト基含有アルコキシシラン化合
物、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウ
レイドプロピルトリメトキシシシラン、γ−(2−ウレ
イドエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどの
ウレイド基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシア
ナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチ
ルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチル
ジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロ
ロシランなどのイソシアナト基含有アルコキシシラン化
合物、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合
物、およびγ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−ヒドロキシプロピルトリエトキシシランなどの
水酸基含有アルコキシシラン化合物などが挙げられる。
【0036】かかるシラン化合物の好適な添加量は、ポ
リフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対し、0.
05〜5重量部の範囲が選択される。
【0037】本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組
成物の調製方法には特に制限はないが、原料の混合物を
単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニー
ダーおよびミキシングロールなど通常公知の溶融混合機
に供給して、280〜380℃の温度で混練する方法な
どを代表例として挙げることができる。原料の混合順序
にも特に制限はなく、全ての原材料を配合後上記の方法
により溶融混練する方法、一部の原材料を配合後上記の
方法により溶融混練し、さらに残りの原材料を配合し溶
融混練する方法、あるいは一部の原材料を配合後単軸あ
るいは2軸の押出機により溶融混練中にサイドフィーダ
ーを用いて残りの原材料を混合する方法などのいずれの
方法を用いてもよい。また、少量添加剤成分について
は、他の成分を上記の方法などで混練しペレット化した
後、成形前に添加して成形に供することももちろん可能
である。
【0038】このようにして得られる本発明のポリアリ
ーレンサルファイド樹脂組成物は、射出成形、押出成
形、ブロー成形、トランスファー成形など各種成形に供
することが可能であるが、特に射出成形が好ましく採用
される。
【0039】そして、本発明のポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物は、優れたレーザー焦点の環境安定性を
有するとともに、機械的強度、溶融流動性、低バリ性に
も均衡して優れていることから、CD、DVD、レーザ
ーディスク、光磁気ディスクの光ピックアップ部品用途
に特に好適に用いられる。
【0040】さらに、本発明のポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物のその他用途としては、例えばセンサ
ー、LEDランプ、コネクター、ソケット、抵抗器、リ
レーケース、スイッチ、コイルボビン、コンデンサー、
バリコンケース、発振子、各種端子板、変成器、プラ
グ、プリント基板、チューナー、スピーカー、マイクロ
フォン、ヘッドフォン、小型モーター、磁気ヘッドベー
ス、半導体、液晶、FDDキャリッジ、FDDシャー
シ、モーターブラッシュホルダー、パラボラアンテナ、
コンピューター関連部品などに代表される電気・電子部
品;VTR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライ
ヤー、炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーデ
ィオ・レーザーディスク・コンパクトディスクなどの音
声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タ
イプライター部品、ワードプロセッサー部品などに代表
される家庭、事務電気製品部品;オフィスコンピュータ
ー関連部品、電話器関連部品、ファクシミリ関連部品、
複写機関連部品、洗浄用治具、モーター部品、ライタ
ー、タイプライターなどに代表される機械関連部品:顕
微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光学機
器、精密機械関連部品;水道蛇口コマ、混合水栓、ポン
プ部品、パイプジョイント、水量調節弁、逃がし弁、湯
温センサー、水量センサー、水道メーターハウジングな
どの水廻り部品;バルブオルタネーターターミナル、オ
ルタネーターコネクター,ICレギュレーター、ライト
ディヤー用ポテンシオメーターベース、排気ガスバルブ
などの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸気系各種パイ
プ、エアーインテークノズルスノーケル、インテークマ
ニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイント、
キャブレターメインボディー、キャブレタースペーサ
ー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油温センサ
ー、スロットルポジションセンサー、クランクシャフト
ポジションセンサー、エアーフローメーター、ブレーキ
パッド摩耗センサー、エアコン用サーモスタットベー
ス、暖房温風フローコントロールバルブ、ラジエーター
モーター用ブラッシュホルダー、ウォーターポンプイン
ペラー、タービンベイン、ワイパーモーター関係部品、
デュストリビューター、スタータースイッチ、スタータ
ーリレー、トランスミッション用ワイヤーハーネス、ウ
ィンドウォッシャーノズル、エアコンパネルスイッチ基
板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒューズ用コネクタ
ー、ホーンターミナル、電装部品絶縁板、ステップモー
ターローター、ランプソケット、ランプリフレクター、
ランプハウジング、ブレーキピストン、ソレノイドボビ
ン、エンジンオイルフィルター、点火装置ケース、車速
センサー、ケーブルライナーなどの自動車・車両関連部
品などが挙げられ、これらの用途に対してもに好適に使
用することができる。
【0041】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定され
るものではない。
【0042】なお、実施例における各種特性の評価は、
以下に記載する方法により行った。
【0043】[曲げ強度の測定]ASTM D790に
準じて測定を行った。具体的には次の様に測定を行っ
た。本発明の樹脂組成物ペレットを、シリンダー温度3
20℃、金型温度140℃に設定した住友−ネスタール
社製射出成形機(SG75−HIPRO・MIII )に供
給し、射出圧力=成形下限圧力+5Kgf/cm2 ゲー
ジ圧にて射出成形を行い、幅12.7mm×高さ6.4
mm×長さ127mmの試験片を得た。この試験片を用
い、23℃、相対湿度50%の雰囲気下、スパン100
mm、歪み速度3mm/minの条件で測定を行った。
【0044】[溶融流動性(成形下限圧)の測定]シリ
ンダー温度320℃、金型温度140℃に設定した住友
−ネスタール社製射出成形機(SG75−HIPRO・
MIII )を用い、ASTM1号試験片、幅12.7mm
×高さ6.4mm×長さ127mmの試験片、幅12.
7mm×厚み3.1mm×長さ64mmの試験片2個の
計4個取り試験片を成形し、全て充填するのに要する射
出圧力(成形下限圧)を測定して溶融流動性の目安とし
た。この値が低い程、溶融流動性に優れているといえ
る。
【0045】[バリ長さの測定]円周上に(a) 幅4mm
×長さ20mm×厚み500μm、(b) 幅4mm×長さ
20mm×厚み20μmの2つの突起部を有する80m
m直径×2mm厚の円盤形状金型を用いて、シリンダー
温度320℃、金型温度130℃で射出成形を行い、厚
みの厚い(a) の突起部が先端まで充填される時の厚みの
薄い(b) の突起部の充填長さを測定し、これをバリ長さ
とした。なお、ゲート位置は円板中心部分とした。射出
成形には日精樹脂工業(株)社製PS20E2ASEを
用いた。
【0046】[光軸安定性(光軸変動値)評価]樹脂ペ
レットをシリンダー温度320℃、金型温度140℃に
設定した住友−ネスタール社製射出成形機(SG75−
HIPRO・MIII )に供給し、成形下限圧力+5Kg
f/cm2 ゲージの条件で射出成形し、図1に示す形状
の光ピックアップモデル射出成形品(長さ40mm、幅
30mm、厚さ5mmの直方体)1を得た。そして、図
1に示したように、上記光ピックアップモデル射出成形
品1の中央切欠部分(一辺6mmの正方形)にハーフミ
ラー2を設置し、恒温槽の中で焦点距離200mm、波
長650nm、出力0.3mWの半導体レーザーオート
コリメーターから発振したレーザー光aを当て、反射し
てくるレーザー光bをCCDカメラにて受光した。
【0047】30℃における反射レーザー光の位置を原
点とし、30分かけて70℃まで昇温し、30分放置後
の光軸変動値を測定した。この値が小さいほどレーザー
焦点の環境安定性に優れているといえる。
【0048】なお、図1は、ハーフミラー2を設置した
射出成形品1の斜視図である。
【0049】また、ポリアリーレンサルファイド樹脂、
添加剤(銅塩)、非繊維状充填材、および繊維状充填材
としては、下記の材料を使用した。
【0050】[使用原材料] (a)ポリアリーレンサルファイド樹脂 PPS−1:東レ(株)製M3102、溶融粘度40P
a・s PPS−2:東レ(株)製M2100、溶融粘度130
Pa・s なお、溶融粘度はキャピログラフ1C(東洋精機(株)
社製、ダイス長10mm、孔直径0.5〜1mm)を用
い、300℃、剪断速度1000/秒の条件で測定した
値である。 (b)添加剤(銅塩) b−1:ヨウ化第一銅(片山化学工業(株)社製) b−2:酢酸第一銅(東京化成工業(株)社製) (c)非繊維状充填材 炭酸カルシウム:金平鉱業社製 KSS−1000 アルミナ:平均粒子径4.0μm、α結晶粒径3.8μ
m、平均粒子径/α結晶粒径=1.1(昭和電工(株)
製 AL−43PC) 黒鉛:日本黒鉛(株)社製 KEX。 (d)繊維状充填材 ガラス繊維:旭ファイバーグラス社製 03JAFT5
23。
【0051】[実施例1〜4]ポリフェニレンスルフィ
ド樹脂(PPS)、添加剤(銅塩)、非繊維状充填材お
よび繊維状充填材を、それぞれ表1に示す割合でドライ
ブレンドし、スクリュー型2軸押出機(池貝PCM−3
0)を用いてシリンダー温度320℃、200rpmで
溶融混練、ペレタイズを行った。
【0052】このペレットを用いて、光軸安定性評価試
験片、曲げ強度試験片を射出成形するとともに、成形下
限圧、バリ長さの測定を行った。その結果を表1に示
す。
【0053】[実施例5]繊維状充填材の配合量を非繊
維状充填材の配合量よりも多く配合したこと以外は、実
施例1と同様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0054】表1に示した結果からは、繊維状充填材の
量を非繊維状充填材の量よりも少なくした方が、光軸変
動、流動性、バリの点でより優れる組成物が得られるこ
とがわかる。
【0055】[実施例6]PPSとして、PPS−1の
代りにPPS−2を用いた以外は、実施例2と同様にし
て溶融混練、ペレタイズ、評価を行った。その結果を表
1に示す。
【0056】表1に示した結果からは、好ましい溶融粘
度を有するPPSを用いることにより、強度、流動性、
光軸変動の点でより優れる組成物が得られることがわか
る。
【0057】
【表1】
【0058】[比較例1〜2]添加剤b−1を添加しな
いこと以外は、実施例1、3と同様にして溶融混練、ペ
レタイズ、評価を行った。その結果を表2に示す。
【0059】表2に示した結果からは、(b)成分を添
加しない場合には光軸変動値が大きくなることがわか
る。
【0060】[比較例3〜8]非繊維状および繊維状充
填材の量を表2に示したように変更した以外は、実施例
1、6と同様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0061】表2に示した結果からは、充填材の量が多
すぎると溶融粘度が上がりすぎて射出成形が困難とな
り、充填材の量が少なすぎると光軸変動値が大きくな
り、強度も低下傾向にあることがわかる。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリアリ
ーレンサルファイド樹脂組成物は、昇温時の寸法変化が
少なく寸法安定性に優れ、かつ機械的強度、溶融流動性
および低バリ性にも優れており、このポリアリーレンサ
ルファイド樹脂組成物からなる本発明の光ピックアップ
部品は、レーザー焦点の環境安定性が飛躍的に優れたも
のである。
【0064】したがって、本発明によれば、CD(コン
パクトディスク)、DVD(デジタルバーサタイルディ
スク)、レーザーディスク、光磁気ディスクなどに用い
られるレーザー焦点の環境安定性に優れた光ピックアッ
プ部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例において光軸安定性評価に用い
た、ハーフミラーを設置した射出成形品の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1:射出成形品 2:ハーフミラー a:半導体レーザーオートコリメーターから発振された
レーザー光の入射方向 b:反射レーザー光の反射方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CN011 DA018 DD076 DE077 DE087 DE148 DE237 DJ007 DJ047 DJ057 DL008 EG046 EG076 FA048 GP00 GS00 GS02 5D119 AA50 JA11 JA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリアリーレンサルファイド樹脂
    100重量部に対し、(b)銅の無機塩又は有機酸塩
    0.05〜20重量部、(c)非繊維状充填材40〜2
    00重量部および(d)繊維状充填材25〜180重量
    部を配合してなることを特徴とするポリアリーレンサル
    ファイド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記(c)非繊維状充填材の含有量が、
    前記(d)繊維状充填材の含有量より多いことを特徴と
    する請求項1記載のポリアリーレンサルファイド樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 前記(a)ポリアリーレンサルファイド
    樹脂の溶融粘度(300℃、剪断速度1000/秒)が
    80Pa・s以下であることを特徴とする請求項1また
    は2記載のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載のポリ
    アリーレンサルファイド樹脂組成物からなることを特徴
    とする光ピックアップ部品。
  5. 【請求項5】 前記ポリアリーレンサルファイド樹脂組
    成物を射出成形してなることを特徴とする請求項4記載
    の光ピックアップ部品。
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