JP2003326410A - センタドリル - Google Patents
センタドリルInfo
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- JP2003326410A JP2003326410A JP2003042371A JP2003042371A JP2003326410A JP 2003326410 A JP2003326410 A JP 2003326410A JP 2003042371 A JP2003042371 A JP 2003042371A JP 2003042371 A JP2003042371 A JP 2003042371A JP 2003326410 A JP2003326410 A JP 2003326410A
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Abstract
いセンタ穴を形成する。 【解決手段】 軸線O回りに回転される略円柱軸状をな
す工具本体11の先端部に、この工具本体11の先端部
を4つの平坦な錐面13…によって切り欠くことによ
り、軸線Oを中心とする正四角錐状に凸となる切刃部1
2を形成する。ワークに形成するセンタ穴の開口部の直
径を1mm以下とする。
Description
け加工に際し、穴位置精度を確保するために設けられる
センタ穴を形成するセンタドリル、とくに小径のセンタ
穴を形成するためのセンタドリルに関するものである。
逃げ面同士の交差稜線としてドリルの軸線方向に直交す
るように延びるチゼルエッジを有するために、ワークへ
の食い付き時に、ドリルの回転に伴って振れ回り現象が
生じることとなり、加工穴を狙った位置へ正確に形成す
ることができないという問題がある。このため、高い穴
位置精度が必要な加工穴を形成しようとする場合には、
例えば、特許文献1・2に開示されているような先端面
にシンニングが施されたドリルを用いて穴明け加工を行
ったり、あるいは、特許文献3に開示されているような
センタドリルを用いて、ワークの加工穴を形成すべき位
置にあらかじめセンタ穴を形成してから、このセンタ穴
をガイドとしてドリルによる穴明け加工を行うといった
方法が採用されている。
て穴明け加工を行う場合には、このドリルのシンニング
が施された先端面からワークに食い付く、すなわち、ワ
ークに対して小さな部位で局所的に食い付くことによ
り、ドリルの振れ回りを防止できるように見える。しか
し、実際には、シンニング面と先端逃げ面との交差稜線
に形成される2次切刃(上記の特許文献1における中心
側切刃26,28、特許文献2におけるシンニング刃
7,7)のなす先端角が、150゜〜165゜程度と1
80゜に近い値に設定されているため、この2次切刃が
ワークへの食い付き時に大きく影響してしまい、とくに
小径の穴明け加工においては、シンニングの施されてい
ないドリルがそのチゼルエッジからワークに食い付くと
きと同様に振れ回りが生じ、高い穴位置精度を得ること
はできないものであった。
加工の前にあらかじめセンタ穴を形成しておく場合に
は、図8に示すようなセンタ穴1がワークWの表面に形
成されることになる。この従来形状のセンタ穴1は、そ
の内周面が、穴底側に向かうにしたがい一定の傾斜角で
漸次縮径する第1凹円錐面状部分2と、この第1凹円錐
状部分2に連なるとともに一定の内径で断面円形をなし
て穴底側に凹む底穴部分3と、この底穴部分3に連なる
とともに穴底側に向かうにしたがい一定の傾斜角で漸次
縮径する第2凹円錐面状部分4とから構成される。な
お、このようなセンタドリルにおいてもチゼルエッジを
有するために、センタ穴1の最底部、すなわち、第2凹
円錐面状部分4の穴底部は平坦な底面5となっている。
そして、このセンタ穴1の第1凹円錐面状部分2に、回
転するドリルの切刃部分を沿わせるとともに、ドリルの
チゼルエッジに対して底穴部分3によって逃げを与えつ
つ、ドリルをワークWに食い付かせることにより、振れ
回り現象を生じさせず、高い穴位置精度を得ようとして
いるのである。
ようなセンタ穴1を形成するセンタドリルであってもチ
ゼルエッジを有しているため、振れ回り現象が生じてし
まって高い位置精度を有するセンタ穴1を形成すること
ができず、たとえ、ワークWにあらかじめセンタ穴1を
形成したとしても、このような位置精度の不十分なセン
タ穴1を用いて穴明けされた加工穴が高い位置精度を呈
することはないのであった。
を用いて、より小径の加工穴を形成する必要が生じてき
ており、これにともない、ワークWにあらかじめ形成し
ておくセンタ穴も、その開口部の直径が例えば1mm以
下に設定されているような、より小径のものが要求され
てきている。すると、上記のような従来形状のセンタ穴
1を形成するためのセンタドリルを小径化するにも製作
の面での限界があるので、従来と同じ大きさのセンタド
リルを用いて、小径の開口部を有するセンタ穴を形成す
ることになるが、これによって形成されるセンタ穴1A
は、図9に示すように、図8に示すセンタ穴1における
第2凹円錐面状部分4と平坦な底面5とから構成された
ものになってしまう。
として小径のドリルによる穴明け加工を施そうとする
と、ドリルのチゼルエッジが、センタ穴1Aの平坦な底
面5に食い付くこととなってしまい、センタ穴の形成さ
れていないワークに食い付く状態と変わらなくなって、
振れ回り現象が生じて高い穴位置精度を得ることができ
なかった。しかも、センタドリル自体の振れ回り現象に
よってセンタ穴1Aの高い位置精度が得られていないこ
ととも相俟って、形成される加工穴の穴位置精度のさら
なる低下を招いてしまう。また、ドリルは、小径になる
ほど工具本体の剛性が低下してその曲がりが生じやす
く、振れ回り現象が顕著になってしまうので、平坦な底
面5を有しておらずドリルの振れ回り現象を抑制できる
小径のセンタ穴を形成でき、かつ、センタドリル自体の
振れ回り現象も生じることのないセンタドリルが熱望さ
れていたのである。
で、センタドリル自体の振れ回り現象が生じることがな
く、かつ、ドリルの振れ回り現象を生じさせることのな
いセンタ穴を形成することができるセンタドリルを提供
することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明のセンタドリ
ルは、ワークにセンタ穴を形成するためのセンタドリル
であって、軸線回りに回転される軸状をなす工具本体の
先端部に、n角錐(n>2)状の切刃部が形成されてい
ることを特徴とする。このようなn角錐状の切刃部にお
いては、逃げ面をなすn角錐の錐面が、その先端の一点
で交差することになり、従来のような軸線に直交する方
向に延びるチゼルエッジが形成されることがないので、
センタドリル自体の振れ回り現象が生じることがなく、
形成されるセンタ穴の位置精度を低下させてしまうこと
がない。しかも、このセンタドリルによって形成される
センタ穴は、その内周面が穴底側に向かうにしたがい漸
次縮径していく凹円錐面状となって、平坦な底面が存在
しない。それゆえ、このような平坦な底面がなく高い位
置精度を呈するセンタ穴をガイドとして、ドリルによる
穴明け加工を施すことで、ドリルの振れ回り現象を生じ
させず、穴位置精度の高い加工穴を得ることができる。
刃部のなすn角錐の錐面同士が交差してできる稜線が、
前記軸線側に凹む凹曲線状とされていてもよい。このよ
うな構成とすると、n角錐状の切刃部における先端側部
分の先端角を小さくすることができるので、この切刃部
における先端側部分のみを用いてセンタ穴を形成する場
合に、ワークに対する切込み量が多少異なっていたとし
ても、形成されるセンタ穴の開口部の直径を所望の値に
対して大きく変化させてしまうようなことがなくなる。
しかも、このように先端側部分の先端角が小さくされた
切刃部であっても、工具本体の軸線方向に沿った長さを
長くする必要がないので、切刃部の強度を十分に確保す
ることができるとともに、幅広いサイズのセンタドリル
へ適用することもできる。
を用いてワークに形成する前記センタ穴の開口部の直径
が1mm以下に設定されている場合であっても、平坦な
底面の存在しない凹円錐面状の内周面を有するセンタ穴
を容易に形成することができる。
至図7を用いて説明する。本発明の第1実施形態による
センタドリルの工具本体11は、図1に示すように、例
えば、超硬合金やハイス鋼などによって形成されて、概
ね直径3mm程度の軸線Oを中心とする細長い略円柱軸
状をなしており、その先端部(図1(b)における左側
端部)に切刃部12が形成されている。
本体11の軸線Oを中心とした正四角錐状(n角錐状)
に凸となるように、この工具本体11の先端部が4つの
平坦な錐面13…によって切り欠かれるようにして形成
されたものである。したがって、これらの錐面13…
は、すべての錐面13…が軸線O上の1点において軸線
Oに等しい角度で交差してこの交点14が工具本体11
における最先端とされるとともに、周方向には互いに等
間隔に、かつ隣接する錐面13,13同士が互いに等し
い角度で交差するように配設される。
3,13同士が交差してできる稜線15…も、すべてが
交点14において軸線Oに等しい角度で交差するととも
に、周方向には互いに等間隔に配設されることとなる。
なお、これら稜線15…のうち、軸線Oに関して対称に
位置するもの同士の交差角(切刃部12の先端角)は、
このセンタドリルによって形成されるセンタ穴をガイド
として用いるドリルの切刃の先端角と同一となるように
設定されている。また、工具本体11が円柱状をなして
いることから、この第1実施形態では工具本体11の外
周面と切刃部12の各錐面13…との交差稜線部16
が、後端側に凹む楕円弧状を呈することとなる。
その工具本体11が軸線O回りに回転されつつ(回転方
向T)、軸線O方向の先端側へ送りが与えられることに
より、ワークWに対してn角錐状の切刃部12の最先端
に位置する交点14から食い付いてゆく。そして、この
交点14に連なる稜線15…でワークWを切削するとと
もに、これら稜線15…にて生じる切屑を、周方向で隣
接しあう稜線15,15同士の間に位置する平坦な錐面
13…を用いて排出していくことで、図2に示すような
センタ穴20を形成するのである。なお、このセンタ穴
20の形成には、センタドリルにおける切刃部12のす
べてを切削に供させる必要はなく、例えば、切刃部12
における先端側の半分程度をワークWの切削に供するこ
とによってセンタ穴20が形成される。
側に向かうにしたがい一定の傾斜角で漸次縮径する凹円
錐面状部分21として形成されており、また、その開口
部の直径dが例えば1mm以下の範囲に設定された小径
のものである。さらに、凹円錐面状部分21の傾斜角
は、上述したように軸線Oに関して対称に位置する稜線
15…同士の交差角(切刃部12の先端角)がドリルの
切刃の先端角に合わせた大きさとされていることによ
り、同じくドリルの切刃の先端角に合わせた大きさとさ
れる。ドリルによる穴明け加工を施す際には、ドリルの
切刃の先端角に合わせた角度で形成されたセンタ穴20
の凹円錐面状部分21に対して、回転するドリルの切刃
を沿わせながら、ドリルをワークWに食い付かせていく
ことで、加工穴が形成されていくのである。
タドリルによれば、その切刃部12が、n角錐状をなし
て従来のようなチゼルエッジを有していないため、セン
タドリル自体の振れ回り現象を生じさせることがなく、
高い位置精度を有するセンタ穴20を形成することがで
きる。そして、このセンタドリルを用いて形成したセン
タ穴20の内周面が、穴底側に向かうにしたがい一定の
傾斜角で漸次縮径していく凹円錐面状部分21として形
成されることになり、たとえ、センタ穴20の開口部の
直径dが1mm以下の範囲に設定される小径のものであ
っても、平坦な底面の存在しないセンタ穴20を容易に
得ることができる。
るセンタ穴20をガイドとして、ドリルによる穴明け加
工を施すことにより、ドリルの振れ回り現象を抑制する
ことができ、ひいては、高い穴位置精度を有する加工穴
を形成することが可能となる。なお、センタ穴20にお
ける開口部の直径dに関して、本第1実施形態によるセ
ンタドリルが従来のセンタドリルよりも顕著な優位性を
確保しようとするならば、この直径dが、0.5mm以
下の範囲に設定されたセンタ穴20を形成するためのセ
ンタドリルであることが好ましく、逆に、現時点での技
術的な面を考えると、この直径dは、0.05mm以上
となる。
錐状の切刃部12における錐面13…がそれぞれ平坦と
されて、これら錐面13…同士が交差してできる稜線1
5…が直線状をなしているのであるが、このような直線
状の稜線15…を有するn角錐状の切刃部12では、ワ
ークWに対する軸線O方向への切込み量が少しでも変化
すると、このセンタドリルによって形成されるセンタ穴
20の開口部の外径dが所望の値に対して大きく変化し
てしまうおそれがある。この現象を抑制するためには、
切刃部12の先端角(軸線Oに関して対称に位置する稜
線15…同士の交差角)を小さくすることにより、切刃
部12の回転軌跡がなす外径の、軸線Oに沿った方向で
の変化傾向を緩やかにすることが有効であると考えられ
るが、直線状の稜線15…を有するn角錐状の切刃部1
2の先端角を小さくしたならば、この切刃部12におけ
る軸線O方向に沿った長さを非常に長くする必要が生じ
てしまい、切刃部12の強度を損ねたり、幅広いサイズ
を有するセンタドリルへの適用が困難になるという不具
合がある。
の開口部の直径dが1mm以下(とくに0.5mm以
下)と小さくなってくると、上述したように、センタ穴
20を形成するセンタドリルの切刃部12における先端
側部分のみがワークWの切削に供されることとなる。そ
のため、開口部の外径dが小さいセンタ穴20を形成す
る場合には、切刃部12における先端側部分の先端角さ
え小さくなっていれば、ワークWに対する軸線O方向へ
の切込み量が多少異なっていたとしても、形成されるセ
ンタ穴20の開口部の直径dが所望の値に対して大きく
変化するようなことがない。
12における軸線O方向に沿った長さを長くすることな
く、この切刃部12における先端側部分の先端角を小さ
くできるものとして、例えば、図3に示す本発明の第2
実施形態によるセンタドリルがあり、これは、n角錐状
の切刃部12における錐面13…同士が交差してできる
稜線15…を、径方向内周側(軸線Oに近づく側)に凹
む凹曲線状としたものである。また、n角錐状の切刃部
12における稜線15…が凹曲線状をなしているため、
切刃部12における錐面13…も、径方向内周側(軸線
Oに近づく側)に凹む凹曲面状をなすことになる。
線15…における先端側部分については、軸線O方向の
後端側に向かうにしたがい緩やかに径方向外周側(軸線
Oから離れる側)へ向かって延び、また、凹曲線状をな
す稜線15…における後端側部分については、軸線O方
向の後端側に向かうにしたがい急激に径方向外周側(軸
線Oから離れる側)へ向かって延びるようになってい
る。そのため、凹曲線状をなす稜線15…を有するn角
錐状の切刃部12の先端側部分は、その先端角が小さく
なっているとともに、軸線Oに沿った方向での変化傾向
が緩やかになっており、しかも、切刃部12全体におけ
る軸線O方向に沿った長さが長くなることがないのであ
る。
小さい先端側部分のみを用いて、センタ穴20を形成す
ることにより、ワークWへの切込み量が多少変化したと
きでも、形成されたセンタ穴20の開口部の外径dが所
望の値に対して大きく変化するのを抑制でき、加えて、
このように先端角を小さくした場合であっても、切刃部
12の軸線O方向に沿った長さが長くならないので、切
刃部12の強度を確保できるとともに、幅広いサイズを
有するセンタドリルへ適用することができる。なお、第
2実施形態によるセンタドリルによって形成されるセン
タ穴20の内周面は、切刃部12の形状に対応するよう
に、一定の傾斜角を有していない凹円錐面状部分21と
なって、ドリルの切刃の先端角には厳密に合わない形状
となってしまうのであるが、上述したような切刃部12
における先端側部分のみを用いて形成するような小径の
センタ穴20の場合には、何ら不具合が生じることはな
い。
ては、その切刃部12がなすn角錐の形状を、正四角錐
のみに限定することなく、三角錐とすることは勿論、n
=5や6以上の多角錐に形成したりすることも可能であ
る。したがって、例えばn=5以上の多角錐状に切刃部
12を形成した場合には、nが大きくなるにしたがい軸
線Oに直交する断面において切刃部12の稜線15を挟
んだ隣接する錐面13,13同士の交差角も大きくなる
ので、切削作用部となるこの稜線15部分の強度をより
向上させることができ、一層の工具寿命の延長およびこ
れに伴う加工の安定化・円滑化を促すことが可能とな
る。
錐のnの数が大きくなりすぎると、稜線15…にて生じ
る切屑を逃がすための役割をもつ錐面13…とセンタ穴
の内周面との間のスペースを確保しづらくなって切屑排
出性の低下を招くおそれが生じる。このため、この切刃
部12の強度と切屑排出性との両立を図るには、n=4
〜8程度とされるのが望ましい。
角錐状の切刃部12に限定される必要はなく、例えば、
図4に示す本発明の第3実施形態によるセンタドリルの
ように、切刃部12における稜線15が周方向で不等間
隔に配設されるようにしてもよい。さらには、n角錐状
の切刃部12における錐面13,13同士が交差する稜
線15を、例えば、図5に示す本発明の第4実施形態に
よるセンタドリルのように、軸線O方向の先端側から見
たときに、回転方向T前方側に凸となる曲線状にする、
すなわち、切刃部12全体を軸線O方向の後端側に向か
ってねじれていくようにしても構わない。
に示す本発明の変形例のように、切刃部12における軸
線Oに直交する断面で見たときに、錐面13…が、径方
向内周側(軸線Oに近づく側)に凹む凹曲面とされてい
てもよい。このような凹曲面として錐面13…を形成し
たならば、軸線Oに直交する断面において隣接する錐面
13,13同士の交差角が小さくなって、切削作用部と
なる稜線15部分を鋭利な状態に維持して優れた切れ味
を得ることができ、また、稜線15…でワークWを切削
したときにこれら稜線15…にて生じる切屑を排出する
ための空間を大きく確保できることとなって、切屑排出
性を良好に保つことができる。
刃部12における軸線Oに直交する断面で見たときに、
n角錐状の切刃部12における錐面13…が、径方向外
周側に凸となる凸曲面とされていてもよい。このような
凸曲面として錐面13…を形成したならば、軸線Oに直
交する断面において隣接する錐面13,13同士の交差
角が大きくなって、切削作用部となる稜線15部分の強
度を高めることが可能となる。
錐面13…同士が一点で交差することにより形成される
交点14に対して、形成するセンタ穴20の形状に影響
を与えない程度の適度な丸みや微量な面取りを付けるこ
とも可能であり、このような構成とすると、比較的強度
が小さくなりがちな交点14の強度を高めて、安定した
加工を継続していくことが可能となる。
の切刃部12を、ダイヤモンド皮膜またはTi系窒化皮
膜などの硬質皮膜によって被覆することで、少なくとも
センタ穴の加工に関与する部分に、十分な硬度及び耐摩
耗性を確実に与えて、長いドリル寿命をばらつきなく安
定して得ることも可能である。
刃部がn角錐状を呈し、従来のような軸線に直交する方
向に延びるチゼルエッジを有していないので、センタド
リル自体の振れ回りが生じることなく、位置精度の高い
センタ穴の形成が可能になる。しかも、このセンタ穴
は、その内周面が穴底側に向かうにしたがい漸次縮径し
ていく凹円錐面状となって、平坦な底面が存在すること
がない。それゆえ、このような高い位置精度を有すると
ともに平坦な底面の存在しないセンタ穴をガイドとし
て、ドリルによる穴明け加工を施すことで、ドリルの振
れ回り現象を抑制することができて、穴位置精度の高い
加工穴を得ることが可能となる
ドリルの先端面図、(b)は同センタドリルの側面図で
ある。
成されるセンタ穴を示す断面図である。
ドリルの先端面図、(b)は同センタドリルの側面図で
ある。
ドリルの先端面図、(b)は同センタドリルの側面図で
ある。
ドリルの先端面図、(b)は同センタドリルの側面図で
ある。
の軸線に直交する断面図である。
刃部の軸線に直交する断面図である。
れるセンタ穴を示す断面図である。
れるセンタ穴を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ワークにセンタ穴を形成するためのセン
タドリルであって、軸線回りに回転される軸状をなす工
具本体の先端部に、n角錐(n>2)状の切刃部が形成
されていることを特徴とするセンタドリル。 - 【請求項2】 請求項1に記載のセンタドリルにおい
て、 前記切刃部のなすn角錐の錐面同士が交差してできる稜
線が、前記軸線側に凹む凹曲線状とされていることを特
徴とするドリル。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のセンタ
ドリルにおいて、 ワークに形成する前記センタ穴の開口部の直径が1mm
以下に設定されていることを特徴とするセンタドリル。
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