JP2003326905A - リムホイールおよびその製造方法 - Google Patents

リムホイールおよびその製造方法

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JP2003326905A JP2002141381A JP2002141381A JP2003326905A JP 2003326905 A JP2003326905 A JP 2003326905A JP 2002141381 A JP2002141381 A JP 2002141381A JP 2002141381 A JP2002141381 A JP 2002141381A JP 2003326905 A JP2003326905 A JP 2003326905A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い操縦安定性を確保しかつ重量増加を抑え
つつ車両に伝達される振動を抑制し、乗り心地性の向
上、車内騒音の低減等を長期にわたり確実に実現するこ
とができ、しかも高い生産性を有するリムホイールおよ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 リム2と、縦壁3と、円環状ゴム部材5
とにより形成され、複数の側壁9により分割された複数
の副気室6を備える。円環状ゴム部材5にタイヤ主気室
11と副気室6とを連通させる連通部8を有し、副気室
6と連通部8とでヘルムホルツ共鳴吸音器が構成されて
いる。このリムホイール2を製造するにあたり、リムホ
イール鋳造時に縦壁3をリム2と一体的に成型する工程
と、成型されたリム2の、縦壁3と一方のビードシート
4との間に、各副気室6に対応するように複数の連通部
8を穿設した円環状のゴム部材5を固着する工程とを包
含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤを取り付ける
車両用のリムホイールおよびその製造方法に関する。詳
しくは、高い操縦安定性を確保しかつ重量増加を抑えつ
つ車両に伝達される振動を抑制し、乗り心地の向上、車
内騒音の低減等を長期にわたり確実に実現することがで
き、しかも高い生産性を有するリムホイール、およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の操縦安定性と乗り心地
性、静粛性を高次元で両立する高機能化が、特に高級車
領域で進められている。かかる要請の下、車内騒音に対
して、その大きな要因であるタイヤ空洞共鳴音を抑える
べく、副気室をリムホイール内に設け、この副気室と連
通孔の寸法を調整するなどによりヘルムホルツ共鳴吸音
器として作用させる技術が実開平1―39103号、実
開平1−90601号、特開平1−115701号、特
開平1−115702号、欧州特許0936083号等
に開示されている。
【0003】しかしながら、ヘルムホルツ共鳴吸音器の
作用を利用する上記公知文献記載の技術は、必ずしも充
分な改良効果を有しておらず、あるいはいくつかの問題
点を有しており、未だ実用化に至っていないのが現状で
あった。
【0004】かかる状況下において、リムと該リムの径
方向外側に配置される複数の蓋部材との間に形成され、
周方向に間隔をあけて設けられた複数の側壁により分割
された複数の副気室と、この副気室とタイヤ主気室とを
連通させる連通部とによりヘルムホルツ共鳴吸音器を構
成することで、自動車の大きな要求性能である乗り心地
や静粛性が有意に向上し、実用的なリムホイールが得ら
れることが見出され、先に、本出願人により特許出願が
なされた(特開2002−079802号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開2002−0
79802号公報記載のリムホイールにおいては、それ
までのヘルムホルツ共鳴吸音器を構成する技術に比し、
静粛性、操縦安定性および振動乗り心地性において大幅
に優れており、十分に実用に供し得るものである。よっ
て、同公報に開示されているような副気室を備えたリム
ホイールを確実にかつ高い生産性にて製造することが求
められている。
【0006】そこで、本発明の目的は、かかる求めに応
じ、高い操縦安定性を確保しかつ重量増加を抑えつつ車
両に伝達される振動を抑制し、乗り心地性の向上、車内
騒音の低減等を長期にわたり確実に実現することがで
き、しかも高い生産性を有するリムホイール、およびそ
の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、以下の構成とすることに
より上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は、下記に示す通りであ
る。
【0008】<1>リムと、該リムの外周面上に周方向
に環状に形成された縦壁と、該縦壁の径方向外端部と一
方のビードシートとの間に固着された円環状ゴム部材と
により形成され、周方向に適宜間隔をあけて設けられた
複数の側壁により分割された複数の副気室を備え、前記
円環状ゴム部材にタイヤ主気室と前記副気室とを連通さ
せる連通部を有し、前記副気室と前記連通部とでヘルム
ホルツ共鳴吸音器が構成されていることを特徴とするリ
ムホイールである。
【0009】<2>前記<1>のリムホイールにおい
て、前記リムに、底部位置がビードシートよりも径方向
内側に位置する凹状のウエル部が形成されているリムホ
イールである。
【0010】<3>前記<1>または<2>のリムホイ
ールにおいて、隣接する側壁間の周方向長さの略中央に
連通部を有するリムホイールである。
【0011】<4>前記<1>〜<3>のいずれかのリ
ムホイールにおいて、前記副気室が3室以上設けられて
いるリムホイールである。
【0012】<5>前記<1>〜<4>のいずれかのリ
ムホイールにおいて、前記側壁がゴム部材により形成さ
れているリムホイールである。
【0013】<6>前記<1>〜<5>のうちいずれか
のリムホイールを製造するにあたり、リムホイール鋳造
時に前記縦壁をリムと一体的に成型する工程と、成型さ
れたリムの、縦壁の径方向外端部と一方のビードシート
との間に、各副気室に対応するように複数の前記連通部
を穿設した円環状のゴム部材を固着する工程と、を包含
することを特徴とするリムホイールの製造方法である。
【0014】<6>前記<5>のリムホイールの製造方
法において、前記ゴム部材を加硫接着により固着するリ
ムホイールの製造方法である。
【0015】<7>前記<5>または<6>のリムホイ
ールの製造方法において、前記側壁を前記円環状ゴム部
材と一体的に成型するリムホイールの製造方法である。
【0016】前記<1>の本発明のリムホイールは、形
成された副気室がタイヤ主気室との連通部を有してヘル
ムホルツ共鳴吸音器として機能する。副気室の体積、連
通部の断面積と長さといった各寸法は、下記式、 0:共鳴周波数(Hz) V:副気室体積(cm3) S:連通部総断面積(cm2) L:連通部長さ(cm) N:連通部個数/気室 R:ホイール径(inch) に従い設定することにより、効果的な空洞共鳴音低減を
達成することができる。即ち、最初にリム径を決め、そ
の後、副気室体積V(cm3)、連通部総断面積S(c
2)、連通部長さL(cm)、連通部個数Nを決定す
ることにより、効果的にタイヤ空洞共鳴音を低減するこ
とができるリムホイールが得られる。ここで、上記式の
左項は、ヘルムホルツ共鳴周波数を表している。タイヤ
主気室内の空洞共鳴周波数は、タイヤとリムの周長によ
って決まり、径の小さいタイヤでは、この周波数は高く
なり、径の大きなタイヤでは低くなる。上記式の右項
は、タイヤサイズ、リム径に応じた最適な設定周波数範
囲を求めたものである。
【0017】また、前記<1>の本発明のリムホイール
は、縦壁の径方向外端部と一方のビードシートとの間に
円環状ゴム部材を固着することにより副気室が形成され
ている。このように、収縮性を有するゴム部材を副気室
の蓋として使用することにより、タイヤのエア漏れの懸
念が全く無いだけでなく、副気室の密封性が長期使用に
おいても永続的に維持される。しかも、ボルトや溶接と
いった接合作業を排除することができ、高い生産性を有
する。さらに、ゴム部材は金属部材等に比し軽量であ
り、副気室の形成において大幅な重量増加を招くことも
ない。
【0018】前記<2>の本発明のリムホイールは、リ
ムに、底部位置がビードシートよりも径方向内側に位置
する凹状のウエル部を形成したことで、タイヤビード部
をウエル部に落とし込むことができ、従来通りタイヤを
リムに組み付けることができる。
【0019】前記<3>の本発明のリムホイールでは、
隣接する側壁間の周方向長さの略中央に連通孔を設けた
ことで、上記式に従い、効果的な空洞共鳴音低減を達成
することができる。なお、連通部は各副気室に対し1個
に限定されるものではなく、連通部の径や数を調整する
だけで、共鳴周波数設定を変えることができることか
ら、連通部の数、位置および径はタイヤサイズに応じ適
宜定めればよい。
【0020】前記<4>の本発明のリムホイールでは、
副気室が3個以上の密閉側壁によって周方向に3気室以
上に仕切られていることによって、共鳴吸音遅れが生じ
ることなく、タイヤ空洞共鳴音を効果的に低減すること
ができる。好ましくは、副気室数は4室以上であり、よ
り好ましくは5室以上である。
【0021】前記<5>の本発明のリムホイールでは、
前記側壁をゴム部材により形成することで、副気室間の
気密性を高めることができ、減音効果が向上するので、
好ましい。但し、回転バランスを悪化させないように、
各側壁は同寸法で、周上等配分位置に設定することが好
ましい。
【0022】前記<6>の本発明の製造方法は、縦壁を
リムホイール鋳造時に成型することができる。また、縦
壁の径方向外端部とビードシートとの間に円環状ゴム部
材を固着することにより副気室が形成され、ボルトや溶
接といった接合作業を排除することができる。即ち、リ
ムホイール本体とは別に成型した円環状ゴム部材を接合
するだけであるため、製造工数やコスト、重量の増加が
少なく、また、回転バランスも損なうことがない。
【0023】前記<7>の本発明の製造方法により、ゴ
ム部材を良好にリムに固着させることができる。
【0024】前記<8>の本発明の製造方法により、副
気室の気密性をより高めることができる。側壁の気密性
が高い程減音効果が向上するので、好ましい。また、円
環状ゴム部材に側壁を一体的に成型することにより、製
造工数の低減を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。図1〜3に示すように、本発明の一実施
形態に係るリムホイール1においては、タイヤ10がこ
のリムホイール1のリム2に装着されることにより、タ
イヤ10とリム2との間に密閉されたタイヤ主気室11
が形成される。
【0026】なお、図示する好適例においては、リムホ
イール本体には、タイヤ装着時にタイヤビード部を落と
し込むための凹状のウエル部7が形成されている。この
ウエル部7の底部は、ビードシート4よりもタイヤ径方
向内側に位置している。
【0027】ウエル部7は、適宜、軸方向に幅広または
径方向内側に深い構造とすることができる。ここで、径
方向内側に深い構造とは、ビード部とホイールベース部
の径差が大きいという意味で、ブレーキスペースに余裕
がある場合は、ホイールベース部の径を小さくすること
で径差を大きくできるが、余裕がない場合はビード部の
径を大きくして、タイヤ高さを小さくする(タイヤ外径
を同じにする)、いわゆるインチアップ手法により径差
を大きくすることができる。
【0028】図1および2に示すように、副気室6はリ
ム2と、リム2の軸方向外周面上に周方向に環状に形成
された縦壁3と、縦壁3の径方向外端部と一方のビード
シート4(矢印IN方向側)との間に固着された円環状
ゴム部材5とにより形成されている。また、この副気室
6は、図3に示すように、周方向に適宜間隔をあけて設
けられた複数の側壁9により分割されている。本実施形
態では5室の副気室6が配置されている。側壁9の端部
は、円環状ゴム部材5に密着しており、各副気室6は完
全に独立している。
【0029】側壁9は、リムホイール鋳造時に縦壁3と
ともにリム2と一体的に成型してもよく、あるいは、円
環状ゴム部材5と一体的に成型してもよい。
【0030】ウエル部7を軸方向に幅広にすることに対
しては、実質的に大きな制約はないため、ウエル部7を
幅広化としつつ、副気室6の所望体積を得ることはでき
るが、より大きな体積を確保できるという観点からは、
径方向内側に深くした方が好ましい。
【0031】即ち、リム2にウエル部7を形成しつつ、
所望体積の副気室6を形成するには、縦壁3をリム2の
軸方向略中央に配置することが好ましい。これにより、
従来通りタイヤをリムに組み付けることができる。
【0032】本実施形態に係る円環状ゴム部材5におい
ては、図1に示すように、円環状ゴム部材5の幅方向の
一端部が、リム2の裏側(矢印IN方向側)のビードシ
ート4に形成された段部4Aに係合し、例えば、接着剤
または加硫接着等により固着されている。
【0033】円環状ゴム部材5の幅方向の他端部は、縦
壁3の径方向外端部に、同様に接着剤または加硫接着等
により固着されている。
【0034】ここで、円環状ゴム部材5を確実に固着す
るためには、円環状ゴム部材5の径を、リム2に形成さ
れた縦壁3およびビードシート4に形成された段部4A
の径よりも小径に形成する必要があるが、この場合、特
に側壁9の数が少ないと、副気室6の周方向中央部付近
で円環状ゴム部材5が周方向内側に凹んでしまう傾向が
ある。これを防止するために、円環状ゴム部材5には、
周方向に沿って支持部を設けておくことが好ましい。こ
れにより、円環状ゴム部材の凹みを防止して、副気室を
確実に形成させることができる。支持部は、例えば、図
6(イ)、(ロ)に示すように設けることができる。図
中の矢印は周方向を示す。図6(イ)に示す支持部12
aは、円環状ゴム部材5aの幅方向中央部付近に、周方
向に沿って連続する壁状に設けられている。また、図6
(ロ)に示す支持部12bは、円環状ゴム部材5bの幅
方向中央部付近に、周方向に沿って適宜間隔で柱状に設
けられている。支持部は、円環状ゴム部材と同材質にて
一体的に形成することができ、円環状ゴム部材をリム2
およびビードシート4に対し固着する際に、接着または
加硫接着等の手段により、同様にしてリム2の軸方向外
周面表面に固着することができる。支持部は円環状ゴム
部材と別個に形成した後一体化するものであってもよ
く、また、その形状や設け方についても図示する例には
制限されない。
【0035】本発明の他の実施形態に係る他の円環状ゴ
ム部材5Aにおいては、図4に示すように、この円環状
ゴム部材5Aの幅方向の一端部が、リム2の裏側(矢印
IN方向側)のビードシート4面に直接、例えば、接着
剤または加硫接着等により固着され、他端部は、縦壁3
の径方向に係合する係合部5Bを有し、この係合部5B
と縦壁3の径方向側面との間で固着している。
【0036】さらに、図5に示すように、係合部5Bの
ゴム厚を肉厚とすることにより縦壁3を兼ねさせること
もできる。
【0037】円環状ゴム部材5には、各副気室6に対し
て1個づつ連通部8が形成されており、副気室6は連通
部8を介してタイヤ主気室11に連通されている。ま
た、図6(イ)に示すように、支持部を周方向に連続す
る壁状に設ける場合には、副気室が実質的に分割される
ため、図示するように、分割された副気室の夫々に対し
連通部8aを設ける必要がある。
【0038】本実施形態では、この副気室6と連通部8
とでヘルムホルツ共鳴吸音器が構成されている。
【0039】ここで、リムホイール1にタイヤ10を組
立てた場合、前記式を満足するように、各部の設定を行
う。タイヤ主気室内の空洞共鳴周波数は、タイヤとリム
の周長によって決まり、通常の乗用車用タイヤでは、2
50Hz近傍が空洞共鳴周波数である。軽自動車用のタ
イヤではこの周波数が高周波になり、トラック用の大き
なタイヤでは低周波になる。
【0040】なお、一つのリムホイール1に対する副気
室6の総内容積は、タイヤ主気室11の体積の2%以上
25%以下であることが好ましく、中でも3%以上15
%以下が更に好ましい。
【0041】本実施形態のリムホイール(7 1/2J
J×17)1にタイヤ(225/55R17)10を装
着したときのタイヤ主気室11の体積は約35000c
3であり、4つの副気室6の総体積は1200cm
3(300cm3×4個)であり、4つの副気室6の総体
積はタイヤ主気室11の総体積の3.4%である。
【0042】本発明の製造方法において、リムホイール
1の鋳造時に縦壁3をリム2と一体的に成型する場合、
従来の鋳造法をそのまま適用することができる。また、
縦壁3の径方向外端部と一方のビードシート4との間
に、円環状ゴム部材5を固着するにあたっては、加硫前
の生ゴムを円環状に貼り付けた後、加硫接着することが
好ましい。あるいは、予め加硫した円環状ゴム部材5を
伸長させ拡径して装着してもよい。なお、この場合、接
着剤等で固着しておくことが好ましい。連通部8は、副
気室6に対応する箇所に、予めリムに固着する前に穿設
しておくことが製造上、好ましい。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。従
来のリムホイールとタイヤとの組み合わせ品(比較例)
と、本発明の適用されたリムホイールとタイヤとの組み
合わせ品(実施例)とを試作し、ロードノイズ評価ドラ
ム試験を実施した。
【0044】コントロール品:7 1/2JJ×17の
通常のアルミホイールに225/55R17サイズの通
常の乗用車用タイヤを装着したものである。
【0045】実施例:図1に示す構造のリムホイール
(側壁数4個)にコントロール品と同様の乗用車用タイ
ヤを装着したものである。
【0046】タイヤ主気室の体積約35000cm3
対し、副気室の総体積は1200cm3(タイヤ主気室
の3.4%)であり、連通孔の径は0.8cm、連通孔
の長さは0.4cmである。
【0047】それぞれの実施例と比較例の共鳴周波数
は、上記式に従い、それぞれ約222Hzとした。ロー
ドノイズドラムは直径3mで、表面に一般的な道路形状
を模したアスファルトが貼り付けてある。タイヤを荷重
4900N(500kgf)でドラムに押し付け、速度
60km/hで走行させた際の、各方向のドラム軸力を
測定し、周波数解析を行った。
【0048】上下方向の軸力の周波数解析を行った結
果、実施例では、比較例に比し空洞共鳴ピークが約6d
B低減した。
【0049】また、実施例および比較例のタイヤを乗用
車に装着し、テストコースにて、テストドライバー二人
による実車走行を行い、操縦安定性試験、振動乗り心地
試験を実施した。
【0050】操縦安定性に関しては、駆動性、制動性、
ハンドル応答性、操縦時のコントロール性を総合評価
し、振動乗り心地試験に関しては、良路走行時振動、悪
路走行時振動、段差などの特殊路走行時振動、車内騒音
を総合評価し、コントロール(比較例)を100とした
時の指数で実施例のタイヤを評価した。指数の数値が大
きいほど良好である。実施例の結果は、操縦安定性が1
10、振動乗り心地性が115、車内騒音が155であ
った。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、高い操縦安定性を確保しかつ重量増加を抑えつつ車
両に伝達される振動を抑制し、乗り心地性の向上、車内
騒音の低減等を長期にわたり確実に実現することがで
き、しかも高い生産性を有するリムホイール、およびそ
の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリムホイールの要部
を示す回転軸に沿った断面図である。
【図2】図1に示すリムホイールの軸直角方向から見た
側面図である。
【図3】図1に示すA−A線に沿う軸直角断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態に係るリムホイールの要
部を示す回転軸に沿った断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態に係るリムホイール
の要部を示す回転軸に沿った断面図である。
【図6】円環状ゴム部材に対する支持部の設け方の一例
を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 リムホイール 2 リム 3 縦壁 4 ビードシート 4A 段部 5,5a,5b 円環状ゴム部材 6 副駆室 7 ウエル部 8,8a,8b 連通部 9 側壁 10 タイヤ 11 主気室 12a,12b 支持部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リムと、該リムの外周面上に周方向に環
    状に形成された縦壁と、該縦壁の径方向外端部と一方の
    ビードシートとの間に固着された円環状ゴム部材とによ
    り形成され、周方向に適宜間隔をあけて設けられた複数
    の側壁により分割された複数の副気室を備え、前記円環
    状ゴム部材にタイヤ主気室と前記副気室とを連通させる
    連通部を有し、前記副気室と前記連通部とでヘルムホル
    ツ共鳴吸音器が構成されていることを特徴とするリムホ
    イール。
  2. 【請求項2】 前記リムに、底部位置がビードシートよ
    りも径方向内側に位置する凹状のウエル部が形成されて
    いる請求項1記載のリムホイール。
  3. 【請求項3】 隣接する側壁間の周方向長さの略中央に
    連通部を有する請求項1または2記載のリムホイール。
  4. 【請求項4】 前記副気室が3室以上設けられている請
    求項1〜3のうちいずれか一項記載のリムホイール。
  5. 【請求項5】 前記側壁がゴム部材により形成されてい
    る請求項1〜4のうちいずれか一項記載のリムホイー
    ル。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか一項記載の
    リムホイールを製造するにあたり、 リムホイール鋳造時に前記縦壁をリムと一体的に成型す
    る工程と、 成型されたリムの、縦壁の径方向外端部と一方のビード
    シートとの間に、各副気室に対応するように複数の前記
    連通部を穿設した円環状のゴム部材を固着する工程と、
    を包含することを特徴とするリムホイールの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ゴム部材を加硫接着により固着する
    請求項6記載のリムホイールの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記側壁を前記円環状ゴム部材と一体的
    に成型する請求項6または7記載のリムホイールの製造
    方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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