JP2003325800A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003325800A
JP2003325800A JP2003074411A JP2003074411A JP2003325800A JP 2003325800 A JP2003325800 A JP 2003325800A JP 2003074411 A JP2003074411 A JP 2003074411A JP 2003074411 A JP2003074411 A JP 2003074411A JP 2003325800 A JP2003325800 A JP 2003325800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定領域を通過した遊技球が、特定入球手段
に入球する可能性を大幅に高めることにより、遊技者の
期待感を高め、興趣を向上させることを可能にする。 【解決手段】 パチンコ遊技機は、遊技盤の盤面よりも
奥側の領域から盤面に向けて遊技球を放出する上段ガイ
ド部47と、上段ガイド部47の下方の盤面に取付られ
た釘15及び始動口9と、上段ガイド部47及び釘15
の間に配設され、上段ガイド部47から始動口9に向っ
て流下する遊技球を、盤面から離れる側に誘導する突条
48とを具備する。これにより、上段ガイド部47から
放出された遊技球は、釘15及び始動口9の取付基部9
aに接することなく流下し、安定した状態で始動口9の
ポケット部9bに入球する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機において、所定領
域の下方に、始動口等の特定入球手段を配設したものが
知られている。これによれば、所定領域を通過すると、
特定入球手段に向って流下し易くなるため、遊技者は所
定領域への通過を願うようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
遊技機では、特定入球手段が遊技盤の盤面に取付けられ
ていることから、特定入球手段の取付基部が遊技球の軌
道に影響を与える恐れがあった。つまり、遊技球が所定
領域を通過しても、特定入球手段に向って盤面上を流下
する際、取付基部に接触することによって遊技球の軌道
が不安定となり、特定入球手段に入球させることができ
なくなる恐れがあった。そして、不運にも入球しない場
合には、遊技者の期待感が消失するばかりか、苛立たし
さが喚起され、特に特定入球手段への入球率が低い場合
には、所定領域への通過に対して魅力がなくなる恐れが
あった。
【0004】そこで、本発明の課題は、所定領域を通過
した遊技球が、特定入球手段に入球する可能性を大幅に
高めることにより、遊技者の期待感を高め、興趣を向上
させることができる遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じて、その
作用等についても説明する。
【0006】手段1:遊技盤の盤面に取付けられた特定
入球手段と、該特定入球手段の上方に配設され、所定領
域から前記特定入球手段に向って流下する遊技球を、前
記盤面から離れる側に誘導する誘導部材とを具備するこ
とを特徴とする遊技機。
【0007】ここで、「特定入球手段」には、例えば第
一種始動口、入球口、及びチューリップ型役物等が含ま
れる。また、「盤面」は鉛直方向に形成されたものに限
らず、斜め上方を向くように僅かに傾斜したものであっ
てもよい。さらに「所定領域」とは特に限定された部位
ではなく、特定入球手段の上方に位置し遊技球が通過す
る可能性がある部位であればどこでもよい。
【0008】手段1によると、所定領域を通過した遊技
球は、特定入球手段に向って流下する際、誘導部材によ
って盤面から離れるように誘導される。これにより、例
えば特定入球手段の取付基部等、盤面上に設けられた部
材に対して接触し難くなる。つまり、遊技球を盤面から
離す事によって、取付基部等による影響が回避され、遊
技球の軌道が安定化する。したがって、特定入球手段に
対して遊技球を円滑に入球させることが可能になる。
【0009】手段2:遊技盤の盤面よりも奥側の領域か
ら前記盤面に向けて遊技球を放出する放出部と、該放出
部の下方の前記盤面に取付られた特定入球手段と、前記
放出部及び前記特定入球手段の間に配設され、前記放出
部から前記特定入球手段に向って流下する遊技球を、前
記盤面から離れる側に誘導する誘導部材とを具備するこ
とを特徴とする遊技機。
【0010】遊技盤の盤面よりも奥側の領域から盤面に
向けて、遊技球が勢いよく放出されると、放出後、放物
線を描いて落下する。つまり、盤面から離れるように飛
び出す。しかし、一般に、遊技機は僅かに寝かした状態
で据え付けられており、その遊技盤の盤面は、斜め上方
を向くように僅かに傾斜しているため、勢いによって一
時的に盤面から離れた遊技球であっても、再び盤面側に
戻ることになる。このため、盤面上を流下する遊技球と
同様、特定入球手段の取付基部等に接触し、その軌道が
不安定になる恐れがあった。
【0011】ところが、手段2によると、手段1と同
様、遊技球は、誘導部材によって盤面から離され、取付
基部等による影響が回避される。
【0012】手段3:手段1または手段2の構成に加
え、前記誘導部材は、前記盤面または該盤面に対して同
一面となる他の平面に形成された突起物から構成されて
いることを特徴とする遊技機。
【0013】手段3によると、遊技球は突起物の頂面に
沿って流下し、盤面から離れるように誘導される。な
お、誘導部材として突起物を用いることにより、極めて
簡単な構成で、しかも任意の部位に容易に形成すること
が可能となる。
【0014】手段4:手段3の構成に加え、前記突起物
は、特定入球手段に向って流下する遊技球が前記盤面か
ら徐々に離れるように、下側ほど突出高さが高くなる傾
斜部を有することを特徴とする遊技機。
【0015】一般に、遊技球の軌道が急激に変化する
と、遊技球の動きが不安定になる。
【0016】ところが、手段4によると、遊技球の軌道
は傾斜部に従って徐々に変化することから、急激な軌道
の変化が抑制され、遊技球を安定した状態で流下させる
ことが可能になる。また、軌道が徐々に変化するため、
遊技球の挙動を視認している遊技者に、違和感を与える
ことがない。
【0017】手段5:手段3または手段4の構成に加
え、前記特定入球手段は、取付基部を介して前記盤面に
取付られ、前記取付基部と前記突起物とにおける、所定
の鉛直軸に対する突出高さが略一致していることを特徴
とする遊技機。
【0018】遊技球が盤面から離れ過ぎると、逆に特定
入球手段に入球し難くなる可能性がある。
【0019】ところが手段5によると、鉛直軸に対する
突起物の突出高さが、特定入球手段の取付基部(すなわ
ち盤面に沿って流下した場合に接触する可能性がある部
位)の突出高さ(鉛直軸を基準とした突出高さ)に略一
致していることから、突起物を通過した遊技球は、その
まま自然落下すれば、取付基部の影響を回避しつつ最適
な軌道で特定入球手段に入球する。
【0020】手段6:手段1から手段5までのいずれか
の構成に加え、前記特定入球手段の上方の前記盤面に、
前記遊技球の流路に影響を与えることが可能な流路変更
部材を設けたものにおいて、前記誘導部材は、前記流路
変更部材の上方に配設されていることを特徴とする遊技
機。
【0021】特定入球手段と所定領域(例えば放出部)
との間に、流路変更部材を設けたものが知られている。
これによれば所定領域から流下する遊技球だけではな
く、複数の経路からの遊技球を特定入球手段に誘導する
ことができると共に、流路変更部材を調整することで特
定入球手段への入球率を変化させることができる。な
お、一般に、流路変更部材としては、調整のし易さ及び
設置のし易さから、釘が用いられることが多い。そし
て、特定入球手段の上方に調整用の釘を植設する場合、
複数の釘を、その根元側(盤面に近い部位)が最も接近
するように植設し、複数の釘の先端部分を広げたり平行
にしたりすることにより、釘の間を通過する遊技球の通
過率を調整している。このように、複数の釘は根元側が
狭く、先端側が広がるように調整されているため、遊技
球が遊技盤の盤面に沿って流下すると、その遊技球は複
数の釘の最も接近した領域を通過することになり、微妙
な勢いの違いで釘に当接し、釘の間を通過し難くなる。
そのため、折角、放出部から放出されても、設計通りの
入賞率で入賞させることが困難となる場合があった。
【0022】ところが手段6によると、誘導部材が流路
変更部材(例えば釘)の上方に配設されていることか
ら、所定領域から流下する遊技球は、遊技盤の盤面から
離れた状態で流路変更部材に到達する。すなわち、遊技
球は、流路変更部材の比較的通過し易い領域に誘導され
るため、流路変更部材への接触が抑制される。このた
め、特定入球手段へ入球させ易くなる。
【0023】手段7:手段1から手段6までのいずれか
の構成に加え、前記誘導部材の側方に、該誘導部材によ
って誘導される遊技球の流路と、他の遊技球の流路とを
区画する一対の区画形成部材が設けられていることを特
徴とする遊技機。
【0024】手段7によると、区画形成部材によって、
誘導される遊技球と、盤面上を流下するランダムな軌道
の遊技球との接触が回避される。つまり、誘導される遊
技球に対して、例えば左右方向から他の遊技球が飛び込
んできても、遊技球同士が接触しないため、接触による
軌道の変化が防止される。
【0025】手段8:手段1から手段7までのいずれか
の構成に加え、前記誘導部材と対向するように前記誘導
部材の斜め上方に設けられ、流下する前記遊技球を制動
するとともに該遊技球を前記誘導部材側に跳ね返す制動
部材をさらに備えることを特徴とする遊技機。
【0026】例えば、遊技盤の盤面よりも奥側の領域か
ら盤面に向けて遊技球を放出するものでは、遊技球の勢
いが強い場合、誘導部材に当接することなく(即ち誘導
されることなく)、特定入球手段に向って流下する。こ
の場合、特定入球手段における取付基部の影響を受ける
ことがなくなるが、勢い良く飛び出す遊技球は軌道が安
定せず、特定入球手段に入球させることが困難となる。
【0027】ところが手段8によると、盤面から離れ過
ぎている遊技球は、誘導部材の斜め上方に設けられた制
動部材に当接する。すると、遊技球は、制動部材によっ
て勢いを抑えられるとともに、誘導部材側に跳ね返えさ
れる。これにより、勢いを抑えた状態で誘導部材側に導
くことが可能となり、その後、誘導部材によって遊技球
の軌道が安定化される。
【0028】手段9:手段1から手段8までのいずれか
の構成に加え、前記誘導部材の前方に設けられ、前記誘
導部材との間に遊技球の流路を形成するとともに、前記
誘導部材を遮蔽する不透明の遮蔽部材をさらに備えるこ
とを特徴とする遊技機。
【0029】手段9によると、遮蔽部材によって、遊技
球の軌道が遮蔽される。このため、遊技者に対して、遊
技球の軌道の変更に伴う違和感を与えることがなくな
る。また、誘導部材も遮蔽されるため、誘導部材による
見栄えの低下を防止できる。
【0030】手段10:手段1から手段9までのいずれ
かの構成に加え、前記遊技盤の一部に配設された枠部材
と、該枠部材の内部で且つ前記遊技盤の前記盤面よりも
奥側の領域に形成された転動部と、該転動部で転動する
遊技球を排出する排出部と、前記枠部材の下方の前記盤
面に配設された前記特定入球手段とを備えた遊技機にお
いて、前記放出部は前記排出部から構成され、前記誘導
部材は前記排出部と前記特定入球手段との間に設けられ
ていることを特徴とする遊技機。
【0031】手段10によると、排出部の下方に誘導部
材が設けられているため、転動後の遊技球が誘導部材に
よって誘導される。つまり、転動部で転動する遊技球が
特定入球手段に入球することから、転動部への関心が高
まるとともに、転動部における遊技球の挙動を一層楽し
ませることができる。
【0032】手段11:手段10の構成に加え、前記枠
部材は、上下方向に並設された上段転動部及び下段転動
部を有し、前記上段転動部における排出部に対して前記
誘導部材が設けられていることを特徴とする遊技機。
【0033】枠部材の入口部から入球した遊技球を、互
いに区画された上段転動部及び下段転動部で転動させる
ようにすると、入球した遊技球同士が互いに衝突する可
能性が少なくなり、挙動が阻害され難くなる。つまり、
各転動部に一層多くの遊技球を送り込むことが可能にな
るとともに、遊技球の挙動を十分に楽しませることが可
能になる。特に、上下方向に並設させることにより、転
動方向における長さが制限されることなく、遊技球の挙
動を楽しませることができる。しかも、二つの転動部を
前後方向に並設するものに比べ視認性に優れる。
【0034】しかしながら、転動部を上下方向に並設す
ると、上段転動部から排出された遊技球は、下段転動部
の前方を通って流下することから、上段転動部の排出部
から特定入球手段までの距離が比較的長くなる。このた
め、遊技球の軌道が不安定になる恐れがあり、特に、遊
技機を僅かに寝かした状態で据え付けたものでは、盤面
の奥側の領域から盤面に向って放出する場合でも、盤面
に沿って流下する可能性が高くなる。
【0035】ところが、手段11によると、上段転動部
における排出部に対して誘導部材が設けられているた
め、特定入球手段までの距離が比較的長いにも拘わら
ず、遊技球が盤面から離され、その軌道が安定化する。
【0036】手段12:手段11の構成に加え、前記下
段転動部の前縁から遊技球が逸脱することを防止すると
ともに、前面に前記誘導部材が一体形成されたカバー部
材を備えることを特徴とする遊技機。
【0037】手段12によると、下段転動部を転動して
いる遊技球が、その転動部の前縁から逸脱しようとして
も、カバー部材によって阻止され、定められた排出位置
から排出されるようになる。また、誘導部材がカバー部
材の前面に一体形成されているため、誘導部材を取り付
けるための構造が不要となり、極めて簡単に構成するこ
とができる。しかも、上段転動部の排出部に対して接近
した位置に形成されることから、特定入球手段の取付基
部のみならず、釘等の流路変更部材に対しても有効とな
る。また、盤面において誘導部材を配設するための領域
が必要でないため、特定入球手段や流路変更手段の配置
スペースを十分に確保することができる。
【0038】手段13:手段12の構成に加え、前記誘
導部材は、左右方向に並設された複数本の突条から構成
されていることを特徴とする遊技機。
【0039】手段13によると、遊技球の軌道が左右方
向において多少ばらつくことがあっても、遊技球は複数
本の突条によって確実に誘導される。また、カバー部材
の前面に複数の凹凸が形成されるため、カバー部材の機
械的強度が向上し、遊技球の接触に対して耐久性を高め
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパチンコ遊技機に
具体化した一実施形態について、図1乃至図11に基づ
き説明する。図1はパチンコ遊技機の構成を示す概略正
面図であり、図2乃至図5はパチンコ遊技機における本
体枠の構成を示す正面図、斜視図、A−A断面図、及び
分解斜視図である。図1に示すように、パチンコ遊技機
2の遊技盤3の盤面3aには、誘導レール4によって遊
技領域5が区画形成されている。誘導レール4は、発射
ハンドル6の操作に対応して、発射装置(図示しない)
から発射された遊技球7を、遊技領域5の上部に導くた
めのものである。遊技領域5には、普通入賞口8、始動
口9、及び大入賞口10が夫々設けられている。また、
遊技領域5の略中央部分には、特別図柄表示装置12
(以下単に「表示装置12」という)が組込まれた本体
枠13が配設されている。そして、この本体枠13によ
り特別遊技領域が区画形成されている。ここで、始動口
9が本発明の特定入球手段に相当する。
【0041】普通入賞口8、始動口9、及び大入賞口1
0は、遊技盤3の払出し装置(図示しない)に接続され
ている。払出し装置は、遊技球7の各入賞口8,9,1
0への入賞に伴い所定数の賞球を払い出す払出しモータ
14(図11参照)を備えている。なお、始動口9は、
図6に示すように、盤面3aに取付けるための板状の取
付基部9a、取付基部9aの上に遊技球7の通路を形成
するポケット部9b、その通路の入口を狭めたり拡げた
りするための羽根9c、及び通路内に遊技球7が入球し
たことを検出する始動口用スイッチ9d(図11参照)
等から構成されている。また、図1に示すように、大入
賞口10は、始動口9の下方に位置しており、横長空間
である入賞領域(図示しない)、開閉部材としてのシャ
ッタ18、これを開閉させるためのソレノイド19(図
11参照)、及び入賞領域に入賞した遊技球7を計数す
るためのカウントスイッチ20等から構成されている。
つまり、ソレノイド19はシャッタ18に駆動連結され
ており、通電に伴う励磁によりシャッタ18を前方へ倒
して入賞領域を開放し、通電停止に伴う消磁によりシャ
ッタ18を起立させて入賞領域を閉鎖する。なお、大入
賞口10は、大当たり遊技状態の発生に伴い、閉鎖状態
から開放状態に切替えられる。また、始動口9と本体枠
13との間の盤面3aには、一対の釘15が、先端側ほ
ど互いの間隔が広がるように植設されている。この釘1
5は、前記手段6における流路変更部材に相当するもの
であり、複数の経路からの遊技球7を始動口9に誘導す
るとともに、互いの間隔を調整することで始動口9への
入球率を変化させるものである。
【0042】この他、パチンコ遊技機2には、遊技効果
を高めることを目的として、スピーカ21(図11参
照)と、装飾用発光素子としての複数のランプ22(図
11参照)とが組込まれている。スピーカ21は、遊技
の進行状態に合わせて効果音を発したり、その効果音の
種類を変えたりする。ランプ22としては、例えば風車
ランプ、飾りランプ、袖ランプ、サイドランプ等既知の
ものが挙げられ、これらは遊技の進行状態に合わせて光
放射の態様を変える。
【0043】表示装置12は、液晶ディスプレイ(LC
D)を備えている。なお、LCDに代えて、CRT、ド
ットマトリックス、発光ダイオード(LED)、エレク
トロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等が用いられて
もよい。表示装置12の画面には、例えば、互いに左右
方向に配置された三つの図柄列(左図柄列、中図柄列、
右図柄列)が表示される。各図柄列は、複数種類の図柄
からなり、数字、キャラクタ、及びそれらを組合せたも
の等がある。
【0044】表示装置12では、各図柄列での図柄の変
動が、遊技球7の始動口9への入賞に基づき一斉に開始
される。図柄の変動は所定の停止順、例えば左図柄列、
右図柄列、中図柄列の順に停止される。そして、全図柄
列の変動が停止したとき、表示されている図柄(停止図
柄)の組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、す
なわち同一種類の停止図柄が大当たりラインに沿って並
んでいる組合せ(例えば「7」,「7」,「7」)とな
る場合がある。大当たりの組合せが成立すると、大入賞
口10の入賞領域が開放し、遊技者は多くの賞球を獲得
することが可能になる。
【0045】本体枠13(一般にセンターフレームとも
言う)は、図3及び図5に示すように、枠部材11及び
この枠部材11に組付けられた複数の部材から構成さ
れ、中央に窓部13aが形成されている。また、枠部材
11の後部には、窓部13aに表示装置12を取付ける
ための取付部材(図示しない)が設けられている。枠部
材11の上部には天飾り26が設けられ、その上面に遊
技球7を特別遊技領域に入球させるための入口部27が
形成されている。また、天飾り26の左右両側には龍の
頭部の形状を呈した肩飾り28が設けられている。そし
て、入口部27から入球された遊技球7は、天飾り26
及び肩飾り28の内部に形成された通路26a,28a
に従って左右斜め下方へ案内されるようになっている。
また、枠部材11の上部外周縁には、天飾り26及び肩
飾り28を覆うように前方に延出された庇部32が形成
されている。
【0046】枠部材11の下部には、下段転動部30を
区画形成する板状の仕切壁29が立設されている。ま
た、枠部材11の左右両側部には、肩飾り28の内部に
形成された通路28aと下段転動部30とを連通するた
めの下段誘導部材31が設けられている。一方、仕切壁
29の上方には、上段転動部33を有する転動部材35
が配設され、さらに転動部材35の前方には、枠部材1
1の左右側方から上段転動部33へ遊技球7を導くため
の上段誘導部材34が配設されている。以下、これらの
転動部30,33及び誘導部材31,34について詳し
く説明する。
【0047】下段転動部30は、図4及び図6に示すよ
うに、上下方向に略円弧状に湾曲した部材であり、その
転動方向(図6の紙面左右方向)の中央付近には、前方に
下り傾斜した傾斜面37が形成され、さらにその中央に
は、遊技球7を前方へ排出する樋状の下段ガイド溝38
が形成されている。この下段ガイド溝38は、始動口9
の上方に位置しており、遊技球7を始動口9に向って流
下させることができる。
【0048】下段誘導部31は、側面の下端部分に形成
された出口部39が、下段転動部30に臨むように、枠
部材11の側部に配設されている。この下段誘導部31
は、龍の胴部のように左右方向に曲りくねった外観を呈
している。このため、遊技球7は下段誘導部31の内部
を通過する際、衝突を繰返しながら(つまり減速されな
がら)落下することになり、出口部39へ減速された状
態で導かれる。なお、下段誘導部31は、枠部材11に
螺着される肩飾り28及び上段誘導部34によって支持
されている。
【0049】図5及び図7に示すように、転動部材35
は、枠部材11の下部に組付けられており、上段転動部
33と、この前縁から垂下された前面カバー部40とか
ら構成されている。上段転動部33は、上下方向に略円
弧状に湾曲した形状をなしており、左右両側の側方傾斜
部43と、その間の中央傾斜部44とを有している。側
方傾斜部43は、中央傾斜部44に向って下り傾斜した
平面からなり、中央傾斜部44は前方に下り傾斜した湾
曲面から構成されている。なお、側方傾斜部43は上段
転動部33の幅(奥行き)全体に亘って形成されている
が、中央傾斜部44は後端側の一部分を残した形で形成
されている。また、夫々の側方傾斜部43の端面中央部
分には、左右外方向に延出された突起43aが設けられ
ている。そして、転動部材35は、枠部材11の下部両
側に形成されたスリット状の切欠13bに、突起43a
を前方から差込むことにより組付けられ、さらに枠部材
11の前面に螺着された上段誘導部34によって支持さ
れている。ここで、前面カバー部40が前記手段12に
おけるカバー部材に相当する。
【0050】左右の側方傾斜部43には、後方寄りの略
1/3の位置に、左右端面から横方向に延出された直線
状の直線ガイド部45が上方に突出して形成されてい
る。なお、本実施形態では、直線ガイド部45の長さ
を、側方傾斜部43の長さ(転動方向の長さ)の略3/5
とし、高さを略2mmとしている。一方、上段転動部33
の中央傾斜部44の後端付近には、上方に突出した一対
の制動部46が左右方向に並設され、さらにその間に
は、中央傾斜部44を横断する上段ガイド溝47(本発
明の所定領域、前記手段2における放出部、及び前記手
段10における排出部に相当)が形成されている。制動
部46は、上段転動部33を転動する遊技球7を制動す
るためのものであり、断面が直角三角形状になってい
る。さらに詳しくは、底辺の長さが高さよりも長くなる
ように、比較的緩やかな斜面を有する直角三角形であ
り、その斜面が左右外方に向くように形成されている。
なお、幅方向における制動部46の長さLは、上段転動
部33の後縁から直線ガイド部45までの長さに略一致
している。
【0051】転動部材35の前面カバー部40は、図5
及び図6に示すように、枠部材11の下部の前面開口を
覆うように下段転動部30の前縁上に配置され、しかも
盤面3a(図1参照)に対して同一平面になっている。
つまり、前面カバー部40の底辺の形状が下段転動部3
0の上面形状と略一致しており、下段転動部30を転動
する遊技球7が下段転動部30の前縁から逸脱すること
を防止している。なお、前面カバー部40には、傾斜面
37及び下段ガイド溝38に対応して切欠かれた排出口
41が形成されており、下段ガイド溝38等からの排出
を可能にしている。なお、前面カバー部40は、不透明
な材料で形成されていてもよいが、透明な樹脂で形成す
れば、排出口41に相当する部分すなわち下段ガイド溝
38の周辺部分のみならず、下段転動部30全体に亘っ
て遊技球7の挙動を視認させることが可能になる。ま
た、図示していないが、仕切壁29の表面には龍の図柄
が描かれているとともに、所定の間隔で複数の保留ラン
プ36が配設されていることから、前面カバー部40を
透明な材料で形成することにより、図柄や保留ランプ3
6の点灯状態を把握することが可能になる。なお、保留
ランプ36は、始動口9への入賞状況を示すものである
が、ここでは図柄の一部(例えば龍の口から吹出される
炎の図柄)の装飾性を高める機能をも有している。つま
り、保留ランプ35の点灯により、炎の図柄が赤く光っ
て表示され、装飾効果を向上させている。
【0052】また、前面カバー部40の前面、特に上段
ガイド溝47の先端部分の下方には、上下方向に延出さ
れた三本の突条48が左右方向に並設されている。ここ
で、突条48が本発明の誘導部材に相当する。なお、そ
の詳細については後述する。
【0053】上段誘導部34は、図5及び図7に示すよ
うに、転動部材35の前側に組付けられ、本体枠13の
側方から入球した遊技球7を、上段転動部33に誘導さ
せるものである。具体的には、湾曲形状の前面飾り25
と、その背面に形成された入口部50及び傾斜部51と
を有している。前面飾り25には、左右両端付近から上
方に突出した上方突出片56と、中央付近から下方に突
出した下方突出片57とが形成されている。なお、上方
突出片56及び下方突出片57の表面には、不透明なシ
ール部材が貼着され内部の構造を遮蔽している。また、
入口部50は、上段転動部33の転動方向両端よりも左
右外方に延出されており、左右の庇部32の下方におい
て、遊技球7の入球を可能にしている。ここで、下方突
出片57が前記手段9における遮蔽部材に相当する。
【0054】傾斜部51は、入口部50から入球した遊
技球7を反対側の直線ガイド部45の先端に向って転動
させるものであり、その上面には、遊技球7を誘導する
曲線ガイド部54が形成されている。なお、傾斜部51
と上段転動部33の側方傾斜部43との間には僅かに段
差が形成されており、上段転動部33に誘導された遊技
球7が傾斜部51側に戻らないようになっている。ただ
し、この段差は極僅かであるため、上段転動部33が前
方に延出された形態となっている。また、入口部50
は、内側に向って傾斜が徐々に大きくなる湾曲形状をな
し、庇部32の下端32aと入口部50との間隔(即
ち、側方から遊技球7が入り込む空間)を広くするとと
もに、湾曲形状に沿って遊技球7の加速度を次第に高め
ることを可能にしている。なお、上段誘導部34は、枠
部材11から前方に突出した形態で組付けられており、
図4に示すように、前面飾り25とパチンコ遊技機2の
前面ガラス板Gとの間隔が遊技球7の直径より狭くなっ
ている。このため、枠部材11の下方を通過する遊技球
7が釘等に衝突して跳ねかえっても、上段誘導部34を
乗り越えることがない。すなわち、入口部50以外の部
分から上段転動部33に飛び込むことを防止している。
【0055】また、上段誘導部34の中央には、後縁か
ら切欠かれた開口52が形成されており、中央傾斜部4
4または上段ガイド溝47から排出される遊技球7の通
過を可能にしている。特に、上段ガイド溝47から排出
される遊技球7と、上段ガイド溝47以外の中央傾斜部
44から排出される遊技球7との流下経路を振分けるた
め、下方突出片57の裏面には後方に向って延出された
一対の架橋部53(前記手段7における区画形成部材に
相当)が左右方向に並設されている。これにより、上段
ガイド溝47から排出された遊技球7は、一対の架橋部
53の間に形成された流路53aを流下し、一方、それ
以外の中央傾斜部44から排出された遊技球7は、流路
53aの外側を流下するようになる。なお、架橋部53
によって流路53aが区画されることから、盤面3a上
を流下するランダムな軌道の遊技球7との接触が回避さ
れる。つまり、誘導される遊技球7に対して、左右方向
から他の遊技球7が飛び込んできても、架橋部53によ
って遮られ、接触による軌道の変化が防止される。
【0056】特に、流路53a内には前述した突条48
が配設されている。詳細に説明すると、パチンコ遊技機
2は、通常、遊技盤3の盤面3aが僅かに斜め上方を向
くように、1〜3°だけ寝かした状態で据え付けられる
ため、遊技球7は盤面3aに沿って流下し易くなる。と
ころが、図6及び図8に示すように、始動口9は板状の
取付基部9aを介して取り付けられていることから、遊
技球7が盤面3aに沿って流下した場合、取付基部9a
に接触して始動口9に入球させることができなくなる恐
れがあった。また、流路53aと始動口9との間に植設
された釘15は、前述したように根元側(盤面3a側)
ほど間隔が狭くなっていることから、遊技球7が盤面3
aに沿って流下した場合、微妙な勢いの違いで釘15に
接触し、釘15の間を通過しなくなる恐れがあった。そ
こで、本実施形態では、流路53a内(前面カバー部4
0の前面)に突条48を形成し、流路53aを通過する
遊技球7を遊技盤3の盤面3aから離れるように誘導し
ている。特に、図8に示すように、突条48(前記手段
3における突起物に相当)の頂面には、下側ほど突出高
さが高くなる傾斜部48aが形成されているため、盤面
3aから徐々に離れるように遊技球7の軌道を緩やかに
変化させることができる。なお、所定の鉛直軸Zを基準
として、突条48と取付基部9aとにおける突出高さT
が互いに略一致するように設定されている。このため、
突条48によって誘導された遊技球7が、その後、自然
落下すると、取付基部9aに接することなく始動口9の
ポケット部9bに入球することになる。
【0057】なお、突条48は、左右方向に三本並設さ
れているため、遊技球7の軌道が左右方向に多少ばらつ
くことがあっても、遊技球7はいずれかの突条48に接
触し、確実に誘導される。しかも、前面カバー部40の
表面は突条48によって凹凸形状に形成されることか
ら、遊技球7の衝突に対する前面カバー40の耐久性を
向上させることができる。
【0058】架橋部53の根元部分には、平面形状が三
角形の補強兼規制部59が形成されている。これによれ
ば、架橋部53の根元部が補強されるとともに、遊技球
7の左右方向及び前後方向への移動がさらに制限され、
始動口9への入賞を一層確実にしている。また、開口5
2が形成された前面飾り25の背面(即ち、突条48の
斜め上方)には、上下に並設された二つの制動部材58
が後方に突出しており、全体的に断面略コ字形に形成さ
れている。これによれば、上段ガイド溝47または中央
傾斜部44から排出された遊技球7を制動するととも
に、その遊技球7を突条48側に跳ね返すことができ
る。つまり、上段ガイド溝47または中央傾斜部44か
ら放出される遊技球7の勢いを弱め、流路53aに入球
される遊技球7の動きを安定化させている。
【0059】ところで、図11に示すように、パチンコ
遊技機2には主制御基板63が組込まれ、この主制御基
板63に、各種スイッチ、保留ランプ36、及びソレノ
イド19等が接続されている。また、主制御基板63に
は、表示制御基板64を介して表示装置12が接続さ
れ、音声制御基板65を介してスピーカ21が接続され
ている。さらに主制御基板63には、ランプ制御基板6
6を介してランプ22が接続され、払出し制御基板67
を介して払出しモータ14が接続されている。
【0060】各制御基板63〜67は、所定の制御プロ
グラムや初期データを予め記憶した読出し専用メモリ
(ROM)、このROMに記憶された制御プログラムに
従って各種演算処理を実行する中央処理装置(CP
U)、及びCPUによる演算結果を一時的に記憶するラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。
【0061】次に、特別遊技領域における遊技球7の動
きについて説明する。図10に示すように、入口部27
から入球した遊技球7は、天飾り26及び肩飾り28の
内部に形成された通路26a,28aを通って下段誘導
部31に案内される。その後、下段誘導部31内の通路
を通って、下段転動部30の端部に案内される。ここ
で、下段誘導部31の出口部39は、下段転動部30の
延長上に配置されているため、出口部39から放出され
る遊技球7は下段転動部30の形状に従って孤を描きな
がら左右方向に繰り返し転動する。つまり、遊技球7は
エネルギー保存の法則に基づいた揺動運動を行う。下段
転動部30の中央部分には、下段ガイド溝38が形成さ
れているため、転動する遊技球7の速度が遅くなると、
下段ガイド溝38に入り込む。そして、下段ガイド溝3
8に案内されて前方に排出される。なお、下段転動部3
0の前面は前面カバー部40で覆われているため、転動
中の遊技球7が下段転動部30の前縁から逸脱すること
はない。つまり、入口部27から入球した遊技球7は、
常に下段ガイド溝38から排出されることになる。すな
わち、遊技球7は下段ガイド溝38によって排出方向が
規制されることから、下段転動部30において転動した
遊技球7の殆ど全てが、始動口9に入賞することにな
る。
【0062】なお、下段ガイド溝38の内径(幅)は、
遊技球7の直径と略同等であるため、同じ運動エネルギ
ーで互いに反対方向に転動する遊技球7同士が下段ガイ
ド溝38の近傍で衝突すると、どちらの遊技球7も下段
ガイド溝38に入らなくなる恐れがある。ところが本実
施形態では、下段ガイド溝38の両側には、前方に下り
傾斜した傾斜面37が形成されているため、下段ガイド
溝38に入らない場合でも、傾斜面37に従って確実に
排出することができる。
【0063】一方、入口部27から入球しない場合、本
体枠13の側方を流下することになるが、この遊技球7
の一部が、釘等に衝突すると経路が変更され庇部32の
下方に回り込むことがある。この場合、図9に示すよう
に、上段誘導部34の入口部50に載るとともに、入口
部50の斜面に従って入球し傾斜部51に移動する。傾
斜部51には、曲線ガイド部54が形成されていること
から、遊技球7は曲線ガイド部54によって案内され、
上段転動部33の奥側に向って転動する。つまり、左側
の入口部50から入球した遊技球7は、左側の曲線ガイ
ド部54によって案内され、上段転動部33の右奥に向
って転動する。逆に、右側の入口部50から入球した遊
技球7は、右側の曲線ガイド部54によって案内され、
上段転動部33の左奥に向って転動する。つまり、上段
転動部33上を略対角線に沿って転動することから、転
動距離が長くなり、遊技球7の転動を十分に楽しませる
ことが可能になる。また、左右の曲線ガイド部54によ
って案内された遊技球7の経路は互いに交差することか
ら、夫々の遊技球7が互いに衝突するのは、中央傾斜部
44の中央位置のみ、すなわち点状の位置のみとなる。
つまり、夫々の曲線ガイド部54によって案内される遊
技球7を、ほとんど衝突させることなく、転動させるこ
とができる。
【0064】上段転動部33の側方傾斜部43には、直
線ガイド部45が形成されているため、上段転動部33
の奥側まで転動した遊技球7は、直線ガイド部45に沿
って転動し、側方傾斜部43の奥側隅部付近に至る。そ
の後、遊技球7は、側方傾斜部43の斜面に従い、側方
傾斜部43から中央傾斜部44に向って転動する。この
際、遊技球7は直線ガイド部45に沿って転動すること
から、前方へ転動することなく、左右方向に真直ぐ転動
する。そして、上段転動部33の中央付近には、比較的
緩やかな斜面を有する直角三角形状の制動部46が並設
されているため、直線ガイド部45に沿って転動した遊
技球7は、一対の制動部46によって左右方向への転動
が抑えられる。つまり、遊技球7は、最初の制動部46
に対しては斜面に従って容易に乗り越えるが、次の制動
部46に対しては鉛直面と衝突するため、制動され、こ
の結果一対の制動部46の間に挟まれた状態になる。一
対の制動部46の間には、上段ガイド溝47が中央傾斜
部44の前縁まで延出して形成されているため、遊技球
7は上段ガイド溝47に案内されて中央傾斜部44の前
縁から排出される。
【0065】上段ガイド溝47の先端下方には、一対の
架橋部53で区画された流路53aが形成されているた
め、遊技球7は、この流路53aを通って流下し始動口
9に導かれる。また、譬え外部から遊技球7が飛び込ん
できても架橋部53によって遮蔽されるため、通路53
aを流下する遊技球7に衝突することはない。また、流
路53a内には、突条48が設けられているため、遊技
盤3の盤面3aから離れるように誘導され、釘15や取
付基部9aへの接触が回避される。つまり、始動口9へ
の入球が一層確実になる。なお、流路53aの上方すな
わち上段ガイド溝47の延長線上には、断面形状が略コ
字形の制動部材58が形成されているため、上段ガイド
溝47から排出された遊技球7の勢いを効果的に抑え、
流路53aを通過する遊技球7の軌道を安定化させるこ
とができる。
【0066】ところで、遊技球7の勢いが弱く最初の制
動部46を乗り越えることができなかった場合、また
は、逆に勢いが強すぎて両方の制動部46を乗り越えた
場合には、上段ガイド溝47に入ることなく、中央傾斜
部44の斜面に従って中央傾斜部44の前縁から排出さ
れる。この場合、開口52から排出されるものの、流路
53aを通過することなく排出されるため、始動口9に
入球され難くなる。つまり、一対の架橋部53によっ
て、上段ガイド溝47から排出される遊技球7と、上段
ガイド溝47を通らずに排出される遊技球7とが振り分
けられ、上段ガイド溝47から排出された遊技球7のみ
が始動口9に案内される。
【0067】また、上段転動部33または下段転動部3
0から排出された遊技球7は始動口9に向って流下する
が、下段転動部30から排出される位置と流路53aの
位置とは、鉛直方向において合致しているため、排出す
るタイミングによっては下段転動部30から排出された
遊技球7に、流路53aを通過した遊技球7が衝突する
場合がある。すると、二つの遊技球7は互いに外力を受
け弾かれることになる。すなわち、上段ガイド溝47及
び下段転動部30から排出される遊技球7は基本的には
始動口9に向って流下するが、上記のように衝突した場
合には始動口9に入球しなくなる場合が生じる。このた
め、遊技者は、夫々の転動部30,33から排出される
遊技球7のタイミングが気になり、両転動部30,33
における遊技球7の挙動を絡めて把握するようになる。
したがって、夫々の転動部30,33における遊技球7
の挙動が遊技者をドキドキさせ、興趣を与える。
【0068】このように上記のパチンコ遊技機2では、
突条48によって遊技球7を盤面3aから離すことによ
り、上段ガイド溝47から放出された遊技球7が取付基
部9aや釘15に接することを防止でき、始動口9への
入球率を高めることができる。このため、上段転動部3
3で転動する遊技球7に対して、遊技者の期待感を高
め、遊技における興趣を向上させることができる。特
に、突条48と取付基部9aとにおいて、鉛直軸Zに対
する突出高さTが略一致しているため、パチンコ遊技機
2を僅かに傾けた状態で据え付けた場合でも、取付基部
9aに接触したり、逆に離れ過ぎたりすることなく、確
実にポケット部9bに向って流下させることができる。
また、突条48には傾斜部48aが形成されているた
め、遊技球7における軌道の急激な変化が防止され、安
定した状態で流下させることができる。
【0069】また、上記のパチンコ遊技機2では、制動
部材58を設けたことにより、上段ガイド溝47から排
出された遊技球7を制動するとともに、突条48側に跳
ね返すことができる。このため、上段ガイド溝47から
放出される遊技球7の勢いを抑えた状態で突条48に導
くことができる。
【0070】さらに、上記のパチンコ遊技機2では、突
条48を上段転動部33に対して設けているため、始動
口9までの距離が比較的長いにも拘わらず遊技球7を容
易に入球させることができる。また、始動口9の近傍に
形成された下段転動部30に対しては、誘導部材に相当
するものが設けられていないため、不必要な構成の付加
によるスペースの減少を防止できる。
【0071】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定され
るものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可
能である。
【0072】すなわち、上記実施形態のパチンコ遊技機
2では、枠部材11の内部に二つの転動部30,33を
備え、上段転動部33から排出される遊技球7に対して
突条48を形成するもの、即ち上段転動部33の上段ガ
イド溝47を本発明の所定領域とするものを示したが、
所定領域は転動部に限定されるものではなく、始動口9
等の特定入球手段の上方であればどの部位を対象として
もよい。つまり、盤面3aの奥側の領域から盤面3aに
向って放出されるものに限らず、盤面3a上を流下する
際の途中の領域であってもよい。
【0073】また、上記実施形態のパチンコ遊技機2で
は、遊技球7が遊技盤3の盤面3aから離れるように、
突条48の傾斜面48aに沿って遊技球7を流下させる
ものを示したが、誘導部材は突起物に限らず、例えば、
上段誘導部34の下方突出片57の裏面に磁石を設け、
磁石の吸引力を利用して遊技球7を誘導させるようにし
てもよい。
【0074】上記実施形態のパチンコ遊技機2では、突
条48を、本体枠13特に前面カバー部40に形成する
ものを示したが、遊技盤3の盤面3aに直接取付けるよ
うにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、前面
カバー部40に一体形成すれば、突条48を取付けるた
めの構成が不要となり、極めて簡単に製造することがで
きる。
【0075】上記実施形態のパチンコ遊技機2では、上
段転動部33と下段転動部30とを上下方向に並設させ
るものを示したが、左右方向または前後方向に並設させ
るようにしてもよい。また、上記実施形態のパチンコ遊
技機2では、遊技球7を左右方向に転動させるものを示
したが、前後方向に転動させるようにしてもよい。しか
しながら、上記実施形態のように上段転動部33と下段
転動部30とを上下方向に並設するようにすれば、上段
転動部33及び下段転動部30における夫々の転動方向
の長さが、互いの転動部30,33によって制限され
ず、転動部30,33を一つの場合と同等の長さに形成
することができる。つまり、遊技球7を転動方向に沿っ
て大きく転動させることができる。しかも、前後方向に
並設するものに比べ、視認性に優れ、二つの転動部3
0,33における遊技球7の挙動を確実に楽しませるこ
とができる。
【0076】さらに、上記実施形態では、遊技機とし
て、表示装置12を備えたパチンコ遊技機2を示した
が、表示装置12を備えないパチンコ遊技機は勿論、パ
チンコ遊技機以外の遊技機、例えばアレパチ、アレンジ
ボール等であっても適用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技球
を盤面から離す事によって、遊技球の軌道を安定化し、
所定領域から特定入球手段へ遊技球を円滑に誘導し、特
定入球手段への入球率を高めることができる。このた
め、所定領域を通過する遊技球に対して、遊技者の期待
感を高め、遊技における興趣を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機を示
す概略正面図である。
【図2】パチンコ遊技機における本体枠の構成を示す正
面図である。
【図3】本体枠の構成を示す斜視図である。
【図4】図2に示す本体枠のA−A断面図である。
【図5】本体枠の構成を示す分解斜視図である。
【図6】本体枠における要部及びその周辺の構成を示す
正面図である。
【図7】上段転動部及び上段誘導部の構成を示す平面図
である。
【図8】誘導部材の作用を示す説明図である。
【図9】上段転動部及び上段誘導部における遊技球の動
きを示す説明図である。
【図10】下段転動部及び下段誘導部における遊技球の
動きを示す説明図である。
【図11】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
2 パチンコ遊技機(遊技機) 3 遊技盤 3a 盤面 7 遊技球 9 始動口(特定入球手段) 9a 取付基部 11 枠部材 15 釘(流路変更部材) 30 下段転動部 33 上段転動部(転動部) 40 前面カバー部(カバー部材) 47 上段ガイド部(放出部,所定領域) 48 突条(突起物,誘導部材) 48a 傾斜部 53 架橋部(区画形成部材) 57 下方突出片(遮蔽部材) 58 制動部材 Z 鉛直軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の盤面に取付けられた特定入球手
    段と、 該特定入球手段の上方に配設され、所定領域から前記特
    定入球手段に向って流下する遊技球を、前記盤面から離
    れる側に誘導する誘導部材とを具備することを特徴とす
    る遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技盤の盤面よりも奥側の領域から前記
    盤面に向けて遊技球を放出する放出部と、該放出部の下
    方の前記盤面に取付られた特定入球手段と、前記放出部
    及び前記特定入球手段の間に配設され、前記放出部から
    前記特定入球手段に向って流下する遊技球を、前記盤面
    から離れる側に誘導する誘導部材とを具備することを特
    徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の遊技機
    において、前記誘導部材は、前記盤面または該盤面に対
    して同一面となる他の平面に形成された突起物から構成
    されていることを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の遊技機において、前記
    突起物は、特定入球手段に向って流下する遊技球が前記
    盤面から徐々に離れるように、下側ほど突出高さが高く
    なる傾斜部を有することを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の遊技機
    において、前記特定入球手段は、取付基部を介して前記
    盤面に取付られ、前記取付基部と前記突起物とにおけ
    る、所定の鉛直軸に対する突出高さが略一致しているこ
    とを特徴とする遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか一つに
    記載の遊技機において、前記特定入球手段の上方の前記
    盤面に、前記遊技球の流路に影響を与えることが可能な
    流路変更部材を設けたものにおいて、前記誘導部材は、
    前記流路変更部材の上方に配設されていることを特徴と
    する遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか一つに
    記載の遊技機において、前記誘導部材の前方に設けら
    れ、前記誘導部材との間に遊技球の流路を形成するとと
    もに、前記誘導部材を遮蔽する不透明の遮蔽部材をさら
    に備えることを特徴とする遊技機。
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