JP2003339723A - 手術用メス - Google Patents
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Abstract
手術用メスであって、ホルダ−を片手で握ったままでそ
の握った手で刃体を出し入れすることができると共に、
操作時に指に痛みを感じない手術用メスを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 スライダ−3が該スライダ−3を操作す
るための操作部を含み、操作部6の表面はガイド溝2の
窓孔12から露出しており、この操作部6をほぼ直線的
に一方向に押圧して移動させることによってスライダ−
3を固定している係止手段を解除し、更に操作部に前後
方向の力を加えることによりスライダ−3を摺動するこ
とができる。
Description
用される手術用メスに関する。
に装着した手術用メスは存在している。例えば特許第2
608695号公報に示された手術用メスは、ホルダ−
の表面に突出した操作部を回し、前後に摺動させること
により刃体を出し入れする構成である。また、特開平8
−24265公報に示された手術用メスは、ホルダ−の
上面に操作部を突出させ、その操作部を前後に摺動させ
ることによって刃体を出し入れする構成である。
8695号公報に示された手術用メスは、刃体を出し入
れするときにまず操作部を回し、それからその操作部を
前後に押さなければならないから、片手でホルダ−を握
ったままその握った手で刃体を出し入れすることができ
ないので、取扱いが不便である。
に示された手術用メスは、操作部がホルダ−の上面から
突出している。ホルダ−は薄く形成されるものであるか
ら、そのホルダ−の上面から突出している操作部はさら
に薄く形成されている。したがって、操作部を親指で押
しながら操作するときに操作部の上端が親指に食い込む
ので、使用者が痛みを感じてしまうという欠点がある。
そこで、本発明はホルダ−を片手で握ったままでその握
った手で刃体を出し入れすることができると共に、使用
中に操作部の表面を広くすることによって操作時に指に
痛みを感じない手術用メスを提供することを目的とす
る。
構成は、ホルダ−の表面に形成したガイド溝内にスライ
ダ−が前後方向へ摺動可能に装着され、スライダ−に連
結された刃体がスライダ−の摺動に伴ってホルダ−の先
端から出没し、刃体がホルダ−の先端から突出した位置
とホルダ−の内部に没入した位置においてホルダ−に対
してスライダ−を固定するための係合手段を有する手術
用メスであって、スライダ−はスライダ−自身を操作す
るための操作部を含み、操作部の表面は前記ガイド溝の
窓孔から露出しており、この操作部をほぼ直線的に一方
向に押圧して移動させることによってスライダ−を固定
している係合手段を解除し、更に操作部に前後方向の力
を加えることによりスライダ−を摺動することができる
ことを特徴とする。
可能にスライダ−本体に設けられており、操作部をホル
ダ−の表面から裏面方向に押圧することによって、弾性
部がたわむと同時に操作部が押圧方向に移動して係合手
段が解除されるという限定的要素が請求項1に付加され
たものである。
段は操作部の上面と底面に形成された係合突起と、ガイ
ド溝の窓孔の上縁及び下縁の前部と後部にそれぞれ設け
られた係合凹部であり、前記係合突起が係合凹部に係合
することによりスライダ−が固定固定され、操作部をホ
ルダ−の表面から裏面方向に押圧することにより前記係
合手段が解除されるという限定的要素が請求項2に付加
されたものである。
ルダーの長さ方向と垂直であり、係合突起の形状はホル
ダ−の表面から裏面に向って幅の狭くなる台形の形状を
なしているという限定的要素が請求項3に付加されたも
のである。
方向に移動可能にスライダ−本体に設けられており、操
作部を弾性部の弾性力に抗して上方又は下方に押圧する
ことによって弾性部がたわむと同時に操作部が押圧方向
に移動して係合手段が解除されるという限定的要素が請
求項1に付加されたものである。
体に形成され、操作部は上下に摺動可能にスライダ−本
体に取付けられ、スライダ−本体から長さ方向に一体に
延びる弾性部が操作部を上方又は下方から弾性的に押し
付けているという限定的要素が請求項5に付加されたも
のである。
体に形成され、ガイド溝の底面の前部と後部に係合穴が
設けられ、前記係合突起が係合穴に差し込まれて係合す
ることによりスライダ−を固定するという限定的要素が
請求項6に付加されたものである。
てスライダー本体と一体に結合され、操作部は前記ヒン
ジを中心に窓孔内で上下に揺動可能であり、操作部の上
面又は下面に係合突起が設けられており、刃体がホルダ
ーから突出したとき及び刃体がホルダーに没入したとき
に前記係合突起がホルダーに設けられた係合部に係合し
てスライダーを固定するという限定的要素が請求項1に
付加されたものである。
挿入され、ガイド溝内に挿入された部分の幅は窓孔の幅
よりも広いという限定的要素が請求項8に付加されたも
のである。請求項10は、係合部がガイド溝の内面に設
けられた凹部であり、係合突起がその係合部に自然に嵌
入するように、操作部が係合部の方に弾性的に揺動する
ように付勢されているという限定的要素が請求項8又は
請求項9に付加されたものである。請求項11は、操作
部が係合部の方に弾性的に揺動するように付勢する手段
はヒンジであるという限定的要素が請求項10に付加さ
れたものである。請求項12は、操作部が係合部の方に
弾性的に揺動するように付勢する手段が、スライダー本
体に一体に設けられた弾性片であるという限定的要素が
請求項10又は請求項11に付加されたものである。請
求項13は、ガイド溝の底面の中央長手方向にガイド孔
が設けられ、スライダーにはガイド突起が設けられてお
り、該ガイド突起が前記ガイド孔に挿入されてスライダ
ーの摺動範囲を規制するという限定的要素が請求項8乃
至請求項12に付加されたものである。
−の表面に形成したガイド溝内にスライダ−が前後方向
へ摺動可能に装着され、スライダ−に連結された刃体が
スライダ−の摺動に伴ってホルダ−の先端から出没し、
刃体がホルダ−の先端から突出した位置とホルダ−の内
部に没入した位置においてホルダ−に対してスライダ−
を固定するための手段を有する手術用メスであって、レ
バ−状の操作部が該操作部の一端を中心に回動可能とな
るようにスライダ−本体に取付けられ、刃体がホルダ−
から突出した位置と没入した位置で操作部がガイド溝の
窓孔に係合してスライダ−を固定し、操作部を回動させ
て窓孔との係合を解除することによりスライダ−を移動
することを特徴とする。
縁のそれぞれに各1個の凹部が形成され、操作部の上面
と下面のそれぞれに各1個の突部が形成されており、ス
ライダ−を刃体が突出する位置に置いたときに操作部は
窓孔に係合すると共に前記窓孔の凹部と操作部の突部が
嵌まり合い、スライダ−を刃体が没入する位置に置いた
ときに操作部は180度転回した状態で前記凹部と突部
が再び嵌まり合うという限定的要素が請求項14に付加
されたものである。
縁のそれぞれに前後に距離を置いて各2個の凹部が形成
され、操作部の上面と下面のそれぞれに各1個の突部が
形成されており、スライダ−を刃体が突出する位置に置
いたときに操作部は窓孔に係合すると共に前記窓孔の前
方の凹部と操作部の突部が嵌まり合い、スライダ−を刃
体が没入する位置に置いたときに操作部は窓孔に係合す
ると共に前記窓孔の後方の凹部と操作部の突部が嵌まり
合うという限定的要素が請求項14に付加されたもので
ある。
窓孔周囲の厚みとほぼ等しいという限定的要素が請求項
14乃至請求項16に付加されたものである。
求項1は、操作部の表面はガイド溝の窓孔から露出して
おり、この操作部をほぼ直線的に一方向に押圧して移動
させることによってスライダ−を固定している係合手段
を解除し、更に操作部に前後方向の力を加えることによ
りスライダ−を摺動することができる。したがって、ホ
ルダ−を握った手の指で操作部を操作することができる
ので、片手で刃体の出し入れをすることができるので取
扱いを便利にすることができる。また、操作部の表面
は、ホルダ−の表面に形成したガイド溝の窓孔から露出
するので、窓孔の幅を大きくして操作部の表面の面積を
比較的大きくすることができる。これにより、操作部に
指を押しあてたときに痛みを感じることがないという効
果を奏する。さらに、ガイド溝の窓孔の幅が大きくなる
ので請求項2及び請求項3の場合においては、操作部を
親指で押したときに親指の肉が窓孔の中に入り込むこと
になる。したがって、操作部の表面をホルダ−の表面か
らあまり突出させなくても操作部を操作することができ
る。これにより、操作部がホルダ−の表面からほとんど
突出していなくてもよいので、手術用メスの使用時に誤
って操作部に触れても刃体が動くことがなく、操作部が
手術用の白衣等にひっかかって刃体を移動させることを
防止できる。また、刃体をホルダ−に没入させて廃棄し
たときも、操作部が他の物品に触れ刃体が移動してホル
ダ−から突き出ることを防止することができる。
の形状はホルダ−の表面から裏面に向って幅の狭くなる
台形の形状をなし、その係合突起が係合する係合凹部の
前後両側面はホルダーの長さ方向と垂直である。このた
めに、刃体が固定されているときに刃体を押したり引い
たりする力が加わると、係合突起は係合凹部内に食い込
むように作用するので、刃体が移動することがないとい
う効果を奏する。
方向に移動可能にスライダ−本体に設けられており、操
作部を弾性部の弾性力に抗して上方又は下方に押圧する
ことによって弾性部がたわむと同時に操作部が押圧方向
に移動して係合手段が解除される。したがって、操作部
の表面に親指の滑り止めのための加工をしておけば、操
作部の表面がホルダ−の表面からほとんど突出しなくて
も操作部を操作することができる。これにより、操作部
がホルダ−の表面からほとんど突出していなくてもよい
ので、手術用メスの使用時に誤って操作部に触れても刃
体が動くことがなく、操作部が手術用の白衣等にひっか
かって刃体を移動させることを防止できる。また、刃体
をホルダ−に没入させて廃棄したときも、操作部が他の
物品に触れ刃体が移動してホルダ−から突き出ることを
防止することができる。さらに、操作部が多少ホルダ−
の表面から突出している場合でも、使用時にホルダ−を
握るときは操作部をホルダ−表面に対して垂直に押すこ
とはあっても、操作部を上下に押すことはないので、こ
の場合においても操作部を誤って移動させることを防止
できる。
体に形成され、操作部は上下に摺動可能にスライダ−本
体に取付けられ、スライダ−本体から長さ方向に一体に
延びる弾性部が操作部を上方又は下方から弾性的に押し
付けている。スライダ−本体と操作部を別体に形成した
ことにより操作部は上下に真の直線移動をなすので、指
先による操作部の摺動を円滑に行なうことができる。
体と操作部は別体に形成されたものであって、操作部の
下面に係合突起が一体に形成され、ガイド溝の底面の前
部と後部に係合穴が設けられ、係合突起が係合穴に差し
込まれて係合することによりスライダ−を固定する構成
である。これによって、スライダーを確実に固定するこ
とができる。
てスライダー本体と一体に結合され、操作部は前記ヒン
ジを中心に窓孔内で上下に揺動可能であり、操作部の上
面又は下面に係合突起が設けられており、刃体がホルダ
ーから突出したとき及び刃体がホルダーに没入したとき
に前記係合突起がホルダーに設けられた係合部に係合し
てスライダーを固定する構成である。したがって、操作
部とスライダー本体とが一体に形成されるから射出成型
が可能であり、製造が簡単である。
挿入され、ガイド溝内に挿入された部分の幅は窓孔の幅
よりも広い構成である。したがって、窓孔内に収まって
いる操作部がヒンジ部分で曲がって窓孔から突き出るこ
とを防止できる。請求項10は、係合部はガイド溝の内
面に設けられた凹部であり、係合突起がその係合部に自
然に嵌入するように、操作部が係合部の方に弾性的に揺
動するように付勢されている。したがって、スライダー
の固定を自動的に行うことができるから取り扱いに便利
である。
的に揺動するように付勢する手段はヒンジである。した
がって、ヒンジは操作部の揺動を可能にすると共に操作
部を弾性的に揺動するように付勢するという2つの役割
を果たすので部品等が増えることがなく、簡単に製造す
ることができる。請求項12は、操作部が係合部の方に
弾性的に揺動するように付勢する手段は、スライダー本
体に一体に設けられた弾性片又はこれとヒンジを組み合
わせた弾性力である。ヒンジのみでは十分な弾性力が得
られない場合もあり、弾性片を別に設けることにより操
作部を係合部の方に弾性的に揺動する力が増すので、係
合突起を凹状の係合部に確実に嵌入させることができ
る。請求項13は、ガイド溝の底面の中央長手方向にガ
イド孔が設けられ、スライダーにはガイド突起が設けら
れており、該ガイド突起が前記ガイド孔に挿入されてス
ライダーの摺動範囲を規制する。したがって、ホルダー
の後端が開放されている場合に、スライダーがホルダー
の後端から抜け出ることを防止できる。
作部の一端を中心に回動可能となるようにスライダ−本
体に取付けられ、刃体がホルダ−から突出した位置と没
入した位置で操作部がガイド溝の窓孔に係合してスライ
ダ−を固定し、操作部を回動させて窓孔との係合を解除
することによりスライダ−を移動する構成である。した
がって、刃体を移動させるときは窓孔に係合している操
作部を引っ張り出さなくてはならないので、使用時に操
作部に触れても刃体が動くことがなく、操作部が手術用
の白衣等にひっかかることがなく、廃棄した後に刃体が
突き出ることを確実に防止できる。
縁のそれぞれに各1個の凹部が形成され、操作部の上面
と下面のそれぞれに各1個の突部が形成されており、ス
ライダ−を刃体が突出する位置に置いたときに操作部は
窓孔に係合すると共に前記窓孔の凹部と操作部の突部が
嵌まり合い、スライダ−を刃体が没入する位置に置いた
ときに操作部は180度転回した状態で前記凹部と突部
が再び嵌まり合う構成である。したがって、刃体が突出
したときと刃体が没入したときに同じ係合手段を使用す
るので、ホルダ−が不必要に長くなることがない。
に操作部の厚みがガイド溝の窓孔周囲の厚みとほぼ等し
い構成が付加されたものである。したがって、操作部を
窓孔に係合させたときは操作部はホルダ−の表面からは
み出さないので、操作部を不意に動かすことがなく刃体
を確実に固定できる。
項4に記載した本発明の実施の形態を示すものである。
ホルダ−1の表面にはガイド溝2が形成され、ガイド溝
2内にスライダ−3が前後方向に摺動可能に装着されて
いる。スライダ−3には刃体4が連結され、スライダ−
2が最前部にあるときに刃体4はホルダ−1の先端から
突出し、スライダ−2が最後部にあるときに刃体4はホ
ルダ−1内に完全に没入する。
6と弾性部7から成る。操作部6と弾性部7は一体に形
成され、さらにそれらと一体の基部8をスライダ−本体
5に固着することにより操作部6は弾性部7を介してス
ライダ−本体5に結合されている。弾性部7は斜め手前
に傾斜しているので操作部6はホルダ−1の表面に対し
て垂直方向に移動することができる。基部8は裏面に突
起9,9を有しており、この突起がスライダー本体の孔
部10,10に嵌入して恒久的に結合される。図5はス
ライダー本体と操作部6の他の結合構造を示したもの
で、ホルダ−本体5の後端から断面がL字形の弾性片1
5,15を突出させ、その弾性片15,15の間に基部
8を挿入し係合凹部16と係合突部50とで係合して結
合したものである。
合突起11がホルダ−の表面向きに設けられている。こ
の係合突起11はホルダ−1の表面から裏面に向って幅
の狭くなる台形の形状をなしている。
る長い窓孔12が設けられている。操作6はこの窓孔1
2内を前後に移動する。窓孔12の後端の上縁及び下縁
には係合凹部13,13が形成され、窓孔12の前部の
上縁及び下縁には係合凹部14,14が形成されてい
る。スライダ−3が最後部にあるときは係合突起11は
後方の係合凹部13に係合し、スライダ−3が最前部に
あるときは係合突起11は前方の係合凹部14に係合す
る。
6の表面を押すと係合突起11は係合凹部13あるいは
係合凹部14から抜け出るから、その状態で操作部を前
後方向に押せばスライダ−3を移動させることができ
る。
ホルダ−1の表面にはガイド溝2が形成され、ガイド溝
2内にスライダ−3が前後方向に摺動可能に装着されて
いることは前述の実施の形態と同じである。また、スラ
イダ−3には刃体4が連結され、スライダ−3が最前部
にあるときに刃体4はホルダ−1の先端から突出し、ス
ライダ−3が最後部にあるときに刃体4はホルダ−1内
に完全に没入することも前述の実施の形態と同じであ
る。
されている。スライダ−本体5の中央付近に縦溝17が
形成され、この縦溝17の上方に片持の弾性部7が横方
向に延びている。縦溝17内に操作部6の胴部18が嵌
挿され、操作部6は縦溝17に沿って上下に移動させる
ことができる。操作部6の下から係合突起19が突出し
操作部6を固定する作用をなす。弾性部7は胴部18の
上面に当たっていて、操作部6全体を下方に弾力的に押
圧している。
イダ−本体の縦溝17に嵌挿された操作部6がガイド溝
2内に挿入されている。スライダ−3が最後部の位置に
あって刃体4がホルダ−1内に完全に没入しているとき
は、係合突起19がガイド溝2の底面に設けられた後方
の係合穴20に挿入してスライダ−3を固定している。
操作部6は弾性部7によって下方に押圧されているの
で、この固定状態は安定している。
4がホルダ−1の先端から突き出ているときは、係合突
起19が前方の係合穴21に挿入してスライダ−3を固
定している。スライダ−3を移動させるときは、操作部
6の表面に指を当て操作部6を上方に移動させると係合
穴20あるいは係合穴21から係合突起19が抜け出し
て固定状態が解除されるので、それから操作部6を前後
に押すことによって移動させることができる。
14及び図15に示したようにスライダー3はプラスチ
ックの射出成型により一体に形成されている。スライダ
ー3の長さはほぼ6.5cmであるがこの数値に限定さ
れないことは勿論である。スライダー3はスライダー本
体5と操作部6とから成る。スライダー本体5の先端付
近には刃結合突起37が設けられ、後半部は側方からほ
ぼ矩形に切除した切除部38が設けられている。この切
除部38の前部内面からガイド片39が後方に向って延
びており、ガイド片39の先端にはガイド突起40が突
設されている。また、切除部38の後部内面から弾性片
41が前方に向って延びており、弾性片41の先端には
突起42が突設されている。
体5に対して斜めに延びるように結合されており、操作
部6はヒンジ43を中心に揺動可能である。操作部6の
長さはほぼ2cmであるがこの数値に限定されないこと
は勿論である。図16に示したように窓孔12内の操作
部6の幅は窓孔12の幅より狭く形成され、窓孔12の
幅がほぼ5.7mmに対して操作部の幅はほぼ4.5m
mであるがこの数値に限定されることはない。これによ
り操作部6は窓孔12内において揺動可能である。操作
部の基部44全体の幅はほぼ8mmであって窓孔12の
幅よりも広く形成され、この基部44はガイド溝2内に
挿入される。したがって、操作部6が窓孔12から手前
方向に抜け出すことがない。
なすように側壁45が一体に形成されている。前述した
ヒンジ43はこの側壁45の端部を薄く形成したもので
ある。側壁45の外面には係合突起46が設けられてお
り、この係合突起46がホルダーの係合凹部47,48
に係合してスライダー3が固定される。
状態を解除してスライダー3をガイド溝2内で摺動させ
るときに、係合突起が突出している分だけ操作部6は上
方に押される。操作部6が上方に押されると側壁45が
弾性片の突起42に当たり、弾性片41が撓むことの反
力で操作部6は反対方向に押される。これにより、スラ
イダー3を摺動して係合突起46が係合凹部47又は係
合凹部48の位置に到達したときに、係合突起46は弾
性片41の強力な弾性力によって係合凹部47,48に
確実に挿入する。
面の中央長手方向にガイド孔49が設けられている。こ
のガイド孔49にはスライダーのガイド突起40が挿入
され、スライダー3を円滑に摺動させる。スライダー3
がガイド溝2内で固定されている状態、すなわち係合突
起46が係合凹部47,48に係合しているときに、ガ
イド突起40はガイド孔49のいずれかの端部に位置し
ている。したがって、スライダー3を勢い良く摺動させ
た場合であってもスライダーを停止し、係合突起46を
係合凹部47,48に確実に係合することができる。ホ
ルダ1の長さはほぼ11cmである。しかし、この数値
に限定されないことは勿論である。ホルダー1の後端は
開放されているのでスライダー3の摺動に規制手段がな
いとスライダー3は後端から抜け出してしまうが、ガイ
ド突起40がガイド孔49の後端に規制されてスライダ
ー3が抜け出ることがない。
17に記載した他の本発明である。ホルダ−1の表面に
はガイド溝2が形成され、ガイド溝2内にスライダ−3
が前後方向に摺動可能に装着されていることは前述の実
施の形態と同じである。また、スライダ−3には刃体4
が連結され、スライダ−3が最前部にあるときに刃体4
はホルダ−1の先端から突出し、スライダ−3が最後部
にあるときに刃体4はホルダ−1内に完全に没入するこ
とも前述の実施の形態と同じである。
端に一対のピン支持片22,22が形成されている。そ
れらのピン支持片22,22にはそれぞれピン孔23,
23が穿設されている。また操作部6の上面と下面には
スライダ−3を固定するための突部24,24が設けら
れている。
5が設けられている。ピン受け孔25の両端にピン支持
片22,22を当てがい、ピン孔23,23及びピン受
け孔25にピン26を挿通しピンを固着することによ
り、ピン26を中心として操作部6が回動可能となるよ
うにスライダ−本体5と結合される。
結合状態を示す分解斜視図である。ピン受け孔25を構
成するピン受け片30の基板部31、31をスライダ−
本体に設けた角孔32の段差に嵌め込み、ピン受け片3
0のU字部分をスライダ−本体5の表面から突出させる
ことによりピン受け孔25が形成される。
した突部24,24を嵌入し得る形状に形成された凹部
27,27が設けられている。刃体4をホルダ−1の先
端から突出させるときは、図17に示したように操作部
6の基端が窓孔12の最前部に位置するようして操作部
6を窓孔12内に係合する。このとき、突部24は凹部
27内に嵌入するのでスライダ−3を固定し前後に移動
することを防止できる。なお、符号28は操作部6を反
転するときに操作部6を指で持ち上げやすくするための
空間部である。また、図21に示したように突部24の
外側にスリット33を介して係合突起34を設け、図面
には示さないが凹部27の内面にその係合突起34を係
合するための係合凹部を設ければそれらが係合すること
によって操作部6が窓孔12から出ることを確実に防止
できる。
の厚みがガイド溝の窓孔周囲29の厚みとほぼ同じとき
は操作部6がホルダ−1の表面からはみ出さない。した
がって、不意にスライダ−3を移動させることを確実に
防止できる。
きは、図18に示したように図17の状態からレバ−を
引くように操作部6を持ち上げて突部24と凹部27の
係合を解除する。それから操作部6の基端が窓孔12の
最後部に位置するまで操作部を移動し、再び操作部6を
窓孔12に係合し突部24を凹部27内に嵌入する
3の他の固定方法を示すものである。この発明は、刃体
4、スライダ−本体5及び操作部6の各構成、あるいは
スライダ−本体5に操作部6を回動可能に結合する構成
は前述した操作部反転式の発明の構成と同じである。
れ、後部に一対の凹部35、35が形成され、前部に一
対の凹部36、36が形成されている。そして、刃体4
をホルダ−1の先端から突出させるときは操作部の突部
24、24を前部の凹部36、36に嵌入し、刃体4を
ホルダ−1内に没入するときは突部24、24を後部の
凹部35、35に嵌入する。
斜視図
せた状態の正面図
分解斜視図
Claims (17)
- 【請求項1】 ホルダ−の表面に形成したガイド溝内に
スライダ−が前後方向へ摺動可能に装着され、スライダ
−に連結された刃体がスライダ−の摺動に伴ってホルダ
−の先端から出没し、刃体がホルダ−の先端から突出し
た位置とホルダ−の内部に没入した位置においてホルダ
−に対してスライダ−を固定するための係合手段を有す
る手術用メスであって、スライダ−は該スライダ−を操
作するための操作部を含み、操作部の表面は前記ガイド
溝の窓孔から露出しており、この操作部をほぼ直線的に
一方向に押圧して移動させることによってスライダ−を
固定している係合手段を解除し、更に操作部に前後方向
の力を加えることによりスライダ−を摺動することがで
きることを特徴とする手術用メス - 【請求項2】 操作部は弾性部を介して揺動可能にスラ
イダ−本体に設けられており、操作部をホルダ−の表面
から裏面方向に押圧することによって、弾性部がたわむ
と同時に操作部が押圧方向に移動して係合手段が解除さ
れる請求項1記載の手術用メス - 【請求項3】 スライダ−を固定する係合手段は操作部
の上面と底面に形成された係合突起と、ガイド溝の窓孔
の上縁及び下縁の前部と後部にそれぞれ設けられた係合
凹部であり、前記係合突起が係合凹部に係合することに
よりスライダ−が固定され、操作部をホルダ−の表面か
ら裏面方向に押圧することにより前記係合手段が解除さ
れる請求項2記載の手術用メス - 【請求項4】 各係合凹部の前後両側面はホルダーの長
さ方向と垂直であり、係合突起の形状はホルダ−の表面
から裏面に向って幅の狭くなる台形の形状をなしている
請求項3記載の手術用メス - 【請求項5】 操作部は弾性部を介して上下方向に移動
可能にスライダ−本体に設けられており、操作部を弾性
部の弾性力に抗して上方又は下方に押圧することによっ
て弾性部がたわむと同時に操作部が押圧方向に移動して
係合手段が解除される請求項1記載の手術用メス - 【請求項6】 スライダ−本体と操作部は別体に形成さ
れ、操作部は上下に摺動可能にスライダ−本体に取付け
られ、スライダ−本体から長さ方向に一体に延びる弾性
部が操作部を上方又は下方から弾性的に押し付けている
請求項5記載の手術用メス - 【請求項7】 操作部の下面に係合突起が一体に形成さ
れ、ガイド溝の底面の前部と後部に係合穴が設けられ、
前記係合突起が係合穴に差し込まれて係合することによ
りスライダ−を固定する請求項6記載の手術用メス - 【請求項8】 操作部の一端がヒンジを介してスライダ
ー本体と一体に結合され、操作部は前記ヒンジを中心に
窓孔内で上下に揺動可能であり、操作部の上面又は下面
に係合突起が設けられており、刃体がホルダーから突出
したとき及び刃体がホルダーに没入したときに前記係合
突起がホルダーに設けられた係合部に係合してスライダ
ーを固定する請求項1記載の手術用メス - 【請求項9】 操作部の一部はガイド溝内に挿入され、
ガイド溝内に挿入された部分の幅は窓孔の幅よりも広い
請求項8記載の手術用メス - 【請求項10】 係合部はガイド溝の内面に設けられた
凹部であり、係合突起がその係合部に自然に嵌入するよ
うに、操作部が係合部の方に弾性的に揺動するように付
勢されている請求項8又は請求項9記載の手術用メス - 【請求項11】 操作部が係合部の方に弾性的に揺動す
るように付勢する手段はヒンジである請求項10記載の
手術用メス - 【請求項12】 操作部が係合部の方に弾性的に揺動す
るように付勢する手段は、スライダー本体に一体に設け
られた弾性片である請求項10又は請求項11記載の手
術用メス - 【請求項13】 ガイド溝の底面の中央長手方向にガイ
ド孔が設けられ、スライダーにはガイド突起が設けられ
ており、該ガイド突起が前記ガイド孔に挿入されてスラ
イダーの摺動範囲を規制する請求項8乃至請求項12記
載の手術用メス - 【請求項14】 ホルダ−の表面に形成したガイド溝内
にスライダ−が前後方向へ摺動可能に装着され、スライ
ダ−に連結された刃体がスライダ−の摺動に伴ってホル
ダ−の先端から出没し、刃体がホルダ−の先端から突出
した位置とホルダ−の内部に没入した位置においてホル
ダ−に対してスライダ−を固定するための手段を有する
手術用メスであって、レバ−状の操作部が該操作部の一
端を中心に回動可能となるようにスライダ−本体に取付
けられ、刃体がホルダ−から突出した位置と没入した位
置で操作部がガイド溝の窓孔に係合してスライダ−を固
定し、操作部を回動させて窓孔との係合を解除すること
によりスライダ−を移動することを特徴とする手術用メ
ス - 【請求項15】 ガイド溝の窓孔の上縁と下縁のそれぞ
れに各1個の凹部が形成され、操作部の上面と下面のそ
れぞれに各1個の突部が形成されており、スライダ−を
刃体が突出する位置に置いたときに操作部は窓孔に係合
すると共に前記窓孔の凹部と操作部の突部が嵌まり合
い、スライダ−を刃体が没入する位置に置いたときに操
作部は180度転回した状態で前記凹部と突部が再び嵌
まり合う請求項14記載の手術用メス - 【請求項16】 ガイド溝の窓孔の上縁と下縁のそれぞ
れに前後に距離を置いて各2個の凹部が形成され、操作
部の上面と下面のそれぞれに各1個の突部が形成されて
おり、スライダ−を刃体が突出する位置に置いたときに
操作部は窓孔に係合すると共に前記窓孔の前方の凹部と
操作部の突部が嵌まり合い、スライダ−を刃体が没入す
る位置に置いたときに操作部は窓孔に係合すると共に前
記窓孔の後方の凹部と操作部の突部が嵌まり合う請求項
14記載の手術用メス - 【請求項17】 操作部の厚みがガイド溝の窓孔周囲の
厚みとほぼ等しい請求項14乃至請求項16記載の手術
用メス
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