JP2003327115A - 駅ホーム転落防止装置 - Google Patents

駅ホーム転落防止装置

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JP2003327115A
JP2003327115A JP2002317729A JP2002317729A JP2003327115A JP 2003327115 A JP2003327115 A JP 2003327115A JP 2002317729 A JP2002317729 A JP 2002317729A JP 2002317729 A JP2002317729 A JP 2002317729A JP 2003327115 A JP2003327115 A JP 2003327115A
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Akira Nishida
晃 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駅ホーム側縁部にネットを常時展張し、列車
ドアが開くと下方に引き下げ、ネットにステップボード
を自動的に被せ、列車と駅ホームの段差をなくして車椅
子乗降等を容易にし、列車発進後自動的に元に戻るよう
にする。 【解決手段】 駅ホーム側縁部に沿い立設された2本の
伸縮ポール、該伸縮ポールの頂部間に横架されたステッ
プボード、および該ステップボードと前記伸縮ポールの
下部にその両端を遊嵌された横ポールとに夫々取着され
たネットを有する装置単体を線路側縁部に沿い隣接して
立設された構造物と、該構造物に上昇下降の動力源であ
る空気圧を供給する空気圧供給系と、ならびに該空気圧
供給系を制御する電装信号回路系と、を備える駅ホーム
転落防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、駅ホーム転落防止装
置、詳しくは駅ホーム線路側の縁に沿って常時ネットを
垂直に展張して乗客の線路への転落を防止し、列車到着
時から発車時までネットが下りて乗客が安全かつ容易に
乗降でき、列車のドアが閉まって動きだすとネットが上
がる構造簡単、低価格、保守容易かつ車両規格等にも抵
触しない駅ホーム転落防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駅ホーム線路側には黄色の警戒線
を描き、乗客が駅ホーム縁部に近寄らないよう注意を喚
起し、駅員巡回を増加するなどして安全強化に努めてい
るが、乗客の線路への転落事故や接触事故は跡を絶たな
い。そのため、短車両のモノレールや高速で駅ホームに
進入する新幹線では、駅ホーム線路側に柵を設置して常
時これを締め切り、電車到着時のみこれを開けて乗客の
乗降に供し、列車のドアが閉まるとこれを締め、乗客の
線路への転落、列車との接触事故の発生を防止している
例が見られる。
【0003】転落を防ぐ抜本策はホーム柵の設置と言わ
れる。しかし、柵と柵の間にドアがくるように運転する
ことは高熟練度を要する。また、進入する列車のドア間
隔は車種によって異なるため停車位置を決することは難
しい。列車のドアに対向した柵設置に合わせる運転によ
って停車時間が長くなると、首都圏の今の通勤ラッシュ
時の運転本数を維持できなくなる。経費負担も膨大とな
る固定柵を敢えて設置するとしても、鉄道建設に係わる
建築限界と車両限界の制約を解決しなければならない。
その制約とは、建築限界(図11)として、線路面(R
L)から高さ1160mmの平面、レール中心線から水
平距離1900mmの垂直面、およびレール中心線から
水平距離1475mmの垂直面によって形成される境界
面を越える工作物は設置が認められない。また、駅ホー
ム上面の縁端はレール中心線から水平距離1485mm
を置かねばならないので、駅ホーム上面の縁端から建築
限界の境界面まで10mm、駅ホーム本体前縁まで30
mmを置くこととなる。次に、車両限界(図12)とし
ては、レール中心線から水平距離1475mmの垂直面
をとるべきことは建築限界と同じであるが、車両幅の半
分が1425mmであるから1475mmの垂直面まで
50mmの間隙を車両との間に設けねばならない。従っ
て、駅ホーム線路側縁端部に、乗客が線路に転落するの
を防止するための何等かの工作物を設置するとすれば、
上述の建築と車両の両制限をクリアしなければならな
い。
【0004】公知技術として、特開平11−29189
7公報の手段は、駅ホーム側縁に沿って伸びるスロット
に案内される外側ドアと内側ドアの位置制御をして、電
車乗降口に対応するドアを開閉する装置であり、上記両
制限をクリアするものではない。特開2000−127
955公報の手段は、新幹線の一部駅に採用されている
組み込み型駅ホームドアに関するもので、従来の既存駅
に採用できるものではない。特開2000−15450
9公報の手段は、簡易取付型転落防止装置であり、上記
両制限をクリアしない。その他、駅ホームの上方空間に
歩行案内部材を設けて視覚障害者の転落防止を図る特開
平5−93411公報、駅ホームから線路に人が転落し
た時に他の落下物と区別して列車を止めるために、レー
ルと駅ホーム間のRL面にネットを配置した特開平9−
193789公報等があるが、何れも間接的転落防止で
ある。また、現実には、落ちた時に線路から駅ホームへ
上がり易くするためホームステップが設置されたりして
いるが、直接的防止手段ではない。このような事情か
ら、上記制限に抵触せず、直接的転落防止を図ることが
でき、構造簡単、低価格、保守容易な駅ホーム転落防止
装置の早急な提案が望まれている。
【0005】
【発明の解決すべき課題】従って、駅ホームの側縁部に
乗降客、特に酩酊した人、目眩を起こした女性、視覚障
害者、電動車椅子の人、悪ふざけの子供、および線路側
に押された人の線路転落を防止するネットを常時垂直方
向に展張し、列車がホームに到着してドアが開くと同時
に前記ネットを垂直下方に引き下げ、駅ホームの側縁部
上面の前記ネットを覆うようにステップボードを自動的
に被せて列車と駅ホームとの間隙を最小にして車椅子で
の乗降を容易にし、そして列車の発車を感知確認した後
前記ネットを自動的に垂直展張状態に戻すことができる
駅ホーム転落防止装置を提供するのが本発明の目的であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、駅ホーム線路側縁部に沿い
乗降客転落防止用のネットを常時垂直に展張し、列車が
駅ホームに到着してドアが開くと該ネットが自動的に引
き下げられて乗降客が乗降できる構造物であって、引き
下げられて駅ホーム上に横たわる該ネットに覆い被さっ
て乗降の安全を確保すると共に段差をなくするステップ
ボードが該構造物に組み込まれてなり、そして該ネット
の上昇下降の動力源である空気圧を供給する空気圧供給
系と、および該空気圧供給系を制御する電装信号回路系
と、により構成した。
【0007】この目的を達成するため、請求項2記載の
発明は、前記構造物を、駅ホームの線路側縁部に沿い所
定間隔に立設された2本の伸縮ポールと、該伸縮ポール
の頂部間に横架された横桟およびまたは前記ステップボ
ードと、ならびにネット上縁取着部材にネット上縁を、
およびネット下縁取着部材にネット下縁を夫々取着さ
れ、そして前記伸縮ポールの伸縮に伴い上下に滑動する
ネットと、を備えてなる装置単体として構成し、該装置
単体の複数個を駅ホーム線路側縁部に沿い隣接して連設
されるようにした。
【0008】この目的を達成するため、請求項3記載の
発明は、前記ネット上縁取着部材が、 前記伸縮ポール
の頂部間に横架された横桟に、およびまたは前記ステッ
プボードの背面の反転芯棒の位置に、夫々取着された複
数個の掛止具である請求項1または2記載の駅ホーム転
落防止装置。
【0009】この目的を達成するため、請求項4記載の
発明は、前記ネット下縁取着部材が、前記駅ホーム下方
空間において前記2本の伸縮ポールを水平に遊嵌連結す
る横ポールであるように構成したものである。
【0010】この目的を達成するため、請求項5記載の
発明は、前記ネット下縁取着部材が、駅ホームに埋設さ
れたネット巻取装置であるように構成したものである。
【0011】この目的を達成するため、請求項6記載の
発明は、前記伸縮ポールが、下段ポールと上段ポールか
らなるピストン構造で、該下段ポールは駅ホームの挿通
孔を貫通してその頂部が駅ホーム面まで達し、かつ底面
に空気供給パイプを備えて立設され、そして該下段ポー
ルの頂部から前記上段ポールを互いに摺動するように差
し込まれて、空気圧によって前記上段ポールが伸縮する
ように構成したものである。
【0012】この目的を達成するため、請求項7記載の
発明は、前記ステップボードが、前記伸縮ポールの頂部
間に横架された反転芯棒に回動自在に軸着され、前記伸
縮ポールの下降に伴い下降し、駅ホーム面近くにくる
と、底面に取り付けられた回転コロが駅ホーム面と接触
し、更に下方に押し下げられると、ばねの付勢力に抗し
ながら回動し、駅ホーム面上に水平状態で停止し、列車
発進後は前記伸縮ポールの上昇に伴いばねの付勢力で回
動しながら元の立設状態に戻り、そのまま最上限位置ま
で復帰するように構成したものである。
【0013】この目的を達成するため、請求項8記載の
発明は、前記ステップボードが、GFRPを表面材と
し、内側に3次元織りガラス繊維の断熱・クッション・
防音材を入れ、細い円柱状GFRP柱を立てて軽量で剛
性のある板材とし、周囲をGFRPの薄板で被覆して防
水構造とし、更に前端部に舌状部材を取着して構成した
ものである。
【0014】この目的を達成するため、請求項9記載の
発明は、前記ステップボードが、GFRPを表面材と
し、内側に3次元織りガラス繊維の断熱・クッション・
防音材を入れ、細い円柱状GFRP柱を立てて軽量で剛
性のある板材とし、周囲をGFRPの薄板で被覆して防
水構造とし、更に前端部内部に滑動するスライド板を嵌
合して構成したものである。
【0015】この目的を達成するため、請求項10記載
の発明は、前記スライド板が、前記ステップボードが水
平状態のときは前記ステップボード内蔵のバネの付勢力
により押し出され、そして垂直状態のときはバネの付勢
力に抗して押し戻されるようにしたものである。
【0016】この目的を達成するため、請求項11記載
の発明は、前記ネットが、防錆に強く、可撓性があり、
かつ簡単に切れない材質の細ロープで網目約5〜6cm
に編み、四周はネットロープより若干太いロープ、また
はワイヤーで囲って補強し、ネット幅は、伸縮ポールの
間隔に応じたセットものとし、ネットの長さは、駅ホー
ムの下側の構造に対応できるように標準寸法を決め、取
り付ける駅ホームに応じて事前に加工出荷し、現地調整
加工するように構成したものである。
【0017】この目的を達成するため、請求項12記載
の発明は、前記装置単体が、これを構成する前記伸縮ポ
ール間距離を、所定の長さとすることにより湾曲駅ホー
ムにも適用が可能であり、かつ車両のドア位置に対応し
てステップボ−ドを横架した前記装置単体を立設するこ
とがでるようにしたものである。
【0018】この目的を達成するため、請求項13記載
の発明は、前記空気供給系が、各駅ホーム毎に原則1台
のエアコンプレッサー(最大圧約9kg・f毎平方糎、容
量約100L、)から1基の主タンクに配管で接続さ
れ、該主タンクから複数個のリザーブタンク(圧約8k
g・f毎平方糎、容量10L)に配管され、該リザーブ
タンクから更に圧力調整弁(空気圧約2〜3kg・f毎
平方糎に調整)、乾燥フィルター、電磁弁を経て下段ポ
ールの空気供給パイプに配管接続して構成したものであ
る。
【0019】この目的を達成するため、請求項14記載
の発明は、前記電装信号回路系が、列車進入時駅ホーム
下に設置された感度数mのIRセンサーがその前方に所
定秒時以上存在する列車を感知してネット下降の信号
を、そして設定秒時経過後にネット上昇の信号を夫々送
信する信号系と、ならびに車両ドアの開閉と連動して、
作動信号を駅ホーム側に電波や赤外線で送信する列車側
送信機、該送信機からの信号を受信する駅ホーム側受信
機、該受信機が受信した信号によってネット下降上昇を
行う信号系との二重信号系をなすように構成したもので
ある。
【0020】
【発明の実施の態様】本発明の実施の態様について、以
下図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る駅ホー
ム転落防止装置(1)の列車および駅ホームとの関係に
おけるその立設状況を示す概念図、そして図2はその下
降時における作動状況を示す説明図である。図1はネッ
ト(3)展張状態を示す。図2はこれを引き下げると
き、ステップボード(4)の下端が駅ホーム(10)面
に接触しながら回動するところである。やがて回動は止
まって駅ホーム(10)面上に水平状態となり、ネット
(3)による乗降の障害を無くし、車椅子乗降を容易に
する。駅ホーム(10)の下、列車と近距離にIRセン
サー(6)を設置している。
【0021】図3は装置単体(11)3個連設した状況
を示す説明図、そして図4はその立設状況を示す説明図
である。装置単体(11)の連設数を増やせば長い駅ホ
ーム(10)にも対応ができる。装置単体(11)の基
本は2本の伸縮ポール(2)である。肉厚3mmのステ
ンレス(SUS304)製中空パイプを使用した伸縮ポ
ール(2)は、外径30mmの上段ポール(21)をピ
ストン、外径37mmの下段ポール(22)をシリンダ
ーとしたピストン構造で、空気圧により伸縮する。上段
ポール(21)の底面にシリコンラバーキャップを取り
付けて空気洩れを防ぎ、下段ポール(22)の内面にシ
リコングリースを薄く塗油して上段ポール(21)と下
段ポール(22)の滑りをよくする。上昇には約2〜3
kg・f毎平方糎の空気圧で上段ポール(21)を伸ば
す。上段ポール(21)は全長約1.1m、伸縮ポール
(2)の最大伸長時において全長約1.4mの下段ポー
ル(22)と約30cm重なって挿入された状態となる
ように製作する。下降は、減圧によるダブルピストン方
式による押し下げと、上段ポール(21)とネット
(3)の下部構造部材の自重による重力加速度を利用し
て、各ネット(3)を同時一斉に下降運動をするように
する。
【0022】ステップボード(4)の長手方向両端部に
開設した回動軸孔(45)に、両側から反転芯棒(2
3)の軸を夫々挿嵌し、反転芯棒(23)の他方端の直
角に曲げた先端部分を対応する上段ポール(21)先端
の開口部に挿入し、キャップカバー(24)で押え、ね
じ(43)で固定する。その状況を図5に示す。これに
より、ステップボード(4)は伸縮ポール(2)の頂部
に回動自在に横架された状態となり、伸縮ポール(2)
の横方向のぶれが防止され、ステップボード(4)の回
動軸部分にネット(3)の上縁を取着することにより、
上段ポール(21)の伸縮に伴いネット(3)を上昇、
下降させることができる。ステップボード(4)は、伸
縮ポール(2)の降下に伴い駅ホーム面に接触して回動
し、駅ホームと電車乗降口との間のステップボードとし
て差し渡される。
【0023】下段ポール(22)は、その底面に空気供
給パイプ(25)を取り付け、外部から空気を送ること
で上段ポール(21)を上昇、下降させる。建築基準と
車両基準のため、伸縮ポール(2)は仮設物として駅ホ
ームに設置しなければならない。そのため、駅ホームの
コンクリートの上面にコンクリートカッターの電動ドリ
ルで直径約40mmの挿入孔を開設し、貫通させる。図
6に示すインサーター(13)を通して伸縮ポール
(2)を挿入孔に挿入し、下段ポール(22)と駅ホー
ムとの固定を確実にする。挿入孔に挿入した伸縮ポール
(2)はレールレベル(RL)まで下げ、更にその下の
土壌に約30cm程度埋め込む。なお、これらの挿入埋
込工事の際、下段ポール(22)にスライドリング(2
7)を挿入し、スライドリング(27)を介して横ポー
ル(26)で下段ポール(22)を連結する。上下に滑
動する横ポール(26)には、ネット(3)の下縁を取
着する。その後に下段ポール(22)の底面に空気供給
パイプ(25)を取着して土壌に埋め込む。土壌埋込部
分は防錆上コーティングを充分に行う。
【0024】伸縮ポール(2)の設置間隔は約150〜
180cmで、自由度がある。それは各駅ホームの敷板
幅と、駅ホームの下面を支えているH鋼の位置によっ
て、伸縮ポール挿入孔の穴あけ作業に難易があるので、
工事容易な位置に挿入孔を開設するため、設置間隔を変
えられるようにしてある。また、電車のドアの開口幅は
約140cmであるから、停車位置が多少ずれても、そ
れをカバーできるように伸縮ポール設置間隔を多少幅広
くしてある。また、伸縮ポール(2)の設置位置は、一
般車両の場合、駅ホーム(10)の線路側端縁から40
0mm離すこととされているので、伸縮ポール(2)の
挿入孔直径40mmを考慮し、余裕をみて約45cmと
した。
【0025】伸縮ポール(2)は体育用鉄棒と同じく2
本で1セットであり、各セットが独立して伸縮動作を行
うが、空気供給パイプから送風される空気圧は殆ど一斉
に送られるので、各伸縮ポール(2)は殆ど同時に上昇
と下降の動作を行う。
【0026】ステップボード(4)は、伸縮ポール
(2)の降下に伴い駅ホーム面近くにくると、ステップ
ボード(4)の底面に取着された回転コロが駅ホーム上
面と接触し、更に強制的に下方に押し下げられて回動
し、駅ホーム面上に水平状態で停止し、駅ホームと電車
乗降口間のステップボードとして働き、特に車椅子での
乗降を容易にする。
【0027】転落防止用のネット(3)は、防錆に強
く、可撓性があり、かつ簡単に切れない材質、例えばス
テンレス(SUS304系)製細ロープまたはナイロン
製登山ザイルで編み、網目を約5〜6cm(約100m
m目合い)として風圧や雪害に耐え、耐候性を持たせ、
いたずらを防止する。ネット(3)の幅は、伸縮ポール
(2)の間隔に応じたセットものとし、前もって約15
0〜180cm位にする。ネット(3)の長さは、駅プ
ラットホームの下側の構造によりで若干異なるので、標
準寸法約260cmとし、取り付ける駅ホームに応じて
事前に加工して出荷し、現地工事の際に調整加工する。
ネット(3)の四周は、ネットロープより若干太いロー
プ、またはワイヤーで囲って補強すると共に、網目が中
央に縮まないようにする。
【0028】ネット(3)の上昇と下降を垂直に行える
ように、下段ポール(22)の上端の駅ホーム面直近位
置と駅ホーム下側上部にコロ付き横バー(28)を横設
する。図7に示すように、ネット(3)の四周ロープ、
またはワイヤー(31)は、上昇と下降の際コロ付き横
バー(28)の左右端コロ(30)の外側に沿って動
き、ネット(3)を外側に拡幅する。ネット(3)の上
縁はステップボード(4)裏面の回動軸上の位置に、そ
の下縁は横ポール(26)に取着する。
【0029】ステップボード(4)はGFRPを表面材
とし、内側に3次元織ガラス繊維の断熱・クッション・
防音材を入れ、更に細い円柱状GFRP柱を立てて全体
を軽量で剛性のある板材とし、周囲をGFRPの薄板で
被覆した防水構造である。この材料は船舶用船体材とし
て実用されている。この材料の剛性は乗降客のハイヒー
ルによるパッチング穴あけに耐える強度がある。ステッ
プボード(4)は、駅ホームの先端部に取り付ける関係
上、その幅約25cmを標準品とし、幅方向前側から1
5cm(後側から10cm)の位置に孔を開け反転芯棒
(23)を挿入できる構造にしてある。この反転芯棒
(23)を軸にステップボード(4)は回動する。湾曲
状駅ホームでは、ステップボード(4)の幅は若干大き
くなる。
【0030】直線コースの駅ホーム(10)であって、
車両と駅ホーム(10)の間隙が約5〜6cmの場合
は、標準のステップボード(4)の前端部に舌状部材
(41)を取着する。舌状部材(41)は厚み約5mm
のシリコン・ラバー製で、標準品で幅約8cmであり、
停車した電車の車体に軽く接触するようにしている。こ
れにより、開閉する電車のドアー部と駅ホームとの間隙
をできる限り狭くして、子供の足が落ちないようにする
と共に、車椅子乗降が容易になるよう補助する。ステッ
プボード(4)および舌状部材(41)の長さは、伸縮
ポール(2)の取り付け間隔に応じ約150〜180c
mの範囲で、セット品として変化した値をとる。ステッ
プボード(4)の上面は滑り止め加工をして乗降客の足
が滑らないようにする。ステップボード(4)は、反転
芯棒(23)を介して上段ポール(21)の先端に取り
付けられる。取付部は簡単に抜けないようキャップカバ
ー(24)を冠着し、皿ネジで止め固定している。上段
ポール(21)が上昇すると、反転芯棒(23)とステ
ップボード(4)との間に取り付けられている反転バネ
により、ステップボード(4)は前端を上にして立ち上
がった状態となる。この状態は乗降客には邪魔になら
ず、足で踏み付ける滑り止め面が乗降客の眼前にくるこ
とで、乗降客をネットから遠ざける効果がある。
【0031】湾曲した駅ホーム(10)での車両とホー
ムとの間隙は、最大で約25cm程度あり、乗降時に足
元が落下して大怪我や胴体が挟まる危険性が高いので、
これを防止するための工夫が必要である。そのため、ス
テップボード(4)の内部に滑動機構を有するスライド
板(47)を組み込んだ。図13は、スライド板(4
7)を組み込んだステップボード(4)の斜視図であ
る。上段ポール(21)が下降してステップボード
(4)が水平になると、スライド板(47)が内部の弱
いスプリングばね(48)によって最大で約25cm突
出する。車両とホームとの間隙が25cm以内の場合
は、突出したスライド板(47)が停車している車体に
当たって止まる。かくして、車両とホームとの間隙は、
この突出したスライド板(47)によってなくすことが
できる。ステップボード(4)は、上段ポール(21)
の上昇に伴って垂直状態になると、その自重は弱いスプ
リングばね(48)の付勢力に勝って、スライド板(4
7)は元のステップボード(4)に組み込まれた状態に
戻る。
【0032】ステップボード(4)の反転芯棒(23)
を挿入する入口付近は半円形の切欠加工がされている。
これはインサーター(13)との接触干渉を避け、ステ
ップボード(4)ができる限り駅ホームに接近して水平
状態になるようにするためである。ステップボード
(4)は上段ポール(21)の下降によって下がり、駅
ホーム面に接触すると、ステップボード(4)の底面後
端部に取り付けられた反転コロ(46)で滑りながら、
駅ホームに沿って水平姿勢をとらされる。これにより、
ステップボード(4)がネット(3)の上に覆い被さ
り、乗降客のハイヒール等による突っ掛けを防止し、ス
テップボード(4)の厚み約60mmが車体床面と駅プ
ラットホーム面との段差をなくし、車椅子乗降を容易に
する。通常駅ホーム面は車体床面より約80mm低いか
ら、これは身体的障害を持つ人の助けとなる。
【0033】ステップボード(4)の前端と後端は船首
型の流線形に加工され、後端は車椅子乗降が円滑になる
よう作用し、前端はこれを踏みつけたときに少々クッシ
ョン感覚を持たせて注意を喚起するようにしている。反
転芯棒(23)の挿入孔にオイルレスリングを装着し、
ステップボード(4)が円滑に回動、反転できるように
してある。また、反転芯棒(23)の挿入がしやすく、
ステップボード(4)の幅が異なる場合にも対応できる
ように、反転芯棒(23)を3分割した両端対称形状部
分を、ステップボード(4)の左右から挿入する構造と
する。なお、ステップボード(4)を備えるべきは、停
車列車のドアー位置に対向する装置単体(11)であっ
て、他の装置単体(11)はネット上縁を掛止して、伸
縮ポール(2)の伸縮に伴い上下する機能を有するだけ
でよいので、伸縮ポール(2)の頂部間に横架した横桟
でよい。横桟は、反転芯棒(23)の水平部を繋いで、
すなわち3分割前の反転芯棒(23)を使用する。
【0034】伸縮ポール(2)の伸縮作用の動力源には
空気圧を利用する。そのため、各駅ホームの車掌側にエ
アコンプレッサー(最大圧約9kg・f毎平方糎、容量約
100L、AC200V)(5)を各1台(上り・下り
線では計2台)を設置する。なお、エアコンプレッサー
(5)には寒期における水分凍結防止用ドライ装置およ
びネット(3)を上昇下降させる信号系制御盤(以下、
コントローラという)(7)を付設する。エアコンプレッ
サー(5)に接続された主タンク(51)から配管し
て、約20m間隔で中間のリザーブタンク(圧約8kg
・f毎平方糎、容量10L)(52)を設置する。駅ホ
ーム全長は約220mであるから計10個の設置とな
る。リザーブタンク(52)から先へは、圧力調整弁
(圧約2〜3kg・f毎平方糎に調整)、乾燥フィルター
および電磁弁を経て下段ポール(22)の空気供給パイ
プ(25)に配管、接続する。極寒地では乾燥熱風を主
コンプレッサーに送る装置、中間のリザーブタンク(5
2)までの配管、リザーブタンク(52)周辺の供給パ
イプ、および下段ポール(22)の夫々に防寒カバーを
施工する。
【0035】駅ホーム全長は通常約220m(片側)、1
0両編成列車が停車できるように設計されている。ここ
では、通勤列車の10両編成について記述する。10両
編成列車が駅ホームの端に進入してから停車するまで普
通約25秒かかり、通過列車は特急、準急等により多少
異なるが、普通約10〜15秒で通過している。従っ
て、列車進入ホームの端、例えば8両編成列車の車掌の
位置に、感度が数mのIRセンサー(6)を駅ホーム下
に設置し、その前方に約25秒以上障害物である列車が
存在するときに始めて、ネット(3)を下降させる第一
条件が成立する。田舎の駅で3両編成等の場合は、IR
センサー取付位置と信号コントローラでそれに適応す
る。
【0036】車掌またはワンマンカーでは運転手がドア
を開ける操作をすると、その信号は電波または赤外線で
ホーム側に送られ、それをホーム側の受信機(RX)が
キャッチし、上述の第一条件にプラスしてネット(3)
を下降させる。下降まで約2秒、従って、電車のドアの
開く時間とネット(3)が下降するタイミングは殆ど同
時である。ドアを閉める場合、ドアに手や鞄を挟み発車
直後急停車することがあるので、ネット(3)を即座に
上昇させることはできない。そのため、車掌または運転
手がドアを閉める信号を発したら、その信号を受信した
ホーム側の受信機(RX)は、これをネット(3)上昇
の第一条件とする。列車が発進し、ホーム下に設置した
IRセンサー(6)の前方に列車がいなくなった時から
数秒の遅延時間を経過した後、始めて上記第一条件にプ
ラスしてネット(3)を上昇させる。列車発進後数mで
急停車することがあるので、数秒の遅延時間は必要であ
り、この設定秒時はホームの湾曲度や直線度によって信
号コントローラー(7)でプリ・セットする。なお、ネ
ット(3)上昇に約4秒を要する。
【0037】上述の列車存在感知時間の25秒やネット
(3)上昇遅延時間の数秒は、信号コントローラ(7)
において簡単に設定変更ができる。しかも、全部の伸縮
ポール(2)が一斉に上昇・下降するように調整・制御
することもできる。全長約220mの駅ホームに対する
中間の電磁弁は10個あり、この10個が1台の信号コ
ントローラ(7)で制御されて、ネット(3)の上昇・
下降の斉一さが確保される。なお、1個の電磁弁で11
個ないし13個の伸縮ポール(2)のシリンダーを制御
する。ドアの開閉については、ホーム下のIRセンサー
(6)からの列車存在信号と、車掌または運転手のドア
開閉信号のダブル回路との二重系により安全を確保す
る。
【0038】図10は、駅ホームに埋め込まれたネット
巻取用のケース(31)にネット(3)の下縁を収納し
た第二実施例を示す。ネット(3)の上縁はステップボ
ード(4)裏面の回動軸上のネット留め金(42)に取
着されているので、伸縮ポール(2)の下降に伴い、ネ
ット(3)の下縁はケース(33)収納のネット巻取り
ロール(33)に巻き取られ、そして伸縮ポール(2)
の上昇に伴い、ネット(3)は上方に引き出され、ネッ
ト(3)は垂直に展張された状態になる。ネット巻取用
のケース(31)は駅ホーム上面に設置することができ
るが、この場合はネット(3)が円滑に通過できるよう
に駅ホーム線路側縁に平行に、長さがネット(3)幅の
長さのスリットを開設する。この場合のスリットは、図
10に示すスリット(14)が駅ホーム上面に溝を構成
することになるから、駅ホームの強度確保とロールケー
スの排水孔に留意した構造とする。
【0039】以上、駅ホーム(10)の下部に空隙が形
成されている場合の実施例について主として述べたが、
その下部が台座の駅ホームがあり、これらの駅ホームに
は上述の実施例の構成はそのまま適用できない。空隙が
ないために下段ポール(22)等の施工が異なるからで
ある。台座駅ホームの場合は、下段ポール(22)を埋
め込むための深さ約1m、直径約40mm強の丸孔を、
駅ホーム面から垂直に開設しなければならない。空気供
給パイプ(25)も、ホーム上面から下段ポール(2
2)下部まで導かねばならない。その状況を図14に示
す。空気供給パイプ(25)を下段ポール(22)に沿
わせ、空気圧を上方から下方に送風する。ネット(3)
の下縁は、駅ホーム(10)に埋設されたネット巻取り
ケース(33)内のネット巻取りロール(32)に巻き
取られる。上段ポール(21)が伸びきった状態で高さ
80cmとなり、そしてステップボード(4)には、内
部にスライド板(47)とスプリングばね(48)を備
えるものを用いた。ステップボード(4)は、前端部4
5cm、後端部15cm、これらを合計して幅約60c
m、内蔵のスライド板(47)は幅約35cmで、この
35cmのうち最大25cmが前方に突出する。そのた
め、湾曲ホームでも車両とホーム間の間隙をなくすのに
十分である。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明に係る駅ホーム転落防止
装置によれば、駅ホームの側縁部に乗降客転落防止のネ
ットを常時垂直方向に展張し、列車がホームに到着して
ドアが開くとネットを垂直下方に引き下げ、駅ホーム側
縁部上面に横たわるネットにステップボードが自動的に
覆い被さって、列車と駅ホームとの間隙を最小にすると
共に段差をなくして車椅子での乗降を容易にし、そして
列車の発車を感知確認した後前記ネットを自動的に垂直
展張状態に戻すことができ、上述の建築と車両の両制限
に抵触することなく、そして乗降客特に酩酊した人、目
眩を起こした女性、視覚障害者、電動車椅子の人、悪ふ
ざけの子供、および線路側に押された人の転落を直接防
止できて構造が簡単、低価格かつ保守容易な駅ホーム転
落防止装置を提供することができる。
【0041】請求項2の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、その基礎となる2本の伸縮ポール(2)
が、その下部を線路面に埋められ、かつ駅ホーム(1
0)上に立設された構造物であって、設置位置の関係か
ら上述の建築と車両の制限に抵触しないことは勿論、乗
降客の転落を直接防止できて構造簡単な、低価格かつ保
守容易な駅ホーム転落防止装置を提供することができ
る。
【0042】請求項3の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、停車する車両のドア位置に対応しない装置
単体(11)にあっては、伸縮ポールの頂部間に横架さ
れた横桟にネット上縁取着用掛止具を取着できるので、
この部分についてはステップボードを省略でき、構成が
簡略化でき経済的である。
【0043】請求項4の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、駅ホーム(10)の下部に空洞部が形成さ
れている場合は、ネット(3)の下縁を横ポール(2
6)に簡便に取着ができて、乗降客の転落を直接防止で
きて構造が簡単な、低価格かつ保守容易な駅ホーム転落
防止装置を提供することができる。
【0044】請求項5の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、駅ホーム(10)の下部が台座の場合は、
ネット(3)の下縁を巻き取りロール(32)に巻き取
らせることができて、乗降客の転落を直接防止できて構
造が簡単な、低価格かつ保守容易な駅ホーム転落防止装
置を提供することができる。
【0045】請求項6の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、ピストン構造の伸縮ポール(2)と作動流
体に低圧空気を用いるので、乗降客の転落を直接防止で
きて構造が簡単な、低価格かつ保守容易な駅ホーム転落
防止装置を提供することができる。
【0046】請求項7の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、伸縮ポールの頂部間に回動自在に横架され
たステップボードが、伸縮ポールと共に下降して駅ホー
ム面に水平状態で停止し、列車発進後伸縮ポールの上昇
に伴い元の状態に復帰するので、乗降客特に身体的弱
者、電動車椅子の人等の乗降を助け、構造が簡単な、低
価格かつ保守容易な駅ホーム転落防止装置を提供するこ
とができる。
【0047】請求項8の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、ステップボードが軽量で剛性のある板材を
用いた防水構造で、ハイヒールによる踏み付けに強く、
その厚みは段差をなくして乗降を楽にする構造簡単、低
価格かつ保守容易な駅ホーム転落防止装置を提供するこ
とができる。
【0048】請求項9の発明に係る駅ホーム転落防止装
置によれば、ステップボード(4)が、軽量で剛性のあ
るGFRPを用いた防水構造で断熱・クッション・防音
財入りの防水構造であり、更に前端部内部に嵌合された
滑動スライド板は、最大25cm突出して駅ホームと車
両間の間隙をなくし、乗降客特に電動車椅子の人の乗降
を楽にする構造簡単、低価格かつ保守容易な駅ホーム転
落防止装置を提供することができる。
【0049】請求項10の発明に係る駅ホーム転落防止
装置によれば、スライド板が、ステップボード水平のと
きは内蔵バネの付勢力により押し出されて車両とホーム
間の間隙をなくして乗降安全に寄与し、そして垂直状態
のときはバネの付勢力に抗して押し戻されてステップボ
ード内に収納される構造簡単、低価格かつ保守容易な駅
ホーム転落防止装置を提供することができる。
【0050】請求項11の発明に係る駅ホーム転落防止
装置によれば、ネットが悪戯で切られる恐れはなく、網
目約5〜6cm(約100mm目合い)に編まれたネッ
トは子供の頭が通り抜けるのを阻止し、若干太い四周ロ
ープ、またはワイヤーはネット強度を補強して縮むのを
防ぎ、その幅を伸縮ポール間隔に応じたセットものと
し、そしてネットの長さの標準寸法を決めることで、駅
ホームの下側の多様な構造に対応できる構造が簡単な、
低価格かつ保守容易な駅ホーム転落防止装置を提供する
ことができる。
【0051】請求項12の発明に係る駅ホーム転落防止
装置によれば、装置単体を構成する伸縮ポール間距離
を、列車乗降口の幅に対応した短い長さとして多数連設
することにより、湾曲状の駅ホームにも適応でき、かつ
停車車両のドア位置に対応した装置単体(11)につい
てのみステップボードを備えればよいので構造が簡単
な、低価格かつ保守容易な駅ホーム転落防止装置を提供
することができる。
【0052】請求項13記載の発明に係る駅ホーム転落
防止装置によれば、前記空気供給系が、最大圧約9kg・
f毎平方糎の空気圧を更に減圧して使用するため、高圧
ガス取締規制対象外となって建設保守についての煩わし
い制約を免れ、エアコンプレッサー、主タンク、複数個
のリザーブタンク、作動空気圧に調整する圧力調整弁、
更に加減圧を切り替える電磁弁からなる構成は単純で、
保守容易、低価格な装置を実現することができる。
【0053】請求項14の発明に係る駅ホーム転落防止
装置によれば、電装信号回路系が二重系統なので作動安
全率が高く、ネットの下降と上昇を安全確実に行うこと
ができる単純構造、保守容易、低価格な装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駅ホーム転落防止装置(1)と駅ホームとの関
係を示す概念図である。
【図2】伸縮ポールの下降状況を示す説明図である。
【図3】装置単体の立設状況を示す説明図である。
【図4】伸縮ポールの立設状況を示す説明図である。
【図5】ステップボードの反転芯棒と上段ポールへの装
着状況を示す説明図である。
【図6】インサーターの下段ポールへの冠着状況を示す
説明図である。
【図7】ネットの拡幅状況を示す説明図である。
【図8】空気圧供給系の構成図である。
【図9】電装信号回路系の構成図である。
【図10】ネット巻取りケース埋設の第二実施例を示す
説明図である。
【図11】建築限界を示す説明図である。
【図12】車両限界を示す説明図である。
【図13】スライド板(47)を備えるステップボード
(4)の斜視図である。
【図14】駅ホーム(10)下部が台座の場合の第3実
施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 駅ホーム転落防止装置 2 伸縮ポール 3 ネット 4 ステップボード 5 エアコンプレッサー 6 IRセンサー 7 信号コントローラ 9 列車(電車) 10 駅ホーム 11 装置単体 12 装置連結体 13 インサーター 14 スリット 21 上段ポール 22 下段ポール 23 反転芯棒 24 キャップカバー 25 空気供給パイプ 26 横ポール 27 スライドリング 28 コロ付き横バー 29 コロ付き横バーの取付環 30 コロ付き横バーの最外側のコロ 31 ネット四周ロープ 32 ネット巻取りロール 33 ネット巻取りケース 41 舌状部材 42 ネット留め金 43 留めねじ 44 ねじ孔 45 反転芯棒挿通孔 46 回転コロ 47 スライド板 48 スプリングばね 51 主タンク 52 リザーブタンク 53 乾燥フィルター 54 ドライ装置 71 電磁弁 TX 送信機 RX 受信機

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駅プラットホーム(以下、駅ホームとい
    う)線路側縁部に沿い乗降客転落防止用の網(以下、ネ
    ットという)を常時垂直に展張し、列車が駅ホームに到
    着してドアが開くと該ネットが自動的に引き下げられて
    乗降客が乗降できる構造物であって、引き下げられて駅
    ホーム上に横たわる該ネットに覆い被さって乗降の安全
    を確保すると共に段差をなくす反転踏板(以下、ステッ
    プボードという)が該構造物に組み込まれてなり、そし
    て該ネットの上昇下降の動力源である空気圧を供給する
    空気圧供給系と、および該空気圧供給系を制御する電装
    信号回路系と、を備えることを特徴とする駅ホーム転落
    防止装置。
  2. 【請求項2】 前記構造物が、駅ホームの線路側縁部に
    沿い所定間隔に立設された2本の伸縮ポールと、該伸縮
    ポールの頂部間に横架された横桟およびまたは前記ステ
    ップボードと、ならびにネット上縁をネット上縁取着部
    材に、およびネット下縁をネット下縁取着部材に夫々取
    着され、そして前記伸縮ポールの伸縮に伴い上下に滑動
    するネットと、を備えてなる駅ホーム転落防止装置の構
    成単体(以下、装置単体という)であって、該装置単体
    の複数個が駅ホーム線路側縁部に沿い隣接して連設され
    てなるものである請求項1記載の駅ホーム転落防止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ネット上縁取着部材が、前記伸縮ポ
    ールの頂部間に横架された横桟に、およびまたは前記ス
    テップボードの背面の反転芯棒の位置に、夫々取着され
    た複数個の掛止具である請求項1または2記載の駅ホー
    ム転落防止装置。
  4. 【請求項4】 前記ネット下縁取着部材が、前記駅ホー
    ム下方空間において前記2本の伸縮ポールを水平に遊嵌
    連結する横ポールである請求項1または2記載の駅ホー
    ム転落防止装置。
  5. 【請求項5】 前記ネット下縁取着部材が、前記駅ホー
    ムに埋設されたネット巻取装置である、請求項1または
    2記載の駅ホーム転落防止装置。
  6. 【請求項6】 前記伸縮ポールが、下段ポールと上段ポ
    ールからなるピストン構造で、該下段ポールは駅ホーム
    挿通孔を貫通してその底部が線路面まで達し、かつ底面
    に空気供給パイプを備えて立設され、そして該下段ポー
    ルの頂部から前記上段ポールを互いに摺動するように差
    し込まれて、空気圧によって前記上段ポールが伸縮する
    ように構成された請求項2記載の駅ホーム転落防止装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ステップボードが、前記伸縮ポール
    の頂部間に横架された反転芯棒に回動自在に軸着され、
    前記伸縮ポールの下降に伴い下降し、駅ホーム面近くに
    くると、底面に取り付けられた回転コロが駅ホーム面と
    接触し、更に下方に押し下げられると、ばねの付勢力に
    抗しながら回動し、駅ホーム面上に水平状態で停止し、
    列車発進後は前記伸縮ポールの上昇に伴いばねの付勢力
    で回動しながら元の立設状態に戻り、そのまま最上限位
    置まで復帰するように構成された請求項1または2記載
    の駅ホーム転落防止装置。
  8. 【請求項8】 前記ステップボードが、硝子繊維強化プ
    ラスチック(以下、GFRPという)を表面材とし、内
    側に3次元織りガラス繊維の断熱・クッション・防音材
    を入れ、細い円柱状GFRP柱を立てて軽量で剛性のあ
    る板材とし、周囲をGFRPの薄板で被覆した防水構造
    とし、更に前端部に舌状部材を取着して構成したもので
    ある請求項1、2または6記載の駅ホーム転落防止装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ステップボードが、GFRPを表面
    材とし、内側に3次元織りガラス繊維の断熱・クッショ
    ン・防音材を入れ、細い円柱状GFRP柱を立てた軽量
    で剛性のある板材とし、周囲をGFRPの薄板で被覆し
    た防水構造とし、更に前端部内部に滑動するスライド板
    を嵌合して構成したものである請求項1、2または6記
    載の駅ホーム転落防止装置。
  10. 【請求項10】 前記スライド板が、前記ステップボー
    ドが水平状態のときは前記ステップボード内蔵のバネの
    付勢力により押し出され、そして垂直状態のときはバネ
    の付勢力に抗して自重で押し戻されるものである請求項
    1、2、6または8記載の駅ホーム転落防止装置。
  11. 【請求項11】 前記ネットが、防錆に強く、可撓性が
    あり、かつ簡単に切れない材質の細ロープで網目約5〜
    6cmに編み、四周はネットロープより若干太いロー
    プ、またはワイヤーで囲って補強し、ネット幅は、伸縮
    ポールの間隔に応じたセットものとし、ネット長さは、
    駅ホームの下側の構造に対応できるように標準寸法を決
    め、取り付ける駅ホームに応じて事前に加工出荷し、現
    地調整加工するものである請求項1または2記載の駅ホ
    ーム転落防止装置。
  12. 【請求項12】 前記装置単体が、これを構成する前記
    伸縮ポール間距離を、所定の長さとすることにより湾曲
    状駅ホームにも適用が可能であり、かつ車両のドア位置
    に対応してステップボ−ドを横架した前記装置単体を立
    設することができる請求項2記載の駅ホーム転落防止装
    置。
  13. 【請求項13】 前記空気供給系が、各駅ホーム毎に原
    則1台のエアコンプレッサー(最大圧約9kg・f毎平方
    糎、容量約100L)から1基の主タンクに配管で接続
    され、該主タンクから複数個のリザーブタンク(圧約8
    kg・f毎平方糎、容量10L)に配管され、該リザー
    ブタンクから更に圧力調整弁(空気圧約2〜3kg・f
    毎平方糎に調整)、乾燥フィルター、電磁弁を経て下段
    ポールの空気供給パイプに配管接続して構成されるもの
    である請求項1記載の駅ホーム転落防止装置。
  14. 【請求項14】 前記電装信号回路系が、列車が進入す
    る駅ホームの下に設置した感度数mの赤外線近距離セン
    サー(以下、IRセンサーという)が、その前方に所定
    秒時以上列車が存在するときにネット下降をさせ、およ
    び設定秒時経過後に始めてネット上昇をさせる信号系
    と、ならびに車両ドアの開閉と連動して、作動信号を駅
    ホーム側に電波や赤外線で送信する送信機、該送信機か
    らの信号を受信する駅ホーム側受信機、該受信機が受信
    した信号によってネット下降上昇を行う信号系との重複
    電装信号系である請求項1記載の駅ホーム転落防止装
    置。
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