JP2003327316A

JP2003327316A - 速度可変ベルトコンベア装置

Info

Publication number: JP2003327316A
Application number: JP2002136423A
Authority: JP
Inventors: Tokuyoshi Izumi; 徳喜和泉; Toshiyuki Yanagimoto; 俊之柳本; Kazutaka Nagasawa; 和毅長澤; Hiroshi Yano; 弘矢野; Hiroaki Kiyose; 弘晃清瀬; Toshio Atsuta; 稔雄熱田
Original assignee: Kawasaki Heavy Industries Ltd
Current assignee: Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date: 2002-05-13
Filing date: 2002-05-13
Publication date: 2003-11-19

Abstract

(57)【要約】【課題】乗降部は低速走行し中間部では高速走行して
搬送物を安全かつ短時間で移送することができる、速度
可変コンベア装置を提供する。【解決手段】複数の搬送ベルトを長手方向に直列に配
置した速度可変ベルトコンベア装置において、前記速度
可変ベルトコンベア装置はベルトの幅方向に所定間隙を
設けて前記搬送ベルトを複数併設した搬送ベルト群と、
前記搬送ベルト群を巻回する複数の回転軸とからなり、
前記回転軸は駆動ローラ部と従動ローラ部が軸方向に交
互に設置され、前記搬送ベルト群のそれぞれの搬送ベル
トの長手方向一端部は前記回転軸の駆動ローラ部に巻回
され、他端部は他の回転軸の従動ローラ部に巻回され、
前記回転軸がそれぞれ回転することにより、前記それぞ
れの搬送ベルト群が同一又は異なる速度で走行する速度
可変ベルトコンベア装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、人や荷物等（以
下、搬送物という）を搬送するための速度可変ベルトコ
ンベア装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】搬送物を移送するコンベアでは、搬送距
離が長くなると移送に長時間を要するため、中間部の速
度を速くし、乗降部の速度を中間部より遅くする速度可
変コンベア装置が開発されている。例えば、特開平６−
１５６６９３号公報には、支持体に取付けられこの支持
体に対し高速で歩行者、商品等を運ぶコンベアと、これ
等荷物をこの主コンベアへ積載するための加速装置と、
これ等荷物をこの主コンベアから荷降しするための減速
装置とをこの輸送装置に設け、主コンベアに荷物を積載
する加速装置の区域をこの荷物を受ける前記コンベアの
区域より僅かに高くすると共に、前記減速装置へ荷降し
をする主コンベアの区域をこの荷物を受ける減速装置の
区域より僅かに高くした輸送装置が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記に
示す特開平６−１５６６９３号公報の輸送装置では、歩
行者等は高速で走行しているコンベアと、該コンベアに
並走している低速コンベア（加速装置および減速装置）
の間を乗り移りしなければならず、また、高速コンベア
と低速コンベア間には段差が生じているため、歩行者等
の負担が大きいだけでなく十分な安全性を確保すること
ができないという問題があった。

【０００４】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたもので、コンベアを直線状に配置すると共に段差を
無くした構成とすることにより、乗降部は低速走行し中
間部では高速走行して搬送物を安全かつ短時間で移送す
ることができる、速度可変コンベア装置を提供すること
を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項１では、複数の搬送ベルトを長手方
向に直列に配置した速度可変ベルトコンベア装置におい
て、所定間隔を設けて長手方向に配置された回転軸と、
前記隣接する回転軸間に巻回された搬送ベルトからな
り、前記回転軸は駆動ローラ部と従動ローラ部が設置さ
れ、前記搬送ベルトの長手方向一端部は、前記回転軸の
駆動ローラ部に巻回され、他端部は他の回転軸の従動ロ
ーラ部に巻回され、前記回転軸がそれぞれ回転すること
により、前後に接続された前記搬送ベルトが同一又は異
なる速度で走行する速度可変ベルトコンベア装置として
いる。また、請求項２では、複数の搬送ベルトを長手方
向に直列に配置した速度可変ベルトコンベア装置におい
て、前記速度可変ベルトコンベア装置はベルトの幅方向
に所定間隙を設けて前記搬送ベルトを複数併設した搬送
ベルト群と、前記搬送ベルト群を巻回する複数の回転軸
とからなり、前記回転軸は、駆動ローラ部と従動ローラ
部が軸方向に交互に設置され、前記搬送ベルト群のそれ
ぞれの搬送ベルトの長手方向一端部は、前記回転軸の駆
動ローラ部に巻回され、他端部は他の回転軸の従動ロー
ラ部に巻回され、前記回転軸がそれぞれ回転することに
より、前記それぞれの搬送ベルト群が同一又は異なる速
度で走行する速度可変ベルトコンベア装置としている。
これにより搬送物は、低速走行しているコンベアに容易
に乗降することができるので低速部と高速部間の乗換が
安全であり、中間部では高速に移送されるので、安全か
つ短時間に所定距離間を移送することができる。

【０００６】本発明の請求項３では、前記複数の搬送ベ
ルト群の間隙部分にベルト幅方向に並設した複数の副ベ
ルト群を有する副ベルトコンベア装置を設け、前記搬送
ベルトと副ベルトが同一速度で駆動される速度可変ベル
トコンベア装置としている。これにより、複数の搬送ベ
ルトの幅方向および進行方向の隙間部が閉じられるの
で、搬送物を容易かつ安全に移送することができる。

【０００７】本発明の請求項４では、前記複数の回転軸
間に、前記搬送ベルト群を支持する一体型副ベルトコン
ベア装置を設け、前記搬送ベルト群と副ベルトコンベア
が同一速度で駆動される速度可変ベルトコンベア装置と
している。これにより、複数の搬送ベルトの幅方向およ
び進行方向の隙間部が閉じられるので、搬送物を容易か
つ安全に移送することができる。また、載貨側の搬送ベ
ルトが副ベルトにより支持されているので、搬送ベルト
の撓みが少なくなり重量物を移送することができる。

【０００８】本発明の請求項５では、前記一体型副ベル
トコンベア装置の載貨側ベルトを浮上させるために空気
浮上装置を設けた速度可変ベルトコンベア装置としてい
る。これにより、複数の搬送ベルトの幅方向および進行
方向の隙間部が閉じられるので、搬送物を容易かつ安全
に移送することができる。また、載貨側の搬送ベルトが
副ベルトにより支持されているので、搬送ベルトの撓み
が少なくなり重量物を移送することができる。さらに、
副ベルトの支持ローラが不要となるので、騒音を低減さ
せることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。図１は本発明の第一実施形態を
示すもので、（ａ）は平面図、（ｂ）はＡ−Ａ線断面図
である。また、図２は図１の回転軸の拡大図である。な
お、各図面の符号については、原則として同一部材は同
一番号で表示している。図１において、複数の回転軸の
内、隣り合う回転軸間２ｚと２ａの間に無端状の搬送ベ
ルト群１ｚａがベルト幅方向に所定間隙を設けて巻回さ
れている。また、前記回転軸に隣り合う回転軸間２ａと
２ｂの間に、無端状の搬送ベルト群１ａｂがベルト幅方
向に所定間隙を設けて巻回されている。

【００１０】以下、同様に複数の搬送ベルト群１ｂｃ，
１ｙｚが順次に巻回されて、適宜な長さを有する速度可
変ベルトコンベア装置が形成されている。なお、図１で
は回転軸２ｃが最先端、回転軸２ｙが最後端となってお
り、当該ベルトコンベア装置の搬送ベルト群は、図中左
から右に移動する（つまり、載貨側（上面側）に載貨さ
れた搬送物は、回転軸２ｚから回転軸２ａの方向に移動
する）。また、前記回転軸間（回転軸２ｚと回転軸２ａ
間、回転軸２ａと回転軸２ｂ間、回転軸２ｂと回転軸２
ｃ間、回転軸２ｙと回転軸２ｚ間）には、各回転軸間の
距離に応じて搬送ベルトの載貨側（上部側）を支持する
１又は複数個の支持ローラ５が配置され、軸受ユニット
７で軸支されている。

【００１１】回転軸２ａ、２ｃ、２ｙは第一の回転軸
（軸受ユニットを介して従動プーリ、駆動プーリの順番
で構成された回転軸、以下Ａ型回転軸という）、回転軸
２ｂ,２ｚは第二の回転軸（軸受ユニットを介して駆動
プーリ、従動プーリの順番で構成された回転軸、以下Ｂ
型回転軸という）で、Ａ型回転軸２ａ、２ｃ、２ｙとＢ
型回転軸２ｂ、２ｚはベルト進行方向に向かって交互に
設置されている。回転軸２ｚと２ａ間は、搬送ベルト群
１ｚａが回転軸２ａの駆動プーリ２１と回転軸２ｚの従
動プーリ２２間に巻回されており、回転軸２ａと２ｂ間
には、搬送ベルト群１ａｂが回転軸２ｂの駆動軸プーリ
２１と回転軸２ａの従動プーリ２２間に巻回されてい
る。同様に隣り合う回転軸間を結ぶ搬送ベルトは、進行
方向の下流側が駆動プーリ、上流側が従動プーリに巻回
されている。したがって、回転軸２ｚ、２ａ、２ｂ、２
ｃの回転数を、それぞれ所定の速度で回転させることに
より、搬送ベルト群１ｚａ、1ａｂ、１ｂｃ、１ｙｚは
互いに他の搬送ベルトに干渉されることなく各回転軸２
ｚ、２ａ、２ｂ、２ｃに設けられた駆動プーリ２１の回
転速度で走行する。なお、搬送ベルトは上流側が駆動プ
ーリ、下流側が従動プーリに巻回されても前記と同様の
動作を実現できることは言うまでもない。

【００１２】図２において、（ａ）はＡ型回転軸を示す
拡大平面図、（ｂ）はＢ型回転軸を示す拡大平面図であ
る。図２（ａ）において、Ａ型回転軸２ａの両端は軸受
ユニット７により回動自在に軸支されると共に、その一
端は駆動歯車（図示しない）を取付けるため他端より長
軸に形成されている。また、両軸受ユニット７の間に
は、長軸側の軸受ユニット７側から小径軸部と大径軸部
が交互に複数個形成され、小径軸部には円筒状の従動プ
ーリ２２が回動自在に嵌合され、大径軸部は駆動プーリ
２１が形成されている。

【００１３】図２（ｂ）において、Ｂ型の回転軸２ｂの
両端は軸受ユニット７により回動自在に軸支されると共
に、その一端は駆動歯車（図示しない）を取付けるため
に他端より長軸に形成されている。また、両軸受ユニッ
ト７の間には、長軸側の軸受ユニット７側から大径軸部
と小径軸部が交互に形成され、大径軸部は駆動プーリ２
１が形成され、小径軸部には円筒状の従動プーリ２２が
回動自在に嵌合されている。なお、Ａ型回転軸及びＢ型
回転軸とも、駆動装置から伝達された駆動力は、回転軸
に伝達され、回転軸の回転に同期して駆動プーリは回転
する。一方、従動ローラは前記回転軸の回転には同期せ
ず、巻回された搬送ベルトの他端側が巻回した他の駆動
ローラの回転に従い回転する。

【００１４】図１において、搬送ベルト群１ｙｚ、１ｚ
ａ、１ａｂ、１ｂｃの載貨側（上面側）は同一平面を走
行している。ベルト走行速度は搬送ベルト群１ｙｚの搬
送速度Ｖｚから搬送ベルト群１ｚａの搬送速度Ｖａに加
速、または搬送ベルト群１ａｂの搬送速度Ｖｂから搬送
ベルト群１ｂｃの搬送速度Ｖｃに減速することにより、
搬送物は容易に搬送ベルト群間を乗り継ぐことができ
る。各搬送ベルト群の速度は任意に設定することがで
き、例えば、ベルト速度を、Ｖｚ＜Ｖａ≦Ｖｂ＞Ｖｃ、
またはＶｚ＜Ｖａ≧Ｖｂ＞Ｖｃに設定すると最後端及び
最先端では低速走行し、中間部分では高速走行が可能と
なる。

【００１５】図３は本発明の第二実施形態を示すもの
で、（ａ）は平面図、（ｂ）はＢ−Ｂ線断面図、（ｃ）
はＣ−Ｃ線断面図である。図３において，複数の回転軸
の内、隣り合う回転軸２ｚと回転軸２ａの間に搬送ベル
ト群１ｚａがベルト幅方向に所定間隙を設けて巻回され
ている。また、前記回転軸に隣り合う回転軸２ａと回転
軸２ｂの間に、無端状の搬送ベルト群１ａｂがベルト幅
方向に所定間隙を設けて巻回されている。また、前記回
転軸間（回転軸２ａと回転軸２ｚ間、回転軸２ｂと回転
軸２ａ間、回転軸２ｃと回転軸２ｂ間、回転軸２ｚと回
転軸２ｙ間）には、各回転軸間の距離に応じて搬送ベル
トの載貨側（上部側）を支持する１又は複数個の支持ロ
ーラ５が配置され、軸受ユニット７で軸支されている。

【００１６】前記回転軸２ａと回転軸２ｚの間に駆動軸
３１ａと従動軸３２ａが設けられ、前記駆動軸３１ａお
よび従動軸３２ａの間には、前記搬送ベルト群１ｚａの
幅方向の間隙を埋めるように無端状の副ベルト群３ｚａ
が巻回されている。また、前記回転軸に隣り合う回転軸
２ａと回転軸２ｂの間に、駆動軸３１ｂと従動軸３２ｂ
が設けられ、前記駆動軸３１ｂおよび従動軸３２ｂの間
には、前記搬送ベルト群１ａｂの幅方向の間隙を埋める
ように無端状の副ベルト群３ａｂが巻回されている。以
下、同様に複数の副ベルト群３ｂｃ，３ｙｚが順次に巻
回されている。

【００１７】前記副ベルト群３ｚａ、３ａｂ、３ｂｃま
たは３ｙｚの走行速度は、幅方向に設けられた搬送ベル
ト群１ｚａ、１ａｂ、１ｂｃまたは１ｙｚと同一速度で
走行する。また、ベルト支持ローラ５は、前記複数の搬
送ベルト群１ｚａ、１ａｂ、１ｂｃまたは１ｙｚと複数
の副ベルト群３ｚａ、３ａｂ、３ｂｃまたは３ｙｚの載
貨側を同時に支持している。なお、前記副ベルト群３ｚ
ａ、３ａｂ、３ｂｃまたは３ｙｚの駆動を停止しても搬
送物を搬送することは可能である。このように、駆動軸
３１ａ、３１ｂ，３１ｚの上面は搬送ベルト群１ｚａ、
１ａｂ、１ｙｚと副ベルト群３ｚａ、３ａｂ、３ｙｚと
が交互に並設して巻回されているので、搬送ベルト群１
ｚａ、１ａｂ、１ｙｚと副ベルト群３ｚａ、３ａｂ、３
ｙｚの走行方向および幅方向の隙間が閉じられ、搬送物
をより安全で円滑に移送することができる。

【００１８】図４は本発明の第三実施形態を示すもの
で、（ａ）は平面図、（ｂ）はＤ−Ｄ線断面図、（ｃ）
はＥ−Ｅ線断面図である。図４において、複数の回転軸
の内、隣り合う回転軸２ｚと回転軸２ａの間に無端状の
搬送ベルト群１ｚａがベルト幅方向に所定間隙を設けて
巻回されている。また、前記回転軸に隣り合う回転軸２
ａと回転軸２ｂ間に、前記搬送ベルト群１ｚａの幅方向
の間隙に無端状の搬送ベルト群１ａｂが巻回されてい
る。以下、同様に複数の搬送ベルト群１ｂｃ、１ｙｚが
順次に巻回されて適宜な長さを有する速度可変ベルトコ
ンベア装置が形成されている。また、前記回転軸間（回
転軸２ａと回転軸２ｚ間、回転軸２ｂと回転軸２ａ間、
回転軸２ｃと回転軸２ｂ間、回転軸２ｚと回転軸２ｙ
間）には、各回転軸間の距離に応じて搬送ベルトの載貨
側（上部側）を支持する１又は複数個の支持ローラ５が
配置され、軸受ユニット７で軸支されている。

【００１９】前記回転軸間２ａと２ｚ間に駆動軸３１ａ
と従動軸３２ａが設けられ、前記駆動軸３１ａおよび従
動軸３２ａの間には、前記搬送ベルト群１ｚａで構成さ
れるベルト幅と同一のベルト幅を有し、幅方向の断面形
状を搬送ベルト１ｚａが巻回されていない部分は凸状に
形成し、搬送ベルト１ｚａが巻回されている部分は凹状
に形成した無端状の一体型副ベルト４ｚａが巻回されて
いる。また、前記回転軸に隣り合う回転軸間２ａと２ｂ
間に駆動軸３１ｂと従動軸３２ｂが設けられ、前記駆動
軸３１ｂおよび従動軸３２ｂの間には、前記搬送ベルト
群１ａｂで構成されるベルト幅と同一のベルト幅を有
し、幅方向の断面形状を搬送ベルト１ａｂが巻回されて
いない部分は凸状に形成し、搬送ベルト１ａｂが巻回さ
れている部分は凹状に形成した無端状の一体型副ベルト
４ａｂが巻回されている。以下、同様に無端状の一体型
副ベルト４ｂｃ、４ｙｚが順次に巻回されている。前記
一体型副ベルト４ｚａ、４ａｂ、４ｂｃまたは４ｙｚの
走行速度は、幅方向に設けられた搬送ベルト群１ｚａ、
１ａｂ、１ｂｃまたは１ｙｚと同一速度で走行する。ま
た、ベルト支持ローラ５は、前記一体型副ベルト４ｚ
ａ、４ａｂ、４ｂｃまたは４ｙｚの載貨側を支持してい
る。

【００２０】駆動軸３１ａ、３１ｂ、３１ｚの上面は、
一体型副ベルト４ｚａ、４ａｂ、４ｙｚの凹部に搬送ベ
ルト群１ｚａ、１ａｂ、１ｙｚが嵌合された状態で巻回
されている。したがって、搬送ベルト１ｚａ、１ａｂ、
１ｙｚが集中的に荷重を受けても一体型副ベルト４ｚ
ａ、４ａｂ、４ｙｚ全体で支持することができる。その
ため、前記第二実施形態に比べて支持ローラ５の本数を
少なくすることができる。また、一体型副ベルト４ｚ
ａ、４ａｂ、４ｙｚは上下に貫通する隙間がないので、
小さな物品等を移送することも可能となる。また、ベル
ト走行方向および幅方向の隙間が閉じられるので、より
安全で円滑な移送が可能となる。

【００２１】図５は本発明の第四実施形態を示すもの
で、（ａ）は平面図、（ｂ）はＦ−Ｆ線断面図、（ｃ）
はＧ−Ｇ線断面図である。図５において、複数の回転軸
の内、隣り合う回転軸２ｚと２ａの間に無端状の搬送ベ
ルト群１ｚａがベルト幅方向に所定間隙を設けて巻回さ
れている。また、前記回転軸に隣り合う回転軸２ａと２
ｂ間に、前記搬送ベルト群１ｚａの幅方向の間隙に無端
状の搬送ベルト群１ａｂが巻回されている。以下、同様
に複数の搬送ベルト群１ｂｃ、１ｙｚが順次に巻回され
て適宜な長さを有する速度可変ベルトコンベア装置が形
成されている。

【００２２】前記回転軸２ｚと回転軸２ａの間に駆動軸
３１ａと従動軸３２ａが設けられ、前記駆動軸３１ａお
よび従動軸３２ａの間には、前記搬送ベルト群１ｚａで
構成されるベルト幅と同一のベルト幅を有し、幅方向の
断面形状を搬送ベルト１ｚａが巻回されていない部分は
凸状に形成し、搬送ベルト１ｚａが巻回されている部分
は凹状に形成した無端状の一体型副ベルト４ｚａが巻回
されている。また、前記回転軸に隣接する回転軸間２ａ
と２ｂ間に駆動軸３１ｂと従動軸３２ｂが設けられ、前
記駆動軸３１ｂおよび従動軸３２ｂの間には、前記無端
状の搬送ベルト群１ａｂで構成されるベルト幅と同一の
ベルト幅を有し、幅方向の断面形状を搬送ベルト１ａｂ
が巻回されていない部分は凸状に形成し、搬送ベルト１
ａｂが巻回されている部分は凹状に形成した無端状の一
体型副ベルト４ａｂが巻回されている。以下、同様に無
端状の一体型副ベルト４ｂｃ、４ｙｚが順次に巻回され
ている。前記一体型副ベルト４ｚａ、４ａｂ、４ｂｃま
たは４ｙｚの走行速度は、幅方向に設けられた搬送ベル
ト群１ｚａ、１ａｂ、１ｂｃまたは１ｙｚと同一速度で
走行する。

【００２３】一体型副ベルト４ｚａ，４ａｂ，４ｂｃ，
４ｙｚの凹部には搬送ベルト群１ｚａ、１ａｂ、１ｂ
ｃ、１ｙｚが嵌合された状態で巻回されており、前記一
体型副ベルト４ｚａ，４ａｂ，４ｂｃ，４ｙｚの下面
は、前記一体型副ベルト４ｚａ，４ａｂ，４ｂｃ，４ｙ
ｚの幅より広い幅を有する空気浮上装置８によって支持
されている。前記空気浮上装置８は、幅方向の中央部に
ベルト進行方向に沿って風箱８０が設けられ、複数の空
気噴出口８１が配列されている。空気供給装置（図示し
ない）から圧縮空気を送り、前記空気噴出口８１から圧
縮空気を噴出させると、前記一体型副ベルト４ｚａ，４
ａｂ，４ｂｃ，４ｙｚが浮上しながら走行する。これに
より、支持ローラは不要となる。

【００２４】したがって、長距離区間を搬送する場合に
は、一体型副ベルト４ｚａ，４ａｂ，４ｂｃ，４ｙｚが
空気浮上で走行するので、支持ローラで支持されたコン
ベアと比較して接触抵抗が少なくなる。また、ベルト走
行方向および幅方向に段差および隙間が生じないので、
より安全で、剛性の高い、円滑な移送が可能となる。

【００２５】

【発明の効果】本発明による速度可変ベルトコンベア装
置は、以上のように構成されているので、ベルトの幅方
向および走行方向の隙間を閉じることができる。これに
より、搬送物を安全かつ円滑に短時間で移送することが
可能となる。また、空気浮上装置を設けることにより騒
音を低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施形態を示すもので、（ａ）は
平面図、（ｂ）はＡ−Ａ線断面図である。の第一実施形
態を示す要部平面図である。

【図２】図１の回転軸の拡大図である。

【図３】本発明の第二実施形態を示すもので、（ａ）は
平面図、（ｂ）はＢ−Ｂ線断面図、（ｃ）はＣ−Ｃ線断
面図である。

【図４】本発明の第三実施形態を示すもので、（ａ）は
平面図、（ｂ）はＤ−Ｄ線断面図、（ｃ）はＥ−Ｅ線断
面図である。

【図５】本発明の第四実施形態を示すもので、（ａ）は
平面図、（ｂ）はＦ−Ｆ線断面図、（ｃ）はＧ−Ｇ線断
面図である。

【符号の説明】

１ｚａ、１ａｂ、１ｂｃ、１ｙｚ搬送ベルト２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｙ、２ｚ回転軸２１駆動プーリ２２従動プーリ３ｚａ、３ａｂ、３ｂｃ、３ｙｚ副ベルト４ｚａ、４ａｂ、４ｂｃ、４ｙｚ一体型副ベルト３１ａ、３１ｂ駆動軸３２ａ、３２ｂ従動軸５ベルト支持ローラ７軸受ユニット８空気浮上装置８０風箱８１空気噴出孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者長澤和毅兵庫県明石市川崎町１番１号川崎重工業株式会社明石工場内 (72)発明者矢野弘兵庫県明石市川崎町１番１号川崎重工業株式会社明石工場内 (72)発明者清瀬弘晃兵庫県明石市川崎町１番１号川崎重工業株式会社明石工場内 (72)発明者熱田稔雄兵庫県明石市川崎町１番１号川崎重工業株式会社明石工場内Ｆターム(参考） 3F023 AA03 BA02 BB02 BB03 BC01 3F321 BA01 BA06 CA31 CB02 CB27

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の搬送ベルトを長手方向に直列に配
置した速度可変ベルトコンベア装置において、所定間隔
を設けて長手方向に配置された回転軸と、前記隣接する
回転軸間に巻回された搬送ベルトからなり、前記回転軸
は駆動ローラ部と従動ローラ部が設置され、前記搬送ベ
ルトの長手方向一端部は前記回転軸の駆動ローラ部に巻
回され、他端部は他の回転軸の従動ローラ部に巻回さ
れ、前記回転軸がそれぞれ回転することにより、前後に
接続された前記搬送ベルトが同一又は異なる速度で走行
することを特徴とする速度可変ベルトコンベア装置。
【請求項２】複数の搬送ベルトを長手方向に直列に配
置した速度可変ベルトコンベア装置において、前記速度
可変ベルトコンベア装置はベルトの幅方向に所定間隙を
設けて前記搬送ベルトを複数併設した搬送ベルト群と、
前記搬送ベルト群を巻回する複数の回転軸とからなり、
前記回転軸は駆動ローラ部と従動ローラ部が軸方向に交
互に設置され、前記搬送ベルト群のそれぞれの搬送ベル
トの長手方向一端部は前記回転軸の駆動ローラ部に巻回
され、他端部は他の回転軸の従動ローラ部に巻回され、
前記回転軸がそれぞれ回転することにより、前記それぞ
れの搬送ベルト群が同一又は異なる速度で走行すること
を特徴とする速度可変ベルトコンベア装置。
【請求項３】前記複数の搬送ベルト群の間隙部分に、
ベルト幅方向に並設した複数の副ベルト群を有する副ベ
ルトコンベア装置を設け、前記搬送ベルトと副ベルトが
同一速度で駆動されることを特徴とする請求項２記載の
速度可変ベルトコンベア装置。
【請求項４】前記複数の回転軸間に、前記搬送ベルト
群を支持する一体型副ベルトコンベア装置を設け、前記
搬送ベルト群と副ベルトコンベアが同一速度で駆動され
ることを特徴とする請求項２記載の速度可変ベルトコン
ベア装置。
【請求項５】前記一体型副ベルトコンベア装置の載貨
側ベルトを浮上させるために空気浮上装置を設けたこと
を特徴とする請求項４記載の速度可変ベルトコンベア装
置。