JP2003325589A - 小型電動車両のハンドル構造 - Google Patents

小型電動車両のハンドル構造

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JP2003325589A
JP2003325589A JP2003101893A JP2003101893A JP2003325589A JP 2003325589 A JP2003325589 A JP 2003325589A JP 2003101893 A JP2003101893 A JP 2003101893A JP 2003101893 A JP2003101893 A JP 2003101893A JP 2003325589 A JP2003325589 A JP 2003325589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルバーの調整、修理や改造を容易に
し、フルカバーの車体デザインに調和する小型車両のハ
ンドル構造を提供する。 【解決手段】 前輪を操舵するステアリングシャフト
に、支持ブラケット10を溶接する。ハンドルのハンド
ルバー20は、ステアリングシャフト8の上端に固定さ
れた支持ブラケット10から左右へ張り出す形で固定さ
れ、外側へ横向きに伸延した略直線状の前側横向部分2
2と、この前側横向部分22から後外側に斜めに伸延し
てやや大きな曲率半径を備えた円弧状の前側斜向部分2
3と、この前側斜向部分23に連なり小さな曲率半径の
屈曲部分24を介して横向に伸延する略直線状の後側横
向部分25とで環状に連続して形成され、このハンドル
バー20の前側横向部分22と前側斜向部分23の前端
部とにバックミラーとブレーキレバー44の支持部2
8、29を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢者や足の不自
由な人が利用する三輪又は四輪の小型電動車両のハンド
ル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者や足の不自由な人が利用する小型
電動車両(セニアカー)には、車体後部に利用者が座る
シートが設置され、その前方に利用者が足を載せるフロ
アーが設けられ、その前方に前輪を操舵する縦長のステ
アリングシャフトが配置されており、ステアリングシャ
フトの上端には、ハンドルが取り付けられている。
【0003】従来の小型電動車両では、図14に示すよ
うに、ステアリングシャフト908の上端にブラケット
910が溶接されており、後側が開いた略C字形に形成
されたパイプ材等の芯材からなるハンドルバー920の
前側中央部分がブラケット910に溶接されて、左右一
体のハンドルバーがブラケット910の両横側に張り出
した形状に構成されている。そして、ブラケット910
及びハンドルバー920の前側中央部分は、スイッチ等
が配置された箱状のスイッチボックス930により覆わ
れており、ハンドルバー920の先端部分には、グリッ
プ920Bが装着され、ハンドルバー920の中間部分
は芯材が露出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のハンドル構造で
は、ステアリングシャフト、ブラケット及びハンドルバ
ーが溶接により一体に形成されているため、ハンドルバ
ー等の部品を高精度に製作する必要があり、また、ハン
ドルバーが損傷したような場合に修理に手間や費用が掛
かり、利用者の好みや身体能力に合わせてハンドルを改
造することが困難である等の問題がある。また、車体フ
レーム等の殆ど全てが車体カバーに覆われたフルカバー
の小型電動車両では、ハンドルバーの芯材が露出してい
ると、車体のデザインと調和しない等の問題もある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑み、ハンド
ルバーの調整、修理や改造を容易に行うことができ、フ
ルカバーの車体デザインにも調和する小型電動車両のハ
ンドル構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前輪と後輪と
を支持する車体フレームの略全体が車体カバーで覆わ
れ、車体後部の後部車体カバーの内側には後輪を駆動す
るモーターやバッテリー等の動力装置を収容する一方、
上側には利用者が座るシートを配置し、その前方の車体
中間部には利用者が足を乗せるフロアーが設けられ、さ
らに、前方の車体前部には、ステアリングシャフトの上
端に取り付けられて利用者が手で掴んで前輪を操舵する
ハンドルを備えた小型電動車両において、前記ハンドル
のハンドルバーは、ステアリングシャフトの上端に固定
された支持ブラケットから左右へ張り出す形で固定さ
れ、外側へ横向きに伸延した略直線状の前側横向部分
と、この前側横向部分から後外側に斜めに伸延してやや
大きな曲率半径を備えた円弧状の前側斜向部分と、この
前側斜向部分に連なり小さな曲率半径の屈曲部分を介し
て横向に伸延する略直線状の後側横向部分とで環状に連
続して形成され、このハンドルバーの前側横向部分と前
側斜向部分の前端部とにバックミラーとブレーキレバー
の支持部を設けたことを特徴とする小型電動車両のハン
ドル構造である。
【0007】本発明においては、前記ハンドルバーの前
側横向部分の前端部を除く後寄部分と屈曲部と後側横向
部分とを緩衝用パッドからなる外皮部材により被覆する
と共に、前側斜向部分の外径を前内側が大きく後外側が
小さくなるように、後外側から前内側へ徐々に外皮部材
の肉厚が厚くなるように形成したことができる。
【0008】本発明においては、前記ステアリングシャ
フトの上端に固定された支持ブラケットおよびハンドル
バーの固定部とバックミラーおよびブレーキレバーの支
持部とを覆うと共に、外皮部材の端部を箱状のスイッチ
ボックスで挟持固定したことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜13を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係るハンドル構造が適用された小型電動車両の前横
方斜視図である。図2は、図1中のハンドルの上方斜視
図、図3は、前横方斜視図、図4は、後横方斜視図であ
る。図5は、図2のハンドルからスイッチボックス等を
取り外した状態を示す上方斜視図であり、図6は、図5
中のハンドルバーの前端部分の固定構造を示す前下方斜
視図、図7は、後端部分の固定構造を示す後方斜視図で
ある。図8は、図5のハンドルからハンドルバーを取り
外した状態を示す上方斜視図であり、図9は、図5中の
ハンドルバーの上方斜視図である。図10は、図2中の
スイッチボックスの前側横端部分の側面図(a)および
後側横端部分の側面図(b)である。図11は、図6中
のボルト締結構造を示す縦断面図(a)および変形例を
示す縦断面図(b)である。図12は、図7中のボルト
締結構造の変形例を示す縦断面図である。そして、図1
3は、図5中のハンドルバーの第一変形例を示す前上方
斜視図(a)および第二変形例(b)を示す前上方斜視
図である。
【0010】図1に示すように、本発明の実施の形態に
係る小型電動車両(セニアカー)には、左右対の前輪1
と後輪2とが支持された車体フレーム(図示せず)が備
えられ、車体フレームの略全体が、前部カバー51、レ
ッグシールド53、フロアー56、後部カバー58等か
らなるプラスチック製の車体カバーにより覆われてお
り、いわゆるフルカバーの車体デザインとなっている。
【0011】即ち、車体後部には、箱状の後部カバー5
8が上方に突出して設けられており、後部カバー58内
には、後輪2(駆動輪)を駆動するモーター、バッテリ
ー、充電器等の動力装置(図示せず)が収容されてい
る。そして、後部カバー58の上側には、高齢者、足の
不自由な人等の利用者が座るシート4が配置されてお
り、車体中間部には、利用者が足を乗せるフロアー56
が設けられている。そして、車体前部には、盾状のレッ
グシールド53が上方に突出して設けられており、レッ
グシールド53内には、前輪1(操舵輪)を操舵する縦
長のステアリングシャフト8(図6参照)が収容されて
おり、ステアリングシャフト8の上端には、利用者が手
で掴むハンドル(ハンドルバー20、スイッチボックス
30)が取り付けられている。
【0012】ハンドルは、図2〜7に示すように、ステ
アリングシャフト8の上端に固定された支持ブラケット
10、支持ブラケット10から左右両側に張り出す形で
支持ブラケット10に着脱可能に固定される2つのハン
ドルバー20(芯材20A、外皮部材20B)、支持ブ
ラケット10及びハンドルバー20の被固定部21、2
6(後述)等を覆うスイッチボックス30(上側ケース
30A、前下側ケース30B、後下側ケース30C)等
をもって構成されている。そして、支持ブラケット10
には、アクセルレバー42が支持されており、ハンドル
バー20には、バックミラー46、ブレーキレバー44
が支持されており、スイッチボックス30には、各種の
スイッチ49A〜E等が配置されている。
【0013】支持ブラケット10には、図8に示すよう
に、支持ブラケット10には、中央に平板状の機器搭載
部11が設けられており、機器搭載部11の前側に、前
上方に突出した平板状の傾斜部分13を介して、前方に
突出した平板状のハンドルバー前側固定部15が設けら
れ、機器搭載部11の後側に、後方に突出した平板状の
ハンドルバー後側固定部17が設けられており、それぞ
れに、ボルト挿通孔15a、17aが上下に貫通して設
けられている。なお、ハンドルバー固定部15、17の
ボルト挿通孔15a、17aは、ハンドルバー20(芯
材20A)を支持ブラケット10に締結ボルト21b、
26b(後述)により固定する際に調整が容易なよう
に、長円形等に形成してもよい。また、支持ブラケット
10の周縁には、補強用リブ19が上向に突出して設け
られている。そして、図6に示すように、支持ブラケッ
ト10は、ステアリングシャフト8の上端に機器搭載部
11の下面を溶接することによって固定されている。
【0014】そして、図8に示すように、支持ブラケッ
ト10の機器搭載部11上には、ポテンショメータ等か
らなる速度設定器41が搭載されており、速度設定器4
1には、アクセルレバー42の回動軸42aが連結され
ており、アクセルレバー42の操作部42bは、クラン
ク形に形成されて、支持ブラケット10から横片側に突
出している。また、ステアリングシャフト8は、パイプ
材をもって形成されており、図6、図8に示すように、
ステアリングシャフト8の上部前面と支持ブラケット1
0の機器搭載部11には、ステアリングシャフト8の内
側空間と連通したケーブル引出孔8a、11aが設けら
れている。そして、ブレーキレバー44(後述)に接続
されたブレーキケーブル43や、スイッチ49A〜E等
に接続される制御ケーブル48等のケーブル類が、ケー
ブル引出孔8a、11aを介してステアリングシャフト
8の内側空間に挿通されている。
【0015】ハンドルバー20は、図9に示すように、
比較的硬質なパイプ材からなる芯材20Aを有してお
り、芯材20Aは、横内側(支持ブラケット10側)が
開いた横向略U字形(平面視)に形成されており、芯材
20Aの前内端部分には、横向パイプ状の前側被固定部
21が設けられ、芯材20Aの後内端部分には、横向プ
レート状の後側被固定部26が設けられている。そし
て、前側被固定部21には、ボス取付孔が上下に貫通し
て設けられており、このボス取付孔には、内側に上下に
貫通したボルト挿通孔を有する縦向筒状のボス21aが
溶接により固定されている。また、後側被固定部26に
は、ボルト挿通孔26aが上下に貫通して設けられてい
る。なお、後側被固定部26のボルト挿通孔26aは、
ハンドルバー20(芯材20A)を支持ブラケット10
に締結ボルト26b(後述)により固定する際に調整が
容易なように、長円形等に形成してもよい。
【0016】また、芯材20Aの前側被固定部21の横
外側には、内側から外側に横向に伸延した略直線状の前
側横向部分22が形成され、前側横向部分22の横外側
には、前内側から後外側に斜めに伸延した稍大きな曲率
半径(後述の屈曲部分24より大きく、後側横向部分2
5より小さな曲率半径)の円弧状の前側斜向部分23が
形成されており、前側斜向部分23の後側には、前側か
ら横内側に向けて屈曲した小さな曲率半径の屈曲部分2
4が形成され、屈曲部分24の横内側には、外側から内
側に横向に伸延した略直線状(直線状又は大きな曲率半
径の円弧状)の後側横向部分25が形成されている。な
お、前側横向部分22は、横内側よりも横外側が稍高い
位置になるように稍屈曲しており、前側斜向部分23
は、前内側が後外側よりも稍高い位置になるように稍傾
斜しており、従って、前側斜向部分23は後側横向部分
25よりも稍高い位置に配置されている。
【0017】そして、図5、図9に示すように、芯材2
0Aの前側横向部分22と前側斜向部分23の前端部分
とは、バックミラー46、ブレーキレバー44等が支持
される機器支持部を構成しており、前側横向部分22の
上面には、ミラー支持部材28が溶接により固定されて
おり、一方(右側又は左側)のハンドルバー20の前側
斜向部分23の前端部分には、レバー支持部材29が略
円筒形の挟持部(クランプ部)、締付ネジ等を介して着
脱可能に固定されている。そして、ミラー支持部材28
には、バックミラー46の下端部が螺着されるネジ孔2
8aが設けられ、レバー支持部材29には、ブレーキレ
バー44の基端部が回動自在に支持されている。そし
て、ブレーキレバー44は、先端部が基端部に対して後
外方に配置され、ハンドルバー20の前側斜向部分23
と略平行になっている。
【0018】そして、図9に示すように、芯材20aの
前側斜向部分23の前端部分(機器支持部)を除く後寄
部分と屈曲部分24と後側横向部分25とは、利用者が
手で握るグリップ部を構成しており、芯材20Aのグリ
ップ部の外周全体は、比較的軟質な合成ゴム、エラスト
マー等からなる外皮部材20B(緩衝用パッド)により
被覆されている。外皮部材20Bは、芯材20Aの外形
に対応した内径の略円環形の断面形状を有し、芯材20
Aのグリップ部(前側斜向部分23、屈曲部分24及び
後側横向部分25)に対応した略V字形に屈曲した筒状
に形成されており、外皮部材20Bの内側面には長手方
向に伸延したスリット20sが設けられている。そし
て、外皮部材20Bは、スリット20sを押し広げる形
で芯材20Aの外周側から嵌め込まれ、接着剤等を介し
て固着されている。なお、外皮部材20Bは、芯材20
Aと共に成形型内に入れてインサート成形することによ
って、芯材20Aの外周を被覆するように一体に成形し
てもよい。
【0019】また、外皮部材20Bの前側斜向部分23
を覆う部分は、前内側の外径が大きく後外側の外径が小
さくなるように、後外側から前内側へ徐々に肉厚が厚く
なるように形成されている。そして、外皮部材20Bの
前内端部分には、本体部分(スイッチボックス30から
露出する部分)の前端よりも外径が稍小さい円形断面の
突起状の前側被挟持部27aが設けられており、前側被
挟持部27aの前内端(先端)には、鍔状部分が外周側
に突出して設けられている。また、外皮部材20の後内
端部分には、本体部分(露出部分)よりも外形寸法が稍
小さい長方形断面の突起状の後側被挟持部27bが設け
られており、被挟持部27bの後内端(先端)には、鍔
状部分が外周側に突出して設けられている。
【0020】そして、図5に示すように、2つのハンド
ルバー20(芯材20A、外皮部材20B)が、機器固
定部(前側横向部分22及び前側斜向部分23の前端部
分)及びグリップ部(前側斜向部分23の後寄部分、屈
曲部分24及び後側横向部分25)を支持ブラケット1
0から左右両側に張り出させるような形で、被固定部2
1、26を介して支持ブラケット10に着脱可能に取り
付けられている。そして、左右の略U字形のハンドルバ
ー20は、支持ブラケット10を挟んで環状(輪状)に
連続しており、左右のグリップ部(外皮部材20B)の
前側部分(前側斜向部分23)は、後側に拡開した略ハ
字状に配置され、左右のグリップ部(外皮部材20B)
の後側部分(後側横向部分25)は、横向の略直線状に
配置されている。
【0021】即ち、図6、図11(a)に示すように、
ハンドルバー20の芯材20Aの前側被固定部21は、
ボス21a、ボルト挿通孔15aを介して締結ボルト2
1b及び締結ナット21cにより支持ブラケット10の
前側固定部15の下面側に固定され、後側被固定部26
は、図7に示すように、ボルト挿通孔26a、17aを
介して締結ボルト26b及び締結ナット26cを介して
後側固定部17の上面側に固定されている。従って、ハ
ンドルバー20は、高い剛性で支持ブラケット10に取
り付けることができ、また、取付時に加工誤差等を吸収
するように調整することができる。なお、図11(b)
に示すように、ハンドルバー20の前側被固定部21の
締結ナット21cに代えて、締結ボルト21bと係合す
る雌ネジ孔を有するボス121aを前側被固定部21に
設けてもよく、また、図12に示すように、後側被固定
部26の締結ナット26cに代えて、締結ボルト26b
と係合する雌ネジ孔126aを後側被固定部26に設け
てもよい。
【0022】スイッチボックス30は、図2〜4に示す
ように、上側ケース30Aと前下側ケース30Bと後下
側ケース30Cとからなる3分割された箱状に形成され
ている。そして、スイッチボックス30の上側ケース3
0A及び前下側ケース30Bの前縁は、左右のハンドル
バー20の外皮部材20Bの前側部分の前外縁の略円弧
形の形状と連続するように、略円弧形の形状に形成され
ており、スイッチボックス30の上側ケース30A及び
後下側ケース30Cの後縁は、左右のハンドルバー20
の外皮部材20Bの後側部分の後縁の略直線形の形状と
連続するように、略直線形の形状に形成されている。
【0023】そして、上側ケース30A及び前下側ケー
ス30Bの前端部分には、横向略円筒を上下に2分割に
した形状のハンドルバー前側連続部32が、本体部分
(中央箱状部分)から左右両側に突出して設けられてお
り、また、上側ケース30A及び後下側ケース30Cの
後端部分には、横向略円筒を上下に2分割にした形状の
ハンドルバー後側連続部34が、本体部分(中央箱状部
分)から左右両側に稍突出して設けられている。そし
て、ハンドルバー前側連続部32の横端部は、外皮部材
20Bの本体部分(スイッチボックス30からの露出部
分)の前端面の外径に対応した外径に形成されており、
図10(a)に示すように、鍔状の前側挟持部32a
が、外皮部材20Bの前側被挟持部27aの外径に対応
した内径で内方に突出して設けられている。また、ハン
ドルバー後側連続部34の横端部は、外皮部材20Bの
本体部分(露出部分)の後端面の外径に対応した外径に
形成されており、図10(b)に示すように、鍔状の後
側挟持部34bが、外皮部材20Bの後側被挟持部27
bの外周形状に対応した内周形状で内方に突出して設け
られている。
【0024】そして、図2〜5に示すように、スイッチ
ボックス30の上側ケース30A、前下側ケース30
B、後下側ケース30Cは、支持ブラケット10とハン
ドルバー20(芯材20A)の被固定部21、26及び
機器支持部(前側横向部分22及び前側斜向部分23の
前端部分)とステアリングシャフト8の上部とを上下前
後から挟み込んで覆う形で、ビス等により相互に固定す
ることによって取り付けられている。そして、外皮部材
20Bの前後両端の被挟持部27a、27b(図9参
照)は、挟持部32a、34b(図10参照)により上
下から挟持されており、従って、ハンドルバー20の外
皮部材20Bの端部が芯材20Aから剥がれることを好
適に防止することができる。
【0025】また、スイッチボックス30の上側ケース
30Aの上面には、前後進切換スイッチ49B、速度切
換スイッチ49C、方向支持器スイッチ49D、警音器
スイッチ49E、バッテリー充電状態表示器49G等が
配置され、下側ケース30Cの後面には、メインスイッ
チ49Aが配置されている。なお、下側ケース30Cの
後端部は、下方に突出した形状に形成され、その内部に
はメインスイッチ49Aを構成するシリンダー錠が収容
されている。
【0026】また、スイッチボックス30の上側ケース
30Aの上面の前部左右両側には、バックミラー装着孔
(図示せず)が設けられており、バックミラー46は、
下端部をバックミラー装着孔からスイッチボックス30
内に挿入してハンドルバー20のミラー支持部材28
(図5参照)に固定することによって装着されている。
また、スイッチボックス30の上側ケース30A及び前
下側ケース30Bの前面の左右両側には、レバー突出孔
(図示せず)が設けられており、ブレーキレバー44
は、一方のレバー突出孔を介してスイッチボックス30
の前方に突出しており、そのレバー突出孔には、ブレー
キレバー30の基端部を覆うブーツ36が装着されてい
る。なお、ブレーキレバー44が装着されていない側の
レバー突出孔には、レバー突出孔を閉鎖するダミーブー
ツ37が装着されている。
【0027】このように構成されるハンドル構造におい
ては、ハンドルバー20の芯材20Aの外皮部材20B
に被覆されない被固定部21、26及び機器支持部(前
側横向部分22及び前側斜向部分23の前端部分)は、
スイッチボックス30により覆われて、外皮部材20B
により被覆されたグリップ部(前側斜向部分23の後寄
部分、屈曲部分24及び後側横向部分25)のみが露出
し、更に、ハンドルバー20の外皮部材20Aとスイッ
チボックス30の形状が連続しているので、フルカバー
の車体デザインと調和するように、ハンドルの外観を向
上させて高級感を出すことができる。
【0028】また、ハンドルバー20のグリップ部(外
皮部材20Bにより被覆された前側斜向部分23の後寄
部分、屈曲部分24及び後側横向部分25)には、略ハ
字形の前側部分(前側斜向部分23)と略直線形の後側
部分(後側横向部分25)とが設けられているので、利
用者は、好みや身体能力に応じて、グリップ部の前側部
分又は後側部分を選択的に手で掴むことによって、運転
姿勢を変えることができる。また、グリップ部(外皮部
材20B)の前側部分は前側が太径に形成されているの
で手で掴んだ際のグリップ感が向上し、更に、ブレーキ
レバー44がグリップ部の前側部分(前側斜向部分2
3)と略平行に斜めに配置されているのでブレーキレバ
ー44の操作性が向上する。
【0029】また、ハンドルバー20は、締結ボルト2
1b、26bにより着脱可能であるので、損傷した場合
には容易に交換や修理することができ、また、利用者の
好みや身体能力に応じて容易に改造することができ、左
右で異なる形状のハンドルバーを取り付けることもでき
る。例えば、上述の略U字形のハンドルバー20を、図
13(a)に示すように、グリップ部(外皮部材20
B)が略C字形に屈曲したハンドルバー220や、図1
3(b)に示すように、グリップ部(外皮部材20B)
が略直線状のハンドルバー330に取り替えることがで
きる。
【0030】なお、上述の実施の形態では、ハンドルバ
ーの前側斜向部分が稍大きな曲率半径の略円弧状に形成
された場合について述べた。また、上述の実施の形態で
は、ハンドルバーの外皮部材の前後両端の被挟持部が突
起状に形成され、スイッチボックスの前後横端の挟持部
が鍔状に形成された場合について述べたが、外皮部材の
挟持部を本体部分(スイッチボックスからの露出部分)
と同様な形状にし、スイッチボックスの挟持部を筒状に
形成してもよい。また、上述の実施の形態では、四輪の
小型電動車両に適用した場合について述べたが、三輪の
小型電動車両にも適用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ハンドルバーには、前
側斜向部分と後側横向部分が設けられているので、利用
者は、好みや身体能力に応じて、ハンドルバーを手で掴
む箇所を変えることによって、運転姿勢を変えることが
できる。また、ハンドルバーは支持ブラケットに取り付
けられるので、利用者の好みや身体能力に応じて、ハン
ドルバーを他の形状のものに交換することによって、容
易に改造することができる。
【0032】また、本発明によれば、ハンドルバーの芯
材が外皮部材により被覆されて露出しないため、フルカ
バーの車体デザインに調和させて高級感を出すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るハンドル構造が適用
された小型電動車両の前横方斜視図である。
【図2】図1中のハンドルの上方斜視図である。
【図3】図2のハンドルの前横方斜視図である。
【図4】図2のハンドルの後横方斜視図である。
【図5】図2のハンドルからスイッチボックス等を取り
外した状態を示す上方斜視図である。
【図6】図5中のハンドルバーの前端部分の固定構造を
示す前下方斜視図である。
【図7】図5中のハンドルバーの後端部分の固定構造を
示す後方斜視図である。
【図8】図5のハンドルからハンドルバーを取り外した
状態を示す上方斜視図である。
【図9】図5中のハンドルバーの上方斜視図である。
【図10】図2中のスイッチボックスの前側横端部分の
側面図(a)および後側横端部分の側面図(b)であ
る。
【図11】図6中のボルト締結構造を示す縦断面図
(a)および変形例を示す縦断面図(b)である。
【図12】図7中のボルト締結構造の変形例を示す縦断
面図である。
【図13】図5中のハンドルバーの第一変形例を示す前
上方斜視図(a)および第二変形例(b)を示す前上方
斜視図である。
【図14】従来の小型電動車両のハンドル構造の一例を
示す前上方斜視図である。
【符号の説明】
1 前輪(操舵輪) 2 後輪(駆動輪) 4 シート 8 ステアリングシャフト 8a ケーブル引出孔 10 支持ブラケット(ハンドル) 11 機器搭載部 11a ケーブル引出孔 13 傾斜部分 15 ハンドルバー前側固定部 15a ボルト挿通孔 17 ハンドルバー後側固定部 17a ボルト挿通孔 19 補強用リブ 20 ハンドルバー(ハンドル) 20A 芯材 20B 外皮部材 20s スリット 21 前側被固定部 21a ボス 21b 締結ボルト 21c 締結ナット 22 前側横向部分 23 前側斜向部分 24 屈曲部分 25 後側横向部分 26 後側被固定部 26a ボルト挿通孔 26b 締結ボルト 26c 締結ナット 27a 前側被挟持部 27b 後側被挟持部 28 ミラー支持部材 28a ネジ孔 29 レバー支持部材 30 スイッチボックス(ハンドル) 30A 上側ケース 30B 前下側ケース 30C 後下側ケース 32 ハンドルバー前側連続部 32a 前側挟持部 34 ハンドルバー後側連続部 34a 後側挟持部 36 ブーツ 37 ダミーブーツ 41 速度設定器 42 アクセルレバー 42a 回動軸 42b 操作部 43 ブレーキケーブル 44 ブレーキレバー 46 バックミラー 48 制御ケーブル 49A メインスイッチ 49B 前後進切換スイッチ 49C 速度切換スイッチ 49D 方向指示器スイッチ 49E 警音器スイッチ 49G バッテリー充電状態表示器 51 前部カバー(車体カバー) 53 レッグシールド(車体カバー) 56 フロアー(車体カバー) 58 後部カバー(車体カバー) 121a ボス 126a ネジ孔 220 ハンドルバー 320 ハンドルバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪と後輪とを支持する車体フレームの
    略全体が車体カバーで覆われ、車体後部の後部車体カバ
    ーの内側には後輪を駆動するモーターやバッテリー等の
    動力装置を収容する一方、上側には利用者が座るシート
    を配置し、その前方の車体中間部には利用者が足を乗せ
    るフロアーが設けられ、さらに、前方の車体前部には、
    ステアリングシャフトの上端に取り付けられて利用者が
    手で掴んで前輪を操舵するハンドルを備えた小型電動車
    両において、 前記ハンドルのハンドルバーは、ステアリングシャフト
    の上端に固定された支持ブラケットから左右へ張り出す
    形で固定され、外側へ横向きに伸延した略直線状の前側
    横向部分と、この前側横向部分から後外側に斜めに伸延
    してやや大きな曲率半径を備えた円弧状の前側斜向部分
    と、この前側斜向部分に連なり小さな曲率半径の屈曲部
    分を介して横向に伸延する略直線状の後側横向部分とで
    環状に連続して形成され、 このハンドルバーの前側横向部分と前側斜向部分の前端
    部とにバックミラーとブレーキレバーの支持部を設けた
    ことを特徴とする小型電動車両のハンドル構造。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルバーの前側横向部分の前端
    部を除く後寄部分と屈曲部と後側横向部分とを緩衝用パ
    ッドからなる外皮部材により被覆すると共に、前側斜向
    部分の外径を前内側が大きく後外側が小さくなるよう
    に、後外側から前内側へ徐々に外皮部材の肉厚が厚くな
    るように形成した請求項1に記載の小型電動車両のハン
    ドル構造。
  3. 【請求項3】 前記ステアリングシャフトの上端に固定
    された支持ブラケットおよびハンドルバーの固定部とバ
    ックミラーおよびブレーキレバーの支持部とを覆うと共
    に、 外皮部材の端部を箱状のスイッチボックスで挟持固定し
    たことを特徴とする請求項2に記載の小型電動車両のハ
    ンドル構造。
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