JP2003327699A - シリコーン油の精製法 - Google Patents

シリコーン油の精製法

Info

Publication number
JP2003327699A
JP2003327699A JP2002136694A JP2002136694A JP2003327699A JP 2003327699 A JP2003327699 A JP 2003327699A JP 2002136694 A JP2002136694 A JP 2002136694A JP 2002136694 A JP2002136694 A JP 2002136694A JP 2003327699 A JP2003327699 A JP 2003327699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone oil
activated carbon
oil
fibrous activated
impurities
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002136694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3812661B2 (ja
Inventor
Hiroshi Nakayama
宏 中山
Masao Maruyama
政雄 丸山
Hiromi Nakabayashi
浩実 中林
Susumu Ueno
進 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2002136694A priority Critical patent/JP3812661B2/ja
Priority to EP03252961A priority patent/EP1362878B1/en
Priority to DE60304508T priority patent/DE60304508T2/de
Priority to US10/436,085 priority patent/US6737538B2/en
Publication of JP2003327699A publication Critical patent/JP2003327699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3812661B2 publication Critical patent/JP3812661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/32Post-polymerisation treatment
    • C08G77/34Purification
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/89Polysiloxanes
    • A61K8/891Polysiloxanes saturated, e.g. dimethicone, phenyl trimethicone, C24-C28 methicone or stearyl dimethicone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シリコーン油を繊維状活性炭で処理する
ことを特徴とするシリコーン油の精製法。 【効果】 本発明によれば、繊維状活性炭を使用するこ
とによって、高度の精製を、単純な工程で行うことがで
き、廃棄物の大幅削減が可能となる。また、電気・電子
工業用や化粧品用等の新規用途に適した、高度に精製さ
れたシリコーン油を簡便に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーン油の精
製法に関し、特に電気・電子工業や化粧品用として好適
に使用し得る高度なシリコーン油の精製法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ーン油は、主として珪素に結合したメチル基やフェニル
基等に代表される有機基を持ち、直鎖又は直鎖と分岐鎖
を持つシロキサン結合よりなる有機珪素化合物である。
またシリコーン油は、25℃における粘度が0.65〜
1,000,000csと広範囲のものがあり、鉱油、
動植物油のような一般の有機物の油と比べて、耐熱・耐
寒性、粘度温度特性、生体との作用性等に優れ、既に工
業的に広く用いられている。
【0003】そして、時代と共にシリコーン油の新規用
途が広がるにつれて、従来の製造方法のものでは必ずし
も全て満足な性質を備えてはいないことから、目的に応
じた特性を得るために新規な製造方法や精製方法が開発
され、これを更に改良し、工業的な方法として確立して
きている。
【0004】しかし、特に近年、電気・電子工業用や化
粧品用途では、いかに不純物の少ない、高純度のシリコ
ーン油を得るかが、喫緊の問題となっている。
【0005】ところで、シリコーン油の原料は、高度に
蒸留単離されたモノマーであるジメチルジクロロシラン
を主材とし、必要に応じて蒸留単離された末端生成用の
モノクロロシラン、特性付与のためのフェニル基やその
他の有機基含有ジクロロシラン等が使用され、必要に応
じて加水分解して得られる中間体シロキサンを得、これ
を重合し、最終的にシリコーン油を生成する。工程中で
使用される助剤は、重合用触媒と中和剤だけといっても
よい。従って、高純度化の目標は、これら工程で使用さ
れた微量の触媒残さや副生物をいかに除くかにあった。
また同時に、これらの分析方法とレベルを設定すること
が、品質レベルを規定することにもなる。
【0006】従来の精製法は、一般的に中和法、濾過
法、活性炭処理法、水洗法等を、必要に応じてこれらを
組み合わせて採用していたが、必ずしも十分満足する方
法ではなかった。不純物は基本的には水洗によって除か
れるものであるが、大量の廃水の発生と分離に要する設
備・時間が大きな問題である。上記方法の中では活性炭
法が比較的簡便で、ある程度までは有効であるが、大量
使用とそれに伴う廃材問題、使用後の活性炭微粒子の完
全除去等、取扱いが容易ではなく、廃棄物の少ない、大
量生産可能な簡便で安価・安定な方法の開発が必要であ
った。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡便で安価・安定であり、廃棄物が少なく、電気・
電子工業や化粧品用として好適に使用し得る高度、高純
度なシリコーン油を得ることができるシリコーン油の精
製法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結
果、活性炭を詳しく検討することにより、特定の活性炭
にシリコーン油を精製するための有効な作用を見出し
た。
【0009】即ち、繊維状活性炭、特に好ましくはフェ
ノール樹脂系炭素繊維ベースの繊維状活性炭を用いてシ
リコーン油を処理することにより、簡便で安価・安定で
あり、かつ廃棄物の少ない精製方法となり得ると共に、
この方法により得られるシリコーン油は、電気・電子工
業や化粧品用として好適に使用し得る高純度なものであ
ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0010】従って、本発明は、シリコーン油を繊維状
活性炭で処理することを特徴とするシリコーン油の精製
法を提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
活性炭は、天然木質系の椰子殻活性炭や木炭系活性炭
で、その形状は粉末や粒状であり、昔から有機化学の分
野で脱色精製、微量成分除去に使用されてきており、近
年の電子工業への応用も報告されている(特開平8−1
2602号公報)。更に石炭やタールを原料としたコー
ル系もある。また最近では、繊維状のものが作られてお
り、その形状又はその生成から来ると思われる組成や微
細構造によって、特定の機能を発揮させることを特徴と
する用途も報告されている(特開昭56−168824
号公報、特開平4−267872号公報、特開平6−1
28816号公報、特開平10−120402号公
報)。しかしながら、対象基材がシリコーン油という有
機珪素化合物であり、その精製レベルも、従来では分析
限界に挑戦するものの、工業的プロセスの確立に関する
ものはなかった。
【0012】即ち、本発明は、これら先行技術とは基本
的に異なるものであり、シリコーン油を高度に精製する
には、繊維状活性炭が他のものから際立って有効である
ことを見出したもので、繊維状活性炭を用いてシリコー
ン油を精製するという、特定の素材とその応用特性の組
み合わせにより本発明を完成したものである。
【0013】ここで、繊維状活性炭の精製能力は、一見
従来から使用されていた粒状活性炭が持つ精製能力と同
質であるように見えるが、シリコーン油の精製において
は、画然とした差異が認められる。当然原料繊維の化学
的、物理的性質由来の特性と考えられる点もあるが、活
性炭側の素材や特性要素と被精製物との要因について
は、未だ詳らかではない。
【0014】本発明で精製されるシリコーン油として
は、特に限定されるものではなく、上述したように、高
度に蒸留単離されたモノマーであるジメチルジクロロシ
ラン等のジオルガノジクロロシランを主材とし、必要に
応じて蒸留単離された末端生成用のトリメチルモノクロ
ロシラン等のモノクロロシラン、特性付与のためのフェ
ニル基を有するジフェニルジクロロシランやメチルフェ
ニルジクロロシラン、その他の有機基含有ジクロロシラ
ン等を使用し、必要に応じ加水分解して中間体シロキサ
ンを得、これを重合して得られたシリコーン油等を使用
することができる。
【0015】このシリコーン油の粘度は、オイル状であ
れば特に制限されないが、濾過性等を考慮すると10,
000cs以下、特に5,000cs以下が好ましい。
また、シリコーン油の構造も特に制限されず、末端がト
リメチルシリル基等のトリオルガノシリル基で封鎖され
たものでも、ジオルガノヒドロキシシリル基で封鎖され
たものであってもよい。
【0016】この繊維状活性炭にて最も効率的に除去さ
れる不純物としては、炭化水素類、及び硫酸イオン、塩
化物イオンに代表される陰イオン性不純物が挙げられ
る。これら不純物のうち、炭化水素類はオイルの臭い及
び色調の不良を引き起こし、イオン性不純物は、絶縁特
性の悪化、高温下での安定性の悪化を引き起こすことが
ある。
【0017】被精製オイル中へのこれらの不純物の含有
量は、製造原料、及び製造条件により規定されるもので
あるが、一般的には、炭化水素類が略5,000ppm
以下、特には1,000ppm以下、硫酸イオン、塩化
物イオン等のイオン性不純物は100ppm以下、特に
は50ppm以下であることが好ましい。
【0018】本発明に用いられる繊維状活性炭は、繊維
状の活性炭であれば特に限定されるものではないが、径
が5〜15μm、外表面積が0.1〜2.0m2/g、
比表面積が800〜2,500m2/gのものが好まし
い。繊維状活性炭として具体的には、レーヨン系、ピッ
チ系、アクリル系、フェノール樹脂系等が挙げられる。
これらの中でも、特にフェノール樹脂から生成したもの
が好適である。フェノール樹脂から生成した繊維状活性
炭としては、日本カイノール株式会社製のカイノール等
が挙げられる。
【0019】繊維状活性炭の使用量としては、精製しよ
うとするシリコーン油に含まれる不純物の種類・量や処
理時間によって決めればよいが、粒状活性炭や粉末活性
炭に比べて少量の使用量で有効であり、精製すべきシリ
コーン油に対してppmレベルの使用でも充分有効であ
る。好ましくは回分式処理の場合、精製すべきシリコー
ン油に対して0.1ppm以上、特には0.5ppm以
上、とりわけ1ppm以上であることが好ましく、上限
には制限がないが、経済性を考慮すると、シリコーン油
100重量部に対し20重量部以下、特に10重量部以
下、とりわけ5重量部以下とすることが好ましい。ま
た、連続式処理の場合、好ましくは繊維状活性炭1gあ
たり、シリコーン油の供給量が0.01〜10,000
g/min、特に0.1〜1,000g/min、とり
わけ0.5〜500g/minとすることが好ましい。
【0020】本発明のシリコーン油の精製方法として
は、粒状活性炭処理の場合と同様に被精製物と有効に接
触させることが求められる。具体的には、被精製物液体
に投入混合、カートリッジ等の容器に充填して流路に装
填、濾紙に漉き込んだ形での利用等が挙げられる。カー
トリッジ等に充填する方法は、連続処理が可能となり、
実用上好ましい。カートリッジ等に充填し、連続で処理
する場合、特に制限されるものではないが、処理温度は
10〜80℃、特に20〜50℃であることが好まし
く、また処理時間(接触時間)は、5秒〜20分、特に
20秒〜5分、とりわけ30秒〜2分であることが好ま
しい。
【0021】得られた精製シリコーン油の分析方法とし
ては、シリコーン油を水洗して不純物を水で抽出し、該
抽出水から触媒由来のイオン性不純物であるSO4イオ
ン、Clイオンをイオンクロマト法で測定し、また水溶
性不純物全体を抽出水伝導度(EC)とpHで測定し、
更に微量金属不純物をIPC発光分析で測定することが
できる。なお、本発明により精製されたシリコーン油
は、SO4イオン、Clイオン、微量金属不純物の含有
量が1ppm以下、特には検出下限以下であることが好
ましく、抽出水伝導度(EC)が1μS/cm以下、p
Hが抽出に使用する原水並であることが好ましい。
【0022】本発明は、繊維状活性炭を使用することに
より、シリコーン油の精製工程が著しく単純効率的とな
り、廃水や廃棄物を著しく減少させ、工業的生産性を改
善することができる。また、本発明によれば、精製レベ
ルも安定化かつ高度化し、品質安定性に優れた、特に電
気・電子工業用や化粧品用に好適な精製シリコーン油が
得られ、また、新規用途の要求を満足させ、新規市場展
開が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記の例において、未精製オイル
(シリコーン油)は酸触媒によって常法で平衡化重合さ
れて得られたトリメチルシリル基末端のジメチルシリコ
ーン油を使用した。また、下記例においてwt%は重量
%を示す。
【0024】[参考例]スクリーニング1 25℃における粘度が500csであるジメチルシリコ
ーン油のイオン性不純物を除去するために、各種吸着材
を下記方法によりテストした。未精製オイルに、表1に
示す各種吸着材(A1〜A6)を未精製オイルの10w
t%添加し、室温で24時間振盪した後、吸着材を濾別
した。この処理オイルの抽出水特性及び濾過性を下記の
方法で測定した。抽出水特性は、処理オイル1、トルエ
ン1、純水1の割合で混合したものを室温で1時間振盪
し、この水層について、pH、電気伝導度、硫酸イオン
含有量、塩素イオン含有量を測定した。なお、硫酸イオ
ン含有量、塩素イオン含有量はイオンクロマト法にて測
定した。また、濾過性は、0.2MPaの加圧下で吸着
剤に添加したシリコーンオイルを濾過する際の所要時間
にて、下記のように評価した。 ◎:1分未満、 ○:1分以上15分未満、 △:15分以上60分未満、 ×:60分以上 これらの結果を表1に示す。表1の結果から、活性炭が
最適であることがわかる。
【0025】
【表1】
【0026】スクリーニング2 スクリーニング1において、吸着材の量を減じ、加温下
でテストした。未精製オイルに、表2に示す各種吸着材
を未精製オイルの5wt%(B1,B3〜B5)、及び
1wt%(B2)添加し、80℃で24時間攪拌した
後、吸着材を濾別した。処理オイルの抽出水特性及び濾
過性を上記と同様に測定した。結果を表2に示す。表2
の結果から、活性炭が最適であることがわかる。
【0027】
【表2】
【0028】[実施例1〜7、比較例1,2]活性炭比較1 活性炭の種類による吸着速度比較を行った。表3に示す
各種吸着材(C1〜C3)をカートリッジ状に加工した
ものを用い、連続での吸着試験を実施した。試験に使用
したカートリッジは高さ250mm、外径65mm×内
径30mmの円筒形であり、外筒と内筒の間に活性炭及
び活性炭繊維が充填されている。なお、充填量は表3に
記された通りであり、上記カートリッジに充填する際の
最大充填量である。これらのカートリッジに、室温にて
25℃における粘度が500csのジメチルシリコーン
油の未精製品を表3に示す供給量で通過させ、通過処理
オイルの抽出水特性を上記と同様の方法により測定し
た。これらの結果を表3に示す。この結果より、繊維状
活性炭は粒状活性炭よりも充填量が少ないにもかかわら
ず、優れた吸着能を示していることがわかる。特にフェ
ノール樹脂系活性炭繊維は、全ての流量範囲でほぼ完全
な不純物除去効果が認められた。
【0029】
【表3】
【0030】[実施例8、比較例4]活性炭比較2 活性炭の種類による、金属不純物除去能力を比較した。
未精製オイル(25℃における粘度500csのジメチ
ルシリコーン油)1000gに、表4に示す活性炭(D
1,D2)をそれぞれ未精製オイルの1wt%ずつ添加
し、80℃で1時間攪拌した。活性炭を濾別し、濾液の
金属をIPC発光分析で測定した。結果を表4に示す。
粒状活性炭に比べ、繊維状活性炭の吸着能が優れてい
た。
【0031】
【表4】
【0032】[実施例9〜11、比較例5〜7]活性炭比較3 活性炭の種類による、吸着能力を比較した。未精製オイ
ル(25℃における粘度500csのジメチルシリコー
ン油)5000gに、表5に示す所定濃度となる活性炭
(E1,E2)を添加し、80℃で24時間攪拌した。
活性炭を濾別し、処理オイルの抽出水特性を上記と同様
に測定した。結果を表5に示す。粒状活性炭の吸着能力
より繊維状活性炭の吸着能力の方が、2倍以上優れてい
た。
【0033】
【表5】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、繊維状活性炭を使用す
ることによって、高度の精製を、単純な工程で行うこと
ができ、廃棄物の大幅削減が可能となる。また、電気・
電子工業用や化粧品用等の新規用途に適した、高度に精
製されたシリコーン油を簡便に得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 浩実 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 (72)発明者 上野 進 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 Fターム(参考) 4D017 AA03 BA11 CA03 CB03 DA01 EA05 4G066 AA05B AC25A BA16 BA36 BA38 CA23 CA31 CA51 DA10 4J035 BA00 EB08 LA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン油を繊維状活性炭で処理する
    ことを特徴とするシリコーン油の精製法。
  2. 【請求項2】 繊維状活性炭が、フェノール樹脂から生
    成したものである請求項1記載のシリコーン油の精製
    法。
  3. 【請求項3】 繊維状活性炭をカートリッジ等の容器に
    充填してシリコーン油の流路に装填し、これとシリコー
    ン油を接触させて連続的に処理することを特徴とする請
    求項1又は2記載のシリコーン油の精製法。
JP2002136694A 2002-05-13 2002-05-13 シリコーン油の精製法 Expired - Fee Related JP3812661B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002136694A JP3812661B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 シリコーン油の精製法
EP03252961A EP1362878B1 (en) 2002-05-13 2003-05-13 Purification of silicone oil
DE60304508T DE60304508T2 (de) 2002-05-13 2003-05-13 Reinigung von Silikonöl
US10/436,085 US6737538B2 (en) 2002-05-13 2003-05-13 Purification of silicone oil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002136694A JP3812661B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 シリコーン油の精製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003327699A true JP2003327699A (ja) 2003-11-19
JP3812661B2 JP3812661B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=29267746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002136694A Expired - Fee Related JP3812661B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 シリコーン油の精製法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6737538B2 (ja)
EP (1) EP1362878B1 (ja)
JP (1) JP3812661B2 (ja)
DE (1) DE60304508T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527141A (ja) * 2005-01-13 2008-07-24 ダウ・コーニング・コーポレイション ポリシロキサン加水分解物の中和方法
WO2019244883A1 (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 日産化学株式会社 塩類が除去されたポリシロキサンの製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2640769B1 (en) * 2010-11-16 2017-05-17 Dow Corning Corporation Process for removing an impurity from a siloxane
CN110483776B (zh) * 2019-08-27 2021-09-14 佛山市天宝利硅工程科技有限公司 一种高纯度硅油的合成方法及其合成装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1310011A (en) * 1969-01-08 1973-03-14 Secr Defence Carbonizing process and an apparatus therefor
JPS56168824A (en) 1980-05-29 1981-12-25 Toyobo Co Ltd Ozone removing material
DE3534218A1 (de) 1984-11-13 1987-03-26 Licentia Gmbh Verfahren zur reinigung von siliconoel
DE3441353A1 (de) * 1984-11-13 1986-05-22 Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt Verfahren zur reinigung von siliconoel
JPH04267872A (ja) 1991-02-25 1992-09-24 Cosmo Eng Kk アルコール醗酵ガスからの二酸化炭素回収方法
JPH076093B2 (ja) 1991-08-10 1995-01-25 株式会社クラレ 気体または液体の分離方法
NL9201854A (nl) * 1992-10-26 1994-05-16 Franciscus Petrus Maria Nooren Werkwijze en inrichting voor het zuiveren van vloeibaar materiaal, in het bijzonder polysiloxaan alsmede toepassing van het gezuiverde vloeibare materiaal.
JP3516716B2 (ja) 1994-06-23 2004-04-05 昭和電工株式会社 トリフルオロメタンの精製法
JPH09150002A (ja) 1995-11-29 1997-06-10 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーンオイルの精製方法
JPH10120402A (ja) 1996-10-18 1998-05-12 Toagosei Co Ltd 塩化水素ガスの精製方法
US5904854A (en) * 1997-01-31 1999-05-18 Electrophor, Inc. Method for purifying water

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527141A (ja) * 2005-01-13 2008-07-24 ダウ・コーニング・コーポレイション ポリシロキサン加水分解物の中和方法
KR101195783B1 (ko) 2005-01-13 2012-11-05 다우 코닝 코포레이션 폴리실록산 가수분해산물의 중화방법
WO2019244883A1 (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 日産化学株式会社 塩類が除去されたポリシロキサンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE60304508T2 (de) 2007-04-26
US6737538B2 (en) 2004-05-18
EP1362878B1 (en) 2006-04-12
JP3812661B2 (ja) 2006-08-23
DE60304508D1 (de) 2006-05-24
EP1362878A1 (en) 2003-11-19
US20030212286A1 (en) 2003-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1021233C (zh) 净化和回收废油的方法
CN101133068B (zh) 反应性蒸馏氯代硅烷
JP6681220B2 (ja) 油水分離材および油水分離方法
EP0776935B1 (de) Niedermolekulare Organosiliciumverbindungen, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung in vernetzbaren Organopolysiloxanmassen
JP2003327699A (ja) シリコーン油の精製法
JPS607998B2 (ja) 脂肪族多重結合へのSi−結合水素の付加法
US7479566B2 (en) Method for preparation of alkoxysilanes having reduced halide
EP2032588B1 (en) Method for preparation of alkoxysilanes having reduced halide content
JP4132648B2 (ja) 有機修飾シリカコーティング粉体及びその構成要因である有機修飾シリカ
JP2017160321A (ja) コンポジット粒子、その製造方法及び油水分離材
FR2458566A1 (fr) Procede de preparation de polydimethylsiloxanes a groupements terminaux methoxy
RU2219226C1 (ru) Способ регенерации отработанного турбинного масла
US7696293B2 (en) Method of neutralizing polysiloxanes containing acidic residuals
KR102537725B1 (ko) 황산 처리
KR0128123B1 (ko) 고순도 산화철 제조를 위한 폐산의 정제방법
JP2795093B2 (ja) テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法
RU2058380C1 (ru) Способ регенерации отработанного масла
SU1288191A1 (ru) Способ получени термостойкого гидрофобного наполнител
JPH0889795A (ja) リン吸着剤およびその製造方法
KR100572588B1 (ko) 제연·탈취 유·무기 복합 필터 제조방법
JPS6258619B2 (ja)
JP2000256006A (ja) 活性炭の精製方法及び精製装置
SU1244144A1 (ru) Способ очистки водного раствора капролактама
JP2024532092A (ja) 非対称(メタ)アクリレート官能性ジシロキサンを作製するための方法
JPS60248752A (ja) ポリオルガノシロキサンの廃棄処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3812661

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150609

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees