JP2003326887A - ファイル - Google Patents

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JP2003326887A
JP2003326887A JP2002201203A JP2002201203A JP2003326887A JP 2003326887 A JP2003326887 A JP 2003326887A JP 2002201203 A JP2002201203 A JP 2002201203A JP 2002201203 A JP2002201203 A JP 2002201203A JP 2003326887 A JP2003326887 A JP 2003326887A
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誠一 小池
Tatsuya Tabata
竜也 田畑
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史也 千田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表紙部の
基端間に設けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉表紙部
の内面側に設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る綴じ具
とを具備するファイルにおいて、意図的な操作なしに閉
じてしまうことなく、且つ意図的な操作なしに開いてし
まうことのない使い勝手のよいファイルを提供する。 【解決手段】少なくとも一方の開閉表紙部2a、2bを
背表紙部Bに対して閉じた閉止位置において綴じ具3と
対応する領域から綴じ具3と対応しない領域に跨って切
り込み24を形成するとともに、切り込み24によって
包囲される部位に綴じ具3と係り合う係止部22を形成
し、開閉表紙部2a、2bにおける切り込み24の外側
となる部位に綴じ具3と当接して係止部22と綴じ具4
とにより構成される係合手段Lの係り合いを規制する当
接領域23を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類等を綴じて保
管又は使用する綴じ具を備えたファイルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のファイルは、表裏に対をなす開
閉表紙部と、これら開閉表紙部の基端間に設けられる背
表紙部と、書類等を綴じる綴じ具とを備える構成のもの
が一般的である。このようなファイルにおいて、開閉表
紙部を対面させたファイルを閉じた状態、或いは一方の
みの開閉表紙部を閉じた状態で、その開閉表紙部を部分
的に綴じ具と係り合わせることで、その綴じた状態を維
持するようにした係合手段を有するものが考えられてい
る。例えば、綴じ具として、書類等に予め所定数形成し
たパンチ孔に開閉可能なリングを挿入することで書類を
挟み込むリング綴じ具を適用したものである場合、リン
グの周方向に沿って開閉表紙部にスリットを形成してお
き、開閉表紙部を厚み方向に押圧することでスリットが
リングを幅方向に挟むようにリングを開閉表紙部の外面
側に突出させ、その状態で開閉表紙部が開かないように
リングと係り合わせてロックするようにしたファイルが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のファイルであると、開閉表紙部におけるスリット
の近傍以外の部位を押圧した場合にもスリットとリング
とが係り合い、意図的にファイルを閉じようとしていな
いにも拘わらず不意にファイルが綴じてロックされてし
まうという不具合がある。逆に、開閉表紙部を綴じてリ
ングにロックした状態から人為的に係り合いを解除しフ
ァイルを開こうとしなくても、開閉表紙部の開放された
端部に内面側から力が加わると、不意にロックが解除さ
れてファイルが開いてしまうという不具合も生じる。特
に背表紙部に取手を有するファイルである場合、この取
手を持って棚等から抜き出して使用するような場合に
は、不意にロックが解除されるとファイルが開いて取り
扱いに不便を来す。また、このような不具合は、上述の
ようなリング以外の綴じ具を有するファイルの場合にも
共通する。
【0004】そこで本発明は、以上のような問題に鑑み
て、上述のようなリング綴じ具を有するファイルに限ら
ず、各種の綴じ具を有するファイル一般において、人為
的な操作を加えなくては開閉表紙部と綴じ具との係り合
い又はその解除がなされないような使い勝手のよいファ
イルを提供することを主たる目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のファイルは、表
裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表紙部の基端間に設
けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉表紙部の内面側に
設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る綴じ具とを具備す
るものであって、その第1の基本構成は、少なくとも一
方の開閉表紙部を背表紙部に対して閉じた閉止位置にお
いて綴じ具と対応する領域から綴じ具と対応しない領域
に跨って切り込みを形成するとともに、開閉表紙部の前
記切り込みによって包囲される部位に前記綴じ具と係り
合う係止部を形成し、開閉表紙部において切り込みの外
側となる部位に綴じ具と当接して前記係止部と綴じ具と
により構成される係合手段の係り合いを規制する当接領
域を設定していることを特徴とする。ここで、開閉表紙
部の閉止位置とは、両方の開閉表紙部が基端で折り曲げ
られ相互に対面する位置にある状態、又は一方のみの開
閉表紙部がその位置にある状態をいう。
【0006】このような構成とすれば、不意に開閉表紙
部が閉じる動作をした場合、切り込みの外側すなわち係
止部の周囲で開閉表紙部の当接領域が綴じ具と当接する
ために、自動的に係止部が綴じ具と係り合ってロックさ
れた状態となることを防止することができる。したがっ
て、係止部を綴じ具と係り合わせるには、意図的な操作
が必須となり、また逆に係止部と綴じ具とが係り合った
状態が意図的な操作なしでは解除されないことになる。
【0007】このような係止部に対する意図的な操作力
を有効に働かせるには、係合手段を、係止部のみ又はそ
の近傍のみを開閉表紙部の外方から押圧することにより
該係止部が綴じ具と係り合う構成とすることが望まし
い。このような構成により、開閉表紙部のうち綴じ具と
係り合う部位である係止部又はその近傍に対して人為的
な操作により押圧しなければ係止部と綴じ具とを係り合
わせることができないため、不意にファイルが綴じてし
まう不具合を有効に解消することができる。また、この
ように係止部と綴じ具とが係り合わされていれば、その
係り合う方向とは逆方向へ人為的な操作力を加えなけれ
ばその係り合いが解除されないため、不意にファイルが
開いてしまうという不具合も同時に解消できることとな
る。
【0008】このような係止部として簡素な構成のもの
には、前記切り込みにより包囲された舌片状をなす係止
舌片を挙げることができる。このような係止舌片を綴じ
具と係り合わせるには、この係止舌片を開閉表紙部の厚
み方向へ押圧するとよい。開閉表紙部における係止舌片
以外の部位への押圧による係止舌片の綴じ具への係り合
いをより生じにくくするためには、係止舌片が、綴じ具
の一部のみと係り合い、綴じ具の他の部位が当接領域と
当接するようにすることが好ましい。具体的には係止舌
片の幅寸法を、該係止舌片を開閉表紙部の厚み方向へ押
圧操作する指の腹の大きさに対応させると好適である。
【0009】このような係止舌片に対して係り合う綴じ
具としては、背表紙部の内面側に設けたベースと、この
ベースの両側端部において前記閉止位置で表裏の開閉表
紙部の内面と対面する位置に設けた一対の綴板及び該綴
板間に設けられ書類等を貫通して綴じる綴管とを具備す
る所謂チューブ式綴じ具が挙げられ、閉止位置において
係止舌片を綴板同士の対向面と係り合わせるようにする
とよい。この場合、係止舌片において綴板と係り合う係
止部分の幅寸法を、背表紙部の長手方向に沿った綴板の
長手方向寸法よりも小さくしておくことが好ましい。
【0010】その他、係止舌片に対して係り合う綴じ具
として好ましいものには、背表紙部又は一方の開閉表紙
部の内面側に設けられた複数の開閉可能なリング状の綴
要素が挙げられ、この場合、閉止位置において係止舌片
をリング状の綴要素の内向面側と係り合わせるように構
成するとよい。この場合、係止舌片において綴要素と係
り合う係止部分の幅寸法を、綴要素における綴じた際の
最大開口幅寸法よりも小さくしておくことが好ましい。
【0011】本発明のファイルの第2の基本構成は、開
閉表紙部に、少なくとも一方の開閉表紙部を背表紙部に
対して閉じた閉止位置において開閉表紙部の内面側へ突
出し綴じ具と選択的に係り合う係止爪を設けた係止部を
形成するとともに、係止部の基端部に弾性変形によって
該係止爪を前記係止爪が綴じ具の開閉表紙部と対面する
外面側に位置付けられ綴じ具とは係り合わない非係合位
置と綴じ具の内向面側と係り合う係合位置まで動作させ
るヒンジ部を形成し、このヒンジ部を、係止部に外面側
から加えられた外力により前記非係合位置から係止爪を
反綴じ具側へ退避させた退避位置まで該係止部をスライ
ド移動させるように弾性変形により伸長又は縮退動作
し、且つ係止部に外面側から加えられた外力により係止
爪が前記退避位置から綴じ具の内向面側へ潜り込む没入
位置まで回動させるように弾性変形により回動動作する
ものとして、このヒンジ部の伸長又は縮退動作及び回動
動作を通じて係止部を綴じ具と係り合わせる係合手段を
構成していることを特徴とする。
【0012】このような構成とした場合には、係止爪を
綴じ具と係り合わせるには、まず外力の作用によってヒ
ンジ部を伸長又は縮退させて係止部を非係合位置から退
避位置までスライド移動させ、次に外力の作用によって
ヒンジ部を回動させて係止部を退避位置から没入位置ま
で回動させ、最後は逆にヒンジ部を縮退又は伸長させて
係止部を没入位置から係合位置まで移動させるという、
最低3段階の操作が必要となるため、係止部と綴じ具と
が不意の外力によって自然に係り合いロックしたり或い
は逆にロックした状態が解除されるという不具合が生じ
ない。したがって、第1の基本構成のファイルと同様
に、意図的な操作があって初めて開閉表紙部の係止部を
綴じ具に係り合わせて閉じておくことができるという、
使用感の優れたファイルを構成することができる。
【0013】このような構成のファイルにおいても、上
述の作用を有効なものとするには、係合手段を、係止部
のみを開閉表紙部の外方から押圧することにより前記係
止爪が綴じ具と係り合う構成とすることが望ましい。
【0014】また、この場合、係止部の動作をスムーズ
なものとするためには、開閉表紙部における係止部の周
囲に、係止爪を設けた側を開放しヒンジ部側を閉じたス
リットを形成するとよい。さらに、このスリット内に、
係止部をヒンジ部以外の部位で開閉表紙部と連結して非
係合位置に係留する補助連結片を形成すれば、係止部の
開閉表紙部における配置位置を安定させることができ
る。したがって、係止部を係留しておくための補助連結
片の力を越える程度の操作力を加えないと係止部を動作
させることができないことから、係止部と綴じ具との不
意なロック又はロック解除を更に有効に防止することが
できる。そして、このような場合における係止部への操
作の容易性及び確実性を向上するには、係止部に、開閉
表紙部の外面側から内面側へ窪ませた凹部を形成し、こ
の凹部のスリットにより開放された先端部に係止爪を形
成することが好ましい。
【0015】さらに、このような構成のファイルにおい
ても、好適な綴じ具としては、第1の基本構成のファイ
ルと同様に、チューブ式綴じ具や、リング綴じ具を挙げ
ることができる。
【0016】本発明に係るファイルの第3の基本構成
は、開閉表紙部に、少なくとも一方の開閉表紙部を背表
紙部に対して閉じた閉止位置において綴じ具と選択的に
係り合う係止部を形成するとともに、係止部の基端側に
該閉止部を開閉表紙部の厚み方向へ弾性変形により回動
させるヒンジ部を形成し、係止部を綴じ具の開閉表紙部
と対面する外面側に留めておくためのヒンジ部における
弾性力を、係止部に対して開閉表紙部の内面側から綴じ
具が当接することにより作用し得る力よりも小さくなる
ように設定し、係止部に外面側から加えられた外力がヒ
ンジ部の弾性力を越えた場合に該係止部を綴じ具と係り
合わせる係合手段を構成していることを特徴とする。
【0017】このような構成によれば、大きな外力で開
閉表紙部を閉じた場合に開閉表紙部が綴じ具に当たって
受ける力をヒンジ部が受けると、係止部が開閉表紙部の
外面側へ逃げることになるため、開閉表紙部が綴じ具に
当たった弾みで係止部が綴じ具と係り合ってしまうこと
がない。したがって、第1及び第2の基本構成のファイ
ルと同様に、不意に開閉表紙部が綴じ具にロックされて
しまわない、使用感の優れたファイルを構成することが
できる。
【0018】この場合も、意図的な操作があって初めて
開閉表紙部の係止部を綴じ具に係り合わせて閉じておく
ことができるようにするには、係合手段を、係止部のみ
又はその近傍のみを開閉表紙部の外方から押圧すること
により該係止部が綴じ具と係り合う構成とすることが好
ましい。
【0019】また、開閉表紙部における係止部の周囲
に、係止部を設けた側を開放しヒンジ部側を閉じたスリ
ットを形成することで、係止部の動作をスムーズなもの
とすることができる。このような場合、例えばスリット
の形成により舌片状の係止部と当該係止部の基端側にヒ
ンジ部とが構成されるように、意図してヒンジ部を形成
しなくても他の構成要素を形成するのと同時に形成され
たヒンジ機能を有する領域又は部位も、本基本構成で言
うところのヒンジ部の概念に含まれる。なお、他の基本
構成についても同様のことが成立する場合がある。さら
に、スリット内に、係止部をヒンジ部以外の部位で開閉
表紙部と連結して前記閉止位置において係止部が綴じ具
と係り合わない位置に係留する補助連結片を形成すれ
ば、第2の基本構成の場合と同様に係止部の安定性を向
上することができる。
【0020】特に、係止部に開閉表紙部の内面側へ突出
する突起を形成しておき、この突起が綴じ具の外面側と
当接するように構成すると、係止部の綴じ具との不意な
係合を突起部によって阻害できるようになる。さらに、
ヒンジ部を係止部よりも開閉表紙部の基端側に形成する
場合には、突起の先端に綴じ具の内面側と係り合う係止
爪を設けることで、係止部を綴じ具と確実にロックさせ
ることができる。なお、この基本構成においても好まし
い綴じ具として、チューブ式綴じ具やリング綴じ具が挙
げられるのは勿論である。
【0021】また、係止部のみ又はその近傍のみを開閉
表紙部の外方から押圧して初めて係止部が綴じ具と係り
合うような本発明の第4の基本構成は、綴じ具に、閉止
位置において開閉表紙部の内面に沿って突出する突起部
を設け、開閉表紙部に、綴じ具の突起部と選択的に係り
合い係止部を構成するスリットを形成したものであり、
このようなものも上述した各基本構成のファイルと同様
の目的を果たし得るものである。
【0022】その他、人為的な操作なしに開閉表紙部が
綴じ具と係り合い又は解除されない係合手段として有用
なものを有する本発明の第5の基本構成には、開閉表紙
部に、閉止位置で綴じ具の一部を露出させる位置又はそ
の近傍まで至るスリットを形成し、係止部として、その
スリットに案内され外面又は内面に沿って外力により押
圧されて移動し、且つ選択的に綴じ具と係り合う前記係
止部を構成するスライダを開閉表紙部に設けた構成のフ
ァイルが挙げられる。
【0023】さらに、本発明の第6の基本構成として、
開閉表紙部の略全体を係止部とする係合手段を採用する
こともできる。このようなものとしては、開閉表紙部の
略全体を背表紙部側へ押圧することによって、開閉表紙
部の基端部を綴じ具に係り合わせるように係合手段を構
成したものを好適なファイルとして挙げることができ
る。
【0024】以上のような各構成のファイルは、一対の
開閉表紙部のいずれを表表紙、裏表紙としても使用され
ることがあるため、係止部を、一対の開閉表紙部の両方
に形成しておくと、いずれの開閉表紙部もロックした状
態とすることができて好都合である。
【0025】また、上述したファイルにおいて、開閉表
紙部に係止部を形成し、背表紙部にファイル全体を持ち
運びし得る取手を設けている場合、取手を把持してファ
イルを持ち運びする際や棚等から出し入れする際に、フ
ァイルが不意に開閉することを有効に防止できるため、
極めて有用なファイルとすることができる。このような
取手としては、背表紙部に端部を固定して設けたもの
や、背表紙部に対して伸縮可能なものなど、種々のもの
を適用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に示す本発明の第1の基
本構成に係る第1実施形態のファイル1は、一対の開閉
表紙部2a、2b及びこれらの基端間に設定される背部
2cを備えたファイル本体2と、このファイル本体2の
内面に取り付けた綴じ具3とを備え、両開閉表紙部2
a、2bと綴じ具3との間に関係づけて係合手段Lを形
成したものである。ファイル1はさらに、ファイル本体
2の背部2cに背カバー部材4を取り付けることによっ
て、これら背部2c及び背カバー部材4とから背表紙部
Bを構成し、この背表紙部Bに取手6を設けている。な
お、以下に説明する前後方向とは、開閉表紙部2aの開
閉端部側を前方、そして背表紙部Bが設けられた側を後
方とし、上下方向とは、背カバー部材4の長手方向を指
すものとする。また、図3は、両背表紙部2a、2bを
開いた状態において、ファイル本体2と綴じ具3とを内
側から見た態様を示しており、図4は、開閉表紙部2
a、2bを閉じた状態において、ファイル本体2から背
カバー部材4及び取手5を分解した状態を示している。
【0027】ファイル本体2は、一方の開閉表紙部2a
と背表紙部2cの幅方向の半分を一体に有する合成樹脂
素材などからなるファイル本体要素20と、他方の開閉
表紙部2bと背表紙部2cの幅方向半分を一体に有する
ファイル本体要素20とに分割される半割構造を有して
いる。これら2つのファイル本体要素20、20は、後
述するように、綴じ具3をファイル本体2に取り付ける
際に同時に組み合わされる。すなわち背部2cは、両方
のファイル本体要素20、20の一部同士を、幅方向中
央部において長手方向に沿って接合することにより形成
されるものである。開閉表紙部2a、2bは、例えばA
4規格やB5規格の紙葉類を綴じるように対応させたも
のであり、これら開閉表紙部2a、2bの基端部に、そ
れぞれ素材を若干薄肉に形成し又は折り曲げ癖を付与し
たヒンジ部2dを介して背部2cを設けている。
【0028】開閉表紙部2a、2bには、図3に示すよ
うに、ファイル1を閉じた状態で綴じ具3の側端面が当
接する内面側の基端部分に一対の平面視L字型をなす突
条21をそれぞれ対向して設けている。そして、この対
向する突条21の内法寸法を、綴じ具3の外形長さと略
一致させるようにするとともに、その高さ寸法を綴じ具
3の後述する綴板32の厚み寸法と略一致するように設
定している。すなわち、ファイル1の閉止状態において
この綴じ具3の綴板32が突条21の内部におおよそ位
置決めされて収容され、綴じ板32の前端部を次に説明
する係止舌片22に近付けるようにしている。また、こ
の突条21の内部に綴板32が収容されている状態で、
当該綴板32に係り合い係合手段Lの一部を構成する係
止舌片22を形成し、各開閉表紙部2a、2bを開成不
能にロックし得るようにしている。この係止舌片22
は、先端部22aが背部2c側に向くように、閉止位置
において綴じ具3と重合する領域と重合しない領域とに
亘って開閉表紙部2a、2bを部分的に略U字型状に切
り欠いた切り込み24の内側に設けたものであり、当該
開閉表紙部2a、2bを閉じた閉止位置において前記突
条21内に収容された綴板32の側端部に先端部22a
が跨るように形成している。また、この係止舌片22の
幅寸法は、一般的な手の指の腹の広さに略対応させてい
る。そして、切り込み24の外側において開閉表紙部2
a、2bの基端部側の領域を、後述する綴じ具3の綴板
32と当接し得る当接領域23としている。
【0029】背部2cは、概略長方形をなす板状のもの
であり、長手方向中央部に厚み方向に貫通させて形成し
た綴じ具3を取り付けるための綴じ具取付孔2c1を上
下4つずつ有している。また、綴じ具取付孔2c1の上
下には、背カバー部材4を介して取手6を取り付けるた
めの取手取付孔71と、取手6に対する所定量以上の引
き出しを規制する係止片72とを設けている。取手取付
孔71は、使用状態において弾性変形させた取手6がそ
の弾性力に従って広がる方向に傾斜させて形成したもの
である。一方、係止片72は、前記取手取付孔71より
も更に上端部側及び下端部側において、それぞれこの背
部2cの内面から対をなして後方へ突出するように形成
した平面視L字型の部材からなる。また、背部2cに
は、背カバー部材4を取り付けるために、背面側の両側
部に背カバー部材4をスライド関係により係り合わせる
ファイル本体側スライド係合部F1を形成するととも
に、背面側の中間部に背カバー部材4を凹凸関係により
係り合わせるファイル本体側凹凸係合部F2を形成して
いる。ファイル本体側スライド係合部F1は、背部2c
の背面側の両側部に上下方向に沿って設けられ、前記背
面から側端へ広がるような傾斜面を有する平面視台形を
なし後方へ突出する柱状の突条f1を所定ピッチで切り
欠いて間欠的なレール状に形成してなるものである。一
方、ファイル本体側凹凸係合部F2は、背面の中間部に
上下に形成された正断面視略円形をなす凹部f2からな
る。そして、この凹部f2は、上下に一対ずつ計4つ形
成されている。
【0030】綴じ具3は、図3に示すように、例えば背
部2cに固定されたベース31と、このベース31の左
右両側に着脱可能に取り付けられた一対の綴板32と、
この綴板32間に渡って延びる綴管33と、綴板32の
脱着操作を行う操作部材34を具備してなるチューブ式
綴じ具である。綴管33は、一対の綴板32の一方に設
けられた綴軸331と、他方に設けられこの綴軸331
を内部に挿入し得る空洞を有した綴パイプ332とを上
下に一対ずつ設けてなるものである。また、綴板32
は、ベース31の左右両側に支持された一対の軸ピン3
5に係脱可能に取り付けられたものである。操作部材3
4は、ベース31の左右両側における中央部分に設けた
図示しない収容部内に納められていて、前記軸ピン35
の一部を保持しており、この操作部材34をベース31
内に押し込むことで、前記軸ピン35がその軸線位置を
変位し、綴板32との係り合わせを解除できるようにな
っている。さらに、ベース31は、ファイル本体2の背
部2cに設けた綴じ具取付孔2c1に係り合うベース固
定具36によって、ファイル本体2の背部2cに取り付
けられている。その際、このベース固定具36は、2つ
のファイル本体要素20、20同士を背部2cにおいて
接合する役割も担っている。すなわち、本実施形態にお
ける綴じ具3は、このベース固定具36によって、リベ
ット等を使用せずに、ベース31をファイル本体2に取
り付けられるようなものであるが、ベース31をリベッ
ト等で取り付けるタイプのものであってもよい。なお、
この綴じ具3のその他の構成については、一般に広く知
られたものであるので、詳しい説明を省略することとす
る。
【0031】背カバー部材4は、ファイル本体2の背部
2cの高さ寸法及び幅寸法と略一致した高さ寸法及び幅
寸法を有する柱状のものであり、背面側へ湾曲した弓な
り型をなす平断面形状をなしている。この背カバー部材
4には、長手方向及び幅方向中央部に、縦長の長方形状
をなす取手収容凹部5を厚み方向に貫通させて形成して
いる。そしてこの取手収容凹部5の高さ方向中央部にお
ける左右両側に略線対称をなし、使用者の手を取手収容
凹部5内へ誘導するガイド部51を形成している。この
ガイド部51は、取手収容凹部5の側端部に、略部分球
状に凹む凹部を形成して取手収容凹部5の内部へ向かっ
て湾曲しつつ傾斜するテーパ面51を形成したものであ
る。また、この背カバー部材4を背部2cに取り付ける
ための構成として、ファイル本体側スライド係合部F1
に対して上方又は下方へスライド係合することにより係
り合う背カバー部材側スライド係合部c1と、ファイル
本体側凹凸係合部F2に対して背部2cの厚み方向へ凹
凸係合することにより係り合う背カバー部材側凹凸係合
部(図示省略)を形成している。背カバー部材側スライ
ド係合部C1は、図4に示すように、背カバー部材4の
両側端部にファイル側スライド係合部F1と同じピッチ
で部分的に切り欠いて間欠的なレール状となるように形
成したものであり、ファイル本体側スライド係合部F1
を両側方から抱く姿勢で背部2cに取り付けられる。一
方、背カバー部材側凹凸係合部は、両スライド係合部F
1、F2を正規の取付位置で係り合わせた状態で、ファ
イル本体側凹凸係合部F2を構成する凹部f2の対応箇
所にそれぞれ形成した図示しない突起からなるものであ
る。
【0032】取手6は、図1、図2及び図4に示すよう
に長手方向中間部に設定した把持部61と、この把持部
61の長手方向の両側に設定され背表紙部Bを構成する
ファイル本体2の背部2cと係り合う基部62とを備
え、これらを例えば合成ゴム等の弾性を有する合成樹脂
を素材として一体成形されている。把持部61は、ベル
ト状のものでありその中央部分の厚み寸法を厚く、且つ
後方へ突出するように湾曲した形状に成形したものであ
る。なお、この把持部61の背面61a側は、周縁部よ
り肉厚が薄くなるように成形した背面視矩形状をなす薄
肉部611としており、取手6を前記取手収容凹部5に
格納した状態で中央部分が盛り上がり取手収容凹部5の
開口縁部よりも後方へ殆ど突出しないようにしている。
基部62は、把持部61の両端からこの取手6の長手方
向両端部へ向けて延びるように設けられる挿入部621
を有し、この挿入部621の端部に係止部622を形成
している。挿入部621は、背部2cに形成された後述
する取手取付孔71、係止片72に挿入可能な肉厚に設
定されたものである。係止部622は、この挿入部62
1よりも肉厚を厚く、且つ幅広な矩形状に形成したもの
である。そして、この基部62を、背部2cに取り付け
た背カバー部材4の取手収容凹部5へ挿入し、さらに背
部2cの取手取付孔71及び一対の係止片72の間へ挿
入している。しかして、取手6を取手収容凹部5から把
持部61を手で持って引き出した場合に、係止部622
が各係止片72に上方又は下方から衝突することによ
り、それ以上の取手6の引き出しを規制するようにして
いる。
【0033】以上のような構成の本実施形態におけるこ
のファイル1を使用する際に、開閉表紙部2a、2bを
閉じた状態を維持する場合、図2及び図5に示すよう
に、一方又は両方の開閉表紙部2a、2bを背表紙部B
に対して閉じた状態にすると、切り込み24の外側にお
ける当接領域23の内面側が綴板32の外面と当接する
ため、開閉表紙部2a、2bのそれ以上の背表紙部Bに
対する倒れ込みが規制され、それに伴って係止舌片22
と綴板32との係り合いも規制される。その状態から係
止舌片22を矢印Xの方向すなわち厚み方向へ外方から
押圧すると、係止舌片22の先端部22aが綴じ具3の
綴板3の側端部の対向面側に潜り込む。するとその状態
で、係止舌片22と綴板3とがそれらの厚み方向に係り
合うことになり、その状態から開閉表紙部2a、2bを
開くことを禁止するロック状態となる。このように、ロ
ック状態としたファイル1を、例えば図6に示すように
棚Tに収納しておき、これを棚Tから取り出す際に取手
6を手で持って引き出す場合、係止舌片22と綴板3と
が係り合った係合手段Lが機能しているため、開閉表紙
部2a、2bが容易に開いてしまうことがない。また、
取手6を持ってこのファイル1を持ち運びする場合にも
同様に、係合手段Lにおける係り合いが自然に解除され
て開閉表紙部2a、2bが開いてしまうこともない。ま
た、このファイル1を机等の天板上で使用する際に、開
閉表紙部2a、2bを対面させている場合でも、係止舌
片22がごく小さいものであるため、係止舌片22以外
の開閉表紙部2a、2bの部位を押圧したとしても、係
止舌片22が綴板3と係り合ってロックされた状態にな
ることを防止することもできる。
【0034】なお、以上に説明した第1実施形態におい
て、各部の構成は本発明の範囲内で任意に変更すること
が可能である。
【0035】(第2実施形態)図7に示すこの実施形態
は、上述した第1実施形態と同様に本発明の第1の基本
構成に係るものであり、一対の開閉表紙部120a、1
20bの基端間に背表紙部B100を一体に設け、綴じ
具として一般的な2穴式のリング綴じ具130を適用し
たファイル100である。図示例では、リング綴じ具1
30として、一方の開閉表紙部120bの内面側におけ
る基端部に取り付けたベース131と、このベース13
0の長手方向において所定間隔で2つの開閉可能なリン
グ132を設けた構成のものを採用している。
【0036】これに対して、他方の開閉表紙部120a
には、基端部において各リング132に対して上方から
又は下方から跨るように部分的にU字形状に切り欠いて
切り込み124を形成することにより、この切り込み1
24の内側に前記第1実施形態と同様に係止部を構成す
る係止舌片122を一対形成している。換言すると、切
り込み124は、閉止位置において綴じ具であるリング
132に重合する領域と重合しない領域とに跨って形成
されている。そして、これら係止舌片122とリング1
32とによって係合手段L100が構成される。また、
切り込み124の外側には、綴じ具であるリング132
のうち開閉表紙部120aの内面と対面する側の面と当
接する当接領域123を設定している。このような係合
手段L100においても、当接領域123がリング13
2と当接して係止舌片122とリング132との係合を
規制した状態から、係止舌片122を外方から厚み方向
へ押圧することで、その先端部122aがリング132
の開放された内向面側であるリング環内側領域に潜り込
むと、係止舌片122がリング132の内面と開閉表紙
部120aの厚み方向に係り合うこととなり、開閉表紙
部120aがロックされて容易には開かない状態とな
る。
【0037】なお、この実施形態において、リング綴じ
具を2穴式以外のものとしてもよく、その場合、端部に
配置されるリングに対してのみ係止舌片が係り合うよう
に適宜構成するなど、種々変更が可能である。
【0038】(第3実施形態)図8〜図12に示す第3
実施形態は、本発明の第2の基本構成に係るものであ
る。具体的にこのファイル200は、第1実施形態と同
様に、ファイル本体220、チューブ式の綴じ具3、及
び背カバー部材240を有するものであるので、同一の
部位には第1実施形態のものと同一又は対応する符号を
付して説明する。なお、背カバー部材240は、高さ方
向中央部に、前方及び両側方へ開口する取手241を形
成している以外の点については、第1実施形態の背カバ
ー部材4と略同様のものであり、チューブ式綴じ具3は
第1実施形態のものと同等品であるので、これ以上の説
明は省略する。
【0039】ファイル本体220は、図8、図9及び図
10に示すように、第1実施形態のファイル本体2と同
様に一対のファイル本体要素220xを組み合わせるこ
とにより開閉表紙部220a、220b及び背部220
cを形成したものであり、この背部220cに背カバー
部材240を取り付けることで背表紙部B200を構成
している。また、開閉表紙部220a、220bの内面
における基端部側にはそれぞれ突条221を形成してい
る。そして、そぞれの開閉表紙部220a、220bに
対をなして形成された突条221間の中間部における反
綴側に、背表紙部B200の長手方向に沿って延びるヒ
ンジ部223を形成するとともに、このヒンジ部223
から開閉表紙部220a、220bの基端側に連続して
外面視矩形状をなす係止部たる係止片222を形成して
いる。さらにこの係止片222のヒンジ部223を除く
周囲には、開閉表紙部220a、220bの肉厚を貫通
させた外面視コ字形をなすスリット224を形成してい
る。そして、このような構成によって、開閉表紙部22
0a、220bを綴板32と係合させる係合手段L20
0を構成している。
【0040】ヒンジ部223は、係止片222を動作さ
せる機能を有するものであり、その肉厚を開閉表紙部2
20a、220bの他の部位よりも薄肉として、内面側
にV字形をなすように形成している。すなわち、このヒ
ンジ部223は、開閉表紙部220a、220bの面方
向に伸縮可能、且つ厚み方向に回動可能に構成したもの
である。
【0041】係止片222は、基端部をヒンジ部223
に連続させ、先端部を前記スリット224により開放し
たものであり、その先端部を開閉表紙部220a、22
0bの閉止位置において綴板32の開放端側と重合する
位置に位置付けている。そして、この係止片222全体
の形状を、開閉表紙部220a、220bの内面側に緩
やかに湾曲して突出するものとしており、その形状に沿
って外面側から内面側に窪ませた操作用の凹部225を
形成している。さらに、係止片222の先端部を挟む両
側部には起立壁226を形成しており、スリット224
内にこの起立壁226と開閉表紙部220a、220b
とを連結する薄肉の補助連結片227を複数設けること
によって、係止片222の安定性を確保している。ま
た、係止片222の先端部には、外面側が扁平な係止爪
222aを形成している。
【0042】このような構成のファイル200におい
て、図12(a)に示すように、一方又は両方の開閉表
紙部220a、220bを背表紙部B200に対して閉
じた閉止位置では、係止片222の先端部における係止
爪222aが綴板32の外面側に当接して、係止爪22
2aが綴板32と係合し得ない非係合位置Pにある。こ
の非係合位置Pから、凹部225内に指Fを挿入し、補
助連結片227を撓ませながら同図に矢印で示すように
係止片222をヒンジ部223へ押すと、ヒンジ部22
3が縮退することによって係止片222が反綴じ側の退
避位置Qまでスライド移動する。さらに、同図(b)に
示すように、補助連結片227の係止片222に対する
保持力に逆らって係止片222を開閉表紙部220a、
220bの厚み方向へ押圧すると、ヒンジ部223が同
図に矢印で示すように内面側へ回動するのに伴って、係
止片222が退避位置Qから綴板32の内面側へ潜り込
んだ没入位置Rまで回動する。なお、係止片222の押
圧によって開閉表紙部220a、220b全体も綴板3
2側へ押圧されるので、綴板32は突条221内に収容
されることになる。そして、同図(c)及び図11に拡
大して示すように、係止片222に指Fを添えておく
と、ヒンジ部223が弾性復帰力により伸長する結果、
係止爪222aが綴板32の内面と係り合う係合位置R
まで移動し、開閉表紙部220a、220bが綴板32
にロックされた状態となる。なお、以上と逆の手順で操
作することにより、係止爪222aと綴板32とのロッ
ク状態を解除することができる。
【0043】したがって、このような構成のファイル2
00であれば、係止片222のみに対する意図的な操作
力を加えることによって初めて開閉表紙部220a、2
20bを綴板32にロックすることができるため、上記
第1実施形態等と同様に、従来にない使い勝手の優れた
ものとすることができる。
【0044】なお、本発明の第2の基本構成に係るファ
イルは、この第3実施形態に限られるものではない。例
えば綴じ具として同様のチューブ式綴じ具を採用してい
る場合には、ヒンジ部を綴じ側にも受ける一方、係止爪
を開閉表紙部の開放端側に向けて設けることができる。
また、綴じ具としてリング綴じ具を採用する場合には、
ヒンジ部と係止爪とを背表紙部の長手方向に対向させる
ように形成するとよい。さらに、ヒンジ部や係止片の形
状や構成も、第3実施形態のものと同等以上の機能を有
するものであれば適宜変更することができる。
【0045】(第4実施形態)図13〜図17に示す第
4実施形態は、本発明の第3の基本構成に係るものであ
る。具体的にこのファイル300は、第1又は第3実施
形態とほぼ同様の構成のファイル本体320、チューブ
式の綴じ具3、及び背カバー部材240を有するもので
あるので、同一の部位には第1又は第3実施形態のもの
と同一又は対応する符号を付して説明を省略する。
【0046】ファイル本体320は、図13、図14及
び図15に示すように、第1及び第3実施形態のファイ
ル本体2、220と同様に一対のファイル本体要素32
0xを組み合わせることにより開閉表紙部320a、3
20b及び背部320cを形成したものであり、この背
部320cに背カバー部材240を取り付けることで背
表紙部B300を構成している。また、開閉表紙部32
0a、320bの内面における基端部側にはそれぞれ突
条321を形成している。そして、そぞれの開閉表紙部
220a、220bに対をなして形成された突条221
に包囲された開閉表紙部320a、320bの基端側の
領域内に、背表紙部B300の長手方向に沿って延びる
ヒンジ部323を形成するとともに、このヒンジ部32
3から開閉表紙部320a、320bの基端側と反対側
となる開放端側に連続して外面視矩形状をなす係止部た
る係止片322を形成している。さらにこの係止片32
2のヒンジ部323を除く周囲には、開閉表紙部320
a、320bの肉厚を貫通させた外面視コ字形をなす切
り込み324を形成している。そして、このような構成
によって、開閉表紙部320a、320bを綴板32と
係合させる係合手段L300を構成している。
【0047】ヒンジ部323は、開閉表紙部320a、
320bの肉厚を部分的に溝状に薄肉として、係止片3
22を回動可能とするものである。図示例では開閉表紙
部320a、320bの外面側を溝状に形成してヒンジ
部323を形成しているが、内面側を溝状にしても構わ
ない。また、ヒンジ部323の肉厚は、繰り返しての回
動動作により、劣化、断裂等を生じない程度の適宜の厚
さとして、このヒンジ部323における弾性力は、係止
片322に触れることなく開閉表紙部320a、320
bを綴じた際に綴板32に当接した係止片322が当該
綴板32から受ける力よりも小さくなるようにしてい
る。
【0048】一方、係止片322は、切り込み324及
びヒンジ部323に包囲され、基端部をヒンジ部323
に連続させた外面視矩形状をなすものであり、その先端
部を開閉表紙部320a、320bの閉止位置において
綴板32の開放端側と重合する位置に設定している。そ
して、係止片322の先端には、内面側へ突出する突起
325をヒンジ部323と略平行に形成しており、この
突起325の長手方向中央部に、開閉表紙部320a、
320bの基端側へ向けて突出する係止爪326を形成
している。
【0049】このような構成のファイル300におい
て、係止片322には触れずに開閉表紙部320a、3
20bを綴じて閉止位置に位置付けると、図16(a)
に示すように、係止片322の先端部に形成した突起3
25が綴板32の外面側に当接する。その際、ヒンジ部
323には、突起325が綴板32から受ける力よりも
小さい弾性力しか有していないので、ヒンジ部323を
中心にして係止片322全体が上方へ回動する。換言す
ると、突起325の綴板32との衝突により、係止片3
22は開閉表紙部320a、320bの外面側へ逃げる
ことになる。従って、急激な操作により開閉表紙部32
0a、320bを閉じた場合でも、係止片322が綴板
32と係り合ってロックしてしまうことがない。この状
態から、同図に示すように指Fで係止片322の先端部
を外面側から押圧すると、突起325が綴板32の外面
に押し当てられることによって係止片322が外方へ反
るように弾性変形する結果、その弾性復帰力により、同
図(b)に示すように、係止爪326が綴板32の内面
側へ回り込んで綴板32と係合する。このように、本実
施形態においても、係止片322に対する意図的な操作
力を加えて初めて開閉表紙部320a、320bを綴じ
具3に係り合わせてロックできるようになるため、上述
した各実施形態と同様に、不意に開閉表紙部320a、
320bが綴じ具3にロックされてしまうことのない使
い勝手に優れたファイル300とすることができる。
【0050】なお、本実施形態においても、例えば開閉
表紙部においてヒンジ部よりも係止片を背部寄りの基端
側に設けたり、係止片の形状を変更するなど、本発明の
第3の基本構成の趣旨を逸脱しない範囲での各種変更が
可能である。また、弾性力の弱いヒンジ部による係止片
の安定性を向上すべく、第3実施形態と同様に、スリッ
ト内に係止片と開閉表紙部とを連結する補助連結片を形
成すると、上述した作用効果を好適に奏するとともに係
止片をぐらつかず安定したものとすることができるよう
になる。
【0051】(第5実施形態)図17に示すこの実施形
態は、本発明の第4の基本構成に係るものであり、前記
第1実施形態のものとほぼ同様の構成を有するファイル
400である。第1実施形態のファイル1と異なる点
は、係合手段L400にある。すなわち、この係合手段
L400では、綴じ具430において、綴板432の側
端部における長手方向中央部に、舌片状をなす突起部4
32aを形成している一方、開閉表紙部420a、42
0bの基端部にこの突起部432と係り合う係止部とな
るスリット422を形成している。したがって、このよ
うな構成によれば、スリット422の近傍、具体的には
スリット422の前方位置を開閉表紙部400a、40
0bの厚み方向へ押圧すれば、スリット422に突起部
432を挿入させてそれらを係り合わせ、ロック状態と
することができる。なお、この実施形態においても、綴
板に形成する突起部や開閉表紙部に形成するスリットの
形状や大きさなどは適宜変更することが可能である。
【0052】(第6実施形態)図18に部分的な断面図
で示すこの実施形態は、本発明の第5の基本構成に係る
ものであり、第1実施形態のファイル1と略同様の開閉
表紙部520a、背表紙部500B、及びベース531
及び綴板532を備えた綴じ具530等の各部を有する
ものである。この実施形態における係合手段L500
は、開閉表紙部520aの基端部において背表紙部B5
00側に向けて長手方向を有するように矩形状に切り欠
いたスリット521と、このスリット521に案内され
て開閉表紙部520aの基端から先端方向又はその逆方
向へ(図中矢印方向へ)スライド移動するスライダ52
2と、このスライダ522を背表紙部500B側へ移動
させた際にスライダ522の一部と係り合う前記綴板5
32とから構成される。スライダ522は、この実施形
態において係止部を構成するものであり、断面コ字形を
なす樹脂製部材である。そして、スライダ522を開閉
表紙部520aの先端側から押圧し、そのコ字形の開口
内に綴板532を挿入させることによって開閉表紙部5
20aをロック状態とする。このロック状態を解除する
場合には、スライダ522を上記とは逆方向へ押圧すれ
ばよい。なおこの場合も、スライダの具体的な形状等は
適宜変更することができる。また、例えばスライダ52
2をロック可能な位置に移動させた場合に、その位置で
スライダ522と開閉表紙部520aとを凹凸係合する
ような構成にしておくと、ロック状態をより確実に維持
することができる。
【0053】本発明は上記各実施形態に限られるもので
はない。例えば、本発明の第6の基本構成に係るファイ
ルとして、開閉表紙部を背表紙部に対してスライド移動
可能に構成し、その開閉表紙部を背表紙部側に移動させ
たときに綴じ具と係り合わせるような係合手段、すなわ
ち開閉表紙部全体を係止部としたような構成を採用する
ことも可能である。また、何れか複数の基本構成を同時
に有するファイルを構成したり、あるいは何れの形態の
ファイルにおいても綴じ具として上述したもの以外のも
のを採用するなど、種々の態様を適用することができ、
各部の具体的構成についても本発明を逸脱しない範囲で
種々変形が可能である。
【0054】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明に係る綴
じ具を備えたファイルは、開閉表紙部を閉じた閉止位置
において、意図的な操作力を加えない状態では開閉表紙
部に形成した係止部が綴じ具と自動的には係り合わない
構成を有している。
【0055】したがって、このような構成においては、
係止部のみ、或いは係止部ないしその近傍のみにファイ
ルを閉じた状態に維持するための人為的な操作力を加え
てはじめて開閉表紙部がロックされた状態となるため、
ファイルが不意に閉じてロックされてしまい開きにくく
なったり、或いは逆にファイルが不意に開いてしまうと
いうような不具合を有効に解消して、極めて使い勝手の
よいものとすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態において係合手段のロッ
クが解除された状態を示す斜視図。
【図2】同実施形態において係合手段のロックがなされ
た状態を示す斜視図。
【図3】同実施形態におけるファイル本体及び綴じ具を
開いた状態を示す斜視図。
【図4】同実施形態の各部を分解して示す斜視図。
【図5】同実施形態の要部を示す部分断面図。
【図6】同実施形態の使用例を示す斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態を示す斜視図。
【図8】本発明の第3実施形態の両開閉表紙部の閉止状
態を示す斜視図。
【図9】同一方の開閉表紙部の閉止状態を示す斜視図。
【図10】同実施形態に係るファイル本体の内面側を示
す平面図。
【図11】同実施形態の要部拡大斜視図。
【図12】同実施形態の操作手順を断面図で示す説明
図。
【図13】本発明の第4実施形態の両開閉表紙部の閉止
状態を示す斜視図。
【図14】同一方の開閉表紙部の閉止状態を示す斜視
図。
【図15】同実施形態に係るファイル本体の内面側を示
す平面図。
【図16】同実施形態の操作手順を断面図で示す説明
図。
【図17】本発明の第5実施形態を示す斜視図。
【図18】本発明の第6実施形態の一部を示す部分断面
図。
【符号の説明】
1、100、200、300…ファイル 2a、2b、120a、120b、220a、220
b、320a、320b、420a、420b、520
a…開閉表紙部 3、130、230、330、430、530…綴じ具 6、261…取手 22、122…係止部(係止舌片) 23、123…当接領域 24、124…切り込み 32、532…綴板 131…リング 222、322…係止部(係止片) 222a、326…係止爪 325…突起 223、323…ヒンジ部 422…係止部(スリット) 522…係止部(スライダ) B、B100、B200、B300、B500…背表紙
部 L、L100、L200、L300、L400、L50
0…係合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千田 史也 大阪市北区同心2−15−4 サンライズマ ンション305 Fターム(参考) 2C017 UC18 UD05

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表紙
    部の基端間に設けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉表
    紙部の内面側に設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る綴
    じ具とを具備するものにおいて、 少なくとも一方の開閉表紙部を背表紙部に対して閉じた
    閉止位置において綴じ具と対応する領域から綴じ具と対
    応しない領域に跨って切り込みを形成するとともに、開
    閉表紙部の前記切り込みによって包囲される部位に前記
    綴じ具と係り合う係止部を形成し、開閉表紙部における
    前記切り込みの外側となる部位に綴じ具と当接して前記
    係止部と綴じ具とにより構成される係合手段の係り合い
    を規制する当接領域を設定していることを特徴とするフ
    ァイル。
  2. 【請求項2】係合手段が、係止部のみ又はその近傍のみ
    を開閉表紙部の外方から押圧することにより該係止部が
    綴じ具と係り合う構成である請求項1記載のファイル。
  3. 【請求項3】係止部が、前記切り込みにより包囲された
    舌片状をなす係止舌片である請求項2記載のファイル。
  4. 【請求項4】前記係止舌片が綴じ具の一部のみと係り合
    い、綴じ具の他の部位が前記当接領域と当接するように
    構成している請求項3記載のファイル。
  5. 【請求項5】前記係止舌片の幅寸法を、該係止舌片を開
    閉表紙部の厚み方向へ押圧操作する指の腹の大きさに対
    応させている請求項3又は4記載のファイル。
  6. 【請求項6】綴じ具が、背表紙部の内面側に設けたベー
    スと、該ベースの両側端部において前記閉止位置で表裏
    の開閉表紙部の内面と対面し得る位置に設けた一対の綴
    板及び該綴板間に設けられ書類等を貫通して綴じる綴管
    とを具備するものであり、閉止位置において前記係止舌
    片を綴板同士が対向する対向面と係り合わせるようにし
    ている請求項3、4又は5記載のファイル。
  7. 【請求項7】綴じ具が、背表紙部又は一方の開閉表紙部
    の内面側に設けられ書類等を貫通して綴じる複数の開閉
    可能な複数のリングを具備するリング綴じ具であり、閉
    止位置において前記係止舌片をリングの内向面側と係り
    合わせるようにしている請求項3、4又は5記載のファ
    イル。
  8. 【請求項8】表裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表紙
    部の基端間に設けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉表
    紙部の内面側に設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る綴
    じ具とを具備するものにおいて、 開閉表紙部に、少なくとも一方の開閉表紙部を背表紙部
    に対して閉じた閉止位置において開閉表紙部の内面側へ
    突出し綴じ具と選択的に係り合う係止爪を設けた係止部
    を形成するとともに、係止部の基端部に弾性変形によっ
    て該係止爪を前記係止爪が綴じ具の開閉表紙部と対面す
    る外面側に位置付けられ綴じ具とは係り合わない非係合
    位置と綴じ具の内向面側と係り合う係合位置まで動作さ
    せるヒンジ部を形成し、このヒンジ部を、係止部に外面
    側から加えられた外力により前記非係合位置から係止爪
    を反綴じ具側へ退避させた退避位置まで該係止部をスラ
    イド移動させるように弾性変形により伸長又は縮退動作
    し、且つ係止部に外面側から加えられた外力により係止
    爪が前記退避位置から綴じ具の内向面側へ潜り込む没入
    位置まで回動させるように弾性変形により回動動作する
    ものとして、このヒンジ部の伸長又は縮退動作及び回動
    動作を通じて係止部を綴じ具と係り合わせる係合手段を
    構成していることを特徴とするファイル。
  9. 【請求項9】係合手段が、係止部のみを開閉表紙部の外
    方から押圧することにより前記係止爪が綴じ具と係り合
    う構成である請求項8記載のファイル。
  10. 【請求項10】開閉表紙部における係止部の周囲に、係
    止爪を設けた側を開放しヒンジ部側を閉じたスリットを
    形成している請求項9記載のファイル。
  11. 【請求項11】前記スリット内に、係止部をヒンジ部以
    外の部位で開閉表紙部と連結して非係合位置に係留する
    補助連結片を形成している請求項10記載のファイル。
  12. 【請求項12】係止部に開閉表紙部の外面側から内面側
    へ窪ませた凹部を形成し、該凹部の前記スリットにより
    開放された先端部に係止爪を形成している請求項10又
    は11記載のファイル。
  13. 【請求項13】綴じ具が、背表紙部の内面側に設けたベ
    ースと、該ベースの両側端部において前記閉止位置で表
    裏の開閉表紙部の内面と対面し得る位置に設けた一対の
    綴板及び該綴板間に設けられ書類等を貫通して綴じる綴
    管とを具備するものであり、閉止位置において前記係止
    爪を綴板同士が対向する対向面と係り合わせるようにし
    ている請求項8、9、10、11又は12記載のファイ
    ル。
  14. 【請求項14】綴じ具が、背表紙部又は一方の開閉表紙
    部の内面側に設けられ書類等を貫通して綴じる複数の開
    閉可能な複数のリングを具備するリング綴じ具であり、
    閉止位置において前記係止爪をリングの内向面側と係り
    合わせるようにしている請求項8、9、10、11又は
    12記載のファイル。
  15. 【請求項15】表裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表
    紙部の基端間に設けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉
    表紙部の内面側に設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る
    綴じ具とを具備するものにおいて、 開閉表紙部に、少なくとも一方の開閉表紙部を背表紙部
    に対して閉じた閉止位置において綴じ具と選択的に係り
    合う係止部を形成するとともに、係止部の基端側に該閉
    止部を開閉表紙部の厚み方向へ弾性変形により回動させ
    るヒンジ部を形成し、係止部を綴じ具の開閉表紙部と対
    面する外面側に留めておくためのヒンジ部における弾性
    力を、係止部に対して開閉表紙部の内面側から綴じ具が
    当接することにより作用し得る力よりも小さくなるよう
    に設定し、係止部に外面側から加えられた外力がヒンジ
    部の弾性力を越えた場合に該係止部を綴じ具と係り合わ
    せる係合手段を構成していることを特徴とするファイ
    ル。
  16. 【請求項16】係合手段が、係止部のみ又はその近傍の
    みを開閉表紙部の外方から押圧することにより該係止部
    が綴じ具と係り合う構成である請求項15記載のファイ
    ル。
  17. 【請求項17】開閉表紙部における係止部の周囲に、係
    止部を設けた側を開放しヒンジ部側を閉じたスリットを
    形成している請求項15又は16記載のファイル。
  18. 【請求項18】前記スリット内に、係止部をヒンジ部以
    外の部位で開閉表紙部と連結して前記閉止位置において
    係止部が綴じ具と係り合わない位置に係留する補助連結
    片を形成している請求項17記載のファイル。
  19. 【請求項19】係止部において綴じ具の外面側と当接す
    る部位に、開閉表紙部の内面側へ突出する突起を形成し
    ている請求項15、16、17又は18記載のファイ
    ル。
  20. 【請求項20】ヒンジ部を係止部よりも開閉表紙部の基
    端側に形成し、前記突起の先端部に、綴じ具の内面側と
    係り合う係止爪を形成している請求項19記載のファイ
    ル。
  21. 【請求項21】綴じ具が、背表紙部の内面側に設けたベ
    ースと、該ベースの両側端部において前記閉止位置で表
    裏の開閉表紙部の内面と対面し得る位置に設けた一対の
    綴板及び該綴板間に設けられ書類等を貫通して綴じる綴
    管とを具備するものであり、閉止位置において前記係止
    部を綴板同士が対向する対向面と係り合わせるようにし
    ている請求項15、16、17、18、19又は20記
    載のファイル。
  22. 【請求項22】綴じ具が、背表紙部又は一方の開閉表紙
    部の内面側に設けられ書類等を貫通して綴じる複数の開
    閉可能な複数のリングを具備するリング綴じ具であり、
    閉止位置において前記係止部をリングの内向面側と係り
    合わせるようにしている請求項15、16、17、1
    8、19又は20記載のファイル。
  23. 【請求項23】表裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表
    紙部の基端間に設けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉
    表紙部の内面側に設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る
    綴じ具とを具備するものにおいて、 開閉表紙部に前記綴じ具と係り合う係止部を形成し、少
    なくとも一方の開閉表紙部を背表紙部に対して閉じた閉
    止位置において、前記係止部のみ又はその近傍のみを開
    閉表紙部の外方から押圧することにより該係止部が綴じ
    具と係り合う係合手段を設け、該係合手段が、閉止位置
    において綴じ具に形成した開閉表紙部の内面に沿って突
    出する突起部と、開閉表紙部に、前記突起部と選択的に
    係り合う前記係止部として開閉表紙部に形成したスリッ
    トとを有していることを特徴とするファイル。
  24. 【請求項24】表裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表
    紙部の基端間に設けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉
    表紙部の内面側に設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る
    綴じ具とを具備するものにおいて、 開閉表紙部に前記綴じ具と係り合う係止部を形成し、少
    なくとも一方の開閉表紙部を背表紙部に対して閉じた閉
    止位置において、前記係止部のみ又はその近傍のみを開
    閉表紙部の外方から押圧することにより該係止部が綴じ
    具と係り合う係合手段を設け、該係合手段が、閉止位置
    で綴じ具の一部を露出させる位置又はその近傍まで至る
    ように開閉表紙部に形成したスリットと、該スリットに
    案内され外面又は内面に沿って外力により押圧されて移
    動し、且つ選択的に綴じ具と係り合う前記係止部として
    該開閉表紙部に設けたスライダとを有していることを特
    徴とするファイル。
  25. 【請求項25】表裏一対の開閉表紙部と、これら開閉表
    紙部の基端間に設けた背表紙部と、背表紙部ないし開閉
    表紙部の内面側に設けられ書類等の被綴込体を綴じ得る
    綴じ具とを具備するものにおいて、 開閉表紙部に前記綴じ具と係り合う係止部を形成し、少
    なくとも一方の開閉表紙部を背表紙部に対して閉じた閉
    止位置において、前記係止部のみ又はその近傍のみを開
    閉表紙部の外方から押圧することにより該係止部が綴じ
    具と係り合う係合手段を設け、前記開閉表紙部の略全体
    を前記係止部とし、係合手段を、開閉表紙部の略全体を
    背表紙部側へ押圧することにより、開閉表紙部の基端部
    を綴じ具に係り合わせるように構成していることを特徴
    とするファイル。
  26. 【請求項26】前記係止部を、一対の開閉表紙部の両方
    に形成している請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17、18、19、20、21、22、23、24又は
    25記載のファイル。
  27. 【請求項27】開閉表紙部に前記係止部を形成し、背表
    紙部にファイル全体を持ち運びし得る取手を設けている
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14、15、16、17、18、1
    9、20、21、22、23、24、25又は26記載
    のファイル。
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